JP2006218181A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通常遊技中に用いられる役抽選テーブル61aは、特別役(SB)及び特定小役の重複当選となる当選領域を有する。この特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役である。リール停止制御手段64は、特別役及び特定小役の重複当選となった遊技では、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
【選択図】図1
Description
したがって、本発明が解決しようとする課題は、当選した小役の情報が報知されない遊技期間であっても、適度に役が入賞する機会を設け、出玉率のバランスをとることである。
請求項1の発明は、特別役、及び複数種類の特定小役を構成する図柄を含む複数の図柄を表示した複数のリールと、前記リールを始動させるためのスタートスイッチと、前記リールを停止させるためのストップスイッチと、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものであって、各役の当選領域及び非当選領域に分けられた抽選領域を有する役抽選テーブルと、前記スタートスイッチが操作されたときに、役の抽選を行う役抽選手段と、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止時における停止制御の範囲内でその操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記リールの停止時に予め定められた特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段とを備え、通常遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となる当選領域を有し、特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役であり、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となった遊技では、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、前記停止制御の範囲内で当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御することを特徴とする。
上記発明においては、通常遊技中における役の抽選では、特別役と特定小役とが重複当選する場合がある。そして、特別役及び特定小役の重複当選となった遊技では、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが優先されるとともに、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御される。
また、請求項2〜請求項4の発明によれば、報知遊技態様では、当選した特定小役を入賞させるための情報を報知することで、当選した特定小役の入賞率を高めることができる。そして、報知遊技態様/非報知遊技態様での遊技状態をコントロールすることで、出玉率を調整することができる。
さらにまた、請求項5の発明によれば、特定小役の入賞時の出玉率の方が高くなるように設定することができる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動(回転及び停止)制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力、及び情報の報知等を制御する。遊技制御手段60は、所定の制御基板上に設けられており、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを有効化するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(後述する、役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
また、遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に固定されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらに、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
図2(a)は、第1実施形態における通常遊技中に抽選される役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、当選確率、図柄の組合せ、及び払出し枚数等を示す図である。図2に示すように、役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及びリプレイが設けられている。
なお、小役2は、本発明における特定小役に相当する役であって、当選した小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、当選した小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが容易となるように設定されている役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役のうち、BB及びRBが挙げられる。BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(BB又はRBの入賞となるまで)の遊技において、BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
したがって、SBは、当選を持ち越さない役であるので、SBに当選した遊技のみ、当選が有効となる。
すなわち、小役2を1つの役としてみたときの(合算した)当選確率が11/13.11であり、小役2全体で11/13.11の当選領域が確保されているとともに、この11/13.11の当選領域が、例えば「赤7−赤チェリー−赤チェリー(F1)の小役2」、「赤7−赤チェリー−緑チェリー(F2)の小役2」、・・のように11分割されている。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル61aは、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル61aは、遊技状態(通常遊技(非内部中/内部中)及び特別遊技)ごとに、特有の役抽選テーブル61aを備えている。
図2(b)は、通常遊技(非内部中)の役抽選テーブル61aを示す図である。各役抽選テーブル61aは、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、例えば通常遊技(非内部中)では、図2(b)に示すように、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
図2(b)に示すように、いずれかの小役2の当選確率は、11/13.11(1/13.11×11)に設定されているが、これらの11種類の小役2のうち、10種類の小役2(F2〜F11)の当選領域(1/13.11×10)と、SBの当選領域(1/1.311)とが重複している。
特別役当選持越し手段63は、特別役(ここでは、BB又はRBを指し、SBを除く)に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミング等とに基づいて、後述の停止位置決定テーブル64aを参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31が停止するように制御するものである。
いいかえれば、(役の当選時に)ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、(当選した役に係る)その図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、「リール31の停止制御の範囲内」においてリール31を回転移動制御することで、(当選した役に係る)その図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル64aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル64aは、BBの当選時に用いられるBBテーブル、RBの当選時に用いられるRBテーブル、SBと小役2(F2〜F11)との重複当選時に用いられるSB優先テーブル、小役1の当選時に用いられる小役1テーブル、小役2(F1)の当選時に用いられる小役2テーブル、リプレイの当選時に用いられるリプレイテーブル、非内部中において非当選時に用いられる非当選テーブルを備える。
一方、小役2に係る図柄のみが有効ラインに停止しているときは、2番目のリール31の停止時には、小役2に係る図柄がテンパイするように、リール31を停止制御する。3番目のリール31についても、小役2に係る図柄をテンパイした有効ラインに停止させるように制御する。
また、図3に示すように、左リール31では、小役2を構成する図柄である「白7」、「緑7」及び「赤7」は、それぞれ2番、9番、及び16番に配置されている。すなわち、これらの各図柄は、7つの図柄間隔で配置されている。このように配置したのは、ストップスイッチ42が操作された位置からは、いずれか1つの小役2に係る図柄しか有効ラインに停止させることができないようにするためである。
例えば、中リール31について、特定有効ライン上に「赤チェリー」の図柄が停止するようにストップスイッチ42を操作した場合において、現に中リール31が「赤チェリー」である小役2に当選していれば、「赤チェリー」の図柄は、特定有効ライン上に停止する。なお、このときは、中リール31の10番から19番までの図柄の特定有効ライン上に位置している瞬間に、ストップスイッチ42がオンされることが条件となる。
したがって、「赤チェリー」に対して、リール31の停止時における停止制御の範囲内において有効ラインに停止させることができない位置に、他の種類の小役2を構成する図柄である「緑チェリー」を配置している。
右リール31について、特定有効ライン上に「赤チェリー」の図柄が停止するようにストップスイッチ42を操作した場合において、現に中リール31が「赤チェリー」である小役2に当選していれば、「赤チェリー」の図柄は、特定有効ライン上に停止する。なお、このときは、右リール31の10番から20番までの図柄の特定有効ライン上に位置している瞬間に、ストップスイッチ42がオンされることが条件となる。
停止図柄判別手段65は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段65は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
払出し手段66は、停止図柄判別手段65により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段67は、特別遊技(BB遊技、RB遊技又はSB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
先ず、通常遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、次遊技からBB遊技が開始される。
さらにまた、特別遊技制御手段67は、特別遊技状態の終了条件を満たすか否かを判別し続ける。本実施形態において、特別遊技状態の終了条件は、役の入賞回数が8回に到達したこと、又は遊技回数が12回に到達したことの少なくとも一方を満たしたときである。
すなわち、BB遊技に移行すると、先ず、通常遊技と同様に所定枚数(例えば3枚)以内のメダルを投入して遊技を行う一般遊技を行い、この一般遊技でボーナスゲームに移行するための移行役の抽選を行う。一般遊技中に移行役が当選、入賞したときは、次遊技からボーナスゲームに移行させる。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段67は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。
そして、特別遊技制御手段67は、カウントされた払出し枚数が上限値を超えた(465枚を超えた)と判別したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判別する。
したがって、役の抽選においてSBと小役2との重複当選は、高確率で生じるが、その都度SBが入賞し、SB遊技に移行しても、メダルは増加しないように設定されている。
演出制御手段68は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段68は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段68は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
そして、演出制御手段68は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
遊技態様選択手段69は、通常遊技中の遊技態様を、報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを選択するものである。
ここで、報知遊技態様は、役抽選手段61で小役2に当選した場合において、当選した小役2を入賞させるための情報を報知して遊技を行う遊技態様である。
また、前記情報とは、報知されたときは報知されないときよりも当選した小役2を容易に入賞させることができる情報を指し、特に本実施形態の情報とは、当選した小役2に係る図柄の組合せである。
これに対し、報知遊技態様では、小役2に当選したときに、当選した小役2に係る図柄の組合せについての情報が報知されるので、当選した小役2を容易に入賞させることができる。
ここで、遊技態様選択手段69は、報知遊技態様が選択されたときは、報知遊技態様の遊技回数を何遊技とするかを併せて決定する。例えば、10回、30回、50回、100回等の予め複数種類の回数を設定しておき、ソフトウェア乱数を用いていずれか1つの回数を抽選によって決定することが挙げられる。
特定小役当選報知手段70は、遊技態様選択手段69により報知遊技態様が選択された場合において、役抽選手段61で小役2に当選したときは、前記情報を遊技者に対して報知するように制御するものである。
具体的には、役抽選手段61による役の抽選が行われた結果、小役2に当選したときは、その小役2の図柄の組合せがいずれの図柄の組合せであるかが遊技者に知り得るように報知する。
一方、上述の報知が行われないときは、遊技者は、いずれかの小役2に当選していることを知っている場合でも、11回に1回の割合でしか、当選している小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができない。
非報知遊技態様では、小役2が入賞する確率は、11/13.11×1/11であり、そのときの出玉率は、15(払出し枚数)/3(投入枚数)である。また、SBが入賞する確率は、1/1.311×10/11であり、SB入賞時の払出し枚数は0枚、さらにSB遊技中の出玉率は、0.7である。
よって、非報知遊技態様での2遊技での出玉率は、
1/1.311×10/11×(0+0.7/1)+1/1.311×1/11×15/3×2
≒1.1788
となる。したがって、1遊技当たりの出玉率(第1出玉率)は、
1.1788/2≒0.5894
となり、1(100%)を下回る。
よって、報知遊技態様での2遊技での出玉率は、
11/13.11×1/1×15/3×2
≒8.3905
となる。したがって、1遊技当たりの出玉率(第2出玉率)は、
8.3905/2≒4.1953
となり、1(100%)を上回る。
図4のステップS11において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。そして、ベットスイッチ40が操作される等、メダルの投入が検知されたときは、ステップS12に進む。ステップS12では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを確定し、ステップS13に進む。ステップS13では、遊技制御手段60は、全てのリール31の回転を開始するように制御する。
ステップS17では、特定小役当選報知手段70は、ステップS14で当選した小役2に係る図柄の組合せを報知する。そしてステップS18に進む。
次にステップS21に進み、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS22に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS19に戻る。
これに対し、ステップS24で特別役が入賞していないと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。
続いて、第2実施形態について説明する。なお、以下の第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を主として説明する。
図6は、第2実施形態におけるスロットマシン10’の制御の概略を示すブロック図であり、第1実施形態の図1に相当する図である。また、図7(a)は、第2実施形態における役の種類、当選確率、図柄の組合せ、払出し枚数等を示す図であり、図7(b)は、第2実施形態における役抽選テーブル61a’(通常遊技中の非内部中で用いられるもの)を示す図である。この図7は、第1実施形態の図2に相当する図である。
第2実施形態では、小役として、本発明の特定小役に相当する小役3が設けられている(第1実施形態の小役2は設けられていない)。そして、第2実施形態の役抽選テーブル61a’では、図7(b)に示すように、SBと小役3とが重複当選するように設定されている。
そして本実施形態では、小役3の当選領域には、それぞれ6通りの操作順番が均等(1/6)に割り当てられている。図7に示すように、小役3の当選確率は、6/7.15であるが、「左中右」(F1)、「左右中」(F2)、「中左右」(F3)、「中右左」(F4)、「右左中」(F5)、及び「右中左」(F6)の各小役3の当選確率は、それぞれ1/7.15に割り当てられている。
このように、小役3に当選したときは、いずれか1つの入賞可能なストップスイッチ42の操作順番が定められている。
(操作順番検出手段)
操作順番検出手段64bは、小役3に当選したときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとに(左、中、右のリール31ごとに)それぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段64bに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
図柄配列データ記憶手段64cは、左、中、及び右の各リール31について、図柄配列データを記憶したものである。ここで、「図柄配列データ」とは、各リール31ごとに、各図柄番号に対応する図柄の種類を特定したものであり、SBと小役3との重複当選時に、SB及び小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに用いられるものである。
ただし、ストップスイッチ42の操作順番に対応させて、小役3を入賞させる停止位置決定テーブル64aを設けることも可能である。
図8において、各リール31には、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)の間隔で、小役3を構成する図柄である「ベル」の図柄が、リール31に配列されている。これにより、小役3の当選時には、ストップスイッチ42の操作順番が当選した小役3の操作順番と一致していれば、常に、当選した小役3の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御することができる。
第2実施形態の特定小役当選報知手段70’は、報知遊技態様のときにSBと小役3とに重複当選したときは、当選した小役3を入賞させる(小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる)ためのストップスイッチ42の操作順番を報知するように制御するものである。非報知遊技態様中は、SBと小役3とに重複当選してもその小役3を入賞させるストップスイッチ42の操作順番は報知されないが、報知遊技態様中では、SBと小役3とに重複当選したときは、その小役3を入賞させるストップスイッチ42の操作順番が常に報知される。
図9のステップS31において、遊技制御手段60’は、メダルが投入されたか否かを検知し続け、メダルの投入が検知されたときは、ステップS32に進む。ステップS32では、遊技制御手段60’は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS33に進む。
次のステップS35では、遊技制御手段60’は、当該遊技でSBと小役3とに重複当選したか否かを判別する。当該遊技でSBと小役3とに重複当選したと判別されたときはステップS36に進み、当選していないと判別されたときはステップS44(図10)以降の処理に進む。
ステップS37では、特定小役当選報知手段70’は、当該遊技で当選した小役3の入賞に係るストップスイッチ42の操作順番を報知するように制御する。そして、ステップS38に進む。
ステップS45では、遊技制御手段60’は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS46に進み、リール停止制御手段64’は、モータ32を駆動制御して、そのオンされたストップスイッチ42に対応するリール31の停止制御を行う。次にステップS47に進み、遊技制御手段60’は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS48に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS45に戻る。
次のステップS48からステップS51までの処理は、第1実施形態で説明したステップS23からステップS26までの処理と同様であるので、説明を省略する。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60、60’ 遊技制御手段
61 役抽選手段
61a、61a’ 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64、64’ リール停止制御手段
64a 停止位置決定テーブル
64b 操作順番検出手段
64c 図柄配列データ記憶手段
65 停止図柄判別手段
66 払出し手段
67 特別遊技制御手段
67a 特別遊技状態フラグ
68 演出制御手段
69 遊技態様選択手段
70、70’ 特定小役当選報知手段
Claims (5)
- 特別役、及び複数種類の特定小役を構成する図柄を含む複数の図柄を表示した複数のリールと、
前記リールを始動させるためのスタートスイッチと、
前記リールを停止させるためのストップスイッチと、
抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものであって、各役の当選領域及び非当選領域に分けられた抽選領域を有する役抽選テーブルと、
前記スタートスイッチが操作されたときに、役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止時における停止制御の範囲内でその操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、
通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記リールの停止時に予め定められた特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
通常遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となる当選領域を有し、
特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役であり、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となった遊技では、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、前記停止制御の範囲内で当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 特別役、及び複数種類の特定小役を構成する図柄を含む複数の図柄を表示した複数のリールと、
前記リールを始動させるためのスタートスイッチと、
前記リールを停止させるためのストップスイッチと、
抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものであって、各役の当選領域及び非当選領域に分けられた抽選領域を有する役抽選テーブルと、
前記スタートスイッチが操作されたときに、役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止時における停止制御の範囲内でその操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、
通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記リールの停止時に予め定められた特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
前記役抽選手段で抽選される複数種類の特定小役は、当選した特定小役を入賞させるための情報が報知されたときはその情報が報知されないときよりも当選した特定小役を容易に入賞させることができる役であり、
通常遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となる当選領域を有し、
特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役であり、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となった遊技では、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、前記停止制御の範囲内で当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御し、
前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選した場合において、前記情報を遊技者に報知して遊技を行う報知遊技態様と、
前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選したときであっても、前記情報を遊技者に報知しないで遊技を行う非報知遊技態様と、
通常遊技中の遊技態様を、前記報知遊技態様とするか前記非報知遊技態様とするかを選択する遊技態様選択手段と、
前記遊技態様選択手段により前記報知遊技態様が選択された場合において、前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選したときは、前記情報を遊技者に対して報知するように制御する特定小役当選報知手段と
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 特別役、及び複数種類の特定小役を構成する図柄を含む複数の図柄を表示した複数のリールと、
前記リールを始動させるためのスタートスイッチと、
前記リールを停止させるためのストップスイッチと、
抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものであって、各役の当選領域及び非当選領域に分けられた抽選領域を有する役抽選テーブルと、
前記スタートスイッチが操作されたときに、役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止時における停止制御の範囲内でその操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、
通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記リールの停止時に予め定められた特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
前記役抽選手段で抽選される複数種類の特定小役は、各特定小役ごとに前記ストップスイッチの操作順番が定められており、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する操作順番で前記ストップスイッチが操作されたときは、前記停止制御の範囲内で当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御するとともに、当選した特定小役に対応する操作順番以外の操作順番で前記ストップスイッチが操作されたときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御し、
通常遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となる当選領域を有し、
特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役であり、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となった遊技では、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、当選した特定小役に対応する操作順番で前記ストップスイッチが操作されたことを条件に、前記停止制御の範囲内で当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御し、
前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選した場合において、当選した特定小役に対応する前記ストップスイッチの操作順番を遊技者に報知して遊技を行う報知遊技態様と、
前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選したときであっても、当選した特定小役に対応する前記ストップスイッチの操作順番を遊技者に報知しないで遊技を行う非報知遊技態様と、
通常遊技中の遊技態様を、前記報知遊技態様とするか前記非報知遊技態様とするかを選択する遊技態様選択手段と、
前記遊技態様選択手段により前記報知遊技態様が選択された場合において、前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選したときは、当選した特定小役に対応する前記ストップスイッチの操作順番を遊技者に対して報知するように制御する特定小役当選報知手段と
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 特別役、及び複数種類の特定小役を構成する図柄を含む複数の図柄を表示した複数のリールと、
前記リールを始動させるためのスタートスイッチと、
前記リールを停止させるためのストップスイッチと、
抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものであって、各役の当選領域及び非当選領域に分けられた抽選領域を有する役抽選テーブルと、
前記スタートスイッチが操作されたときに、役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止時における停止制御の範囲内でその操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、
通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記リールの停止時に予め定められた特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
少なくとも1の前記リールでは、1の種類の特定小役を構成する図柄に対して、前記停止制御により有効ラインに停止させることができない位置に、他の種類の特定小役を構成する図柄が配置されるように、複数種類の特定小役を構成する図柄が配列されており、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段でいずれかの特定小役に当選した場合において、その当選した特定小役を構成する図柄を含む前記停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインに位置する時に前記ストップスイッチが操作されたときは、その当選した特定小役を構成する図柄をその有効ラインに停止させるように制御するとともに、それ以外の位置で前記ストップスイッチが操作されたときは、当選した特定小役を構成する図柄を有効ラインに停止させないように制御し、
通常遊技中に用いられる前記役抽選テーブルは、特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となる当選領域を有し、
特別役及び特定小役は、当選した遊技でのみ有効となり、次遊技以降に当選を持ち越さない役であり、
前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により特別役及びいずれか1つの特定小役の重複当選となった遊技では、前記停止制御の範囲内で特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、前記停止制御の範囲内では特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、前記停止制御の範囲内で当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御し、
前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選した場合において、いずれの特定小役が当選したかを遊技者に報知して遊技を行う報知遊技態様と、
前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選したときであっても、特定小役の当選を遊技者に報知しないで遊技を行う非報知遊技態様と、
通常遊技中の遊技態様を、前記報知遊技態様とするか前記非報知遊技態様とするかを選択する遊技態様選択手段と、
前記遊技態様選択手段により前記報知遊技態様が選択された場合において、前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選したときは、いずれの特定小役が当選したかを遊技者に対して報知するように制御する特定小役当選報知手段と
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
遊技媒体の投入数に対する払出し数の割合を出玉率としたとき、
前記役抽選手段で特別役及びいずれか1の特定小役に重複当選した場合において、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、前記特別遊技制御手段により通常遊技から特別遊技に移行して特別遊技が実行されたときの第1出玉率と、特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときの第2出玉率とでは、前記第2出玉率の方が大きくなるように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。
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