JP2013173034A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】導出操作の順番によって異なる表示結果を導出させる際の制御が複雑化することがなく、さらに継続ゲーム数を増加させても連続演出が終了するまで特別役に当選しているか否かを確実に判別できないようにしたスロットマシンを提供すること。
【解決手段】複数種類の小役が同時に当選している場合に、4コマの範囲で引き込める停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を停止させる制御を行い、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が複数存在する場合には、そのうち当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を停止させる制御を行う。また、入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数をX、特別役当選示唆演出中の再遊技役の当選確率をY1、特別役当選示唆演出中の小役の当選確率をY2、特別役当選示唆演出の継続ゲーム数をZとした場合に、Z<X+(Y1+Y2)・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数を定める。
【選択図】図8

Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する可変表示装置を備えており、各リールは、遊技者がスタートレバーを操作することにより回転を開始し、遊技者が各リールに対応して設けられた停止ボタンを操作することにより回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに入賞ライン上に予め定められた入賞図柄の組み合わせ(例えば、7−7−7、以下図柄の組み合わせを役とも呼ぶ)が揃ったことによって入賞が発生する。
この種のスロットマシンでは、スタート操作と同時に入賞の発生を許容するか否かを決定する内部抽選を行い、この内部抽選でいずれかの入賞が当選したことを条件に、当選した入賞図柄の組み合わせを入賞ラインに揃えることが可能に制御される。
また、内部抽選で特定の入賞が当選したときに、さらに複数の異なるリールの停止順から入賞条件となる停止順を選択する停止順抽選を行い、この停止順抽選で当選した停止順と一致する停止順で各リールの停止操作が行われたことを条件に、内部抽選で当選した特定の入賞が発生可能とし、停止順抽選で当選した停止順とは異なる停止順で各リールの停止操作が行われた場合には、内部抽選で特定の入賞が当選しても、この特定の入賞が発生不可能とするスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−236041号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたスロットマシンでは、複数の異なるリールの停止順から入賞条件となる停止順を決めるために、内部抽選とは別に停止順抽選を行う必要があり、入賞条件となる停止順を決定するための制御が複雑となってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、導出操作の順番によって異なる表示結果を導出させる際の制御が複雑化することがないようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のスロットマシンは、
変動表示可能な複数の可変表示領域(左、中、右リール)のそれぞれに表示結果を導出表示させることが可能な可変表示装置を備え、
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)の全てに表示結果が導出表示されたことにより1ゲームが終了し、前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
少なくともいずれかの可変表示領域に表示結果が導出される前に、遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB、RB)への移行を伴う特別入賞(特別役)、前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞(小役)を含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定され、該特別入賞(特別役)が発生しなかったときに、当該特別入賞の発生を許容する旨の決定(特別役の当選フラグ)を次ゲーム以降に持ち越す持越手段と、
前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ)が操作されたときに、前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果に応じて該導出操作手段が操作された時点で所定範囲(4コマ)内に位置する表示結果(停止位置)を該導出操作手段(ストップスイッチ)に対応する可変表示領域(リール)に導出させる制御を行う導出制御手段と、
複数ゲームに亘り前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定されている可能性を示唆する連続演出(特別役当選示唆演出)を実行する連続演出実行手段と、
を備え、
前記小役入賞(小役)は、異なる3種類以上の小役入賞(2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜10枚(7))を含み、
前記事前決定手段は、3種類以上の小役入賞について発生を許容する旨を同時に決定する同時決定(小役GR(1)、小役GR(2))を行うことが可能であり、
前記導出制御手段は、
前記事前決定手段により前記同時決定(小役GR(1)、小役GR(2))がなされた場合において、前記導出操作手段(ストップスイッチ)が操作された時点で、該導出操作手段(ストップスイッチ)に対応する可変表示領域(リール)の所定範囲(4コマ)内に位置する表示結果(停止位置)のうち前記発生を許容する旨が決定された3種類以上の小役入賞(小役)を対象として発生し得る小役入賞の数が最も多くなるように表示結果を導出させることにより、前記導出操作手段(ストップスイッチ)の操作順の違いによって導出させる表示結果(停止位置)を異ならせる制御を行い、
前記事前決定手段により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨と優先入賞(小役、再遊技役)の発生を許容する旨が同時に決定されたときに、前記特別入賞(特別役)となる表示結果(停止位置)よりも前記優先入賞(小役、再遊技役)となる表示結果(停止位置)を優先して導出させる制御を行い、
入賞を発生させるための操作手順が互いに重複しない前記特別入賞(特別役)の種類数:X、前記連続演出(特別役当選示唆演出)中に前記事前決定手段により前記優先入賞(小役、再遊技役)の発生を許容する旨が決定される確率:Y、前記連続演出(特別役当選示唆演出)の継続ゲーム数:Z、とした場合に、Z<X+Y・Zが成立する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、3種類以上の小役入賞について発生を許容する旨を同時に決定する同時決定がなされた場合において、導出操作手段が操作された時点で、該導出操作手段に対応する可変表示領域の所定範囲内に位置する表示結果のうち発生を許容する旨が決定された3種類以上の小役入賞を対象として発生し得る小役入賞の数が最も多くなるように表示結果を導出させることにより、導出操作手段の操作順の違いによって導出させる表示結果が異なり、複数の異なる順番に応じて導出される表示結果が、入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段のみによって決定されるため、複数の異なる順番に応じて導出される表示結果を決定するための制御が複雑となることがない。
また、導出操作手段が操作された時点で、該導出操作手段に対応する可変表示領域の所定範囲内に位置する表示結果のうち発生を許容する旨が決定された3種類以上の小役入賞を対象として発生し得る小役入賞の数が最も多くなるように表示結果が導出されるので、表示結果が導出された時点で、より多くの小役入賞が発生する可能性が残ることとなり、小役入賞が発生することに対しての遊技者の期待感を維持することができる。
また、連続演出中に特別入賞を発生させることが困難となる優先入賞の発生が期待されるゲーム数と、入賞を発生させるための操作手順が互いに重複しない特別入賞の種類数、すなわち確実に許容された特別入賞を発生させるのに必要なゲーム数と、を加算した値よりも少ない複数ゲームにわたり連続演出が実行されるので、連続演出が終了するまでは、特別入賞の発生を許容する旨が決定されているか否かを確実に判断することが困難となり、連続演出が終了するまで特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を持続させることができる。また、連続演出中に特別入賞を発生させることが困難となる優先入賞の発生が期待されるゲーム数を考慮して連続演出のゲーム数が決まるため、操作手順が互いに重複しない特別入賞の種類数を大幅に増やすことなく、連続演出の継続ゲーム数を増やすことができる。
尚、発生を許容する旨が決定された3種類以上の小役入賞を対象として発生し得る小役入賞の数が最も多くなるように表示結果を導出させるとは、発生を許容する旨が決定された3種類以上の小役入賞のうち発生し得る小役入賞の種類数が最も多くなる表示結果を導出させるものでも良い。また、複数の入賞ラインに対して同時に複数の小役入賞が発生し得る構成であれば、発生を許容する旨が決定された3種類以上の小役入賞のうち各入賞ライン毎の発生し得る小役入賞数を全て合算した数が最も多くなる表示結果を導出させるものでも良いし、複数の入賞ラインのうち特定の入賞ライン(単数でも複数でも可)についてのみ、発生を許容する旨が決定された3種類以上の小役入賞のうち各入賞ライン毎の発生し得る小役入賞数を全て合算した数が最も多くなる表示結果を導出させるものでも良い。
本発明の請求項2に記載のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の図柄を予め定められた順番で変動表示可能な複数の可変表示領域(左、中、右リール)のそれぞれに表示結果を導出表示させることが可能な可変表示装置を備え、
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)の全てに表示結果が導出表示されたことにより1ゲームが終了し、前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)を通る複数の入賞ライン(入賞ラインL1〜L4)のうちいずれか1以上の入賞ライン上に導出された図柄の組合せに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
少なくともいずれかの可変表示領域に表示結果が導出される前に、遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB、RB)への移行を伴う特別入賞(特別役)、前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞(小役)を含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定され、該特別入賞(特別役)が発生しなかったときに、当該特別入賞の発生を許容する旨の決定(特別役の当選フラグ)を次ゲーム以降に持ち越す持越手段と、
前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ)が操作されたときに、前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果に応じて該導出操作手段が操作された時点で所定範囲(4コマ)内に位置する表示結果(停止位置)を該導出操作手段(ストップスイッチ)に対応する可変表示領域(リール)に導出させる制御を行う導出制御手段と、
複数ゲームに亘り前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定されている可能性を示唆する連続演出(特別役当選示唆演出)を実行する連続演出実行手段と、
を備え、
前記小役入賞(小役)は、図柄の組合せの異なる複数種類の小役入賞(2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜10枚(7))を含み、
前記事前決定手段は、複数種類の小役入賞について発生を許容する旨を同時に決定する同時決定(小役GR(1)、小役GR(2))を行うことが可能であり、
前記導出制御手段は、
前記事前決定手段により前記同時決定(小役GR(1)、小役GR(2))がなされた場合において、前記導出操作手段(ストップスイッチ)が操作された時点で、該導出操作手段(ストップスイッチ)に対応する可変表示領域(リール)の所定範囲(4コマ)内に位置する表示結果(停止位置)のうち、前記発生を許容する旨が決定された複数種類の小役入賞(小役)となる図柄の組合せのいずれかが導出され得る前記入賞ラインが最も多くなるように表示結果を導出させることにより、前記導出操作手段(ストップスイッチ)の操作順の違いによって導出させる表示結果(停止位置)を異ならせる制御を行い、
前記事前決定手段により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨と優先入賞(小役、再遊技役)の発生を許容する旨が同時に決定されたときに、前記特別入賞(特別役)となる図柄の組合せが前記入賞ラインに導出され得る表示結果(停止位置)よりも前記優先入賞(小役、再遊技役)となる図柄の組合せが前記入賞ラインに導出され得る表示結果(停止位置)を優先して導出させる制御を行い、
入賞を発生させるための操作手順が互いに重複しない前記特別入賞(特別役)の種類数:X、前記連続演出(特別役当選示唆演出)中に前記事前決定手段により前記優先入賞(小役、再遊技役)の発生を許容する旨が決定される確率:Y、前記連続演出(特別役当選示唆演出)の継続ゲーム数:Z、とした場合に、Z<X+Y・Zが成立する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数種類の小役入賞について発生を許容する旨を同時に決定する同時決定がなされた場合において、導出操作手段が操作された時点で、該導出操作手段に対応する可変表示領域の所定範囲内に位置する表示結果のうち、許容された複数種類の小役入賞となる図柄組合せのいずれかが導出され得る入賞ラインが最も多くなるように表示結果を導出させることにより、導出操作手段の操作順の違いによって導出させる表示結果が異なり、複数の異なる順番に応じて導出される表示結果が、入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段のみによって決定されるため、複数の異なる順番に応じて導出される表示結果を決定するための制御が複雑となることがない。
また、導出操作手段が操作された時点で、該導出操作手段に対応する可変表示領域の所定範囲内に位置する表示結果のうち、許容された複数種類の小役入賞となる図柄組合せのいずれかが導出され得る入賞ラインが最も多くなるように表示結果が導出されるので、表示結果が導出された時点で、より多くの入賞ラインで小役入賞が発生する可能性があり、複数の小役入賞が発生することに対しての遊技者の期待感を維持することができる。さらに、導出操作手段が操作された際に、小役入賞となる図柄組合せが複数の入賞ラインに導出され得る表示結果が優先されるので、複数の入賞ラインに同時に小役入賞の構成図柄が導出される機会が増加することとなり、複数の入賞ラインを有効に活用できる。
また、連続演出中に特別入賞を発生させることが困難となる優先入賞の発生が期待されるゲーム数と、入賞を発生させるための操作手順が互いに重複しない特別入賞の種類数、すなわち確実に許容された特別入賞を発生させるのに必要なゲーム数と、を加算した値よりも少ない複数ゲームにわたり連続演出が実行されるので、連続演出が終了するまでは、特別入賞の発生を許容する旨が決定されているか否かを確実に判断することが困難となり、連続演出が終了するまで特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を持続させることができる。また、連続演出中に特別入賞を発生させることが困難となる優先入賞の発生が期待されるゲーム数を考慮して連続演出のゲーム数が決まるため、操作手順が互いに重複しない特別入賞の種類数を大幅に増やすことなく、連続演出の継続ゲーム数を増やすことができる。
尚、請求項1、2において所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また、請求項1、2において入賞を発生させるための操作手順が互いに重複しない前記特別入賞の種類数とは、一方の特別入賞を発生させるための操作手順で操作を行った場合には、その操作手順のうち一部の操作手順であっても他方の特別入賞を発生させることができない特別入賞の数であり、一部でも入賞を発生させるための操作手順が重複するものは同じ種類とみなし、その種類数には算入しないものである。例えば、3つの特別入賞について、2つの特別入賞は操作手順が重複し、これら操作手順が重複する2つの特別入賞の操作手順と、残りの特別入賞の操作手順とが、それぞれ重複しない場合であっても、2種類となる。
また、請求項1、2において優先入賞は、特別入賞以外の入賞であれば良く、前記小役入賞を優先入賞として適用しても良いし、遊技用価値を用いることなくゲームを行うことが可能な再遊技の付与を伴う再遊技入賞を優先入賞として適用しても良いし、前記小役入賞及び前記再遊技入賞の双方を優先入賞として適用しても良い。
また、請求項1、2において前記連続演出中に前記事前決定手段により前記優先入賞の発生を許容する旨が決定される確率:Yは、前記連続演出が実行されている期間において前記優先技入賞の発生を許容する旨が決定される確率であり、例えば、特別入賞の発生を許容する旨が決定されたとき、所定の移行表示結果が導出されたときに、通常よりも優先入賞の発生を許容する旨が決定される確率が高くなる優先入賞高確率遊技状態に制御される場合など、優先入賞の発生を許容する旨が決定される確率を複数備える場合においては、連続演出の継続ゲーム数をZとし、当該連続演出が実行される遊技状態において優先入賞の発生を許容する旨が決定される確率をYとし、Z<X+Y・Zが成立するものであれば良い。
本発明の請求項3に記載のスロットマシンは、請求項1または2に記載のスロットマシンであって、
前記同時決定(小役GR(1)/小役GR(2))により許容する旨が決定される小役入賞は、付与される遊技用価値の数が異なる複数種類の小役入賞(2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(5)/2枚(1)〜(4)、10枚(6)(7))を含み、
前記導出制御手段は、前記事前決定手段により前記同時決定(小役GR(1)/小役GR(2))がなされた場合において前記導出操作手段(ストップスイッチ)が第1の操作順(左第1停止/右・中第1停止)で操作された場合と、前記導出操作手段(ストップスイッチ)が前記第1の操作順とは異なる第2の操作順(中・右第1停止/左第1停止)で操作された場合と、で付与される遊技用価値の数の異なる小役入賞(2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(5)/2枚(1)〜(4)、10枚(6)(7))となる表示結果を導出させる制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導出操作手段が第1の操作順で操作されるか、第2の操作順で操作されるか、によって付与される遊技用価値の数を変動させることができる。
本発明の請求項4に記載のスロットマシンは、請求項3に記載のスロットマシンであって、
前記特別遊技状態(BB)の開始後、該特別遊技状態において付与された前記遊技用価値の総数(BB中の払出総数)が規定数(348枚)を超えることで該特別遊技状態(BB)を終了させる特別遊技状態終了手段と、
前記特別遊技状態(BB)において前記事前決定手段により前記同時決定(小役GR(1)(2))がなされたときに、該特別遊技状態において付与された前記遊技用価値の総数(BB中の払出総数)が前記規定値(348枚)を超えるまでの数に応じて、該特別遊技状態(BB)の終了時に該特別遊技状態において付与された前記遊技用価値の総数(BB中の払出総数)から該特別遊技状態において前記賭数の設定に用いられた前記遊技用価値の数(BB中の投入枚数)を減算した純増数が最も多くなり得るように前記導出操作手段(ストップスイッチ)の操作順を報知する操作順報知手段(操作手順報知)と、
を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、操作手順報知手段により報知された操作順で導出操作手段を操作するのみで、特別遊技状態における純増数を増加させることができる。
本発明の請求項5に記載のスロットマシンは、請求項3または4に記載のスロットマシンであって、
前記事前決定手段は、前記同時決定として許容する旨が同時に決定される小役入賞の種類が異なる第1の同時決定(小役GR(1))及び第2の同時決定(小役GR(2))を行うことが可能であり、
前記導出制御手段は、
前記事前決定手段により前記第1の同時決定(小役GR(1))がなされた場合において、前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)のうち第1の可変表示領域(左リール)に対応する第1の導出操作手段(ストップスイッチ8L)が他の可変表示領域(中、右リール)に対応する他の導出操作手段(ストップスイッチ8C、8R)よりも先に操作されたときに、該他の導出操作手段(ストップスイッチ8C、8R)が前記第1の導出操作手段(ストップスイッチ8L)よりも先に操作された場合(2枚(1)〜(4))よりも多い数の遊技用価値の付与を伴う小役入賞(10枚(1)〜(5))が発生する表示結果を導出させる制御を行い、
前記事前決定手段により前記第2の同時決定(小役GR(2))がなされた場合において、前記複数の可変表示領域(左、中、右リール)のうち前記第1の可変表示領域(左リール)とは異なる第2の可変表示領域(中、右リール)に対応する第2の導出操作手段(ストップスイッチ8C、8R)が他の可変表示領域(左リール)に対応する他の導出操作手段(ストップスイッチ8L)よりも先に操作されたときに、該他の導出操作手段(ストップスイッチ8L)が前記第2の導出操作手段(ストップスイッチ8C、8R)よりも先に操作された場合(2枚(1)〜(4))よりも多い数の遊技用価値の付与を伴う小役入賞(10枚(6)(7))となる表示結果を導出させる制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、事前決定手段による決定のみで、付与される遊技用価値の数の多い小役入賞が発生する導出操作手段の操作順を変更することが可能であり、付与される遊技用価値の数の多い小役入賞を入賞させるための条件となる導出操作手段の操作順を決定するための制御が複雑となることがないうえに、事前決定手段以外の抽選結果によってゲームの結果が左右されることがないので、遊技の公正を害する虞もない。
本発明の請求項6に記載のスロットマシンは、請求項3〜5のいずれかに記載のスロットマシンであって、
第1の遊技状態(RT(1))に制御する第1遊技状態制御手段と、
前記第1の遊技状態(RT(1))とは異なる第2の遊技状態(RT(0))に制御する第2遊技状態制御手段と、
前記第1の遊技状態(RT(1))及び前記第2の遊技状態(RT(0))よりも高い確率で前記事前決定手段が前記遊技用価値を用いることなくゲームを行うことが可能な再遊技(リプレイゲーム)の付与を伴う再遊技入賞(再遊技役)の発生を許容する旨の決定を行う第3の遊技状態(RT(3))に制御する第3遊技状態制御手段と、
前記第1の遊技状態(RT(1))において前記事前決定手段により前記同時決定(小役GR(1)(2))がなされ、該同時決定により発生が許容された複数種類の小役入賞のうち第1の小役入賞(10枚(1)〜(7))よりも付与される前記遊技用価値の数が少ない第2の小役入賞(2枚(1)〜(4))となる表示結果が前記入賞ラインに導出されたときに前記第2の遊技状態(RT(0))に移行させる第2遊技状態移行手段と、
前記第2の遊技状態(RT(0))において必ずしも成立するとは限らない所定の移行条件が成立したこと(2枚(1)〜(4)の入賞)を条件に前記第3の遊技状態(RT(3))へ移行させる第3遊技状態移行手段と、
を備え、
前記第1の遊技状態(RT(1))から前記第3の遊技状態(RT(3))へ移行させる第3遊技状態移行手段と、
に直接移行させることがなく、前記第1の遊技状態(RT(1))から前記第3の遊技状態(RT(3))への移行は、必ず前記第2の遊技状態(RT(0))を介在する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態に滞在している場合には、直接、遊技者にとって有利な第3の遊技状態へ移行することがなく、第1の遊技状態から第3の遊技状態へ移行させる場合には、第1の遊技状態において事前決定手段により前記同時決定がなされ、該同時決定により発生が許容された複数種類の小役入賞のうち第2の小役入賞となる表示結果が導出されたとき、すなわち必ずしも成立するとは限らない移行条件が成立することで移行する第2の遊技状態を必ず介して移行することとなる。すなわち第1の遊技状態から第3の遊技状態へ移行するためには、必ずしも成立するとは限らない複数の条件を満たすことが必要となるため、遊技者にとって有利な第3の遊技状態へ移行するまでのゲーム性が単調化することがなく、第1の遊技状態から第3の遊技状態へ移行するまでの興趣を効果的に高めることができる。
また、第1の遊技状態において第1の小役入賞より付与される遊技用価値の数が少ない第2の小役入賞を発生させた場合であっても、第3の遊技状態へ移行させることが可能な第2の遊技状態へ移行するので、第1の遊技状態において同時決定がなされた場合には、第1の小役入賞よりも付与される遊技用価値の数の少ない第2の小役入賞を発生させた場合でも、遊技者にとって利益となる。
尚、必ずしも成立するとは限らない所定の移行条件とは、第2の遊技状態において確定的に成立する条件(例えば、第3の遊技状態への移行条件が規定ゲーム数経過することのみである場合や第3の遊技状態への移行条件が期限、時間が到来することのみである場合など)以外の条件、すなわち抽選の結果や操作手順の違いにより第3の遊技状態へ移行しない他の条件が成立し得るなど、所定の移行条件が成立することが不確定なものであれば良く、例えば、第2の遊技状態において当選確率100%を含まない抽選に当選すること、複数の操作手順(導出操作手段の操作タイミングや操作の順番)のうち特定の操作手順で導出操作手段が操作されることなどが該当し、さらには、第3の遊技状態への移行条件が規定ゲーム数経過することで成立するものであっても、他に第3の遊技状態へ移行しない条件が成立し得る場合には、このような条件であっても特定の移行条件に該当する。
また、第3遊技状態移行手段は、第2の遊技状態において所定の移行条件が成立することで直接第3の遊技状態へ移行させるものであっても良いし、第2の遊技状態から第3の遊技状態へ移行させる場合に、第2の遊技状態において所定の移行条件が成立することで移行する他の遊技状態を介して第3の遊技状態へ移行させるもの、すなわちさらに他の遊技状態を介して第3の遊技状態へ移行させるものであっても良い。さらには、第2の遊技状態から複数の遊技状態を介して第3の遊技状態へ移行させるものであっても良い。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 入賞として定められた役の構成を示す図である。 遊技状態別の内部抽選の対象役を示す図である。 小役GRを構成する小役の組合せを示す図である。 小役GR当選時において停止順別の停止位置の優先順、入賞ラインに揃う小役を示す図である。 小役GR(1)当選時、左、中、右の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(1)当選時、左、中、右の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(1)当選時、左、右、中の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(1)当選時、左、右、中の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(1)当選時、中、左、右の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(1)当選時、中、右、左の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR当選時におけるリールの停止状況を示す図である。 小役GR(1)当選時、右、左、中の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(1)当選時、右、中、左の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(2)当選時、左、中、右または左、右、中の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(2)当選時、左、中、右または左、右、中の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(2)当選時、中、左、右の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(2)当選時、中、右、左の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(2)当選時、右、左、中の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 小役GR(2)当選時、右、中、左の停止順で停止操作を行った場合における停止位置の決定手順を示す図である。 BB中の操作手順報知の決定条件を示す図である。 RTの移行状況を示す図である。 RTの概要を示す図である。 特別役当選示唆演出の演出パターン別の構成を示す図である。 特別役当選示唆演出の態様を示す図である。 特別役当選示唆演出の態様を示す図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「黒7」、「白7」、「BAR」、「リプレイ」、「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」、「白チェリー」、「黒スイカ」、「白スイカ」、「黒オレンジ」、「白オレンジ」、「黒ブドウ」、「白ブドウ」、「黒プラム」、「白プラム」、「黒リンゴ」、「白リンゴ」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で、透過性を有するノーマリーホワイトタイプの液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域51b及び透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。また、表示領域51aの透過領域51bを除く領域の裏面には、背後から表示領域51aを照射するバックライト(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。
液晶表示器51の前面側(図1においては手前側)には、表示面に対する遊技者からの指示(たとえば、タッチ操作)を検出し、当該位置(たとえば、タッチ操作された位置)を特定するためのタッチパネルを構成する発光装置56a、56bと、受光装置57a、57bと、が設置されている。発光装置56a、56bは、赤外線の発光素子(たとえば、LED)を複数備えている。受光装置57a、57bは、赤外線の受光素子(たとえば、フォトトランジスター)を複数備えている。
発光装置56aと受光装置57aとは、液晶表示器51の表示面を挟んで、水平方向に対に設置されている。発光装置56aと受光装置57aとは、発光装置56aが備える複数の発光素子から放射される赤外線を、受光装置57aが備える複数の受光素子により受光可能に設置されている。同様に、発光装置56bと受光装置57bとは、液晶表示器51の表示領域を挟んで、垂直方向に対に設置されている。発光装置56bと受光装置57bとは、発光装置56bが備える複数の発光素子から放射される赤外線を、受光装置57bが備える複数の受光素子により受光可能に設置されている。
本実施例では、発光装置56a、56bから赤外線を投射することにより、液晶表示器51の表示面に沿って赤外線のグリッドが形成される。そして、表示面に対して遊技者によりタッチ操作が行なわれると、受光装置57a、57bは、赤外線の遮光を検出し、この検出された受光素子が配置されている位置を特定するための信号を、後述するタッチパネルコントローラ99に出力する。タッチパネルコントローラ99は、受光装置57a、57bからの信号に基づき、液晶表示器51の表示面に対してタッチ操作された位置を特定することができるようになっており、これらによってタッチパネルが形成されている。
タッチパネルを構成する発光装置56a、56bは、液晶表示器51の表示面の左辺および下辺に設置され、受光装置57a、57bは、液晶表示器51の表示面の右辺および上辺に設置されている。タッチパネルは、発光装置56a、56bおよび受光装置57a、57bにより囲まれた領域内のタッチ操作を検出し、タッチ操作された位置を特定することができるようになっている。
前面扉1bには、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いてメダル1枚分の賭数を設定する際に操作される1枚BETスイッチ5、クレジットを用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例では遊技状態に関わらず3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bには、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、後述するBB中のメダルの獲得枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、入賞の発生により払い出されたメダル枚数が表示されるペイアウト表示器13が設けられている。
また、前面扉1bには、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、1枚BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
前面扉1bの内側には、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ(図示略)、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34cからなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35aが設けられており、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことを検出できるようになっている。
電源ボックス100の前面には、後述のBB終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、後述のBB終了時に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、起動時に設定変更モードに切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更モードにおいては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をON/OFFする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するには1枚BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインL1〜L4(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められている。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、各リール2L、2C、2Rの上段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL1、各リール2L、2C、2Rの下段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL2、リール2Lの上段、リール2C、2Rの下段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL3、リール2Lの下段、リール2C、2Rの上段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL4の4種類が入賞ラインとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L4上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。尚、有効化された複数の入賞ライン上にメダルの払出を伴う図柄の組合せが揃った場合には、有効化された入賞ラインに揃った図柄の組合せそれぞれに対して定められた払出枚数を合計し、合計した枚数のメダルが遊技者に対して付与されることとなる。ただし、1ゲームで付与されるメダルの払出枚数には、上限(本実施例では15枚)が定められており、合計した払出枚数が上限を超える場合には、上限枚数のメダルが付与されることとなる。また、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L4上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、ペイアウト表示器13、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータからなり、遊技の制御を行うメイン制御部41、所定範囲(本実施例では0〜16383)の乱数を発生させる乱数発生回路42、乱数発生回路から乱数を取得するサンプリング回路43、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路44、リールモータ32L、32C、32Rの駆動制御を行うモータ駆動回路45、流路切替ソレノイド30の駆動制御を行うソレノイド駆動回路46、遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDの駆動制御を行うLED駆動回路47、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する電断検出回路48、電源投入時またはメインCPU41aからの初期化命令が入力されないときにメインCPU41aにリセット信号を与えるリセット回路49、遊技制御基板40と投入メダルセンサ31との間の電気的な接続状態及び遊技制御基板40と演出制御基板90との間の電気的な接続状態を監視する断線監視IC50、その他各種デバイス、回路が搭載されている。
メインCPU41aは、計時機能、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備え、ROM41bに記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。ROM41bは、メインCPU41aが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶する。RAM41cは、メインCPU41aがプログラムを実行する際のワーク領域等として使用される。I/Oポート41dは、メイン制御部41が備える信号入出力端子を介して接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
また、メイン制御部41には、停電時においてもバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM41cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
メインCPU41aは、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。また、メインCPU41aは、前述のように割込機能を備えており、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、電断検出回路48から出力された電圧低下信号の入力に応じて電断割込処理を実行する。また、メインCPU41aは、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理を実行する。
メインCPU41aは、I/Oポート41dを介して演出制御基板90に、各種のコマンドを送信する。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、演出制御基板90から遊技制御基板40へ向けてコマンドが送られることはない。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドの伝送ラインは、ストローブ(INT)信号ライン、データ伝送ライン、グラウンドラインから構成されているとともに、演出中継基板80を介して接続されており、遊技制御基板40と演出制御基板90とが直接接続されない構成とされている。
演出制御基板90には、前述したタッチパネルを構成する受光装置57a、57bが接続されており、これら接続された受光装置57a、57bの検出信号がタッチパネルコントローラ99に入力されるようになっている。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、前述したリールLED55等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。また、演出制御基板90には、前述したタッチパネルを構成する発光装置56a、56bが接続されており、発光装置56a、56bは、演出制御基板90に搭載された後述のタッチパネルコントローラ99による制御に基づいて駆動されるようになっている。
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様にサブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブ制御部91に対して出力する電断検出回路98、受光装置57a、57bからの信号に基づき、液晶表示器51の表示面に対してタッチ操作された位置を特定する処理などを行うタッチパネルコントローラ99、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンド、タッチパネルコントローラ99からの出力情報を受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
サブCPU91aは、メインCPU41aと同様に、割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。サブCPU91aは、メイン制御部41がコマンドを送信する際に出力するストローブ(INT)信号の入力に基づいてメイン制御部41からのコマンドを取得し、受信用バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブCPU91aは、一定間隔毎に割込を発生させてタイマ割込処理を実行する。また、サブCPU91aは、電断検出回路98から出力された電圧低下信号の入力に応じて電断割込処理を実行する。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24に設定値の初期値として1が表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更モードに移行する。設定変更モードにおいて、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された設定値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると設定値が確定し、確定した設定値がメイン制御部41のRAM41cに格納される。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、遊技の進行が可能な状態に移行する。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域は、重要ワーク、一般ワーク、特別ワーク、設定値ワーク、停止相ワーク、非保存ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
重要ワークは、各種表示器やLEDの表示用データ、I/Oポート41dの入出力データ、遊技時間の計時カウンタ等、BB終了時に初期化すると不都合があるデータが格納されるワークである。一般ワークは、停止制御テーブル、停止図柄、メダルの払出枚数、BB中のメダル払出総数等、BB終了時に初期化可能なデータが格納されるワークである。特別ワークは、演出制御基板90へコマンドを送信するためのデータ、各種ソフトウェア乱数等、設定開始前にのみ初期化されるデータが格納されるワークである。設定値ワークは、内部抽選処理で抽選を行う際に用いる設定値が格納されるワークであり、設定開始前(設定変更モードへの移行前)の初期化において0が格納された後、1に補正され、設定終了時(設定変更モードへの終了時)に新たに設定された設定値が格納されることとなる。停止相ワークは、リールモータ32L、32C、32Rの停止相を示すデータが格納されるワークであり、リールモータ32L、32C、32Rが停止状態となった際にその停止相を示すデータが格納されることとなる。非保存ワークは、各種スイッチ類の状態を保持するワークであり、起動時にRAM41cのデータが破壊されているか否かに関わらず必ず値が設定されることとなる。未使用領域は、RAM41cの格納領域のうち使用していない領域であり、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなる。スタック領域は、メインCPU41aのレジスタから退避したデータが格納される領域であり、このうちの未使用スタック領域は、未使用領域と同様に、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなるが、使用中スタック領域は、プログラムの続行のため、初期化されることはない。
本実施例においてメインCPU41aは、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38の双方がONの状態での起動時、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ37のみがONの状態での起動時、BB終了時、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38の双方がOFFの状態での起動時においてRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の6つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる5種類の初期化を行う。
初期化0は、起動時において設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38の双方がONの状態であり、設定変更モードへ移行する場合において、その前に行う初期化、またはRAM異常エラー発生時に行う初期化であり、初期化0では、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域を除く全ての領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)が初期化される。初期化1は、起動時において設定キースイッチ37のみがONの状態であり、設定変更モードへ移行する場合において、その前に行う初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域及び停止相ワークを除く全ての領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)が初期化される。初期化2は、BB終了時に行う初期化であり、初期化2では、RAM41cの格納領域のうち、一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38の双方がOFFの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化0、初期化1を設定変更モードの移行前に行っているが、設定変更モードの終了時、すなわち設定が確定した後に行うようにしても良い。この場合、設定値ワークを初期化してしまうと確定した設定値が失われてしまうこととなるので、設定値ワークの初期化は行われない。
次に、メインCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メインCPU41aが演出制御基板90に対して、BETコマンド、内部当選コマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞判定コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、遊技状態コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、初期化コマンド、設定終了コマンド、電源投入コマンド、操作検出コマンド、ドアコマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
BETコマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、メダル投入時、1枚BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部当選フラグの当選状況、並びに成立した内部当選フラグの種類を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。
リール回転開始コマンドは、リールの回転の開始を通知するコマンドであり、リール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、各リールの停止制御が行われる毎に送信される。
入賞判定コマンドは、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、全リールが停止して入賞判定が行われた後に送信される。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
遊技状態コマンドは、次ゲームの遊技状態(RT(0)〜(6)のいずれかであるか、BB中であるか、RB中であるか等)及びRTの残りゲーム数、現在設定されている設定値を特定可能なコマンドであり、後述する設定終了コマンドの送信後及びゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
初期化コマンドは、遊技状態が初期化された旨及び設定変更モードの開始を示すコマンドであり、RAM41cが初期化され、設定変更モードに移行した時点で送信される。
設定終了コマンドは、設定変更モードの終了を示すコマンドであり、設定終了時、すなわち設定変更モードの終了時に送信される。
電源投入コマンドは、電源投入時にいずれかの特別役に当選しているか否かを示すコマンドであり、起動時に電断前の状態に復帰することが可能な場合に、電断前の状態に復帰するときに送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ25の検出状態、すなわちON(開放状態)/OFF(閉状態)を示すコマンドであり、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化(ONからOFF、OFFからON)した時に送信される。
操作検出コマンドは、1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10の検出状態、すなわちON/OFF、これらスイッチが遊技の進行上有効な状態であるか、無効な状態であるか(1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6の操作の受付は、賭数の設定が可能な状態で、かつ規定数の賭数が未だ設定されたおらず、さらにクレジットが残っている状態で有効となりそれ以外では無効となる。スタートスイッチ7の操作の受付は、規定数の賭数が設定された後、スタートスイッチ7が操作されるまで有効となり、それ以外では無効となる。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作の受付は、リールが定速回転となり、リールの停止準備ができた後、それぞれの停止操作が検出されるまで有効となり、それ以外では無効となる。精算スイッチ10は、ゲーム終了後、次ゲームが開始されるまでの期間においてクレジットが残存するか、賭数が設定されている場合に有効となり、それ以外は無効となる。)、を示すコマンドであり、これらスイッチの検出状態が変化したときに、その操作の受付が遊技の進行上、有効な期間であるか、無効な期間であるか、に関わらず送信される。
これらコマンドのうちドアコマンド及び操作検出コマンドを除くコマンドは、後述する起動処理及びゲーム処理において生成され、RAM41cの特別ワークに設けられた通常コマンド送信用バッファに一時格納され、前述したタイマ割込処理(メイン)において送信される。
ドアコマンドは、前述したタイマ割込処理(メイン)中のドア監視処理においてRAM41cの特別ワークに設けられたドアコマンド送信用バッファに格納され、前述したタイマ割込処理(メイン)において送信される。
操作検出コマンドは、前述したタイマ割込処理(メイン)中のスイッチ監視処理においてRAM41cの特別ワークに設けられた操作検出コマンド送信用バッファに格納され、前述したタイマ割込処理(メイン)において送信される。
次に、メインCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブCPU91aは、メインCPU41aからのコマンドの送信を示すストローブ信号を入力した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
サブCPU91aは、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLEDの点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブCPU91aは、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の制御を行う。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブCPU91aは、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
特に、本実施例では、演出の実行中に賭数の設定操作がなされたとき、すなわちサブCPU91aが、賭数が設定された旨を示すBETコマンドを受信したときに、実行中の演出を中止するようになっている。このため、遊技者が、演出を最後まで見るよりも次のゲームを進めたい場合には、演出がキャンセルされ、次のゲームを開始できるので、このような遊技者に対して煩わしい思いをさせることがない。また、演出の実行中にクレジットまたは賭数の精算操作がなされたとき、すなわちサブCPU91aが、ゲームの終了を示す遊技状態コマンドを受信した後、ゲームの開始を示す内部当選コマンドを受信する前に、払出開始コマンドを受信した場合には、実行中の演出を中止するようになっている。クレジットや賭数の精算を行うのは、遊技を終了する場合であり、このような場合に実行中の演出を終了させることで、遊技を終了する意志があるのに、不要に演出が継続してしまわないようになっている。尚、後述する特別役当選示唆演出など複数ゲームにわたり実行される演出において、次ゲーム以降も演出が残っている状態において賭数の設定操作、クレジットや賭数の精算操作がなされたときには、当該ゲームに関わる演出のみをキャンセルさせる構成としても良いし、これら複数ゲームにわたり実行される演出の実行中においては演出がキャンセルできない構成としても良い。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブCPU91aは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。本実施例では、後に説明するが、遊技状態として、レギュラーボーナス(以下ではRBと称す。尚、本実施例ではBB中の遊技状態が常にRBとなり、BBに単独で制御されることはない。)、RT(0)(リプレイタイム(0)或いは初期遊技状態)、RT(1)(リプレイタイム(1))、RT(2)(リプレイタイム(2))、RT(3)(リプレイタイム(3))、RT(4)(リプレイタイム(4))、RT(5)(リプレイタイム(5))があるが、どの遊技状態においても賭数の規定数として3が定められている。このため、遊技状態がRBであるか、RT(0)〜(5)のいずれであるか、に関わらず、賭数として3が設定されるとゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、全ての入賞ラインL1〜L4が有効化されるようになっており、遊技状態に関わらず、賭数として3が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L4が有効化されることとなる。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技状態の移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
このスロットマシン1における役としては、図5に示すように、特別役としてビッグボーナス(1)〜(3)(以下ではビッグボーナス(1)〜(3)をBB(1)〜(3)とする)、レギュラーボーナス(1)(2)(以下ではレギュラーボーナス(1)(2)をRB(1)(2)とする)が、小役として2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(7)が、再遊技役としてリプレイが定められている。
2枚(1)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒ベル−白オレンジ−ANY(ANYはどの図柄でも可)」の組合せが揃ったときに入賞となり、2枚(2)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒ベル−黒オレンジ−ANY」の組合せが揃ったときに入賞となり、2枚(3)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白ベル−白オレンジ−ANY」の組合せが揃ったときに入賞となり、2枚(4)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白ベル−黒オレンジ−ANY」の組合せが揃ったときに入賞となる。これら2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞した場合には、遊技状態がRT(0)〜(5)であれば2枚のメダルが払い出され、遊技状態がRB(BB)であれば4枚のメダルが払い出される。尚、以下では、2枚(1)〜(4)をまとめて単に2枚と呼ぶことがある。
10枚(1)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白チェリー−白ブドウ−黒ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、10枚(2)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白チェリー−白ブドウ−黒プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、10枚(3)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒チェリー−白ブドウ−黒ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、10枚(4)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白チェリー−白オレンジ−白プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、10枚(5)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒チェリー−白オレンジ−白プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、10枚(6)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒スイカ−白ブドウ−黒ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、10枚(7)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白スイカ−白ブドウ−黒ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となる。これら10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞した場合には、遊技状態に関わらず10枚のメダルが払い出される。尚、以下では、10枚(1)〜(4)をまとめて単に10枚と呼ぶことがある。
リプレイは、RB(BB)以外の遊技状態において入賞ラインのいずれかに「リプレイ−白ブドウ−黒ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となる。リプレイが入賞したときには、メダルの払い出しはないが次のゲームを改めて賭数を設定することなく開始できるので、次のゲームで設定不要となった賭数に対応した3枚のメダルが払い出されるのと実質的には同じこととなる。
RB(1)は、RB(BB)以外の遊技状態において入賞ラインのいずれかに「黒7−黒7−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となり、RB(2)は、RB(BB)以外の遊技状態において入賞ラインのいずれかに「BAR−BAR−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、これらRB(1)(2)のいずれかが入賞すると遊技状態がRBに移行する。RBは、小役の当選確率が高まることによって他の遊技状態よりも遊技者にとって有利となる遊技状態であり、RBが開始した後、12ゲームを消化したとき、または4ゲーム入賞(役の種類は、いずれでも可)したとき、のいずれか早いほうで終了する。
BB(1)は、RB(BB)以外の遊技状態において入賞ラインのいずれかに「黒7−黒7−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、BB(2)は、RB(BB)以外の遊技状態において入賞ラインのいずれかに「BAR−BAR−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となり、BB(3)は、RB(BB)以外の遊技状態において入賞ラインのいずれかに「白7−BAR−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となる。
BB(1)〜(3)のいずれかが入賞すると、遊技状態がBBに移行するとともに同時にRBに移行し、RBが終了した際に、BBが終了していなければ、再度RBに移行し、BBが終了するまで繰り返しRBに制御される。すなわちBB中は、常にRBに制御されることとなる。そして、BBは、当該BB中において遊技者に払い出したメダルの総数が348枚を超えたときに終了する。BBの終了時には、RBの終了条件が成立しているか否かに関わらずRBも終了する。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、後述するように内部抽選用の乱数(0〜16383の整数)が取得される。そして、遊技状態及び特別役の持ち越しの有無に応じて定められた各役及び役の組合せについて、取得した内部抽選用の乱数と、遊技状態、賭数及び設定値に応じて定められた各役及び役の組合せの判定値数に応じて行われる。本実施例においては、各役及び役の組合せの判定値数から、特別役、再遊技役がそれぞれ単独で当選する判定値の範囲、小役及び特別役または再遊技役及び特別役が重複して当選する判定値の範囲、複数種類の小役が重複して当選する判定値の範囲が特定されるようになっており、内部抽選における当選は排他的なものではなく、1ゲームにおいて複数種類の役が同時に当選することがあり得る。ただし、種類の異なる特別役については、重複して当選する判定値の範囲が特定されることがなく、種類の異なる特別役については、排他的に抽選を行うものである。
本実施例では、図6及び図7に示すように、遊技状態が、RT(0)〜(4)であるか、RT(5)であるか、RBであるか、によって内部抽選の対象となる役及び役の組合せが異なる。
遊技状態がRT(0)〜(4)では、BB(1)、BB(2)、BB(3)、RB(1)、RB(2)、BB(1)+リプレイ、BB(1)+小役GR(1)(2枚(1)+2枚(2)+2枚(3)+2枚(4)+10枚(1)+10枚(2)+10枚(3)+10枚(4)+10枚(5))、BB(1)+小役GR(2)(2枚(1)+2枚(2)+2枚(3)+2枚(4)+10枚(6)+10枚(7))、BB(2)+リプレイ、BB(2)+小役GR(1)、BB(2)+小役GR(2)、BB(3)+リプレイ、BB(3)+小役GR(1)、BB(3)+小役GR(2)、RB(1)+リプレイ、RB(1)+小役GR(1)、RB(1)+小役GR(2)、RB(2)+リプレイ、RB(2)+小役GR(1)、RB(2)+小役GR(2)、リプレイ、小役GR(1)、小役GR(2)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(5)では、リプレイ、小役GR(1)、小役GR(2)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRB(BB)では、小役GR(1)、小役GR(2)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役または役の組合せ及び現在の遊技状態に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役または役の組合せに当選したものと判定される。
そして、いずれかの役または役の組合せの当選が判定された場合には、当選が判定された役または役の組合せに対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、特別役+一般役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
本実施例においてメインCPU41aは、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
メインCPU41aは、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合(例えば、BB(1)+リプレイ当選時と、BB(2)+リプレイ当選時と、で同一の制御を適用する場合など)においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、168ステップ(0〜167)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを168ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メインCPU41aがストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、当選役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役が入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合や新たに特別役と小役が同時に当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合(BB(1)+小役GR(1)など)には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになっている。
尚、本実施例では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合や新たに特別役と小役が同時に当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した特別役よりも当選した小役が優先され、小役が引き込めない場合のみ、特別役を入賞ライン上に揃える制御を行っているが、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ライン上に揃える制御を行っても良い。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合や特別役と再遊技役が同時に当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合(BB(1)+リプレイなど)には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御が行われる。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになっている。
複数種類の小役が同時に当選している場合(小役GR(1)(2))には、図8に示すように、各停止操作位置に対して4コマの範囲で引き込める停止位置のうち、同時に当選している小役の種類、リールの停止順、第1停止、第2停止、第3停止毎に定められた優先条件の順位によって定まる停止位置となるように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。優先条件はA〜Cからなり、Aでは当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を優先し、Bでは当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を優先し、Cではメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置を優先する。
このため、優先条件の順位としてA→B→Cが定められている場合(小役GR(1)当選時、左→中→右、左→右→中、中→左→右、中→右→左、右→左→中、右→中→左の停止順の場合の第1〜第3停止時、小役GR(2)当選時、左→中→右、左→右→中の停止順の場合の第1〜第3停止時)には、停止操作が行われた際に、停止操作位置に対して停止可能な停止位置(4コマの範囲内に位置する停止位置)のうち、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を停止させる制御が行われ、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が複数存在する場合には、そのうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を停止させる制御が行われ、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置であり、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が複数存在する場合には、そのうちメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置を停止させる制御が行われ、上記の条件を全て満たす停止位置が複数存在する場合には、任意に定められた停止位置を停止させる制御が行われる。
また、優先条件の順位としてA→C→Bが定められている場合(小役GR(2)当選時、中→左→右、中→右→左の停止順の場合の第1〜第3停止時)には、停止操作が行われた際に、停止操作位置に対して停止可能な停止位置(4コマの範囲内に位置する停止位置)のうち、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を停止させる制御が行われ、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が複数存在する場合には、そのうちメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置を停止させる制御が行われ、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置であり、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が複数存在する場合には、そのうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を停止させる制御が行われ、上記の条件を全て満たす停止位置が複数存在する場合には、任意に定められた停止位置を停止させる制御が行われる。
また、優先条件の順位としてC→A→Bが定められている場合(小役GR(2)当選時、右→左→中、右→中→左の停止順の場合の第1〜第3停止時)には、停止操作が行われた際に、停止操作位置に対して停止可能な停止位置(4コマの範囲内に位置する停止位置)のうち、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置を停止させる制御が行われ、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が複数存在する場合には、そのうち当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を停止させる制御が行われ、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置であり、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が複数存在する場合には、そのうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を停止させる制御が行われ、上記の条件を全て満たす停止位置が複数存在する場合には、任意に定められた停止位置を停止させる制御が行われる。
上記の優先条件の順位を適用した結果、図8に示すように、小役GR(1)(2)が当選している場合に、最初に停止操作がなされたリール(第1停止リール)が左リールであるか、中リールまたは右リールであるか、に応じて異なる図柄の組合せを入賞ライン上に停止させる制御が行われれる。
小役GR(1)(2枚(1)+2枚(2)+2枚(3)+2枚(4)+10枚(1)+10枚(2)+10枚(3)+10枚(4)+10枚(5))が当選し、左リールを第1停止とした場合には、10枚(1)〜(5)のいずれかが1本の入賞ラインに揃い、10枚のメダルの払出を伴うのに対して、中リールまたは右リールを第1停止とした場合には、2枚(1)〜(4)のうちいずれか2つが2本の入賞ラインに揃い、RB(BB)以外の遊技状態であれば4枚のメダルの払出を伴い。RB(BB)中であれば8枚のメダルの払出を伴う。
また、小役GR(2)(2枚(1)+2枚(2)+2枚(3)+2枚(4)+10枚(6)+10枚(7))が当選し、中リールまたは右リールを第1停止とした場合には、10枚(6)(7)のいずれかが1本の入賞ラインに揃い、10枚のメダルの払出を伴うのに対して、左リールを第1停止とした場合には、2枚(1)〜(4)のいずれか2つが2本の入賞ラインに揃い、RB(BB)以外の遊技状態であれば4枚のメダルの払出を伴い。RB(BB)中であれば8枚のメダルの払出を伴う。
個別に説明すると、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とした場合には、図8に示すように、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。小役GR(1)で同時当選している小役の左リールの構成図柄は、2枚(1):「黒ベル」、2枚(2):「黒ベル」、2枚(3):「白ベル」、2枚(4):「白ベル」、10枚(1):「白チェリー」、10枚(2):「白チェリー」、10枚(3):「黒チェリー」、10枚(4):「白チェリー」、10枚(5):「黒チェリー」であり、図9に示すように、2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(5)の左リールの構成図柄の数は、「黒ベル」が2つ、「白ベル」が2つ、「黒チェリー」が2つ、「白チェリー」が3つとなる。
このため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は「白チェリー」となり、「白チェリー」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置が4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「白チェリー」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「白チェリー」が上段に停止する停止位置と「白チェリー」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
また、「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込めない停止操作位置(0〜6、20番)が存在し、これらの停止操作位置については、当選した小役の構成図柄のうち「白チェリー」を除いた「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」において最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を優先することとなるが、図10に示すように、当選した小役の構成図柄のうち「白チェリー」を除いた場合、「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」は、いずれも2つとなるため、次に「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」が入賞ラインに停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」のいずれかが上段または下段に停止した場合に当選した小役が入賞ラインに揃い得るが、「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」のいずれかが上段または下段に停止した場合、いずれも当選した小役が揃い得る入賞ライン数は2本となるため、次にメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が優先される。「黒ベル」が上段または下段に停止した場合には、2枚(1)と2枚(2)がともに入賞ラインに揃って4枚のメダルが払い出される可能性があり、「白ベル」が上段または下段に停止した場合には、2枚(3)と2枚(4)がともに入賞ラインに揃って4枚のメダルが払い出される可能性があり、「黒チェリー」が上段または下段に停止した場合には、10枚(3)または10枚(5)の一方が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があるため、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置は、「黒チェリー」が上段または下段にに停止する停止位置となり、「黒チェリー」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「黒チェリー」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「黒チェリー」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「黒チェリー」が上段に停止する停止位置と「黒チェリー」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒チェリー」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置、「黒チェリー」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒チェリー」、「白チェリー」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とした場合には、必ず「黒チェリー」または「白チェリー」が上段または下段に停止し、この時点で最終的に入賞ラインに揃い得る小役は10枚(1)〜(5)のいずれかに制限されることとなる。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「白チェリー」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(1)、10枚(2)、10枚(4)のみであり、図9に示すように、10枚(1)(2)(4)の中リールの構成図柄の数は、「白ブドウ」が2つ、「白オレンジ」が1つとなるため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は「白ブドウ」となり、「白ブドウ」が左リールの「白チェリー」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込んで停止させる。「白ブドウ」が左リールの「白チェリー」が停止した入賞ラインに停止する停止位置は、「白ブドウ」が上段に停止する停止位置と「白ブドウ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白ブドウ」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「白ブドウ」が配置されているので、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「白チェリー」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、左リールの「白チェリー」が停止した入賞ラインに「白ブドウ」が必ず停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」がいずれかの入賞ラインに揃った状態で、右リールを第3停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃いうる小役は、10枚(1)、10枚(2)のみであり、図9に示すように、10枚(1)(2)の中リールの構成図柄の数は、「黒ブドウ」が1つ、「黒プラム」が1つとなるため、次に「黒ブドウ」、「黒プラム」が左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」が揃っている入賞ラインに停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」が揃っている入賞ラインに「黒ブドウ」、「黒プラム」が停止した場合に当選した小役が入賞ラインに揃い得るが、いずれの場合でも当選した小役が揃い得る入賞ライン数は1本となるため、次にメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が優先される。左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」が揃っている入賞ラインに「黒ブドウ」が停止した場合には、10枚(1)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」が揃っている入賞ラインに「黒プラム」が停止した場合には、10枚(2)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、いずれの場合でも払出枚数は変わらず、優先される停止位置を1つに絞ることができないが、この場合に本実施例では、左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」が揃っている入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する停止位置を4コマの範囲で引き込んで停止させる制御を行うようになっている。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ブドウ」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「黒ブドウ」が配置されているので、小役GR(1)が当選しており、左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」が入賞ラインに揃った状態で、右リールを第3停止とした場合には、左リールの「白チェリー」、中リールの「白ブドウ」が揃っている入賞ラインに「黒ブドウ」が必ず停止し、10枚(1)がいずれか1本の入賞ラインに揃う。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「白チェリー」が上段または下段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(1)、10枚(2)、10枚(4)のみであり、図11に示すように、10枚(1)(2)(4)の右リールの構成図柄の数は、「黒ブドウ」が1つ、「黒プラム」が1つ、「白プラム」が1つとなるため、次に「黒ブドウ」、「黒プラム」、「白プラム」が左リールの「白チェリー」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒ブドウ」、「黒プラム」、「白プラム」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。「黒ブドウ」、「黒プラム」、「白プラム」が上段または下段に停止した場合に当選した小役が入賞ラインに揃い得るが、いずれの場合でも当選した小役が揃い得る入賞ライン数は1本となるため、次にメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が優先される。「黒ブドウ」が上段または下段に停止した場合には、10枚(1)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、「黒プラム」が上段または下段に停止した場合には、10枚(2)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、「白プラム」が上段または下段に停止した場合には、10枚(4)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、いずれの場合でも払出枚数は変わらない。このため、本実施例では、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込んで停止させる。「黒ブドウ」が左リールの「白チェリー」が停止した入賞ラインに停止する停止位置は、「黒ブドウ」が上段に停止する停止位置と「黒ブドウ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであり、優先される停止位置を1つに絞ることができないが、この場合に本実施例では、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる制御を行うようになっている。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ブドウ」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「黒ブドウ」が配置されているので、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「白チェリー」が上段または下段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、「黒ブドウ」が上段または下段に必ず停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールの「白チェリー」、右リールの「黒ブドウ」がいずれかの入賞ラインに揃った状態で、中リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は10枚(1)のみであり、図11に示すように、10枚(1)を構成する「白ブドウ」が左リールの「白チェリー」、右リールの「黒ブドウ」が揃っている入賞ラインに停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白ブドウ」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「白ブドウ」が配置されているので、小役GR(1)が当選しており、左リールの「白チェリー」、右リールの「黒ブドウ」が入賞ラインに揃った状態で、中リールを第3停止とした場合には、左リールの「白チェリー」、右リールの「黒ブドウ」が揃っている入賞ラインに「白ブドウ」が必ず停止し、10枚(1)がいずれか1の入賞ラインに揃う。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「黒チェリー」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(3)、10枚(5)のみであり、図10に示すように、10枚(3)(5)の中リールの構成図柄の数は、「白ブドウ」が1つ、「白オレンジ」が1つとなるため、次に「白ブドウ」、「白オレンジ」が左リールの「黒チェリー」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白ブドウ」、「白オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。「白ブドウ」、「白オレンジ」が上段または下段に停止した場合に当選した小役が入賞ラインに揃い得るが、いずれの場合でも当選した小役が揃い得る入賞ライン数は1本となるため、次にメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が優先される。「白ブドウ」が上段または下段に停止した場合には、10枚(3)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、「白オレンジ」が上段または下段に停止した場合には、10枚(5)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、いずれの場合でも払出枚数は変わらず、優先される停止位置を1つに絞ることができないが、この場合に本実施例では、「白オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込んで停止させる制御を行うようになっている。「白オレンジ」が入賞ラインに停止する停止位置は、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置と「白オレンジ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「白オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白オレンジ」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「白オレンジ」が配置されているので、左リールを第1停止とし、左リールの「黒チェリー」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、「白オレンジ」が上段または下段に必ず停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールの「黒チェリー」、中リールの「白オレンジ」がいずれかの入賞ラインに揃った状態で、右リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は10枚(5)のみであり、図10に示すように、10枚(5)を構成する「白プラム」が左リールの「黒チェリー」、中リールの「白オレンジ」が揃っている入賞ラインに停止する停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても「白プラム」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「白プラム」が配置されているので、小役GR(1)が当選しており、左リールの「黒チェリー」、中リールの「白オレンジ」がいずれかの入賞ラインに揃った状態で、右リールを第3停止とした場合には、左リールの「黒チェリー」、中リールの「白オレンジ」が揃っている入賞ラインに「白プラム」が必ず停止し、10枚(5)がいずれか1の入賞ラインに揃う。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「黒チェリー」が上段または下段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(3)、10枚(5)のみであり、図12に示すように、10枚(3)(5)の右リールの構成図柄の数は、「黒ブドウ」が1つ、「白プラム」が1つとなるため、次に「黒ブドウ」、「白プラム」が左リールの「黒チェリー」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒ブドウ」、「白プラム」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。「黒ブドウ」、「白プラム」が上段または下段に停止した場合に当選した小役が入賞ラインに揃い得るが、いずれの場合でも当選した小役が揃い得る入賞ライン数は1本となるため、次にメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が優先される。「黒ブドウ」が上段または下段に停止した場合には、10枚(3)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、「白プラム」が上段または下段に停止した場合には、10枚(5)が入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、いずれの場合でも払出枚数は変わらず、優先される停止位置を1つに絞ることができないが、この場合に本実施例では、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込んで停止させる制御を行うようになっている。「黒ブドウ」が左リールの「黒チェリー」が停止した入賞ラインに停止する停止位置は、「黒ブドウ」が上段に停止する停止位置と「黒ブドウ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ブドウ」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「黒ブドウ」が配置されているので、左リールを第1停止とし、左リールの「黒チェリー」が上段または下段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、「黒ブドウ」が上段または下段に必ず停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールの「黒チェリー」、右リールの「黒ブドウ」がいずれかの入賞ラインに揃った状態で、中リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は10枚(3)のみであり、図12に示すように、10枚(3)を構成する「白ブドウ」が左リールの「黒チェリー」、右リールの「黒ブドウ」が揃っている入賞ラインに停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白ブドウ」を4コマの範囲で任意の位置に引き込み可能となる間隔で「白ブドウ」が配置されているので、小役GR(1)が当選しており、左リールの「黒チェリー」、右リールの「黒ブドウ」がいずれかの入賞ラインに揃った状態で、中リールを第3停止とした場合には、左リールの「黒チェリー」、右リールの「黒ブドウ」が揃っている入賞ラインに「白ブドウ」が必ず停止し、10枚(3)がいずれか1の入賞ラインに揃う。
小役GR(1)が当選しており、中リールを第1停止とした場合には、図8に示すように、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。小役GR(1)で同時当選している小役の中リールの構成図柄は、2枚(1):「白オレンジ」、2枚(2):「黒オレンジ」、2枚(3):「白オレンジ」、2枚(4):「黒オレンジ」、10枚(1):「白ブドウ」、10枚(2):「白ブドウ」、10枚(3):「白ブドウ」、10枚(4):「白オレンジ」、10枚(5):「白オレンジ」であり、図13に示すように、2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(5)の中リールの構成図柄の数は、「白オレンジ」が4つ、「黒オレンジ」が2つ、「白ブドウ」が3つとなる。
このため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は「白オレンジ」となり、「白オレンジ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置を優先する。「白オレンジ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置と「白オレンジ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるため、「白オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図3に示すように、中リールでは「白オレンジ」の2図柄下には必ず「黒オレンジ」が配置されているが、「白オレンジ」の2図柄上には必ずしも「黒オレンジ」が配置されていない。このため、「白オレンジ」を上段に停止した場合には、必ず下段に「黒オレンジ」が停止することとなり、この場合には、図15(a)に示すように、左リールの上段または下段に「黒ベル」または「白ベル」が停止することで、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、「白オレンジ」を下段に停止した場合には、必ずしも上段に「黒オレンジ」が停止するとは限らず、この場合には、2枚(1)か2枚(3)が1本の入賞ラインにしか揃うことがない。よって、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置の場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白オレンジ」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、中リールを第1停止とした場合には、必ず「白オレンジ」が上段に停止し、この時点で最終的に入賞ラインに揃い得る小役は2枚(1)(3)、10枚(4)(5)のいずれかに制限されることとなる。
次いで、小役GR(1)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白オレンジ」が上段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(3)、10枚(4)、10枚(5)のみであり、図13に示すように、2枚(1)(3)、10枚(4)(5)の左リールの構成図柄の数は、「黒ベル」が1つ、「白ベル」が1つ、「黒チェリー」が1つ、「白チェリー」が1つとなるため、次に「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」、「白チェリー」が中リールの「白オレンジ」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」、「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、中リールにおいて「白オレンジ」が上段に停止している場合には、必ず2枚(2)、2枚(4)を構成する「黒オレンジ」が下段に停止するので、左リールの上段または下段に「黒ベル」、「白ベル」のいずれかが停止した場合には、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、図15(b)に示すように、左リールの上段または下段に「白チェリー」または「黒チェリー」が停止した場合には、10枚(4)か10枚(5)が1本の入賞ラインでしか揃うことがない。よって、「黒ベル」、「白ベル」のいずれかが上段または下段に停止した場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。停止操作位置によっては、「黒ベル」、「白ベル」が上段に停止する停止位置と「黒ベル」、「白ベル」が下段に停止する停止位置の双方を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ベル」が上段または下段に停止する停止位置、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒ベル」、「白ベル」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白オレンジ」が上段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、必ず「黒ベル」または「白ベル」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒ベル」が停止し、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、どの停止位置であっても入賞ラインL1とL3または入賞ラインL2とL4に2枚(1)と2枚(2)が揃うこととなるため、本実施例では、滑りコマ数の最も少ない停止位置、すなわち滑りコマ数が0の停止位置を停止させる。よって、この場合には、右リールが停止した時点で、2枚(1)と2枚(2)が2本の入賞ラインに揃う。
また、小役GR(1)が当選しており、左リールの上段または下段に「白ベル」が停止し、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、どの停止位置であっても入賞ラインL1とL3または入賞ラインL2とL4に2枚(3)と2枚(4)が揃うこととなるため、本実施例では、滑りコマ数の最も少ない停止位置、すなわち滑りコマ数が0の停止位置を停止させる。よって、この場合には、右リールが停止した時点で、2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う。
次いで、小役GR(1)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白オレンジ」が上段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(3)、10枚(4)、10枚(5)のみであり、図14に示すように、2枚(1)(3)、10枚(4)(5)の右リールの構成図柄の数は、「白プラム」が4つ(2枚(1)(3)の「ANY」は全図柄であり、「白プラム」も含むため)となり、他の図柄が1つとなるため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は「白プラム」となり、「白プラム」が中リールの「白オレンジ」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白プラム」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「白プラム」が上段に停止する停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても「白プラム」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白プラム」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白オレンジ」が上段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、必ず「白プラム」が上段に停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止し、右リールの上段に「白プラム」が停止した状態で、左リールを第3停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(3)、10枚(4)、10枚(5)のみであり、図14に示すように、2枚(1)(3)、10枚(4)(5)の左リールの構成図柄の数は、「黒ベル」が1つ、「白ベル」が1つ、「黒チェリー」が1つ、「白チェリー」が1つとなるため、次に「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」、「白チェリー」が中リールの「白オレンジ」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」、「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、中リールにおいて「白オレンジ」が上段に停止している場合には、必ず2枚(2)、2枚(4)を構成する「黒オレンジ」が下段に停止するので、左リールの上段または下段に「黒ベル」、「白ベル」のいずれかが停止した場合には、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、図15(b)に示すように、左リールの上段または下段に「白チェリー」または「黒チェリー」が停止した場合には、10枚(4)か10枚(5)が1本の入賞ラインでしか揃うことがない。よって、「黒ベル」、「白ベル」のいずれかが上段または下段に停止した場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。停止操作位置によっては、「黒ベル」、「白ベル」が上段に停止する停止位置と「黒ベル」、「白ベル」が下段に停止する停止位置の双方を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ベル」が上段または下段に停止する停止位置、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒ベル」、「白ベル」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止し、右リールの上段に「白プラム」が停止した状態で、左リールを第3停止とした場合には、必ず「黒ベル」または「白ベル」が上段または下段に停止し、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う。
小役GR(1)が当選しており、右リールを第1停止とした場合には、図8に示すように、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。小役GR(1)で同時当選している小役の右リールの構成図柄は、2枚(1):「ANY」、2枚(2):「ANY」、2枚(3):「ANY」、2枚(4):「ANY」、10枚(1):「黒ブドウ」、10枚(2):「黒プラム」、10枚(3):「黒ブドウ」、10枚(4):「白オプラム」、10枚(5):「白プラム」であり、図16に示すように、2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(5)の左リールの構成図柄の数は、「黒ブドウ」が6つ、「黒プラム」が5つ、「白プラム」が6つとなる。
このため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は「黒ブドウ」と、「白プラム」となり、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が複数存在することとなるから、「黒ブドウ」が入賞ラインに停止する停止位置、「白プラム」が入賞ラインに停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなる停止位置が優先される。「黒ブドウ」が入賞ラインに停止する停止位置でも「白プラム」が入賞ラインに停止する停止位置でも、図15(a)に示すように、左リールの上段または下段に「黒ベル」または「白ベル」が停止し、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止することで、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性があるため、これら停止位置のうちメダルの払出枚数が最も多くなる停止位置が優先される。「黒ブドウ」が入賞ラインに停止する停止位置では10枚(1)か10枚(3)が入賞し、10枚のメダルが払い出される可能性があり、「白プラム」が入賞ラインに停止する停止位置では10枚(4)か10枚(5)が入賞し、10枚のメダルが払い出される可能性があり、どちらの停止位置でもメダルの払出枚数は変わらず、優先される停止位置を1つに絞ることができないが、この場合に本実施例では、「黒ブドウ」が入賞ラインに停止する停止位置を4コマの範囲で引き込んで停止させる制御を行うようになっている。「黒ブドウ」が入賞ラインに停止する停止位置は、「黒ブドウ」が上段に停止する停止位置と「黒ブドウ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒ブドウ」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、右リールを第1停止とした場合には、必ず「黒ブドウ」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(2)、2枚(3)、2枚(4)、10枚(1)、10枚(3)のみであり、図16に示すように、2枚(1)〜(4)、10枚(1)(3)の左リールの構成図柄の数は、「黒ベル」が2つ、「白ベル」が2つ、「黒チェリー」が1つ、「白チェリー」が1つとなり、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は、「黒ベル」、「白ベル」となるため、「黒ベル」、「白ベル」が入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒ベル」、「白ベル」上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。停止操作位置によっては、「黒ベル」、「白ベル」が上段に停止する停止位置と「黒ベル」、「白ベル」が下段に停止する停止位置の双方を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ベル」が上段または下段に停止する停止位置、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒ベル」、「白ベル」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、必ず「黒ベル」または「白ベル」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒ベル」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(2)のみであり、図16に示すように、2枚(1)(2)の中リールの構成図柄の数は、「白オレンジ」が1つ、「黒オレンジ」が1つとなるため、次に「白オレンジ」、「黒オレンジ」が左リールの「黒ベル」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白オレンジ」、「黒オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、中リールにおいて「白オレンジ」が上段に停止している場合には、必ず2枚(2)を構成する「黒オレンジ」が下段に停止するので、2枚(1)と2枚(2)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、「白オレンジ」が下段に停止している場合には、必ずしも2枚(2)を構成する「黒オレンジ」が上段に停止するとは限らないことから、「白オレンジ」が上段に停止した場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白オレンジ」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、小役GR(1)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒ベル」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、必ず「白オレンジ」が上段に停止し、2枚(1)と2枚(2)が2本の入賞ラインに揃う。
次いで、小役GR(1)が当選しており、左リールの上段または下段に「白ベル」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(3)、2枚(4)のみであり、2枚(3)(4)の中リールの構成図柄の数は、「白オレンジ」が1つ、「黒オレンジ」が1つとなるため、次に「白オレンジ」、「黒オレンジ」が左リールの「黒ベル」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白オレンジ」、「黒オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、中リールにおいて「白オレンジ」が上段に停止している場合には、必ず2枚(4)を構成する「黒オレンジ」が下段に停止するので、2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、「白オレンジ」が下段に停止している場合には、必ずしも2枚(4)を構成する「黒オレンジ」が上段に停止するとは限らないことから、「白オレンジ」が上段に停止した場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白オレンジ」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、小役GR(1)が当選しており、左リールの上段または下段に「白ベル」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、必ず「白オレンジ」が上段に停止し、2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う。
次いで、小役GR(1)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(2)、2枚(3)、2枚(4)、10枚(4)、10枚(5)のみであり、図17に示すように、2枚(1)〜(4)、10枚(4)(5)の中リールの構成図柄の数は、「白オレンジ」が4つ、「黒オレンジ」が2つとなり、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は、「白オレンジ」となる。
このため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は「白オレンジ」となり、「白オレンジ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置を優先する。「白オレンジ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置と「白オレンジ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるため、「白オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、左リールの上段または下段に「黒ベル」または「白ベル」が停止することで、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、「白オレンジ」を下段に停止した場合には、必ずしも上段に「黒オレンジ」が停止するとは限らず、この場合には、2枚(1)か2枚(3)が1本の入賞ラインにしか揃うことがない。よって、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置の場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白オレンジ」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、必ず「白オレンジ」が上段に停止する。
次いで、小役GR(1)が当選しており、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、左リールを第3停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(3)、10枚(4)、10枚(5)のみであり、図17に示すように、2枚(1)(3)、10枚(4)(5)の左リールの構成図柄の数は、「黒ベル」が1つ、「白ベル」が1つ、「黒チェリー」が1つ、「白チェリー」が1つとなるため、次に「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」、「白チェリー」が中リールの「白オレンジ」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒ベル」、「白ベル」、「黒チェリー」、「白チェリー」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、中リールにおいて「白オレンジ」が上段に停止している場合には、必ず2枚(2)、2枚(4)を構成する「黒オレンジ」が下段に停止するので、左リールの上段または下段に「黒ベル」、「白ベル」のいずれかが停止した場合には、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、図15(b)に示すように、左リールの上段または下段に「白チェリー」または「黒チェリー」が停止した場合には、10枚(4)か10枚(5)が1本の入賞ラインでしか揃うことがない。よって、「黒ベル」、「白ベル」のいずれかが上段または下段に停止した場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。停止操作位置によっては、「黒ベル」、「白ベル」が上段に停止する停止位置と「黒ベル」、「白ベル」が下段に停止する停止位置の双方を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ベル」が上段または下段に停止する停止位置、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒ベル」、「白ベル」が配置されているため、小役GR(1)が当選しており、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、左リールを第3停止とした場合には、必ず「黒ベル」または「白ベル」が上段または下段に停止し、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う。
小役GR(2)が当選しており、左リールを第1停止とした場合には、図8に示すように、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。小役GR(2)で同時当選している小役の左リールの構成図柄は、2枚(1):「黒ベル」、2枚(2):「黒ベル」、2枚(3):「白ベル」、2枚(4):「白ベル」、10枚(6):「黒スイカ」、10枚(7):「白スイカ」であり、図18に示すように、2枚(1)〜(4)、10枚(6)(7)の左リールの構成図柄の数は、「黒ベル」が2つ、「白ベル」が2つ、「黒スイカ」が1つ、「白スイカ」が1つとなる。
このため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄は「黒ベル」、「白ベル」となり、「黒ベル」、「白ベル」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置が4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「黒ベル」、「白ベル」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「黒ベル」、「白ベル」が上段に停止する停止位置と「黒ベル」、「白ベル」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒ベル」、「白ベル」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、左リールを第1停止とした場合には、必ず「黒ベル」、「白ベル」が上段または下段に停止し、この時点で最終的に入賞ラインに揃い得る小役は2枚(1)〜(4)のいずれかに制限されることとなる。
次いで、小役GR(2)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「黒ベル」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(2)のみであり、図18に示すように、2枚(1)(2)の中リールの構成図柄の数は、「白オレンジ」が1つ、「黒オレンジ」が1つとなるため、次に「白オレンジ」、「黒オレンジ」が左リールの「黒ベル」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白オレンジ」、「黒オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、中リールにおいて「白オレンジ」が上段に停止している場合には、必ず2枚(2)を構成する「黒オレンジ」が下段に停止するので、2枚(1)と2枚(2)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、「白オレンジ」が下段に停止している場合には、必ずしも2枚(2)を構成する「黒オレンジ」が上段に停止するとは限らないことから、「白オレンジ」が上段に停止した場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白オレンジ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「黒ベル」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、必ず「白オレンジ」が上段に停止する。
また、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒ベル」が停止し、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、どの停止位置であっても入賞ラインL1とL3または入賞ラインL2とL4に2枚(1)と2枚(2)が揃うこととなるため、本実施例では、滑りコマ数の最も少ない停止位置、すなわち滑りコマ数が0の停止位置を停止させる。よって、この場合には、右リールが停止した時点で、2枚(1)と2枚(2)が2本の入賞ラインに揃う。
次いで、小役GR(2)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「白ベル」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(3)、2枚(4)のみであり、図19に示すように、2枚(3)(4)の中リールの構成図柄の数は、「白オレンジ」が1つ、「黒オレンジ」が1つとなるため、次に「白オレンジ」、「黒オレンジ」が左リールの「黒ベル」が停止している入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白オレンジ」、「黒オレンジ」が上段または下段に停止する停止位置のうち当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置が優先される。図15(a)に示すように、中リールにおいて「白オレンジ」が上段に停止している場合には、必ず2枚(4)を構成する「黒オレンジ」が下段に停止するので、2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う可能性がある。一方で、「白オレンジ」が下段に停止している場合には、必ずしも2枚(4)を構成する「黒オレンジ」が上段に停止するとは限らないことから、「白オレンジ」が上段に停止した場合に当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなるので、「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合に「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白オレンジ」が上段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白オレンジ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、左リールを第1停止とし、左リールの「白ベル」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、必ず「白オレンジ」が上段に停止する。
また、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「白ベル」が停止し、中リールの上段に「白オレンジ」下段に「黒オレンジ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、どの停止位置であっても入賞ラインL1とL3または入賞ラインL2とL4に2枚(3)と2枚(4)が揃うこととなるため、本実施例では、滑りコマ数の最も少ない停止位置、すなわち滑りコマ数が0の停止位置を停止させる。よって、この場合には、右リールが停止した時点で、2枚(3)と2枚(4)が2本の入賞ラインに揃う。
小役GR(2)が当選しており、中リールを第1停止とした場合には、図8に示すように、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。小役GR(2)で同時当選している小役の中リールの構成図柄は、2枚(1):「白オレンジ」、2枚(2):「黒オレンジ」、2枚(3):「白オレンジ」、2枚(4):「黒オレンジ」、10枚(6):「白ブドウ」、10枚(7):「白ブドウ」であり、図13に示すように、2枚(1)〜(4)、10枚(6)(7)の中リールの構成図柄の数は、「白オレンジ」が2つ、「黒オレンジ」が2つ、「白ブドウ」が2つとなる。
このため、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が複数存在することとなるから、「白オレンジ」が入賞ラインに停止する停止位置、「黒オレンジ」が入賞ラインに停止する停止位置、「白ブドウ」が入賞ラインに停止する停止位置のうちメダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置が優先される。「白オレンジ」が入賞ラインに停止した場合、すなわち「白オレンジ」が上段または下段に停止した場合には、2枚(1)と2枚(3)がともに入賞ラインに揃って4枚のメダルが払い出される可能性があり、「黒オレンジ」が入賞ラインに停止した場合、すなわち「黒オレンジ」が上段または下段に停止した場合には、2枚(2)と2枚(4)がともに入賞ラインに揃って4枚のメダルが払い出される可能性があり、「白ブドウ」が入賞ラインに停止した場合、すなわち「白ブドウ」が上段または下段に停止した場合には、10枚(6)か10枚(7)がいずれか1の入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があるため、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置は、「白ブドウ」が上段または下段に停止する位置となり、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「白ブドウ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「白ブドウ」が上段に停止する停止位置と「白ブドウ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、中リールを第1停止とした場合には、必ず「白ブドウ」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(2)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白ブドウ」が上段または下段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(6)、10枚(7)のみであり、図20に示すように、10枚(6)(7)の左リールの構成図柄の数は、「黒スイカ」が1つ、「白スイカ」が1つとなるが、「黒スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置と「白スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置とは、4コマの範囲で引き込み可能な配置ではないため、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させ、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「黒スイカ」、「白スイカ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段に停止する停止位置と「黒スイカ」、「白スイカ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒スイカ」、「白スイカ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白ブドウ」が上段または下段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、必ず「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒スイカ」が停止し、中リールの上段または下段に「白ブドウ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(6)のみであり、図20に示すように、10枚(6)の右リールの構成図柄は、「黒ブドウ」のみとなるので、中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても4コマの範囲で任意の位置に「黒ブドウ」を引き込み可能に「黒ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒スイカ」が停止し、中リールの上段または下段に「白ブドウ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、必ず中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止し、いずれか1の入賞ラインに10枚(6)が揃う。
また、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「白スイカ」が停止し、中リールの上段または下段に「白ブドウ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(7)のみであり、図20に示すように、10枚(7)の右リールの構成図柄は、「黒ブドウ」のみとなるので、中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても4コマの範囲で任意の位置に「黒ブドウ」を引き込み可能に「黒ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「白スイカ」が停止し、中リールの上段または下段に「白ブドウ」が停止した状態で、右リールを第3停止とした場合には、必ず中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止し、いずれか1の入賞ラインに10枚(7)が揃う。
次いで、小役GR(2)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白ブドウ」が上段または下段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(6)、10枚(7)のみであり、図21に示すように、10枚(6)(7)の左リールの構成図柄は「黒ブドウ」のみとなるので、中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても4コマの範囲で任意の位置に「黒ブドウ」を引き込み可能に「黒ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、中リールを第1停止とし、中リールの「白ブドウ」が上段または下段に停止し、右リールを第2停止とした場合には、必ず中リールの「白ブドウ」が停止している入賞ラインに「黒ブドウ」が停止する。
次いで、小役GR(2)が当選しており、中リールの「白ブドウ」、右リールの「黒ブドウ」が入賞ラインに揃った状態で、左リールを第3停止とした場合には、まず当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(6)、10枚(7)のみであり、図21に示すように、10枚(6)(7)の左リールの構成図柄の数は、「黒スイカ」が1つ、「白スイカ」が1つとなるが、「黒スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置と「白スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置とは、4コマの範囲で引き込み可能な配置ではないため、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させ、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「黒スイカ」、「白スイカ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段に停止する停止位置と「黒スイカ」、「白スイカ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒スイカ」、「白スイカ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、中リールの「白ブドウ」、右リールの「黒ブドウ」が入賞ラインに揃った状態で、左リールを第3停止とした場合には、必ず「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止し、いずれか1の入賞ラインに10枚(6)か10枚(7)が揃う。
小役GR(2)が当選しており、右リールを第1停止とした場合には、図8に示すように、まずメダルの払出枚数が最も多くなる停止位置が優先される。小役GR(2)で同時当選している小役の右リールの構成図柄は、図22に示すように、2枚(1):「ANY」、2枚(2):「ANY」、2枚(3):「ANY」、2枚(4):「ANY」、10枚(6):「黒ブドウ」、10枚(7):「黒ブドウ」であり、「黒ブドウ」が入賞ラインに停止した場合、すなわち「黒ブドウ」が上段または下段に停止した場合には10枚(6)か10枚(7)が1の入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があり、他の図柄が入賞ラインに停止した場合には、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)がともに入賞ラインに揃って4枚のメダルが払い出される可能性があることから、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置がメダルの払出枚数が最も多くなる。このため、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「黒ブドウ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「黒ブドウ」が上段に停止する停止位置と「黒ブドウ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、右リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、右リールを第1停止とした場合には、必ず「黒ブドウ」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(2)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、図22に示すように、10枚(6)、10枚(7)のみであり、「黒スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置と「白スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置とは、4コマの範囲で引き込み可能な配置ではないため、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させ、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「黒スイカ」、「白スイカ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段に停止する停止位置と「黒スイカ」、「白スイカ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒スイカ」、「白スイカ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、左リールを第2停止とした場合には、必ず「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒スイカ」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(6)のみであり、図22に示すように、10枚(6)の右リールの構成図柄は、「白ブドウ」のみとなるので、右リールの「黒ブドウ」が停止している入賞ラインに「白ブドウ」が停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、右リールの「黒ブドウ」が停止している入賞ラインに「白ブドウ」が停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても4コマの範囲で任意の位置に「白ブドウ」を引き込み可能に「白ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「黒スイカ」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、必ず右リールの「黒ブドウ」が停止している入賞ラインに「白ブドウ」が停止し、いずれか1の入賞ラインに10枚(6)が揃う。
また、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「白スイカ」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、10枚(7)のみであり、図22に示すように、10枚(7)の右リールの構成図柄は、「白ブドウ」のみとなるので、右リールの「黒ブドウ」が停止している入賞ラインに「白ブドウ」が停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、右リールの「黒ブドウ」が停止している入賞ラインに「白ブドウ」が停止する停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても4コマの範囲で任意の位置に「白ブドウ」を引き込み可能に「白ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、左リールの上段または下段に「白スイカ」が停止し、右リールの上段または下段に「黒ブドウ」が停止した状態で、中リールを第3停止とした場合には、必ず右リールの「黒ブドウ」が停止している入賞ラインに「白ブドウ」が停止し、いずれか1の入賞ラインに10枚(7)が揃う。
次いで、小役GR(2)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、まずメダルの払出枚数が最も多くなる停止位置が優先される。当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、2枚(1)、2枚(2)、2枚(3)、2枚(4)、10枚(6)、10枚(7)であり、2枚(1)(3)を構成する「白オレンジ」が入賞ラインに停止した場合、すなわち「白オレンジ」が上段または下段に停止した場合には、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)がともに入賞ラインに揃って4枚のメダルが払い出される可能性があり、2枚(2)(4)を構成する「黒オレンジ」が入賞ラインに停止した場合、すなわち「白オレンジ」が上段または下段に停止した場合には、2枚(1)と2枚(2)または2枚(3)と2枚(4)がともに入賞ラインに揃って4枚のメダルが払い出される可能性があり、10枚(6)(7)を構成する「白ブドウ」が入賞ラインに停止した場合、すなわち「白ブドウ」が上段または下段に停止した場合には、10枚(6)か10枚(7)が1の入賞ラインに揃って10枚のメダルが払い出される可能性があることから、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置がメダルの払出枚数が最も多くなる。このため、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「白ブドウ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「白ブドウ」が上段に停止する停止位置と「白ブドウ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、中リールには、いずれの停止操作位置であっても「白ブドウ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「白ブドウ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、右リールを第1停止とし、右リールの「黒ブドウ」が上段または下段に停止し、中リールを第2停止とした場合には、必ず「白ブドウ」が上段または下段に停止する。
次いで、小役GR(2)が当選しており、中リールの「白ブドウ」、右リールの「黒ブドウ」が入賞ラインに揃った状態で、左リールを第3停止とした場合には、当選した小役のうちこの時点で入賞ラインに揃い得る小役は、図23に示すように、10枚(6)、10枚(7)のみであり、「黒スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置と「白スイカ」が中リールの「白ブドウ」が停止した入賞ラインに停止する停止位置、すなわち「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置とは、4コマの範囲で引き込み可能な配置ではないため、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「黒スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させ、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を停止させる。「黒スイカ」、「白スイカ」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置は、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段に停止する停止位置と「黒スイカ」、「白スイカ」が下段に停止する停止位置とからなり、停止操作位置によっては、双方の停止位置を引き込み可能となるが、いずれの停止位置であっても当選した小役が揃い得る入賞ライン数、メダルの払出枚数がともに同じであるので、本実施例では、「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置のうち滑りコマ数の少ない方の停止位置を停止させる。
そして、左リールには、いずれの停止操作位置であっても「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止する停止位置を4コマの範囲で引き込み可能に「黒スイカ」、「白スイカ」が配置されているため、小役GR(2)が当選しており、中リールの「白ブドウ」、右リールの「黒ブドウ」が入賞ラインに揃った状態で、左リールを第3停止とした場合には、必ず「黒スイカ」、「白スイカ」が上段または下段に停止し、10枚(6)か10枚(7)のいずれかが1の入賞ラインに揃う。
このように本実施例では、小役GR(1)(2)の当選時においては、第1停止リールを選択することで、10枚の払出を伴う10枚を入賞させるか、4枚(8枚)の払出を伴う2枚を入賞させるか、を選択することが可能となる。
一方で、小役GR(1)(2)が当選した場合に、その種類が分からなければ意図的に10枚を入賞させるか、2枚を入賞させるか、を選択することは不可能であり、小役GR(1)(2)が当選し、左リールを第1停止とした場合には、それぞれ1/2の確率で10枚、2枚のいずれかが入賞することとなる。本実施例では、RT(0)〜RT(5)において小役GR(1)(2)の当選確率がそれぞれ約1/12であり、約1/6で小役GR(1)(2)のいずれかが当選することとなるため、RT(0)〜(6)では、それぞれ約1/12の確率で10枚、2枚のいずれかが入賞することとなる。また、RB(BB)において小役GR(1)(2)の当選確率がそれぞれ約1/2.1であり、約1/1.05で小役GR(1)(2)のいずれかが当選することとなるため、RB(BB)では、それぞれ約1/2.1の確率で10枚、2枚のいずれかが入賞することとなる。
従来、内部抽選で特定の役が当選したときに、さらに複数の異なるリールの停止順から入賞条件となる停止順を選択する停止順抽選を行い、この停止順抽選で当選した停止順と一致する停止順で各リールの停止操作が行われたことを条件に、内部抽選で当選した特定の役が入賞可能とし、停止順抽選で当選した停止順とは異なる停止順で各リールの停止操作が行われた場合には、内部抽選で特定の役が当選しても、この特定の役が発生不可能とするスロットマシンが提案されている。
しかしながら、従来の方法では複数の異なるリールの停止順から入賞条件となる停止順を決めるために、内部抽選とは別に停止順抽選を行う必要があり、入賞条件となる停止順を決定するための制御が複雑となってしまうという問題があった。
これに対して本実施例のスロットマシンでは、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた際に、停止操作位置に対して停止可能な停止位置(4コマの範囲内に位置する停止位置)のうち、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を停止させる制御を行うことにより、各リールの停止順の違いによって導出される停止位置を異なる停止位置とすることが可能となり、複数の異なる停止順に応じて導出される停止位置が、内部抽選の結果、すなわち役の入賞を許容するか否かを決定する抽選の結果のみによって決定されるため、複数の異なる停止順に応じて導出される停止位置を決定するための制御が複雑となることがない。
また、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を停止させるので、リールが停止した時点で、未だ回転中のリールが残っている状態では、より多くの小役が入賞ラインに揃う可能性が残ることとなり、小役が入賞することに対しての遊技者の期待感を維持することができる。
また、本実施例のスロットマシンでは、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた際に、停止操作位置に対して停止可能な停止位置(4コマの範囲内に位置する停止位置)のうち、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を停止させる制御を行うことにより、各リールの停止順の違いによって導出される停止位置を異なる停止位置とすることが可能となり、複数の異なる停止順に応じて導出される停止位置が、内部抽選の結果、すなわち役の入賞を許容するか否かを決定する抽選の結果のみによって決定されるため、複数の異なる停止順に応じて導出される停止位置を決定するための制御が複雑となることがない。
また、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を停止させるので、リールが停止した時点で、未だ回転中のリールが残っている状態では、より多くの入賞ラインで小役が入賞する可能性があり、複数の小役が入賞することに対しての遊技者の期待感を維持することができる。さらに、停止操作が行われた際に、小役を構成する図柄組合せが複数の入賞ラインに揃い得る停止位置が優先されるので、複数の入賞ラインに同時に小役の構成図柄が導出される機会が増加することとなり、複数の入賞ラインを有効に活用できる。
また、本実施例では、図1に示すように、左リールに2本の入賞ラインが通る停止位置(上段、下段)があり、左リールの同一停止位置を通る2本の入賞ラインが中リールにおいて異なる停止位置を通る(左リールの上段を通る入賞ラインL1、L3のうち入賞ラインL1は中リールの上段を通り、入賞ラインL3は中リールの下段を通る。また、左リールの下段を通る入賞ラインL2、L4のうち入賞ラインL2は中リールの下段を通り、入賞ラインL4は中リールの上段を通る。)ように入賞ラインが設定されており、さらに同時当選可能な2枚(1)〜(4)のうち2枚(1)と2枚(2)、2枚(3)と2枚(4)については、左リールの構成図柄は同じで、中リールの構成図柄がそれぞれ左リールにおいては同一の停止位置を通る異なる入賞ラインに同時に停止可能となる位置に配置されており、一方で同時当選可能な2枚(1)〜(5)については、左リールの構成図柄は同じで、中リールの構成図柄がそれぞれ左リールにおいては同一の停止位置を通る異なる入賞ラインに同時に停止しない位置に配置されている。そして、このような構成とすることにより、中リールの停止操作が左リールよりも先になされ、かつ2枚(1)(2枚(3))と2枚(2)(2枚(4))の構成図柄を異なる2本の入賞ラインに同時に停止可能となる停止位置及び2枚(1)〜(5)のいずれかの構成図柄がいずれか1本の入賞ラインに停止可能な停止位置の双方を引き込み可能なタイミングである場合に、2枚(1)(2枚(3))と2枚(2)(2枚(4))の構成図柄を異なる2本の入賞ラインに同時に停止可能となる停止位置の方が、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多くなり、2枚(1)(2枚(3))と2枚(2)(2枚(4))の構成図柄を異なる2本の入賞ラインに同時に停止可能となる停止位置を停止させるようになっている。
また、中リールにおいて2枚(1)または2枚(3)を構成する図柄(「白オレンジ」)が、同時に当選する10枚(1)〜(5)のうち10枚(4)(5)を構成する図柄と共通であり、中リールの停止操作が左リールよりも先になされ、2枚(1)(2枚(3))と2枚(2)(2枚(4))の構成図柄を異なる2本の入賞ラインに同時に停止可能となる停止位置が停止した場合であっても、その時点では、10枚(4)または10枚(5)が入賞ラインに揃い得る可能性が残り、より多くのメダルの獲得が期待できることに対する遊技者の期待感を維持することができる。
また、本実施例では、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置を停止させる制御、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置を停止させる制御、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置を停止させる制御を行うことによって、各リールの停止順の違いによって導出される停止位置を異なる停止位置とすることが可能な構成としてるが、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、当選した小役のうち入賞ラインに揃い得る小役の種類数が最も多くなる停止位置を停止させる制御を行うことによって、各リールの停止順の違いによって導出される停止位置を異なる停止位置とすることが可能な構成としても良い。例えば、左、中、右リールのそれぞれの中段に停止した図柄の組合せを判定する入賞ライン5をさらに追加し、小役GR(1)が当選し、11番のタイミングで左リールの停止操作がなされた場合に、当選した小役のうち入賞ラインに揃い得る小役の種類数が最も多くなる停止位置を停止させる制御を適用した場合には、4コマの範囲のうち11番または12番の停止位置では入賞ラインに揃い得る小役が2枚(1)(2)、10枚(1)(2)(4)、13番の停止位置では入賞ラインに揃い得る小役が2枚(1)(2)であるため、13番よりも11番、12番の停止位置の方が当選した小役の種類数が多くなり、11番と12番では同じであるので、いずれか任意の停止位置が停止することとなる。
また、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が最も多くなる停止位置を停止させる制御を行うことによって、各リールの停止順の違いによって導出される停止位置を異なる停止位置とすることが可能な構成としても良い。例えば、上記の入賞ライン5を追加し、小役GR(1)が当選し、11番のタイミングで左リールの停止操作がなされた場合に、当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が最も多くなる停止位置を停止させる制御を適用した場合には、11番の停止位置では入賞ラインL1とL2に揃い得る小役が2枚(1)(2)であり、入賞ラインL5に揃い得る小役が10枚(1)(2)(4)であり、当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が7となり、12番の停止位置では入賞ラインL3とL4に揃い得る小役が10枚(1)(2)(4)であり、入賞ラインL5に揃い得る小役が2枚(1)(2)であり、当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が8となり、13番の停止位置では入賞ラインL3とL4に揃い得る小役が2枚(1)(2)であり、入賞ラインL5にはいずれの小役も揃わず、当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が4となるため、当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が12番の停止位置で最も多くなり、12番の停止位置が停止することとなる。
また、複数種類の小役が同時に当選し、停止操作が行われた時点で、停止操作位置に対して停止可能な停止位置のうち、全ての入賞ラインではなく、特定の入賞ライン(単数でも複数でも良い)についてのみ当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が最も多くなる停止位置を停止させる制御を行うことによって、各リールの停止順の違いによって導出される停止位置を異なる停止位置とすることが可能な構成としても良い。例えば、上記の入賞ライン5を追加し、小役GR(1)が当選し、11番のタイミングで左リールの停止操作がなされた場合に、当選した小役が入賞ラインL5にのみ揃い得る数を計数し、その数が最も多くなる停止位置を停止させる制御を適用した場合には、11番の停止位置では入賞ラインL5に揃い得る小役が10枚(1)(2)(4)であり、当選した小役が入賞ラインL5にのみ揃い得る数が3となり、12番の停止位置では入賞ラインL5に揃い得る小役が2枚(1)(2)であり、当選した小役が入賞ラインL5にのみ揃い得る数が2となり、13番の停止位置では入賞ラインL5にはいずれの小役も揃わないため、当選した小役が入賞ラインL5にのみ揃い得る数が11番の停止位置で最も多くなり、11番の停止位置が停止することとなる。
また、本実施例では、複数種類の小役が同時に当選している場合(小役GR(1)(2))には、図8に示すように、各停止操作位置に対して4コマの範囲で引き込める停止位置のうち、同時に当選している小役の種類、リールの停止順、第1停止、第2停止、第3停止毎に、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置からなる3つの優先条件の順位が定められており、これら優先順位の順位によって停止位置が決まるようになっており、同時に当選している小役の種類が同じでもリールの停止順が異なる場合やリールの停止順が同じでも同時に当選している小役の種類が異なる場合には、適用される優先順位の順番が異なり、その結果、決定される停止位置を異なる停止位置とすることが可能となる。
尚、本実施例では、各停止操作位置に対して4コマの範囲で引き込める停止位置のうち、同時に当選している小役の種類、リールの停止順、第1停止、第2停止、第3停止毎に、当選した小役の構成図柄のうち最も多く含まれる構成図柄が入賞ラインに停止する停止位置、当選した小役が揃い得る入賞ライン数が最も多い停止位置、メダルの払出枚数が最も多くなり得る停止位置からなる3つの優先条件の順位によって決定される停止位置を停止させる制御を行っているが、優先条件は、上記の3種類に限るものではなく、当選した小役のうち入賞ラインに揃い得る小役の種類数が最も多くなる停止位置、当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が最も多くなる停止位置、特定の入賞ライン(単数でも複数でも良い)についてのみ当選した小役が揃い得る数を入賞ライン毎に計数し、その値を全て合算した数が最も多くなる停止位置といった優先条件を、上記3つの優先条件とともに適用したり、上記の優先条件に替えて適用しても良い。
また、これら優先条件を全て適用する必要はなく、複数種類の小役が同時に当選している場合(小役GR(1)(2))には、各停止操作位置に対して4コマの範囲で引き込める停止位置のうち、同時に当選している小役の種類、リールの停止順、第1停止、第2停止、第3停止毎に、上記の優先条件のうち少なくとも1つを適用することで、停止位置を決める構成としても良い。
また、本実施例では、小役GR(1)が当選し、左リールを第1停止とした場合には、10枚(1)〜(5)のいずれかが1本の入賞ラインに揃い、10枚のメダルの払出を伴うのに対して、中リールまたは右リールを第1停止とした場合には、2枚(1)〜(4)のうちいずれか2つが2本の入賞ラインに揃い、RB(BB)以外の遊技状態であれば4枚のメダルの払出を伴い。RB(BB)中であれば8枚のメダルの払出を伴う一方、小役GR(2)が当選し、中リールまたは右リールを第1停止とした場合には、10枚(6)(7)のいずれかが1本の入賞ラインに揃い、10枚のメダルの払出を伴うのに対して、左リールを第1停止とした場合には、2枚(1)〜(4)のいずれか2つが2本の入賞ラインに揃い、RB(BB)以外の遊技状態であれば4枚のメダルの払出を伴い。RB(BB)中であれば8枚のメダルの払出を伴うようになっており、小役GR(1)(2)の当選時には、リールの停止順が異なることによって遊技者に対して払い出されるメダル数を変動させることができる。
また、小役GR(1)が当選した場合と小役GR(2)が当選した場合とで、10枚の払出を伴う小役が揃うリールの停止順と4枚(RB(BB)中は8枚)の払出を伴う小役が揃うリールの停止順とが異なり、内部抽選の結果のみで、払い出されるメダル数の多い小役が揃うリールの停止順を変更することが可能であり、払い出されるメダル数の多い小役を揃えるための条件となるリールの停止順を決定するための制御が複雑となることがないうえに、内部抽選以外の抽選結果によってゲームの結果が左右されることがないので、遊技の公正を害する虞もない。
また、本実施例では、小役GR(1)(2)のいずれかが当選した場合に、リールの停止タイミングや停止順に関わらず、必ず2枚(1)〜(4)か、10枚(1)〜(7)が入賞ラインに揃うようになっており、特別役と同時に当選している場合には小役を入賞ラインに揃える制御が優先されることとなる。一方で、後述のように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が再遊技役と小役の当選確率を考慮して決定されるようになっている。このため、小役の当選確率を高めることによって、入賞させるための操作手順が互いに重複しない特別役の種類数を増やさずに特別役当選示唆演出の継続ゲーム数をより多くすることが可能となるが、この場合、小役の入賞確率も高くなってしまい、メダルの払出率が高くなってしまうという問題が生じ得る。
これに対して本実施例では、小役GR(1)(2)のいずれかが当選した場合に、前述のように停止順の違いによって払出枚数の異なる小役のいずれかが必ず入賞ラインに揃うように制御され、かつ1/2で10枚の払出を伴う小役が揃うこととなるが、1/2でそれよりも払出の少ない4枚の払出を伴う小役が揃うようになっているため、小役の入賞確率を高めても、メダルの払出率を低く抑えることが可能である。
本実施例では、図26に示すように、BB中またはRB中を除いてRT(0)〜(5)のいずれかに制御される。
RT(0)は、RT(1)において2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞するか、RT(2)(3)(4)において規定ゲーム数消化し、これらRT(2)(3)(4)が終了したときに移行し、RT(0)に移行してからのゲーム数に関わらず、いずれかの特別役が当選するか、2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞するか、10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞するまで継続し、いずれかの特別役が当選してRT(5)に移行するか、2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞してRT(3)に移行するか、10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞してRT(4)に移行することで終了する。RT(0)におけるリプレイの当選確率は、通常確率(約1/7.3)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率(対象となる役の当選確率×払出枚数の合計値/1ゲームに必要な賭数)が1未満となる。
RT(1)は、BBまたはRBの終了後に移行し、RT(1)に移行してからのゲーム数に関わらず、いずれかの特別役が当選するか、2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞するか、10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞するまで継続し、いずれかの特別役が当選してRT(5)に移行するか、2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞してRT(0)に移行するか、10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞してRT(2)に移行することで終了する。RT(1)におけるリプレイの当選確率は、通常確率(約1/7.3)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。
RT(2)は、RT(1)において10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞したときに移行し、規定ゲーム数(本実施例では5000G)消化してRT(0)に移行するか、特別役が当選してRT(5)に移行することで終了する。RT(2)におけるリプレイの当選確率は、通常確率(約1/7.3)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。
RT(3)は、RT(0)において2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞したときに移行し、規定ゲーム数(本実施例では30G)消化してRT(0)に移行するか、特別役が当選してRT(5)に移行することで終了する。RT(3)におけるリプレイの当選確率は、高確率(約1/1.2)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。
RT(4)は、RT(0)において10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞したときに移行し、規定ゲーム数(本実施例では999G)消化してRT(0)に移行するか、特別役が当選してRT(5)に移行することで終了する。RT(4)におけるリプレイの当選確率は、通常確率(約1/7.3)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。
RT(5)は、RT(0)〜(4)のいずれにおいても特別役が当選したときに移行し、RT(5)に移行してからのゲーム数に関わらず、当選した特別役が入賞するまで継続し、当選した特別役が入賞してBBまたはRBに移行することで終了する。RT(5)におけるリプレイ(1)の当選確率は、高確率(約1/2.43)であり、RT(3)よりも低く、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満であるが、RT(0)〜(2)(4)よりも高い。
これらRT(0)〜RT(5)のうちRT(0)(1)(2)(4)におけるリプレイ(1)の当選確率は、それぞれ異なるもののその差は微少であり、ほぼ同じ確率である。
また、RT(0)〜(4)における特別役の当選確率及び小役の当選確率は同一の確率であり、RT(5)では、特別役が抽選対象とならないが、小役の当選確率は、RT(0)〜(4)と同一確率である。
また、これらRT(0)〜(5)のうちRT(3)は、リプレイの当選確率がRT(0)(1)(2)(4)(5)よりも高く、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となるため、RT(0)(1)(2)(4)(5)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(0)は、リプレイの当選確率がRT(1)(2)(4)とほぼ同じ確率であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となり、かつ1ゲームあたりのメダルの払出率がRT(1)(2)(4)とほぼ同じであるが、るが、RT(1)(2)(4)から直接移行することのない遊技者にとって有利なRT(3)へ移行する可能性があるため、RT(1)(2)(4)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(1)は、リプレイの当選確率がRT(2)(4)とほぼ同じ確率であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となり、かつ1ゲームあたりのメダルの払出率がRT(2)(4)とほぼ同じであるが、RT(2)(4)よりも遊技者にとって有利なRT(3)へ移行する可能性があるRT(0)へ移行することが期待できる(RT(2)では5000G、RT(4)では999G消化したとき以外は、RT(0)へ移行することがないのに対して、RT(1)では、約1/12の確率で入賞する2枚(1)〜(4)が入賞することでRT(0)へ移行することとなる)ため、RT(2)(4)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(2)(4)は、リプレイの当選確率がRT(1)とほぼ同じ確率であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となり、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT(1)とほぼ同じであるが、RT(1)よりも遊技者にとって有利なRT(3)へ移行する可能性があるRT(0)へ移行することが期待できないため、RT(1)に比較して相対的に不利な遊技状態となる。また、RT(4)では999G消化することでRT(0)へ移行するのに対して、RT(2)では5000G消化するまではRT(0)へ移行することがないので、RT(2)は、RT(4)に比較して相対的に不利な遊技状態となる。
ここで本実施例の遊技状態の移行状況について説明すると、図25に示すように、RT(0)〜(4)のいずれかにおいて特別役が当選すると、RT(5)に移行し、その後、特別役が入賞してBBまたはRBに移行し、BBまたはRBが終了すると、RT(1)に移行する。
RT(1)では、2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞することで遊技者にとって有利なRT(3)に移行する可能性のあるRT(0)に移行する。また、10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞することで遊技者にとって不利なRT(2)に移行し、一度RT(2)に移行すると特別役が当選するか、規定ゲーム数消化するまでは他のRTに移行することはない。2枚(1)〜(4)または10枚(1)〜(7)は小役GR(1)(2)のいずれかが当選したときに入賞可能であり、小役GR(1)(2)の当選時には、それぞれ1/2の確率で、2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(7)が入賞するので、RT(1)では小役GR(1)(2)が当選した場合の1/2の確率でRT(0)またはRT(2)のいずれかに移行することとなる。尚、RT(1)からはRT(3)(4)に直接移行することはない。
RT(0)では、2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞することで遊技者にとって有利なRT(3)に移行し、RT(3)に移行後、特別役が当選した場合を除いて規定ゲーム数(30G)消化後、再びRT(0)に戻る。10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞することで遊技者にとって有利なRT(3)へ移行することのない遊技者にとって不利なRT(4)に移行し、規定ゲーム数(999G)消化後、再びRT(0)に戻る。2枚(1)〜(4)、10枚(1)〜(7)は小役GR(1)(2)のいずれかが当選したときに入賞可能であり、小役GR(1)(2)の当選時には、2枚の入賞条件となる操作手順、10枚の入賞条件となる操作手順のいずれかで停止操作を行うことにより、1/2の確率で2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞し、1/2の確率で10枚(1)〜(7)のいずれかが入賞するので、小役GR(1)(2)の当選時には、2枚の入賞条件となる操作手順、10枚の入賞条件となる操作手順のいずれかで停止操作を行うことにより、それぞれ1/2の確率で遊技者にとって有利なRT(3)、遊技者にとって不利なRT(4)のいずれかに移行する。
このように本実施例では、RT(1)に滞在している場合には、直接、遊技者にとって有利なRT(3)へ移行することがなく、RT(1)からRT(3)へ移行させる場合には、RT(1)において必ずしも入賞するとは限らない2枚(1)〜(4)のいずれかが入賞することで移行するRT(0)を必ず介して移行することとなる。さらにRT(0)からRT(3)へ移行させる場合にも、RT(0)において必ずしも成立するとは限らない2枚(1)〜(4)のいずれかを入賞させる必要がある。すなわちRT(1)からRT(3)へ移行するためには、必ずしも成立するとは限らない複数の条件を満たすことが必要となるため、遊技者にとって有利なRT(3)へ移行するまでのゲーム性が単調化することがなく、RT(1)からRT(3)へ移行するまでの興趣を効果的に高めることができる。
尚、本実施例では、RT(0)から遊技者にとって有利なRT(3)へ直接移行させる構成であるが、RT(0)からRT(3)へ移行させる場合に、RT(0)において成立することが不確定な所定の条件が成立することで移行する他の遊技状態を介してRT(3)へ移行させるもの、すなわちさらに他の遊技状態を介してRT(3)に移行させる構成、さらには、RT(0)から複数の遊技状態を介してRT(3)へ移行させる構成であっても良く、このような構成とした場合でも、RT(1)からRT(3)へ移行するためには、必ずしも成立するとは限らない複数の条件を満たすことが必要となるため、遊技者にとって有利なRT(3)へ移行するまでのゲーム性が単調化することがなく、RT(1)からRT(3)へ移行するまでの興趣を効果的に高めることができる。
また、本実施例では、RT(1)において入賞条件となる操作手順の異なる2枚と10枚が同時に当選し、そのうち払出枚数の少ない2枚の入賞時に、RT(1)からRT(0)へ移行させるようになっており、払出枚数の異なる複数種類の小役が同時に当選し、当選した小役のうち払出枚数の少ない方の小役を入賞させた場合、すなわち獲得できるメダル数が少ない場合であっても、遊技者にとって有利なRT(3)へ移行させることが可能なRT(0)へ移行するので、RT(1)においては、2枚と10枚が同時に当選した場合に、獲得枚数の少ない2枚を入賞させても遊技者にとって利益となる。一方で、RT(0)へ移行させることができなかった場合には、常にRT(0)への移行条件となる小役よりも多い数のメダルが付与されることとなるため、いずれの場合であっても遊技者にとって有利となる。
また、RT(0)においては、メダルの増加が期待できないRT(4)、メダルの増加が期待できるRT(3)の双方に移行する可能性がある。そしてRT(3)は、終了後再びRT(0)に戻るため、RT(0)からRT(3)へ一度移行すると、RT(3)が終了しても再びRT(3)へ移行する機会が提供されることとなり、RT(3)に周期的に制御することが可能となる。一方、RT(0)からRT(4)へ移行すると、当該RT(4)が終了するまでRT(3)へ移行することがないが、RT(4)が終了すると再びRT(0)となるため、このような場合でも周期的にRT(3)へ移行する機会が訪れることとなる。すなわちRT(0)は、メダルの増加が期待できるRT(3)へ移行する可能性のあるチャンスゾーンとして機能し、このようなチャンスゾーンからRT(4)へ移行した場合でもRT(3)へ移行した場合でも周期的に訪れることとなる。
尚、RT(3)へは、小役GR(1)(2)が当選し、かつ2枚の入賞条件となる操作手順にて停止操作がなされたことを条件に移行するようになっているが、特定の役の当選時において、停止操作の操作手順に関わらず、必ず導出される停止態様を契機としてRT(3)へ移行するようにしても良い。
また、RT(0)では、RT(4)へ移行することとなる10枚が遊技者にとって有利なRT(3)へ移行することとなる2枚と同時に当選するようになっているが、それぞれ別個に当選するようにしても良い。また、RT(0)から遊技者にとって不利なRT(4)へ移行しない構成であっても良い。
また、本実施例では、BBまたはRBの終了後に、RT(1)へ移行するようになっているが、RT(2)やRT(4)において移行条件(特定役の入賞、特定役の取りこぼし時に導出される特定の停止態様の成立など)が成立したときにRT(1)へ移行する構成でも良い。
本実施例では、小役GR(1)(2)のいずれかが当選した場合に、2枚、10枚のいずれかを入賞させることが可能となる。
前述のようにRT(1)において2枚が入賞することで遊技者にとって有利なRT(3)へ移行する可能性のあるRT(0)に移行するのに対して10枚が入賞すると特別役が当選するか規定ゲーム数消化するまでは他のRTに移行することのないRT(2)に移行してしまうこととなるため、RT(1)において小役GR(1)(2)が当選した際に、10枚を入賞させることなく2枚を入賞させることで、RT(2)へ移行してしまうことを回避し、かつRT(0)へ移行させることができる。
また、前述のようにRT(0)において2枚が入賞することで遊技者にとって有利なRT(3)へ移行するのに対して10枚が入賞すると特別役が当選するか規定ゲーム数消化するまでは他のRTに移行することのないRT(4)に移行してしまうこととなるため、RT(0)において小役GR(1)(2)が当選した際に、10枚を入賞させることなく2枚を入賞させることで、RT(4)へ移行してしまうことを回避し、かつRT(3)へ移行させることができる。
また、前述のようにRT(3)においては10枚が入賞しても他の遊技状態へ移行することがないため、RT(3)において小役GR(1)(2)が当選した際に、10枚を入賞させることで10枚のメダルを獲得することが可能となる。
しかしながら、小役GR(1)(2)のいずれかが当選した場合に、その種類が分からなければ意図的に10枚の入賞を回避すること、意図的に2枚を入賞させること、意図的に10枚を入賞させることは不可能であり、それぞれ1/2の確率で2枚、10枚が入賞することとなる。
これに対してサブCPU91aは、RT(0)(1)(3)において小役GR(1)(2)のいずれかが当選したときに、当選した小役GRの種類に応じて遊技者にとって有利となる操作手順を報知する操作手順報知を行うことが可能である。
操作手順報知は、第1停止とすべきリールを示唆することにより遊技者にとって有利となる操作手順を報知する。
詳しくは、RT(1)において小役GR(1)(2)が当選した場合には、2枚を入賞させることでRT(2)へ移行してしまうことを回避し、かつRT(0)へ移行させることができるため、小役GR(1)の当選時には、2枚の入賞条件となる中リール、右リールのうち右リールを報知し、小役GR(2)の当選時には、2枚の入賞条件となる左リールを報知する。
RT(0)において小役GR(1)(2)が当選した場合には、12枚を入賞させることでRT(2)へ移行してしまうことを回避し、かつRT(3)へ移行させることができるため、小役GR(1)の当選時には、2枚の入賞条件となる中リール、右リールのうち右リールを報知し、小役GR(2)の当選時には、2枚の入賞条件となる左リールを報知する。
RT(3)において小役GR(1)(2)が当選した場合には、10枚を入賞させることで他の遊技状態へ移行することもなくメダルを獲得できるため、小役GR(1)の当選時には、10枚の入賞条件となる左リールを報知し、小役GR(2)の当選時には、10枚の入賞条件となる中リール、右リールのうち右リールを報知する。
このため、遊技者は操作手順報知によって報知されたリールを第1停止リールとして停止操作を行うことにより、その時点で遊技者にとって有利となる停止態様を導出させることが可能となる。
尚、操作手順報知は、RTの種類、当選役の種類に応じて遊技者にとって有利な操作手順を遊技者が認識可能なものであれば良く、現在の遊技状態と当選役の種類そのもの、現在の遊技状態と当選役の種類を示唆する画像などを液晶表示器51に表示することで報知するものや、対応するLEDの点灯、対応する音声の出力などによって報知するものであっても良い。
サブCPU91aは、RT(3)においては、小役GR(1)(2)のいずれかが当選したときに操作手順報知を行う。このため、RT(3)では、操作手順報知に従って停止操作を行うことにより2枚ではなく、10枚を入賞させてメダルを獲得することが可能となる。
また、サブCPU91aは、RT(1)において特殊条件が成立している場合には、小役GR(1)(2)のいずれかが当選したときに操作手順報知を行う。特殊条件は、BB(1)の当選、RT(0)(3)中の特別役の当選であり、これらの特殊条件が満たされた後、最初に移行したRT(0)において小役GR(1)(2)のいずれかが当選すると操作手順報知が実行される。このため、これら特殊条件が満たされた後のRT(1)では、操作手順報知に従って停止操作を行うことによりRT(0)へ移行させることが可能となる。
また、サブCPU91aは、RT(0)において、小役GR(1)(2)が当選したときに操作手順報知を実行することが可能である。RT(0)において報小役GR(1)(2)が当選したときに操作手順報知が実行されると、操作手順報知に従って停止操作を行うことによりRT(3)へ移行させることが可能となる。
また、サブCPU91aは、RT(0)において小役GR(1)(2)が当選したときに操作手順報知を実行する報知回数を0〜n回(nは2以上の整数)の間で決定する報知抽選を実行する。報知抽選は、RT(2)(4)に移行後、消化ゲーム数が特定のゲーム数に到達する毎、RT(3)においてリプレイが所定回数連続したとき、BB(1)の当選時に実行され、当選した報知回数を記憶する。また、報知回数が残っている状態で新たに当選した場合には、残っている回数に対して新たに当選した回数が加算される。
そしてサブCPU91aは、RT(0)へ移行した際に、報知回数が残っているか否かを確認し、報知回数が残っている場合には、報知回数を1減算し、小役GR(1)(2)が当選したときに操作手順報知を実行する。このため、報知回数が残っている場合には、その回数にわたり、RT(0)とRT(3)を1セットとして繰り返しRT(0)とRT(3)に継続して制御させることが可能となる。
尚、報知回数は、設定変更がなされたとき以外にクリアされることはなく、報知回数が残っている状態で、RT(2)やRT(4)へ移行してしまった場合には、そのまま報知回数は維持されることとなる。このため、RT(2)やRT(4)が長い期間継続した場合や、BBやRBの後、RT(1)からRT(0)へ移行しない状態が続くと、報知回数が貯まっている可能性が高まる。そして、報知回数が多数貯まっている状態では、RT(0)に移行することでRT(0)とRT(3)が長期間ループすることとなる。
本実施例では、前述のようにBB中のメダルの払出総数が348枚を超えると当該BBを終了させるようになっている。一方で、BB中は、ほぼ毎ゲーム小役GR(1)または小役GR(2)が当選しており、BBの開始後、払出総数が348枚を超えるまで、10枚を入賞させ続けると、10枚が35回入賞し、払出総数が350枚となったときに終了することとなり、この間、賭数に用いたメダル数(投入枚数)は、3×35=105枚となり、純増枚数(払出総数−投入枚数)は245枚である。
これに対して、10枚が34回入賞し、払出総数が340枚となった際に、2枚(BB中の払出数は4枚となり、2本の入賞ラインに停止するので8枚の払出を伴う)を1回入賞させることで払出総数は348枚となり、この時点ではBBは終了しない。そして、次ゲームで10枚を入賞させることで払出総数は358枚となってBBは終了する。この間の投入枚数は、3×36=108となり、純増枚数は250枚であり、10枚のみを入賞させた場合に比較して純増枚数が多くなる。
10枚を34回入賞させた後、2枚を1回入賞、最後に10枚を1回入賞させることにより、BB中の純増枚数を増加させるためには、小役GR(1)(2)が当選した際に、10枚を入賞させるか、2枚を入賞させるか、を選択する必要があるが、小役GR(1)(2)のいずれかが当選した場合に、その種類が分からなければ意図的に2枚を入賞させること、意図的に10枚を入賞させることは不可能であり、それぞれ1/2の確率で2枚、10枚が入賞することとなる。
これに対してサブCPU91aは、BB中において小役GR(1)(2)のいずれかが当選したときに、当選した小役GRの種類に応じて遊技者にとって有利となる操作手順を報知する操作手順報知を行うことが可能である。
操作手順報知は、第1停止とすべきリールを示唆することにより遊技者にとって有利となる操作手順を報知する。
詳しくは、図24に示すように、規定数(348枚)からBB中の払出総数を減算した値が10以上であれば、10枚を入賞させてもBBが終了することはないので、小役GR(1)の当選時には10枚の入賞条件となる左リールを報知し、小役GR(2)の当選時には10枚の入賞条件となる中リール、右リールのうち右リールを報知する。規定数(348枚)からBB中の払出総数を減算した値が10未満であり、8以上であれば、2枚を入賞させてもBBが終了することはないので、小役GR(1)の当選時には2枚の入賞条件となる中リール、右リールのうち右リールを報知し、小役GR(2)の当選時には2枚の入賞条件となる左リールを報知する。規定数(348枚)からBB中の払出総数を減算した値が8未満であれば、2枚を入賞させても10枚を入賞させてもBBが終了することとなり、この場合は払出枚数の多い10枚を入賞させた方が良いので、小役GR(1)の当選時には10枚の入賞条件となる左リールを報知し、小役GR(2)の当選時には10枚の入賞条件となる中リール、右リールのうち右リールを報知する。
このように本実施例では、規定数からBB中の払出総数を減算した値に応じて小役GR(1)(2)当選時にBB中の純増枚数が多くなる操作手順が報知されるようになっており、遊技者は操作手順報知によって報知されたリールを第1停止リールとして停止操作を行うことにより、その時点で遊技者にとって有利となる停止態様を導出させることが可能となり、BB中最初から最後まで操作手順報知に従って停止操作を行うことにより、操作手順報知に従わずに停止操作を行った場合よりもBB中のメダルの純増枚数を増加させることができる。
本実施例においてサブCPU91aは、RT(0)〜(5)において、複数ゲームにわたり継続し、最終的に特別役に当選しているか否かを示す演出結果を導く特別役当選示唆演出を実行する。
サブCPU91aは、特別役当選示唆演出を実行するか否か及び実行する特別役当選示唆演出の演出パターンを決定する特別役当選示唆演出抽選を実行し、いずれかの演出パターンの特別役当選示唆演出に当選した場合には、当選した演出パターンの特別役当選示唆演出を実行する。
特別役当選示唆演出は、図27に示すように、演出パターン0〜7の8種類からなり、さらに演出パターン1〜6には、それぞれ特別役の非当選を示す「−1」の演出パターンと、特別役の当選を示す「−2」の演出パターンと、が定められている。
演出パターン0は、特別役当選示唆演出を実行しないパターンであり、当該演出パターンが決定された場合には、特別役当選示唆演出は実行されない。
演出パターン1−1は、1ゲーム目に、図28(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図28(b)(c)に示すように通常柄の花火を制作する花火制作演出(通常)を実行し、3ゲーム目に、図29(g)(h)(i)(m)に示すように、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させた後、MAXBETスイッチ6の操作がなされ、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信した場合であっても、後述するカットイン演出を伴わずに花火を打ち上げる花火打上演出(カットインなし)を実行し、4ゲーム目に、図29(p)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン1−2は、3ゲーム目までは演出パターン1−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図29(n)に示すように、打上成功演出を実行して特別役の当選を報知するパターンである。
演出パターン2−1は、1ゲーム目に、図28(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図28(b)(d)に示すように桜柄の花火を制作する花火制作演出(桜柄)を実行し、3ゲーム目に、図29(g)(h)(i)(m)に示すように、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させた後、MAXBETスイッチ6の操作がなされ、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信した場合であっても、後述するカットイン演出を伴わずに花火を打ち上げる花火打上演出(カットインなし)を実行し、4ゲーム目に、図29(p)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン2−2は、3ゲーム目までは演出パターン2−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図29(n)に示すように、打上成功演出を実行して特別役の当選を報知するパターンである。
演出パターン3−1は、1ゲーム目に、図28(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図28(b)(c)に示すように通常柄の花火を制作する花火制作演出(通常)を実行し、3ゲーム目に、図29(g)(h)(j)(m)に示すように、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させた後、MAXBETスイッチ6の操作がなされ、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信した場合に、表示画面上に画像を割り込ませるカットイン演出(小)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(小)演出を実行し、4ゲーム目に、図29(p)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン3−2は、3ゲーム目までは演出パターン3−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図29(n)に示すように、打上成功演出を実行して特別役の当選を報知するパターンである。
演出パターン4−1は、1ゲーム目に、図28(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図28(b)(d)に示すように桜柄の花火を制作する花火制作演出(桜柄)を実行し、3ゲーム目に、図29(g)(h)(j)(m)に示すように、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させた後、MAXBETスイッチ6の操作がなされ、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信した場合に、表示画面上に画像を割り込ませるカットイン演出(小)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(小)演出を実行し、4ゲーム目に、図29(p)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン4−2は、3ゲーム目までは演出パターン4−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図29(n)に示すように、打上成功演出を実行して特別役の当選を報知するパターンである。
演出パターン5−1は、1ゲーム目に、図28(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図28(b)(c)に示すように通常柄の花火を制作する花火制作演出(通常)を実行し、3ゲーム目に、図29(g)(h)(k)(m)に示すように、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させた後、MAXBETスイッチ6の操作がなされ、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信した場合に、表示画面上に演出パターン3、4よりもサイズの大きい画像を割り込ませるカットイン演出(大)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(大)演出を実行し、4ゲーム目に、図29(p)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン5−2は、3ゲーム目までは演出パターン5−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図29(n)に示すように、打上成功演出を実行して特別役の当選を報知するパターンである。
演出パターン6−1は、1ゲーム目に、図28(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図28(b)(d)に示すように桜柄の花火を制作する花火制作演出(桜柄)を実行し、3ゲーム目に、図29(g)(h)(k)(m)に示すように、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させた後、MAXBETスイッチ6の操作がなされ、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信した場合に、表示画面上に演出パターン3、4よりもサイズの大きい画像を割り込ませるカットイン演出(大)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(大)演出を実行し、4ゲーム目に、図29(p)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン6−2は、3ゲーム目までは演出パターン6−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図29(n)に示すように、打上成功演出を実行して特別役の当選を報知するパターンである。
尚、演出パターン3〜6の3ゲーム目において、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させたにも関わらず、MAXBETスイッチ6の操作がなされずに、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信しなかった場合には、カットインを伴わず、カットインを伴うパターンであったか否かを判別することはできないようになっている。
演出パターン7は、1ゲーム目に、図28(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図28(b)(e)(f)に示すように鼠花火を制作する花火制作演出(鼠)を実行してそのまま終了するパターンである。
特別役当選示唆演出抽選では、当選した小役の種類、特別役の当選の有無、報知回数の残存数(ストック)に応じて異なる確率で演出パターン0〜7を選択する。
本実施例では、演出パターン(0)〜(7)のうち演出パターン(1)〜(7)が当選する比率が、ハズレ>小役GR(1)(2)>リプレイの関係となり、特別役が当選している比率と一致する。すなわち特別役が当選している比率が高い抽選結果ほど特別役当選示唆演出が実行される可能性が高く、特別役の当選が期待できる結果であるほど高い確率で特別役当選示唆演出が実行されることとなるため、特別役当選示唆演出の開始時のゲームの結果に対する特別役の当選期待度と、特別役当選示唆演出の実行確率と、がリンクすることとなり、特別役当選示唆演出により効果的に特別役の当選に対する遊技者の期待感を高めることができる。
また、花火制作演出(通常)及び花火制作演出(桜柄)の演出パターン1〜6のうち、花火制作演出(桜柄)の演出パターン2、4、6が当選する比率が、リプレイが単独で当選している場合またはハズレよりもリプレイが特別役と同時に当選している場合、特別役が単独で当選している場合の方が高く、リプレイが入賞した場合、いずれも入賞しなかった場合には、花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、特別役に当選している可能性が高くなる。
一方で、花火制作演出(通常)及び花火制作演出(桜柄)の演出パターン1〜6のうち、花火制作演出(通常)の演出パターン1、3、5が当選する比率が、小役GR(1)(2)が単独で当選している場合よりも特別役と同時に当選している場合の方が高く、2枚または10枚が入賞した場合には、花火制作演出(桜柄)よりも花火制作演出(通常)が実行された方が、特別役に当選している可能性が高くなる。
すなわちリプレイが入賞したとき、いずれも入賞しなかったときと、2枚、10枚が入賞したときと、で特別役の当選が期待できる演出のパターンが異なり、前者では花火制作演出(桜柄)が実行された方が特別役の当選が期待できる一方、後者では花火制作演出(通常)が実行された方が特別役の当選が期待できるようになっている。
また、演出パターン1〜6のうち、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、特別役が当選していない場合よりも特別役が当選している場合の方が高く、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、特別役に当選している可能性が高くなる。
さらに、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6のうち、花火打上+カットイン(大)演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、特別役が当選していない場合よりも特別役が当選している場合の方が高く、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、特別役に当選している可能性が高くなる。
また、本実施例では、演出パターン(0)〜(7)のうち演出パターン(1)〜(7)が当選する比率が、報知回数(ストック)が残存していない場合よりも1以上残存している方が高く、特別役当選示唆演出が実行された際に、特別役当選示唆演出が実行されなかった場合よりも報知状態回数が1以上残存している可能性が高くなる。
また、花火制作演出(通常)及び花火制作演出(桜柄)の演出パターン1〜6のうち、花火制作演出(桜柄)の演出パターン2、4、6が当選する比率が、リプレイが当選している場合、いずれの一般役も当選していない場合には、報知回数(ストック)が残存していない場合よりも1以上残存している方が高く、リプレイが入賞した場合、いずれも入賞しなかった場合には、花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、報知回数が1以上残存している可能性が高くなる。
一方で、花火制作演出(通常)及び花火制作演出(桜柄)の演出パターン1〜6のうち、花火制作演出(通常)の演出パターン1、3、5が当選する比率が、小役GR(1)(2)が当選している場合には、報知回数(ストック)が残存していない場合よりも1以上残存している方が高く、2枚または10枚が入賞した場合には、花火制作演出(桜柄)よりも花火制作演出(通常)が実行された方が、報知状態回数が1以上残存している可能性が高くなる。
すなわちリプレイが入賞したとき、いずれも入賞しなかったときと、2枚、10枚が入賞したときと、で報知回数(ストック)が1以上残存している可能性の高い演出のパターンが異なり、前者では花火制作演出(桜柄)が実行された方が報知回数(ストック)が1以上残存していることに期待できる一方、後者では花火制作演出(通常)が実行された方が報知回数(ストック)が1以上残存していることに期待できるようになっている。
また、前述のようにリプレイが入賞した場合、いずれも入賞しなかった場合には、花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、特別役に当選している可能性が高く、リプレイが入賞した場合、いずれも入賞しなかった場合には、花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、特別役に当選している可能性が高いうえに、報知回数が1以上残存している可能性も高くなる。
また、前述のように2枚または10枚が入賞した場合には、花火制作演出(桜柄)よりも花火制作演出(通常)が実行された方が、特別役に当選している可能性が高く、2枚または10枚が入賞した場合には、花火制作演出(桜柄)よりも花火制作演出(通常)が実行された方が、特別役に当選している可能性が高いうえに、報知回数が1以上残存している可能性も高くなる。
また、演出パターン1〜6のうち、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、報知回数(ストック)が残存していない場合よりも1以上残存している方が高く、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、報知回数(ストック)が1以上残存している可能性が高くなる。
また、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、特別役に当選している可能性が高く、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、特別役に当選している可能性が高いうえに、報知回数が1以上残存している可能性も高くなる。
さらに、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6のうち、花火打上+カットイン(大)演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、報知回数(ストック)が残存していない場合よりも1以上残存している方が高く、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、報知回数(ストック)が1以上残存している可能性が高くなる。
また、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、特別役に当選している可能性が高く、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、特別役に当選している可能性が高いうえに、報知回数が1以上残存している可能性も高くなる。
また、演出パターン1〜7のうち、演出パターン7、すなわち他の演出パターンに比較して継続ゲーム数の短い演出パターンが特別役が当選していない場合に当選する確率と、演出パターン7が特別役が当選している場合に当選する確率と、の合算確率に占める、演出パターン7が特別役が当選している場合に当選する確率の比率が、演出パターン1〜6のそれに比較して最も低く、特別役当選示唆演出が実行された際に、他の演出パターンに比較して継続ゲーム数が短い場合には、他の演出パターンに比較して特別役に当選している可能性が低くなる。
一方で、演出パターン7は、報知回数(ストック)が5以上残存している場合のみ当選するので、特別役当選示唆演出が実行された際に、他の演出パターンに比較して継続ゲーム数が短い場合には、他の演出パターンに比較して特別役に当選している可能性が低くなるが、報知回数(ストック)が5以上残存していることが確定する。
このように本実施例では、特別役が当選している場合に特別役が当選していない場合よりも高い比率にて特別役当選示唆演出が実行されるので、特別役当選示唆演出に伴い特別役が当選していることに対する遊技者の期待感を高めることができるとともに、特別役当選示唆演出を複数ゲームにわたり実行した後、特別役が当選しているか否かが報知されるため、特別役が当選しているか否かが報知されるまでの期間にわたり特別役の当選に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
また、特別役当選示唆演出は、複数種類の演出パターンからなり、これら複数種類の演出パターンから選択されたいずれかのパターンの特別役当選示唆演出が実行されるとともに、特別役当選示唆演出の契機となった内部抽選の結果及び報知回数の残り回数に応じて異なる確率で演出パターンが選択されるようになっており、特別役当選示唆演出が実行される契機となった内部抽選の結果及び特別役当選示唆演出の演出パターンの組合せから報知回数の残り数が示唆され、推測することが可能となるため、特別役当選示唆演出の結果、特別役が当選していなかった場合であっても、遊技者にとって特別役当選示唆演出が有意なものとなる。
尚、本実施例では、特別役が当選しているか否かに関わらず、特別役当選示唆演出の契機となった内部抽選の結果及び報知回数の残り回数に応じて異なる確率で演出パターンが選択されるようになっているが、少なくとも特別役に当選していない場合において、特別役当選示唆演出の契機となった内部抽選の結果及び報知状態回数の残り回数に応じて異なる確率で演出パターンが選択される構成であれば良く、このような構成であれば、特別役当選示唆演出の結果、特別役が当選していなかった場合に、遊技者にとって特別役当選示唆演出が有意なものとなる。
また、本実施例では、内部抽選の結果に関わらず、演出パターン7を除き共通の演出パターンが選択されるようになっているが、少なくとも一部の抽選結果について共通の演出パターンが選択される構成であれば良く、これら一般役の全てについて共通の演出パターンが選択される構成でなくとも良い。
また、本実施例では、複数種類の演出パターンのうち演出パターン7が、報知回数が5以上残存していることを条件に選択されるようになっており、演出パターン7に基づく特別役当選示唆演出が実行されることで報知回数が5以上残存していることが確定するため、RT(0)とRT(3)とのループがより多く継続することへの期待感を高めることができる。
また、演出パターン7は、他の演出パターンに比較して継続ゲーム数が短く、演出パターン7に基づく特別役当選示唆演出が実行された場合には、他の演出パターンよりも短い期間で終了してしまい、他の演出パターンに比較すると特別役の当選に対する遊技者の期待感を持続させることができないものの、報知回数が5以上残っていることが確定することとなるため、このような状況であっても、RT(0)とRT(3)とのループがより多く継続することへの期待感を高めることができる。
尚、本実施例では、他の演出パターンに比較して継続ゲーム数の短い演出パターンが、報知回数が所定回数以上残っていることを条件に選択される構成であるが、報知回数が所定回数以上残っている場合に、報知回数が所定回数未満である場合よりも、他の演出パターンに比較して継続ゲーム数の短い演出パターンが選択される比率が高くなる確率で演出パターンを選択する構成とした場合でも、他の演出パターンに比較すると特別役の当選に対する遊技者の期待感を持続させることができないものの、報知回数が5以上残っている可能性が高まることとなるため、このような状況であっても、RT(0)とRT(3)とのループがより多く継続することへの期待感を高めることができる。
また、本実施例では、他の演出パターンに比較して継続ゲーム数が短い演出パターンとして、2ゲームで終了するパターンを適用しているが、1ゲームで終了するパターンを適用しても良い。
また、本実施例では、他の演出パターンよりも短いゲーム数で終了することで報知回数が所定回数以上残っていることが確定するようになっているが、特別役当選示唆演出の演出結果として特別役の非当選が示される最終結果において報知回数が所定回数以上残っていることが確定するようにしても良く、このような構成とすることで、特別役当選示唆演出の演出結果として特別役の非当選が確定した場合であっても、RT(0)とRT(3)とのループがより多く継続することへの期待感を高めることができる。
また、本実施例では、一般役が単独で当選している場合よりも特別役と同時に当選している場合に選択される比率の高い演出パターンほど、報知回数が残っていない場合よりも1以上残っている場合に選択される比率が高く、特別役の当選可能性が高い演出パターンに基づく特別役当選示唆演出が実行され、結果的に特別役が当選していない旨が報知された場合には、報知回数が1以上残っている可能性が高まるため、特別役の当選が期待できる特別役当選示唆演出で特別役に当選していなかった場合であっても、RT(0)とRT(3)とのループがより多く継続することへの期待感を高めることができる。
特に本実施例では、最も特別役に当選している可能性が高い演出パターンに基づく特別役当選示唆演出が実行され、特別役に当選していなかった場合には、報知回数が1以上残っていることが確定するため、特別役の当選が期待できる特別役当選示唆演出で特別役に当選していなかった場合であっても、このような状況で特別役に当選していなかったことによる損失感を軽減できる。
また、本実施例では、演出パターン1〜6のうち、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、報知回数が残存していない場合よりも1以上残存している方が高く、MAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりもMAXBETスイッチ6の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、報知回数が1以上残存している可能性が高くなる一方、演出パターン3〜6が選択された場合であっても、MAXBETスイッチ6が操作されなかった場合には、カットイン演出を伴わず、カットイン演出を伴うか否かの違いから、報知回数が1以上残っているか否かを推測することができないようになっている。すなわち特別役当選示唆演出において遊技の進行に関与しない操作がなされることで、報知回数が1以上残っていることを知ることができるため、遊技の進行に関与しない演出のための操作を伴う特別役当選示唆演出に対して遊技者が積極的に参加する意欲を高めることができる。
尚、本実施例では、遊技の進行に関与しない演出のための操作として、メインCPU41aによって操作検出がなされるMAXBETスイッチ6の操作を適用しているが、サブCPU91によって操作検出がなされる操作部(タッチパネルなど)の操作を適用しても良い。
また、本実施例では、RT(0)において遊技者にとって不利なRT(2)及びRT(4)への移行を回避し、かつ遊技者にとって有利なRT(3)へ移行させるための操作手順が報知される操作手順報知の残り回数及び特別役当選示唆演出の契機となった内部抽選の結果に応じて特別役当選示唆演出の演出パターンが選択されるようになっているが、少なくとも遊技者にとって有利な操作手順が報知される回数と特別役当選示唆演出の契機となった内部抽選の結果とに基づいて特別役当選示唆演出が選択される構成であれば、特別役当選示唆演出が実行される契機となった内部抽選の結果及び特別役当選示唆演出の演出パターンの組合せから遊技者にとって有利な操作手順を報知する回数の残り数が示唆され、推測することが可能となるため、特別役当選示唆演出の結果、特別役が当選していなかった場合であっても、遊技者にとって特別役当選示唆演出が有意なものとなる。
遊技者にとって有利な操作手順としては、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態が終了することとなる終了役の当選時において、その終了役の成立を回避する操作手順(停止順や操作タイミング、またはその組合せ)を適用しても良い。また、入賞条件となる操作手順(停止順や操作タイミング、またはその組合せ)の異なる複数種類の小役が当選するものにおいて、当選した小役の入賞条件となる操作手順を適用しても良い。
また、本実施例では、遊技者にとって有利な操作手順の残り回数が、RT(0)へ1回移行する毎に減算されるようになっているが、操作手順の残り回数が、1回報知される毎に減算されるものであっても良いし、一定回数報知される毎に減算されるものであっても良いし、一定ゲーム数毎に報知されるか否かに関わらず減算されるものであっても良い。
本実施例では、左リールにおいて「黒7」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置、「BAR」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置、「白7」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されており、中リールにおいて「黒7」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置、「BAR」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されており、右リールにおいて「黒7」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置、「BAR」がいずれかの入賞ラインに停止する停止位置がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されている。
このため、左リールにおいてはBB(1)、RB(1)を構成する「黒7」と、BB(2)、RB(2)を構成する「BAR」と、BB(3)を構成する「白7」と、を同時に狙うことができず、中リールにおいては、BB(1)、RB(1)を構成する「黒7」と、BB(2)、BB(3)、RB(2)を構成する「BAR」と、を同時に狙うことができず、右リールにおいては、BB(1)、RB(2)を構成する「黒7」と、BB(2)、BB(3)、RB(1)を構成する「BAR」と、を同時に狙うことができない。したがって、BB(1)と、BB(2)と、BB(3)と、RB(1)と、RB(2)とは、それぞれ入賞させるための操作手順が異なり、最低でも5通りの操作手順を試行しなければBB(1)〜(3)、RB(1)(2)のいずれも当選していないことを判別することができない。
そして、本実施例では、入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数をX、特別役当選示唆演出中の再遊技役の当選確率の最小値をY1、特別役当選示唆演出中の小役の当選確率をY2、特別役当選示唆演出の継続ゲーム数をZとした場合に、Z<X+(Y1+Y2)・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が定められている。本実施例では、X=5であり、Y1=1/7.3、Y2=1/6であるので、Z<X+(Y1+Y2)・Zが成立するためには、Zは約7.22未満の値である必要があり、そのうちの4ゲームにわたり特別役当選示唆演出が継続するようになっている。
このように、本実施例では、特別役当選示唆演出中に特別役を入賞させることが困難となる再遊技役及び小役の当選が期待されるゲーム数((Y1+Y2)・Z)と、入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数、すなわち確実にいずれかの特別役が当選しているか否かを判別するのに必要なゲーム数と、を加算した値よりも少ないゲーム数にわたり特別役当選示唆演出が実行されるので、特別役当選示唆演出が終了するまでは、特別役当選示唆演出によって示唆された特別役が当選しているか否かを確実に判断することが困難となるので、特別役当選示唆演出が終了するまで特別役の当選に対する遊技者の期待感を持続させることができるうえに、特別役当選示唆演出中に特別役を入賞させることが困難となる再遊技役及び小役の当選確率を考慮して特別役当選示唆演出のゲーム数が決まるため、入賞させるための操作手順がそれぞれ異なる特別役の数を増やすことなく、それ以上に特別役当選示唆演出の継続ゲーム数を増やすことができ、特別役当選示唆演出の継続ゲーム数を増やすことに伴ってリールの図柄配列が制限されてしまうことがない。
尚、本実施例では、入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数をX、特別役当選示唆演出中の再遊技役の当選確率の最小値をY1、特別役当選示唆演出中の小役の当選確率をY2、特別役当選示唆演出の継続ゲーム数をZとした場合に、Z<X+(Y1+Y2)・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が定められているが、本実施例のように再遊技役の当選確率を複数備える場合においては、Y1を再遊技役の当選確率の最小値とする必要はなく、その遊技状態における再遊技役の当選確率に合わせて変動させるようにしても良く、このようにすることで、再遊技役の当選確率が高い遊技状態では、一層特別役当選示唆演出の継続ゲーム数を増やすことができる。
また、本実施例では、小役当選時において取りこぼすことがなく必ずいずれかの小役が入賞ラインに揃い、この場合に特別役が当選していても入賞ラインに揃わないようになっており、入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数をX、特別役当選示唆演出中の再遊技役の当選確率をY1、特別役当選示唆演出中の小役の当選確率をY2、特別役当選示唆演出の継続ゲーム数をZとした場合に、Z<X+(Y1+Y2)・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が定められる構成とすることで、特別役当選示唆演出が終了するまでは、特別役当選示唆演出によって示唆された特別役が当選しているか否かを確実に判断することが不可能となるので、特別役当選示唆演出が終了するまで特別役の当選に対する遊技者の期待感を確実に持続させることができる。
尚、当選時において取りこぼしが生じる小役と取りこぼしが生じない小役の双方を有する場合には、上記のように入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数をX、特別役当選示唆演出中の再遊技役の当選確率をY1、特別役当選示唆演出中の小役の当選確率をY2、特別役当選示唆演出の継続ゲーム数をZとした場合に、Z<X+(Y1+Y2)・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が定められる構成であっても、特別役当選示唆演出が終了するまで特別役の当選に対する遊技者の期待感を持続させることはできるが、この場合には、特別役当選示唆演出中の取りこぼしなしの小役の当選確率をY2’として、Z<X+(Y1+Y2’)・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が定められることが好ましく、このようにすることで、特別役当選示唆演出中に特別役を入賞させることが不可能となる再遊技役及び取りこぼしのない小役(特別役の持越中に再遊技役または取りこぼしのない小役が当選した場合、再遊技役または取りこぼしのない小役が必ず入賞し、特別役が入賞することがない)の当選が期待されるゲーム数((Y1+Y2’)・Z)と、入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数、すなわち確実にいずれかの特別役が当選しているか否かを判別するのに必要なゲーム数と、を加算した値よりも少ないゲーム数にわたり特別役当選示唆演出が実行されることとなるため、特別役当選示唆演出が終了するまでは、特別役当選示唆演出によって示唆された特別役が当選しているか否かを確実に判断することが不可能となるので、特別役当選示唆演出が終了するまで特別役の当選に対する遊技者の期待感を確実に持続させることができる。
また、入賞させるための操作手順がそれぞれ重複しない特別役の数をX、特別役当選示唆演出中の再遊技役の当選確率をY、特別役当選示唆演出の継続ゲーム数をZとした場合に、Z<X+Y・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が定められる構成としても良く、このような構成であっても、特別役当選示唆演出が終了するまで特別役の当選に対する遊技者の期待感を持続させることができるうえに、特別役当選示唆演出中に特別役を入賞させることが困難となる再遊技役の当選確率を考慮して特別役当選示唆演出のゲーム数が決まるため、入賞させるための操作手順がそれぞれ異なる特別役の数を増やすことなく、それ以上に特別役当選示唆演出の継続ゲーム数を増やすことができる。特に、小役よりも特別役が優先して導出される場合には、Z<X+Y・Zが成立するように特別役当選示唆演出の継続ゲーム数が定められる構成とすることで、特別役当選示唆演出が終了するまで特別役の当選に対する遊技者の期待感を確実に持続させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、前記実施例では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。
更に、流路切替ソレノイド30や投入メダルセンサ31など、メダルの投入機構に加えて、遊技球の取込を行う球取込装置、球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出スイッチを設けるとともに、ホッパーモータ34bや払出センサ34cなど、メダルの払出機構に加えて、遊技球の払出を行う球払出装置、球払出装置により払い出された遊技球を検出する払出球検出スイッチを設け、メダル及び遊技球の双方を用いて賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球が払い出されるスロットマシンに適用しても良い。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
41 メイン制御部
41a メインCPU
41b ROM
41c RAM
91 サブ制御部
91a サブCPU
91b ROM
91c RAM

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な複数の可変表示領域のそれぞれに表示結果を導出させることが可能な可変表示装置を備え、
    遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域の全てに前記表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、1ゲームの結果として前記複数の可変表示領域のそれぞれに導出された前記表示結果の組み合わせに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    前記可変表示領域に表示結果が導出される前に前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞を含む入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記可変表示領域に表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段と、
    前記導出操作手段が操作されたときに、該導出操作手段が操作された時点で所定範囲内に位置する表示結果を該導出操作手段に対応する可変表示領域に導出させる制御を行う導出制御手段と、
    を備え、
    前記小役入賞は、異なる複数種類の小役入賞を含み、
    前記事前決定手段は、複数種類の小役入賞について発生を許容する旨を同時に決定する同時決定を行うことが可能であり、
    前記導出制御手段は、前記事前決定手段により前記同時決定がなされた場合において、前記導出操作手段が操作された時点で、該導出操作手段に対応する可変表示領域の所定範囲内に位置する表示結果のうち前記発生を許容する旨が決定された複数種類の小役入賞を対象として発生し得る小役入賞の数が最も多くなるように表示結果を導出させることにより、前記導出操作手段の操作順の違いによって導出させる表示結果を異ならせる制御を行う
    ことを特徴とするスロットマシン。
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