JP4683406B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
一方、今日において、リールを自動停止させる場合には、ストップスイッチが操作された場合と異なり、役に当選しているときでもその役を入賞させないように制御することが提案されている。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチとを備えるとともに、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、遊技の進行に伴って出力する演出を制御する演出制御手段とを備え、前記遊技制御手段は、所定役及び特定役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応して設けられている情報であって役の抽選結果そのものではない抽選情報を、前記役抽選手段での役の抽選結果に基づいて選択する抽選情報選択手段と、前記リールの回転開始時からの経過時間を計測する経過時間計測手段と、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づくとともに、前記経過時間計測手段により予め定められた所定時間が経過する前に前記ストップスイッチが操作されたときは、前記ストップスイッチの操作タイミングに基づいて前記リールを停止するように制御し、前記ストップスイッチが操作されることなく前記経過時間計測手段により計測された時間が前記所定時間を経過したときは、前記リールを自動停止するように制御するリール停止制御手段と、前記抽選情報選択手段で選択された抽選情報、及び前記リール停止制御手段により前記リールが停止したときの停止位置を示す停止情報を前記演出制御手段に送信する情報送信手段とを備え、各前記リールには、前記所定役の当選時に、前記所定役に対応する図柄の組合せを常に有効ラインに停止させることができるように、前記所定役を構成する図柄が、前記リールの停止制御の範囲内の間隔で配列されており、前記演出制御手段は、前記情報送信手段により送信された前記抽選情報及び前記停止情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段で受信した前記抽選情報及び前記停止情報に基づいて演出を決定する演出決定手段と、前記演出決定手段で決定された演出を出力する演出出力手段とを備え、前記抽選情報選択手段は、前記所定役に当選したときにのみ選択する第1抽選情報と、前記所定役に当選したときに選択する場合があるとともに前記特定役に当選したときには常に選択する第2抽選情報とを有し、前記所定役に当選したときは、前記第1抽選情報を、前記第2抽選情報よりも高い確率で選択し、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段により前記所定役に当選した場合において前記ストップスイッチの操作により前記リールを停止させるときは、常に、前記所定役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止するように制御し、前記役抽選手段により前記所定役に当選した場合において前記リールを自動停止させるときは、常に、1番目及び2番目の前記リールの停止時には前記所定役を構成する図柄がいずれかの有効ラインに揃うが、3番目の前記リールの停止時にはその有効ラインには前記所定役を構成する図柄が停止しないように制御することにより、前記所定役は入賞しないが、前記所定役に当選したことを判断できる特有の出目が常に表示されるようにし、前記演出決定手段は、前記第2抽選情報を受信したときは、出力すべき演出として、前記特定役の当選に該当する演出に決定し、その後に受信した前記停止情報により、前記ストップスイッチの操作によって前記所定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したと判断したとき又は自動停止によって前記所定役に当選したことを判断できる特有の出目が表示されたと判断したときは、前記所定役に対応する演出に変更することを特徴とする。
ここで、第1抽選情報(抽選情報3)は、所定役に当選したときにのみ選択される。また、第2抽選情報(抽選情報7)は、所定役に当選したときに選択される場合があるとともに、特定役に当選したときには常に選択される。さらにまた、所定役に当選したときは、第1抽選情報が、第2抽選情報よりも高い確率で選択される。
また、所定役に当選した場合において、ストップスイッチの操作によりリールが停止するときは、常に、所定役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止するように制御される。
一方、所定役に当選した場合において、リールが自動停止するときは、常に、1番目及び2番目のリールの停止時には、所定役を構成する図柄がいずれかの有効ラインに揃うが、3番目のリールの停止時には、その有効ラインには所定役を構成する図柄が停止しないように制御される。これにより、所定役は入賞しないが、所定役に当選したことを判断できる特有の出目が常に表示される。
したがって、特定役に当選していないときに第2抽選情報が選択され、それが送信された場合において、当選している所定役を入賞させないように、リールを自動停止させても、所定役に当選したことを判断できる特有の出目が表示されたか否かを判断することで、所定役に当選したことを正しく判断することができる。これにより、所定役に対応した演出を出力することができる。
また、特有の出目は、当選役を構成する図柄がテンパイした出目である。
請求項1の発明によれば、特定役に当選していないときに第2抽選情報が選択され、それが送信された場合において、当選している所定役を入賞させないように、リールを自動停止させても、所定役に当選したことを判断できる特有の出目が表示されたか否かを判断することで、所定役に当選したことを正しく判断することができる。これにより、所定役に対応した演出を出力することができる。
(遊技制御手段、演出制御手段)
スロットマシン10は、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御する遊技制御手段(メイン制御手段)60aと、演出の出力を制御する演出制御手段(サブ制御手段)60bとを備える。
図1に示すように、遊技制御手段60aの入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを有効化するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60aの出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60aによって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(後述する、役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
ここで、遊技制御手段60aは、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信した後、所定時間だけ遅延させて、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を演出制御手段60bに送信するように制御する。
特に本実施形態では、ソフトウェア乱数等によってランダムに、0〜39msの範囲で遅延時間を決定し、決定された遅延時間の経過後に、スタートスイッチ41が操作された旨の信号が演出制御手段60bに送信されるようにする。
なお、スタートスイッチ41が操作された旨の信号に限らず、ストップスイッチ42が操作された旨の信号等、遊技制御手段60aから演出制御手段60bに送信する全ての信号に対して、上記のように遅延時間を設けている。
さらにまた、演出制御手段60bの出力側(図1中、右側)には、演出制御手段60bによって制御されるランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
図2は、本実施形態における役の種類、当選確率、図柄の組合せ及び払出し枚数等を示す図である。本実施形態における役の種類としては、特別役、小役、リプレイ、移行役及び所定役が設けられている。
特別役とは、特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)を実行させるための役である。図2に示すように、本実施形態では、特別役として、BB(ビックボーナス)及びRB(レギュラーボーナス)が設けられている。
なお、他の特別役としては、SB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態ではBB及びRBのみが設けられており、SBは設けていない。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技を行うことができるようにした役である。
また、所定役とは、BB遊技のボーナスゲーム中及びRB遊技中に抽選される役であって、小役と同様に、所定枚数のメダルが払い出される役である。
ここで、通常遊技には、非内部中及び内部中と称する概念が設けられている。非内部中とは、特別役に当選していない遊技状態をいう。これに対し、内部中とは、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技状態をいう。
一方、通常遊技中(内部中)の役は、上記の非内部中の通常遊技中の役から、特別役を除いた役である。すなわち、通常遊技において、非内部中は特別役の抽選が行われるが、特別役に当選して内部中になったときは、特別役の抽選は行われない。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。特別役は、後述する役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その特別役の入賞となるまでの遊技において、その特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。なお、図示しないが、特別役の当選が持ち越されるときは、特別役に係る当選フラグがオンにされ、そのオンの状態は、特別役が入賞するまで維持されるとともに、その特別役が入賞したときに、その当選フラグがオンからオフにされる。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態(通常遊技(非内部中/内部中)、特別遊技)ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。
リール停止制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときはストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル64を参照してリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
本実施形態のリール停止制御手段63は、経過時間計測手段63aを備える。
経過時間計測手段63aは、リール31の回転開始時(スタートスイッチ41の操作時)からの経過時間を計測するものであり、ストップスイッチ42が操作されることなく予め定められた所定時間(本実施形態では60秒)が経過するまでを計測する。経過時間計測手段63aは、例えばタイマーから構成されている。
停止位置決定テーブル64は、リール31を停止させようとしたときのその瞬間のリール31の位置に対して、実際のリール31の停止位置(リール31の停止時における有効ライン上の図柄)を定めたものである。
停止位置決定テーブル64は、(1)リール31の回転を開始してから(スタートスイッチ41が操作されてから)所定時間を経過する前にストップスイッチ42が操作されたときに用いられる第1停止位置決定テーブル64Aと、(2)リール31の回転を開始してからストップスイッチ42が操作されることなく所定時間を経過したことによりリール31を自動停止するときに用いられる第2停止位置決定テーブル64Bとを備える。
また、各リール31には、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内(5図柄以内)の間隔で「ベル」の図柄がリール31に配列されている。これにより、小役Aの当選時には、常に、当選した小役Aの図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御することができる。
いいかえれば、小役Aの当選時は、1つのリール31の停止時には、常に、小役Aに係る「ベル」の図柄が有効ラインに停止し、2つのリール31の停止時には、常に、小役Aがテンパイすることなる。
第2BBテーブルは、当該遊技でBBに当選したこと、又は当該遊技以前の遊技でBBに当選し、かつ当該遊技では非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、2つのリール31についてはBBを構成する図柄である「7」がいずれかの有効ラインに揃って停止し、他の1つのリール31についてはその有効ラインにBBを構成する図柄である「7」が停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。したがって、いずれかの有効ラインに、例えば「7」−「7」−「7以外」となるようにリール31の停止時の図柄の組合せが定められている。これにより、全てのリール31の停止時には、テンパイするが入賞しないようにリール31の停止位置が定められている。
非当選テーブルは、特別役の内部中以外の遊技中において役の非当選時に用いられ、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。なお、非当選テーブルは、第1停止位置決定テーブル64Aと第2停止位置決定テーブル64Bとで分ける必要がないので、共通のテーブルとしている。
例えば、各リール31の図柄配列データを記憶しておき、リール31の停止時には、その位置でリール31を停止させるとどのような出目になるかを判断し、その位置でリール31を停止させても良いか否かを判断しつつ、リール31を停止する方法である。
停止図柄判断手段65は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段65は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
払出し手段66は、停止図柄判断手段65により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段67は、通常遊技から特別遊技(BB遊技又はRB遊技)への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。 先ず、特別遊技制御手段67は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役(BB又はRB)に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する。
抽選情報選択手段68は、役抽選手段61による役の抽選結果の情報であって、演出制御手段60bに送信する情報を選択するものである。ここで、役抽選手段61でいずれかの役に当選したときや非当選時には、その情報そのもの(当選役自体)を送信するのではなく、役の抽選結果に対応して予め設けられている抽選情報を選択し、その抽選情報を送信する。
情報送信手段69は、毎遊技ごと、抽選情報選択手段68によって選択された抽選情報を、演出制御手段60bに送信するものである。なお、送信時期は、スタートスイッチ41が操作された直後である。すなわち、スタートスイッチ41が操作された後、役抽選手段61による役の抽選、さらには抽選情報選択手段68による抽選情報の選択が行われるが、その直後に、抽選情報を演出制御手段60bに送信する。
(情報受信手段)
情報受信手段81は、情報送信手段69により送信されてくる抽選情報及び停止情報を受信するものである。
演出制御手段60bは、これらの受信した情報に基づいて、リール31の回転開始時(スタートスイッチ41の操作時)、各リール31の停止時(各ストップスイッチ42の操作時)等に、それぞれ、所定の演出を出力するように制御する。
停止図柄判断手段82は、情報受信手段81で受信した停止情報に基づいて、リール31の停止時の図柄の組合せを判断するものであり、遊技制御手段60a側に設けられている停止図柄判断手段65と同様のものである。
例えば、停止図柄判断手段82は、リール31の停止情報を受信すると、その停止情報と予め設けられたデータテーブル等によって、有効ラインに停止した図柄の組合せを判断できるように構成されている。
さらに、最初のリール31の停止時に小役Aを構成する図柄である「ベル」が有効ラインに停止したと判断した場合には、2つ目のリール31の停止時に、小役Aを構成する図柄である「ベル」が有効ラインに揃ったか否か(小役Aがテンパイしたか否か)を判断する。
演出決定手段83は、情報受信手段81で受信した情報に基づいて、当該遊技で出力すべき演出を決定するものである。本実施形態では、リール31の回転開始時の演出については、情報受信手段81で受信した抽選情報に基づいて決定し、各リール31の停止時の演出については、情報受信手段81で受信した抽選情報及び停止図柄判断手段83により判断されたリール31の停止時の図柄の組合せのうち少なくとも一方に基づいて決定する。
抽選情報7を受信したときは、ほとんどが特別役の当選に該当する抽選情報であると判断できるが、上述のように、稀に、小役Aの当選時にも抽選情報7が選択される。このため、リール31の停止状況(停止時の図柄)を見て判断していくこととなる。
先ず、情報受信手段81が抽選情報7を受信したときは、その時点では、その抽選情報7は、特別役の当選に該当する抽選情報であると判断し、演出決定手段83は、出力すべき演出として、特別役の当選に該当する演出に決定する。
先ず、第1(最初の)リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに、「7」又は「BAR」(BB又はRBを構成する図柄)が停止し、かつ「ベル」が停止しなかったときは、演出決定手段83は、特別役の当選に該当する演出に決定(確定)する。また、「7」又は「BAR」と「ベル」との双方がそれぞれいずれかの有効ラインに停止したときは、上記と同様に、演出決定手段83は、特別役の当選に該当する演出に決定する。一方、いずれかの有効ラインに、「ベル」が停止し、「7」又は「BAR」が停止しなかったときは、演出決定手段83は、小役Aの当選に該当する演出に決定(変更)する。この時点で、抽選情報7は、小役Aの当選に係るものであると判断できるからである。
先ず、「7」−「7」−「7以外」、又は「BAR」−「BAR」−「BAR以外」がいずれかの有効ラインに停止したときは、これらの出目は、BB又はRBの当選に対応する特有の出目であるので、それぞれBB又はRBの当選時であると判断できる。したがって、この場合には、受信した抽選情報7に係る当選役(特別役)と、特有の出目に係る役(特別役)とが一致するので、演出決定手段83は、特別役の当選に該当する演出に決定(確定)する。これに対し、「ベル」−「ベル」−「ベル以外」がいずれかの有効ラインに停止したときは、この出目は、小役Aの当選に対応する特有の出目であるので、小役Aの当選時であると判断できる。したがって、この場合には、受信した抽選情報7に係る当選役(特別役)と、特有の出目に係る役(小役A)とが一致しないので、演出決定手段83は、特有の出目に係る役、すなわち小役Aの当選に該当する演出に決定(変更)する。
演出出力手段84は、演出決定手段83の決定結果に基づいて、所定のタイミングで、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
したがって、演出出力手段84は、この定めに従い、演出を出力する。
図5は、遊技制御手段60aによる制御の流れを示すフローチャートである。
先ず、ステップS11において、遊技制御手段60aは、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。ベットスイッチ40が操作される等、メダルの投入が検知されたときは、ステップS12に進む。ステップS12では、遊技制御手段60aは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは有効ラインを確定してステップS13に進む。ステップS13では、遊技制御手段60aは、全てのリール31の回転を開始するように制御する。
ステップS26では、払出し手段66は、その入賞役に応じた払出し処理を行う。例えば小役が入賞したときは、入賞した小役に対応する枚数のメダルの払出しを行い、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する処理を行う。そして本フローチャートによる処理を終了する。
次にステップ30に進み、リール停止制御手段63は、経過時間計測手段63aによる時間の計測を終了する処理を行う。そして本フローチャートによる処理を終了する。なお、ステップS28でリール31が自動停止されたときは、役が入賞する場合はないので、ステップS28を経由したときは、ステップS25及びステップS26の処理を行わないようにしている。
先ず、ステップS41において、演出制御手段60bは、情報受信手段81により抽選情報を受信したか否かを検知し続ける。上述した図5のステップS17で抽選情報が送信されると、ステップS41において抽選情報を受信する。抽選情報の受信が検知されると、ステップS42に進み、演出決定手段83は、受信した抽選情報に基づいて演出を決定するとともに、演出出力手段84は、決定された演出に従い、リール31の回転開始時の演出を出力するように制御する。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60a 遊技制御手段
60b 演出制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
63 リール停止制御手段
63a 経過時間計測手段
64 停止位置決定テーブル
64A 第1停止位置決定テーブル
64B 第2停止位置決定テーブル
65 停止図柄判断手段
66 払出し手段
67 特別遊技制御手段
68 抽選情報選択手段
69 情報送信手段
81 情報受信手段
82 停止図柄判断手段
83 演出決定手段
84 演出出力手段
Claims (1)
- 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチとを備えるとともに、
遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
遊技の進行に伴って出力する演出を制御する演出制御手段とを備え、
前記遊技制御手段は、
所定役及び特定役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に対応して設けられている情報であって役の抽選結果そのものではない抽選情報を、前記役抽選手段での役の抽選結果に基づいて選択する抽選情報選択手段と、
前記リールの回転開始時からの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に基づくとともに、前記経過時間計測手段により予め定められた所定時間が経過する前に前記ストップスイッチが操作されたときは、前記ストップスイッチの操作タイミングに基づいて前記リールを停止するように制御し、前記ストップスイッチが操作されることなく前記経過時間計測手段により計測された時間が前記所定時間を経過したときは、前記リールを自動停止するように制御するリール停止制御手段と、
前記抽選情報選択手段で選択された抽選情報、及び前記リール停止制御手段により前記リールが停止したときの停止位置を示す停止情報を前記演出制御手段に送信する情報送信手段とを備え、
各前記リールには、前記所定役の当選時に、前記所定役に対応する図柄の組合せを常に有効ラインに停止させることができるように、前記所定役を構成する図柄が、前記リールの停止制御の範囲内の間隔で配列されており、
前記演出制御手段は、
前記情報送信手段により送信された前記抽選情報及び前記停止情報を受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段で受信した前記抽選情報及び前記停止情報に基づいて演出を決定する演出決定手段と、
前記演出決定手段で決定された演出を出力する演出出力手段とを備え、
前記抽選情報選択手段は、前記所定役に当選したときにのみ選択する第1抽選情報と、前記所定役に当選したときに選択する場合があるとともに前記特定役に当選したときには常に選択する第2抽選情報とを有し、前記所定役に当選したときは、前記第1抽選情報を、前記第2抽選情報よりも高い確率で選択し、
前記リール停止制御手段は、
前記役抽選手段により前記所定役に当選した場合において前記ストップスイッチの操作により前記リールを停止させるときは、常に、前記所定役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止するように制御し、
前記役抽選手段により前記所定役に当選した場合において前記リールを自動停止させるときは、常に、1番目及び2番目の前記リールの停止時には前記所定役を構成する図柄がいずれかの有効ラインに揃うが、3番目の前記リールの停止時にはその有効ラインには前記所定役を構成する図柄が停止しないように制御することにより、前記所定役は入賞しないが、前記所定役に当選したことを判断できる特有の出目が常に表示されるようにし、
前記演出決定手段は、
前記第2抽選情報を受信したときは、出力すべき演出として、前記特定役の当選に該当する演出に決定し、
その後に受信した前記停止情報により、前記ストップスイッチの操作によって前記所定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したと判断したとき又は自動停止によって前記所定役に当選したことを判断できる特有の出目が表示されたと判断したときは、前記所定役に対応する演出に変更する
ことを特徴とするスロットマシン。
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