JP4618784B2 - スロットマシン - Google Patents
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したがって、本発明が解決しようとする課題は、小役を入賞可能にリールが停止制御される遊技を複数設けるとともに、その複数の遊技では、獲得を期待できる遊技媒体数が異なるようにすることである。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、前記ストップスイッチが操作された時に、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御の範囲内において前記リールを停止させるリール停止制御手段とを備え、前記役抽選テーブルで抽選される役として、遊技媒体を自動投入して次遊技を行わせるリプレイ、特定遊技に移行させる特定役、及び停止制御変更遊技に移行させる停止制御変更役を含み、前記役抽選テーブルは、前記特定役が抽選される遊技で用いられる役抽選テーブルa及び役抽選テーブルbと、前記特定遊技で用いられる役抽選テーブルd及び役抽選テーブルeと、前記停止制御変更遊技で用いられる役抽選テーブルf及び役抽選テーブルgとを備え、前記役抽選テーブルaは、前記特定役及び前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであり、前記役抽選テーブルbは、前記特定役及び前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が前記役抽選テーブルaよりも高く設定されたものであり、前記役抽選テーブルdは、前記リプレイ及び前記停止制御変更役を含む役の当選確率を定めたものであり、前記役抽選テーブルeは、前記リプレイ及び前記停止制御変更役を含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が前記役抽選テーブルdよりも高く設定されたものであり、前記役抽選テーブルfは、前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が非当選の確率よりも高く設定され、かつ前記小役については抽選を行わないものであり、前記役抽選テーブルgは、前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が非当選の確率よりも低く設定され、かつ前記小役については抽選を行わないものであり、前記役抽選テーブルaを用いる遊技で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体の払出し数が所定数に到達するまで前記役抽選テーブルdを用いる前記特定遊技を実行するとともに、この特定遊技中に前記停止制御変更役に当選し、前記停止制御変更役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記役抽選テーブルfを用いる前記停止制御変更遊技を実行し、この停止制御変更遊技の終了後は前記役抽選テーブルdを用いる前記特定遊技に戻るように制御し、前記役抽選テーブルbを用いる遊技で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体の払出し数が前記所定数に到達するまで前記役抽選テーブルeを用いる前記特定遊技を実行するとともに、この特定遊技中に前記停止制御変更役に当選し、前記停止制御変更役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記役抽選テーブルgを用いる前記停止制御変更遊技を実行し、この停止制御変更遊技の終了後は前記役抽選テーブルeを用いる前記特定遊技に戻るように制御し、前記停止制御変更遊技は、前記リプレイに当選したときは前記リプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、非当選であるときは前記小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に前記リールを停止制御する遊技であり、前記役抽選テーブルfを用いる前記停止制御変更遊技では、前記リプレイの当選確率が非当選確率よりも高く設定されていることにより、前記小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合よりも前記リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合の方が多くなり、前記役抽選テーブルfを用いる前記停止制御変更遊技を含む、前記役抽選テーブルdを用いる前記特定遊技では、遊技媒体の投入数に対する払出し数の期待値を示す出玉率が1を下回るように設定され、前記役抽選テーブルgを用いる前記停止制御変更遊技では、前記リプレイの当選確率が非当選確率よりも低く設定されていることにより、前記リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合よりも前記小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合の方が多くなり、前記役抽選テーブルgを用いる前記停止制御変更遊技を含む、前記役抽選テーブルeを用いる前記特定遊技では、前記出玉率が1を上回るように設定されていることを特徴とする。
また、役抽選テーブルとして、特定役が抽選される遊技で用いられる役抽選テーブルa及び役抽選テーブルbと、特定遊技で用いられる役抽選テーブルd及び役抽選テーブルeと、停止制御変更遊技で用いられる役抽選テーブルf及び役抽選テーブルgとが備えられる。
さらにまた、役抽選テーブルa及び役抽選テーブルbが用いられる遊技では、特定役及びリプレイの抽選が行われる。リプレイの当選確率は、役抽選テーブルaが用いられる遊技よりも、役抽選テーブルbが用いられる遊技の方が高い。
さらに、役抽選テーブルd及び役抽選テーブルeが用いられる遊技では、リプレイ及び停止制御変更役の抽選が行われる。リプレイの当選確率は、役抽選テーブルdが用いられる遊技よりも、役抽選テーブルeが用いられる遊技の方が高い。
また、役抽選テーブルf及び役抽選テーブルgが用いられる遊技では、リプレイの抽選が行われ、かつ小役の抽選は行われない。役抽選テーブルfが用いられる遊技では、リプレイの当選確率は、非当選の確率よりも高い。これに対し、役抽選テーブルgが用いられる遊技では、リプレイの当選確率は、非当選の確率よりも低い。
一方、役抽選テーブルbを用いる遊技で特定役に当選し、特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体の払出し数が所定数に到達するまで、役抽選テーブルeが用いられる特定遊技が実行される。この特定遊技中に停止制御変更役に当選し、停止制御変更役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、役抽選テーブルgが用いられる停止制御変更遊技が実行される。この停止制御変更遊技の終了後は役抽選テーブルeが用いられる特定遊技に戻る。
そして、役抽選テーブルfが用いられる停止制御変更遊技では、リプレイの当選確率が非当選確率よりも高いので、小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するよりも、リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する方が多い。
このため、役抽選テーブルfが用いられる停止制御変更遊技を含む、役抽選テーブルdが用いられる特定遊技では、出玉率が1を下回る。
一方、役抽選テーブルgが用いられる停止制御変更遊技では、リプレイの当選確率が非当選確率よりも低いので、リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するよりも、小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する方が多い。
このため、役抽選テーブルgが用いられる停止制御変更遊技を含む、役抽選テーブルeが用いられる特定遊技では、出玉率が1を上回る。
なお、以下の実施形態では、停止制御変更役は、CBであり、停止制御変更遊技は、CB遊技である。また、特定役は、2BBであり、特定遊技は、2BB遊技である。さらにまた、役抽選テーブルaは、通常遊技で用いられる役抽選テーブル62aであり、役抽選テーブルbは、RT遊技中で用いられる役抽選テーブル62bである。さらに、役抽選テーブルdは、2BB遊技で用いられる役抽選テーブル62dであり、役抽選テーブルeは、2BB遊技で用いられる役抽選テーブル62eである。また、役抽選テーブルfは、CB遊技で用いられる役抽選テーブル62fであり、役抽選テーブルgは、CB遊技で用いられる役抽選テーブル62gである。
一方、役抽選テーブルeが用いられる特定遊技中は、リプレイの当選確率が高確率であるので、リプレイが頻繁に当選し、入賞する。これにより、遊技媒体をほとんど減らすことなく又は増加させつつ特定遊技を実行することができる。また、停止制御変更役が入賞して、停止制御変更遊技に移行すると、役抽選テーブルgが用いられるので、この停止制御変更遊技では、リプレイの当選確率が通常確率に戻る。これにより、停止制御変更遊技中は、リプレイに当選する機会よりも、小役を入賞させることができる機会の方が多くなるので、遊技媒体の払出し数が増加していく。さらに、その期間は、出玉率が1を上回る期間となる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを有効化するために実際にメダルを投入する部分である。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
さらにまた、遊技制御手段60の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23の演出出力機器が電気的に接続されている。なお、演出出力機器は、これらに限定されるものではない。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
なお、本実施形態では予定していないが、メダル投入枚数が1枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せライン(1本)が有効ラインに設定されるとともに残りの4本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。
(役、役抽選手段)
役抽選手段61は、役(1BB、2BB、RB、CB、小役及びリプレイ)の抽選を行うものである。
図2は、本実施形態における役の種類、及び当選確率を示す図である。本実施形態における役の種類としては、1BB、2BB、RB、CB、小役及びリプレイが設けられている。
また、リプレイとは、再遊技役であって、メダルの投入なしに次遊技(再遊技)が行える役である。なお、遊技状態に応じて、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行える場合と、当該遊技で投入したメダル枚数と異なるメダル枚数による再遊技が行える場合との双方が挙げられる。
例えば1BB遊技中は、小役1及び小役2のみの抽選が行われる。RB遊技中も同様である。
この2BB遊技でCBに当選すると、次遊技では、1遊技のみ、CB遊技が行われる。本実施形態のCB遊技は、メダルの投入枚数を2枚にして遊技を行うものである。そして、CB遊技中は、小役は抽選されない。ただし、CB遊技中は、小役を、役の抽選とは無関係に遊技者の技量によって有効ラインに停止させることが可能に制御される。
役抽選手段61は、図2に示すように、例えば通常遊技中は、1BB、2BB、RB、CB、小役、リプレイ及び非当選の中から、抽出した乱数値に基づいて、当選の有無及び当選役を判定する。
役抽選テーブル62は、図2に示すように、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態ごと(通常遊技中、RT遊技中、1BB遊技中及びRB遊技中、2BB遊技中、CB遊技中ごと)に、特有の役抽選テーブル62を備えている。
各役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
役抽選テーブル62aは、通常遊技で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62bは、RT遊技中で用いられる役抽選テーブル62である。ここで、RT遊技とは、通常遊技と比較して、リプレイの当選確率が高く設定された遊技である。なお、RT遊技は、リプレイの当選確率のみが異なり(高くなり)、その他は通常遊技と同様である。特に本実施形態では、RT遊技では、リプレイの当選確率が1/1.1となり、他の役の当選確率や非当選確率よりも高くなる。
さらにまた、役抽選テーブル62d及び62eは、2BB遊技中に用いられる役抽選テーブル62である。ここで、通常遊技中、すなわち役抽選テーブル62aが用いられているときに2BBに当選したときは、2BB遊技中の役抽選テーブル62として、役抽選テーブル62dが用いられる。
RT遊技制御手段63は、RT遊技を開始するか否かの抽選、及びRT遊技の終了等を制御するものである。
RT遊技制御手段63は、通常遊技中は、毎遊技、RT遊技を実行するか否かの抽選を行う。抽選方法としては、例えばソフトウェア乱数を用いて1/500の確率で当選する抽選を行う方法が挙げられる。
ここで、本実施形態では、RT遊技中であるか否かを判別するためのRTフラグ63aを備える。そして、RT遊技を実行するか否かの抽選で当選したときは、RTフラグ63aがオンにされる。また、RT遊技の終了条件を満たしたときは、RTフラグ63aがオフにされる。
当選持越し手段64は、1BB、2BB、及びRBに当選したときに、それぞれ当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(当選した役が入賞するまで)の遊技において、その役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
このように、本実施形態では、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
そして、持ち越される役としては、1BB、2BB及びRBが挙げられる。これらの役に当選したときは、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となるまでの遊技において、その役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
リール停止制御手段65は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル66を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル66は、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に基づいて、リール31の停止位置(リール31の停止時における有効ライン上の図柄)を定めたものである。
停止位置決定テーブル66は、1BBの当選時に用いられる1BBテーブル、2BBの当選時に用いられる2BBテーブル、RBの当選時に用いられるRBテーブル、CBの当選時に用いられるCBテーブル、小役1及び小役2のそれぞれの当選時に用いられる小役1テーブル及び小役2テーブル、リプレイの当選時に用いられるリプレイテーブル、CB遊技中以外の非当選時に用いられる非当選テーブル、及びCB遊技の非当選時に用いられるCB遊技中テーブルを備える。
さらにまた、CB遊技中テーブルの中リール31及び右リール31については、上記のCB遊技中テーブル以外と同様である。
なお、CB遊技でリプレイに当選したときは、通常遊技と同様のリプレイテーブルが用いられる。
また、CB遊技中テーブルは、CB遊技の非当選時で用いられ、小役以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止しないようにリール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。したがって、小役1及び小役2については、CB遊技中のリール31の停止制御の範囲内(左リール31についてはストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄の次の図柄(75ms以内)、中リール31及び右リール31については5図柄以内(190ms以内))において、小役1及び小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能にリール31の停止時の図柄の組合せが定められている。
よって、最初に左リール31が停止され、その次に中又は右リール31が停止されたときは、常に、小役1又は小役2のいずれかが入賞することとなる。
停止図柄判別手段67は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段67は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
払出し手段68は、停止図柄判別手段67により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、メダルを自動投入するように制御する。
特定遊技制御手段69は、特定遊技への移行、特定遊技中の遊技の進行、及び特定遊技の終了等を制御するものである。ここで、本実施形態における特定遊技とは、1BB遊技、2BB遊技、CB遊技、及びRB遊技を指す。そして、1BB、2BB、CB、又はRBを総称して特定役と称することとする。
ここで、通常遊技中、すなわち役抽選テーブル62aが用いられている遊技中に2BBが当選及び入賞したときは、役抽選テーブル62dが用いられる2BB遊技が実行される。これに対し、RT遊技中、すなわち役抽選テーブル62bが用いられている遊技中に2BBが当選及び入賞したときは、役抽選テーブル62eが用いられる2BB遊技が実行される。
ここで、役抽選テーブル62dが用いられている2BB遊技中にCBが当選及び入賞したときは、役抽選テーブル62fが用いられるCB遊技が実行される。これに対し、役抽選テーブル62eが用いられている2BB遊技中に、CBが当選及び入賞したときは、役抽選テーブル62gが用いられるCB遊技が実行される。
したがって、特定遊技制御手段69は、RB遊技において、役の入賞回数又は遊技回数が規定回数に到達するまでRB遊技を継続するとともに、役の入賞回数又は遊技回数が規定回数に到達したときはRB遊技の終了条件を満たすと判断し、RB遊技を終了するように制御する。RB遊技は、小役1及び小役2のみの抽選が行われる。
演出制御手段70は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段70は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段70は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
図3のステップS11において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。ベットスイッチ40が操作される等、メダルの投入が検知されたときは、ステップS12に進む。ステップS12では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、遊技制御手段60は、有効ラインを確定するとともに、全てのリール31の回転を開始するように制御し、ステップS13に進む。
ステップS14では、役抽選テーブル62として、通常遊技用の役抽選テーブル62aがセットされる。そしてステップS16に進む。一方、ステップS15では、役抽選テーブル62として、RT遊技用の役抽選テーブル62bがセットされる。そしてステップS16に進む。
先ず、ステップS31では、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。メダルの投入が検知されたときは、ステップS32に進む。ステップS32では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、遊技制御手段60は、有効ラインを確定するとともに、全てのリール31の回転を開始するように制御し、ステップS33に進む。
ステップS34では、役抽選テーブル62として、2BB遊技用の役抽選テーブル62dがセットされる。そしてステップS36に進む。一方、ステップS35では、役抽選テーブル62として、2BB遊技用の役抽選テーブル62eがセットされる。そしてステップS36に進む。すなわち、RTフラグ63aがオンであるとき(RT遊技中に2BB遊技に移行したとき)は、役抽選テーブル62eがセットされ、そうでないときは役抽選テーブル62dがセットされる。
次のステップS37では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS38に進み、リール停止制御手段65は、ステップS36での役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル66をセットするとともに、モータ32を駆動制御して、オンされたストップスイッチ42に対応するリール31の停止制御を行う。
ステップS44では、特定遊技制御手段68は、2BB遊技中に払い出されたメダル枚数が第2所定数X(本実施形態では253枚)以上となったか否かを判別する。第2所定数X以上であると判別されたときはステップS46に進み、2BB遊技を終了して通常遊技に移行するように制御する。これに対し、ステップS44で、第2所定数X以上でないと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する(次遊技もまた、2BB遊技を継続するように制御する)。
ステップS51〜ステップS53までの処理は、ステップS31〜ステップS33までの処理と同一である。ステップS53でRTフラグ63aがオンでないと判別され、ステップS54に進むと、役抽選テーブル62として、CB遊技用の役抽選テーブル62fがセットされる。一方、ステップS53でRTフラグ63aがオンであると判別され、ステップS55に進むと、役抽選テーブル62として、CB遊技用の役抽選テーブル62gがセットされる。すなわち、RTフラグ63aがオンであるとき(役抽選テーブル62eが用いられている2BB遊技中でCBに当選し、CB遊技に移行したとき)は、役抽選テーブル62gがセットされ、そうでないときは役抽選テーブル62fがセットされる。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(2)本実施形態で示した各役の当選確率は、一例であり、必ずしも実施形態(図2)で示した当選確率に限定されるものではない。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62a〜62g) 役抽選テーブル
63 RT遊技制御手段
64 当選持越し手段
65 リール停止制御手段
66 停止位置決定テーブル
67 停止図柄判別手段
68 払出し手段
69 特定遊技制御手段
70 演出制御手段
Claims (1)
- 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作された時に、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御の範囲内において前記リールを停止させるリール停止制御手段とを備え、
前記役抽選テーブルで抽選される役として、遊技媒体を自動投入して次遊技を行わせるリプレイ、特定遊技に移行させる特定役、及び停止制御変更遊技に移行させる停止制御変更役を含み、
前記役抽選テーブルは、
前記特定役が抽選される遊技で用いられる役抽選テーブルa及び役抽選テーブルbと、
前記特定遊技で用いられる役抽選テーブルd及び役抽選テーブルeと、
前記停止制御変更遊技で用いられる役抽選テーブルf及び役抽選テーブルgと
を備え、
前記役抽選テーブルaは、前記特定役及び前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであり、
前記役抽選テーブルbは、前記特定役及び前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が前記役抽選テーブルaよりも高く設定されたものであり、
前記役抽選テーブルdは、前記リプレイ及び前記停止制御変更役を含む役の当選確率を定めたものであり、
前記役抽選テーブルeは、前記リプレイ及び前記停止制御変更役を含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が前記役抽選テーブルdよりも高く設定されたものであり、
前記役抽選テーブルfは、前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が非当選の確率よりも高く設定され、かつ前記小役については抽選を行わないものであり、
前記役抽選テーブルgは、前記リプレイを含む役の当選確率を定めたものであって、前記リプレイの当選確率が非当選の確率よりも低く設定され、かつ前記小役については抽選を行わないものであり、
前記役抽選テーブルaを用いる遊技で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体の払出し数が所定数に到達するまで前記役抽選テーブルdを用いる前記特定遊技を実行するとともに、この特定遊技中に前記停止制御変更役に当選し、前記停止制御変更役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記役抽選テーブルfを用いる前記停止制御変更遊技を実行し、この停止制御変更遊技の終了後は前記役抽選テーブルdを用いる前記特定遊技に戻るように制御し、
前記役抽選テーブルbを用いる遊技で前記特定役に当選し、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体の払出し数が前記所定数に到達するまで前記役抽選テーブルeを用いる前記特定遊技を実行するとともに、この特定遊技中に前記停止制御変更役に当選し、前記停止制御変更役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記役抽選テーブルgを用いる前記停止制御変更遊技を実行し、この停止制御変更遊技の終了後は前記役抽選テーブルeを用いる前記特定遊技に戻るように制御し、
前記停止制御変更遊技は、前記リプレイに当選したときは前記リプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、非当選であるときは前記小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に前記リールを停止制御する遊技であり、
前記役抽選テーブルfを用いる前記停止制御変更遊技では、前記リプレイの当選確率が非当選確率よりも高く設定されていることにより、前記小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合よりも前記リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合の方が多くなり、
前記役抽選テーブルfを用いる前記停止制御変更遊技を含む、前記役抽選テーブルdを用いる前記特定遊技では、遊技媒体の投入数に対する払出し数の期待値を示す出玉率が1を下回るように設定され、
前記役抽選テーブルgを用いる前記停止制御変更遊技では、前記リプレイの当選確率が非当選確率よりも低く設定されていることにより、前記リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合よりも前記小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合の方が多くなり、
前記役抽選テーブルgを用いる前記停止制御変更遊技を含む、前記役抽選テーブルeを用いる前記特定遊技では、前記出玉率が1を上回るように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。
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