JP5622204B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
また、2番目のストップスイッチ(第2ストップスイッチ)が操作されたことを検知すると、役の抽選結果と、第1リールの停止位置と、第2ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の対応するリール(第2リール)の位置とに基づいて、第2リールの停止制御を行う。すなわち、第1リールの停止後に、第1リールの停止位置を参照して、第2リールの停止制御を行う。
そして、第1ストップスイッチが操作されたことを検知した後の停止操作間ウエイト時間中に第2ストップスイッチが操作されたときは、この第2ストップスイッチの操作を受け付けないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
請求項1の発明は、
役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリール(31)と、
各前記リールごとに設けられ、対応する前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(42)と、
役の抽選を行う役抽選手段(61)と、
前記ストップスイッチが操作されたか否かを検知する停止操作検知手段(64a)と、
前記ストップスイッチが操作されたことを検知したときに前記リールを停止制御するリール制御手段(64)と
を備え、
前記停止操作検知手段は、所定の時間間隔で設定した検知タイミングごとに、前記ストップスイッチが操作されたか否かを検知するように制御し、
複数の遊技状態のうち特定遊技状態において、複数の前記ストップスイッチのうち特定ストップスイッチが最初に操作された状況では、遊技者に対してペナルティを付与するように制御し、
前記リール制御手段は、前記特定ストップスイッチを含むN(N≧2)個の前記ストップスイッチが操作されたことを連続するM(M≧2)回の前記検知タイミングを含む期間内に検知した状況では、前記特定ストップスイッチ以外の前記ストップスイッチに対応する前記リールを最初に停止させることに決定する
ことを特徴とする。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン制御手段(遊技制御手段)50とサブ制御手段(演出制御手段)80とを備える。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態では、いずれの遊技状態であってもメダルを3枚投入して遊技を行うように設定されており、ベットスイッチ40を操作することで、3枚のメダルが投入される。なお、これに限らず、1枚ベット用や2枚ベット用を設けてもよいのは勿論である。
さらにまた、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。
そして、図柄組合せラインは、有効ラインと無効ラインとを有する。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
これに対し、水平方向下段の直線の図柄組合せラインは無効ラインに設定されている。
有効ライン及び無効ラインは、メダルの投入枚数や遊技状態に応じて設定されるが、本実施形態では、上述したように、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うように設定されているとともに、4本の図柄組合せラインL1〜L4が有効ラインとなる。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像(後述するフリーズ中の演出画像等)や、後述するAT遊技中のストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、その役の入賞となり、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
なお、本明細書では、説明の便宜上、「いずれかの役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止する」ことを、「その役が“入賞”する」と称する。
なお、他の特別役としては、MB(ミドルボーナス。第2種ビッグボーナスともいう。)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
さらに、小役3は、小役3A〜小役3Eの5種類を備える。
ここで、小役3B〜小役3Eは、ストップスイッチ42の押し順に応じて、「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せをどの有効ラインに停止させるかを制御するための「制御役」としての役割を有する小役であり、入賞を本来の目的とするものではない。この点については後述する。
さらに、リプレイは、リプレイA〜リプレイEの5種類を備える。
ここで、リプレイD、及びリプレイEは、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイA、リプレイB、又はリプレイCのいずれに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるかを制御するための「制御役」としての役割を有するリプレイであり、入賞を本来の目的とするものではない。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
RT遊技中にAT遊技が実行されると、RT遊技かつAT遊技(ART遊技)となる。
役抽選テーブル62Aでは、BB、RB、小役1、小役2、小役3A、及びリプレイAの各単独当選と、小役重複当選1〜小役重複当選5の5種類の小役重複当選の抽選が行われる。
また、図5示した特別役の当選確率は、いずれか1つの設定値での当選確率を例示したものである。実際には、設定値が設定1〜設定6まで有する場合、設定値が高くなるほど特別役の当選確率が高くなるように設定されている。
なお、本実施形態では例示していないが、例えば、特別役(BB又はRB)と小役やリプレイとが重複当選するように設定してもよい。
役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと比較すると、リプレイの当選確率が異なり、それ以外は役抽選テーブル62Aと同一である。具体的には、役抽選テーブル62Bでは、リプレイAの単独当選の抽選が行われず、その代わりに、リプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選6の6種類のリプレイ重複当選の抽選が行われる。
なお、役抽選テーブル62Bにおけるリプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選6の当選確率の合算値は「1/7.3」であり、役抽選テーブル62AにおけるリプレイAの単独当選の当選確率と同一である。
役抽選テーブル62Cは、役抽選テーブル62A、及び役抽選テーブル62Bと比較すると、リプレイの当選確率が異なり、それ以外は役抽選テーブル62A、及び役抽選テーブル62Bと同一である。具体的には、役抽選テーブル62Cでは、リプレイAの単独当選、及びリプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選6の抽選が行われず、その代わりに、リプレイ重複当選7〜リプレイ重複当選12の抽選が行われる。
なお、役抽選テーブル62Cにおけるリプレイ重複当選7〜リプレイ重複当選12の当選確率の合算値は「1/7.3」であり、役抽選テーブル62AにおけるリプレイAの単独当選の当選確率、及び役抽選テーブル62Bにおけるリプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選6の当選確率の合算値と同一である。
役抽選テーブル62Dは、役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Cと比較すると、リプレイの当選確率が異なり、それ以外は役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Cと同一である。具体的には、役抽選テーブル62Dでは、リプレイAの単独当選の当選確率が大幅に高く(1/1.5に)設定されており、これにより、役抽選テーブル62Dが用いられる遊技では、リプレイAが頻繁に当選する。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、BB、RB、小役1、小役2、小役3A〜小役3E、及びリプレイA〜リプレイEの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。例えば、小役1に当選したときは、小役1に係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
以上のように、オンとなる当選フラグ63aの数は、1つに限られるものではない。
また、例えば、メイン制御手段50がI/Oポートをチェックしたときに、左ストップスイッチ42から入力される信号のみがオンであり、中及び右ストップスイッチ42から入力される信号がオフであれば、停止操作検知手段64aは、左ストップスイッチ42のみが操作された判断する。
図8(1)〜(3)の横軸のA〜Eは、メイン制御手段50によるI/Oポートのチェックのタイミングを示している。
また、停止順番テーブル64cは、N個のストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが同時に検知したときに、対応するN個のリール31の停止順番を、N個のストップスイッチ42の組合せに応じて予め定めたものである。
そして、本実施形態では、停止順番決定手段64bは、N個のストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが同時に検知したときは、停止順番テーブル64cの定めに基づいて、対応するN個のリール31をいずれの順番で停止させるかを決定する。
すなわち、停止順番決定手段64bは、非AT遊技中は、図9に示す停止順番テーブル64cを使用してN個のリール31の停止順番を決定し、AT遊技中は、図10に示す停止順番テーブル64cを使用してN個のリール31の停止順番を決定する。
なお、本実施形態では、非AT遊技中か又はAT遊技中かは、後述する遊技状態判定手段64dによって判定する。
すなわち、非AT遊技中に、左及び中の2つのストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが同時に検知したときは、対応する左及び中の2つのリール31を「左→中」の順番で停止させる。
N個のストップスイッチ42の組合せが「左及び右」のとき、「中及び右」のとき、並びに「左、中及び右」のときについても、「左及び中」のときと同様に、対応するN個のリール31の停止順番を定めている。
一方、AT遊技中に、役抽選手段61による役の抽選結果が上記以外であり、このとき左及び中の2つのストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが同時に検知すると、対応する左及び中の2つのリール31を、上記の場合とは逆に「左→中」の順番で停止させる。
N個のストップスイッチ42の組合せが「左及び右」のとき、「中及び右」のとき、並びに「左、中及び右」のときについても、「左及び中」のときと同様に、役抽選手段61による役の抽選結果に応じて、対応するN個のリール31の停止順番を定めている。
上述したように、本実施形態では、サブ遊技状態として、非AT遊技及びAT遊技を有する。また、メイン制御手段50からサブ制御手段80にはコマンドが送信されるが、サブ制御手段80からメイン制御手段50にはコマンドは送信されない。すなわち、コマンドの送信方向は、メイン制御手段50からサブ制御手段80の一方向とされている。このため、サブ遊技状態が非AT遊技中か又はAT遊技中かを、メイン制御手段50側では直接判定することができない。
まず、メイン制御手段50は、役抽選手段61による役の抽選が行われるごとに、役の抽選結果を示すコマンドをサブ制御手段80に送信する。
一方、押し順報知手段82は、非AT遊技中は、役抽選手段61で特定の抽選結果になったことを示すコマンド(以下、「特定コマンド」という。)をサブ制御手段80が受信しても、ストップスイッチ42の押し順の報知を行わないが、AT遊技中は、サブ制御手段80が特定コマンドを受信すると、ストップスイッチ42を特定の押し順で操作するように報知を行う。
そして、押し順報知手段82は、非AT遊技中は、サブ制御手段80が小役3A当選コマンド又はリプレイA当選コマンドを受信しても、ストップスイッチ42の押し順の報知を行わないが、AT遊技中は、サブ制御手段80が小役3A当選コマンド又はリプレイA当選コマンドを受信すると、ストップスイッチ42を「中左右」の押し順で操作するように報知を行う。
なお、本実施形態では、小役3A及びリプレイAは、いずれも、当選時には、ストップスイッチ42の押し順や操作タイミングにかかわらず、常に入賞する。したがって、上述したような押し順の報知を行っても、遊技者に不利益を与えることはない。
このように、本実施形態では、サブ遊技状態が非AT遊技中か又はAT遊技中かを、メイン制御手段50側で間接的に判定する。
このため、サブ制御手段80側での実際のAT遊技の開始時期と、メイン制御手段50側でのAT遊技中との判定時期との間にズレが生じることがある。同様に、サブ制御手段80側での実際のAT遊技の終了時期と、メイン制御手段50側での非AT遊技中との判定時期との間にもズレが生じることがある。
逆に、非AT遊技中に小役3A又はリプレイAに当選し、ストップスイッチ42の押し順の報知を行わなかったものの、遊技者が「中左右」の押し順でストップスイッチ42を操作したとする。この場合、実際は非AT遊技中であるものの、遊技状態判定手段64dは、AT遊技中と判定する。
すなわち、停止予定位置判定手段64eは、リール制御手段64によるリール31の停止制御の結果として、1番目のリール31が停止することとなる位置を、リール制御手段64によるリール31の停止制御が開始される前に判定するものである。
この場合、停止順番決定手段64bは、図9に示す停止順番テーブル64cの定めに基づいて、対応するリール31を「左→中」の順番で停止させることを決定する。
そうすると、停止予定位置判定手段64eは、役抽選手段61による役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル65を参照し、左ストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが検知した瞬間の左リール31の位置に基づいて、左リール31の停止予定位置を判定する。
このため、役の抽選結果、及びストップスイッチ42が操作されたことを検知した瞬間の対応するリール31の位置がわかれば、リール制御手段64によるリール31の停止制御が開始される前であっても、停止予定位置判定手段64eは、リール31の停止予定位置を判定することができる。
この場合、停止予定位置判定手段64eは、役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたことを検知した瞬間のリール31の位置とに基づいて、1番目に停止させるリール31の停止予定位置を判定し、さらに、役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたことを検知した瞬間のリール31の位置と、1番目に停止させるリール31の停止予定位置とに基づいて、2番目に停止させるリール31の停止予定位置を判定する。
また、左リール31を1番目に停止させることを決定した場合であっても、左リール31の停止時の移動図柄数(すべりコマ数)が4図柄等と比較的大きく、一方、中リール31の停止時の移動図柄数が1図柄等と比較的小さいときは、左リール31よりも中リール31の方が先に停止することがある。
このように、本実施形態では、複数個のストップスイッチ42が操作されたことを同時に検知したときに、これらのストップスイッチ42に対応するリール31の停止制御を行うことができるとともに、すべてのリール31が停止するまでに要する時間を短くすることができる。
まず、特別役及び小役の当選フラグ63aがオンであるときは、小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御される。したがって、特別役と小役とが重複入賞することはない。
なお、特別役と小役又はリプレイの当選フラグ63aがオンであるときは、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するように設定することも可能である。
まず、1つの当選フラグ63aがオンであるときの停止位置決定テーブル65について説明する。
BBテーブルは、BB(のみ)の当選フラグ63aがオンであるとき(非内部中遊技でBBに当選したとき、又はBBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置が定められたものである。
RBテーブルについても上記BBテーブルと同様である。RBテーブルは、BBテーブル中、「BB」を「RB」と読み替えたものに相当する。
本実施形態では、小役3Aに対応する図柄の組合せは、「any」−「ベル」−「any」であり、中リール31の「ベル」の図柄がいずれかの有効ラインに停止すれば小役3Aの入賞となり、左及び右リール31の図柄は任意である。
さらに、小役3Aテーブルは、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄を停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
よって、小役3Aに当選したときは、常に、3本の有効ラインL2〜L4に、小役3Aに対応する図柄の組合せが停止することとなる。
さらに、図2に示すように、すべてのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。このため、リール31がどの位置にある瞬間にストップスイッチ42が操作されたことを検知しても、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内において、所望の有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。
よって、リプレイAに当選したときは、常に、いずれかの有効ラインに、リプレイAに対応する図柄の組合せが停止することとなる。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」でないときは、小役3Aに対応する図柄の組合せが1本の有効ラインL1に停止することとなる。
なお、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール31の停止制御の範囲内において、所望の有効ラインに特定の図柄を停止させることができることを、「引込み率(PB)=1」という。
さらに、小役重複当選1テーブル〜小役重複当選5テーブルが用いられたときは、上述の小役3Aテーブルと同様に、いずれかの有効ラインに、「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止するように各リール31の停止位置が定められている。
特に、小役重複当選1〜小役重複当選5の当選時に、予め設定された押し順でストップスイッチ42が操作されることを「ベル押し順正解」といい、その結果、中リール31の「ベル」の図柄が中段に停止して小役3Aが入賞することを「中段ベル入賞」という。
また、小役重複当選1〜小役重複当選5の当選時に、予め設定された押し順以外でストップスイッチ42が操作されることを「ベル押し順不正解」といい、その結果、中リール31の「ベル」の図柄が上段に停止して小役3Aが入賞することを「上段ベル入賞」という。
非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技又は特別遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。したがって、非当選テーブルは、特別役の内部中に用いられることはない。
そして、この停止位置決定テーブル65において、小役又はリプレイを入賞させることができないときは、次に、特別役を入賞させるようにし、特別役も入賞させることができないときは、いずれの役も入賞しないようにリール31の停止位置が定められている。
図11のステップS11において、メイン制御手段50は、当該遊技でスタートスイッチ41が操作されたことを検知したか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41が操作されたことを検知したと判断したときはステップS12に進み、役抽選手段61は、役の抽選を行う。次にステップS13に進み、リール制御手段64は、すべてのリール31の回転を開始させる。そして、次のステップS14に進む。
ステップS20では、メイン制御手段50は、すべてのリール31が停止したか否かを判断する。まだ回転しているリール31があると判断したときはステップS14に戻り、ストップスイッチ42が操作されたことを検知するまで待機する。これに対し、すべてのリール31が停止したと判断したときは、ステップS21に進む。
これに対し、ステップS21でいずれの役も入賞していないと判断したときは、ステップS22の処理を行うことなく、本フローチャートによる処理を終了する。
停止図柄判断手段66は、各リール31の停止時ごとに、有効ラインに停止した図柄を判断する。また、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判断する。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
また、払出し手段67は、小役3Aに対応する図柄の組合せが3本の有効ラインL2〜L4に停止したときは、小役3Aに係る払出し枚数4枚×有効ライン数3本=12枚のメダルを払い出すように制御する。なお、小役3Aに対応する図柄の組合せが1本の有効ラインL1に停止したときは、小役3Aに係る払出し枚数4枚×有効ライン数1本=4枚のメダルを払い出すように制御する。
遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
同様に、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
このため、特別遊技制御手段68は、特別遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が300枚以上となったと判断したときはBB遊技の終了条件を満たすと判断し、100数以上となったと判断したときはRB遊技の終了条件を満たすと判断する。
しかし、操作スイッチの操作の受付け、並びにリール31の回転及び停止に係るフリーズについては、メイン制御手段50(リール制御手段64)によって制御される。
ただし、フリーズが実行されると、その旨の信号がメイン制御手段50からサブ制御手段80に送信され、フリーズ中の画像表示等については、サブ制御手段80によって制御される。これにより、フリーズ態様に応じた演出画像が画像表示装置23に表示される。
図1において、サブ制御手段80は、演出出力制御手段81を備える。
演出出力制御手段81は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
サブ遊技状態制御手段83は、メイン制御手段50から送信される各種の情報(コマンド)に基づいて、AT遊技への移行、及びAT遊技の遊技回数を制御するものである。
本実施形態では、サブ遊技状態制御手段83は、非AT遊技中に役抽選手段61で所定の役(本実施形態では小役1)に当選したときに、所定の当選確率(本実施形態では1/2)で、AT遊技に移行させるか否かのAT抽選を行う。そして、AT抽選で当選すると、サブ遊技状態制御手段83は、サブ遊技状態を非AT遊技からAT遊技に移行させる。また、サブ遊技状態制御手段83は、AT遊技を50遊技継続し、50遊技消化後はサブ遊技状態をAT遊技から非AT遊技に移行させる。
これにより、RT1遊技では、リプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選6の当選時に、リプレイBが入賞するストップスイッチ42の押し順が報知されて、RT2遊技に移行するように誘導される。
さらにまた、RT3遊技では、小役重複当選1〜小役重複当選5の当選時に、中段ベルが入賞するストップスイッチ42の押し順が報知されて、RT3遊技に滞在するように誘導される。
このようにして、RT3遊技かつAT遊技(ART遊技)となる。
押し順報知手段82は、AT遊技中に、役抽選手段61で小役重複当選1〜小役重複当選5、又はリプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選12のいずれかに当選したときに、ストップスイッチ42の押し順を報知する。
その間、押し順報知手段82は、RT1遊技でリプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選6に当選したときは、リプレイBが入賞するストップスイッチ42の押し順を報知して、RT2遊技に移行するように誘導する。
さらに、押し順報知手段82は、RT1遊技やRT2遊技で小役重複当選1〜小役重複当選5に当選したときは、中段ベルが入賞するストップスイッチ42の押し順を報知して、12枚の払出しとなるようにするとともに、上段ベルが入賞するのを回避して、RT1遊技には転落しないように誘導する。
なお、メイン遊技状態がRT3遊技に戻るまでの間も、AT遊技は継続するので、遊技が1回行われるごとに、AT遊技の残り遊技回数が1ずつ減算される。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、N個のストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが同時に検知したときに、停止順番決定手段64bは、N個のリール31をいずれの順番で停止させるかを決定し、停止予定位置判定手段64eは、1〜(N−1)番目に停止させる各リール31の停止予定位置をそれぞれ判定し、リール制御手段64は、1〜N番目に停止させる各リール31の停止制御を行った。
そして、第2実施形態では、停止操作検知手段64aによる2回の検知タイミングを1グループとし、停止操作検知手段64aは、N個のストップスイッチ42が操作されたことを1グループ内に検知したときは、特定期間内に検知したと判断する。
なお、ストップスイッチ42が操作されたことを検知した時点から対応するリール31が停止するまでには、最小でも数十ms程度の時間を要する。すなわち、最小停止所要時間は、数十ms程度となる。一方、第2実施形態では、検知タイミングを1.49ms間隔で設定し、2回の検知タイミングを1グループとし、この2回の検知タイミングを含む期間を特定期間に設定している。このため、第2実施形態では、特定期間は2.98msとなるが、これは最小停止所要時間よりも小さい。
図12(1)〜(3)の横軸のA〜Eは、メイン制御手段50によるI/Oポートのチェックのタイミングを示している。
図12(1)〜(3)に示すように、第2実施形態では、検知タイミングA、B及びCの3つを1グループとし、検知タイミングAからCまでの期間を特定期間に設定している。同様に、検知タイミングC、D及びEの3つを1グループとし、検知タイミングCからEまでの期間を特定期間に設定している。
また、Aでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。さらにまた、Bでは、中ストップスイッチ42はオンであるが、左ストップスイッチ42はオフである。さらに、Cでは、左ストップスイッチ42はオンであるが、中ストップスイッチ42はオフである。また、Dでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。
この場合、停止操作検知手段64aは、中ストップスイッチ42が操作されたことをBのタイミングで検知し、左ストップスイッチ42が操作されたことをCのタイミングで検知する。そして、図12(1)では、検知タイミングB及びCを1グループとし、検知タイミングB及びCを含む期間を特定期間に設定しているため、停止操作検知手段64aは、左及び中ストップスイッチ42が操作されたことを特定期間内に検知することになる。
また、Aでは、中ストップスイッチ42はオンであるが、左ストップスイッチ42はオフである。さらにまた、Bでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。さらに、Cでは、左ストップスイッチ42はオンであるが、中ストップスイッチ42はオフである。また、Dでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。
この場合、停止操作検知手段64aは、中ストップスイッチ42が操作されたことをAのタイミングで検知し、左ストップスイッチ42が操作されたことをCのタイミングで検知する。そして、図12(2)では、検知タイミングB及びCを1グループとし、検知タイミングB及びCを含む期間を特定期間に設定しているため、停止操作検知手段64aは、左及び中ストップスイッチ42が操作されたことを特定期間内には検知しないことになる。
また、Aでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。さらにまた、Bでは、中ストップスイッチ42はオンであるが、左ストップスイッチ42はオフである。さらに、Cでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。また、Dでは、左ストップスイッチ42はオンであるが、中ストップスイッチ42はオフである。さらにまた、Eでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。
この場合、停止操作検知手段64aは、中ストップスイッチ42が操作されたことをBのタイミングで検知し、左ストップスイッチ42が操作されたことをDのタイミングで検知する。そして、図12(3)では、検知タイミングB及びCを1グループとし、検知タイミングB及びCを含む期間を特定期間に設定しているため、停止操作検知手段64aは、左及び中ストップスイッチ42が操作されたことを特定期間内には検知しないことになる。
さらにまた、1〜(N−1)番目に停止させる各リール31の停止予定位置を停止予定位置判定手段64eがそれぞれ判定することは、第1実施形態と同様である。
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、特定期間の定め方が、第2実施形態とは異なり、それ以外は、第2実施形態と同様である。
図13に示すように、第3実施形態では、検知タイミングA〜C、検知タイミングB〜D、及び検知タイミングC〜Dをそれぞれ1グループとし、検知タイミングA〜Cの期間、検知タイミングB〜Dの期間、及び検知タイミングC〜Eの期間をそれぞれ特定期間に設定している。この点で、第3実施形態は、第2実施形態とは異なる。
また、Aでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。さらにまた、Bでは、中ストップスイッチ42はオンであるが、左ストップスイッチ42はオフである。さらに、Cでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。また、Dでは、左ストップスイッチ42はオンであるが、中ストップスイッチ42はオフである。さらにまた、Eでは、左及び中ストップスイッチ42がともにオフである。
ここまでは、図13は、図12(3)と同じである。
これに対し、図13では、検知タイミングA〜Cの期間、B〜Dの期間、及びC〜Eの期間を特定期間に設定しているため、上記のパターンのときは、停止操作検知手段64aは、左及び中ストップスイッチ42が操作されたことを特定期間内に検知することになる。
(1)本実施形態では、停止順番テーブル64cを備え、停止順番決定手段64bは、停止順番テーブル64cの定めに基づいてリール31の停止順番を決定した。
しかし、これに限らず、例えば、停止順番テーブル64cを備えずに、停止順番決定手段64bは、リール31の停止順番を抽選で決定してもよい。
しかし、これに限らず、例えば、N個のストップスイッチ42の組合せが「左及び中」のときはリール31の停止順番を常に「左→中」に決定し、「左及び右」の組合せのときは常に「左→右」の停止順番に決定し、「中及び右」の組合せのときは常に「中→右」の停止順番に決定し、「左、中及び右」の組合せのときは常に「左→中→右」の停止順番に決定するなど、メイン遊技状態やサブ遊技状態や役の抽選結果にかかわらず、一律に決定してもよい。
また、例えば、N個のストップスイッチ42の組合せが「左及び中」のときは、RT1遊技中であればリール31の停止順番を「左→中」に決定し、RT2遊技中であれば「中→左」に決定するなど、メイン遊技状態ごとに決定してもよい。
しかし、これに限らず、例えば、4回の検知タイミングや5回以上の検知タイミングを1グループに設定してもよい。
上述したように、本実施形態では、いずれかのストップスイッチ42が操作されたことを検知してから次のストップスイッチ42の操作を受付け可能にするまでに停止操作間ウエイト時間を設定していない。このため、複数個のストップスイッチ42を数百ms程度の間に高速で操作しても、これらに対応するリール31の停止制御を行うことができる。
しかし、これに限らず、例えば、リール31は4つ以上設けることができ、この場合、各リール31にそれぞれ対応してストップスイッチ42を設けることができる。
一方、右リール31が既に停止し、左及び中の2つのリール31が回転している場合において、左及び中の2つのストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが同時又は特定期間内に検知したときは、停止順番決定手段64bは、対応する左及び中の2つのリール31を上記とは逆に「中→左」の順番で停止させることを決定する。
そして、押し順が「右中左」のときに入賞する役に当選した場合において、左及び中ストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが検知したときに、右リール31が既に停止していれば、停止順番決定手段64bは、「中→左」の順番でリール31を停止させることを決定する。これにより、当選した役を入賞させることができる。
しかし、これに限らず、例えば、役抽選手段61で特定の抽選結果になった遊技において特定の押し順でストップスイッチ42が操作されたことが所定回数(例えば、3回)連続したときに、サブ遊技状態がAT遊技中であると判定するようにしてもよい。
具体的には、メイン遊技状態制御手段69は、特定の条件が満たされた(例えば、特定の役に当選又は入賞した)ときは、メイン遊技状態を特定のRT遊技に移行させる。また、特定のRT遊技は、所定遊技回数(例えば、30遊技)を消化するまで継続し、所定遊技回数を消化すると、特定のRT遊技以外に移行するように制御する。そして、メイン制御手段50は、メイン遊技状態を示すコマンドを、サブ制御手段80に送信する。
そうすると、メイン遊技状態が特定のRT遊技のときは、サブ遊技状態がAT遊技となり、メイン遊技状態が特定のRT遊技以外のときは、サブ遊技状態が非AT遊技となる。
この場合、遊技状態判定手段64dは、メイン遊技状態が特定のRT遊技のときは、サブ遊技状態がAT遊技中であると判定し、メイン遊技状態が特定のRT遊技以外のときは、サブ遊技状態が非AT遊技中であると判定する。
具体的には、メイン制御手段50は、特定の条件が満たされた(例えば、特定の役に当選又は入賞した)ときは、サブ遊技状態をAT遊技に移行させるか否か、及びAT遊技の遊技回数を抽選(サブ遊技状態抽選)で決定する。さらに、メイン制御手段50は、AT遊技に移行させること、及びAT遊技の遊技回数を決定したときは、AT遊技の残り遊技回数をカウンタ(AT残り遊技回数カウンタ)で管理する。そして、メイン制御手段50は、サブ遊技状態抽選の抽選結果を示すコマンドを、サブ制御手段80に送信する。例えば、サブ遊技状態抽選で50遊技のAT遊技を実行することに決定したときは、そのことを示すコマンドをメイン制御手段50からサブ制御手段80に送信する。
この場合、遊技状態判定手段64dは、メイン制御手段50側におけるサブ遊技状態の管理情報によって、具体的には、サブ遊技状態抽選の抽選結果、及びAT残り遊技回数カウンタのカウント値によって、サブ遊技状態が非AT遊技中か又はAT遊技中かを判定することができる。
しかし、これに限らず、停止操作検知手段64aは、各ストップスイッチ42からI/Oポートに入力される信号がオフからオンになる立ち上がりエッジで操作されたと判断したり、オンからオフになる立ち下がりエッジで操作されたと判断するようにしてもよい。
例えば、左、中及び右の3つのリール31が回転している場合において、中及び右の2つのストップスイッチ42が操作されたことを停止操作検知手段64aが同時又は特定期間内に検知したときは、停止順番決定手段64bは、対応する中及び右の2つのリール31を「中→右」の順番で停止させることを決定する。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(1)当初発明が解決しようとする課題
従来のスロットマシンでは、1番目のストップスイッチ(第1ストップスイッチ)が操作されたことを検知すると、役の抽選結果と、第1ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の対応するリール(第1リール)の位置とに基づいて、第1リールの停止制御を行う。
また、2番目のストップスイッチ(第2ストップスイッチ)が操作されたことを検知すると、役の抽選結果と、第1リールの停止位置と、第2ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の対応するリール(第2リール)の位置とに基づいて、第2リールの停止制御を行う。すなわち、第1リールの停止後に、第1リールの停止位置を参照して、第2リールの停止制御を行う。
このため、第1ストップスイッチが操作されたことを検知してから第1リールが停止するまでに要する時間を考慮して、第1ストップスイッチが操作されたことを検知してから第2ストップスイッチの操作を受付け可能にするまでに、数百ms程度の停止操作間ウエイト時間を設けている。
そして、第1ストップスイッチが操作されたことを検知した後の停止操作間ウエイト時間中に第2ストップスイッチが操作されたときは、この第2ストップスイッチの操作を受け付けないようにしている。
また、2個以上のストップスイッチが同時に操作されたときに、これらのストップスイッチのうちのいずれか1個のストップスイッチに対応するリールの停止制御を行い、このリールの停止制御が終了して、残りのストップスイッチの操作に基づくリールの停止制御が可能になるまで、残りのストップスイッチの操作を記憶しておくスロットマシンが知られている(例えば、特開平5−208061号公報1参照)。
すなわち、このスロットマシンでは、操作された2個以上のストップスイッチのうちのいずれか1個のストップスイッチに対応するリールの停止制御が終了した後に、記憶しておいた残りのストップスイッチの操作を参照して、残りのストップスイッチに対応するリールの停止制御を行う。
しかし、特開平5−208061号公報のスロットマシンのように、2個以上のストップスイッチが同時に操作されたときに、いずれか1個のストップスイッチに対応するリールの停止制御が終了した後に、残りのストップスイッチに対応するリールの停止制御を行うと、ストップスイッチが操作されてからすべてのリールが停止するまでに要する時間が比較的長くなってしまう。
したがって、当初発明が解決しようとする課題は、複数個のストップスイッチが操作されたことを同時に検知したときに、これらのストップスイッチに対応するリールの停止制御を行うとともに、すべてのリールが停止するまでに要する時間を短くすることである。
(2)当初発明に係る課題を解決するための手段(なお、かっこ書きで、対応する実施形態を記載する。)
第1の解決手段は、役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリール(31)と、各前記リールごとに設けられ、対応する前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(42)と、役の抽選を行う役抽選手段(61)と、前記ストップスイッチが操作されたか否かを検知する停止操作検知手段(64a)と、前記ストップスイッチが操作されたことを検知したときに前記リールを停止制御するリール制御手段(64)と、N(N≧2)個の前記ストップスイッチが操作されたことを同時に検知したときに、N個の前記ストップスイッチに対応するN個の前記リールをいずれの順番で停止させるかを決定する停止順番決定手段(64b)と、前記役抽選手段による役の抽選結果と、前記ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の前記リールの位置とに基づいて、N個の前記リールの中で1番目に停止させる前記リールの停止予定位置を判定する停止予定位置判定手段(64e)とを備え、前記リール制御手段は、N個の前記ストップスイッチが操作されたことを同時に検知したときは、前記役抽選手段による役の抽選結果と、前記ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の前記リールの位置とに基づいて、N個の前記リールの中で1番目に停止させる前記リールの停止制御を開始するとともに、1番目に停止させる前記リールの停止制御が終了する前に、前記役抽選手段による役の抽選結果と、前記ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の前記リールの位置と、1番目に停止させる前記リールの停止予定位置とに基づいて、N個の前記リールの中で2番目に停止させる前記リールの停止制御を開始することを特徴とする。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、N個の前記ストップスイッチが操作されたことを同時に検知したときに、N個の前記ストップスイッチの組合せに応じて前記リールの停止順番を予め定めた停止順番テーブル(64c)を備え、前記停止順番決定手段は、N個の前記ストップスイッチが操作されたことを同時に検知したときは、前記停止順番テーブルの定めに基づいて、対応するN個の前記リールをいずれの順番で停止させるかを決定することを特徴とする。
第3の解決手段は、第2の解決手段において、前記停止順番テーブルは、遊技状態ごとに複数種類設けられていることを特徴とする。
第4の解決手段は、第2の解決手段において、前記停止順番テーブルは、前記役抽選手段による役の抽選結果ごとに複数種類設けられていることを特徴とする。
(作用)
第1の解決手段においては、N個のストップスイッチが操作されたことを停止操作検知手段が同時に検知したときは、停止順番決定手段は、N個のストップスイッチに対応するN個のリールをいずれの順番で停止させるかを決定する。また、停止予定位置判定手段は、役抽選手段による役の抽選結果と、ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間のリールの位置とに基づいて、1番目に停止させるリールの停止予定位置を判定する。そして、リール制御手段は、役抽選手段による役の抽選結果と、ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間のリールの位置とに基づいて、1番目に停止させるリールの停止制御を開始するとともに、1番目に停止させるリールの停止制御が終了する前に、役抽選手段による役の抽選結果と、ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間のリールの位置と、1番目に停止させるリールの停止予定位置とに基づいて、2番目に停止させるリールの停止制御を開始する。
例えば、左及び中ストップスイッチが操作されたことを停止操作検知手段が同時に検知したときは、停止順番決定手段は、例えば、左→中の順番でリールを停止させると決定する。また、停止予定位置判定手段は、役抽選手段による役の抽選結果と、左ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の左リールの位置とに基づいて、左リールの停止予定位置を判定する。ここで、停止順番決定手段によるリールの停止順番の決定、及び停止予定位置判定手段によるリールの停止予定位置の判定は、リール制御手段によるリールの停止制御が開始される前に行われる。そして、リール制御手段は、役抽選手段による役の抽選結果と、左ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の左リールの位置とに基づいて、左リールの停止制御を開始するとともに、左リールの停止制御が終了する前に、役抽選手段による役の抽選結果と、中ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間の中リールの位置と、左リールの停止予定位置とに基づいて、中リールの停止制御を開始する。
第2の解決手段においては、停止順番テーブルは、N個のストップスイッチの組合せに応じてリールの停止順番を予め定めている。そして、停止順番決定手段は、停止順番テーブルの定めに基づいて、N個のリールをいずれの順番で停止させるかを決定する。
停止順番テーブルは、例えば、操作されたことが同時に検知されたストップスイッチの組合せが左及び中のときはリールの停止順番を左→中とし、左及び右の組合せのときは停止順番を左→右とし、中及び右の組合せのときは停止順番を中→右とし、左、中及び右の組合せのときは停止順番を左→中→右とするように定めることができる。
第3の解決手段においては、停止順番テーブルは、遊技状態ごとに設けられる。
例えば、非RT遊技で用いられる停止順番テーブルは、左及び中ストップスイッチが操作されたことが同時に検知されたときはリールの停止順番を左→中とし、RT遊技で用いられる停止順番テーブルは、左及び中ストップスイッチが操作されたことが同時に検知されたときはリールの停止順番を中→左とするように定めることができる。
第4の解決手段においては、停止順番テーブルは、役の抽選結果ごとに設けられる。
例えば、リプレイ当選時に用いられる停止順番テーブルは、左及び中ストップスイッチが操作されたことが同時に検知されたときはリールの停止順番を中→左とし、それ以外のときに用いられる停止順番テーブルは、左及び中ストップスイッチが操作されたことが同時に検知されたときはリールの停止順番を左→中とするように定めることができる。
(3)当初発明の効果
当初発明によれば、N個のストップスイッチが操作されたことを同時に検知したときは、対応するN個のリールをいずれの順番で停止させるかを決定する。また、役の抽選結果と、ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間のリールの位置とに基づいて、1番目に停止させるリールの停止予定位置を判定する。そして、役の抽選結果と、ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間のリールの位置とに基づいて、1番目に停止させるリールの停止制御を開始するとともに、1番目に停止させるリールの停止制御が終了する前に、役の抽選結果と、ストップスイッチが操作されたことを検知した瞬間のリールの位置と、1番目に停止させるリールの停止予定位置とに基づいて、2番目に停止させるリールの停止制御を開始する。
このため、複数個のストップスイッチが操作されたことを同時に検知したときに、これらのストップスイッチに対応するリールの停止制御を行うとともに、すべてのリールが停止するまでに要する時間を短くすることができる。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
50 メイン制御手段(遊技制御手段)
61 役抽選手段
62(62A〜62F) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a 停止操作検知手段
64b 停止順番決定手段
64c 停止順番テーブル
64d 遊技状態判定手段
64e 停止予定位置判定手段
64f 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン遊技状態制御手段
80 サブ制御手段(演出制御手段)
81 演出出力制御手段
82 押し順報知手段
83 サブ遊技状態制御手段
L1〜L4 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (1)
- 役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
各前記リールごとに設けられ、対応する前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作されたか否かを検知する停止操作検知手段と、
前記ストップスイッチが操作されたことを検知したときに前記リールを停止制御するリール制御手段と
を備え、
前記停止操作検知手段は、所定の時間間隔で設定した検知タイミングごとに、前記ストップスイッチが操作されたか否かを検知するように制御し、
複数の遊技状態のうち特定遊技状態において、複数の前記ストップスイッチのうち特定ストップスイッチが最初に操作された状況では、遊技者に対してペナルティを付与するように制御し、
前記リール制御手段は、前記特定ストップスイッチを含むN(N≧2)個の前記ストップスイッチが操作されたことを連続するM(M≧2)回の前記検知タイミングを含む期間内に検知した状況では、前記特定ストップスイッチ以外の前記ストップスイッチに対応する前記リールを最初に停止させることに決定する
ことを特徴とするスロットマシン。
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