JP4497886B2 - 機密情報隠蔽のための情報記録方法、情報記録媒体および情報記録装置 - Google Patents
機密情報隠蔽のための情報記録方法、情報記録媒体および情報記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4497886B2 JP4497886B2 JP2003359895A JP2003359895A JP4497886B2 JP 4497886 B2 JP4497886 B2 JP 4497886B2 JP 2003359895 A JP2003359895 A JP 2003359895A JP 2003359895 A JP2003359895 A JP 2003359895A JP 4497886 B2 JP4497886 B2 JP 4497886B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- information recording
- light
- recording layer
- photochromic compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Description
しかしながら、この方法では、郵送時に情報を第三者に見られる可能性は少ないものの、受け取り人が隠蔽シートを剥がした後は情報が露呈してしまう。特に、情報を一見した後には往々にして情報の安全管理に関しておろそかになりがちであり、また、うっかり机上などに置き忘れたりした場合には、多くの人に情報を見られる可能性が発生してしまう。
さらに、情報を破棄する必要がある場合に、シュレッダにかけても修復することは不可能ではなく、完全に消去するには焼却するしか方法がないが、焼却するにはゴミ箱から多くの工程を経て焼却炉にいくのが通常であり、第三者に情報を見られる可能性が生じてしまう。
このような問題の解決策としては、情報を磁気記録などの目視では判別できない形で送付する方法が考えられる。しかしながら、この方法では受け取り人に情報を読み取るための装置を導入する必要性があるためコストもかかり、操作も煩わしい。
この方法は、印字時は透明であり、情報を見るときに紫外光を照射してフォトクロミック化合物を発色させるやり方であり、フォトクロミック化合物が可視光または熱によって再び透明状態になるためにセキュリティーは高くなる利点がある。しかしながら、この方法においては、受け取り人が情報を読み取るためには紫外光源が必要となり、ブラックライトなどの簡易紫外光源があるものの、一般的にはあまり普及していない。さらに、情報を直接印字する方法であるため、紫外光源を有する第三者に情報を見られてしまう恐れがある。
また、紫外線照射によって発光または発色する第一記録層と紫外線照射によって紫外線非透過性に変化するフォトクロミック材料からなる第二記録層とを積層させてなる媒体についての技術がある(例えば、特許文献2参照。)。
この方法では、第二記録層をパターン上に露光し、それをマスクに紫外線照射をおこない、第一記録層を発光・発色させることで情報を見ることができる。しかしながらこの方法においても、受け取り人が情報を読み取るためには紫外光源が必要となり、一般的に普及するのは難しいものと考えられる。
また、本発明においては、隠蔽する手段として隔離可能な遮光シートを用いると、機密情報を郵送などの簡便な手段で配布することができ好ましい。
また、本発明本発明においては、耐久性を向上させるために、機密情報隠蔽媒体の表面層として保護層を設けた構成とすることができる。
また、本発明においては、フォトクロミック化合物の消色体として吸収帯が400nm以下のものを用いると、消色状態において記録層を透明にすることができる。こうすることによって、発色状態とのコントラストを向上させ視認性に優れる表示を形成することができ、また、基板上に文字などの情報をあらかじめ記載しておいた場合、記録層を透過してこの情報を見ることができので、情報量を増やすことができる。
また、本発明の機密情報隠蔽媒体は、量子収率が高いため消色に要する時間が短くなり、また、自然消去する時間が短くなるので情報の安全性が高くなる利点がある。
また、本発明の機密情報隠蔽媒体は、複数のフォトクロミック化合物を使用する構成とすることができ、それによって、発色する色を増やすことができより多くの情報を記録することができる。
また、本発明の機密情報隠蔽媒体は、紫外光による記録が可能なので、高速な書込みができるものである。
また、本発明の機密情報隠蔽媒体は、前述のように複数のフォトクロミック化合物を使用した媒体とすることができ、このような媒体に対して、紫外光および可視光で記録することによって、多色記録を実現することができる。
また、本発明の機密情報隠蔽媒体は、白色光を照射することによって、記録されていた情報を一度に消去することができ、これによって繰り返し使用することができるものである。
また、本発明の機密情報隠蔽媒体を用いた、機密情報を記録するための情報記録装置を実現することができる。
図1における本発明の機密情報隠蔽媒体は、基板上の全面に熱不可逆性フォトクロミック化合物を含んだ記録層を形成し、さらに該記録層上の全面に情報を隠蔽する手段としての遮光シートを設けたものである。
本発明の機密情報隠蔽媒体としては、図1の構成に限らず、該記録層を該基板上の全面のみならず一部に設けても、また情報を隠蔽する手段を該記録層上の全面のみならず一部に設けたものとすることができる。
この媒体構成の特徴としては、特許文献1のように、情報を直接印字するのではなく、基本的に記録層はベタ塗りにすることである。
フォトクロミック化合物には、熱可逆性フォトクロミック化合物と熱不可逆性フォトクロミック化合物がある。前者は発色体が熱的に消色体になる性質を併せ持つ化合物であり、後者は発色体が熱的に安定であり、可視光照射によってのみ消色体になる化合物である。
代表的な熱可逆性フォトクロミック化合物としては、スピロピラン、スピロオキサジン、アゾベンゼンなどがあり、これらの発色体は室温暗所下で数秒〜数日で消色体になる。 また、代表的な熱不可逆性フォトクロミック化合物としては、フルギド、ジアリールエテンなどがある。これらの発色体は暗所下では消色体にならないものである。
画像形成が終わった後に速やかに可視光を遮光すると、この画像は半永久的に保持され自然に消去することはない。
また、情報を消去するには記録層に対して強めの可視光を照射する、例えば卓上蛍光灯などに近づけるような操作をするだけでよい。材料や光源のパワーによって異なるが、数秒〜数十秒程度で消去できる。
また、記録層を室内の蛍光灯下に放置しておいても自然に消去される。材料によるが、一般オフィスの蛍光灯下(700lx程度)では数十分〜数時間程度で消去される。
すなわち、情報の受け取り人が内容を確認するには充分な時間であり、かつ、放置してしまっても第三者に見られる前に自然消去する可能性が高い。
さらに、本発明の情報記録方法の利点として、紫外光照射によって情報の書込みを行なうことが可能であるために、非接触で記録できることが挙げられる。
接触式で書き込みを行なう方式では、筆圧などで記録層や基板にダメージを与え、そこから情報を読み取られてしまう可能性もあるが、非接触では全く危惧することがない。
本発明の機密情報隠蔽媒体は、可視光照射で消色するだけで完全に情報が消去され、非常にセキュリティー効果が高い。
記録層の隠蔽=可視光の遮光であるため、記録層を隠蔽できさえすれば、その隠蔽手段は限定的でない。可視光不透過フィルムを記録層表面に載せてもよいし、記録層を塗布した基板を密閉した箱に入れるといった形態でもよい。
すなわち、現在、ハガキなどの情報の隠蔽に使われている隠蔽シートをそのまま使用すればよい。薄く、軽く、隠蔽性が高く(=遮光性が高く)、剥離性粘着剤に関しても多くの技術が開発されているため、これらを使用することもできる。
消色体と発色体で視認できる程度の色の違いが必要であるが、それぞれどのような色であっても構わない。ただし、消色体が透明、すなわち吸収帯が400nm以下に存在する構造であれば、発色体との色の区別がしやすくなり、視認性に優れる。
さらに、あらかじめ基板表面に文字や枠線などの情報を記載しておいた場合、消色体が透明であればこの情報を透過して見ることができるため有用である。
一般的な蛍光灯などで消去することを想定すると、消去に要する時間は、主としてフォトクロミック化合物の発色体から消色体への量子収率に依存する。消去に要する時間は使用目的に応じて適当な値があるため、それに応じた量子収率を有するフォトクロミック化合物を選択すればよい。
ただし、機密情報を扱う場合、情報を受け取る人が一見した後はできるだけ速やかに消去されるほうが良い場合が多いと考えられ、量子収率の大きいフォトクロミック化合物を選択することが望まれる。
本発明者等の実験結果によると、発色体から消色体への量子収率が0.26であるフォトクロミック化合物の場合、発色状態で卓上蛍光灯に近接した場合(約100000lx)に約10秒で消色し、また、発色状態で室内蛍光灯下に放置した場合(約700lx)には約24分で消色した。
この結果から概算して、発色体から消色体への量子収率が0.25程度あれば、強制的に消去したい場合は10秒程度、放置した場合は約30分程度で自然消去されるので、使いやすさ、セキュリティーの面から有用な機密情報隠蔽媒体になる。
複数種類のフォトクロミック化合物を使用する場合、各々の化合物の発色する色が異なれば、より有用な機密情報隠蔽媒体になる。
例えば、イエロー、マゼンタ、シアンを発色する3種類のフォトクロミック化合物を混合し、同時に発色させれば黒色を得ることができ、視認性のとても優れた機密情報隠蔽になる。
また、イエロー、マゼンタ、シアンを発色する3種類のフォトクロミック化合物を個別に発色させれば、フルカラー記録が可能であり、利用価値が広がる。
イエローを発色する熱不可逆性フォトクロミック化合物としては、例えば、「1,2−ビス(2−フェニル−4−トリフルオロメチルチアゾール)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「2,3−ジ(2−メチルベンゾチエニル)マレイン酸ジメチル」、「1,2−ビス(5−エトキシ−2−メチルチアゾ−ル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「2−[1−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」、「2−[1−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」、「2−[1−(2−フェニル−5−メチル−4−オキサゾリル)ステアリリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」などが挙げられる。
また、マゼンタを発色する熱不可逆性フォトクロミック化合物としては、例えば、「1,2−ビス(3−(2−メチル−6−(2−(4−メトキシフェニル)エチニル)ベンゾチエニル))−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「1,2−ビス(5−メチル−2−フェニルチアゾ−ル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「2−[1−(2,5−ジメチル−1−フェニルピラゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」、「2−[1−(3−メトキシ−5−メチル−1−フェニル−4−ピラゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」、「2−[1−(2−メチル−5−スチリル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」などが挙げられる。
また、シアンを発色する熱不可逆性フォトクロミック化合物としては、例えば、「1−(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(5−シアノ−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「1−(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(6−カルボキシル−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「1−(6−シアノ−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」、「2−[1−(1,2,5−トリメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」、「2−[2,6−ジメチル−3,5−ビス(p−ジメチルアミノスチリル)ベンジリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」などが挙げられる。
記録層内のフォトクロミック化合物は、アクリル系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂あるいはウレタン樹脂等の樹脂に分散されていてもよいし、マイクロカプセル中に封入されていてもよい。
従って、一度記録された情報を可視光照射によって消去した後、再び紫外光を所望の範囲に照射すれば何度も利用できる。例えば、情報記録装置に白色光源を設置しておき、はじめに記録層全面に照射した後、紫外光による記録を行なうようにすればよい。
フォトクロミック化合物の光劣化の原因としては、光化学反応中の酸素の結合などが挙げられており、保護層によって大気を遮断して繰り返し耐久性を向上させることができる。
また、隠蔽手段として記録層表面に剥離可能な粘着剤層を有する遮光シートを貼り合わせることをした場合、遮光シートが剥離しやすいように保護層表面をコーティングしておけば、遮光シートが剥離することによる物理的なダメージを軽減することができる。
(実施例1)
熱不可逆性フォトクロミック化合物として、2−[1−(2,5−ジメチル−3−フリル)エチリデン]−3−アダマンチリデンコハク酸無水物(以下PC1と略す)を用いた。
該PC1の発色体の極大吸収波長は、520nmであり、マゼンタ色を示した。
また、消色体の吸収帯は、400nm以下であり透明であった。発色体から消色体への量子収率は0.26であった。
PC1をポリスチレン中に10wt%分散し、白色ポリエチレンテレフタレート基板(厚さ188μm)上にスピンコートすることで、記録層を作製した。
記録層の一部に主波長365nmのブラックライト(強度10mW/cm2)を10秒間照射したところ、照射部がマゼンタ色に発色した。照射終了後、ただちに記録層全面に剥離可能な粘着層を有する不透明カバーを貼り合わせた。
その後、不透明カバーを剥がすと、照射した部分がマゼンタ色になっており、記録した情報を視認することができた。
実施例1で作製した機密情報隠蔽媒体を発色させ、不透明カバーを貼り合わせた状態で30日間放置した。
不透明カバーを剥がすと、照射した部分がマゼンタ色になっており、30日間においても記録した情報を視認することができた。
実施例1で作製した機密情報隠蔽媒体を発色させ、不透明カバーを貼り合わせた。
不透明カバーを剥がした後、卓上蛍光灯に近づけたところ約10秒でマゼンタ色は全て消色した。
実施例1で作製した機密情報隠蔽媒体を発色させ、不透明カバーを貼り合わせた。不透明カバーを剥がした後、室内蛍光灯に放置したところ約24分でマゼンタ色は全て消色した。
熱不可逆性フォトクロミック化合物として、PC1に加えて、2−[1−(5−メチル−2−ピリジル−4−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC2と略す)、および2−[1−(1、2、5−トリメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC3と略す)を用いた。
PC2の発色体の極大吸収波長は、452nmであり、イエロー色を示し、また、PC3の発色体の極大吸収波長は、634nmであり、シアン色を示した。
それぞれのフォトクロミック化合物20mgを各々ポリスチレン80mgと共にトルエン中に溶解させた溶液を調製した。
白色ポリエチレンテレフタレート基板(厚さ188μm)上にPC1、PC2、PC3の溶液をそれぞれブレード塗布し、記録層を作製した。
実施例5で作製した記録層の一部に主波長365nmのブラックライト(強度10mW/cm2)を10秒間照射したところ、照射部が黒色に発色した。照射終了後、ただちに記録層全面に剥離可能な粘着層を有する不透明カバーを貼り合わせた。
その後、不透明カバーを剥がすと、照射した部分が黒色になっており、視認性の高い記録をすることができた。
実施例5で作製した記録層の全面に主波長365nmのブラックライト(強度10mW/cm2)を10秒間照射したところ、記録層全面が黒色に発色した。さらに、波長650nmの可視光を記録層の一部に照射したところ、照射部が赤色になった。ただちに記録層全面に剥離可能な粘着層を有する不透明カバーを貼り合わせた。
その後、不透明カバーを剥がすと、照射した部分が赤色になっており、記録した情報を視認することができた。
実施例5で作製した記録層の全面に主波長365nmのブラックライト(強度10mW/cm2)を10秒間照射したところ、記録層全面が黒色に発色した。さらに、波長560nmの可視光を記録層の一部に照射したところ、照射部が緑色になった。ただちに記録層全面に剥離可能な粘着層を有する不透明カバーを貼り合わせた。
その後、不透明カバーを剥がすと、照射した部分が緑色になっており、記録した情報を視認することができた。
実施例5で作製した記録層の全面に主波長365nmのブラックライト(強度10mW/cm2)を10秒間照射したところ、記録層全面が黒色に発色した。さらに、波長420nmの可視光を記録層の一部に照射したところ、照射部が青色になった。ただちに記録層全面に剥離可能な粘着層を有する不透明カバーを貼り合わせた。
その後、不透明カバーを剥がすと、照射した部分が青色になっており、記録した情報を視認することができた。
実施例1、6、7、8、9の記録層全面に卓上蛍光灯を照射したところ、すべての熱不可逆性フォトクロミック化合物が消色反応をおこし、記録層は透明になった。再び紫外線を照射したところ発色した。
実施例1で作製した記録層に対して、波長366nmの水銀灯の輝線を液晶シャッター越しに照射した。記録層には液晶シャッターで描いた文字がそのまま記録された。
Claims (8)
- 基板上の少なくとも一部に、発色体から消色体への量子収率が0.25以上の熱不可逆性フォトクロミック化合物を含んだ記録層を有する情報記録媒体を用い、該記録層に含まれる熱不可逆性フォトクロミック化合物を発色させる波長帯の紫外光を所望の領域に照射することにより情報記録した後、遮光シートを貼り付けて該情報をただちに隠蔽することを特徴とする情報記録方法。
- 前記熱不可逆性フォトクロミック化合物が、発色する色の異なる複数の熱不可逆性フォトクロミック化合物であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録方法。
- 基板上の少なくとも一部に、発色体から消色体への量子収率が0.25以上で、発色する色の異なる複数の熱不可逆性フォトクロミック化合物を含有する記録層を有する情報記録媒体を用い、該記録層に含まれる全ての熱不可逆性フォトクロミック化合物を発色させる波長帯の紫外光を全面に照射して、熱不可逆性フォトクロミック化合物を発色させ、次いで、発色した各々の熱不可逆性フォトクロミック化合物の極大吸収波長に対応した波長域の可視光をそれぞれ所望の領域に照射して各熱不可逆性フォトクロミック化合物を選択的に消色することにより情報記録した後、遮光シートを貼り付けて該情報をただちに隠蔽することを特徴とする情報記録方法。
- 前記遮光シートが、剥離可能な粘着剤層を有し、情報が記録された情報記録媒体の表面層に粘着剤層によって遮光シートを貼り付けて情報を隠蔽することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記録方法。
- 前記遮光シートを剥離した後、該フォトクロミック化合物の極大吸収波長に対応した波長域の可視光を照射して、前記記録された情報を消去することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の情報記録方法。
- 前記可視光が、白色光であることを特徴とする請求項5に記載の情報記録方法。
- 前記記録層の表面に保護層を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の情報記録方法。
- 前記熱不可逆性フォトクロミック化合物の消色体における吸収帯が400nm以下であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の情報記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003359895A JP4497886B2 (ja) | 2003-10-20 | 2003-10-20 | 機密情報隠蔽のための情報記録方法、情報記録媒体および情報記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003359895A JP4497886B2 (ja) | 2003-10-20 | 2003-10-20 | 機密情報隠蔽のための情報記録方法、情報記録媒体および情報記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005122074A JP2005122074A (ja) | 2005-05-12 |
JP4497886B2 true JP4497886B2 (ja) | 2010-07-07 |
Family
ID=34615968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003359895A Expired - Fee Related JP4497886B2 (ja) | 2003-10-20 | 2003-10-20 | 機密情報隠蔽のための情報記録方法、情報記録媒体および情報記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4497886B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007061356A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Chukyo Yugi:Kk | 遊技媒体およびその識別システム |
JP5034444B2 (ja) * | 2006-11-02 | 2012-09-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像表示媒体及び書込装置 |
JP5012471B2 (ja) * | 2007-12-10 | 2012-08-29 | 大日本印刷株式会社 | 印字情報安全廃棄機能付き葉書シート及びその使用方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61260435A (ja) * | 1985-05-15 | 1986-11-18 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 機密保持型光記録媒体 |
JPH0324538A (ja) * | 1989-06-21 | 1991-02-01 | Nitto Denko Corp | 光情報記録体の製法 |
JPH0461381U (ja) * | 1990-10-04 | 1992-05-26 | ||
JPH07314985A (ja) * | 1994-05-27 | 1995-12-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示ボード |
JPH07314983A (ja) * | 1994-05-27 | 1995-12-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示ボード |
JPH1139725A (ja) * | 1997-07-16 | 1999-02-12 | Mitsubishi Chem Corp | 記録媒体及び記録方法 |
JP2002006745A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-11 | Kobayashi Kirokushi Co Ltd | 装飾シール |
JP2003186424A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-07-04 | Ricoh Co Ltd | 可逆画像表示媒体及び画像表示方法 |
JP2003241339A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-27 | Ricoh Co Ltd | 画像表示媒体及び画像形成方法 |
-
2003
- 2003-10-20 JP JP2003359895A patent/JP4497886B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61260435A (ja) * | 1985-05-15 | 1986-11-18 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 機密保持型光記録媒体 |
JPH0324538A (ja) * | 1989-06-21 | 1991-02-01 | Nitto Denko Corp | 光情報記録体の製法 |
JPH0461381U (ja) * | 1990-10-04 | 1992-05-26 | ||
JPH07314985A (ja) * | 1994-05-27 | 1995-12-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示ボード |
JPH07314983A (ja) * | 1994-05-27 | 1995-12-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示ボード |
JPH1139725A (ja) * | 1997-07-16 | 1999-02-12 | Mitsubishi Chem Corp | 記録媒体及び記録方法 |
JP2002006745A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-11 | Kobayashi Kirokushi Co Ltd | 装飾シール |
JP2003186424A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-07-04 | Ricoh Co Ltd | 可逆画像表示媒体及び画像表示方法 |
JP2003241339A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-27 | Ricoh Co Ltd | 画像表示媒体及び画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005122074A (ja) | 2005-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005506644A5 (ja) | ||
KR20100097042A (ko) | 가역성 기록 지움가능 종이 | |
JP4497886B2 (ja) | 機密情報隠蔽のための情報記録方法、情報記録媒体および情報記録装置 | |
JP4014389B2 (ja) | 可逆画像表示媒体、方法および装置 | |
JP4307631B2 (ja) | 隠蔽性情報記録媒体 | |
JP2006082237A (ja) | 感熱複写帳票 | |
JP4148398B2 (ja) | 可逆画像表示媒体及び該画像表示媒体を用いた画像形成方法 | |
JPH03134831A (ja) | 密閉型の光カード | |
JP4420840B2 (ja) | 機密情報表示媒体 | |
JP4146661B2 (ja) | 可逆画像表示媒体及び画像形成方法 | |
JP2007047191A (ja) | 可逆画像表示媒体 | |
JP4023591B2 (ja) | 可逆画像記録媒体およびその記録方法 | |
JP2005128453A (ja) | 情報書換え可能なラベル、情報記憶媒体及び情報記録再生装置 | |
JP3039206B2 (ja) | 偽造・改竄防止策が施された印刷物 | |
JP2004326048A (ja) | 画像表示媒体および画像形成方法 | |
JP3994022B2 (ja) | 可逆画像記録媒体及びその記録方法 | |
JP2000351280A (ja) | 画像形成装置および感熱転写記録媒体 | |
JP3893277B2 (ja) | 可逆画像表示媒体、画像表示方法及び画像形成装置 | |
JPH0726162U (ja) | カード | |
JPH0650054Y2 (ja) | 一時記録カード | |
JP2004203026A (ja) | 可逆性多色記録層を有するシート材、カード、及びこれらを用いた記録方法 | |
JP4080312B2 (ja) | 可逆画像表示媒体及びその製造方法 | |
JP2001088411A (ja) | インクカセット及び画像形成方法 | |
JP4358612B2 (ja) | 可逆画像表示媒体及び該画像表示媒体を用いた画像形成方法 | |
JP4230270B2 (ja) | 可逆的フルカラー画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100318 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100413 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |