JP2005128453A - 情報書換え可能なラベル、情報記憶媒体及び情報記録再生装置 - Google Patents

情報書換え可能なラベル、情報記憶媒体及び情報記録再生装置 Download PDF

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伊久衞 川島
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裕幸 高橋
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Abstract

【課題】 本発明は、書換ラベルを印刷するための特別な装置を設ける事無く、ラベル情報を繰り返し書きこみ消去することが可能な情報記録媒体用のラベルを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の情報書換え可能なラベルは、光学的または磁気的または電気的に記録されている情報記憶媒体用の情報書換え可能なラベルであり、該ラベルを構成する色材として一種類又は複数の種類のフォトクロミック化合物を含有する発色層が基体上に設けられている。
【選択図】 なし

Description

本発明は、情報記憶媒体用の情報書換え可能なラベル、該ラベルが用いられた情報記憶媒体、該ラベルへの情報の書換手段、及び該ラベルが用いられる情報記録再生装置に関する。
従来より、書換え可能な光ディスクに音楽情報や映像情報を保存する事が広く行われている。また、記録や書換えた後に音楽や映像のタイトルなどが表示されたラベルをディスクに貼りつけて、一目で内容が判るようにすることが一般的に行われている。通常このラベルは光ディスク専用のラベルシートに手書きでタイトルを書いたりプリンタで印字したりしてから、光ディスクに貼りつけている。
しかし、従来の方法では記録情報を書換える度にラベルも貼りかえるという手間をかける必要がある。この手間を省く方法として光ディスクやフロッピー(R)ディスクの記録媒体に、熱で発消色が可能な有機化合物を設けたラベルを貼り、サーマルプリンタヘッド(R)を用いて記録媒体の情報を可逆的に印字する方式が特開平7−130132号公報(特許文献1)に提案されている。しかしながら特許文献1で開示されている書換え可能な表示媒体は、印字するための手段としてサーマルプリンタヘッドを用いているので、光ディスクドライブ本体とは別に印字用のプリンタが必要である。また熱で発消色が可能な有機化合物をラベルの色材として用いているためマルチカラーやフルカラーのラベル表示が難しいという課題がある。
特開平7−130132号公報
本発明は、上記の従来技術の問題を踏まえ、
ラベルを印刷するための特別な装置を設ける事無く、ラベル情報を繰り返し書きこみ消去することが可能な光ディスクなど情報記録媒体用のラベルを提供することを目的とする。
また本発明は、ラベルを印刷するための特別な印字機構を設ける事無く、光ディスクのラベルに情報を繰り返し書きこみ消去することが可能な光ディスクなど情報記録媒体用の装置を提供することを目的とする。
また本発明は、マルチカラーやフルカラーの書換え可能な光ディスクなど情報記録媒体用のラベルを提供することを目的とする。
また本発明は、ラベルを印刷するための特別な印字機構を設ける事無く、光ディスクのラベルにマルチカラーやフルカラーの情報を繰り返し書きこみ消去することが可能な光ディスクなど情報記録媒体用の装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、以下に示す情報書換え可能なラベル、ラベルへの情報の書換手段及び情報記録再生装置が提供される。
〔1〕 光学的または磁気的または電気的に記録されている情報記憶媒体用の情報書換え可能なラベルにおいて、該ラベルを構成する色材として一種類又は複数の種類のフォトクロミック化合物を含有する発色層が基体上に設けられていることを特徴とする情報書換え可能なラベル。
〔2〕 該フォトクロミック化合物が、特定波長の光照射によって色相が変化し、別の特定波長の光照射によって色相が元に戻ることを特徴とする前記〔1〕に記載の情報書換え可能なラベル。
〔3〕 該フォトクロミック化合物が、発色の色相が異なる3種類のフォトクロミック化合物からなることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の情報書換え可能なラベル。
〔4〕 該3種類のフォトクロミック化合物が、発色状態における極大吸収波長が400nm以上500nm未満の範囲にある第一のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が500nm以上600nm未満の範囲にある第二のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にある第三のフォトクロミック化合物であることを特徴とする前記〔3〕に記載の情報書換え可能なラベル。
〔5〕 該3種類のフォトクロミック化合物の消色状態における極大吸収波長が400nm以下であることを特徴とする前記〔3〕又は〔4〕に記載の情報書換え可能なラベル。
〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の情報書換え可能なラベルと一体になっていることを特徴とする情報記憶媒体。
〔7〕 前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の情報書換え可能なラベルに、光源からの照射光を用いて文字や絵を形成することを特徴とするラベルへの情報の書換手段。
〔8〕 複数の光源を用いることを特徴とする前記〔7〕に記載のラベルへの情報の書換手段。
〔9〕 該複数の光源の少なくとも一つが、紫外線を照射する光源であることを特徴とする前記〔8〕に記載のラベルへの情報の書換手段。
〔10〕 前記〔8〕又は〔9〕に記載のラベルへの情報の書換手段を備えると共に、該書換手段を構成する複数の光源の少なくとも一つが、情報記録媒体に情報を記録または再生するための光源と兼用されていることを特徴とする情報記録再生装置。
〔11〕 前記〔8〕又は〔9〕に記載のラベルへの情報の書換手段を備えると共に、該書換手段を構成する複数の光源の少なくとも二つ以上が、情報記録媒体に情報を記録または再生するための光源と兼用されていることを特徴とする情報記録再生装置。
〔12〕 前記〔6〕に記載の情報記録媒体の情報記録面とは反対の面を情報記録再生装置に向けてセッティングすることにより、該情報書換え可能なラベルに文字や絵を形成することを特徴とする前記〔9〕又は〔10〕に記載の情報記録再生装置。
本発明請求項1に係わる発明は、書換えラベルの色材としてフォトクロミック化合物を用いることにより、光を用いて書換えることが可能な情報記録媒体用ラベルを提供できる。
本発明請求項2に係わる発明は、特定波長の光照射によって色相が変化し、別の特定波長の光照射によって色相が元に戻る事により、光のみを用いて書きかえることが可能な情報記録媒体用ラベルを提供できる。
本発明請求項3に係わる発明は、フォトクロミック化合物として発色の色相が異なる3種類のフォトクロミック化合物を用いることによりフルカラーの情報記録媒体用ラベルを提供できる。
本発明請求項4に係わる発明は、極大吸収波長が400nm以上500nm未満の範囲にある第一のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が500nm以上600nm未満の範囲にある第二のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にある第三のフォトクロミック化合物を用いることにより色相範囲の広いフルカラーの情報記録媒体用ラベルを提供できる。
本発明請求項5に係わる発明は、3種類のフォトクロミック化合物は消色状態における極大吸収波長が400nm未満であることを特徴とすることにより消色状態において着色の無い書換えラベルが提供できる。
本発明請求項6に係わる情報記憶媒体は、情報書換え可能なラベルと一体になっているので、光を用いてラベルの表示を書換えることができ、しかもラベルの表示をフルカラーにすることができる。
本発明請求項7に係わる発明は、書換えラベルに文字や絵を形成する手段として光照射手段を用いることにより、書きこみヘッドと書換えラベルを密着させる必要が無い。
本発明請求項8に係わる発明は、書換えラベルに文字や絵を形成する手段として複数の光照射手段を用いる事により、光のみを用いて書換える手段を提供する事が可能になる。
本発明請求項9に係わる発明は、光照射手段の一つとして紫外線光照射を用いることより、複数のフォトクロミック化合物を同時に発色させることができる。
本発明請求項10に係わる発明は、記録再生用の光源とラベル書換え光源を兼用することにより、ラベル書換え用の特別の装置を設けることなく、光ディスクのラベルを書換えることが出来る。
本発明請求項11に係わる発明は、書換えラベル用の二つ以上の光源を情報記録媒体に情報を記録または再生するための光源と兼用することにより、ラベル書換え用の特別の光源を設けることなく、光ディスクのラベルを書換えることが出来る。
本発明請求項12に係わる発明は、情報記録媒体の情報記録面とは反対の面を情報記録再生装置にセッティングすることにより、書換えラベルに文字や絵を形成できることにより、ラベル書換え用の特別の機構を設けることなく、光ディスクのラベルを書換えることが出来る。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の情報書換え可能なラベルは、光学的または磁気的または電気的に記録されている情報記憶媒体用の情報書換え可能なラベル(以下、単に書換えラベルともいう。)に用いられるものである。本発明の書換えラベル2は、例えば図1に示すように、情報記憶媒体(この場合は光ディスク1)と一体化して使用される。かかる書換えラベルは従来公知であるが、本発明の特徴は、書換えラベルを構成する色材として一種類又は複数の種類のフォトクロミック化合物を含有する発色層が基体上に設けられていることである。フォトクロミック化合物は、光を照射すると可逆的に発色する可逆表示材料なので、フォトクロミック化合物を用いることにより、本発明の書換えラベルにおいては、光を用いて情報を書換えることができる。
本発明で用いられるフォトクロミック化合物は、特定波長の光照射によって色相が変化し、別の特定波長の光照射によって色相が元に戻るという特徴を有する。特に色が可逆的に発消色するフォトクロミック化合物は紫外線で発色し、可視光で消色するという特徴を有する。従って、フォトクロミック化合物が用いられた書換えラベルは、光のみを用いて書きかえることができる。
かかるフォトクロミック化合物については、本出願人が先に出願した特願平14−251429号に詳細に記載されている。
上記フォトクロミック化合物は、発色の色相が異なる3種類のフォトクロミック化合物からなることが好ましい。3種類のフォトクロミック化合物を用いると、フルカラーの色を表示することが出来る。
更に、上記3種類のフォトクロミック化合物は、発色状態における極大吸収波長が400nm以上500nm未満の範囲にある第一のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が500nm以上600nm未満の範囲にある第二のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にある第三のフォトクロミック化合物であることが好ましい。かかるフォトクロミック化合物を用いると色相範囲の広いフルカラーの情報記録媒体用書換えラベルを提供することができる。
上記発色状態における極大吸収波長が400nm以上500nm未満の範囲にある第一のフォトクロミック化合物はイエロー発色材料であり、発色状態における極大吸収波長が500nm以上600nm未満の範囲にある第二のフォトクロミック化合物は、マゼンタ発色材料であり、発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にある第三のフォトクロミック化合物は、シアン発色材料である。これらの発色時にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)をそれぞれ発色する3種類のフォトクロミック化合物を色材として用いる事によりフルカラーの広い色相範囲の色を表示することができる。
更に本発明においては、上記3種類のフォトクロミック化合物の消色状態における極大吸収波長は400nm以下の紫外領域にあることが消色時に白色を得ることができるので好ましい。3種類のフォトクロミック材料が全て発色した場合にはY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)全ての波長領域の光が吸収するため黒色の表示になる。また、イエロー発色材料のみが消色した場合には青色、マゼンタ発色材料のみが消色した場合には緑色、シアン発色材料のみが消色した場合には赤色の表示になる。また3種類全てのフォトクロミック材料が消色した場合には白色になり、これら3種類のフォトクロミック材料の消色程度を組み合わる事によりフルカラーの色相が得られる。また、本発明で用いるフォトクロミック材料は光で発消色を制御できるという特徴を有しているため、熱記録や磁気記録の様に書きこみヘッドと書換えラベルを密着させる必要が無いという特徴を有する。
本発明の書換えラベルにおいては、前述したフォトクロミック化合物を含有する発色層が基体上に設けられている。
発色層は、フォトクロミック化合物と樹脂の混合物からなることが好ましい。フォトクロミック化合物と樹脂を混合することにより、フォトクロミック化合物を均一に塗布することができる。
該樹脂には特に制限はないが、ポリスチレン、ポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレート等が好ましい。フォトクロミック化合物と樹脂の配合量は、重量比で1:100〜10:1が好ましく、1:20〜2:1がより好ましく、1:10〜1:1が更に好ましい。フォトクロミック化合物の割合が少なすぎる場合には発色時に適切な色濃度がえられない虞があり、フォトクロミック化合物の割合が多すぎる場合には均一に塗布することができなくなる虞がある。
発色層には、本発明の目的を阻害しない範囲で、ラベルの背景色を出すためのフォトクロミック化合物以外の色素を添加することもできる。
発色層の形成は、ディッピングやブレードなどによる塗布法、スピンコーティング法、印刷法などによって行なわれる。
発色層の厚さは0.01〜100μmが好ましく、0.1〜10μmがより好ましく、1〜5μmが更に好ましい。該層が0.01μm未満の場合は、発色時に適切な濃度が得られない虞があり、100μmを超える場合は、表示ラベルにクラックが生じる虞がある。
本発明の書換えラベルを構成する基体に制限はないが、例えば白色のプラスチックフィルム、白色のプレインペーパーが挙げられる。
また、基体の厚さは0.01〜1mmが好ましく、0.05〜0.5mmがより好ましく、0.1〜0.3mmが更に好ましい。該基体の厚さが0.01mm未満の場合は、ラベルが破れる虞があり、1mmを超える場合は、ラベルを貼り付けにくくなる虞がある。
本発明においては、発色層の上に保護層を設けることが好ましい。該保護層を構成する材料としては、ポリビニルアルコール、シリコーン樹脂、アクリル樹脂が挙げられ、これらの中でも、酸素に対するバリア性や塗布しやすい点でポリビニルアルコールが好ましい。
保護層の形成は、ディッピングやブレードなどによる塗布法、スピンコーティング法、印刷法などによって行なわれる。
保護層の厚さは0.01〜100μmが好ましく、0.1〜20μmがより好ましく、1〜10μmが更に好ましい。該層が0.01μm未満の場合は、耐摩耗性やガス遮断性の点から保護層の役割を果たさない虞があり、100μmを超える場合は、表示ラベルにクラックが生じる虞がある。
本発明の情報記憶媒体は、上述した情報書換え可能なラベルと一体になっているものであり、光を用いてラベルの表示を書換えることができ、しかもラベルの表示をフルカラーにすることができる。該情報記憶媒体としては、代表的なものとして光ディスクが挙げられる。又、一体化する手段としては、通常は裏面に接着剤が塗布され、表面にフォトクロミック化合物が形成された基体をディスク表面に貼り付ける方法が用いられる。
次に、本発明の情報書換え可能なラベルへの情報の書換手段について説明する。
該書換手段においては、前記書換えラベルに、光源からの照射光を用いて文字や絵が形成される。従って、書きこみヘッドと書換えラベルを密着させる必要が無いので、ラベルに機械的な損傷を与えることなく、解像度の高い画像を繰り返し形成することができる。
また、本発明の書換手段においては、複数の光源を用いることが好ましい。書換えラベルに文字や絵を形成する手段として複数の光照射手段を用いると、光のみを用いて書換えることができる。これはフォトクロミック化合物が特定波長の光照射によって色相が変化し、別の特定波長の光照射によって色相が元に戻る性質を有しているためである。
更に、複数の光源の少なくとも一つの光源が、紫外線を照射する光源であることがより好ましい。光照射手段の一つとして紫外線光照射を用いることより、複数のフォトクロミック化合物を同時に発色させることができる。また、色相を変化させるために用いる光の波長が光ディスクの記録再生に用いる光源の波長と一致する場合には、更なる利点が生じる。
例えば発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にある第三のフォトクロミック化合物において、発色状態で780nmの波長に吸収を持つフォトクロミック化合物としてインドールフルギド系フォトクロミック化合物やジアリールエテン系フォトクロミック化合物が知られている。これらのフォトクロミック化合物を書換えラベルの色材として用いると、紫外線で発色させ、CDの情報記録または再生のための780nm近傍の光源ので消色させることが可能になる。また、発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にある第三のフォトクロミック化合物において、発色状態で660nmの波長に吸収を持つフォトクロミック化合物としてピロールフルギド系フォトクロミック化合物が知られている。これらのフォトクロミック化合物を書換えラベルの色材として用いると、紫外線で発色させ、DVDの情報記録または再生のための660nm近傍の光源で消色させることが可能になる。
次に、本発明の情報記録再生装置について説明する。
本発明の一の情報記録再生装置は、前記書換えラベルへの情報の書換手段を備えると共に、該書換手段を構成する複数の光源の少なくとも一つが、情報記録媒体に情報を記録または再生するための光源と兼用している。従って、ラベル書換え用の特別の装置を設けることなく、情報記憶媒体のラベルを書換えることが出来る。本発明の装置としては、例えば光ディスクなどレーザーを用いて情報を記録又は再生する装置が挙げられる。
更に、本発明の他の情報記録再生装置は、前記書換えラベルへの情報の書換手段を備えると共に、書換手段を構成する複数の光源の少なくとも二つ以上が、情報記録媒体に情報を記録または再生するための光源と兼用している。従って、ラベル書換え用の特別の光源を設けることなく、光ディスクのラベルを書換えることが出来る。
次に、二つ以上の光源が、書換えラベルへの書込み手段と情報記録媒体への情報を記録または再生する手段を兼用していることについて具体的に説明する。
最近の光ディスク装置はCDとDVDの両方の光ディスクを記録再生することができるように2種類の波長の光源を装備することが広く行われている。特に、次世代DVDの規格の一つであるブルレイディスクにおいては従来のDVDソフトも見ることが出来るように、ブルレイディスク用の405nm波長の光源とDVD用の660nm波長の光源を標準装備することが検討されている。先に例として上げたピロールフルギド系フォトクロミック化合物は紫外線で発色するが、405nmの光でも発色することが知られている。従って、ブルレイディスク用の書換えラベルの色材としてピロールフルギド系フォトクロミック化合物を用いれば、書換えラベル用に特別の光源を用いることなく、書換え可能な光ディスク用書換えラベルが実現できる。またフルカラーの書き換えラベルを実現するためには、上記の405nm,660nmの光源の他に、紫外線光源および550nm近傍に波長を有する緑色の光源を情報記録再生装置に設ければ良い。これによりフォトクロミック化合物を発色させる紫外線光源及びY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)に発色したフォトクロミック化合物を消色させる光を情報記録再生装置に備えることが出来る。さらに、情報記録媒体の情報記録面とは反対の面を情報記録再生装置にセッティングすることにより、特別にラベルを書き換えるための機構を設けることなく、書き換えラベルに文字や絵を形成することが出来る。
また、本発明の情報記録再生装置においては、前記情報記録媒体の情報記録面とは反対の面を情報記録再生装置に向けてセッティングすることにより、該情報書換え可能なラベルに文字や絵を形成することが好ましい。このように書き換えラベルに文字や絵を形成すると、ラベル書換え用の特別の機構を設けることなく、光ディスクのラベルを書換えることが出来る。
(実施例1)
780nmの光で消色するフォトクロミック化合物として2−[1−(1,2−ジメチル−5−ジメチルアミノ−3−インドリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物 (以下PC−1と略す)を用いた。
PC−1とポリスチレンを1:4の重量比で混合し、トルエンに溶解した後、200μm厚みの白色PET基板上にスピンコートし、2μmの厚みに発色層を形成した。その上に保護層としてポリビニルアルコールの薄膜(厚さ2μm)を塗布しCDの書換えラベルを作製した。
得られた書換えラベルに紫外線蛍光灯を照射してシアンに発色させた後、発振波長780nmの赤外半導体レーザーを用いて部分的に消色させることにより、書換え出来ることを確認した。
(実施例2)
405nmの光で発色し、660nmの光で消色するフォトクロミック化合物として2−[1−(1−フェニル−2,5−ジメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC−2と略す)を用いた。
PC−2とポリスチレンを1:4の重量比で混合し、トルエンに溶解した後、200μm厚みの白色PET基板上にスピンコートし、2μmの厚みに発色層を形成した。その上に保護層としてポリビニルアルコールの薄膜(厚さ2μm)を塗布しDVDおよびブルレイディスクの書換えラベルを作製した。
得られた書換えラベルを発振波長405nmの青色半導体レーザーで発色させた後、発振波長660nmの赤色半導体レーザーを用いて部分的に消色させることにより、書換え出来ることを確認した。
(実施例3)
イエロー発色を示すフォトクロミック化合物として2−[1−(5−メチル−2−p−ピリジル−4−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC−Yと略す)を用いた。
マゼンタ発色を示すフォトクロミック化合物として2−[1−(2,5−ジメチル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC−Mと略す)を用いた。
シアン発色を示すフォトクロミック化合物として2−[1−(1−フェニル−2,5−ジメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC−Cと略す)を用いた。PC−Cは発色状態において630nmに極大吸収波長をもち、消色状態において紫外線領域に極大吸収波長をもつ。
PC−Y、PC−M、PC−Cとポリスチレンを1:1:1:4の重量比で混合し、トルエンに溶解した後、200μm厚みの白色PET基板上にスピンコートし、2μmの厚みに発色層を形成した。その上に保護層としてポリビニルアルコールの薄膜(厚さ2μm)を塗布しフルカラーの書換えラベルを作製した。
得られた換えラベルに紫外線蛍光灯を照射して黒色に発色させた後、発振波長405nmの青色半導体レーザー、発振波長530nmの緑色半導体レーザー、発振波長660nmの赤色半導体レーザーを用いて部分的に消色させることにより、フルカラーの書換えが出来ることを確認した。
情報書換え可能なラベルが添付された情報記憶媒体の説明図である。
符号の説明
1 情報記憶媒体
2 ラベル

Claims (12)

  1. 光学的または磁気的または電気的に記録されている情報記憶媒体用の情報書換え可能なラベルにおいて、該ラベルを構成する色材として一種類又は複数の種類のフォトクロミック化合物を含有する発色層が基体上に設けられていることを特徴とする情報書換え可能なラベル。
  2. 該フォトクロミック化合物が、特定波長の光照射によって色相が変化し、別の特定波長の光照射によって色相が元に戻る事を特徴とする請求項1に記載の情報書換え可能なラベル。
  3. 該フォトクロミック化合物が、発色の色相が異なる3種類のフォトクロミック化合物からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報書換え可能なラベル。
  4. 該3種類のフォトクロミック化合物が、発色状態における極大吸収波長が400nm以上500nm未満の範囲にある第一のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が500nm以上600nm未満の範囲にある第二のフォトクロミック化合物、発色状態における極大吸収波長が600nm以上700nm未満の範囲にある第三のフォトクロミック化合物であることを特徴とする請求項3に記載の情報書換え可能なラベル。
  5. 該3種類のフォトクロミック化合物の消色状態における極大吸収波長が400nm未満であることを特徴とする請求項3又は4に記載の情報書換え可能なラベル。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の情報書換え可能なラベルと一体になっていることを特徴とする情報記憶媒体。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の情報書換え可能なラベルに、光源からの照射光を用いて文字や絵を形成することを特徴とするラベルへの情報の書換手段。
  8. 複数の光源を用いることを特徴とする請求項7に記載のラベルへの情報の書換手段。
  9. 該複数の光源の少なくとも一つの光源が、紫外線を照射する光源であることを特徴とする請求項8に記載のラベルへの情報の書換手段。
  10. 請求項8又は9に記載のラベルへの情報の書換手段を備えると共に、該書換手段を構成する複数の光源の少なくとも一つが、情報記録媒体に情報を記録または再生するための光源と兼用されていることを特徴とする情報記録再生装置。
  11. 請求項8又は9に記載のラベルへの情報の書換手段を備えると共に、該書換手段を構成する複数の光源の少なくとも二つ以上が、情報記録媒体に情報を記録または再生するための光源と兼用されていることを特徴とする情報記録再生装置。
  12. 請求項6に記載の情報記録媒体の情報記録面とは反対の面を情報記録再生装置に向けてセッティングすることにより、該情報書換え可能なラベルに文字や絵を形成することを特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載の情報記録再生装置。
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