JP4454041B2 - 導電性組成物の分散液、導電性組成物およびその用途 - Google Patents

導電性組成物の分散液、導電性組成物およびその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP4454041B2
JP4454041B2 JP2009528934A JP2009528934A JP4454041B2 JP 4454041 B2 JP4454041 B2 JP 4454041B2 JP 2009528934 A JP2009528934 A JP 2009528934A JP 2009528934 A JP2009528934 A JP 2009528934A JP 4454041 B2 JP4454041 B2 JP 4454041B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive composition
dispersion
acid
water
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009528934A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009131011A1 (ja
Inventor
良介 杉原
兄 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tayca Corp
Original Assignee
Tayca Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tayca Corp filed Critical Tayca Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP4454041B2 publication Critical patent/JP4454041B2/ja
Publication of JPWO2009131011A1 publication Critical patent/JPWO2009131011A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/12Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
    • H01B1/124Intrinsically conductive polymers
    • H01B1/127Intrinsically conductive polymers comprising five-membered aromatic rings in the main chain, e.g. polypyrroles, polythiophenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L61/00Compositions of condensation polymers of aldehydes or ketones; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L61/04Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only
    • C08L61/06Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only of aldehydes with phenols
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L65/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/24Electrically-conducting paints
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/12Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
    • H01B1/124Intrinsically conductive polymers
    • H01B1/128Intrinsically conductive polymers comprising six-membered aromatic rings in the main chain, e.g. polyanilines, polyphenylenes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/22Electrodes
    • H01G11/30Electrodes characterised by their material
    • H01G11/48Conductive polymers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/54Electrolytes
    • H01G11/56Solid electrolytes, e.g. gels; Additives therein
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/022Electrolytes; Absorbents
    • H01G9/025Solid electrolytes
    • H01G9/028Organic semiconducting electrolytes, e.g. TCNQ

Description

本発明は、導電性組成物の分散液、前記導電性組成物の分散液を乾燥して得られた導電性組成物、前記導電性組成物を導電体として用いた帯電防止フィルムおよび帯電防止シートならびに前記導電性組成物を固体電解質として用いた固体電解コンデンサに関する。
導電性高分子は、その高い導電性により、例えば、タンタル固体電解コンデンサ、ニオブ固体電解コンデンサ、アルミニウム固体電解コンデンサなどの固体電解コンデンサの固体電解質として用いられている。
そして、この用途における導電性高分子としては、例えば、チオフェンまたはその誘導体などの重合性モノマーを酸化重合することによって合成したものが用いられている。
上記チオフェンまたはその誘導体などの重合性モノマーの酸化重合、特に化学酸化重合を行う際のドーパントとしては、主として有機スルホン酸が用いられ、その中でも、芳香族スルホン酸が適しているといわれており、酸化剤としては遷移金属が用いられ、その中でも、第二鉄が適しているといわれていて、通常、芳香族スルホン酸の第二鉄塩がチオフェンまたはその誘導体などの重合性モノマーの化学酸化重合にあたっての酸化剤兼ドーパント剤として用いられている。
そして、その芳香族スルホン酸の第二鉄塩の中でも、トルエンスルホン酸第二鉄塩やメトキシベンゼンスルホン酸第二鉄塩などが特に有用であるとされていて、それらを用いた導電性高分子の合成は、それらの酸化剤兼ドーパントをチオフェンまたはその誘導体などの重合性モノマーと混合することにより行うことができ、簡単で、工業化に向いていると報告されている(特許文献1、特許文献2)。
しかしながら、トルエンスルホン酸第二鉄塩を酸化剤兼ドーパントとして用いて得られた導電性高分子は、初期抵抗値や耐熱性において、充分に満足できる特性を有さず、また、メトキシベンゼンスルホン酸第二鉄塩を酸化剤兼ドーパントとして用いて得られた導電性高分子は、トルエンスルホン酸第二鉄塩を用いた導電性高分子に比べれば、初期抵抗値が低く、耐熱性も優れているが、それでも、充分に満足できる特性は得られなかった。
これは、トルエンスルホン酸第二鉄塩やメトキシベンゼンスルホン酸第二鉄塩は、固体であるため、一般にアルコールに溶解された状態で用いられるが、これらの溶液は、保存している間に沈殿が生じるからである。
すなわち、沈殿が生じてしまったトルエンスルホン酸第二鉄塩やメトキシベンゼンスルホン酸第二鉄塩のアルコール溶液を用いると、均一性が低下して、得られた導電性高分子を用いた固体電解コンデンサのESR(等価直列抵抗)が増加したり、高温条件下における信頼性が低下するためである。
また、得られた導電性高分子を、固体電解コンデンサの固体電解質として用いる場合、化学酸化重合法で合成した導電性高分子は、通常、溶剤に対する溶解性がないため、タンタル、ニオブ、アルミニウムなどの弁金属の多孔体からなる陽極と、前記弁金属の酸化皮膜からなる誘電体層とを有する素子の上に直接導電性高分子層を形成する必要がある。
しかしながら、このように素子上に直接導電性高分子層を形成することは、条件的に非常に難しい作業を強いられることになり、再現性が乏しく、工程管理が非常に難しくなるという問題があった。
このような状況をふまえ、可溶化導電性高分子が積極的に検討されている(特許文献3)。この特許文献3によれば、ポリスチレンスルホン酸、過硫酸アンモニウム、鉄塩、エチレンジオキシチオフェンなどを混合して、反応させれば、導電性高分子の分散液が得られると報告されている。しかしながら、それによって得られる導電性高分子は、導電性が充分に高いとはいえず、固体電解コンデンサの固体電解質として用いるには、さらなる導電性の向上が必要である。
また、ポリアニリンにフェノールスルホン酸ノボラック樹脂をドーピングさせた導電性高分子が報告されている(特許文献4〜5)。しかしながら、この導電性高分子も導電率が充分に高いとはいえず、固体電解コンデンサの固体電解質として用いるには、さらなる導電性の向上が必要である。
さらに、電解酸化重合法による可溶化導電性高分子に関しても検討されている(特許文献6〜7)。しかしながら、これらによる場合、電極上に形成された不溶性の導電性高分子を取り出し、可溶化する処理を必要とするため、工業的には利用しにくいという問題があった。
特開2003−160647号公報 特開2004−265927号公報 特許第2636968号公報 特許第3906071号公報 特開2007−277569号公報 特開平1−161013号公報 特開昭62−181328号公報
本発明は、上記のような事情に鑑み、導電性が高く、かつ耐熱性が優れた導電性組成物を提供し、かつ、上記導電性組成物を導電体として用いて、導電性が高く、かつ耐熱性が優れた帯電防止フィルムを提供し、また、上記導電性組成物を固体電解質として用いて、ESRが小さく、かつ高温条件下における信頼性が高い固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂、スルホン化ポリエステルまたはポリスチレンスルホン酸の存在下で、チオフェンまたはその誘導体を水中または水と水混和性溶剤との混合液からなる水性液中で電解酸化重合するときは、電極にほとんど密着することなく、水中または水性液中に均一に分散した状態で導電性高分子の分散液が得られ、その導電性高分子の分散液に高沸点溶剤または環状構造を有する有機酸を含有させた導電性組成物の分散液から得られる導電性組成物は、導電性が高く、かつ耐熱性が優れていることを見出し、それに基づいて本発明を完成するにいたった。
Figure 0004454041
(式中のRは水素またはメチル基である)
すなわち、本発明は、上記一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂、スルホン化ポリエステルまたはポリスチレンスルホン酸の存在下で、チオフェンまたはその誘導体を水中または水と水混和性溶剤との混合液からなる水性液中で電解酸化重合することにより得られた導電性高分子と、高沸点溶剤または環状構造を有する有機酸を含有することを特徴とする導電性組成物の分散液に関する。
また、本発明は、前記導電性組成物の分散液を乾燥して得られた導電性組成物、前記導電性組成物を導電体として用いた帯電防止フィルムおよび帯電防止シートならびに前記導電性組成物を固体電解質として用いた固体電解コンデンサに関する。
本発明の導電性組成物は、透明性が高く、導電性が高く、かつ耐熱性が優れている。また、本発明の導電性組成物は、透明性が高く、しかも、その導電性高分子が電解酸化重合により合成したものであることから、化学酸化重合により合成した導電性高分子に見られるような酸化剤に基づく硫酸根の含有が少なく、残存硫酸根に基づく導電性の低下や透明性の低下などが少ない。
従って、そのような本発明の導電性組成物の特性に基づき、それを導電体として用いることにより、透明性が高く、導電性が高く、かつ耐熱性が優れた帯電防止フィルム、帯電防止樹脂、帯電防止シートなどを得ることができる。また、そのような導電性が高く、かつ耐熱性が優れた本発明の導電性組成物を固体電解質として用いることにより、ESRが小さく、かつ高温条件下における信頼性が高い固体電解コンデンサを得ることができる。
本発明においては、導電性高分子の合成にあたって、一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂、スルホン化ポリエステルまたはポリスチレンスルホン酸を用いるが、これらは、導電性高分子の合成時、優れた分散剤として機能し、重合性モノマーとしてのチオフェンまたはその誘導体や必要に応じて添加する触媒などを水中または水性液中を均一に分散させ、かつ合成されるポリマー中にドーパントとして取り込まれ、導電性高分子を高い導電性を有するものにさせる。そして、上記ドーパントが、優れた分散剤として機能することが、透明性が高く、導電性が高く、かつ耐熱性が優れている導電性高分子を合成できる要因になっているものと考えられる。
上記一般式(I)で表されるフェノールスルホン酸ノボラック樹脂としては、その数平均分子量が5,000〜500,000のものが好ましい。これは、下記の理由に基づいている。
すなわち、上記フェノールスルホン酸ノボラック樹脂の数平均分子量が5,000より小さい場合は、得られる導電性高分子の導電性が低くなり、また、透明性も悪くなるおそれがある。また、上記フェノールスルホン酸ノボラック樹脂の数平均分子量が500,000より大きい場合は、導電性組成物の分散液の粘度が高くなり、固体電解コンデンサなどの作製にあたって使用しにくくなるおそれがある。そして、このフェノールスルホン酸ノボラック樹脂としては、その数平均分子量が上記範囲内で、10,000以上のものが好ましく、また、400,000以下のものが好ましく、80,000以下のものがより好ましい。
また、上記スルホン化ポリエステルは、スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸などのジカルボキシベンゼンスルホン酸もしくはスルホイソフタル酸エステル、スルホテレフタル酸エステルなどのジカルボキシベンゼンスルホン酸ジエステルと、アルキレングリコールとの混合物を酸化アンチモンや酸化亜鉛などの触媒の存在下で縮重合させたもの、または上記ジカルボキシベンゼンスルホン酸もしくはジカルボキシベンゼンスルホン酸ジエステルと、アルキレングリコールと、テレフタル酸もしくはテレフタル酸ジメチルとの混合物を酸化アンチモンや酸化亜鉛などの触媒の存在下で縮重合させたものであり、このスルホン化ポリエステルとしては、その数平均分子量が5,000〜300,000のものが好ましい。
すなわち、上記スルホン化ポリエステルの数平均分子量が5,000より小さい場合は、得られる導電性高分子の導電性が低くなり、透明性も悪くなるおそれがある。また、上記スルホン化ポリエステルの数平均分子量が300,000より大きい場合は、導電性組成物の分散液の粘度が高くなり、固体電解コンデンサなどの作製にあたって使用しにくくなるおそれがある。そして、このスルホン化ポリエステルとしては、その数平均分子量が上記範囲内で、10,000以上のものが好ましく、20,000以上のものがより好ましく、また、100,000以下のものが好ましく、80,000以下のものがより好ましい。
また、ポリスチレンスルホン酸としては、その数平均分子量が10,000〜1,000,000のものが好ましい。
すなわち、上記ポリスチレンスルホン酸の数平均分子量が10,000より小さい場合は、得られる導電性高分子の導電性が低くなり、また、透明性も悪くなるおそれがある。また、上記ポリスチレンスルホン酸の数平均分子量が1,000,000より大きい場合は、導電性組成物の分散液の粘度が高くなり、固体電解コンデンサの作製にあたって使用しにくくなるおそれがある。そして、上記ポリスチレンスルホン酸としては、その数平均分子量が上記範囲内で、20,000以上のものがより好ましく、40,000以上のものがさらに好ましく、また、800,000以下のものがより好ましく、300,000以下のものがさらに好ましい。
本発明の分散液には、高沸点溶剤または環状構造を有する有機酸を含有させているが、このように高沸点溶剤を含有させるのは、得られる導電性組成物の製膜性を向上させ、それによって、導電性を向上させるためである。このように高沸点溶剤を含有させることによって、導電性高分子の導電性が向上する理由は、現在のところ必ずしも明確ではないが、例えば、導電性組成物の分散液を基材に塗布し、乾燥したときに、高沸点溶剤が脱け出る際に厚み方向の層密度を高くさせ、それによって、導電性高分子間の面間隔が狭くなり、導電性高分子の導電性が高くなるものと考えられる。
上記高沸点溶剤としては、沸点が150℃以上のものが好ましく、そのような高沸点溶剤の具体例としては、例えば、ジメチルスルホキシド(沸点189℃)、γ−ブチロラクトン(沸点204℃)、スルホラン(沸点285℃)、N−メチルピロリドン(沸点202℃)、ジメチルスルホン(沸点233℃)、エチレングリコール(沸点198℃)、ジエチレングリコール(沸点244℃)などが挙げられ、特にジメチルスルホキシドが好ましい。そして、この高沸点溶剤の含有量としては、分散液中の導電性高分子に対して質量基準で5〜3,000%(すなわち、導電性高分子100質量部に対して高沸点溶剤が5〜3,000質量部)が好ましく、特に20〜700%が好ましい。高沸点溶剤の含有量が上記より少ない場合は、導電性組成物の製膜性が低下し、その結果、導電性組成物の導電性を向上させる作用が低下するおそれがあり、高沸点溶剤の含有量が上記より多い場合は、分散液の乾燥に時間を要するようになり、また、かえって、導電性の低下を引き起こすおそれがある。
また、本発明の分散液には、上記高沸点溶剤に代えて環状構造を有する有機酸を含有させてもよいが、このような有機酸を含有させるのは、得られる導電性組成物の製膜性を向上させ、それによって、導電性を向上させるためである。このような環状構造を有する有機酸を含有させることによって、導電性高分子の導電性が向上する理由は、現在のところ必ずしも明確でないが、例えば、導電性組成物の分散液を基材に塗布し、乾燥したときに、環状構造を有する有機酸が、導電性高分子の層間に入り込むことで、導電性高分子の層間のホール(正孔)の移送を起こしやすくするためではないかと考えられる。
上記環状構造を有する有機酸としては、例えば、フタル酸、フタルアデヒド酸、カルボキシフェノール、カルボキシクレゾール、カルボキシナフタレン、ジカルボキシナフタレン、チオフェンスルホン酸、トルエンスルホン酸、フェノールスルホン酸、クレゾールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ナフタレントリスルホン酸、アントラキノンスルホン酸、アントラキノンジスルホン酸などがあげられ、特にフェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アントラキノンスルホン酸などの芳香族系の有機酸が好ましい。そして、この環状構造を有する有機酸の含有量としては、分散液中の導電性高分子に対して質量基準で5〜500%(すなわち、導電性高分子100質量部に対して環状構造を有する有機酸が5〜500質量部)が好ましく、特に20〜150%が好ましい。環状構造を有する有機酸の含有量が上記より少ない場合は、導電性組成物の製膜性が低下し、その結果、導電性組成物の導電性を向上させる作用が低下するおそれがあり、環状構造を有する有機酸の含有量が上記より多い場合は、不純物として働くことで、導電性組成物の製膜性が低下し、また、かえって、導電性の低下を引き起こすおそれがある。
なお、分散液中における導電性高分子の含有量は、導電性組成物の分散液を乾燥してフィルム状などにする際の作業性などに影響を与えるので、通常1〜10質量%程度が好ましい。つまり、導電性高分子の含有量が上記より少ない場合は、乾燥に時間を要し、また、導電性高分子の含有量が上記より多い場合は、粘度が高くなって、塗布する際などの作業性が低下するおそれがある。
導電性高分子と高沸点溶剤を含有する分散液を乾燥して得られる乾燥物は、導電性高分子が主剤となり、高沸点溶剤を若干含んでいると考えられるので、本書では、導電性組成物の分散液を乾燥して得られるものを導電性組成物と表現している。ただし、高沸点溶剤も溶剤であるので、さらなる高温で乾燥すれば、ほとんど蒸発してしまう可能性があるが、本発明では、導電性高分子と高沸点溶剤を含有する導電性組成物を乾燥して得られた乾燥物は、たとえ、その中に高沸点溶剤をほとんど含んでいないものであっても、導電性組成物と表現する。なお、高沸点溶剤に代えて、環状構造を有する有機酸を含有させた場合は、上記環状構造を有する有機酸は通常の乾燥では蒸発することがないので、導電性高分子と環状構造を有する有機酸を含有する分散液を乾燥して得られる乾燥物は通常導電性高分子と環状構造を有する有機酸を含有した導電性組成物となる。また、本発明の導電性高分子の分散液には、高沸点溶剤と環状構造を有する有機酸とを併用して含有させてもよい。
本発明においては、導電性高分子を電解酸化重合によって合成するための重合性モノマーとして、チオフェンまたはその誘導体を用いるが、そのチオフェンまたはその誘導体におけるチオフェンの誘導体としては、例えば、3,4−エチレンジオキシチオフェン、3−アルキルチオフェン、3−アルコキシチオフェン、3−アルキル−4−アルコキシチオフェン、3,4−アルキルチオフェン、3,4−アルコキシチオフェンなどが挙げられ、そのアルキル基やアルコキシ基の炭素数は1〜16が好ましく、特に1〜4が適しているが、とりわけ炭素数が2の3,4−エチレンジオキシチオフェンが好ましい。
導電性高分子の合成にあたっての電解酸化重合は、ドーパントとなる一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂、スルホン化ポリエステル、ポリスチレンスルホン酸(以下、これらを「ドーパント」という表現で説明する場合がある)のいずれも、水や水と水混和性溶剤との混合物からなる水性液に対して溶解性を有していることから、水中または水性液中で行われる。
上記水性液を構成する水混和性溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトン、アセトニトリルなどが挙げられ、これらの水混和性溶剤の水との混合割合としては、水性液全体中の50質量%以下が好ましい。
上記電解酸化重合に際してのドーパントや重合性モノマーの使用量は、特に限定されることはないが、例えば、ドーパントとして一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂を用い、重合性モノマーとしてチオフェンの誘導体である3,4−エチレンジオキシチオフェンを用いる場合を例に挙げて説明すると、それらの使用比率としては、質量比で、フェノールスルホン酸ノボラック樹脂:3,4−エチレンジオキシチオフェン=1:0.05〜1:5が好ましく、特に、フェノールスルホン酸ノボラック樹脂:3,4−エチレンジオキシチオフェン=1:0.1〜1:1が好ましい。そして、これは、ドーパントとして他のものを用い、重合性モノマーとして他のものを用いる場合もほぼ同様である。
電解酸化重合は、定電流でも定電圧でも行い得るが、例えば、定電流で電解酸化重合を行う場合、電流値としては0.05mA/cm〜10mA/cmが好ましく、0.2mA/cm〜4mA/cmがより好ましく、定電圧で電解酸化重合を行う場合は、電圧としては0.5V〜10Vが好ましく、1.5V〜5Vがより好ましい。電解酸化重合時の温度としては、5℃〜95℃が好ましく、特に10℃〜30℃が好ましい。また、重合時間としては、1時間〜72時間が好ましく、特に8時間〜24時間が好ましい。なお、電解酸化重合にあたっては、触媒として硫酸第一鉄または硫酸第二鉄を添加してもよい。電解酸化重合をこれら触媒の鉄イオンを含有した水中または水性液中で行うと、チオフェンまたはその誘導体の重合が促進される。
上記のようにして得られる導電性高分子は、重合直後、水中または水性液中に分散した状態で得られ、触媒として用いた硫酸鉄塩やその分解物などを含んでいる。そこで、その不純物を含んでいる導電性高分子の分散液を超音波ホモジナイザーや遊星ボールミルなどの分散機にかけて不純物を分散させた後、カチオン交換樹脂で金属成分を除去することが好ましい。このときの導電性高分子の粒径としては、100μm以下が好ましく、特に10μm以下が好ましい。その後、エタノール沈殿法、限外濾過法、陰イオン交換樹脂などにより、触媒の分解により生成した硫酸などを除去し、高沸点溶剤または環状構造を有する有機酸を添加する。
本発明の導電性組成物は、導電性が高く、耐熱性が優れ、しかも透明性が優れているので、帯電防止フィルム、帯電防止布、帯電防止樹脂などの帯電防止材の導電体として好適に使用することができる。また、本発明の導電性組成物は、導電性が高く、かつ耐熱性が優れていることから、アルミニウム固体電解コンデンサをはじめ、タンタル固体電解コンデンサ、ニオブ固体電解コンデンサなどの固体電解コンデンサの固体電解質として好適に用いられ、ESRが低く、かつ高温条件下における信頼性が高い固体電解コンデンサを提供することができる。
さらに、本発明の導電性組成物は、その導電性が高く、かつ耐熱性が優れているという特性を利用して、上記の固体電解コンデンサの固体電解質や帯電防止材の導電体以外にも、バッテリーの正極活物質、耐腐食用塗料の基材樹脂などとしても好適に用いることができる。
上記のように、本発明の導電性組成物を帯電防止材の導電体や固体電解コンデンサの固体電解質として用いる際は、それをそのままでも使用することもできるが、導電性組成物が水中または水性液中に分散した分散液で使用し、その後、乾燥して得られた導電性組成物を導電体や固体電解質として使用に供する方が適している。
本発明の導電性組成物を導電体として用いて帯電防止フィルムを作製するには、基材シートに前記の導電性組成物の分散液を塗布するか、基材シートを導電性組成物の分散液に浸漬し、引き上げた後、乾燥して、帯電防止フィルムを形成し、そのフィルムを基材シートから剥離すればよいが、むしろ、基材シートの一方の面または両面に形成した帯電防止フィルムを、その基材シートから剥がさずに、その基材シートを支持材とした帯電防止シートとして、使用に供する方が適する場合がある。また、本発明の導電性組成物を導電体として用いて帯電防止布を作製するには、布に前記の導電性組成物の分散液を塗布するか、あるいは布を導電性組成物の分散液に浸漬し、引き上げた後、乾燥すればよい。そして、上記のように帯電防止シートや帯電防止布を作製するにあたっては、上記導電性組成物の分散液にバインダ樹脂を添加しておくと、基材シートや布に対する導電性組成物の密着性を向上させることができるので好ましい。このように導電性組成物の分散液にバインダを添加しておくことは、導電性組成物を固体電解コンデンサの固体電解質として用いる場合も同様に好ましい。
上記のようなバインダ樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリイミド、エポキシ樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリメタクリロニトリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ノボラック樹脂、シランカップリング剤などが挙げられ、特にポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂などが好ましい。また、スルホン化ポリアリル、スルホン化ポリビニル、スルホン化ポリスチレンのように、スルホン基が付加されていると、導電性組成物の導電性を向上させることができるので、より好ましい。
そして、このバインダ樹脂あるいはその他の樹脂を、前記導電性組成物の分散体に添加し、乾燥することにより帯電防止樹脂が得られる。また、導電性組成物を固体電解コンデンサとして用いる場合は、以下に示すようにして固体電解コンデンサを作製することができる。
まず、本発明の導電性組成物をタンタル固体電解コンデンサ、ニオブ固体電解コンデンサ、アルミニウム積層型固体電解コンデンサなどの固体電解質として用いる場合、タンタル、ニオブ、アルミニウムなどの弁金属の多孔体からなる陽極と、それらの弁金属の酸化皮膜からなる誘電体層を有するコンデンサ素子を、本発明の導電性組成物の分散液に浸漬し、取り出した後、乾燥する工程を繰り返すことによって、導電性組成物からなる固体電解質層を形成した後、カーボンペースト、銀ペーストを付け、乾燥した後、外装することによって、タンタル固体電解コンデンサ、ニオブ固体電解コンデンサ、アルミニウム積層型固体電解コンデンサなどの固体電解コンデンサを作製することができる。
また、例えば、非鉄塩系有機スルホン酸塩をドーパントとして用い、重合性モノマー、酸化剤を含む液に、前記のコンデンサ素子を浸漬し、取り出した後、室温で重合を行い、水に浸漬し、取り出し、洗浄した後、乾燥することで導電性高分子を合成した後、それら全体を本発明の導電性組成物の分散液に浸漬し、取り出して乾燥する工程を繰り返して本発明の導電性組成物からなる固体電解質層を形成してもよく、また、その逆の形態にしてもよい。
そして、そのようにして導電性組成物で覆われた素子をカーボンペースト、銀ペーストで覆った後、外装することによって、タンタル固体電解コンデンサ、ニオブ固体電解コンデンサ、アルミニウム積層型固体電解コンデンサなどを作製することもできる。
また、本発明の導電性組成物をアルミニウム巻回型固体電解コンデンサの固体電解質として用いる場合は、アルミニウム箔の表面をエッチング処理した後、化成処理を行って誘電体層を形成した陽極にリード端子を取り付け、また、アルミニウム箔からなる陰極にリード端子を取り付け、それらのリード端子付き陽極と陰極とをセパレータを介して巻回してコンデンサ素子を作製し、そのコンデンサ素子を本発明の導電性組成物の分散液に浸漬し、取り出した後、乾燥し、その乾燥後、アルミニウム箔のエッチングにより形成された細孔に入っていない導電性組成物を取り除くため、純水に浸漬し、取り出した後、乾燥し、これらの操作を繰り返した後、外装材で外装して、アルミニウム巻回型固体電解コンデンサを作製することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はそれらの実施例に例示のもののみに限定されることはない。なお、以下の実施例などにおいて濃度や使用量を示す際の%は特にその基準を付記しないかぎり、質量基準による%である。
実施例1
一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂〔小西化学工業社製lotEW00130(商品名)、数平均分子量60,000、Rは水素である〕の4%水溶液600gを内容積1Lのステンレス鋼製容器に入れ、硫酸第一鉄・7水和物0.3gを添加し、その中に3,4−エチレンジオキシチオフェン4mLをゆっくり滴下した。ステンレス鋼製の攪拌翼で攪拌し、容器に陽極を取り付け、攪拌翼の付け根に陰極を取り付け、1mA/cmの定電流で18時間電解酸化重合を行った。上記電解酸化重合後、水で6倍に希釈した後、超音波ホモジナイザー〔日本精機社製、US−T300(商品名)〕で30分間分散処理を行った。その後、オルガノ社製のカチオン交換樹脂アンバーライト120B(商品名)を100g添加し、1時間攪拌機で攪拌した。次いで、東洋濾紙社製の濾紙No.131で濾過し、このカチオン交換樹脂による処理と濾過を3回繰り返して、液中の鉄イオンなどのカチオン成分をすべて除去した。なお、上記電解酸化重合にあたってのドーパントとなるフェノールスルホン酸ノボラック樹脂と重合性モノマーの3,4−エチレンジオキシチオフェンとの比率は、質量比で、フェノールスルホン酸ノボラック樹脂:3,4−エチレンジオキシチオフェン=1:0.2であった。
上記処理後の液を孔径が1μmのフィルターに通し、その通過液を限外濾過装置〔ザルトリウス社製Vivaflow200(商品名)、分子量分画5万〕で処理して、液中の遊離の低分子成分を除去した。この処理後の液を水で希釈して濃度を3%に調整し、その3%液40gに対し、高沸点溶剤としてジメチルスルホキシド4g(導電性高分子に対してジメチルスルホキシド約330%)を添加し、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量はダイオネクス社製のイオンクロマトDX120(商品名)で測定したところ、硫酸の含有量は25ppmであった。
実施例2
スルホン化ポリエステル〔互応化学工業社製プラスコートZ−561(商品名)、数平均分子量27,000〕の3%水溶液600gに硫酸第一鉄・7水和物0.05gを添加した以外は、ジメチルスルホキシドの添加など、実施例1と同様の操作を行って、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は22ppmであった。
実施例3
ポリスチレンスルホン酸(テイカ社製、数平均分子量100,000)の4%水溶液600gを用いた以外は、ジメチルスルホキシドの添加など、実施例1と同様の操作を行って、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は26ppmであった。
実施例4
一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂〔小西化学工業社製lotEG0727(商品名)、数平均分子量20,000、式中のRは水素である〕の4%水溶液600gを用いた以外は、ジメチルスルホキシドの添加など、実施例1と同様の操作を行って、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は27ppmであった。
実施例5
高沸点溶剤のジメチルスルホキシドに代えて、環状構造を有する有機酸としてナフタレンスルホン酸0.4g(導電性高分子に対してナフタレンスルホン酸33%)を添加した以外は、実施例3と同様の操作を行って、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は26ppmであった。
実施例6
高沸点溶剤のジメチルスルホキシドに代えて、環状構造を有する有機酸としてアントラキノンスルホン酸0.5g(導電性高分子に対してアントラキノンスルホン酸42%)を添加した以外は、実施例3と同様の操作を行って、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は26ppmであった。
実施例7
高沸点溶剤のジメチルスルホキシドに代えて、環状構造を有する有機酸としてフェノールスルホン酸0.5g(導電性高分子に対してフェノールスルホン酸42%)を添加した以外は、実施例3と同様の操作を行って、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は26ppmであった。
比較例1
実施例1で用いたものと同様のフェノールスルホン酸ノボラック樹脂(数平均分子量60,000)の4%水溶液200gを内容積1Lの容器に入れ、過硫酸アンモニウム2gを添加した後、攪拌機で攪拌して溶解した。次いで、攪拌しながら、その中に3,4−エチレンジオキシチオフェン3mLをゆっくり滴下し、24時間かけて、3,4−エチレンジオキシチオフェンの化学酸化重合を行った。
上記化学酸化重合後、水で4倍に希釈した後、超音波ホモジナイザー〔日本精機社製、US−T300(商品名)〕で30分間分散処理を行った。その後、オルガノ社製のカチオン交換樹脂アンバーライト120B(商品名)を100g添加し、1時間攪拌機で攪拌した。次いで、東洋濾紙社製の濾紙No.131で濾過し、このカチオン交換樹脂による処理と濾過を3回繰り返して、液中のカチオン成分をすべて除去した。
上記処理後の液を孔径が1μmのフィルターに通し、その通過液を限外濾過装置〔ザルトリウス社製Vivaflow200(商品名)、分子量分画5万〕で処理して、液中の遊離の低分子成分を除去した。この処理後の液を水で希釈して濃度を3%に調整し、その3%液40gに対し、ジメチルスルホキシドを4g添加し、導電性組成物の分散液を得た。この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は123ppmであった。
比較例2
ジメチルスルホキシド4gを添加しなかった以外は、実施例1と同様の操作を行って、導電性組成物の分散液を得た。なお、この分散液は、高沸点溶剤のジメチルスルホキシドを添加していないので、正確には、導電性高分子の分散液と表現すべきであるが、この比較例2の分散液も、便宜上、実施例1〜7や比較例1の導電性組成物の分散液にあわせて、導電性組成物の分散液と表現する。そして、この分散液中の硫酸の含有量を実施例1と同様に測定したところ、硫酸の含有量は22ppmであった。
[導電性組成物としての評価]
上記実施例1〜7および比較例1〜2の導電性組成物の分散液を2.8cm×4.8cmのガラスプレートの上にそれぞれ50μLずつ滴下し、No.8のバーコーターで均一にしたのち、60℃で10分間乾燥し、続いて150℃で10分間乾燥して、ガラスプレート上に導電性組成物のシートを形成し、その導電性組成物のシートの導電率を室温(約25℃)下でJIS K 7194に準じて4探針方式の電導度測定器〔三菱化学社製MCP−T600(商品名)〕により測定した。その結果を表1に示す。なお、測定は、各試料とも、5点ずつについて行い、表1に示す数値はその5点の平均値を求め、小数点以下を四捨五入して示したものである。
Figure 0004454041
表1に示すように、実施例1〜7は、比較例1〜2に比べて、導電率が高く、導電性が優れていた。すなわち、導電性高分子を電解酸化重合法で合成した実施例1〜7は、導電性高分子を化学酸化重合法で合成した比較例1より、導電率が高く、導電性が優れており、また、高沸点溶剤や環状構造を有する有機酸を添加していない比較例2より、導電率が高く、導電性が優れていた。
次に、上記実施例1〜7および比較例1〜2の導電性組成物の各シートについて、導電率の測定後、各シートを150℃の恒温槽中に100時間静置した後、取り出し、それぞれの導電率を前記と同様に測定した。その結果を表2に示す。ただし、導電率に関しては150℃で100時間静置後の導電率の保持率で示す。
なお、導電率の保持率は、150℃で100時間経過後の導電率を初期導電率(表1記載の導電率)で割り、パーセント(%)表示したものである。これを式で表すと、次のようになる。保持率の高い方が、熱に対する導電率の低下が起りにくいことになり、耐熱性が優れていることを示す。
Figure 0004454041
Figure 0004454041
表2に示すように、実施例1〜7は、比較例1〜2に比べて、高温で保存後の導電率の保持率が高く、耐熱性が優れていた。
[帯電防止フィルムとしての評価]
実施例8〜12および比較例3〜4
前記実施例1〜4、実施例7および比較例1〜2の導電性組成物の分散液に対し、スルホン化ポリエステル樹脂〔互応化学工業社製プラスコートZ−561(商品名)〕を導電性高分子に対して樹脂分がそれぞれ約150%になるように添加し、攪拌後、そのスルホン化ポリエステル樹脂入りの分散液を2.8cm×4.8cmのポリエチレンシートの上に50μL滴下し、No.8のバーコーターで均一にした後、60℃で10分間乾燥し、続いて150℃で10分間乾燥して、それぞれの導電性組成物を導電体とする帯電防止フィルムを作製した。
得られた実施例8〜12および比較例3〜4の帯電防止フィルムの表面抵抗を室温(約25℃)下でJIS K 7194に準じて4探針方式の電導度測定器〔三菱化学社製MCP−T600(商品名)〕により測定するとともに、波長400nm〜700nmの可視光透過率をUV−VIS−NIR RECORDING SPECTROPHOTOMETER〔島津社製UV3100(商品名)〕により測定した。その結果を使用した導電性組成物の種類とともに表3に示す。なお、測定は、各試料とも、5点ずつについて行い、表3に示す数値はその5点の平均値を求め、小数点以下を四捨五入して示したものである。
Figure 0004454041
表3に示すように、実施例8〜12の帯電防止フィルムは、比較例3〜4の帯電防止フィルムに比べて、表面抵抗が小さく、この結果から、導電性が高く、帯電防止機能が優れていることが推測できた。また、実施例8〜12の帯電防止フィルムは、比較例3〜4の帯電防止フィルムと同等の高い可視光透過率を有し、透明性が優れていることが明らかであった。
[タンタル固体電解コンデンサとしての評価]
実施例13
タンタル焼結体を濃度が0.1%のリン酸水溶液に浸漬した状態で、20Vの電圧を印加することによって化成処理を行い、タンタル焼結体の表面に酸化皮膜を形成して誘電体層を構成した。次に、濃度が35%の3,4−エチレンジオキシチオフェンのエタノール溶液に上記タンタル焼結体を浸漬し、1分後に取り出し、5分間放置した。その後、あらかじめ用意しておいた濃度が50%のフェノールスルホン酸ブチルアミン水溶液(pH5)と濃度が30%の過硫酸アンモニウム水溶液とを質量比1:1で混合した混合物からなる酸化剤兼ドーパント溶液中に浸漬し、30秒後に取り出し、室温で30分間放置した後、50℃で10分間加熱して、重合を行った。その後、水中に上記タンタル焼結体を浸漬し、30分間放置した後、取り出して70℃で30分間乾燥した。これらの操作を6回繰り返した後、実施例1の導電性組成物の分散液に浸漬し、30秒後に取り出し、70℃で30分間乾燥した。この操作を3回繰り返した後、150℃で60分間放置して、導電性組成物からなる固体電解質層を形成した。その後、カーボンペースト、銀ペーストで上記固体電解質層を覆ってタンタル固体電解コンデンサを作製した。
実施例14
実施例1の導電性組成物の分散液に代えて、実施例2の導電性組成物の分散液を使用した以外は、実施例13と同様の操作を行って、タンタル固体電解コンデンサを作製した。
実施例15
実施例1の導電性組成物の分散液に代えて、実施例3の導電性組成物の分散液を使用した以外は、実施例13と同様の操作を行って、タンタル固体電解コンデンサを作製した。
実施例16
実施例1の導電性組成物の分散液に代えて、実施例4の導電性組成物の分散液を使用した以外は、実施例13と同様の操作を行って、タンタル固体電解コンデンサを作製した。
比較例5
実施例1の導電性組成物の分散液に代えて、比較例1の導電性組成物の分散液を使用した以外は、実施例13と同様の操作を行って、タンタル固体電解コンデンサを作製した。
比較例6
実施例1の導電性組成物の分散液に代えて、比較例2の導電性組成物の分散液を使用した以外は、実施例13と同様の操作を行って、タンタル固体電解コンデンサを作製した。
上記のように作製した実施例13〜16および比較例5〜6のタンタル固体電解コンデンサについて、そのESRおよび静電容量を測定した。その結果を表4に示す。なお、ESRおよび静電容量の測定方法は以下に示す通りである。ESRの測定にはHEWLETT PACKARD社製のLCRメーター(4284A)を用い、25℃、100kHzでESRを測定し、静電容量の測定にはHEWLETT PACKARD社製のLCRメーター(4284A)を用い、25℃、120Hzで静電容量を測定した。それらの測定は、各試料とも、10個ずつについて行い、表4に示すESR値および静電容量値は、それら10個の平均値を求め、小数点以下を四捨五入して示したものである。
Figure 0004454041
表4に示すように、実施例13〜16のタンタル固体電解コンデンサは、比較例5〜6のタンタル固体電解コンデンサに比べて、ESRが小さく、静電容量が大きく、コンデンサとしての機能が優れていることが明らかであった。
つぎに、上記実施例13〜16および比較例5〜6のタンタル固体電解コンデンサをそれぞれ10個ずつ、125℃で200時間貯蔵した後、前記と同様にESRおよび静電容量を測定した。その結果を表5に示す。
Figure 0004454041
表5に示すように、実施例13〜16のタンタル固体電解コンデンサは、比較例5〜6のタンタル固体電解コンデンサに比べて、高温で貯蔵後においても、ESRが小さく、静電容量が大きく、高温条件下における信頼性が高かった。
[アルミニウム巻回型固体電解コンデンサでの評価]
実施例17
アルミニウム箔の表面をエッチング処理した後、化成処理を行って誘電体層を形成した陽極にリード端子を取り付け、また、アルミニウム箔からなる陰極にリード端子を取り付け、それらのリード端子付き陽極と陰極とをセパレータを介して巻回して、コンデンサ素子を作製した。
次に実施例3で得た導電性組成物の分散液を、ブチルアミンでpH5.5に中和し、この液に上記コンデンサ素子を浸漬し、120秒後に取り出し、150℃で30分間乾燥した。この操作を4回繰り返した後、150℃で120分間乾燥して、導電性組成物からなる固体電解質層を形成した。その後、上記固体電解質層形成後のコンデンサ素子をアルミニウムの外装ケースに入れ、封止した後、130℃で25Vの定格電圧をかけながらエージングを行って、アルミニウム巻回型固体電解コンデンサを作製した。
実施例18
実施例5で得た導電性組成物の分散液を、2−メチルイミダゾールでpH5.5に中和した液を用いた以外は、実施例17と同様の操作を行って、アルミニウム巻回型固体電解コンデンサを作製した。
実施例19
実施例6で得た導電性組成物の分散液を、2−メチルイミダゾールでpH5.5に中和した液を用いた以外は、実施例17と同様の操作を行ってアルミニウム巻回型固体電解コンデンサを作製した。
実施例20
実施例7で得た導電性組成物の分散液を、4−メチルイミダゾールでpH5.5に中和した液を用いた以外は、実施例17と同様の操作を行ってアルミニウム巻回型固体電解コンデンサを作製した。
比較例7
比較例1で得た導電性組成物の分散液を、ブチルアミンでpH5.5に中和した液を用いた以外は、実施例17と同様の操作を行って、アルミニウム巻回型固体電解コンデンサを作製した。
上記のように作製した実施例17〜20および比較例7のアルミニウム巻回型固体電解コンデンサについて、そのESRおよび静電容量を測定した。その結果を表6に示す。なお、ESRおよび静電容量の測定方法は以下に示す通りである。ESRの測定にはHEWLETT PACKARD社製のLCRメーター(4284A)を用い、25℃、100kHzでESRを測定し、静電容量の測定にはHEWLETT PACKARD社製のLCRメーター(4284A)を用い、25℃、120Hzで静電容量を測定した。それらの測定は、各試料とも、10個ずつについて行い、表6に示すESR値および静電容量値は、それら10個の平均値を求め、小数点以下を四捨五入して示したものである。
Figure 0004454041
表6に示すように、実施例17〜20のアルミニウム巻回型固体電解コンデンサは、比較例7のアルミニウム巻回型固体電解コンデンサに比べて、ESRが小さく、静電容量が大きく、コンデンサとしての機能が優れていることが明らかであった。
つぎに、上記実施例17〜20および比較例7のアルミニウム巻回型固体電解コンデンサをそれぞれ10個ずつ、125℃で500時間貯蔵した後、前記と同様にESRおよび静電容量を測定した。その結果を表7に示す。
Figure 0004454041
表7に示すように、実施例17〜20のアルミニウム巻回型固体電解コンデンサは、比較例7のアルミニウム巻回型固体電解コンデンサに比べて、高温で貯蔵後においても、ESRが小さく、静電容量が大きく、高温条件下における信頼性が高かった。
本発明によれば、透明性が高く、導電性が高く、かつ耐熱性が優れた導電性組成物を提供することができる。そして、上記本発明の導電性組成物は、透明性が高く、しかも、その導電性高分子が電解酸化重合により合成したものであることから、化学酸化重合により合成した導電性高分子に見られるような酸化剤に基づく硫酸根の含有が少なく、残存硫酸根に基づく導電性の低下や透明性の低下などが少ない。
従って、そのような本発明の導電性組成物の特性に基づき、それを導電体として用いることにより、透明性が高く、導電性が高く、かつ耐熱性が優れた帯電防止フィルム、帯電防止樹脂、帯電防止シートなどを提供することができる。また、そのような導電性が高く、かつ耐熱性が優れた本発明の導電性組成物を固体電解質として用いることにより、ESRが小さく、かつ高温条件下における信頼性が高い固体電解コンデンサを提供することができる。

Claims (14)

  1. 下記の一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂またはスルホン化ポリエステルまたはポリスチレンスルホン酸の存在下で、チオフェンまたはその誘導体を水中または水と水混和性溶剤との混合物からなる水性液中で攪拌し電解酸化重合することにより上記水中または水性液中に分散状態で得られた導電性高分子と、沸点が150℃以上の高沸点溶剤または環状構造を有する有機酸とを含有することを特徴とする導電性組成物の分散液。
    Figure 0004454041
    (式中のRは水素またはメチル基である)
  2. チオフェンの誘導体が、3,4−エチレンジオキシチオフェンであることを特徴とする請求項1記載の導電性組成物の分散液。
  3. 電解酸化重合を鉄イオンを含有した水中または水性液中で行ったことを特徴とする請求項1または2記載の導電性組成物の分散液。
  4. 沸点が150℃以上の高沸点溶剤が、ジメチルスルホキシドであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の導電性組成物の分散液。
  5. 環状構造を有する有機酸が、芳香族系有機酸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導電性組成物の分散液。
  6. 芳香族系有機酸が、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸およびアントラキノンスルホン酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項記載の導電性組成物の分散液。
  7. さらにバインダーを含有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の導電性組成物の分散液。
  8. 下記の一般式(I)で表される繰り返し単位を有するフェノールスルホン酸ノボラック樹脂またはスルホン化ポリエステルまたはポリスチレンスルホン酸の存在下で、チオフェンまたはその誘導体を水中または水と水混和性溶剤との混合物からなる水性液中で攪拌し電解酸化重合することにより上記水中または水性液中に分散状態で導電性高分子を得、得られた導電性高分子の分散液に沸点が150℃以上の高沸点溶剤または環状構造を有する有機酸を添加することを特徴とする、導電性高分子と、沸点が150℃以上の高沸点溶剤または環状構造を有する有機酸とを含有する導電性組成物の分散液の製造方法。
    Figure 0004454041
    (式中のRは水素またはメチル基である)
  9. チオフェンの誘導体が、3,4−エチレンジオキシチオフェンであることを特徴とする請求項8記載の導電性組成物の分散液の製造方法。
  10. 電解酸化重合を鉄イオンを含有した水中または水性液中で行うことを特徴とする請求項8または9記載の導電性組成物の分散液の製造方法。
  11. 沸点が150℃以上の高沸点溶剤が、ジメチルスルホキシドであることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の導電性組成物の分散液の製造方法。
  12. 環状構造を有する有機酸が、芳香族系有機酸であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の導電性組成物の分散液の製造方法。
  13. 芳香族系有機酸が、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸およびアントラキノンスルホン酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項12記載の導電性組成物の分散液の製造方法。
  14. さらにバインダーを含有することを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の導電性組成物の分散液の製造方法。
JP2009528934A 2008-04-21 2009-04-09 導電性組成物の分散液、導電性組成物およびその用途 Active JP4454041B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008109731 2008-04-21
JP2008109731 2008-04-21
PCT/JP2009/057241 WO2009131011A1 (ja) 2008-04-21 2009-04-09 導電性組成物の分散液、導電性組成物およびその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4454041B2 true JP4454041B2 (ja) 2010-04-21
JPWO2009131011A1 JPWO2009131011A1 (ja) 2011-08-18

Family

ID=41216749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009528934A Active JP4454041B2 (ja) 2008-04-21 2009-04-09 導電性組成物の分散液、導電性組成物およびその用途

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP4454041B2 (ja)
KR (1) KR100979380B1 (ja)
CN (1) CN101932628B (ja)
TW (1) TWI357083B (ja)
WO (1) WO2009131011A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5607441B2 (ja) * 2010-07-01 2014-10-15 カーリットホールディングス株式会社 導電性高分子微粒子、導電性高分子微粒子分散体およびそれらの製造方法
JP5682887B2 (ja) * 2010-11-02 2015-03-11 学校法人東京理科大学 導電性高分子ナノ微粒子分散溶液、当該分散溶液を用いた導電薄膜及び導電薄膜の製造方法
JP5507484B2 (ja) * 2011-02-28 2014-05-28 信越ポリマー株式会社 導電性高分子複合体およびその製造方法、ならびに導電性高分子溶液および帯電防止膜
KR101644770B1 (ko) 2011-09-06 2016-08-01 데이카 가부시키가이샤 도전성 고분자의 분산액, 도전성 고분자 및 그 용도
JP5655745B2 (ja) * 2011-09-08 2015-01-21 コニカミノルタ株式会社 透明電極及び有機エレクトロルミネッセンス素子
JP5872872B2 (ja) 2011-12-12 2016-03-01 Necトーキン株式会社 導電性高分子組成物の製造方法、導電性高分子材料の製造方法、導電性基材の製造方法、電極の製造方法および固体電解コンデンサの製造方法
JP5952551B2 (ja) * 2011-12-12 2016-07-13 Necトーキン株式会社 導電性高分子組成物およびその製造方法、導電性高分子材料の製造方法、導電性基材の製造方法、電極の製造方法、電子デバイスの製造方法並びに固体電解コンデンサの製造方法
KR102025194B1 (ko) * 2013-01-29 2019-09-25 주식회사 한국엔티켐 우수한 내수성, 내화학성, 및 내후성을 갖는 고분자 공중합체를 포함하는 복합체 및 이의 제조방법.
WO2014025200A1 (ko) * 2012-08-07 2014-02-13 주식회사 한국엔티켐 우수한 내수성, 내화학성, 및 내후성을 갖는 고분자 공중합체를 포함하는 복합체 및 이의 제조방법
JP5988824B2 (ja) * 2012-10-22 2016-09-07 テイカ株式会社 電解コンデンサの製造方法
JP5988831B2 (ja) * 2012-10-31 2016-09-07 テイカ株式会社 電解コンデンサの製造方法
JP6485457B2 (ja) 2014-06-26 2019-03-20 パナソニック株式会社 電解コンデンサ
CN104672786B (zh) * 2015-03-11 2017-05-17 中国科学院理化技术研究所 一种水溶性pedot‑pss分散液及其均相聚合制备方法
JP6832724B2 (ja) * 2017-01-30 2021-02-24 信越ポリマー株式会社 帯電防止フィルムの製造方法
CN111630617B (zh) * 2017-12-28 2022-06-24 松下知识产权经营株式会社 电解电容器及其制造方法
WO2019189257A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 昭和電工株式会社 固体電解コンデンサの製造方法、及び共役系導電性重合体を含有する分散液の製造方法
JP7083280B2 (ja) * 2018-06-25 2022-06-10 テイカ株式会社 電解コンデンサの製造方法
JP7357238B2 (ja) 2019-06-28 2023-10-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサおよび電解コンデンサの製造方法
WO2021186942A1 (ja) * 2020-03-19 2021-09-23 東レ株式会社 導電性組成物およびそれを含む導電膜、センサ、生体センサ、フレキシブルデバイス、ならびに導電性布帛およびそれを含む生体電極、ウェアラブルデバイス
JP2023058759A (ja) * 2020-03-25 2023-04-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 コンデンサ素子および電解コンデンサ

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62277426A (ja) * 1986-05-27 1987-12-02 Denki Kagaku Kogyo Kk ピロ−ル系重合体の製造法及び電解重合装置
WO2004106404A1 (ja) * 2003-05-27 2004-12-09 Fujitsu Limited 有機導電性ポリマー組成物、それを用いた透明導電膜及び透明導電体、並びに、該透明導電体を用いた入力装置及びその製造方法
WO2005014692A1 (ja) * 2003-08-11 2005-02-17 Tayca Corporation 導電性高分子およびそれを用いた固体電解コンデンサ
JP2006028214A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Nagase Chemtex Corp ポリ(3,4−ジアルコキシチオフェン)とポリ陰イオンとの複合体の水分散体の製造方法
JP2007119631A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Achilles Corp 導電性高分子微粒子の製造方法及びその導電性高分子微粒子
WO2007091656A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. 導電性高分子溶液、導電性塗膜、コンデンサ及びコンデンサの製造方法
JP2007529608A (ja) * 2004-03-17 2007-10-25 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 高分子酸コロイドおよび水混和性有機液体を含む水分散性ポリジオキシチオフェン
JP2009001624A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Tayca Corp 導電性高分子合成用分散剤兼ドーパント、それを用いて合成した導電性高分子、上記導電性高分子を含有する導電性組成物、上記導電性高分子または導電性組成物の分散液および上記導電性高分子または導電性組成物の応用物
JP2009235127A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Fujifilm Corp 導電性高分子微粒子の製造方法、ならびにそれにより得られる導電性高分子微粒子およびその水系分散液

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62277426A (ja) * 1986-05-27 1987-12-02 Denki Kagaku Kogyo Kk ピロ−ル系重合体の製造法及び電解重合装置
WO2004106404A1 (ja) * 2003-05-27 2004-12-09 Fujitsu Limited 有機導電性ポリマー組成物、それを用いた透明導電膜及び透明導電体、並びに、該透明導電体を用いた入力装置及びその製造方法
WO2005014692A1 (ja) * 2003-08-11 2005-02-17 Tayca Corporation 導電性高分子およびそれを用いた固体電解コンデンサ
JP2007529608A (ja) * 2004-03-17 2007-10-25 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 高分子酸コロイドおよび水混和性有機液体を含む水分散性ポリジオキシチオフェン
JP2006028214A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Nagase Chemtex Corp ポリ(3,4−ジアルコキシチオフェン)とポリ陰イオンとの複合体の水分散体の製造方法
JP2007119631A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Achilles Corp 導電性高分子微粒子の製造方法及びその導電性高分子微粒子
WO2007091656A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. 導電性高分子溶液、導電性塗膜、コンデンサ及びコンデンサの製造方法
JP2009001624A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Tayca Corp 導電性高分子合成用分散剤兼ドーパント、それを用いて合成した導電性高分子、上記導電性高分子を含有する導電性組成物、上記導電性高分子または導電性組成物の分散液および上記導電性高分子または導電性組成物の応用物
JP2009235127A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Fujifilm Corp 導電性高分子微粒子の製造方法、ならびにそれにより得られる導電性高分子微粒子およびその水系分散液

Also Published As

Publication number Publication date
KR20100065404A (ko) 2010-06-16
WO2009131011A1 (ja) 2009-10-29
JPWO2009131011A1 (ja) 2011-08-18
CN101932628A (zh) 2010-12-29
CN101932628B (zh) 2013-02-27
TWI357083B (en) 2012-01-21
TW200951993A (en) 2009-12-16
KR100979380B1 (ko) 2010-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4454041B2 (ja) 導電性組成物の分散液、導電性組成物およびその用途
JP4454042B2 (ja) 導電性組成物の分散液、導電性組成物および固体電解コンデンサ
JP5191171B2 (ja) 導電性高分子合成用分散剤兼ドーパント、それを用いて合成した導電性高分子、上記導電性高分子を含有する導電性組成物、上記導電性高分子または導電性組成物の分散液および上記導電性高分子または導電性組成物の応用物
JP5465025B2 (ja) 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP5281209B1 (ja) 導電性高分子の分散液、導電性高分子およびその用途
JP6639153B2 (ja) 電解コンデンサ
US20100302714A1 (en) Conductive polymer suspension and method for producing the same, conductive polymer material, and solid electrolytic capacitor and method for producing the same
WO2012153790A1 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2017057267A (ja) 導電性高分子組成物およびその用途
JP5062738B2 (ja) 導電性組成物、その製造方法、上記導電性組成物の分散液および上記導電性組成物の応用物
JP4573363B1 (ja) 有機溶剤系導電性高分子分散液の製造方法およびその応用
JP4565522B2 (ja) 導電性高分子の分散液の製造方法、導電性高分子の分散液、導電性高分子およびその用途
JP5355313B2 (ja) 有機溶剤系導電性高分子分散液の製造方法およびその応用
WO2012137968A1 (ja) 導電性高分子懸濁水溶液およびその製造方法、導電性有機材料、ならびに固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP5598897B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2015017230A (ja) 導電性ポリマー組成物、及びその製造方法
JP2013089648A (ja) 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP5062694B2 (ja) 導電性高分子製造用酸化剤、それを用いた固体電解コンデンサとその製造方法
JP5289212B2 (ja) 導電性高分子製造用酸化剤とそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4454041

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160212

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250