JP5289212B2 - 導電性高分子製造用酸化剤とそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
導電性高分子製造用酸化剤とそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5289212B2 JP5289212B2 JP2009153558A JP2009153558A JP5289212B2 JP 5289212 B2 JP5289212 B2 JP 5289212B2 JP 2009153558 A JP2009153558 A JP 2009153558A JP 2009153558 A JP2009153558 A JP 2009153558A JP 5289212 B2 JP5289212 B2 JP 5289212B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive polymer
- producing
- oxidizing agent
- solid electrolytic
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
第一から第四の発明のいずれかに記載の導電性高分子製造用酸化剤を用いることを特徴とする固体電解コンデンサである。
第一から第四の発明のいずれかに記載の導電性高分子製造用酸化剤を用いることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法である。
上記一般式(1)により表される化合物は、1種類又は2種類以上を使用することができる。
前記導電性高分子単量体は一種又は二種以上を同時に含有することができる。
(実施例1)
室温下、純水50mlに硫酸第二鉄12.0g(0.03mol)を溶解した溶液と、純水50mlに水酸化ナトリウム7.2g(0.18mol)を溶解した溶液とを、攪拌しながら混合し、生成した水酸化鉄の沈殿物を濾過した。
実施例1の4−フルオロベンゼンスルホン酸を3−フルオロベンゼンスルホン酸に代えた以外は、実施例1と同様の方法で3−フルオロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を得た。
酸化第二銅7.2g(0.09mol)を100gの水溶媒に懸濁させ、該液に4−フルオロベンゼンスルホン酸31.7g(0.18mol)を水溶媒200gに溶解させた溶液を加え、攪拌しながら混合し、温度100℃で24時間反応させた後、濃縮して、濃度50%4−フルオロベンゼンスルホン酸第二銅(以下、「4−FBS−Cu」と略記する。)の水溶液を調製し、酸化剤溶液とした。
実施例3の4−フルオロベンゼンスルホン酸を3−フルオロベンゼンスルホン酸に代えた以外は、実施例3と同様の方法で3−フルオロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を得た。
実施例1の4−フルオロベンゼンスルホン酸を4−クロロベンゼンスルホン酸に代えた以外は、実施例1と同様の方法で4−クロロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を得た。
実施例1の4−フルオロベンゼンスルホン酸を3−クロロベンゼンスルホン酸に代えた以外は、実施例1と同様の方法で3−クロロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を得た。
実施例1の4−フルオロベンゼンスルホン酸をフルオロベンゼンジスルホン酸(以下、「FBDS」と略記する。)に代えた以外は、実施例1と同様の方法でフルオロベンゼンジスルホン酸がドーパントとして導入されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を得た。
実施例1の4−フルオロベンゼンスルホン酸に代えて、p−トルエンスルホン酸一水和物0.81gを用いた以外は、実施例1と同様にして、濃度50%p−トルエンスルホン酸第二鉄(以下、「PTS−Fe」と略記する。)のエタノール溶液を調製して、酸化剤溶液とし、また、該酸化剤溶液16.0gを用いた以外は、実施例1と同様にして、p−トルエンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)1.2gを得た。
実施例1の4−フルオロベンゼンスルホン酸に代えて、ドデシルベンゼンスルホン酸1.38gを用いた以外は、実施例1と同様にして、濃度50%ドデシルベンゼンスルホン酸第二鉄(以下、「DBS−Fe」と略記する。)のエタノール溶液を調製して、酸化剤溶液とし、また、該酸化剤溶液29.0gを用いた以外は、実施例1と同様にして、p−トルエンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)1.0gを得た。
実施例1のEDOTをピロール(以下、「Py」と略記する。)0.9gを用いた以外は、実施例1と同様にして、4−フルオロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.8gを得た。
実施例2のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、実施例2と同様にして、3−フルオロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.8gを得た。
実施例3のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、実施例3と同様にして、4−フルオロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.6gを得た。
実施例4のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、実施例4と同様にして、3−フルオロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.7gを得た。
実施例5のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、実施例5と同様にして、4−クロロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.8gを得た。
実施例6のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、実施例6と同様にして、3−クロロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.8gを得た。
実施例7のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、実施例7と同様にして、4−フルオロベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.6gを得た。
比較例1のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、比較例1と同様にして、p−トルエンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.7gを得た。
比較例2のEDOTに代えてPy0.9gを用いた以外は、比較例2と同様にして、ドデシルベンゼンスルホン酸がドーパントとして導入されたポリピロール0.7gを得た。
特にFBS塩、FBDS塩を酸化剤として用いた導電性高分子は電導度に優れていることがわかった。
(実施例15)
陽極リードを備えたタンタル焼結体素子に、リン酸水溶液中、5Vの電圧を印加させて化成処理を施し、誘電体酸化皮膜を形成させた。該素子の硫酸水溶液中における静電容量は229μFであった。
実施例15の4−FBS−Feの50%エタノール溶液を3−FBS−Feの50%エタノール溶液に代えた以外は実施例15と同様に行い、固体電解コンデンサを完成させた。
実施例15の4−FBS−Feの50%エタノール溶液を4−ClBS−Feの50%エタノール溶液に代えた以外は実施例15と同様に行い、固体電解コンデンサを完成させた。
実施例15の4−FBS−Feの50%エタノール溶液を3−ClBS−Feの50%エタノール溶液に代えた以外は実施例15と同様に行い、固体電解コンデンサを完成させた。
実施例15の4−FBS−Feの50%エタノール溶液をFBDS−Feの50%エタノール溶液に代えた以外は実施例15と同様に行い、固体電解コンデンサを完成させた。
実施例15の4−FBS−Feの50%エタノール溶液をPTS−Feの50%エタノール溶液に代えた以外は実施例15と同様に行い、固体電解コンデンサを完成させた。
実施例15の4−FBS−Feの50%エタノール溶液をDBS−Feの50%エタノール溶液に代えた以外は実施例15と同様に行い、固体電解コンデンサを完成させた。
Claims (5)
- Xq+が、鉄イオン(III)であることを特徴とする請求項1に記載の導電性高分子製造用酸化剤。
- フルオロベンゼンスルホン酸塩又はフルオロベンゼンジスルホン酸塩が、溶媒に40〜70質量%溶解されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の導電性高分子製造用酸化剤。
- 導電性高分子単量体を導電性高分子製造用酸化剤によって化学酸化重合した導電性高分子を固体電解質として用いた固体電解コンデンサにおいて、
請求項1から3のいずれかに記載の導電性高分子製造用酸化剤を用いることを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 導電性高分子単量体と導電性高分子製造用酸化剤との混合液をコンデンサ素子に含浸させることにより、又は導電性高分子単量体溶液と導電性高分子製造用酸化剤とをコンデンサ素子に含浸させることにより、導電性高分子単量体と導電性高分子製造用酸化剤を化学酸化重合反応させて導電性高分子層をコンデンサ素子に形成する工程を含む固体電解コンデンサの製造方法において、
請求項1から3のいずれかに記載の導電性高分子製造用酸化剤を用いることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009153558A JP5289212B2 (ja) | 2009-06-29 | 2009-06-29 | 導電性高分子製造用酸化剤とそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009153558A JP5289212B2 (ja) | 2009-06-29 | 2009-06-29 | 導電性高分子製造用酸化剤とそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011009617A JP2011009617A (ja) | 2011-01-13 |
JP5289212B2 true JP5289212B2 (ja) | 2013-09-11 |
Family
ID=43565902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009153558A Expired - Fee Related JP5289212B2 (ja) | 2009-06-29 | 2009-06-29 | 導電性高分子製造用酸化剤とそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5289212B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6449212A (en) * | 1987-08-20 | 1989-02-23 | Asahi Glass Co Ltd | Tantalum solid electrolytic capacitor |
JP2003036727A (ja) * | 2001-07-23 | 2003-02-07 | Mitsui Chemicals Inc | 導電性高分子材料並びに固体電解コンデンサ |
JP4035639B2 (ja) * | 2001-11-08 | 2008-01-23 | 日立エーアイシー株式会社 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
EP1661931B1 (en) * | 2003-08-11 | 2015-11-18 | Tayca Corporation | Conductive polymer and solid electrolytic capacitor using same |
JP4209306B2 (ja) * | 2003-10-28 | 2009-01-14 | 竹本油脂株式会社 | 導電性高分子材料調製用ドーパント剤 |
JP2007224182A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 導電性重合体組成物 |
JP4475669B2 (ja) * | 2006-08-14 | 2010-06-09 | ニチコン株式会社 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
-
2009
- 2009-06-29 JP JP2009153558A patent/JP5289212B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011009617A (ja) | 2011-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI425528B (zh) | 導電性高分子用摻雜劑溶液、導電性高分子用氧化劑兼摻雜劑溶液、導電性組成物及固體電解電容 | |
JP4454041B2 (ja) | 導電性組成物の分散液、導電性組成物およびその用途 | |
JP5191171B2 (ja) | 導電性高分子合成用分散剤兼ドーパント、それを用いて合成した導電性高分子、上記導電性高分子を含有する導電性組成物、上記導電性高分子または導電性組成物の分散液および上記導電性高分子または導電性組成物の応用物 | |
JP5637544B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2010182426A (ja) | 導電性高分子組成物およびその製造方法、並びに導電性高分子組成物を用いた固体電解コンデンサ | |
JP5745881B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2017045868A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2007119633A (ja) | 導電性高分子用ドーパント溶液、導電性高分子用酸化剤兼ドーパント、導電性組成物、固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP2007142070A (ja) | 導電性高分子用ドーパント溶液、導電性高分子用酸化剤兼ドーパント、導電性組成物、固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
WO2012137968A1 (ja) | 導電性高分子懸濁水溶液およびその製造方法、導電性有機材料、ならびに固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP4565522B2 (ja) | 導電性高分子の分散液の製造方法、導電性高分子の分散液、導電性高分子およびその用途 | |
JP5557638B2 (ja) | 導電性高分子製造用酸化剤溶液とそれを用いた固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP5289212B2 (ja) | 導電性高分子製造用酸化剤とそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JPH1036687A (ja) | 導電性高分子化合物とこれを用いた固体電解コンデンサ、およびその製造方法 | |
JP2015048370A (ja) | 導電性複合材料 | |
JP2014192183A (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP5062694B2 (ja) | 導電性高分子製造用酸化剤、それを用いた固体電解コンデンサとその製造方法 | |
JP4986062B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP5327844B2 (ja) | 導電性高分子形成用電解重合液、導電性高分子、それを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP2010090324A (ja) | 導電性高分子用ドーパント溶液、導電性高分子用酸化剤兼ドーパント溶液、導電性組成物、固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP2003137982A (ja) | 耐熱性ポリエチレンジオキシチオフェンの製造方法、導電性高分子材料及び固体電解コンデンサ | |
JP4443207B2 (ja) | 導電性高分子及び固体電解コンデンサ | |
JP2013157591A (ja) | 固体電解コンデンサ製造用ポリアニリン溶液及びそれを用いて作製する固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2011236339A (ja) | 導電性高分子形成用電解重合液とそれを用いた固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2012054258A (ja) | 導電性高分子形成用電解重合液、固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130508 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130604 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5289212 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |