JP4381648B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理用コンロ側から発生する油煙を排出する送風機を設け、調理用コンロの使用に連動して運転される自動運転、および手動操作による手動運転ができる換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、調理用コンロを使用する台所や厨房などには、調理時に発生する油煙を排出するために調理用コンロの運転と連動して制御される送風機を設けた換気装置が普及しつつある。
【0003】
従来、この種の換気装置の一例として図10に示されるものが知られていた。
【0004】
以下、その構成について図10を参照しながら説明する。
【0005】
図に示すように、調理器具101側に、調理器具101の運転スイッチ102と連動して作動する送信部103を設け、調理器具101の上方に設置されるレンジフード104側に、送信部103からの信号を受信する受信部105と、レンジフード104の運転・停止を手動で行うフード側スイッチ106とを設け、受信部105とフード側スイッチ106とは電気的に連結して構成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の換気装置の構成では、調理器具101の運転時に、送信部103よりレンジフード104に設けた受信部105に信号が送られ、レンジフード104の運転が制御されていたが、レンジフード104に設けたフード側スイッチ106による信号と調理器具101より発信された運転信号との優先順位は時間的に後から入力された信号を優先するというものであったので、使用者が意図的に換気装置の運転状態をフード側スイッチ106を使用して変更した場合においても、その後の調理器具101の操作によって変更されてしまうという課題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するもので、スイッチ操作部の手動操作によって手動運転状態を決定した後は、使用者の意図に反して調理用コンロからの信号を受信して自動運転に変更されることがない換気装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の換気装置においては、調理用コンロ側から発生する油煙等を排出するように送風機を設けた排出装置と、この排出装置に調理用コンロの運転開始、運転変更または停止の信号を受信するように設けた受信部と、この受信部が受信した信号に基づいて前記排出装置に設けた前記送風機の運転を制御する制御部と、この制御部を介し手動による操作で前記送風機の運転を変更できるスイッチ操作部とを備え、前記調理用コンロより発信され前記受信部が受信した信号に基づいて自動運転を行い、この自動運転中に前記スイッチ操作部の手動操作で風量設定を行ったときは、その後前記調理用コンロより発信され前記受信部が受信した運転変更の信号に基づいて風量設定の変更は行わず前記スイッチ操作部の手動操作による風量設定を優先して運転を行う構成とした換気装置であって、前記調理用コンロに設けられたコンロスイッチ操作部からの停止信号または運転の開始信号のいずれかを受信することで前記スイッチ操作部の手動操作による運転を解除し、その後は前記調理用コンロより発信される信号により前記送風機の運転を前記調理用コンロの運転状態に連動させ制御する自動運転に変更される構成としたものである
【0009】
この本発明によれば、調理用コンロに設けられたコンロスイッチ操作部からの停止信号または運転の開始信号のいずれかを受信することでスイッチ操作部の手動操作による運転を解除し、その後は前記調理用コンロより発信される信号により送風機の運転を前記調理用コンロの運転状態に連動させ制御する自動運転に変更される換気装置を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、調理用コンロ側から発生する油煙等を排出するように送風機を設けた排出装置と、この排出装置に調理用コンロの運転開始、運転変更または停止の信号を受信するように設けた受信部と、この受信部が受信した信号に基づいて前記排出装置に設けた前記送風機の運転を制御する制御部と、この制御部を介し手動による操作で前記送風機の運転を変更できるスイッチ操作部とを備え、前記調理用コンロより発信され前記受信部が受信した運転開始の信号に基づいて自動運転を行い、この自動運転中に前記スイッチ操作部の手動操作で風量設定を行ったときは、その後前記調理用コンロより発信され前記受信部が受信した運転変更の信号に基づいて風量設定の変更は行わず前記スイッチ操作部の手動操作による風量設定を優先して運転を行う構成とした換気装置であって、前記調理用コンロに設けられたコンロスイッチ操作部からの停止信号または運転の開始信号のいずれかを受信することで前記スイッチ操作部の手動操作による運転を解除し、その後は前記調理用コンロより発信される信号により前記送風機の運転を前記調理用コンロの運転状態に連動させ制御する自動運転に変更されるものであり、次回使用するとき、あるいは、新たに使用を開始したとき、送風機の運転を調理用コンロの運転状態に連動させ制御する自動運転に変更される換気装置を得ることができるという作用を有する。
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図9を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1〜図3に示すように、コンロスイッチ操作部1を設けた調理用コンロ2に、コンロスイッチ操作部1の操作状態を信号として送信する送信部3を設け、調理用コンロ2を使用して調理したときに発生する油煙を屋外に排出できるように送風機4を内部に設けたフード形状で調理用コンロ2上に配設される排出装置5を設ける。
【0013】
そして、排出装置5には調理用コンロ2に設けた送信部3から赤外線により送られてきた信号を受信する受信部6と、受信部6に受信した信号に基づいて送風機の風量等を制御する制御部7と、受信部6に信号が受信されたことを報知する報知手段8を設け、排出装置5に設けられるスイッチ操作部9は制御部7を介し送風機4の運転を制御するように設けている。
【0014】
また、調理により油煙が発生したときに、その煙を排出するためにスイッチ操作部9を手動操作して送風機4を手動運転により強運転をしたときには、コンロスイッチ操作部1の操作によって弱運転状態を示す信号が送信部3から発信され、その信号を受信部6が受信したときには、手動運転による強運転状態を優先し、調理用コンロ2からの弱運転信号に応じて送風機の運転を弱運転に変更しないよう制御部7を形成する。
【0015】
また、コンロスイッチ操作部1からの信号が切または運転開始信号のいずれかのときには、手動運転の設定を解除し、その後は調理用コンロ2の運転状態に連動して送風機4を運転する自動運転となるように設ける。
【0016】
また、排出装置5に設けられる報知手段8は、調理用コンロ2のコンロスイッチ操作部1を操作したとき、操作を受けつけたことを報知するために調理用コンロ2側においてブザーが鳴動するので、受信部6に信号を受信した直後に排出装置5側で報知手段8によりブザーを鳴動すると、どちらのブザーが鳴動したのか判断できない。そのため、受信部6で受信した信号が切または運転開始信号のときは、所定時間遅延させて報知するように換気装置を構成する。
【0017】
上記構成において、換気装置の動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0018】
排出装置5の電源が「入」になると、ステップ10でコンロスイッチ操作部1の操作による連動信号の受信であると判断されたときは、ステップ11で停止信号であるか否かを判断し、停止信号でないと判断されたときには、ステップ12で運転開始信号であるか、否かを判断し、運転開始信号である場合には、ステップ13で風量設定され、ステップ14で手動設定解除を行い、ステップ15で送風機の運転が行われるとともに、受信から所定時間経過後、ステップ16で報知手段8によりブザーが鳴動される。なお、ここで所定時間は、0.5秒間程度が望ましい。
【0019】
また、ステップ12で運転開始信号でないと判断されたとき(例えば、調理用コンロの火力が変更される信号を受信したとき)には、ステップ17で運転変更信号が発せられ、ステップ18でスイッチ操作部9で前もって設定されていた手動設定の有無を判断し、手動設定されている場合には、ステップ19で手動設定の風量を保持する。そして、ステップ18で手動決定されていないと判断されたときには、ステップ20で調理用コンロ2からの信号に応じて風量設定し、ステップ21で送風機4の運転状態を変更する。
【0020】
また、ステップ10で調理用コンロ2側からの運転信号が受信されていないときに、ステップ22でスイッチ操作部9の手動スイッチがONされたときには、ステップ23で風量設定が行われ、ステップ24で報知手段8によりブザーが鳴動され、ステップ25で手動設定されステップ26で送風機4の運転状態が変更される。
【0021】
また、手動設定された手動運転中にステップ11に停止信号が入力されたときには、ステップ27で手動設定を解除し、ステップ28で残置弱運転を設定し、ステップ29で所定時間(例えば、停止信号を受信後0.5秒間)経過後報知手段8によりブザーが鳴動し、ステップ30で約3分遅延運転されていた送風機4の運転が停止されることとなる。
【0022】
このように本発明の実施の形態の換気装置によれば、調理用コンロ2側から発生する油煙等を排出するように送風機4を設けた排出装置5と、この排出装置5に調理用コンロ2の運転または停止の信号を受信するように設けた受信部6と、この受信部6が受信した信号に基づいて前記排出装置5に設けた送風機4の運転を制御する制御部7と、この制御部7を介し手動による操作で送風機4の運転を変更できるスイッチ操作部9とを備え、スイッチ操作部9の手動操作で運転したときには、調理用コンロより発信され受信部6に受信した信号に基づいて運転される自動運転を行わず手動運転により優先して運転を行う構成としたので、調理により発生した油煙を急速に排出するために、使用者が意図的に送風機4を強運転したときには、コンロスイッチ操作部1を操作することにより送風機4の運転状態が弱運転に変更されることがなくなり、使用者の意図に反して送風機4の運転状態が変更することのない換気装置が得られる。
【0023】
また、調理用コンロ2のコンロスイッチ操作部1からの停止信号または運転の開始信号のいずれかを受信することで手動運転を解除し、その後は、調理用コンロ2より発信される信号により送風機4の運転を前記調理用コンロの運転状態に連動させ制御する自動運転に変更される構成としたので、停止信号を受信し、手動設定の優先を解除することで、次回使用するときの送風機4の運転を調理用コンロ2の運転状態に連動させることができ、また、運転開始信号を受信した手動設定の優先を解除することで、通信エラーにより停止信号を受信できなかったときにおいても、新たに使用を開始したとき確実に送風機4の運転を調理用コンロ2の運転状態に連動させることができる。
【0024】
また、調理用コンロ2の運転または停止の信号のいずれかを受信したときに、受信したことを報知する報知手段8を備え、報知手段が前記調理用コンロの運転または停止信号のいずれかの受信信号を受けたのち、コンロスイッチ操作部を操作したとき操作を受けつけたことを報知する前記調理用コンロ側のブザーの鳴動より所定時間遅延させて報知する構成としたので、信号を受信したことが明確で分かり易くなる。
【0025】
(実施の形態2)
図4に示すように、調理用コンロ2Aに温度の異常上昇を検知する温度異常検知部31を設け、制御部7Aは受信部6が温度異常検知部31の検知信号を受信したときには送風機を速やかに停止させるように構成する。
【0026】
上記構成において、コンロスイッチ操作部1を操作することにより送信部3から停止信号が発信され、受信部6が受信したときには、制御部7Aは送風機4を3分間の残置弱運転を行いその後停止することとなるが、天ぷら料理を行うときに、天ぷら油の温度異常上昇等により火災が発生した場合には、調理用コンロ2Aに設けた温度異常検知部31の異常温度の検知により送信部3より停止信号が発信され受信部6に受信され、受信された信号により制御部7Aは手動設定の優先を解除し送風機4を速やかに停止させることとなる。
【0027】
このように本発明の実施の形態2の換気装置によれば、調理用コンロ2Aに温度異常検知部31を設け、調理用コンロ2Aよりの温度の異常上昇による停止信号を送信部3を介し、受信部6Aが受信したときには送風機4の運転を速やかに停止させる構成としたので、天ぷら油の温度異常上昇等により火災が発生した場合には、温度異常検知部31が検知し、送風機4が速やかに停止されることで、火災が送風機4により屋外に送られ隣家等に類焼するのが防止され、火災の類焼拡大を防ぐことができる。
【0028】
(実施の形態3)
図5に示すように、ガスを使用する調理用コンロ2Bに、ガス漏れを検知するガス漏れ検知部32を設け、ガス漏れを検知し、停止信号が受信されたときには、制御部7Bは手動設定の優先を解除し、送風機4の運転を継続して行う構成とする。
【0029】
上記構成において、調理用コンロ2Bのコンロスイッチ操作部1により停止信号が発信されたとき、送風機は一定時間の運転(例えば3分程度の最弱運転)を行いその後停止するが、調理用コンロ2Bに設けたガス漏れ検知部32がガス漏れを検知し、送信部3より停止信号が発信され、受信部6に受信されたときには、制御部7Bは手動設定の優先を解除し、送信機4を一定時間運転の後停止するのではなく、送風機4の運転を継続して行いガスを屋外に排出する。
【0030】
このように本発明の実施の形態3の換気装置によれば、ガスを使用する調理用コンロ2Bにガス漏れを検知するガス漏れ検知部32を設け、ガス漏れによる停止信号を受信したときに、送風機4の運転を継続して行うのでガスは屋外に排出されガス中毒等による事故を防ぐことができる。
【0031】
参考例1
図6〜図8に示すように、排出装置5Aに調理用コンロ2を照らす照明器具33と、スイッチ操作部9Aに手動照明スイッチ34を設け、制御部7Cは、調理用コンロ2に設けたコンロスイッチ操作部1からの送風機4の運転または停止の信号が受信部6に受信され、受信された信号に基づいて送風機4を運転または停止させるとともに、照明器具33を点灯または消灯するように設ける。
【0032】
また、手動照明スイッチ34を3秒以上押すか押さないかの操作により照明器具33の点灯または消灯を、調理用コンロ2の運転に連動させるかまたは連動させないかを選択できるように設け、照明器具33を点灯させた状態で調理用コンロ2を使用したときには、調理用コンロからの停止信号を受信しても点灯を継続し、照明器具33が消灯している状態で、調理用コンロ2を使用したときには、照明器具33を点灯し、調理用コンロ2からの停止信号を受信したときには照明器具33を消灯させるように設ける。
【0033】
また、照明連動に設定している場合、調理用コンロ2を運転開始したときの照明器具33の状態を記憶しておき、調理用コンロ2の運転を停止したときは照明器具33をその記憶した状態にするように換気装置を構成する。
【0034】
上記構成において、照明のON・OFF動作を図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0035】
ステップ35で照明連動設定が行われ、ステップ36で運転開始信号であるか否かが判断され、運転開始信号であればステップ37で照明連動であるか否かを判断し、照明連動であればステップ38で運転開始時の照明状態を記憶し、ステップ39で照明がOFFか否かを判断し、照明がOFFの場合は、ステップ40で照明がONされる。
【0036】
また、ステップ36で運転開始信号でないと判断されたときには、ステップ41で停止信号であるか否かを判断し、停止信号であるときにはステップ42で照明連動であるか否かを判断し、照明連動のときにはステップ43で照明がONか否かを判断し、照明がONであればステップ44で運転開始時の照明がONか否かを判断し、照明がONのときはステップ36に戻り、ステップ44で照明がONでないと判断されたときには、ステップ45で照明がOFFされる。
【0037】
また、ステップ41で停止信号でないと判断されたときには、ステップ46で手動照明スイッチがONか否かを判断し、ONのときはステップ47で手動照明スイッチが3秒以上押されたか否かを判断し、3秒以上押されているときには、ステップ48で照明連動であるか否かを判断し、照明連動であるときには、ステップ49で照明連動を解除し、ステップ48で照明連動でないときにはステップ50で照明連動に設定する。
【0038】
また、ステップ47で手動照明スイッチが3秒以上押されていないときにはステップ51で照明がONか否かを判断し、照明がONの場合は、ステップ52で照明をOFFし、ステップ51で照明がONでないときにはステップ53で照明がONされる。
【0039】
このように本発明の参考例1の換気装置によれば、調理用コンロ2を照らす照明器具33と、照明器具33の点灯または消灯のできる手動照明スイッチ34とを排出装置5Aに備え、調理用コンロ2の運転または停止に連動して照明器具33を点灯または消灯させる構成としたので、面倒な手動操作を行わなくても、調理用コンロ2の使用に応じて自動的に照明の点灯または消灯をすることができるとともに、照明の消し忘れも防止することができる。
【0040】
また、手動照明スイッチ34の操作により照明器具33の点灯または消灯を調理用コンロ2の運転に連動または連動させないようにすることが選択できる構成としたので、連動設定が選択できることにより調理中に照明を頻繁に使用しない場合は、その都度手動操作で消灯しなくてもよくなるとともに、選択可能とすることで、使用者の使用形態に合わせた照明の動作を行うことができる。
【0041】
また、調理用コンロ2の停止信号を受信したときの照明器具33の動作を調理用コンロ2の運転開始信号を受信したときの状態とする構成としたので、使用者が光量不足のため調理前より照明を点灯させていた場合、調理後も照明を点灯させて使用することが可能となるとともに、使用者が調理中のみ照明を点灯させればよい場合、調理前には照明が消灯し、調理後も照明を消灯することができ、使用者の意図を考慮して調理用コンロ2に連動させて照明器具33の点灯または消灯を行うことができる。
【0042】
参考例2
図9に示すように、排出装置5Bに照明器具33Aの点灯または消灯を調理用コンロ2の運転または停止に連動させるか否かの設定を記憶するEEPROM等よりなる照明連動記憶部54を設け、制御部7Dを介して停電復旧後記憶している停電以前の設定に基づいて照明器具33Aを動作させる構成とする。
【0043】
上記構成においては、停電復旧後に初期状態(例えば調理用コンロ2に連動する状態)になってしまうことを防ぐことができる。
【0044】
このように本発明の参考例2の換気装置によれば排出装置5Bに照明器具33Aの点灯または消灯を調理用コンロ2の運転または停止に連動させるか否かの設定を記憶する照明連動記憶部54を設け、停電復旧後、記憶された停電以前の設定に基づいて動作させる構成としたので、停電により初期設定(照明連動設定)になることが防止され、引続き停電以前の設定に基づいて動作させることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上の実施の形態から明らかなように、本発明によれば、調理コンロ側から発生する油煙等を排出するように送風機を設けた排出装置と、この排出装置に調理用コンロの運転または停止の信号を受信するように設けた受信部と、この受信部が受信した信号に基づいて前記排出装置に設けた送風機の運転を制御する制御部と、この制御部を介し手動による操作で前記送風機の運転を変更できるスイッチ操作部とを備え、前記スイッチ操作部の手動操作で運転したときには、前記調理用コンロより発信され受信部に受信した信号に基づいて運転される自動運転を行わず手動運転を優先して行う構成としたので、使用者の意図に反して調理用コンロからの信号を受信して運転される自動運転に変更されることがない換気装置を提供することができる。
【0046】
また、調理用コンロのコンロスイッチ操作部からの停止信号または運転開始信号を受信することで手動運転を解除し、その後は前記調理用コンロより発信される信号により送風機の運転を制御する自動運転に変更される構成としたので、送風機の運転を調理用コンロの運転状態に連動させることができる。
【0047】
また、調理用コンロの運転または停止信号を受信したときに、受信したことを報知する報知手段を排出装置に備え、前記報知手段を受信信号を受けたのち、遅延させて報知する構成としたので、明確に分かり易く信号が排出装置側に受信したことを確認することができる。
【0048】
また、調理用コンロに温度異常検知部を設け、調理用コンロより温度の異常上昇による停止信号を受信したときには、送風機の運転を速やかに停止させる構成としたので、火災等が発生した場合に、送風機を直ちに停止することが他への類焼火災の拡大するのを防ぐことができる。
【0049】
また、ガスを使用する調理用コンロにガス漏れ検知部を設け、ガス漏れを検知し、停止信号が受信されたときには、手動設定の優先を解除し送風機の運転を継続させる構成としたので、送風機の運転を継続させることによりガス中毒等による事故を防ぐことができる。
【0050】
また、調理用コンロを照らす照明器具と、この照明器具の点灯または消灯のできる手動照明スイッチとを排出装置に備え、前記調理用コンロの運転または停止に連動して前記照明器具を点灯または消灯させる構成としたので、面倒な手動操作を行うことなく照明の点灯または消灯をすることができるとともに、照明の消し忘れも防止できる。
【0051】
また、手動照明スイッチの操作により、照明器具の点灯または消灯を調理用コンロの運転に連動または連動させないようにすることが選択できる構成としたので、選択可能とすることで、使用者の使用形態に合わせた照明の動作を行えるようにできる。
【0052】
また、調理用コンロの停止信号を受信したときの照明器具の動作を、前記調理用コンロの運転開始信号を受信したときの状態とする構成としたので、調理前より照明を点灯させていた場合には調理後も照明は点灯し、調理中のみ照明を点灯させればよい場合には調理後は照明を消灯することとなり、使用者の意図を考慮して調理用コンロに連動させて照明器具の点灯または消灯を行うことができる。
【0053】
また、排出装置に、照明器具の点灯または消灯を、調理用コンロの運転または停止に連動させるか否かの設定を記憶する照明連動記憶部を設け、停電復旧後、記憶している停電以前の設定に基づいて動作させる構成としたので、停電により初期設定(照明連動設定)になることが防がれることとなり、連動設定が解除されている場合に特に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1換気構成を示す正面図
【図2】 同換気装置の構成を示すブロック図
【図3】 同換気装置の動作を示すフローチャート
【図4】 本発明の実施の形態2の換気装置の構成を示すブロック図
【図5】 本発明の実施の形態3の換気装置の構成を示すブロック図
【図6】 本発明の参考例1の換気装置の構成を示す正面図
【図7】 同換気装置の構成を示すブロック図
【図8】 同換気装置の動作を示すフローチャート
【図9】 本発明の参考例2の換気装置の構成を示すブロック図
【図10】 従来の換気装置の構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 コンロスイッチ操作部
2 調理用コンロ
2A 調理用コンロ
2B 調理用コンロ
3 送信部
4 送風機
5 排出装置
5A 排出装置
5B 排出装置
6 受信部
7 制御部
8 報知手段
9 スイッチ操作部
31 温度異常検知部
32 ガス漏れ検知部
33 照明器具
33A 照明器具
34 手動照明スイッチ
54 照明連動記憶部

Claims (4)

  1. 調理用コンロ側から発生する油煙等を排出するように送風機を設けた排出装置と、この排出装置に調理用コンロの運転開始、運転変更または停止の信号を受信するように設けた受信部と、この受信部が受信した信号に基づいて前記排出装置に設けた前記送風機の運転を制御する制御部と、この制御部を介し手動による操作で前記送風機の運転を変更できるスイッチ操作部とを備え、前記調理用コンロより発信され前記受信部が受信した信号に基づいて自動運転を行い、この自動運転中に前記スイッチ操作部の手動操作で風量設定を行ったときは、その後前記調理用コンロより発信され前記受信部が受信した運転変更の信号に基づいて風量設定の変更は行わず前記スイッチ操作部の手動操作による風量設定を優先して運転を行う構成とした換気装置であって、前記調理用コンロに設けられたコンロスイッチ操作部からの停止信号または運転の開始信号のいずれかを受信することで前記スイッチ操作部の手動操作による運転を解除し、その後は前記調理用コンロより発信される信号により前記送風機の運転を前記調理用コンロの運転状態に連動させ制御する自動運転に変更される構成とした換気装置。
  2. 調理用コンロの運転または停止信号のいずれかを受信したときに、受信したことを報知する報知手段を排出装置に備え、前記報知手段が前記調理用コンロの運転または停止信号のいずれかの受信信号を受けたのち、コンロスイッチ操作部を操作したとき操作を受けつけたことを報知する前記調理用コンロ側のブザーの鳴動より所定時間遅延させて報知する構成とした請求項1記載の換気装置。
  3. 調理用コンロに温度異常検知部を設け、調理用コンロより温度の異常上昇による停止信号を受信したときには、送風機の運転を速やかに停止させる構成とした請求項1記載の換気装置。
  4. ガスを使用する調理用コンロにガス漏れ検知部を設け、ガス漏れを検知し、停止信号が受信されたときには手動設定の優先を解除し、送風機の運転を継続させる構成とした請求項1記載の換気装置。
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