JP6666734B2 - 換気システム - Google Patents

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Description

本明細書に開示する技術は、換気システムに関する。
特許文献1に開示されている換気システムは、室内に配置されている調理器(室内機器)と、室内の空気を換気する換気手段と、換気手段の風量を手動で設定可能な風量設定手段と、制御手段を備えている。換気手段は、調理器の状態に応じた風量で自動的に動作する自動モードと、風量設定手段で手動設定された風量で動作する手動モードを備えている。この換気システムでは、換気手段が自動モードで動作しているときにユーザーが風量設定手段で風量を手動設定すると、制御手段が換気手段のモードを自動モードから手動モードに変更する。そうすると換気手段が手動モードで動作する。換気手段が手動モードで動作することによって、ユーザーが希望する風量で室内の空気を換気することができる。その後、制御手段は換気手段のモードを手動モードに維持し続ける。換気手段のモードが自動モードに戻ることはない。
また、特許文献1には、従来の技術として、換気手段が手動モードで動作しているときにユーザーが調理器を操作すると、制御手段が換気手段のモードを手動モードから自動モードに変更する技術が開示されている。そうすると換気手段が自動モードで動作する。換気手段が自動モードで動作することによって、調理器の状態に応じた風量で室内の空気を換気することができる。
特開2003−294283号公報
特許文献1の換気システムでは、換気手段のモードが自動モードに戻ることがないので、換気手段はユーザーが風量設定手段で手動設定した風量で室内の空気を換気し続ける。そうすると、換気手段のモードが手動モードに変更された後は、調理器(室内機器)の状態に応じた風量で室内の空気を換気することができない。
一方、特許文献1の従来の技術では、ユーザーによる調理器の手動操作によって換気手段のモードが自動モードに戻るので、手動モードによる換気が途中で遮断されてしまい、手動モードで換気する時間がユーザーの希望に反して短くなる。そのため、ユーザーが希望する風量(風量設定手段で手動設定された風量)で室内を十分に換気することができない。
そこで本明細書は、ユーザーが換気手段の風量を変更すると、ユーザーの希望風量で換気する時間を十分に確保することができるとともに、その後に再び室内機器の状態に応じた風量で室内の空気を換気することができる技術を提供する。
本明細書に開示する換気システムは、室内に配置されている室内機器と、室内の空気を換気する換気手段と、換気手段の風量をユーザーの指示により手動で設定可能な風量設定手段と、制御手段を備えている。制御手段は、換気モードとして、室内機器の状態に応じた風量で換気手段を動作させる第1換気モードと、風量設定手段でユーザーの指示により手動で設定された風量で換気手段を動作させる第2換気モードを実行可能である。制御手段は、第1換気モードを実行中に第2換気モードが実行されると、換気モードを第2換気モードに変化させた後に、所定時間が経過すると第2換気モードから第1換気モードに戻す。
このような構成によれば、まず、制御手段が第1換気モードを実行し、換気手段は、室内機器の状態に応じた風量で室内の空気を換気する。その後、ユーザーが風量設定手段で風量を設定すると、制御手段が第2換気モードを実行し、換気手段は、設定された風量で室内の空気を換気する。また、その後、所定時間が経過すると制御手段は換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻すので、換気手段は再び第1換気モードの風量で動作して室内機器の状態に応じた風量で室内の空気を換気する。このように動作することで、制御手段が第1換気モードを実行しているときにユーザーが風量設定手段で風量を設定することによって、ユーザーが希望する風量で室内の空気を換気することができる。また、換気手段が所定時間にわたって第2換気モードの風量で動作するので、ユーザーが希望する風量で換気する時間を十分に確保することができる。また、制御手段は第2換気モードを実行した後に再び第1換気モードに戻すので、再び室内機器の状態に応じた風量で室内の空気を換気することができる。したがって、ユーザーが換気手段の風量を変更すると、ユーザーの希望風量で換気する時間を十分に確保することができるとともに、その後に再び室内機器の状態に応じた風量で室内の空気を換気することができる。
上記の換気システムでは、制御手段が、換気モードを第1換気モードから第2換気モードに変化させたときの第1換気モードの風量を記憶しておき、前記換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻すときに、記憶している前記第1換気モードの風量で換気手段を動作させてもよい。
このような構成によれば、制御手段が、換気モードを第2換気モードから再び第1換気モードに戻すときに、以前の第1換気モードのときの風量で再び換気手段が動作する。これによって、ユーザーが換気手段の風量を変更したとしても、所定時間が経過したときに再び元の風量で室内の空気を換気することができる。
また、上記の換気システムでは、制御手段が、換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻すときに、そのときの室内機器の状態に応じた風量で換気手段を動作させてもよい。
このような構成によれば、制御手段が換気モードを第2換気モードから再び第1換気モードに戻るときに、そのときの室内機器の状態に応じた風量で換気手段が動作する。これによって、ユーザーが換気手段の風量を変更したとしても、所定時間が経過したときに、そのとき(すなわち現在)の室内機器の状態に応じた風量で室内の空気を換気することができる。
上記の換気システムでは、室内機器が、調理器および室内の空気質を検知する空気質検知器であってもよい。室内機器の状態とは、調理器の運転状態および空気質検知器が検知した室内の空気質であってもよい。
室内に調理器があると、調理によって臭いが発生することがある。また、調理器が燃焼式の場合は、燃焼排ガスが発生することがある。そこで、調理器の運転状態や空気質検知器が検知した室内の空気質を合わせて考慮することによって、適切な風量で換気を行うことができる。
また、制御手段が、第1換気モードを実行中に第2換気モードが実行されると、換気モードを第2換気モードに変化させた後に、前記所定時間が経過する前に調理器の運転状態が変化した場合は、調理器の運転状態に応じた風量で換気手段を動作させてもよい。
このような構成によれば、換気モードが第1換気モードから第2換気モードに変化してから所定時間が経過していなくても、調理器の運転状態が変化した場合には必要に応じて、その変化に応じた風量で換気手段が動作する。そのため、例えば調理器の運転状態が室内の空気質を悪化させる方向へ急激に変化したとしても、その変化に迅速に対応することができる。
実施例に係る換気システムが設置されている室の立面図である。 実施例に係る換気システムのブロック図である。 第1実施例に係る換気システムの動作を説明するための図である。 第2実施例に係る換気システムの動作を説明するための図である。 第3実施例に係る換気システムの動作を説明するための図である。 第4実施例に係る換気システムの動作を説明するための図である。 第5実施例に係る換気システムの動作を説明するための図である。 第6実施例に係る換気システムの動作を説明するための図である。 第7実施例に係る換気システムの動作を説明するための図である。
図1に示すように、実施例に係る換気システム1は、ガスコンロ20と、レンジフード30と、センサ40と、警報器70と、リモコン60と、コントローラー50を備えている。換気システム1は、例えば、マンションや戸建における室9に設置される。
室9の内部領域である室内90は、キッチン領域91と、キッチン領域91の外部にあるダイニング領域92に分けられる。キッチン領域91では、ユーザーが調理を行うことができる。ダイニング領域92では、ユーザーが食事を行うことができる。
ガスコンロ20(調理器の一例)は、キッチン領域91に配置されている。ガスコンロ20は、室内90に配置されている室内機器である。ガスコンロ20は、ガスを燃焼させた火力を利用してユーザーが調理を行うための機器である。ユーザーが調理を行うとガスコンロ20の周囲に熱、水分および油分等が生じる。
ガスコンロ20は、バーナー21と、バーナー21の点火または消火をするためのスイッチ22と、バーナー21の火力を調節するための調節部23を備えている。ガスコンロ20の動作状態は調節可能である。具体的には、ガスコンロ20は、バーナー21の火力を多段階で調節できるように構成されている。例えば、バーナー21の火力を「消火」、「弱」、「中」、「強」の4段階で調節することができる。ユーザーがスイッチ22を入れるとバーナー21が点火し、スイッチ22を切るとバーナー21が消火する。また、ユーザーが調節部23を操作するとバーナー21の火力状態を調節することができる。
レンジフード30(換気手段の一例)は、キッチン領域91に配置されている。レンジフード30は、ガスコンロ20の上方に配置されており、ガスコンロ20と対向している。
レンジフード30は、ファン31とカバー32を備えている。レンジフード30は、ファン31が回転することによって室内90の空気を換気する。カバー32はファン31を覆っている。レンジフード30は、ファン31の回転速度を多段階で調節することによって、室内90の空気を換気する風量を多段階で調節できるように構成されている。例えば、換気の風量を「0(停止)」、「弱」、「中」、「強」の4段階で調節することができる。レンジフード30は、風量が「0(停止)」である場合は動作しない。
レンジフード30は、後述するコントローラー50が第1換気モードと第2換気モードを実行することで、それぞれの風量で動作可能である。第1換気モードは、ガスコンロ20又はセンサ40の状態に応じた風量で動作するモードである。第2換気モードは、リモコン60で設定された風量で動作するモードである。
センサ40(空気質検知器の一例)は、キッチン領域91に配置されている。センサ40は、室内90に配置されている室内機器である。センサ40は、室内90の空気質を継続的に検知している。センサ40は、ガスコンロ20から離れた位置に配置されている。また、センサ40は、後述する警報器70の筐体内に設けられている。
室内90の空気質は、例えば、室内90の空気の温度、湿度、臭気、室内90に配置された燃焼式器具の燃焼排ガス、未燃ガス等によって変化する。例えば、室内90に配置されているゴミ箱の中のゴミや調理中の料理から臭気が発生したり、ガスコンロ20や室内90に配置されている燃焼式暖房機の燃焼排ガスが増加した場合には室内90の空気質が悪化する。センサ40は、検知した室内90の空気質を所定の基準に照らしてランク分けすることができる。例えば、センサ40は、室内90の空気質を「正常」、「やや悪い」、「悪い」、「とても悪い」の4つにランク分けすることができる。例えば、室内90の空気の温度が25℃であり、湿度が50%であり、臭気が発生していない場合は、室内90の空気質は「正常」のランクに該当する。また、例えば、室内90の空気質が悪化した場合は、悪化の程度に応じて、室内90の空気質が「やや悪い」、「悪い」、「とても悪い」のいずれかのランクに該当する。
警報器70は、キッチン領域91に配置されている。警報器70は、ガスコンロ20から離れた位置に配置されている。警報器70は、室内90の空気質に異常がある場合にその異常を周囲に知らせるブザー、スピーカー、ランプ等の報知手段80を備えている。
リモコン60(風量設定手段の一例)は、レンジフード30の風量を設定可能に構成されている。ユーザーがリモコン60を操作することによって、レンジフード30の風量を「0(停止)」、「弱」、「中」、「強」の4段階で設定することができる。リモコン60は、レンジフード30と無線通信可能に構成されている。無線通信としては、例えばBluetooth(登録商標)による通信や、赤外線による通信等を用いることができる。
コントローラー50(制御手段の一例)は、キッチン領域91に配置されている。コントローラー50は、ガスコンロ20から離れた位置に配置されている。コントローラー50は、センサ40と同様に警報器70の筐体内に配置されている。コントローラー50とセンサ40と報知手段80は、警報器70内に配置されている。
図2に示すように、コントローラー50は、ガスコンロ20およびレンジフード30と無線通信可能に構成されている。無線通信としては、例えばBluetoothによる通信や、赤外線による通信等を用いることができる。また、コントローラー50は、センサ40および報知手段80と通信可能に構成されている。コントローラー50は、ガスコンロ20とセンサ40から受信する情報に基づいてレンジフード30の運転を制御する。
次に、換気システム1の風量について説明する。上記の構成を備えている換気システム1では、ガスコンロ20を使用する場合に、ガスコンロ20の動作状態に適したレンジフード30の風量がある。そこで、ガスコンロ20の動作状態に応じたレンジフード30の風量が予め設定されている(以下、「ガスコンロ対応風量」という場合がある。)。具体的には、ガスコンロ20のバーナー21の火力に応じたレンジフード30の風量が設定されている。ガスコンロ20の「消火」、「弱」、「中」、「強」の各火力に応じて、レンジフード30の風量が「0(停止)」、「弱」、「中」、「強」に設定されている。
ガスコンロ20は、火力に応じた風量情報をコントローラー50へ送信可能に構成されている。例えば、ガスコンロ20は、火力が「中」である場合、それに応じたレンジフード30の風量「中」をコントローラー50へ送信する。また、ガスコンロ20は、火力が「弱」または「強」に調節された場合、調節後の火力に応じたレンジフード30の風量「弱」または風量「強」をコントローラー50へ送信する。
また、上記の構成を備えている換気システム1では、レンジフード30で室内90の空気を換気する場合に、センサ40が検知した室内90の空気質に適したレンジフード30の風量がある。そこで、センサ40が検知した室内90の空気質に応じたレンジフード30の風量が予め設定されている(以下、「センサ対応風量」という場合がある。)。具体的には、室内90の空気質に応じたレンジフード30の風量が設定されている。例えば、「正常」、「やや悪い」、「悪い」、「とても悪い」の各空気質に対応して、レンジフード30の風量が「0(停止)」、「弱」、「中」、「強」に設定されている。
センサ40は、検知した室内90の空気質に応じた風量情報をコントローラー50へ送信可能に構成されている。例えば、センサ40は、検知した室内90の空気質が「悪い」に該当する場合、それに応じたレンジフード30の風量「中」をコントローラー50へ送信する。また、センサ40は、室内90の空気質が「やや悪い」または「とても悪い」に変化した場合、変化後の空気質に応じたレンジフード30の風量「弱」または風量「強」をコントローラー50へ送信する。
レンジフード30は、リモコン60から受信した風量情報をコントローラー50へ送信可能に構成されている。例えば、レンジフード30は、リモコン60から受信した風量が「中」である場合、その風量「中」をコントローラー50へ送信する。
コントローラー50は、メモリ52を備えている。メモリ52は、各種の情報を記憶する。メモリ52は、ガスコンロ20の動作状態に応じたレンジフード30の風量(ガスコンロ対応風量)と、センサ40が検知した室内90の空気質に応じたレンジフード30の風量(センサ対応風量)を記憶することができる。また、メモリ52は、レンジフード30の現在の風量(以下、「レンジフード現在風量」という場合がある。)を記憶することができる。また、メモリ52は、リモコン60で設定されたレンジフード30の風量(以下、「リモコン対応風量」という場合がある。)を記憶することができる。
(第1実施例)
次に、換気システムの動作について説明する。まず、第1実施例について説明する。図3に示すように、第1実施例の初期状態では、ガスコンロ20のバーナー21が点火しておらず、火力が「消火」であるとする。また、初期状態では、センサ40が検知した室内90の空気質が「正常」であるとする。また、初期状態では、レンジフード30のファン31が停止しており、風量が「0(停止)」であるとする。
また、初期状態では、メモリ52が、ガスコンロ対応風量として、ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」を記憶している。また、メモリ52は、センサ対応風量として、室内90の空気質「正常」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」を記憶している。また、メモリ52は、レンジフード現在風量として、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」を記憶している。
初期状態からユーザーがガスコンロ20のスイッチ22を入れるとバーナー21が点火する。また、ユーザーがガスコンロ20の調節部23を操作して火力「強」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「強」に応じたレンジフード30の風量「強」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S11)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「強」に応じたレンジフード30の風量「強」)をメモリ52に格納する(S12)。
また、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「強」に応じたレンジフード30の風量「強」)をレンジフード30へ送信する(S13)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量に基づいて風量「強」で動作する。レンジフード30は、風量「強」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「強」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S14)。
以上のようにして、レンジフード30がガスコンロ20の火力「強」に応じた風量「強」(ガスコンロ対応風量)で動作する。すなわち、コントローラー50が第1換気モードを実行し、レンジフード30が第1換気モードの風量で動作する。
その後、ガスコンロ20の点火から時間が経過したときに、ユーザーがリモコン60でレンジフード30の風量を「中」に設定したとする。そうすると、リモコン60が、設定されたレンジフード30の風量「中」(リモコン対応風量)をレンジフード30へ送信する(S15)。レンジフード30は、リモコン60から受信したリモコン対応風量(リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」)に基づいて風量「中」で動作する。レンジフード30は、風量「中」で室内90の空気を換気する。また、レンジフード30は、受信したリモコン対応風量(リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」)をコントローラー50へ送信する(S16)。
コントローラー50は、リモコン対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したリモコン対応風量(リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」)をメモリ52に格納する(S17)。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「中」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S18)。
以上のようにして、レンジフード30がリモコン60で設定された風量「中」(リモコン対応風量)で動作する。すなわち、ユーザーがリモコン60で風量を設定することによって、コントローラー50が第2換気モードを実行し、換気モードが第1換気モードから第2換気モードに変化する。
また、コントローラー50は、リモコン対応風量を受信すると、所定時間(例えば10分)のタイマーを設定する。その後、タイマー設定された所定時間が経過してタイマーが切れると、コントローラー50は、S12でメモリ52に記憶しているガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「強」に応じたレンジフード30の風量「強」)をレンジフード30へ送信する(S19)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量に基づいて風量「強」で動作する。レンジフード30は、風量「強」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「強」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S20)。
以上のようにして、レンジフード30がガスコンロ20の火力「強」に応じた風量「強」(ガスコンロ対応風量)で動作する。すなわち、タイマー設定された所定時間が経過することによって、コントローラー50が第1換気モードを実行し、換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻す。タイマー設定された所定時間にわたってレンジフード30が第2換気モードの風量で動作した後に第1換気モードの風量で動作する。
その後、更に時間が経過したときに、ユーザーがガスコンロ20の火力を「強」から「消火」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S21)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)をメモリ52に格納する(S22)。また、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量をレンジフード30へ送信する(S23)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)に基づいて停止する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S24)。以上のようにして、換気システム1によって室内90の空気を換気することができる。
以上、第1実施例に係る換気システム1の構成と動作について説明した。以上で説明したように、第1実施例に係る換気システム1は、室内90に配置されているガスコンロ20と、室内90の空気を換気するレンジフード30と、レンジフード30の風量を設定可能なリモコン60と、コントローラー50を備えている。コントローラー50は、ガスコンロ20の火力状態に応じた風量でレンジフード30を動作させる第1換気モードと、リモコン60で設定された風量でレンジフード30を動作させる第2換気モードを選択的に実行可能としている。コントローラー50は、換気モードを第1換気モードから第2換気モードに変化させた後に、所定時間が経過すると前記換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻している。
このような構成を備えている換気システム1では、まず、コントローラー50が第1換気モードを実行し、レンジフード30はガスコンロ20の火力状態に応じた風量で室内90の空気を換気する。その後、ユーザーがリモコン60で風量を設定すると、コントローラー50が第2換気モードを実行し、レンジフード30は設定された風量で室内90の空気を換気する。また、その後、タイマー設定された所定時間が経過してタイマーが切れると、コントローラー50が再び第1換気モードを実行し、レンジフード30はガスコンロ20の火力状態に応じた風量で室内90の空気を換気する。このように、レンジフード30が第1換気モードの風量で動作しているときにユーザーがリモコン60で風量を設定することによって、ユーザーが希望する風量で室内90の空気を換気することができる。また、レンジフード30が所定時間にわたって第2換気モードの風量で動作するので、ユーザーが希望する風量で換気する時間を十分に確保することができる。また、コントローラー50が第2換気モードを実行した後に再び第1換気モードに戻すので、再びガスコンロ20の火力状態に応じた風量で室内90の空気を換気することができる。したがって、ユーザーがレンジフード30の風量を変更すると、ユーザーの希望風量で換気する時間を十分に確保することができるとともに、その後に再びガスコンロ20の火力状態に応じた風量で室内90の空気を換気することができる。
また、上記の換気システム1では、コントローラー50が、換気モードを第1換気モードから第2換気モードに変化させたときの第1換気モードの風量をメモリ52に記憶しておき、前記換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻すときに、メモリ52に記憶している前記第1換気モードの風量で換気手段を動作させている。
このような構成によれば、換気モードを第2換気モードから再び第1換気モードに戻すときに、以前の第1換気モードのときの風量で再びレンジフード30が動作する。これによって、ユーザーがレンジフード30の風量を変更したとしても、所定時間が経過したときに再び元の風量で室内90の空気を換気することができる。
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。以下の説明において、上記の説明における構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
(第2実施例)
上記の第1実施例では、第1換気モードでガスコンロ20の状態に応じた風量で動作する構成について説明したが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、第1換気モードでセンサ40の状態に応じた風量で動作してもよい。
次に第2実施例について説明する。図4に示すように、第2実施例の初期状態は第1実施例の初期状態と同じである。第2実施例では、初期状態から時間が経過したときに、室内90の空気質が「正常」から「とても悪い」に変化したとする。室内90の空気質は、センサ40によって継続的に検知されている。センサ40は、室内90の空気質が「とても悪い」に変化したことを検知する。センサ40は、検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」(センサ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S31)。
コントローラー50は、センサ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」)をメモリ52に格納する(S32)。
また、コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」)をレンジフード30へ送信する(S33)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したセンサ対応風量に基づいて風量「強」で動作する。レンジフード30は、風量「強」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「強」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S34)。
以上のようにして、レンジフード30が、センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」(センサ対応風量)で動作する。すなわち、レンジフード30が第1換気モードの風量で動作する。
その後、室内90の空気質が変化してから時間が経過したときに、ユーザーがリモコン60でレンジフード30の風量を「中」に設定したとする。そうすると、リモコン60が、設定されたレンジフード30の風量「中」(リモコン対応風量)をレンジフード30へ送信する(S35)。レンジフード30は、リモコン60から受信したリモコン対応風量(リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」)に基づいて風量「中」で動作する。レンジフード30は、風量「中」で室内90の空気を換気する。また、レンジフード30は、受信したリモコン対応風量(リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」)をコントローラー50へ送信する(S36)。
コントローラー50は、リモコン対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したリモコン対応風量(リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」)をメモリ52に格納する(S37)。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「中」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S38)。
以上のようにして、レンジフード30が、リモコン60で設定された風量「中」(リモコン対応風量)で動作する。すなわち、レンジフード30が第2換気モードで動作する。ユーザーがリモコン60で風量を設定することによって、換気モードが第1換気モードから第2換気モードに変化する。
また、コントローラー50は、リモコン対応風量を受信すると、所定時間(例えば10分)のタイマーを設定する。その後、タイマー設定された所定時間(例えば10分)が経過してタイマーが切れると、コントローラー50は、S32でメモリ52に記憶しているセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」)をレンジフード30へ送信する(S39)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したセンサ対応風量に基づいて風量「強」で動作する。レンジフード30は、風量「強」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「強」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S40)。
以上のようにして、レンジフード30が、センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」(センサ対応風量)で動作する。すなわち、レンジフード30が第1換気モードの風量で動作する。タイマー設定された所定時間が経過することによって、コントローラー50が換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻す。タイマー設定された所定時間にわたってレンジフード30が第2換気モードの風量で動作した後に第1換気モードの風量で動作する。
その後、更に時間が経過したときに、室内90の空気質が「とても悪い」から「正常」に変化したとする。そうすると、センサ40が、室内90の空気質が「正常」に変化したことを検知する。センサ40は、検知した室内90の空気質「正常」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」(センサ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S41)。
コントローラー50は、センサ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「正常」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)をメモリ52に格納する(S42)。また、コントローラー50は、受信したセンサ対応風量をレンジフード30へ送信する(S43)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「正常」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)に基づいて停止する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S44)。以上のようにして、換気システム1によって室内90の空気を換気することができる。
以上、第2実施例に係る換気システムの構成と動作について説明した。上記の換気システム1は、室内90に配置されているセンサ40と、室内90の空気を換気するレンジフード30と、レンジフード30の風量を設定可能なリモコン60と、コントローラー50を備えている。コントローラー50は、センサ40の検知状態に応じた風量でレンジフード30を動作させる第1換気モードと、リモコン60で設定された風量でレンジフード30を動作させる第2換気モードを選択的に実行可能としている。コントローラー50は、換気モードを第1換気モードから第2換気モードに変化させた後に、所定時間が経過すると前記換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻している。
このような構成によっても、第1実施例と同様に、レンジフード30が第1換気モードの風量で動作しているときにユーザーがリモコン60で風量を設定することによって、ユーザーが希望する風量で室内90の空気を換気することができる。また、コントローラー50が第2換気モードを実行した後に再び第1換気モードに戻すので、再びセンサ40の検知状態に応じた風量で室内90の空気を換気することができる。したがって、ユーザーがレンジフード30の風量を変更すると、ユーザーの希望風量で換気する時間を十分に確保することができるとともに、その後に再びセンサ40の検知状態に応じた風量で室内90の空気を換気することができる。
(第3実施例)
次に第3実施例について説明する。図5に示すように、第3実施例のS18までの動作は、上記の第1実施例のS18までの動作と同じである。したがって、第3実施例のS18までの動作の説明を省略する。
S18の動作が終了した状態では、ガスコンロ20の火力が「強」である。また、室内90の空気質が「正常」である。また、リモコン60で設定された風量が「中」である。また、レンジフード30の現在の風量が「中」である。また、所定時間のタイマーが設定されている。
その後、S18の動作が終了してから時間が経過したときに、ユーザーがガスコンロ20の火力を「強」から「弱」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「弱」に応じたレンジフード30の風量「弱」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S51)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。一方、所定時間のタイマーが設定されている間は、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「弱」に応じたレンジフード30の風量「弱」)をメモリ52に格納しない。また、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量をレンジフード30へ送信しない。したがって、レンジフード30は、リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」(リモコン対応風量)で動作し続ける。レンジフード30は、風量「中」で室内90の空気を換気し続ける。
その後、ユーザーがガスコンロ20の火力を調節してから時間が経過したときに、室内90の空気質が「正常」から「やや悪い」に変化したとする。室内90の空気質は、センサ40によって継続的に検知されている。センサ40は、室内90の空気質が「やや悪い」に変化したことを検知する。センサ40は、検知した室内90の空気質「やや悪い」に応じたレンジフード30の風量「弱」(センサ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S52)。
コントローラー50は、センサ対応風量を受信する。一方、所定時間のタイマーが設定されている間は、コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「やや悪い」に応じたレンジフード30の風量「弱」)をメモリ52に格納しない。また、コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「やや悪い」に応じたレンジフード30の風量「弱」)をレンジフード30へ送信しない。したがって、レンジフード30は、リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」(リモコン対応風量)で動作し続ける。レンジフード30は、風量「中」で室内90の空気を換気し続ける。
その後、タイマー設定された所定時間(例えば10分)が経過してタイマーが切れると、コントローラー50は、メモリ52に記憶しているガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「強」に応じたレンジフード30の風量「強」)をレンジフード30へ送信する(S53)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量に基づいて風量「強」で動作する。レンジフード30は、風量「強」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「強」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S54)。
以上のようにして、レンジフード30が、メモリ52に記憶しているガスコンロ20の火力「強」に応じた風量「強」(ガスコンロ対応風量)で動作する。すなわち、タイマー設定された所定時間が経過することによって、コントローラー50が第1換気モードを実行し、換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻す。タイマー設定された所定時間にわたってレンジフード30が第2換気モードの風量で動作した後に第1換気モードの風量で動作する。
その後、更に時間が経過したときに、ユーザーがガスコンロ20の火力を「弱」から「消火」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S55)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)をメモリ52に格納する(S56)。また、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量をレンジフード30へ送信する(S57)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)に基づいて停止する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S58)。以上のようにして、換気システム1によって室内90の空気を換気することができる。
以上、第3実施例に係る換気システムの構成と動作について説明した。このような構成によっても、レンジフード30のモードが第2換気モードから再び第1換気モードに戻るときに、以前の第1換気モードのときの風量で再びレンジフード30が動作する。これによって、ユーザーがレンジフード30の風量を変更したとしても、所定時間が経過したときに再び元の風量で室内90の空気を換気することができる。
(第4実施例)
上記の実施例では、所定時間のタイマーが設定されている間は、コントローラー50が、ガスコンロ対応風量とセンサ対応風量をメモリ52に格納しない構成であったが、この構成に限定されるものではない。
次に第4実施例について説明する。図6に示すように、第4実施例のS18までの動作は、上記の第1実施例のS18までの動作と同じである。したがって、第4実施例のS18までの動作の説明を省略する。
S18の動作が終了した状態では、ガスコンロ20の火力が「強」である。また、室内90の空気質が「正常」である。また、リモコン60で設定された風量が「中」である。また、レンジフード30の現在の風量が「中」である。また、所定時間のタイマーが設定されている。
その後、S18の動作が終了してから時間が経過したときに、ユーザーがガスコンロ20の火力を「強」から「弱」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「弱」に応じたレンジフード30の風量「弱」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S61)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「弱」に応じたレンジフード30の風量「弱」)をメモリ52に格納する(S62)。一方、所定時間のタイマーが設定されている間は、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量をレンジフード30へ送信しない。したがって、レンジフード30は、リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」(リモコン対応風量)で動作し続ける。レンジフード30は、風量「中」で室内90の空気を換気し続ける。
その後、タイマー設定された所定時間(例えば10分)が経過してタイマーが切れると、コントローラー50は、メモリ52に記憶しているガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「弱」に応じたレンジフード30の風量「弱」)をレンジフード30へ送信する(S63)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量に基づいて風量「弱」で動作する。レンジフード30は、風量「弱」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「弱」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S64)。
メモリ52に格納されているガスコンロ対応風量は、ガスコンロ20の現在の火力「弱」に応じた風量「弱」である。したがって、レンジフード30は、ガスコンロ20の現在の火力「弱」に応じた風量「弱」(ガスコンロ対応風量)で動作する。
以上のように、タイマー設定された所定時間が経過することによって、コントローラー50が換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻す。タイマー設定された所定時間にわたってレンジフード30が第2換気モードの風量で動作した後に第1換気モードの風量で動作する。レンジフード30は、第2換気モードの風量から第1換気モードの風量に戻るときに、そのときのガスコンロ20の火力「弱」に応じた風量「弱」で動作する。
その後、更に時間が経過したときに、ユーザーがガスコンロ20の火力を「弱」から「消火」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S65)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)をメモリ52に格納する(S66)。また、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量をレンジフード30へ送信する(S67)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)に基づいて停止する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S68)。以上のようにして、換気システム1によって室内90の空気を換気することができる。
以上、第4実施例に係る換気システムの構成と動作について説明した。上記の換気システム1では、コントローラー50が、換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻すときに、そのときのガスコンロ20の火力状態に応じた風量でレンジフード30を動作させている。
このような構成によれば、換気モードを第2換気モードから再び第1換気モードに戻すときに、その時点におけるガスコンロ20の火力状態に応じた風量でレンジフード30が動作する。これによって、ユーザーがレンジフード30の風量を変更したとしても、タイマー設定された時間が経過したときに、その時点におけるガスコンロ20の火力状態に応じた風量で室内90の空気を換気することができる。
(第5実施例)
上記の第4実施例では、第1換気モードでガスコンロ20の状態に応じた風量で動作する構成について説明したが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、第1換気モードでセンサ40の状態に応じた風量で動作してもよい。
次に第5実施例について説明する。図7に示すように、第5実施例のS38までの動作は、上記の第2実施例のS38までの動作と同じである。したがって、第5実施例のS38までの動作の説明を省略する。
S38の動作が終了した状態では、ガスコンロ20の火力が「消火」である。また、室内90の空気質が「とても悪い」である。また、リモコン60で設定された風量が「中」である。また、レンジフード30の現在の風量が「中」である。また、所定時間のタイマーが設定されている。
その後、S38の動作が終了してから時間が経過したときに、室内90の空気質が「とても悪い」から「やや悪い」に変化したとする。室内90の空気質は、センサ40によって継続的に検知されている。センサ40は、室内90の空気質が「やや悪い」に変化したことを検知する。センサ40は、検知した室内90の空気質「やや悪い」に応じたレンジフード30の風量「弱」(センサ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S71)。
コントローラー50は、センサ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「やや悪い」に応じたレンジフード30の風量「弱」)をメモリ52に格納する(S72)。一方、所定時間のタイマーが設定されている間は、コントローラー50は、受信したセンサ対応風量をレンジフード30へ送信しない。したがって、レンジフード30は、リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」(リモコン対応風量)で動作し続ける。レンジフード30は、風量「中」で室内90の空気を換気し続ける。
その後、タイマー設定された所定時間(例えば10分)が経過してタイマーが切れると、コントローラー50は、メモリ52に記憶しているセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「やや悪い」に応じたレンジフード30の風量「弱」)をレンジフード30へ送信する(S73)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したセンサ対応風量に基づいて風量「弱」で動作する。レンジフード30は、風量「弱」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「弱」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S74)。
メモリ52に格納されているセンサ対応風量は、センサ40が検知した現在の室内90の空気質「やや悪い」に応じた風量「弱」である。したがって、レンジフード30は、センサ40が検知した現在の室内90の空気質「やや悪い」に応じた風量「弱」(センサ対応風量)で動作する。
以上のように、タイマー設定された所定時間が経過することによって、コントローラー50が換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻す。タイマー設定された所定時間にわたってレンジフード30が第2換気モードの風量で動作した後に第1換気モードの風量で動作する。レンジフード30は、第2換気モードの風量から第1換気モードの風量に戻るときに、そのときのセンサ40が検知した室内90の空気質「やや悪い」に応じた風量「弱」で動作する。
その後、更に時間が経過したときに、室内90の空気質が「やや悪い」から「正常」に変化したとする。そうすると、センサ40が、室内90の空気質が「正常」に変化したことを検知する。センサ40は、検知した室内90の空気質「正常」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」(センサ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S75)。
コントローラー50は、センサ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「正常」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)をメモリ52に格納する(S76)。また、コントローラー50は、受信したセンサ対応風量をレンジフード30へ送信する(S77)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「正常」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)に基づいて停止する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S78)。以上のようにして、換気システム1によって室内90の空気を換気することができる。
以上、第5実施例に係る換気システムの構成と動作について説明した。上記の換気システム1では、コントローラー50が、換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻すときに、そのときのセンサ40の検知状態に応じた風量でレンジフード30を動作させている。
このような構成によれば、換気モードを第2換気モードから再び第1換気モードに戻すときに、その時点におけるセンサ40の検知状態に応じた風量でレンジフード30が動作する。これによって、ユーザーがレンジフード30の風量を変更したとしても、タイマー設定された時間が経過したときに、その時点におけるセンサ40の検知状態に応じた風量で室内90の空気を換気することができる。
(第6実施例)
上記の第4実施例及び第5実施例では、所定時間のタイマーが設定されている間に、メモリ52にガスコンロ対応風量またはセンサ対応風量の一方が格納される構成であったが、この構成に限定されるものではなく、メモリ52にガスコンロ対応風量およびセンサ対応風量の両方が格納される構成であってもよい。
次に第6実施例について説明する。図8に示すように、第6実施例のS62までの動作は、上記の第4実施例のS62までの動作と同じである。したがって、第6実施例のS62までの動作の説明を省略する。
その後、S62の動作が終了してから時間が経過したときに、室内90の空気質が「正常」から「とても悪い」に変化したとする。室内90の空気質は、センサ40によって継続的に検知されている。センサ40は、室内90の空気質が「とても悪い」に変化したことを検知する。センサ40は、検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」(センサ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S81)。
コントローラー50は、センサ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」)をメモリ52に格納する(S82)。一方、所定時間のタイマーが設定されている間は、コントローラー50は、受信したセンサ対応風量をレンジフード30へ送信しない。したがって、レンジフード30は、リモコン60で設定されたレンジフード30の風量「中」(リモコン対応風量)で動作し続ける。レンジフード30は、風量「中」で室内90の空気を換気し続ける。
その後、タイマー設定された所定時間(例えば10分)が経過してタイマーが切れると、コントローラー50は、メモリ52に記憶しているセンサ対応風量(センサ40が検知した室内90の空気質「とても悪い」に応じたレンジフード30の風量「強」)をレンジフード30へ送信する(S83)。すなわち、コントローラー50は、メモリ52に記憶しているガスコンロ対応風量(S62「弱」)とセンサ対応風量(S82「強」)のうち、最新の風量(S82「強」)をレンジフード30へ送信する(S83)。コントローラー50は、最後にメモリ52に格納された風量(S82「強」)をレンジフード30へ送信する。
レンジフード30は、コントローラー50から受信したセンサ対応風量に基づいて風量「強」で動作する。レンジフード30は、風量「強」で室内90の空気を換気する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「強」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S84)。
メモリ52に格納されているセンサ対応風量は、センサ40が検知した現在の室内90の空気質「とても悪い」に応じた風量「強」である。したがって、レンジフード30は、センサ40が検知した現在の室内90の空気質「とても悪い」に応じた風量「強」(センサ対応風量)で動作する。
その後、更に時間が経過したときに、ユーザーがガスコンロ20の火力を「弱」から「消火」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S85)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)をメモリ52に格納する(S86)。また、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量をレンジフード30へ送信する(S87)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)に基づいて停止する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S88)。以上のようにして、換気システム1によって室内90の空気を換気することができる。
このような構成によれば、換気モードが第2換気モードから再び第1換気モードに戻るときに、その時点におけるガスコンロ20の火力状態に応じた風量またはセンサ40の検知状態に応じた風量のうち、いずれか一方の最新の風量でレンジフード30が動作する。
(第7実施例)
上記の実施例では、所定時間のタイマーが設定されている間はレンジフード30の風量が変化しない構成であったが、この構成に限定されるものではない。
次に第7実施例について説明する。図9に示すように、第7実施例のS18までの動作は、上記の第1実施例のS18までの動作と同じである。したがって、第7実施例のS18までの動作の説明を省略する。
S18の動作が終了した状態では、ガスコンロ20の火力が「強」である。また、室内90の空気質が「正常」である。また、リモコン60で設定された風量が「中」である。また、レンジフード30の現在の風量が「中」である。また、所定時間のタイマーが設定されている。
その後、S18の動作が終了してから時間が経過したときに、ユーザーがガスコンロ20の火力を「強」から「消火」に調節したとする。そうすると、ガスコンロ20が、ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」(ガスコンロ対応風量)をコントローラー50へ送信する(S91)。
コントローラー50は、ガスコンロ対応風量を受信する。コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)をメモリ52に格納する(S92)。また、コントローラー50は、受信したガスコンロ対応風量をレンジフード30へ送信する(S93)。レンジフード30は、コントローラー50から受信したガスコンロ対応風量(ガスコンロ20の火力「消火」に応じたレンジフード30の風量「0(停止)」)に基づいて停止する。また、コントローラー50は、レンジフード30の現在の風量「0(停止)」(レンジフード現在風量)をメモリ52に格納する(S94)。その後、タイマー設定された所定時間が経過するとタイマーが切れる。
以上、第7実施例に係る換気システムの構成と動作について説明した。上記の換気システム1では、コントローラー50が、換気モードが第1換気モードから第2換気モードに変化した後に、タイマー設定した所定時間が経過する前にガスコンロ20の火力状態が変化した場合は、ガスコンロ20の火力状態に応じた風量で換気手段を動作させている。
このような構成によれば、換気モードが第1換気モードから第2換気モードに変化してからタイマー設定した時間が経過していなくても、ガスコンロ20の火力状態が変化した場合には、その変化に応じた風量でレンジフード30が動作する。そのため、ガスコンロ20の火力状態が急激に変化したとしても、その変化に迅速に対応することができる。例えば、ガスコンロ20の火力が「弱」から「強」や「強」から「消火」に急激に変化したとしても、その変化に迅速に対応することができる。また、ガスコンロ20の火力が「弱」から「強」に急激に変化したときは、室内の空気質が悪化する前にレンジフード30が「強」に対応した風量で換気を開始するので、空気質の悪化を抑制できる。また、ガスコンロ20の火力が「強」から「消火」に急激に変化したときはレンジフード30が停止して余分に動作しないので、余分な電力を消費することがなく省エネを図ることができる。また、室内90の静音性を向上させることができる。
(その他の実施例)
上記の実施例では、風量を設定するための設定手段の一例としてリモコン60を用いていたが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、レンジフード30が、風量を設定するための設定部(設定手段の他の一例)を備えていてもよい(図示省略)。あるいは、ガスコンロ20が、風量を設定するための設定部(設定手段の他の一例)を備えていてもよい(図示省略)。ユーザーがレンジフード30あるいはガスコンロ20の設定部を操作することによって、レンジフード30の風量を「0(停止)」、「弱」、「中」、「強」の4段階で設定することができる。
上記の実施例では、調理器の一例としてガスコンロ20を用いていたが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、調理器として炊飯器、電気コンロやオーブン、電磁誘導加熱調理器具(IH調理器)等を用いてもよい。
なお、本明細書で記載した実施例中では、ガスコンロ20やセンサ40からコントローラー50へ送られる情報は、それぞれガスコンロ20の火力に応じたレンジフード30の風量、空気質に応じたレンジフード30の風量としたが、予めガスコンロ20やセンサ40で風量に換算せずに、ガスコンロ20の火力情報、空気質の状態情報をそれぞれがコントローラー50にそのまま送信し、受信したコントローラー50側で風量に換算した後に各種判断を行う構成としても良いものである。
また、本明細書で説明したレンジフード30の風量制御は、第1換気モードでの風量と第2換気モードでの風量が異なっている場合に限らず、換気モード切り換え前後の風量が同じになる場合でも同様に制御される。
また、上記の各実施例では、ユーザーがリモコン60で「中」の風量を設定していたが、これに限定されるものではない。他の実施例では、ユーザーがリモコン60で「0(停止)」を設定してもよい。そうすると、レンジフード30が停止する。その後、タイマー設定された所定時間が経過すると、コントローラー50が換気モードを第2換気モードから第1換気モードに戻す。これによって、レンジフード30が第1換気モードの風量で動作する。このような構成によれば、ガスコンロ20の作動中にリモコン設定によってレンジフード30による換気が停止しても、所定時間経過後に、再びレンジフード30による換気が開始される。これによって、ユーザーがリモコン設定による換気の再開を忘れていたとしても、レンジフード30による換気が再開するので、室内90の空気質が悪化することを抑制できる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 :換気システム
9 :室
20 :ガスコンロ
21 :バーナー
22 :スイッチ
23 :調節部
30 :レンジフード
31 :ファン
32 :カバー
40 :センサ
50 :コントローラー
52 :メモリ
60 :リモコン
70 :警報器
80 :報知手段
90 :室内
91 :キッチン領域
92 :ダイニング領域

Claims (5)

  1. 室内に配置されている室内機器と、
    前記室内の空気を換気する換気手段と、
    前記換気手段の風量をユーザーの指示により手動かつ複数段階で設定可能な風量設定手段と、
    制御手段を備えており、
    前記制御手段は、換気モードとして、前記室内機器の状態に応じた風量で前記換気手段を動作させる第1換気モードと、前記風量設定手段で設定可能な複数段階の風量のうちユーザーの指示により手動で設定された風量で前記換気手段を動作させる第2換気モードを実行可能であり、
    前記制御手段は、前記第1換気モードを実行中に前記第2換気モードが実行されると、換気モードを前記第2換気モードに変化させた後に、所定時間が経過すると前記第2換気モードから前記第1換気モードに戻す、換気システム。
  2. 前記制御手段は、前記換気モードを前記第1換気モードから前記第2換気モードに変化させたときの前記第1換気モードの風量を記憶しておき、前記換気モードを前記第2換気モードから前記第1換気モードに戻すときに、記憶している前記第1換気モードの風量で前記換気手段を動作させた後に前記室内機器の状態に応じた風量で前記換気手段を動作させる、請求項1に記載の換気システム。
  3. 前記制御手段は、前記換気モードを前記第2換気モードから前記第1換気モードに戻すときに、そのときの前記室内機器の状態に応じた風量で前記換気手段を動作させる、請求項1に記載の換気システム。
  4. 前記室内機器が、調理器および前記室内の空気質を検知する空気質検知器であり、前記室内機器の状態とは、前記調理器の運転状態および前記空気質検知器が検知した室内の空気質である請求項1から3のいずれか一項に記載の換気システム。
  5. 前記制御手段は、前記第1換気モードを実行中に前記第2換気モードが実行されると、換気モードを前記第2換気モードに変化させた後に、前記所定時間が経過する前に前記調理器の運転状態が変化した場合は、前記調理器の運転状態に応じた風量で前記換気手段を動作させる、請求項4に記載の換気システム。
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