JPH10205840A

JPH10205840A - 換気装置

Info

Publication number: JPH10205840A
Application number: JP1380597A
Authority: JP
Inventors: Katsuaki Yano; 克明矢野; Hidekazu Oya; 秀和大矢; Katsuumi Waratani; 勝海藁谷
Original assignee: FUJI KOGYO CORP
Current assignee: FUJI KOGYO CORP
Priority date: 1997-01-28
Filing date: 1997-01-28
Publication date: 1998-08-04

Abstract

(57)【要約】【課題】電気調理器と換気装置との間が無線方式で、
しかも電気調理器の使用の有無に連動して確実に換気装
置の運転・停止が行われる換気装置を提供することにあ
る。【解決手段】フード内に送風手段が内蔵され、且つフ
ード又はフード内の送風手段に電気調理器の使用の有無
を検知するセンサが装備され、そのセンサの検知信号で
送風手段の運転・停止が自動的に行われる換気装置にお
いて、前記電気調理器の使用の有無を報知する操作信号
を、紫外線又は赤外線に乗せた無線信号で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は台所の電気調理器
（電気レンジ、ロースター等）の上方に設置され、調理
によって発生する臭い、蒸気等を吸引排気する換気装置
（レンジフードファン、台所用換気扇等）で、その換気
装置の運転・停止が電気調理器の使用の有無を検知して
自動的に行われる換気装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近の住宅は気密化が進んできており、
調理する時は該調理器具の上方に設置されている局所換
気用のレンジフードファン、換気扇等により調理臭、蒸
気、燃焼ガス等を屋外に排気する必要がある。特に、調
理器具がガス調理器具である場合は燃焼廃ガス、油煙、
調理臭、蒸気等が発生するため、レンジフードファンや
換気扇等を運転することが必要となるが、調理時レンジ
フードファンの運転スイッチが必ず操作されているとは
限らない。例えば、魚を焼く時など換気の必要性が顕著
な時以外には、しばしば運転操作忘れ或いは面倒がって
運転されないことがある。これの改善・対策としては調
理器具の使用とレンジフードファンの運転を連動させれ
ばよい。

【０００３】その連動の方式としては、例えば図６に示
すような有線接続方式が考えられる。即ち、電気調理器
Ａ’に装備された左右のヒータ13及びロースタ14の各ス
イッチ15に通電信号取出し用のダイオード16を接続し、
そのダイオードにリレー駆動コイル17を接続し、他方レ
ンジフードファンＢ’のモータ駆動回路に前記リレー駆
動コイルによって動作するリレースイッチ18を接続し、
その配線は調理器具からの熱を避けるよう壁等に埋め込
んだ防熱パイプ19に通して有線接続する。しかしこのよ
うな方式の場合、工事現場毎に取り付け仕様が異なり、
しかも工事が面倒なこともあって普及とまでは至ってい
ないのが実情である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の改善を図るもの
として、レンジフードファン側に調理器具の使用の有無
を検知するセンサを取付けてレンジフード側だけで装備
を完了し、調理器具の使用・停止に連動してレンジフー
ドファンが運転・停止される、調理器具と換気装置との
間を無線とする方式が開発され提案されている。その無
線方式には、例えば特開平１−２７３９３９号公報に示
す炎センサ（紫外線センサ）とガスセンサと温度センサ
を併用した方式、或いは温度センサで部屋の温度と送風
機を内蔵するフード内の温度差をピックアップする方
式、更にはガスの着火をとらえる炎センサをレンジフー
ドファン側に取付けるもの等が提案されているが、それ
らは何れも調理器の熱源がガスであるものにはある程度
確実な動作が期待できるが、熱源が電気である電気調理
器（電気レンジ）には確実な動作は期待できない。

【０００５】その理由は、電熱の調理器具の場合、ガス
のような燃焼による上昇気流が無い分温度センサが感知
するまでに時間が掛かり、その結果調理スタートと同時
に換気装置を連動動作させることは不可能に近い。即
ち、即応（応答）性に欠けるという問題点を有する。
又、当然のことではあるが炎センサでは電熱の使用は全
く検出できない。更に、ガスセンサについても調理によ
って発生する調理臭等、雑ガスがある程度の濃度に達し
ないと反応しないので、連動スイッチセンサとしては期
待できない。又、このガスセンサはその性質上、お酒の
アルコール、場合によっては珈琲の成分ガス、酢，醤油
等種々のガスを検知するため、誤動作の問題が生じる。
この誤動作の問題をクリヤーするための回路も考えられ
るが、その回路は単純ではなく、これらを含めるとコス
ト高になる。

【０００６】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
電気調理器と換気装置との間が無線方式で、しかも電気
調理器の使用の有無に連動して確実に換気装置の運転・
停止が行われる換気装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に本発明が講じた技術的手段は、フード内に送風手段が
内蔵され、且つフード又はフード内の送風手段に電気調
理器の使用の有無を検知するセンサが装備され、そのセ
ンサの検知信号で送風手段の運転・停止が自動的に行わ
れる換気装置において、前記電気調理器の使用の有無を
報知する操作信号を、紫外線又は赤外線に乗せた無線信
号で構成したことを特徴とする。上記の送風手段として
は、今日一般的に採用されているファンケーシング内に
ファンとモータが取付けられた送風機ユニット、或いは
換気扇の何れでも良く、又ファンケーシング内に装備さ
れるファンの形態も多翼ファン、プロペラファンの何れ
でもよい。又、電気調理器側に装備する発信発光部は該
調理器のトップ面またはその近傍とし、他方その信号を
受信する受信受光部はレンジフードファン等の換気装置
におけるフード内外の受信可能エリア面に配置する。

【０００８】上記フード又はフード内の送風手段に装備
されるセンサが炎センサである場合は、電気調理器側の
操作信号の発信部に紫外線波長をもつ、例えばハロゲン
ランプを使用する。又、センサが赤外線センサである場
合は、電気調理器側の操作信号の送信部に、例えば赤外
線波長をもつ発光ダイオードを使用する。そして、電気
調理器側に装備される発信部は、該電気調理器に装備さ
れる個々のヒータ電源用スイッチと連動し、どれかのヒ
ータ又はロースタが通電している間操作信号を発信発光
してもよいし、或いはどれかのヒータ又はロースタに通
電された場合、その開始時の数秒間「ＯＮ信号」を発信
発光し、全てのヒータ及びロースタの通電が切れたこと
を確認しその後数秒間「ＯＦＦ信号」を発信発光するよ
うにしてもよい。

【０００９】又、上記送信部から出力される操作信号は
単一のパルス信号で構成しても良いが、複数のパルス信
号群でコード化して構成し、他方レンジフードファン等
の換気装置側に装備される受信部には前記コード化した
信号を記憶させ、受信部で記憶コードと受信した信号を
照合して、調理器の使用の有無を判別するようにしても
よい。この場合は、操作信号をコード化することで誤動
作を防止することが可能となる。

【００１０】更に、前記換気装置が送風手段の回転速度
を「強」，「中」，「弱」に調節する調節機能及び、該
換気装置を手動によってＯＮ／ＯＦＦ操作する手動スイ
ッチを備えたものにおいて、前記した自動運転信号と手
動スイッチが操作された場合の優先順位は時間的に後か
ら入力された信号を優先させて換気装置が運転されるよ
うにする。

【００１１】上記の手段によれば、電気調理器に装備さ
れたヒータ又はロースタの何れかを使用する為に電源用
スイッチを操作すると、その通電操作に連動して発信発
光部から紫外線又は赤外線が出力され、その出力信号が
レンジフードファン等の換気装置側に装備された受信受
光部で受信されることで該換気装置は自動的に運転が開
始され、出力信号が無くなるか或いは通電が切れたこと
を示す「ＯＦＦ信号」が受信部に受信されると換気装置
の運転が停止される。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図１及び図２は電気調理器
の上方にレンジフードファンの換気装置が設置された使
用状態を示し、図中、Ａはヒータ１の他にロースタ２を
有した電気調理器、Ｂはフード３の内部に送風手段４を
備えた換気装置のレンジフードファンである。電気調理
器Ａは、調理台上面のトップ面ａ1 にヒータ１が配置さ
れ（図面では３口）、且つ調理台の前面にはロースタ２
が装備されると共に、調理台の上部前面に前記したヒー
タ１及びロースタ２の電源用スイッチ５が配置され、更
にトップ面ａ1 にはヒータ１及びロースタ２の使用の有
無を報知する操作信号の発信発光部６が上方に向けて配
置されている。

【００１３】電気調理器Ａの上方に設置されるレンジフ
ードファンＢは、下面が開口したフード３内に送風手段
４が収容された今日周知の形態のもので、前記フード３
は前面及び下面が開口されたフード本体３a の前面開口
部に前板３b が着脱可能に取り付けられて構成され、そ
のフード本体３a の背板と左右側板とに亘って底板３c
が架設され、その底板３c の前縁とフード本体３a の天
板とに亘ってフィルタ支持枠３d が取り付けられ、その
フィルタ支持枠３d にフィルタ３e が着脱可能に取り付
けられて送風手段４を収容設置する空間部３f が区画形
成されている。

【００１４】フード３内に収容設置される送風手段４
は、ファンケーシングとファンとそのファンを駆動する
モータとで構成された今日周知のもので、ファンケーシ
ングの吸込口は前記フィルタ３e と対向して配置され、
ファンケーシングの吐出口はフード３の天板に取り付け
たダクト継手７を介して排気ダクト８に連通接続され、
吸引した調理臭、蒸気等を屋外に排出し得るように構成
してある。

【００１５】前記したフード３の前板３b の裏側下部に
は該レンジフードファンの下方に配置される電気調理器
Ａのトップ面ａ1 を照らす照明器具10が取り付けられる
と共に、該前板３b の内側における電気調理器Ａのトッ
プ面ａ1 と対向する位置に、前記電気調理器Ａ側に装備
した発信発光部６の出力信号を受信受光する受信受光部
（センサ）９が取り付けられており、その受信受光部
（センサ）９が、電気調理器Ａのヒータ１又はロースタ
２に通電する為の電源用スイッチ５の操作に連動して発
信発光部６が出力する信号（紫外線又は赤外線）を検出
することで「ヒータ又はロースタの使用」、この検出の
消失をもって「ヒータ又はロースタの不使用」を判断す
る。そして、その受信受光部（センサ）９の検知信号は
図３に示すように制御部12に入力され、その制御部12か
らの出力でレンジフードファンＢの送風手段４のモータ
の運転・停止及び照明器具10の点灯・消灯が自動的に行
われる。

【００１６】又、フード３の前板３b の前面下部には、
送風手段４の運転（弱、中、強）・停止（切）を手動操
作する手動スイッチと、前板３b の裏側下部に取り付け
られる照明器具10を点灯・消灯する操作スイッチ等のス
イッチ部11が設けられている。更に、上記したフード３
の前板３b の内側に装備される受信受光部（センサ）９
としては炎センサ（紫外線センサ）、赤外線センサが使
用され、これに対応して電気調理器Ａ側に装備される発
信発光部６には、炎センサに対してはその感度領域の周
波数光（紫外線波長）を発光するハロゲンランプを使用
し、赤外線センサに対してはその感度領域の周波数光
（赤外線波長）を発光する発光ダイオードを使用する。

【００１７】電気調理器Ａ側に装備される上記発信発光
部６の信号出力（発光）は、ヒータ１及びロースタ２の
電源用スイッチ（コントローラ）５の操作に連動して作
動するリレー等の制御部13を介して出力されるように
し、且つその出力の形態は、どれかのヒータ１又はロー
スタ２が通電している間発光させる形態（図５のIII ）
（請求項４）、或いはどれかのヒータ１又はロースタ２
が通電を開始時の数秒間（ＯＮ信号）と、全てのヒータ
１及びロースタ２の通電が切れたＯＦＦ後の数秒間（Ｏ
ＦＦ信号）発光させる形態（図５のIV）（請求項５）、
又は前記した通電開始時と通電終了後の出力信号を複数
の信号群によってコード化して行う形態（図５のII）
（請求項６）等とする。尚、出力信号をコード化した場
合は誤動作防止を図ることができる。

【００１８】又、上記のレンジフードファンＢが速度調
節機能及び手動スイッチ等のスイッチ部11を備えたもの
にあっては、そのスイッチ部11を操作しての信号と、前
記した電気調理器Ａの使用の有無を検出しての自動運転
信号との優先順位は、時間的に後から入力された信号が
優先されるようにし、それにより自動運転開始後、速度
調節のスイッチ部11を操作すれば速度変更が可能で、
「切」スイッチを操作すれば電気調理器Ａの使用に関係
なくレンジフードファンＢの運転を停止させることがで
きる。

【００１９】上記の如く構成した換気装置は、電気調理
器Ａのヒータ１又はロースタ２を使用するためにそれら
に対応した電源用スイッチ（コントローラ）５を操作す
ると、該電源用スイッチ５の操作に連動して発信発光部
６から操作信号の紫外線波長光又は赤外線波長光が発光
出力され、その発光がレンジフードファンＢ側に装備さ
れた受信受光部（センサ）９で検知されると、その検知
信号が制御部12に入力され、制御部12からの出力でレン
ジフードファンＢの送風手段４のモータの運転が自動的
に行われる。そして、電気調理器Ａのヒータ１又はロー
スタ２の電源用スイッチ５を操作して使用を止めれば、
それに伴って発信発光部６からの発光が無くなるか、或
いは使用の停止を表す発光が出力され、それがレンジフ
ードファンＢ側の受信受光部（センサ）９で検知される
ことで送風手段４のモータの運転が停止される。尚、送
風手段４のモータの停止は、上記した操作信号の検知に
よって即停止させてもよいが、検知から数分間遅延運転
するようにして室内に残留する調理臭等を効果的に排出
するようにしてもよい。

【００２０】

【発明の効果】本発明に係る換気装置は請求項１乃至６
に記載の構成により、紫外線を発生しない電気調理器で
ありながら、該調理器の使用の有無に連動して確実に動
作する換気装置を提供することができる。又、請求項６
の構成によりレンジフードファン等の換気装置の誤動作
を確実に防止することができる。更に、請求項７に記載
の構成により自動運転後の換気装置を手動操作によって
運転状態を切り替え変更することができる。そして、請
求項８に記載の構成とすることで適確に連動動作する換
気装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る換気装置の設置状態を示す正面図
である。

【図２】同一部切欠側面図である。

【図３】換気装置の構成を示すブロック図である。

【図４】電気調理器に装備される発信発光部をハロゲン
ランプで構成した場合の回路図である。

【図５】本発明に係る発光と受光の関係を示すタイムチ
ャートである。

【図６】従来の有線方式による自動運転の構成を示す回
路図である。

【符号の説明】

Ａ…電気調理器Ｂ…レンジフードフ
ァン１…ヒータ２…ロースタ３…フード４…送風手段５…電源用スイッチ６…発信発光部９…受信受光部 11…スイッチ部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フード内に送風手段が内蔵され、且つフ
ード又はフード内の送風手段に電気調理器の使用の有無
を検知するセンサが装備され、そのセンサの検知信号で
送風手段の運転・停止が自動的に行われる換気装置にお
いて、前記電気調理器の使用の有無を報知する操作信号
を、紫外線又は赤外線に乗せた無線信号で構成したこと
を特徴とする換気装置。
【請求項２】上記フード又はフード内の送風手段に装
備されるセンサが炎センサで、電気調理器側の操作信号
の発信部に紫外線波長をもつハロゲンランプを使用した
請求項１記載の換気装置。
【請求項３】上記フード又はフード内の送風手段に装
備されるセンサが赤外線センサで、電気調理器側の操作
信号の発信部に赤外線波長をもつ発光ダイオードを使用
した請求項１記載の換気装置。
【請求項４】上記操作信号の発信部が、電気調理器に
装備された個々のヒータ電源用スイッチと連動し、どれ
かのヒータが通電している間、発信発光することを特徴
とする請求項２又は３記載の換気装置。
【請求項５】上記操作信号の発信部が、電気調理器に
装備された個々のヒータ電源用スイッチと連動し、どれ
かのヒータが通電を開始時の数秒間「ＯＮ信号」を発信
発光し、全てのヒータの通電が切れたことを確認しその
後の数秒間「ＯＦＦ信号」を発信発光することを特徴と
する請求項２又は３記載の換気装置。
【請求項６】上記発信部の信号を複数のパルス信号群
で構成し、その信号と受信部に設けた記憶コードを照合
して電気調理器の使用の有無を判別することを特徴とす
る請求項４又は５記載の換気装置。
【請求項７】上記換気装置が速度調節機能及び手動操
作スイッチを備え、その手動操作スイッチによる信号
と、前記した自動運転信号との優先順位は時間的に後か
ら入力された信号を優先し、選択運転可能としたことを
特徴とする請求項１乃至６の何れかに記載の換気装置。
【請求項８】上記発信発光部が電気調理器のトップ面
又はその近傍に配置され、受信受光部がフード内外の受
信可能エリア面に配置されたことを特徴とする請求項１
乃至７の何れかに記載の換気装置。