JP4365821B2 - デジタイザ装置、波形発生装置、変換方法、波形発生方法、及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
米国特許出願10/374,769 出願日 平成15年2月25日
同様に、同期すべき2つのデジタル信号のそれぞれをアナログ信号に変換して出力する波形発生装置においても、各デジタル信号をアナログ信号に変換する2つのDAコンバータの変換タイミングがずれると、本来同期すべき2つのアナログ信号の位相にずれが生じ、出力される信号の品質が落ちる。
上記の問題による信号の品質劣化を抑えるため、2つのDAコンバータ又は2つのADコンバータに対してクロック信号を等長配線する方法が用いられている。
以上に示したサンプルタイミング又は変換タイミングのずれは、ADコンバータやDAコンバータ、及び、その他信号の経路上の各種の回路や配線の特性のばらつきによっても生じる。従って、より高精度のデジタイザ装置又は波形発生装置を実現するためには、クロック信号等の等長配線のみならず、これらの要因による信号の品質劣化を防止することが望ましい。
そこで本発明は、このような問題を解決することを目的とする。
補正された前記第2信号周波数成分に基づいて、前記スキューが補正された前記第2デジタル信号を算出する補正第2信号算出部を更に備えてもよい。
また、前記第2信号周波数成分算出部は、前記第2デジタル信号を離散フーリエ変換することにより前記第2信号周波数成分を算出し、前記スキュー周波数成分算出部は、前記スキュー周波数成分として、前記スキューを補正する、周波数域における補正関数を算出し、前記第2信号周波数成分補正部は、周波数域における前記補正関数を前記第2信号周波数成分に乗じることにより、前記第2信号周波数成分を補正してもよい。
また、前記第1デジタル信号に基づいて、前記第1デジタル信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分を算出する第1信号周波数成分算出部を更に備え、前記第2信号周波数成分補正部は、前記スキュー周波数成分及び前記第1信号周波数成分に基づいて、前記第2信号周波数成分を補正してもよい。
また、前記第1デジタル信号に基づいて、前記第1デジタル信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分を算出する第2信号周波数成分算出部と、前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第1信号周波数成分を補正する第1信号周波数成分補正部とを更に備えてもよい。
また、前記2つのアナログ信号として同一の信号を前記AD変換部に入力した場合における前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号の位相のずれ量に基づいて、前記スキューを計測するスキュー計測部を更に備えてもよい。
また、本発明の第2の形態によると、2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換するデジタイザ装置であって、前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換部と、予め定められたフィルタ係数に基づいて、前記第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、前記2つのアナログ信号が前記AD変換部にサンプリングされるタイミングのスキュー及び前記予め定められたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する補正フィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部と、前記補正フィルタ係数に基づいて前記第2デジタル信号を変換し、前記スキューを補正した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタとを備えるデジタイザ装置を提供する。
前記補正フィルタ係数生成部は、前記予め定められたフィルタ係数がh(k・T)、前記スキューがτである場合に、前記補正フィルタ係数をh(k・T−τ)としてもよい。ただし、第1デジタルフィルタは前記予め定められたフィルタ係数をN個有し、kは0以上N−1以下の整数、TはAD変換部のサンプリング間隔である。
また、本発明の第3の形態によると、同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置であって、出力すべき第1アナログ信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分に基づいて、第1デジタル信号を生成する第1デジタル信号算出部と、出力すべき第2アナログ信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分に基づいて、第2デジタル信号を生成する第2デジタル信号算出部と、前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部と、前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキューに基づいて、前記第1アナログ信号に対する前記第2アナログ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出部と、前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出部が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正部とを備える波形発生装置を提供する。
前記スキュー周波数成分算出部は、前記スキュー周波数成分として、前記スキューを補正する、周波数域における補正関数を算出し、前記第2信号周波数成分補正部は、周波数域における前記補正関数を前記第2信号周波数成分に乗じることにより、前記第2信号周波数成分を補正し、前記第2デジタル信号算出部は、前記第2信号周波数成分補正部により補正された前記第2信号周波数成分を離散フーリエ逆変換することにより、前記第2デジタル信号を生成してもよい。
また、前記第2信号周波数成分補正部は、前記スキュー周波数成分及び前記第1信号周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出部が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正してもよい。
また、前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第1デジタル信号算出部が前記第1デジタル信号の生成に用いる前記第1信号周波数成分を補正する第1信号周波数成分補正部を更に備えてもよい。
また、前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号として同一の信号を前記DA変換部に入力した場合における前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号の位相のずれ量に基づいて、前記スキューを計測するスキュー計測部を更に備えてもよい。
本発明の第4の形態によると、同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置であって、第1のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第1アナログ信号の信号値を示す第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、第2のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第2アナログ信号の信号値を示す第2デジタル信号を変換した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタと、前記第1変換信号及び前記第2変換信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部と、前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキュー及び前記第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する前記第2のフィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部とを備える波形発生装置を提供する。
前記補正フィルタ係数生成部は、前記第1のフィルタ係数がh(k・T)、前記変換タイミング誤差がτである場合に、前記第2のフィルタ係数をh(k・T−τ)としてもよい。ただし、前記第1デジタルフィルタは前記第1のフィルタ係数をN個有し、kは0以上N−1以下の整数、Tは前記DA変換部における変換間隔である。
本発明の第5の形態によると、2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換するデジタイザ装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、前記デジタイザ装置は、前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換部を備え、前記プログラムは、前記デジタイザ装置を、前記第2デジタル信号に基づいて、前記第2デジタル信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分を算出する第2信号周波数成分算出部と、前記2つのアナログ信号が前記AD変換部によりサンプリングされるタイミングのスキューに基づいて、前記第1デジタル信号に対する前記第2デジタル信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出部と、前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正部として機能させる記録媒体を提供する。
本発明の第6の形態によると、2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換する変換方法であって、前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換段階と、前記第2デジタル信号に基づいて、前記第2デジタル信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分を算出する第2信号周波数成分算出段階と、前記2つのアナログ信号が前記AD変換段階によりサンプリングされるタイミングのスキューに基づいて、前記第1デジタル信号に対する前記第2デジタル信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出段階と、前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正段階とを備える変換方法を提供する。
本発明の第7の形態によると、2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換するデジタイザ装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、前記デジタイザ装置は、前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換部を備え、前記プログラムは、前記デジタイザ装置を、予め定められたフィルタ係数に基づいて、前記第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、前記2つのアナログ信号が前記AD変換部にサンプリングされるタイミングのスキュー及び前記予め定められたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する補正フィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部と、前記補正フィルタ係数に基づいて前記第2デジタル信号を変換し、前記スキューを補正した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタとして機能させる記録媒体を提供する。
本発明の第8の形態によると、2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換する変換方法であって、前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換段階と、予め定められたフィルタ係数に基づいて、前記第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタ段階と、前記2つのアナログ信号が前記AD変換段階によりサンプリングされるタイミングのスキュー及び前記予め定められたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタ段階と同一、かつ、前記スキューを補正する補正フィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成段階と、前記補正フィルタ係数に基づいて前記第2デジタル信号を変換し、前記スキューを補正した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタ段階とを備える変換方法を提供する。
本発明の第9の形態によると、同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、前記波形発生装置は、第1デジタル信号及び第2デジタル信号を、予め定められた時間間隔で第1アナログ信号及び第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部を備え、前記プログラムは、前記波形発生装置を、出力すべき前記第1アナログ信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分に基づいて、前記第1デジタル信号を生成する第1デジタル信号算出部と、出力すべき前記第2アナログ信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号を生成する第2デジタル信号算出部と、前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキューに基づいて、前記第1アナログ信号に対する前記第2アナログ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出部と、前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出部が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正部として機能させる記録媒体を提供する。
本発明の第10の形態によると、同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生方法であって、出力すべき第1アナログ信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分に基づいて、第1デジタル信号を生成する第1デジタル信号算出段階と、出力すべぎ第2アナログ信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分に基づいて、第2デジタル信号を生成する第2デジタル信号算出段階と、前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換段階と、前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号が前記DA変換段階により変換されるタイミングのスキューに基づいて、前記第1アナログ信号に対する前記第2アナログ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出段階と、前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出段階が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正段階とを備える波形発生方法を提供する。
本発明の第11の形態によると、同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、前記波形発生装置は、第1変換信号及び第2変換信号を、予め定められた時間間隔で第1アナログ信号及び第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部を備え、前記プログラムは、前記波形発生装置を、第1のフィルタ係数に基づいて、出力すべき前記第1アナログ信号の信号値を示す第1デジタル信号を変換した前記第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、第2のフィルタ係数に基づいて、出力すべき前記第2アナログ信号の信号値を示す第2デジタル信号を変換した前記第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタと、前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキュー及び前記第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する前記第2のフィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部として機能させる記録媒体を提供する。
本発明の第12の形態によると、同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生方法であって、第1のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第1アナログ信号の信号値を示す第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタ段階と、第2のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第2アナログ信号の信号値を示す第2デジタル信号を変換した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタ段階と、前記第1変換信号及び前記第2変換信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換段階と、前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号が前記DA変換段階により変換されるタイミングのスキュー及び前記第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する前記第2のフィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成段階とを備える波形発生方法を提供する。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るデジタイザ装置100の処理フローを示す。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る波形発生装置300の構成を示す。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る波形発生装置300の処理フローを示す。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るデジタイザ装置500の構成を示す。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るデジタイザ装置500の処理フローを示す。
図7は、本発明の第4の実施形態に係る波形発生装置700の構成を示す。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る波形発生装置700の処理フローを示す。
図9は、本発明の実施形態に係るデジタイザ装置100、波形発生装置300、デジタイザ装置500、及び/又は波形発生装置700のハードウェア構成の一例を示す。
図1は、第1の実施形態に係るデジタイザ装置100の構成を示す。デジタイザ装置100は、同期して観測されるべき2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換する。この変換において、デジタイザ装置100は、2つのアナログ信号のそれぞれをデジタル信号に変換するサンプルタイミングの誤差をデジタル処理によって補正することにより、2つのアナログ信号をデジタル化する際に信号品質が劣化するのを防止する。デジタイザ装置100は、アナログ入力部101と、AD変換部110と、補正処理部120とを備える。
アナログ入力部101は、同期して観測されるべき2つのアナログ信号の一例である、アナログI入力信号及びアナログQ入力信号からなる直交信号を入力する。アナログ入力部101は、基準信号生成部102と、マルチプレクサ104及びマルチプレクサ105と、第1アナログ部106及び第2アナログ部108とを有する。
基準信号生成部102は、2つのアナログ信号がAD変換部110によりサンプリングされるタイミングの誤差であるスキューを、補正処理部120が計測するために用いる基準信号を生成する。マルチプレクサ104及びマルチプレクサ105は、デジタイザ装置100がスキューを計測する場合に同一の基準信号を第1アナログ部106又は第2アナログ部108を介してAD変換部110に入力する。また、デジタイザ装置100がアナログI入力信号及びアナログQ入力信号をサンプリングする場合に、これらの信号を第1アナログ部106又は第2アナログ部108を介してAD変換部110に入力する。第1アナログ部106及び第2アナログ部108は、アナログI入力信号又はアナログQ入力信号をマルチプレクサ104又はマルチプレクサ105からそれぞれ入力し、例えば信号レベルの変換等を行なってAD変換部110に入力するアナログ回路である。
AD変換部110は、アナログ入力部101を介して入力される2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔であるサンプリング間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換する。AD変換部110は、基準クロック生成部112と、第1ADコンバータ114と、第2ADコンバータ116とを有する。
基準クロック生成部112は、アナログ入力部101から入力される2つのアナログ信号を第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116がサンプリングするタイミングを示す、サンプリングクロック信号を生成する。第1ADコンバータ114は、サンプリングクロック信号に基づいて、アナログI入力信号を第1デジタル信号の一例であるデジタルI信号に変換する。第2ADコンバータ116は、サンプリングクロック信号に基づいて、アナログQ入力信号を第2デジタル信号の一例であるデジタルQ信号に変換する。
補正処理部120は、2つのデジタル信号におけるサンプルタイミングの誤差を補正し、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換する。補正処理部120は、第1信号周波数成分算出部122と、第2信号周波数成分算出部124と、スキュー周波数成分算出部126と、第1信号周波数補正部128と、第2信号周波数補正部130と、スキュー計測部132と、補正第1信号算出部140と、補正第2信号算出部142とを有する。
第1信号周波数成分算出部122は、デジタルI信号に基づいて、デジタルI信号の周波数毎の成分を示す、第1信号周波数成分の一例であるI信号周波数成分を算出する。第2信号周波数成分算出部124は、デジタルQ信号に基づいて、デジタルQ信号の周波数毎の成分を示す、第2信号周波数成分の一例であるQ信号周波数成分を算出する。より具体的には、第1信号周波数成分算出部122及び第2信号周波数成分算出部124は、それぞれ時間域におけるデジタルI信号又はデジタルQ信号を離散フーリエ変換することにより、周波数域におけるデジタルI信号又はデジタルQ信号であるI信号周波数成分又はQ信号周波数成分を算出してもよい。
スキュー周波数成分算出部126は、2つのアナログ信号がAD変換部110によりサンプリングされるタイミングのスキューに基づいて、デジタルI信号に対するデジタルQ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出する。より具体的には、スキュー周波数成分算出部126は、スキューを補正する、周波数域における補正関数をスキュー周波数成分として算出してもよい。
第2信号周波数補正部130は、スキュー周波数成分算出部126が算出したスキュー周波数成分に基づいて、Q信号周波数成分を補正することにより、I信号周波数成分と同一のサンプルタイミングにおける周波数毎の成分に変換する。より具体的には、第2信号周波数補正部130は、スキュー周波数成分算出部126により算出された、周波数域における補正関数をQ信号周波数成分に乗じることにより、Q信号周波数成分を補正してもよい。また、第2信号周波数補正部130は、スキュー周波数成分及びI信号周波数成分に基づいて、Q信号周波数成分を補正してもよい。
第1信号周波数補正部128は、スキュー周波数成分算出部126が算出したスキュー周波数成分に基づいて、I信号周波数成分を補正することにより、Q信号周波数成分と同一のサンプルタイミングにおける周波数毎の成分に変換する。より具体的には、第1信号周波数補正部128は、スキュー周波数成分算出部126により算出された、周波数域における補正関数をI信号周波数成分に乗じることにより、I信号周波数成分を補正してもよい。また、第1信号周波数補正部128は、スキュー周波数成分及びQ信号周波数成分に基づいて、I信号周波数成分を補正してもよい。ここで、第2信号周波数補正部130がQ周波数成分においてスキュー成分を完全に補正する場合、第1信号周波数補正部128は、I信号周波数成分を変更せずに補正第1信号算出部140に出力する構成を採ってもよい。
スキュー計測部132は、デジタイザ装置100に入力される2つのアナログ信号が、AD変換部110によりサンプリングされるタイミングのスキューを計測し、スキュー周波数成分算出部126に供給する。本実施形態に係るスキュー計測部132は、2つのアナログ信号として、基準信号生成部102により生成された同一の基準信号をAD変換部110に入力した場合において第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116から出力されるデジタルI信号及びデジタルQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する。
補正第1信号算出部140は、第1信号周波数補正部128により補正されたI信号周波数成分に基づいて、スキューが補正された補正デジタルI信号を算出し、出力する。より具体的には、補正第1信号算出部140は、第1信号周波数補正部128により補正された、周波数域におけるデジタルI信号のスペクトルであるI信号周波数成分を、例えば離散フーリエ逆変換することにより、時間域における補正デジタルI信号に変換する。補正第2信号算出部142は、補正第1信号算出部140と同様に、第2信号周波数補正部130により補正されたQ信号周波数成分に基づいて、スキューが補正された補正デジタルQ信号を算出し、出力する。
次に、デジタイザ装置100におけるスキューの補正方法の一例を説明する。
デジタイザ装置100に入力される、時間域におけるアナログI信号及びアナログQ信号をそれぞれi(t)及びq(t)、アナログI信号及びアナログQ信号のサンプリングクロック信号をpi(t)及びpq(t)、第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116のサンプリング間隔をT、第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116のスキューをτとおくと、pi(t)及びpq(t)は、以下の式(1)及び式(2)で表すことができる。
第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116において、pi(t)及びpq(t)を用いてi(t)及びq(t)をサンプリングすると、スキュー成分を含むサンプリングされたデジタルI信号iskew(t)及びデジタルQ信号qskew(t)は、以下の式(3)及び式(4)となる。
第1信号周波数成分算出部122及び第2信号周波数成分算出部124において、iskew(t)及びデジタルQ信号qskew(t)をフーリエ変換すると、I信号周波数成分Iskew(f)及びQ信号周波数成分Qskew(f)は、以下の式(5)及び式(6)となる。
ここで、デジタイザ装置100に入力される時間域における複素信号x(t)=i(t)+j・q(t)、x(t)のフーリエ変換X(f)=I(f)+j・Q(f)とおくと、第1信号周波数成分算出部122及び第2信号周波数成分算出部124から出力される周波数域における複素信号Xskew(f)は、以下の式(7)となる。
ここで、I(f)及びQ(f)を、X(f)及びX(f)の共役関数X*(f)を用いて表すと、以下の式(8)及び式(9)となる。
式(7)及び式(9)から、以下の式(10)を導くことができる。
第1信号周波数成分算出部122及び第2信号周波数成分算出部124における離散フーリエ変換の一例として、k=0又は1の場合を考慮すると、Iskew(f)及びQskew(f)は、式(5)、式(6)、式(8)、及び式(9)に基づいて以下の式(11)及び式(12)となる。
式(11)及び式(12)からk=1におけるX*(−f+1/T)の項を消去するためQskew(f)にej2πτ/Tを乗じて補正する。ここで、補正した周波数域における複素信号Xc(f)は、k=0又は1の場合における式(10)を用いて、以下の式(13)により表わすことができる。
ここで、式(13)の[]内をフーリエ逆変換すると、以下の式(14)を導くことができる。
式(14)のi’(t)及びq’(t)は、デジタルI信号とデジタルQ信号の直交座標がくずれ、各々τに基づく角度回転している信号となる。すなわち、デジタルI信号及びデジタルQ信号を、各々τに基づく角度回転している座標系であるI’軸及びQ’軸に変換して解析していることとなる。式(14)におけるI’軸を、I軸に合わせるため、Xc(f)を以下の式(15)に変更する。
式(15)を離散フーリエ変換に適用する。ここで、xskew(t)の離散フーリエ変換は、以下の式(16)となる。
式(15)及び式(16)により、以下の式(17)を導くことができる。
すなわち、式(17)を実装する場合、第1信号周波数成分算出部122及び第2信号周波数成分算出部124は、第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116が出力するデジタルI信号及びデジタルQ信号を離散フーリエ変換し、I信号周波数成分及びQ信号周波数成分であるDFTI(k)及びDFTQ(k)をそれぞれ算出する。スキュー周波数成分算出部126は、スキューτに基づき、e−jπτ/T及びej2πτ(1−k/N)/Tの2つのスキュー周波数成分を算出する。第1信号周波数補正部128及び第2信号周波数補正部130は、スキュー周波数成分に基づき補正I信号周波数成分及び補正Q信号周波数成分を算出する。これにより、第1信号周波数補正部128及び第2信号周波数補正部130は、式(17)を算出することができる。
また、アナログI入力信号及びアナログQ入力信号がベースバンド信号等である場合、デジタイザ装置100が扱うべき周波数域は、±ナイキスト周波数内となる。ここで、帯域がナイキスト周波数内に制限されている場合、負の入力信号周波数に対応した計算式は、式(13)においてj・Qskew(f)に乗じた補正係数ej2πτ/Tをk=1の成分、すなわちナイキスト周波数からサンプリング周波数の間のスペクトルに掛けた式(18−1)及び式(18−2)となる。
0≦k<N/2(0〜ナイキスト周波数)
N/2≦k<N(ナイキスト周波数〜サンプリング周波数)
なお、以上において、補正処理部120は、補正第1信号算出部140及び補正第2信号算出部142を有さず、第1信号周波数補正部128及び第2信号周波数補正部130が出力するI信号周波数成分及びQ信号周波数成分を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号として用いる構成を採ってもよい。また、スキュー計測部132は、第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116が出力するデジタルI信号及びデジタルQ信号の位相のずれ量に基づいてスキューを計測するのに代えて、基準信号生成部102が同一の基準信号をAD変換部110に入力した場合において、スキュー周波数成分算出部126に設定するスキューの補正量を変更しながら補正第1信号算出部140及び補正第2信号算出部142が出力する補正後のデジタルI信号及びデジタルQ信号スキューを計測し、最適なスキューの補正量を調整してもよい。
図2は、第1の実施形態に係るデジタイザ装置100の処理フローを示す。
まず、第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116によるサンプルタイミングのスキューを計測するため、基準信号生成部102は、マルチプレクサ104及び第1アナログ部106を介して第1ADコンバータ114へ基準信号を入力すると共に、マルチプレクサ105及び第2アナログ部108を介して第2ADコンバータ116へ同一の基準信号を入力する(S200)。第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116は、入力された基準信号をデジタルI信号及びデジタルQ信号にそれぞれ変換する(S210)。スキュー計測部132は、デジタルI信号及びデジタルQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する(S220)。そして、スキュー周波数成分算出部126は、スキュー計測部132が計測したスキューに基づいて、デジタルI信号に対するデジタルQ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出する(S230)。
次に、AD変換部110は、マルチプレクサ104及び第1アナログ部106を介してアナログI信号を入力すると共に、マルチプレクサ105及び第2アナログ部108を介してアナログQ信号を入力する(S240)。そして、AD変換部110内の第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116は、入力した2つのアナログ信号をサンプリングしてデジタルI信号及びデジタルQ信号にそれぞれ変換する(S250)。
次に、第1信号周波数成分算出部122は、デジタルI信号に基づいてI信号周波数成分を算出し、第2信号周波数成分算出部124は、デジタルQ信号に基づいてQ信号周波数成分を算出する(S260)。次に、第1信号周波数補正部128及び第2信号周波数補正部130は、スキュー周波数成分算出部126により算出されたスキュー周波数成分に基づいて、I信号周波数成分及びQ信号周波数成分を補正する(S270)。そして、補正第1信号算出部140及び補正第2信号算出部142は、補正されたI信号周波数成分及びQ信号周波数成分に基づいて、スキューが補正されたデジタルI信号及びデジタルQ信号を算出する(S280)。
以上に示したデジタイザ装置100によれば、2つのアナログ信号がAD変換部110によりサンプリングされるスキューを、AD変換部110がサンプリングしたデジタル信号の周波数域において補正をすることができる。また、基準信号生成部102及びスキュー計測部132により動作時におけるスキューの大きさを計測し、計測したスキューの大きさを用いて補正量を設定することができるため、高精度のデジタイザ装置100を実現することができる。
図3は、第2の実施形態に係る波形発生装置300の構成を示す。波形発生装置300は、同期してアナログ信号に変換すべき2つのデジタル入力信号を入力し、同期する2つのアナログ信号に変換して出力する。この変換において、波形発生装置300は、2つのデジタル入力信号のそれぞれをアナログ信号に変換する変換タイミングの誤差をデジタル処理によって補正することにより、2つのデジタル入力信号をアナログ化する際に信号品質が劣化するのを防止する。波形発生装置300は、補正処理部320と、DA変換部380とを備える。
補正処理部320は、同期してアナログ信号に変換すべき2つのデジタル入力信号の一例である、デジタルI入力信号及びデジタルQ入力信号からなる直交信号を入力する。補正処理部320は、基準信号生成部322と、スキュー計測部323と、第1信号周波数成分算出部324と、第2信号周波数成分算出部325と、スキュー周波数成分算出部326と、第1信号周波数成分補正部328と、第2信号周波数成分補正部330と、第1デジタル信号算出部332と、第2デジタル信号算出部334と、マルチプレクサ338と、マルチプレクサ340とを有する。
基準信号生成部322は、2つのデジタル入力信号がDA変換部380により変換されるタイミングの誤差であるスキューを、スキュー計測部323が計測するために用いる基準信号を生成する。スキュー計測部323は、補正処理部320からDA変換部380に対して出力される2つのデジタル信号が、DA変換部380により変換されるタイミングのスキューを計測し、第1信号周波数成分算出部324へ供給する。本実施形態に係るスキュー計測部323は、2つのデジタル信号として、基準信号生成部322により生成された同一の基準信号をマルチプレクサ338及びマルチプレクサ340を介してDA変換部380に入力させる。そして、この場合においてDA変換部380内の第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386から出力される、第1アナログ信号及び第2アナログ信号の一例であるアナログI信号及びアナログQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する。
第1信号周波数成分算出部324は、図1の第1信号周波数成分算出部122と同様の構成を採り、波形発生装置300が出力すべきアナログI信号の元データとなるデジタルI入力信号に基づいて、I信号周波数成分を算出する。ここで、I信号周波数成分は、第1信号周波数成分の一例であり、波形発生装置300が出力すべきアナログI信号の周波数毎の成分を示す。第2信号周波数成分算出部325は、図1の第2信号周波数成分算出部124と同様の構成を採り、出力すべきアナログQ信号の元データとなるデジタルQ入力信号に基づいて、Q信号周波数成分を算出する。ここで、Q信号周波数成分は、第2信号周波数成分の一例であり、出力すべきアナログQ信号の周波数毎の成分を示す。
スキュー周波数成分算出部326は、図1のスキュー周波数成分算出部126と同様の構成を採り、補正処理部320が出力する補正デジタルI信号及び補正デジタルQ信号がDA変換部380により変換されるタイミングのスキューに基づいて、アナログI信号に対するアナログQ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出する。ここで、補正デジタルI信号及び補正デジタルQ信号は、第1デジタル信号及び第2デジタル信号の一例である。より具体的には、スキュー周波数成分算出部326は、スキューを補正する、周波数域における補正関数をスキュー周波数成分として算出してもよい。
第2信号周波数成分補正部330は、図1の第2信号周波数補正部130と同様の構成を採り、スキュー周波数成分算出部326が算出したスキュー周波数成分に基づいて、第2デジタル信号算出部334が補正デジタルQ信号の生成に用いるQ信号周波数成分を補正する。より具体的には、第2信号周波数成分補正部330は、スキュー周波数成分算出部326により算出された、周波数域における補正関数をQ信号周波数成分に乗じることにより、Q信号周波数成分を補正してもよい。また、第2信号周波数成分補正部330は、スキュー周波数成分及びI信号周波数成分に基づいて、Q信号周波数成分を補正してもよい。
第1信号周波数成分補正部328は、図1の第1信号周波数補正部128と同様の構成を採り、スキュー周波数成分算出部326が算出したスキュー周波数成分に基づいて、第1デジタル信号算出部332が補正デジタルI信号の生成に用いるI信号周波数成分を補正する。より具体的には、第1信号周波数成分補正部328は、スキュー周波数成分算出部326により算出された、周波数域における補正関数をI信号周波数成分に乗じることにより、I信号周波数成分を補正してもよい。また、第1信号周波数成分補正部328は、スキュー周波数成分及びQ信号周波数成分に基づいて、I信号周波数成分を補正してもよい。ここで、第2信号周波数成分補正部330がQ周波数成分においてスキュー成分を完全に補正する場合、第1信号周波数成分補正部328は、I信号周波数成分を変更せずに第1デジタル信号算出部332に出力する構成を採ってもよい。
第1デジタル信号算出部332は、図1の補正第1信号算出部140と同様の構成を採り、I信号周波数成分に基づいて、補正デジタルI信号を生成する。より具体的には、第1デジタル信号算出部332は、第1信号周波数成分補正部328により補正された、周波数域におけるデジタルI入力信号のスペクトルであるI信号周波数成分を、例えば離散フーリエ逆変換することにより、時間域における補正デジタルI信号に変換する。第2デジタル信号算出部334は、図1の補正第2信号算出部142と同様の構成を採り、第1デジタル信号算出部332と同様にしてスキューが補正された補正デジタルQ信号を生成する。マルチプレクサ338及びマルチプレクサ340は、スキュー計測部323がスキューを計測する場合に同一の基準信号をDA変換部380に入力する。一方、波形発生装置300がデジタルI入力信号及びデジタルQ入力信号に対応するアナログI信号及びアナログQ信号を出力する場合に、第1デジタル信号算出部332及び第2デジタル信号算出部334により生成された補正デジタルI信号及び補正デジタルQ信号をDA変換部380に入力する。
DA変換部380は、補正デジタルI信号及び補正デジタルQ信号を、予め定められた時間間隔である変換間隔で変換して、アナログI信号及びアナログQ信号にそれぞれ変換する。DA変換部380は、基準クロック生成部382と、第1DAコンバータ384と、第2DAコンバータ386とを有する。
基準クロック生成部382は、補正処理部320から入力される2つの補正デジタル信号を第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386が変換するタイミングを示す変換クロック信号を生成する。第1DAコンバータ384は、変換クロック信号に基づいて、補正デジタルI信号をアナログI信号に変換する。第2DAコンバータ386は、変換クロック信号に基づいて、補正デジタルQ信号をアナログQ信号に変換する。
以上において、第1信号周波数成分算出部324、第2信号周波数成分算出部325、スキュー周波数成分算出部326、第1信号周波数成分補正部328、及び第2信号周波数成分補正部330におけるスキュー補正方法は、図1に関連して式(1)から式(18−2)を用いて説明した方法と同様であるため、説明を省略する。
なお、以上において、補正処理部320は、第1信号周波数成分算出部324及び第2信号周波数成分算出部325を有しない構成を採ってもよい。この場合、補正処理部320は、第1信号周波数成分補正部328及び第2信号周波数成分補正部330に入力されたI信号周波数成分及びQ信号周波数成分に基づいて、補正デジタルI信号及び補正デジタルQ信号を生成し、DA変換部380へ出力する構成を採ってもよい。
図4は、第2の実施形態に係る波形発生装置300の処理フローを示す。
まず、第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386による変換タイミングのスキューを計測するため、基準信号生成部322は、マルチプレクサ338及びマルチプレクサ340を介して第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386へ同一の基準信号を入力する(S400)。第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386は、入力された基準信号をアナログI信号及びアナログQ信号にそれぞれ変換する(S410)。スキュー計測部323は、アナログI信号及びアナログQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する(S420)。そして、スキュー周波数成分算出部326は、スキュー計測部323が計測したスキューに基づいて、アナログI信号に対するアナログQ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出する(S430)。
次に、第1信号周波数成分算出部324及び第2信号周波数成分算出部325は、同期してアナログ信号に変換すべき対象となるデジタルI入力信号及びデジタルQ入力信号をそれぞれ入力する(S440)。そして、第1信号周波数成分算出部324及び第2信号周波数成分算出部325は、デジタルI入力信号及びデジタルQ入力信号に基づいて、I信号周波数成分及びQ信号周波数成分をそれぞれ算出する(S450)。次に、第1信号周波数成分補正部328及び第2信号周波数成分補正部330は、スキュー周波数成分算出部326により算出されたスキュー周波数成分に基づいて、I信号周波数成分及びQ信号周波数成分を補正する(S460)。次に、第1デジタル信号算出部332及び第2デジタル信号算出部334は、補正されたI信号周波数成分及びQ信号周波数成分に基づいて、スキューが補正された補正デジタルI信号及び補正デジタルQ信号をそれぞれ算出する(S470)。そして、第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386は、スキューが補正された補正デジタルI信号及び補正デジタルQ信号を、アナログI信号及びアナログQ信号にそれぞれ変換する(S480)。
以上に示したデジタイザ装置100によれば、同期すべき2つのアナログ信号がDA変換部380により変換されるスキューを、出力すべきアナログ信号に対応する、周波数域におけるデジタル信号において補正をすることができる。また、基準信号生成部322及びスキュー計測部323により動作時におけるスキューの大きさを計測し、計測したスキューの大きさを用いて補正量を設定することができるため、高精度の波形発生装置300を実現することができる。
図5は、第3の実施形態に係るデジタイザ装置500の構成を示す。デジタイザ装置500は、同期して観測されるべき2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換する。この変換において、デジタイザ装置500は、2つのアナログ信号のそれぞれをデジタル信号に変換するサンプルタイミングの誤差をデジタルフィルタによって補正することにより、2つのアナログ信号をデジタル化する際に信号品質が劣化するのを防止する。デジタイザ装置500は、アナログ入力部101と、AD変換部110と、補正処理部520とを備える。図5におけるアナログ入力部101及びAD変換部110は、図1に示したアナログ入力部101及びAD変換部110と同様の構成を採るため、説明を省略する。
補正処理部520は、AD変換部110が出力する2つのデジタル信号に対して、予め定められたフィルタリング処理を行うと共に、変換タイミングの誤差を補正し、同一の変換タイミングにおける2つのデジタル信号に変換する。補正処理部520は、第1デジタルフィルタ522と、補正フィルタ係数生成部526と、第2デジタルフィルタ524と、スキュー計測部532とを有する。
第1デジタルフィルタ522は、AD変換部110から入力される、第1デジタル信号の一例であるデジタルI信号を、予め定められたフィルタ係数に基づき変換し、第1変換信号の一例である変換デジタルI信号を生成する。ここで、第1デジタルフィルタ522は、デジタルI信号に、例えば帯域制限や低域通過等のフィルタリング処理を行うフィルタ係数を有してよい。
補正フィルタ係数生成部526は、アナログ入力部101に入力される2つのアナログ信号がAD変換部110にサンプリングされるタイミングのスキュー、及び第1デジタルフィルタ522に設定されたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が第1デジタルフィルタ522と同一、かつ、第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116のスキューを補正する補正フィルタ係数を生成する。
第2デジタルフィルタ524は、補正フィルタ係数生成部526が生成した補正フィルタ係数に基づいて、AD変換部110から入力される第2デジタル信号の一例であるデジタルQ信号を変換し、第2変換信号の一例である変換デジタルQ信号を生成する。
スキュー計測部532は、アナログ入力部101に入力される2つのアナログ信号が、AD変換部110によりサンプリングされるタイミングのスキューを計測し、補正フィルタ係数生成部526に供給する。本実施形態に係るスキュー計測部532は、2つのアナログ信号として、基準信号生成部102により生成された同一の基準信号をAD変換部110に入力した場合において第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116から出力されるデジタルI信号及びデジタルQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する。
次に、デジタイザ装置500におけるスキューの補正方法の一例を説明する。
ここで、第1デジタルフィルタ522及び第2デジタルフィルタ524を、フィルタ係数が関数h(t)で表されるFIRフィルタとする。この場合における第1デジタルフィルタ522のインパルス応答は、AD変換部110のサンプリング間隔をTとおくと、以下の式(19)により表される。
ここで、第1デジタルフィルタ522のフィルタ係数は、h(k・T)(k=0、1、…、N−1)である。
補正フィルタ係数生成部526は、第1デジタルフィルタ522のフィルタ係数及びスキューτに基づき、インパルス応答の波形が第1デジタルフィルタ522と同一、かつスキューτを補正する補正フィルタ係数を生成する。補正フィルタ係数による第2デジタルフィルタ524のインパルス応答は、以下の式(20)により表される。
式(20)に示した補正フィルタ係数h(k・T−τ)によれば、第2デジタルフィルタ524は、デジタルI信号に対しスキューτ遅延されたデジタルQ信号を、デジタルI信号と同一のサンプリングタイミングにおけるフィルタ出力に補正することができる。
なお、アナログ入力部101及びAD変換部110において、アナログI入力信号に対するデジタルI信号の出力値、及びデジタルQ入力信号に対するデジタルQ信号の出力値に振幅方向及び/又は出力値の直流成分の誤差が生じる可能性がある。すなわち、式(20)において、振幅方向及び直流成分の誤差が生じたインパルス関数δ’(t−kT−τ)は、式(21)により表される。
式(20)及び式(21)より、振幅方向及び直流成分の誤差を補正する第2デジタルフィルタ524のフィルタ関数は、以下の式(22)により表される。
デジタイザ装置500において、式(22)により位相誤差、振幅方向の誤差、及び直流成分の誤差を補正するためには、次の構成を採ってよい。スキュー計測部532は、位相誤差τに加えて振幅方向の誤差α及び直流成分の誤差βを計測する誤差計測部として動作する。補正フィルタ係数生成部526は、式(22)の1/α・h(kT−τ)を補正フィルタ係数として生成すると共に、式(22)の第2項に示した定数成分を補正フィルタ係数の一部として生成する。第2デジタルフィルタ524は、補正フィルタ係数生成部526が生成した補正フィルタ係数に基づいて、式(22)を用いてデジタルQ信号を変換し、変換デジタルQ信号を生成する。
ここで、誤差計測部として動作するスキュー計測部532は、アナログ値0の基準信号がAD変換部110に入力された場合におけるデジタルI信号及びデジタルQ信号の出力値の差を直流成分の誤差βとしてよい。また、1種類以上の基準信号がAD変換部110に入力された場合におけるデジタルI信号及びデジタルQ信号の振幅の平均値の比を振幅方向の誤差の係数αとしてよい。
図6は、第3の実施形態に係るデジタイザ装置500の処理フローを示す。
まず、第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116によるサンプルタイミングのスキューを計測するため、基準信号生成部102は、マルチプレクサ104及び第1アナログ部106を介して第1ADコンバータ114へ基準信号を入力し、マルチプレクサ105及び第2アナログ部108を介して第2ADコンバータ116へ同一の基準信号を入力する(S600)。第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116は、入力された基準信号をデジタルI信号及びデジタルQ信号にそれぞれ変換する(S610)。スキュー計測部532は、デジタルI信号及びデジタルQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する(S620)。
次に、補正フィルタ係数生成部526は、スキュー計測部132が計測したスキュー及び第1デジタルフィルタ522に設定されたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が第1デジタルフィルタ522と同一、かつ、スキューを補正する補正フィルタ係数を生成する(S630)。
次に、AD変換部110は、マルチプレクサ104及び第1アナログ部106を介してアナログI信号を入力すると共に、マルチプレクサ105及び第2アナログ部108を介してアナログQ信号を入力する(S640)。そして、AD変換部110内の第1ADコンバータ114及び第2ADコンバータ116は、入力した2つのアナログ信号をサンプリングしてデジタルI信号及びデジタルQ信号にそれぞれ変換する(S650)。
次に、第1デジタルフィルタ522は、第1ADコンバータ114から入力されるデジタルI信号を、予め定められたフィルタ係数に基づき変換し、変換デジタル信号を生成する。また、第1デジタルフィルタ522は、補正フィルタ係数生成部526が生成した補正フィルタ係数に基づいて、AD変換部110から入力されるデジタルQ信号を変換し、変換デジタルQ信号を生成する(S660)。
以上に示したデジタイザ装置500によれば、2つのアナログ信号がAD変換部110によりサンプリングされるスキューを、サンプリングした2つのデジタル信号のフィルタリングに用いる2組のフィルタ係数の少なくとも一方を変更することにより補正をすることができる。また、基準信号生成部102及びスキュー計測部532により動作時におけるスキューの大きさを計測し、計測したスキューの大きさを用いて補正フィルタ係数を設定することができるため、高精度のデジタイザ装置500を実現することができる。
図7は、第4の実施形態に係る波形発生装置700の構成を示す。波形発生装置700は、同期してアナログ信号に変換すべき2つのデジタル入力信号を入力し、同期する2つのアナログ信号に変換して出力する。この変換において、波形発生装置700は、2つのデジタル入力信号のそれぞれをアナログ信号に変換する変換タイミングの誤差をデジタルフィルタによって補正することにより、2つのデジタル入力信号をアナログ化する際に信号品質が劣化するのを防止する。波形発生装置700は、補正処理部720と、DA変換部380とを備える。図7におけるDA変換部380は、図3に示したDA変換部380と同様の構成を採るため、説明を省略する。
補正処理部720は、同期してアナログ信号に変換すべき2つのデジタル入力信号の一例である、デジタルI入力信号及びデジタルQ入力信号からなる直交信号を入力する。補正処理部720は、基準信号生成部722と、スキュー計測部723と、第1デジタルフィルタ726と、補正フィルタ係数生成部724と、第2デジタルフィルタ728と、マルチプレクサ730と、マルチプレクサ732とを有する。
基準信号生成部722は、基準信号生成部322と同様の構成を採り、2つのデジタル入力信号がDA変換部380により変換されるタイミングの誤差であるスキューをスキュー計測部723が計測するために用いる基準信号を生成する。スキュー計測部723は、スキュー計測部323と同様の構成を採り、補正処理部720からDA変換部380に対して出力される2つのデジタル信号が、DA変換部380により変換されるタイミングのスキューを計測し、補正フィルタ係数生成部724へ供給する。本実施形態に係るスキュー計測部723は、基準信号生成部722により生成された同一の基準信号をDA変換部380に入力した場合にDA変換部380内の第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386から出力される、第1アナログ信号及び第2アナログ信号の一例であるアナログI信号及びアナログQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する。
第1デジタルフィルタ726は、図5の第1デジタルフィルタ522と同様の構成を採り、波形発生装置700が出力すべきアナログI信号の信号値を示すデジタルI入力信号を、予め定められた第1のフィルタ係数に基づいて変換し、第1変換信号の一例である変換デジタルI信号を生成する。
補正フィルタ係数生成部724は、図5の補正フィルタ係数生成部526と同様の構成を採り、アナログI信号及びアナログQ信号がDA変換部380により変換されるタイミングのスキュー及び第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が第1デジタルフィルタ522と同一、かつ、スキューを補正する第2のフィルタ係数を生成し、第2デジタルフィルタ728に設定する。
第2デジタルフィルタ728は、図5の第2デジタルフィルタ524と同様の構成を採り、波形発生装置700が出力すべきアナログQ信号の信号値を示すデジタルQ入力信号を、第2のフィルタ係数に基づいて変換し、第2変換信号の一例である変換デジタルQ信号を生成する。
マルチプレクサ730及びマルチプレクサ732は、スキュー計測部723がスキューを計測する場合に同一の基準信号をDA変換部380に入力する。一方、波形発生装置700がデジタルI入力信号及びデジタルQ入力信号に対応するアナログI信号及びアナログQ信号をDA変換部380から出力する場合、変換デジタルI信号及び変換デジタルQ信号をDA変換部380に入力する。
図8は、第4の実施形態に係る波形発生装置700の処理フローを示す。
まず、第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386による変換タイミングのスキューを計測するため、基準信号生成部722は、マルチプレクサ730及びマルチプレクサ732を介して第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386へ同一の基準信号を入力する(S800)。第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386は、入力された基準信号をアナログI信号及びアナログQ信号にそれぞれ変換する(S810)。スキュー計測部723は、アナログI信号及びアナログQ信号の位相のずれ量に基づいて、スキューを計測する(S820)。そして、補正フィルタ係数生成部724は、スキュー計測部723が計測したスキュー及び第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が第1デジタルフィルタ522と同一、かつ、スキューを補正する第2のフィルタ係数を生成し、第2デジタルフィルタ728に設定する(S830)。
次に、第1デジタルフィルタ726及び第2デジタルフィルタ728は、同期してアナログ信号に変換すべき対象となるデジタルI入力信号及びデジタルQ入力信号をそれぞれ入力する(S440)。第1デジタルフィルタ726は、デジタルI入力信号を、第1のフィルタ係数に基づき変換し、変換デジタル信号を生成する。また、第2デジタルフィルタ728は、補正フィルタ係数生成部724が生成した第2のフィルタ係数に基づいてデジタルQ入力信号を変換し、変換デジタルQ信号を生成する(S850)。そして、第1DAコンバータ384及び第2DAコンバータ386は、スキューが補正された変換デジタルI信号及び変換デジタルQ信号を、アナログI信号及びアナログQ信号にそれぞれ変換する(S860)。
以上において、補正フィルタ係数生成部724、第1デジタルフィルタ726、及び第2デジタルフィルタ728におけるスキュー補正方法は、図6に関連して式(19)及び式(20)を用いて説明した方法と同様であるため、説明を省略する。
以上に示した波形発生装置700によれば、同期すべき2つのアナログ信号がDA変換部380により変換されるスキューを、出力すべきアナログ信号に対応する、周波数域におけるデジタル信号においてデジタルフィルタ処理により補正をすることができる。また、基準信号生成部722及びスキュー計測部723により動作時におけるスキューの大きさを計測し、計測したスキューの大きさを用いて補正量を設定することができるため、高精度の波形発生装置700を実現することができる。
図9は、第1乃至第4の実施形態に係るデジタイザ装置100、波形発生装置300、デジタイザ装置500、及び/又は波形発生装置700のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るデジタイザ装置100、波形発生装置300、デジタイザ装置500、及び/又は波形発生装置700は、CPU900、ROM910、RAM920、通信インターフェイス930、ハードディスクドライブ940、フレキシブルディスクドライブ950、及びCD−ROMドライブ960を備え、アナログ入力部101とAD変換部110、及び/又はDA変換部380に接続される情報処理装置890により実現される。
CPU900は、ROM910及びRAM920に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM910は、情報処理装置890の起動時にCPU900が実行するブートプログラムや、情報処理装置890のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。RAM920は、CPU900が実行するプログラム及びCPU900が使用するデータ等を格納する。通信インターフェイス930は、通信ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ940は、情報処理装置890が使用するプログラム及びデータを格納し、RAM920を介してCPU900に供給する。フレキシブルディスクドライブ950は、フレキシブルディスク990からプログラム又はデータを読み取り、RAM920に提供する。CD−ROMドライブ960は、CD−ROM995からプログラム又はデータを読み取り、RAM920に提供する。
RAM920を介してCPU900に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク990、CD−ROM995、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM920を介して情報処理装置890にインストールされ、情報処理装置890において実行される。
情報処理装置890にインストールされて実行され、情報処理装置890をデジタイザ装置100として機能させるプログラムは、第1信号周波数成分算出モジュールと、第2信号周波数成分算出モジュールと、スキュー周波数成分算出モジュールと、第1信号周波数補正モジュールと、第2信号周波数補正モジュールと、スキュー計測モジュールと、補正第1信号算出モジュールと、補正第2信号算出モジュールとを含む。これらのプログラム又はモジュールは、情報処理装置890を、第1信号周波数成分算出部122、第2信号周波数成分算出部124、スキュー周波数成分算出部126、第1信号周波数補正部128、第2信号周波数補正部130、スキュー計測部132、補正第1信号算出部140、及び補正第2信号算出部142としてそれぞれ機能させる。
情報処理装置890にインストールされて実行され、情報処理装置890を波形発生装置300として機能させるプログラムは、基準信号生成モジュールと、スキュー計測モジュールと、第1信号周波数成分算出モジュールと、第2信号周波数成分算出モジュールと、スキュー周波数成分算出モジュールと、第1信号周波数成分補正モジュールと、第2信号周波数成分補正モジュールと、第1デジタル信号算出モジュールと、第2デジタル信号算出モジュールとを含む。これらのプログラム又はモジュールは、情報処理装置890を、基準信号生成部322、スキュー計測部323、第1信号周波数成分算出部324、第2信号周波数成分算出部325、スキュー周波数成分算出部326、第1信号周波数成分補正部328、第2信号周波数成分補正部330、第1デジタル信号算出部332、及び第2デジタル信号算出部334としてそれぞれ機能させる。
情報処理装置890にインストールされて実行され、情報処理装置890をデジタイザ装置500として機能させるプログラムは、第1デジタルフィルタモジュールと、第2デジタルフィルタモジュールと、補正フィルタ係数生成モジュールと、スキュー計測モジュールとを含む。これらのプログラム又はモジュールは、情報処理装置890を、第1デジタルフィルタ522、第2デジタルフィルタ524、補正フィルタ係数生成部526、及びスキュー計測部532としてそれぞれ機能させる。
情報処理装置890にインストールされて実行され、情報処理装置890を波形発生装置700として機能させるプログラムは、基準信号生成モジュールと、スキュー計測モジュールと、補正フィルタ係数生成モジュールと、第1デジタルフィルタモジュールと、第2デジタルフィルタモジュールとを含む。これらのプログラム又はモジュールは、情報処理装置890を、基準信号生成部722、スキュー計測部723、補正フィルタ係数生成部724、第1デジタルフィルタ726、及び第2デジタルフィルタ728として機能させる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク990、CD−ROM995の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信ネットワークを介して外部のネットワークからプログラムを情報処理装置890に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、デジタイザ装置100やデジタイザ装置500が入力する2つのアナログ入力信号、又は、波形発生装置300や波形発生装置700が発生する2つのアナログ信号は、直交信号に限定されず、同期する各種のアナログ信号であってよい。
以上発明の実施の形態を説明したが、本出願に係る発明の技術的範囲は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態に種々の変更を加えて、請求の範囲に記載の発明を実施することができる。そのような発明が本出願に係る発明の技術的範囲に属することもまた、請求の範囲の記載から明らかである。
Claims (23)
- 2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換するデジタイザ装置であって、
前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換部と、
前記第2デジタル信号に基づいて、前記第2デジタル信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分を算出する第2信号周波数成分算出部と、
前記2つのアナログ信号が前記AD変換部によりサンプリングされるタイミングのスキューに基づいて、前記第1デジタル信号に対する前記第2デジタル信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出部と、
前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正部と
を備えるデジタイザ装置。 - 補正された前記第2信号周波数成分に基づいて、前記スキューが補正された前記第2デジタル信号を算出する補正第2信号算出部を更に備える請求項1記載のデジタイザ装置。
- 前記第2信号周波数成分算出部は、前記第2デジタル信号を離散フーリエ変換することにより前記第2信号周波数成分を算出し、
前記スキュー周波数成分算出部は、前記スキュー周波数成分として、前記スキューを補正する、周波数域における補正関数を算出し、
前記第2信号周波数成分補正部は、周波数域における前記補正関数を前記第2信号周波数成分に乗じることにより、前記第2信号周波数成分を補正する
請求項1記載のデジタイザ装置。 - 前記第1デジタル信号に基づいて、前記第1デジタル信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分を算出する第1信号周波数成分算出部を更に備え、
前記第2信号周波数成分補正部は、前記スキュー周波数成分及び前記第1信号周波数成分に基づいて、前記第2信号周波数成分を補正する
請求項1記載のデジタイザ装置。 - 前記第1デジタル信号に基づいて、前記第1デジタル信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分を算出する第2信号周波数成分算出部と、
前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第1信号周波数成分を補正する第1信号周波数成分補正部と
を更に備える請求項1記載のデジタイザ装置。 - 前記2つのアナログ信号として同一の信号を前記AD変換部に入力した場合における前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号の位相のずれ量に基づいて、前記スキューを計測するスキュー計測部を更に備える請求項1記載のデジタイザ装置。
- 2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換するデジタイザ装置であって、
前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換部と、
予め定められたフィルタ係数に基づいて、前記第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、
前記2つのアナログ信号が前記AD変換部にサンプリングされるタイミングのスキュー及び前記予め定められたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する補正フィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部と、
前記補正フィルタ係数に基づいて前記第2デジタル信号を変換し、前記スキューを補正した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタと
を備えるデジタイザ装置。 - 前記補正フィルタ係数生成部は、前記予め定められたフィルタ係数がh(k・T)、前記スキューがτである場合に、前記補正フィルタ係数をh(k・T−τ)とする請求項7記載のデジタイザ装置。
ただし、第1デジタルフィルタは前記予め定められたフィルタ係数をN個有し、kは0以上N−1以下の整数、TはAD変換部のサンプリング間隔である。 - 同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置であって、
出力すべき第1アナログ信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分に基づいて、第1デジタル信号を生成する第1デジタル信号算出部と、
出力すべき第2アナログ信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分に基づいて、第2デジタル信号を生成する第2デジタル信号算出部と、
前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部と、
前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキューに基づいて、前記第1アナログ信号に対する前記第2アナログ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出部と、
前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出部が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正部と
を備える波形発生装置。 - 前記スキュー周波数成分算出部は、前記スキュー周波数成分として、前記スキューを補正する、周波数域における補正関数を算出し、
前記第2信号周波数成分補正部は、周波数域における前記補正関数を前記第2信号周波数成分に乗じることにより、前記第2信号周波数成分を補正し、
前記第2デジタル信号算出部は、前記第2信号周波数成分補正部により補正された前記第2信号周波数成分を離散フーリエ逆変換することにより、前記第2デジタル信号を生成する
請求項9記載の波形発生装置。 - 前記第2信号周波数成分補正部は、前記スキュー周波数成分及び前記第1信号周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出部が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正する請求項9記載の波形発生装置。
- 前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第1デジタル信号算出部が前記第1デジタル信号の生成に用いる前記第1信号周波数成分を補正する第1信号周波数成分補正部を更に備える請求項9記載の波形発生装置。
- 前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号として同一の信号を前記DA変換部に入力した場合における前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号の位相のずれ量に基づいて、前記スキューを計測するスキュー計測部を更に備える請求項9記載の波形発生装置。
- 同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置であって、
第1のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第1アナログ信号の信号値を示す第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、
第2のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第2アナログ信号の信号値を示す第2デジタル信号を変換した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタと、
前記第1変換信号及び前記第2変換信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部と、
前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキュー及び前記第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する前記第2のフィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部と
を備える波形発生装置。 - 前記補正フィルタ係数生成部は、前記第1のフィルタ係数がh(k・T)、前記変換タイミング誤差がτである場合に、前記第2のフィルタ係数をh(k・T−τ)とする請求項14記載の波形発生装置。
ただし、前記第1デジタルフィルタは前記第1のフィルタ係数をN個有し、kは0以上N−1以下の整数、Tは前記DA変換部における変換間隔である。 - 2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換するデジタイザ装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、
前記デジタイザ装置は、前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換部を備え、
前記プログラムは、前記デジタイザ装置を、
前記第2デジタル信号に基づいて、前記第2デジタル信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分を算出する第2信号周波数成分算出部と、
前記2つのアナログ信号が前記AD変換部によりサンプリングされるタイミングのスキューに基づいて、前記第1デジタル信号に対する前記第2デジタル信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出部と、
前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正部と
して機能させる記録媒体。 - 2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換する変換方法であって、
前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換段階と、
前記第2デジタル信号に基づいて、前記第2デジタル信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分を算出する第2信号周波数成分算出段階と、
前記2つのアナログ信号が前記AD変換段階によりサンプリングされるタイミングのスキューに基づいて、前記第1デジタル信号に対する前記第2デジタル信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出段階と、
前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正段階と
を備える変換方法。 - 2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換するデジタイザ装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、
前記デジタイザ装置は、前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換部を備え、
前記プログラムは、前記デジタイザ装置を、
予め定められたフィルタ係数に基づいて、前記第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、
前記2つのアナログ信号が前記AD変換部にサンプリングされるタイミングのスキュー及び前記予め定められたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する補正フィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部と、
前記補正フィルタ係数に基づいて前記第2デジタル信号を変換し、前記スキューを補正した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタと
して機能させる記録媒体。 - 2つのアナログ信号を、同一のサンプルタイミングにおける2つのデジタル信号に変換する変換方法であって、
前記2つのアナログ信号を、予め定められた時間間隔でサンプリングして、第1デジタル信号及び第2デジタル信号にそれぞれ変換するAD変換段階と、
予め定められたフィルタ係数に基づいて、前記第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタ段階と、
前記2つのアナログ信号が前記AD変換段階によりサンプリングされるタイミングのスキュー及び前記予め定められたフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタ段階と同一、かつ、前記スキューを補正する補正フィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成段階と、
前記補正フィルタ係数に基づいて前記第2デジタル信号を変換し、前記スキューを補正した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタ段階と
を備える変換方法。 - 同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、
前記波形発生装置は、第1デジタル信号及び第2デジタル信号を、予め定められた時間間隔で第1アナログ信号及び第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部を備え、
前記プログラムは、前記波形発生装置を、
出力すべき前記第1アナログ信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分に基づいて、前記第1デジタル信号を生成する第1デジタル信号算出部と、
出力すべき前記第2アナログ信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号を生成する第2デジタル信号算出部と、
前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキューに基づいて、前記第1アナログ信号に対する前記第2アナログ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出部と、
前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出部が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正部と
して機能させる記録媒体。 - 同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生方法であって、
出力すべき第1アナログ信号の周波数毎の成分を示す第1信号周波数成分に基づいて、第1デジタル信号を生成する第1デジタル信号算出段階と、
出力すべき第2アナログ信号の周波数毎の成分を示す第2信号周波数成分に基づいて、第2デジタル信号を生成する第2デジタル信号算出段階と、
前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換段階と、
前記第1デジタル信号及び前記第2デジタル信号が前記DA変換段階により変換されるタイミングのスキューに基づいて、前記第1アナログ信号に対する前記第2アナログ信号の周波数毎の位相誤差を示すスキュー周波数成分を算出するスキュー周波数成分算出段階と、
前記スキュー周波数成分に基づいて、前記第2デジタル信号算出段階が前記第2デジタル信号の生成に用いる前記第2信号周波数成分を補正する第2信号周波数成分補正段階と
を備える波形発生方法。 - 同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生装置用のプログラムを記録した記録媒体であって、
前記波形発生装置は、第1変換信号及び第2変換信号を、予め定められた時間間隔で第1アナログ信号及び第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換部を備え、
前記プログラムは、前記波形発生装置を、
第1のフィルタ係数に基づいて、出力すべき前記第1アナログ信号の信号値を示す第1デジタル信号を変換した前記第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタと、
第2のフィルタ係数に基づいて、出力すべき前記第2アナログ信号の信号値を示す第2デジタル信号を変換した前記第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタと、
前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号が前記DA変換部により変換されるタイミングのスキュー及び前記第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する前記第2のフィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成部と
して機能させる記録媒体。 - 同期する2つのアナログ信号を出力する波形発生方法であって、
第1のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第1アナログ信号の信号値を示す第1デジタル信号を変換した第1変換信号を生成する第1デジタルフィルタ段階と、
第2のフィルタ係数に基づいて、出力すべき第2アナログ信号の信号値を示す第2デジタル信号を変換した第2変換信号を生成する第2デジタルフィルタ段階と、
前記第1変換信号及び前記第2変換信号を、予め定められた時間間隔で前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号にそれぞれ変換するDA変換段階と、
前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号が前記DA変換段階により変換されるタイミングのスキュー及び前記第1のフィルタ係数に基づいて、インパルス応答の波形が前記第1デジタルフィルタと同一、かつ、前記スキューを補正する前記第2のフィルタ係数を生成する補正フィルタ係数生成段階と
を備える波形発生方法。
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