JP5856580B2 - 信号処理装置、及び信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル信号処理を行う装置等において、信号系列のサンプリングレートを任意の倍数のサンプリングレートに変化し、かつスキュー補償を行う信号処理装置、及び信号処理方法に関する。
近年マルチメディアサービスの普及とICT(Information and Communication Technology)サービスの利用拡大に伴って基幹ネットワークを流れるインターネットトラフィックは年々増加の一途をたどっている。増加し続けるトラフィックをドライブする次世代の光通信技術としてデジタルコヒーレント技術が近年注目を浴びている。既に商用化されている40Gbps WDM(Wavelength Division Multiplexing)システムでは伝送路中に発生する光信号の歪みを補正するため、分散マネージメントや分散補償器などが広く用いられている。しかしながら、100Gbps超級のシステムではタイムスロットが狭くなり相対的な影響が大きくなるため、従来の分散補償技術では補償量及び補償精度に限界があった。そのためデジタルコヒーレント技術を導入することにより、デジタル信号処理にて伝送路中の歪みを補正することが可能になり、高精度かつ広範囲の分散補償を行うことが可能になった。またデジタルコヒーレント技術を用いることで位相推定、偏波分離といった処理をデジタル信号処理にて実現可能になり、実現が困難であった多値変調や偏波多重などといった技術が広く用いられるようになった。
このようなデジタルコヒーレント技術は汎用性の高いDSP(Digital Signal Processer)を用いて実現することが可能であり一部商用サービスへの導入が進められている。100Gbps級の光伝送システムではDP−QPSK(Dual. Polarization-Quadrature Phase Shift Keying)が広く利用され、4相の偏波多重で送信することで、信号のボーレートを30G baud/sに抑えることが可能である。そのため送受信に必要な電気デバイスの帯域条件を緩和することが可能になった。しかしながら30Gbps級の信号をサンプリングするために電気帯域の2倍、すなわち60G sample/sの高速なDAC(Digital Analog Converter)及びADC(Analog Digital Converter)が必須である。高速DAC/ADCはデジタルコヒーレント技術を実現するうえで重要な構成要素の一つである。
図14は、4相の偏波多重で送受信する光通信システムにおいてDSPとDACとを組み合わせて用いた光信号送信装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、DSP内部において、送信すべき送信信号を生成し、生成した送信信号のサンプリングレートを変換してDACに出力する場合、サンプリングレート変換部において送信信号のサンプリングレートに対して2倍のサンプリングレートによる処理が必要となる。また、サンプリングレート変換部では、X偏波のIQ信号と、Y偏波のIQ信号との4レーンの信号のタイミングを揃えてDACに出力する必要がある。図14に示した構成は、100Gbps級の光信号送信装置の構成例であるが、40Gbpsや10Gbpsといった異なるビットレートの信号を送信する装置においても同様である。例えば、40Gbpsの信号を送信する装置の場合、DSP内部で2.5倍×2倍の5倍オーバーサンプリングを行い、かつ各レーンの信号のタイミングを揃えてDACに出力する必要がある。なお、DACにおいてアナログの電気信号に変換された送信信号は、各ドライバアンプにて増幅され、光変調器において光信号に変換された後に送信される。また、DSPとADCとを組み合わせて用いた光信号受信装置においても、同様に、各レーンの信号のタイミングを揃える必要ある。
図15は、4相の偏波多重で送受信する光通信システムにおいてDSPとADCとを組み合わせて用いた光信号受信装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ADCは、受信した光信号に対して偏波分離等を行った後に光電変換して得られたアナログの電気信号に対して、2倍のオーバーサンプリングでデジタル信号に変換する処理を行い、DSP内部に形成されるサンプリングレート変換部に出力する。サンプリングレート変換部は、ADCから入力されるデジタル信号に対してダウンサンプリングを行い、信号受信部が復調復号を行う。図14に示した場合と同様に、40Gbpsや10Gbpsといった異なるビットレートの信号に対応する場合にも、光信号受信装置において入力される信号を所望のサンプリングレートに変換するサンプリングレート変換処理と、タイミング調整とが必須となる。
通常、サンプリングレート変換処理と、複数の信号のタイミングを揃えるスキュー補償処理とは個別に実施される。図16は、サンプリングレート変換処理の原理を示す図である。サンプリングレート変換処理は、例えば、DSP内部においてデジタルフィルタを用いて行うことが一般的である。図16に示すように、入力される入力データに対して、「0」データを挿入してn倍のオーバーサンプリング処理を行う。n倍のオーバーサンプリング処理の後に、繰り返し周波数成分が発生するため、LPF(Low Pass Filter:低域通過フィルタ)を用いて高周波成分をカットする。最終的に所望のデータが得られるように間引き処理を行うことで、サンプリングレート変換処理が完了する。
スリュー補償処理には大きく分けて3通りの手法がある。1つ目の手法は、DAC出力後及びADC入力前の高周波信号に対してアナログのフェイズシフタを使用し、スキュー補償を行う手法である。2つ目の手法は、DAC及びADCに内蔵されているPLL(Phase Locked Loop)の出力に対して位相制御を行う手法である。3つ目の手法は、DSP内部でデジタル信号処理を用いてスキュー補償を行う手法である。3つ目の手法を用いる場合には、例えば、図17に示すようにDSP内部のサンプリングレート変換部の出力に対してデジタル信号処理を行うスキュー補償部を設けることになる(非特許文献1)。
図18は、デジタル信号処理においてスキュー補償をする処理の原理を示す図である。入力信号の各サンプリング点の中間点を算出する。中間点は、線形補間や2次関数補間などの一般的な手法を用いることにより算出することができる。算出した中間点を出力することにより、サンプリング点に対してタイミングをずらした信号を得ることができる。
Takahito Tanimura,et al, "A Simple Digital Skew Compensator for Coherent Receiver", European Conference on Optical Communication (ECOC), September 2009, Paper 7.3.2
しかしながら、上記の手法には以下のような問題がある。1つ目の手法では、アナログフィルタを外部に使用するため、光信号送信装置及び光信号受信装置の回路規模が大きくなってしまうという問題がある。2つ目の手法では、PLLをレーンごとに複数用意する必要があるため、DAC及びADCの回路規模が大きくなってしまうという問題がある。3つ目の手法では、DSPの回路規模が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、回路規模の増加を抑制しつつサンプリングレートの変換とスキュー補償処理とを行うことができる信号処理装置、及び信号処理方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、所定のサンプリングレートの入力データに対して低域通過フィルタ処理を施して異なるサンプリングレートのデータに変換するサンプリングレート変換部と、前記入力データに対してスキュー補償を行う際に与えられるスキュー補償量に基づいて、前記サンプリングレート変換部における低域通過フィルタ処理に用いるフィルタ係数を定める係数設定部とを具備することを特徴とする信号処理装置である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記係数設定部は、前記低域通過フィルタ処理に用いるフィルタ特性に基づいて予め定められたフィルタ係数が異なるスキュー補償量ごとに記憶されている係数テーブル部と、前記入力データに対して定められるスキュー補償量に対応するフィルタ係数を前記係数テーブル部から読み出し、読み出したフィルタ係数を前記サンプリングレート変換部に出力する係数選択部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記係数設定部は、前記低域通過フィルタ処理に用いるフィルタ特性を示す関数に、前記入力データに対して定められるスキュー補償量を与えて算出した値をフィルタ係数として前記サンプリングレート変換部に出力する係数算出部を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記係数設定部は、前記入力データに対して振幅補償をする際に与えられる振幅補償量をフィルタ係数に乗じて前記サンプリングレート変換部に出力する乗算部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記係数設定部は、前記入力データに対してDCオフセット補償をする際に与えられるオフセット補償量をフィルタ係数に加算して前記サンプリングレート変換部に出力する加算部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記係数設定部は、前記入力データに対してDCオフセット補償をする際に与えられるオフセット補償量をフィルタ係数に加算して出力する加算部と、前記入力データに対して振幅補償をする際に与えられる振幅補償量を前記加算部が出力するフィルタ係数に乗じて前記サンプリングレート変換部に出力する乗算部とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、所定のサンプリングレートの入力データに対して処理を施す信号処理装置における信号処理方法であって、前記入力データに対してスキュー補償を行う際に与えられるスキュー補償量に基づいて、低域通過フィルタ処理におけるフィルタ係数を定める係数設定ステップと、前記係数設定ステップにおいて定められたフィルタ係数を用いて、前記入力データに対して低域通過フィルタ処理を施して異なるサンプリングレートのデータに変換するサンプリングレート変換ステップと、を有することを特徴とする信号処理方法である。
この発明によれば、サンプリングレートを変換する際に行われる低域通過フィルタ処理で用いるフィルタ係数を、スキュー補償量に基づいて定めることにより、入力データのサンプリングレートの変換処理とともにスキュー補償処理を行うことができる。その結果、サンプリングレート変換処理とスキュー補償処理とを個別に行う必要がなくなるので、回路規模や演算量の増加を抑制しつつサンプリングレートの変換とスキュー補償処理とを行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態におけるサンプリングレート変換装置10の構成例を示すブロック図である。 同実施形態におけるサンプリングレート変換部12の構成例を示すブロック図である。 同実施形態において用いられるフィルタ係数の時間応答の一例を示す第1のグラフである。 同実施形態において用いられるフィルタ係数の時間応答の一例を示す第2のグラフである。 同実施形態における係数設定部11の構成例を示すブロック図である。 同実施形態における係数テーブル部112が記憶するフィルタ係数の組み合わせの一例を示す図である。 同実施形態における係数設定部11の変形例としての係数設定部11Aの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるサンプリングレート変換装置20の構成例を示すブロック図である。 同実施形態において用いられるフィルタ係数の一例をプロットして得られたグラフである。 第3の実施形態におけるサンプリングレート変換装置30の構成を示すブロック図である。 同実施形態において用いられるフィルタ係数の一例をプロットして得られたグラフである。 第4の実施形態におけるサンプリングレート変換装置40の構成を示すブロック図である。 同実施形態において用いられるフィルタ係数の一例をプロットして得られたグラフである。 4相の偏波多重で送受信する光通信システムにおいてDSPとDACとを組み合わせて用いた光信号送信装置の構成を示すブロック図である。 4相の偏波多重で送受信する光通信システムにおいてDSPとADCとを組み合わせて用いた光信号受信装置の構成を示すブロック図である。 サンプリングレート変換処理の原理を示す図である。 DSP内部のサンプリングレート変換部の出力に対してデジタル信号処理を行うスキュー補償部を設ける構成を示す図である。 デジタル信号処理においてスキュー補償をする処理の原理を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における信号処理装置、及び信号処理方法を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態におけるサンプリングレート変換装置10の構成例を示すブロック図である。信号処理装置としてのサンプリングレート変換装置10は、例えば、デジタルコヒーレント技術を適用した光通信システムにおけるデジタル信号処理に用いられる。サンプリングレート変換装置10は、専用の半導体回路として実装してもよいし、プログラマブルロジックデバイスにおいて構成してもよし、DSP等の汎用演算装置においてソフトウエアを実行させることにより実現してもよい。サンプリングレート変換装置10は、x(sample/s)のサンプリングレートの入力データを、y(sample/s)のサンプリングレートのデータに変換して出力する。
サンプリングレート変換装置10は、係数設定部11、及び、サンプリングレート変換部12を具備している。係数設定部11は、外部より入力されるスキュー補償量に基づいてサンプリングレート変換部12におけるLPF処理において用いられるフィルタ係数を設定し、設定したフィルタ係数をサンプリングレート変換部12に入力する。サンプリングレート変換部12は、係数設定部11から入力されるフィルタ係数に基づいて、サンプリングレート変換装置10に入力される入力データに対してLPF処理を施す。これにより、サンプリングレート変換部12は、入力データのサンプリングレートを所定のサンプリングレートに変換し、変換により得られる信号を出力データとして出力する。サンプリングレート変換部12において行われるLPF処理のカットオフ周波数は、サンプリングレートに応じて定められる。
図2は、本実施形態におけるサンプリングレート変換部12の構成例を示すブロック図である。同図に示されているサンプリングレート変換部12は、入力データに対して5倍のオーバーサンプリングを行う構成を有している。サンプリングレート変換部12は、3個の遅延部d0〜d2、20個の乗算部c0〜c19、及び、5個の加算部c0〜c4を備えている。遅延部d0〜d2は、入力されるデータに対して1サンプル分の遅延を与えて出力する。乗算部c0〜c19は、係数設定部11から入力されるフィルタ係数を入力されるデータに乗じて出力する。加算部a0〜a4は、乗算部c0〜c19から入力される乗算結果を加算し、加算結果を出力データとして出力する。
サンプリングレート変換部12に入力される入力データは、遅延部d0と各乗算部c0〜c4とに入力される。遅延部d0から出力されるデータは、遅延部d1と各乗算部c5〜c9とに入力される。遅延部d1から出力されるデータは、遅延部d2と各乗算部c10〜c14とに入力される。遅延部d2から出力されるデータは、各乗算部c15〜c19に入力される。乗算部c0、c5、c10、c15それぞれから出力される乗算結果は加算部a0に入力され、各乗算結果の総和が加算部a0から出力される。乗算部c1、c6、c11、c16それぞれから出力される乗算結果は加算部a1に入力され、各乗算結果の総和が加算部a1から出力される。乗算部c2、c7、c12、c17それぞれから出力される乗算結果は加算部a2に入力され、各乗算結果の総和が加算部a2から出力される。乗算部c3、c8、c13、c18それぞれから出力される乗算結果は加算部a3に入力され、各乗算結果の総和が加算部a3から出力される。乗算部c4、c9、c14、c19それぞれから出力される乗算結果は加算部a4に入力され、各乗算結果の総和が加算部a4から出力される。
図2には入力データを5倍のサンプリングレートのデータに変換する構成が示されているが、この構成に限ることなく、サンプリングレート変換装置10における任意の倍率(n/m)に応じて変更してもよい。また、サンプリングレート変換部12は、20個の乗算部c0〜c19を備える構成を示したが、この構成に限ることなく、サンプリングレート変換部12におけるLPF処理に要求されるフィルタ特性に応じて乗算部の数を決定するようにしてもよい。
サンプリングレート変換部12は、上述の構成を有することにより、入力データに対してLPF処理を施すことにより、1つの入力データあたり5つの出力データを算出して、サンプリングレートを5倍にするアップサンプリング処理を行う。サンプリングレートの変換処理を行う場合、サンプリングレートの変換倍率に応じて繰り返し周波数成分が発生するため、LPF処理にて所望の周波数成分にカットする。このとき、係数設定部11は、入力データに対して行うスキュー補償処理のスキュー補償量に応じて、LPF処理において用いられるフィルタ係数を定める。
図3は、本実施形態において用いられるフィルタ係数の時間応答の一例を示す第1のグラフである。同図において、横軸はサンプリング時間を示し、縦軸はフィルタ係数の値を示している。サンプリング時間の値は図2に示されている乗算部c0〜c19の符号の数字部分に対応し、各サンプリング時間におけるフィルタ係数は乗算部c0〜c19のうち対応する乗算部に入力される。図3において、黒で塗りつぶされている丸(●)で示されているフィルタ係数はスキュー補償をしない場合のフィルタ係数を示している。白抜きの丸(○)は0.5サンプル分の時間ずれのスキュー補償をする場合のフィルタ係数を示している。この場合、例えば乗算部c0にはサンプル時間が0.5におけるフィルタ係数が入力される。
スキュー補償をしない場合には、サンプリング時間に対してずれがないフィルタ係数を用いたLPF処理が行われる。スキュー補償をする場合には、サンプリング時間に対してずれがあるフィルタ係数を用いたLPF処理が行われる。白抜きの丸(○)に対応するフィルタ係数を用いたLPF処理を行うことにより、サンプリングレート変換部12から出力される出力データ(出力応答)は0.5サンプル分の時間がずれた値となる。これにより、サンプリングレート変換部12においてスキュー補償を行うことが可能になる。すなわち、各乗算部c0〜c19に対応する時間における時間応答波形上の値に代えて、当該時間に対してスキュー補償量分ずれた時間における時間応答波形上の値を、各乗算部c0〜c19が乗ずるフィルタ係数とすることにより、スキュー補償を行うことができる。
一般に、デジタル信号処理におけるスキュー補償は、1サンプリング時間を単位として行われることになるが、上述したように、本実施形態におけるサンプリングレート変換装置10では、1サンプリング時間未満の粒度でスキュー補償を行うことができる。
なお、図3に示されているフィルタ係数が示すグラフの形状は一例であり、LPF処理において要求されるフィルタ特性に応じて時間応答波形は異なる。同図に示されている時間応答波形は、レイズドコサインフィルタを使用した場合の時間応答波形である。
図4は、本実施形態において用いられるフィルタ係数の時間応答の一例を示す第2のグラフである。同図において、横軸は各乗算部c0〜c19との対応関係(サンプリング時間)を示し、縦軸はフィルタ係数の値を示している。同図に示されている各グラフは、−0.5サンプル分のスキュー補償をする場合のフィルタ係数(丸印)、スキュー補償をしない場合(0サンプル分のスキュー補償をする場合)のフィルタ係数(三角印)、及び、+0.5サンプル分のスキュー補償をする場合のフィルタ係数(四角印)それぞれを示している。ここでは、スキュー補償量が−0.5、0、+0.5サンプル分のスキュー補償を行う場合のフィルタ係数を示したが、これに限ることなく、任意のスキュー補償量に対するフィルタ係数(時間応答)を定めることができる。
図5は、本実施形態における係数設定部11の構成例を示すブロック図である。係数設定部11は、外部インタフェース部111、係数テーブル部112、及び、係数選択部113を有している。外部インタフェース部111は、入力データに対してスキュー補償をする際に与えられるスキュー補償量を外部から受信し、受信したスキュー補償量を係数選択部113に出力する。係数テーブル部112には、スキュー補償量ごとに、サンプリングレート変換部12の各乗算部c0〜c19に対するフィルタ係数の組み合わせが予め記憶されている。係数選択部113は、外部インタフェース部111から出力されるスキュー補償量に対応する、乗算部c0〜c19に対するフィルタ係数の組み合わせを係数テーブル部112から読み出す。係数選択部113は、読み出したフィルタ係数の組み合わせをサンプリングレート変換部12に入力する。
図6は、本実施形態における係数テーブル部112が記憶するフィルタ係数の組み合わせの一例を示す図である。同図に示す例では、−0.5、−0.3、0、+0.3、+0.5のスキュー補償量ごとに、乗算部c0〜c19それぞれのフィルタ係数の組み合わせが対応付けられている。
なお、係数選択部113は、外部インタフェース部111が出力するスキュー補償量と一致するスキュー補償量に対するフィルタ係数の組み合わせが係数テーブル部112に記憶されていない場合、外部インタフェース部111が出力するスキュー補償量に最も近いスキュー補償量に対応するフィルタ係数の組み合わせを読み出すようにしてもよい。また、係数テーブル部112に記憶されているフィルタ係数の組み合わせは、例えば、レイズドコサインフィルタの時間応答や、ガウシアンフィルタの時間応答に基づいて定める。また、係数選択部113は、係数設定部11が有する係数テーブル部112以外のテーブル、例えば係数設定部11の外部に設けられたテーブルから、スキュー補償量に対応するフィルタ係数の組み合わせを読み出してサンプリングレート変換部12に入力するようにしてもよい。
上述のように、係数設定部11に係数テーブル部112を備える場合、フィルタ係数を予め記憶領域に記憶させておくことにより係数テーブル部112を実現でき、回路規模の増加を抑えることが容易となる。また、係数テーブル部112に記憶させるフィルタ係数は、後述する式(1)を用いて算出するようにしてもよい。
なお、サンプリングレート変換装置10は、サンプリングレート変換部12から出力されるアップサンプリングされた出力データを一定間隔で間引くことにより、出力データをダウンサンプリングするダウンサンプリング部を具備するようにしてもよい。
図7は、本実施形態における係数設定部11の変形例としての係数設定部11Aの構成例を示すブロック図である。係数設定部11Aは、外部インタフェース部111、及び、係数算出部114を有している。係数設定部11Aは、係数テーブル部112及び係数選択部113に代えて係数算出部114を有している点が係数設定部11と異なる。外部インタフェース部111は、係数設定部11における外部インタフェース部111と同じであるのでその説明を省略する。
係数算出部114は、サンプリングレート変換部12の各乗算部c0〜c19に対するフィルタ係数を算出する関数又は計算式を予め記憶している。係数算出部114は、外部インタフェース部111から出力されるスキュー補償量を入力として、各乗算部c0〜c19に対するフィルタ係数を算出する。係数算出部114は、算出したフィルタ係数をサンプリングレート変換部12に入力する。係数算出部114は、例えば、次式(1)で示されるガウシアンフィルタに基づいてフィルタ係数c(x)を算出する。
Figure 0005856580
式(1)において、xは乗算部c0〜c19に対応した係数である。例えば、本実施形態においては乗算部c0〜c19に対してx=−9,−8,…,−1,0,1,2,…,8,9,10が対応付けられる。aはガウス関数の分布を示す値であり、サンプリングレート変換部12におけるLPF処理の帯域に相当する値である。sはスキュー補償量である。例えば、0.5サンプル分のスキュー補償量のスキュー補償を行う場合には、s=0.5として係数算出部114はフィルタ係数を算出する。ここでは、ガウシアンフィルタの式(1)を用いて係数算出部114の構成を説明したが、これに限ることなく、他のフィルタに対応するフィルタ係数の組み合わせを算出するようにしてもよい。
上述のように、係数設定部11Aに係数算出部114を備える場合、係数設定部11に比べ演算量及び回路規模が増加する傾向にあるが、入力されるスキュー補償量に応じたフィルタ係数の設定が可能となる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態におけるサンプリングレート変換装置20の構成例を示すブロック図である。サンプリングレート変換装置20は、第1の実施形態におけるサンプリングレート変換装置10と同様に、x(sample/s)のサンプリングレートの入力データを、y(sample/s)のサンプリングレートのデータに変換して出力する。サンプリングレート変換装置20は、係数設定部21、及び、サンプリングレート変換部12を具備している。以下、サンプリングレート変換装置20において、第1の実施形態におけるサンプリングレート変換装置10が具備する機能部と同じ機能部に対しては同じ符号を付してその説明を省略する。
係数設定部21は、外部インタフェース部211、係数算出部114、及び、乗算部212を備えている。外部インタフェース部211は、入力データに対してスキュー補償をする際に与えられるスキュー補償量と、入力データに対して振幅補償をする際に与えられる振幅補償量とを外部から受信する。外部インタフェース部211は、受信したスキュー補償量を係数算出部114に入力し、また受信した振幅補償量を乗算部212に入力する。乗算部212は、係数算出部114が算出したフィルタ係数であって各乗算部c0〜c19に対するフィルタ係数それぞれに対して、外部インタフェース部211から入力される振幅補償量を乗ずる。乗算部212は、振幅補償量を乗じたフィルタ係数の組み合わせをサンプリングレート変換部12に入力する。
本実施形態における係数設定部21は、外部インタフェース部111に代えてスキュー補償量とともに振幅補償量を受信する外部インタフェース部211を備えていること、及び、係数算出部114が算出したフィルタ係数に対して振幅補償量を乗ずる乗算部212を備えていることが第1の実施形態における係数設定部11Aと異なる。
本実施形態におけるサンプリングレート変換装置20は、上述の係数設定部21を具備することにより、入力データのサンプリングレートの変換とスキュー補償とに加えて、入力データの振幅補償を行うことができる。例えば、入力データの振幅を1.2倍に補償した場合、スキュー補償量とともに振幅補償量(1.2)を外部インタフェース部211に入力することにより、乗算部212においてフィルタ係数が1.2倍され、サンプリングレート変換部12から振幅が1.2倍された出力データが出力される。また、入力データの振幅に対して0.7倍された振幅の出力データを得る振幅補償を行いたい場合には、スキュー補償量とともに振幅補償量(0.7)を外部インタフェース部211に入力することにより、乗算部c0〜c19に対する各フィルタ係数が0.7倍され、0.7倍の振幅補償がなされた出力データを得ることができる。なお、振幅補償量は、任意の正の値を取ることが可能である。
図9は、本実施形態において用いられるフィルタ係数の一例をプロットして得られたグラフである。同図において、横軸は各乗算部c0〜c19との対応関係(サンプリング時間)を示し、縦軸は乗算部212から出力されるフィルタ係数の値を示している。ここでは、スキュー補償量は0サンプルとしている。同図に示されている各グラフ(プロット)は、0.7倍の振幅補償をする場合のフィルタ係数(丸印)、振幅補償をしない場合(1.0倍の振幅補償をする場合)のフィルタ係数(三角印)、及び、1.5倍の振幅補償をする場合のフィルタ係数(四角印)それぞれを示している。同図に示されているようなフィルタ係数をサンプリングレート変換部12が用いることにより、サンプリングレートを変換する処理とともに、スキュー補償処理及び振幅補償処理を一括して行うことができる、回路規模の増加を抑制することができる。
なお、本実施形態において、係数設定部21が係数算出部114を備える構成について説明したが、係数設定部21は、係数算出部114に代えて係数テーブル部112及び係数選択部113を係数設定部11のように備える構成であってもよい。また、係数設定部21は、外部インタフェース部211に代えて各フィルタ係数に乗じる振幅補償量を乗算部c0〜c19ごとに受信するインタフェース部、又はフィルタ係数自体を直接受信するインタフェース部を備える構成であってもよい。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態におけるサンプリングレート変換装置30の構成を示すブロック図である。サンプリングレート変換装置30は、第1の実施形態におけるサンプリングレート変換装置10と同様に、x(sample/s)のサンプリングレートの入力データを、y(sample/s)のサンプリングレートのデータに変換して出力する。サンプリングレート変換装置30は、係数設定部31、及び、サンプリングレート変換部12を具備している。以下、サンプリングレート変換装置30において、第1の実施形態におけるサンプリングレート変換装置10が具備する機能部と同じ機能部に対しては同じ符号を付してその説明を省略する。
係数設定部31は、外部インタフェース部311、係数算出部114、及び、加算部312を備えている。外部インタフェース部311は、入力データに対してスキュー補償をする際に与えられるスキュー補償量と、入力データに対してDC(Direct Current)オフセット補償をする際に与えられるDCオフセット補償量とを外部から受信する。外部インタフェース部311は、受信したスキュー補償量を係数算出部114に入力し、また受信したDCオフセット補償量を加算部312に入力する。加算部312は、係数算出部114が算出したフィルタ係数であって乗算部c0〜c19に対するフィルタ係数それぞれに対して、外部インタフェース部311から入力されるDCオフセット補償量を加える。加算部312は、DCオフセット補償量を加えたフィルタ係数の組み合わせをサンプリングレート変換部12に入力する。
本実施形態における係数設定部31は、外部インタフェース部111に代えてスキュー補償量とともにDCオフセット補償量を受信する外部インタフェース部311を備えていること、及び、係数算出部114が算出したフィルタ係数に対してDCオフセット補償量を加える加算部312を備えていることが第1の実施形態における係数設定部11Aと異なる。
本実施形態におけるサンプリングレート変換装置30は、上述の係数設定部31を具備することにより、入力データのサンプリングレートの変換とスキュー補償とに加えて、入力データのDCオフセット補償を行うことができる。例えば、入力データに対して0.2のDCオフセットを補償したい場合、スキュー補償量とともに、DCオフセット補償量(0.2)を外部インタフェース部311に入力することにより、加算部312においてフィルタ係数に0.2が加えられ、サンプリングレート変換部12から値が0.2増加した出力データが出力される。また、入力データに対して−0.3のDCオフセットを補償したい場合には、スキュー補償量とともにDCオフセット補償量(−0.3)を外部インタフェース部311に入力することにより、乗算部c0〜c19に対する各フィルタ係数が0.3減じられ、−0.3のDCオフセット補償がなされた出力データを得ることができる。なお、DCオフセット補償量は、任意の実数を取ることが可能である。
図11は、本実施形態において用いられるフィルタ係数の一例をプロットして得られたグラフである。同図において、横軸は各乗算部c0〜c19との対応関係(サンプリング時間)を示し、縦軸は加算部312から出力されるフィルタ係数の値を示している。ここでは、スキュー補償量は0サンプルとしている。同図に示されている各グラフ(プロット)は、−0.1のDCオフセット補償をする場合のフィルタ係数(丸印)、DCオフセット補償をしない場合(±0のDCオフセット補償をする場合)のフィルタ係数(三角印)、及び、0.1のDCオフセット補償をする場合のフィルタ係数(四角印)それぞれを示している。同図に示されているようなフィルタ係数をサンプリングレート変換部12が用いることにより、サンプリングレートを変換する処理とともに、スキュー補償処理及びDCオフセット補償処理を一括して行うことができ、回路規模の増加を抑制することができる。
なお、本実施形態において、係数設定部31が係数算出部114を備える構成について説明したが、係数設定部31は、係数算出部114に代えて係数テーブル部112及び係数選択部113を係数設定部11のように備える構成であってもよい。また、係数設定部31は、外部インタフェース部311に代えて各フィルタ係数に乗じる振幅補償量を乗算部c0〜c19ごとに受信するインタフェース部、又はフィルタ係数自体を直接受信するインタフェース部を備える構成であってもよい。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態におけるサンプリングレート変換装置40の構成を示すブロック図である。サンプリングレート変換装置40は、第1の実施形態におけるサンプリングレート変換装置10と同様に、x(sample/s)のサンプリングレートの入力データを、y(sample/s)のサンプリングレートのデータに変換して出力する。サンプリングレート変換装置40は、係数設定部41、及び、サンプリングレート変換部12を具備している。以下、サンプリングレート変換装置40において、第1、第2、及び第3の実施形態における各サンプリングレート変換装置が具備する機能部と同じ機能部に対しては同じ符号を付してその説明を省略する。
係数設定部41は、外部インタフェース部411、係数算出部114、乗算部212、及び、加算部312を備えている。外部インタフェース部411は、入力データに対してスキュー補償をする際に与えられるスキュー補償量と、入力データに対して振幅補償をする際に与えられる振幅補償量と、入力データに対してDCオフセット補償をする際に与えられるDCオフセット補償量とを外部から受信する。外部インタフェース部411は、受信したスキュー補償量を係数算出部114に入力し、また受信した振幅補償量を乗算部212に入力し、また受信したDCオフセット補償量を加算部312に入力する。乗算部212は、係数算出部114が算出した各フィルタ係数に対して振幅補償量を乗じて加算部312に入力する。加算部312は、乗算部212から入力される各フィルタ係数に対してDCオフセット補償量を加えてサンプリングレート変換部12に入力する。
本実施形態における係数設定部41は、外部インタフェース部111に代えてスキュー補償量とともに振幅補償量及びDCオフセット補償量を受信する外部インタフェース部411を備えていること、係数算出部114が算出したフィルタ係数に対して振幅補償量を乗ずる乗算部212、及び、振幅補償量が乗じられたフィルタ係数に対してDCオフセット補償量を加える加算部312を備えていることが第1の実施形態における係数設定部11Aと異なる。
本実施形態におけるサンプリングレート変換装置40は、上述の係数設定部41を具備することにより、入力データのサンプリングレートの変換とスキュー補償とに加えて、入力データの振幅補償及びDCオフセット補償を行うことができる。例えば、入力データに対して、1.2倍の振幅補償と0.2のDCオフセット補償をしたい場合、スキュー補償量とともに、振幅補償量(1.2)及びDCオフセット補償量(0.2)を外部インタフェース部411に入力することにより、乗算部212においてフィルタ係数が1.2倍され、更に加算部312においてフィルタ係数に0.2が加えられる。1.2倍された後に0.2が加えられたフィルタ係数がサンプリングレート変換部12に入力されることにより、振幅が1.2倍され各値が0.2増加した出力データがサンプリングレート変換部12から出力される。なお、フィルタ係数に対する演算は、振幅補償のための演算の後にDCオフセット補償のための演算を行う。なお、演算の順序を逆にする場合には、DCオフセット補償量を振幅補償量で除算した値を加算部312にDCオフセット補償量として入力する。
図13は、本実施形態において用いられるフィルタ係数の一例をプロットして得られたグラフである。同図において、横軸は各乗算部c0〜c19との対応関係(サンプリング時間)を示し、縦軸は加算部312から出力されるフィルタ係数の値を示している。同図に示されている各グラフ(プロット)は、0.5サンプルのスキュー補償と0.8倍の振幅補償と0.2のDCオフセット補償とをする場合のフィルタ係数(三角印)と、0サンプルのスキュー補償と1倍の振幅補償と0のDCオフセット補償とをする場合のフィルタ係数(丸印)とを示している。同図に示されているようなフィルタ係数をサンプリングレート変換部12が用いることにより、サンプリングレートを変換する処理とともに、スキュー補償処理、振幅補償処理、及びDCオフセット補償処理を一括して行うことができ、回路規模の増加を抑制することができる。
なお、本実施形態において、係数設定部41が係数算出部114を備える構成について説明したが、係数設定部41は、係数算出部114に代えて係数テーブル部112及び係数選択部113を係数設定部11のように備える構成であってもよい。また、係数設定部41は、外部インタフェース部411に代えて各フィルタ係数に乗じる振幅補償量を乗算部c0〜c19ごとに受信するインタフェース部、又はフィルタ係数自体を直接受信するインタフェース部を備える構成であってもよい。
以上、各実施形態におけるサンプリングレート変換装置では、入力データのスキュー補償を行う際に与えられるスキュー補償量に基づいて、LPF処理において用いるフィルタ係数を定めることにより、入力データのサンプリングレートの変換を行う際にスキューの補償も合わせて一括で行うことができる。これにより、サンプリングレート変換装置を半導体回路として実装する場合などにおいて、サンプリングレート変換処理の回路とスキュー補償処理の回路とを個別に設ける必要がなくなるので、演算量及び回路規模を削減することができる。
回路規模の削減量はフィルタにおけるタップ数に依存するが、処理を行う回路が2個から1個になるため約50%程度削減可能である。なお、フィルタ係数を記憶するテーブルを設けることになるが、DSP等に備えられている記憶領域の一部を使用することができるので、回路規模増大に影響することはほとんどない。
また、各実施形態におけるサンプリングレート変換装置において、係数設定部がフィルタ係数を定める処理は、サンプリングレート変換装置を用いて入力データのサンプリングレートを変換する前に予め行うようにしてもよいし、入力データのサンプリングレートを変換している際に、出力データに応じて動的にフィルタ係数を変更するようにしてもよい。係数設定部がフィルタ係数を定める処理を入力データのサンプリングレートを変換する前に予め行う場合には、動作速度等の要求が低くなるため、回路規模や配線規模、消費電力を削減することを優先した回路設計を行うことができ、回路規模の増加を抑制が容易となる。
なお、図1、図5、図7、図8、図10、又は図12のサンプリングレート変換装置
の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ又はプログラマブルロジックデバイスが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステム又はプログラマブルロジックデバイスに読み込ませ、実行することによりサンプリングレート変換処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
10、20、30、40…サンプリングレート変換装置
11、11A、21、31、41…係数設定部
12…サンプリングレート変換部
111、211、311、411…外部インタフェース部
112…係数テーブル部
113…係数選択部
114…係数算出部
212…乗算部
312…加算部
a0、a1、a2、a3、a4…加算部
c0、c1、c2、c3、c4、c5、c6、c7、c8、c9、c10、c11、c2、c13、c14、c15、c16、c17、c18、c19…乗算部
d0、d1、d2…遅延部

Claims (7)

  1. 所定のサンプリングレートの入力データに対して低域通過フィルタ処理を施して異なるサンプリングレートのデータに変換するサンプリングレート変換部と、
    前記入力データに対してスキュー補償を行う際に与えられるスキュー補償量に基づいて、前記サンプリングレート変換部における低域通過フィルタ処理に用いるフィルタ係数を定める係数設定部と、
    を具備し、
    前記サンプリングレート変換部は、入力データを一つ入力するごとに、サンプリングレートを変更する倍率に応じた数のデータを同時に出力し、
    前記倍率は、入力データのサンプリングレートに対する出力するデータのサンプリングレートの比である、
    ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記係数設定部は、
    前記低域通過フィルタ処理に用いるフィルタ特性に基づいて予め定められたフィルタ係数が異なるスキュー補償量ごとに記憶されている係数テーブル部と、
    前記入力データに対して定められるスキュー補償量に対応するフィルタ係数を前記係数テーブル部から読み出し、読み出したフィルタ係数を前記サンプリングレート変換部に出力する係数選択部とを備える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記係数設定部は、
    前記低域通過フィルタ処理に用いるフィルタ特性を示す関数に、前記入力データに対して定められるスキュー補償量を与えて算出した値をフィルタ係数として前記サンプリングレート変換部に出力する係数算出部を備える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  4. 請求項2又は請求項3のいずれかに記載の信号処理装置において、
    前記係数設定部は、
    前記入力データに対して振幅補償をする際に与えられる振幅補償量をフィルタ係数に乗じて前記サンプリングレート変換部に出力する乗算部を更に備える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  5. 請求項2又は請求項3のいずれかに記載の信号処理装置において、
    前記係数設定部は、
    前記入力データに対してDCオフセット補償をする際に与えられるオフセット補償量をフィルタ係数に加算して前記サンプリングレート変換部に出力する加算部を更に備える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  6. 請求項2又は請求項3のいずれかに記載の信号処理装置において、
    前記係数設定部は、
    前記入力データに対してDCオフセット補償をする際に与えられるオフセット補償量をフィルタ係数に加算して出力する加算部と、
    前記入力データに対して振幅補償をする際に与えられる振幅補償量を前記加算部が出力するフィルタ係数に乗じて前記サンプリングレート変換部に出力する乗算部とを更に備える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  7. 所定のサンプリングレートの入力データに対して処理を施す信号処理装置における信号処理方法であって、
    前記入力データに対してスキュー補償を行う際に与えられるスキュー補償量に基づいて、低域通過フィルタ処理におけるフィルタ係数を定める係数設定ステップと、
    前記係数設定ステップにおいて定められたフィルタ係数を用いて、前記入力データに対して低域通過フィルタ処理を施して異なるサンプリングレートのデータに変換するサンプリングレート変換ステップと、
    を有し、
    前記サンプリングレート変換ステップでは、入力データを一つ入力するごとに、サンプリングレートを変更する倍率に応じた数のデータを同時に出力し、
    前記倍率は、入力データのサンプリングレートに対する出力するデータのサンプリングレートの比である、
    ことを特徴とする信号処理方法。
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