JP4340156B2 - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高集積化が可能である不揮発性の半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
近年、さまざまな半導体記憶装置が提案されており、その一例として、例えば、特開平05−326893に示されるように、素子分離領域の下にビット線を有する半導体記憶素子は、高集積化が容易であるため注目されている。
以下、素子分離領域の下にビット線を有する半導体記憶装置及びその製造方法について、図59(a) 〜(d) 及び図60を参照しながら説明する。
まず、図59(a) に示すように、シリコン基板1の上にトラップ膜2を堆積した後、図59(b) に示すように、シリコン基板1に対してレジストパターン3をマスクにして不純物をイオン注入することにより、ビット線となる不純物拡散層4を形成し、その後、トラップ膜2に対してレジストパターン3をマスクにして選択的エッチングを行なって、トラップ膜2における不純物拡散層4の上側部分を除去する。
次に、図59(c) に示すように、レジストパターン3を除去した後、熱酸化法により、LOCOS分離領域5を形成する。
次に、図59(d) に示すように、半導体基板1の上に全面に亘って多結晶シリコン膜6を堆積した後、該多結晶シリコン膜6に対して選択的エッチングを行なうと、図60に示すように、従来の半導体記憶装置が得られる。
しかしながら、前記従来の半導体記憶装置においては、主として3つの問題点を有している。
第1は、素子を分離するためにLOCOS分離領域を用いているために、微細化が困難であるという問題である。すなわち、LOCOS分離領域は素子分離領域の端部にバーズビークが発生するため、活性領域がマスク寸法に比べて縮小してしまう。そこで、マスク寸法を予め大きくしておく必要があるので、微細化が困難になる。
第2は、ビット線となる不純物拡散層がLOCOS分離領域の下に設けられているため、ビット線の低抵抗化が困難であるという問題である。
第3は、サリサイド技術の適用が困難であるため、ゲート電極の低抵抗化が困難であるという問題である。すなわち、図60に示すように、ビット線となる不純物拡散層4はLOCOS分離領域5の外側にまで拡散している。従って、この状態でサリサイドを行なうと、不純物拡散層4の表面部にシリサイド層が形成されてしまうため、ビット線同士がシリサイド層を介して短絡してしまう恐れがあるので、サリサイド技術の適用が困難である。
前記に鑑み、本発明は、不揮発性の半導体記憶装置において、ビット線となる不純物拡散層の上にLOCOS分離領域を形成しなくてもよいようにして、半導体記憶装置の微細化を実現することを目的とする。
本発明に係る第1の半導体記憶装置は、半導体基板の表面領域に互いに離間して形成された一対の不純物拡散層と、半導体基板上における一対の不純物拡散層同士の間の領域に形成されたトラップ膜と、トラップ膜の上に形成されたゲート電極と、一対の不純物拡散層の上にゲート電極を挟むように形成された一対の絶縁膜とを備えている。
第1の半導体記憶装置によると、一対の不純物拡散層の上にゲート電極を挟むように形成された一対の絶縁膜とを備えているため、ゲート電極とトラップ膜とからなるメモリ素子の両側にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなるので、半導体記憶装置の微細化を実現することができる。
本発明に係る第2の半導体記憶装置は、半導体基板の表面領域にストライプ状に形成され、ビット線となる複数の不純物拡散層と、半導体基板上における複数の不純物拡散層の上側に形成され、ビット線方向に延びる複数の埋め込み絶縁膜と、半導体基板上に設けられ、ワード線方向に延びるメモリ素子のゲート電極とを備え、ゲート電極は、半導体基板上における複数の埋め込み絶縁膜同士の間にトラップ膜を介して形成され、複数の埋め込み絶縁膜の高さ位置とほぼ等しい高さ位置を有する複数の第1の導電膜と、複数の埋め込み絶縁膜及び複数の第1の導電膜の上に掛けて形成され、複数の第1の導電膜同士を電気的に接続する第2の導電膜とを有する。
第2の半導体記憶装置によると、ビット線となる不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられていると共に、ゲート電極を構成する第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているため、ゲート電極とトラップ膜とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
従って、第2の半導体記憶装置によると、半導体記憶装置の微細化を実現することができる。
第1又は第2の半導体記憶装置において、トラップ膜は、半導体基板上に順次堆積された、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層膜よりなることが好ましい。
このようにすると、半導体記憶装置の特性を確実に向上させることができる。
本発明に係る第3の半導体記憶装置は、半導体基板の表面領域にストライプ状に形成され、ビット線となる複数の不純物拡散層と、半導体基板上における複数の不純物拡散層の上側に形成され、ビット線方向に延びる複数の埋め込み絶縁膜と、半導体基板上における複数の埋め込み絶縁膜同士の間にトンネル絶縁膜を介して形成され、複数の埋め込み絶縁膜の高さ位置とほぼ等しい高さ位置を有する第1の導電膜よりなる複数の浮遊電極と、複数の埋め込み絶縁膜及び複数の浮遊電極の上に掛けて形成され、ワード線方向に延びる電極間絶縁膜と、電極間絶縁膜の上に形成され、ワード線方向に延びる第2の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極とを備えている。
第3の半導体記憶装置によると、ビット線となる不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられていると共に、浮遊電極を構成する第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているため、浮遊電極と電極間絶縁膜とゲート電極とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
従って、第3の半導体記憶装置によると、半導体記憶装置の微細化を実現することができる。
第2又は第3の半導体記憶装置は、第1の導電膜の側面に形成された側壁絶縁膜を備えていることが好ましい。
このようにすると、不純物拡散層に注入された不純物の拡散による短チャネル効果を抑制できるため、ゲート長を縮小することができる。
この場合、不純物拡散層と埋め込み絶縁膜との間で且つ互いに対向する側壁絶縁膜同士の間に金属膜が設けられていることが好ましい。
このようにすると、ビット線となる不純物拡散層の上に金属膜を形成することができるので、ビット線の低抵抗化を図ることができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、不純物拡散層は、中央部に形成された高濃度不純物拡散層と、高濃度不純物拡散層の両側に形成された低濃度不純物拡散層とを有することが好ましい。
このようにすると、高濃度不純物拡散層に注入された不純物の拡散による短チャネル効果を抑制できるため、ゲート長を縮小することができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、第2の導電膜の表面部にはシリサイド層が形成されていることが好ましい。
このようにすると、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、埋め込み絶縁膜の側面に形成された側壁絶縁膜を備えていることが好ましい。
このようにすると、半導体基板の表面における不純物拡散層の外側部分を側壁絶縁膜で覆った状態でサリサイドを行なうことができるので、ビット線となる不純物拡散層同士がシリサイド層を介して短絡してしまう事態を防止できると共に、ビット線の低抵抗化を図ることができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、複数の埋め込み絶縁膜同士の間に埋め込まれた絶縁膜を備えていることが好ましい。
このようにすると、半導体基板の表面における不純物拡散層の外側部分を絶縁膜で完全に覆った状態でサリサイドを行なうことができるので、ビット線となる不純物拡散層同士がシリサイド層を介して短絡してしまう事態を確実に防止できる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、第2の導電膜は金属膜であることが好ましい。
このようにすると、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、半導体基板の上には、論路回路を構成するトランジスタが設けられており、トランジスタのゲート電極は、第1の導電膜と第2の導電膜との積層構造を有していることが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極を、工程数の増加を招くことなく形成することができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、トランジスタのゲート電極が第1の導電膜と第2の導電膜との積層構造を有している場合、第2の導電膜の表面部にはシリサイド層が形成されていることが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極が第1の導電膜と第2の導電膜との積層構造を有している場合、第2の導電膜は金属膜よりなることが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
第2又は第3の半導体記憶装置において、半導体基板の上には、論路回路を構成するトランジスタが設けられており、トランジスタのゲート電極は、第2の導電膜のみからなることが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の微細化を図ることができる。
本発明に係る第1の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上のメモリ素子形成領域にトラップ膜を形成する工程と、トラップ膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、半導体基板に対して、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の導電膜をマスクに不純物を注入してビット線となる不純物拡散層を形成する工程と、半導体基板上におけるパターニングされた第1の導電膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜及び埋め込み絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極を形成する工程とを備えている。
第1の半導体記憶装置の製造方法によると、ビット線となる不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられると共に、ゲート電極を構成するパターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されるため、ゲート電極とトラップ膜とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。パターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、パターニングされた第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
従って、第1の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の微細化を実現することができる。
本発明に係る第2の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上のメモリ素子形成領域にトラップ膜を形成する工程と、トラップ膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、パターニングされた第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、半導体基板に対して、パターニングされた第1の導電膜及び第1の側壁絶縁膜をマスクに不純物を注入してビット線となる不純物拡散層を形成する工程と、半導体基板に熱処理を施して、不純物拡散層をパターニングされた第1の導電膜とオーバーラップさせる工程と、半導体基板上における互いに対向する第1の側壁絶縁膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜及び埋め込み絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極を形成する工程とを備えている。
第2の半導体記憶装置の製造方法によると、ビット線となる不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられると共に、ゲート電極を構成するパターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されるため、ゲート電極とトラップ膜とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。パターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、パターニングされた第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
また、ゲート電極を構成するパターニングされた第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程を備えているため、不純物拡散層に注入された不純物の拡散による短チャネル効果を抑制できるため、ゲート長を縮小することができる。
従って、第2の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の一層の微細化を実現することができる。
本発明に係る第3の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上のメモリ素子形成領域にトラップ膜を形成する工程と、トラップ膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、半導体基板に対して、パターニングされた第1の導電膜をマスクに不純物を注入して低濃度不純物拡散層を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、半導体基板に対して、パターニングされた第1の導電膜及び第1の側壁絶縁膜をマスクに不純物を注入してビット線となる高濃度不純物拡散層を形成する工程と、半導体基板上における互いに対向する第1の側壁絶縁膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜及び埋め込み絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極を形成する工程とを備えている。
第3の半導体記憶装置の製造方法によると、ビット線となる高濃度不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられると共に、ゲート電極を構成するパターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されるため、ゲート電極とトラップ膜とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。パターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、パターニングされた第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
また、ビット線となる高濃度不純物拡散層の両側に低濃度不純物拡散層を確実に形成することができるので、高濃度不純物拡散層に注入された不純物の拡散による短チャネル効果を抑制できるため、ゲート長を縮小することができる。
従って、第3の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の一層の微細化を実現することができる。
第2又は第3の半導体記憶装置の製造方法において、埋め込み絶縁膜を形成する工程は、半導体基板上に金属膜を介して埋め込み絶縁膜を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、ビット線となる不純物拡散層の上に金属膜を形成することができるので、ビット線の低抵抗化を図ることができる。
第1又は第2の半導体記憶装置の製造方法において、不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトラップ膜を介して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、不純物の注入時に半導体基板の表面をトラップ膜により保護することができる。
第1又は第2の半導体記憶装置の製造方法は、第1の導電膜をパターニングする工程と不純物拡散層を形成する工程との間に、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の導電膜をマスクにしてトラップ膜をパターニングする工程を備え、不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトラップ膜を介することなく不純物を注入してもよい。
第3の半導体記憶装置の製造方法において、低濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトラップ膜を介して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、低濃度不純物層を形成するための不純物の注入時に半導体基板の表面をトラップ膜により保護することができるので、半導体基板が受けるダメージを低減することができる。
第3の半導体記憶装置の製造方法において、低濃度不純物拡散層を形成する工程は、トラップ膜におけるパターニングされた第1の導電膜から露出している領域のうちの少なくとも一部分を除去してから半導体基板に対して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、低濃度不純物拡散層を形成するためのイオン注入工程における加速エネルギーを低くすることができる。
第3の半導体記憶装置の製造方法において、低濃度不純物拡散層を形成する工程が、半導体基板に対してトラップ膜を介して不純物を注入する工程を含む場合には、高濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトラップ膜を介して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、高濃度不純物層を形成するための不純物の注入時においても半導体基板の表面をトラップ膜により保護することができる。
第3の半導体記憶装置の製造方法において、低濃度不純物拡散層を形成する工程が、半導体基板に対してトラップ膜を介して不純物を注入する工程を含む場合には、低濃度不純物拡散層を形成する工程と高濃度不純物拡散層を形成する工程との間に、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の第1の導電膜をマスクにしてトラップ膜をパターニングする工程を備え、高濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトラップ膜を介することなく不純物を注入する工程を含んでいてもよい。
第3の半導体記憶装置の製造方法は、第1の導電膜をパターニングする工程と低濃度不純物拡散層を形成する工程との間に、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の導電膜をマスクにしてトラップ膜をパターニングする工程を備え、低濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトラップ膜を介することなく不純物を注入する工程を含んでいてもよい。
第1〜第3の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程は、パターニングされた第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
第1〜第3の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程がパターニングされた第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成する工程を含む場合、埋め込み絶縁膜の側面に第2の側壁絶縁膜を形成した後に、パターニングされた第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、半導体基板の表面における不純物拡散層の外側部分を第2の側壁絶縁膜により覆った状態でサイサイドを行なうことができるので、ビット線となる不純物拡散層同士がシリサイド層により短絡してしまう事態を防止できる。
第1〜第3の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程が 埋め込み絶縁膜の側面に第2の側壁絶縁膜を形成する工程を含む場合、半導体記憶装置は、半導体基板上に設けられ論理回路を構成するトランジスタを有し、埋め込み絶縁膜の側面に第2の側壁絶縁膜を形成する工程は、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の側面に第2の側壁絶縁膜を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の側面に、工程数の増加を招くことなく側壁絶縁膜を形成することができる。
第1〜第3の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程は、埋め込み絶縁膜同士の間に絶縁膜を埋め込んだ後に、パターニングされた第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、半導体基板の表面における不純物拡散層の外側部分を絶縁膜で完全に覆った状態でサイサイドを行なうので、ビット線となる不純物拡散層同士がシリサイド層により短絡してしまう事態を確実に防止できる。
第2又は第3の半導体記憶装置の製造方法において、第2の導電膜は金属膜であることが好ましい。
このようにすると、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
第2又は第3の半導体記憶装置の製造方法において、第2の導電膜が金属膜である場合、半導体記憶装置は、半導体基板上に設けられ論理回路を構成するトランジスタを有し、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極は、パターニングされた第1の導電膜とパターニングされた金属膜との積層構造を有することが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極を、工程数の増加を招くことなくポリメタル構造にすることができる。
第1〜第3の半導体記憶装置の製造方法において、半導体記憶装置は、半導体基板上に設けられ論理回路を構成するトランジスタを有し、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極は、パターニングされた第2の導電膜のみからなることが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の微細化を図ることができる。
第1〜第3の半導体記憶装置の製造方法において、半導体記憶装置は、半導体基板上に設けられ論理回路を構成するトランジスタを有し、ゲート電極を形成する工程は、半導体基板上の論理回路形成領域において、第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜をパターニングすることにより、パターニングされた第2の導電膜及びパターニングされた第1の導電膜よりなる、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極を、工程数の増加を招くことなく形成することができる。
本発明に係る第4の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上のメモリ素子形成領域にトンネル絶縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、半導体基板に対して、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の導電膜をマスクに不純物を注入してビット線となる不純物拡散層を形成する工程と、半導体基板上におけるパターニングされた第1の導電膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜及び埋め込み絶縁膜の上に電極間絶縁膜を堆積する工程と、電極間絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、第2の導電膜、電極間絶縁膜及びパターニングされた第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた第2の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極、及びパターニングされた第1の導電膜よりなる浮遊電極を形成する工程とを備えている。
第4の半導体記憶装置の製造方法によると、ビット線となる不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられると共に、浮遊電極となるパターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されるため、浮遊電極と電極間絶縁膜とゲート電極とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。パターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、パターニングされた第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
従って、第4の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の微細化を実現することができる。
本発明に係る第5の半導体装置の製造方法は、半導体基板上のメモリ素子形成領域にトンネル絶縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、パターニングされた第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、半導体基板に対して、パターニングされた第1の導電膜及び第1の側壁絶縁膜をマスクに不純物を注入してビット線となる不純物拡散層を形成する工程と、半導体基板に熱処理を施して、不純物拡散層をパターニングされた第1の導電膜とオーバーラップさせる工程と、半導体基板上における互いに対向する第1の側壁絶縁膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜及び埋め込み絶縁膜の上に電極間絶縁膜を堆積する工程と、電極間絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、第2の導電膜、電極間絶縁膜及びパターニングされた第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた第2の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極、及びパターニングされた第1の導電膜よりなる浮遊電極を形成する工程とを備えている。
第5の半導体記憶装置の製造方法によると、ビット線となる不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられると共に、浮遊電極となるパターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されるため、浮遊電極と電極間絶縁膜とゲート電極とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。パターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、パターニングされた第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
また、浮遊電極となるパターニングされた第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程を備えているため、不純物拡散層に注入された不純物の拡散による短チャネル効果を抑制できるため、ゲート長を縮小することができる。
従って、第5の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の一層の微細化を実現することができる。
本発明に係る第6の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上のメモリ素子形成領域にトンネル絶縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、半導体基板に対して、パターニングされた第1の導電膜をマスクに不純物を注入して低濃度不純物拡散層を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、半導体基板に対して、パターニングされた第1の導電膜及び第1の側壁絶縁膜をマスクに不純物を注入してビット線となる高濃度不純物拡散層を形成する工程と、半導体基板上における互いに対向する第1の側壁絶縁膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、パターニングされた第1の導電膜及び埋め込み絶縁膜の上に電極間絶縁膜を堆積する工程と、電極間絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、第2の導電膜、電極間絶縁膜及びパターニングされた第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた第2の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極、及びパターニングされた第1の導電膜よりなる浮遊電極を形成する工程とを備えている。
第6の半導体記憶装置の製造方法によると、ビット線となる高濃度不純物拡散層の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜が設けられると共に、浮遊電極となるパターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されるため、浮遊電極と電極間絶縁膜とゲート電極とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。パターニングされた第1の導電膜は埋め込み絶縁膜により互いに分離されているが、パターニングされた第1の導電膜同士は第2の導電膜により電気的に接続されているため、支障はない。
また、高濃度不純物拡散層の両側に低濃度不純物拡散層を形成する工程を備えているため、高濃度不純物拡散層に注入された不純物の拡散による短チャネル効果を抑制できるため、ゲート長を縮小することができる。
従って、第6の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の一層の微細化を実現することができる。
第4又は第5の半導体記憶装置の製造方法において、埋め込み絶縁膜を形成する工程は、半導体基板の上に金属膜を介して埋め込み絶縁膜を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、ビット線となる不純物拡散層の上に金属膜を形成することができるので、ビット線の低抵抗化を図ることができる。
第4又は第5の半導体記憶装置の製造方法において、不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトンネル絶縁膜を介して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、不純物の注入時に半導体基板の表面をトンネル絶縁膜により保護することができる。
第4又は第5の半導体記憶装置の製造方法は、第1の導電膜をパターニングする工程と不純物拡散層を形成する工程との間に、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の導電膜をマスクにしてトンネル絶縁膜をパターニングする工程を備え、不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトンネル絶縁膜を介することなく不純物を注入する工程を含んでいてもよい。
第6の半導体記憶装置の製造方法において、低濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトンネル絶縁膜を介して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、低濃度不純物拡散層を形成するための不純物の注入時に半導体基板の表面をトンネル絶縁膜により保護することができるので、半導体基板が受けるダメージを低減することができる。
第6の半導体記憶装置の製造方法において、低濃度不純物拡散層を形成する工程は、トンネル絶縁膜におけるパターニングされた第1の導電膜から露出している領域のうちの少なくとも一部分を除去してから半導体基板に対して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、低濃度不純物拡散層を形成するためのイオン注入工程における加速エネルギーを低くすることができる。
第6の半導体記憶装置の製造方法において、低濃度不純物拡散層を形成する工程が半導体基板に対してトンネル絶縁膜を介して不純物を注入する工程を含む場合、高濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトンネル絶縁膜を介して不純物を注入する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、高濃度不純物拡散層を形成するための不純物の注入時においても半導体基板の表面をトンネル絶縁膜で保護することができる。
第6の半導体記憶装置の製造方法は、低濃度不純物拡散層を形成する工程と高濃度不純物拡散層を形成する工程との間に、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の第1の導電膜をマスクにしてトンネル絶縁膜をパターニングする工程を備え、高濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトンネル絶縁膜を介することなく不純物を注入する工程を含んでいてもよい。
第6の半導体記憶装置の製造方法は、第1の導電膜をパターニングする工程と低濃度不純物拡散層を形成する工程との間に、第1のマスクパターン又はパターニングされた第1の導電膜をマスクにしてトラップ膜をパターニングする工程を備え、低濃度不純物拡散層を形成する工程は、半導体基板に対してトラップ膜を介することなく不純物を注入する工程を含んでいてもよい。
第4〜第6の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程は、パターニングされた第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
第4〜第6の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程は、埋め込み絶縁膜の側面に第2の側壁絶縁膜を形成した後に、パターニングされた第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、半導体基板の表面における不純物拡散層の外側部分を側壁絶縁膜で覆った状態でサイサイドを行なうので、ビット線となる不純物拡散層同士がシリサイド層により短絡してしまう事態を防止できる。
第4〜第6の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程が埋め込み絶縁膜の側面に第2の側壁絶縁膜を形成する工程を含む場合、半導体記憶装置は、半導体基板上に設けられ論理回路を構成するトランジスタを有し、埋め込み絶縁膜の側面に第2の側壁絶縁膜を形成する工程は、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の側面に第2の側壁絶縁膜を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極の側面に、工程数の増加を招くことなく側壁絶縁膜を形成することができる。
第4〜第6の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工程は、埋め込み絶縁膜同士の間に絶縁膜を埋め込んだ後に、パターニングされた第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、半導体基板の表面における不純物拡散層の外側部分を絶縁膜により完全に覆った状態でサイサイドを行なうので、ビット線となる不純物拡散層同士がシリサイド層により短絡してしまう事態を確実に防止できる。
第4〜第6の半導体記憶装置の製造方法において、半導体記憶装置は、半導体基板上に設けられ論理回路を構成するトランジスタを有し、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極は、パターニングされた第2の導電膜のみからなることが好ましい。
このようにすると、論理回路を構成するトランジスタのゲート電極を、工程数の増加を招くことなく形成することができる。
本発明に係る第1〜第3の半導体記憶装置並びに第1〜第6の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の微細化及びビット線の低抵抗化を実現できると共に、ゲート電極に対してサイサイドを行なうことが可能になる。
以下、本発明の各実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について説明するが、通常、論理回路領域にはnチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタとが形成されるが、これらは不純物の種類が異なるのみであるから、以下に示す各図面においては、nチャネル型トランジスタのみを示してある。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図1(a) 〜(c) 、図2(a) 〜(c) 、図3及び図4(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図4(a) は図3におけるIVA−IVA線の断面構造を示し、図4(b) は図3におけるIVB−IVB線の断面構造を示し、図4(c) は図3におけるIVC−IVC線の断面構造を示し、図4(d) は図3におけるIVD−IVD線の断面構造を示している。
まず、図1(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板10のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり電荷の捕獲サイトを有すると共に30nmの合計膜厚を有するトラップ膜11を堆積した後、図1(b) に示すように、トラップ膜11の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜12を堆積する。
次に、図1(c) に示すように、第1の多結晶シリコン膜12に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン13をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜12をパターニングする。尚、このエッチング工程においては、後に行なう不純物の注入工程において半導体基板10の表面を保護するために、トラップ膜11を残存させておくことが好ましい。
次に、図2(a) に示すように、半導体基板10に対して第1のレジストパターン13をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層14を形成する。
次に、図2(b) に示すように、半導体基板10の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜12の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜12同士の間で且つ高濃度不純物拡散層14の上に埋め込み絶縁膜15を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜12の高さ位置と埋め込み絶縁膜15の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図2(c) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜12及び埋め込み絶縁膜15の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜16を堆積する。
次に、第2の多結晶シリコン膜16及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜12に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、図3及び図4(a) 〜(d) に示すように、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜16及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜12よりなるゲート電極を形成する。
第1の実施形態によると、ビット線となる高濃度不純物拡散層14の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜15が設けられていると共に、ゲート電極を構成するパターニングされた第1の多結晶シリコン膜12は埋め込み絶縁膜15により互いに分離されているため、ゲート電極とトラップ膜11とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。
また、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜12は埋め込み絶縁膜15により互いに分離されているが、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜12同士は第2の多結晶シリコン膜16により電気的に接続されているため、支障はない。
従って、第1の実施形態によると、半導体記憶装置の微細化を実現することができる。
尚、第1の実施形態においては、電荷の捕獲サイトを有するトラップ膜11として、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層膜を用いたが、これに代えて、酸窒化シリコン膜の単層膜、窒化シリコン膜の単層膜、又は半導体基板10側から順次堆積された、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜を用いてもよい。
トラップ膜11の膜厚は30nmであったが、トラップ膜11の膜厚としては、薄い方がトランジスタ特性が良好になり、20nm程度が特に好ましい。
ゲート電極としては、第1の多結晶シリコン膜12及び第2の多結晶シリコン膜16の積層膜を用いたが、これに代えて、多結晶シリコン膜、アモルファスシリコン膜、融点が600℃以上である高融点金属膜若しくは金属シリサイド膜の単層膜、又はこれらの積層膜を用いることができる。
埋め込み絶縁膜15としては、シリコン酸化膜を用いたが、これに代えて、フッ素含有シリコン酸化膜若しくは多孔質膜の単層膜、又はこれらの積層膜を用いてもよい。埋め込み絶縁膜15がフッ素含有シリコン酸化膜又は多孔質膜を含むと、配線間容量が低減するためトランジスタの高速化を図ることができる。
また、第1の実施形態においては、高濃度不純物拡散層14を形成するためのマスクとして、第1のレジストパターン13を用いたが、これに代えて、第1のレジストパターン13を除去して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜12を用いてもよい。このようにすると、ゲート電極にもn型の不純物が注入されるため、ゲート電極の一層の低抵抗化を図ることができる。
また、第1の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜12及び第2の多結晶シリコン膜16としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
さらに、第1の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図5(a) 〜(d) 、図6(a) 〜(d) 、図7及び図8(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図8(a) は図7におけるVIIIA−VIIIA線の断面構造を示し、図8(b) は図7におけるVIIIB−VIIIB線の断面構造を示し、図8(c) は図7におけるVIIIC−VIIIC線の断面構造を示し、図8(d) は図7におけるVIIID−VIIID線の断面構造を示している。
まず、図5(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板20のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜21を堆積した後、図5(b) に示すように、トラップ膜21の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜22を堆積する。
次に、図5(c) に示すように、第1の多結晶シリコン膜22に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜22をパターニングする。
次に、図5(d) に示すように、半導体基板20の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの膜厚を有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックして、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜22の側面に側壁絶縁膜23を形成する。この場合、トラップ膜21における第1の多結晶シリコン膜22及び側壁絶縁膜23から露出している部分は、通常エッチングにより除去されるが、トラップ膜21を残存させてもよい。トラップ膜21が残存すると、半導体基板20がエッチング工程で受けるダメージを低減することができる。
次に、図6(a) に示すように、半導体基板20に対して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜22及び側壁絶縁膜23をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層24を形成する。
次に、図6(b) に示すように、半導体基板20に対して、例えば850℃〜950℃の熱処理を施して、高濃度不純物拡散層24をパターニングされた第1の多結晶シリコン膜22とオーバーラップさせる。この熱処理は、電気炉を用いるバッチ処理又はランプを用いる急速熱処理(RTA)により行なうことができる。
次に、図6(c) に示すように、半導体基板20の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜22の上に存在する部分を除去することにより、互いに対向する側壁絶縁膜23同士の間で且つ高濃度不純物拡散層24の上に埋め込み絶縁膜25を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜22の高さ位置と埋め込み絶縁膜25の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図6(d) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜22及び埋め込み絶縁膜25の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜26を堆積する。
次に、第2の多結晶シリコン膜26及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜22に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、図7及び図8(a) 〜(d) に示すように、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜26及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜22よりなるゲート電極を形成する。
第2の実施形態によると、ゲート電極を構成するパターニングされた第1の多結晶シリコン膜22の側面に側壁絶縁膜23を形成するため、第1の実施形態の効果に加えて、高濃度不純物拡散層24に注入された不純物の拡散による短チャネル効果を抑制できるため、ゲート長の縮小を図ることができる。
従って、第2の実施形態によると、半導体記憶装置の一層の微細化を実現することができる。
尚、第2の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜22及び第2の多結晶シリコン膜26としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第2の実施形態における第1の多結晶シリコン膜22及び第2の多結晶シリコン膜26に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第2の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図9(a) 〜(d) 、図10(a) 〜(d) 、図11及び図12(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図12(a) は図11におけるXIIA−XIIA線の断面構造を示し、図12(b) は図11におけるXIIB−XIIB線の断面構造を示し、図12(c) は図11におけるXIIC−XIIC線の断面構造を示し、図12(d) は図11におけるXIID−XIID線の断面構造を示している。
まず、図9(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板30のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜31を堆積した後、図9(b) に示すように、トラップ膜31の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜32を堆積する。
次に、図9(c) に示すように、第1の多結晶シリコン膜32に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜32をパターニングする。尚、このエッチング工程においては、後に行なう不純物の注入工程において半導体基板30の表面を保護するために、トラップ膜31を残存させておくことが好ましい。
次に、図9(d) に示すように、半導体基板30に対して第1のレジストパターンをマスクにしてp型の不純物例えばボロンを20keV〜50keV及び1×1012cm-2〜1×1013cm-2の条件でイオン注入してp型の不純物拡散層33を形成した後、半導体基板30に対して第1のレジストパターンをマスクにしてn型の不純物例えば砒素を20keV〜50keV及び1×1014cm-2〜1×1015cm-2の条件でイオン注入してn型の低濃度不純物拡散層34を形成する。尚、p型の不純物の注入工程とn型の不純物の注入工程とはいずれが先であってもよい。
次に、図10(a) に示すように、半導体基板30の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの膜厚を有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックして、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜32の側面に側壁絶縁膜35を形成する。
次に、図10(b) に示すように、半導体基板30に対して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜32及び側壁絶縁膜35をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層36を形成する。
図10(c) に示すように、半導体基板30の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜32の上に存在する部分を除去することにより、互いに対向する側壁絶縁膜35同士の間で且つ高濃度不純物拡散層36上に埋め込み絶縁膜37を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜32の高さ位置と埋め込み絶縁膜37の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図10(d) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜32及び埋め込み絶縁膜37の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜38を堆積する。
次に、第2の多結晶シリコン膜38及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜32に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、図11及び図12(a) 〜(d) に示すように、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜38及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜32よりなるゲート電極を形成する。
第3の実施形態によると、低濃度不純物拡散層34を形成した後、ゲート電極の側面に側壁絶縁膜35を形成し、その後、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜32及び側壁絶縁膜35をマスクにしてn型の不純物を注入して、高濃度不純物拡散層36を形成するため、つまりLDD構造を形成するため、第1の実施形態の効果に加えて、高濃度不純物拡散層36に注入された不純物の拡散に起因する短チャネル効果を抑制することができるので、ゲート長の縮小を図ることができる。
尚、第3の実施形態においては、p型の不純物拡散層33及びn型の低濃度不純物拡散層34を形成するためのマスクとして、図示しない第1のレジストパターンを用いたが、これに代えて、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜32を用いてもよい。
また、第3の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜32及び第2の多結晶シリコン膜38としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第3の実施形態における第1の多結晶シリコン膜32及び第2の多結晶シリコン膜38に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第3の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図13(a) 〜(e) 、図14(a) 〜(d) 、図15及び図16(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図16(a) は図15におけるXVIA−XVIA線の断面構造を示し、図16(b) は図15におけるXVIB−XVIB線の断面構造を示し、図16(c) は図15におけるXVIC−XVIC線の断面構造を示し、図16(d) は図15におけるXVID−XVID線の断面構造を示している。
まず、図13(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板40のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜41を堆積した後、図13(b) に示すように、トラップ膜41の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜42を堆積する。
次に、図13(c) に示すように、第1の多結晶シリコン膜42に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜42をパターニングする。尚、このエッチング工程においては、後に行なう不純物の注入工程において半導体基板40の表面を保護するために、トラップ膜41を残存させておくことが好ましい。
次に、図13(d) に示すように、半導体基板40に対して第1のレジストパターンをマスクにしてp型の不純物例えばボロンを20keV〜50keV及び1×1012cm-2〜1×1013cm-2の条件でイオン注入してp型の不純物拡散層43を形成した後、半導体基板40に対して第1のレジストパターンをマスクにしてn型の不純物例えば砒素を20keV〜50keV及び1×1014cm-2〜1×1015cm-2の条件でイオン注入してn型の低濃度不純物拡散層44を形成する。
次に、図13(e) に示すように、半導体基板40の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの膜厚を有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックして、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜42の側面に側壁絶縁膜45を形成する。
次に、図14(a) に示すように、半導体基板40に対して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜42及び側壁絶縁膜45をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層46を形成する。
次に、図14(b) に示すように、半導体基板40の上に全面に亘ってタングステン膜を堆積した後、該タングステン膜に対してエッチバックを行なうことにより、互いに対向する側壁絶縁膜45同士の間で且つ高濃度不純物拡散層46上に、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜42よりも低い高さ位置を有する金属膜47を形成する。この場合、金属膜47としては約400℃以上の融点を有する膜を用いることが好ましい。また、金属膜47の高さ位置としては、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜42の高さ位置の約半分程度が好ましい。その理由は、金属膜47の膜厚が大きくなると、金属膜47とパターニングされた第1の多結晶シリコン膜42とがショートする恐れが発生する一方、金属膜47の膜厚が小さ過ぎると、後に行なわれるエッチング工程において金属膜47が消滅する恐れがあるためである。
次に、図14(c) に示すように、半導体基板40の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜42の上に存在する部分を除去することにより、互いに対向する側壁絶縁膜45同士の間で且つ金属膜47の上に埋め込み絶縁膜48を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜42の高さ位置と埋め込み絶縁膜48の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図14(d) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜42及び埋め込み絶縁膜48の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜49を堆積する。
次に、第2の多結晶シリコン膜49及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜42に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、図15及び図16(a) 〜(d) に示すように、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜49及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜42よりなるゲート電極を形成する。
第4の実施形態によると、互いに対向する側壁絶縁膜45同士の間で且つビット線となる高濃度不純物拡散層46上に金属膜47が設けられているため、ビット線の低抵抗化を図ることができる。
尚、第4の実施形態においては、p型の不純物拡散層43及びn型の低濃度不純物拡散層44を形成するためのマスクとして、図示しない第1のレジストパターンを用いたが、これに代えて、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜42を用いてもよい。
また、第4の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜42及び第2の多結晶シリコン膜49としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第4の実施形態における第1の多結晶シリコン膜42及び第2の多結晶シリコン膜49に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第4の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図17(a) 〜(d) 、図18(a) 〜(d) 、図19及び図20(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図20(a) は図19におけるXXA−XXA線の断面構造を示し、図20(b) は図19におけるXXB−XXB線の断面構造を示し、図20(c) は図19におけるXXC−XXC線の断面構造を示し、図20(d) は図19におけるXXD−XXD線の断面構造を示している。
まず、図17(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板50のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜51を堆積した後、図17(b) に示すように、トラップ膜51の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜52を堆積する。
次に、第1の多結晶シリコン膜52及びトラップ膜51に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜52及びトラップ膜51をパターニングする。
次に、図17(d) に示すように、半導体基板50に対してパターニングされた第1の多結晶シリコン膜52をマスクにしてp型の不純物例えばボロンを20keV〜50keV及び1×1012cm-2〜1×1013cm-2の条件でイオン注入してp型の不純物拡散層53を形成した後、半導体基板50に対してパターニングされた第1の多結晶シリコン膜52をマスクにしてn型の不純物例えば砒素を20keV〜50keV及び1×1014cm-2〜1×1015cm-2の条件でイオン注入してn型の低濃度不純物拡散層54を形成する。
次に、図18(a) に示すように、半導体基板50の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの膜厚を有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックして、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜52の側面に側壁絶縁膜55を形成する。
次に、図18(b) に示すように、半導体基板50に対して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜52及び側壁絶縁膜55をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層56を形成する。
図18(c) に示すように、半導体基板50の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜52の上に存在する部分を除去することにより、互いに対向する側壁絶縁膜55同士の間で且つ高濃度不純物拡散層56の上に埋め込み絶縁膜57を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜52の高さ位置と埋め込み絶縁膜57の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図18(d) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜52及び埋め込み絶縁膜57の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜58を堆積する。
次に、第2の多結晶シリコン膜58及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜52に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、図19及び図20(a) 〜(d) に示すように、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜58及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜52よりなるゲート電極を形成する。
第5の実施形態によると、第1の多結晶シリコン膜52及びトラップ膜51をパターニングし、ビット線となる領域において半導体基板50を露出させておいてから不純物をイオン注入してn型の低濃度不純物拡散層54を形成するため、トラップ膜51が残存した状態でイオン注入する場合(図9(d) を参照)に比べて、イオン注入の加速エネルギーを低くすることができる。すなわち、第3の実施形態のように、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層膜よりなり30nmの膜厚を有するトラップ膜が残存する場合には、60keV以上の加速エネルギーが必要であるが、トラップ膜が除去されておれば、イオン注入装置の加速エネルギーの下限(現状では、10keV程度)まで加速エネルギーを低くすることができる。
尚、第5の実施形態においては、イオン注入法によりn型の低濃度不純物拡散層54を形成したが、これに代えて、プラズマドーピング法又は固相拡散法により形成してもよい。
また、第5の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜52及び第2の多結晶シリコン膜58としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第5の実施形態における第1の多結晶シリコン膜52及び第2の多結晶シリコン膜58に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第5の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第6の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図21(a) 〜(d) 、図22(a) 〜(d) 、図23(a) 〜(d) 、図24及び図25(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図25(a) は図24におけるXXVA−XXVA線の断面構造を示し、図25(b) は図24におけるXXVB−XXVB線の断面構造を示し、図25(c) は図24におけるXXVC−XXVC線の断面構造を示し、図25(d) は図24におけるXXVD−XXVD線の断面構造を示している。
まず、図21(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板60のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜61を堆積した後、図21(b) に示すように、トラップ膜61の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜62を堆積する。
次に、図21(c) に示すように、第1の多結晶シリコン膜62に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン63をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜62をパターニングする。尚、このエッチング工程においては、後に行なう不純物の注入工程において半導体基板60の表面を保護するために、トラップ膜61を残存させておくことが好ましい。
次に、図21(d) に示すように、半導体基板60に対して第1のレジストパターン63をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層64を形成する。
次に、図22(a) に示すように、半導体基板60の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜62の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜62同士の間で且つ高濃度不純物拡散層64の上に埋め込み絶縁膜65を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜62の高さ位置と埋め込み絶縁膜65の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図22(b) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜62及び埋め込み絶縁膜65の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜66を堆積する。
次に、図22(c) 及び(d) に示すように、第2の多結晶シリコン膜66及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜62に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なう。尚、図22(c) は図24におけるXXVA−XXVA線の断面構造と対応し、図22(d) は図24におけるXXVB−XXVB線の断面構造と対応する。
次に、図23(a) 及び(b) に示すように、半導体基板60の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対してエッチバックを行なうことにより、埋め込み絶縁膜65の側面並びにパターニングされた第1及び第2の多結晶シリコン膜62及び66の側面に側壁絶縁膜67を形成する(図25(c) 及び(d) を参照)。これにより、半導体基板60における高濃度不純物拡散層64の外側部分は埋め込み絶縁膜65及び側壁絶縁膜67により覆われる。尚、図23(a) は図24におけるXXVA−XXVA線の断面構造と対応し、図23(b) は図24におけるXXVB−XXVB線の断面構造と対応する。
次に、図23(c) 及び(d) に示すように、半導体基板60の上に全面に亘ってコバルト膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜66の表面部及び半導体基板60における埋め込み絶縁膜65及び側壁絶縁膜67から露出している表面部にシリサイド層68を形成すると、図24及び図25(a) 〜(d) に示すように、表面部にシリサイド層68を有するパターニングされた第2の多結晶シリコン膜66及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜62よりなるゲート電極が得られる。
第6の実施形態によると、ゲート電極を構成する第2の多結晶シリコン膜66の表面部にシリサイド層68が形成されるので、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
この場合、埋め込み絶縁膜65の側面に側壁絶縁膜67を形成して、半導体基板60における高濃度不純物拡散層64の外側部分を埋め込み絶縁膜65及び側壁絶縁膜67により覆っておいてからシリサイド層68を形成するため、高濃度不純物拡散層64同士が半導体基板60の表面部に形成されるシリサイド層68により短絡する事態を防止することができる(図25(b) を参照)。
尚、第6の実施形態においては、尚、高濃度不純物拡散層64を形成するためのマスクとして、第1のレジストパターン63を用いたが、これに代えて、第1のレジストパターン63を除去して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜62を用いてもよい。
また、第6の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜62及び第2の多結晶シリコン膜66としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第6の実施形態における第1の多結晶シリコン膜62及び第2の多結晶シリコン膜66に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
また、第6の実施形態においては、コバルト膜を堆積してシリサイド層68を形成したが、コバルト膜に代えて、チタン膜、ニッケル膜若しくはプラチナ膜の単層膜、又はこれらの積層膜を用いてもよい。
さらに、第6の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第7の実施形態)
以下、本発明の第7の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図26(a) 〜(d) 、図27(a) 〜(d) 、図28(a) 〜(d) 、図29及び図30(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図30(a) は図29におけるXXXA−XXXA線の断面構造を示し、図30(b) は図29におけるXXXB−XXXB線の断面構造を示し、図30(c) は図29におけるXXXC−XXXC線の断面構造を示し、図30(d) は図29におけるXXXD−XXXD線の断面構造を示している。
まず、図26(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板70のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜71を堆積した後、図26(b) に示すように、トラップ膜71の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜72を堆積する。
次に、図26(c) に示すように、第1の多結晶シリコン膜72に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン73をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜72をパターニングする。
次に、図26(d) に示すように、半導体基板70に対して第1のレジストパターン73をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層74を形成する。
次に、図27(a) に示すように、半導体基板70の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜72の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜72同士の間で且つ高濃度不純物拡散層74の上に第1の埋め込み絶縁膜75を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜72の高さ位置と第1の埋め込み絶縁膜75の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図27(b) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜72及び第1の埋め込み絶縁膜75の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜76を堆積する。
次に、図27(c) 及び(d) に示すように、第2の多結晶シリコン膜76及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜72に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なう。尚、図27(c) は図29におけるXXXA−XXXA線の断面構造と対応し、図27(d) は図29におけるXXXB−XXXB線の断面構造と対応する。
次に、図28(a) 及び(b) に示すように、半導体基板70の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第2の多結晶シリコン膜76の上に存在する部分を除去することにより、第2の埋め込み絶縁膜77を形成する。第2の埋め込み絶縁膜77は第1の埋め込み絶縁膜75を完全に覆っていると共に、第2の埋め込み絶縁膜77の高さ位置はパターニングされた第2の多結晶シリコン膜76の高さ位置とほぼ等しい。図28(a) は図29におけるXXXA−XXXA線の断面構造と対応し、図28(b) は図29におけるXXXB−XXXB線の断面構造と対応する。
次に、図28(c) 及び(d) に示すように、半導体基板70の上に全面に亘ってコバルト膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜76の表面部にシリサイド層78を形成すると、図29及び図30(a) 〜(d) に示すように、表面部にシリサイド層78を有するパターニングされた第2の多結晶シリコン膜76及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜72よりなるゲート電極が得られる。
尚、第7の実施形態においては、尚、高濃度不純物拡散層74を形成するためのマスクとして、第1のレジストパターン73を用いたが、これに代えて、第1のレジストパターン73を除去して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜72を用いてもよい。
また、第7の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜72及び第2の多結晶シリコン膜76としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第7の実施形態における第1の多結晶シリコン膜72及び第2の多結晶シリコン膜76に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
また、第7の実施形態においては、コバルト膜を堆積してシリサイド層78を形成したが、コバルト膜に代えて、チタン膜、ニッケル膜又はプラチナ膜を堆積してもよい。
さらに、第7の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第8の実施形態)
以下、本発明の第8の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図31(a) 〜(c) 、図32(a) 〜(c) 、図33(a) 〜(d) 、図34及び図35(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図35(a) は図34におけるXXXVA−XXXVA線の断面構造を示し、図35(b) は図34におけるXXXVB−XXXVB線の断面構造を示し、図35(c) は図34におけるXXXVC−XXXVC線の断面構造を示し、図35(d) は図34におけるXXXVD−XXXVD線の断面構造を示している。
まず、図31(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板80のメモリ素子形成領域の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜81を堆積した後、図31(b) に示すように、トラップ膜81の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する多結晶シリコン膜82を堆積する。
次に、図31(c) に示すように、多結晶シリコン膜82に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン83をマスクにして選択的エッチングを行なって、多結晶シリコン膜82をパターニングする。
次に、図32(a) に示すように、半導体基板80に対して第1のレジストパターン83をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層84を形成する。
次に、図32(b) に示すように、半導体基板80の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた多結晶シリコン膜82の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた多結晶シリコン膜82同士の間で且つ高濃度不純物拡散層84の上に埋め込み絶縁膜85を形成する。この場合、パターニングされた多結晶シリコン膜82の高さ位置と埋め込み絶縁膜85の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図32(c) に示すように、半導体基板80の上に全面に亘って、例えばタングステン膜よりなり150nmの膜厚を有する金属膜86及び例えばシリコン窒化膜よりなり100nmの膜厚を有するカバー絶縁膜87を順次堆積する。
次に、図33(a) 及び(b) に示すように、カバー絶縁膜87、金属膜86及びパターニングされた多結晶シリコン膜82に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なう。尚、図33(a) は図34におけるXXXVA−XXXVA線の断面構造と対応し、図33(b) は図34におけるXXXVB−XXXVB線の断面構造と対応する。
次に、図33(c) 及び(d) に示すように、半導体基板80の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対してエッチバックを行なうことにより、埋め込み絶縁膜85の側面並びにパターニングされたカバー絶縁膜87、金属膜86及び多結晶シリコン膜82の側面に側壁絶縁膜88を形成する(図35(c) 及び(d) を参照)。尚、図33(c) は図34におけるXXXVA−XXXVA線の断面構造と対応し、図33(d) は図34におけるXXXVB−XXXVB線の断面構造と対応する。
このようにすると、図34及び図35(a) 〜(d) に示すように、パターニングされた金属膜86の側面が側壁絶縁膜88により覆われると共に、高濃度不純物拡散層84は埋め込み絶縁膜85及び側壁絶縁膜88により覆われる。また、パターニングされた多結晶シリコン膜82及びパターニングされた金属膜86よりなるゲート電極が得られる。
第8の実施形態によると、金属膜86の上にカバー絶縁膜87が形成されているため、金属膜86は多結晶シリコン膜82から剥がれ難くなる。
尚、第8の実施形態においては、尚、高濃度不純物拡散層84を形成するためのマスクとして、第1のレジストパターン83を用いたが、これに代えて、第1のレジストパターン83を除去して、パターニングされた多結晶シリコン膜82を用いてもよい。
また、第8の実施形態においては、多結晶シリコン膜82としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第8の実施形態における多結晶シリコン膜82に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
また、第8の実施形態においては、タングステン膜よりなる金属膜88を堆積したが、タングステン膜に代えて、チタン膜又はシリサイド膜を用いてもよい。
さらに、第8の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第9の実施形態)
以下、本発明の第9の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図36(a) 〜(d) 、図37(a) 〜(c) 、図38及び図39(a) 〜(d) を参照しながら説明する。尚、図39(a) は図38におけるXXXIXA−XXXIXA線の断面構造を示し、図39(b) は図38におけるXXXIXB−XXXIXB線の断面構造を示し、図39(c) は図38におけるXXXIXC−XXXIXC線の断面構造を示し、図39(d) は図38におけるXXXIXD−XXXIXD線の断面構造を示している。
まず、図36(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板90のメモリ素子領域の上に、例えばシリコン酸化膜よりなり6nm〜15nmの厚さを有するトンネル絶縁膜91を形成した後、図36(b) に示すように、トンネル絶縁膜91の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜92を堆積する。
次に、図36(c) に示すように、第1の多結晶シリコン膜92に対して、ビット線方向に延びる第1のレジストパターン93をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜92をパターニングする。
次に、図36(d) に示すように、半導体基板90に対して第1のレジストパターン93をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層94を形成する。
次に、図37(a) に示すように、半導体基板90の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜92の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜92同士の間で且つ高濃度不純物拡散層94の上に埋め込み絶縁膜95を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜92の高さ位置と埋め込み絶縁膜95の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図37(b) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜92及び埋め込み絶縁膜95の上に、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなる電極間絶縁膜96を堆積した後、該電極間絶縁膜96の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜97を堆積する。
次に、第2の多結晶シリコン膜97、電極間絶縁膜96及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜92に対して、ワード線方向に延びる第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、図38及び図39(a) 〜(d) に示すように、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜97よりなるゲート電極と、パターニングされた電極間絶縁膜96と、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜92よりなる浮遊電極とを有するメモリ素子を形成する。
第9の実施形態によると、ビット線となる高濃度不純物拡散層94の上側にビット線方向に延びる埋め込み絶縁膜95が設けられていると共に、浮遊電極を構成するパターニングされた第1の多結晶シリコン膜92は埋め込み絶縁膜95により互いに分離されているため、浮遊電極と電極間絶縁膜とゲート電極とからなるメモリ素子同士の間にLOCOS分離領域を設ける必要がなくなる。パターニングされた第1の多結晶シリコン膜92は埋め込み絶縁膜95により互いに分離されているが、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜92同士は第2の多結晶シリコン膜97により電気的に接続されているため、支障はない。
従って、第9の実施形態によると、半導体記憶装置の微細化を実現することができる。
尚、第9の実施形態においては、トンネル絶縁膜91としては、シリコン酸化膜を用いたが、これに代えて、シリコン酸窒化膜を用いてもよい。
また、第9の実施形態においては、高濃度不純物拡散層94を形成するためのマスクとして、第1のレジストパターン93を用いたが、これに代えて、第1のレジストパターン93を除去して、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜92を用いてもよい。
また、第9の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜92及び第2の多結晶シリコン膜97としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第9の実施形態における第1の多結晶シリコン膜92及び第2の多結晶シリコン膜97に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第9の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
ところで、第9の実施形態は、第1の実施形態に比べて、ゲート電極の構成が異なるのみであり、ビット線となる不純物拡散層の構成及び埋め込み絶縁膜の構成については第1の実施形態と同様である。従って、第9の実施形態によると、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、詳細な説明は省略するが、第2〜第8の実施形態におけるゲート電極を第9の実施形態と同様の構成にすることができる。このようにすると、第2〜第8の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第10の実施形態)
以下、本発明の第10の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図40(a) 〜(d) 、図41(a) 〜(c) 、図42(a) 〜(c) 及び図43(a) 〜(c) を参照しながら説明する。尚、これらの図において、左側の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極部分を示し、中央の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極間の部分を示し、右側の図面は論理回路領域を示している。
まず、図40(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板100にトレンチ素子分離101を形成した後、図40(b) に示すように、半導体基板100の上に全面に亘って、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜102を堆積する。
次に、図40(c) に示すように、トラップ膜102に対して第1のレジストパターン103をマスクにして選択的エッチングを行なって、トラップ膜102における論理回路領域を除去した後、図40(d) に示すように、半導体基板100の表面部を酸化して、半導体基板100の論理回路領域の表面部に、例えば2nm〜25nmの厚さを持つゲート絶縁膜104を形成する。
次に、図41(a) に示すように、半導体基板100の上に全面に亘って、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜105を堆積する。
次に、図41(b) に示すように、第1の多結晶シリコン膜105に対して第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜105をパターニングした後、半導体基板100に対してパターニングされた第1の多結晶シリコン膜105をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、メモリ素子形成領域に、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層106を形成する。
次に、図41(c) に示すように、半導体基板100の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜105の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜105同士の間で且つ高濃度不純物拡散層106の上に埋め込み絶縁膜107を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜105の高さ位置と埋め込み絶縁膜107の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図42(a) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜105及び埋め込み絶縁膜107の上に、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜108を堆積する。
次に、図42(b) に示すように、第2の多結晶シリコン膜108及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜105に対して第3のレジストパターン109をマスクにして選択的エッチングを行なって、メモリ素子形成領域において、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜108及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜105よりなる第1のゲート電極を形成すると共に、論理回路領域において、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜108及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜105よりなる第2のゲート電極を形成する。
次に、図42(c) に示すように、論理回路領域において、半導体基板100に対して第2のゲート電極をマスクにして不純物をイオン注入して、低濃度不純物拡散層110を形成する。
次に、図43(a) に示すように、半導体基板100の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの厚さを有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックすることにより、メモリ素子領域においては、埋め込み絶縁膜107の側面に側壁絶縁膜111を形成すると共に、論理回路領域においては、第2のゲート電極の側面に側壁絶縁膜111を形成する。次に、論理回路領域において、ゲート絶縁膜104に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜111をマスクに選択的エッチングを行なって、ゲート絶縁膜104をパターニングする。この場合、メモリ素子領域においては、トラップ膜102がパターニングされる。
次に、図43(b) に示すように、論理回路領域において、半導体基板100に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜111をマスクにして不純物を選択的にイオン注入して、ドレイン領域又はソース領域となる高濃度不純物拡散層112を形成する。
次に、図43(c) に示すように、半導体基板100の上に全面に亘ってコバルト膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、メモリ素子領域の第1のゲート電極の表面部にシリサイド層113を形成すると共に、論理回路領域の第2のゲート電極の表面部にシリサイド層113を形成すると、第10の実施形態に係る半導体記憶装置が得られる。
第10の実施形態によると、メモリ素子を構成する第1のゲート電極と、論理回路を構成するトランジスタの第2のゲート電極とを同じ工程で形成できるので、工程数の低減を図ることができる。
また、第1のゲート電極の表面部のシリサイド層113と、第2のゲート電極の表面部のシリサイド層113とを同じ工程で形成できるので、工程数の低減を図ることができる。
また、メモリ素子領域における埋め込み絶縁膜107の側面の側壁絶縁膜111と、論路回路を構成するトランジスタの第2のゲート電極の側面の側壁絶縁膜111とを同じ工程で形成できるので、工程数の低減を図ることができる。
尚、第10の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜105及び第2の多結晶シリコン膜108としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第10の実施形態における第1の多結晶シリコン膜105及び第2の多結晶シリコン膜108に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第10の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第11の実施形態)
以下、本発明の第11の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図44(a) 〜(c) 、図45(a) 〜(c) 、図46(a) 〜(c) 、図47(a) 〜(c) 及び図48(a) 、(b) を参照しながら説明する。尚、これらの図において、左側の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極部分を示し、中央の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極間の部分を示し、右側の図面は論理回路領域を示している。
まず、図44(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板120にトレンチ素子分離121を形成した後、図44(b) に示すように、半導体基板120の上に全面に亘って、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜122を堆積する。
次に、図44(c) に示すように、トラップ膜122に対して第1のレジストパターン123をマスクにして選択的エッチングを行なって、トラップ膜122における論理回路領域を除去した後、図45(a) に示すように、半導体基板120の表面部を酸化して、半導体基板120の論理回路領域の表面部に、例えば2nm〜25nmの厚さを持つゲート絶縁膜124を形成する。
次に、図45(b) に示すように、半導体基板120の上に全面に亘って、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する多結晶シリコン膜125を堆積する。
次に、図45(c) に示すように、多結晶シリコン膜125に対して第2のレジストパターン(図示は省略している)をマスクにして選択的エッチングを行なって、多結晶シリコン膜125をパターニングした後、半導体基板120に対してパターニングされた多結晶シリコン膜125をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、メモリ素子形成領域に、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層126を形成する。
次に、図46(a) に示すように、半導体基板120の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた多結晶シリコン膜125の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた多結晶シリコン膜125同士の間で且つ高濃度不純物拡散層126の上に埋め込み絶縁膜127を形成する。この場合、パターニングされた多結晶シリコン膜125の高さ位置と埋め込み絶縁膜127の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図46(b) に示すように、半導体基板120の上に全面に亘って、例えばタングステン膜よりなり150nmの膜厚を有する金属膜128及び例えばシリコン窒化膜よりなり100nmの膜厚を有するカバー絶縁膜129を順次堆積する。
次に、図46(c) に示すように、カバー絶縁膜129、金属膜128及びパターニングされた多結晶シリコン膜125に対して第3のレジストパターン130をマスクにして選択的エッチングを行なって、メモリ素子形成領域において、パターニングされた金属膜128及びパターニングされた多結晶シリコン膜125よりなる第1のゲート電極を形成すると共に、論理回路領域において、パターニングされた金属膜128及びパターニングされた多結晶シリコン膜125よりなる第2のゲート電極を形成する。
次に、図47(b) に示すように、論理回路領域において、半導体基板120に対して第2のゲート電極をマスクにして不純物をイオン注入して、低濃度不純物拡散層130を形成する。
次に、図47(c) に示すように、半導体基板120の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの厚さを有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックすることにより、メモリ素子領域においては、埋め込み絶縁膜127の側面に側壁絶縁膜131を形成すると共に、論理回路領域においては、第2のゲート電極の側面に側壁絶縁膜131を形成する。その後、論理回路領域において、ゲート絶縁膜124に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜131をマスクに選択的エッチングを行なって、ゲート絶縁膜124をパターニングする。この場合、メモリ素子領域においては、トラップ膜122がパターニングされる。
次に、図48(a) に示すように、論理回路領域において、半導体基板120に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜131をマスクにして不純物を選択的にイオン注入して、ドレイン領域又はソース領域となる高濃度不純物拡散層132を形成する。
次に、図48(b) に示すように、半導体基板120の上に全面に亘ってコバルト膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、高濃度不純物拡散層132の表面部にシリサイド層133を形成すると、第11の実施形態に係る半導体記憶装置が得られる。この際、メモリ素子領域におけるゲート電極間部分においても、シリサイド層133が形成される。
第11の実施形態によると、メモリ素子を構成するポリメタル構造の第1のゲート電極と、論理回路を構成するトランジスタのポリメタル構造のゲート電極とを同じ工程で形成できるので、工程数の低減を図ることができる。
尚、第11の実施形態においては、多結晶シリコン膜125としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第11の実施形態における多結晶シリコン膜125に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第11の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第12の実施形態)
以下、本発明の第12の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図49(a) 〜(c) 、図50(a) 〜(c) 、図51(a) 〜(c) 、図52(a) 〜(c) 及び図53(a) 〜(c) を参照しながら説明する。尚、これらの図において、左側の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極部分を示し、中央の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極間の部分を示し、右側の図面は論理回路領域を示している。
まず、図49(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板140にトレンチ素子分離141を形成した後、図49(b) に示すように、半導体基板140の上に全面に亘って、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなり30nmの合計膜厚を有するトラップ膜142を堆積する。
図49(c) に示すように、半導体基板140の上に全面に亘って、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜143を堆積する。
次に、図50(a) に示すように、第1の多結晶シリコン膜143に対してマスク(図示は省略している)を用いて選択的エッチングを行なって、第1の多結晶シリコン膜143をパターニングした後、半導体基板140に対してパターニングされた第1の多結晶シリコン膜143をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、メモリ素子形成領域に、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層144を形成する。
次に、図50(c) に示すように、半導体基板140の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜143の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜143同士の間で且つ高濃度不純物拡散層144の上に埋め込み絶縁膜145を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜143の高さ位置と埋め込み絶縁膜145の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図50(c) に示すように、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜143及び埋め込み絶縁膜145の上に、例えばシリコン窒化膜よりなり100nmの厚さを有する保護膜146を堆積する。
次に、図51(a) に示すように、論理回路領域において、保護膜146、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜143及びトラップ膜142を順次除去した後、図51(b) に示すように、半導体基板140の表面部を酸化して、例えば2nm〜25nmの厚さを有するゲート絶縁膜147を形成する。
次に、図51(c) に示すように、半導体基板140の上に全面に亘って、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜148を堆積する。
次に、図52(a) に示すように、第2の多結晶シリコン膜148及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜143に対して第1のレジストパターン149をマスクにして選択的エッチングを行なって、メモリ素子領域において、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜148及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜143よりなる第1のゲート電極を形成する。
次に、図52(b) に示すように、第2の多結晶シリコン膜147に対して第2のレジストパターン150をマスクにして選択的エッチングを行なって、論理回路領域において、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜148よりなる第2のゲート電極を形成する。
次に、図52(c) に示すように、第2のレジストパターン150を除去した後、論理回路領域において、半導体基板140に対して第2のゲート電極をマスクにして不純物をイオン注入して、低濃度不純物拡散層151を形成する。
次に、図53(a) に示すように、半導体基板140の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの厚さを有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックすることにより、メモリ素子領域においては、埋め込み絶縁膜145の側面に側壁絶縁膜152を形成すると共に、論理回路領域においては、第2のゲート電極の側面に側壁絶縁膜152を形成する。次に、論理回路領域において、ゲート絶縁膜147に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜152をマスクに選択的エッチングを行なって、ゲート絶縁膜147をパターニングする。この場合、メモリ素子領域においては、トラップ膜142がパターニングされる。
次に、図53(b) に示すように、論理回路領域において、半導体基板140に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜152をマスクにして不純物を選択的にイオン注入して、ドレイン領域又はソース領域となる高濃度不純物拡散層153を形成する。
次に、図53(c) に示すように、半導体基板140の上に全面に亘ってコバルト膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、メモリ素子領域の第1のゲート電極の表面部にシリサイド層154を形成すると共に、論理回路領域の第2のゲート電極の表面部にシリサイド層154を形成すると、第12の実施形態に係る半導体記憶装置が得られる。
第12の実施形態によると、論理回路を構成するトランジスタの第2のゲート電極は、パターン化された第2の多結晶シリコン膜147のみからなるので、第2のゲート電極の微細化を図ることができる。
尚、第12の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜143及び第2の多結晶シリコン膜147としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第12の実施形態における第1の多結晶シリコン膜143及び第2の多結晶シリコン膜147に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第12の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
(第13の実施形態)
以下、本発明の第13の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について、図54(a) 〜(c) 、図55(a) 〜(c) 、図56(a) 〜(c) 、図57(a) 〜(c) 及び図58(a) 〜(c) を参照しながら説明する。尚、これらの図において、左側の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極部分を示し、中央の図面はメモリ素子形成領域のゲート電極間の部分を示し、右側の図面は論理回路領域を示している。
まず、図54(a) に示すように、シリコン基板よりなる半導体基板160にトレンチ素子分離161を形成した後、図54(b) に示すように、半導体基板160の上に全面に亘って、例えばシリコン酸化膜よりなり6nm〜15nmの厚さを有するトンネル絶縁膜162を形成する。
次に、半導体基板160の上に全面に亘って、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ150nm〜300nmの厚さを有する第1の多結晶シリコン膜163を堆積する。
次に、図55(a) に示すように、第1の多結晶シリコン膜163をパターニングした後、半導体基板160に対してパターニングされた第1の多結晶シリコン膜163をマスクにしてn型の不純物を例えば1×1015cm-2〜1×1016cm-2の条件でイオン注入して、メモリ素子形成領域に、ビット線となるn型の高濃度不純物拡散層164を形成する。
次に、図55(b) に示すように、半導体基板160の上に全面に亘ってシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜に対して例えばCMP又はエッチバックを行なって、該シリコン酸化膜におけるパターニングされた第1の多結晶シリコン膜163の上に存在する部分を除去することにより、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜163同士の間で且つ高濃度不純物拡散層164の上に埋め込み絶縁膜165を形成する。この場合、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜163の高さ位置と埋め込み絶縁膜165の高さ位置とはほぼ等しくなる。
次に、図55(c) に示すように、例えばシリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との積層膜よりなる電極間絶縁膜166を堆積する。
次に、図56(a) に示すように、論理回路領域において、電極間絶縁膜166、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜163及びトンネル絶縁膜162を順次除去した後、図56(b) に示すように、半導体基板160の表面部を酸化して、例えば2nm〜25nmの厚さを有するゲート絶縁膜167を形成する。
次に、図56(c) に示すように、半導体基板160の上に全面に亘って、例えば燐が1×1020cm-3〜1×1021cm-3ドープされ且つ50nm〜200nmの厚さを有する第2の多結晶シリコン膜168を堆積する。
次に、図57(a) に示すように、第2の多結晶シリコン膜168及びパターニングされた第1の多結晶シリコン膜163に対して第1のレジストパターン169をマスクにして選択的エッチングを行なって、メモリ素子領域において、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜168よりなる第1のゲート電極と、パターニングされた電極間絶縁膜166と、パターニングされた第1の多結晶シリコン膜163よりなる浮遊電極とを有するメモリ素子を形成する。
次に、図57(b) に示すように、第2の多結晶シリコン膜168に対して第2のレジストパターン170をマスクにして選択的エッチングを行なって、論理回路領域において、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜168よりなる第2のゲート電極を形成する。
次に、図57(c) に示すように、第2のレジストパターン170を除去した後、論理回路領域において、半導体基板160に対して第2のゲート電極をマスクにして不純物をイオン注入して、低濃度不純物拡散層171を形成する。
次に、図58(a) に示すように、半導体基板170の上に全面に亘って例えば50nm〜200nmの厚さを有するシリコン酸化膜を堆積した後、該シリコン酸化膜をエッチバックすることにより、メモリ素子領域においては、埋め込み絶縁膜165の側面に側壁絶縁膜172を形成すると共に、論理回路領域においては、第2のゲート電極の側面に側壁絶縁膜172を形成する。次に、論理回路領域において、ゲート絶縁膜167に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜172をマスクに選択的エッチングを行なって、ゲート絶縁膜167をパターニングする。この場合、メモリ素子領域においては、トンネル絶縁膜162がパターニングされる。
次に、図58(b) に示すように、論理回路領域において、半導体基板160に対して第2のゲート電極及び側壁絶縁膜172をマスクにして不純物を選択的にイオン注入して、ドレイン領域又はソース領域となる高濃度不純物拡散層173を形成する。
次に、図58(c) に示すように、半導体基板160の上に全面に亘ってコバルト膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、メモリ素子領域の第1のゲート電極の表面部にシリサイド層174を形成すると共に、論理回路領域の第2のゲート電極の表面部にシリサイド層157を形成すると、第13の実施形態に係る半導体記憶装置が得られる。
尚、第13の実施形態においては、第1の多結晶シリコン膜163及び第2の多結晶シリコン膜167としては、不純物がドープされてなる多結晶シリコン膜を堆積したが、これに代えて、不純物がドープされていない多結晶シリコン膜を堆積した後に不純物をドープしてもよい。
また、第13の実施形態における第1の多結晶シリコン膜163及び第2の多結晶シリコン膜167に代えて、アモルファスのシリコン膜を用いてもよい。
さらに、第13の実施形態においては、n型のメモリ素子を形成したが、これに代えて、p型のメモリ素子を形成してもよい。
第13の実施形態によると、メモリ素子を構成する第1のゲート電極と、論理回路を構成するトランジスタの第2のゲート電極とを実質的に同じ工程で形成できるので、工程数の低減を図ることができる。この場合、第2のゲート電極は、パターニングされた第2の多結晶シリコン膜167のみにより形成したため、第2のゲート電極の微細化を図ることができる。
また、第1のゲート電極の表面部のシリサイド層174と、第2のゲート電極の表面部のシリサイド層174とを同じ工程で形成できるので、工程数の低減を図ることができる。
また、メモリ素子領域における埋め込み絶縁膜165の側面の側壁絶縁膜172と、論路回路を構成するトランジスタの第2のゲート電極の側面の側壁絶縁膜172とを同じ工程で形成できるので、工程数の低減を図ることができる。
ところで、浮遊電極、電極間絶縁膜及びゲート電極よりなるメモリ素子を有する実施形態としては、第1の実施形態と対応する第9の実施形態と、第12の実施形態と対応する第13の実施形態のみを示したが、これ以外に、第2、第3、第4、第5、第6及び第7の実施形態と対応する実施形態も当然に実施することが可能である。
第2の実施形態を、浮遊電極、電極間絶縁膜及びゲート電極よりなるメモリ素子を有する実施形態に対応させる場合には、トラップ膜21に代えてトンネル絶縁膜を形成すると共に、第2の多結晶シリコン膜26の下側に電極間絶縁膜を堆積するとよい。
第3の実施形態を、浮遊電極、電極間絶縁膜及びゲート電極よりなるメモリ素子を有する実施形態に対応させる場合には、トラップ膜31に代えてトンネル絶縁膜を形成すると共に、第2の多結晶シリコン膜38の下側に電極間絶縁膜を堆積するとよい。
第4の実施形態を、浮遊電極、電極間絶縁膜及びゲート電極よりなるメモリ素子を有する実施形態に対応させる場合には、トラップ膜41に代えてトンネル絶縁膜を形成すると共に、第2の多結晶シリコン膜49の下側に電極間絶縁膜を堆積するとよい。
第5の実施形態を、浮遊電極、電極間絶縁膜及びゲート電極よりなるメモリ素子を有する実施形態に対応させる場合には、トラップ膜51に代えてトンネル絶縁膜を形成すると共に、第2の多結晶シリコン膜58の下側に電極間絶縁膜を堆積するとよい。
第6の実施形態を、浮遊電極、電極間絶縁膜及びゲート電極よりなるメモリ素子を有する実施形態に対応させる場合には、トラップ膜61に代えてトンネル絶縁膜を形成すると共に、第2の多結晶シリコン膜66の下側に電極間絶縁膜を堆積するとよい。
第7の実施形態を、浮遊電極、電極間絶縁膜及びゲート電極よりなるメモリ素子を有する実施形態に対応させる場合には、トラップ膜71に代えてトンネル絶縁膜を形成すると共に、第2の多結晶シリコン膜76の下側に電極間絶縁膜を堆積するとよい。
本発明に係る第1〜第3の半導体記憶装置並びに第1〜第6の半導体記憶装置の製造方法によると、半導体記憶装置の微細化及びビット線の低抵抗化を実現できると共に、ゲート電極に対してサイサイドを行なうことが可能になる。
(a) 〜(c) は第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の断面斜視図である。 (a) は図3におけるIVA−IVA線の断面図であり、4(b) は図3におけるIVB−IVB線の断面図であり、(c) は図3におけるIVC−IVC線の断面図であり、(d) は図3におけるIVD−IVD線の断面図である。 (a) 〜(d) は第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第2の実施形態に係る半導体記憶装置の断面斜視図である。 (a) は図7におけるVIIIA−VIIIA線の断面図であり、(b) は図7におけるVIIIB−VIIIB線の断面構造図であり、(c) は図7におけるVIIIC−VIIIC線の断面図であり、(d) は図7におけるVIIID−VIIID線の断面図である。 (a) 〜(d) は第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第3の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図である。 (a) は図11におけるXIIA−XIIA線の断面図であり、(b) は図11におけるXIIB−XIIB線の断面図であり、(c) は図11におけるXIIC−XIIC線の断面図であり、(d) は図11におけるXIID−XIID線の断面図である。 (a) 〜(e) は第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第4の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図である。 (a) は図15におけるXVIA−XVIA線の断面図であり、(b) は図15におけるXVIB−XVIB線の断面図であり、(c) は図15におけるXVIC−XVIC線の断面図であり、(d) は図15におけるXVID−XVID線の断面図である。 (a) 〜(d) は第5の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第5の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第5の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図である。 (a) は図19におけるXXA−XXA線の断面図であり、(b) は図19におけるXXB−XXB線の断面図であり、(c) は図19におけるXXC−XXC線の断面図であり、(d) は図19におけるXXD−XXD線の断面図である。 (a) 〜(d) は第6の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第6の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第6の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第6の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図である。 (a) は図24におけるXXVA−XXVA線の断面図であり、(b) は図24におけるXXVB−XXVB線の断面図であり、(c) は図24におけるXXVC−XXVC線の断面図であり、(d) は図24におけるXXVD−XXVD線の断面図である。 (a) 〜(d) は第7の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第7の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第7の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第7の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図である。 (a) は図29におけるXXXA−XXXA線の断面図であり、(b) は図29におけるXXXB−XXXB線の断面図であり、(c) は図29におけるXXXC−XXXC線の断面図であり、(d) は図29におけるXXXD−XXXD線の断面図である。 (a) 〜(d) は第8の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第8の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は第8の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 第8の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図である。 (a) は図34におけるXXXVA−XXXVA線の断面図であり、(b) は図34におけるXXXVB−XXXVB線の断面図であり、(c) は図34におけるXXXVC−XXXVC線の断面図であり、(d) は図34におけるXXXVD−XXXVD線の断面図である。 (a) 〜(d) は第9の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を説明する断面図である。 (a) 〜(c) は第9の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を説明する断面図である。 第9の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図である。 (a) は図38におけるXXXIXA−XXXIXA線の断面図であり、(b) は図38におけるXXXIXB−XXXIXB線の断面図であり、(c) は図38におけるXXXIXC−XXXIXC線の断面図であり、(d) は図38におけるXXXIXD−XXXIXD線の断面図である。 (a) 〜(d) は第10の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第10の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第10の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第10の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第11の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第11の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第11の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第11の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 、(b) は第11の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第12の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第12の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第12の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第12の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第12の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第13の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第13の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第13の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第13の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(c) は第13の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a) 〜(d) は従来の半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 従来の半導体記憶装置の平面図である。
符号の説明
10 半導体基板
11 トラップ膜
12 第1の多結晶シリコン膜
13 第1のレジストパターン
14 高濃度不純物拡散層
15 埋め込み絶縁膜
16 第2の多結晶シリコン膜
20 半導体基板
21 トラップ膜
22 第1の多結晶シリコン膜
23 側壁絶縁膜
24 高濃度不純物拡散層
25 埋め込み絶縁膜
26 第2の多結晶シリコン膜
30 半導体基板
31 トラップ膜
32 第1の多結晶シリコン膜
33 不純物拡散層
34 低濃度不純物拡散層
35 側壁絶縁膜
36 高濃度不純物拡散層
37 埋め込み絶縁膜
38 第2の多結晶シリコン膜
40 半導体基板
41 トラップ膜
42 第1の多結晶シリコン膜
43 不純物拡散層
44 低濃度不純物拡散層
45 側壁絶縁膜
46 高濃度不純物拡散層
47 金属膜
48 埋め込み絶縁膜
49 第2の多結晶シリコン膜
50 半導体基板
51 トラップ膜
52 第1の多結晶シリコン膜
53 不純物拡散層
54 低濃度不純物拡散層
55 側壁絶縁膜
56 高濃度不純物拡散層
57 埋め込み絶縁膜
58 第2の多結晶シリコン膜
60 半導体基板
61 トラップ膜
62 第1の多結晶シリコン膜
63 第1のレジストパターン
64 高濃度不純物拡散層
65 埋め込み絶縁膜
66 第2の多結晶シリコン膜
67 側壁絶縁膜
68 シリサイド層
70 半導体基板
71 トラップ膜
72 第1の多結晶シリコン膜
73 第1のレジストパターン
74 高濃度不純物拡散層
75 第1の埋め込み絶縁膜
76 第2の多結晶シリコン膜
77 第2の埋め込み絶縁膜
78 シリサイド層
80 半導体基板
81 トラップ膜
82 多結晶シリコン膜
83 第1のレジストパターン
84 高濃度不純物拡散層
85 埋め込み絶縁膜
86 金属膜
87 カバー絶縁膜
88 側壁絶縁膜
90 半導体基板
91 トンネル絶縁膜
92 第1の多結晶シリコン膜
93 第1のレジストパターン
94 高濃度不純物拡散層
95 埋め込み絶縁膜
96 電極間絶縁膜
97 第2の多結晶シリコン膜
100 半導体基板
101 トレンチ素子分離
102 トラップ膜
103 第1のレジストパターン
104 ゲート絶縁膜
105 第1の多結晶シリコン膜
106 高濃度不純物拡散層
107 埋め込み絶縁膜
108 第2の多結晶シリコン膜
109 第3のレジストパターン
110 低濃度不純物拡散層
111 側壁絶縁膜
112 高濃度不純物拡散層
120 半導体基板
121 トレンチ素子分離
122 トラップ膜
123 第1のレジストパターン
124 ゲート絶縁膜
125 多結晶シリコン膜
126 高濃度不純物拡散層
127 埋め込み絶縁膜
128 金属膜
129 カバー絶縁膜
130 第3のレジストパターン
131 側壁絶縁膜
132 高濃度不純物拡散層
133 シリサイド層
140 半導体基板
141 トレンチ素子分離
142 トラップ膜
143 第1の多結晶シリコン膜
144 高濃度不純物拡散層
145 埋め込み絶縁膜
146 保護膜
147 ゲート絶縁膜
148 第2の多結晶シリコン膜
150 第2のレジストパターン
151 低濃度不純物拡散層
152 側壁絶縁膜
153 高濃度不純物拡散層
154 シリサイド層
160 半導体基板
161 トレンチ素子分離
162 トンネル絶縁膜
163 第1の多結晶シリコン膜
164 高濃度不純物拡散層
165 埋め込み絶縁膜
166 電極間絶縁膜
167 ゲート絶縁膜
168 第2の多結晶シリコン膜
169 第1のレジストパターン
170 第2のレジストパターン
171 低濃度不純物拡散層
172 側壁絶縁膜
173 高濃度不純物拡散層
174 シリサイド層

Claims (11)

  1. 半導体基板上のメモリ素子形成領域にトラップ膜を形成する工程と、
    前記トラップ膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、
    前記第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、
    前記半導体基板に対して、前記第1のマスクパターン又はパターニングされた前記第1の導電膜をマスクに不純物を注入してビット線となる不純物拡散層を、前記パターニングされた第1の導電膜と当該パターニングされた第1の導電膜の両側下方に位置する前記不純物拡散層とがオーバーラップするように形成する工程と、
    前記半導体基板上におけるパターニングされた前記第1の導電膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、
    パターニングされた前記第1の導電膜及び前記埋め込み絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、
    前記第2の導電膜及びパターニングされた前記第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた前記第2の導電膜及びパターニングされた前記第1の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板の上に全面に亘って絶縁膜を堆積した後、前記絶縁膜に対してエッチバックを行うことにより、前記埋め込み絶縁膜の側面並びにパターニングされた前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形成すると共に、前記側壁絶縁膜で囲まれた領域における前記半導体基板の表面を露出する工程と、
    前記半導体基板の上に全面に亘って金属膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、パターニングされた前記第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成すると同時に、前記露出した半導体基板の表面部にシリサイド層を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  2. 半導体基板上のメモリ素子形成領域にトラップ膜を形成する工程と、
    前記トラップ膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、
    前記第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、
    パターニングされた前記第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体基板に対して、パターニングされた前記第1の導電膜及び前記第1の側壁絶縁膜をマスクに不純物を注入してビット線となる不純物拡散層を形成する工程と、
    前記半導体基板に熱処理を施して、前記パターニングされた第1の導電膜の両側下方に位置する前記不純物拡散層をパターニングされた前記第1の導電膜とオーバーラップさせる工程と、
    前記半導体基板上における互いに対向する前記第1の側壁絶縁膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、
    パターニングされた前記第1の導電膜及び前記埋め込み絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、
    前記第2の導電膜及びパターニングされた前記第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた前記第2の導電膜及びパターニングされた前記第1の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板の上に全面に亘って絶縁膜を堆積した後、前記絶縁膜に対してエッチバックを行うことにより、前記埋め込み絶縁膜の側面並びにパターニングされた前記ゲート電極の側面に第2の側壁絶縁膜を形成すると共に、前記第2の側壁絶縁膜で囲まれた領域における前記半導体基板の表面を露出する工程と、
    前記半導体基板の上に全面に亘って金属膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、パターニングされた前記第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成すると同時に、前記露出した半導体基板の表面部にシリサイド層を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  3. 半導体基板上のメモリ素子形成領域にトラップ膜を形成する工程と、
    前記トラップ膜の上に第1の導電膜を堆積する工程と、
    前記第1の導電膜をビット線方向に延びる第1のマスクパターンを用いてパターニングする工程と、
    前記半導体基板に対して、パターニングされた前記第1の導電膜をマスクに不純物を注入して、前記パターニングされた第1の導電膜と当該パターニングされた第1の導電膜の両側下方に位置する前記不純物拡散層とがオーバーラップするように低濃度不純物拡散層を形成する工程と、
    パターニングされた前記第1の導電膜の側面に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体基板に対して、パターニングされた前記第1の導電膜及び前記第1の側壁絶縁膜をマスクに不純物を注入してビット線となる高濃度不純物拡散層を形成する工程と、
    前記半導体基板上における互いに対向する前記第1の側壁絶縁膜同士の間に埋め込み絶縁膜を形成する工程と、
    パターニングされた前記第1の導電膜及び前記埋め込み絶縁膜の上に第2の導電膜を堆積する工程と、
    前記第2の導電膜及びパターニングされた前記第1の導電膜をワード線方向に延びる第2のマスクパターンを用いてパターニングして、パターニングされた前記第2の導電膜及びパターニングされた前記第1の導電膜よりなるメモリ素子のゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板の上に全面に亘って絶縁膜を堆積した後、前記絶縁膜に対してエッチバックを行うことにより、前記埋め込み絶縁膜の側面並びにパターニングされた前記ゲート電極の側面に第2の側壁絶縁膜を形成すると共に、前記第2の側壁絶縁膜で囲まれた領域における前記半導体基板の表面を露出する工程と、
    前記半導体基板の上に全面に亘って金属膜を堆積した後、熱処理を施すことにより、パターニングされた前記第2の導電膜の表面部にシリサイド層を形成すると同時に、前記露出した半導体基板の表面部にシリサイド層を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記埋め込み絶縁膜を形成する工程は、前記半導体基板の上に金属膜を介して前記埋め込み絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記不純物拡散層を形成する工程は、前記半導体基板に対して前記トラップ膜を介して前記不純物を注入する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  6. 前記第1の導電膜をパターニングする工程と前記不純物拡散層を形成する工程との間に、前記第1のマスクパターン又はパターニングされた前記第1の導電膜をマスクにして前記トラップ膜をパターニングする工程を備え、
    前記不純物拡散層を形成する工程は、前記半導体基板に対して前記トラップ膜を介することなく前記不純物を注入する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記低濃度不純物拡散層を形成する工程は、前記半導体基板に対して前記トラップ膜を介して前記不純物を注入する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記低濃度不純物拡散層を形成する工程は、前記トラップ膜におけるパターニングされた前記第1の導電膜から露出している領域のうちの少なくとも一部分を除去してから前記半導体基板に対して前記不純物を注入する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記高濃度不純物拡散層を形成する工程は、前記半導体基板に対して前記トラップ膜を介して前記不純物を注入する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記低濃度不純物拡散層を形成する工程と前記高濃度不純物拡散層を形成する工程との間に、前記第1のマスクパターン又はパターニングされた前記第1の導電膜をマスクにして前記トラップ膜をパターニングする工程を備え、
    前記高濃度不純物拡散層を形成する工程は、前記半導体基板に対して前記トラップ膜を介することなく前記不純物を注入する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記第1の導電膜をパターニングする工程と前記低濃度不純物拡散層を形成する工程との間に、前記第1のマスクパターン又はパターニングされた前記第1の導電膜をマスクにして前記トラップ膜をパターニングする工程を備え、
    前記低濃度不純物拡散層を形成する工程は、前記半導体基板に対して前記トラップ膜を介することなく前記不純物を注入する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
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