JP3395364B2 - 不揮発性メモリセルアレイ - Google Patents

不揮発性メモリセルアレイ

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JP3395364B2 JP13938894A JP13938894A JP3395364B2 JP 3395364 B2 JP3395364 B2 JP 3395364B2 JP 13938894 A JP13938894 A JP 13938894A JP 13938894 A JP13938894 A JP 13938894A JP 3395364 B2 JP3395364 B2 JP 3395364B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリセルのソース・
ドレイン方向に通常のLOCOS等の素子分離領域の形
成を要しない、高集積化が可能な新規の構造を有する不
揮発性メモリセルアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路を形成する場合、通常、LOC
OS(Local Oxidation of Silicon)等の素子分離領域
の形成が必要とされる。半導体セルの集積度向上の観点
から、素子分離領域の面積は出来る限り小さくすること
が望ましい。
【0003】このようなメモリセルの集積度を改善する
手段の1つに、ビット線をポリシリコンから成るゲート
部の下方に埋め込み、メモリセル間の一方向に素子分離
領域を設けない埋め込みビット線方式がある。
【0004】図21、図22及び図23を用いて、埋め
込みビット線方式のマスクROMから成る半導体メモリ
セル構造及びその動作原理を説明する。図21は、かか
る半導体装置の各領域を或る平面に投影したと仮定した
ときの平面投影図である。また、図22の(A)は、図
21の線A−Aに沿った半導体装置の模式的な一部断面
図である。更に、図22の(B)は、図21の線B−B
に沿った半導体装置の模式的な一部断面図であり、図2
2の(C)は、図21の線C−Cに沿った半導体装置の
模式的な一部断面図である。
【0005】この半導体装置における半導体メモリセル
の作製方法は、通常とは順序が逆である。即ち、先ず、
ビット線を兼用するソース・ドレイン領域をシリコン半
導体基板にイオン注入法にて形成し、次に、ゲート酸化
膜を成膜した後、ゲート閾値電圧調節のためにボロンの
イオン注入を行い、その後、ポリシリコンから成りワー
ド線を兼用するゲート電極部を形成する。増速酸化のた
めソース・ドレイン領域上は酸化膜の厚さが厚くなり、
耐圧の面で有利となる。尚、増速酸化とは、不純物が多
く含まれるシリコン半導体基板の領域には、他の領域と
比較して、厚い酸化膜が形成される現象を指す。次にボ
ロンをイオン注入して素子分離領域を形成し、ワード線
とワード線との間のシリコン半導体基板表面における電
荷の反転により発生する電流リークを防止する。ソース
・ドレイン方向にはLOCOS構造を有する素子分離領
域がないため、この半導体メモリセル構造は集積度が高
い。
【0006】各半導体メモリセルはエンハンスト型であ
り、上記ゲート閾値電圧調節のためのボロンのイオン注
入条件を変えることによって、各半導体メモリセルの閾
値を、Vth1あるいはVth2のどちらかに設定する。但
し、例えば、Vth1<3(V)<Vth2 とする。尚、各
半導体メモリセルの閾値の相違(Vth1又はVth2)が1
/0のデータに対応する。
【0007】図23を参照して、以下、このような埋め
込みビット線方式を適用したマスクROMの動作を説明
する。半導体メモリセルは、ビット毎に動作させる。即
ち、ある半導体メモリセル(図23では点線の丸印を付
した)のデータを読む場合、その半導体メモリセルの一
方のビット線BL3(ドレイン領域に相当する)及びビ
ット線BL3より右側に位置するビット線BL4・・・を
全て、例えば5Vとする。一方、他方のビット線BL2
(ソース領域に相当する)及びビット線BL2より左側
のビット線BL1・・・を全て、例えば0Vとする。そ
して、データを読み出すべき半導体メモリセルのワード
線WL2(ゲート電極部に相当する)を、例えば3Vと
し、他のワード線WL1,WL3・・・を、例えば0Vに
する。こうして、データを読み出すべき半導体メモリセ
ルのドレイン・ソース領域間に電流が流れるか否かで1
/0データの判定を行うことができる。
【0008】このような埋め込みビット線方式を適用し
たフラッシュEEPROMの構造を、図24の一部断面
図に模式的に示す。また、メモリセルアレイの回路図を
図25に示す。尚、このフラッシュEEPROMの模式
的な平面図は、図21と概ね同様である。図24の
(A)は、図21の線A−Aと同様の線に沿った半導体
装置の模式的な一部断面図である。更に、図24の
(B)は、図21の線B−Bと同様の線に沿った半導体
装置の模式的な一部断面図であり、図24の(C)は、
図21の線C−Cと同様の線に沿った半導体装置の模式
的な一部断面図である。
【0009】データの読み出しは、図23にて説明した
マスクROMの動作と同様である。データ消去(電子の
フローティングゲートへの注入)は、コントロールゲー
トを高電圧にしてトンネル電流で全ての半導体メモリセ
ルに対して同時に行なうことができる。一方、データの
書き込み(電子の引き抜き)には工夫を要する。即ち、
データを書き込むべき半導体メモリセルのフローティン
グゲートの電子をかかる半導体メモリセルの一方のビッ
ト線(ドレイン領域)にトンネル電流で引き抜くが、こ
のとき、このビット線につながっている隣接する半導体
メモリセルのフローティングゲートから電子が引き抜か
れないようにしなければならない。
【0010】そのために、例えば、文献 "An Asymmetr
ical Offset Source/Drain Structure for Virtual Gro
und Array Flash Memory with DINOR Operation", M. O
hi,et al. Technical Digest of 1992 Symposium on VL
SI Technology, June, 1993, Kyoto においては、ソー
ス側にオフセット領域を設けている。かかる半導体メモ
リセルの模式的な一部断面図を図26の(A)に、ま
た、メモリセルアレイの回路図を図26の(B)に示
す。例えば、図26の(B)において「*」を付したメ
モリセルのフローティングゲートから電子を引き抜く場
合、このメモリセルの右隣りのメモリセルのソース側に
オフセット領域が設けられているので、この右隣りのメ
モリセルのフローティングゲートから電子は引き抜かれ
ない。但し、このような構造のメモリセルにおいては、
電荷蓄積層であるフローティングゲートの全面から電子
を引き抜くのではなく、フローティングゲートの一部か
ら電子を引き抜く。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この文献に開示された
オフセット領域を有する半導体メモリセルの製造工程に
おいては、コントロールゲートの下の絶縁膜が必然的に
厚くなってしまい、この領域でのパンチスルーが問題と
なる。
【0012】書き込み時にコントロールゲートを負電位
(−9V)とするが、それでも製造時における閾値等の
半導体メモリセルの特性ばらつきを考慮すると、チャネ
ル領域の不純物濃度が2×1017cm-3でオフセット領
域の長さは200nm以上を必要とされる。このため、
1つの半導体メモリセルの大きさは、1つのトランジス
タで構成されているにも拘らず、通常の1つのトランジ
スタに必要とされる大きさよりも大きくなる。更に、実
際には、ソース・ドレイン領域を形成するために、高濃
度のn型不純物のイオン注入が必要となるため、高密度
化が困難となり、0.5μmルール以下のサブミクロン
デバイスの領域では半導体メモリセルの縮小化に対応で
きなくなる。
【0013】更に、文献に開示された不揮発性メモリセ
ルアレイの構造においては、フローティングゲートから
ドレイン領域へ電子を引き抜く、所謂書き込み動作をと
らざるを得ない。それ故、文献に開示された不揮発性メ
モリセルアレイの構造は、チャネル領域から電子又は正
孔を出し入れする半導体メモリセル(例えばMNOSメ
モリ、MONOSメモリ、チャネル領域から電子を注入
又は引き出すフローティングゲート型不揮発性メモリセ
ル)には適用することができない。
【0014】また、文献のFig.7に示されているよ
うに、文献に開示された不揮発性メモリセルアレイの構
成は、フローティングゲートの一部から電子を引き抜く
構成であるために、書き換え回数に制限(1万回まで)
がある。これを回避するためには、チャネル領域から電
子を出し入れする半導体メモリセル構造(フローティン
グ型を含む)とする必要がある。
【0015】加うるに、オフセット領域はチャネル領域
に直列の抵抗として働くため、メモリトランジスタの電
流駆動能力が低下し、高速動作に不利となる。この傾向
は特に動作電圧が低い領域で著しいため、低電圧化に不
利である。即ち、高速・低動作電圧という現在の技術の
潮流に逆行することになる。
【0016】以上に述べたように、不揮発性メモリセル
アレイの微細化に対応するためには、オフセット領域の
形成を不要とする新しい高密度不揮発性メモリセルアレ
イの提供が不可欠となる。
【0017】従って、本発明の目的は、オフセット領域
の形成を不要とし、しかもデータの書き込みや消去(電
子の引き抜きや注入)を確実に実行することができ、更
には、高速・低動作電圧という要求に対応し得る新しい
高密度不揮発性メモリセルアレイを提供することにあ
る。更に、本発明の目的は、チャネル領域からの電子の
出し入れを可能にする不揮発性メモリセルアレイを提供
することにある。更に、本発明の目的は、不揮発性メモ
リセルに対するデータの読み出しを高速で行うことを可
能にする不揮発性メモリセルアレイを提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】
【0018】上記の目的は、(A)ドレイン/ソース領
域及びソース/ドレイン領域と、(B)該ドレイン/ソ
ース領域とソース/ドレイン領域とで挟まれた半導体チ
ャネル形成領域と、(C)該半導体チャネル形成領域上
に形成された、電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜及び第1
の導電ゲートから成る第1の積層構造体、並びに、第2
の絶縁膜及び第2の導電ゲートから成る第2の積層構造
体、から構成された不揮発性メモリセルが、複数個、ソ
ース・ドレイン方向及びそれに交差する方向に配置され
て成り、ソース・ドレイン方向に交差する方向に隣接す
る不揮発性メモリセルのドレイン/ソース領域及びソー
ス/ドレイン領域のそれぞれは連続しており、不揮発性
メモリセルのドレイン/ソース領域は、ソース・ドレイ
ン方向に隣接する不揮発性メモリセルのソース/ドレイ
ン領域と共通領域であり、一方、不揮発性メモリセルの
ソース/ドレイン領域は、ソース・ドレイン方向に隣接
する他の不揮発性メモリセルのドレイン/ソース領域と
共通領域であり、各不揮発性メモリセルの第1の導電ゲ
ートは、ソース・ドレイン方向に電気的に接続されてお
り、各不揮発性メモリセルの第2の導電ゲートは、ソー
ス・ドレイン方向に交差する方向に電気的に接続されて
いることを特徴とする本発明の不揮発性メモリセルアレ
イによって達成することができる。
【0019】本発明の不揮発性メモリセルアレイにおい
ては、前記第2の導電ゲートは、ソース・ドレイン方向
に交差する方向に複数の不揮発性メモリセル分、電気的
に接続されており、更に、ソース・ドレイン方向に少な
くとも不揮発性メモリセル1つおきに電気的に接続され
ていることが好ましい。
【0020】更に、本発明の不揮発性メモリセルアレイ
においては、第1の導電ゲートと第2の導電ゲートとの
間に位置する半導体チャネル形成領域には、ドレイン/
ソース領域及びソース/ドレイン領域と同じ導電型の中
間領域が形成されている態様を含めることができる。
【0021】本発明の不揮発性メモリセルアレイにおい
ては、電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜を、酸化膜、窒化
膜及び酸化膜の3層(所謂ONO膜)から構成すること
ができる。あるいは又、電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜
を、酸化窒化膜、窒化膜及び酸化膜の3層から構成する
ことができる。更には又、電荷蓄積層を含む第1の絶縁
膜を、酸化膜及び窒化膜の2層、あるいは、酸化窒化膜
及び窒化膜の2層から構成することができる。更には、
電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜は、絶縁膜、シリコン薄
膜及び絶縁膜の3層(所謂フローティングゲート構造)
から構成することができる。また、電荷蓄積層を含む第
1の絶縁膜は、絶縁膜、シリコン薄膜及び多層絶縁膜
(例えば、NO、ONO等)の3層から構成することが
できる。
【0022】
【作用】本発明の不揮発性メモリセルアレイを構成する
不揮発性メモリセルにおいては、メモリトランジスタに
相当する第1の積層構造体、及び選択トランジスタに相
当する第2の積層構造体が半導体チャネル形成領域上に
形成されている。しかも、ビット線に相当するドレイン
/ソース領域は、ソース・ドレイン方向に隣接する不揮
発性メモリセルのソース/ドレイン領域と共通領域であ
り、一方、ビット線に相当するソース/ドレイン領域
は、ソース・ドレイン方向に隣接する他の不揮発性メモ
リセルのドレイン/ソース領域と共通領域であるので、
メモリトランジスタと選択トランジスタの2つのトラン
ジスタから構成された従来の不揮発性メモリセルより
も、メモリセルの大きさを小さくすることができる。
【0023】また、ソース・ドレイン方向に交差する方
向に隣接する不揮発性メモリセルのドレイン/ソース領
域及びソース/ドレイン領域のそれぞれ(これらはビッ
ト線に相当する)は連続しており、所謂埋め込みビット
線方式を採用しているので、従来技術におけるLOCO
S等の大きな段差が生じることがなく、半導体装置を高
い精度で加工することができる。
【0024】更には、上述の文献に開示された不揮発性
メモリセルとは異なり、不揮発性メモリセルは選択トラ
ンジスタに相当する第2の積層構造体を有しており、第
2の積層構造体のオン/オフ動作によって、データの書
き込みや消去(電子の引き抜きや注入)を確実に実行す
ることができる。更には、チャネル領域に直列の抵抗と
して働くオフセット領域が存在しないために、高速・低
動作電圧という要求を満足し得る高密度不揮発性メモリ
セルアレイを提供することが可能である。
【0025】また、本発明においては、選択トランジス
タに相当する第2の積層構造体を備えている。それ故、
或る不揮発性メモリセルのチャネル領域の電位を、かか
る不揮発性メモリセルのドレイン/ソース領域と共通領
域であるソース/ドレイン領域を有するソース・ドレイ
ン方向に隣接する不揮発性メモリセルのチャネル領域の
電位と異なる値にすることができる。その結果不揮発性
メモリセルのチャネル領域からの電子(キャリア)の出
し入れが可能になる。
【0026】本発明の不揮発性メモリセルアレイの好ま
しい態様においては、第2の導電ゲートは、ソース・ド
レイン方向に交差する方向に複数の不揮発性メモリセル
分、電気的に接続されており、更に、ソース・ドレイン
方向に少なくとも不揮発性メモリセル1つおきに電気的
に接続されている。これによって、後に詳述するが、或
る第2の導電ゲートにおいて、例えば1つおきに不揮発
性メモリセル内のデータを読み出すことができ、図25
に示した従来の不揮発性メモリセルアレイよりもデータ
の読み出しを高速で行うことが可能になる。また、偶数
番目の不揮発性メモリセルと奇数番目の不揮発性メモリ
セルをバーチャルに異なるアレイブロックのメモリセル
と看做すように論理構成をすれば、外部端子からは全ビ
ット同時に1つのアレイブロックを書込み/消去、読み
出しをするのと等価な速度が得られる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の不揮発性メモ
リセルアレイを説明する。
【0028】(実施例1)本発明の不揮発性メモリセル
アレイの回路図を図1に示す。また、実施例1の不揮発
性メモリセルアレイの各領域を或る平面に投影したと仮
定したときの平面投影図を図2に示す。更に、図2の線
III−IIIに沿った2つの不揮発性メモリセルの模
式的な一部断面図を図3に示す。
【0029】本発明の不揮発性メモリセルアレイは、不
揮発性メモリセルが、複数個、ソース・ドレイン方向及
びそれに交差する方向に配置されて成る。例えば、図1
においてビット線Dj+1及びDj+2並びにワード線WW
i,2にて規定される1つの不揮発性メモリセル(「*」
印を付した)について、以下説明する。尚、ビット線を
意味する記号として「D」を用い、ワード線を意味する
記号として「WW」を用いた。また、後述する選択ゲー
ト線を意味する記号として「BW」を用いた。実施例に
おいては、k個の不揮発性メモリセルで1つのブロック
が構成されており、添字「i」はi行目のブロックを意
味し、添字「j」はj列目のブロックを意味する。更
に、1つのブロック内のk番目の不揮発性メモリセルに
関しては添字「k」を付けた。
【0030】図3に示すように、1つの不揮発性メモリ
セルは、(A)ドレイン/ソース領域30A及びソース
/ドレイン領域30Bと、(B)ドレイン/ソース領域
30Aとソース/ドレイン領域30Bとで挟まれた半導
体チャネル形成領域CHと、(C)半導体チャネル形成
領域CH上に形成された第1の積層構造体TR1及び第
2の積層構造体TR2から成る。第1の積層構造体TR1
は、電荷蓄積層10Bを含む第1の絶縁膜10、及び第
1の導電ゲートG1から構成されている。一方、第2の
積層構造体TR2は、第2の絶縁膜20、及び第2の導
電ゲートG2から構成されている。尚、参照番号10C
は絶縁膜であり、参照番号32は層間絶縁層である。
【0031】第1の積層構造体TR1は所謂メモリトラ
ンジスタとし機能し、第2の積層構造体TR2は所謂選
択トランジスタとして機能する。
【0032】そして、ソース・ドレイン方向に交差する
方向に隣接する不揮発性メモリセルのドレイン/ソース
領域30A及びソース/ドレイン領域30Bのそれぞれ
は連続している。即ち、図1、図2及び図3に示すよう
に、ビット線Dj,Dj+1・・・はドレイン/ソース領域
あるいはソース・ドレイン領域30A若しくは30Bに
相当し、これらはそれぞれ、図2に示すように、ソース
・ドレイン方向に交差する方向に隣接する複数の不揮発
性メモリセルを跨って連続している。
【0033】また、不揮発性メモリセルのドレイン/ソ
ース領域30Aは、ソース・ドレイン方向に隣接する不
揮発性メモリセル(図1、図2及び図3においては右側
に隣接する不揮発性メモリセル)のソース/ドレイン領
域30Bと共通領域であり、一方、不揮発性メモリセル
のソース/ドレイン領域30Bは、ソース・ドレイン方
向に隣接する他の不揮発性メモリセル(図1、図2及び
図3においては左側に隣接する不揮発性メモリセル)の
ドレイン/ソース領域30Aと共通領域である。言い換
えれば、ビット線Dj及びDj+1にて規定される不揮発性
メモリセルのドレイン/ソース領域30Aはビット線D
j+1に相当し、ソース/ドレイン領域30BはDjに相当
する。一方、ビット線Dj+1及びDj+2にて規定される不
揮発性メモリセルのドレイン/ソース領域30Aはビッ
ト線Dj+2に相当し、ソース/ドレイン領域30Bはビ
ット線Dj+1に相当する。
【0034】各不揮発性メモリセルの第1の導電ゲート
G1は、ソース・ドレイン方向に電気的に接続されてい
る。即ち、第1の導電ゲートG1の各々は、ソース・ド
レイン方向に隣接する複数の不揮発性メモリセルを跨っ
て連続しており、実施例1においては、ワード線WW
i,1,WWi,2・・・を構成する。一方、各不揮発性メモ
リセルの第2の導電ゲートG2は、ソース・ドレイン方
向に交差する方向に電気的に接続されている。即ち、第
2の導電ゲートG2の各々は、ソース・ドレイン方向に
交差する方向に隣接する複数(例えば2k個)の不揮発
性メモリセルを跨って連続している。
【0035】更に、図1及び図2に示すように、ソース
・ドレイン方向に少なくとも不揮発性メモリセル1つお
きに(実施例1においては、ソース・ドレイン方向に不
揮発性メモリセル1つおきに)、第2の導電ゲートG2
は、選択ゲート線BWi,BWi+1・・・によって電気的
に接続されている。尚、かかる複数(1ブロック分)の
不揮発性メモリセルを、図1においては一点鎖線で囲ん
で示した。また、図7に、複数のブロックと第2の導電
ゲートG2と選択ゲート線BWとの関係を模式的な回路
図として図示した。
【0036】図4、図5及び図6に、図2の線IV−I
V、線V−V、線VI−VIに概ね沿った複数の不揮発
性メモリセルの模式的な一部断面図を示す。図4は、ソ
ース・ドレイン方向に交差する方向に第2の導電ゲート
G2を含む垂直面で複数の不揮発性メモリセルを切断し
たときの模式的な一部断面図である。図5は、ソース・
ドレイン方向に交差する方向に第1の積層構造体TR1
(メモリトランジスタに相当する)を含む垂直面で複数
の不揮発性メモリセルを切断したときの模式的な一部断
面図である。ソース・ドレイン方向に交差する方向に配
列された第1の積層構造体TR1(メモリトランジスタ
に相当する)は、素子分離領域31によって各々が電気
的に分離されている。図6は、ソース・ドレイン方向に
交差する方向にドレイン/ソース領域若しくはソース/
ドレイン領域30(ビット線)を含む垂直面で複数の不
揮発性メモリセルを切断したときの模式的な一部断面図
である。尚、第1の導電ゲートG1は図4、図5及び図
6の紙面と垂直方向に延びており、3つの第1の導電ゲ
ートG1を含んで描いた。
【0037】図1に示した回路を有する不揮発性メモリ
セルアレイの動作を以下に説明する。尚、以下に説明す
る電圧は全て例示であり、ビット線Dj+1及びDj+2並び
にワード線WWi,2にて規定される1つの不揮発性メモ
リセル(図1では「*」印を付した)にアクセスする場
合を説明する。尚、この1つの不揮発性メモリセルを、
以下、アクセスメモリセルとも呼ぶ。メモリトランジス
タに相当する第1の積層構造体TR1をMONOS型と
したが、フローティングゲート型等であってもよい。こ
の場合には、第1の積層構造体TR1の構造に応じて印
加電圧を変更すればよい。
【0038】[第1の積層構造体TR1(メモリトラン
ジスタ)からの電子の引き抜き]本発明の不揮発性メモ
リセルアレイにおいては、最初に全ての不揮発性メモリ
セルを”1”の状態にする。即ち、第1の積層構造体T
1(メモリトランジスタ)から電子を引き抜く。この
場合、第1の積層構造体TR1(メモリトランジスタ)
からビット線への電子の引き抜きはワード線単位で行
い、かかるワード線につながれた不揮発性メモリセル
を”1”の状態にする。そのために、ワード線WWi,2
を例えば−6Vとし、このワード線以外は0Vとする。
ビット線は全て0V、又はそれで不十分な場合にはワー
ド線WWi,2につながっている不揮発性メモリセルのビ
ット線のみ必要な電圧(例えば1V)とする。一方、第
2の積層構造体TR2(選択トランジスタ)は全てオフ
状態にする。ここで肝心なことは、電子を引き抜き過ぎ
て第1の積層構造体TR1(メモリトランジスタ)をデ
プレッション型にしないことである。但し、デプレッシ
ョン型になってしまったとしても、次の”0”の書き込
みの際、”1”の状態のままにしておく不揮発性メモリ
セルのビット線の電位を適宜選択することによって、”
1”の状態の第1の積層構造体TR1(メモリトランジ
スタ)のゲート閾値電圧をエンハンスメント側へ調節す
ることができる。
【0039】[第1の積層構造体TR1(メモリトラン
ジスタ)への電子の注入]アクセスメモリセルを”0”
の状態にする場合、アクセスメモリセルの第1の積層構
造体TR1(メモリトランジスタ)へ電子を注入する必
要がある。この場合、WWi,2を例えば7V、他のワー
ド線を全て0V、またビット線Dj+2を0Vとし、他の
ビット線Dj,Dj+1,Dj+3,Dj+4,・・・を3Vとす
る。一方、第2の積層構造体TR2(選択トランジス
タ)を全てオフ状態にする。右側に隣接する不揮発性メ
モリセルのビット線Dj+3(ソース/ドレイン領域に相
当する)には3Vが印加されているが、この不揮発性メ
モリセルの第2の積層構造体TR2(選択トランジス
タ)はオフ状態である。従って、アクセスメモリセルへ
電子を注入する際、右側に隣接する不揮発性メモリセル
に影響を及ぼすことはない。この操作で、アクセスメモ
リセルの第1の積層構造体TR1(メモリトランジス
タ)のゲート閾値電圧は”0”の状態に設定される。
【0040】[データの読み出し]選択ゲート線BWi
を例えば5Vとし、選択ゲート線BWi+1を0Vとす
る。これによって、選択ゲート線BWiに接続された第
2の積層構造体TR2(選択トランジスタ)の第2の導
電ゲートG2は5Vとなる。一方、選択ゲート線BW
i+1に接続された第2の積層構造体TR2(選択トランジ
スタ)の第2の導電ゲートG2は0Vとなる。また、ビ
ット線Dj、Dj+2、Dj+4・・・を3Vとし、ビット線
j+1、Dj+3・・・を0Vとする。そして、”0”の状
態の第1の積層構造体TR1(メモリトランジスタ)の
ゲート閾値電圧と”1”の状態の第1の積層構造体TR
1(メモリトランジスタ)のゲート閾値電圧との間の電
圧を、ワード線に順に(例えば、WWi,1→WWi,2→・
・・,WWi,k-1→WWi,k)印加し各不揮発性メモリセ
ル内のデータを読む。
【0041】この状態においては、一対のビット線(D
j,Dj+1)、(Dj+2,Dj+3)で挟まれた不揮発性メモ
リセルの第2の積層構造体TR2(選択トランジスタ)
はオフ状態である。一方、一対のビット線(Dj+1,D
j+2)、(Dj+3,Dj+4)で挟まれた不揮発性メモリセ
ルの第2の積層構造体TR2(選択トランジスタ)はオ
ン状態である。従って、一対のビット線(Dj
j+1)、(Dj+2,Dj+3)・・・で挟まれた不揮発性
メモリセルのデータを読み取ることはできず、一方、一
対のビット線(Dj+1,Dj+2)、(Dj+3,Dj+4)・・
・で挟まれた不揮発性メモリセルのデータを読み取るこ
とができる。即ち、1つのワード線WWにおいて1つお
きに不揮発性メモリセルのデータを読み取ることができ
る。
【0042】ワード線WWi,kまでのデータの読み取り
が終われば、次の選択ゲート線(BWi+1)を5Vと
し、選択ゲート線(BWi)を0Vとし、一対のビット
線(Dj,Dj+1)、(Dj+2,Dj+3)・・・で挟まれた
不揮発性メモリセルのデータを、同様の方法で逐次読ん
でいく。
【0043】図24にて説明した構造の不揮発性メモリ
セルアレイにおいては、ビット線Dj+1及びDj+2並びに
ワード線WWi,2にて規定される1つの不揮発性メモリ
セルのデータを富み取る場合、ビット線Dj+1及びそれ
より左側に位置するビット線を0Vとし、ビット線D
j+2及びそれより右側に位置するビット線を3Vとする
必要があり、1つのワード線WWにおいては1つの不揮
発性メモリセルのデータしか読み取ることができない。
従って、本発明の不揮発性メモリセルアレイでは、従来
よりも高速で不揮発性メモリセルのデータを読み取るこ
とができる。
【0044】また、第1の積層構造体TR1(メモリト
ランジスタ)への電子の注入の際、あるいは、第1の積
層構造体TR1(メモリトランジスタ)からの電子の引
き抜きの際、第2の積層構造体TR2(選択トランジス
タ)はオフ状態にされる。それ故、不揮発性メモリセル
に対して確実にデータの消去あるいはデータの書き込み
を行うことができ、しかも、他の不揮発性メモリセルに
対して影響を及ぼすことが全くない。
【0045】次に、実施例1の不揮発性メモリセルアレ
イの作製方法を、図8〜図13を参照して説明する。第
1の積層構造体TR1(メモリトランジスタ)はMON
OS型とした。尚、不揮発性メモリセルアレイの作製方
法においては、ドレイン/ソース領域及びソース/ドレ
イン領域を総称してソース・ドレイン領域と表現する場
合がある。
【0046】[工程−100] 先ず、シリコン半導体基板1の表面を従来の方法で酸化
して、シリコン半導体基板1の表面にSiO2から成る
第2の絶縁膜20(ゲート酸化膜)を形成する。次に、
CVD法で全面にポリシリコン層を成形した後、フォト
リソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いてポ
リシリコン層及び必要ならば第2の絶縁20を選択的
に除去し、ポリシリコンから成る第2の導電ゲートG
2、及びその下に形成された第2の絶縁20から成る
第2の積層構造体TR2を形成する。こうして、図8の
(A)に模式的な一部断面図を示し、図8の(B)に模
式的な一部平面図を示す構造を得ることができる。尚、
図8の(A)は、図8の(B)の線A−Aに沿った断面
図である。第2の導電ゲートG2は、ソース・ドレイン
方向に交差する方向に電気的に接続されている。より具
体的には、第2の導電ゲートG2は、ソース・ドレイン
方向に交差する方向に複数(例えば2k個)の不揮発性
メモリセル分、連続している。尚、図8の(B)には、
或る第2の導電ゲートG2を不連続とした領域も示し
た。
【0047】[工程−110]次に、ポリシリコンから
成る第2の導電ゲートG2の一部及びソース・ドレイン
領域形成予定領域を除く全面にレジスト2を形成する。
そして、例えばn型の不純物をイオン注入する。この場
合、ソース・ドレイン領域の一部分の形成をセルフアラ
イメントで行うことができるという利点がある。こうし
て、図9の(A)に模式的な一部断面図を示し、図9の
(B)に模式的な一部平面図を示す構造を得ることがで
きる。尚、図9の(A)は、図9の(B)の線A−Aに
沿った断面図である。また、図9の(B)においては、
レジスト2の図示を省略した。これによって、第2の導
電ゲートG2には既に高濃度の不純物が添加されている
が、更に高濃度の不純物が取り込まれ、且つソース・ド
レイン領域30が形成される。ソース・ドレイン領域3
0(ドレイン/ソース領域及びソース/ドレイン領域)
のそれぞれは、ソース・ドレイン方向に交差する方向に
後に形成される複数の不揮発性メモリセルに跨って連続
している。ソース・ドレイン領域30はビット線Dに相
当する。
【0048】こうして、図9に示すように、ソース・ド
レイン領域30で挟まれた半導体チャネル形成領域CH
と、半導体チャネル形成領域CH上に形成された第2の
絶縁膜20(ゲート酸化膜)及び第2の導電ゲートG2
から成る第2の積層構造体TR2(選択トランジスタに
相当する)を形成することができる。
【0049】[工程−120]次いで、レジスト2を除
去し、更に酸化膜のエッチングを行い(場合によって
は、不要な第2の絶縁膜20を同時に選択的にエッチン
グし)、シリコン半導体基板1の表面及び第2の導電ゲ
ートG2の表面を、例えば800〜900゜Cの低温酸
化法にて酸化し、SiO2から成る酸化膜10Aを形成
する(図10の(A)参照)。この酸化膜10Aは、第
1の絶縁膜10の一部分に相当する。即ち、第1の積層
構造体形成予定領域TR1A上における酸化膜10Aが
トンネル酸化膜に相当し、その厚さを例えば2nmとし
た。尚、この酸化膜10AがONO絶縁膜から成る第1
の絶縁膜10の最下層の酸化膜(ボトム酸化膜)とな
る。ソース・ドレイン領域30及び第2の導電ゲートG
2には高濃度の不純物がドーピングされているため、先
にレジスト2で被覆されていたシリコン半導体基板の領
域(第1の積層構造体形成予定領域TR1Aに相当す
る)よりも、2〜4倍厚い酸化膜10Cが形成される。
尚、このような現象は増速酸化と呼ばれている。
【0050】[工程−130]次に、通常のCVD法で
全面にSiN膜を形成し、更に、SiN膜の表面を酸化
する。これによって、上からSiO2から成る酸化膜/
SiNから成る窒化膜(酸化膜/窒化膜)10B及びS
iO2から成る酸化膜10Aから構成されたONO絶縁
膜から成る第1の絶縁膜10が形成される(図10の
(B)参照)。窒化膜及びその上に形成された酸化膜
(これら2層をまとめて参照番号10Bで示した)が電
荷蓄積層に相当する。
【0051】[工程−140] その後、ポリシリコン層(場合によって、更に、その
上にタングステンシリサイド等のシリサイド層)を通常
のCVD法にて全面に形成し、フォトリソグラフィ技術
及びドライエッチング技術によってかかるポリシリコン
層を選択的に除去し、第1の導電ゲートG1(ワード線
WWに相当する)を形成する。必要があれば、併せて、
第1の導電ゲートG1で被覆されていない領域の第1の
絶縁膜を除去する。これにより、半導体チャネル形成領
域CH上に、電荷蓄積層10Bを含む第1の絶縁膜10
及び第1の導電ゲートG1から成る第1の積層構造体T
1(MONOS型メモリトランジスタに相当する)が
完成する。複数の不揮発性メモリセルの第1の導電ゲー
トG1は、ソース・ドレイン方向に電気的に接続されて
いる。この状態を、図11の(A)の模式的な一部断面
図、及び図11の(B)の模式的な一部平面図に示す。
尚、図11の(A)は、図11の(B)の線A−Aに沿
った断面図である。
【0052】[工程−150]その後、ボロンを全面に
イオン注入し、素子分離領域31を形成する(図12の
模式的な一部平面図を参照)。
【0053】[工程−160]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層32を例えばCVD法にて全面に形成
し、第2の導電ゲートG2の所望部分の上方の層間絶縁
層32に、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチン
グ技術を用いて開口部33を形成する。その後、アルミ
ニウムあるいはアルミニウム系合金から成る金属配線材
料層を開口部33内を含む層間絶縁層32上に堆積さ
せ、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術
を用いて金属配線材料層を所望の形状にパターニングす
る。これによって、第2の導電ゲートG2をソース・ド
レイン方向に例えば不揮発性メモリセル1つおきに電気
的に接続する。尚、このパターニングされた金属配線材
料層は、選択ゲート線BWに相当する。この状態を、図
13の(A)の模式的な一部断面図、及び図13の
(B)の模式的な一部平面図に示す。尚、図13の
(A)は、図13の(B)の線A−Aに沿った断面図で
あり、図13の(A)に描いた領域は、図11の(B)
の線XIII−XIIIに沿った領域に相当する。
【0054】この不揮発性メモリセルは、1ビットを構
成する第1の積層構造体TR1(メモリトランジスタ)
と第2の積層構造体TR2(選択トランジスタ)との間
にソース・ドレイン領域がないので、従来の1つの選択
トランジスタと1つのメモリトランジスタから構成され
た不揮発性メモリセルと比較して、1つの不揮発性メモ
リセルを小さくできるという特徴がある。また、ソース
・ドレイン領域の形成を行う場合、一部分はセルフアラ
イメントで形成されるという利点がある。
【0055】更には、従来技術のように1つのワード線
WWにおいて1つの不揮発性メモリセルのデータしか読
み取るのではなく、1つのワード線WWにおいて隣接し
ていない複数の不揮発性メモリセルからデータを読み取
ることができ、従来よりも高速で不揮発性メモリセルの
データを読み取ることができる。また、データの消去あ
るいはデータの書き込みの際、第2の積層構造体TR2
(選択トランジスタ)はオフ状態にされるので、不揮発
性メモリセルに対して確実にデータの消去あるいはデー
タの書き込みを行うことができ、しかも、他の不揮発性
メモリセルに対して影響を及ぼすことが全くない。
【0056】(実施例2)実施例2は、実施例1で説明
した不揮発性メモリセルアレイの作製方法の変形であ
り、実施例1の[工程−120]を変更した例である。
以下、実施例1の[工程−120]に相当する工程のみ
を、図14を参照して説明する。
【0057】[工程−200]実施例1の[工程−11
0]に続き、レジスト2を除去し、シリコン半導体基板
表面及び第2の導電ゲートG2の表面を、例えば800
〜900゜Cの低温パイロジェニック酸化法にて酸化
し、SiO2から成る酸化膜10Cを形成する(図14
の(A)参照)。実施例1と異なり、第1の積層構造体
形成予定領域TR1A上における酸化膜10Cを約10
0nmとした。尚、実施例1と同様に増速酸化によっ
て、ソース・ドレイン領域30上及び第2の導電ゲート
G2上には200〜400nmの厚さの酸化膜10Cが
形成される。
【0058】[工程−210]その後、第1の積層構造
体形成予定領域TR1Aの部分に形成された酸化膜10
Cを除去する(図14の(B)参照)。かかる酸化膜1
0Cの部分的な除去は、酸化膜10Cを全面エッチング
することによって行うことができる。
【0059】[工程−220]その後、露出したシリコ
ン半導体基板の表面1A(第1の積層構造体形成予定領
域TR1Aに相当する)を、例えば希釈酸化法にて再び
酸化し、例えば厚さ2nmのトンネル酸化膜10Aを形
成する(図14の(C)参照)。このトンネル酸化膜1
0AがONO絶縁膜から成る第1の絶縁膜10の最下層
の酸化膜(ボトム酸化膜)となる。以降、実施例1の
[工程−130]〜[工程−160]を実施し、不揮発
性メモリセルを完成する。
【0060】この実施例2で説明した方法によれば、希
釈酸化法を用いているため、ボトム酸化膜の膜厚の制御
性に優れており、半導体メモリセルの特性のばらつき発
生を効果的に抑制することができる。しかも、第2の導
電ゲートG2上に厚い酸化膜10Cを形成し得るので、
第1の導電ゲートG1と第2の導電ゲートG2との間の
耐圧が向上する。
【0061】(実施例3) 実施例3においては、先ず、第1の積層構造体(メモリ
トランジスタに相当する)を形成し、その後第2の積層
構造体(選択トランジスタに相当する)を形成する。図
15に実施例3の不揮発性メモリセルアレイの回路図を
示す。実施例3の不揮発性メモリセルアレイの構造は、
本質的には実施例1にて説明した不揮発性メモリセルア
レイの構造と同様である。図1に示した実施例1の不揮
発性メモリセルアレイと相違する点は、中間領域が形成
されている点にある。以下、図16及び図17を参照し
て、実施例3の不揮発性メモリセルの作製方法を説明す
る。
【0062】[工程−300]先ず、シリコン半導体基
板の表面を酸化することによってSiO2から成るトン
ネル酸化膜10Aを形成し、その上に通常のCVD法で
全面にSiNから成る窒化膜を形成し、更に、窒化膜の
表面を酸化してSiO2から成る酸化膜を形成する。こ
れによって、ONO絶縁膜から成る第1の絶縁膜10が
形成される。尚、参照番号10Bにて示す窒化膜及びそ
の上に形成された酸化膜が、電荷蓄積層に相当する。
【0063】[工程−310]その後、全面にポリシリ
コン層をCVD法にて形成し、更に、その上にSiNか
ら成るエッチングストップ層40を形成する。尚、エッ
チングストップ層40は、次の[工程−320]におい
て第2の導電ゲートG2をエッチングによって形成する
際に使用するエッチャントによってエッチングされない
材料若しくはエッチングされ難い材料であれば如何なる
材料でもよい。次いで、フォトリソグラフィ技術及びド
ライエッチング技術を用いてエッチングストップ層4
0、ポリシリコン層及び必要があれば第1の絶縁膜10
を選択的に除去し、電荷蓄積層10Bを含む第1の絶縁
膜10及び第1の導電ゲートG1を形成する(図16の
(A)参照)。第1の導電ゲートG1の頂面にはエッチ
ングストップ層40が残されている。尚、第1の導電ゲ
ートG1等は、図16の紙面の垂直方向に延びている。
【0064】[工程−320]次に、シリコン半導体基
板の表面にSiO2から成る第2の絶縁膜20(ゲート
酸化膜)を従来の酸化法にて形成し、その後、全面にポ
リシリコン層を形成し、フォトリソグラフィ技術及びド
ライエッチング技術を用いて、第2の導電ゲートG2を
形成する(図16の(B)参照)。ドライエッチングの
際、第1の導電ゲートG1上に形成されたSiNから成
るエッチングストップ層40が存在するので、第1の導
電ゲートG1がエッチングされることを防止できる。第
2の導電ゲートG2は、図面の紙面と垂直方向に、例え
ば2k個の不揮発性メモリセル分だけ延びている。
【0065】[工程−330]その後、LDD構造を形
成するためにイオン注入を行い、例えばn-型層を形成
する。そして、更に、全面にSiO2層を形成した後、
SiO2層をエッチバックして、第1及び第2の導電ゲ
ートの側壁にLDDサイドウオール41を形成する(図
16の(C)参照)。尚、第1の導電ゲートG1と第2
の導電ゲートG2の間は狭いので、この領域はSiO2
層41Aで充填される。第1の導電ゲートG1と第2の
導電ゲートG2の間の領域においてシリコン半導体基板
1に形成されたn-型層が、中間領域30Cに相当す
る。
【0066】[工程−340]次に、不純物のイオン注
入を行い、ソース・ドレイン領域30を形成する(図1
7の(A)参照)。n+型のソース・ドレイン領域30
の形成は、セルフアライメントで形成することができ
る。
【0067】[工程−350]その後、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を用いて、第1の導電ゲー
トG1等を選択的に除去し、不揮発性メモリセルを形成
すべき領域にのみ第1の導電ゲートG1等を残す。次い
で、ボロンを全面にイオン注入し、素子分離領域31
を、ソース・ドレイン方向に交差する方向に隣接する不
揮発性メモリセルの第1の導電ゲートG1の間に形成す
る(図18を参照)。
【0068】[工程−360]その後、SiO2から成
る層間絶縁層32を、例えば800〜900゜Cの低温
パイロジェニック酸化法にて形成する(図17の(B)
参照)。ソース・ドレイン領域30上及び第2の導電ゲ
ートG2の上には、増速酸化で厚い酸化膜から成る層間
絶縁層32が形成される。第1の導電ゲートG1の上の
SiNから成るエッチングストップ層40は、極く僅か
に酸化されるのみである。尚、エッチングストップ層4
0上に形成された酸化膜を参照番号32Aで示す。
【0069】[工程−370] 次に、極く短時間のウェットエッチング若しくはドライ
エッチングにより、SiNから成るエッチングストップ
層40上の酸化膜32Aを除去する。次に、例えば加熱
した燐酸によってエッチングストップ層40を除去す
る。尚、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング
技術を用いてエッチングストップ層40及びその上の酸
化膜32Aを除去してもよい。その結果、第1の導電ゲ
ートG1が露出し、第2の導電ゲートG2は層間絶縁層
32で覆われた状態のままとなる。
【0070】[工程−380]その後、アルミニウムあ
るいはアルミニウム系合金から成る金属配線材料層を例
えばスパッタ法にて全面に形成し、次いで、金属配線材
料層を所望の形状にパターニングして、かかる金属配線
材料層から成るワード線WWによって第1の導電ゲート
G1をソース・ドレイン方向に電気的に接続する(図1
7の(C)参照)。尚、ワード線WWをポリシリコン又
はシリサイドから構成する場合には、[工程−350]
を省略することができる。この場合には、フォトリソグ
ラフィ技術及びエッチング技術によってワード線WWを
形成し、更に、セルフアライン的に第1の導電ゲートG
1をエッチングすることができる。そして、第1の導電
ゲートG1の選択的な除去の後、ボロンを全面にイオン
注入し、素子分離領域31を、ソース・ドレイン方向に
交差する方向に隣接する不揮発性メモリセルの第1の導
電ゲートG1の間に形成すればよい。
【0071】[工程−390]次いで、第2の層間絶縁
層(図示せず)を例えばCVD法にて全面に形成し、第
2の導電ゲートG2の所望部分の上方の第2及び第1の
層間絶縁層に、フォトリソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術を用いて開口部を形成する。その後、アルミ
ニウムあるいはアルミニウム系合金から成る金属配線材
料層を開口部内を含む第2の層間絶縁層上に堆積させ、
フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用
いて金属配線材料層を所望の形状にパターニングする。
これによって、第2の導電ゲートG2をソース・ドレイ
ン方向に例えば不揮発性メモリセル1つおきに電気的に
接続する。尚、このパターニングされた金属配線材料層
は、選択ゲート線BWに相当する。こうして作製された
実施例3の不揮発性メモリセルの各領域を或る平面に投
影したと仮定したときの平面投影図を図18に示す。図
18において、1つの不揮発性メモリセルを構成する領
域を一点鎖線で示した。尚、第2の層間絶縁層を形成せ
ずに、[工程−370]の前若しくは後に、第2の導電
ゲートG2の上方の層間絶縁層32に開口部を形成して
おけば、ワード線WWの形成と同時に選択ゲート線BW
を形成することができる。
【0072】実施例3の不揮発性メモリセルは、1ビッ
トを構成する第1の積層構造体TR1(メモリトランジ
スタに相当する)と第2の積層構造体TR2(選択トラ
ンジスタに相当する)との間に中間領域30Cが形成さ
れているだけであり、従来の1つの選択トランジスタと
1つのメモリトランジスタから構成された不揮発性メモ
リセルと比較して、1つの不揮発性メモリセルを小さく
できるという特徴がある。また、ソース・ドレイン領域
をセルフアライメントで形成することができるという利
点がある。
【0073】更には、従来技術のように1つのワード線
WWにおいて1つの不揮発性メモリセルのデータしか読
み取るのではなく、1つのワード線WWにおいて隣接し
ていない複数の不揮発性メモリセルからデータを読み取
ることができ、従来よりも高速で不揮発性メモリセルの
データを読み取ることができる。また、データの消去あ
るいはデータの書き込みの際、第2の積層構造体TR2
(選択トランジスタ)はオフ状態にされるので、不揮発
性メモリセルに対して確実にデータの消去あるいはデー
タの書き込みを行うことができ、しかも、他の不揮発性
メモリセルに対して影響を及ぼすことが全くない。
【0074】(実施例4)実施例4においては、実施例
1と同様に、先ず、第2の積層構造体(選択トランジス
タに相当する)を形成し、その後、第1の積層構造体
(メモリトランジスタに相当する)を形成する。実施例
4の不揮発性メモリセルアレイの構造は、本質的には実
施例1にて説明した不揮発性メモリセルアレイの構造と
同様である。実施例4においては、実施例1と異なり、
ソース・ドレイン領域の形成をセルフアライメントで形
成する。また、実施例1の不揮発性メモリセルアレイと
異なり、中間領域が形成されている。実施例4の不揮発
性メモリセルアレイの回路図は、実質的に図15と同様
である。以下、図19及び図20を参照して、実施例4
の不揮発性メモリセルの作製方法を説明する。
【0075】[工程−400]先ず、シリコン半導体基
板1の表面を従来の方法で酸化して、シリコン半導体基
板1の表面にSiO2から成る第2の絶縁膜20(ゲー
ト酸化膜)を形成する。次に、例えばCVD法で全面に
ポリシリコン層を成形した後、その上にSiO2あるい
はSiNから成るエッチングストップ層40を形成す
る。尚、エッチングストップ層40は、[工程−42
0]において第1の導電ゲートG1をエッチングによっ
て形成する際に使用するエッチャントによってエッチン
グされない材料若しくはエッチングされ難い材料であれ
ば如何なる絶縁材料でもよい。次いで、フォトリソグラ
フィ技術及びドライエッチング技術を用いてエッチング
ストップ層40、ポリシリコン層及び第2の絶縁膜20
を選択的に除去し、ポリシリコンから成る第2の導電ゲ
ートG2を形成する(図19の(A)参照)。第2の導
電ゲートG2は、図19の紙面と垂直方向に、例えば不
揮発性メモリセル2k個分だけ延びている。
【0076】[工程−410]次に、シリコン半導体基
板1の露出した表面を含む全面にSiO2から成る絶縁
膜10A、SiNから成る窒化膜及びSiO2から成る
酸化膜10BのONO絶縁膜から構成された第1の絶縁
膜10を形成する。尚、参照番号10Bにて示す窒化膜
及びその上に形成された酸化膜が、電荷蓄積層に相当す
る(図19の(B)参照)。
【0077】[工程−420]その後、全面にポリシリ
コン層をCVD法にて堆積させ、次いで、フォトリソグ
ラフィ技術及びドライエッチング技術によってポリシリ
コン層及び必要に応じて第1の絶縁膜10を選択的に除
去し、第1の導電ゲートG1を形成する(図19の
(C)参照)。第1の導電ゲートG1の下には、ONO
膜から成る第1の絶縁膜10が残される。ドライエッチ
ングの際、第2の導電ゲートG2上にエッチングストッ
プ層40が存在するので、第2の導電ゲートG2がエッ
チングされることを防止できる。尚、第1の導電ゲート
G1等は、図19の紙面の垂直方向に延びている。
【0078】[工程−430]その後、LDD構造を形
成するためにイオン注入を行い、更に、全面にSiO2
層を形成した後、SiO2層をエッチバックして、第1
及び第2の導電ゲートの側壁にLDDサイドウオール4
1を形成する(図20の(A)参照)。尚、第1の導電
ゲートG1と第2の導電ゲートG2の間は狭いので、こ
の領域はSiO2層41Aで充填される。第1の導電ゲ
ートG1と第2の導電ゲートG2の間の領域においてシ
リコン半導体基板1に形成されたn-型層が、中間領域
30Cに相当する。
【0079】[工程−440]次に、不純物のイオン注
入を行い、ソース・ドレイン領域30を形成する(図2
0の(B)参照)。ソース・ドレイン領域30を、セル
フアライメントで形成することができる。
【0080】[工程−450]その後、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を用いて、第1の導電ゲー
トG1等を選択的に除去し、不揮発性メモリセルを形成
すべき領域にのみ第1の導電ゲートG1等を残す。次い
で、ボロンを全面にイオン注入し、素子分離領域(図示
せず)を、ソース・ドレイン方向に交差する方向に隣接
する不揮発性メモリセルの第1の導電ゲートG1の間に
形成する。
【0081】[工程−460]その後、SiO2から成
る層間絶縁層32を、例えば800〜900゜Cの低温
パイロジェニック酸化法にて形成する。ソース・ドレイ
ン領域30上及び第2の導電ゲートG1の上には、増速
酸化で厚い酸化膜から成る層間絶縁層32が形成され
る。そして、エッチバック法、あるいはフォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を用いて、第1の導電ゲー
トG1上に開口部を形成し、ポリシリコン層によって第
1の導電ゲートG1のそれぞれを電気的に接続するため
のワード線WWを形成する(図20の(C)参照)。
尚、ワード線WWをポリシリコン又はシリサイドから構
成する場合には、[工程−450]を省略することがで
きる。この場合には、実施例3の[工程−380]にて
説明した方法と同様の方法で、第1の導電ゲートG1の
選択的な除去、ボロンの全面へのイオン注入を行い、素
子分離領域を、ソース・ドレイン方向に交差する方向に
隣接する不揮発性メモリセルの第1の導電ゲートG1の
間に形成すればよい。
【0082】[工程−470]次いで、第2の層間絶縁
層(図示せず)を例えばCVD法にて全面に形成し、第
2の導電ゲートG2の所望部分の上方の第2及び第1の
層間絶縁層に、フォトリソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術を用いて開口部を形成する。その後、アルミ
ニウムあるいはアルミニウム系合金から成る金属配線材
料層を、開口部内を含む第2の層間絶縁層上に堆積さ
せ、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術
を用いて金属配線材料層を所望の形状にパターニングす
る。これによって、第2の導電ゲートG2をソース・ド
レイン方向に例えば不揮発性メモリセル1つおきに電気
的に接続する。尚、このパターニングされた金属配線材
料層は、選択ゲート線BWに相当する。こうして作製さ
れた実施例4の不揮発性メモリセルの各領域を或る平面
に投影したと仮定したときの平面投影図は、実質的には
図18に示した平面投影図と同様である。
【0083】実施例4の不揮発性メモリセルも、1ビッ
トを構成する第1の積層構造体TR1(メモリトランジ
スタに相当する)と第2の積層構造体TR2(選択トラ
ンジスタに相当する)との間に中間領域30Cが形成さ
れているだけであり、従来の1つの選択トランジスタと
1つのメモリトランジスタから構成された不揮発性メモ
リセルと比較して、1つの不揮発性メモリセルを小さく
できるという特徴がある。また、ソース・ドレイン領域
を、セルフアライメントで形成することができるという
利点がある。
【0084】以上、本発明の不揮発性メモリセルアレイ
を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明の不揮発
性メモリセルアレイはこれらの実施例に限定されるもの
ではない。実施例においては、第1の絶縁膜を専らON
O絶縁膜としたが、第1の絶縁膜はこれに限定されな
い。例えば、第1の絶縁膜を、下からSiONから成る
酸化窒化膜/SiNから成る窒化膜/SiO2から成る
酸化膜の3層構成、下からSiO2から成る酸化膜/S
iNから成る窒化膜の2層構成、下からSiONから成
る酸化窒化膜/SiNから成る窒化膜の2層構成とする
こともできる。更には、第1の絶縁膜を、下から4〜1
0nm厚の絶縁膜/不純物を1019〜1020cm-3ドー
ピングしたポリシリコンから成るシリコン薄膜/絶縁膜
から構成された所謂フローティングゲート型、あるいは
又、下から4〜10nm厚の絶縁膜/不純物を1019
1020cm-3ドーピングしたポリシリコンから成るシリ
コン薄膜/多層絶縁膜(例えば、ONO膜若しくはNO
膜)から構成されたフローティングゲート型とすること
もできる。
【0085】第1及び第2の導電ゲートをポリシリコン
層から構成する代わりに、シリサイド層、あるいは又、
ポリシリコン層とシリサイド層の2層から成るポリサイ
ド構造とすることもできる。実施例1における第1の導
電ゲート(ワード線WWに相当する)においては、その
上にアルミニウム又はアルミニウム系合金等から成る金
属配線層を形成することもできる。また、実施例3若し
くは実施例4におけるワード線や選択ゲート線を、ポリ
シリコン、下からポリシリコン/シリサイド等から構成
することもできるし、層間絶縁層32をCVD法にて形
成してもよい。
【0086】本発明の不揮発性メモリセルアレイは、シ
リコン半導体基板に形成するだけでなく、例えばSOI
構造を有する基板に形成することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明の不揮発性メモリセルアレイにお
いては、ソース・ドレイン方向の素子分離領域を不要と
しているので、不揮発性メモリセルの高集積化が可能で
ある。また、メモリトランジスタと選択トランジスタの
2つのトランジスタから構成された従来の不揮発性メモ
リセルよりも、メモリセルの大きさを小さくすることが
でき、不揮発性メモリセルを高密度に集積できる。しか
も、チャネル形成領域から電荷(電子又は正孔)を電荷
蓄積層へ注入若しくは引き抜くタイプの不揮発性メモリ
セルであるが故に、高い書き換え回数を達成できる。更
には、第2の積層構造体(選択トランジスタに相当す
る)を備えているため、第1の積層構造体(メモリトラ
ンジスタに相当する)の電流駆動能力を低下させること
がなく、しかも隣接する不揮発性メモリセルの第1の積
層構造体(メモリトランジスタに相当する)への誤書込
みを防ぐことができる。
【0088】本発明の不揮発性メモリセルアレイの好ま
しい態様においては、第2の導電ゲートは、ソース・ド
レイン方向に交差する方向に複数の不揮発性メモリセル
分、電気的に接続されており、更に、ソース・ドレイン
方向に少なくとも不揮発性メモリセル1つおきに電気的
に接続されている。これによって、或る第2の導電ゲー
トにおいて、例えば1つおきに不揮発性メモリセル内の
データを読み出すことができ、従来の不揮発性メモリセ
ルアレイよりもデータの読み出しを高速で行うことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の不揮発性メモリセルアレイの回路図
である。
【図2】実施例1の不揮発性メモリセルアレイの各領域
の平面投影図を示す。
【図3】実施例1の不揮発性メモリセルアレイの一部断
面図である。
【図4】実施例1の不揮発性メモリセルアレイの一部断
面図である。
【図5】実施例1の不揮発性メモリセルアレイの一部断
面図である。
【図6】実施例1の不揮発性メモリセルアレイの一部断
面図である。
【図7】本発明の不揮発性メモリセルアレイの概要を示
す模式的な回路図である。
【図8】実施例1の不揮発性メモリセルアレイの作製方
法を説明するための半導体基板等の一部断面図である。
【図9】図8に引き続き、実施例1の不揮発性メモリセ
ルアレイの作製方法を説明するための半導体基板等の一
部断面図である。
【図10】図9に引き続き、実施例1の不揮発性メモリ
セルアレイの作製方法を説明するための半導体基板等の
一部断面図である。
【図11】図10に引き続き、実施例1の不揮発性メモ
リセルアレイの作製方法を説明するための半導体基板等
の一部断面図である。
【図12】図11に引き続き、実施例1の不揮発性メモ
リセルアレイの作製方法を説明するための半導体基板等
の一部断面図である。
【図13】図12に引き続き、実施例1の不揮発性メモ
リセルアレイの作製方法を説明するための半導体基板等
の一部断面図である。
【図14】実施例2の不揮発性メモリセルアレイの作製
方法を説明するための半導体基板等の一部断面図であ
る。
【図15】実施例3の不揮発性メモリセルアレイの回路
図である。
【図16】実施例3の不揮発性メモリセルアレイの作製
方法を説明するための半導体基板等の一部断面図であ
る。
【図17】図16に引き続き、実施例3の不揮発性メモ
リセルアレイの作製方法を説明するための半導体基板等
の一部断面図である。
【図18】実施例3の不揮発性メモリセルアレイの各領
域の平面投影図を示す。
【図19】実施例4の不揮発性メモリセルアレイの作製
方法を説明するための半導体基板等の一部断面図であ
る。
【図20】図19に引き続き、実施例3の不揮発性メモ
リセルアレイの作製方法を説明するための半導体基板等
の一部断面図である。
【図21】埋め込みビット線方式を適用した従来のマス
クROMから成る半導体装置の模式的な平面図である。
【図22】埋め込みビット線方式を適用した従来のマス
クROMから成る半導体装置の模式的な断面図である。
【図23】埋め込みビット線方式を適用した従来のマス
クROMから成る半導体装置の動作を説明するための図
である。
【図24】埋め込みビット線方式を適用したフラッシュ
EEPROMの模式的な一部断面図である。
【図25】埋め込みビット線方式を適用した従来のフラ
ッシュEEPROMの回路図である。
【図26】ソース側にオフセット領域を設けた従来のフ
ラッシュEEPROMの模式的な一部断面図及び回路図
である。
【符号の説明】
1 シリコン半導体基板 D ビット線 WW ワード線 BW 選択ゲート線 TR1 第1の積層構造体 G1 第1の導電ゲート 10 第1の絶縁膜 10A 酸化膜 12 電荷蓄積層 TR2 第2の積層構造体 G2 第2の導電ゲート 20 第2の絶縁膜 30,30A,30B ドレイン/ソース領域若しく
はソース/ドレイン領域 CH 半導体チャネル形成領域 32 層間絶縁層 33 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−326975(JP,A) 特開 平3−222481(JP,A) 特開 昭60−189972(JP,A) 特開 平5−145082(JP,A) 特開 平5−226662(JP,A) 特開 平5−243530(JP,A) 特開 平6−209112(JP,A) 特開 平6−177358(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ドレイン/ソース領域及びソース/
    ドレイン領域と、 (B)該ドレイン/ソース領域とソース/ドレイン領域
    とで挟まれた半導体チャネル形成領域と、 (C)該半導体チャネル形成領域上に形成された、電荷
    蓄積層を含む第1の絶縁膜及び第1の導電ゲートから成
    る第1の積層構造体、並びに、第2の絶縁膜及び第2の
    導電ゲートから成る第2の積層構造体、 から構成された不揮発性メモリセルが、複数個、ソース
    ・ドレイン方向及びそれに交差する方向に配置されて成
    り、 ソース・ドレイン方向に交差する方向に隣接する不揮発
    性メモリセルのドレイン/ソース領域及びソース/ドレ
    イン領域のそれぞれは連続しており、 不揮発性メモリセルのドレイン/ソース領域は、ソース
    ・ドレイン方向に隣接する不揮発性メモリセルのソース
    /ドレイン領域と共通領域であり、一方、不揮発性メモ
    リセルのソース/ドレイン領域は、ソース・ドレイン方
    向に隣接する他の不揮発性メモリセルのドレイン/ソー
    ス領域と共通領域であり、 各不揮発性メモリセルの第1の導電ゲートは、ソース・
    ドレイン方向に電気的に接続されており、 各不揮発性メモリセルの第2の導電ゲートは、ソース・
    ドレイン方向に交差する方向に電気的に接続されて
    り、 第2の導電ゲートは、ソース・ドレイン方向に交差する
    方向に複数の不揮発性メモリセル分、電気的に接続され
    ており、更に、ソース・ドレイン方向に少なくとも不揮
    発性メモリセル1つおきに電気的に接続されている こと
    を特徴とする不揮発性メモリセルアレイ。
  2. 【請求項2】 第1の導電ゲートと第2の導電ゲートとの
    間に位置する半導体チャネル形成領域には、ドレイン/
    ソース領域及びソース/ドレイン領域と同じ導電型の中
    間領域が形成されていることを特徴とする請求項1に
    載の不揮発性メモリセルアレイ。
  3. 【請求項3】 電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜は、酸化
    膜、窒化膜及び酸化膜の3層から成ることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の不揮発性メモリセルアレ
    イ。
  4. 【請求項4】 電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜は、酸化窒
    化膜、窒化膜及び酸化膜の3層から成ることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の不揮発性メモリセルア
    レイ。
  5. 【請求項5】 電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜は、酸化膜
    及び窒化膜の2層から成ることを特徴とする請求項1
    は請求項2に記載の不揮発性メモリセルアレイ。
  6. 【請求項6】 電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜は、酸化窒
    化膜及び窒化膜の2層から成ることを特徴とする請求項
    又は請求項2に記載の不揮発性メモリセルアレイ。
  7. 【請求項7】 電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜は、絶縁
    膜、シリコン薄膜及び絶縁膜の3層から成ることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の不揮発性メモリセ
    ルアレイ。
  8. 【請求項8】 電荷蓄積層を含む第1の絶縁膜は、絶縁
    膜、シリコン薄膜及び多層絶縁膜の3層から成ることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の不揮発性メモ
    リセルアレイ。
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