JPH11330424A - Nandストリング型不揮発性半導体メモリセル及びその製造方法 - Google Patents

Nandストリング型不揮発性半導体メモリセル及びその製造方法

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JPH11330424A
JPH11330424A JP10127091A JP12709198A JPH11330424A JP H11330424 A JPH11330424 A JP H11330424A JP 10127091 A JP10127091 A JP 10127091A JP 12709198 A JP12709198 A JP 12709198A JP H11330424 A JPH11330424 A JP H11330424A
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JP
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source
memory cell
nonvolatile semiconductor
semiconductor memory
substrate
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Takeshi Ogishi
毅 大岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソース/ドレイン領域−基体間の結合容量を低
減させ、全結合容量に対するワード線−チャネル形成領
域間の結合容量の割合を高め、ディスターブ耐性の向上
を図ることを可能とするNANDストリング型不揮発性
半導体メモリセルを提供する。 【解決手段】第1導電形を有する基体11に形成され、
第2導電形を有するソース/ドレイン領域13、チャネ
ル形成領域14、浮遊ゲート16、及び制御ゲート18
から成る、電気的書き換えが可能なメモリ素子が、複
数、直列接続されたNANDストリング型不揮発性半導
体メモリセルは、基体11とソース/ドレイン領域13
との間に、基体11の不純物濃度よりも低濃度の第1の
導電形を有する低濃度不純物層15を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮遊ゲート及び制
御ゲートを有する、電気的書き換えが可能な複数のメモ
リ素子から構成されたNANDストリング型不揮発性半
導体メモリセル、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMとして知られている不揮発
性半導体メモリセルの一種に、高集積化が可能なNAN
Dストリング型不揮発性半導体メモリセル(以下、NA
NDストリングと略称する)がある。NANDストリン
グを構成する各メモリ素子は、基体(例えば、n型シリ
コン半導体基板に形成されたp型ウエル、あるいはp型
シリコン半導体基板)に形成されており、ソース/ドレ
イン領域、チャネル形成領域、浮遊ゲート(フローティ
ングゲートあるいは電荷蓄積電極とも呼ばれる)、及び
制御ゲート(コントロールゲートあるいは制御電極とも
呼ばれる)を有する。そして、NANDストリングにお
いては、メモリ素子の一方のソース/ドレイン領域を、
隣接するメモリ素子の他方のソース/ドレイン領域と共
有化させることによって、複数のメモリ素子が直列接続
されている。また、NANDストリングの一端のメモリ
素子は、第1の選択トランジスタを介してビット線に接
続されており、NANDストリングの他端のメモリ素子
は、第2の選択トランジスタを介して共通ソース線に接
続されている。尚、複数のNANDストリングが列方向
に配設され、制御ゲートは、行方向に配設されたワード
線に接続されている。NANDストリングにおいては、
浮遊ゲートへの電子の注入、浮遊ゲートからの電子の引
き抜きにより、データの書き込み、消去が行われ、デー
タ書き込み動作及び消去動作はファウラー・ノルドハイ
ム(Fowler-Nordheim)・トンネル現象に基づき行われ
る。尚、データ消去動作とは、複数のメモリ素子の閾値
電圧を一括して所定の状態に変えることを意味し、デー
タ書き込み動作とは、後述する選択メモリ素子の閾値電
圧をもう1つの所定の状態に変えることを意味する。
【0003】従来のNANDストリングにおけるメモリ
素子へのデータ書き込み動作の概要を、以下、説明す
る。
【0004】NANDストリングにおいて、データは、
ビット線から最も離れた位置に位置するメモリ素子から
順に書き込まれる。データ書き込み動作においては、デ
ータを書き込むべきメモリ素子(以下、便宜上、選択メ
モリ素子と呼ぶ)の制御ゲートに高電位VPP(例えば約
20ボルト)を印加する。かかるメモリ素子以外のメモ
リ素子(以下、便宜上、非選択メモリ素子と呼ぶ)の制
御ゲートには中間電位VPPm(例えば約10ボルト)を
印加する。一方、ビット線に、例えば0ボルトを印加す
る。そして、第1の選択トランジスタを導通させ、第2
の選択トランジスタを非導通状態とすると、ビット線の
電位はメモリ素子のソース/ドレイン領域へと転送され
る。そして、選択メモリ素子においては、制御電極とチ
ャネル形成領域との間の電位差に基づき、チャネル形成
領域から浮遊ゲートへの電子の注入が生じる。その結
果、選択メモリ素子の閾値電圧が当初の負から正方向に
シフトし、データが選択メモリ素子に書き込まれる。一
方、非選択メモリ素子においては、制御電極とチャネル
形成領域との間には大きな電位差が生ぜず、チャネル形
成領域から浮遊ゲートへの電子の注入は生じない。その
結果、選択メモリ素子の閾値電圧が当初の値から変化せ
ず、当初のデータが非選択メモリ素子に保持される。
【0005】ワード線は他のNANDストリングと共通
化されている。従って、選択メモリ素子の制御ゲートに
接続されたワード線に接続された他のNANDストリン
グ(以下、このようなNANDストリングを、他のNA
NDストリングと呼ぶ)におけるメモリ素子(以下、こ
のようなメモリ素子を、他の選択メモリ素子と呼ぶ)の
制御ゲートにも、高電位VPPが印加される。かかる他の
選択メモリ素子にデータを書き込んではならない場合に
は、他のNANDストリングに接続されているビット線
に中間電位Vm(例えば約10ボルト)を印加する。こ
れによって、他の選択メモリ素子においては、制御電極
とチャネル形成領域との間には大きな電位差が生ぜず、
チャネル形成領域から浮遊ゲートへの電子の注入が生じ
ない。従って、他の選択メモリ素子にデータが書き込ま
れず、当初のデータが保持される。
【0006】あるいは又、他のNANDストリングにお
いて、第1及び第2の選択トランジスタを非導通状態と
して、NANDストリングをビット線から切り離し(即
ち、浮遊状態とし)、ワード線−チャネル形成領域間の
結合容量を介して、ワード線に印加された高電位VPP
よってチャネル形成領域における電位を上昇させる方法
も知られている。尚、このような方法はセルフ・ブース
ト法とも呼ばれている。これによって、他の選択メモリ
素子において、制御電極とチャネル形成領域との間には
大きな電位差が生ぜず、他の他の選択メモリ素子にはデ
ータが書き込まれない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなセルフ・ブ
ースト法においては、ワード線の電位とチャネル形成領
域の電位との比は、全結合容量に対するワード線−チャ
ネル形成領域間の結合容量の割合によって決定される。
従って、全結合容量の内、ワード線−チャネル形成領域
間の結合容量以外の結合容量が大きい場合、制御電極と
チャネル形成領域との間に比較的大きな電位差が発生
し、他の選択メモリ素子は弱い電子注入モードとなり、
ディスターブ耐性に劣化が生じる。それ故、全結合容量
の内、ワード線−チャネル形成領域間の結合容量以外の
結合容量を低減することが、ディスターブ耐性の劣化を
防ぐ上で重要である。このワード線−チャネル形成領域
間の結合容量以外の容量の大半は、チャネル形成領域−
基体間の結合容量、及び、ソース/ドレイン領域−基体
間の結合容量によって占められている。従って、これら
の結合容量を低減させるためには、基体の不純物濃度を
低濃度とすることが好ましい。
【0008】一方、基体の不純物濃度は、メモリ素子の
ソース領域とドレイン領域との間の耐圧等の電気的特性
に大きな影響を与える。そして、メモリ素子の微細化と
いった観点からは、基体の不純物濃度は高い方が好まし
い。即ち、上述の結合容量の低減という観点からは基体
の不純物濃度は低い方が好ましく、一方、メモリ素子の
微細化という観点からは基体の不純物濃度は高い方が好
ましいといった、トレードオフの関係があり、基体の不
純物濃度を、両方の観点を鑑み、最適化する必要があ
る。
【0009】従って、本発明の目的は、ソース/ドレイ
ン領域−基体間の結合容量を低減させ、全結合容量に対
するワード線−チャネル形成領域間の結合容量の割合を
高め、ディスターブ耐性の向上を図ることを可能とする
NANDストリング型不揮発性半導体メモリセル及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、第1導電
形を有する基体に形成され、第2導電形を有するソース
/ドレイン領域、チャネル形成領域、浮遊ゲート、及び
制御ゲートから成る、電気的書き換えが可能なメモリ素
子が、複数、直列接続されたNANDストリング型不揮
発性半導体メモリセルであって、基体とソース/ドレイ
ン領域との間に、基体の不純物濃度よりも低濃度の第1
の導電形を有する低濃度不純物層が形成されていること
を特徴とする本発明のNANDストリング型不揮発性半
導体メモリセルによって達成することができる。
【0011】また、上記の目的は、第1導電形を有する
基体に形成され、第2導電形を有するソース/ドレイン
領域、チャネル形成領域、浮遊ゲート、及び制御ゲート
から成る、電気的書き換えが可能なメモリ素子が、複
数、直列接続されたNANDストリング型不揮発性半導
体メモリセルの製造方法であって、(イ)第1導電形を
有する基体の表面領域に、第2導電形を有するソース/
ドレイン領域をイオン注入法にて形成する工程、及び、
(ロ)基体とソース/ドレイン領域との間に、基体の不
純物濃度よりも低濃度の第1の導電形を有する低濃度不
純物層をイオン注入法にて形成する工程、の2工程を、
任意の順序で行うことを特徴とする本発明のNANDス
トリング型不揮発性半導体メモリセルの製造方法によっ
て達成することができる。
【0012】本発明のNANDストリング型不揮発性半
導体メモリセルあるいはその製造方法においては、基体
の不純物濃度を5×1016乃至5×1017cm-3、好ま
しくは1×1017乃至5×1017cm-3とし、ソース/
ドレイン領域の不純物濃度を5×1017乃至5×1020
cm-3とし、低濃度不純物層の不純物濃度を1×1016
乃至1×1017cm-3、好ましくは1×1016乃至5×
1016cm-3とすることが望ましい。あるいは又、基体
の不純物濃度をN(cm-3)、低濃度不純物層の不純物
濃度をN’(cm-3)としたとき、N’≦0.2Nの関
係を満足することが望ましい。
【0013】本発明における基体としては、第1導電形
(例えばp型)を有する半導体基板、若しくは、第1導
電形(例えばp型)を有するウエルを挙げることができ
る。尚、第1導電形(例えばp型)を有するウエルは、
第2導電形(例えばn型)を有する半導体基板内に形成
されていてもよいし、第1導電形(例えばp型)を有す
る半導体基板内に形成された第2導電形(例えばn型)
を有するウエル内に形成されていてもよい。また、不揮
発性半導体メモリセルの全てが1つの第1導電形(例え
ばp型)を有するウエル内に形成されていてもよいし、
複数の第1導電形(例えばp型)を有するウエル内に複
数の不揮発性半導体メモリセルを形成してもよい。
【0014】本発明においては、基体とソース/ドレイ
ン領域との間に、基体の不純物濃度よりも低濃度の第1
の導電形を有する低濃度不純物層が形成されているの
で、ソース/ドレイン領域−基体間の結合容量を低減さ
せることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0016】実施の形態に係る本発明の不揮発性半導体
メモリセルの模式的な一部断面図を図1に示す。この不
揮発性半導体メモリセルは、複数のメモリ素子(M0
7)が直列接続されたNANDストリングから構成さ
れている。尚、複数のNANDストリングが、列方向
(紙面の垂直方向)に配設されている。実施の形態にお
いては、基体を、p型シリコン半導体基板10に設けら
れたn型ウエル内に形成された第1導電形を有するウエ
ル11とする。即ち、各メモリ素子(M0〜M7)は、第
1導電形(具体的にはp型)ウエル11内に形成されて
おり、第2導電形(具体的にはn型)を有するソース/
ドレイン領域13、チャネル形成領域14、トンネル酸
化膜12上に形成された浮遊ゲート16、及び制御ゲー
ト18を有する。浮遊ゲート16と制御ゲート18との
間には絶縁層17が形成されている。尚、メモリ素子の
一方のソース/ドレイン領域を、隣接するメモリ素子の
他方のソース/ドレイン領域と共有化させることによっ
て、複数のメモリ素子(M0〜M7)が直列接続されてい
る。
【0017】また、NANDストリングの一端のメモリ
素子M7は、第1の選択トランジスタDSGを介してビ
ット線20に接続されており、NANDストリングの他
端のメモリ素子M0は、第2の選択トランジスタSSG
を介して共通ソース線21に接続されている。更には、
制御ゲート18は、行方向に配設されたワード線に接続
されている。尚、具体的には、制御ゲート18とワード
線とは共通である。制御ゲート18は、例えばSiO2
から成る第2の絶縁層19で覆われており、この第2の
絶縁層19の上にビット線20が設けられている。複数
のワード線と複数のビット線20とは第2の絶縁層19
を介して格子状に交差している。尚、第1の選択トラン
ジスタDSG及び第2の選択トランジスタSSGは、通
常のMOS FETから構成されている。浮遊ゲート1
6及び制御ゲート18は、例えば、不純物を含有したポ
リシリコン層から構成すればよい。また、ビット線20
は、アルミニウムやアルミニウム合金等の配線材料から
構成すればよい。
【0018】実施の形態の不揮発性半導体メモリセルに
おいては、更に、基体であるウエル11とソース/ドレ
イン領域13との間に、ウエル11の不純物濃度よりも
低濃度の第1の導電形(具体的にはp-型)を有する低
濃度不純物層15が形成されている。
【0019】以下、図1に示した実施の形態の不揮発性
半導体メモリセルの製造方法を、図2を参照して説明す
る。尚、図2においては、NANDストリングを構成す
るメモリ素子の一部のみを図示する。
【0020】[工程−100]先ず、公知の方法でp型
シリコン半導体基板10に設けられたn型ウエル内に第
1導電形(具体的にはp型)ウエル11をイオン注入法
にて形成する。イオン注入の条件を、以下の表1に例示
する。このようなイオン注入条件によって、不純物濃度
が5×1016乃至5×1017cm-3のウエル11を形成
することができる。
【0021】
【表1】 注入イオン :B+ 加速エネルギー:100〜300keV ドーズ量 :1×1012〜1×1013cm-2
【0022】[工程−110]その後、p型シリコン半
導体基板10の表面に公知の方法でトンネル酸化膜12
を形成し、次いで、必要に応じて閾値調整のためのチャ
ネルイオン注入を行った後、不純物を含有したポリシリ
コン層をCVD法にて成膜した後、かかるポリシリコン
層をパターニングすることによって、浮遊ゲート16を
形成する。次に、全面に、絶縁層17、不純物を含有し
たポリシリコン層を、順次、CVD法等にて成膜した
後、不純物を含有したポリシリコン層及び絶縁層17を
パターニングする。こうして、図2の(A)に示すよう
に、トンネル酸化膜12上に形成された浮遊ゲート1
6、その上に形成された絶縁層17、及び絶縁層17上
に形成された制御ゲート18を得ることができる。
【0023】[工程−120]次に、浮遊ゲート16、
絶縁層17及び制御ゲート18をイオン注入用マスクと
して、ウエル11の表面領域にイオン注入を行い、第2
導電形(具体的にはn型)を有するソース/ドレイン領
域13、及びチャネル形成領域14を形成する(図2の
(B)参照)。イオン注入の条件を以下の表2に例示す
る。このようなイオン注入条件によって、不純物濃度が
5×1017乃至5×1020cm-3のソース/ドレイン領
域13を形成することができ、所望の閾値やソース領域
とドレイン領域との間の耐圧を確保することができる。
【0024】
【表2】 注入イオン :As+あるいはP+ 加速エネルギー:10〜50keV ドーズ量 :1×1013〜1×1015cm-2
【0025】[工程−130]その後、浮遊ゲート1
6、絶縁層17及び制御ゲート18をイオン注入用マス
クとして、ウエル11とソース/ドレイン領域13との
間に、ウエル11の不純物濃度よりも低濃度の第1の導
電形(具体的にはp型)を有する低濃度不純物層15を
イオン注入法にて形成する。イオン注入の条件を以下の
表3に例示する。このようなイオン注入条件によって、
ソース/ドレイン領域13の直下のp型ウエル11の領
域の不純物が補償され、不純物濃度が1×1016乃至1
×1017cm-3の第1の導電形(具体的にはp型)を有
する低濃度不純物層15を得ることができる。そして、
このような低濃度不純物層15を形成することによっ
て、低濃度不純物層15を形成しない場合と比較して、
ソース/ドレイン領域−ウエル間の結合容量を約1/2
低減することができる。尚、以上の工程によって、第1
の選択トランジスタDSG及び第2の選択トランジスタ
SSGを形成することができる。
【0026】
【表3】 注入イオン :As+あるいはP+ 加速エネルギー:100〜200keV ドーズ量 :1×1012〜1×1013cm-2
【0027】[工程−140]その後、全面にCVD法
にて第2の絶縁層19を成膜し、その表面を平坦化した
後、第1の選択トランジスタDSGの一方のソース/ド
レイン領域の上方の第2の絶縁層19に開口部を形成
し、かかる開口部内を含む第2の絶縁層19上に配線材
料層を形成した後、配線材料層をパターニングすること
によってビット線20を形成する。こうして、図1に示
す構造を有するNANDストリング型不揮発性半導体メ
モリセルを得ることができる。
【0028】図3に本発明によるディスターブ耐性の改
善効果についての例を示す。図3は、チャネル形成領域
14の不純物濃度(即ち、基体であるウエル11の不純
物濃度)Nで規格化した低濃度不純物層15の不純物濃
度N’と、従来の構造を有する(即ち、低濃度不純物層
15を有していない)のメモリセルにおけるディスター
ブ時間tで規格化した本発明のメモリセルにおけるディ
スターブ時間t’との関係を示している。低濃度不純物
層15の不純物濃度N’をチャネル形成領域14の不純
物濃度Nの0.15倍(約1/6.5)まで低濃度化す
ることによって、約10倍のディスターブ時間の改善効
果が得られることが判る。即ち、例えば、チャネル形成
領域14の不純物濃度Nを3×1017cm-3としたとき
に低濃度不純物層15の不純物濃度N’を4.5×10
16cm-3とすることによって、従来の構造を有するメモ
リセルと比較して、約10倍のディスターブ時間の改善
効果を得ることができる。
【0029】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。ソース/ドレイン領域13及び低濃度不純物層15
の形成順序を逆にしてもよい。即ち、先ず、低濃度不純
物層15をイオン注入法にて形成した後、ソース/ドレ
イン領域13をイオン注入法にて形成してもよい。場合
によっては、低濃度不純物層15を熱拡散法にて形成
した後、ソース/ドレイン領域13を熱拡散法にて形成
してもよいし、低濃度不純物層15を熱拡散法にて形
成した後、ソース/ドレイン領域13をイオン注入法に
て形成してもよいし、低濃度不純物層15をイオン注
入法にて形成した後、ソース/ドレイン領域13を熱拡
散法にて形成してもよいし、ソース/ドレイン領域1
3を熱拡散法にて形成した後、低濃度不純物層15をイ
オン注入法にて形成してもよい。また、ソース/ドレイ
ン領域13をイオン注入法にて形成した後、浮遊ゲート
16、絶縁層17及び制御ゲート18の側面にサイドウ
オールを形成し、その後、低濃度不純物層15をイオン
注入法にて形成してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、基体とソース/ドレイ
ン領域との間に、基体の不純物濃度よりも低濃度の第1
の導電形を有する低濃度不純物層が形成されているの
で、ソース/ドレイン領域−基体間の結合容量を低減さ
せることができる。その結果、全結合容量に対するワー
ド線−チャネル形成領域間の結合容量の割合を高めるこ
とができ、ディスターブ耐性の向上を図ることができ
る。また、メモリ素子のソース領域とドレイン領域との
間の耐圧等の電気的特性に大きな影響を与える基体の不
純物濃度を所望の値とすることができ、メモリ素子の微
細化を図る上で基体の不純物濃度設定が障害となること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態に係る本発明の不揮発性半導
体メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図2】本発明の不揮発性半導体メモリセルの製造方法
を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図で
ある。
【図3】本発明の不揮発性半導体メモリセルによるディ
スターブ耐性の改善効果を示すグラフである。
【符号の説明】
0〜M7・・・メモリ素子、10・・・p型シリコン半
導体基板、11・・・p型ウエル、12・・・トンネル
酸化膜、13・・・ソース/ドレイン領域、14・・・
チャネル形成領域、15・・・低濃度不純物層、16・
・・浮遊ゲート、17・・・絶縁層、18・・・制御ゲ
ート、19・・・第2の絶縁層、20・・・ビット線、
21・・・ソース線、DSG・・・第1の選択トランジ
スタ、SSG・・・第2の選択トランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電形を有する基体に形成され、第2
    導電形を有するソース/ドレイン領域、チャネル形成領
    域、浮遊ゲート、及び制御ゲートから成る、電気的書き
    換えが可能なメモリ素子が、複数、直列接続されたNA
    NDストリング型不揮発性半導体メモリセルであって、 基体とソース/ドレイン領域との間に、基体の不純物濃
    度よりも低濃度の第1の導電形を有する低濃度不純物層
    が形成されていることを特徴とするNANDストリング
    型不揮発性半導体メモリセル。
  2. 【請求項2】基体の不純物濃度は5×1016乃至5×1
    17cm-3であり、ソース/ドレイン領域の不純物濃度
    は5×1017乃至5×1020cm-3であり、低濃度不純
    物層の不純物濃度は1×1016乃至1×1017cm-3
    あることを特徴とする請求項1に記載のNANDストリ
    ング型不揮発性半導体メモリセル。
  3. 【請求項3】第1導電形を有する基体に形成され、第2
    導電形を有するソース/ドレイン領域、チャネル形成領
    域、浮遊ゲート、及び制御ゲートから成る、電気的書き
    換えが可能なメモリ素子が、複数、直列接続されたNA
    NDストリング型不揮発性半導体メモリセルの製造方法
    であって、 (イ)第1導電形を有する基体の表面領域に、第2導電
    形を有するソース/ドレイン領域をイオン注入法にて形
    成する工程、及び、 (ロ)基体とソース/ドレイン領域との間に、基体の不
    純物濃度よりも低濃度の第1の導電形を有する低濃度不
    純物層をイオン注入法にて形成する工程、の2工程を、
    任意の順序で行うことを特徴とするNANDストリング
    型不揮発性半導体メモリセルの製造方法。
  4. 【請求項4】基体の不純物濃度を5×1016乃至5×1
    17cm-3とし、ソース/ドレイン領域の不純物濃度を
    5×1017乃至5×1020cm-3とし、低濃度不純物層
    の不純物濃度を1×1016乃至1×1017cm-3とする
    ことを特徴とする請求項3に記載のNANDストリング
    型不揮発性半導体メモリセルの製造方法。
JP10127091A 1998-05-11 1998-05-11 Nandストリング型不揮発性半導体メモリセル及びその製造方法 Pending JPH11330424A (ja)

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JP10127091A Pending JPH11330424A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 Nandストリング型不揮発性半導体メモリセル及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003526915A (ja) * 2000-03-09 2003-09-09 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド Nandフラッシュ・メモリを製造するための単一トンネル・ゲート酸化方法

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JP2008022025A (ja) * 2000-03-09 2008-01-31 Spansion Llc Nandフラッシュ・メモリの製造方法
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