JP4950036B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置製造方法に関し、特に電荷蓄積領域を複数有するトランジスタを用いた不揮発性メモリである半導体装置製造方法に関する。
近年、データの書換えが可能な半導体装置である不揮発性メモリが広く利用されている。このような不揮発性メモリの技術分野においては、高記憶容量化のためメモリセルの微細化を目的とした技術開発が進められている。例えば、不揮発性メモリとして、ONO(Oxide/Nitride/Oxide)膜に電荷を蓄積させるMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型やSONOS(Silicon Oxide Nitride Oxide Silicon)型フラッシュメモリがある。さらに、その中に、高記憶容量化を目的に、1つのトランジスタに2以上の電荷蓄積領域を有するフラッシュメモリが開発されている。例えば、特許文献1には、ゲート電極と半導体基板の間に2つの電荷蓄積領域を有するトランジスタが開示されている。このトランジスタはソースとドレインを入れ替えて対称的に動作させる。これより、ソース領域とドレイン領域を区別しない構造を有している。さらに、ビットラインがソース領域およびドレイン領域を兼ねており、半導体基板に埋め込まれた構造となっている。これにより、メモリセルの微細化を図っている。
上記従来技術の製造方法について図1を用い説明する。図1(a)において、P型の半導体基板10上にトンネル酸化膜12(酸化シリコン膜)およびトラップ層14(窒化シリコン膜)を形成する。フォトレジスト40を塗布し、通常の露光技術を用い開口部を形成する。図1(b)において、フォトレジスト40をマスクに例えば砒素をイオン注入し、N型の高濃度拡散領域22を形成する。図1(c)において、同じフォトレジスト40をマスクにポケット注入を行い、ポケット注入領域28を形成する。ポケット注入とは、半導体基板10の垂直方向より斜め(例えば15°)より例えばボロンを注入することにより、高濃度拡散領域22の両側横にP型半導体基板10よりさらに高濃度のP型領域を形成する方法である。これにより、半導体基板10表面の高濃度拡散領域22近傍のジャンクションプロファイルを急峻とすることができる。これにより、ソース領域とドレイン領域(ビットライン30a)間に電圧を印加した際の高濃度拡散領域22近傍の電界を大きくすることができる。
図1(d)において、フォトレジスト40を除去し、トップ酸化膜16(酸化シリコン膜)を形成する。これにより、トンネル酸化膜12、トラップ層14およびトップ酸化膜16からなるONO膜18を形成する。多結晶シリコン膜を形成し、所定領域を通常の露光技術およびエッチング技術により除去する。これによりゲート電極を兼ねるワードライン32が形成される。その後、層間絶縁膜34の形成、配線層36の形成、保護膜38の形成により、フラッシュメモリが完成する。
このフラッシュメモリは、ビットライン30a間の半導体基板10がチャネルとして機能し、チャネルとワードライン32の間のONO膜18に電荷を蓄積し、不揮発性メモリとして機能する。ONO膜18への電荷の蓄積は、ソース領域とドレイン領域間(すなわちビットライン30a間)に高電界を印加し、高エネルギとなった電子をONO膜18中のトラップ層14に注入することにより行う。また、ポケット注入を行うことにより半導体基板10表面の高濃度拡散領域22近傍の電界を大きくできるため、良好な書き込み特性を得ることができる。
また、データの消去はゲート電極(すなわちワードライン32)に負電圧を印加し、トンネル酸化膜12にF−Nトンネル電流を発生させることにより行う。電荷蓄積領域は、ソース領域とドレイン領域を入れ替えることにより、ワードライン32下のビットライン30a間に2箇所形成できる。
ビットライン30aを拡散領域で形成しているため金属に比べると高抵抗である。そのため、書き込み消去特性が悪くなる。そこで、ビットライン30aは、ワードライン32を複数本越える毎に、層間絶縁膜34に形成されたコンタクトホールにより配線層36と接続している。メモリセルの微細化のためには、ビットライン30aを低抵抗化し、配線層36との接続コンタクトホールを減らすことが求められている。
米国特許第6011725号明細書
従来技術において、メモリセルの微細化を目的に、ビットライン30aを低抵抗化するためには、ビットライン30aを形成するイオン注入の高エネルギ化や高ドーズ化が好ましい。さらに、ビットライン30aの間隔を短くすることが好ましい。しかし、ビットライン30aはソース領域およびドレイン領域を兼ねているため、ソース領域およびドレイン領域も高エネルギや高ドーズで形成されてしまう。そのため、データの書き込み等を行う際、ソース領域とドレイン領域間(すなわちビットライン30a間)に高電圧が印加されると、ソース領域とドレイン領域間(すなわちビットライン30a間)にジャンクション電流が流れ、ソース・ドレイン耐圧が低下してしまう。また、データの読み込みを行う際の読み込み特性も劣化してしまう。これらは、メモリセルの微細化の妨げとなる。
本発明は、トランジスタのソース・ドレイン耐圧の低下を抑制し、低抵抗なビットラインの形成を可能とする。これにより、メモリセルの微細化が可能な半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、半導体基板と、該半導体基板内に形成された高濃度拡散領域と、該高濃度拡散領域の下に設けられ前記高濃度拡散領域より不純物濃度の低い第1の低濃度拡散領域と、前記高濃度拡散領域と前記第1の低濃度拡散領域を含み、ソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットラインと、を具備する半導体装置である。本発明によれば、高濃度拡散領域の底部のジャンクションプロファイルを緩和することができる。これにより、ビットライン間に高電圧を印加しても、この底部の電界が緩和される。これより、底部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。よって、高濃度拡散領域を高エネルギ、高ドーズのイオン注入で形成することができ、低抵抗なビットラインの形成が可能となる。また、ビットラインの間隔を短くすることができる。以上により、メモリセルの微細化が可能な半導体装置を提供することができる。
本発明は、前記高濃度拡散領域の両側に形成され、前記ビットラインに含まれるポケット注入領域を具備する半導体装置とすることができる。ポケット注入領域を有し書き込み特性を向上させた場合はジャンクション電流が顕著となる。しかし、第1の低濃度拡散領域を設けることにより、ポケット注入領域を有する場合であっても、ジャンクション電流を抑制し、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。以上によりメモリセルの微細化が可能な半導体装置を提供することができる。
本発明は、前記第1の低濃度拡散領域の幅は前記高濃度拡散領域より狭い半導体装置とすることができる。本発明によれば、ポケット注入による書き込み特性向上の効果を維持しつつ、高濃度拡散領域の底部からのジャンクション電流を抑制することができる。
前記第1の低濃度拡散領域の幅と前記高濃度拡散領域の幅は概同じである半導体装置とすることができる。本発明によれば、高濃度拡散領域の底部全面に渡り第1の低濃度拡散領域を形成することができる。よって、ジャンクション電流が流れることをより効果的に抑制できる。
本発明は、前記高濃度拡散領域の両側に、前記高濃度拡散領域より不純物濃度の低く、前記ビットラインに含まれる第2の低濃度拡散領域を具備する半導体装置とすることができる。本発明によれば、高濃度拡散領域の側部のジャンクションプロファイルを緩和することができる。これにより、ビットライン間に高電圧を印加しても、側部の電界を緩和することができる。よって、第1の低濃度拡散領域を設けたことによる、高濃度拡散領域の底部間のジャンクション電流に加え、側部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧をより向上させることができる。
前記半導体基板上に設けられたONO膜と、前記ONO膜上に設けられたゲート電極を兼ねるワードラインと、を具備する半導体装置とすることができる。また、前記ワードラインの下で、前記ビットライン間の前記ONO膜に複数の電荷蓄積領域を有する半導体装置とすることができる。
本発明は、半導体基板内に、ソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットラインに含まれる高濃度拡散領域を形成する工程と、前記高濃度拡散領域の下に、前記ビットラインに含まれ、前記高濃度拡散領域より不純物濃度の低い第1の低濃度拡散領域を形成する工程と、を具備する半導体装置の製造方法である。本発明によれば、高濃度拡散領域の底部のジャンクションプロファイルを緩和することができる。これにより、ビットライン間に高電圧を印加しても、この底部の電界を緩和することができる。これより、底部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。よって、高濃度拡散領域を高エネルギ、高ドーズのイオン注入で形成することができ、低抵抗なビットラインの形成が可能となる。また、ビットラインの間隔を短くすることができる。以上により、メモリセルの微細化が可能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明は、前記半導体基板上にマスク層を形成する工程を具備し、前記高濃度拡散領域を形成する工程および前記第1の低濃度拡散領域を形成する工程は、それぞれ、前記マスク層をマスクに前記半導体基板にイオン注入する工程を含む半導体装置の製造方法とすることができる。
前記マスク層はイオン注入により前記マスク層の有する開口が拡がるマスク層であり、前記高濃度拡散領域を形成する工程は、前記第1の低濃度拡散領域を形成する工程の後に行う半導体装置の製造方法とすることができる。本発明は、前記マスク層はフォトレジスト層である半導体装置の製造方法とすることができる。本発明によれば、製造工程が少なく第1の低濃度拡散領域を形成することができる。
本発明は、前記マスク層は、金属または絶縁膜を含む半導体装置の製造方法とすることができる。本発明によれば、高濃度拡散領域の幅と第1の低濃度拡散領域の幅を概同じとすることができる。これにより、ジャンクション電流が流れることをより効果的に抑制できる。
本発明は、前記マスク層の側部に側壁を形成する工程を具備し、前記高濃度拡散領域を形成する工程は、前記マスク層をマスクにイオン注入する工程であり、前記第1の低濃度拡散領域を形成する工程は、前記マスク層および前記側壁をマスクにイオン注入する工程である半導体装置の製造方法とすることができる。本発明によれば、高濃度拡散領域および第1の低濃度拡散領域の幅を精度良く形成できる。これにより、トランジスタの特性の揺らぎを抑制することができる。また、側壁の幅を任意に決めることにより、高濃度拡散領域と第1の低濃度拡散領域のシフト量を任意に決めることができる。これにより、所望のトランジスタの設計が可能となる。
本発明は、前記マスク層をマスクにイオン注入し、前記高濃度拡散領域の両側に、前記ビットラインに含まれるポケット注入領域を形成する工程を具備する半導体装置の製造方法とすることができる。ポケット注入領域を有し書き込み特性を向上させた場合はジャンクション電流が顕著となる。しかし、第1の低濃度拡散領域を設けることにより、ポケット注入領域を有する場合であっても、ジャンクション電流を抑制し、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。以上によりメモリセルの微細化が可能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明は、前記高濃度拡散領域の両側に、前記高濃度拡散領域より不純物濃度が低く、前記ビットラインに含まれる第2の低濃度拡散領域を形成する工程を具備する半導体装置の製造方法とすることができる。本発明によれば、高濃度拡散領域の側部のジャンクションプロファイルを緩和することができる。これにより、ビットライン間に高電圧を印加しても、側部の電界を緩和することができる。よって、第1の低濃度拡散領域を設けたことによる、高濃度拡散領域の底部間のジャンクション電流に加え、側部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧をより向上させることができる。
本発明は、前記半導体基板上にONO膜を形成する工程と、前記ONO膜上にゲート電極を兼ねるワードラインを形成する工程と、を具備する半導体装置の製造方法とすることができる。
本発明によれば、トランジスタのソース・ドレイン耐圧の低下を抑制し、低抵抗なビットラインの形成を可能とする。これにより、メモリセルの微細化が可能な半導体装置とその製造方法を提供することができる。
図1は従来技術およびその製造方法を示す断面図である。 図2は従来技術におけるジンクション電流が流れる経路を説明するための断面図である。 図3は実施形態を示す断面図である。 図4は実施例1の製造方法を示す断面図である。 図5は実施例2およびその製造方法を示す断面図である。 図6は実施例3およびその製造方法を示す断面図(その1)である。 図7は実施例3およびその製造方法を示す断面図(その2)である。 図8は実施例4およびその製造方法を示す断面図である。 図9は実施例5およびその製造方法を示す断面図である。 図10はは実施例6およびその製造方法を示す断面図である。
従来技術において、メモリセルの微細化を目的に、ビットライン30aを高エネルギや高ドーズなイオン注入で形成した場合、ビットライン30a間(ソース領域とドレイン領域間)に高電圧が印加されるとジャンクション電流が発生する原因につき図2を参照に説明する。図2は図1(d)と同じ断面を示す図である。高濃度拡散領域22の底部60において、N型の高電界拡散領域22からP型の半導体基板10へ急激にジャンクションプロファイル(不純物濃度プロファイル)が変化してしまう。そのため、ビットライン30a間に高電圧が印加されると、底部60には高電界が加わる。これにより、矢印で示したように高濃度拡散領域22の底部60間にジャンクション電流が流れてしまう。
特に、ポケット注入を行った場合は、半導体基板10内のビットライン30a間に半導体基板10よりも濃度の高いP型領域を形成しているため、ビットライン30a間の空乏層が近づく。さらにポケット注入によって不純物が半導体基板10深くまで達しているため、底部付近で、ビットライン30a間の空乏層が更に近づく。そのため、底部60間で、よりジャンクション電流が流れやすくなる。
そこで、高濃度拡散領域22の下に、高濃度拡散領域22より不純物濃度の低い第1の低濃度拡散領域24を形成した。図3に本実施形態の断面図を示す。ビットライン30b以外は図1(d)と同じである。高濃度拡散領域22の下に高濃度拡散領域22より不純物濃度の低い第1の低濃度拡散領域24が形成されている。このように、縦方向のLDD(Lightly Doped Drain)構造となっている。
これにより、高濃度拡散領域22の底部60のジャンクションプロファイルが緩和される。よって、ビットライン30b間に高電圧が印加された場合、高濃度拡散領域22の底部60の電界が緩和される。これにより、ジャンクション電流が流れにくくなり、ソース・ドレイン耐圧が向上する。以上より、高濃度拡散領域22を高エネルギ、高ドーズのイオン注入で形成することができ、低抵抗なビットライン30bの形成が可能となる。また、ビットライン30bの間隔を短くすることができる。よって、メモリセルを微細化することができる。以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1はフォトレジストをマスク層として用い、イオン注入を行う例である。図4は実施例1の製造方法を示すビットラインの幅方向のワードライン上の断面図である。図4(a)において、P型シリコン半導体基板10(または半導体基板中のP型領域)上にトンネル酸化膜12(酸化シリコン膜)を例えば熱酸化法により形成し、トラップ層14(窒化シリコン膜)を例えばCVD法により形成する。トラップ層14上にフォトレジスト40を塗布し、通常の露光技術を用い約100nmの幅を有する開口部を形成する。図4(b)において、フォトレジスト40をマスクに、半導体基板10内に、例えば砒素を注入エネルギが60keV、注入ドーズ量が1.0×1013cm−2の条件で注入し、その後熱処理することにより、N型の第1の低濃度拡散領域24を形成する。
次に、図4(c)において、同じフォトレジスト40をマスクに、半導体基板10内に、例えば砒素を注入エネルギが40keV、注入ドーズ量が1.1×1015cm−2の条件で注入し熱処理することにより、第1の低濃度拡散領域24上に高濃度拡散領域22を形成する。このとき、フォトレジスト40はイオン注入のイオン照射により削れ、開口部が30〜40nm広くなる。よって、高濃度拡散領域22の幅は、第1の低濃度拡散領域24より広くなる。さらに、同じフォトレジスト40をマスクに、例えばボロンを注入エネルギが30keV、注入ドーズ量が3.0×1013cm−2、イオンの入射角度を半導体基板の垂線から15°の条件で、注入(ポケット注入)し、その後熱処理する。これにより高濃度拡散領域22の両側にポケット注入領域28を形成する。以上により、高濃度拡散領域22、第1の低濃度拡散領域24およびポケット注入領域28を含みソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットライン30bが形成される。
フォトレジスト40を除去し、トップ酸化膜16(酸化シリコン膜)を例えばCVD法で形成する。これにより、半導体基板10上にトンネル酸化膜12、トラップ層14およびトップ酸化膜16からなるONO膜18を形成する。多結晶シリコン膜を形成し、所定領域を通常の露光技術およびエッチング技術により除去する。これにより、ONO膜18上にゲート電極を兼ねるワードライン32を形成する。その後、通常の技術を用い層間絶縁膜34の形成、配線層36の形成、保護膜38の形成を行うことにより、図3のフラッシュメモリが完成する。
このフラッシュメモリは、半導体基板10上にONO膜18が設けられ、ONO膜18上にゲート電極を兼ねるワードライン32を設けている。ビットライン30b間の半導体基板10がチャネルとして機能し、チャネルとワードライン32の間のONO膜18に電荷を蓄積し、不揮発性メモリとして機能する。電荷蓄積領域は、ソース領域とドレイン領域を入れ替えることにより、ワードライン32下のビットライン30a間に2箇所形成することができる。すなわち、ワードライン32下でビットライン30b間のONO膜18中に2箇所の電荷蓄積領域を有する。
実施例1は、半導体基板10と、半導体基板10内に形成された高濃度拡散領域22と、高濃度拡散領域22の下に設けられ高濃度拡散領域22より不純物濃度の低い第1の低濃度拡散領域24とを有している。さらに、ソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットライン30bは高濃度拡散領域22と前記第1の低濃度拡散領域24を含んでいる。このように、縦方向のLDD構造を採用し、高濃度拡散領域22下に第1の低濃度拡散領域24を設けたことにより、高濃度拡散領域22の底部60のジャンクションプロファイルを緩和することができる。これにより、ビットライン30b間に高電圧を印加した場合も、底部60が高電界となることがない。よって、底部60間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。以上より、高濃度拡散領域22を高エネルギ、高ドーズのイオン注入で形成することができ、低抵抗なビットライン30bの形成が可能となる。また、ビットライ30bの間隔を短くすることができる。よって、メモリセルを微細化することができる。
さらに、高濃度拡散領域22の両側にポケット注入を行ったポケット注入領域28を有し、ビットライン30bはポケット注入領域28を含んでいる。ポケット注入領域28を有し書き込み特性を向上させた場合は前述のように、ジャンクション電流が顕著となる。しかし、第1の低濃度拡散領域24を設けることにより、ポケット注入領域28を有する場合であっても、ジャンクション電流を抑制し、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。以上によりメモリセルを微細化することが可能となる。
また、第1の低濃度拡散領域24の幅は高濃度拡散領域22より狭い。これにより、ポケット注入による書き込み特性向上の効果を維持しつつ、高濃度拡散領域22の底部からのジャンクション電流を抑制することができる。
図4(c)のように、マスク層として使用したフォトレジスト40はイオン注入により前記マスク層の有する開口が拡がっている。これは以下の理由による。高濃度拡散領域22を形成するためのイオン注入は、例えば、1.1×1015cm−3以上の非常に大きいドーズ量で行う。そのため、イオン注入工程のイオン照射によりフォトレジスト40が削れ、フォトレジスト40の有する開口が拡がる。
一方、低濃度拡散領域24を形成するためのイオン注入は、例えば1×1013cm−3程度であり、フォトレジスト40はほとんど削れず、開口はほとんど拡がらない。そこで、まず、第1の低濃度拡散領域24を形成するためのイオン注入を行う。その後、次に高濃度拡散領域22を形成するためのイオン注入を行う。これにより、第1の低濃度拡散領域24の幅に対し、高濃度拡散領域22の幅を広くすることができる。
さらに、ポケット注入のドース量が3.0×1013cm−3程度であることに加え、注入イオンであるボロンは砒素と比べイオン半径が小さいため、多くドーズしても、フォトレジスト40の削れは小さい。よって、ポケット注入は、高濃度拡散領域22の形成後に行うことが好ましい。ポケット注入を先に行うと、高濃度拡散領域22の形成時に、ポケット注入領域にまで砒素が注入されてしまうためである。
このように、同じフォトレジスト40を用い、第1の低濃度拡散領域24、高濃度拡散領域22およびポケット注入領域28を形成できる。よって、従来技術に対し、第1の低濃度拡散領域24を形成するためのイオン注入の工程を追加するのみで第1の低濃度拡散領域24を形成することができる。
実施例2は絶縁膜をマスク層として用い、イオン注入を行う例である。図5は実施例2の製造方法を示すビットラインの幅方向のワードライン上の断面図である。図5(a)において、実施例1と同様に、半導体基板10上に、トンネル酸化膜12およびトラップ層14を形成する。トラップ層14上にマスク層42として例えば酸化シリコン膜をCVD法を用い形成する。フォトレジスト44を塗布し、通常の露光技術を用い約100nmの幅を有する開口部を形成する。フォトレジスト44をマスクにマスク層42をエッチングする。
図5(b)において、フォトレジスト44を除去する。マスク層42をマスクに、例えば砒素を注入エネルギが40keV、注入ドーズ量が1.1×1015cm−2の条件で注入し、その後熱処理することにより、高濃度拡散領域22を形成する。
次に、図5(c)において、同じマスク層42をマスクに、例えば砒素を注入エネルギが60keV、注入ドーズ量が1.0×1013cm−2の条件で注入し、その後熱処理する。これにより、高濃度拡散領域22の下に第1の低濃度拡散領域24を形成する。さらに、同じマスク層42をマスクに、例えばボロンを注入エネルギが30keV、注入ドーズ量が3.0×1013cm−2、イオンの入射角度を半導体基板の垂線から15°の条件で、注入(ポケット注入)し、その後熱処理する。これにより高濃度拡散領域22の領域の両側にポケット注入領域28を形成する。以上により、高濃度拡散領域22、第1の低濃度拡散領域24およびポケット注入領域28を含むソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットライン30bが形成される。
図5(d)において、マスク層42を除去する。その後、実施例1と同様に、ワードライン32、層間絶縁膜34、配線層36、保護膜38の形成を行うことにより、実施例2に係るフラッシュメモリが完成する。
実施例2においては、実施例1と同様に、縦方向のLDD構造を採用し、高濃度拡散領域22下に第1の低濃度拡散領域24を設けた。これにより、底部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。これにより、メモリセルを微細化することが可能となる。さらにポケット注入領域28を有する場合においても、底部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。
マスク層42として酸化シリコン膜を使用したが、イオン注入により、マスク層42の開口部が拡がらない材料であれば良い。例えば、マスク層42として絶縁膜や金属を用いることができる。マスク層42は除去時に、トラップ層14との選択性が得られる材料とすることが好ましい。例えば、実施例2のように酸化シリコン膜を使用することにより、トラップ層14である窒化シリコン膜との選択性を得ることができる。
実施例2では、絶縁膜のマスク層42を使用することにより、高濃度拡散領域22の幅と第1の低濃度拡散領域24の幅を概同じとすることができる。これにより、高濃度拡散領域22底部全面に渡り第1の低濃度拡散領域24を形成することができる。よって、ジャンクション電流が流れることをより効果的に抑制できる。
書き込み特性の改善を優先させる場合は、実施例1のように、低濃度拡散領域24の幅を高濃度拡散領域22より狭くすることで、ポケット注入の効果がより維持され書き込み特性を改善できる。一方、ジャンクション電流の抑制を優先させる場合は、実施例2のように低濃度拡散領域24と高濃度拡散領域22を概同じ幅とすることで、ジャンクション電流をより抑制することができる。
実施例3は絶縁膜をマスク層として用い側壁を形成し、イオン注入を行う例である。図6および図7は実施例3の製造方法を示すビットラインの幅方向のワードライン上の断面図である。図6(a)において、実施例2と同様に、半導体基板10上に、トンネル酸化膜12およびトラップ層14を形成する。トラップ層14上にマスク層42として例えば酸化シリコン膜を例えばCVD法を用い形成する。フォトレジスト44を塗布し、通常の露光技術を用い約100nmの幅を有する開口部を形成する。フォトレジスト44をマスクにマスク層42をエッチングする。
図6(b)において、実施例2と同様に、フォトレジスト44を除去し、マスク層42をマスクに、高濃度拡散領域22を形成する。図6(c)において、同じマスク層42をマスクに、実施例2と同様に、高濃度拡散領域22の領域の両側にポケット注入領域28を形成する。
図6(d)において、マスク層42上に、例えば膜厚20nmを有する酸化シリコン膜を形成する。図7(a)において、全面をエッチングすることにより、マスク層42の両側に側壁46を形成する。側壁の幅は約20nmとなる。
次に、図7(b)において、マスク層42および側壁46をマスクに、例えば砒素を注入エネルギが60keV、注入ドーズ量が1.0×1013cm−2の条件で注入し、その後熱処理する。これにより、高濃度拡散領域22の下に、高濃度拡散領域22より不純物濃度の低い第1の低濃度拡散領域24を形成する。以上により、高濃度拡散領域22、第1の低濃度拡散領域24およびポケット注入領域28を含みソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットライン30bが形成される。
図7(c)において、マスク層40および側壁46を除去する。トラップ層14上にトップ酸化膜16を形成し、ONO膜18が形成される。その後、実施例1と同様に、ワードライン32、層間絶縁膜34、配線層36、保護膜38の形成を行うことにより、実施例3に係るフラッシュメモリが完成する。
実施例3においては、実施例1と同様に、縦方向のLDD構造を採用し、高濃度拡散領域22下に第1の低濃度拡散領域24を設けた。これにより、底部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。これにより、メモリセルを微細化することが可能となる。さらにポケット注入領域28を有する場合においても、底部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧を向上させることができる。
また、マスク層42として酸化シリコン膜を使用することにより、高温の側壁形成工程を経て、マスク層42の両側に側壁46を形成することができる。マスク層42は酸化シリコン膜以外であっても、側壁46の形成時の熱処理に耐える材料であれば良い。例えば、絶縁膜や金属を用いることができる。また、マスク層42および側壁46は除去時に、トラップ層14との選択性が得られる材料とすることが好ましい。例えば、実施例3のように酸化シリコン膜を使用することにより、トラップ層14である窒化シリコン膜との選択性を得ることができる。
実施例3では、高濃度拡散領域22をマスク層42をマスクにイオン注入で形成し、マスク層42の側部に側壁46を形成し、マスク層42および側壁46をマスクに第1の低濃度拡散領域24をイオン注入で形成した。これにより、実施例1と同様、第1の低濃度拡散領域24の幅は高濃度拡散領域22より狭くすることができる。よって、ポケット注入の効果を維持しつつ、高濃度拡散領域22の底部からのジャンクション電流を抑制することができる。
実施例1では、マスク層であるフォトレジスト40の開口部の幅は、高濃度拡散領域22形成のためのイオン注入により広がり、その幅により高濃度拡散領域22の幅が決まっていた。この場合、フォトレジスト40の広がりは揺らぎがあり、高濃度拡散領域22の幅は揺らいでしまう。これにより、トランジスタの電気的特性が揺らいでしまう。また、フォトレジスト40の広がり量は、注入条件によるため、高濃度拡散領域22と第1の低濃度拡散領域24のシフト量を任意に決めることは困難である。
一方、実施例3では、高濃度拡散領域22はマスク層42をマスクにイオン注入し、その幅は制御良く形成することができる。また、側壁46を用いることにより、第1の低濃度拡散領域24の幅を、精度良く形成することができる。これにより、高濃度拡散領域22および第1の低濃度拡散領域24ともその幅を精度良く形成できる。これにより、トランジスタの特性の揺らぎを抑制することができる。また、側壁46の幅を任意に決めることにより、高濃度拡散領域22と第1の低濃度拡散領域24のシフト量を任意に決めることができる。これにより、所望のトランジスタの設計が可能となる。
以上のように、製造工程の削減を優先させる場合は、実施例1を適用することが好ましい。一方、トランジスタ特性の揺らぎの抑制や、設計性向上を優先させる場合は、実施例3を適用することが好ましい。
実施例4は、フォトレジストマスクを用い、高濃度拡散領域の両側に第2の低濃度拡散領域を形成する例である。図8は実施例4の製造方法を示すビットラインの幅方向のワードライン上の断面図である。図8(a)において、実施例1の図4(a)から図4(c)を行った後、例えばアッシングを行い、マスク層40であるフォトレジストの開口部の幅を例えば15nm広くする。フォトレジスト40(マスク層)をマスクに、例えばリンを注入エネルギが25keV、注入ドーズ量が1.0×1014cm−2の条件で注入し、その後熱処理する。これにより、高濃度拡散領域22の両側、ポケット注入領域28上に、高濃度拡散領域22より不純物濃度の低いN型の第2の低濃度拡散領域26を形成する。以上により、高濃度拡散領域22、第1の低濃度拡散領域24、第2の低濃度拡散領域26およびポケット注入領域28を含みソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットライン30cが形成される。
図8(b)において、フォトレジスト40を除去する。トラップ層14上にトップ酸化膜16を形成し、ONO膜18が形成される。その後、実施例1と同様に、ワードライン32、層間絶縁膜34、配線層36、保護膜38の形成を行うことにより、実施例4に係るフラッシュメモリが完成する。
実施例4では、実施例1と同様な縦方向のLDD構造に加え横方向のLDD構造を採用し、高濃度拡散領域の22両側に第2の低濃度拡散領域26を設けた。これにより、高濃度拡散領域22の側部のジャンクションプロファイルを緩和することができる。これにより、ビットライン30c間に高電圧を印加しても、この側部が高電界となることがない。よって、高濃度拡散領域22の底部間のジャンクション電流を抑制するのに加え、側部間のジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧をより向上させることができる。
さらに、第1の低濃度拡散領域24の幅は高濃度拡散領域22より狭くすることができる。これにより、ポケット注入の効果を維持しつつ、高濃度拡散領域22の底部からのジャンクション電流を抑制することができる。
さらに、同じフォトレジスト40を用い、第1の低濃度拡散領域24、高濃度拡散領域22、ポケット注入領域28および第2の低濃度拡散領域26を形成できる。よって、実施例1に、フォトレジスト40の開口部を拡げるための工程と、第2の低濃度拡散領域24を形成するためのイオン注入工程の追加のみで第2の低濃度拡散領域24を形成することができる。このように、製造工程の増加を少なくすることができる。
実施例5は、絶縁膜マスクを用い、高濃度拡散領域の両側に第2の低濃度拡散領域を形成する例である。図9は実施例5の製造方法を示すビットラインの幅方向のワードライン上の断面図である。
図9(a)において、実施例1と同様に、半導体基板10上に、トンネル酸化膜12およびトラップ層14を形成する。トラップ層14上にマスク層50として例えば酸化シリコン膜をCVD法を用い形成する。通常の露光技術およびエッチング技術を用いマスク層50に、130nmの幅を有する開口部を形成する。マスク層50をマスクに、例えばリンを注入エネルギが25keV、注入ドーズ量が1.0×1014cm−2の条件で注入し、その後熱処理することにより、第2の低濃度拡散領域26を形成する。
次に、図9(b)において、マスク層50の両側に例えば酸化シリコン膜の幅15nmの側壁52を形成する。マスク層50および側壁52をマスクに、例えば砒素を注入エネルギが40keV、注入ドーズ量が1.1×1015cm−2の条件で注入し、その後熱処理する。これにより、第2の低濃度拡散領域26に間に高濃度拡散領域22を形成する。さらに、マスク層50および側壁52をマスクに、例えばボロンを注入エネルギが30keV、注入ドーズ量が3.0×1014cm−2、イオンの入射角度を半導体基板の垂線から15°の条件で、注入(ポケット注入)し、その後熱処理する。これにより高濃度拡散領域22の領域の両側、第2の低濃度拡散領域26の下にポケット注入領域28を形成する。
図9(c)において、マスク層50および側壁52をマスクに、例えば砒素を注入エネルギが60keV、注入ドーズ量が1.0×1013cm−2の条件で注入し、その後熱処理する。これにより、高濃度拡散領域22の下に第1の低濃度拡散領域24を形成する。以上により、高濃度拡散領域22、第1の低濃度拡散領域24、第2の低濃度拡散領域26およびポケット注入領域28を含みソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットライン30cが形成される。
図9(d)において、マスク層50および側壁52を除去する。その後、実施例1と同様に、ワードライン32、層間絶縁膜34、配線層36、保護膜38の形成を行うことにより、実施例5に係るフラッシュメモリが完成する。
実施例5では、実施例4と同様に、縦方向のLDD構造に加え、横方向のLDD構造として高濃度拡散領域22両側に第2の低濃度拡散領域26を設けた。これにより、高濃度拡散領域22の底部間のジャンクションリーク電流に加え、側部間のジャンクションリーク電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧をより向上させることができる。
さらに、絶縁膜や金属のマスク層50および側壁52を使用しイオン注入することにより、高濃度拡散領域22の幅を、第1の低濃度拡散領域24と概同じ幅とすることができた。これにより、高濃度拡散領域22底部に渡り第1の低濃度拡散領域24を形成することができる。よって、ジャンクション電流が流れることをより効果的に抑制できる。
さらに、第2の低濃度拡散領域26を絶縁膜または金属のマスク層50をマスクに形成することにより、第2の低濃度拡散領域26の幅を精度良く形成できる。さらに、マスク層50の両側に側壁52を設け、高濃度拡散領域22および第1の低濃度拡散領域24を形成している、これにより、高濃度拡散領域22および第1の低濃度拡散領域24もその幅を精度良く形成できる。これにより、トランジスタの特性の揺らぎを抑制し、所望のトランジスタの設計が可能となる。
実施例6は、絶縁膜マスクを用い、高濃度拡散領域の両側に第2の低濃度拡散領域を形成する例である。図10は実施例6の製造方法を示すビットラインの幅方向のワードライン上の断面図である。図10(a)において、実施例5の図9(a)および(b)を行った後、側壁52の両側に、例えば酸化シリコン膜の膜厚が20nmの側壁54を形成する。マスク層50、側壁52および側壁54をマスクにイオン注入し、その後熱処理を行う。これにより第1の低濃度拡散領域24を形成する。以上により、高濃度拡散領域22、第1の低濃度拡散領域24、第2の低濃度拡散領域26およびポケット注入領域28を含みソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットライン30cを形成する。
図10(b)において、マスク層50、側壁52および側壁54を除去する。その後、実施例1と同様に、ワードライン32、層間絶縁膜34、配線層36、保護膜38の形成を行うことにより、実施例6に係るフラッシュメモリが完成する。
実施例6では、実施例4および実施例5と同様に、縦方向のLDD構造に加え、横方向のLDD構造として高濃度拡散領域22両側に第2の低濃度拡散領域26を設けた。これにより、高濃度拡散領域22の底部間のジャンクションリーク電流に加え、側部間のジャンックションリーク電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧をより向上させることができる。
高濃度拡散領域20をマスク層50および側壁52をマスクにイオン注入で形成し、さらに側壁52の両側に側壁54を設け、これマスクに第1の低濃度拡散領域24をイオン注入で形成した。これにより、実施例1と同様、第1の低濃度拡散領域24の幅は高濃度拡散領域22より狭くすることができる。これにより、ポケット注入の効果を維持しつつ、高濃度拡散領域22の底部からのジャンクションリーク電流を抑制することができる。
さらに、第2の低濃度拡散領域26を絶縁膜または金属のマスク層50をマスクに形成することにより、第2の低濃度拡散領域26の幅を精度良く形成できる。さらに、マスク層50の両側に側壁52を設け、高濃度拡散領域22を形成している、これにより、高濃度拡散領域22の幅を精度良く形成できる。さらに、側壁52の両側に側壁54を設け、第1の低濃度拡散領域24を形成している、これにより、第1の低濃度拡散領域24の幅を精度良く形成できる。これらにより、トランジスタの特性の揺らぎを抑制し、所望のトランジスタの設計が可能となる。
実施例4から6においては、第2の低濃度拡散領域26により、ジャンクション電流を抑制でき、ソース・ドレイン耐圧をより向上させることができる。しかし、高濃度拡散領域22の側部の不純物濃度プロファイルは緩和され、ソース領域とドレイン領域間に電圧を印加したときの電界も緩和される。よって、高エネルギとなった電子をONO膜18中のトラップ層14に注入させる書き込み動作には不利となる。一方、実施例1から3においては、高濃度拡散領域22側部の不純物濃度プロファイルは急峻であり、良好な書き込み特性が得られる。
このように、ソース・ドレイン耐圧の向上を優先させる場合は、実施例1から3を適用することが好ましい。一方、書き込み特性の向上を優先させる場合は、実施例4から6を適用することが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、実施例1から6のフラッシュメモリは、半導体基板10上にONO膜18が設けられ、ONO膜18上にゲート電極を含むワードライン32を設けており、ワードライン32下でビットライン30b、30c間のONO膜18中に2箇所の電荷蓄積領域を有している。このような構成でなくとも、本発明のビットラインの構造であって、ソース領域およびドレイン領域を兼ね、半導体基板内に形成されたビットラインを有する半導体装置であれば、本発明の効果を奏することができる。

Claims (5)

  1. 半導体基板上にマスク層を形成する工程と、
    前記マスク層をマスクに前記半導体基板にイオン注入することにより、前記半導体基板内に、ソース領域およびドレイン領域を兼ねるビットラインに含まれる高濃度拡散領域を形成する工程と、
    前記高濃度拡散領域の下に、前記ビットラインに含まれ、前記高濃度拡散領域より不純物濃度の低い第1の低濃度拡散領域を形成する工程とを備え、
    前記マスク層はイオン注入により前記マスク層の有する開口が拡がるマスク層であり、
    前記高濃度拡散領域を形成する工程は、前記第1の低濃度拡散領域を形成する工程の後に行なわれる、半導体装置の製造方法。
  2. 前記マスク層はフォトレジストである請求項記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記マスク層をマスクにイオン注入し、前記高濃度拡散領域の両側に、前記ビットラインに含まれるポケット注入領域を形成する工程を備える、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記高濃度拡散領域の両側に、前記高濃度拡散領域より不純物濃度が低く、前記ビットラインに含まれる第2の低濃度拡散領域を形成する工程を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板上にONO膜を形成する工程と、
    前記ONO膜上にゲート電極を兼ねるワードラインを形成する工程と、を具備する請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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