JP4270423B2 - トンネル用消火栓装置 - Google Patents

トンネル用消火栓装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車専用道路等のトンネルに設置されるトンネル用消火栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車専用道路のトンネルには、トンネル内で発生する火災事故から人身及び車両を守るため、図10のような非常用設備が設置されている。図10の非常用設備としては、火災の監視と通報のため火災検知器100や非常電話101が設けられ、火災消火のために消火栓装置102や水噴霧ヘッド103等が設けられる。
【0003】
図11は、図10の消火栓装置102の設置状態の断面図である。トンネルは、路面104に対し蒲鉾状にコンクリート枠体105を構築し、一方のトンネル壁面に沿って監視員通路106が設けられる。消火栓装置102はボックス形状を備え、監視員通路106から操作可能なコンクリート枠体105の壁面に窪み形成した収納部107に埋め込み設置されている。監視員通路6の内部には給水配管108が設置され、給水配管108から分岐した配管109を消火栓装置102の背後の隙間に立ち上げて接続している。
【0004】
図12は図11の消火栓装置102の正面であり、筐体本体110の前面に、下部を軸に上下に開閉自在な消火栓扉111が設けられ、消火栓扉111内にはノズル付きホースがホースリールに巻かれた状態で収納されている。消火栓扉111の左側には消火器扉112が設けられ、内部に消火器を収納している。消火器扉112の上には、発信機113や位置表示灯114が設けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のトンネル用消火栓装置にあっては、消火栓装置102を埋め込み設置するための収納部107の奥行きLとして、消火栓装置102の奥行きL1に加え、配管109を背後から配管接続するに必要な隙間L2を必要とし、この隙間L2は少なくとも120mm程度必要である。その結果、収納部105の奥行きLは例えばL=450mm程度必要となる。
【0006】
このため消火栓装置102の収納部107をコンクリート枠体105に形成した場合には、収納部107が張り出した分、トンネルの掘削断面積が増加し、またコンクリートの打ち込み量も増加し、トンネル土木工事に占めるコストがかなりなものになっている。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、トンネル壁面に窪み形成する収納部の奥行きを少なくして土木工事を含むトンネル全体の費用削減を図るようにしたトンネル用消火栓装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、次のように構成する。本発明は、トンネル壁面に窪み形成した収納部に埋め込み設置されるトンネル用の消火栓装置であり、薄型ボックス形状をもつ装置筐体と、装置筐体の底部に位置する架台と、予め配置され、前記架台の下部から立ち上がる配管と、を有し、架台に、トンネル壁面側及び上下に開放した配管収納溝が形成され、配管収納溝に配管の先端が位置し、この配管の先端と、装置筐体の内部に設けられた管とが、装置筐体正面から配管接続されることを特徴とする。
【0009】
このように装置架台に配管収納溝を設け、下部から立ち上げた配管の先端を本体内部に位置させて装置正面から配管接続できるようにしたことで、装置筐体の背後に配管のためのスペースを設ける必要がなく、その分、トンネル壁面に窪み形成する収納部の奥行きを低減して薄くできる。この結果、消火栓装置の収納部の奥行きが少なくできた分、トンネル掘削面積とコンクリート打ち込み量が減少し、トンネル全体の費用をかなり削減することができる。
【0010】
また本発明のトンネル用消火栓装置の装置筐体は、トンネル壁面側に埋め込み設置させる本体と、本体の前面に下部を軸に上下に開閉自在な扉で構成されている。このような本体と扉からなる構造の消火栓装置につき、更に、先端にノズルを装着したホースを巻き回したホースリールの一部を収納する突出部を扉に設け、本体の奥行きを扉側の突出部に位置するホースリールの残り部分を収納するサイズとする。
【0011】
このように扉の一部を前面側に張り出した突出部としてホースリールの一部を収納することで、扉に設けた突出部の分、本体側のール収納のための奥行きを更に減少でき、本体をトンネル壁面に窪み形成した収納部に埋め込み設置することから、更に収納部の奥行きを少なくし、トンネル全体の費用の更なる削減が期待できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による消火栓装置のトンネル設置状態の断面図である。図1において、トンネル内の路面1に対し蒲鉾状に構築されたコンクリート枠体2の路側に沿って構築された監視員通路5の部分には、外側に張り出して窪み形成した収納部3が設けられ、この収納部3に本発明の消火栓装置4を埋め込み設置している。
【0013】
本発明の消火栓装置4に対しては、監視員通路5の内部となるダクト6に設置している給水配管7から分岐管8を引き出し、分岐管8の先端を消火栓装置4の下部に位置した後に立上げ管9を接続して消火栓装置4の下部に位置させ、消火栓装置4の内部で立上げ管9にフレキシブル管10を接続し、消火栓装置4の内部に配管接続している。
【0014】
本発明の消火栓装置4は、薄型ボックス形状を持つ本体12と、本体12の下部に設けられた架台13で構成されている。この架台13の立上げ管9の立上げに対応した架台13の部分には、後の説明で明らかにするように、背後及び上下に開放した配管収納溝が形成されており、この配管収納溝を通すことで消火栓装置4の内部に対する背後からの配管接続を不要としている。
【0015】
このように消火栓装置4に対する給水配管7からの配管接続が装置底部からできるため、コンクリート枠体2に形成した収納部3と本体12の間に配管のための隙間が不要となり、収納部3の奥行き寸法をその分減少させることができる。
【0016】
例えば図11に示した従来装置にあっては、消火栓装置102の背後に配管のための隙間L2=120mm程度を必要としたが、図1の本発明による消火栓装置4にあっては、この背後の隙間がほぼ不要となり、その結果、図11の従来の隙間L2=120mm分だけ収納部3の奥行きを減らすことができる。
【0017】
このため収納部3を形成するために外側に張り出しているコンクリート枠体2の外壁面11は、従来の想像線で示す外壁面11aに対し消火栓装置4の背後に隙間を不要とした分だけ張り出しが少なくなる。その結果、トンネル構築のための掘削断面積が減少でき、またコンクリート枠体2の構築に使用するコンクリート量も減らすことができ、消火栓装置4は例えば50m間隔に設置されていることからトンネル全体としての費用をかなり低減することができる。
【0018】
図2は、図1の本発明による消火栓装置4の設置状態の道路側からみた正面図である。図2において、消火栓装置4の本体12の前面には消火栓扉14と消火器扉15が設けられている。消火栓扉14の内部には後の説明で明らかにするように、先端にノズルを装着したホースを巻き回したホースリールが組み込まれており、消火栓扉14を開いてノズルを引き出し、扉内側に設けている消火栓弁開閉レバーを操作することで消火ポンプ設備を起動して放水を行うことができる。
【0019】
また、消火器扉15の内部には例えば消火器が2本収納されており、扉15を開いて消火器を取り出して消火することができる。消火器扉15の上部には発信機16と位置表示灯17が設けられている。火災事故の際には、発信機16のボタン操作により監視室などに非常通報ができ、非常通報が行われると位置表示灯17が通常の点灯状態から点滅状態に切り替わる。
【0020】
このような本発明の消火栓装置4に対し、監視員通路6の下部に設置されている給水配管7からの分岐管8及び立上げ管9により、架台13の底部より内部にフレキシブル管10が接続され、本体12内に対する配管接続が行われている。
【0021】
図3は、図2に示した本発明の消火栓装置4を取り出した正面図である。消火栓装置4の本体12に設けている消火栓扉14には開閉ハンドル14aが設けられ、開閉ハンドル14aを引くことで、消火栓扉14を下側を回転軸に前方に開放することができる。また消火器扉15には開閉ハンドル15aが設けられ、開閉ハンドル15aで横に開くことで、内部の消火器を取り出すことができる。
【0022】
図4は、図3における消火栓扉14の内部構造の説明図である。消火栓扉14の内部にはホースリール18が収納されている。このホースリール18にはホース23が巻き回されており、ホース23としては樹脂引き保形ホースを使用している。ホース23の先端にはノズル22が装着され、ノズルホルダ22aに保持されている。
【0023】
ホースリール18は本体12に対し、旋回第1軸20、旋回フレーム19、旋回第2軸21を介して回転自在に装着されている。このため図6の平面図のように、ホースリール18は旋回第1軸20を中心にホースリール18aのように水平回りに旋回して外部に取り出すことができ、且つ、この状態で旋回第2軸21aを中心にホースリール18aを例えば18b´のように同じく旋回フレーム19に対し旋回できる2段階の首振り旋回ができる。
【0024】
このようなホースリール18の水平回りの2段階の首振り動作により、ノズルホルダ22aからノズル22を外して火災現場にホースを引き出す際に、任意の引き出し方向にホースリールを向けて軽い力で引き出すことができる。
【0025】
再び図4を参照してホースリール18に対する配管接続を説明する。まず架台13は、図5の平面図のようにアングル材で横に広く奥行きが少ない薄型の矩形形状に作られ、架台13に対しては旋回第1軸20の下側の軸受34が固定されている。
【0026】
この架台13につき本発明の消火栓装置にあっては、図1,図2に示したトンネル内の収納部3に対する消火栓装置4の埋め込み設置で給水配管7からの立上げ管9の配管予定位置に、配管収納溝35を形成している。この配管収納溝35は背後及び上下に開放しており、下側から立ち上げられている立上げ管9を9aのように配管収納溝35の中に位置させることができる。
【0027】
実際には立上げ管9が土木工事の際に既に施工されていることから、この立上げ管9の配管位置に適合するように消火栓装置4の架台13に設けている配管収納溝35を位置決めして収納部に組み入れることで、立上げ管9を9bのように配管収納溝35の中に位置させることができる。
【0028】
このように配管収納溝35に立上げ管9の先端が位置決めできたならば、図4のように立上げ管9の先端にユニオン9aを接続し、ユニオン9aにフレキシブル管10を接続し、更にエルボ10aにより本体12内の給水接続口25に配管接続する。フレキシブル管10は、施工済みの立上げ管9の配管収納溝35における位置ずれを吸収するために使用している。
【0029】
ここで本体12における配管立上げ部分の前部のカバー36は着脱自在となっており、カバー36を外すことで本体12内における配管接続の作業を装置正面から容易に行うことができる。
【0030】
立上げ管9及びフレキシブル管10を接続した給水接続口25の上部には給水栓27が設けられ、消火ホースを接続してハンドルを回すことで給水ができる。給水接続口25の下部には消火栓弁28が設けられる。消火栓弁28は消火栓扉の内側に設けている消火栓弁開閉レバー38とワイヤ接続されており、レバー操作に伴って開閉することができる。
【0031】
消火栓弁28に続いては排水弁29が設けられ、続いてノズル22からの放水圧力を所定値に調整するための自動調圧装置30が設けられる。自動調圧装置30に続いては給水管32が設けられ、給水管32の先端とホースリール18を支持している旋回第2軸21の下部のヘッドとの間はゴムホース等のフレキシブル管33で接続し、固定側の給水管32に対しホースリール18側の水平回りの旋回を可能としている。
【0032】
また旋回第2軸21の上部には大気開放弁26が設けられる。大気開放弁26は、消火用水の加圧供給を受けた際には自動閉鎖し、ポンプ停止等により消火用水の加圧供給がなくなると大気に開放し、ホース側の水抜きを可能とする。
【0033】
また旋回第2軸21の上部にはリールブレーキ50が設けられている。このリールブレーキ50は、ドラム側面の内周面51にスプリングで付勢されたボールを押圧することでブレーキ作用を実現している。更にホースリール18の右側上部にはホースガイド24が設けられている。
【0034】
図6は、図3の消火栓装置4の消火栓扉14を開いた状態の内部構造の平面図である。消火栓扉14と本体12の間には緩衝用ダンパ37が設けられ、消火栓扉14を滑らかに開放できるようにしている。
【0035】
消火栓扉14の内側の右側部分には消火栓弁開閉レバー38が設けられ、この消火栓弁開閉レバー38を手前に操作することで、ワイヤ連結された図4の消火栓弁28を開放することができる。このときレバー下部に設けているポンプ起動用連動スイッチ43がオンし、消火ポンプ設備のポンプ起動を行うことができる。消火栓弁開閉レバー38を図示の位置に戻すと、ワイヤ連結されている消火栓弁28を閉鎖状態に戻し、且つ消火ポンプ設備を停止することができる。
【0036】
この開放状態にある消火栓扉14の状態は図7の側面図から更に明らかになる。消火栓弁開閉レバー38は本体12側に倒れた初期位置にあり、これを手前の消火栓弁開閉レバー38aの位置に操作することで消火栓弁を開放し、且つポンプ起動を行うことができる。また消火栓弁開閉レバー38の横にはレバーガード39が設けられており、開閉状態に操作している消火栓弁開閉レバー38aにホースや物が当たって誤ったレバー操作が行われることを防いでいる。
【0037】
ホースリール18は、図6の平面図のように、旋回第1軸20を中心に旋回フレーム19により19aのように水平回りに旋回でき、且つ旋回状態で旋回第2軸21を中心に、例えば21aに示すようにホースリール18bが旋回できる。即ち、ノズル22によるホースリール18からのホース23の引き出し方向にホースリール18が向くように2段階の水平回りの首振り旋回が行われる。
【0038】
このような本発明の消火栓装置4を用いた火災事故に対する消火活動を説明すると次のようになる。トンネル内で火災事故が発生した際には、図1,図2のような例えば50m置きに設置されている消火栓装置4に行き、図3に示す消火栓扉14に設けている開閉ハンドル14aを持って手前に扉を開く。
【0039】
このとき必要があれば発信機16の押ボタンを押して火災事故の発生を防災センターに通報する。防災センター側で確認が行われると、点灯状態にあった位置表示灯17が点滅状態となり、通報確認ができる。
【0040】
開閉ハンドル14aを持って消火栓扉14を開いたならば、ホースリール18のノズルホルダ22aにノズル22が装着されていることからノズル22を取り外してホース23を火災現場に向けて引き出す。このときホースリール18はホース23の引き出し方向に向くように図6の平面図のように水平回りに2段階の首振りを行い、軽い力でホースをホースリール18から引き出すことができる。
【0041】
ノズル22を持ってホースを引き出す際に、図6の消火栓扉14の内側に設けている消火栓弁開閉レバー38を図7の38aのように手前に操作する。これによってポンプ起動用連動スイッチ43がオンし、消火ポンプ設備におけるポンプ起動により加圧消火用水の供給が開始され、同時にワイヤにより図4に示している消火栓弁28が開き、ホースリール18から取り外したノズル22からの放水が開始される。このため取扱者は、手に持ったノズル22から放水しながら火災現場に向けてホースリール18からホースを引き出し、消火を行う。
【0042】
消火が完了して鎮火したならば、扉内側に設けている消火栓弁開閉レバー38を元の位置に戻すことで放水を停止することができる。消火が済んだホースは監視員がホースリール18にホースを押し込むように巻き戻す。このとき放水は停止していることから、大気開放弁26が開放して、ホース23の中に残っている消火用水がホースリール18への巻戻しと同時にノズル22から流れ出し、排水することができる。また放水停止で排水弁29も開いて、消火栓弁28からホースリール18までの2次側の配管内の消火用水を排水することができる。
【0043】
図8は、本発明による消火栓装置の他の実施形態であり、この実施形態にあっては消火栓扉に突出部を設けてその内側にホースリールの一部を位置させることで本体12を更に薄型化し、消火栓装置4を設置する収納部の奥行きを更に少なくできるようにようにしたことを特徴とする。
【0044】
図8において、コンクリート枠体2の側面側に形成した収納部3に対しては、この実施形態による本発明の消火栓装置4が埋め込み設置されている。この実施形態の消火栓装置4は、本体12の前面に設けている消火栓扉14に外側に突出した突出部42を設けており、突出部42の一部に本体12に収納しているホースリールの一部を位置させている。
【0045】
このため、消火栓扉14に設けた突出部42のホースリール収納分だけ本体12側の奥行きを減少させることができる。トンネルの収納部3には消火栓装置4の本体12側が埋め込み設置されるため、扉側の突出部42の形成で本体12の奥行きを少なくした分、収納部3の奥行きを減らすことができる。
【0046】
このため、図1に示した消火栓装置4の実施形態に対し、図8の場合には、収納部3の外壁面43の張り出し量を更に少なくでき、従来の外壁面11aに対する減少割合を更に向上できる。この結果、より一層トンネル掘削面積の減少とコンクリート使用量を低減し、トンネル全体としてのコストの低減が図れる。もちろん、監視員通路5の下側のダクト6の給水配管7からの配管接続は、分岐管8、立上げ管9及びフレキシブル管10により底部より行っている。
【0047】
図9は、図8の実施形態の消火栓装置4の側面図であり、扉開放状態を想像線で表わしている。消火栓装置4の本体12の前部に設けた消火栓扉14には、収納したホースリール18の一部が収納できるように突出部42を形成している。このため図7の実施形態に対し、トンネル壁面の収納部3に埋設する本体12の奥行き寸法を小さくすることができる。
【0048】
尚、上記の実施形態は、消火栓装置4の本体12側に水平旋回自在にホースリールを縦置きで配置した消火栓装置を例にとるものであったが、ホースリールを消火栓扉の内側に設けた構造の消火栓装置についてもそのまま適用することができる。また、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なわない範囲の適宜の変形を含み、更に実施例に示した数値による限定は受けない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、装置本体の架台部分に少なくとも背後に開放した配管収納溝を形成し、配管を下部から立ち上げて本体内部で配管接できるようにしたことで、装置の背後に配管のためのスペースを設ける必要がなく、その分、トンネル壁面に窪み形成する収納部の奥行きを低減して薄くでき、トンネル掘削面積とコンクリート打ち込み量の減少によりトンネル全体としての費用をかなり削減することができる。
【0050】
また消火栓装置の扉にリールの一部を収納する突出部を設けることで、本体の奥行きを更に減少してトンネル壁面の収納部の奥行き寸法を減少でき、トンネル全体の費用の更なる削減が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による消火栓装置の設置状態の説明図
【図2】図1の設置状態の正面図
【図3】本発明の消火栓装置の正面図
【図4】図3の消火栓扉を開いた内部構造の説明図
【図5】図4の下部アングル架台の平面図
【図6】図4を平面から見た内部構造の説明図
【図7】図4を側面から見た内部構造の説明図
【図8】本発明の他の実施形態による消火栓装置の設置状態の説明図
【図9】図8の消火栓装置の側面から見た内部構造の説明図
【図10】トンネル非常用設備の説明図
【図11】従来の消火栓装置の設置状態の説明図
【図12】図11の設置状態の正面図
【符号の説明】
1:路面
2:コンクリート枠体
2a:内装板
3:収納部
4:消火栓装置
5:監視員通路
6:ダクト
7:給水配管
8:分岐管
9:立上げ管
9a,10a:ユニオン
10,33:フレキシブル管
11,43:張出し面
12:本体
13:架台
14:消火栓扉
14a,15a:開閉ハンドル
15:消火器扉
16:発信機
17:位置表示灯
18:ホースリール
19:旋回フレーム
20:旋回第1軸
21:旋回第2軸
22:ノズル
23:ホース
24:ホースガイド
25:給水接続口
26:大気開放弁
27:給水栓
28:消火栓弁
29:排水弁
30:自動調圧装置
31:安全弁
32:給水管
33:フレキシブル管
34:軸受
35:配管収納溝
36:カバー
37:ショックアブソーバ
38:消火栓弁開閉レバー
39:レバーガイド
40:扉回転軸
42:突出部
43:ポンプ起動用連動スイッチ
50:リールブレーキ
51:ドラム内周面

Claims (2)

  1. トンネル壁面に窪み形成した収納部に埋め込み設置されるトンネル用消火栓装置に於いて、
    薄型ボックス形状をもつ装置筐体と、
    前記装置筐体の底部に位置する架台と、
    予め配置され、前記架台の下部から立ち上がる配管と、
    を有し、
    前記架台に、トンネル壁面側及び上下に開放した配管収納溝が形成され、前記配管収納溝に前記配管の先端が位置し、該配管の先端と、前記装置筐体の内部に設けられた管とが、装置筐体正面から配管接続されることを特徴とするトンネル用消火栓装置。
  2. 請求項1記載のトンネル用消火栓装置に於いて、前記装置筐体は、トンネル壁面側に埋め込み設置させる本体と、本体の前面に下部を軸に上下に開閉自在な扉で構成され、先端にノズルを装着したホースを巻き回したホースリールの一部を収納する突出部を前記扉に設け、前記本体の奥行きを前記扉側の突出部に位置する前記ホースリールの残り部分を収納するサイズとしたことを特徴とするトンネル用消火栓装置。
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