JP5595308B2 - 消火栓装置 - Google Patents

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Description

この発明は、消火栓装置に関し、とくにトンネル向けの消火栓装置に関する。
従来のトンネル向け消火栓装置として、前傾式の前傾扉(以下、「前傾扉」という)を備えた消火栓装置が知られている。この前傾式の消火栓装置は、前面に前傾扉を備える筐体内に、ノズルを具備するホースと、該ノズルへ消火水の供給を開始するための消火栓弁と、該消火栓弁の開閉、および該消火栓弁に消火水を供給するためのポンプの起動を行うための遠隔起動手段を備える(例えば、特許文献1参照)。
遠隔起動手段として、消火栓弁の開閉を行うための弁体と連動する連動プーリが消火栓弁近傍に設けられる。開閉レバーと、該開閉レバーの操作に連動する対向プーリと、を有する開閉レバー部が、前傾扉の内面に設けられる。対向プーリと連動プーリとの間に、ワイヤが張設される。また、ポンプの起動を行うためのポンプ起動連動スイッチが、対向プーリの動きに連動してオンするように、開閉レバー部側に設けられる。ポンプ起動連動スイッチは、ポンプ起動用の信号線が接続され、このポンプ起動用の信号線は、筐体内を経由して、筐体外に配置されるポンプに接続される。
火災の発生時には、操作者は、前傾扉を手前に開放させて、開閉レバーを操作する。すると、開閉レバーの操作により対向プーリが連動するので、ポンプ起動連動スイッチがオンし、ポンプ起動用の信号線にオン信号が出力され、ポンプが起動する。これにより、消火栓弁の一次側に消火水が供給される。また、対向プーリの動きにワイヤが連動することにより、連動プーリも連動して動く。そして、連動プーリの動きに連動して消火栓弁の弁体が開放するので、消火水が二次側のホースに供給される。そのため、操作者は、ノズル付きホースを引き出し、放水を行って、消火活動が行える。
特開2001−571号公報
従来の前傾式の消火栓装置は、前傾扉の内面に開閉レバーを配置しているので、火災の発生時には、操作者は、前傾扉を開放した後に開閉レバーを操作しやすく、消火活動が煩雑とならずに行えるものである。
しかしながら、ポンプ起動連動スイッチが前傾扉の内面に配置されることにより、ワイヤ、およびポンプ起動用の信号線は、前傾扉の内面を下側方向に通過して筐体内に導入され、ワイヤは連動プーリに張設され、ポンプ起動用の信号線は、筐体内の端子箱(図示せず)を経由してポンプに接続される。
このように、ポンプ起動用の信号線は、前傾扉という可動部上、および外部に露出する箇所に配設されているので、断線や短絡などが生じて、火災時に消火栓装置が正常に起動しないことが考えられる。なお、ワイヤは、ポンプ起動用の信号線よりも機械的な強度が強く、また電気的な信号線ではないので、前傾扉の内面に配設されていても問題とはならない。
この発明は、操作性を維持しつつ、火災時に確実に起動することができるようにすることを目的とするものである。
この発明は、本体の前面に前傾扉を備える筐体内に、ノズルを具備するホースと、該ホースを収納する前記本体に設けられたホース収納部と、該ノズルへ消火水の供給を開始するための消火栓弁と、該消火栓弁の開閉、および該消火栓弁に消火水を供給するためのポンプの起動を行うための遠隔起動手段を備える消火栓装置において、前記遠隔起動手段は、前記消火栓弁近傍に設けられ、前記消火栓弁の開閉を行うための弁体と連動する連動プーリを有する受動部と、前記前傾扉の内面に設けられ、該前傾扉の平行面で操作される開閉レバーと、該開閉レバーの操作に連動し、前記平行面に回動する対向プーリと、を有し、前記前傾扉を閉じた状態で前記ホース収納部の前面に対向する位置に設けられた開閉レバー部と、前記対向プーリと前記連動プーリとの間に張設され、前記対向プーリの動きに前記連動プーリを連動させることによって、前記開閉レバーの操作に前記消火栓弁の弁体の開閉を連動させるためのワイヤと、ポンプ起動用の信号線に接続され、前記ポンプの起動を行うためのポンプ起動連動スイッチと、を備え、前記ポンプ起動連動スイッチは、前記連動プーリの動きに連動してオンするように、前記受動部側に設けられることを特徴とする。

また、前記連動プーリは、側面には前記ワイヤ用の張設溝と、該張設溝と干渉しないようにその側面高さ方向で相違する箇所に前記ポンプ起動スイッチの接点をオン、オフさせるための接点溝が設けられ、前記ポンプ起動連動スイッチは、常時は前記接点が前記接点溝内に入っていることで前記接点はオフであり、前記連動プーリの回動とともに、前記接点が前記接点溝外に出ることにより、前記接点がオンになることを特徴とする。
この発明は、前面に前傾扉を備える筐体内に、ノズルを具備するホースと、該ノズルへ消火水の供給を開始するための消火栓弁と、該消火栓弁の開閉、および該消火栓弁に消火水を供給するためのポンプの起動を行うための遠隔起動手段を備える消火栓装置において、前記遠隔起動手段は、前記消火栓弁近傍に設けられ、前記消火栓弁の開閉を行うための弁体と連動する連動プーリを有する受動部と、前記前傾扉の内面に設けられ、開閉レバーと、該開閉レバーの操作に連動する対向プーリと、を有する開閉レバー部と、前記対向プーリと前記連動プーリとの間に張設され、前記対向プーリの動きに前記連動プーリを連動させることによって、前記開閉レバーの操作に前記消火栓弁の弁体の開閉を連動させるためのワイヤと、ポンプ起動用の信号線に接続され、前記ポンプの起動を行うためのポンプ起動連動スイッチと、を備え、前記ポンプ起動連動スイッチは、前記連動プーリの動きに連動してオンするように、前記受動部側に設けられるものである。開閉レバー部を前傾扉の内面に設けるようにして操作性を維持しつつ、ポンプ起動連動スイッチを筐体内の受動部側に設けるようにして、ポンプ起動用の信号線を、前傾扉という可動部上、および外部に露出する箇所に配設しないようにしたので、断線や短絡などが生じなくなり、火災時に消火栓装置を確実に起動することができる。
また、前記開閉レバー部は、前記前傾扉の内面に対して、略平行面に回動するように前記対向プーリを配置するとともに、前記略平行面で操作されるように前記開閉レバーを配置したものである。このように前傾扉の内面に開閉レバー部が水平に配置されるものであるので、火災時にホースが引き出されたときに、ホースは、前傾扉の内面上、及び開閉レバー部の上を這いながら引き出されるので、開閉レバーに接触して開閉レバーが誤操作したり、開閉レバー部(特に、開閉レバー)に接触することによってホースが引き出されなくなるということがなくなるため、従来必要であったレバー保護バーを不要とすることができる。
特に、従来のように開閉レバー部側にポンプ起動連動スイッチが設けられていた場合、対向プーリは、ワイヤを張設するための張設溝、ポンプ起動連動スイッチの接点をオン、オフさせるための接点溝を互いに干渉しないようにするために、その側面の高さ方向で相違する箇所に設ける必要があり、側面の高さがある程度必要であったが、受動部側にポンプ起動連動スイッチを設けるようにしたので、対向プーリは、その側面に、ポンプ起動連動スイッチの接点用の接点溝を設ける必要がなく、ワイヤを張設するための張設溝を設けるだけで足りる。そのため、対向プーリの側面の高さを従来よりも低くすることができて、受動部の厚みを小さくすることができ、前記した開閉レバーの誤操作、ホースが引き出されないという不具合をより確実に解消することができる。このとき、開閉レバー部は、前傾扉の内側から突出しないものであると、より好適である。
この発明の実施の形態1を示す消火栓装置の正面図。 図1につき、前傾扉の開放状態での横断面図。 図1につき、前傾扉の開放状態での右側面図。 図1につき、遠隔起動手段を示す図であり、(a)は消火栓弁および受動部の正面図、(b)は消火栓弁および受動部の一部破断側面図、(c)は開閉レバー部の一部破断正面図。
実施の形態1
以下、本発明の一実施の形態について説明する。図において、実施の形態1の消火栓装置1は、ホースを備えている消火栓装置である。この消火栓装置1は、例えばトンネル内の車道に隣接する監査路上に設置されたり、トンネルの内壁に埋設されて設置されたりするものである。
消火栓装置1は、図1から図3に示すように、その本体10の前面に前面パネル21が設置されて筐体を形成し、その内部に、先端にノズル60を具備するホース5と、ノズル60へ消火水の供給を開始するための消火栓弁3と、消火栓弁3の開閉、および消火栓弁3に消火水を供給するためのポンプ11の起動を行うための遠隔起動手段70を備えている。
本体10は、ホース格納部C、消火器格納部L、および配管系統格納部Rで構成され、ホース格納部C、消火器格納部L、および配管系統格納部Rそれぞれに対応して分割された箱体を有して、隣り合う箱体同士の端部をそれぞれボルト締めにより連結固定しているが、1つの箱体により構成してもよい。
ホース格納部C、消火器格納部L、および配管系統格納部Rの前方には、それぞれ開口部を有する枠状の前面パネル21C、21L、21Rが取り付けられていて、その開口部を覆うように、扉体としての前傾扉14、消火器扉26、配管扉15がそれぞれに設置されている。前面パネル21C、21L、21Rは、それぞれ、ホース格納部用前面パネル21C、消火器格納部用前面パネル21L、配管系統格納部用前面パネル21Rとして機能する。
また、消火器格納部用前面パネル21Lの開口部には、消火器扉26とともに電気機器取付板28が取り付けられている。この電気機器取付板28には、表示灯55や非常用発信器56、応答ランプ57などが取り付けられる。なお、消火器扉26の内側には、図示しない消火器を配置するための配置スペース26Sがある。
ホース格納部Cには、そのホース5を内巻に収納するホース収納部としてのホースバケット12が設けられている。ホースバケット12は、ホース格納部Cの横幅全体を利用して、ホース5を右回りで内巻きに収納する。このホースバケット12は、本体10の内壁上面から内壁底面に至る如く設けられた2本の棒状体12a,12aとその棒状体12a,12aから本体10の内壁背面に至る如く設けられた略L字状に屈曲した2枚の帯板12b,12bとからなり、2本の棒状体12aの間に形成される中央開口部からホース5を引き出したり収容したりする。またこのホースバケット12の帯板12b,12bと筐体10の内壁上面と内壁底面との間には隅部開口部が設けられて、ホースバケット12内にホース5を整然と巻き付けて収容するのを容易に行うことができる。
ホース格納部用前面パネル21Cの開口部には、上部に上側扉13、下部に前傾扉14が設けられていて、開口部の上縁と下縁にそれぞれ図示しないヒンジを介して上下に開閉自在に設けられている。前傾扉14は断面略コ字状であり、上端に配置したハンドル43を手前に引くことで、上側扉13とのラッチによる係合が解除されて、約90度、前傾するように開放動作し、これによって、ホースバケット12のホース引き出し用の中央開口部よりホース5を引き出すことができる。そして、その状態で、上側扉13を約90度、跳ね上げるように開放動作することによって、ホースバケット12の中央開口部の全体を外部に露出させた状態で、ホース5の収納作業を行うことができる。
配管系統格納部Rには、図示しない給水源に接続される消火水供給配管4が設けられている。消火水供給配管4は、ポンプ11を介して、給水源からの消火水が供給される消火水供給口8が、基端側に設けられるとともに、その下流側に順次、消防隊用の給水栓7、消火栓弁3、自動調圧弁2を備えて、末端側がホース5に接続される。
つぎに、遠隔起動手段70について説明する。遠隔起動手段70は、消火栓弁3近傍に設けられた受動部80と、前傾扉14の内面に設けられた開閉レバー部90と、受動部8と開閉レバー部90との間に張設されたワイヤ100と、ポンプ起動連動スイッチ11bとを備えている。
開閉レバー部90は、消火栓弁3の開閉を行うために操作される開閉レバー91と開閉レバー91の操作に連動する対向プーリ92とを有する。ボックス93内に対向プーリ92が配置され、開閉レバー91が、対向プーリ92と結合されていて、対向プーリ92の回転の中心と同軸で、開閉レバー91が前後に回動するようになっている。そして、開閉レバー91を手前に引くことによって、同時に対向プーリ92が回転することになる。この対向プーリ92には、詳細には図示しないが、側面に設けられたワイヤ100用の張設溝92bに、ワイヤ100が掛けられているとともに、ワイヤ100は対向プーリ92に対して係合固定されている。他方、ワイヤ100は両端を固定されたチューブ101内を通して受動部80の連動プーリ82に掛けられ、連動プーリ82と対向プーリ92との間に張設されている。このワイヤ100は、図1、2に示されるように、露出した状態で、前傾扉14の内面を下側方向に通過して筐体内に導入され、連動プーリ82に張設されている。
受動部80は、消火栓弁3の開閉を行うための弁体と連動する連動プーリ82を有し、連動プーリ82はボックス83内に配置される。この連動プーリ82は、詳細には図示しないが、対向プーリ92と同様に、側面に設けられたワイヤ100用の張設溝82bに、ワイヤ100が掛けられているとともに、ワイヤ100と係合固定され、ワイヤ100の移動と同じ量に連動プーリ82が回動させられる。この連動プーリ82の回動とともに、同軸で連動する消火栓弁3の弁体が消火栓弁3の開放動作を行うので、前傾扉14を開放して、開閉レバー91を手前に引くことで、消火栓弁3を開放することができる。このように、ワイヤ100は、対向プーリ92と連動プーリ82との間に張設され、対向プーリ92の動きに連動プーリ82を連動させることによって、開閉レバー91の操作に消火栓弁3の弁体の開閉を連動させることができる。
受動部80は、連動プーリ82の他に、ポンプ11の起動を行うためのポンプ起動連動スイッチ11bがボックス83内に配置される。ポンプ起動連動スイッチ11bは、ポンプ起動用の信号線11aに接続され、ポンプ起動用の信号線11aは、筐体内の端子箱(図示せず)を経由してポンプ11に接続される。
ここで、連動プーリ82の側面には、詳細には図示しないが、ワイヤ100用の張設溝82bの他に、ポンプ起動連動スイッチ11bの接点11cをオン、オフさせるための接点溝82aが設けられている。連動プーリ82は、ワイヤ100用の張設溝82bと接点溝82aとを互いに干渉しないようにするために、その側面の高さ方向で相違する箇所に設けている。常時は、ポンプ起動連動スイッチ11bの接点11cが接点溝82a内に入っていることにより、接点11cはオフであるが、連動プーリ82の回動とともに、ポンプ起動連動スイッチ11bの接点11cが接点溝82a外に出ることにより、接点11cはオンとなり、ポンプ起動用の信号線11aにオン信号を出力するので、前傾扉14を開放して、開閉レバー91を手前に引くことで、ポンプ11を起動して、消火水を消火栓弁3の一次側まで供給することができる。このように、ポンプ起動連動スイッチ11bは、連動プーリ82の動きに連動してオンする。
上記のように、遠隔操作手段70は、開閉レバー部90を前傾扉14の内面に設けるようにして操作性を維持しつつ、ポンプ起動用の信号線11aを、ポンプ起動連動スイッチ11bを筐体内の受動部80側に設けるようにして、前傾扉14という可動部上、および外部に露出する箇所に配設しないようにしたので、断線や短絡などが生じなくなり、火災時に消火栓装置1を確実に起動することができる。
開閉レバー部90についてさらに詳細に説明する。開閉レバー部90は、前傾扉14の内面に対して、略平行面に回動するように対向プーリ92を配置するとともに、略平行面で操作されるように開閉レバー91を配置したものである。このように前傾扉14の内面に開閉レバー部90が水平に配置されるものであるので、火災時にホース5が引き出されたときに、ホース5は、前傾扉14の内面上、及び開閉レバー部90の上を這いながら引き出されるので、開閉レバー91に接触して開閉レバー91が誤操作したり、開閉レバー部90(特に、開閉レバー91)に接触することによってホース5が引き出されなくなるということがなくなるため、従来必要であったレバー保護バーを不要とすることができる。
特に、従来のように開閉レバー部90側にポンプ起動連動スイッチ11bが設けられていた場合、対向プーリ92は、ワイヤ100を張設するための張設溝82b、ポンプ起動連動スイッチ11bの接点11cをオン、オフさせるための接点溝を互いに干渉しないようにするために、その側面の高さ方向で相違する箇所に設ける必要があり、側面の高さがある程度必要であったが、受動部80側にポンプ起動連動スイッチ11bを設けるようにしたので、対向プーリ92は、その側面に、ポンプ起動連動スイッチ11bの接点11c用の接点溝を設ける必要がなく、ワイヤ100を張設するための張設溝92bを設けるだけで足りる。そのため、対向プーリ92の側面の高さを従来よりも低くすることができて、受動部80の厚みを小さくすることができ、前記した開閉レバー91の誤操作、ホース5が引き出されないという不具合をより確実に解消することができる。特に、図3に示されるように、開閉レバー部90は、前傾扉14の内側(厚み)から突出しないものであり、より好適である。
なお、消火栓弁3は、その一次側フランジ部が給水栓7のフランジ部とボルトにより締結固定され、また、その二次側フランジ部が自動調圧弁2のフランジ部とボルトにより締結固定されているので、交換しやすい。また、ワイヤ100は、前傾扉14の内面に、露出した状態で配線されている。そのため、遠隔起動手段70としての開閉レバー部90、受動部80(消火栓弁3込み)、ワイヤ100を、セットで交換がしやすい。
前傾扉14の内面側には、図2に示されるように、ホース5が挿通されるホースガイド17、消火栓弁3の開閉レバー部90、図示しないノズルホルダが設けられて、このノズルホルダによってノズル60が保持されている。
ノズル60は、内面の略中央に設けられたホースガイド17を挿通したホース5の先端に設けられ、図2に示されるように、前傾扉14を開放した状態で、前傾扉14の幅方向に対して非平行状態で、かつ先端部が前記前傾扉14の上部側を向くように配置されており、図2の場合は、上部左側方向を向くようにして、前傾扉14の内面の略左側半分を占有する如く配置されているが、上部右側方向を向くように配置してもよい。一方、開閉レバー部90は、前傾扉14の内面側の右側部に水平に配置されて、開閉レバー91の開閉軌跡も含めると、前傾扉14の内面の略右側半分を占有する如く配置されていて、前傾扉14の限られた横幅のスペース内で、両者60、90を効率的に配置している。
このように、ノズル60は、前傾扉14を開放した状態で、前傾扉14の幅方向に対して非平行状態で、かつ先端部が前傾扉14の上部側を向くように配置されているので、本実施の形態のように、前傾扉14の横幅をホース格納部としてのホース格納部Cのそれと同程度に縮小した場合でも、図1に示されるように、ホース5のノズル60側先端部の屈曲半径が小さくならないので、ホース5に無理な負荷がかからず、折れや破損が生じない。また、ノズル60の先端部が前傾扉14の上部側を向くように配置されているので、火災時に、操作者はノズル60を掴みやすく、ノズル60を取ってホース5を引き出す作業を感覚的に行いやすい。なお、ノズル60の設置向きとしては、ホース5に無理な負荷をかけない角度、操作者がノズル60を掴みやすい角度であればよく、本実施の形態の角度に限定されない。
ここで、図1に示されるように、前傾扉14を閉じた状態では、前傾扉14の右側部側とホースバケット12の右側の帯板12bとの間は、ノズル60からホースバケット12に至るまでの、ホースバケット12に収納されていないホース5の経路となるが、前傾扉14の内面側の右側部に開閉レバー部90が水平に配置して、開閉レバー部90の本体10側への突出を抑制しており、これによって、前傾扉14を閉じた状態で、ホースバケット12に収納されないホース5やホースバケット12の前面に接触することがなく、筐体を薄型化できる。
なお、ノズル60及び開閉レバー部90は、上記のような組み合わせ以外でもよく、互いが阻害することなく不都合が生じないようにすることができる配置であればよい。
つぎに、このような消火栓装置1の使用方法について、火災の発生時、ホース5を伸ばしてノズル60から放水する場合を説明する。
操作者は、まず前傾扉14を開けるため、ハンドル43を握り手前に引くことで、前傾扉14が約90度手前に倒れるように開放する。この前傾扉14が開放すると、その開口部からノズル60と開閉レバー91が見える。
つぎに、操作者は、ノズル60を図示しないノズルホルダから取り外す。そして、開閉レバー91を手前に引くことで、ポンプ11が起動して、消火栓弁3の一次側まで給水源からの消火水が供給される。同時に、ワイヤ100で結合する消火栓弁3が開放して、消火水が自動調圧弁2を介してホース5内に流入する。このとき、ノズル60が前方を向いているので、操作者はノズル60を掴みやすい。
この状態で、取り外したノズル60を握りながら、操作者が火災の現場に向うと、ノズル60に接続されているホース5がホースバケット12から順次繰り出される。このとき、ホース5の引き出し角度によっては、開閉レバー部90(特に、開閉レバー91)と接触することがあるが、開閉レバー部90の上面を繰り出されるだけで開閉レバー91自体に絡まることはない。そして、火災の現場に近づき、ノズル60から消火水を放出して消火活動を行うことができる。
このように使用したホース5を収容する際には、上側扉13を約90度手前に跳ね上げるように開放することにより、開口部が大きくなって、ホースバケット12への収容作業が行いやすくなる。
以上説明したように、本実施の形態1に係わる消火栓装置1は、前面に前傾扉14を備える筐体内に、ノズル60を具備するホース5と、該ノズル60へ消火水の供給を開始するための消火栓弁3と、該消火栓弁3の開閉、および該消火栓弁3に消火水を供給するためのポンプ11の起動を行うための遠隔起動手段70を備える消火栓装置1において、前記遠隔起動手段70は、前記消火栓弁3近傍に設けられ、前記消火栓弁3の開閉を行うための弁体と連動する連動プーリ82を有する受動部80と、前記前傾扉14の内面に設けられ、開閉レバー91と、該開閉レバー91の操作に連動する対向プーリ92と、を有する開閉レバー部90と、前記対向プーリ92と前記連動プーリ82との間に張設され、前記対向プーリ82の動きに前記連動プーリ92を連動させることによって、前記開閉レバー91の操作に前記消火栓弁3の弁体の開閉を連動させるためのワイヤ100と、ポンプ起動用の信号線11aに接続され、前記ポンプ11の起動を行うためのポンプ起動連動スイッチ11bと、を備え、前記ポンプ起動連動スイッチ11bは、前記連動プーリ82の動きに連動してオンするように、前記受動部80側に設けられるものである。開閉レバー部90を前傾扉14の内面に設けるようにして操作性を維持しつつ、ポンプ起動連動スイッチ11bを筐体内の受動部80側に設けるようにして、ポンプ起動用の信号線11aを、前傾扉14という可動部上、および外部に露出する箇所に配設しないようにしたので、断線や短絡などが生じなくなり、火災時に消火栓装置1を確実に起動することができる。
また、前記開閉レバー部90は、前記前傾扉14の内面に対して、略平行面に回動するように前記対向プーリ92を配置するとともに、前記略平行面で操作されるように前記開閉レバー91を配置したものである。このように前傾扉14の内面に開閉レバー部90が水平に配置されるものであるので、火災時にホース5が引き出されたときに、ホース5は、前傾扉14の内面上、及び開閉レバー部90の上を這いながら引き出されるので、開閉レバー91に接触して開閉レバー91が誤操作したり、開閉レバー部90(特に、開閉レバー91)に接触することによってホース5が引き出されなくなるということがなくなるため、従来必要であったレバー保護バーを不要とすることができる。
特に、従来のように開閉レバー部90側にポンプ起動連動スイッチ11bが設けられていた場合、対向プーリ92は、ワイヤ100を張設するための張設溝92b、ポンプ起動連動スイッチ11bの接点11cをオン、オフさせるための接点溝を互いに干渉しないようにするために、その側面の高さ方向で相違する箇所に設ける必要があり、側面の高さがある程度必要であったが、受動部80側にポンプ起動連動スイッチ11bを設けるようにしたので、対向プーリ92は、その側面に、ポンプ起動連動スイッチ11bの接点11c用の接点溝を設ける必要がなく、ワイヤ100を張設するための張設溝92bを設けるだけで足りる。そのため、対向プーリ92の側面の高さを従来よりも低くすることができて、前記した開閉レバー91の誤操作、ホース5が引き出されないという不具合をより確実に解消することができる。このとき、開閉レバー部90は、前傾扉14の内側から突出しないものであると、より好適である。
1 消火栓装置、2 自動調圧弁、3 消火栓弁、4 消火水供給配管、5 ホース、7 給水栓、8 消火水供給口、10 本体、11 ポンプ、11a ポンプ起動用の信号線、11b ポンプ起動連動スイッチ、11c 接点、12 ホースバケット、12a 棒状体、12b 帯板、13 上側扉、14 前傾扉、15 配管扉、17 ホースガイド、21 前面パネル、21C 前面パネル、21L 前面パネル、21R 前面パネル、26 消火器扉、26S 消火器を配置するための配置スペース、28 電機機器取付板、55 表示灯、56 非常用発信器、57 応答ランプ、60 ノズル、70 遠隔起動手段、80 受動部、82 対向プーリ、82a 接点溝、82a 張設溝、83 ボックス、90開閉レバー部、91 開閉レバー、92 連動プーリ、92b 張設溝、93 ボックス、100 ワイヤ、101 チューブ、C ホース格納部、L 消火器格納部、R 配管系統格納部。

Claims (2)

  1. 本体の前面に前傾扉を備える筐体内に、ノズルを具備するホースと、該ホースを収納する前記本体に設けられたホース収納部と、該ノズルへ消火水の供給を開始するための消火栓弁と、該消火栓弁の開閉、および該消火栓弁に消火水を供給するためのポンプの起動を行うための遠隔起動手段を備える消火栓装置において、
    前記遠隔起動手段は、
    前記消火栓弁近傍に設けられ、前記消火栓弁の開閉を行うための弁体と連動する連動プーリを有する受動部と、
    前記前傾扉の内面に設けられ、該前傾扉の平行面で操作される開閉レバーと、該開閉レバーの操作に連動し、前記平行面に回動する対向プーリと、を有し、前記前傾扉を閉じた状態で前記ホース収納部の前面に対向する位置に設けられた開閉レバー部と、
    前記対向プーリと前記連動プーリとの間に張設され、前記対向プーリの動きに前記連動プーリを連動させることによって、前記開閉レバーの操作に前記消火栓弁の弁体の開閉を連動させるためのワイヤと、
    ポンプ起動用の信号線に接続され、前記ポンプの起動を行うためのポンプ起動連動スイッチと、を備え、
    前記ポンプ起動連動スイッチは、前記連動プーリの動きに連動してオンするように、前記受動部側に設けられる
    ことを特徴とする消火栓装置。
  2. 前記連動プーリは、側面には前記ワイヤ用の張設溝と、該張設溝と干渉しないようにその側面高さ方向で相違する箇所に前記ポンプ起動スイッチの接点をオン、オフさせるための接点溝が設けられ、
    前記ポンプ起動連動スイッチは、常時は前記接点が前記接点溝内に入っていることで前記接点はオフであり、前記連動プーリの回動とともに、前記接点が前記接点溝外に出ることにより、前記接点がオンになる
    ことを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
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