JP4247704B2 - 液滴吐出装置とその液体充填方法、およびデバイス製造装置とデバイス製造方法 - Google Patents

液滴吐出装置とその液体充填方法、およびデバイス製造装置とデバイス製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液滴吐出装置とその液体充填方法、およびデバイス製造装置とデバイス製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器、例えばコンピュータや携帯用の情報機器端末の発達に伴い、液晶表示デバイス、特にカラー液晶表示デバイスの使用が増加している。この種の液晶表示デバイスは、表示画像をカラー化するためにカラーフィルターを用いている。カラーフィルターには、基板を有し、この基板に対してR(赤)、G(緑)、B(赤)の液体を所定パターンで着弾することで形成されるものがある。このような基板に対してインク等の液体を着弾させる方式としては、液滴吐出方式(インクジェット方式)が採用されている。
【0003】
液滴吐出方式を採用した場合、液滴吐出のヘッドから所定量の描画用(製膜用)液体をフィルターに対して吐出(噴射)して着弾させるが、この基板は、例えば特許文献1で開示されているように、XYステージ(XY平面に沿った2次元方向に移動自在なステージ)に搭載されている。このXYステージにより基板をX方向とY方向に移動させることで、複数の液滴吐出ヘッドからの液体が基板の所定位置に着弾できるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−271724号公報(第5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。液滴吐出ヘッドから吐出される液体は、液体タンクに貯留されたものが例えばチューブを介して液滴吐出ヘッドに供給されて充填されるが、イニシャル動作(初期動作)時や、例えば一日程度中断した後にはヘッドに液体が充填されていないため、液体を液滴吐出ヘッドまで導入する必要がある。
【0006】
そこで、従来では、液滴吐出ヘッドの液体吐出面を覆って乾燥を防ぐキャップに吸引駆動源となるポンプやチューブ等の負圧吸引機構を接続し、このキャップを液滴吐出ヘッドに当接させた状態で負圧吸引することにより、液体タンクからチューブを介して液滴吐出ヘッドに液体を導入・充填する方法が多く採用されている。
【0007】
ところが、プリンタ等に用いられる比較的低粘度の液体であれば、液滴吐出ヘッドに液体を充填した際、多くの場合液滴吐出ヘッド内に存在する気泡を排出することができるが、高粘度の液体を液滴吐出ヘッドに充填した場合には気泡を排出しきれないことがある。ヘッド内に気泡が残っていると液体が吐出されなかったり、吐出されても速度、重量が変動する等、液体の吐出特性が安定しないという問題が生じてしまう。特に、近年では、液滴吐出装置をプリンタのみならず、工業用等に幅広く応用する動きがあるため、高粘度の液体でも気泡を残すことなくヘッドに充填する技術の開発が強く望まれていた。
【0008】
また、液滴吐出ヘッドにおいて高粘度の液体を用いた場合、上述した初期充填の問題に加えて、吐出ヘッドの休止中における液体の増粘によるノズル開口の目詰まりの問題があった。
【0009】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、粘度の高い製膜用液体を用いる場合であっても、所定の液体吐出特性を維持できる液滴吐出装置とその液体充填方法、およびデバイス製造装置とデバイス製造方法並びにこのデバイス製造装置で製造されたデバイスを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドに充填された液体を吐出する液滴吐出装置であって、前記液滴吐出ヘッドに第1液体と、該第1液体よりも低粘度の第2液体とを切り換えて充填させる充填装置を有し、前記充填装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、前記第1収容部からの前記第1液体の供給と前記第2収容部からの前記第2液体の供給とを切り換える切換装置とを備え、前記第1液体と前記第2液体とは互いに色が異なる液体であり、前記液体供給路部は、少なくとも前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点の部分が透明材料で形成され、前記液体供給路部の前記分岐点の透明部分を介して前記液体供給路部の内部の液体を検出する光センサをさらに有することを特徴としている。
【0011】
これにより、本発明の液滴吐出装置では、まず液滴吐出ヘッドに低粘度の充填液を充填することにより、液滴吐出ヘッド内の気泡を排出することができる。従って、充填液を液体に置換することにより、気泡を排出した状態で液滴吐出ヘッドに液体を充填することができるため、液体が高粘度であっても気泡の存在に起因する液体の吐出不良が生じることなく、所定の液体吐出特性を維持することができる。
【0012】
充填装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、前記第1収容部からの前記第1液体の供給と前記第2収容部からの前記第2液体の供給とを切り換える切換装置と、を備えることが好ましい。
【0013】
第1液体と第2液体とは互いに色が異なる液体であり、液体供給路部は、少なくとも第1分岐路と第2分岐路とが合流する分岐点の部分が透明材料で形成されていることが好ましい。また、液体供給路部の分岐点の透明部分を介して液体供給路部の内部の液体を検出する光センサをさらに有することが好ましい。
【0014】
また、好ましくは、前記切換装置は、前記第1分岐路に設けられた第1弁及び前記第2分岐路に設けられた第2弁を有する。
【0015】
また、好ましくは、前記第1分岐路は前記第2分岐路よりも短い。
【0016】
また、好ましくは、前記第1分岐路は前記第2分岐路よりも太い。
【0017】
また、好ましくは、前記第1液体と前記第2液体とは互いに相分離しない液体である。
【0018】
また、好ましくは、前記第2液体が前記第1液体の溶媒である。
【0019】
また、好ましくは、前記第2液体は、前記液滴吐出ヘッドの液体流路を構成する部材に対して濡れ性が高い。
【0020】
また、好ましくは、前記第2液体が、前記液滴吐出ヘッドの洗浄に用いられる洗浄液を兼ねている。
【0021】
また、好ましくは、前記第2液体が、前記第1液体を加熱したものである。
【0022】
これにより、本発明では、加熱されることで液体の粘度が低下するため、低粘度の液体を液滴吐出ヘッドに充填することで液滴吐出ヘッド内の気泡を排出することができる。そして、気泡を排出した後に、未加熱の液体、すなわち描画処理に適した温度の液体を充填液としての液体と置換することで、気泡を排出した状態で液滴吐出ヘッドに描画用液体を充填することができるため、液体が高粘度であっても気泡の存在に起因する液体の吐出不良が生じることなく、所定の液体吐出特性を維持することができる。また、加熱した液体と未加熱の液体とが充分に置換されなかった場合でも、液体の成分としては同一なので、液体の描画特性に悪影響が及ぶことを防止できるとともに、いわゆる溶剤ショックにより固形分の析出を防止することができる。
【0023】
また、好ましくは、前記第1液体の粘度が10mPa・s乃至50mPa・sである。
【0024】
また、好ましくは、前記第2液体の粘度が4mPa・s以下である。
【0025】
また、好ましくは、前記液体収容部は、前記第1液体よりも粘度が低く前記第2液体よりも粘度が高い第3液体を収容する第3収容部を有し、前記液体供給路部は、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第3収容部に連通する第3分岐路を有し、前記切換装置は、前記第1収容部からの前記第1液体の供給と前記第2収容部からの前記第2液体の供給と前記第3収容部からの前記第3液体の供給とを切り換える。
【0026】
また、好ましくは、前記切換装置が、前記第1分岐路に設けられた第1弁、前記第2分岐路に設けられた第2弁、及び前記第3分岐路に設けられた第3弁を有する。
【0027】
また、好ましくは、前記第2液体は前記第3液体の溶媒であり、前記第3液体は前記第1液体の溶媒である。
【0028】
また、本発明では、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を加圧して前記液滴吐出ヘッドに充填させる加圧装置を備える構成も採用可能である。
【0029】
また、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する加圧条件を設定することが好ましい。
【0030】
また、本発明では、負圧吸引により前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を該液滴吐出ヘッドに充填させる吸引装置を備える構成も採用可能である。
【0031】
これにより、本発明の液滴吐出装置では、液滴吐出ヘッドの直近で吸引するので、液体タンクを加圧する場合等に比較して圧力損失が少なくなり、効果的に液体を充填することができる。また、液滴吐出ヘッドを吸引することで、液滴吐出ヘッドに付着した固形物や塵埃を容易に除去することが可能になる。
【0032】
また、好ましくは、前記吸引装置が、前記液滴吐出ヘッドのノズル形成面に押し当てられて前記ノズル形成面との間に密閉空間を形成するキャップ部材と、前記密閉空間を負圧にする吸引ポンプと、を備える。
【0033】
また、好ましくは、前記キャップ部材の少なくとも液体に接触する部分が耐液性を有する。
【0034】
また、好ましくは、前記液滴吐出装置の周囲温度を測定する温度センサをさらに有し、前記温度センサにより測定された前記周囲温度に応じて前記吸引ポンプの吸引量を制御する。
【0035】
また、好ましくは、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する吸引条件を設定する。
【0036】
また、好ましくは、前記液滴吐出ヘッドに形成されたノズル開口から吐出された液滴を検出するレーザー手段をさらに備える。
【0037】
また、本発明の液滴吐出装置では、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を液滴吐出ヘッドに充填する前に脱気する脱気装置を有する構成も採用可能である。
【0038】
これにより、本発明の液滴吐出装置では、液滴吐出ヘッドに液体を充填した直後には気泡が存在していなくとも、時間の経過により液体から気泡が発生してしまうことを防止できる。また、万一、液滴吐出ヘッド内に気泡が残留していた場合でも液体がこの気泡を吸収するため、液体の吐出特性に悪影響が及ぶことを防止できる。
【0039】
また、本発明の液滴吐出装置では、前記第1液体の吐出処理後に、前記液滴吐出ヘッドに充填された前記第1液体を前記第2液体に再置換するように前記充填装置を制御する制御装置を有する構成も好ましい。
【0040】
これにより、本発明の液滴吐出装置では、吐出処理後に第2液体を充填した状態で液滴吐出ヘッドを保管することで、乾燥の早い液体も使用可能になる。
【0041】
そして、本発明のデバイス製造装置は、液滴吐出ヘッドから吐出された液体を基板に着弾させて前記基板に製膜処理を施す液滴吐出装置を有するデバイス製造装置であって、前記液滴吐出装置として上記の液滴吐出装置が用いられることを特徴としている。
【0042】
これにより、本発明のデバイス製造装置では、所定の液体吐出特性を維持した状態で液体を吐出できるので、所定の製膜処理を実行することでデバイス特性(品質)を確保することができる。
【0043】
また、本発明では、異なる種類の複数の液体をそれぞれ前記第1液体として用い、各液体を吐出して前記基板上にそれぞれ製膜する構成も採用可能である。
【0044】
この場合、1台の装置で粘度の高い複数種類の液体を基板上に製膜することができ、生産効率を向上させることが可能になる。
【0045】
また、本発明のデバイスは、上記のデバイス製造装置により製造されたことを特徴としている。
【0046】
これにより、本発明のデバイスでは、所定の液体吐出特性で製膜処理が実行されることで、所定の品質を確保することができる。
【0047】
一方、本発明の液滴吐出装置の液体充填方法は、液滴吐出ヘッドに充填された液体を吐出する液滴吐出装置に対して、前記液滴吐出ヘッドに第1液体を充填する方法であって、前記第1液体よりも低粘度の第2液体を前記液滴吐出ヘッドに充填するステップと、該液滴吐出ヘッドに充填された前記第2液体を前記第1液体に置換するステップと、を含み、前記液滴吐出装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、を備え、前記液滴吐出ヘッドの内部に液体が充填されていない状態において、前記第1収容部から前記第1液体を供給して前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点まで前記液体供給路部の内部に前記第1液体を充填し、前記第1収容部からの前記第1液体の供給を止めると共に前記第2収容部から前記第2液体を供給して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第2液体を充填し、前記第2収容部からの前記第2液体の供給を止めると共に前記第1収容部から前記第1液体を供給し、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填された前記第2液体を前記液滴吐出ヘッドに形成されたノズル開口から排出しながら前記第1液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第2液体を前記第1液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第1液体を充填し、前記第1液体と前記第2液体とは互いに色が異なる液体であり、前記液体供給路部は、少なくとも前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点の部分が透明材料で形成され、前記液体供給路部の前記分岐点の透明部分を介して前記液体供給路部の内部の液体を検出する光センサをさらに有し、前記分岐点まで前記液体供給路部の内部に前記第1液体を充填する際に、前記分岐点に前記第1液体が到達したことを前記光センサによって検出したら前記第1収容部からの前記第1液体の供給を停止することを特徴としている。
【0048】
これにより、本発明の液滴吐出装置の液体充填方法では、まず液滴吐出ヘッドに低粘度の第2液体を充填することにより、液滴吐出ヘッド内の気泡を排出することができる。従って、第2液体を第1液体に置換することにより、気泡を排出した状態で液滴吐出ヘッドに第1液体を充填することができるため、第1液体が高粘度であっても気泡の存在に起因する第1液体の吐出不良が生じることなく、所定の液体吐出特性を維持することができる。
【0049】
また、本発明では、前記第1液体の吐出処理後に、前記液滴吐出ヘッドに充填された前記第1液体を前記第2液体に再置換して充填するステップを含む手順も採用可能である。
【0050】
これにより、本発明では、製膜処理後に第2液体を充填した状態で液滴吐出ヘッドを保管することで、乾燥の早い液体も使用可能になる。
【0051】
また、好ましくは、前記液滴吐出装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、を備え、前記液滴吐出ヘッドの内部に液体が充填されていない状態において、前記第1収容部から前記第1液体を供給して前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点まで前記液体供給路部の内部に前記第1液体を充填し、前記第1収容部からの前記第1液体の供給を止めると共に前記第2収容部から前記第2液体を供給して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第2液体を充填し、前記第2収容部からの前記第2液体の供給を止めると共に前記第1収容部から前記第1液体を供給し、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填された前記第2液体を前記液滴吐出ヘッドに形成されたノズル開口から排出しながら前記第1液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第2液体を前記第1液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第1液体を充填する。
【0052】
また、好ましくは、前記第1液体と前記第2液体とは互いに色が異なる液体であり、前記液体供給路部は、少なくとも前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点の部分が透明材料で形成され、前記液体供給路部の前記分岐点の透明部分を介して前記液体供給路部の内部の液体を検出する光センサをさらに有し、前記分岐点まで前記液体供給路部の内部に前記第1液体を充填する際に、前記分岐点に前記第1液体が到達したことを前記光センサによって検出したら前記第1収容部からの前記第1液体の供給を停止する。
【0053】
また、前記液体収容部が、前記第1液体よりも粘度が低く前記第2液体よりも粘度が高い第3液体を収容する第3収容部を有し、前記液体供給路部は、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第3収容部に連通する第3分岐路を有し、前記液滴吐出ヘッドの内部に液体が充填されていない状態において、前記第1収容部から前記第1液体を供給し、前記第1分岐路、前記第2分岐路及び前記第3分岐路が合流する分岐点に前記第1液体が到達したら前記第1収容部からの前記第1液体の供給を停止し、一方、前記第3収容部から前記第3液体を供給して前記分岐点に前記第3液体が到達したら前記第3収容部からの前記第3液体の供給を停止し、前記第2収容部から前記液体供給路部を介して前記液滴吐出ヘッドに前記第2液体を供給し、前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第2液体を充填し、前記第2収容部からの前記第2液体の供給を止めると共に前記第3収容部から前記第3液体を供給し、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填された前記第2液体を前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口から排出しながら前記第3液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第2液体を前記第3液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第3液体を充填し、前記第3収容部からの前記第3液体の供給を停止すると共に前記第1収容部から前記第1液体を供給し、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填された前記第3液体を前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口から排出しながら前記第1液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第3液体を前記第1液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第1液体を充填する。
【0054】
また、本発明では、前記液体収容部からの液体の供給は、該液体を加圧することによって行われる手順も採用可能である。
【0055】
この場合、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する加圧条件を設定することが好ましい。
【0056】
また、本発明では、前記液体収容部からの液体の供給は、前記液滴吐出ヘッドのノズル形成面にキャップ部材を押し当てて形成した密閉空間を負圧にすることによって行われる手順も採用可能である。
【0057】
また、好ましくは、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する負圧吸引条件を設定する。
【0058】
また、好ましくは、前記液滴吐出装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、を備え、前記液滴吐出ヘッドから前記第1液体を吐出して所定の作業を行った後、前記第1収容部から前記液滴吐出ヘッドへの前記第1液体の供給を止めると共に前記第2収容部から前記第2液体を供給して、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填されている前記第1液体を前記液滴吐出ヘッドに形成されたノズル開口から排出しながら前記第2液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第1液体を前記第2液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第2液体を充填する。
【0059】
また、本発明では、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を前記液滴吐出ヘッドに充填する前に脱気するステップを有することが好ましい。
【0060】
これにより、本発明では、液滴吐出ヘッドに液体を充填した直後には気泡が存在していなくとも、時間の経過により液体から気泡が発生してしまうことを防止できる。また、万一、液滴吐出ヘッド内に気泡が残留していた場合でも液体がこの気泡を吸収するため、液体の吐出特性に悪影響が及ぶことを防止できる。
【0061】
また、好ましくは、前記第1液体と前記第2液体とが互いに相分離しない液体である。
【0062】
また、好ましくは、前記第2液体が、前記第1液体の溶媒である。例えば、低粘度の溶剤成分を第2液体として液滴吐出ヘッドに充填することで液滴吐出ヘッド内の気泡を排出することができる。そして、気泡を排出した後に、第1液体を第2液体としての溶剤成分と置換することで、気泡を排出した状態で液滴吐出ヘッドに製膜用液体を充填することができるため、第1液体が高粘度であっても気泡の存在に起因する第1液体の吐出不良が生じることなく、所定の液体吐出特性を維持することができる。また、溶剤成分と第1液体とが充分に置換されなかった場合でも、溶剤成分が第1液体の一部を構成するものなので、第1液体の製膜特性に悪影響が及ぶことを防止できるとともに、いわゆる溶剤ショックにより固形分の析出を防止することができる。さらに、液滴吐出ヘッドに第1液体の固形成分が残留していた場合でも、第2液体によりこの固形成分を溶解することができる。
【0063】
前記第2液体が、前記第1液体を加熱したものである構成も好ましい。この場合、本発明では、加熱されることで液体の粘度が低下するため、低粘度の第2液体を液滴吐出ヘッドに充填することで液滴吐出ヘッド内の気泡を排出することができる。そして、気泡を排出した後に、未加熱の液体、すなわち製膜処理に適した温度の第1液体を第2液体と置換することで、気泡を排出した状態で液滴吐出ヘッドに製膜用液体を充填することができるため、第1液体が高粘度であっても気泡の存在に起因する液体の吐出不良が生じることなく、所定の液体吐出特性を維持することができる。また、加熱した液体と未加熱の液体とが充分に置換されなかった場合でも、液体の成分としては同一なので、液体の描画特性に悪影響が及ぶことを防止できるとともに、いわゆる溶剤ショックにより固形分の析出を防止することができる。
【0064】
また、好ましくは、前記第1液体の粘度が10mPa・s乃至50mPa・sである。
【0065】
また、好ましくは、前記第2液体の粘度が4mPa・s以下である。
【0066】
そして、本発明のデバイス製造方法は、液体を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置を用いてデバイスを製造する方法であって、上記の液体充填方法により、前記液滴吐出ヘッドに前記液体を充填する工程を含むことを特徴としている。
【0067】
これにより、本発明のデバイス製造方法では、所定の液体吐出特性を維持した状態で液体を吐出できるので、所定の描画処理を実行することでデバイス特性(品質)を確保することができる。
【0068】
異なる種類の複数の液体をそれぞれ前記第1液体として用い、各液体を吐出して前記基板上にそれぞれ製膜する手順も採用可能である。
【0069】
この場合、この場合、1台の装置で粘度の高い複数種類の液体を基板上に製膜することができ、生産効率を向上させることが可能になる。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の液滴吐出装置とその液体充填方法、およびデバイス製造装置とデバイス製造方法並びにデバイスの第1の実施形態を、図1ないし図4を参照して説明する。
【0071】
図1に示したように本実施形態による液滴吐出装置(液体噴射装置)は、液滴が吐出(噴射)される複数のノズル開口が形成されたヘッド部(液滴吐出ヘッド)201を有し、このヘッド部201は、その内部に形成された複数の圧力室内の液体を加圧して複数のノズル開口から液滴を噴射させる複数の圧力発生素子を有している。なお、ヘッド部201の詳細構造については後述する。
【0072】
この液滴吐出装置は、さらに、ヘッド部201に供給される液体を収容する液体収容部202を備えており、この液体収容部202は、高粘度液(第1液体)L1を収容する高粘度液収容部(第1収容部)203と、高粘度液L1よりも粘度の低い低粘度液(第2液体)L2を収容する低粘度液収容部(第2収容部)204と、を有する。
【0073】
高粘度液L1は、液滴吐出装置を用いて液晶ディスプレイ等を製造する際に使用される液体であり、一方、低粘度液L2は、液滴吐出装置のヘッド部201に高粘度液L1を充填するために使用される補助的な液体である。高粘度液L1の粘度は、典型的には、10mPa・s乃至50mPa・sである。低粘度液L2の粘度は、典型的には、4mPa・s以下である。
【0074】
ヘッド部201と液体収容部202との間は、液体収容部202からヘッド部201への液体の供給路を形成する液体供給管(液体供給路部)205によって連結されている。この液体供給管205は、その先端側がヘッド部201に連通すると共に基端側が高粘度液収容部203及び低粘度液収容部204にそれぞれ連通する第1分岐路205a及び第2分岐路205bに分岐点Mから分岐している。
【0075】
好ましくは、第1分岐路205aは第2分岐路205bよりも短く、また、第1分岐路205aは第2分岐路205bよりも太い。このようにして第1分岐路205aにおける高粘度液L1の流動抵抗を小さくすることにより、高粘度液L1の流れを円滑にすることができる。
【0076】
さらに、この液滴吐出装置は、高粘度液収容部203からの高粘度液L1の供給と低粘度液収容部204からの低粘度液L2の供給とを切り換える切換装置206を備えている。この切換装置206は、第1分岐路205a及び第2分岐路205bにそれぞれ設けられた第1弁206a及び第2弁206bを有する。なお、これら液体収容部202、液体供給管205、切換装置206によって、本発明に係る充填装置が構成される。
【0077】
また、この液滴吐出装置は、ヘッド部201のホームポジションに対応する位置に配置されたキャップ部材207と、このキャップ部材207に接続された吸引ポンプ208とを備えた吸引装置を有している。これらのキャップ部材207及び吸引ポンプ208には、従来のインクジェット記録装置において未使用時のヘッドの封止やヘッドクリーニング等のために設けられていたものと同様のものを使用することができる。
【0078】
図2に示したように、キャップ部材207は、ホームポジションに移動したヘッド部201のノズル形成面201aに押し当てられてノズル形成面201aとの間に密閉空間Sを形成する。そして、吸引ポンプ208により密閉空間Sを負圧にして、ヘッド部201のノズル開口からヘッド部201内の空気や液体を吸引排出することができる。
【0079】
キャップ部材207の少なくとも高粘度液L1及び低粘度液L2に接触する部分は耐液性を有している。このため、キャップ部材207が高粘度液L1及び低粘度液L2によって浸食されることがない。
【0080】
また、キャップ部材207は、液滴吐出装置の休止期間中におけるヘッド部201のノズル開口の乾燥を防止する蓋体としても機能し、さらに、ヘッド部201の圧力発生素子に空吐出用の駆動信号を印加して液滴を空吐出させるフラッシング操作時の液体受けとして機能し、また、吸引ポンプ208からの負圧をヘッド部201に作用させて液体を吸引排出してヘッド部201をクリーニングするクリーニング機構としても機能する。
【0081】
また、液滴吐出装置は、その周囲温度を測定する温度センサ209をさらに有し、この温度センサ209からの検出信号が制御装置10に送られる。そして、制御装置10は、温度センサ209により測定された周囲温度に応じて吸引ポンプ208の吸引量を制御する。高粘度液L1及び低粘度液L2の粘度は温度によって変化するので、温度センサ209により測定した周囲温度に応じて吸引ポンプ208の吸引量を制御することにより、高粘度液L1及び低粘度液L2を過不足無く吸引することができる。
【0082】
さらに、液滴吐出装置は、ヘッド部201のノズル開口から噴射された液滴を検出するレーザー装置211をさらに備えている。このレーザー装置211によりヘッド部201から噴射された液滴を検出することで、ヘッド部201内の気体が完全に排出されて気泡が残留していないことを確認することができる。
【0083】
図3は、図1に示した液滴吐出装置のヘッド部の詳細構造を示しており、このヘッド部201は、たわみ振動モードの圧電振動子225を用いたものである。このヘッド部201は、複数の圧力室231及び複数の圧電振動子225を含むアクチュエータユニット232と、ノズル開口213及び共通液体室233を形成した流路ユニット234とを備えている。そして、アクチュエータユニット232の前面には流路ユニット234が接合されている。
【0084】
圧力室231は、圧電振動子225の変形に伴って膨張収縮し、これに伴って圧力室231内の液体圧力が変化する。そして、この圧力室231内の液体圧力の変化によってノズル開口213から液滴を吐出させる。例えば、圧力室231を急激に収縮させることで圧力室231内を加圧し、ノズル開口213から液滴を吐出させる。
【0085】
アクチュエータユニット232は、圧力室231を形成する空部が形成された圧力室形成基板235と、この圧力室形成基板235の前面に接合される蓋部材236と、この圧力室形成基板235の背面に接合されて空部の開口面を塞ぐ振動板37と、圧電振動子225とを含んでいる。蓋部材236には、共通液体室233と圧力室231とを連通させるための第1液体流路238と、圧力室231とノズル開口213を連通させるための第2液体流路239とを形成してある。
【0086】
流路ユニット234は、共通液体室233を形成する空部が形成された液体室形成基板41と、多数のノズル開口213が穿設され、液体室形成基板241の前面に接合されるノズルプレート242と、液体室形成基板241の背面に接合される供給口形成板243とを含んでいる。
【0087】
液体室形成基板241には、ノズル開口213に連通するノズル連通口244を形成してある。また、供給口形成板243には、共通液体室233と第1液体流路238とを連通する液体供給口245と、ノズル連通口244と第2液体流路239とを連通する連通口246とを穿設してある。
【0088】
従って、このヘッド部201には、共通液体室233から圧力室231を通ってノズル開口213に至る一連の液体流路が形成されている。
【0089】
圧電振動子225は、振動板237を挟んで圧力室231の反対側に形成されている。この圧電振動子225は平板状であり、圧電振動子225の前面には下部電極248が形成され、背面には圧電振動子225を覆うようにして上部電極249が形成されている。
【0090】
また、アクチュエータユニット232の両端部には、基端部分が各圧電振動子225の上部電極249に導通する接続端子250が形成されている。この接続端子250の先端面は、圧電振動子225よりも高く形成されている。そして、接続端子250の先端面には、フレキシブル回路基板251が接合され、接続端子250及び上部電極249を介して圧電振動子225に駆動パルスが供給される。
【0091】
なお、圧力室231、圧電振動子225、及び、接続端子250は、図ではそれぞれ二つしか示していないが、ノズル開口213に対応して多数設けられている。
【0092】
このヘッド部201では、駆動パルスが入力されると上部電極249と下部電極248との間に電圧差が生じる。この電圧差により圧電振動子225は、電界とは直交する方向に収縮する。このとき、振動板237に接合された圧電振動子225の下部電極248側は収縮せずに上部電極249側だけが収縮するため、圧電振動子225及び振動板237は、圧力室231側に突出するように撓み、圧力室231の容積を収縮させる。
【0093】
そして、ノズル開口213から液滴を吐出させる場合には、例えば、圧力室231を急激に収縮させる。即ち、圧力室231が急激に収縮されると圧力室231内には液体圧力の上昇が生じ、この圧力上昇に伴ってノズル開口213からは液滴が吐出される。また、液滴の吐出後に、上部電極249と下部電極248との間の電圧差をなくすと、圧電振動子225及び振動板237が元の状態に戻る。これにより、収縮されていた圧力室231内が膨張し、共通液体室233から液体供給口245を通して圧力室231に液体が供給される。
【0094】
次に、本実施形態による液滴吐出装置においてヘッド部201に液体を充填するための方法について説明する。
【0095】
図4(a)は、ヘッド部201内に液体が充填される前の状態を示しており、また、キャップ部材207をヘッド部201のノズル形成面201aに押し当てる前の状態を示している。第1弁206a及び第2弁206bは共に閉止状態にあり、高粘度液L1及び低粘度液L2は、それぞれ、第1弁206a及び第2弁206bの手前まで、第1分岐路205a及び第2分岐路205b内に充填されている。
【0096】
次に、図4(b)に示したようにキャップ部材207をヘッド部201のノズル形成面201aに押し当てる。この状態で吸引ポンプ208によって密閉空間Sを負圧にすると共に、図4(c)に示したように第1弁206aを開放状態として第1弁206aを越えて第1分岐路205aの内部を高粘度液L1で充填する。そして、分岐点Mの位置に高粘度液L1が達した時点で第1弁206aを閉鎖する。
【0097】
なお、高粘度液L1が分岐点Mに到達した時点を確認する手段としては、液体供給管205を透明な配管で構成することにより目視にて確認する手段がある。
【0098】
次に、図4(d)に示したよう第1弁206aを閉鎖状態としたままで第2弁206bを開放し、第1分岐路205aを除く液体供給管205の全体を低粘度液L2で充填し、さらに、ヘッド部201の液体流路の内部にも低粘度液L2を充填する。
【0099】
次に、図4(e)に示したように第2弁206bを閉鎖すると共に第1弁206aを開放し、ヘッド部201のノズル開口から低粘度液L2を排出しながら、液体供給管205の内部に高粘度液L1を供給する。これにより、液体供給管205の分岐点Mよりも下流側に充填されていた低粘度液L2が、分岐点Mからヘッド部201に向かって徐々に高粘度液L1と置換される。
【0100】
そして、最終的には、図4(f)に示したように、第2分岐路205bを除く液体供給管205の全体及びヘッド部201の内部が高粘度液L1で充填される。
【0101】
このようにして液滴吐出装置のヘッド部201への高粘度液L1の充填が行われる。
【0102】
次に、液滴吐出装置のヘッド部201から高粘度液L1を噴射して液晶ディスプレイ用カラーフィルターの製造等の所定の作業を終了したら、第1弁206aを閉鎖すると共に第2弁206bを開放し、ヘッド部201のノズル形成面201aをキャップ部材207で封止して負圧を付与する。
【0103】
これにより、高粘度液収容部203からの高粘度液L1の供給を止めた状態で低粘度液収容部204から低粘度液L2が供給される。そして、液体供給路管205の内部に充填された高粘度液L1がヘッド部201の複数のノズル開口から排出されると共に低粘度液L2がヘッド部201に導かれて、ヘッド部201の内部の高粘度液L1が低粘度液L2と置換されてヘッド部201の内部に低粘度液L2が充填される。
【0104】
なお、上述したヘッド充填工程においては、温度センサ209により測定された周囲温度に応じて制御装置210が吸引ポンプ208の吸引量を制御し、高粘度液L1及び低粘度液L2を過不足無く吸引するようにする。
【0105】
以上述べたように本実施形態においては、高粘度液L1と低粘度液L2とを選択的にヘッド部201に供給可能として、ヘッド部201への液体の初期充填の際には、まず初めに低粘度液L2をヘッド部201に充填してから、充填された低粘度液L2を高粘度液L1で置換することができるので、ヘッド部201に形成された複雑な構造を有する液体流路の内部に、気泡を残留させることなく高粘度液L1を確実に充填することができる。
【0106】
また、液滴吐出装置を用いて所定の処理を終了したら、ヘッド部201の内部の高粘度液L1を排出して低粘度液L2と置換することができるので、休止期間後に液滴吐出装置を再使用する場合でも、ヘッド部201における液体の目詰まり等を防止することができる。
【0107】
図5及び図6は、本発明の第2の実施形態を示す図である。
これらの図において、図1乃至図4に示す第1の実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0108】
本実施の形態では、高粘度液L1と低粘度液L2とは互いに色の異なる液体である。また、好ましくは、両液体L1、L2は互いに相分離しない液体である。また、好ましくは、低粘度液L2は、高粘度液L1の溶媒である。また、好ましくは、低粘度液L2は、ヘッド部201の液体流路を構成する部材に対して濡れ性が高い。さらに、好ましくは、低粘度液L2は、ヘッド部201の洗浄に用いられる洗浄液を兼ねている。
【0109】
また、液体供給管205は、少なくとも分岐点Mの部分が透明材料で形成されている。したがって、高粘度液L1及び低粘度液L2が分岐点Mの位置に達しているか否かを目視にて又は光センサ212にて確認することができる。
他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
【0110】
上記の構成の液滴吐出装置では、上記第1の実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、図4(c)に示したように第1弁206aを開放状態として第1弁206aを越えて第1分岐路205aの内部を高粘度液L1で充填し、分岐点Mの位置に高粘度液L1が達した時点で第1弁206aを閉鎖するが、高粘度液L1が分岐点Mに到達した時点は、分岐点Mの透明部分を介して光センサ12によって確認することができる。従って、本実施の形態では目視で確認する場合に比較して省力化を図ることが可能になり、コスト低減に寄与することができる。
【0111】
図7は、本発明の第3の実施形態を示す図である。
この図において、図5及び図6に示す第2の実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0112】
図7に示すように、本実施形態による液滴吐出装置は、高粘度液L1よりも粘度が低く低粘度液L2よりも粘度が高い中粘度液(第3液体)L3を収容する中粘度液収容部(第3収容部)214を備えている。また、液体供給管205は分岐点Mに接続された第3分岐路205cを有し、この第3分岐路205cに中粘度液収容部214が接続されている。第3分岐路205cには第3弁206cが設けられている。
【0113】
また、好ましくは、低粘度液L2は中粘度液L3の溶媒であり、中粘度液L3は高粘度液L1の溶媒である。
【0114】
本実施形態による液滴吐出装置においてヘッド部201に液体を充填する際には、ヘッド部201の内部に液体が充填されていない状態において、高粘度液収容部203から高粘度液L1を供給し、分岐点Mに高粘度液L1が到達したら高粘度液収容部203からの高粘度液L1の供給を停止する。一方、中粘度液収容部214から中粘度液L3を供給して分岐点Mに中粘度液L3が到達したら中粘度液収容部214からの中粘度液L3の供給を停止する。これら高粘度液L1及び中粘度液L3の供給は同時に行っても良いし、いずれか一方を先に行っても良い。
【0115】
次に、低粘度液収容部204から低粘度液L2を供給して液体供給管205を介してヘッド部201の内部に低粘度液L2を充填する。そして、低粘度液収容部204からの低粘度液L2の供給を止めると共に中粘度液収容部214から中粘度液L3を供給し、ヘッド部201及び液体供給管205の内部に充填された低粘度液L2をヘッド部201の複数のノズル開口から排出しながら中粘度液L3をヘッド部201に導いて、ヘッド部201の内部の低粘度液L2を中粘度液L3と置換してヘッド部201の内部に中粘度液L3を充填する。
【0116】
次に、中粘度液収容部214からの中粘度液L3の供給を停止すると共に高粘度液収容部203から高粘度液L1を供給し、ヘッド部201及び液体供給管205の内部に充填された中粘度液L3をヘッド部201の複数のノズル開口から排出しながら高粘度液L1をヘッド部201に導いて、ヘッド部201の内部の中粘度液L3を高粘度液L1と置換してヘッド部201の内部に高粘度液L1を充填する。
【0117】
このように、本実施形態においては、高粘度液L1、中粘度液L3、及び低粘度液L2を選択的にヘッド部201に供給可能として、ヘッド部201への液体の初期充填の際には、まず初めに低粘度液L2をヘッド部201に充填してから、充填された低粘度液L2を中粘度液L3で置換し、さらに、中粘度液L3を高粘度液L1で置換することができるので、高粘度液L1の粘度が相当に高い場合においても、ヘッド部201に形成された複雑な構造を有する液体流路の内部に、気泡を残留させることなく高粘度液L1を確実に充填することができる。
【0118】
図8乃至図17は、本発明の第4の実施形態を示す図である。
本実施の形態では、本発明の液滴吐出装置を例えば液晶表示デバイスに対して用いられるカラーフィルター等を製造するためのフィルター製造装置(デバイス製造装置)に適用するものとして説明する。
【0119】
図8は、フィルター製造装置(デバイス製造装置)1の概略平面図である。フィルター製造装置1は、ほぼ同様の構造を有する3台の描画装置(液滴吐出装置)2b、2d、2fと、これら描画装置2b、2d、2fとの間でガラス基板等の基板を搬送する搬送システム3とを備えている。
【0120】
搬送システム3は、マガジンローダ4と描画装置2bとの間、描画装置2b、2d、2f間、および描画装置2fとマガジンアンローダ5との間でそれぞれ基板を搬送するものであって、基板移載・回転エリア3a、3gと、描画装置エリア3b、3d、3fと、中間搬送エリア3c、3eとがX方向(図8中、左右方向)に沿って設置されている。なお、以下においては、液体着弾時に基板が移動するスキャン方向をY方向(図8中、上下方向)とし、図8中、紙面と直交する方向をZ方向として説明する。
【0121】
マガジンローダ4は、基板を複数枚(例えばZ方向に沿って20枚)収納可能になっており、Y方向に間隔をあけて2基列設されている。同様に、マガジンアンローダ5は、基板を複数枚(例えばZ方向に沿って20枚)収納可能になっており、Y方向に間隔をあけて2基列設されている。
【0122】
基板移載・回転エリア3aには、各マガジンローダ4と対向する位置に載置台6がそれぞれ設置されている。各載置台6は、図示しない回転駆動装置により90°それぞれ回転するとともに、載置された基板を仮位置決めする構成になっている。同様に、基板移載・回転エリア3gには、各マガジンアンローダ5と対向する位置に載置台7がそれぞれ設置されている。各載置台7は、図示しない回転駆動装置により90°回転する構成になっている。
【0123】
描画装置エリア3bには、基板を加熱する加熱装置(ベーク炉)8bと、ダブルアーム構造をなす搬送ロボット9b、10bとが設置されている。加熱装置8bは、描画装置2bで描画された基板を(例えば120℃×5分間で)加熱(ベーク)するものである。搬送ロボット9bは、マガジンローダ4と載置台6との間、載置台6と描画装置2bとの間で吸着保持により基板を搬送するものであり、搬送ロボット10bは、描画装置2bと加熱装置8bとの間、加熱装置8bと後述する冷却部11cとの間、および冷却部11cと後述するバッファ部13cとの間で吸着保持により基板を搬送するものである。
【0124】
中間搬送エリア3cには、基板を冷却する冷却部11cと、載置された基板を図示しない回転駆動装置により90°または180°それぞれ回転させる回転部12cと、描画装置2b、2d間の処理時間の差(例えばヘッドクリーニングに要する時間差)等で冷却部11cから回転部12cに搬送できない基板をストックするバッファ部13cとが設置されている。バッファ部13cは、Z方向に沿って基板ストック用のスロットを複数有し、且つZ方向に移動自在になっている。
【0125】
描画装置エリア3dには、基板を加熱する加熱装置8dと、ダブルアーム構造をなす搬送ロボット9d、10dとが設置されている。加熱装置8dは、描画装置2dで描画された基板を(例えば120℃×5分間で)加熱するものである。搬送ロボット9dは、バッファ部13cと回転部12cとの間、回転部12cと描画装置2dとの間で吸着保持により基板を搬送するものであり、搬送ロボット10dは、描画装置2dと加熱装置8dとの間、加熱装置8dと後述する冷却部11eとの間、および冷却部11eと後述するバッファ部13eとの間で吸着保持により基板を搬送するものである。
【0126】
中間搬送エリア3eには、基板を冷却する冷却部11eと、載置された基板を図示しない回転駆動装置により90°または180°それぞれ回転させる回転部12eと、描画装置2d、2f間の処理時間の差(例えばヘッドクリーニングに要する時間差)等で冷却部11eから回転部12eに搬送できない基板をストックするバッファ部13eとが設置されている。バッファ部13eは、Z方向に沿って基板ストック用のスロットを複数有し、且つZ方向に移動自在になっている。
【0127】
描画装置エリア3fには、基板を加熱する加熱装置8fと、ダブルアーム構造をなす搬送ロボット9f、10fとが設置されている。加熱装置8fは、描画装置2fで描画された基板を(例えば120℃×5分間で)加熱するものである。搬送ロボット9fは、バッファ部13eと回転部12eとの間、回転部12eと描画装置2fとの間で吸着保持により基板を搬送するものであり、搬送ロボット10fは、描画装置2fと加熱装置8fとの間、加熱装置8fと基板移載・反転エリアの載置台7との間、および載置台7とマガジンアンローダ5との間で吸着保持により基板を搬送するものである。
【0128】
描画装置2b、2d、2fは、搬送された基板に対して赤色、青色、緑色の各着色液体により描画処理(製膜処理)を行うものであり、それぞれ概略的にほぼ同様の構造を有し、図示しないサーマルクリーンチャンバー内に収容された液滴吐出ヘッド14、リニアモータ等の駆動装置により液滴吐出ヘッド14を支持して一対のXガイド17に沿ってX方向に移動するXテーブル15、Xテーブル15の下方(−Z側)に配置され、基板を吸着保持して一対のYガイド18に沿ってY方向に移動するYテーブル16、液体システム19等を備えている。
【0129】
Xテーブル15は、リニアモータ等の駆動装置により液滴吐出ヘッド14をX方向に駆動・位置決めするとともに、ダイレクトドライブモータ等の回転駆動装置により、θZ方向(Z軸回りの回転方向)、θX方向(X軸回りの回転方向)、θY方向(Y軸回りの回転方向)に駆動・位置決めする。さらにXテーブル15には、液滴吐出ヘッド14をZ方向に駆動・位置決めするモータ(図示せず)が設けられている。
【0130】
Yテーブル16は、リニアモータ等の駆動装置によりY方向に駆動・位置決めされるとともに、ダイレクトドライブモータ等の回転駆動装置によりθ方向(Z軸回りの回転方向)に駆動・位置決めされる構成になっている。なお、Yテーブル16の移動経路近傍には、図示しない基板アライメントカメラが設置されており、搬送された基板に形成されたアライメントマークを検出することで、基板の載置方向や位置を検出可能になっている。
【0131】
図9に示すように、液滴吐出ヘッド14は平面視矩形状を呈しており、液体吐出面(基板との対向面)には、ヘッドの長さ方向に沿って列状に、且つヘッドの幅方向に間隔をあけて2列でノズルが複数(例えば、1列180ノズル、合計360ノズル)設けられている。また、この液滴吐出ヘッド14は、ノズルを基板側に向けるとともに、X軸(またはY軸)に対して所定角度傾いた状態で略X軸方向に沿って列状に、且つY方向に所定間隔をあけて2列に配列された状態で平面視略矩形状の支持板20に複数(図9では1列6個、合計12個)位置決めされて支持されている。そして、液滴吐出ヘッド14は、この支持板20を介してXテーブル15に支持される。なお、液滴吐出ヘッド14がX軸(またはY軸)に対して傾く角度は、基板上に形成されるフィルターエレメントの配列ピッチに基づいて設定される。
【0132】
図10は、図9における右側面図である。この図に示すように、各液滴吐出ヘッド14には、液体システム19から供給される液体を導入するための導入ユニット21がそれぞれ設けられている(なお、これら導入ユニット21は、図9では図示を省略している)。各導入ユニット21には、ノズルの列毎に2系統で液体が供給される構成になっている。
【0133】
支持板20の液滴吐出ヘッド14が取り付けられる側には、先端面に位置検出用の孔部(図示せず)が形成された軸22が複数突設されている。そして、この孔部を図示しないヘッドアライメントカメラで撮像し、その位置を検出するとともに、モータ等の回転駆動装置によりXテーブル15に対する支持板20のθ方向の位置を補正することで、液滴吐出ヘッド14の位置(ひいてはノズルの位置)をアライメント(位置決め)することができる。
【0134】
図11および図12に示すように、液体システム19は、液体タンク24に貯留された液体及び充填液タンク25(後述;図15参照)に貯留された充填液を液滴吐出ヘッド14に供給するとともに、液体を回収・排出するための液体ユニット(後述)、キャップユニット26、ワイピングユニット27、吐出確認ユニット29等を備えており、これらの中、キャップユニット26、ワイピングユニット27、吐出確認ユニット29は、液滴吐出ヘッド14の下方に配置されるとともに、ベース23上を一対のYガイド30に沿ってY方向に移動する移動盤31に設置され、移動盤31とともにY方向に一体的に移動可能な構成となっている。
【0135】
ワイピングユニット27は、帯状の不織布等の布材により液滴吐出ヘッド14の液体吐出面(すなわち、略ノズル面)をワイピングする(拭う)ものであって、布材を巻出す巻出しリール27a、ベース23に設置された洗浄液タンク32から供給される洗浄液を布材に吐出する洗浄液吐出部27b、液滴吐出ヘッド14をワイピングした布材を巻取る巻取りリール27c等を備えており、巻出しリール27a、洗浄液吐出部27b、巻取りリール27cおよび移動盤31を同期駆動することにより、例えば基板に対する描画処理後に洗浄液を含む布材で液体吐出面をワイピング可能である。
【0136】
吐出確認ユニット29は、液滴吐出ヘッド14のX方向への移動経路の下方に、液滴吐出ヘッド14が配置された列毎に2カ所設けられている。各ユニット29には、レーザ光の遮光・透過によりノズルからの液体の吐出状態を各液滴吐出ヘッド14毎および各ノズル毎に検出する吐出検出装置(検出装置;図示せず)が設けられており、検出結果は制御装置52(後述)に出力される。
【0137】
図13は、キャップユニット26の概略構成図(正面図)である。キャップユニット26は、それぞれが吸引パッドを有する複数のキャップ33と、キャップ33を支持する支持板34、支持板34に連結された支持板35、36を介して支持板34をZ方向に駆動するエアシリンダ等の移動手段37、38から概略構成されている。
【0138】
キャップ(キャップ部材)33は、液滴吐出ヘッド14の液体吐出面14a(図10参照)支持板34の上面側(+Z側)に液滴吐出ヘッド14に対応する位置および傾きで、より詳細には図14に示すように、X軸(またはY軸)に対して所定角度傾いた状態で略X軸方向に沿って列状に、且つY方向に所定間隔をあけて2列に配列されて固定されている。また、キャップ33の少なくとも高粘度液L1及び低粘度液L2に接触する部分は耐液性を有している。このため、キャップ33が高粘度液L1及び低粘度液L2によって浸食されることがない。なお、これらキャップ33および支持板34は、液滴吐出ヘッド14のX方向への移動経路の下方に配置されている。
【0139】
移動手段37、38は、図示しないストッパーでZ方向の移動を規定されることで、キャップ33が液滴吐出ヘッド14の液体吐出面14aに当接して吸引する当接位置、キャップ33が液滴吐出ヘッド14から離間した退避位置との間で支持板34を移動させるものであり、その駆動は制御装置52に制御される(図15参照)。
【0140】
図15に示すように、液体ユニットは、送液チューブ41を介して液滴吐出ヘッドに充填させる液体を液体タンク24内に貯留された第1液体としての描画用液体(以下、単に液体と称する)と充填液タンク25内に貯留された第2液体としての充填液との間で選択的に切り換える切換装置40と、キャップ33に接続されキャップ33を介して液体または充填液を吸引して廃液タンク42に排出する吸引ポンプ(吸引装置)39とを備えた構成とされている。
【0141】
充填液として、ここでは液体に含まれ液体よりも低粘度の溶剤成分が用いられている(例えば、液体;20mPa・s、充填液;5〜6mPa・s)。切換装置40としては、例えば切換弁が用いられ、その切り換え動作は制御装置52により制御される。
【0142】
また、液体タンク24及び充填液タンク25には、両タンク24、25内(すなわち、液体及び充填液)を一括して脱気する真空ポンプ等の脱気装置(液体脱気装置、充填液脱気装置)43が設けられている。この脱気装置43の駆動も制御装置52により制御される。制御装置52は、上記移動手段37、38、吸引ポンプ39、切換装置40、脱気装置43等を統括的に制御する構成になっている。
【0143】
上記の構成のフィルター製造装置1の中、まず搬送システム3における基板の搬送工程について説明する。
カラー液体による描画処理を施す基板は、搬送ロボット9bによりマガジンローダ4から取り出されて載置台6に移載され、描画処理に対応した向き(方向に)回転され、同時に仮位置決め(予備位置決め)される。載置台6上の基板は、再度搬送ロボット9bにより描画装置2bのYテーブル16に搬送されて、例えば赤色液体による描画処理が施される。
【0144】
描画装置2bにおける描画処理が終了した基板は、搬送ロボット10bによりYテーブル16から加熱装置8bへ搬送されて加熱乾燥された後に、中間搬送エリア3cの冷却部11cへ移載される。なお、基板の搬送先に、先に処理を行った別の基板が存在する場合には、予め他の搬送ロボットにより基板を搬送しておく。具体的には、搬送ロボット9bが基板をYテーブル16に搬送する際にYテーブル16上に別の基板が保持されている場合、搬送ロボット10bにより予めこの基板を加熱装置8bへ移載しておく。このように、ダブルアーム構造を採ることで、基板搬送に係る無駄な待ち時間を排除できるため、生産効率が向上する。
【0145】
冷却部11cで描画装置2dにおける描画処理の適正温度に冷却された基板は、描画装置2b、2d間の処理時間の差を吸収すべくバッファ部13cに移載されてストックされる。なお、処理時間の差が発生していない場合には、必ずしもバッファ部13でストックする必要はない。
【0146】
描画装置2dにおける処理準備が整うと、描画装置エリア3dの搬送ロボット9dが基板を搬送してバッファ部13cから回転部12cへ移載する。回転部12cで描画装置2dにおける描画処理に応じた方向に回転・位置決めされた基板は、搬送ロボット9dにより描画装置2dのYテーブル16に搬送されて、例えば青色液体による描画処理が施される。
【0147】
この後の動作は、上記と同様であるので簡単に説明すると、描画装置2dにおける描画処理が終了した基板は、搬送ロボット10dによりYテーブル16から加熱装置8dへ搬送されて加熱乾燥された後に、中間搬送エリア3eの冷却部11eへ移載される。冷却された基板は、搬送ロボット10dによりバッファ部13eへ移載された後、搬送ロボット9fにより回転部12eに搬送されて描画装置2fにおける処理に応じて回転・位置決めされる。そして、この基板は、搬送ロボット9fにより描画装置2fのYテーブル16に搬送されて、例えば緑色液体による描画処理が施される。
【0148】
描画装置2fにおける描画処理が終了した基板は、搬送ロボット10fにより加熱部8fへ搬送されて加熱された後に、基板移載・回転エリア3gの載置台7に移載されて、マガジンアンローダ5に収容する際の向き(方向)に回転され、再度搬送ロボット10fにより、マガジンアンローダ5に収容される。
【0149】
次に、描画装置2b、2d、2fにおける基板の描画処理工程について説明する。
Yテーブル16に基板が移載されると、基板アライメントカメラにより基板のアライメントマークを撮像することで、当該基板の載置方向や位置を検出する。そして、検出された位置に基づいて駆動装置および回転駆動装置を駆動することにより、基板を所定位置に位置決め(アライメント)する。一方、液滴吐出ヘッド14に対しても、ヘッドアライメントカメラで軸22の孔部を撮像することで、支持板20の位置、すなわち液滴吐出ヘッド14の位置(ひいてはノズルの位置)を検出し、リニアモータやダイレクトドライブモータ等の駆動装置を駆動することで所定の位置・姿勢に位置決めする。
【0150】
ここで、描画処理工程の当初においては液滴吐出ヘッド14に液体が導入されていない。従って、描画前には吸引ポンプ39により液滴吐出ヘッド14を吸引して液体を導入する。具体的には、まずXテーブル15がX方向に移動して液滴吐出ヘッド14がキャップ33に対向する位置に位置決めされると、移動手段37、38の駆動により支持板34が退避位置から当接位置へ+Z方向に移動する。これにより、全てのキャップ33が対応する液滴吐出ヘッド14の液体吐出面14aにそれぞれ当接する。
【0151】
そして、キャップ33が当接位置に位置決めされると、制御装置52が吸引装置39を作動させる。このとき、制御装置52は、予め切換装置40を操作して、充填液タンク25と送液チューブ41とを連通させる。これにより、脱気された充填液が吸引されて、充填液タンク25から送液チューブ41を経て液滴吐出ヘッド14に充填される。液滴吐出ヘッド14に充填された充填液は、キャップ33に吸引されることで、吸引パッドから吸引ポンプ39を介して廃液タンク42に排出される。また、液滴吐出ヘッド14内の気泡は、充填液の粘度が低いため、充填液とともに液滴吐出ヘッド14から支障なく排出される。
【0152】
充填液の充填および排出が所定時間経過すると、制御装置52は切換装置40を操作して、液体タンク24と送液チューブ41とを連通させる。これにより、比較的高粘度の脱気された液体が液体タンク24から送液チューブ41を経て液滴吐出ヘッド14に導入され、液滴吐出ヘッド14の内部は充填液から液体に置換される。液滴吐出ヘッド14は、予め充填液が充填されることで気泡が排除されているので、高粘度の液体を充填する場合でも気泡が液滴吐出ヘッド14内に残留する虞はない。
【0153】
なお、液体及び充填液を液滴吐出ヘッド14に充填させる際、制御装置52は、液滴吐出ヘッド14に供給される液体・充填液の粘度に応じて、吸引ポンプ39による吸引条件を設定する。具体的には、制御装置52は吸引条件として負圧(吸引力)や吸引時間を、充填する液体及び充填液の粘度に応じて最適値に設定する。この最適値は、予め実験やシミュレーション等により計測し記憶しておくことが好ましい。なお、吸引条件として吸引力を粘度に応じて設定する場合、吸引ポンプ39による吸引力を計測する計測器を吸引路等に設置し、この計測器の計測結果に基づいて吸引ポンプ39をフィードバック制御することが高精度に負圧吸引力を設定できるため好ましい。
【0154】
なお、液滴吐出ヘッド14に液体を充填した際に、先に充填した充填液が残留していても、充填液が液体に含まれる溶剤成分で構成されているため、液体に充填液が混入しても実質的に問題にならず、液体特性(描画特性)に悪影響を及ぼすことはない。また、液滴吐出ヘッド14に充填液や液体を充填した直後に気泡が存在していなくとも、時間の経過により充填液や液体から気泡が発生してしまうことがあるが、予め脱気した充填液及び液体を液滴吐出ヘッド14に充填するので気泡が発生することはなく、逆にこれらが液滴吐出ヘッド14に残存する気泡を吸収することができる。
【0155】
液滴吐出ヘッド14(ノズル)に液体が導入・充填されると、Xテーブルを介して液滴吐出ヘッド14を吐出確認ユニット29の上方に移動させる。そして、液滴吐出ヘッド14から吐出確認ユニット29に対して液体を予備吐出する。これを詳述すると、支持板20を吐出確認ユニット29の上方で往復移動させ、往路、復路のそれぞれで一列ずつ液滴吐出ヘッド14から液体を吐出する。液体吐出時には、吐出検出装置がレーザ光等の検知光を照射して、液体の吐出状態を各液滴吐出ヘッド14毎、および各ノズル毎に検出する、いわゆるドット抜け検出を行う。ここでドット抜けが検出されると、上述した手順と同様に、キャップユニット26により液滴吐出ヘッド14を吸引する。
【0156】
そして、描画処理に係る液体の準備が整うと、描画処理を実施する。なお、実際には、液滴吐出ヘッド14から吐出される液体重量を測定するがここではその説明を省略する。以下、図16および図17を参照して、描画処理によりカラーフィルターを製造する例について説明する。
【0157】
図16の基板100は、透明基板であり適度の機械的強度と共に光透過性の高いものを用いる。基板100としては、例えば、透明ガラス基板、アクリルガラス、プラスチック基板、プラスチックフィルム及びこれらの表面処理品等が適用できる。
【0158】
たとえば、図17に示すように長方形形状の基板100上に、生産性をあげる観点から複数個のカラーフィルター領域105をマトリックス状に形成する。これらのカラーフィルター領域105は、後でガラス100を切断することで、液晶表示デバイスに適合するカラーフィルターとして用いることができる。
【0159】
カラーフィルター領域105には、たとえば図17に示すように、Rの液体とGの液体およびBの液体を所定のパターンで形成して配置している。この形成パターンとしては、図に示すように従来公知のストライプ型のほかに、モザイク型やデルタ型あるいはスクウェアー型等がある。
【0160】
図16は、基板100に対してカラーフィルター領域105を形成する工程の一例を示している。
【0161】
図16(a)では、透明の基板100の一方の面に対して、ブラックマトリックス110を形成したものである。カラーフィルターの基礎となる基板100の上には、光透過性のない樹脂(好ましくは黒色)を、スピンコート等の方法で、所定の厚さ(たとえば2μm程度)に塗布して、フォトリソグラフィー法等の方法でマトリックス状にブラックマトリックス110を設ける。ブラックマトリックス110の格子で囲まれる最小の表示要素がフィルターエレメントといわれており、たとえばX軸方向の巾30μm、Y軸方向の長さ100μm程度の大きさの窓である。
【0162】
ブラックマトリックス110を形成した後は、たとえば、ヒータにより熱を与えることで、基板100の上の樹脂を焼成する。
【0163】
図16(b)に示すように、液滴99は、フィルターエレメント112に着弾する。液滴99の量は、加熱工程における液体の体積減少を考慮した充分な量である。
【0164】
図16(c)の加熱工程では、カラーフィルター上のすべてのフィルターエレメント112に対して液滴99が充填されると、ヒータを用いて加熱処理を行う。基板100は、所定の温度(例えば70℃程度)に加熱する。液体の溶媒が蒸発すると、液体の体積が減少する。体積減少の激しい場合には、カラーフィルターとして充分な液体膜の厚みが得られるまで、液体吐出工程と、加熱工程とを繰り返す。この処理により、液体の溶媒が蒸発して、最終的に液体の固形分のみが残留して膜化する。
【0165】
図16(d)の保護膜形成工程では、液滴99を完全に乾燥させるために、所定の温度で所定時間加熱を行う。乾燥が終了すると液体膜が形成されたカラーフィルターの基板100の保護及びフィルター表面の平坦化のために、保護膜120を形成する。この保護膜120の形成には、たとえば、スピンコート法、ロールコート法、リッピング法等の方法を採用することができる。
【0166】
図16(e)の透明電極形成工程では、スパッタ法や真空吸着法等の処方を用いて、透明電極130を保護膜120の全面にわたって形成する。
【0167】
図16(f)のパターニング工程では、透明電極130は、さらにフィルターエレメント112の開口部に対応させた画素電極にパターニングされる。
【0168】
なお、液晶表示パネルの駆動にTFT(Thin Film Transistor)等を用いる場合ではこのパターニングは不用である。図18に、本発明を用いて製造されたカラーフィルタと、対向基板等を備えた液晶パネルの例を示す。この図において、液晶パネル450は、上下の偏光板462,467の間に、カラーフィルタ400と対向基板466とを組み合わせ、両者の間に液晶組成物465を封入することにより構成されている。また、カラーフィルタ400と対向基板466との間には、配向膜461,464が構成され、一方の対向基板466の内側の面には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と画素電極463とがマトリクス状に形成されている。この液晶パネルでは、カラーフィルタ400として、上述した製造方法により製造されたカラーフィルタが用いられる。
また、上記描画処理の間には、定期的あるいは随時ワイピングユニット27を用いて液滴吐出ヘッド14の液体吐出面14aをワイピングすることが望ましい。このワイピングは、巻出しリール27aから巻出され洗浄液が吐出された湿式の布材を移動盤31の移動に伴って液体吐出面14aに摺接させることで実施できる。
【0169】
そして、描画処理が終了すると、制御装置52は、再度、切換装置40を操作して充填液タンク25と送液チューブ41とを連通させるとともに、キャップ33を液滴吐出ヘッド14の液体吐出面14aにそれぞれ当接させて吸引ポンプ39により液滴吐出ヘッド14を吸引させる。これにより、液滴吐出ヘッド14の内部は、液体から充填液に再置換される。このように、液滴吐出ヘッド14に充填液を満たした状態で保存すれば、乾燥の早い液体であっても、液滴吐出ヘッド14内で固化することを考慮することなく使用することが可能になる。
【0170】
以上のように、本実施の形態では、液滴吐出ヘッド14に充填液を充填するステップを踏んで気泡を排出した後に、充填液を液体に置換するステップを踏むため、高粘度の液体を使用する場合でも気泡の存在に起因する吐出不良が生じることなく、安定した吐出特性を維持した状態で液体を吐出することができ、種々の粘度の液体を用いる工業用にも液滴吐出装置を広く展開することが可能になる。
【0171】
また、本実施の形態では、液体に含まれる溶剤成分を充填液として用いているので、充填液が充分に液体に置換されなかった場合でも実質的に液体の描画特性に悪影響が及ぶことを防止できる。加えて、液滴吐出ヘッド14のノズル近傍に固化した液体が付着していた場合でも、溶剤成分である充填液によりこの固形成分を溶解できるので、液体の吐出特性に悪影響を及ぼす固形物を除去してより安定した液体吐出特性を得ることができる。特に、本実施の形態では、液滴吐出ヘッド14を吸引することで液体または充填液を充填しており、液体タンク24や充填液タンク25側を加圧する場合に比較して充填箇所までの距離が短いので、圧力損失が少ない効果的な充填を実現することができるとともに、液滴吐出ヘッド14に付着した固形物や塵埃を容易に除去することができる。しかも、充填液が液体の一部を構成するものなので、充填液と液体とが混合された際に、いわゆる溶剤ショックにより液体から固形分が析出することも防止可能である。
【0172】
さらに、本実施の形態では、液滴吐出ヘッド14に充填する前に充填液及び液体を予め脱気しているので、液滴吐出ヘッド14に充填した直後には気泡が存在していなくとも時間の経過により充填液や液体から気泡が発生することを防止できるとともに、液滴吐出ヘッド14内に気泡が残留していた場合でもこれら充填液や液体が残留していた気泡を吸収することができ、気泡による液体吐出特性の低下を未然に回避することができる。
【0173】
また、本実施の形態では、充填された液体を描画処理後に充填液に再置換して液滴吐出ヘッド14を保管しているので、乾燥の早い液体であっても、液滴吐出ヘッド14内で固化することを考慮することなく使用することが可能になる。
【0174】
このようなフィルター製造装置1により製造されたカラーフィルターを擁する液晶表示デバイス等のデバイスに対しては、所定の液体吐出特性で描画処理が施されることで、所定のデバイス特性を確保することができる。
【0175】
なお、上記実施の形態において、脱気装置43が液体及び充填液の双方に対して脱気する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば個々に脱気装置を設ける構成としてもよい。また、上記実施の形態では、充填液として液体に含まれる溶剤成分を用いる構成としたが、これに限られず、例えば充填液タンクに加熱装置を付設し、液体を加熱したものを充填液としてもよい。この場合、粘度が低下した液体を液滴吐出ヘッド14に充填することで気泡が排出されるため、加熱した液体を描画処理に適した温度の描画用液体に置換すれば、上記溶剤成分を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0176】
また、カラーフィルタの製造方法としては、上記図16に示した方法に限られるものではなく各種方法を採用可能である。別形態の製造方法を図19に示す。例えば、無アルカリガラスからなる透明基板100の表面を、熱濃硫酸に過酸化水素水を1重量%添加した洗浄液で洗浄し、純水でリンスした後、エア乾燥を行って清浄表面を得る。そして、この表面に、スパッタ法によりクロム膜を所定の膜厚で形成し、金属層101を得た(図19(a)参照)。この金属層101の表面に、フォトレジストをスピンコートする。基板100はホットプレート上で、80℃で5分間乾燥し、フォトレジスト層102を形成した(図19(b)参照)。この基板表面に、所要のマトリクスパターン形状を描画したマスクフィルムを密着させ、紫外線で露光をおこなった。次に、これを、水酸化カリウムを含むアルカリ現像液に浸漬して、未露光の部分のフォトレジストを除去し、レジスト層102をパターニングした(図19(c)参照)。続いて、露出した金属層101を、塩酸を主成分とするエッチング液でエッチング除去する(図19(d)参照)とともに、クロム上のレジストを除去した。このようにして所定のマトリクスパターンを有する遮光層(ブラックマトリクス)110を得た(図19(e)参照)。
【0177】
この基板100上の全面に、さらにネガ型の透明アクリル系の感光性樹脂組成物103をやはりスピンコート法で塗布した(図19(f)参照)。プレベークした後、所定のマトリクスパターン形状を描画したマスクフィルムを用いて紫外線露光を行った。未露光部分の樹脂を、現像液で現像し、純水でリンスした後スピン乾燥した。最終乾燥としてのアフターベークを行い、樹脂部を十分硬化させ、バンク104を形成した(図19(g)参照)。この後、R・G・B各色のフィルタとなる材料を上記の液滴吐出装置を用いてバンク104内に吐出する。そして、基板100を加熱してフィルタ材料の硬化処理を行って、カラーフィルタ層を得た(図19(h)参照)。そして、このように製造されたカラーフィルタ基板に透明アクリル樹脂塗料を塗布して保護層120(オーバーコート層)を形成してカラーフィルタを得ることができる(図19(i)参照)。
【0178】
なお、上記実施形態では、たわみ振動モードの圧電振動子225を使用したヘッド部201を例示したが、本発明は、図20に例示する縦振動モードの圧電振動子161を用いたヘッド部(液滴吐出ヘッド)162を備えた液滴吐出装置にも適用することができる。
【0179】
このヘッド部162は、合成樹脂製の基台163と、この基台163の前面(図の左側に相当する)に貼着された流路ユニット164とを備えている。そして、この流路ユニット164は、ノズル開口165が穿設されたノズルプレート166と、振動板167と、流路形成板168とから構成されている。
【0180】
基台163は、前面と背面に開放された収容空間169が設けられたブロック状部材である。この収容空間169には、固定基板170に固定された圧電振動子161が収容されている。
【0181】
ノズルプレート166は、副走査方向に沿って多数のノズル開口165が穿設された薄い板状部材である。各ノズル開口165は、ドット形成密度に対応した所定ピッチで開設されている。振動板167は、圧電振動子161が当接する厚肉部としてのアイランド部171と、このアイランド部171の周囲を囲うように設けられ、弾性を有する薄肉部172とを備えた板状部材である。
【0182】
アイランド部171は、一つののノズル開口165に一つのアイランド部171が対応するように、所定ピッチで多数設けられている。
【0183】
流路形成板168は、圧力室173、共通液体室174、及び、これらの圧力室173と共通液体室174とを連通する液体供給路175を形成するための開口部が設けられている。
【0184】
そして、ノズルプレート166を流路形成板168の前面に配設するとともに、振動板167を背面側に配設し、ノズルプレート166と振動板167とにより流路形成板168を挟んだ状態で、接着等により一体化されて流路ユニット164が形成されている。
【0185】
この流路ユニット164では、ノズル開口165の背面側に圧力室173が形成され、この圧力室173の背面側に振動板167のアイランド部171が位置している。また、圧力室173と共通液体室174とが液体供給路175によって連通している。
【0186】
圧電振動子161の先端は、アイランド部171に背面側から当接され、この当接状態で圧電振動子161が基台163に固定されている。また、この圧電振動子161には、フレキシブルケーブルを介して駆動パルスや印字データ(SI)等が供給される。
【0187】
縦振動モードの圧電振動子161は、充電されると電界と直交する方向に収縮し、放電すると電界と直交する方向に伸長する特性を有する。したがって、このヘッド部162では、充電されることにより圧電振動子161は後方に収縮し、この収縮に伴ってアイランド部171が後方に引き戻され、収縮していた圧力室173が膨張する。この膨張に伴って共通液体室174の液体が液体供給路175を通って圧力室173内に流入する。一方、放電することにより圧電振動子161は前方に向けて伸長し、弾性板のアイランド部171が前方に押されて圧力室173が収縮する。この収縮に伴って圧力室173内の液体圧力が高くなる。
【0188】
このように、このヘッド部162では、圧電振動子161の充放電による電圧レベルと圧力室173の膨張収縮との関係が、図10に示したヘッド部1の場合と逆になっている。このヘッド部162では、圧力室173への液体の充填は電圧を上昇させることでおこなう。同様に、液滴の吐出は、電圧を下降させることにより行う。
【0189】
なお、本発明は、たわみ振動モードや縦振動モードの圧電振動子を用いたヘッド部を備えた液滴吐出装置のみならず、液体の加熱により圧力を発生させて液滴を吐出するようにしたヘッド部を備えた液滴吐出装置にも適用することができる。
【0190】
また、上記実施の形態では、吸引ポンプ等を有する吸引装置の負圧吸引により第1液体及び第2液体を液滴吐出ヘッドに充填させる構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば図21に示すように、液体供給菅205に加圧ポンプ等の加圧装置215を設け、ヘッド部201に供給される液体を加圧することで当該ヘッド部201に充填させる構成としてもよい。この場合も、負圧吸引により充填させる場合と同様に、ヘッド部201に充填すべき液体の粘度に応じて加圧条件(加圧力、加圧時間)を設定することで、最適な条件下で液体をヘッド部201に充填させることが可能になる。なお、加圧により液体をヘッド部201に充填させる際には、吸引ポンプ208は必ずしも必要ではないが、ヘッド部201からキャップ部材207に排出された液体を確実に回収するために用いることができる。
【0191】
また、上記実施の形態では、1種類の液体を基板上に吐出して描画(製膜)処理を行うものとして説明したが、これに限られるものではなく、一つのヘッド部201を用いて異なる種類の複数の液体を個別に吐出して基板上に製膜する構成としてもよい。例えば、基板上にレジスト及び金属配線を製膜する場合、上記の液体充填方法を用いてレジスト材料を含む第1液体をヘッド部201に充填するとともに基板上に吐出して製膜した後に、洗浄液としての機能も併せ持つアセトン等の第2液体を第1液体と置換し、さらにこの後に金属材料を含む第1液体を第2液体と置換してヘッド部201に充填させる。そして、ヘッド部201から基板上に金属材料を吐出して配線として製膜することも可能である。この場合、1台の装置で粘度の高い複数種類の液体を基板上に製膜することができ、生産効率を向上させることが可能になる。なお、ここで用いる第2液体は、複数の第1液体に対して、非反応性、相溶性を有することが好ましい。
【0192】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
【0193】
本発明のデバイス製造装置は、たとえば液晶表示デバイス用のカラーフィルターの製造に限定されるものではなく、たとえば、EL(エレクトロルミネッセンス)表示デバイスに応用が可能である。EL表示デバイスは、蛍光性の無機および有機化合物を含む薄膜を、陰極と陽極とで挟んだ構成を有し、前記薄膜に電子および正孔(ホール)を注入して再結合させることにより励起子(エキシトン)を生成させ、このエキシトンが失活する際の光の放出(蛍光・燐光)を利用して発光させる素子である。こうしたEL表示素子に用いられる蛍光性材料のうち、赤、緑および青色の発光色を呈する材料を本発明のデバイス製造装置を用いて、TFT等の素子基板上に液滴吐出パターニングすることで、自発光フルカラーEL表示デバイスを製造することができる。本発明におけるデバイスの範囲にはこのようなEL表示デバイスの基板をも含むものである。
【0194】
図22は、このような本発明の製造方法が適用されるデバイスの一例としての、有機EL装置の断面図を示した図である。
図22に示すようにこの有機EL装置301は、基板311、回路素子部321、画素電極331、バンク部341、発光素子351、陰極361(対向電極)、および封止基板371から構成された有機EL素子302に、フレキシブル基板(図示略)の配線および駆動IC(図示略)を接続したものである。回路素子部321は基板311上に形成され、複数の画素電極331が回路素子部321上に整列している。そして、各画素電極331間にはバンク部341が格子状に形成されており、バンク部341により生じた凹部開口344に、発光素子351が形成されている。陰極361は、バンク部341および発光素子351の上部全面に形成され、陰極361の上には、封止用基板371が積層されている。
【0195】
有機EL素子を含む有機EL装置301の製造プロセスは、バンク部341を形成するバンク部形成工程と、発光素子351を適切に形成するためのプラズマ処理工程と、発光素子351を形成する発光素子形成工程と、陰極361を形成する対向電極形成工程と、封止用基板371を陰極361上に積層して封止する封止工程とを備えている。
【0196】
発光素子形成工程は、凹部開口344、すなわち画素電極331上に正孔注入/輸送層352および発光層353を形成することにより発光素子351を形成するもので、正孔注入/輸送層形成工程と発光層形成工程とを具備している。そして、正孔注入/輸送層形成工程は、正孔注入/輸送層352を形成するための第1組成物(機能液)を各画素電極331上に吐出する第1液滴吐出工程と、吐出された第1組成物を乾燥させて正孔注入/輸送層352を形成する第1乾燥工程とを有し、発光層形成工程は、発光層353を形成するための第2組成物(機能液)を正孔注入/輸送層352の上に吐出する第2液滴吐出工程と、吐出された第2組成物を乾燥させて発光層353を形成する第2乾燥工程とを有している。この発光層形成工程では、上記の液滴吐出装置を用いて上記発光素子を形成している。
【0197】
この場合、本発明のデバイス製造装置は、EL材料が付着しやすいように、樹脂レジスト、画素電極および下層となる層の表面に対し、プラズマ、UV処理、カップリング等の表面処理を行う工程を有するものであってもよい。そして、本発明のデバイス製造装置を用いて製造したEL表示デバイスは、セグメント表示や全面同時発光の静止画表示、例えば絵、文字、ラベル等といったローインフォメーション分野への応用、または点・線・面形状をもった光源としても利用することができる。さらに、パッシブ駆動の表示素子をはじめ、TFT等のアクティブ素子を駆動に用いることで、高輝度で応答性の優れたフルカラー表示デバイスを得ることが可能である。さらに、本装置の液滴吐出パターニング技術に金属材料や絶縁材料を供すれば、金属配線や絶縁膜等のダイレクトな微細パターニングが可能となり、またこの金属配線形成技術を利用したPDP(プラズマディスプレイパネル)の製造、あるいは無線タグのアンテナ等の新規な高機能デバイスの作製にも応用できる。
【0198】
また、図示したフィルター製造装置の液滴吐出ヘッド14は、R(赤).G(緑).B(青)の内の1つの種類の液体を吐出することができるようになっているが、この内の2種類あるいは3種類の液体を同時に吐出することももちろんできる。
【0199】
本実施の形態に係るデバイスが組み込まれる電子機器としては、パーソナルコンピュータや携帯型電話機、電子手帳、ページャ、POS端末、ICカード、ミニディスクプレーヤ、液晶プロジェクタ、およびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファイダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、タッチパネルを備えた装置、時計、ゲーム機器など様々な電子機器が挙げられる。例えば、図23(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図23(a)において、符号600は携帯電話本体を示し、符号601は上記のカラーフィルタを用いた表示部を示している。図23(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図23(b)において、符号700は情報処理装置、符号701はキーボードなどの入力部、符号703は情報処理装置本体、符号702は上記のカラーフィルタを用いた表示部を示している。図23(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図23(c)において、符号800は時計本体を示し、符号801は上記のカラーフィルタを用いた表示部を示している。図23(a)〜(c)に示す電子機器は、上記実施形態のカラーフィルタを備えているので、高品質、且つ高スループットで製造可能なカラーフィルタを備えた電子機器を実現することができる。
【0200】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では第1液体と、これよりも粘度の低い第2液体とを選択的にヘッド部に供給可能として、ヘッド部への液体の初期充填の際には、まず初めに低粘度の第2液体をヘッド部に充填してから、充填された第2液体を第1液体で置換することができるので、第1液体の粘度が高い場合においても、ヘッド部に形成された複雑な構造を有する液体流路の内部に、気泡を残留させることなく第1液体を確実に充填することができる。
【0201】
また、液滴吐出装置を用いて所定の処理を終了したら、ヘッド部の内部の第1液体を排出して低粘度の第2液体と置換することができるので、休止期間後に液滴吐出装置を再使用する場合でも、ヘッド部における液体の目詰まり等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す図であって、液滴吐出装置の概略構成図である。
【図2】 図1に示した液滴吐出装置においてキャップ部材によりヘッド部のノズル形成面を封止した状態を示した図である。
【図3】 図1に示した液滴吐出装置のヘッド部の詳細構造を示した断面図。
【図4】 (a)〜(f)は、図1に示した液滴吐出装置においてヘッド部に液体を充填するための方法を順次説明するための図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態を示す図であって、光センサを有する液滴吐出装置の概略構成図である。
【図6】 図5に示した液滴吐出装置においてキャップ部材によりヘッド部のノズル形成面を封止した状態を示した図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態を示す図であって、中粘度液収容部を有する液滴吐出装置の概略構成図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態を示す図であって、フィルター製造装置の概略平面図である。
【図9】 液滴吐出ヘッドを支持する支持板の平面図である。
【図10】 図9における右側面図である。
【図11】 製膜装置を構成する液体システムの概略平面図である。
【図12】 図11における正面図である。
【図13】 液体システムを構成するキャップユニットの概略正面図である。
【図14】 キャップを支持する支持板の平面図である。
【図15】 液体ユニットの概略構成図である。
【図16】 基板を用いてカラーフィルターを製造する一例を示す図である。
【図17】 基板と基板上のカラーフィルター領域の一部を示す図である。
【図18】 本発明を用いて製造されたカラーフィルタを備えた液晶パネルの断面図である。
【図19】 (a)〜(i)はカラーフィルターを製造する一例を示す図である。
【図20】 図1に示した液滴吐出装置のヘッド部の他の例の詳細構造を示した断面図である。
【図21】 加圧装置を有する液滴吐出装置の概略構成図である。
【図22】 本発明の製造方法が適用される有機EL装置の断面図である。
【図23】 表示デバイスを備えた電子機器の一例を示す図であり、(a)は携帯電話、(b)は腕時計型電子機器、(c)は携帯型情報処理装置のそれぞれ斜視図である。
【符号の説明】
L1 高粘度液(第1液体)、L2 低粘度液(第2液体)、L3 中粘度液(第3液体)、M 分岐点、S 密閉空間、1 フィルター製造装置(デバイス製造装置)、2b、2d、2f 描画装置(液滴吐出装置)、14 液滴吐出ヘッド、39、208 吸引ポンプ、40、206 切換装置、43 脱気装置、52 制御装置、100 基板、162、201 ヘッド部(液滴吐出ヘッド)、201a ノズル形成面、202 液体収容部、203 高粘度液収容部(第1収容部)、204 低粘度液収容部(第2収容部)、205 液体供給菅(液体供給路部)、205a 第1分岐路、205b 第2分岐路、205c 第3分岐路、206a 第1弁、206b 第2弁、206c 第3弁、207 キャップ部材、209 温度センサ、211 レーザー装置、212 光センサ、213 ノズル開口、214 中粘度液収容部(第3収容部)、215 加圧装置

Claims (42)

  1. 液滴吐出ヘッドに充填された液体を吐出する液滴吐出装置であって、
    前記液滴吐出ヘッドに第1液体と、該第1液体よりも低粘度の第2液体とを切り換えて充填させる充填装置を有し、
    前記充填装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、
    前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、
    前記第1収容部からの前記第1液体の供給と前記第2収容部からの前記第2液体の供給とを切り換える切換装置とを備え、
    前記第1液体と前記第2液体とは互いに色が異なる液体であり、前記液体供給路部は、少なくとも前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点の部分が透明材料で形成され、
    前記液体供給路部の前記分岐点の透明部分を介して前記液体供給路部の内部の液体を検出する光センサをさらに有することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記切換装置は、前記第1分岐路に設けられた第1弁及び前記第2分岐路に設けられた第2弁を有することを特徴とする請求項記載の液滴吐出装置。
  3. 前記第1分岐路は前記第2分岐路よりも短いことを特徴とする請求項1または2記載の液滴吐出装置。
  4. 前記第1分岐路は前記第2分岐路よりも太いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第1液体と前記第2液体とは互いに相分離しない液体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記第2液体は、前記第1液体の溶媒であることを特徴とする請求項記載の液滴吐出装置。
  7. 前記第2液体は、前記液滴吐出ヘッドの液体流路を構成する部材に対して濡れ性が高いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記第2液体は、前記液滴吐出ヘッドの洗浄に用いられる洗浄液を兼ねていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記第2液体は、前記第1液体を加熱したものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記第1液体の粘度が10mPa・s乃至50mPa・sであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記第2液体の粘度が4mPa・s以下であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  12. 前記液体収容部は、前記第1液体よりも粘度が低く前記第2液体よりも粘度が高い第3液体を収容する第3収容部を有し、
    前記液体供給路部は、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第3収容部に連通する第3分岐路を有し、
    前記切換装置は、前記第1収容部からの前記第1液体の供給と前記第2収容部からの前記第2液体の供給と前記第3収容部からの前記第3液体の供給とを切り換えることを特徴とする請求項に記載の液滴吐出装置。
  13. 前記切換装置は、前記第1分岐路に設けられた第1弁、前記第2分岐路に設けられた第2弁、及び前記第3分岐路に設けられた第3弁を有することを特徴とする請求項12記載の液滴吐出装置。
  14. 前記第2液体は前記第3液体の溶媒であり、前記第3液体は前記第1液体の溶媒であることを特徴とする請求項12又は13に記載の液滴吐出装置。
  15. 前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を加圧して前記液滴吐出ヘッドに充填させる加圧装置を備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  16. 前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する加圧条件を設定することを特徴とする請求項15記載の液滴吐出装置。
  17. 負圧吸引により前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を該液滴吐出ヘッドに充填させる吸引装置を備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  18. 前記吸引装置は、前記液滴吐出ヘッドのノズル形成面に押し当てられて前記ノズル形成面との間に密閉空間を形成するキャップ部材と、前記密閉空間を負圧にする吸引ポンプと、を備えたことを特徴とする請求項17記載の液滴吐出装置。
  19. 前記キャップ部材の少なくとも液体に接触する部分が耐液性を有することを特徴とする請求項18記載の液滴吐出装置。
  20. 前記液滴吐出装置の周囲温度を測定する温度センサをさらに有し、前記温度センサにより測定された前記周囲温度に応じて前記吸引ポンプの吸引量を制御するようにしたことを特徴とする請求項18又は19に記載の液滴吐出装置。
  21. 前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する吸引条件を設定することを特徴とする請求項17乃至20のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  22. 前記液滴吐出ヘッドに形成されたノズル開口から吐出された液滴を検出するレーザー手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至21のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  23. 前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を前記液滴吐出ヘッドに充填する前に脱気する脱気装置を有することを特徴とする請求項1乃至22のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  24. 前記第1液体の吐出処理後に、前記液滴吐出ヘッドに充填された前記第1液体を前記第2液体に再置換するように前記充填装置を制御する制御装置を有することを特徴とする請求項1乃至23のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  25. 液滴吐出ヘッドから吐出された液体を基板に着弾させて前記基板に製膜処理を施す液滴吐出装置を有するデバイス製造装置であって、
    前記液滴吐出装置として、請求項1から請求項24のいずれか1項に記載された液滴吐出装置が用いられることを特徴とするデバイス製造装置。
  26. 異なる種類の複数の液体をそれぞれ前記第1液体として用い、各液体を吐出して前記基板上にそれぞれ製膜することを特徴とする請求項25記載のデバイス製造装置。
  27. 液滴吐出ヘッドに充填された液体を吐出する液滴吐出装置に対して、前記液滴吐出ヘッドに第1液体を充填する方法であって、
    前記第1液体よりも低粘度の第2液体を前記液滴吐出ヘッドに充填するステップと、
    該液滴吐出ヘッドに充填された前記第2液体を前記第1液体に置換するステップと、
    を含み、
    前記液滴吐出装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、
    前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、を備え、
    前記液滴吐出ヘッドの内部に液体が充填されていない状態において、前記第1収容部から前記第1液体を供給して前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点まで前記 液体供給路部の内部に前記第1液体を充填し、
    前記第1収容部からの前記第1液体の供給を止めると共に前記第2収容部から前記第2液体を供給して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第2液体を充填し、
    前記第2収容部からの前記第2液体の供給を止めると共に前記第1収容部から前記第1液体を供給し、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填された前記第2液体を前記液滴吐出ヘッドに形成されたノズル開口から排出しながら前記第1液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第2液体を前記第1液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第1液体を充填し、
    前記第1液体と前記第2液体とは互いに色が異なる液体であり、前記液体供給路部は、少なくとも前記第1分岐路と前記第2分岐路とが合流する分岐点の部分が透明材料で形成され、
    前記液体供給路部の前記分岐点の透明部分を介して前記液体供給路部の内部の液体を検出する光センサをさらに有し、
    前記分岐点まで前記液体供給路部の内部に前記第1液体を充填する際に、前記分岐点に前記第1液体が到達したことを前記光センサによって検出したら前記第1収容部からの前記第1液体の供給を停止することを特徴とする液滴吐出装置の液体充填方法。
  28. 前記第1液体の吐出処理後に、前記液滴吐出ヘッドに充填された前記第1液体を前記第2液体に再置換して充填するステップを含むことを特徴とする請求項27記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  29. 前記液体収容部は、前記第1液体よりも粘度が低く前記第2液体よりも粘度が高い第3液体を収容する第3収容部を有し、
    前記液体供給路部は、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第3収容部に連通する第3分岐路を有し、
    前記液滴吐出ヘッドの内部に液体が充填されていない状態において、前記第1収容部から前記第1液体を供給し、前記第1分岐路、前記第2分岐路及び前記第3分岐路が合流する分岐点に前記第1液体が到達したら前記第1収容部からの前記第1液体の供給を停止し、一方、前記第3収容部から前記第3液体を供給して前記分岐点に前記第3液体が到達したら前記第3収容部からの前記第3液体の供給を停止し、
    前記第2収容部から前記液体供給路部を介して前記液滴吐出ヘッドに前記第2液体を供給し、前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第2液体を充填し、
    前記第2収容部からの前記第2液体の供給を止めると共に前記第3収容部から前記第3液体を供給し、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填された前記第2液体を前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口から排出しながら前記第3液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第2液体を前記第3液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第3液体を充填し、
    前記第3収容部からの前記第3液体の供給を停止すると共に前記第1収容部から前記第1液体を供給し、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填された前記第3液体を前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口から排出しながら前記第1液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第3液体を前記第1液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第1液体を充填することを特徴とする請求項27又は28に記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  30. 前記液体収容部からの液体の供給は、該液体を加圧することによって行われることを特徴とする請求項27乃至29のいずれか一項に記載の記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  31. 前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する加圧条件を設定することを特徴とする請求項30記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  32. 前記液体収容部からの液体の供給は、前記液滴吐出ヘッドのノズル形成面にキャップ部材を押し当てて形成した密閉空間を負圧にすることによって行われることを特徴とする請求項27乃至29のいずれか一項に記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  33. 前記液滴吐出ヘッドに供給される液体の粘度に基づいて、前記液体に対する負圧吸引条件を設定することを特徴とする請求項32記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  34. 前記液滴吐出装置は、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容部であって、前記第1液体を収容する第1収容部と、前記第2液体を収容する第2収容部と、を有する液体収容部と、
    前記液滴吐出ヘッドと前記液体収容部とを接続して前記液滴吐出ヘッドへの液体の供給路を形成する液体供給路部であって、先端側が前記液滴吐出ヘッドに連通すると共に基端側が前記第1収容部に連通する第1分岐路と前記第2収容部に連通する第2分岐路とに分岐している液体供給路部と、を備え、
    前記液滴吐出ヘッドから前記第1液体を吐出して所定の作業を行った後、前記第1収容部から前記液滴吐出ヘッドへの前記第1液体の供給を止めると共に前記第2収容部から前記第2液体を供給して、前記液滴吐出ヘッド及び前記液体供給路部の内部に充填されている前記第1液体を前記液滴吐出ヘッドに形成されたノズル開口から排出しながら前記第2液体を前記液滴吐出ヘッドに導いて、前記液滴吐出ヘッドの内部の前記第1液体を前記第2液体と置換して前記液滴吐出ヘッドの内部に前記第2液体を充填することを特徴とする請求項28記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  35. 前記液滴吐出ヘッドに供給される液体を前記液滴吐出ヘッドに充填する前に脱気するステップを有することを特徴とする請求項27乃至34のいずれか一項に記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  36. 前記第1液体と前記第2液体とは互いに相分離しない液体であることを特徴とする請求項27乃至35のいずれか一項に記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  37. 前記第2液体は、前記第1液体の溶媒であることを特徴とする請求項36記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  38. 前記第2液体は、前記第1液体を加熱したものであることを特徴とする請求項27乃至35のいずれか一項に記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  39. 前記第1液体の粘度が10mPa・s乃至50mPa・sであることを特徴とする請求項27乃至38のいずれか一項に記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  40. 前記第2液体の粘度が4mPa・s以下であることを特徴とする請求項27乃至39のいずれか一項に記載の液滴吐出装置の液体充填方法。
  41. 液体を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置を用いてデバイスを製造する方法であって、
    請求項27から40のいずれか1項に記載の液体充填方法により、前記液滴吐出ヘッドに前記液体を充填する工程を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  42. 異なる種類の複数の液体をそれぞれ前記第1液体として用い、各液体を吐出して前記基板上にそれぞれ製膜することを特徴とする請求項41記載のデバイス製造方法。
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