JP4237790B2 - レンズユニットおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

この発明は、レンズユニットおよび撮像装置に関し、詳しくは小型のレンズユニットおよびそれを用いた撮像装置に関する。
従来、レンズユニットとしては、図8に示すように、2つ以上レンズ群を光軸方向に駆動するズーム機能を有するものがある(例えば、特開2003−270509号公報(特許文献1)参照)。なお、図8において、Z方向が撮像素子側であり、−Z方向が被写体側である。
図8に示すズーム機能を有するレンズユニットは、第1レンズ群50を保持する第1レンズホルダ51および第2レンズ群52を保持する第2レンズホルダ53を有している。上記第1レンズホルダ51は、第1ガイド軸54によって光軸方向(Z方向)に案内される。また、第2レンズホルダ53は第2ガイド軸55によって光軸方向に案内される。こうして、第1レンズホルダ51および第2レンズホルダ53は、2本の第1,第2ガイド軸55,56に沿って光軸方向に移動可能になっている。上記第1レンズホルダ51と上記第2レンズホルダ53には、駆動手段(図示せず)が設けてあり、光軸方向に移動可能になっている。第1レンズホルダ51と第2レンズホルダ53は相互に移動するため、近接することがある。
しかしながら、上記ズーム機能を有するレンズユニットでは、次のような問題がある。レンズホルダが相互に近づくとき、ホルダ同士が接触することを避けるためにスペースを必要とする。したがって、機器の短縮化が困難であり、このスペースを設けることを考慮した光学設計を行う必要がある。
また、従来の他のレンズユニットとしては、レンズの表面に樹脂を接着するいわゆるハイブリッドレンズを使用するものがある。このハイブリッドレンズを用いることにより光学設計の自由度が大きくなり、光学全長を小さくする設計が可能となっている。したがって、レンズユニットの全長を短縮化することが可能となる。
図9は上記ハイブリッドレンズ69の断面図を示している。図9に示すように、レンズ70の光学面71に樹脂を塗布して、型による成型を行うため、レンズ70の光学面以外のコバ72に樹脂はみ出し部73が発生する。この樹脂はみ出し部73は光軸方向に厚さを有する。
このようなハイブリッドレンズ69を用いると、次の(1)〜(5)のような問題がある。
(1) 樹脂はみ出し部73は光軸方向にも厚さがあるため、他の部材をハイブリッドレンズ69に近づけることが困難である。
(2) 樹脂はみ出し部73の光軸方向厚さをコントロールすることが困難であるため、近接する他レンズ群との距離を多くとる必要がある。
(3) 樹脂はみ出し部73を物理的に除去すると発塵するため、レンズユニットの光学的な特性に影響を及ぼす。
(4) この樹脂はみ出し部73を避けて、部材を配置する必要があるため、他の部材を小さくする必要がある。
(5) 樹脂はみ出し部73が発生しないように樹脂量を少なくして成型すると、樹脂の未充填不良が発生する。
特開2003−270509号公報
そこで、この発明の課題は、省スペース化が図れ、かつ、光学特性に優れた小型のレンズユニットおよびそのレンズユニットを用いた撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のレンズユニットは、
少なくとも一方の光学面の一部が樹脂により形成された第1レンズと、
上記第1レンズを保持する第1支持部材と、
上記第1レンズの上記樹脂形成側かつ光軸方向に間隔をあけて配置された第2レンズと、
上記第2レンズを保持する第2持部材と
を備え、
上記第1レンズと上記第2レンズが相対的に移動可能であり、上記第1レンズの上記樹脂のはみ出し部の少なくとも一部が出入可能な凹部を上記第2持部材に設け、
上記第1レンズと上記第2レンズが接近した状態で、上記第1レンズと上記第2レンズが光軸方向にオーバーラップすると共に、
上記第2レンズと上記第2持部材の外周との間で、上記第1レンズの上記樹脂のはみ出し部と上記第2持部材が光軸方向にオーバーラップし、
上記第1支持部材は、上記第1レンズの円周部の一部のみを支持すると共に、
上記第1支持部材は、撮像面側に光軸方向に対して略垂直な端面が形成され、上記端面が上記第1レンズの撮像面側の面よりも被写体側に配置され
上記第1支持部材の撮像面側の上記端面と、上記第1,第2支持部材を支持する基部に設けられた固定部の被写体側の光軸方向に対して略垂直な面とが光軸方向に対して略垂直な面上で接触して、上記第1,第2支持部材を支持する基部に対して上記第1レンズが光軸に垂直な面内で任意に位置決め可能に固定されていることを特徴とする。
上記構成のレンズユニットによれば、上記第1レンズと第2レンズを相対的に移動させて、第1レンズの樹脂のはみ出し部の少なくとも一部が、第2レンズを保持する第2支持部材に設けられた凹部に出入可能とすることにより、第1レンズの樹脂のはみ出し部と第2支持部材とを容易に光軸方向にオーバーラップさせることができ、装置全体を短縮することが可能となる。これにより、携帯機器の薄型化が可能となり、利便性が増す。また、第1レンズと第2レンズを接近させることが可能となるため、光学設計の自由度が大きくなる。また、上記第1レンズの樹脂のはみ出し部分を小さくしたり除去したりする必要がないので、はみ出しが大きいために不良となっていた樹脂部材を利用することができる。さらに、上記第1支持部材の樹脂量を多くすることが可能となり、成型時の未充填不良を低減でき、樹脂部分の作成ばらつきを許容することもできる。
したがって、省スペース化が図れ、かつ、光学特性に優れた小型のレンズユニットを実現できる。なお、この発明のレンズユニットには、第2レンズが移動可能なズーム機能を有するレンズユニットに適用してもよいし、第1,第2レンズ群が固定されたレンズユニットや、収納のために第1,第2レンズ群が可動するレンズユニット等に適用してもよい。
また、上記第1レンズと第2レンズを光軸方向にオーバーラップさせることによって、光軸方向を短くできる。
また、上記第2レンズと第2持部材の外周との間で、第1レンズの上記樹脂のはみ出し部と第2持部材が光軸方向にオーバーラップすることによって、第2レンズの光学特性に影響することがなく、第2レンズの性能を最大限利用できる。
また、上記第1支持部材が第1レンズの円周部のみを支持することによって、第1レンズの光学特性に影響することがなく、第1レンズの性能を最大限利用できる。また、第1支持部材をユニットに固定するときに第1支持部材の撮像面側とユニットの被写体側面で設置するとき、第1支持部材の厚みを薄くすることによりユニットの厚みを大きくすることが可能となるため、ユニットの剛性を増すことが可能となり、ユーザーの第1レンズに対する押圧による光学特性不具合が減少する。また、撮像装置の組み立てにおいて、第1支持部材の位置調整が外部から容易となり、撮像装置の光学特性を最適化することが可能となるため、組み立て不良を低減することが可能となる。また、第1支持部材によりユニットを蓋することが可能であるため、防塵効果が増し、入埃による光学特性劣化を低減することが可能となる。
また、上記第1レンズの撮像面側の面より被写体側に第1支持部材を配置することによって、第1支持部材を光軸方向の厚さを薄くして、第2持部材の外周部を光軸方向に厚くすることが可能となる。これにより、第2持部材の剛性が向上して、レンズの割れ、第2持部材自身の割れやたわみを防止することが可能である。したがって、第2持部材のたわみが小さくなり、レンズの光学特性の劣化が小さくなる。
また、この発明の撮像装置では、上記のレンズユニットを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、省スペース化が図れ、かつ、光学特性に優れた小型の上記レンズユニットを用いることによって、小型で高性能な撮像装置が得られる。
以上より明らかなように、この発明のレンズユニットによれば、省スペース化が図れ、かつ、光学特性に優れた小型のレンズユニットを実現することができる。
また、この発明の撮像装置によれば、省スペース化が図れ、かつ、光学特性に優れた小型の上記レンズユニットを用いることによって、小型で高性能な撮像装置を実現することができる。
以下、この発明のレンズユニットおよび撮像装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態のレンズユニットの斜視図である。ここで、Z軸方向を光軸方向とする一方、X軸およびY軸の方向を撮像面に平行な平面の延在方向とする。なお、上記撮像面は、撮像素子16上に設定されている。また、図2Aは、図1に示すレンズユニット10のZY面の断面をX軸方向から見た図である。
図1,図2Aに示すように、レンズユニット10は、XZ平面に平行な略長方形の板状の基部14と、その基部14の被写体側の一辺に、基部14の平面に対して略直角なXY平面に平行に立設された第1レンズ群用固定部15と、その基部14の撮像面側の一辺に、基部14の平面に対して略直角なXY平面に平行に立設された第3レンズホルダ11とを有する。上記基部14と第1レンズ群用固定部15と第3レンズホルダ11は、樹脂成形により一体に形成されている。
また、第1レンズ群用固定部15に第1レンズ群1が固着されている。この第1レンズ群1は、第1支持部材の一例としての第1レンズホルダ3と第1レンズ2で構成されている。
また、第1レンズ群用固定部15と第3レンズホルダ11との間に、一端が第1レンズ群用固定部15に固定され、他端が第3レンズホルダ11に固定された主ガイド軸7を配置している。また、図示しないが、第1レンズ群用固定部15と第3レンズホルダ11との間に、一端が第1レンズ群用固定部15に固定され、他端が第3レンズホルダ11に固定された第2のガイド軸を、主ガイド軸7に対して略平行に所定の間隔をあけて配置している。
また、第1レンズ群用固定部15と第3レンズホルダ11との間に、主ガイド軸7と第2のガイド軸(図示せず)により光軸方向に案内される第2レンズ群5を配置している。この第2レンズ群5は、第2レンズ6と、その第2レンズ6を支持する第2支持部材の一例としての第2レンズホルダ4で構成されている。上記第2レンズ6は、第1レンズ2の撮像面側かつ光軸方向に間隔をあけて配置されている。
また、第3レンズホルダ11に第3レンズ12が保持され、第3レンズ12と第3レンズホルダ11で第3レンズ群13を構成している。
そして、第3レンズホルダ11のZ軸方向(光軸方向)外側に撮像素子16を配置している。
このように、上記レンズユニット10は、略直方体から1つのXZ平面と1つのYZ平面とを除いた外形を有しており、上記1つのXZ平面と1つのYZ平面を除いた平面は、夫々略垂直方向に接続されている。また、Z軸方向(光軸方向)の被写体側から撮像素子16側に向けて、第1レンズ群1と第2レンズ群5と第3レンズ群13が光軸に沿って順に設置されている。
上記第2レンズホルダ4は、Z軸方向(光軸方向)に平行な主ガイド軸7が貫通する貫通穴21(図4に示す)が設けられ、その貫通穴21に主ガイド軸7が貫通している。また、第2レンズホルダ4は、もう1つの第2のガイド軸(図示せず)によりXY平面に回転方向を抑制されている。したがって、主ガイド軸7に沿って第2レンズホルダ4はZ軸方向に移動可能となっている。
図2Bは第2レンズ群5がZ軸方向(光軸方向)に沿って被写体側に移動した様子を示している。このように、第2レンズ群5は、撮像面側から被写体側および被写体側から撮像面側に移動可能となっている。この第1実施形態では、第2レンズ群5を移動させる移動手段については記載しない。
図3は第1レンズ群1の撮像面側から見た斜視図を示している。この第1レンズ群1の第1レンズ2の撮像面側は凹レンズとなっている。また、第1レンズ2は、撮像面側のレンズ面上に樹脂32からなる樹脂レンズ面が形成されたハイブリッドレンズである。上記第1レンズ2の樹脂32が形成されている面側のコバ31に、樹脂レンズ面を形成する上で必要な樹脂量以上の樹脂がはみ出して、環状の樹脂はみ出し部33を形成している。この樹脂はみ出し部33は、コバ31よりZ軸方向(光軸方向)かつ撮像面側に突出している。なお、第1レンズは、撮像面側の光学面の一部が樹脂により形成されたものでもよい。
この樹脂はみ出し部33が光軸方向に厚みを持たないようにするには、レンズの径を大きくし、有効径外に不要な樹脂が溜まるようにする必要がある。しかし、小型の携帯機器に搭載されているレンズユニットでは、レンズ径を大きくすることはできない。また、この樹脂はみ出し部33は、樹脂レンズ面を形成した後に物理的に除去可能であるが、除去することにより発塵し、撮像に塵の影や、第2レンズホルダ4を駆動させる駆動部の摺動部分に挟まって駆動不良が発生する。したがって、図3のように樹脂はみ出し部33が形成されたままとしている。
第1レンズホルダ3は、第1レンズ2と略同じ径の貫通穴を有し、XY面と平行な2つの面を有する。この第1レンズホルダ3は、第1レンズ2の外周部の被写体側の一部を支持している。具体的には、第1レンズホルダ3は、第1レンズ2の光軸方向の厚みの略半分(被写体側)を支持している。したがって、第1レンズ2の撮像面側の外径部は、第1レンズホルダ3と接触していない。また、この第1レンズホルダ3の被写体側のXY面が、第1レンズ群用固定部15のXY面の撮像面側に固着されている。
したがって、レンズユニット10の第1レンズ群用固定部15と第1レンズ2との位置決めは、第1レンズホルダ3を介して行われる。また、第1レンズホルダ3と第1レンズ群用固定部15とはXY面上で接触するため、XY面内つまり光軸に垂直な面内で任意に位置決めが可能となっている。第1レンズホルダ3は、第1レンズ群用固定部15の被写体側にあるため、外部からの治具により第1レンズ群用固定部15との位置決めを行いやすい。
図4は第2レンズ群5を被写体側から見た斜視図を示している。図4に示すように、第2レンズホルダ4は、光軸に平行かつ主ガイド軸7が貫通する貫通穴21が設けられている。また、第2レンズホルダ4は、XY平面において回転を防止するための第2のガイド軸(図示せず)が通る溝22が形成されている。上記第2レンズホルダ4は、被写体側のXY平面である第2レンズホルダ面20に対してZ軸方向(光軸方向)かつ撮像面側に、凹部の一例としての第2レンズホルダ窪み8が形成されている。この第2レンズホルダ窪み8は、第2レンズ6の周囲に同心円状に形成されており、第2レンズホルダ窪み8の深さは、第2レンズ6のコバ部から第2レンズホルダ面20までの距離である。また、第2レンズホルダ窪み8の直径は、第1レンズ2の直径以下で、かつ、第1レンズ2の樹脂はみ出し部33が形成されているコバ面の環状領域の直径より大きくしている。
図5は第1レンズ群1と第2レンズ群5とが最も近接したときの状態を示している。図5に示すように、第2レンズホルダ4第2レンズホルダ窪み8内に、第1レンズ2の樹脂はみ出し部33が没入して、第1レンズ2の樹脂はみ出し部33と第2レンズホルダ4がZ軸方向(光軸方向)にオーバーラップしている。したがって、第2レンズホルダ4のZ軸方向の厚みを、第1レンズ2と接触しない程度にまで大きくすることが可能となる。また、樹脂はみ出し部33は、他のいかなる部材とも接触することなく形成することが可能となる。
このように、上記構成のレンズユニット10によれば、樹脂はみ出し部33と第2レンズホルダ4の接触を避けることが可能となり、接触によりもたらされる樹脂の発塵を防止することができる。また、ハイブリッドレンズ(第1レンズ2)と可動レンズ(第2レンズ6)との距離を小さくすることが可能となるため、レンズ設計の自由度が増して、利便性が向上する。また、ハイブリッドレンズである第1レンズ2の樹脂はみ出し部33を大きくすることが可能であるため、樹脂の成型時においてレンズ面に塗布する樹脂を多くすることができ、樹脂の未充填の成型不良を低減することができる。
したがって、省スペース化が図れ、かつ、光学特性に優れた小型のレンズユニットを実現することができる。
また、上記第2レンズホルダ4に設けられた凹部としての第2レンズホルダ窪み8に、第1レンズ2と第2レンズ6が接近した状態で第1レンズ2の樹脂はみ出し部33が没入することによって、第1レンズ2の樹脂はみ出し部33と第2レンズホルダ4とを容易に光軸方向にオーバーラップさせることができる。
また、上記第2レンズ6と第1レンズ2を光軸方向にオーバーラップさせることによって、光軸方向を短くできる。
また、上記第2レンズ6と第2レンズホルダ4の外周との間で、第1レンズ2の樹脂はみ出し部33と第2レンズホルダ4が光軸方向にオーバーラップすることによって、第2レンズ6の光学特性に影響することがなく、第2レンズ6の性能を最大限利用することができる。
また、上記第1レンズホルダ3が第1レンズ2の円周部のみを支持することによって、第1レンズ2の光学特性に影響することがなく、第1レンズ2の性能を最大限利用することができる。
また、上記第1レンズ2の撮像面側の面より被写体側に第1レンズホルダ3を配置することによって、第1レンズホルダ3を光軸方向の厚さを薄くして、第2レンズホルダ4の外周部を光軸方向に厚くすることが可能となる。第2レンズホルダ4の外周部を光軸方向に厚くすることで、第2レンズホルダ4の剛性が向上して、レンズの割れ、第2レンズホルダ4自身の割れやたわみを防止することが可能となる。これにより、第2レンズホルダ4のたわみが小さくなり、レンズの光学特性の劣化が小さくなる。
さらに、上記レンズユニット10を用いることによって、小型で高性能な撮像装置を実現することができる。
また、上記第1実施形態では、狭小な空間において、第2レンズ群5が可動して、連続性を有するズーム動作を行うことができる。また、第2レンズ群5が第1レンズ群1に接近することによって、第2レンズ群5以外のレンズ群の組立誤差を吸収できる。
〔第2実施形態〕
図6はこの発明の第2実施形態のレンズユニットの斜視図である。この第2実施形態のレンズユニットは、第3レンズ群120を除いて第1実施形態のレンズユニットと同一の構成をしている。ここで、Z軸方向を光軸方向とする一方、X軸およびY軸の方向を撮像面に平行な平面の延在方向とする。なお、上記撮像面は、撮像素子116上に設定されている。また、図7Aは、図6に示すレンズユニット110のZY面の断面をX軸方向から見た図である。
図6,図7Aに示すように、レンズユニット110は、XZ平面に平行な略長方形の板状の基部114と、その基部114の被写体側の一辺に、基部114の平面に対して略直角なXY平面に平行に立設された第1レンズ群用固定部115と、その基部114の撮像面側の一辺に、基部114の平面に対して略直角なXY平面に平行に立設された第4レンズホルダ111とを有する。上記基部114と第1レンズ群用固定部115と第4レンズホルダ111は、樹脂成形により一体に形成されている。
また、第1レンズ群用固定部115に第1レンズ群101が固着されている。この第1レンズ群101は、第1支持部材の一例としての第1レンズホルダ103と第1レンズ102で構成されている。
また、第1レンズ群用固定部115と第4レンズホルダ111との間に、一端が第1レンズ群用固定部115に固定され、他端が第4レンズホルダ111に固定された主ガイド軸107を配置している。また、図示しないが、第1レンズ群用固定部115と第4レンズホルダ111との間に、一端が第1レンズ群用固定部115に固定され、他端が第4レンズホルダ111に固定された第2のガイド軸を、主ガイド軸107に対して略平行に所定の間隔をあけて配置している。
また、第1レンズ群用固定部115と第4レンズホルダ111との間に、主ガイド軸107と第2のガイド軸(図示せず)により光軸方向に案内される第2レンズ群105,第3レンズ群120を第1レンズ群101側から順に配置している。
上記第2レンズ群105は、第2レンズ106と、その第2レンズ106を支持する第2支持部材の一例としての第2レンズホルダ104で構成されている。上記第2レンズ106は、第1レンズ102の撮像面側かつ光軸方向に間隔をあけて配置されている。
また、上記第3レンズ群120は、第1レンズ群101側から順に配列されたレンズ131,132と、そのレンズ131,132を保持するレンズホルダ123,124とレンズホルダ122に搭載されているシャッター121で構成されている。
また、第4レンズホルダ111に第3レンズ112が保持され、第3レンズ112と第4レンズホルダ111で第4レンズ群113を構成している。
そして、第4レンズホルダ111のZ軸方向(光軸方向)外側に撮像素子116を配置している。
このように、上記レンズユニット110は、略直方体から1つのXZ平面と1つのYZ平面とを除いた外形を有しており、上記1つのXZ平面と1つのYZ平面を除いた平面は、夫々略垂直方向に接続されている。また、Z軸方向(光軸方向)の被写体側から撮像素子116側に向けて、第1レンズ群101と第2レンズ群105と第3レンズ群120と第4レンズ群113が光軸に沿って順に設置されている。
上記第2レンズホルダ104は、Z軸方向(光軸方向)に平行な主ガイド軸107が貫通する貫通穴が設けられ、その貫通穴に主ガイド軸107が貫通している。また、第2レンズホルダ104は、もう1つの第2のガイド軸(図示せず)によりXY平面に回転方向を抑制されている。したがって、主ガイド軸107に沿って第2レンズホルダ104はZ軸方向に移動可能となっている。
また、上記第3レンズ群120のレンズホルダ122は、Z軸方向(光軸方向)に平行な主ガイド軸107が貫通する貫通穴が設けられ、その貫通穴に主ガイド軸107が貫通している。また、レンズホルダ122は、もう1つの第2のガイド軸(図示せず)によりXY平面に回転方向を抑制されている。したがって、主ガイド軸107に沿ってレンズホルダ122はZ軸方向に移動可能となっている。
図7Bは第2レンズ群105と第3レンズ群120がZ軸方向(光軸方向)に沿って被写体側に移動した様子を示している。このように、第2レンズ群105と第3レンズ群120は、撮像面側から被写体側および被写体側から撮像面側に移動可能となっている。この第2実施形態では、第2レンズ群105と第3レンズ群120を移動させる移動手段については記載しない。
上記第2実施形態のレンズユニットは、第1実施形態のレンズユニットと同様の効果を有する。
また、上記第2実施形態では、狭小な空間において、第2レンズ群105と第3レンズ群120が可動して、連続性を有するズーム動作を行うことができる。また、第2レンズ群105が第1レンズ群101に接近することによって、第2レンズ群105以外のレンズ群の組立誤差を吸収できる。
なお、この発明のレンズユニットは、上記第1,第2実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、実施の形態に夫々開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても、この発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記第1実施形態では、第2レンズ群5が移動可能なズーム機能を有するレンズユニット10について説明したが、ズーム機能を有するレンズユニットに限らず、第1,第2レンズ群が固定されたレンズユニットや、収納のために第1,第2レンズ群が可動するレンズユニット等にこの発明を適用してもよい(第2実施形態においても同様)。
また、上記第1,第2実施形態では、狭小な空間において、第2レンズおよび第3レンズが可動して、連続性を有するズーム動作を行うことができる。
なお、この発明のレンズユニットとしては、
撮像面側の光学面の少なくとも一部が樹脂により形成された第1レンズと、
上記第1レンズを保持する第1支持部材と、
上記第1レンズを撮像面側かつ光軸方向に間隔をあけて配置された第2レンズと、
上記第2レンズを保持する第2持部材と
を備え、
上記第1レンズと上記第2レンズが接近した状態で、上記第1レンズの上記樹脂のはみ出し部と上記第2持部材が光軸方向にオーバーラップするものでもよい。
上記構成のレンズユニットによれば、第1レンズの樹脂のはみ出し部が第2の支持部材とオーバーラップすることにより装置全体を短縮することが可能となる。これにより、携帯機器の薄型化が可能となり、利便性が増す。また、第1レンズと第2レンズを接近させることが可能となるため、光学設計の自由度が大きくなる。また、上記第1レンズの樹脂のはみ出し部分を小さくしたり除去したりする必要がないので、はみ出しが大きいために不良となっていた樹脂部材を利用することができる。さらに、上記第1支持部材の樹脂量を多くすることが可能となり、成型時の未充填不良を低減でき、樹脂部分の作成ばらつきを許容することもできる。
したがって、省スペース化が図れ、かつ、光学特性に優れた小型のレンズユニットを実現できる。なお、この発明のレンズユニットには、第2レンズが移動可能なズーム機能を有するレンズユニットに適用してもよいし、第1,第2レンズ群が固定されたレンズユニットや、収納のために第1,第2レンズ群が可動するレンズユニット等に適用してもよい。
また、上記第1レンズと上記第2レンズが接近した状態で、上記第1レンズの上記樹脂のはみ出し部が没入する凹部を上記第2持部材に設けてもよい。その場合、上記第2持部材に設けられた凹部に、第1レンズと第2レンズが接近した状態で第1レンズの樹脂のはみ出し部が没入することによって、第1レンズの樹脂のはみ出し部と第2支持部材とを容易に光軸方向にオーバーラップさせることができる。
図1はこの発明の第1実施形態のレンズユニットの斜視図である。 図2Aは図1に示すレンズユニットの断面図である。 図2Bは図2Aから第2レンズ群が移動した断面図である。 図3は第1レンズ群の斜視図である。 図4は第2レンズ群の斜視図である。 図5は第1レンズ群と第2レンズ群とが最も近接したときの状態を示す図である。 図6はこの発明の第2実施形態のレンズユニットの斜視図である。 図7Aは図6に示すレンズユニットの断面図である。 図7Bは図7Aから第2,第3レンズ群が移動した断面図である。 図8は従来のズームレンズユニットの斜視図である。 図9は従来のハイブリッドレンズの断面図である。
符号の説明
1…第1レンズ群
2…第1レンズ
3…第1レンズホルダ
4…第2レンズホルダ
5…第2レンズ群
6…第2レンズ
7…主軸
8…第2レンズホルダ窪み
10…レンズユニット
11…第3レンズホルダ
12…第3レンズ
13…第3レンズ群
14…基部
15…第1レンズ群用固定部
16…撮像素子
20…第2レンズホルダ面
21…貫通穴
22…溝
31…コバ
32…樹脂
33…樹脂はみ出し部
101…第1レンズ群
102…第1レンズ
103…第1レンズホルダ
104…第2レンズホルダ
105…第2レンズ群
106…第2レンズ
107…主軸
110…レンズユニット
111…第4レンズホルダ
112…第4レンズ
113…第4レンズ群
114…基部
115…第1レンズ群用固定部
116…撮像素子
120…第3レンズ群
121…シャッター
122,123…レンズホルダ
131,132…レンズ

Claims (2)

  1. 少なくとも一方の光学面の一部が樹脂により形成された第1レンズと、
    上記第1レンズを保持する第1支持部材と、
    上記第1レンズの上記樹脂形成側かつ光軸方向に間隔をあけて配置された第2レンズと、
    上記第2レンズを保持する第2持部材と
    を備え、
    上記第1レンズと上記第2レンズが相対的に移動可能であり、上記第1レンズの上記樹脂のはみ出し部の少なくとも一部が出入可能な凹部を上記第2持部材に設け、
    上記第1レンズと上記第2レンズが接近した状態で、上記第1レンズと上記第2レンズが光軸方向にオーバーラップすると共に、
    上記第2レンズと上記第2持部材の外周との間で、上記第1レンズの上記樹脂のはみ出し部と上記第2持部材が光軸方向にオーバーラップし、
    上記第1支持部材は、上記第1レンズの円周部の一部のみを支持すると共に、
    上記第1支持部材は、撮像面側に光軸方向に対して略垂直な端面が形成され、上記端面が上記第1レンズの撮像面側の面よりも被写体側に配置され
    上記第1支持部材の撮像面側の上記端面と、上記第1,第2支持部材を支持する基部に設けられた固定部の被写体側の光軸方向に対して略垂直な面とが光軸方向に対して略垂直な面上で接触して、上記第1,第2支持部材を支持する基部に対して上記第1レンズが光軸に垂直な面内で任意に位置決め可能に固定されていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 請求項1に記載のレンズユニットを備えたことを特徴とする撮像装置。
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