JP4181784B2 - ズームレンズ鏡胴 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変倍機能を有するカメラ、つまり在来の、いわゆる銀塩カメラおよびディジタルカメラ等、の撮像装置における撮影像の変倍機能付き撮影光学系であるズームレンズの鏡胴に係り、特に沈胴式鏡胴として好適で且つ光学系の変倍操作機構を改善し得るズームレンズ鏡胴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なズームレンズの沈胴式鏡胴の一例の構成を図5に示している。図5における上半部が短焦点広角側、つまりワイド(WIDE)側にズームレンズを設定したワイド状態の縦断面図を示し、図5における下半部がズームレンズを沈胴収納した収納状態の縦断面図を示している。
図5に示すズームレンズ鏡胴は、第1群レンズ21、第2群レンズ22、第1群保持枠23、第2群保持枠24、第3群レンズ25、第3群保持枠26、シャッタユニット27、第1群カムピン28、回転カム29、固定枠30、回転カムピン34、および直進筒40を備えている。
第1群レンズ21は、変倍を行なうための1枚以上のレンズからなる第1群光学系であり、第2群レンズ22も1枚以上のレンズから構成されて、第1群レンズ21とほぼ同様の機能に寄与する第2群光学系である。第1群保持枠23は、第1群レンズ21を一体的に保持し、第2群保持枠24は、第2群レンズ22を一体的に保持する。第3群レンズ25は、焦点調節を行なうための1枚以上のレンズからなる第3群光学系であり、第3群保持枠26は、第3群レンズ25を一体的に保持する。
【0003】
シャッタユニット27は、第2群保持枠24に保持される。なお、第2群保持枠24は、物体側すなわち被写体側に中空に延びる円筒形状部分を有し、その円筒形状部分の内部にシャッタユニット27が格納保持されている。
第1群保持枠23は、例えば3本の第1群カムピン28を有しており、第2群保持枠24は、例えば3箇所に第2群カムピン24−Aを有している。第1群カムピン28および第2群カムピン24−Aは、それぞれ、回転カム29の内周面に設けられたカム溝からなる第1群カム29aおよび第2群カム29bに嵌合している。
また、回転カム29と第1群保持枠23および第2群保持枠24との間には直進筒40が介挿配置される。直進筒40には、第1群カムピン28が挿通される直進規制スリット40a、および第2群保持枠24の凸部24bが挿入係合される直進規制スリット40bが設けられており、第1群カムピン28および第2群保持枠24の凸部24bが、それぞれ直進規制スリット40aおよび40bに、嵌合している。したがって、第1群保持枠23および第2群保持枠24は、直進筒40に対して回転不能に規制されている。
【0004】
回転カム29の外側には、固定枠30が配置されている。直進筒40には、基端、つまり非物体側端部、のフランジ部の最外周部に2箇所または3箇所の直進キー40cが突設されており、該直進キー40cが固定枠30の内周面に設けられた直進キー溝30aに嵌合している。これら直進キー40cと直進キー溝30aとの作用により、直進筒40は固定枠30に対して回転せずに直進運動をするように規制されている。
したがって、固定枠30、直進筒40、第2群保持枠24および第1群保持枠23は、上述した各直進規制により、回転動作が不可能となり、直線動作のみが可能となっている。
回転カム29には、外周面に突出させて、例えば3本の回転カムピン34が取着され、固定枠30の内周面に形成された回転カム溝30aに係合している。回転カム29は、基端、つまり非物体側端部、の外周部の一部にギヤが形成されており、図示していない駆動源からの駆動力が該ギヤを介して回転カム29に伝達されて、回転カム29が回転することとなる。直進筒40は、回転カム29に対して回転可能として一体的に設けられているので、光軸に沿う方向については、回転カム29と共に移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した構成においては、第1群保持枠23または第2群保持枠24から当該鏡胴の最外周の固定枠30に至るまでの間に、第1群保持枠23または第2群保持枠24、直進筒40、回転カム29、および固定枠30との4層の円筒部材が必要となる。したがって、このような鏡胴を小径化するためには、最内周においてレンズを保持する第1群保持枠23または第2群保持枠24から最外周の固定枠30までの間の部材数を低減することが必須である。
また、特開平8−43901号公報には、固定筒、回転筒に相当する外筒、内筒、およびキー部材を用いる沈胴式鏡胴において、後群レンズのカム枠となる移動部材を内筒に格納することにより、外筒の全長を短くする技術が示されている。この場合、外筒の全長は短くなるものの、固定筒から後群レンズ枠に至るまでの部材は、固定筒、外筒、内筒、キー部材、移動部材、および後群レンズ枠となる。
【0006】
このように、特開平8−43901号公報の内容によると、固定筒から後群レンズ枠に至るまでは、固定筒、外筒(回転筒)、内筒、キー部材、移動部材、および後群レンズ枠となり、6個の円筒部材が必要になる。このため、鏡胴の外筒の全長は短くなるが、それにともなって鏡胴外径が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、鏡胴に含まれる各群のレンズ等の光学系の同軸精度を保ちつつ、レンズ保持枠の直進規制を行うためにのみ用いられる筒枠を不要として、部品の節減化による低コスト化と併せて鏡胴の小径化による小型化を効果的に実現し得るズームレンズ鏡胴を提供することを目的としている。
【0007】
本発明の請求項1の目的は、特に、鏡胴に含まれる各群のレンズ等の光学系の同軸精度を保ちつつ、小径化による小型化、部品の節減化による低コスト化を効果的に実現し得るズームレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、第1群保持枠と第2群保持枠との同軸性を確保し得るズームレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、駆動部の回転駆動により、第1群保持枠を光軸に沿って移動し得るズームレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、第2群保持枠の直進規制を行うためにのみ用いられる筒枠を不要として、鏡胴を小径化することを可能とするズームレンズ鏡胴を提供することにある。
【0008】
本発明の請求項5の目的は、特に、部品の節減化による低コスト化を可能とするズームレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、シャッタユニットを第2群光学系を保持する第2群保持枠に固定させ、シャッタユニット移動用のカムを省略することを可能として、さらに小型化を実現し得るズームレンズ鏡胴を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明に係るズームレンズ鏡胴は、上述した目的を達成するために、それぞれ1枚以上のレンズにより構成され、第1群保持枠に保持される第1群光学系、第2群保持枠に保持される第2群光学系および第3群保持枠に保持される第3群光学系を具備し、これら第1群光学系、第2群光学系および第3群光学系の各々を、所定の移動特性をもって光軸に沿って移動させる変倍可能な光学系を有するズームレンズ鏡胴において、
前記第2群保持枠は、物体側に中空に延びる第1の円筒形状部分と、像面側に中空に延びる第2の円筒形状部分とを有し、
第1群保持枠の外周面は、前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内周面に同軸的に嵌合しており、
前記ズームレンズ鏡胴を固定保持する固定枠の内周面と前記第2群保持枠の前記第2の円筒形状部分の外周面とが同軸的に嵌合された状態で、前記固定枠に形成された直進キー溝と前記第2群保持枠に設けられた直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止するようにし、
回転カムに形成された第1群カムと前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分に形成された直進規制スリットに前記第1群保持枠に設けられた第1群カムピンが係合することにより、前記第1群保持枠の回転を阻止し、かつ光軸に沿って移動するようにし、
前記回転カムに形成された前記第1群カムおよび第2群カムと、前記第1群保持枠に設けられた前記第1群カムピンおよび前記第2群保持枠に設けられた第2群カムフォロワとがそれぞれ係合した状態で回転カムが回転することにより、前記第1群保持枠および前記第2群保持枠の光軸に沿った移動を規定するように構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載した本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内部に前記第1群保持枠が嵌合されていることを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記回転カムが、前記第1群カムピンと係合し、駆動部により回転駆動されることを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記固定枠の内部に前記第2群保持枠が嵌合された状態で、前記直進キー溝と前記直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止し、かつ、前記第2群保持枠が光軸に沿って移動することを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記第1群光学系と前記第2群光学系の移動を単一の共通アクチュエータによって生ぜしめることを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載した本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記第2群保持枠に物体側から嵌合固定されるシャッタユニットをさらに具備することを特徴としている。
【0012】
【作用】
すなわち、本発明に係るズームレンズ鏡胴は、それぞれ1枚以上のレンズにより構成され、第1群保持枠に保持される第1群光学系、第2群保持枠に保持される第2群光学系および第3群保持枠に保持される第3群光学系を具備し、これら第1群光学系、第2群光学系および第3群光学系の各々を、所定の移動特性をもって光軸に沿って移動させる変倍可能な光学系を有するズームレンズ鏡胴において、
前記第2群保持枠は、物体側に中空に延びる第1の円筒形状部分と、像面側に中空に延びる第2の円筒形状部分とを有し、
第1群保持枠の外周面は、前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内周面に同軸的に嵌合しており、
前記ズームレンズ鏡胴を固定保持する固定枠の内周面と前記第2群保持枠の前記第2の円筒形状部分の外周面とが同軸的に嵌合された状態で、前記固定枠に形成された直進キー溝と前記第2群保持枠に設けられた直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止するようにし、
回転カムに形成された第1群カムと前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分に形成された直進規制スリットに前記第1群保持枠に設けられた第1群カムピンが係合することにより、前記第1群保持枠の回転を阻止し、かつ光軸に沿って移動するようにし、
前記回転カムに形成された前記第1群カムおよび第2群カムと、前記第1群保持枠に設けられた前記第1群カムピンおよび前記第2群保持枠に設けられた第2群カムフォロワとがそれぞれ係合した状態で回転カムが回転することにより、前記第1群保持枠および前記第2群保持枠の光軸に沿った移動を規定するように構成している。
このような構成により、鏡胴に含まれる各群のレンズ等の光学系の同軸精度を保ちつつ、鏡胴の小径化による小型化および部品の節減化による低コスト化を効果的に実現し、特に、第1群光学系を保持する第1群保持枠および第2群光学系を保持する第2群保持枠の直進規制を行う枠を不要として、鏡胴を効果的に小径化することを可能とする。
【0013】
また、本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内部に、前記第1群保持枠が保持されている。
このような構成により、第1群枠と第2群枠との同軸性を確保する。
また、本発明に係るズームレンズ鏡胴は、
前記回転カムが前記第1群カムピンと係合し、駆動部により回転駆動されるように構成している。
【0014】
本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記固定枠の内部に前記第2群保持枠が嵌合された状態で、前記直進キー溝と前記直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止し、かつ、前記第2群保持枠が光軸に沿って移動し得るようにする。
このような構成により、特に、第2群保持枠の直進規制を行うためにのみ用いられる筒枠を不要として、鏡胴を小径化することを可能とする。
本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記第1群光学系と前記第2群光学系の移動を単一の共通アクチュエータによって生ぜしめる。
このような構成により、特に、部品の節減化による低コスト化を図る。
【0015】
本発明に係るズームレンズ鏡胴は、前記第2群保持枠に物体側から嵌合固定されるシャッタユニットをさらに具備する。
このような構成により、特に、シャッタユニットを第2群光学系を保持する第2群保持枠に固定させ、シャッタユニット移動用のカムを省略することを可能として、さらに小型化を実現し得るズームレンズ鏡胴を提供することにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明のズームレンズ鏡胴を詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の一つの実施の形態に係る撮像装置の一種であるカメラのズームレンズ鏡胴の構成を示している。図1は、沈胴式のズームレンズ鏡胴の構成を示す収納状態における縦断面図、図2は、図1のズームレンズ鏡胴を広角短焦点側端部近傍にズーミングしたワイド(WIDE)側状態における縦断面図、そして図3は、図1のズームレンズ鏡胴を望遠長焦点側端部近傍にズーミングしたテレ(TELE)側状態における縦断面図である。
図1〜図3に示すズームレンズ鏡胴は、第1群レンズ1、第2群レンズ2、第1群保持枠3、第2群保持枠4、第3群レンズ5、第3群保持枠6、シャッタユニット7、第1群カムピン8、回転カム9、固定枠10、光学的ローパスフィルタ(OLPF)11、CCD(電荷結合素子)撮像素子12、固定ベース13、および回転カムピン14を具備している。
【0018】
第1群レンズ1は、変倍を行なうための1枚以上のレンズからなる第1群光学系であり、第2群レンズ2も、1枚以上のレンズから構成されて、第1群レンズ1とほぼ同様の機能を呈する第2群光学系である。第1群保持枠3は、第1群レンズ1を一体的に保持し、第2群保持枠4は、第2群レンズ2を一体的に保持する。第3群レンズ5は、焦点調節を行なうための1枚以上のレンズからなる第3群光学系であり、第3群保持枠6は、第3群レンズ5を一体的に保持する。シャッタユニット7は、第2群保持枠4に保持される。第2群保持枠4は、物体側すなわち被写体側に中空に延びる円筒形状部分(「第1の円筒形状部分」と称する)を有し、その円筒形状部分の内部に第1群保持枠3およびシャッタユニット7が格納保持されている。また、第1群保持枠3の外周面は、第2群保持枠4の前記円筒形状部分の内周面に嵌合しており、これら第1群保持枠3と第2群保持枠4との同軸性を確保する構成となっている。
【0019】
第1群保持枠3は、例えば3本の第1群カムピン8(図には1本しか示されていない)を有し、そして第2群保持枠4には、前記円筒形状部分の外周面に断面がほぼ台形状の突起として形成された第2群カムフォロワ4aが、例えば3箇所設けられている(図2および図3参照)。第1群カムピン8および第2群カムフォロワ4aは、それぞれ回転カム9の内周面に設けられた第1群カム9aおよび第2群カム9bに係合している。
第2群保持枠4の前記円筒形状部分には、第1群カムピン8が挿通されるスリット状の直進規制スリット4bが形成されており、この直進規制スリット4bには第1群カムピン8が嵌合している。このことによって、第1群保持枠3は、第2群保持枠4に対して回転不可能となる。また、回転カム9の外周側には固定枠10が配設されている。
【0020】
また、第2群保持枠4には、基端、つまり非物体側端部、のフランジ部の最外周部に2箇所または3箇所の直進キー4cが突設されており、該直進キー4cは、固定枠10の内周面に光軸方向に沿って設けられた直進キー溝10aに係合している。これらの規制により、第2群保持枠4は、固定枠10に対して回転不可能となっている。固定枠10は、カメラ本体側の固定ベース13に取着固定され、該固定ベース13は、光学的ローパスフィルタ11およびCCD撮像素子12を取着保持している。したがって、固定枠10、第2群保持枠4、および第1群保持枠3は、上述した各直進規制機構により、回転が阻止され、それぞれの回転動作は不可能となっている。
回転カム9には、例えば3本の回転カムピン14を外周面に突出するように植設し、これら回転カムピン14は、固定枠10の内周面に設けられた回転カム溝10bに係合する。また、回転カム9は、基端、つまり非物体側端部、の外周部には、ギヤ部9cが突出させて設けられており、図示していないモータ等の駆動源からの駆動力が、固定枠10に枢支された伝達ギヤ10cを介してギヤ部9cに伝達され、回転カム9が回転駆動される。
【0021】
次に、このように構成されたズームレンズ鏡胴の動作について具体的に説明する。
前記駆動源(図示されていない)からの駆動力が図2に示すように、固定枠10の伝達ギヤ10cを介して回転カム9のギヤ部9cに伝達され、回転カム9が回転駆動される。回転カム9が回転すると、回転カム9に取着された回転カムピン14と固定枠10の内周面に設けられている回転カム溝10bとの作用により、回転カム9は、光軸方向に沿って移動する。
また、第2群保持枠4は、固定枠10と直進キー4cにより回転が阻止されているため、回転カム9が回転すると、図2に示すように、回転カム9の内周面の第2群カム9bと第2群保持枠4の第2群カムフォロワ4aとの作用により、第2群保持枠4は、回転することなく、光軸方向に沿って移動する。その第2群保持枠4の移動量は、回転カム9による移動量と第2群カム9bによる移動量の合成移動量となる。
【0022】
第1群保持枠3は、第1群カムピン8および直進規制スリット4bによる第2群保持枠4との間の直進規制によって回転が阻止されている。そのため、回転カム9が回転すると、回転カム9の内周面の第1群カム9aと第1群カムピン8との作用によって、第1群保持枠3は、回転動作することなく、光軸方向に沿って移動する。そのときの移動量は、回転カム9の光軸方向移動量と第1群カム9aによる移動量との合成移動量となる。また、第3群保持枠6は、図示していない駆動方法によって、第1群保持枠3および第2群保持枠4とは独立に制御され、必要に応じて、当該ズームレンズ鏡胴の収納状態への収納動作、およびフォーカシング動作などを行なう。また、第1群保持枠3の外周面は、第2群保持枠4の内周面に嵌合しており、第1群レンズ1と第2群レンズ2との間の同軸精度は保証される。さらに、第2群保持枠4の結像面側に、固定枠10の内周面に嵌合する短寸円筒形状部分(「第2の円筒形状部分」と称する)の突出部4dを設けることにより、固定ベース13と固定枠10を介して独立している第3群保持枠6の同軸性をも保証することが可能となる。なお、図1〜図3には、カメラの前面カバー15も示されていて、これらの図から各状態における突出量をも把握することができる。
【0023】
図4にこの実施の形態によるズームレンズ鏡胴におけるレンズ移動曲線を示している。
すなわち、まず、ワイド状態からテレ状態へ移行する際には、第1群レンズ1は、一旦漸次後退され、テレ状態近傍においてわずかながら再度繰り出される。このとき、第2群レンズ2は、ワイド状態からテレ状態に向かっていわゆる単調増加にて漸次繰り出される。第3群レンズ5は、例えば無限遠位置にピントを合わせた場合には、ワイド状態からテレ状態にかけて同一の位置に留まるが、有限距離の被写体にピントを合わせる場合には、物体(被写体)側に繰り出すことになる。また、例えばワイド状態から収納状態へ移行する場合には、第1群レンズ1、第2群レンズ2、および第3群レンズ5が共に繰り戻される。
また、光学的ローパスフィルタ11は、固定されており、一定の位置のまま維持される。
【0024】
したがって、第1群カム9aおよび第2群カム9bのカム形状は、上述した図4における第1群レンズ1および第2群レンズ2の移動量から、回転カム9の移動量を差し引いた移動に相当するカム形状とすればよい。
なお、本発明のズームレンズ鏡胴は、それぞれ1枚以上のレンズにより構成される第1群光学系、第2群光学系および第3群光学系を具備し、これら第1群光学系、第2群光学系および第3群光学系の各々を一体的に且つこれら第1群光学系、第2群光学系および第3群光学系をそれぞれ所定の移動特性をもって移動させる変倍可能な光学系を有するズームレンズ鏡胴であって、前記第1群光学系と前記第2群光学系の移動を単一の共通アクチュエータによって生ぜしめるとともに、前記第2群光学系を保持する第2群保持枠が、前記第1群光学系を保持する第1群保持枠の直進規制を兼ねる構成としてもよい。
このようにすると、特に、第1群光学系を保持する第1群保持枠および第2群光学系を保持する第2群保持枠の直進規制を行う枠が不要となり、鏡胴を効果的に小径化することが可能となる。
【0025】
また、本発明のズームレンズ鏡胴は、前記第2群保持枠に物体側から嵌合固定されるシャッタユニットをさらに設けてもよい。このような構成により、特に、シャッタユニットを第2群光学系を保持する第2群保持枠に固定させることによって、シャッタユニット移動用のカムを省略することが可能となる。さらに、本発明のズームレンズ鏡胴は、前記第1群保持枠の第1群カムフォロワピンを前記第1群保持枠とは別体に構成し、前記第1群保持枠を物体側から前記第2群保持枠に嵌挿して前記第1群保持枠の外周部を前記第2群保持枠の内周部に嵌合させた状態で、即ち嵌合させた後に、前記第1群保持枠に前記第1群カムフォロワピンを植設固定するようにしてもよい。このような構成により、特に、第2群光学系を保持する第2群保持枠の内周に第1群保持枠の外周を嵌合させ、第2群光学系に対し第1群光学系の同軸精度を良好に維持することができることとなる。
【0026】
そして、本発明のズームレンズ鏡胴は、前記第2群保持枠が、当該鏡胴を固定保持する固定枠の内周部と前記第2群保持枠の外周部との相互間に形成される凹凸嵌合により直進規制されるようにしてもよい。
このような構成により、特に、第2群保持枠の直進規制を行うためにのみ用いられる筒枠が不要となり、鏡胴を小径化することが可能となる。
また、本発明のズームレンズ鏡胴は、前記第2群保持枠には、当該鏡胴を固定保持する固定枠の内周部と同軸的に嵌合する部位を含んでいてもよい。
このような構成により、特に、固定枠に対し第2群光学系の同軸性を高精度に保つことができ、固定枠を介して独立している第3群光学系と第2群光学系の同軸精度を保つことが可能となる。
【0027】
したがって、本発明によるズームレンズ鏡胴は、1枚以上のレンズにより構成される第1群光学系、前記第1群光学系を一体的に保持し且つ単一の共通アクチュエータによって移動される第1群保持枠、1枚以上のレンズにより構成される第2群光学系、前記第2群光学系を一体的に保持し且つ前記単一の共通アクチュエータによって移動されるとともに、前記第1群保持枠の直進規制を兼ね、その内周部に前記第1群保持枠の外周部を嵌合し、その外周部と当該鏡胴を固定保持する固定枠の内周部との相互間の凹凸嵌合により直進規制され、少なくとも部分的に前記固定枠の内周部と同軸的に嵌合する第2群保持枠、1枚以上のレンズにより構成される第3群光学系、前記第2群保持枠に物体側から嵌合固定されるシャッタユニット、および前記第1群保持枠とは別体に構成され、前記第1群保持枠を物体側から前記第2群保持枠に嵌挿して前記第1群保持枠の外周部を前記第2群保持枠の内周部に嵌合させた状態で、前記第1群保持枠に植設固定される第1群カムフォロワピンを具備する構成としてもよい。
【0028】
このような構成により、特に、第1群光学系を保持する第1群保持枠および第2群光学系を保持する第2群保持枠の直進規制を行う枠が不要となり、シャッタユニットを第2群光学系を保持する第2群保持枠に固定させ、シャッタユニット移動用のカムを省略することが可能となり、第2群光学系を保持する第2群保持枠の内周に第1群保持枠の外周を嵌合させ、第2群光学系に対し第1群光学系の同軸精度を良好に維持することが可能で、第2群保持枠の直進規制を行うためにのみ用いられる筒枠を不要として、固定枠に対し第2群光学系の同軸性を高精度に保つことができ、固定枠を介して独立している第3群光学系と第2群光学系の同軸精度を保つことが可能となる。また、上述のように構成されたズームレンズ鏡胴を銀塩カメラやデジタルカメラ、テレビジョンカメラ、等の撮像装置に装着することにより、鏡胴に含まれる各群のレンズの光学系の同軸精度を保ちつつ、小径化による小型化と部材節減による低コスト化を実現し得るズームレンズ鏡胴を備えた撮像装置を提供することができる。
【0029】
以上述べたように、本発明によれば、鏡胴に含まれる各群のレンズ等の光学系の同軸精度を保ちつつ、小径化による小型化、部品の節減化による低コスト化を効果的に実現し得るズームレンズ鏡胴を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1のズームレンズ鏡胴によれば、それぞれ1枚以上のレンズにより構成され、第1群保持枠に保持される第1群光学系、第2群保持枠に保持される第2群光学系および第3群保持枠に保持される第3群光学系を具備し、これら第1群光学系、第2群光学系および第3群光学系の各々を、所定の移動特性をもって光軸に沿って移動させる変倍可能な光学系を有するズームレンズ鏡胴において、
前記第2群保持枠は、物体側に中空に延びる第1の円筒形状部分と、像面側に中空に延びる第2の円筒形状部分とを有し、
第1群保持枠の外周面は、前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内周面に同軸的に嵌合しており、
前記ズームレンズ鏡胴を固定保持する固定枠の内周面と前記第2群保持枠の前記第2の円筒形状部分の外周面とが同軸的に嵌合された状態で、前記固定枠に形成された直進キー溝と前記第2群保持枠に設けられた直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止するようにし、
回転カムに形成された第1群カムと前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分に形成された直進規制スリットに前記第1群保持枠に設けられた第1群カムピンが係合することにより、前記第1群保持枠の回転を阻止し、かつ光軸に沿って移動するようにし、
前記回転カムに形成された前記第1群カムおよび第2群カムと、前記第1群保持枠に設けられた前記第1群カムピンおよび前記第2群保持枠に設けられた第2群カムフォロワとがそれぞれ係合した状態で回転カムが回転することにより、前記第1群保持枠および前記第2群保持枠の光軸に沿った移動を規定するように構成したことにより、鏡胴に含まれる各群のレンズ等の光学系の同軸精度を保ちつつ、レンズ保持枠の直進規制を行うためにのみ用いられる筒枠を不要として、部品の節減化による低コスト化と併せて鏡胴の小径化による小型化に実現し得るズームレンズ鏡胴を提供することができる。
【0030】
また、本発明の請求項2のズームレンズ鏡胴によれば、前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内部に前記第1群保持枠が保持されていることにより、
特に、第1群保持枠と第2群保持枠との同軸性を確保することができる。
本発明の請求項3のズームレンズ鏡胴によれば、前記回転カムは、前記第1群カムピンと係合し、駆動部により回転駆動されるように構成したので、特に、駆動部の回転駆動により第1群保持枠を光軸に沿って、同軸的に移動させることができる。
【0031】
本発明の請求項4のズームレンズ鏡胴によれば、前記固定枠の内部に前記第2群保持枠が嵌合された状態で、前記直進キー溝と前記直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止し、かつ、前記第2群保持枠が光軸に沿って移動し得るように構成したので、前記第2群保持枠が、当該鏡胴を固定保持する固定枠により直進規制されることが可能となる。
本発明の請求項5のズームレンズ鏡胴によれば、前記第1群光学系と前記第2群光学系の移動を単一の共通アクチュエータによって生ぜしめるように構成したので、部品の節減化による低コスト化を実現することができる。
【0032】
本発明の請求項6のズームレンズ鏡胴によれば、前記第2群保持枠に物体側から嵌合固定されるシャッタユニットをさらに具備することにより、シャッタユニットを第2群光学系を保持する第2群保持枠に固定させ、シャッタユニット移動用のカムを省略することが可能となり、さらに小型化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るカメラのズームレンズ鏡胴の収納状態における要部の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】図1のズームレンズ鏡胴のワイド状態における要部の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図3】図1のズームレンズ鏡胴のテレ状態における要部の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図4】図1のズームレンズ鏡胴のレンズ移動曲線を模式的に示す図である。
【図5】従来のズームレンズ鏡胴の一例におけるワイド状態および収納状態の要部の構成を模式的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1群レンズ
2 第2群レンズ
3 第1群保持枠
4 第2群保持枠
4a 第2群カムフォロワ
4b 直進規制スリット
4c 直進キー
4d 突出部
5 第3群レンズ
6 第3群保持枠
7 シャッタユニット
8 第1群カムピン
9 回転カム
9a 第1群カム
9b 第2群カム
9c ギヤ部
10a直進キー溝
10b 回転カム溝
10c 伝達ギヤ
10 固定枠
11 光学的ローパスフィルタ(OLPF)
12 CCD(電荷結合素子)撮像素子
13 固定ベース
14 回転カムピン
Claims (6)
- それぞれ1枚以上のレンズにより構成され、第1群保持枠に保持される第1群光学系、第2群保持枠に保持される第2群光学系および第3群保持枠に保持される第3群光学系を具備し、これら第1群光学系、第2群光学系および第3群光学系の各々を、所定の移動特性をもって光軸に沿って移動させる変倍可能な光学系を有するズームレンズ鏡胴において、
前記第2群保持枠は、物体側に中空に延びる第1の円筒形状部分と、像面側に中空に延びる第2の円筒形状部分とを有し、
第1群保持枠の外周面は、前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内周面に同軸的に嵌合しており、
前記ズームレンズ鏡胴を固定保持する固定枠の内周面と前記第2群保持枠の前記第2の円筒形状部分の外周面とが同軸的に嵌合された状態で、前記固定枠に形成された直進キー溝と前記第2群保持枠に設けられた直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止するようにし、
回転カムに形成された第1群カムと前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分に形成された直進規制スリットに前記第1群保持枠に設けられた第1群カムピンが係合することにより、前記第1群保持枠の回転を阻止し、かつ光軸に沿って移動するようにし、
前記回転カムに形成された前記第1群カムおよび第2群カムと、前記第1群保持枠に設けられた前記第1群カムピンおよび前記第2群保持枠に設けられた第2群カムフォロワとがそれぞれ係合した状態で回転カムが回転することにより、前記第1群保持枠および前記第2群保持枠の光軸に沿った移動を規定するように構成したことを特徴とするズームレンズ鏡胴。 - 前記第2群保持枠の前記第1の円筒形状部分の内部に前記第1群保持枠が保持されていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ鏡胴。
- 前記回転カムは、前記第1群カムピンと係合し、駆動部により回転駆動されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ鏡胴。
- 前記固定枠の内部に前記第2群保持枠が嵌合された状態で、前記直進キー溝と前記直進キーとの係合により、前記第2群保持枠の回転を阻止し、かつ、前記第2群保持枠が光軸に沿って移動することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載のズームレンズ鏡胴。
- 前記第1群光学系と前記第2群光学系の移動を単一の共通アクチュエータによって生ぜしめることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載のズームレンズ鏡胴。
- 前記第2群保持枠に物体側から嵌合固定されるシャッタユニットをさらに具備することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちのいずれか1項に記載のズームレンズ鏡胴。
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