JP2002107598A - 沈胴式レンズ鏡筒及びこれを用いた光学機器 - Google Patents

沈胴式レンズ鏡筒及びこれを用いた光学機器

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JP2002107598A
JP2002107598A JP2000293196A JP2000293196A JP2002107598A JP 2002107598 A JP2002107598 A JP 2002107598A JP 2000293196 A JP2000293196 A JP 2000293196A JP 2000293196 A JP2000293196 A JP 2000293196A JP 2002107598 A JP2002107598 A JP 2002107598A
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frame
lens frame
cam
barrel
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JP2000293196A
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Naoto Yugi
直人 弓木
Takayuki Hayashi
孝行 林
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1のレンズ枠の内部に駆動手段を配置して
も、小型化が実現できる沈胴式レンズ鏡筒とこれを用い
た光学機器を提供する。 【解決手段】 カム筒2の内面に同軸状に設けられた第
1のレンズ枠4の周方向の一部に、駆動手段21,22
の位置に対応して光軸方向に沿って第1のレンズ枠4の
径方向に突出して内側に空間部が形成された凸部24を
設ける。空間部には駆動手段21,22を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈胴式レンズ鏡筒
およびこれを用いた光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、特開2000−89080号公
報に開示された沈胴式レンズの移動機構を示す。
【0003】沈胴式レンズ鏡筒(以下、「レンズ鏡筒」
と称す)110は、1つのカム筒116により、移動レ
ンズ枠としての1群レンズ枠120と2群レンズ枠13
0をカム筒116の軸方向に沿って移動させるよう構成
されている。122は1群レンズ、126は2群レンズ
である。
【0004】固定筒114の内周面には、光軸方向に沿
って複数、ここでは3本の直進溝115が形成されてお
り、この直進溝115と係合するよう1群レンズ枠12
0にはカムピン136が、2群レンズ枠130にはカム
ピン138が、それぞれ3本づつ突設されている。カム
ピン136,138は直進溝115を貫通して、カム筒
116のカム溝140,141に嵌合される。カム溝1
40,141は、1群レンズ枠120と2群レンズ枠1
30の移動軌跡に応じて決定される非線形形状に形成さ
れている。115Aは直進溝の開口端である。
【0005】カム筒116は固定筒114の外周部に回
動自在に設けられており、カム筒116の外周部にはギ
ア144が形成され、駆動モータ118を有する減速ギ
アトレイン150の出力ギア146に連結されている。
【0006】そのため駆動モータ118を駆動すると、
モータの駆動力により減速ギアトレイン150を介して
カム筒116が回転し、移動枠120と2群レンズ枠1
30とが直進溝115にガイドされながらカム溝14
0,141の形状に沿って移動してズーミングが行われ
る。152はカム筒116の回転位置検出用刷子であ
る。
【0007】このように移動枠120と2群レンズ枠1
30の駆動を、固定筒114とカム筒116の2つの部
品で構成することで、部品点数の少ないレンズ鏡筒11
0を実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレンズ鏡筒110には次のような問題点がある。ま
ず、昨今、商品化されているデジタルスチルカメラ用の
レンズ鏡筒110は、フォーカス調整を行うフォーカス
調整用の移動レンズを、2群レンズ枠130の図示され
ていない光軸像面側(CCD側)に配置することが一般
的である。(以下、フォーカス調整用の移動枠を「3群
レンズ枠」と称す。) 3群レンズ枠は、1群レンズ枠120と2群レンズ枠1
30のズーミング位置により光軸の前後方向に移動して
フォーカス調整を行うため、3群レンズ枠を光軸方向に
移動させるアクチュエータが必要となる。アクチュエー
タとしてはステッピングモータなどが使用され、3群レ
ンズ枠にステッピングモータを連結することで、その回
転運動を直線運動に変換して3群レンズ枠を光軸方向に
移動できる。
【0009】このアクチュエータは固定筒114の内部
に収納する必要があるが、上記のように構成されたレン
ズ鏡筒110では、内面側にカム溝140,141が形
成されたカム筒116が一番外側となる構成であるた
め、カム筒116の一部分を切り欠くことができない。
【0010】従って、固定筒114内にアクチュエータ
を配置するためには、固定筒114の外径を大きくする
必要があり、必然的に固定筒114の外側に構成される
カム筒116の外径も大きくなる。それに伴なってレン
ズ鏡筒110のサイズが大きくなり、製品の小型化に相
反する結果となる。
【0011】また、上述の公報にも開示されているよう
に、最前面に配置されたレンズでフォーカス調整するよ
うなレンズ鏡筒110においては、レンズ駆動用のアク
チュエータを1群レンズ枠120の内部に配置する必要
があるため、1群レンズ枠120の径が大きくなり、レ
ンズ鏡筒110の小型化に制約が生じるという問題もあ
る。
【0012】本発明は前記問題点を解決し、第1のレン
ズ枠の内部に駆動手段を配置しても、小型化が実現でき
る沈胴式レンズ鏡筒とこれを用いた光学機器を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の沈胴式レンズ鏡
筒は、第1のレンズ枠の周方向の一部に内側に空間部が
形成された凸部を設けたことを特徴とする。
【0014】この本発明によると、凸部の内側の空間部
を有効利用でき、沈胴式レンズ鏡筒の小型化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の沈胴式レ
ンズ鏡筒は、カム筒の内面に同軸状に第1のレンズ枠を
備え、第1のレンズ枠の内側に第2のレンズ枠を備え、
前記カム筒の内周面に形成されたカム溝に係合して前記
カム筒の回転に伴って第1のレンズ枠が光軸方向に移動
し、第2のレンズ枠がフォーカス機構によって制御され
る駆動手段により前記光軸方向に駆動される沈胴式レン
ズ鏡筒であって、第1のレンズ枠の周方向の一部には、
前記駆動手段の位置に対応して前記光軸方向に沿って第
1のレンズ枠の径方向に突出して内側に空間部が形成さ
れた凸部を設け、前記空間部に駆動手段を配設したこと
を特徴とする。
【0016】本発明の請求項2記載の沈胴式レンズ鏡筒
は、請求項1において、前記空間部には、駆動手段を構
成するフォーカス機構によって駆動されるアクチュエー
タとアクチュエータの出力軸に形成されたリードスクリ
ュとリードスクリュに係合する前記第2のレンズ枠の連
結部とのうちの少なくとも一部を配設したことを特徴と
する。
【0017】本発明の請求項3記載の沈胴式レンズ鏡筒
は、請求項1または請求項2において、カム筒と第1の
レンズ枠との間に、前記光軸方向に直進溝が開けられた
固定筒を設け、第1のレンズ枠の外周に突設されたカム
ピンが前記直進溝を通過して前記カム筒の内周面に形成
されたカム溝に係合し、固定筒には第1のレンズ枠の凸
部を収容する前記光軸方向に沿った切り欠き部を形成し
たことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項4記載の光学機器は、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の沈胴式レンズ鏡筒を
用いた光学機器であって、前記沈胴式レンズ鏡筒の第1
のレンズ枠の前記凸部を通常撮影時に装置本体の下側に
なるよう配置したことを特徴とする。
【0019】以下、本発明の各実施の形態を図1〜図8
を用いて説明する。なお、従来例を示す図9と同様の構
成をなすものには、同一の符号を付けて説明する。
【0020】(実施の形態1)図1〜図6は、本発明の
(実施の形態1)を示す。図1に示すように、この(実
施の形態1)における沈胴式レンズ鏡筒1は、上記従来
例と同様にカム筒2の内面に同軸状に第1のレンズ枠と
しての1群レンズ枠4を備え、1群レンズ枠4の内側に
第2のレンズ枠としての3群レンズ枠17を備えてい
る。なお、3はCCD、5は2群レンズ枠、6はバック
プレート、7は固定筒、15は減速ギアトレイン、16
は駆動モータである。
【0021】そして、1群レンズ枠4はカム筒2の内周
面に形成されたカム溝11に係合してカム筒2の回転に
伴って光軸方向に移動し、オートフォーカス機構によっ
て制御される駆動手段21,22により3群レンズ枠1
7が光軸方向に駆動される。
【0022】上記のように構成されたレンズ鏡筒1で
は、小型化を図るために、1群レンズ枠4の周方向の一
部に径方向に突出して内側に空間部25が形成された凸
部24を設け、空間部25に駆動手段を配設した点で上
記従来例とは異なる。
【0023】詳細には、レンズ鏡筒1は、1群レンズL
1と2群レンズL2をカム筒2によって光軸方向に前後
移動させて焦点距離を変える光学系であり、ズームレン
ズの結像位置にはCCD3が設けられている。1群レン
ズL1及び2群レンズL2は、それぞれ1群レンズ枠4
と2群レンズ枠5によって保持されている。また、CC
D3はバックプレート6に取り付けられている。
【0024】固定筒7の外周には光軸方向に延びる直進
溝8が形成され、直進溝8に1群レンズ枠4に突設され
たカムピン9及び2群レンズ枠5に突設されたカムピン
10がそれぞれ嵌合される。カムピン9,10は、1群
レンズ枠4および2群レンズ枠5の外周部に等間隔(1
20゜間隔)で3本ずつ突設され、これに対応して直進
溝8も等間隔で3本形成されている。
【0025】このような構成とすることで、1群レンズ
枠4と2群レンズ枠5は3本のカムピン9,10を介し
て直進溝8に安定して支持され、光軸方向に前後移動で
きる。さらにこのカムピン9,10は、直進溝8を貫通
してカム筒2の内周に形成されたカム溝11,12に嵌
合される。カム溝11,12は、1群レンズ枠4と2群
レンズ枠5の移動軌跡に応じて決定される非線形形状に
形成されている。
【0026】カム筒2は固定筒7の外周部に回動自在に
設けられており、カム筒2の外周部にはギア13が形成
され、ギア13には駆動力伝達ギア14が噛合されてい
る。駆動力伝達ギア14は、減速ギアトレイン15を介
して駆動モータ16の出力軸に連結されている。そのた
め駆動モータ16を駆動すると、その駆動力が減速ギア
トレイン15から駆動力伝達ギア14に伝達され、カム
筒2の回転が行われる。
【0027】このように1群レンズ枠4と2群レンズ枠
5とが直進溝8にガイドされながらカム溝11,12の
形状に沿って移動することで、ズーミングが行われる。
フォーカス調整用の3群レンズL3は3群レンズ枠17
に保持されており、図2に示すように、3群レンズ枠1
7は光軸と平行に配設され、両端を固定筒7とガイドポ
ール保持枠18に挟まれて、固定された2本のガイドポ
ール19,20に沿って光軸方向に摺動自在に構成され
ている。27は3群レンズ枠17の連結部である。
【0028】ガイドポール保持枠18は2本のガイドポ
ール19,20を保持したまま、固定筒7にネジ止め固
定される。アクチュエータとしてのステッピングモータ
21の回転軸にはリードスクリュ22が一体に構成され
ており、ステッピングモータ21は図5(a),(b)
に示すように固定筒7に固定されている。リードスクリ
ュ22には、3群レンズ枠17に係合したネジ部材23
が螺合されている。
【0029】このような構成とすることで、リードスク
リュ22の回転によって光軸方向に沿って前後方向に3
群レンズ枠17の直線移動が行なわれる。また、図3
(a)に示すように、1群レンズ枠4の周方向の一部に
は、駆動手段としてのステッピングモータ21およびリ
ードスクリュ22の位置に対応して、光軸方向に沿って
1群レンズ枠4の径方向に突出して内側に空間部25が
形成されたこの(実施の形態1)に特有の構成である凸
部24が設けられている。
【0030】ここで、カム筒2と第1のレンズ枠4との
間には、光軸方向に直進溝8が開けられた固定筒7が設
けられており、第1のレンズ枠4の外周に突設されたカ
ムピン9が直進溝8を通過してカム筒2の内周面に形成
されたカム溝11に係合し、固定筒7には第1のレンズ
枠4の凸部24を収容する前記光軸方向に沿った切り欠
き部26が形成されている。この切り欠き部26に1群
レンズ枠4の凸部24を挿入することで、1群レンズ枠
4はカム筒2の内側まで径が大きくなる。
【0031】1群レンズ枠4の凸部24の内側に設けら
れた空間部25には、駆動手段を構成するオートフォー
カス機構によって駆動されるアクチュエータとしてのス
テッピングモータ21とステッピングモータ21の出力
軸に形成されたリードスクリュ22とリードスクリュ2
2に係合する第2のレンズ枠17の連結部27とのうち
の少なくとも一部が配設され、ここでは、3群レンズ枠
17とステッピングモータ21のリードスクリュ22と
を連結する連結部27が配置されている。
【0032】なお、上記従来例を示す図9のように1群
レンズ枠4に凸部24を設けていない場合には、図3
(b)に示すように、3群レンズ枠17の連結部27を
1群レンズ枠4の内側に配置するためには、1群レンズ
枠4の径を大きくする必要がある。従って、1群レンズ
枠4の大径化により、その外側の構成部品である固定筒
7やカム筒2の径も大きくなる。
【0033】具体的には、図3(a)のように1群レン
ズ枠4に凸部24を設けた場合のレンズ鏡筒1の直径を
ΦD、固定筒7の厚みをdとすると、レンズ鏡筒1の中
心から凸部24の最外周までの距離は、図3(b)に示
すレンズ鏡筒1の1群レンズ枠4の外周部の半径と同じ
距離xとなる。
【0034】従って、図3(b)に示すレンズ鏡筒1の
場合には、固定筒7の肉厚2dだけその外径が外側に広
がり、その外径はΦ(D+2d)となる。このように、
1群レンズ枠4に凸部24を設け、その内側の空間部2
5に3群レンズ枠17の連結部27を配置することで、
従来のレンズ鏡筒1に対し固定筒7の厚み2dだけ小径
化が図れる。
【0035】また、昨今のデジタルスチルカメラ等に用
いられるレンズ鏡筒1の大きさはおよそ直径30mm以
下であり、dの値は固定筒7の肉厚分の約1.2mmで
あるため、上記のような構成とすることで、レンズ鏡筒
1の外径を約1割小さくできる。
【0036】また、上記のように構成されたレンズ鏡筒
1のカム筒2は、図4に示すように、その内側に1群レ
ンズ枠4用の3本の第1カム溝11と、2群レンズ枠5
用の3本の第2カム溝12が形成されている。
【0037】第1カム溝11はカム筒2の円周方向に1
20゜の間隔で形成されると共に、ズーミングを行うた
めのカム溝11aと、1群レンズ枠4を沈胴させるため
のカム溝11bとからなる。同様に、第2カム溝12
は、カム筒2の周方向に120゜の間隔で形成されると
共に、ズーミングを行うためのカム溝12aと2群レン
ズ枠5を沈胴させるためのカム溝12bとから形成され
ている。
【0038】このように構成されたレンズ鏡筒1につい
て、以下、その動作を述べる。駆動用モータ16を回転
させカム筒2を沈胴状態からワイド(広角)状態まで回
転させると、図5(a)に示すように、沈胴状態の1群
レンズ枠4はカム筒2の回転により矢印A方向へ直進す
る。
【0039】さらにワイド(広角)の位置からテレ(望
遠)の位置までの範囲でカム筒2を回転させると、1群
レンズ枠4及び2群レンズ枠5がカム溝11,12に沿
って光軸方向に前後移動し、ズーミングが行われる。フ
ォーカス調整は、ステッピングモータ21をズーミング
位置に従い所定量だけ回転させて3群レンズ枠17を移
動させることにより行われる。
【0040】逆に、ワイド(広角)の位置から沈胴状態
に向けてカム筒2の回転が行われると、1群レンズ枠4
及び2群レンズ枠5がカム溝11,12に沿って光軸後
方に移動して、図5(b)に示す沈胴状態となる。ここ
で、3群レンズ枠17とステッピングモータ21との連
結部27は、1群レンズ枠4の直径よりも外側にある。
【0041】そのため従来の構成では、沈胴状態におい
てステッピングモータ21と2群レンズ枠5とが干渉す
ることになるが、この実施の形態では、1群レンズ枠4
に凸部24を設け、その内側の空間部25に連結部27
を配置した構成とすることで、ステッピングモータ21
と2群レンズ枠5との干渉を解消できる。
【0042】従って、1群レンズ枠4をCCD3の側に
より近づけることができ、レンズ鏡筒1の直径を小さく
できるだけでなく、沈胴時の長さLも短縮でき、小型の
レンズ鏡筒1を実現できる。
【0043】また、図6(a),(b)に示すように、
1群レンズ枠4の凸部24はその一部にのみ設けている
ため、レンズ鏡筒1のその他の部分の径を大きくする必
要がなくなる。
【0044】以上のように本実施の形態によれば、1群
レンズ枠4の一部に凸部24を設け、その内側の空間部
25に3群レンズ枠17と3群レンズ枠駆動用のアクチ
ュエータとの連結部27を配置し、レンズ鏡筒内の限ら
れた空間部25を有効利用することで、レンズ鏡筒1の
小径化が図れる。
【0045】(実施の形態2)図7は、本発明の(実施
の形態2)を示す。図5と同様に構成されたレンズ鏡筒
1において、この(実施の形態2)では、駆動手段の配
置が上記(実施の形態1)とは異なる。
【0046】すなわち、3群レンズ枠17を光軸方向に
摺動自在に保持するガイドポール19,20は2群レン
ズ枠5に固定されており、3群レンズ枠17は2群レン
ズ枠5と一体となって光軸方向に移動する。
【0047】ステッピングモータ21は2群レンズ枠5
に固定されており、リードスクリュ22には3群レンズ
枠17に係合されたネジ部材23が螺合するよう構成さ
れている。リードスクリュ22が回転すると、光軸の前
後方向に3群レンズ枠17が直線的に移動可能となり、
3群レンズ枠17は2群レンズ枠5に対して相対移動を
行なう。
【0048】上記のように構成されたレンズ鏡筒1につ
いて、以下、その動作を述べる。駆動用モータ16を回
転させ、カム筒2を沈胴状態からワイド(広角)状態ま
で回転させると、カム筒2の回転により、図7(a)に
示すように1群レンズ枠4は沈胴状態から矢印A方向に
直進する。
【0049】さらにワイド(広角)状態からテレ(望
遠)状態までの範囲でカム筒2を回転させると、1群レ
ンズ枠4及び2群レンズ枠5がカム溝11,12に沿っ
て光軸方向に前後移動してズーミングが行われる。
【0050】フォーカス調整は、ステッピングモータ2
1をズーミング位置に従い所定量だけ回転させること
で、3群レンズ枠17が2群レンズ枠5に対して相対的
に移動して行われる。逆に、ワイド(広角)の位置から
沈胴状態に向けてカム筒2を回転させると、1群レンズ
枠4及び2群レンズ枠5がカム溝11,12に沿って光
軸後方に移動して、図7(b)に示す沈胴状態となる。
【0051】ここで、ステッピングモータ21は1群レ
ンズ枠4の直径よりも外側にあるため、従来の構成で
は、沈胴状態あるいはテレ(望遠)などの状態にて2群
レンズ枠5が図の矢印A方向に移動した際には干渉する
ことになるが、この(実施の形態2)では、1群レンズ
枠4に凸部24を設け、その内側の空間部25にステッ
ピングモータ21を配置すことで、ステッピングモータ
21と2群レンズ枠5とが干渉しなくなる。
【0052】以上のようにこの(実施の形態2)によれ
ば、1群レンズ枠4の一部に凸部24を設け、その内側
の空間部25に駆動用のアクチュエータを配置して、レ
ンズ鏡筒1内の限られた空間部25を有効利用すること
で、レンズ鏡筒1の小型化が図れる。
【0053】なお上記説明では、3群レンズ枠17を駆
動するアクチュエータとしてステッピングモータ21を
例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。また、3群レンズ枠17とアクチュエータの連結方
法については、3群レンズ枠17を光軸方向に移動可能
な方法であれば上記の方法に限定されるものではない。
【0054】また、カム筒116に設けたカム溝14
0,141の形状については、本実施の形態で説明した
形状に限定されるものではない。また、フォーカス調整
用レンズを駆動するアクチュエータの配置については、
図9に示すように、1群レンズ4を1群レンズ4の枠内
で駆動する構成のものであっても、その1群レンズ枠4
の内側にアクチュエータを配置すれば同様の効果が得ら
れることは言うまでもない。
【0055】さらにこのレンズ鏡筒については、CCD
を備えたデジタルスチルカメラ用であることを前提に説
明したが、従来からある銀塩フィルム用のレンズ鏡筒と
して用いても、同様の効果が得られる。
【0056】(実施の形態3)図8は、本発明の(実施
の形態3)を示す。この(実施の形態3)では、上記各
実施の形態における沈胴式レンズ鏡筒を用いた光学機器
としてカメラを例に挙げて説明する。
【0057】具体的には、上記(実施の形態2)におけ
るレンズ鏡筒を搭載した光学機器において、レンズ鏡筒
1は、図8(a)に示すように、未使用時にはカメラ本
体30に収納され、使用時には、図8(b)に示すよう
に、レンズ鏡筒1が所定位置に移動して、ズーム倍率に
応じてカメラ本体30から繰り出される。
【0058】レンズ鏡筒1に搭載されたCCD3に結像
された被写体像は、画像変換された後、カメラ本体30
に内蔵された図示せぬ液晶表示パネル等に画像として表
示され、前記画像は、カメラ本体30に着脱自在に装着
されたメモリーカード(図示せず)等に記憶できる。
【0059】レンズ鏡筒1は、上記各実施の形態で説明
したように、1群レンズ枠4が光軸前後方向に移動する
方式であり、そのレンズ鏡筒の小型化を図るために1群
レンズ枠4の一部に凸部24を設け、その内側の空間部
25に3群レンズ枠17とアクチュエータとの連結部2
7が配置されている。さらに1群レンズ枠4は、通常撮
影時に凸部24がカメラ本体30の下側となるように、
カメラ本体30に取り付けられる。
【0060】このように、沈胴式レンズ鏡筒1の1群レ
ンズ枠4に形成された凸部24を通常の撮影時に装置本
体の下側になるよう配置することで、撮影時には、一部
に凸部24のある1群レンズ枠4がカメラ本体30の前
面に繰り出されることになるが、その凸部24がカメラ
本体30の下側となるため使用時であっても目立たなく
なる。また、1群レンズ枠4の一部に凸部24を設け、
その内側の空間部25を有効利用してレンズ鏡筒1の小
型化を図ることで、カメラ本体30の小型化も実現でき
る。
【0061】なお、上記説明では、1群レンズ枠4に形
成された凸部24の内側の空間部25に3群レンズ枠1
7とアクチュエータとの連結部27を配置した例を挙げ
て説明したが、空間部25にはアクチュエータのみが配
置されていてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明の沈胴式レンズ鏡筒
によると、カム筒の内面に同軸状に第1のレンズ枠を備
え、第1のレンズ枠の内側に第2のレンズ枠を備え、前
記カム筒の内周面に形成されたカム溝に係合して前記カ
ム筒の回転に伴って第1のレンズ枠が光軸方向に移動
し、第2のレンズ枠がフォーカス機構によって制御され
る駆動手段により前記光軸方向に駆動される沈胴式レン
ズ鏡筒であって、第1のレンズ枠の周方向の一部には、
前記駆動手段の位置に対応して前記光軸方向に沿って第
1のレンズ枠の径方向に突出して内側に空間部が形成さ
れた凸部を設け、前記空間部に駆動手段を配設すること
で、レンズ鏡筒内の限られた空間部を有効利用でき、カ
ム筒の径を大きくしたり部品点数を増やすことなく、レ
ンズ鏡筒の小径化が図れるという顕著な効果が得られ
る。
【0063】また、直進枠に設けた凸部が光学機器の下
側に配置されるように沈胴式レンズ鏡筒を搭載すること
により、その凸部が目立たなくなり、さらにレンズ鏡筒
の部品点数を少なくし、小型化を実現でき、光学機器本
体の低コスト化や小型化が顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施の形態1)における沈胴式レン
ズ鏡筒の分解斜視図
【図2】同実施の形態における3群レンズ枠とアクチュ
エータの連結方法を示す概略図
【図3】同実施の形態におけるCCD側から見た沈胴式
レンズ鏡筒の要部断面図と、比較例としての1群レンズ
枠に凸部のない沈胴式レンズ鏡筒の要部断面図
【図4】同実施の形態におけるカム筒に形成されたカム
溝を説明する展開図
【図5】同実施の形態における沈胴状態と使用状態を示
すレンズ鏡筒の要部断面図
【図6】同実施の形態における使用状態と沈胴状態を示
すレンズ鏡筒の斜視図
【図7】本発明の(実施の形態2)における沈胴状態と
使用状態を示すレンズ鏡筒の要部断面図
【図8】本発明の(実施の形態3)における沈胴式レン
ズ鏡筒を搭載した未使用状態と使用状態を示す光学機器
の斜視図
【図9】従来のレンズ鏡筒の分解斜視図
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 2 カム筒 4 1群レンズ枠(第1のレンズ枠) 5 2群レンズ枠 7 固定筒 8 直進溝 9,10 カムピン 11,12 カム溝 16 駆動モータ 17 3群レンズ枠(第2のレンズ枠) 21 ステッピングモータ 22 リードスクリュ 24 凸部 25 空間部 26 切り欠き部 27 連結部 30 カメラ本体 L1 1群レンズ L2 2群レンズ L3 3群レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カム筒の内面に同軸状に第1のレンズ枠を
    備え、第1のレンズ枠の内側に第2のレンズ枠を備え、
    前記カム筒の内周面に形成されたカム溝に係合して前記
    カム筒の回転に伴って第1のレンズ枠が光軸方向に移動
    し、第2のレンズ枠がフォーカス機構によって制御され
    る駆動手段により前記光軸方向に駆動される沈胴式レン
    ズ鏡筒であって、 第1のレンズ枠の周方向の一部には、前記駆動手段の位
    置に対応して前記光軸方向に沿って第1のレンズ枠の径
    方向に突出して内側に空間部が形成された凸部を設け、 前記空間部に駆動手段を配設した沈胴式レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】前記空間部には、駆動手段を構成するフォ
    ーカス機構によって駆動されるアクチュエータとアクチ
    ュエータの出力軸に形成されたリードスクリュとリード
    スクリュに係合する前記第2のレンズ枠の連結部とのう
    ちの少なくとも一部を配設した請求項1記載の沈胴式レ
    ンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】カム筒と第1のレンズ枠との間に、前記光
    軸方向に直進溝が開けられた固定筒を設け、第1のレン
    ズ枠の外周に突設されたカムピンが前記直進溝を通過し
    て前記カム筒の内周面に形成されたカム溝に係合し、固
    定筒には第1のレンズ枠の凸部を収容する前記光軸方向
    に沿った切り欠き部を形成した請求項1または請求項2
    記載の沈胴式レンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の沈
    胴式レンズ鏡筒を用いた光学機器であって、 前記沈胴式レンズ鏡筒の第1のレンズ枠の前記凸部を通
    常撮影時に装置本体の下側になるよう配置した光学機
    器。
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