WO2004099870A1

WO2004099870A1 - カメラ

Info

Publication number: WO2004099870A1
Application number: PCT/JP2004/006614
Authority: WO
Inventors: Masao Matsugae; Yoshio Shimazaki; Hiroshi Sato; Atsushi Yamashita; Shinsuke Nobe; Yukio Kunisada; Akihiko Ito; Atsushi Horidan; Kaichi Hayashi; Toshio Imaizumi
Original assignee: Konica Minolta Opto Inc.
Priority date: 2003-05-12
Filing date: 2004-05-11
Publication date: 2004-11-18
Also published as: JP2005300562A

Abstract

　被写体光を撮影レンズにより撮像素子に結像させるカメラであって、撮影レンズを構成する複数のレンズ（Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３）中の所定レンズ間に配置され、反射面（３ａ）を有する少なくとも一つの反射部材（３）を具備し、そこにおいて、撮影時には反射部材（３）の反射面（３ａ）にて反射した被写体光が撮像素子（１）に結像させられ、一方、非撮影時には反射部材（３）が退避させられると共に、撮影時に反射部材（３）が位置していた空間に反射面（３ａ）より被写体の側に位置するレンズの後端部が後退させられることを特徴とし、非撮影時に、レンズを固定胴（１１）内に深く沈胴させて厚さを著しく薄くしたカメラ。

Description

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1 明細書カメラ技術分野

本発明は、被写体光を撮影レンズにより撮像素子に結像させるカメラに関する。背景技術 - 近年、被写体光を撮影レンズにより C C D等の撮像素子に結像させ、撮像素子により光電変換した後に種々の画像処理を行って画像信号に変換し、この画像信号を I cカード等にデジタル記録するデジタルカメラが急速に普及している。デジタルカメラは、銀塩フィルムを用いる従来のカメラ、即ちフィルムカメラと比較して、被写体光が結像する画面寸法が小さい。また、フィルムカメラに必要なフィルムを収納したパト口ーネを装填することや、フィルムを給送することは、デジタルカメラには不要である。このような要因により、近年はフィルム力メラと比較してより小型に形成されたデジタルカメラが多数販売されている。デジタルカメラにおいても、より多くの撮影条件に対応できるように、ズームレンズを備えたものが多数市販されている。し力し、ズームレンズの光学系はレンズ枚数が多くて大型化するので、ズームレンズを備えるとカメラ本体からズームレンズが大きく突出してしまって、非撮影時に携帯性が非常に良くない。

そこで、フィルムカメラと同様に、非撮影時にはズームレンズを沈胴させて力メラの厚みを薄くする構成が採用されている。

このカメラの一例が第 1図及ぴ第 2図に示される。第 1図は撮影時のズームレンズ鏡胴の断面図、第 2図は非撮影時のズームレンズ鏡月同の断面図である。

第 1図及ぴ第 2図に示されるズームレンズの光学系は、第 1レンズ群 L l、第 2レンズ群 L 2、第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2及ぴ撮像素子 1から成る。鏡胴の作動については省略するが、撮影時には第 1図に示す如く第 1レンズ群 L 1及ぴ第 2レンズ群 L 2が突出しているが、非撮影時には第 2図に示す如く第 1 レンズ群 L 1及び第 2レンズ群 L 2が第 3レンズ群 L 3の近傍まで後退し、鏡胴は沈胴している。

しかし、フィルムカメラの場合には結像面に薄いフィルムがあるのみなので、ズームレンズをフィルムに接近させて沈胴させれば薄型化が達成できるが、デジタルカメラの場合には結像面にはある程度の厚みがあるローパスフィルタ 2や撮像素子 1が配置されるので、充分に沈胴させて薄型化することは困難である。従つて、従来のデジタルカメラにおいては、非撮影時には更に薄型化してポケット等に収納したいとレ、うユーザーの要望に応えるには未だ充分でなかった。

そこで、このようなデジタル力メラにおいても薄型化を達成することを目的とした提案が今までにも種々なされている。

例えば、撮像素子の結像面が撮影レンズの光軸と平行になるようにローパスフィルタゃ撮像素子を撮影レンズの側方に配置し、撮影時には撮影レンズの後方に配置された反射鏡にて被写体光を 9 0度の角度で反射させて撮像素子に結像させ、非撮影時には反射鏡を回動させて後退させ、反射鏡が位置していた空間に撮影レンズを後退させるカメラがある。（特許文献 1 ：日本特許出願公開第平 1 0— 2 0 6 9 6 5号公報および特許文献 2 ：日本特許出願公開第平 1 1— 3 0 5 3 1 2 号公報参照） .

また、非撮影時には、撮像素子を撮影レンズの光軸と直交する方向に «させ、撮像素子が位置していた空間に撮影レンズを沈胴させる力メラがある。

特許文献 1及び 2に開示されている構成では、ローパスフィルタや撮像素子の厚みと反射鏡の厚みとの差分だけはより深く沈胴させることが可能である。しかし、撮影レンズにズームレンズを用いた場合にはレンズ枚数が多く、非撮影時にこのように沈胴させたとしてもレンズの厚みのためにカメラの厚さを充分に薄くすることは困難である。

また、日本特許出願公開第平 1 1—4 3 7 1号公報（特許文献 3 ) に開示されている構成では、反射鏡を用いずにローパスフィルタと撮像素子を側方に移動させるので、ローパスフィルタと撮像素子の厚み分だけはより深く沈胴させることが可能である。し力し、この場合でも前述と同様に非撮影時に、レンズの厚みのためにカメラの厚さを充分に薄くすることは困難である。また、撮像素子を光軸 + に対して揷脱する.ために、非常に高精度の駆動機構を必要とする。 PC漏賺 06614

発明の開示 .

本発明は上記背景技術における諸問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多数のレンズから構成されるズームレンズを撮影レンズとして用いた場合でも、非撮影時にはレンズをより深く沈胴させてカメラの厚さを著しく薄くすることができるカメラを提案することにある。

上記目的を達成するために、本発明の主なる態様はによれば、被写体光を撮影レンズにより撮像素子に結像させるカメラであって、撮影レンズを構成する所定のレンズ間に少なくとも一つ配置され、反射面を有する反射部材を具備し、そこにおいて、撮影時には反射部材の反射面にて反射した被写体光が撮像素子に結像され、一方、非撮影時には反射部材が退避させられると共に、撮影時に反射部材が位置していた空間に、反射面より被写体の側に位置するレンズの後端部が後退させられることを特徴とするカメラが提供される。

また、上記目的を達成するために、本発明は更に以下の副次的態様を有することができる。

a . 反射部材は反射鏡である。

b . 反射部材は、非撮影時には、被写体より遠ざかる方向に回動させて退避させられる。、

c 反射部材はプリズムであり、該プリズムは、非撮影時には、撮影レンズの光軸と略直交する方向に退避させられる。

d . 反射部材の反射面より被写体の側に位置する撮影レンズのレンズ群により変倍動作が行われる。

e . 反射部材の反射面より被写体の側に位置する撮影レンズのレンズ群は、非撮影時の状態では撮影時の状態よりレンズ間隔が狭められている。

f . 反射部材の反射面より撮像素子の側に位置する撮影レンズのレンズにより合焦動作が行われるとともに、レンズを駆動して合焦動作を行わせる合焦駆動手段は、該レンズと平行に移動する駆動伝達手段を有する。

g . 撮像素子は、少なくとも撮影レンズを駆動する鏡筒を保持する固定胴の中に配置されている。 '' . 非撮影時には、反射部材と、該反射部材の反射面より前記撮像素子の側に位置する撮影レンズのレンズとの間の空間に、少なくとも撮影レンズを駆動する鏡筒の一部が収納される。

i . 反射面より被写体側に位置するレンズの光軸と、反射面より前記撮像素子側に位置するレンズの光軸とが成す角度は 9 0度より狭角にされている。

j . 撮影レンズはズームレンズである。

k . 撮像素子は、固定胴の外に配置されいる。

1 . 撮影レンズが 3つのレンズ群からなり、反射部材の反射面より被写体の側に 2つのレンズ群が配置されている。

m. 撮影レンズを構成する所定のレンズ間に、各々反射面を有する 2つの反射部材が配置されており、しカも、これら反射部材の間には撮影部材が位置しない。 n . 撮像素子は、撮影レンズを駆動する鏡筒を保持する固定胴の外に配置されている。

上記各態様から明らかなように、本発明のカメラによれば、ローパスフィルタや撮像素子だけでなくレンズ群の一部も側方に配置されるので、多数のレンズから構成されるズームレンズを撮影レンズとして用いた場合でも、非撮影時にはレンズ群を一層深く沈胴させることが可能になる。これによつて、カメラの厚さを著しく薄くすることができる。図面の簡単な説明

第 1図は、突出状態における従来のレンズ鏡胴の断面図、

第 2図は、沈胴状態における従来のレンズ鏡胴の断面図、

第 3図は、本発明の第 1実施例によるレンズ鏡胴であって、突出状態におけるレンズ鏡胴の断面図、

第 4図は、本発明の第 1実施例によるレンズ鏡胴であって、沈胴状態におけるレンズ鏡胴の新面図、

第 5図は、本発明の第 2実施例によるレンズ鏡胴であって、光軸 O lと光軸 O 2とが成す角度 αを 9 0度より狭角にした場合の、突出状態におけるレンズ鏡胴の断面図、第 6図は、本発明の第 2実施例によるレンズ鏡胴であって、光軸 O lと光軸 O 2とが成す角度 αを 9 0度より狭角にした場合の、沈胴状態におけるレンズ鏡胴の断面図、

第 7図は、本発明の第 3実施例によるレンズ鏡胴であって、撮像素子等を固定胴の外に配置した場合の、突出状態におけるレンズ鏡胴の断面図、

第 8図は、本発明の第 3実施例によるレンズ鏡胴であって、撮像素子等を固定胴の外に配置した場合の、沈胴状態におけるレンズ鏡胴の断面図、

第 9図は、本発明の第 4実施例によるレンズ鏡胴であって、 2枚の反射鏡を用いた場合の、突出状態におけるレンズ鏡胴の断面図、そして

第 1 0図は、本発明の第 4実施例によるレンズ鏡胴であって、 2枚の反射鏡を用いた場合の、沈胴状態におけるレンズ鏡胴の断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、添付の図面を参照しながら本発明の幾つかの好ましい実施例について説明する。

先ず、第 3図及ぴ第 4図を参照して、本発明の第 1実施例によるカメラにおけるレンズ鏡胴が詳細に説明される。第 3図はレンズ鏡胴が突出させられた状態時の断面図、第 4図はレンズ鏡胴が沈胴させられた状態時の断面図である。

第 1実施例によるレンズ鏡胴が用いられる光学系において、レンズ群は第 1レンズ群 L l、第 2レンズ群 L 2及ぴ第 3レンズ群 L 3よりなりズームレンズを構成している。第 1レンズ群 L 1は被写体に対向し、第 2レンズ群 L 2の後方には反射部材としての反射鏡 3が配置されており、反射鏡 3の側方には第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2及ぴ撮像素子 1が光軸 O 1に平行して配置されている。なお、撮像素子 1は C C D等の固体撮像素子であり、受光面に結像した被写体光を光電変換して所定の画像処理回路に供する。

ローパスフィルタ 2は撮像素子 1に入射する被写体光における空間周波数の高い不要成分を除去する。また、ローパスフィルタ 2に、赤外光を除去する赤外力ットフィルタ等を組み合わせてもよい。

そして、第 1実施例においては、第 1 レンズ群 L 1及ぴ第 2レンズ群 L 2による光軸 O 1と、第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2及ぴ撮像素子 1による光軸 O 2とが成す角度は 9 0度である。即ち、反射鏡 3の反射面 3 aは光軸 O 1， O 2に対して 4 5度の角度で傾斜している。

反射鏡 3は保持部材 4によって保持され、支軸 5を中心に任意に回動可能に構成されている。また、保持部材 4は不図示のバネによって支軸 5を中心に反時計方向に付勢されていて、撮影時には不図示のストッパーに当接して第 3図に示される如く反射鏡 3の反射面 3 aが 4 5度に傾いた状態を維持している。

また、第 1レンズ群 L 1及ぴ第 2レンズ群 L 2は光軸 O 1の方向に沿って移動することによって変倍動作を行い、第 3レンズ群 L 3は光軸 O 2の方向に沿って移動することによって合焦動作を行う。なお、 7は絞りを示している。

次に、レンズ鏡胴の各鏡筒について説明すると、 1 1は固定胴であり、不図示のカメラ'本体に固定される。

固定胴 1 1の内側には第 1回転胴 1 2が配置されている。第 1回転筒 1 2は、固定胴 1 1の内周壁に設けたカム溝 1 1 aと係合するカムピン 1 2 aと、第 1回転筒 1 2を回転駆動させるための大歯車 1 2 bとを外周壁に有している。

第 1回転筒 1 2の内側には第 1直進筒 1 3が配置され、第 1直進筒 1 3は直進板 1 4と係合し、且つ、第 1回転筒 1 2、第 1直進筒 1 3及ぴ直進板 1 4は一体的に組み立てられている。固定胴 1 1には光軸 O lと平行に長溝が形成されていて、この長溝に直進板 1 4の外周の一部が係合している。従って、第 1回転筒 1 2が回転しながら光軸 O 1の方向に沿って移動したときでも、第 1直進筒 1 3は直進板 1 4によって回転せずに直進移動のみを行って、 '第 1回転筒 1 2、第 1直進筒 1 3及び直進板 1 4は一体の状態で移動する。

第 1直進筒 1 3の内側には第 2回転筒 1 5が配置され、第 2回転筒 1 5の外周壁にカムピン 1 5 aが立設している。カムピン 1 5 aは第 1直進筒 1 3に設けたカム溝 1 3 aと係合すると共に、第 1直進筒 1 3の外周壁より突出していて、第 1回転筒 1 2の内周壁に設けたカム溝 1 2 cとも係合している。そ-して、第 2回転筒 1 5は第 1回転筒 1 2の回転によって回転すると共に、第 1直進筒 1 3の力ム溝 1 3 aによって光軸方向に進退する。

第 2回転筒 1 5の内側には第 2直進筒 1 6及び第 3直進筒 1 7が配置され、第 2直進筒 1 6は第 1レンズ群 L 1を保持する不図示の鏡枠と一体的に形成され、第 3直進筒 1 7は第 2レンズ群 L 2を保持する不図示の鏡枠と一体的に形成されている。第 2直進筒 1 6の外周壁にはカムピン 1 6 aが突出していて第 2回転筒 1 5の内周壁に設けたカム溝 1 5 bと係合し、第 3直進筒 1 7の外周壁にはカムピン 1 7 aが突出していて第 2回転筒 1 5の内周壁に設けたカム溝 1 5 cと係合している。

—方、第 2回転筒 1 5の後部には第 4直進筒 1 8がー体的に組み立てられている。そして、第 4直進筒 1 8の外端 1 8 aが第 1直進筒 1 3の内周壁に光軸 O 1 と平行に形成された長溝と係合し、且つ、第 4直進筒 1 8は第 3直進筒 1 7の内周壁に光軸 O 1と平行に形成された長溝とも係合している。従って、第 2回転筒 1 5が回転移動しても第 4直進筒 1 8は回転せずに第 2回転筒 1 5に追随して直進移動のみを行う。

また、第 3直進筒 1 7の先端部と第 2直進筒 1 6の後端部とが光軸 O lの方向に係合している。

従って、第 2回転筒 1 5が回転したときにも第 4直進筒 1 8は回転せず、第 4 直進筒 1 8によって第 3直進筒 1 7も回転せず、更に第 3直進筒 1 7によって第 2直進筒 1 6も回転しない。そして、第 2直進筒 1 6はカム溝 1 5 bの軌跡に応じて直進移動を行い、第 3回転筒 1 7はカム溝 1 5 cの軌跡に応じて直進移動を行う。

なお、第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2及ぴ撮像素子 1を配置するスぺースを確保するために、固定胴 1 1、第 1回転筒 1 2、第 1直進筒 1 3、直進板 1 4、第 2回転筒 1 5、第 2直進筒 1 6、第 3直進筒 1 7及び第 4直進筒 1 8の中心軸は、光軸 O 1と偏心している。

次に、レンズ鏡胴の動作を説明する。

第 3図は光学系が広角の状態になっている図であるが、望遠に変倍するためには力メラ本体に設けた不図示のメインスィツチを作動させると、不図示の鏡胴モータが回転して連結した不図示の減速歯車群が回転し、この減速歯車群の末端の歯車が第 1回転筒 1 2の大歯車 1 2 bと歯合しているので、第 1回転筒 1 2が回転する。 . 第 1回転筒 1 2が回転すると、第 1回転筒 1 2は固定胴 1 1のカム溝 1 1 aによって回転しながら光軸 O lの方向に沿って移動する。しかし、第 1回転筒 1 2 と一体に組み立てられている第 1直進筒 1 3は直進板 1 4によって回転することがなく、光軸 O 1の方向に直進移動のみを行う。第 1回転筒 1 2が回転すると、カムピン 1 5 aに駆動力が伝達されて第 2回転筒 1 5が回転し、第 2回転筒 1 5 の第 1直進筒 1 3に対する光軸 O 1方向に沿った移動量は第 1直進筒 1 3に設けたカム溝 1 3 aによって決定される。

更に、第 2回転筒 1 5が回転すると、第 4直進筒 1 8によって回転が規制されている第 2直進筒 1 6及ぴ第 3直進筒 1 7は、各々カムピン 1 6 aとカム溝 1 5 bの係合、及ぴカムピン 1 7 aとカム溝 1 5 cの係合によって光軸 O 1の方向に直進移動して、第 1レンズ群 L 1及ぴ第 2レ^ズ群 L 2は互いの群間距離を変化させながら光軸 O 1の方向に直進移動し、光学系は望遠状態に変倍する。

ここで、被写体光は第 1レンズ群 L 1及び第 2レンズ群 L 2を通過して反射鏡 3の反射面 3 aで 9 0度の角度で反射し、第 3レンズ群 L 3及ぴロ一パスフィルタ 2を通過して、撮像素子 1に結像する。

なお、合焦動作は不図示のフォーカスモータ（合焦駆動手段）によって第 3レンズ群 L 3を光軸 O 2の方向に沿って移動させて行う。即ち、光軸 O 2と平行に設けた複数のシャフトに第 3レンズ群 L 3の図示しない鏡枠の端部を係合させ、そのシャフトの一本に雄ネジを設けて該鏡枠に設けた雌ネジと嵌合させ '(合焦伝達手段）、該シャフトをフォーカスモータによって回転させることにより第 3レンズ群 L 3を光軸 O 2の方向に沿って移動させる。

従来は該シャフトを光軸 O 1と平行に第 2レンズ群 L 2の後方に設けていたので、レンズ鏡胴を深く沈胴させるためには該シャフトの長さを充分に長くすることができなかったが、本発明の第 1実施例のような構成にすることによって該シャフトの長さを充分に長くすることができる。従って、光軸 O 2に対する第 3レンズ群 L 3の倒れ量が非常に少なくなってレンズ精度が向上する。

非撮影時には、不図示のメインスィッチをオフにすると、鏡胴モータが逆転して、広角の状態から望遠の状態にするときとは逆方向に第 1回転筒 1 2が回転する。すると、各鏡筒は前述の変倍動作と同様に作動し、固定胴 1 1、第 1直進筒 04 006614

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1 3及び第 2回転筒 1 5のカム溝によって各鏡筒は後退する。第 4直進筒 1 8には光軸 O 1の方向に突出した腕部 1 8 bが設けらていて、第 4直進筒 1 8が後退すると腕部 1 8 bが反射鏡 3を保持した保持部材 4の先端を押圧する。従って、保持部材 4は付勢されているパネに抗して支軸 5を中心に時計方向に回転する。このとき、各鏡筒は後退するので、第 1レンズ群 L 1及ぴ第²レンズ群 L 2は互いの群間距離を狭めながら後退し、第 4図の如く反射鏡 3の反射面 3 aが光軸 O 1と直交した状態になる。そして、撮影時に反射鏡 3が位置していた空間に、反射面 3 aより被写体の側に位置し第 1 レンズ群 L 1及ぴ第 2レンズ群 L 2からなる光学系の後端部が後退して位置することになる。

この結果、従来のデジタルカメラよりレンズ鏡胴を深く沈胴させることができ、

+非撮影時により携帯性が向上する薄型のデジタルカメラを実現することができる。

なお、第 4図の非撮影状態から第 3図の撮影状態にするときは、鏡胴モータを正転させて、広角の状態から望遠の状態にするときと同様に第 1回転筒 1 2を回転させればよい。

また、第 2レンズ群 L 2の後方に配置する反射部材としては、必ずしも前述の如き反射鏡 3に限定されるものではなく、例えばプリズムを配置し、非撮影時には該プリズムを光軸 O 1と略直交する方向に ¾させるように構成してもよい。上記第 1実施例のの構成では、反射鏡 3の反射面 3 aより被写体側に位置する第 1 レンズ群 L 1及ぴ第 2レンズ群 L 2の光軸 O 1と、反射鏡 3の反射面 3 aより撮像素子 1の側に位置する第 3レンズ群 L 3の光軸 O 2とが成す角度が 9 0度であったが、 9 0度より狭角になるように構成してもよい。

次に、光軸 O 1と光軸 O 2とが成す角度が 9 0度より狭角になるように構成された、本発明の第 2実施例が第 5図及ぴ第 6図に示される。第 5図はレンズ鏡胴を突出させた状態時の断面図、第 6図はレンズ鏡胴を沈胴させた状態時の断面図である。

第 5図及ぴ第 6図において、各部材は第 3図及び第 4図に示した部材と同様の部材であるので、ここでは共通部材についての説明は省略される。

第 1レンズ群 L 1及ぴ第 2レンズ群 L 2の光軸 O 1と、第 3レンズ群 L 3、口一パスフィルタ 2及び撮像素子 1の光軸 O 2とが成す角度は ·9 0度より狭角にされている。即ち、第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2及び撮像素子 1を傾斜させて配置することにより、第 3レンズ群 L 3の端部が前述の構成より光軸 O 1に接近し、レンズ鏡胴の太さ、即ち固定月同 2 1の太さをより細くすることがでぎる。 ―

前述の第 1および第 2実施例における構成では、光学系を構成する第 1レンズ群 L 1から撮像素子 1までの全てを固定筒 1 1， 2 1の中に配置し、ユニット化している。しかし、ュニット化せずに、第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2 及ぴ撮像素子 1を固定胴の外に配置する構成にしてもよい。

次に、第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2及び撮像素子 1が固定胴の外に配置された、本発明の第 3実施例が第 7図及び第 8図に示される。第 7図はレンズ鏡胴を突出させた状態時の断面図、第 8図はレンズ鏡胴を沈胴させた状態時の断面図である。

なお、第 7図及び第 8図における各部材は第 3図及ぴ第 4図に示した部材と類似していて、その作用は同一であるので、各部材の説明はここでは省略される。第 7図及ぴ第 8図においては、第 1レンズ群 L l、第 2レンズ群 L 2及ぴ反射鏡 3の配置は前述と同一であるが、第 3レンズ群 L 3、ローパスフィルタ 2及び撮像素子 1が固定胴 3 1の外に配置されている。そして、反射鏡 3の反射面 3 a で反射した被写体光を第 3レンズ群 L 3に入射させるため、固定胴 3 1の一部には開口部 3 1 aが設けられている。

なお、第 1回転筒 3 2のカムピン 3 2 aが係合する固定胴 3 1のカム溝に関しては、開口部 3 1 aを逃げて設けなければならない。このために、固定胴 3 1と第 1回転筒 3 2をヘリコィドによって結合することが望ましい。

このように構成することにより、固定胴 3 1、第 1回転筒 3 2、第 1直進筒 3 3、直進板 3 4、第 2回転筒 3 5、第 2直進筒 3 6及ぴ第 3直進筒 3 7の中心軸を、光軸 O 1と同心にすることができ、固定胴 3 1を始め、各鏡筒の太さを細くすることができる。

更に、前述の第 1〜第 3実施例で示された構成においては、 1枚の反射鏡が用 ,いられているが、必要に応じて 2枚の反射鏡を用いてもよい。

2枚の反射鏡が用いられた、第 4実施例が第 9図及び第 1 0図に示される。第 9図はレンズ鏡胴を突出させた状態時の断面図、第 1 0図はレンズ鏡胴を沈胴させた状態時の断面図である。

撮影時には第 9図に示される如く、被写体光は第 1レンズ群 L 1、第 2レンズ群 L 2を通過した後、反射鏡 3によって 9 0度の角度で屈折され、更に第 2の反射鏡 6によって 9 0度の角度で屈折され、第 1レンズ群 L l、第 2レンズ群 L 2 と平行に配置されている第 3レンズ群 L 3及ぴローパスフィルタ 2を通過して撮像素子 1に結像する。

非撮影時には第 1 0図に示される如く、先ず反射鏡 3を時計方向に回転させると共に、反射鏡 6を反時計方向に回転させて、各反射面がレンズ光軸と直交するように位置させる。続いて、第 3図及ぴ第 4図を参照して説明した鏡胴の作動と同様に、第 1レンズ群 L 1及ぴ第 2レンズ群 L 2からなる光学系の後端部を反射鏡 3が位置していた空間【こ後退させると共に、撮像素子 1、ローパスフィルタ 2 及ぴ第 3レンズ群 L 3からなる光学系の後端部を反射鏡 6が位置していた空間に後退させることによって、薄型の沈胴が可能になる。

なお、以上の各構成において、撮影レンズの一部と撮像素子等を配置する位置は、カメラを前方から見た場合に、 .上下左右のどの位置であってもよい。 . また、撮影レンズは必ずしもズームレンズである必要はなく、単焦点レンズであってもよい。

Claims

請求の範囲

1 . 被写体光を撮影レンズにより撮像素子に結像させるカメラであって、前記撮影レンズを構成する所定のレンズ間に少なくとも一つ配置され、反射面を有する反射部材を具備し、

• そこにおいて、撮影時には前記反射部材の反射面にて反射した被写体光が前記撮像素子に結像され、一方、非撮影時には前記反射部材が βさせられると共に、撮影時に前記反射部材が位置していた空間に前記反射面より被写体の側に位置するレンズの後端部が後退させられることを特徴とするカメラ。

2 . 前記反射部材が反射鏡であることを特徴とする請求項 1に記載の力メラ。

3 . 非撮影時には、反射面が被写体より遠ざかる方向に前記反射部材を回動させて退避させることを特徴とする請求項 2に記載のカメラ。 '

4 . 前記反射部材がプリズムであることを特徴とする請求項 1に記載のカメ

5 . 非撮影時には、前記プリズムを前記撮影レンズの光軸と略直交する方向に退避させることを特徴とする請求項 4に記載のカメラ。

6 . 前記反射面より被写体の側に位置する前記撮影レンズのレンズ群により変倍動作が行われることを特徴とする請求項 1に記載のカメラ。

7 . 前記反射面より被写体の側に位置する前記撮影レンズのレンズ群は、非撮影時の状態では撮影時の状態よりレンズ間隔が狭められていることを特徴とする請求項 1に記載のカメラ。

8 . . 前記反射面より前記撮像素子の側に位置する前記撮影レンズのレンズにより合焦動作が行われるこを特徴とする請求項 1に記載の力メラ。

9 . 前記レンズを駆動して合焦動作を行わせる合焦駆動手段は、前記レンズと平行に移動する駆動伝達手段を有することを特徴とする請求項 8に記載のカメラ。

1 0 . 前記撮像素子は、前記撮影レンズを駆動する鏡筒を保持する固定胴の中に配置されていることを特徴とする請求項 1に記載のカメラ。

1 1 . 非撮影時には、前記反射鏡と、前記反射面より前記撮像素子の側に位置する前記撮影レンズのレンズとの間の空間に、少なくとも前記撮影レンズを駆動する鏡筒の一部が収納されること.を特徴とする請求項 1に記載のカメラ。

1 2 . 前記反射面より被写体側に位置するレンズの光軸と、前記反射面より前記撮像素子側に位置するレンズの光軸とが成す角度を 9 0度より狭角にしたことを特徴とする請求項 1に記載のカメラ。

1 3 . 前記撮影レンズがズームレンズであることを特徴とする請求項 1に記載のカメラ。

1 4. 前記撮影レンズが 3つのレンズ群からなり、前記反射部材の反射面より被写体の側に 2つのレンズ群が配置されていることを特徴とする請求項 1に記载のカメラ。

1 5 . 前記撮影レンズを構成する所定のレンズ間に、各々反射面を有する 2つの反射部材が配置されたことを特徴とする請求項 1に記載のカメラ。

1 6 . 前記 2つの反射部材の間には、撮影部材が位置しないことを特徴とする請求項 1 5に記載のカメラ。

1 7 . 前記撮像素子は、前記撮影レンズを駆動する鏡筒を保持する固定胴の外に配置されていることを特徴とする請求項 1に記載のカメラ。