JP4230341B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の走行にかかる情報を収集し、該収集した情報をもとに運転者に対する通知処理および/または車両の動作制御処理を実行する運転支援装置に関し、特に踏切や交差点の通過時における事故防止に関するものである。
従来、車両走行にかかる各種情報を自動的に取得し、運転者に対する通知処理や車両の自動制御を行うことで車両事故を防止する装置が考案されている。
たとえば、特許文献1は、自車両前方のスペースをレーダによって測定し、踏切内での停止を防止する技術を公開している。また、特許文献2は、GPSを利用して踏切の位置を抽出し、自車両が踏切に接近した場合に運転者に通知する技術を公開している。
さらに、特許文献3は、交差点進入動作において、前方の車両の存在に基づいて交差点に進入する否かを判定する技術を公開している。また、特許文献4は、信号機の特定と自車両および先行車両の交差点到達時間を元に、自車両の走行制御内容を変更する技術を公開している。
特許第3272409号公報 特開2001−516076号公報 特開2001−301484号公報 特開2001−23600号公報
ところで、自車両が交差点や踏切を安全に通過できるか否かは周辺の車両の状態によって変化する。例えば、自車両に先行する車両と交差点との間の距離が小さく、自車両が進入するのに充分ではない、すなわち交差点通過後に自車両が進入するだけのスペースが無い場合であっても、先行車両の前進によって自車両が進入可能なスペースが発生し、交差点を安全に通過可能となることが考えられる。
しかしながら、従来の技術では、交差点から先行車両までの距離が短い場合には交差点の進入が不可能であると判定していたので、実際には安全に通過可能な交差点についても誤って警告を発してしまうという問題点があった。
このような低い判定精度に起因する誤報は、判定結果に対する運転者の信頼性を低下させ、正確に行われた判定結果の軽視から事故発生を引き起こす危険がある。そのため、交差点や踏切を通過する場合の安全性を高精度に判定可能な運転支援装置の実現が重要な課題となっていた。
また、踏切に進入後、自車両が通過不可能であると判定した(踏切に閉じ込められた)場合、従来の技術では列車への緊急通報を行うことで、踏切に設置された警告ボタンを運転者が押すために必要な時間を省略している。しかしながら、従来の技術では自車両の退避行動については充分な情報提供がなされておらず、自車両がどの位置に退避すれば良いかは運転者の判断に任されていた。
そこで、従来、交差点や踏切に閉じ込められた場合の退避行動をも支援可能な運転支援装置の実現が求められていた。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、踏切や交差点の通過可否を高精度に判定し、また踏切や交差点への進入後に通過不可能となった場合には自車両の退避行動を支援可能な運転支援装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明に係る運転支援装置は、車両の走行にかかる情報を収集し、該収集した情報をもとに運転者に対する通知処理および/または車両の動作制御処理を実行する運転支援装置であって、自車両の踏切および/または交差点への進入を予測・検出する進入判定手段と、自車両周辺の車両の情報を取得する周辺車両情報取得手段と、前記進入判定手段により自車両の踏切および/または交差点への進入が予測・検出された場合に、前記周辺車両情報取得手段が取得した情報をもとに、自車両が前記踏切および/または交差点を通過可能であるか否かを判定する通過可否判定手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに、自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定する。
また、発明に係る運転支援装置の前記通過可否判定手段は、前記周辺車両の情報から該周辺車両の位置を特定し、前記踏切および/または交差点の先に自車両が進入する場所が存在するか否かを前記周辺車両の位置から判定することを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の位置情報を取得し、取得した位置情報をもとに、踏切や交差点の先に自車両が進入する場所が存在するか否かを判定する。
また、発明に係る運転支援装置前記通過可否判定手段は、自車両に先行する先行車両と、該先行車両にさらに先行する先々行車両の位置との相対距離から自車両が進入する場所が発生するか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに車両の位置情報を取得し、先行車両と先々行車両との相対距離をもとに、踏切や交差点の先に自車両が進入する場所が発生するか否かを判定する。
また、発明に係る運転支援装置前記通過可否判定手段は、前記先行車両の運転者の運転履歴から、前記先行車両が前記先々行車両に対して取る車間距離を予測し、該予測結果を用いて自車両が進入する場所が発生するか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに車両の位置情報を取得し、先行車両の運転者が取る車間距離をもとに、踏切や交差点の先に自車両が進入する場所が発生するか否かを判定する。
また、発明に係る運転支援装置前記周辺車両情報取得手段は、前記周辺車両が送信した情報を受信することを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに、自車両周辺の車両の情報を車両間通信によって取得し、取得した情報をもとに、自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定する。
また、発明に係る運転支援装置前記周辺車両情報取得手段は、路車間通信によって前記周辺車両に関する情報を取得することを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに、自車両周辺の車両の情報を路車間通信によって取得し、取得した情報をもとに、自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定する。
また、発明に係る運転支援装置前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、自車両の運転者に対して警告をおこなう警告手段をさらに備えたことを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定し、通過不可と判定した場合に運転者に警告を行う。
また、発明に係る運転支援装置前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、自車両の動作制御を行う動作制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定し、通過不可と判定した場合に自車両の動作制御をおこなう。
また、発明に係る運転支援装置前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、前記周辺車両に対して自車両の存在を報知し、自車両の進入場所の確保を要請する報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定し、通過不可と判定した場合に周辺車両に自車両の進入場所の確保を要請する。
また、発明に係る運転支援装置前記報知手段は、自車両の踏切への進入後に前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、対向車両および/または後続車両に対して自車両の進入場所の確保を要請することを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切への進入後に自車両が通過不可能であると判定した場合に、後続車両や対向車両に対して自車両の進入場所の確保を要請する。
また、発明に係る運転支援装置は、自車両の踏切への進入後に前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、列車に対して自車両の存在を通信する対列車通信手段をさらに備えたことを特徴とする。
この発明によれば運転支援装置は、踏切への進入後に自車両が通過不可能であると判定した場合に、列車に対して自車両の存在を通知する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに、自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定するので、踏切や交差点の通過可否を高い精度で判定可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の位置情報を取得し、取得した位置情報をもとに、踏切や交差点の先に自車両が進入する場所が存在するか否かを判定するので、踏切や交差点の通過可否を高い精度で判定可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに車両の位置情報を取得し、先行車両と先々行車両との相対距離をもとに、踏切や交差点の先に自車両が進入する場所が発生するか否かを判定するので、自車両の通過時点における進入先の有無を事前に予測し、通過可否を高精度に判定可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに車両の位置情報を取得し、先行車両の運転者が取る車間距離をもとに、踏切や交差点の先に自車両が進入する場所が発生するか否かを判定するので、周辺車両の挙動を予測して自車両の通過可否を判定可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに、自車両周辺の車両の情報を車両間通信によって取得し、取得した情報をもとに、自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定するので、周辺の車両についての詳細な情報を使用し、高精度な判定を行う運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに、自車両周辺の車両の情報を路車間通信によって取得し、取得した情報をもとに、自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定するので、周辺の車両についての詳細な情報を簡易に取得し、もって高精度な判定を行う運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定し、通過不可と判定した場合に運転者に警告を行うので、自車両の通過可否を高精度に判定し、運転者に停止を促す運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定し、通過不可と判定した場合に自車両の動作制御をおこなうので、自車両の通過可否を高精度に判定し、自車両の停止を支援する運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切や交差点への進入を予測・検出するとともに自車両周辺の車両の情報を取得し、取得した情報をもとに自車両が踏切や交差点を通過可能であるか否かを判定し、通過不可と判定した場合に周辺車両に自車両の進入場所の確保を要請するので、自車両の通過可否を高精度に判定し、自車両の退避行動を支援可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切への進入後に自車両が通過不可能であると判定した場合に、後続車両や対向車両に対して自車両の進入場所の確保を要請するので、踏切からの緊急退避を支援し、列車事故を防止可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
また、発明によれば運転支援装置は、踏切への進入後に自車両が通過不可能であると判定した場合に、列車に対して自車両の存在を通知するので、列車の通知を迅速、確実に実行し、踏切における事故を防止可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る運転支援装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる運転支援装置1の概要構成について説明する概要構成図である。同図に示すように、運転支援装置1は、ナビゲーションシステム2と接続され、その内部に、主制御部10、信号情報管理部11、車両位置検出部12、カメラ13、レーダ14、路車間通信処理部15、車両間通信処理部16、報知制御部21、動作制御部22、警告制御部23、ハザードランプ31、ヘッドライト32、クラクション33、アクセル34、ブレーキ35、スピーカ36およびモニタ37を有する。
ナビゲーションシステム2は、自車両の予定経路の設定を行うと共に、GPSから取得した自車両の位置情報を用いて経路誘導をおこなうシステムである。さらに、ナビゲーションシステム2は、運転支援装置1に自車両の位置情報や周辺の地図情報、交差点の場所や形状、信号に関する情報などを出力する。
信号情報管理部11は、自車両が次に進入する交差点の信号機に関する情報を管理する処理部である。具体的には、信号情報管理部11は、ナビゲーションシステム2から信号機の位置や種別などを取得する。また、図示しない信号機種別データベースや、信号機自体との通信によって信号の変化タイミングを取得する。信号情報管理部11は、これらの情報を主制御部10に出力する。
車両位置検出部12は、ナビゲーションシステム2から取得した位置情報を用い、さらに路面に設置されたマーカを使用して自車両の位置を高精度に特定し、主制御部10に出力する。
カメラ13は、自車両周辺の画像を撮影し、主制御部10に出力する。また、レーダ14は、自車両周辺の物体との距離を測定して主制御部10に出力する。
路車間通信処理部15は、道路近傍に配設された路側通信装置との通信によって、道路状態や周辺の車両に関する情報、渋滞情報などを取得して主制御部10に出力する。この路車間通信には、例えばDSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用することができる。
車両間通信装置16は、自車両周辺の車両と直接、もしくはセンターを経由して通信する処理部であり、位置情報や速度情報、運転者の運転履歴、操作状態に関する情報などを送受信する。車両間通信装置16は、受信した周辺車両の情報を主制御部10に送信する。
主制御部10は、その内部に交差点情報検出部10a、自車両状態検出部10b、周辺状況検出部10cおよび進入・脱出判定部10dを有する。
交差点情報検出部10aは、ナビゲーションシステム2から自車両の予想経路や、交差点の形状、近傍の地図情報などを取得するとともに、信号機情報管理部11から信号機の信号状態を取得する。また、信号機の信号状態はカメラ13によって撮影しても良い。
自車両状態検出部10bは、車両位置検出部12から自車両の位置情報を取得するとともに、自車両の速度、加速度、操作状態、運転者の状態、運転者の運転履歴などを取得する。
また、周辺状況検出部10cは、カメラ13、レーダ14、路車間通信処理部15および車両間通信処理部16の出力をもとに、自車両周辺の車両、障害物、自転車、歩行者などの存在、位置、速度を検出する。
進入・脱出判定部10dは、交差点情報検出部10a、自車両情報検出部10bおよび周辺状況検出部10cの検出結果をもとに自車両の交差点への進入を予測、もしくは検出する。
さらに進入・脱出判定部10dは、自車両が交差点を安全に通過可能であるか否かを判定する。その結果、自車両が通過不可能であると判定した場合に自車両の運転者に対する警告、自車両の動作制御、周辺車両への報知を実行する。
報知制御部21は、進入・脱出判定部10dが「通過不可能」と判定した場合に、周辺車両への報知を実行する処理部であり、具体的にはハザードランプ31の点滅、ヘッドライト32の制御(パッシングなど)、クラクション33による警告音出力、車両間通信処理部16による通信を利用して報知処理を実行する。
また、動作制御部22は、進入・脱出判定部10dが「通過不可能」と判定した場合に、自車両のアクセル34、ブレーキ35の動作を制御し、交差点への進入防止や、停止支援、脱出支援などを行う。
さらに、警告制御部23は、進入・脱出判定部10dが「通過不可能」と判定した場合に、スピーカ36による音声出力や、モニタ37による情報表示によって自車両の運転者に対する警告を行う。
つぎに、主制御部10による通過可否の判定について具体例を示して説明する。図2は、交差点進入前の判定について説明する説明図である。同図では、自車両C0は交差点に接近している状態である。
ここで、自車両と同一車線には前方に車両C11,C12、後方に車両C1が走行している。また、自車両C0が右折した場合に走行する車線には車両C21が走行しており、自車両C0が左折した場合に走行する車線には車両C31が走行している。
主制御部10は、ナビゲーションシステム2から自車両C0の予定経路を取得することで、自車両C0の交差点内での進行方向を特定することができる。そこで、主制御部10は、自車両C0の進行方向から、自車両が安全に交差点を通過するためにはどこに空きスペースが必要かを判定する。
例えば、自車両C0が交差点を直進する場合、交差点を通過するためには、交差点から車両C11までの間に存在するスペースSP10が、自車両C0の寸法に比して大きい必要がある。また、自車両C0が交差点を右折する場合、交差点から車両C21までの間に存在するスペースSP20が自車両C0の寸法に比して大きい必要がある。同様に、自車両C0が交差点を左折する場合、交差点から車両C31までの間に存在するスペースSP30が自車両C0の寸法に比して大きい必要がある。
主制御部10は、交差点の位置および形状と、車両C11,C12,C21,C31の位置および寸法をもとにこれらのスペースSP10,20,30の大きさを算出する。
ところで、自車両C0が交差点に進入する前の時点で算出したスペースの大きさが自車両の寸法に満たなかったとしても、必ずしも交差点の通過が不可能であるとは言えない。すなわち、他の車両が充分な速度で走行可能であるならば、自車両C0が交差点を通過するまでに他の車両も移動し、スペースSP10,20,30が大きくなることが期待できるためである。
そこで、主制御部10は、渋滞情報や周辺車両の位置情報、速度情報、加速度情報、運転者の履歴をもとに、スペースSP10,20,30の変化を予測する。より具体的には、自車両の進行する方向(直進、右折、左折)における先行車両の状態をもとに、自車両C0の進入に必要なスペースが発生するか否かを判定する。
例えば、自車両C0が直進する場合、車両C11が自車両C0にとっての先行車両となり、車両C12は自車両C0にとっての先々行車両となる。ここで、先行車両群、すなわち車両C11,12の走行速度が一定以上であれば、自車両C0が交差点を通過するまでにスペースSP10は充分に拡大する、すなわち交差点の通過が可能であると判定できる。
一方、先々行車両である車両C12が停止していたとしても、車両C12と車両C11との間に充分な大きさのスペースSP11が存在する場合には、車両C11が車両C12に接近して停止することで、スペースSP11が縮小してスペースSP10が拡大し、スペースSP10が充分に拡大する、と考えられる。
ここで、スペースSP11は、先行車両である車両C11と先々行車両である車両C12の位置情報を取得することで算出することができる。さらに、その後、スペースSP11がどこまで縮小するか、すなわち車両C11が車両C12に対してどれだけの相対距離で停止するかは、車両C11の運転者の運転履歴から、運転者が過去どれだけの車間距離で走行、停車を行ったかを取得することで予測することができる。
このように、自車両にとっての先行車両、先々行車両を特定し、先行車両および先々行車両の位置、速度、加速度、運転履歴などを用いることで、自車両の進入に充分なスペースが発生するか否かを予測することができる。
ところで、発生したスペースに進入する車両は自車両のみとは限らないので、他方向から進入する車両の有無をさらに検出し、発生したスペースを自車両が使用可能であるか否かを判定することが望ましい。具体的には、周辺車両の位置情報と速度情報、および予定経路やウィンカーの点灯状態から、発生するスペースを使用する可能性のある車両を検出することができる。
また、自車両が進入可能なスペースが発生するか否かを予測する場合、交差点の信号が変化する時点を基準とする。すなわち、信号が青である間に充分なスペースが発生しなければ、自車両の通過が不可能であると判定する。信号の変化に関する情報は、信号情報管理部11やカメラ13によって取得することができる。
交差点の進入前に自車両の通過が不可能であると判定した場合、主制御部10は、警告制御部23を介して自車両の運転者に警告を行う。さらに、主制御部10は、動作制御部22を介して自車両C0の動作を制御する。具体的には、ブレーキ35の遊びを減らしたり、アクセル22の加速操作を抑止して運転者による減速・停止操作を支援する。また、必要であれば自車両を強制的に停止させても良い。
次に、交差点への進入後に交差点の通過が不可能になった、すなわち、交差点内に閉じ込められた場合の通過可否の判定について、図3を参照して説明する。同図では、自車両C0は交差点に進入しており、自車両の進行方向(直進方向)には車両C11,C12が走行している。また、自車両後C0後方には車両C1が走行している。
ここで、交差点から先行車両である車両C11までのスペースSP10の大きさが不十分であると、自車両C0は交差点を通過する(交差点から脱出する)ことができない。この状態で信号が変わると、他車両の通行を阻害し、また、事故の要因となる。
しかしながら、先行車両である車両C11と先々行車両である車両C12との間に充分なスペースSP11が存在するならば、車両C11が車両C12との車間距離を詰めることでスペースSP10を拡大し、自車両C0の交差点からの脱出を可能とすることができる。
そこで、主制御部10は、交差点進入後に「通過不可能」と判定した場合には、先行車両群(図3では車両C11および車両C12)に自車両の進入場所の確保を要請する。具体的には、主制御部10は報知制御部21を介し、ハザードランプ31の点滅、ヘッドライト32によるパッシング、クラクション33を鳴らす、などの動作によって先行車両群に自車両の存在と、交差点内に閉じ込められたことを通知する。
また、先行車両群との車両間通信が可能であるならば、車両間通信処理部16によって具体的にどれだけの距離が必要かを報知することができる。この車両間通信による報知では、先々行車両や、さらに先の車両にも協力を要請することができるので、より効果的に自車両の進入スペースを確保することが可能である。
つぎに、主制御部10による通過可否の判定の処理動作について説明する。図4は、差点進入前の判定処理を説明するフローチャートである。この処理フローは、自車両の走行中に繰り返し実行される。
まず、進入・脱出判定部10dが、交差点情報検出部10aの出力および自車両状態検出部10bの出力をもとに、自車両の交差点への進入を予測する(ステップS101)。つぎに、周辺状況検出部10cが自車両の予定経路における先行車両群の情報を取得する(ステップS102)。
その後、先行車両群の位置、速度、運転履歴から、自車両が交差点を通過する時点での空きスペースを予測する(ステップS103)。その結果、空きスペースが自車両の寸法に比して小さければ(ステップS104,No)、進入・脱出判定部10dは、自車両の運転者に対する警告および自車両への動作制御を実行する(ステップS105)。
空きスペースが自車両の寸法以上である場合(ステップS104,Yes)、またはステップS105終了後、進入・脱出判定部10dは、交差点情報検出部10aの出力および自車両状態検出部10bの出力をもとに、自車両が交差点に進入したか否かを判定する(ステップS106)。
自車両が交差点に進入していなければ(ステップS106,No)、主制御部10は、再度ステップS102を実行する。一方、自車両が交差点に進入したならば(ステップS106,Yes)、主制御部10は、交差点通過処理を開始し(ステップS107)、処理を終了する。
つぎに、交差点進入後の判定処理(交差点通過処理)について図5のフローチャートを用いて説明する。まず、進入・脱出判定部10dは、図4に示した処理フローにおいて、もしくは交差点情報検出部10aの出力および自車両状態検出部10bの出力をもとに交差点への進入を検出する(ステップS201)。
つぎに、周辺状況検出部10cの出力をもとに、自車両の予定経路における先行車両群の情報を取得する(ステップS202)。その後、先行車両群の位置、速度、運転履歴から、自車両が交差点を通過する時点での空きスペースを予測する(ステップS203)。その結果、空きスペースが自車両の寸法に比して小さければ(ステップS204,No)、進入・脱出判定部10dは、先行車両群に車間距離の短縮を要請する(ステップS205)。
空きスペースが自車両の寸法以上である場合(ステップS204,Yes)、またはステップS205終了後、進入・脱出判定部10dは、交差点情報検出部10aの出力および自車両状態検出部10bの出力をもとに、自車両が交差点を通過した(交差点の外に出た)か否かを判定する(ステップS206)。
自車両が交差点を通過していなければ(ステップS206,No)、主制御部10は、再度ステップS202を実行する。一方、自車両が交差点を通過したならば(ステップS206,Yes)、主制御部10は、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例1にかかる運転支援装置1は、交差点の進入を予測した場合に周辺車両の位置、速度、加速度、運転履歴などを用いることで、自車両の進入に充分なスペースが発生するか否かを予測し、充分なスペースがない場合には「通過不可能」として交差点進入前に自車両を停止させることができる。また、交差点進入後に「通過不可能」と判定した場合には、先行車両群に対して自車両の進入場所の確保を要請することで、交差点からの脱出を支援することができる。
上述した実施例1では、交差点の通過時点における事故防止について説明したが、この実施例2では、踏切を通過する場合の事故を防止する運転支援装置について説明する。
図6は、本発明の実施例2である運転支援装置3の概要構成について説明する概要構成図である。同図に示すように、運転支援装置3は、ナビゲーションシステム2と接続され、その内部に、主制御部40、鉄道情報管理部17および緊急情報送信部18を有する。その他の構成および動作については、実施例1に示した運転支援装置1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例2では、ナビゲーションシステム2は、自車両の位置情報や周辺の地図情報に加え、踏切の場所や形状などを運転支援装置3に出力する。また、鉄道情報管理部17は、自車両が次に横断する踏切における列車の運行状況を管理する処理部である。具体的には、鉄道情報管理部17は、ナビゲーションシステム2から踏切の位置や種別を取得し、図示しない踏切データベースや、遮断機などのとの通信によって遮断機の下りるタイミング、列車が通過する時刻を取得する。鉄道情報管理部17は、これらの情報を主制御部40に出力する。
主制御部40は、その内部に踏切情報検出部40a、自車両状態検出部40b、周辺状況検出部40cおよび進入・脱出判定部40dを有する。
踏切情報検出部40aは、ナビゲーションシステム2から自車両の予想経路や、踏切の形状、近傍の地図情報などを取得するとともに、鉄道情報管理部17から踏切の状態を取得する。また、遮断機の状態はカメラ13によって撮影しても良い。
自車両状態検出部40bは、車両位置検出部12から自車両の位置情報を取得するとともに、自車両の速度、加速度、操作状態、運転者の状態、運転者の運転履歴などを取得する。また、周辺状況検出部40cは、カメラ13、レーダ14、路車間通信処理部15および車両間通信処理部16の出力をもとに、自車両周辺の車両、障害物、自転車、歩行者などの存在、位置、速度を検出する。
進入・脱出判定部40dは、踏切情報検出部40a、自車両情報検出部40bおよび周辺状況検出部40cの検出結果をもとに自車両の踏切への進入を予測、もしくは検出する。さらに、進入・脱出判定部40dは、自車両が踏切を安全に通過可能であるか否かを判定する。その結果、自車両が通過不可能であると判定した場合に自車両の運転者に対する警告、自車両の動作制御、周辺車両への報知を実行する。
警告制御部21は、進入・脱出判定部40dが「通過不可能」と判定した場合に、周辺車両への報知に加え、緊急情報送信部18を用いて列車に対して自車両の存在を報知する処理を行う。
つぎに、主制御部40による通過可否の判定について具体例を示して説明する。図7は、踏切進入前の判定について説明する説明図である。同図では、自車両C0は踏切に接近している状態である。
ここで、踏切の先の道路には車両C11,C12が走行している。また、自車両の後方には車両C1が走行しており、対向車線では車両C41が踏切に接近している。
主制御部40は、自車両C0の先行車両である車両C11の位置と踏切の位置から、踏切の先に存在するスペースSP10の大きさを算出する。ここで、自車両が踏切を通過するためには、スペースSP10の大きさが自車両C0の寸法に比して大きい必要がある。
このスペースSP10の大きさは、自車両C0が踏切に進入する前の時点で自車両の寸法に満たなかったとしても、必ずしも交差点の通過が不可能であるとは言えない。すなわち、先行車両である車両C11が充分な速度で走行可能であるならば、自車両C0が踏切を通過するまでに車両C11が移動し、スペースSP10が大きくなることが期待できるためである。
そこで、主制御部40は、渋滞情報や周辺車両の位置情報、速度情報、加速度情報、運転者の履歴をもとに、スペースSP10の変化を予測する。例えば、先行車両群、すなわち車両C11,12の走行速度が一定以上であれば、自車両C0が踏切を通過するまでにスペースSP10は充分に拡大する、すなわち踏切の通過が可能であると判定できる。
一方、先々行車両である車両C12が停止していたとしても、車両C12と車両C11との間に充分な大きさのスペースSP11が存在する場合には、車両C11が車両C12に接近して停止することで、スペースSP11が縮小してスペースSP10が拡大し、スペースSP10が充分に拡大する、と考えられる。
ここで、スペースSP11は、先行車両である車両C11と先々行車両である車両C12の位置情報を取得することで算出することができる。さらに、その後、スペースSP11がどこまで縮小するか、すなわち車両C11が車両C12に対してどれだけの相対距離で停止するかは、車両C11の運転者の運転履歴から、運転者が過去どれだけの車間距離で走行、停車を行ったかを取得することで予測することができる。
このように、自車両にとっての先行車両および先々行車両の位置、速度、加速度、運転履歴などを用いることで、踏切の先自車両の進入に充分なスペースが発生するか否かを予測することができる。
なお、自車両が進入可能なスペースが発生するか否かを予測する場合、遮断機が下りる時点を基準とする。すなわち、遮断機が下りる前に充分なスペースが発生しなければ、自車両の通過が不可能であると判定する。遮断機の動作に関する情報は、鉄道情報管理部17やカメラ13によって取得することができる。
踏切の進入前に自車両の通過が不可能であると判定した場合、主制御部40は、警告制御部23を介して自車両の運転者に警告を行う。さらに、主制御部10は、動作制御部22を介して自車両C0の動作を制御することで、踏切進入前の停車を支援する。
次に、踏切への進入後に踏切の通過が不可能になった、すなわち、踏切内に閉じ込められた場合の通過可否の判定について、図8を参照して説明する。同図では、自車両C0は踏切に進入しており、踏切の先には車両C11,C12が走行している。また、自車両後C0後方には車両C1が走行している。さらに、対向車線では、車両C41が踏切の通過を終了しており、車両C42が踏切に接近している。
ここで、踏切から先行車両であるC11までのスペースSP10の大きさが不十分であると、自車両C0は踏切を通過する(踏切から脱出する)ことができない。この状態で遮断機が下りると、列車の通行を阻害し、また、事故の要因となる。
しかしながら、先行車両である車両C11と先々行車両である車両C12との間に充分なスペースSP11が存在するならば、車両C11が車両C12との車間距離を詰めることでスペースSP10を拡大し、自車両C0の踏切からの脱出を可能とすることができる。
また、スペースSP11の大きさが不十分である場合などには、現在の走行車線を後進し、後続車両である車両C1と踏切との間のスペースSP0に退避する、対向車線の踏切から車両C41との間のスペースSP41に退避する、対向車線の踏切から車両42との間のスペースSP40に退避する、などによって被害の大きい列車事故の防止を図ることができる。
さらに、踏切内であっても、列車が走行する線路が特定できるならば、列車が来ない線路上のスペースSP50に退避することで、事故の防止を図ることができる。
スペースSP0,40,41が自車両の退避先として使用できるか否か、すなわちスペースSP0,40,41の大きさが自車両の寸法以上であるか否かは、周辺車両の情報を用いて車両C1,41,42の位置、速度、加速度を取得することで算出可能である。
さらに、算出したスペースの大きさが充分でなかったとしても、例えば車両C1に後進を要請する、車両C41に前進を要請する、車両C42に停止もしくは後進を要請することで、スペースSP0,40,41を拡大し、自車両の退避先を確保することができる。
また、スペースSP50の確保では、鉄道情報管理部17の出力をもとに、列車の走行する線路を特定することで行う。なお、自車両C0が線路内に取り残されて遮断機が下りた場合には、退避場所の確保状況に関わらず、列車に対して緊急報知(自車両の存在と、踏切内に閉じ込められたことの通知)を行うことが望ましい。
さらに、自車両の退避先の選択順序としては、まず、周辺車両の協力を求めることなくスペースSP10を確保できることが最善である。つぎに、周辺車両の協力を求めることなくSP0,SP41,SP40の順で優先的に選択する。
自車両単独ではスペースSP10,SP0,SP41,SP40を確保できない場合、運転支援装置3は、周辺車両の協力を求めてスペースSP10,SP0,SP41,SP40の順に退避先の確保を試みる。そして、周辺車両の協力を得てもスペースSP10,SP0,SP41,SP40を確保できない場合に、踏切内のスペースSP50を選択する。
つぎに、主制御部40による通過可否の判定の処理動作について説明する。図9は、踏切進入前の判定処理を説明するフローチャートである。この処理フローは、自車両の走行中に繰り返し実行される。
まず、進入・脱出判定部40dが、踏切情報検出部40aの出力および自車両状態検出部40bの出力をもとに、自車両の踏切への進入を予測する(ステップS301)とともに、列車の運行情報を取得する(ステップS302)。
その後、進入・脱出処理部40dは、列車の運行情報をもとに列車が接近しているか否かを判定する(ステップS303)。その結果、列車が接近していなければ(ステップS303,No)、周辺状況検出部40cが周辺車両の情報を取得する(ステップS304)。
ステップS304終了後、進入・脱出処理部40dは、周辺車両の位置、速度、運転履歴から、自車両が踏切を通過する時点での空きスペースを予測する(ステップS305)。その結果、空きスペースが自車両の寸法に比して小さければ(ステップS306,No)、もしくは列車が接近している場合(ステップS303,Yes)、進入・脱出判定部40dは、自車両の運転者に対する警告および自車両への動作制御を実行する(ステップS307)。
ステップS307終了後、もしくは空きスペースが自車両の寸法以上である場合(ステップS306,Yes)、進入・脱出判定部40dは、踏切情報検出部40aの出力および自車両状態検出部40bの出力をもとに、自車両が踏切に進入したか否かを判定する(ステップS308)。
自車両が踏切に進入していなければ(ステップS308,No)、主制御部40は、再度ステップS302を実行する。一方、自車両が踏切に進入したならば(ステップS308,Yes)、主制御部40は、踏切通過処理を開始し(ステップS309)、処理を終了する。
つぎに、踏切進入後の判定処理(踏切通過処理)について図10のフローチャートを用いて説明する。まず、進入・脱出判定部40dは、図10に示した処理フローにおいて、もしくは踏切情報検出部40aの出力および自車両状態検出部40bの出力をもとに踏切への進入を検出する(ステップS401)。
その後、進入・脱出処理部40dは、列車の運行情報を取得し(ステップS402)し、列車の運行情報をもとに列車が接近しているか否かを判定する(ステップS403)。その結果、列車が接近しているならば(ステップS403,Yes)、周辺状況検出部40cが周辺車両の情報を取得する(ステップS404)。
ステップS404終了後、進入・脱出処理部40dは、周辺車両の位置、速度、運転履歴から、踏切の先での空きスペースを予測する(ステップS405)。その結果、空きスペースが自車両の寸法に比して小さければ(ステップS406,No)、進入・脱出判定部40dは、退避先を選択して決定し、運転者への通知、自車両の動作制御、周辺車両への協力要請、および鉄道への緊急連絡を行う(ステップS407)。
空きスペースが自車両の寸法以上である場合(ステップS406,Yes)もしくはステップS407終了後、進入・脱出判定部40dは、踏切情報検出部40aの出力および自車両状態検出部40bの出力をもとに、自車両が踏切を通過した(踏切の外に出た)か否かを判定する(ステップS408)。
その結果、自車両が踏切を通過していない場合(ステップS408,No)、もしくは列車が接近していない場合(ステップS403,No)、主制御部40は、再度ステップS402を実行する。一方、自車両が踏切を通過したならば(ステップS408,Yes)、主制御部40は、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例2にかかる運転支援装置3は、踏切の進入を予測した場合に周辺車両の位置、速度、加速度、運転履歴などを用いることで、自車両の進入に充分なスペースが発生するか否かを予測し、充分なスペースがない場合には「通過不可能」として踏切進入前に自車両を停止させることができる。また、踏切進入後に「通過不可能」と判定した場合には、周辺車両や列車に対して自車両の進入場所の確保を要請することで、踏切からの脱出および事故防止を支援することができる。
以上のように、本発明にかかる運転支援装置は、車両の走行支援に有用であり、特に交差点および踏切での事故防止に適している。
本発明の実施例1にかかる運転支援装置の概要構成を示す概要構成図である。 交差点進入前の判定について説明する説明図である。 交差点内での判定について説明する説明図である。 交差点進入前の判定処理について説明するフローチャートである。 交差点内での判定処理について説明するフローチャートである。 本発明の実施例2にかかる運転支援装置の概要構成を示す概要構成図である。 踏切進入前の判定について説明する説明図である。 踏切内での判定について説明する説明図である。 踏切進入前の判定処理について説明するフローチャートである。 踏切内での判定処理について説明するフローチャートである。
符号の説明
1,3 運転支援装置
2 ナビゲーションシステム
10,40 主制御部
10a,40a 交差点情報検出部
10b,40b 自車両状態検出部
10c,40c 周辺状況検出部
10d,40d 進入・脱出判定部
11 信号情報管理部
12 車両位置検出部
13 カメラ
14 レーダ
15 路車間通信処理部
16 車両間通信処理部
17 鉄道情報管理部
18 緊急情報送信部
21 報知処理部
22 動作制御部
23 警告制御部
31 ハザードランプ
32 ヘッドライト
33 クラクション
34 アクセル
35 ブレーキ
36 スピーカ
37 モニタ
C0 自車両
C1,C11,C12,C21,C31,C41,C42 車両
SP10,SP11,SP20,SP30,SP40,SP41,SP50 スペース

Claims (9)

  1. 車両の走行にかかる情報を収集し、該収集した情報をもとに運転者に対する通知処理および/または車両の動作制御処理を実行する運転支援装置であって、
    自車両の踏切および/または交差点への進入を予測・検出する進入判定手段と、
    自車両周辺の車両の情報を取得する周辺車両情報取得手段と、
    前記進入判定手段により自車両の踏切および/または交差点への進入が予測・検出された場合に、前記周辺車両情報取得手段が取得した情報をもとに、前記自車両に先行する先行車両と、該先行車両にさらに先行する先々行車両の位置との相対距離から自車両が進入する場所が発生するか否かを判定する通過可否判定手段と、
    を備えたことを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記通過可否判定手段は、前記先行車両の運転者の運転履歴から、前記先行車両が前記先々行車両に対して取る車間距離を予測し、該予測結果を用いて自車両が進入する場所が発生するか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の運転支援装置。
  3. 前記自車両の踏切および/または交差点への進入後に前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、前記周辺車両に対して自車両の存在を報知し、自車両の進入場所の確保を要請する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の運転支援装置。
  4. 前記報知手段は、前記自車両の踏切および/または交差点への進入後に前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、対向車両および/または後続車両に対して自車両の進入場所の確保を要請することを特徴とする請求項に記載の運転支援装置。
  5. 前記周辺車両情報取得手段は、前記周辺車両が送信した情報を受信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の運転支援装置。
  6. 前記周辺車両情報取得手段は、路車間通信によって前記周辺車両に関する情報を取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の運転支援装置。
  7. 前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、自車両の運転者に対して警告をおこなう警告手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の運転支援装置。
  8. 前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、自車両の動作制御を行う動作制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の運転支援装置。
  9. 自車両の踏切への進入後に前記通過可否判定手段が通過不可との判定を行った場合に、列車に対して自車両の存在を通信する対列車通信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の運転支援装置。
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