JP4152699B2 - 信号線駆動回路、および、それを用いた表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号線解像度の互いに異なる入力信号のいずれかが入力される場合であっても、それぞれに応じた動作タイミングで、複数の信号線を駆動可能で、しかも、消費電力の低い信号線駆動回路、および、それを用いた表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図16に示すように、アクティブマトリクス型の画像表示装置101の画素アレイ102には、複数のデータ信号線SL1…と、複数の走査信号線GL1…と、データ信号線SL1…および走査信号線GL1…の組み合わせ毎に設けられ、マトリクス状に配された画素PIX(1,1) …とが設けられている。
【0003】
制御回路106は、画像を示す映像信号DATを出力する。ここで、映像信号DATは、画像の各画素の表示状態を示す映像データD…を時分割で伝送しており、上記制御回路106は、映像信号DATを画素アレイ102に正しく表示するためのタイミング信号として、クロック信号SCKおよびスタートパルス信号SSPをデータ信号線駆動回路103に出力し、クロック信号GCKおよびスタートパルス信号GSPを走査信号線駆動回路104に出力する。
【0004】
また、上記走査信号線駆動回路104は、上記クロック信号GCKなどのタイミング信号に同期して、画素アレイ102の各走査信号線GL1…を順次選択する。
【0005】
さらに、データ信号線駆動回路103は、上記クロック信号SCKなどのタイミング信号に同期して動作して、各データ信号線SL1…に応じたタイミングを特定すると共に、各タイミングで上記映像信号DATをサンプリングする。さらに、データ信号線駆動回路103は、各サンプリング結果を、必要に応じて増幅して、各データ信号線SL1…に書き込む。
【0006】
一方、各画素PIX(i,j) …は、それぞれに対応する走査信号線GLjが選択されている間(水平期間)に、それぞれに対応するデータ信号線SLiに書き込まれたデータに応じて、それぞれの明るさを制御する。これにより、画素アレイ102には、映像信号DATが示す画像が表示される。なお、iは、データ信号線SL1…の本数以下の任意の整数であり、jは、走査信号線GL1…の本数以下の任意の整数である。
【0007】
例えば、図17に示すように、上記データ信号線駆動回路103のシフトレジスタSRの初段L1に、スタートパルス信号SSPが入力されると、シフトレジスタSRは、クロック信号SCKが示すシフト周期で、各段L1…の出力を次段L2…にシフトさせる。これにより、図18に示すように、シフトレジスタSRの各段を構成するラッチ回路L1…の出力信号波形は、互いにシフト周期ずつズレた波形O1…となる。
【0008】
各出力信号O1…は、図17に示すように、それぞれに対応する波形整形回路WE1…でパルス幅が調整された後、それぞれに対応するバッファ回路BF1…でバッファリングされ、タイミング信号T1…として出力される。
【0009】
一方、データ信号線駆動回路103には、データ信号線SL1…のそれぞれに対応して設けられたサンプリングユニットSU1…からなるサンプリング部111が設けられている。各サンプリングユニットSUiは、タイミング信号Tiが示す期間、データ信号線SLiに、映像信号DATを出力する。これにより、タイミング信号Tiが出力停止を示すタイミングにおける、映像信号DATのサンプリング結果が、画素PIX(i,j) に書き込まれる。
【0010】
ここで、上記制御回路106は、映像信号DATのサンプリング周期と一致するシフト周期を指示するクロック信号SCKを出力している。したがって、データ信号線駆動回路103は、映像信号DATを正しくサンプリングでき、画像表示装置101は、映像信号DATが示す画像を表示できる。
【0011】
ところで、解像度が互いに異なる映像信号DATでは、1画面を構成する縦方向や横方向の画素数が互いに異なっている。したがって、映像信号DATの1画面を表示する際に設けるべき走査期間の数や、1走査期間あたりのサンプリングタイミングの数も互いに異なっている。
【0012】
さらに、各映像信号DATの画像を同じ大きさに表示するためには、隣接する画素間の距離(画素の中心間の距離)を変更する必要がある。ところが、上記画像表示装置101では、CRT(Cathode-Ray Tube)とは異なり、画素PIX…間の距離が、データ信号線SL…間の距離、あるいは、走査信号線GL…間の距離で固定されているので、実際の信号線解像度を変更することができない。
【0013】
したがって、画像表示装置101の実際の信号線解像度よりも、信号線解像度が低い映像信号DATが入力された場合にも、実際の信号線解像度で画素アレイ102を駆動できるように、映像信号DATの信号源とデータ信号線駆動回路との間に制御回路を設け、画像表示装置101の実際の信号線解像度よりも信号線解像度の低い映像信号DATが入力された場合、当該制御回路が、不足の画素データを補うように、入力された映像信号DATに基づいて、補間映像信号と、これに同期した補間クロックを生成して、データ信号線駆動回路へ供給する画像表示装置も提案されている(特許文献1参照)。
【0014】
【特許文献1】
特開平6−274122号公報(公開日:1994年9月30日)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、低解像度モードの場合に、不足の画素データを補うように、補間映像信号と補間クロックとを生成しているため、依然として、データ信号線駆動回路には、低解像度モードであっても、一水平期間あたりに、高解像度モードのときと同一のパルス数のクロック信号(補間後のクロック信号)が供給されている。したがって、データ信号線駆動回路に映像信号DATを供給する回路(上記制御回路など)の動作速度を十分に低減することが難しく、消費電力削減が難しいという問題を生ずる。
【0016】
また、この場合であっても、データ信号線駆動回路では、高解像度モードのときも低解像度モードのときも、各タイミング信号Tiは、図16に示すシフトレジスタSRの全段(ラッチ回路L1、L2…)からの出力信号に基づいて生成される。したがって、データ信号線駆動回路においても、十分な消費電力削減が難しい。
【0017】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の信号線解像度の入力信号のいずれが入力される場合であっても、例えば、サンプリングユニットSUなど、各信号線を駆動する信号線駆動部へ、入力信号に応じたタイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の少ない信号線駆動回路、および、それを用いた表示装置を実現することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る信号線駆動回路は、上記課題を解決するために、本発明に複数の信号線のそれぞれに対応して設けられた信号線駆動部へ、それぞれが入力信号に応じて動作するためのタイミングを示すタイミング信号を出力する走査部が設けられた信号線駆動回路において、上記走査部には、複数系統のシフトレジスタと、入力信号の信号線解像度に応じて、上記複数系統のシフトレジスタの少なくとも一部の動作または休止を制御する制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0019】
上記構成では、入力信号の信号線解像度に応じて、複数系統のシフトレジスタのうち動作する系統の数を制御できるので、入力信号の信号線解像度に応じて、すなわち、各信号線を駆動する信号線駆動部が入力信号に応じて動作する場合に各信号線駆動部へ指示すべきタイミングの数に応じて、動作中のシフトレジスタの段数の合計を増減できる。この結果、走査部は、何ら支障なく、信号線駆動部の動作タイミングを示すタイミング信号を出力できる。
【0020】
また、信号線解像度が低い場合には、シフトレジスタの一部が休止されるので、従来技術の構成、すなわち、信号線解像度に拘わらず、動作しているシフトレジスタの段の総数が変化しない構成に比べて、消費電力を削減できる。
【0021】
この結果、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できる。
【0022】
また、本発明に係る信号線駆動回路は、上記課題を解決するために、複数の信号線のそれぞれに対応して設けられた信号線駆動部へ、それぞれが入力信号に応じて動作するためのタイミングを示すタイミング信号を出力する走査部が設けられた信号線駆動回路において、上記走査部には、互いに別系統の第1および第2シフトレジスタと、高解像度モード時には、上記第1および第2シフトレジスタを動作させると共に、上記高解像度モードよりも信号線解像度が低い入力信号が印加される低解像度モード時には、上記第1シフトレジスタを休止させる制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0023】
特に、本発明に係る信号線駆動回路は、複数の信号線のそれぞれに対応して設けられた信号線駆動部へ、それぞれが入力信号に応じて動作するためのタイミングを示すタイミング信号を出力する走査部が設けられた信号線駆動回路において、上記走査部には、互いに異なるクロック信号線で伝送されるクロック信号に同期して動作する第1および第2シフトレジスタと、高解像度モード時には、上記第1および第2シフトレジスタのそれぞれへ、互いに異なるシフトタイミングを示すクロック信号を供給して上記第1および第2シフトレジスタを動作させると共に、上記高解像度モードよりも信号線解像度が低い入力信号が印加される低解像度モード時には、上記第1シフトレジスタを休止させる制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0024】
上記構成において、高解像度モードの場合、制御手段は、第1および第2シフトレジスタの双方を動作させるので、動作中のシフトレジスタの段数の合計は、低解像度モード時よりも多くなっている。したがって、入力信号の信号線解像度が低解像度モードの場合よりも高く、例えば、当該入力信号に含まれる各データをサンプリングするためのタイミングや、当該入力信号に含まれるデータに対応するラインを切り換えたりするためのタイミングなど、各信号線を駆動する信号線駆動部が入力信号に応じて動作する場合に各信号線駆動部へ指示すべきタイミングの数が多いにも拘わらず、走査部は、何ら支障なく、信号線駆動部の動作タイミングを示すタイミング信号を出力できる。
【0025】
一方、低解像度モードの場合、制御手段は、第1シフトレジスタを休止させ、第2シフトレジスタを動作させる。この場合、動作中のシフトレジスタの段数の合計は、高解像度モード時よりも少なくなっている。ところが、入力信号の信号線解像度も、高解像度モード時に比べて低くなっているため、上記各信号線駆動部へ指示すべきタイミングの数も少なくなっている。したがって、第1シフトレジスタが休止しているにも拘わらず、走査部は、何ら支障なく、各信号線駆動部へ上記タイミングを示すタイミング信号を出力できる。
【0026】
上記構成では、低解像度モード時に、第1シフトレジスタが動作を休止している。また、第1および第2シフトレジスタが互いに別系統のシフトレジスタなので、従来技術の構成、すなわち、信号線解像度に拘わらず、動作しているシフトレジスタの段の総数が変化しない構成に比べて、消費電力を削減できる。
【0027】
これらの結果、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できる。
【0028】
なお、第2のシフトレジスタの段数は、第2シフトレジスタの各段出力によって、低解像度の入力信号に応じた各動作タイミングを特定できれば、何段であってもよい。また、第1のシフトレジスタの段数は、第1および第2シフトレジスタの各段出力によって、高解像度の入力信号に応じた各動作タイミングを特定できれば、何段であってもよい。ただし、段数の削減が望まれる場合には、第2シフトレジスタの段数の合計が、低解像度の入力信号の信号線解像度と同一に設定され、第1シフトレジスタの段数の合計が、高解像度の入力信号の信号線解像度から低解像度の信号線解像度を引いた値に設定されている方が望ましい。
【0029】
また、上記構成に加えて、上記信号線駆動部は、上記タイミング信号が示すタイミングで、上記入力信号をサンプリングするサンプリング回路であり、信号線駆動回路は、データ信号線駆動回路として動作する構成でもよい。
【0030】
当該構成によれば、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれをも正しくサンプリングできるにも拘わらず、低消費電力なデータ信号線駆動回路を実現できる。
【0031】
さらに、本発明に係る信号線駆動回路は、上記構成に加えて、上記走査部は、上記高解像度モード時には、上記第2シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ上記タイミング信号が伝達され、上記第1シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ上記タイミング信号が伝達されると共に、上記低解像度モード時には、上記第2シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路、および、第1シフトレジスタの各段に対応するサンプリング回路へ上記タイミング信号が伝達されるように、信号経路を切り換える切り換え手段を備えていることを特徴としている。
【0032】
当該構成によれば、低解像度モード時には、第2シフトレジスタの各段から、第1および第2シフトレジスタの各段に対応するサンプリング回路への信号経路が形成され、第2シフトレジスタの1段からのタイミング信号に基づいて、複数のサンプリング回路が入力信号をサンプリングする。これにより、低解像度モード時には、これらのサンプリング回路に対応するデータ信号線へ同値データを書き込むことができる。したがって、データ信号線駆動回路が駆動するデータ信号線の見かけ上の信号線解像度を、入力信号の解像度に応じて調整できる。
【0033】
当該構成において、高解像度モード時には、第1および第2シフトレジスタのそれぞれへ、互いに異なるシフトタイミングを示すクロック信号が供給される。これにより、第1および第2シフトレジスタの各段は、互いに異なるタイミングの信号を出力できる。
【0034】
一方、低解像度モード時には、第1シフトレジスタが非動作状態になると共に、当該第1シフトレジスタへのクロック信号供給が停止される。したがって、低解像度モード時には、第1シフトレジスタへのクロック信号を生成する回路における電力消費を削減でき、信号線駆動回路とクロック信号制御手段とを含むシステム全体の消費電力を削減できる。
【0035】
なお、低解像度モード時であっても、第2シフトレジスタへのクロック信号は、第1シフトレジスタへのクロック信号とは別のクロック信号線で供給されているので、信号線駆動回路は、何ら支障なく、入力信号に応じた動作タイミングで各信号線を駆動できる。
【0036】
また、本発明に係る表示装置は、上記課題を解決するために、複数のデータ信号線と、上記各データ信号線と交差するように配置された、複数の走査信号線と、上記データ信号線および走査信号線の組み合わせに対応して、例えば、マトリクス状などに配置された画素と、上記走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路と、上記各データ信号線に対応して設けられたサンプリング回路のサンプリング結果に応じた信号を、上記各データ信号線に出力するデータ信号線駆動回路とを備え、当該走査信号線駆動回路およびデータ信号線駆動回路の少なくとも一方が、上述のいずれかの信号線駆動回路であることを特徴としている。
【0037】
上記構成の信号線駆動回路は、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれが入力された場合でも、各信号線駆動部が正しい動作タイミングで各信号線を駆動できるにも拘わらず、低消費電力である。したがって、走査信号線駆動回路およびデータ信号線駆動回路の少なくとも一方として、当該信号線駆動回路を使用することで、高解像度の映像信号および低解像度の映像信号のいずれをも正しく表示できるにも拘わらず、消費電力の少ない表示装置を実現できる。
【0038】
また、製造コスト削減が求められる場合には、上記構成に加えて、上記画素、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路が同一基板上に形成されている方が望ましい。
【0039】
当該構成によれば、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路が画素と同一の基板上に形成されているので、それぞれを別の基板に形成した後に、各基板を接続する場合よりも、各駆動回路の製造コストおよび実装コストを削減できる。
【0040】
さらに、上記構成に加えて、上記画素、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路を構成する能動素子が、多結晶シリコン薄膜トランジスタであってもよい。
【0041】
当該構成によれば、上記能動素子を単結晶シリコントランジスタで形成する場合よりも、基板の大きさを大きくできる。この結果、消費電力が少ないだけではなく、画面の広い表示装置を低コストで製造できる。
【0042】
また、上記構成に加えて、上記能動素子が、600℃以下のプロセスで、ガラス基板上に形成されていてもよい。当該構成によれば、能動素子が600℃以下のプロセスで製造されるので、能動素子をガラス基板上に形成できる。この結果、消費電力が少ないだけではなく、画面の広い表示装置を低コストで製造できる。
【0043】
本発明の参考に係る信号線駆動回路は、上記課題を解決するために、複数の信号線のそれぞれに対応して設けられた信号線駆動部へ、それぞれが入力信号に応じて動作するためのタイミングを示すタイミング信号を出力する走査部が設けられた信号線駆動回路において、上記走査部は、シフトレジスタと、当該シフトレジスタの段の少なくとも一部を飛ばして信号をシフトさせるか否かを、入力信号の信号線解像度に応じて選択すると共に、飛ばした段を休止させる制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0044】
上記構成において、上記高解像度モードよりも信号線解像度が低い入力信号が印加される低解像度モード時には、制御手段は、シフトレジスタの段の少なくとも一部を飛ばして信号をシフトさせる。ここで、この場合、動作中のシフトレジスタの段数の合計は、飛ばさない場合よりも少なくなっている。ところが、入力信号の信号線解像度も、高解像度モード時に比べて低くなっているため、上記各信号線駆動部へ指示すべきタイミングの数も少なくなっている。したがって、シフトレジスタの段の少なくとも一部を飛ばして信号が伝送されているにも拘わらず、走査部は、何ら支障なく、各信号線駆動部へ上記タイミングを示すタイミング信号を出力でき、飛ばした段を休止させることができる。
【0045】
この結果、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できる。
【0046】
また、上記構成に加えて、上記制御手段は、高解像度モード時には、上記シフトレジスタのいずれの段も飛ばさずに信号をシフトさせると共に、上記高解像度モードよりも信号線解像度が低い入力信号が印加される低解像度モード時には、上記シフトレジスタの奇数段および偶数段の一方を飛ばして信号をシフトさせてもよい。
【0047】
当該構成では、高解像度モード時には、シフトレジスタの全段からの出力信号に基づいてタイミング生成信号を出力でき、低解像度モード時には、奇数段および偶数段の一方を飛ばして信号をシフトさせるので、等倍の信号線解像度の入力信号と、その2倍の信号線解像度の入力信号とのいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できる。
【0048】
また、上記構成に加えて、上記信号線駆動部は、上記タイミング信号が示すタイミングで、上記入力信号をサンプリングするサンプリング回路であり、上記走査部は、上記高解像度モード時には、上記シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ信号が伝達されると共に、上記低解像度モード時には、シフトレジスタの偶数段または奇数段のうちの一方の各段から、それぞれに対応するサンプリング回路、および、他方の各段に対応するサンプリング回路へ信号が伝達されるように、信号経路を切り換える切り換え手段を備え、信号線駆動回路は、データ信号線駆動回路として動作してもよい。
【0049】
当該構成では、低解像度モード時には、偶数段または奇数段のうちの一方の各段から、偶数段および奇数段に対応するサンプリング回路への信号経路が形成され、1段からのタイミング信号に基づいて、2つのサンプリング回路が入力信号をサンプリングする。これにより、低解像度モード時には、これらのサンプリング回路に対応するデータ信号線へ同値データを書き込むことができる。したがって、データ信号線駆動回路が駆動するデータ信号線の見かけ上の信号線解像度を、入力信号の解像度に応じて調整できる。
【0050】
また、上記構成に加えて、上記シフトレジスタへ供給するクロック信号の周波数を、上記信号線解像度に応じて制御するクロック信号制御手段を備えていてもよい。当該構成で は、シフトレジスタへ供給するクロック信号の周波数が信号線解像度に応じて制御されるので、信号線駆動回路とクロック信号制御手段とを含むシステム全体の消費電力を削減できる。
【0051】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
本発明の一実施形態について図1ないし図10に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施形態に係る画像表示装置(表示装置)1は、種々の解像度を持つ映像ソースに対応した画像表示装置であって、各解像度モードに応じて、データ信号線駆動回路の駆動部を制御することにより、解像度可変機能を搭載して高品位表示が可能であるにも拘わらず、消費電力を低減可能な画像表示装置である。
【0052】
当該画像表示装置1は、図2に示すように、マトリクス状に配された画素PIX(1,1) 〜PIX(n,m) を有する画素アレイ2と、画素アレイ2のデータ信号線SL1〜SLnを駆動するデータ信号線駆動回路3と、画素アレイ2の走査信号線GL1〜GLmを駆動する走査信号線駆動回路4と、両駆動回路3・4へ電力を供給する電源回路5と、両駆動回路3・4へ制御信号を供給する制御回路(クロック信号制御手段)6とを備えている。なお、上記データ信号線駆動回路3が特許請求の範囲に記載の信号線駆動回路に対応し、上記各データ信号線SL1〜SLnが信号線に対応する。
【0053】
以下では、データ信号線駆動回路3の詳細構成について説明する前に、画像表示装置1全体の概略構成および動作を説明する。また、説明の便宜上、例えば、i番目のデータ信号線SLi のように、位置を特定する必要がある場合にのみ、位置を示す数字または英字を付して参照し、位置を特定する必要がない場合や総称する場合には、位置を示す文字を省略して参照する。
【0054】
上記画素アレイ2は、複数(この場合は、n本)のデータ信号線SL1〜SLnと、各データ信号線SL1〜SLnに、それぞれ交差する複数(この場合は、m本)の走査信号線GL1〜GLmとを備えており、1からnまでの任意の整数および1からmまでの任意の整数をjとすると、データ信号線SLiおよび走査信号線GLjの組み合わせ毎に、画素PIX(i,j) が設けられている。
【0055】
本実施形態の場合、各画素PIX(i,j) は、隣接する2本のデータ信号線SL(i-1) ・SLiと、隣接する2本の走査信号線GL(j-1) ・GLjとで囲まれた部分に配されている。
【0056】
一例として、画像表示装置1が液晶表示装置の場合について説明すると、上記画素PIX(i,j) は、例えば、図3に示すように、スイッチング素子として、ゲートが走査信号線GLjへ、ドレインがデータ信号線SLiに接続された電界効果トランジスタSW(i,j) と、当該電界効果トランジスタSW(i,j) のソースに、一方電極が接続された画素容量Cp(i,j) とを備えている。また、画素容量Cp(i,j) の他端は、全画素PIX…に共通の共通電極線に接続されている。上記画素容量Cp(i,j) は、液晶容量CL(i,j) と、必要に応じて付加される補助容量Cs(i,j) とから構成されている。
【0057】
上記画素PIX(i,j) において、走査信号線GLjが選択されると、電界効果トランジスタSW(i,j) が導通し、データ信号線SLiに印加された電圧が画素容量Cp(i,j) へ印加される。一方、当該走査信号線GLjの選択期間が終了して、電界効果トランジスタSW(i,j) が遮断されている間、画素容量Cp(i,j) は、遮断時の電圧を保持し続ける。ここで、液晶の透過率あるいは反射率は、液晶容量CL(i,j) に印加される電圧によって変化する。したがって、走査信号線GLjを選択し、当該画素PIX(i,j) への映像データDに応じた電圧をデータ信号線SLiへ印加すれば、当該画素PIX(i,j) の表示状態を、映像データDに合わせて変化させることができる。
【0058】
なお、上記では、液晶の場合を例にして説明したが、画素PIX(i,j) は、走査信号線GLjに選択を示す信号が印加されている間に、データ信号線SLiに印加された信号の値に応じて、画素PIX(i,j) の明るさを調整できれば、自発光か否かを問わず、他の構成の画素を使用できる。
【0059】
上記構成において、図2に示す走査信号線駆動回路4は、各走査信号線GL1〜GLmへ、例えば、電圧信号など、選択期間か否かを示す信号を出力している。また、走査信号線駆動回路4は、選択期間を示す信号を出力する走査信号線GLjを、例えば、制御回路6から与えられるクロック信号GCKやスタートパルス信号GSPなどのタイミング信号に基づいて変更している。これにより、各走査信号線GL1〜GLmは、予め定められたタイミングで、順次選択される。
【0060】
さらに、データ信号線駆動回路3は、映像信号DATとして、時分割で入力される各画素PIX…への映像データD…を、所定のタイミングでサンプリングすることで、それぞれ抽出する。さらに、データ信号線駆動回路3は、走査信号線駆動回路4が選択中の走査信号線GLjに対応する各画素PIX(1,j) 〜PIX(n,j) へ、各データ信号線SL1〜SLnを介して、それぞれへの映像データD…に応じた出力信号を出力する。
【0061】
なお、上記映像信号DATは、予め定められた複数の解像度のいずれかであり、本実施形態では、いずれの解像度であるかを示す解像度切り換え信号MCと共に、制御回路6から入力されている。また、データ信号線駆動回路3は、制御回路6から入力される、クロック信号SCKおよびスタートパルス信号SSPなどのタイミング信号に基づいて、上記サンプリングタイミングや出力信号の出力タイミングを決定している。
【0062】
一方、各画素PIX(1,j) 〜PIX(n,j) は、自らに対応する走査信号線GLjが選択されている間に、自らに対応するデータ信号線SL1〜SLnに与えられた出力信号に応じて、発光する際の輝度や透過率などを調整して、自らの明るさを決定する。
【0063】
ここで、走査信号線駆動回路4は、走査信号線GL1〜GLmを順次選択している。したがって、画素アレイ2の全画素PIX(1,1) 〜PIX(n,m) を、それぞれへの映像データDが示す明るさに設定でき、画素アレイ2へ表示される画像を更新できる。
【0064】
以下では、複数の解像度の例として、高解像度と低解像度とのうちのいずれかがデータ信号線駆動回路3に供給され、低解像度の場合、信号線解像度が高解像度の場合の半分の映像信号DATが入力される場合について説明する。
【0065】
この場合、データ信号線駆動回路3は、高解像度の映像信号DATが印加された場合は、1つの映像データDに応じた出力信号を1つのデータ信号線SLiに出力し、低解像度の場合は、1つの映像データDに応じた出力信号を、隣接する2つのデータ信号線SLi・SL(i+1) に出力する。これにより、見た目の水平解像度(信号線解像度)を、映像信号DATの水平解像度に合わせることができる。したがって、例えば、物理的な最大表示解像度が、例えば、UXGA( Ultra-eXtended Graphics Array)である画像表示装置1に、SVGA( Super Video Graphics Array )の映像信号DATが示す映像を表示する場合など、入力される映像信号DATの水平解像度が、画像表示装置1の水平方向における物理的な表示解像度の最大値よりも少ない場合であっても、高品位に映像を表示できる。
【0066】
上記データ信号線駆動回路3は、図1に示すように、各データ信号線SL1〜SLnに対応し、それぞれへの対応するタイミング信号T1〜Tnで、映像信号DATをサンプリングするサンプリングユニット(信号線駆動部;サンプリング回路)SU1〜SUnからなるサンプリング部11を備えている。本実施形態では、上記各サンプリングユニットSUiは、映像信号DATを伝送する信号線と、それぞれに対応するデータ信号線SLiとの間に設けられ、タイミング信号Tiに応じて開閉されるアナログスイッチとして実現されている。
【0067】
さらに、消費電力を低減するために、本実施形態に係る上記データ信号線駆動回路3には、互いに独立した系統のシフトレジスタSRA・SRBを含む走査回路部(走査部)12と、当該走査回路部12の出力信号O1〜On、および、上記解像度切り換え信号MCに基づいて、上記各タイミング信号T1〜Tnを生成する切り換え部(切り換え手段)13と、解像度切り換え信号MCに応じて、シフトレジスタSRBの動作/非動作を制御するレジスタ制御部(制御手段)14とを備えている。なお、図1の場合は、上記シフトレジスタSRAが特許請求の範囲に記載の第2シフトレジスタに対応し、シフトレジスタSRBが第1シフトレジスタに対応する。
【0068】
上記シフトレジスタSRAは、p個のラッチ回路LA1〜LApを縦続に接続したシフトレジスタであって、各ラッチ回路LA1〜LApの出力(シフトレジスタSRAの各段出力)として、上記出力信号O1〜Onのうちの奇数番目の出力信号O1、O3、…を出力できる。なお、pは、nが偶数の場合は、n/2であり、奇数の場合は、(n+1)/2である。
【0069】
また、シフトレジスタSRBは、q個のラッチ回路LB1〜LBqを縦続に接続したシフトレジスタであって、各ラッチ回路LB1〜LBqの出力(シフトレジスタSRBの各段出力)として、上記出力信号O1〜Onのうちの偶数番目の出力信号O2、O4、…を出力できる。なお、qは、nが偶数の場合は、n/2であり、奇数の場合は、(n−1)/2である。
【0070】
さらに、上記シフトレジスタSRAの各段(ラッチ回路LA1〜LAp)には、図2に示す制御回路6から、クロック信号SCKAが印加されており、シフトレジスタSRBの各段(ラッチ回路LB1〜LBq)には、制御回路6からクロック信号SCKBが印加される。
【0071】
また、シフトレジスタSRAの初段(ラッチ回路LA1)およびシフトレジスタSRBの初段(ラッチ回路LB1)には、上記制御回路6から、スタートパルス信号SSPAおよびSSPBがそれぞれ印加される。
【0072】
ここで、上記構成では、2系統のシフトレジスタSRA・SRBが設けられており、それぞれで、各データ信号線SL…を分担駆動できる。したがって、単一系統のシフトレジスタSRから走査回路部12fが構成される場合(後述)と比較して、クロック信号SCKA・SCKBの最高駆動周波数は、1/2になる。これに伴なって、各シフトレジスタSRA・SRBは、単一系統のシフトレジスタSRから走査回路部12fが構成される場合よりも動作速度が遅い回路で実現されている。なお、本実施形態では、2系統のシフトレジスタSRA・SRBが設けられているが、両者の段数の合計は、単一系統の場合と同じく、データ信号線SL…の本数(n段)である。したがって、2系統のシフトレジスタSRA・SRBが設けられているにも拘わらず、段数増加に起因する回路規模増加は発生しない。これらの結果、走査回路部12の回路規模を縮小すると共に、駆動に要する電力を削減できる。
【0073】
一方、上記切り換え部13は、解像度切り換え信号MCが高解像度を示している場合、走査回路部12の各出力O1〜Onが示すタイミングのタイミング信号T1〜Tnを出力する。また、低解像度を示している場合、kをp以下の整数とすると、出力O(2*k-1) が示すタイミングのタイミング信号T(2*k-1) 、T(2*k) を生成することで、シフトレジスタSRAの各段出力O1…に基づいて、上記タイミング信号T1〜Tnを出力できる。
【0074】
具体的には、上記切り換え部13は、p個のブロックB1〜Bpに分割されており、各ブロックBkには、シフトレジスタSRAのk段目(ラッチ回路LAk)からサンプリングユニットSU(2*k-1) への信号経路と、シフトレジスタSRBのk段目(ラッチ回路LBk)からサンプリングユニットSU(2*k) への信号経路とが設けられている。さらに、各ブロックBkは、解像度切り換え信号MCが低解像度を示している場合に、上記ラッチ回路LBkからサンプリングユニットSU(2*k) への信号経路を遮断するスイッチASOkと、低解像度を示している場合に、上記ラッチ回路LAkからの信号経路とサンプリングユニットSU(2*k) への信号経路を接続するスイッチASNkとを備えている。なお、nが奇数の場合は、最終のブロックBpにおいて、シフトレジスタSRBからサンプリング部11への信号経路、並びに、スイッチASNp・ASOpは不要である。
【0075】
また、本実施形態では、各サンプリングユニットSU(2*k-1) ・SU(2*k) によるサンプリングタイミングの精度を向上するため、上記各ブロックBkと、それぞれに対応するサンプリングユニットSU(2*k-1) ・SU(2*k) との間に、上記ブロックBkから各サンプリングユニットSU(2*k-1) ・SU(2*k) への信号のパルス幅を、それぞれ調整する波形整形回路WE(2*k-1) ・WE(2*k) と、各波形整形回路WE(2*k-1) ・WE(2*k) の出力信号を、それぞれバッファリングするバッファ回路BF(2*k-1) ・BF(2*k) とが設けられている。
【0076】
この場合、上記スイッチASOkは、上記ラッチ回路LBkと波形整形回路WE(2*k) との間に設けられている。また、上記スイッチASNkの一端は、上記ラッチ回路LAkに接続され、他端は、スイッチASOkと波形整形回路WE(2*k) との接続点に接続されている。
【0077】
上記両スイッチASNkおよびASOkは、例えば、図4および図5に示すように、n−chおよびpchのトランジスタからなるCMOS型のアナログスイッチとして実現できる。例えば、低解像度を示すときに上記解像度切り換え信号MCがローレベルの場合、スイッチASNkを構成するp−chのトランジスタのゲートには、正相の上記信号MCが入力され、n−chのトランジスタのゲートには、当該信号MCの逆相の信号/MCが入力される。同様に、スイッチASOkを構成するn−chのトランジスタのゲートには、正相の上記信号MSが入力され、p−chのトランジスタのゲートには、逆相の信号/MCが入力される。なお、逆相の信号/MCは、例えば、上記信号MCをインバータで反転するなどして生成される。
【0078】
上記構成において、高解像度の映像信号DATが入力される場合、制御回路6は、図6に示すように、高解像度を示す解像度切り換え信号MC(例えば、ハイレベル)をデータ信号線駆動回路3に与える。
【0079】
これに応じて、データ信号線駆動回路3の切り換え部13において、スイッチASO1〜ASOpが導通すると共に、スイッチASN1〜ASNpが遮断される。この状態では、シフトレジスタSRAのk段目(ラッチ回路LAk)からサンプリングユニットSU(2*k-1) への信号経路と、シフトレジスタSRBのk段目(ラッチ回路LBk)からサンプリングユニットSU(2*k) への信号経路とが有効になり、上記各データ信号線SL…が、交互にシフトレジスタSRAの出力とシフトレジスタSRBの出力とに割り当てられる。
【0080】
また、レジスタ制御部14は、解像度切り換え信号MCが高解像度を示している場合、例えば、シフトレジスタSRBへ電力供給するなどして、シフトレジスタSRBを動作させている。一方、制御回路6は、両シフトレジスタSRA・SRBを駆動するために、シフトタイミングの周波数が映像データDの印加周波数の半分のクロック信号SCKA・SCKBを、それぞれ出力する。この際、制御回路6は、各データ信号線SL…へ時間的に個別のデータ(各画素PIXへの映像データD)を書き込むために、上記クロック信号SCKAの位相と、クロック信号SCKBの位相とは、クロック信号SCKAがシフトレジスタSRAに指示するシフトタイミングの合間に、クロック信号SCKBがシフトレジスタSRBへ指示するシフトタイミングが入るように設定されている。
【0081】
本実施形態では、両シフトレジスタSRA・SRBが、クロック信号SCKA・SRBの両エッジでシフトするように構成されている。したがって、両クロック信号SCKA・SRBの周波数は、映像データDの印加周波数の1/4であり、クロック信号SCKAおよびSCKBの位相差は、90度に設定される。
【0082】
さらに、制御回路6は、シフトレジスタSRAの初段出力O1の位相が、シフトレジスタSRBの初段出力O2の位相よりも、上記位相差だけ(この例の場合、上記クロック信号SCKAの90度分だけ)進むようなタイミングとなるように、両スタートパルス信号SSPAおよびSSPBをデータ信号線駆動回路3に入力する。
【0083】
これにより、図6中、O1…に示すように、走査回路部12の各出力Oiの波形は、前の出力O(i-1) よりも、上記位相差だけ(この例では、クロック信号SCKAの90度ずつ)遅れたタイミングの波形になる。また、上述したように、解像度切り換え信号MCが高解像度を示している場合、各ブロックBkには、シフトレジスタSRAのk段目(ラッチ回路LAk)からサンプリングユニットSU(2*k-1) への信号経路と、シフトレジスタSRBのk段目(ラッチ回路LBk)からサンプリングユニットSU(2*k) への信号経路とが有効になっている。したがって、上記各出力Oiは、それぞれに対応する波形整形回路WEiでパルス幅が整えられた後、バッファ回路BFiでバッファリングされ、サンプリングユニットSUiに出力される。
【0084】
ここで、上記波形整形回路WEiおよびバッファ回路BFiは、パルス幅を整えたり、バッファリングしているだけである。したがって、バッファ回路BFiの出力信号Tiと、前のバッファ回路BF(i-1) の出力信号T(i-1) との位相差は、走査回路部12の位相差と同じ位相差ずつ(この例では、クロック信号SCKAの90度ずつ)遅れたタイミングである。これにより、バッファ回路BF1〜BFnは、サンプリング部11へ、互いに異なるサンプリングタイミングを示すタイミング信号T1〜Tnを出力できる。
【0085】
したがって、サンプリング部11の見かけ上の信号線解像度は、実際の信号線解像度と同じく、nとなり、サンプリング部11の各サンプリングユニットSU1〜SUnは、互いに異なるタイミングで、映像信号DATをサンプリングできる。これにより、信号線解像度nの映像信号DATから、映像データD(1,j) 〜D(n,j) をサンプリングすると共に、走査信号線GLjが選択されている間に、各データ信号線SL1〜SLnへ、サンプリング結果(D(1,j) 〜D(n,j) )を出力できる。この場合、各サンプリングユニットSUが時間的に個別駆動されているので、画像表示装置1に表示される画像の水平解像度は、データ信号線駆動回路3の実際の信号線解像度と同じく、データ信号線SLの本数、すなわち、nになる。
【0086】
なお、本実施形態では、点順次駆動の場合を例にしており、サンプリング部11の各サンプリングユニットSUiは、タイミング信号Tiが示す期間、導通する。したがって、また、タイミング信号Tiが遮断を示す値に変化した時点が、サンプリングタイミングであり、その時点における、映像信号DATの値(映像データD)が、サンプリング結果として、データ信号線SLiに出力される。
【0087】
一方、低解像度の映像信号DATが入力される場合、制御回路6は、図7に示すように、低解像度を示す解像度切り換え信号MC(例えば、ローレベル)をデータ信号線駆動回路3に出力する。
【0088】
これに応じて、切り換え部13において、スイッチASO1〜ASOpが遮断されると共に、スイッチASN1〜ASNpが導通する。この状態では、シフトレジスタSRAのk段目(ラッチ回路LAk)から、サンプリングユニットSU(2*k-1) およびSU(2*k) への信号経路が有効になり、隣り合うデータ信号線SL・SLが1セットで、シフトレジスタSRAに割り当てられる。
【0089】
さらに、制御回路6は、シフトレジスタSRBへのスタートパルス信号SSPBをローレベルに固定して、シフトレジスタSRBを非動作状態にする。加えて、レジスタ制御部14は、解像度切り換え信号MCが低解像度を示している場合、例えば、シフトレジスタSRBへの電力供給を遮断するなどして、シフトレジスタSRBの動作を停止させる。これにより、非動作状態におけるシフトレジスタSRBの消費電力を削減できる。
【0090】
また、制御回路6は、シフトレジスタSRBへのクロック信号SCKBを一定の電位に固定する。これにより、例えば、制御回路6など、クロック信号SCK
を発生する回路の消費電力も削減できる。
【0091】
一方、制御回路6は、シフトレジスタSRAを駆動するために、シフトタイミングの周波数が映像データDの印加周波数と同一のクロック信号SCKAを出力すると共に、スタートパルス信号SSPAを出力する。なお、本実施形態では、両エッジでシフトするので、クロック信号SCKAの周波数は、映像データDの印加周波数の1/2である。
【0092】
これにより、図7中、O1…に示すように、走査回路部12のシフトレジスタSRAの各ラッチ回路LAkが出力する各出力信号O(2*k-1) の波形は、前段のラッチ回路LA(k-1) の出力O信号(2*k-3) よりも、シフトレジスタSRAのシフト間隔ずつ(この例では、クロック信号SCKAの180度ずつ)遅れたタイミングの波形になる。なお、シフトレジスタSRBは、動作を停止しているので、シフトレジスタSRBの各段出力O2、O4…は、固定値(図7の例では、ローレベル)になっている。
【0093】
また、上述したように、解像度切り換え信号MCが低解像度を示している場合、各ブロックBkには、シフトレジスタSRAのk段目(ラッチ回路LAk)からサンプリングユニットSU(2*k-1) およびSU(2*k) への信号経路が有効になっている。上記各出力O(2*k-1) は、波形整形回路WE(2*k-1) およびバッファ回路BF(2*k-1) を介し、タイミング信号T(2*k-1) として、サンプリングユニットSU(2*k-1) に与えられると共に、波形整形回路WE(2*k) およびバッファ回路BF(2*k) を介し、タイミング信号T(2*k) として、サンプリングユニットSU(2*k) に与えられる。
【0094】
ここで、この場合も、各波形整形回路WEiおよびバッファ回路BFiは、パルス幅を整えたり、バッファリングしているだけである。したがって、バッファ回路BF(2*k-1) の出力信号T(2*k-1) と、バッファ回路BF(2*k-3)の出力信号T(2*k-3) との位相差は、シフトレジスタSRAの出力信号O(2*k-1) と出力(2*k-3) との位相差と同じく、シフトレジスタSRAのシフト間隔分(この例では、クロック信号SCKAの180度分)である。また、互いに隣接するサンプリングユニットSU(2*k-1) ・SU(2*k) には、互いに同じタイミングでのサンプリングを指示するタイミング信号T(2*k-1) ・T(2*k) が入力される。
【0095】
したがって、サンプリング部11の見かけ上の信号線解像度は、p(n/2または(n+1)/2)となり、サンプリング部11の各サンプリングユニットSU1〜SUnのうち、隣接するサンプリングユニットSU(2*k-1) ・SU(2*k) の組同士は、互いに異なるタイミングで、映像信号DATをサンプリングすると共に、隣接するサンプリングユニットSU(2*k-1) ・SU(2*k) は、同じタイミングで映像信号DATをサンプリングする。これにより、信号線解像度pの映像信号DATから、映像データD(1,j) 〜D(p,j) をサンプリングすると共に、走査信号線GLjが選択されている間に、各データ信号線SL1〜SLnへ、サンプリング結果(D(1,j) 〜D(p,j) )を出力できる。
【0096】
上記構成では、各サンプリングユニットSU1〜SUnへのタイミング信号T1〜Tnを生成するために、互いに独立した2系統のシフトレジスタSRA・SRBが設けられている。また、低解像度時には、一方のシフトレジスタSRAの各段の出力を、1段あたり複数のサンプリングユニットSUへ伝達することで、一方のシフトレジスタSRAの出力のみに基づいて、各サンプリングユニットSU1〜SUnへのタイミング信号T1〜Tnを生成すると共に、他方のシフトレジスタSRBの動作を停止させる。
【0097】
したがって、走査回路部(走査部)を単一系統のシフトレジスタSRで構成し、当該シフトレジスタSRが解像度に拘わらず出力信号O1〜Onを出力すると共に、これらの出力信号O1〜Onに基づいてタイミング信号T1〜Tnを生成する構成と比較すると、信号線解像度に拘わらず、各シフトレジスタSRA・SRBの駆動周波数が1/2になると共に、低解像度の場合に動作するシフトレジスタSRAの段数を1/2に削減できる。また、本実施形態の構成では、高解像度の場合であっても、低解像度時に動作するシフトレジスタSRAの駆動周波数が、信号線解像度の1/2に抑えられている。したがって、当該シフトレジスタSRAの各段を構成するラッチ回路LA1〜LApは、最高駆動周波数が1/2に削減され、より遅い回路で実現できる。
【0098】
これらの結果、上記構成と比べて、データ信号線駆動回路3の消費電力を、例えば、1/4以下など、大幅に削減できる。また、最高駆動周波数が低いので、回路規模および消費電力を削減できる。
【0099】
さらに、本実施形態では、低解像度の映像信号DATが入力される場合、シフトレジスタSRBへの電力供給を停止しているので、非動作状態となるシフトレジスタSRBでの消費電力を削減できる。なお、この場合であっても、シフトレジスタSRAの各段の出力が、1段あたり複数のサンプリングユニットSUへ伝達されているので、何ら支障なく、タイミング信号T1〜Tnを生成できる。また、本実施形態では、低解像度の場合、クロック信号SCKBの電位が一定の電位に保たれ、クロック周期で変動していないので、クロック信号SCKBを発生する外部回路(例えば、制御回路6)においても消費電力を削減できる。さらに、低解像度の映像信号DATの周波数を高解像度の映像信号DATの周波数より低くすることができるので、映像信号DATを発生する回路(例えば、制御回路6)における消費電力を、より一層削減できる。
【0100】
なお、上記では、低解像度の映像信号DATが入力される場合に、シフトレジスタSRAを用いる場合を例にして説明したが、図8に示すデータ信号線駆動回路3aのように、シフトレジスタSRBを用いてもよい。なお、この場合は、シフトレジスタSRAが、特許請求の範囲に記載の第1シフトレジスタに対応し、シフトレジスタSRBが第2シフトレジスタに対応する。
【0101】
この構成の場合、切り換え部13aの各ブロックBkにおいて、解像度切り換え信号MCが低解像度を示している場合に遮断されるスイッチASOkは、シフトレジスタSRAのk段目のラッチ回路LAkからサンプリングユニットSU(2*k-1) への信号経路上に設けられている。また、スイッチASNkは、低解像度を示している場合に、シフトレジスタSRBのk段目のラッチ回路LBkからの信号経路とサンプリングユニットSU(2*k-1) への信号経路を接続する。さらに、レジスタ制御部14は、シフトレジスタSRBの動作/非動作に代えて、高解像度か否かによって、シフトレジスタSRAを動作させるか否かを制御する。
【0102】
低解像度の場合にシフトレジスタSRA・SRBのいずれが動作するかに拘わらず、上記構成のデータ信号線駆動回路3(3a)によれば、信号線解像度が高い場合には、2系統のシフトレジスタSRA・SRBを用いて、各シフトレジスタSRA・SRBの駆動周波数を低く抑えながら、高解像度の映像信号DATを正常にサンプリングできる。さらに、当該低駆動周波数に対して最適化された小規模かつ低消費電力のシフトレジスタSRA・SRBの一方を用いて、低解像度の映像信号DATをサンプリングする。これにより、映像信号DATの信号線解像度に応じて、見かけ上の信号線解像度を変更できるにも拘わらず、低い消費電力で、各データ信号線SL1〜SLnを駆動可能なデータ信号線駆動回路3(3a)を実現できる。
【0103】
ところで、図2に示す画素アレイ2と、データ信号線駆動回路3(3a〜3d)および走査信号線駆動回路4とは、別々に形成した後、それぞれが形成された基板を接続するなどして、それぞれを接続してもよいが、上記各駆動回路の製造コスト低減や実装コストの低減が求められる場合は、画素アレイ2と、上記各駆動回路3(3a〜3d)・4とを、同一基板上に、すなわち、モノシリックに形成する方が望ましい。さらに、この場合は、それぞれを形成した後に、それぞれを接続する必要がないので、信頼性を向上することもできる。なお、図2では、同じ基板上に形成される回路を破線で囲んでいる。
【0104】
以下では、モノシリックに形成される画像表示装置1の例として、多結晶シリコン薄膜トランジスタで上記画素アレイ2および上記各駆動回路3(3a〜3d)・4の能動素子を構成した場合における、トランジスタの構造とその製造方法とについて簡単に説明する。
【0105】
すなわち、図9(a)に示すガラス基板51上に、図9(b)に示すように非晶質シリコン薄膜52が堆積される。さらに、図9(c)に示すように、当該非晶質シリコン薄膜52にエキシマレーザを照射することにより、非晶質シリコン薄膜52を多結晶シリコン薄膜53に変化させる。
【0106】
さらに、図9(d)に示すように、多結晶シリコン薄膜53を所望の形状にパターニングし、図9(e)に示すように、上記多結晶シリコン薄膜53上に、二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜54を形成する。
【0107】
また、図9(f)において、ゲート絶縁膜54上に、アルミニウムなどによって、薄膜トランジスタのゲート電極55を形成した後、図9(g)および図9(h)において、薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域となる領域56および57に、不純物を注入する。ここで、n型領域56には、燐が注入され、p型領域57には硼素が注入される。なお、一方の領域に不純物を注入する前に、残余の領域は、レジスト58で覆われているので、所望の領域のみに不純物を注入できる。
【0108】
さらに、図9(i)に示すように、上記ゲート絶縁膜54およびゲート電極55上に、二酸化シリコンまたは窒化シリコンなどからなる層間絶縁膜59を堆積し、図9(j)に示すように、コンタクトホール60を開口した後、図9(k)に示すように、アルミニウムなどの金属配線61を形成する。
【0109】
これにより、図10に示すように、絶縁性基板上の多結晶シリコン薄膜を活性層とする順スタガー(トップゲート)構造の薄膜トランジスタを形成できる。なお、同図は、n−chのトランジスタの例を示しており、上記n型領域56のうち、ゲート電極55下部の多結晶シリコン薄膜53を、ガラス基板51の表面方向に挟むように配された領域56a・56bの一方は、ソース領域となり、他方は、ドレイン領域になる。
【0110】
このように、多結晶薄膜トランジスタを用いることによって、実用的な駆動能力を有するデータ信号線駆動回路3(3a〜3d)および走査信号線駆動回路4を、画素アレイと同一基板上に、かつ、略同一の製造工程で構成できる。なお、上記では、一例として、当該構造の薄膜トランジスタを例にして説明したが、例えば、逆スタガー構造など、他の構造の多結晶薄膜トランジスタを用いても略同様の効果が得られる。
【0111】
ここで、上記図9(a)から図9(k)までの工程において、プロセスの最高温度は、ゲート絶縁膜形成時の600℃なので、例えば、米国コーニング社の1737ガラスなどの高耐熱性ガラスを、基板51として使用できる。
【0112】
このように、多結晶シリコン薄膜トランジスタを、600℃以下で形成することによって、絶縁基板として、安価で大面積のガラス基板を用いることができる。この結果、安価で表示面積の大きな画像表示装置1を実現できる。
【0113】
なお、画像表示装置1が液晶表示装置の場合は、さらに、別の層間絶縁膜を介して、透過電極(透過型液晶表示装置の場合)や、反射電極(反射型液晶表示装置の場合)が形成される。
【0114】
〔第2の実施形態〕
本実施形態では、高解像度時における信号線解像度と低解像度時における信号線解像度との比率が他の値の場合の例として、信号線解像度がnおよびn/3の場合の構成について説明する。
【0115】
すなわち、本実施形態では、上記比率が2:1から3:1に変更されたことに伴なって、図11に示すように、データ信号線駆動回路3bの走査回路部12bに、3系統のシフトレジスタSRA〜SRCが設けられている。なお、図11の場合は、シフトレジスタSRAが特許請求の範囲に記載の第2シフトレジスタに対応し、シフトレジスタSRB・SRCが第1シフトレジスタに対応する。
【0116】
これに伴ない、各シフトレジスタSRA〜SRCの段数は、2系統の場合よりも少ない値p、qおよびrに、それぞれ設定されている。なお、pは、nが3の倍数の場合、nを3で割ったときの商であり、それ以外の場合、商に1を足した値である。また、q、rは、商または商に1を足した値であり、p+q+r=nである。
【0117】
また、各データ信号線SL…が、シフトレジスタSRA〜SRCの出力に順番に割り当て可能に構成されている。具体的には、上記出力信号O1〜Onのうち、シフトレジスタSRAの各段出力、すなわち、ラッチ回路LA1〜LApの出力は、走査回路部12bの各出力信号O1〜Onのうち、(3の倍数+1)番目の出力信号O1、O4…として出力される。同様に、シフトレジスタSRBの各段出力(ラッチ回路LB1〜LBqの出力)は、(3の倍数+2)番目の出力信号O2、O5…として出力され、シフトレジスタSRCの各段出力(ラッチ回路LC1〜LCrの出力)は、3の倍数番目の出力信号O3、O6…として出力される。
【0118】
また、本実施形態に係る切り換え部13bでは、低解像度の場合、あるシフトレジスタSRAの各段の出力を、1段あたり3つのサンプリングユニットSUへ伝達するように構成されている。
【0119】
より詳細には、上記切り換え部13bは、p個のブロックB1〜Bpに分けられている。p以下の整数をkとすると、各ブロックBkには、2系統の場合と略同様に、シフトレジスタSRA〜SRCのk段目の出力O(3*k-2) 、O(3*k-1) 、O(3*k) から、それぞれに対応するサンプリングユニットSU(3*k-2) 、SU(3*k-1) 、SU(3*k) への信号経路が設けられている。
【0120】
さらに、各ブロックBkは、解像度切り換え信号MCが低解像度を示している場合に、非動作状態のシフトレジスタSRB・SRCから、それぞれに対応するサンプリングユニットSU(3*k-1) およびSU(3*k) への信号経路を、それぞれ遮断するスイッチASOk1・ASOk2を備えている。また、各ブロックBkは、低解像度を示している場合に、動作状態のシフトレジスタSRAからの信号経路と、非動作状態のシフトレジスタSRB・SRCに対応するサンプリングユニットSU(3*k-1) およびSU(3*k) への信号経路とを、それぞれ接続するスイッチASNk1・ASNk2とを備えている。
【0121】
なお、第1の実施形態と略同様に、nが3の倍数ではない場合、最終のブロックBkにおいて、シフトレジスタSRBやSRCからサンプリング部11への信号経路、並びに、スイッチASNp2・ASOp2やASNp1・ASOp1は不要である。
【0122】
また、本実施形態に係る各ブロックBkには、図1の構成と同様に、上記各ラッチ回路LAk〜LCkからの信号のパルス幅を、それぞれ調整する波形整形回路WE(3*k-2) 、WE(3*k-1) およびWE(3*k) と、波形整形回路WE(3*k-2) 、WE(3*k-1) およびWE(3*k) の出力信号を、それぞれバッファリングするバッファ回路BF(3*k-2) 、BF(3*k-1) およびBF(3*k) とが設けられている。
【0123】
上記構成において、高解像度の映像信号DATが入力される場合、制御回路6bは、図12に示すように、高解像度を示す解像度切り換え信号MC(例えば、ハイレベル)をデータ信号線駆動回路3bに与える。
【0124】
これに応じて、データ信号線駆動回路3bの切り換え部13bにおいて、スイッチASO11〜ASOp1およびASO12〜ASOp2が導通すると共に、スイッチASN11〜ASNp1およびASN12〜ASNp2が遮断される。これにより、上記各データ信号線SL…が、シフトレジスタSRA〜SRCの出力に順番に割り当てられる。
【0125】
また、レジスタ制御部14は、解像度切り換え信号MCが高解像度を示している場合、例えば、シフトレジスタSRB・SRCへ電力供給するなどして、シフトレジスタSRB・SRCを動作させている。一方、制御回路6bは、全シフトレジスタSRA〜SRCを駆動するために、シフトタイミングの周波数が映像データDの印加周波数の1/3のクロック信号SCKA〜SCKCを、それぞれ出力する。この際、制御回路6bは、各データ信号線SL…へ時間的に個別のデータ(各画素PIXへの映像データD)を書き込むために、上記各クロック信号SCKA〜SCKCの位相は、各クロック信号SCKA〜SCKCによって各シフトレジスタSRA〜SRCへ指示されるシフトタイミングが、各シフトレジスタSRA〜SRCに対応するデータ信号線SLの順番(この場合は、SCKA→SCKB→SCKC→SCKAの順番)で繰り返されるように設定されている。
【0126】
本実施形態では、各シフトレジスタSRA〜SRCが、クロック信号SCKA〜SRCの両エッジでシフトするように構成されている。したがって、各クロック信号SCKA〜SCKCの周波数は、映像データDの印加周波数の1/6であり、クロック信号SCKA〜SCKCの位相差は、それぞれ60度に設定されている。
【0127】
また、制御回路6bは、各シフトレジスタSRA〜SRCの初段出力O1〜OCの位相差が上記位相差ずつ遅れたタイミングとなるように、各シフトレジスタSRA〜SRCへのスタートパルス信号SSPA〜SSPCを出力する。
【0128】
これにより、図12に示すように、走査回路部12bの各出力Oiの波形と、前の出力O(i-1) との位相差、および、バッファ回路BFiの出力信号Tiと、前のバッファ回路BF(i-1) の出力信号T(i-1) との位相差は、上記位相差になる。この結果、バッファ回路BF1〜BFnは、サンプリング部11へ、互いに異なるサンプリングタイミングを示すタイミング信号T1〜Tnを出力できる。
【0129】
したがって、第1の実施形態と同様に、サンプリング部11の見かけ上の信号線解像度は、nとなり、サンプリング部11の各サンプリングユニットSU1〜SUnは、互いに異なるタイミングで、映像信号DATをサンプリングできる。これにより、信号線解像度nの映像信号DATから、映像データD(1,j) 〜D(n,j) をサンプリングすると共に、走査信号線GLjが選択されている間に、各データ信号線SL1〜SLnへ、サンプリング結果(D(1,j) 〜D(n,j) )を出力できる。
【0130】
一方、低解像度の映像信号DATが入力される場合、制御回路6bは、図13に示すように、低解像度を示す解像度切り換え信号MC(例えば、ローレベル)をデータ信号線駆動回路3bに出力する。
【0131】
これに応じて、切り換え部13bにおいて、スイッチASO11〜ASOp1およびASO12〜ASOp2が遮断されると共に、スイッチASN11〜ASNp1およびASN12〜ASNp2が導通する。この状態では、シフトレジスタSRAのk段目(ラッチ回路LAk)から、サンプリングユニットSU(3*k-2) 、SU(3*k-1) およびSU(3*k) への信号経路が有効になり、隣り合う3本のデータ信号線SL…が1セットで、シフトレジスタSRAに割り当てられる。
【0132】
さらに、制御回路6bは、シフトレジスタSRB・SRCへのスタートパルス信号SSPB・SSPCをローレベルに固定して、低解像度時に非動作状態となると定められたシフトレジスタSRB・SRCを非動作状態にする。加えて、レジスタ制御部14は、解像度切り換え信号MCが低解像度を示している場合、例えば、これらのシフトレジスタSRB・SRCへの電力供給を遮断する。これにより、非動作状態におけるシフトレジスタSRB・SRCの消費電力を削減できる。
【0133】
また、制御回路6bは、シフトレジスタSRB・SRCへのクロック信号SCKB・SCKCを一定の電位に固定する。これにより、例えば、制御回路6bなど、各クロック信号…を発生する回路の消費電力も削減できる。
【0134】
一方、制御回路6bは、シフトレジスタSRAを駆動するために、シフトタイミングの周波数が映像データDの印加周波数と同一のクロック信号SCKAを出力すると共に、スタートパルス信号SSPAを出力する。なお、本実施形態では、両エッジでシフトするので、クロック信号SCKAの周波数は、映像データDの印加周波数の1/2である。
【0135】
これにより、図13中、O1…に示すように、走査回路部12bのシフトレジスタSRAの各ラッチ回路LAkが出力する各出力信号O(3*k-2) の波形は、前段のラッチ回路LA(k-1) の出力O信号(3*k-5) よりも、シフトレジスタSRAのシフト間隔ずつ(この例では、クロック信号SCKAの180度ずつ)遅れたタイミングの波形になる。なお、シフトレジスタSRB・SRCは、動作を停止しているので、シフトレジスタSRBの各段出力は、固定値(図13の例では、ローレベル)になっている。
【0136】
さらに、第1の実施形態と同様に、本実施形態に係る各波形整形回路WEiおよびバッファ回路BFiは、パルス幅を整えたり、バッファリングしているだけである。したがって、k段目のラッチ回路LAkに対応するバッファ回路BF(3*k-2) 〜BF(3*k) は、互いに同じサンプリングタイミングを示す出力信号Ti(3*k-2) 〜Ti(3*k) を出力する。また、上記出力信号Ti(3*k-2) 〜Ti(3*k) と、上記ラッチ回路LAkの1段前のラッチ回路LA(k-1) に対応するバッファ回路BF(3*k-5) 〜BF(3*k-3) の出力Ti(3*k-5) 〜Ti(3*k-3) との位相差は、シフトレジスタSRAの出力信号O(3*k-5) と出力(3*k-2) との位相差と同じく、シフトレジスタSRAのシフト間隔分(この例では、クロック信号SCKAの180度分)になる。
【0137】
したがって、サンプリング部11の見かけ上の信号線解像度は、pとなり、サンプリング部11の各サンプリングユニットSU1〜SUnのうち、隣接する3つのサンプリングユニットSU(3*k-2) 〜SU(3*k) の組同士は、互いに異なるタイミングで、映像信号DATをサンプリングすると共に、隣接する3つのサンプリングユニットSU(3*k-2) ・SU(3*k) は、同じタイミングで映像信号DATをサンプリングする。これにより、信号線解像度pの映像信号DATから、映像データD(1,j) 〜D(p,j) をサンプリングすると共に、走査信号線GLjが選択されている間に、各データ信号線SL1〜SLnへ、サンプリング結果(D(1,j) 〜D(p,j) )を出力できる。
【0138】
なお、上記では、低解像度時にシフトレジスタSRAが動作する場合を例にして説明したが、当然ながら、図14に示すデータ信号線駆動回路3cのように、低解像度時にシフトレジスタSRBを動作させてもよいし、図15に示すデータ信号線駆動回路3dのように、低解像度時にシフトレジスタSRCを動作させてもよい。なお、図14の場合は、シフトレジスタSRBが特許請求の範囲に記載の第2シフトレジスタに対応し、シフトレジスタSRA・SRCが第1シフトレジスタに対応する。また、図15の場合は、シフトレジスタSRCが第2シフトレジスタに、シフトレジスタSRA・SRBが第1シフトレジスタに対応する。
【0139】
さらに、上記第1および第2の実施形態では、高解像度時における信号線解像度と低解像度時における信号線解像度との比率が、それぞれ、2:1および3:1の場合を例にして説明したが、例えば、4:1の場合に4系統のシフトレジスタを設けるなど、2以上の任意の整数をxとすると、信号線解像度がx:1の場合に、x系統のシフトレジスタを設けてもよい。
【0140】
また、上記では、複数の解像度の例として、高解像度と低解像度とのうちのいずれか一方がデータ信号線駆動回路(3〜3d)に供給される場合を例にして説明したが、データ信号線駆動回路に入力可能な解像度の数は、2に限るものではなく、3以上であってもよい。
【0141】
一例として、高解像度、中解像度および低解像度のいずれかの映像信号DATが供給される場合を例にして説明すると、図21に示すデータ信号線駆動回路3eは、図11に示すデータ信号線駆動回路3bと略同様の構成であるが、高解像度(モード1)時には、全シフトレジスタSRA〜SRCが動作し、低解像度(モード3)時には、シフトレジスタSRAのみが動作するだけでなく、中解像度(モード2)時には、シフトレジスタSRAおよびSRBが動作するように構成されている。
【0142】
すなわち、本変形例に係るデータ信号線駆動回路3eには、高解像度/低解像度を示す解像度切り換え信号MCに代えて、高解像度/中解像度/低解像度を指示する解像度切り換え信号MCが入力されている。また、レジスタ制御部14に代えて、シフトレジスタSRBおよびSRCの動作/動作停止をそれぞれ制御するレジスタ制御部14bおよび14cが設けられており、レジスタ制御部14bは、解像度切り換え信号MCが低解像度を示している場合、シフトレジスタSRBを停止させ、中解像度または高解像度を示している場合、シフトレジスタSRBを動作させる。一方、レジスタ制御部14cは、解像度切り換え信号MCが高解像度を示している場合、シフトレジスタSRCを動作させ、中解像度または低解像度を示している場合、シフトレジスタSRCを停止させる。
【0143】
さらに、本変形例において、切り換え部13bに代えて設けられた切り換え部13eは、解像度切り換え信号MCが高解像度を示している場合、各シフトレジスタSRA〜SRCからの出力信号O1〜Onに基づいて、タイミング信号T1〜Tnを生成し、低解像度を示している場合、シフトレジスタSRAからの出力信号O1、O4…に基づいて、各タイミング信号T1〜Tnを生成する。また、中解像度を示している場合は、シフトレジスタSRAおよびSRBからの出力信号O1、O2、O4…に基づいて、各タイミング信号T1〜Tnを生成する。
【0144】
図21の例では、上記解像度切り換え信号MCは、解像度切り換え信号MC1およびMC2の組み合わせとして入力されており、両者がハイレベルの場合、高解像度を示し、両者がローレベルの場合、低解像度を示している。また、解像度切り換え信号MC1がハイレベル、かつ、解像度切り換え信号MC2がローレベルの場合、中解像度を示している。また、レジスタ制御部14bは、解像度切り換え信号MC1がハイレベルの場合に、シフトレジスタSRBを動作させ、ローレベルの場合に、シフトレジスタSRBを停止させる。また、レジスタ制御部14cは、解像度切り換え信号MC2がハイレベルか否かに応じて、シフトレジスタSRCを動作/停止させる。一方、図11と同様に設けられたスイッチASNk1およびASOk1は、解像度切り換え信号MC1に応じて導通/遮断され、スイッチASNk2およびASOk2は、解像度切り換え信号MC2に応じて導通/遮断される。
【0145】
なお、各解像度(各モード)時に動作するシフトレジスタは、図21の例に限るものではなく、例えば、解像度のモード2時にシフトレジスタSRA・SRBを動作させ、解像度のモード3時にシフトレジスタSRBあるいはSRCを動作させてもよい。また、解像度のモード2時にシフトレジスタSRA・SRCを動作させ、解像度のモード3時にシフトレジスタSRA・SRB・SRCのいずれか1つを動作させてもよいし、解像度のモード2時にシフトレジスタSRB・SRCを動作させ、解像度のモード3時にシフトレジスタSRA・SRB・SRCのいずれか1つを動作させてもよい。いずれの場合であっても、解像度のモード1時にシフトレジスタSRA・SRB・SRCの全てを動作させ、解像度のモード2時にシフトレジスタSRA・SRB・SRCのうちのいずれか2つを動作させ、解像度のモード3時にシフトレジスタSRA・SRB・SRCのいずれか1つを動作させれば同様の効果が得られる。
【0146】
また、4系統のシフトレジスタSRA・SRB・SRC・SRD(図示せず)を設ける場合では、解像度のモード1時にシフトレジスタSRA・SRB・SRC・SRDの全てを動作させ、解像度のモード2時にシフトレジスタSRA・SRB・SRC・SRDのいずれか3つを動作させ、解像度のモード3時にシフトレジスタSRA・SRB・SRC・SRDのいずれか2を動作させ、解像度のモード4時にシフトレジスタSRA・SRB・SRC・SRDのいずれか1つを動作させればよい。
【0147】
ただし、通常、信号線解像度の比率が、4:2:1などの整数倍で表すことが多いため、例えば、4系統のシフトレジスタSRA・SRB・SRC・SRDを設ける場合では、上記の解像度モード1と解像度モード3と解像度モード4を切り換えることができるように構成し、解像度モード2の場合は無視してもよい。
【0148】
このように、複数の信号線のそれぞれに対応して設けられた信号線駆動部へ、それぞれが入力信号に応じて動作するためのタイミングを示すタイミング信号を出力する走査部(走査回路部12〜12d)が設けられた信号線駆動回路において、上記走査部には、複数系統のシフトレジスタ(SRA〜SRC)と、入力信号の信号線解像度に応じて、上記複数系統のシフトレジスタの少なくとも一部を動作または休止させる制御手段(レジスタ制御部14〜14c)とが設けられていれば、同様の効果が得られる。
【0149】
〔参考の形態〕
ところで、上記では、走査部(走査回路部12〜12d)に、複数系統のシフトレジスタ(SRA〜SRC)を設け、信号線解像度に応じて、各系統の動作/非動作を制御する場合について説明したが、単一系統のシフトレジスタが設けられている場合であっても、信号線解像度に応じて、当該シフトレジスタの一部の動作を停止させることができれば、ある程度の効果が得られる。
【0150】
一例として、上記走査部がデータ信号線駆動回路に設けられた場合を例にして説明すると、図2に示す画像表示装置1のデータ信号線駆動回路3fには、図19に示すように、1系統のシフトレジスタSR1が設けられている。当該シフトレジスタSR1には、低解像度の映像信号DATが入力される低解像度モード時に、各奇数段(例えばL1)の出力と、次の奇数段(例えば、L3)の入力とを接続するスイッチAS1…が設けられている。また、各偶数段(例えば、L2)の前後には、低解像度モード時に、前段(例えば、L1)および次段(例えば、L3)から、当該偶数段を切り離すスイッチAS2…が設けられている。なお、上記スイッチAS1およびAS2が特許請求の範囲に記載のスイッチに対応する。
【0151】
さらに、奇数番目の各波形整形回路WE1、WE3…の出力には、低解像度モード時に、次の波形整形回路WE2…と接続するスイッチAS3…を含む切り換え部13fが設けられている。なお、各スイッチAS1〜AS3の導通/遮断は、解像度切り換え信号MCに基づいて制御される。
【0152】
上記構成のデータ信号線駆動回路3fは、高解像度モード時には、シフトレジスタSR1の全段を介して信号がシフトされる。この場合、上記データ信号線駆動回路3fのシフトレジスタSR1の初段L1に、スタートパルス信号SSPが入力されると、シフトレジスタSR1は、クロック信号SCKが示すシフト周期で、各段L1…の出力を次段L2…にシフトさせる。これにより、シフトレジスタSR1の各段を構成するラッチ回路L1…の出力信号波形は、互いにシフト周期ずつズレた波形O1…となる。
【0153】
当該各出力信号O1…は、それぞれに対応する波形整形回路WE1…でパルス幅が調整された後、それぞれに対応するバッファ回路BF1…でバッファリングされ、タイミング信号T1…として出力される。さらに、サンプリング部11は、各タイミング信号T1…に基づいて、各データ信号線SL1…に、互いに異なるタイミングでサンプリングされた映像信号DATを書き込む。これにより、画像表示装置3fは、データ信号線SLiの数に対応した水平解像度で、映像信号DATを表示する。
【0154】
一方、水平解像度が高解像度モード時の1/2の映像信号DATが入力される低解像度モード時には、制御回路6は、低解像度の映像信号DATのサンプリング周期と一致するシフト周期を指示するクロック信号SCKを出力する。また、データ信号線駆動回路3fにおいて、スイッチAS2が遮断され、スイッチAS1が導通する。これにより、シフトレジスタSR1において、シフトレジスタSR1の各ラッチ回路L1…は、1つおきに使用され、偶数段および奇数段の一方(この場合は偶数段)を飛ばして(迂回して)信号がシフトされる。
【0155】
これにより、シフトレジスタSR1の奇数段の出力波形O1、O3…は、図20に示すように、上記サンプリング周期ずつズレたタイミングの波形になる。さらに、低解像度モード時には、スイッチAS3が導通しているので、奇数番目の波形整形回路WE1、WE3…は、それぞれに対応するサンプリングユニットSU1、SU3…と、次のサンプリングユニットSU2、SU4…とに接続される。したがって、隣接するサンプリングユニット(例えば、SU1・SU2)には、互いに同じタイミングのタイミング信号(例えば、T1・T2)が与えられ、両者は、同じタイミングで映像信号DATをサンプリングする。この結果、データ信号線駆動回路3fは、互いに隣接するデータ信号線(例えば、SL1・SL2)を1セットとして駆動して、それぞれに同じ値のデータを書き込むことができる。
【0156】
この結果、画像表示装置1の見た目の信号線解像度(水平解像度)は、実際の信号線解像度の1/2となり、映像信号DATの信号線解像度に合わせることができる。このように、本参考の形態でも、画像表示装置1の実際の信号線解像度よりも、信号線解像度が低い映像信号DATが入力された場合、隣接する複数の画素PIX…に、同値データを書き込むことによって、見た目の信号線解像度を、映像信号DATの信号線解像度に合わせることができる。したがって、実際の信号線解像度よりも信号線解像度が低い映像信号DATが入力された場合であっても、高品位に画像を表示できる。
【0157】
ここで、本参考の形態では、低解像度の映像信号DATが入力される場合、シフトレジスタSR1の一部(この例では、偶数段)の動作を停止させ、動作している奇数段のみにより、シフトレジスタを構成しており、図2に示す制御回路6fは、クロック信号SCKの周波数を高解像度の場合と比較して1/2に低下させる。また、制御回路6fは、低解像度の映像信号DATの周波数を高解像度の映像信号の周波数より低くする。したがって、クロック信号SCKおよび映像信号DATを発生する外部回路(例えば、制御回路6f)における消費電力を削減できる。なお、上記では、水平解像度のみが変化する場合を例にして、クロック信号SCKの周波数を1/2に低下させると説明したが、映像信号DATの水平解像度が低下(例えば、1/2)するだけではなく、垂直解像度も低下(例えば、1/2)する場合は、クロック信号SCKの周波数は、垂直解像度の低下率と水平解像度の低下率との積(例えば、1/4)だけ低下される。
【0158】
さらに、本参考の形態に係るレジスタ制御部14fは、解像度切り換え信号MCに基づいて、迂回されるラッチ回路(この場合は、偶数段)への電力供給を遮断するなどして、現在入力されている映像信号DATの信号線解像度では使用していないラッチ回路を停止させる。これにより、非動作状態におけるシフトレジスタSR1の消費電力を削減できる。
【0159】
なお、本参考の形態では、低解像度の映像信号DATが入力される場合、シフトレジスタSR1の偶数段の動作を停止させ、奇数段のみを動作しているものを例に挙げて示しているが、これに限定されるものではなく、低解像度の映像信号DATが入力される場合、シフトレジスタSR1の奇数段の動作を停止させ、偶数段のみを動作していてもよい。
【0160】
また、本参考の形態では、シフトレジスタSR1を奇数段と偶数段の2つのブロックに分けて、映像信号DATの信号線解像度に応じて動作・停止を制御するものを例に挙げて示しているが、本実施形態はこれに限定されず、3つ以上のブロックに分けても良い。例えば、シフトレジスタSR1を(3i−2)段、(3i−1)段、(3i)段(iは自然数)の3つのブロックに分けて、高解像度の映像信号DATが入力される場合には全てのブロックを動作させ、低解像度の映像信号DATが入力される場合には(3i−2)段を動作させ、(3i−1)段および(3i)段を停止させればよい。さらに、解像度の切り換えも2つに限定されるものではなく、3以上の解像度で切り換えることができる。この場合、シフトレジスタSR1を構成する各ラッチ回路から、解像度に応じた数のラッチ回路を選択し、例えば、各ラッチ回路の接続を切り換えるなどして、選択された数のラッチ回路によってシフトレジスタを構成すればよい。
【0161】
いずれの場合であっても、シフトレジスタSR1の段の少なくとも一部を迂回して信号をシフトさせるか否かを、映像信号DATの解像度に応じて制御できれば、同様の効果が得られる。
【0162】
ただし、第1および第2の実施形態のように、走査部(走査回路部12〜12d)に、複数系統のシフトレジスタ(SRA〜SRC)を設け、信号線解像度に応じて、各系統の動作/非動作を制御する場合は、本参考の形態の構成と比較して、高解像度の場合であっても、低解像度時に動作するシフトレジスタの駆動周波数が抑えられている(例えば、2系統の場合で、1/2)。また、当該シフトレジスタの各段を構成するラッチ回路は、最高駆動周波数が削減されているので、より遅い回路で実現できる。これらの結果、データ信号線駆動回路(3〜3e)の消費電力をさらに抑制できる。
【0163】
なお、上記各実施形態および参考の形態では、高解像度モードにおいて、各走査回路部12(12a〜12f)の各出力Oiに対して、1本のデータ信号線SLi(1つのサンプリングユニット)を割り当てているが、これに限るものではない。例えば、各画素が、R、G、Bのサブピクセルから構成され、各サブピクセルへのデータ信号線を駆動するサンプリングユニットが、解像度に拘わらず、互いに同じタイミングで駆動される場合や、映像信号DATが複数の信号線で分割して伝送され、それぞれをサンプリングするサンプリングユニットが、解像度に拘わらず、互いに同じタイミングで駆動される場合など、解像度に拘わらず、複数のサンプリングユニットが、互いに同じタイミングで駆動される場合は、高解像度モードにおいて、上記各出力Oiに対して、これらのサンプリングユニットの組を割り当てるように構成することもできる。なお、この場合、低解像度モード時には、動作中のシフトレジスタの各段出力、1つ1つに基づいて、サンプリングユニットの組のうち、時間的に隣接するタイミングで駆動される複数の組が駆動される。
【0164】
さらに、上記各実施形態および参考の形態では、各データ信号線SL1〜SLnを点順次駆動する場合を例にして説明したが、線順次駆動する場合であってもよい。この場合であっても、各データ信号線SL1〜SLnへ出力すべき信号を示す映像データD…を、映像信号DATから、それぞれサンプリングするサンプリング部が設けられている。したがって、上記データ信号線駆動回路3(3a〜3f)と同一の構成の走査回路部および切り換え部によって、当該サンプリング部へのタイミング信号T1〜Tnを生成することで、同様の効果が得られる。
【0165】
さらに、上記各実施形態および参考の形態では、各シフトレジスタ(SRA〜SRC、SR1)がクロック信号(SCKA〜SCKC、SCK)の両エッジでシフトする場合を例にして説明したが、これに限るものではない。クロック信号に同期してシフトすれば、同様の効果が得られる。ただし、本実施形態および参考の形態のように、両エッジでシフトすれば、片方のエッジでシフトする場合よりも、シフトの周期が同じとするとクロック信号の周波数を1/2に削減できる。したがって、クロック信号の生成回路の消費電力を削減できる。
【0166】
また、上記第1および第2の実施形態では、走査回路部12(12a〜12e)および切り換え部13(13a〜13e)とサンプリング部11との間に波形整形回路WE…およびバッファ回路BF…が設けられている場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、上記参考の形態のように、走査回路部(12f)と切り換え部(13f)との間に波形整形回路(WE…)を設け、切り換え部(13f)とサンプリング部(11)との間にバッファ回路(BF…)を設けてもよい。走査回路部12(12a〜12f)、切り換え部13(13a〜13f)、サンプリング部11、波形整形回路(WE…)およびバッファ回路(BF…)の順序が異なっていても、上記各実施形態と略同様の効果が得られる。
【0167】
さらに、走査回路部12(12a〜12f)がサンプリング部11を直接駆動しても、サンプリングタイミングのバラツキが許容範囲内に収まる程度に、走査回路部12(12a〜12f)の駆動能力が十分大きければ、波形整形回路WE…およびバッファ回路BF…を省略してもよい。
【0168】
ただし、信号線解像度が高くなればなる程、上記許容範囲が狭くなる。また、多結晶シリコン薄膜トランジスタは、単結晶シリコンでトランジスタを形成する場合よりも駆動能力が制限されていることが多い。したがって、多結晶シリコン薄膜トランジスタでデータ信号線駆動回路3(3a〜3f)の能動素子を形成する場合や、最大の信号線解像度が高い場合には、上記各実施形態のように、波形整形回路WE…およびバッファ回路BF…を設ける方が望ましい。
【0169】
また、上記第1および第2の実施形態では、切り換え部13(13a〜13d)に、非動作状態のシフトレジスタからの信号経路を遮断するスイッチ(ASN…)が設けられているが、これに限るものではない。非動作状態のシフトレジスタの出力が動作状態のシフトレジスタから各サンプリングユニットへの信号の伝達に支障とならないように、シフトレジスタの回路構成やシフトレジスタへの電源供給の有無などが設定されていればよい。また、上記参考の形態では、非動作状態のラッチ回路を動作状態のラッチ回路から遮断するスイッチAS2が設けられている場合について説明したが、これに限るものではない。非動作状態のラッチ回路の出力が動作状態のラッチ回路への信号の伝達に支障とならないように、ラッチ回路の回路構成やラッチ回路への電源供給の有無が設定されていればよい。
【0170】
ただし、上記各実施形態および参考の形態のように、上記遮断スイッチが設けられていれば、シフトレジスタまたはシフトレジスタを構成するラッチ回路が、どのような回路で構成されている場合であっても、何ら支障なく、非動作状態のシフトレジスタまたはラッチ回路への電源供給を停止したり、これらへの各種制御信号(シフトパルス、クロック信号など)の入力を停止したりできる。
【0171】
上記信号線解像度の比率x:1や信号の駆動方法、あるいは、波形整形回路などの有無や切り換え部の構成に拘わらず、上記第1および第2実施形態に係るデータ信号線駆動回路は、信号線解像度が高い場合には、全系統のシフトレジスタを用いることで、個々のシフトレジスタの駆動周波数を低く抑えながら、高解像度の映像信号DATをサンプリングするためのタイミング信号T1〜Tnを生成すると共に、当該低駆動周波数に対して最適化された小規模かつ低消費電力のシフトレジスタのいずれかを用いて、低解像度の映像信号DATをサンプリングするためのタイミング信号T1〜Tnを生成している。また、参考の形態に係るデータ信号線駆動回路は、信号線解像度が高い場合には、シフトレジスタSR1の全ラッチ回路を用いることで、高解像度の映像信号DATをサンプリングするためのタイミング信号T1〜Tnを生成すると共に、信号線解像度が低い場合には、シフトレジスタSR1の一部のラッチ回路からシフトレジスタを構成し、当該シフトレジスタの出力信号に基づいて低解像度の映像信号DATをサンプリングするためのタイミング信号T1〜Tnを生成している。これらの結果、映像信号DATの信号線解像度に応じて、見かけ上の信号線解像度を変更できるにも拘わらず、低い消費電力で、各データ信号線SL1〜SLnを駆動可能なデータ信号線駆動回路を実現できる。
【0172】
なお、上記では、アクティブマトリクス型の画像表示装置1のデータ信号線駆動回路3(3a〜3f)を例にして説明したが、これに限るものではない。本発明は、例えば、プリンタなどの画像形成装置において、線状に配された複数の領域の明るさを制御して静電潜像を形成する際に、各領域に接続されたデータ信号線を駆動するデータ信号線駆動回路にも適用できる。
【0173】
いずれの場合であっても、各データ信号線…へ出力すべき信号を示すデータを時分割で伝送する入力信号から、各データをサンプリングすると共に、サンプリング結果に基づいて、各データ信号線…を駆動するデータ信号線駆動回路であれば、上記と同様に、複数の信号線解像度のうちのいずれの入力信号が入力された場合であっても、各データを正しくサンプリングするためのタイミング信号を低い消費電力で生成できる。
【0174】
また、上記では、シフトレジスタ(SRA〜SRCまたはSR1)とサンプリング部11との間に切り換え部13(13a〜13f)を設けることによって、信号線解像度が低い場合に、シフトレジスタの出力の1段分の出力に基づいて、複数のサンプリングユニットへ、互いに同じタイミングを示すタイミング信号を生成し、これらのサンプリングユニットに対応するデータ信号線のそれぞれに同値データを出力する構成について説明したが、これに限るものではない。
【0175】
例えば、切り換え部13(13a〜13f)を、サンプリングユニットSU…とデータ信号線SLi…との間に設けてもよい。この構成では、信号線解像度が低い場合、動作状態となるシフトレジスタの各段出力(例えば、シフトレジスタSRAのラッチ回路LAT1〜LATp)に基づいて、各段に対応するサンプリングユニットSU…が映像信号DATをサンプリングする。さらに、切り換え部13(13a〜13f)が、当該サンプリングユニットSUから、当該サンプリングユニットSUに対応するデータ信号線SLと、当該データ信号線SLに隣接するデータ信号線SLとへの信号経路を形成する。なお、この場合、信号線解像度が高い場合、切り換え部13(13a〜13f)は、各サンプリングユニットSU1〜SUnと、それぞれに対応するデータ信号線SL1〜SLnへの信号経路を生成する。
【0176】
この場合でも、信号線解像度が低い場合、動作状態のシフトレジスタの1段分の出力に基づいて決定されたサンプリングタイミングでサンプリングされた入力信号(映像信号DAT)が、隣接する複数のデータ信号線SLのそれぞれに出力されるので、同様の効果が得られる。
【0177】
ただし、上記各実施形態および参考の形態のように、切り換え部13(13a〜13f)がサンプリング部11の後段ではなく、前段に設けられている場合は、サンプリング部11の出力が、切り換え部13(13a〜13f)を通過することなく、複数のデータ信号線に同値データを書き込むことができる。したがって、切り換え部13(13a〜13f)の通過に起因して、上記データに発生する誤差が発生せず、より高精度なデータをデータ信号線に書き込むことができる。
【0178】
また、上記では、データ信号線を駆動する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、図2に示す走査信号線駆動回路4であっても、各走査信号線GLjを駆動するタイミングの数は、映像信号DATの走査信号線解像度に応じて変化する。
【0179】
したがって、例えば、図22に示す走査信号線駆動回路4gのように、上記第1および第2の実施形態に係るデータ信号線駆動回路(3・3a〜3e)と同様に、複数系統のシフトレジスタを含み、レジスタ制御部(14〜14c)により制御される走査回路部(12〜12e)を設け、高解像度モード時には、全シフトレジスタからの出力信号に基づいて、信号線駆動部15が各走査信号線GL…の駆動タイミングを決定すると共に、低解像度モード時には、シフトレジスタのいずれかを休止させ、残余のシフトレジスタからの出力信号に基づいて、信号線駆動部15が各走査信号線GL…の駆動タイミングを決定したり、上記参考の形態に係るデータ信号線駆動回路3fと同様にレジスタ制御部14fにより制御される走査回路部(12f)を設け、高解像度モード時には、シフトレジスタSR1の全ラッチ回路からの出力信号に基づいて、信号線駆動部15が各走査信号線GL…の駆動タイミングを決定すると共に、低解像度モード時には、シフトレジスタのいずれかのラッチ回路を休止させ、残余のラッチ回路から構成されるシフトレジスタの出力信号に基づいて、信号線駆動部15が各走査信号線GL…の駆動タイミングを決定することで、消費電力を低減できる。
【0180】
なお、走査信号線駆動回路に適用する場合、高解像度モード時に、走査回路部が、例えば、信号のエッジなどによって、各走査信号を駆動する信号線駆動部へ、互いに異なるタイミングを指示する。この場合、高解像度モード時において、各信号線駆動部は、それぞれが走査信号線GLjに選択を示す信号を出力している期間が互いに重ならないように、例えば、隣接する信号線駆動部へのタイミング信号と自らへのタイミング信号とを論理演算するなどして、排他制御する。
【0181】
ここで、マトリクス型の画像表示装置の場合、各走査信号線GLjを切り換えるタイミングの周期よりも、各データ信号線SLiのサンプリング周期の方が大幅に短いので、走査信号線駆動回路よりも、データ信号線駆動回路の消費電力の方が大きい。したがって、画像表示装置のデータ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路のいずれか一方を選択するのであれば、データ信号線駆動回路に、信号線解像度に応じて動作/非動作が制御される、複数系統のシフトレジスタを設けるか、信号線解像度に応じて、ラッチ回路の一部を迂回するか否かを選択可能なシフトレジスタを設ける方が望ましい。なお、双方に、当該複数系統のシフトレジスタを設けることで、さらに消費電力を削減できる。
【0182】
【発明の効果】
本発明に係る信号線駆動回路は、以上のように、複数系統のシフトレジスタと、入力信号の信号線解像度に応じて、上記複数系統のシフトレジスタの少なくとも一部の動作または休止を制御する制御手段とが設けられている構成である。
【0183】
上記構成では、信号線解像度が低い場合には、シフトレジスタの一部が休止されるので、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できるという効果を奏する。
【0184】
本発明に係る信号線駆動回路は、以上のように、互いに別系統の第1および第2シフトレジスタと、高解像度モード時には、上記第1および第2シフトレジスタを動作させると共に、上記高解像度モードよりも信号線解像度が低い入力信号が印加される低解像度モード時には、上記第1シフトレジスタを休止させる制御手段とが設けられている構成である。
【0185】
上記構成によれば、低解像度モード時に、第1シフトレジスタが動作を休止している。また、第1および第2シフトレジスタが互いに別系統のシフトレジスタなので、従来技術の構成、すなわち、信号線解像度に拘わらず、動作しているシフトレジスタの段の総数が変化しない構成に比べて、消費電力を削減できる。なお、単一系統のシフトレジスタを設け、低解像度時モード時には、一部の段を飛ばして、パルスをシフトする構成と比較しても、第2シフトレジスタに必要な動作速度を抑えることができる。したがって、より消費電力の低い回路で第2シフトレジスタを構成できる。
【0186】
これらの結果、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できるという効果を奏する。
【0187】
本発明に係る信号線駆動回路は、以上のように、上記構成に加えて、上記信号線駆動部は、上記タイミング信号が示すタイミングで、上記入力信号をサンプリングするサンプリング回路であり、信号線駆動回路は、データ信号線駆動回路として動作する構成である。
【0188】
当該構成によれば、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれをも正しくサンプリングできるにも拘わらず、低消費電力なデータ信号線駆動回路を実現できるという効果を奏する。
【0189】
本発明に係る信号線駆動回路は、以上のように、上記構成に加えて、上記走査部は、上記高解像度モード時には、上記第2シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ信号が伝達され、上記第1シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ信号が伝達されると共に、上記低解像度モード時には、上記第2シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路、および、第1シフトレジスタの各段に対応するサンプリング回路へ信号が伝達されるように、信号経路を切り換える切り換え手段を備えている構成である。
【0190】
当該構成によれば、低解像度モード時には、第2シフトレジスタの各段から、第1および第2シフトレジスタの各段に対応するサンプリング回路への信号経路が形成され、第2シフトレジスタの1段からのタイミング信号に基づいて、複数のサンプリング回路が入力信号をサンプリングする。これにより、低解像度モード時には、これらのサンプリング回路に対応するデータ信号線へ同値データを書き込むことができる。したがって、データ信号線駆動回路が駆動するデータ信号線の見かけ上の信号線解像度を、入力信号の解像度に応じて調整できるという効果を奏する。
【0191】
本発明に係る信号線駆動回路は、以上のように、上記各構成に加えて、上記第1および第2シフトレジスタは、互いに異なるクロック信号線で伝送されるクロック信号に同期して動作すると共に、上記低解像度モード時には、上記第1シフトレジスタへのクロック信号供給を停止し、高解像度モード時には、上記第1および第2シフトレジスタのそれぞれへ、互いに異なるシフトタイミングを示すクロック信号を供給するクロック信号制御手段を備えている構成である。
【0192】
当該構成によれば、低解像度モード時には、第1シフトレジスタが非動作状態になると共に、当該第1シフトレジスタへのクロック信号供給が停止される。したがって、低解像度モード時には、第1シフトレジスタへのクロック信号を生成する回路における電力消費を削減でき、信号線駆動回路とクロック信号制御手段とを含むシステム全体の消費電力を削減できるという効果を奏する。
【0193】
本発明の参考に係る信号線駆動回路は、以上のように、シフトレジスタと、当該シフトレジスタの段の少なくとも一部を飛ばして信号をシフトさせるか否かを、入力信号の信号線解像度に応じて選択すると共に、飛ばした段を休止させる制御手段とを備えている構成である。
【0194】
それゆえ、高い信号線解像度の入力信号および低い信号線解像度の入力信号のいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できるという効果を奏する。
【0195】
本発明の参考に係る信号線駆動回路は、以上のように、上記構成に加えて、上記制御手段は、高解像度モード時には、上記シフトレジスタのいずれの段も飛ばさずに信号をシフトさせると共に、上記高解像度モードよりも信号線解像度が低い入力信号が印加される低解像度モード時には、上記シフトレジスタの奇数段および偶数段の一方を飛ばして信号をシフトさせる構成である。
【0196】
それゆえ、等倍の信号線解像度の入力信号と、その2倍の信号線解像度の入力信号とのいずれが入力された場合でも、信号線駆動部へ正しい動作タイミングを指示できるにも拘わらず、消費電力の低い信号線駆動回路を実現できるという効果を奏する。
【0197】
本発明の参考に係る信号線駆動回路は、以上のように、上記構成に加えて、上記信号線駆動部は、上記タイミング信号が示すタイミングで、上記入力信号をサンプリングするサンプリング回路であり、上記走査部は、上記高解像度モード時には、上記シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ信号が伝達されると共に、上記低解像度モード時には、シフトレジスタの偶数段または奇数段のうちの一方の各段から、それぞれに対応するサンプリング回路、および、他方の各段に対応するサンプリング回路へ信号が伝達されるように、信号経路を切り換える切り換え手段を備え、信号線駆動回路は、データ信号線駆動回路として動作する構成である。
【0198】
当該構成では、低解像度モード時には、偶数段または奇数段のうちの一方の各段から、偶数段および奇数段に対応するサンプリング回路への信号経路が形成され、1段からのタイミング信号に基づいて、2つのサンプリング回路が入力信号をサンプリングする。これにより、低解像度モード時には、これらのサンプリング回路に対応するデータ信号線へ同値データを書き込むことができる。したがって、データ信号線駆動回路が駆動するデータ信号線の見かけ上の信号線解像度を、入力信号の解像度に応じて調整できるという効果を奏する。
【0199】
本発明の参考に係る信号線駆動回路は、以上のように、上記構成に加えて、上記シフトレジスタへ供給するクロック信号の周波数を、上記信号線解像度に応じて制御するクロック信号制御手段を備えている構成である。
【0200】
当該構成では、シフトレジスタへ供給するクロック信号の周波数が信号線解像度に応じて制御されるので、信号線駆動回路とクロック信号制御手段とを含むシステム全体の消費電力を削減できるという効果を奏する。
【0201】
本発明に係る表示装置は、以上のように、複数のデータ信号線と、上記各データ信号線と交差するように配置された、複数の走査信号線と、上記データ信号線および走査信号線の組み合わせに対応して配置された画素と、上記走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路と、上記各データ信号線に対応して設けられたサンプリング回路のサンプリング結果に応じた信号を、上記各データ信号線に出力するデータ信号線駆動回路とを備え、当該走査信号線駆動回路およびデータ信号線駆動回路の少なくとも一方が、上述のいずれかの信号線駆動回路である構成である。
【0202】
それゆえ、高解像度の映像信号および低解像度の映像信号のいずれをも正しく表示できるにも拘わらず、消費電力の少ない表示装置を実現できるという効果を奏する。
【0203】
本発明に係る表示装置は、以上のように、上記構成に加えて、上記画素、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路が同一基板上に形成されている構成である。
【0204】
当該構成によれば、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路が画素と同一の基板上に形成されているので、それぞれを別の基板に形成した後に、各基板を接続する場合よりも、各駆動回路の製造コストおよび実装コストを削減できるという効果を奏する。
【0205】
本発明に係る表示装置は、以上のように、上記構成に加えて、上記画素、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路を構成する能動素子が、多結晶シリコン薄膜トランジスタである構成である。
【0206】
当該構成によれば、上記能動素子を単結晶シリコントランジスタで形成する場合よりも、基板の大きさを大きくできる。この結果、消費電力が少ないだけではなく、画面の広い表示装置を低コストで製造できるという効果を奏する。
【0207】
本発明に係る表示装置は、以上のように、上記構成に加えて、上記能動素子が、600℃以下のプロセスで、ガラス基板上に形成されている構成である。当該構成によれば、能動素子が600℃以下のプロセスで製造されるので、能動素子をガラス基板上に形成できる。この結果、消費電力が少ないだけではなく、画面の広い表示装置を低コストで製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示すものであり、データ信号線駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図2】 上記データ信号線駆動回路を含む画像表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】 上記画像表示装置に設けられた画素の概略構成を示す回路図である。
【図4】 上記データ信号線駆動回路に設けられたスイッチの構成例を示す回路図である。
【図5】 上記データ信号線駆動回路に設けられた、他のスイッチの構成例を示す回路図である。
【図6】 上記データ信号線駆動回路の動作を示すものであり、高解像度モード時における各部の信号波形を示す波形図である。
【図7】 上記データ信号線駆動回路の動作を示すものであり、低解像度モード時における各部の信号波形を示す波形図である。
【図8】 上記データ信号線駆動回路の変形例を示すブロック図である。
【図9】 上記画像表示装置を構成する薄膜トランジスタの製造プロセスを示すものであり、(a)〜(k)は、各工程における基板断面を示す工程断面図である。
【図10】 上記薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。
【図11】 本発明の他の実施形態を示すものであり、データ信号線駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図12】 上記データ信号線駆動回路の動作を示すものであり、高解像度モード時における各部の信号波形を示す波形図である。
【図13】 上記データ信号線駆動回路の動作を示すものであり、低解像度モード時における各部の信号波形を示す波形図である。
【図14】 上記データ信号線駆動回路の変形例を示すブロック図である。
【図15】 上記データ信号線駆動回路の他の変形例を示すブロック図である。
【図16】 従来例を示すものであり、画像表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図17】 上記画像表示装置に設けられたデータ信号線駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図18】 上記データ信号線駆動回路の動作を示すものであり、各部の信号波形を示す波形図である。
【図19】 本発明の参考の形態を示すものであり、データ信号線駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図20】 上記データ信号線駆動回路の動作を示すものであり、低解像度モード時における各部の信号波形を示す波形図である。
【図21】 複数系統のシフトレジスタを有する上記データ信号線駆動回路の変形例を示すブロック図である。
【図22】 上記画像表示装置の変形例を示すものであり、走査信号線駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像表示装置(表示装置)
3・3a〜3d データ信号線駆動回路(信号線駆動回路)
4 走査信号線駆動回路
4g 走査信号線駆動回路(信号線駆動回路)
6・6b・6f 制御回路(クロック信号制御手段)
12・12a〜12f 走査回路部(走査部)
13・13a〜13f 切り換え部(切り換え手段)
14・14b・14c・14f レジスタ制御部(制御手段)
AS1・AS2 スイッチ(制御手段)
GL1… 走査信号線
PIX(1,1) … 画素
SL1… データ信号線(信号線)
SRA〜SRC シフトレジスタ(第1および第2シフトレジスタ)
SR1 シフトレジスタ
SU1… サンプリングユニット(信号線駆動部・サンプリング回路)
Claims (6)
- 複数の信号線のそれぞれに対応して設けられた信号線駆動部へ、それぞれが入力信号に応じて動作するためのタイミングを示すタイミング信号を出力する走査部が設けられた信号線駆動回路において、
上記信号線駆動部は、上記タイミング信号が示すタイミングで、上記入力信号をサンプリングするサンプリング回路であり、
上記走査部には、
互いに異なるクロック信号線で伝送されるクロック信号に同期して動作する第1および第2シフトレジスタと、
高解像度モード時には、上記第1および第2シフトレジスタのそれぞれへ、互いに異なるシフトタイミングを示すクロック信号を供給して上記第1および第2シフトレジスタを動作させると共に、上記高解像度モードよりも信号線解像度が低い入力信号が印加される低解像度モード時には、上記第1シフトレジスタを休止させる制御手段と、
上記高解像度モード時には、上記第2シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ上記タイミング信号が伝達され、上記第1シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路へ上記タイミング信号が伝達されると共に、上記低解像度モード時には、上記第2シフトレジスタの各段から、それぞれに対応するサンプリング回路、および、第1シフトレジスタの各段に対応するサンプリング回路へ上記タイミング信号が伝達されるように、信号経路を切り換える切り換え手段とが設けられ、
データ信号線駆動回路として動作することを特徴とする信号線駆動回路。 - 複数のデータ信号線と、
上記各データ信号線と交差するように配置された、複数の走査信号線と、
上記データ信号線および走査信号線の組み合わせに対応して配置された画素と、
上記各走査信号線を順次駆動する走査信号線駆動回路と、
上記各データ信号線に対応して設けられたサンプリング回路のサンプリング結果に応じた信号を、上記各データ信号線に出力するデータ信号線駆動回路とを備え、
上記走査信号線駆動回路は、請求項1記載の信号線駆動回路であることを特徴とする表示装置。 - 複数のデータ信号線と、
上記各データ信号線と交差するように配置された、複数の走査信号線と、
上記データ信号線および走査信号線の組み合わせに対応して配置された画素と、
上記各走査信号線を順次駆動する走査信号線駆動回路と、
上記各データ信号線に対応して設けられたサンプリング回路のサンプリング結果に応じた信号を、上記各データ信号線に出力するデータ信号線駆動回路とを備え、
上記データ信号線駆動回路は、請求項1記載の信号線駆動回路であることを特徴とする表示装置。 - 上記画素、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路が同一基板上に形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の表示装置。
- 上記画素、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路を構成する能動素子が、多結晶シリコン薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
- 上記能動素子が、600℃以下のプロセスで、ガラス基板上に形成されていることを特徴とする請求項5記載の表示装置。
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