JP3385301B2 - データ信号線駆動回路および画像表示装置 - Google Patents

データ信号線駆動回路および画像表示装置

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JP3385301B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号に同
期してパルス信号を転送するシフトレジスタ回路を有す
るデータ信号線駆動回路および画像表示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像表示装置である液晶表示
装置として、例えばアクティブ・マトリクス駆動方式の
ものが知られている。このような駆動方式の液晶表示装
置は、本発明の説明に使用する図11に示すように、画
素アレイ21と、データ信号線駆動回路22と、走査信
号線駆動回路23とからなっている。
【0003】画素アレイ21には、互いに交差する多数
の走査信号線GLと多数のデータ信号線SLとが配され
ており、隣接する2本の走査信号線GLと隣接する2本
のデータ信号線SLとで包囲された部分に、画素24が
マトリクス状に配置されている。
【0004】画素24は、例えば本発明の説明に使用す
る図12に示すように、スイッチング素子としての電界
効果トランジスタ25と、液晶容量26と、補助容量2
7とによって構成されている。よって、画素24では、
走査信号線GLに供給される信号のタイミングによっ
て、電界効果トランジスタ25がON・OFFされると
共に、データ信号線SLに供給される信号によって、液
晶容量26および補助容量27に電圧が印加されること
で、液晶の透過率等が変化され、表示が行われる。
【0005】ところで、従来のアクティブ・マトリクス
型液晶表示装置は、画素トランジスタの基板材料として
透明基板上に形成された非晶質シリコン薄膜が用いら
れ、データ信号線駆動回路や走査信号線駆動回路はそれ
ぞれ外付けICで構成されるのが一般であった。
【0006】これに対して、近年、大画面化に伴う画素
トランジスタの駆動力向上や、駆動ICの実装コストの
低減、或いは、実装における信頼性等の要求から、多結
晶シリコン薄膜を用いて、モノリシックに画素アレイと
各駆動回路とを形成することが提案されている。更に、
より大画面化および低コスト化を図るために、ガラスの
歪み点(約600℃)以下のプロセス温度で、各素子を
ガラス基板上の多結晶シリコン薄膜で形成されることも
提案されている。
【0007】このようなモノリシック構造の液晶表示装
置として、例えば本発明の説明に使用する図13に示す
ように、絶縁基板51上に、画素アレイ21とデータ信
号線駆動回路22および走査信号線駆動回路23とを形
成したものがある。
【0008】ところで、上記データ信号線駆動回路22
の駆動方式には、映像信号をデータ信号線SLに書き込
む方式の違いから、点順次駆動方式と線順次駆動方式と
がある。
【0009】点順次駆動方式のデータ信号線駆動回路2
2は、例えば図15に示すように、直列接続された複数
のラッチ回路LTi(i=1,2,…,m)と、各ラッ
チ回路LTiの出力端子に接続されたバッファ回路BF
i(i=1,2,…,m)と、映像信号線からのデータ
信号DATをサンプリングするアナログスイッチASi
(i=1,2,…,m)とからなっている。
【0010】上記構成のデータ信号線駆動回路22で
は、映像信号線に入力された映像信号であるデータ信号
DATを、クロック信号CKおよびスタート信号SPに
同期してラッチ回路LTiからバッファ回路BFiを介
して出力されるパルス信号に同期させてアナログスイッ
チASiを開閉することにより、映像信号線から供給さ
れるデータ信号DATをサンプリングし、このデータ信
号DATをデータ信号線SLi(i=1,2,…,m)
に書き込むようになっている。
【0011】また、走査信号線駆動回路23は、例えば
図16に示すように、ラッチ回路LTj(j=1,2,
…,n)の出力端子にバッファ回路BFj(j=1,
2,…,n)が接続され、バッファ回路BFjの出力端
子には論理回路LGjが接続され、さらに、論理回路L
Gjの出力端子にはバッファ回路BFjが接続された構
成となっている。
【0012】上記論理回路LGjには、パルス信号線か
らパルス信号GPSと、バッファ回路BFjを介してラ
ッチ回路LTjから出力されたパルス信号とが入力さ
れ、これらの2つの信号を論理演算するようになってい
る。そして、演算結果をデータ信号線駆動回路22から
のデータ信号DATをサンプリングするか否かの制御信
号として走査信号線GLj(j=1,2,…,n)に出
力するようになっている。
【0013】以上のように、データ信号線駆動回路22
および走査信号線駆動回路23においては、何れもクロ
ック信号に同期してパルス信号を順次転送する走査回路
が使用されている。この走査回路には、シフトレジスタ
やデコーダ等が用いられているが、入力端子数が少ない
ことや回路規模(構成トランジスタ数)が小さいことか
ら、シフトレジスタが用いられることが多い。
【0014】上記シフトレジスタとしては、例えば本発
明の説明に使用する図3に示すように、2個のクロック
ドインバータと、1個のインバータとからなるものがあ
る。上記の2個のクロックドインバータは、互いに逆位
相となるクロック信号が入力されている。
【0015】ところで、前述の各駆動回路に用いられる
走査回路では、通常、1つのパルス信号が走査されてい
るだけなので、パルス信号の転送に伴う消費電力はそれ
ほど大きくない。
【0016】しかしながら、走査回路を構成するシフト
レジスタの段数が非常に多い画像表示装置の場合、例え
ば、VGA(video graphics array)パネルを使用した
画像表示装置の場合では、データ信号線駆動回路におい
て640段必要であり、走査信号線駆動回路においては
480段必要である。更に、XGA(extended videogr
aphics array )パネルを使用した画像表示装置の場合
では、データ信号線駆動回路において1024段必要で
あり、走査信号線駆動回路においては768段必要であ
る。
【0017】したがって、上記のようなVGAパネルや
XGAパネルを駆動する駆動回路に走査回路が使用され
る場合には、シフトレジスタにおける各クロックドイン
バータのクロック信号線からの入力容量の総和は非常に
大きくなり、消費電力の大半を占めることになる。
【0018】特に、前述のように、多結晶シリコン薄膜
トランジスタで走査回路を構成した場合、同一素子サイ
ズでは、上記のトランジスタの性能(キャリア移動度、
閾値電圧、素子耐圧等)が単結晶シリコン基板上のトラ
ンジスタに比べて劣るため、同等の性能を発揮させるた
めには、単結晶シリコン基板上のトランジスタよりも素
子サイズ(チャネル長、チャネル幅)を大きくし、且つ
高い駆動電圧を供給する必要がある。このため、クロッ
ク信号線で消費される電力は、大幅に増加することにな
る。
【0019】そこで、上記点順次駆動方式の液晶表示装
置として、図17に示すように、データ信号線駆動回路
のシフトレジスタ回路が複数のブロックに分割され、一
定の時間毎に順次1つのブロックを選択して、その選択
したブロック内のラッチ回路にのみクロック信号CLK
を供給する構成が、例えば特公昭63−50717号公
報に開示されている。
【0020】上記公報の構成では、各ブロックの間での
パルス信号の転送を正常に行うための方策が施されてい
れば、クロック信号線での消費電力を削減するという点
で効果があると考えられる。これは、パルス信号が転送
されている近傍のラッチ回路を含むブロックにのみ選択
的にクロック信号が供給されるので、同時にクロック信
号が入力されるラッチ回路の個数が削減され、クロック
信号線(シフトレジスタの各ブロック内部に入力接続さ
れている内部クロック信号線)の寄生容量(シフトレジ
スタの入力ゲート容量や配線容量等)を駆動するのに消
費される電力が大幅に削減される為である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示されている構成では、映像信号とクロック信号との
タイミングがずれる虞がある。
【0022】つまり、上記構成のデータ信号線駆動回路
では、シフトレジスタ回路が一定数のラッチ回路からな
る複数のブロックに分割され、一定の時間毎に順次1つ
のブロックを選択してそのブロックにのみクロック信号
が供給されるものである。このため、外部から入力され
るクロック信号線の負荷は小さくなり、最初のブロック
(信号入力部に近いブロック)と最後のブロック(信号
入力部から遠いブロック)との間でクロック信号線の遅
延が殆ど見られない。
【0023】これに対して、映像信号は分割されておら
ず、多数のサンプリングスイッチであるアナログスイッ
チASW…に接続されているので、負荷が大きくなり、
信号入力部に近い最初の映像信号と信号入力部から遠い
最後の映像信号との間で遅延が生じる。
【0024】ここで、図17に示すデータ信号線駆動回
路において、初段のクロック信号制御回路CRL1およ
び最終段のクロック信号制御回路CRLnに対応する外
部クロック信号線上の点G1,Gn、内部クロック信号
線上の点I1,In、映像信号線上の点V1,Vnにお
ける各信号の波形を図18に示す。即ち、外部クロック
信号CLKの波形、クロック信号制御回路CRLから出
力される内部クロック信号CKIの波形、データ信号で
ある映像信号VIDEOの波形とを比較した結果を図1
8に示す。
【0025】図18において、CKG1は、外部クロッ
ク信号線上の点G1での波形を示し、CKI1は、内部
クロック信号線上の点I1での波形を示し、CKGn
は、外部クロック信号線上の点Gnでの波形を示し、C
KInは、内部クロック信号線上の点Inでの波形を示
し、V1は、映像信号線上の点V1での波形を示し、V
nは、映像信号線上の点Vnでの波形を示している。
【0026】図18から明らかなように、信号入力部か
ら遠いブロックでは、クロック信号よりも映像信号の方
が遅延が大きく、内部クロック信号線上の点Inでの波
形と、映像信号線上の点Vnでの波形とを比較すると、
その立ち上がりのタイミングがずれている。したがっ
て、信号入力部から遠いブロックでは、クロック信号に
基づいて映像信号をサンプリングすると、映像に滲みや
ゴースト等の不具合が生じ、正常な映像が得られなくな
る虞があるという問題が生じている。
【0027】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、クロック信号線での消費
電力を削減し、且つ、クロック信号と映像信号とのタイ
ミングのずれを防止することで、良好な画像の表示を可
能にするデータ信号線駆動回路およびこのデータ信号線
駆動回路を用いた画像表示装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1のデータ信号線
駆動回路は、上記の課題を解決するために、直列接続さ
れた複数のラッチ回路からなり、クロック信号の立ち上
がりおよび立ち下がりに同期してパルス信号を順次転送
するシフトレジスタ回路と、上記シフトレジスタ回路か
ら出力されるパルス信号に同期してデータ信号をデータ
信号線に順次出力する出力回路とを備え、上記シフトレ
ジスタ回路は、複数のブロックに分割され、各ブロック
に含まれるラッチ回路の段数は、各ブロックから出力さ
れるパルス信号と、このパルス信号に同期して出力され
るデータ信号とのタイミングとのずれが最小となるよう
に設定されていることを特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、シフトレジスタ回路
が、複数のブロックに分割されていることで、パルス信
号が転送されている近傍のラッチ回路を含むブロックに
のみ選択的にクロック信号が供給されるので、同時にク
ロック信号が入力されるラッチ回路の個数が削減され
る。これにより、シフトレジスタ回路内部に入力接続さ
れている内部クロック信号線を駆動するのに消費される
電力が大幅に削減されるので、データ信号線駆動回路に
おける消費電力低減が実現できる。
【0030】しかも、各ブロック内に含まれるラッチ回
路の段数が、各ブロックから出力されるパルス信号と、
このパルス信号に同期して出力されるデータ信号とのタ
イミングとのずれが最小となるように設定されているの
で、パルス信号とデータ信号線とのタイミングのずれに
より発生する映像の滲みやゴースト等の不具合を無く
し、良好な映像表示が実現できる。
【0031】請求項2のデータ信号線駆動回路は、上記
の課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、出
力回路は、外部より入力されたデータ信号を出力するた
めのアナログスイッチを備えると共に、シフトレジスタ
回路は、各ブロックに含まれるラッチ回路の段数が信号
入力側から遠ざかるにつれて単調に増加していることを
特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、各ブロックに含まれ
るラッチ回路の段数が、信号入力側から遠ざかるにつれ
て単調に増加していることで、信号入力部から遠ざかる
ブロックでのクロック信号線の負荷を大きくすることが
できる。
【0033】これにより、信号入力部から遠ざかるにつ
れて、クロック信号の遅延を徐々に大きくすることがで
きるので、信号入力部から遠い最終ブロックでのクロッ
ク信号の遅延とデータ信号の遅延との差を小さくするこ
とができる。
【0034】したがって、出力回路が、外部より入力さ
れたデータ信号を出力するためのアナログスイッチを備
えた点順次駆動方式において、パルス信号とデータ信号
線とのタイミングのずれにより発生する映像の滲みやゴ
ースト等の不具合を無くし、良好な映像表示が実現でき
る。
【0035】請求項3のデータ信号線駆動回路は、上記
の課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、パ
ルス信号が転送されている近傍のラッチ回路を含むブロ
ックにのみ選択的にクロック信号を供給し、且つ隣接す
るブロックのラッチ回路に入力されるクロック信号が1
クロック分以上の重なりを有するようにクロック信号の
供給を制御することを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、制御回路によって、
パルス信号が転送されている近傍のラッチ回路を含むブ
ロックにのみ選択的にクロック信号を供給し、且つ隣接
するブロックのラッチ回路に入力されるクロック信号が
1クロック分以上の重なりを有するようにクロック信号
の供給をするようにクロック信号の各ブロックへの供給
を制御しているので、隣接するブロック間でのパルス信
号の転送が正常に行われる。この結果、ラッチ回路への
パルス信号の誤転送等を無くすことができるので、シフ
トレジスタ回路は、全て正常に動作することができ、良
好な映像表示が可能となる。
【0037】請求項4のデータ信号線駆動回路は、上記
の課題を解決するために、請求項3の構成に加えて、シ
フトレジスタ回路の各ブロックには、所定の期間のみ当
該ブロックのラッチ回路にクロック信号を出力するため
のクロック信号制御回路が設けられると共に、上記クロ
ック信号制御回路は、前ブロックおよび次ブロック内の
ラッチ回路の出力信号に基づいてクロック信号の出力を
制御することを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、選択されたブロック
の前のブロック内のラッチ回路の出力信号を用いてクロ
ック信号の出力を開始し、選択されたブロックの次のブ
ロック内のラッチ回路の出力信号を用いてクロック信号
の出力を停止しているので、上記クロック信号の開始お
よび停止を制御するための回路を別に設ける必要がなく
なる。例えば、特公昭63−50717号公報に開示さ
れているような、新たなシフトレジスタ回路や、カウン
タ回路やデコーダ回路等の複雑な回路を必要としない。
【0039】これにより、データ信号線駆動回路に、付
加される回路が非常に小規模になるという効果を奏す
る。
【0040】しかも、各ブロックを選択するための制御
信号をデータ信号線駆動回路内部で生成するようになっ
ているので、ブロックを選択するための制御信号を入力
するための外部端子が必要なくなり、回路構成を簡略化
することができる。
【0041】請求項5のデータ信号線駆動回路は、上記
の課題を解決するために、請求項4の構成に加えて、ク
ロック信号制御回路は、少なくとも前ブロックの最終段
以前のラッチ回路の出力信号に基づいてクロック信号の
出力を開始し、少なくとも次ブロックの第2段以降のラ
ッチ回路の出力信号に基づいてクロック信号の出力を停
止することを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、クロック信号制御回
路は、少なくとも前ブロックの最終段以前のラッチ回路
の出力信号に基づいてクロック信号の出力を開始し、少
なくとも次ブロックの第2段以降のラッチ回路の出力信
号に基づいてクロック信号の出力を停止することで、誤
動作を起こすことのない範囲で、クロック信号を供給す
るラッチ回路の個数を必要最小限にすることができる。
【0043】請求項6のデータ信号線駆動回路は、上記
の課題を解決するために、請求項4の構成に加えて、ク
ロック信号制御回路は、ラッチ回路にクロック信号を供
給していない期間には、一定バイアスを上記ラッチ回路
に出力することを特徴としている。
【0044】上記の構成によれば、クロック信号が供給
されていないクロック信号線には、一定バイアスが印加
された状態となっているので、雑音などにより内部ノー
ドの電位レベルが変化しない。これにより、各ラッチ回
路は安定状態で保持されるので、ラッチ回路の誤動作を
防止し、誤信号の出力をなくすことができる。
【0045】請求項7のデータ信号線駆動回路は、上記
の課題を解決するために、請求項1ないし6の何れかの
構成に加えて、データ信号線駆動回路が多結晶シリコン
薄膜トランジスタにより構成されていることを特徴とし
ている。
【0046】上記の構成によれば、データ信号線駆動回
路が、多結晶シリコン薄膜トランジスタにより構成され
ていることで、素子の信頼性が高く、消費電力の削減効
果がより大きくなる回路素子とすることができる。
【0047】これは、一般に、多結晶シリコン薄膜トラ
ンジスタにより構成されたデータ信号線駆動回路は、同
等の性能を有する単結晶シリコン薄膜トランジスタによ
り構成されたデータ信号線駆動回路に比べて素子サイズ
が大きく、高い駆動電圧を必要とされるが、上記のよう
に、高駆動電圧が必要とされる場合でも、請求項1ない
し6記載のいずれかのデータ信号線駆動回路では消費電
力が小さいので、データ信号線駆動回路全体の消費電力
の増大を抑えることができるからである。
【0048】請求項8の画像表示装置は、上記の課題を
解決するために、マトリクス状に設けられた複数の画素
と、該画素に書き込む映像信号を供給する複数のデータ
信号線と、映像データの画素への書き込みを制御する制
御信号を供給する複数の走査信号線とを備え、クロック
信号に同期して上記データ信号線に映像信号を出力する
データ信号線駆動回路として、請求項1〜7の何れかに
記載のデータ信号線駆動回路が使用されていることを特
徴としている。
【0049】上記の構成によれば、クロック信号に同期
して上記データ信号線に映像信号を出力するデータ信号
線駆動回路として、請求項1〜7の何れかに記載のデー
タ信号線駆動回路が使用されていることで、データ信号
線駆動回路内のシフトレジスタ回路から出力されるクロ
ック信号と出力回路に入力されるデータ信号とのタイミ
ングのずれを小さくすることができる。
【0050】これにより、クロック信号とデータ信号線
とのタイミングのずれにより発生する映像の滲みやゴー
スト等の不具合を無くし、良好な映像表示が実現でき
る。また、上記のデータ信号線駆動回路では、ブロック
単位でクロック信号が供給されるようになっているの
で、各クロック信号線で消費される電力を極力抑えるこ
とができる。したがって、画像表示装置全体の消費電力
を削減することが可能となる。
【0051】請求項9の画像表示装置は、上記の課題を
解決するために、請求項8の構成に加えて、少なくとも
上記データ信号線駆動回路が、上記画素と同一基板上に
形成されていることを特徴としている。
【0052】上記の構成によれば、少なくともデータ信
号線駆動回路が上記画素と共に同一基板上に形成されて
いることで、画素と同一プロセスで一度に上記の各駆動
回路を形成することが可能となる。
【0053】これにより、駆動回路の実装コストの低減
や信頼性の向上を図ることができる。つまり、駆動回路
と画素とを別々に形成した場合では、駆動回路と画素と
を接続するプロセスが必要であり、このプロセスにて接
続不良等が生じ回路の信頼性の低下を招く。ところが、
データ信号線駆動回路と画素とを同一プロセスで一度に
形成することで、余分なプロセスを省略することができ
るので、データ信号線駆動回路と画素との接続プロセス
による接続不良を無くすことができ、回路の信頼性を向
上させることができる。
【0054】しかも、データ信号線駆動回路を画素と同
一基板上に同一プロセスで形成することが可能となり、
駆動回路の実装コストの低減や信頼性の向上を図ること
ができる。
【0055】請求項10の画像表示装置は、上記の課題
を解決するために、請求項8または9の構成に加えて、
画像表示装置が、600℃以下のプロセス温度でガラス
基板上に形成された多結晶シリコン薄膜トランジスタに
より構成されていることを特徴としている。
【0056】上記の構成によれば、多結晶シリコン薄膜
トランジスタが、ガラスの歪み点である600℃以下の
プロセス温度で形成されるので、大面積で安価なガラス
基板上に多結晶シリコン薄膜トランジスタを形成するこ
とができる。これにより、低コストの基板上に大面積の
画像表示装置を実現することが可能となるので、大画面
の画像表示装置を安価に提供することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、本実施の形態では、データ信号をデータ信号線に書
き込む方式として、点順次駆動方式を採用したデータ信
号線駆動回路について説明する。
【0058】本実施の形態に係るデータ信号線駆動回路
は、図1に示すように、複数のクロック信号制御回路C
RLと複数のラッチ回路LATとからなるシフトレジス
タ回路1と、複数のバッファ回路BUFと複数のアナロ
グスイッチASWとからなる出力回路(制御回路)2と
で構成されている。
【0059】したがって、上記データ信号線駆動回路
は、ラッチ回路LATからの出力パルスに同期して、ア
ナログスイッチASWによってデータ信号である映像信
号VIDEOをサンプリングし、データ信号線SLに出
力するようになっている。
【0060】尚、説明の便宜上、クロック信号制御回路
CRL、ラッチ回路LAT、バッファ回路BUF、アナ
ログスイッチASWには、ブロックあるいは段を特定す
るときには、参照符号に参照番号を付記して説明し、ブ
ロックあるいは段を特定しないときには、参照符号に参
照番号を付記せずに説明する。但し、本実施の形態で
は、各図面の各回路において、参照符号に参照番号を付
記している。
【0061】上記各ラッチ回路LATは、図2に示すよ
うに、直列接続されており、それぞれ異なる段数毎に分
割され、n個のラッチ回路群(ブロック)Sを構成して
いる。これにより、クロック信号制御回路CRLもn個
設けられ、参照番号i(i=1,2,…,n)が付記さ
れ、このクロック信号制御回路CRLの参照番号iは、
ラッチ回路群Si(i=1,2,…,n)の参照番号i
に対応するようになっている。
【0062】また、上記クロック信号制御回路CRL
は、外部クロック信号CLKと、外部クロック信号を供
給するラッチ回路群Sを選択制御するブロック選択信号
BLKとが入力され、上記ブロック選択信号BLKに基
づいて上記外部クロック信号CLKを、上記各ラッチ回
路群Sに対応する内部クロック信号CKIとして選択的
に出力するようになっている。
【0063】したがって、上記クロック信号制御回路C
RLは、上記の各ラッチ回路群Sの個数に対応してn個
設けられている。
【0064】上記したように、各ラッチ回路群Sには、
該ラッチ回路群Sに対応する内部クロック信号CKIが
入力されるようになっている。つまり、ラッチ回路群S
1には、クロック信号制御回路CRL1によって内部ク
ロック信号CKI1が、ラッチ回路群S2には、クロッ
ク信号制御回路CRL2によって内部クロック信号CK
I2が、ラッチ回路群Snには、クロック信号制御回路
CRLnによって内部クロック信号CKInが入力され
るようになっている。
【0065】また、初段のラッチ回路群S1の初段のラ
ッチ回路LAT11 には、パルス状のスタート信号ST
が入力されるようになっている。これにより、上記各ラ
ッチ回路群Siは、上述した内部クロック信号CKIi
(i=1,2,…,n)が入力されることで、この内部
クロック信号CKIiに同期してパルス信号であるスタ
ート信号STを出力回路2(図1)に転送出力するよう
になっている。
【0066】上記ラッチ回路LATの具体的な回路構成
について、図3を参照しながら以下に説明する。尚、図
3は、同一ラッチ回路群Si内の2段分のラッチ回路L
ATを示している。
【0067】上記ラッチ回路LATIは、2個のクロッ
クドインバータと、1個のインバータとからなってい
る。上記の2個のクロックドインバータは、クロック信
号制御回路CRLi(図2)で生成された互いに逆位相
となる内部クロック信号CKIiが入力されている。
【0068】即ち、信号入力端子(IN)側のラッチ回
路LATIi は、入力される内部クロック信号CKI1
および反転信号CKI1バー(以下、反転信号には
“/”を付記する)に同期して、IN端子から入力され
る信号をOUTi端子に転送出力するようになってい
る。また、次段のラッチ回路LATIi+1 は、入力され
る内部クロック信号CKIi および反転信号/CKIi
に同期して、前段のラッチ回路LATIi のインバータ
から出力される信号をOUTi+1 端子に転送出力するよ
うになっている。
【0069】ここで、各ラッチ回路群Sに含まれている
ラッチ回路LATの段数は、データ信号等の出力回路2
で出力されるべき他の信号とのタイミングのずれが最小
となるように設定されている。即ち、各ラッチ回路群S
に含まれるラッチ回路LATの段数は、それぞれのラッ
チ回路群Sで異なるように設定されている。
【0070】本実施の形態では、ラッチ回路群Sのラッ
チ回路LATの段数は、出力回路2において入力される
データ信号である映像信号VIDEOの入力側から遠ざ
かる方向に向かって単調に増加するように設定されてい
る。具体的には、ラッチ回路群S1の段数はa、ラッチ
回路群S2の段数はb、ラッチ回路群Snの段数はmに
設定されている。但し、a<b<…<mの関係を満たす
ものとする。尚、図1および図2では、外部クロック信
号CLKおよび内部クロック信号CKIの反転信号を省
略している。
【0071】上記出力回路2は、図1に示すように、シ
フトレジスタ回路1の各ラッチ回路群Sのラッチ回路L
ATに対応してバッファ回路BUFおよびアナログスイ
ッチASWが設けられている。つまり、一つのラッチ回
路LATに、一つのバッファ回路BUFと一つのアナロ
グスイッチASWとが対応するようになっている。
【0072】上記構成のデータ信号線駆動回路におい
て、初段のクロック信号制御回路CRL1および最終段
のクロック信号制御回路CRLnに対応する外部クロッ
ク信号線上の点G1,Gn、内部クロック信号線上の点
I1,In、映像信号線上の点V1,Vnにおける各信
号の波形を図4に示す。即ち、外部クロック信号CLK
の波形、クロック信号制御回路CRLから出力される内
部クロック信号CKIの波形、データ信号である映像信
号VIDEOの波形とを比較した結果を図4に示す。
【0073】図4において、CKG1は、外部クロック
信号線上の点G1での波形を示し、CKI1は、内部ク
ロック信号線上の点I1での波形を示し、CKGnは、
外部クロック信号線上の点Gnでの波形を示し、CKI
nは、内部クロック信号線上の点Inでの波形を示し、
V1は、映像信号線上の点V1での波形を示し、Vn
は、映像信号線上の点Vnでの波形を示している。
【0074】図4から明らかなように、内部クロック信
号線上の点Inでの波形と、映像信号線上の点Vnでの
波形とを比較すると、その立ち上がりのタイミングがほ
ぼ同じとなっている。これは、データ信号線駆動回路に
おける各ラッチ回路群Sに含まれるラッチ回路LATの
段数を調整することによって実現されている。
【0075】尚、本実施の形態では、各ラッチ回路群S
に含まれるラッチ回路LATの段数を、映像信号VID
EOの入力方向から遠ざかる方向で単調に増加させるこ
とで、上記内部クロック信号線上の点Inでの波形と、
映像信号線上の点Vnでの波形との立ち上がりのタイミ
ングをほぼ同じにしている。
【0076】ここで、シフトレジスタ回路1を構成する
各ラッチ回路群Siに含まれるラッチ回路LATの数、
即ち段数を映像信号の入力側から次第に多くなるように
設定することで、内部クロック信号線上の点Inでの波
形と、映像信号線上の点Vnでの波形との立ち上がりの
タイミングをほぼ同じにできる理由について、以下に説
明する。
【0077】図1に示すデータ信号線駆動回路におい
て、先ず、クロック信号の遅延について説明する。
【0078】外部クロック信号CLKはn個のクロック
信号制御回路CRLにのみ入力されているので、その負
荷は比較的小さい。したがって、外部クロック信号線に
おける信号遅延も少ない。具体的には、図4に示すよう
に、外部クロック信号CLKに対するCKG1およびC
KGnの遅延が非常に少なくなっている。
【0079】一方、内部クロック信号CKIを供給する
ための信号線は、分割された複数のラッチ回路LATに
接続されているので、その負荷は外部クロック信号線に
比べると大きくなる。したがって、内部クロック信号の
遅延もラッチ回路群S内のラッチ回路LAT数に応じて
大きくなる。つまり、図4に示すように、ラッチ回路群
S1に入力される信号CKG1に対する内部クロック信
号CKI1、ラッチ回路群Snに入力される信号CKG
nに対する内部クロック信号CKInの遅延が大きくな
っている。
【0080】但し、一般に、内部クロック信号CKIを
転送する信号線の配線抵抗に比べて、クロック信号制御
回路CRLの出力抵抗の方が大きいので、ラッチ回路群
S内での内部クロック信号CKIの遅延差は小さい。
【0081】次に、図1に示すデータ信号線駆動回路に
おいて、データ信号である映像信号VIDEOの遅延に
ついて説明する。
【0082】上記映像信号線は、分割されておらず、直
接多数のアナログスイッチASWに接続されているの
で、負荷が非常に大きくなり、映像信号の遅延も大きく
なる。つまり、図4に示すように、初段のラッチ回路群
S1における映像信号Viに対する最終段のラッチ回路
群Snにおける映像信号Vnの遅延が非常に大きくなっ
ている。
【0083】一般に、入力側から離れるにしたがって、
内部クロック信号の遅延よりも、映像信号の遅延の方が
大きくなる傾向にある。つまり、入力側から離れるにし
たがって、各ラッチ回路群Sのラッチ回路LATの数、
即ち段数を大きくしていくことにより、内部クロック信
号CKIの遅延を徐々に大きくし、映像信号の遅延と同
等にすることが可能となる。
【0084】したがって、上記ラッチ回路群S内の段数
を上記のように設定すれば、内部クロック信号CKIと
映像信号の立ち上がりあるいは立ち下がりのタイミング
(図4における、CKI1とV1、CKInとVnのタ
イミング)を揃えることができる。
【0085】これにより、映像信号のサンプリングが正
常なタイミングで行われるので、内部クロック信号と映
像信号の立ち上がりあるいは立ち下がりのタイミングの
ずれによって生じる映像の滲みやゴーストのない良好な
映像表示を実現することができる。
【0086】上記の構成のデータ信号線駆動回路におい
て、外部クロック信号CLK、ブロック選択信号BLK
i(i=1,2,…,n)、内部クロック信号CKIi
(i=1,2,…,n)の波形との関係について図5の
波形図を参照しながら以下に説明する。
【0087】ブロック選択信号BLKiは、ハイレベル
の期間(以下、アクティブ状態と称する)が、少なくと
も各ラッチ回路群Siの走査時間(ラッチ回路LATの
段数)に対応した長さとなるように出力される。これに
より、クロック信号制御回路CRLiは、ブロック選択
信号BLKiがアクティブ状態のときに、このブロック
選択信号BLKiに対応するラッチ回路群Siに、外部
クロック信号CLKを内部クロック信号CKIiとして
供給するようになっている。
【0088】また、上記ブロック選択信号BLKiは、
該当するラッチ回路群Siに供給する内部クロック信号
CKIiを、該ラッチ回路群Siに隣接するブロックB
i+1に供給される内部クロック信号CKIi+1に対
して少なくとも1クロック分の重なりを有するようにし
て、クロック信号制御回路CRLiに入力される。例え
ば、図5に示すように、ブロック選択信号BLK1は、
ブロック選択信号BLK2に対して外部クロック信号C
LKの1クロック分の重なりを有するようになってい
る。これに伴い、内部クロック信号CKI1と内部クロ
ック信号CKI2との重なりも1クロック分となってい
る。
【0089】上記の内部クロック信号CKIiの重なり
幅は、シフトレジスタ1におけるパルス信号の転送を正
常に行うために、少なくとも、転送される信号のパルス
幅以上が必要であり、通常のラッチ回路LATでは1ク
ロック分以上の重なりがあれば良い。但し、より長いパ
ルス幅の信号を転送する必要がある時には、それに合わ
せた重なり幅が必要となる。例えば、3クロック分のパ
ルス幅の信号を転送する必要がある場合には、3クロッ
ク分以上の重なり幅が必要となる。
【0090】これに対して、内部クロック信号CKIi
に重なりが無い場合では、転送する信号の立ち上がりあ
るいは立ち下がりの何れか一方だけしか転送できないよ
うな事態が生じる。
【0091】しかしながら、上記のように、クロック信
号制御回路CRLiからラッチ回路群Siに供給される
内部クロック信号CKIiは、該ラッチ回路群Siに隣
接するラッチ回路群Si+1に供給される内部クロック
信号CKIi+1に対して少なくとも1クロック分の重
なりを有することで、シフトレジスタ1におけるパルス
信号の立ち上がりおよび立ち下がりの両方を転送するこ
とができる。
【0092】これにより、内部クロック信号CKIiに
重なりが無い場合のように、転送する信号の立ち上がり
あるいは立ち下がりの何れか一方だけしか転送できない
ような事態を回避することができる。
【0093】上記構成のデータ信号線駆動回路では、外
部からのブロック選択信号BLKによってシフトレジス
タ回路1に含まれるラッチ回路群Siを選択している
が、外部からのブロック選択信号BLKを用いないでラ
ッチ回路群Siの選択を実現し得るシフトレジスタ回路
について、図6ないし図9を参照しながら以下に説明す
る。
【0094】図6に示すように、シフトレジスタ回路1
1は、複数のラッチ回路群Li(i=1,2,…,n)
と、各ラッチ回路群Liに内部クロック信号CKIi
(i=1,2,…,n)を供給するクロック信号制御回
路CLi(i=1,2,…,n)とを備えている。
【0095】上記クロック信号制御回路CLには、外部
クロック信号CLKと、この外部クロック信号CLKを
供給するラッチ回路群Lを選択制御するセット信号SE
Tおよびリセット信号RESETとが入力され、上記外
部クロック信号CLKを、上記各ラッチ回路群Lに対応
する内部クロック信号CKIとして選択的に出力するよ
うになっている。尚、図示しないが、内部クロック信号
CKIの反転信号である内部クロック信号/CKIi
が、内部クロック信号CKIと同時に出力されている。
【0096】したがって、上記クロック信号制御回路C
Lは、上記の各ラッチ回路群Lの個数に対応してn個設
けられている。尚、上記各ラッチ回路群Lには、図2に
示すように、直列接続された複数のラッチ回路LATが
含まれる。そして、ラッチ回路群Lに含まれるラッチ回
路LAT数は、入力側から単調に増加するように設定さ
れている。
【0097】ここで、セット信号SETとしては、ラッ
チ回路群Liの前段のラッチ回路群Li−1に含まれる
何れかのラッチ回路LATからの出力信号が用いられ
る。但し、初段のラッチ回路群L1には、セット信号S
ETとしてスタート信号STが用いられる。
【0098】また、リセット信号RESETとしは、ラ
ッチ回路群Liの次段のラッチ回路群Li+1に含まれ
る何れかのラッチ回路LATからの出力信号が用いられ
る。但し、最終段のラッチ回路群Lnには、リセット信
号RESETとしてスタート信号STが用いられる。
【0099】一方、各ラッチ回路群Lには、ラッチ回路
群Lに対応する内部クロック信号が入力されると共に、
初段のラッチ回路群SL1にはパルス信号であるスター
ト信号STが入力されるようになっている。
【0100】上記構成のシフトレジスタ回路11につい
て、図7を参照しながら具体的に説明する。
【0101】クロック信号制御回路CLに入力されるセ
ット信号SETおよびリセット信号RESETは、以下
のようにして生成される。
【0102】即ち、セット信号SETとしては、前述し
たように、ラッチ回路群Liの前段のラッチ回路群Li
−1に含まれる最終段のラッチ回路LATi-1z(z=
a,b,…,m:a<b<…<m)の出力信号を用い
る。但し、初段のラッチ回路群L1については、前段の
ラッチ回路群がないのでスタート信号STをセット信号
SETとして用いる。
【0103】一方、リセット信号RESETとしては、
前述したように、ラッチ回路群Liの次段のラッチ回路
群Li+1に含まれる第2段目のラッチ回路LATLi
+12 からの出力信号を用いる。但し、最終段のラッチ
回路群Lnについては、次段のラッチ回路群がないので
スタート信号STをリセット信号RESETとして用い
る。
【0104】上記クロック信号制御回路CLの具体的な
回路構成について、図8を参照しながら以下に説明す
る。
【0105】クロック信号制御回路CLは、図8に示す
ようにに、2個のNOR(否定論理和)回路12a・1
2bと1個のインバータ12cとからなるブロック選択
信号生成部12と、1個のNAND(否定論理積)回路
13aと1個のインバータ13bからなる内部クロック
信号生成部13とで構成されている。
【0106】上記ブロック選択信号生成部12の一方の
NOR回路12aには、セット信号SETが入力される
と共に、他方のNOR回路12bには、リセット信号R
ESETが入力される。そして、上記NOR回路12a
には、リセット信号としてNOR回路12bの出力信号
が用いられ、このNOR回路12cのセット信号として
NOR回路12aの出力信号が用いられている。
【0107】また、ブロック選択信号生成部12のイン
バータ12cは、NOR回路12aの出力信号が入力さ
れ、ブロック選択信号BLKjが内部クロック信号生成
部13に出力されるようになっている。
【0108】上記内部クロック信号生成部13のNAN
D回路13aは、外部クロック信号CLKと、ブロック
選択信号生成部12からのブロック選択信号BLKjと
が入力され、上記ブロック選択信号BLKjがアクティ
ブのとき、外部クロック信号CLKを内部クロック信号
/CKIjとして出力するようになっている。
【0109】また、内部クロック信号生成部13は、N
AND回路13aから出力されたこの内部クロック信号
/CKIjを、インバータ13bにより反転されて内部
クロック信号CKIjとして出力される。
【0110】つまり、上記構成のクロック信号制御回路
CLにおいて、ブロック選択信号生成部12では、セッ
ト信号SETがNOR回路12aに入力されると、次に
リセット信号RESETがNOR回路12bに入力され
るまでの間、インバータ12cから出力されるブロック
選択信号BLKjがハイレベル(アクティブ)となり、
内部クロック信号生成部13では、外部クロック信号C
LKを取り込んで、内部クロック信号CKIj,/CK
Ijが生成される。
【0111】一方、リセット信号RESETがNOR回
路12bに入力されると、次にセット信号SETがNO
R回路aに入力されるまでの間、ブロック選択信号BL
Kjがローレベルとなり、内部クロック信号CKIj,
/CKIjは生成されず、内部クロック信号生成部13
からの出力は、一定バイアスに固定される。
【0112】このようにして、上記構成のクロック信号
制御回路CLでは、図2に示したクロック信号制御回路
CRLのように、外部からのブロック選択信号BLKを
使用せずに、内部の各ラッチ回路群Lから出力される信
号に基づいて各ラッチ回路群Lに対して内部クロック信
号CKIを選択的に供給するようになる。
【0113】したがって、例えばラッチ回路群Ljが選
択されている期間、即ち選択状態にあるときには、内部
クロック信号CKIj,/CKIjが、該ラッチ回路群
Ljの各ラッチ回路LATjに入力されるので、パルス
信号の正常なシフトが実現できる。
【0114】また、上記ラッチ回路群Ljが選択されて
いない期間、即ち非選択状態にあるときには、内部クロ
ック信号線に一定バイアスが供給される。これにより、
各ラッチ回路LATは、非選択状態であっても常に安定
した状態を保持できるので、雑音などにより内部ノード
の電位レベルが変化してパルスが出力される等の誤動作
が生じないようになる。
【0115】ここで、図7に示すシフトレジスタ回路1
1の動作について、図8および図9を参照しながら以下
に説明する。尚、図9は、上記シフトレジスタ回路11
の各信号波形を図示したものである。この例では、各ラ
ッチ回路群Lは、それぞれ10,12,…,16段のラ
ッチ回路LATで構成されているものとする。
【0116】シフトレジスタ回路11では、先ず、スタ
ート信号STによりクロック信号制御回路CL1のブロ
ック選択信号生成部12で生成されるブロック選択信号
BLK1がアクティブとなり、内部クロック信号CKI
1が出力される。
【0117】この内部クロック信号CKI1より、パル
ス信号がラッチ回路群L1に順次転送され、このラッチ
回路群L1の最終段のラッチ回路LAT1a から信号O
UT1a が出力されると、次段のクロック信号制御回路
CL2のブロック選択信号BLK2がアクティブとな
り、内部クロック信号CKI2が出力される。
【0118】そして、この内部クロック信号CKI2に
より、パルス信号がラッチ回路群L2に順次転送され、
このラッチ回路群L2の第2段のラッチ回路LAT22
から信号OUT22 が出力されると、この信号OUT2
2 が前段のクロック信号制御回路CL1のブロック選択
信号生成部12のリセット信号RESETとして入力さ
る。これにより、クロック信号制御回路CL1内のクロ
ック選択信号BLK1が非アクティブ状態となり、内部
クロック信号CKI1が出力されないようになる。
【0119】つまり、クロック信号制御回路CL1で
は、次段のラッチ回路群L2の第2段目のラッチ回路L
AT22 が転送されるまで内部クロック信号CKI1を
出力し続けることになるので、パルス信号の立ち下がり
までを正確に転送できるようになる。
【0120】このようにして、最終段のラッチ回路群L
nの最終段のラッチ回路LATnmからパルス信号OU
Tnm が転送された後、次シーケンスのスタート信号S
Tが最終段のリセット信号RESETとなり、クロック
信号制御回路CLnのブロック選択信号BLKnが非ア
クティブ状態となる。このとき、2段分のラッチ回路L
ATからなる付加ブロックが動作し、最終段のラッチ回
路群Lnのリセット信号RESETを生成するようにな
っている。
【0121】上記の構成のシフトレジスタ回路11で
は、パルス信号が転送されているノード近傍のラッチ回
路LATにのみクロック信号を入力することができるの
で、比較的小規模の回路を付加するだけで、該シフトレ
ジスタ回路11の低消費電力化を実現できる。
【0122】また、ブロック選択信号をシフトレジスタ
回路11内部で生成するようになっているので、ブロッ
ク選択信号を外部から入力する場合のように、新たにブ
ロック選択信号を入力するための端子を必要としない。
このため、シフトレジスタ回路11周りの入力端子を簡
素なものにできるので、コントローラ等の周辺回路のパ
ネルへの実装が容易にしかも確実に行うことができる。
【0123】さらに、各ラッチ回路群Lを制御するクロ
ック信号制御回路CLのセット信号SETやリセット信
号RESETとして、シフトレジスタ回路11自身の出
力信号の一部を用いているので、クロック信号制御回路
CL自身の構成が全く同じものであっても、ラッチ回路
群Lの段数を任意に設定できる。但し、クロック信号制
御回路CLとしてカウンタ回路などで制御する場合に
は、ラッチ回路群Lの段数に応じてカウンタ回路の構成
を変更する必要がある。
【0124】尚、上記構成のシフトレジスタ回路11で
は、ラッチ回路群Liのブロック選択信号BLKiのセ
ットを、前段のラッチ回路群Li−1の最終段のラッチ
回路LATの出力で行っているが、これに限定するもの
ではなく、このラッチ回路群Li−1内の最終段のラッ
チ回路LATよりも前のラッチ回路LATの出力であれ
ば良い。また、クロック信号制御回路CL内の信号遅延
が、外部クロック信号CLKのクロック周期に比べて十
分に小さくないときには、より前のラッチ回路LATの
出力をセット信号SETとして用いれば良い。
【0125】また、同様に、上記構成のシフトレジスタ
回路11では、ラッチ回路群Liのブロック選択信号B
LKのリセットを、次段のラッチ回路群Li+1の第2
段のラッチ回路LATの出力で行っているが、これに限
定するものではなく、このラッチ回路群Li+1内の最
終段のラッチ回路LATよりも後のラッチ回路LATの
出力であればよい。
【0126】また、本発明のデータ信号線駆動回路は、
多結晶シリコン薄膜トランジスタで構成されている。こ
こで、多結晶シリコン薄膜トランジスタについて図10
を参照しながら以下に説明する。
【0127】多結晶シリコン薄膜トランジスタは、図1
0に示すように、絶縁性の透明基板31の上にシリコン
酸化膜32を介して成膜された多結晶シリコン薄膜33
によって形成される。この多結晶シリコン薄膜33の上
方には、ゲート酸化膜となるシリコン酸化膜34を介し
てゲート電極35が形成されると共に、これらの表面全
体が保護膜となるシリコン酸化膜36で覆われる。そし
て、多結晶シリコン薄膜33のソース領域33aとドレ
イン領域33bには、シリコン酸化膜36、34を貫通
してソース電極37とドレイン電極38とが接続されて
いる。
【0128】上記構成の多結晶シリコン薄膜トランジス
タは、絶縁性基板上に形成された多結晶シリコン薄膜を
活性層とするトランジスタであり、その断面構造は、L
SIで用いられている単結晶シリコンMOS型電界効果
トランジスタと似た構造となっている。
【0129】したがって、データ信号線駆動回路を上記
のようなシリコン薄膜トランジスタによって構成する場
合には、素子サイズが大きく駆動電圧も高くなるので消
費電力が大きくなる。このため、本構成のように、部分
的に動作させることにより消費電力の削減効果を向上で
きる。
【0130】また、データ信号線駆動回路を上記のよう
なシリコン薄膜トランジスタによって構成する場合、素
子の駆動力が小さくなる一方で、素子のサイズは大きく
なるため、各信号線の遅延も大きくなり、この結果、ク
ロック信号線と映像信号線とのタイミングのずれが大き
くなる虞がある。
【0131】しかしながら、本願のデータ信号線駆動回
路のように、各ラッチ回路群S内のラッチ回路LATの
段数を変化させることで、クロック信号線と映像信号線
との遅延の差を最小に抑えることができる。これによ
り、クロック信号とこのクロック信号に同期する映像信
号とのタイミングのずれによる映像の滲みやゴーストの
ない良好な映像を表示することができる。
【0132】以下の実施の形態2において、本実施の形
態1の構成のデータ信号線駆動回路を搭載した画像表示
装置としての液晶表示装置について説明する。
【0133】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図11ないし図14に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形
態1で使用された部材と同一の機能を有するものには、
同一の記号を付記し、その説明は省略する。また、本実
施の形態では、画像表示装置である液晶表示装置とし
て、特にアクティブ・マトリクス駆動方式のものについ
て説明する。
【0134】本実施の形態に係る液晶表示装置は、図1
1に示すように、画素アレイ21と、データ信号線駆動
回路22と、走査信号線駆動回路23とからなってい
る。
【0135】画素アレイ21には、互いに交差する多数
の走査信号線GLi(i=1、2、・・、x)と多数の
データ信号線SLi(i=1、2、・・、y)とが配さ
れており、隣接する2本の走査信号線GLと隣接する2
本のデータ信号線SLとで包囲された部分に、画素24
が配置されている。即ち、画素アレイ21では、複数の
画素24がマトリクス状に配置されている。尚、上記画
素24の数は、x×y個となり、VGAパネルでは、6
40×480個となり、XGAパネルでは、1024×
768個となる。
【0136】画素24は、図12に示すように、スイッ
チング素子としての電界効果トランジスタ25と、液晶
容量26と、補助容量27とによって構成されている。
尚、上記液晶容量26と補助容量27とで画素容量を形
成するが、補助容量27に関しては必要に応じて設けれ
ば良い。
【0137】電界効果トランジスタ25のソース電極に
は、データ信号線SLが接続されると共に、ゲート電極
には、走査信号線GLが接続されている。また、電界効
果トランジスタ25のドレイン電極には、液晶容量26
の一方の電極と、補助容量27の一方の電極とが並列に
接続されている。
【0138】液晶容量26の他方の電極および補助容量
27の他方の電極、即ち電界効果トランジスタ25のド
レイン電極に接続されていない電極には、各画素24に
共通な共通電極線(図示せず)に接続されている。そし
て、液晶容量26は、印加される電圧によって液晶の透
過率または反射率が変調されることで、表示に供するよ
うになっている。
【0139】以上のように、画素24では、データ信号
線SLに供給される信号を、走査信号線GLに供給され
る信号のタイミングによって、電界効果トランジスタ2
5をON・OFFし、液晶容量26および補助容量27
に電圧を印加するようになっている。
【0140】データ信号線駆動回路22は、図11に示
すように、上記の複数のデータ信号線SLが接続される
と共に、クロック信号CKS、スタート信号SPS、お
よび映像信号であるデータ信号DATが入力され、入力
されたクロック信号CKSおよびスタート信号SPSに
同期してデータ信号DATをサンプリングして、必要に
応じて増幅し、各データ信号線SLに書き込むようにな
っている。
【0141】一方、走査信号線駆動回路23は、上記の
複数の走査信号線GLが接続されると共に、クロック信
号CKG、スタート信号SPG、パルス信号GPSが入
力され、入力されたクロック信号CKGおよびスタート
信号SPGに同期して、走査信号線GLを順次選択し、
画素24内にあるスイッチング素子の開閉を制御するこ
とにより、各データ信号線SLに書き込まれた映像信号
(データ信号DAT)を各画素24に書き込み、各画素
24に書き込まれたデータ信号DATを保持するように
なっている。
【0142】ここで、上記のデータ信号線駆動回路22
は、前記実施の形態1で示したデータ信号線駆動回路を
用いる。また、走査信号線駆動回路23は、従来と同様
の走査信号線駆動回路を用いる。
【0143】以上のように、データ信号線駆動回路22
では、前記実施の形態1で述べたように、該データ信号
線駆動回路22に含まれるシフトレジスタ回路を駆動す
るためのクロック信号に係る消費電力を削減することが
可能となると共に、クロック信号と映像信号のタイミン
グのずれを最小限に抑えることが可能となり、良好な画
質と低消費電力とを併せ持つ液晶表示装置を実現するこ
とができる。
【0144】また、上記の画素アレイ21と、データ信
号線駆動回路22および走査信号線駆動回路23の何れ
か一方を同一基板上に形成しても良い。この場合、デー
タ信号線駆動回路22および走査信号線駆動回路23の
製造が同一工程で可能となり、また、各駆動回路と画素
アレイ21との接続プロセス(実装工程)を省略するこ
とができるため、画像表示装置の低コスト化および高信
頼性を図ることが可能となる。
【0145】つまり、データ信号線駆動回路22あるい
は走査信号線駆動回路23と画素アレイ21とを別々に
形成した場合では、駆動回路と画素とを接続するプロセ
スが必要であり、このプロセスにて接続不良等が生じ回
路の信頼性の低下を招くが、本願のように、駆動回路と
画素とを同一プロセスで一度に形成することで、余分な
プロセスを省略することができる。したがって、駆動回
路と画素との接続プロセスによる不良を無くすことがで
きるので、走査回路を備えた駆動回路を有する画像表示
装置の信頼性を向上させることができる。
【0146】以下に、画素アレイ21と、データ信号線
駆動回路22および走査信号線駆動回路23とが同一基
板上に形成された液晶表示装置について説明する。
【0147】上記液晶表示装置は、図13に示すよう
に、データ信号線駆動回路22および走査信号線駆動回
路23を画素アレイ21と同一の絶縁基板51上で多結
晶シリコン薄膜トランジスタで形成されている。
【0148】上記のデータ信号線駆動回路22および走
査信号線駆動回路23には、タイミング信号生成回路5
2が接続されている。このタイミング信号生成回路52
では、タイミング信号として、データ信号線駆動回路2
2に出力されるデータ信号DAT、クロック信号CK
S、スタート信号SPS、および走査信号線駆動回路2
3に出力されるクロック信号CKG、スタート信号SP
G、パルス信号GPSが生成されるようになっている。
【0149】このように、データ信号線駆動回路22お
よび走査信号線駆動回路23が画素アレイ21と同一絶
縁基板51上で多結晶シリコン薄膜トランジスタで形成
すれば、データ信号線駆動回路22および走査信号線駆
動回路23の製造が同一工程で可能となり、また、各駆
動回路と画素アレイ21との接続プロセス(実装工程)
を省略することができるため、画像表示装置の製造に係
る費用を低減することができ、上記の接続プロセスにお
いて生じる不良を無くすことができるので、画像表示装
置の信頼性を向上させることができる。
【0150】さらに、データ信号線駆動回路22および
走査信号線駆動回路23には、電源電圧発生回路53が
接続されている。この電源電圧発生回路53は、データ
信号線駆動回路22および走査信号線駆動回路23に供
給する低電源電圧VSL・VGLおよび高電源電圧VS
H・VGLを生成すると共に、画素アレイ21の各画素
24…に共通に接続された共通電極に供給するCOM電
圧を生成している。
【0151】つまり、図13に示す液晶表示装置では、
電源電圧発生回路53によって、データ信号線駆動回路
22および走査信号線駆動回路23に低電源電圧VSL
・VGLおよび高電源電圧VSH・VGLが印加される
構成となっている。このため、データ信号線駆動回路2
2および走査信号線駆動回路23に使用される走査回路
としては、選択しないブロックに固定バイアスを印加す
るようにして構成された実施の形態1で説明した図6に
示す走査回路を使用することが望ましい。
【0152】尚、上記各実施の形態では、クロック信号
線およびブロック選択信号線に対して、一方の信号線の
みを記載している箇所もあるが、それぞれの反転信号が
供給される反転信号線が上記のクロック信号線およびブ
ロック選択信号線と同様な構成で配置・配線されている
ものとする。
【0153】多結晶シリコン薄膜トランジスタは、摂氏
600℃以下で形成することで、安価で大面積のガラス
基板を用いることができる。つまり、前記実施の形態1
の図10に示したような多結晶シリコン薄膜トランジス
タを本液晶表示装置に使用すれば、画像表示装置の低価
格化と大画面化とを実現することができる。
【0154】また、このような低温でアクティブ素子を
形成すると、素子の駆動力がさらに小さくなる一方、素
子のサイズはさらに大きくなる。このため、各信号線の
遅延もより大きくなり、この結果、クロック信号線と映
像信号線とのタイミングのずれも大きくなる可能性があ
る。
【0155】しかしながら、本願のデータ信号線駆動回
路のように、各ラッチ回路群S内のラッチ回路LATの
段数を変化させることで、クロック信号線と映像信号線
との遅延の差を最小に抑えることができる。これによ
り、クロック信号とこのクロック信号に同期する映像信
号とのタイミングのずれによる映像の滲みやゴーストの
ない良好な映像を表示することができる。
【0156】ここで、上記の多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタを摂氏600℃以下で形成するときの製造プロセ
スについて図14を参照しながら以下に説明する。
【0157】先ず、図14(a)(b)(c)に示すよ
うに、ガラス基板61上に非晶質シリコン薄膜62を堆
積させて、この非晶質シリコン62にエキシマレーザを
照射して、多結晶シリコン薄膜63を形成する。
【0158】次に、図14(d)(e)に示すように、
上記多結晶シリコン薄膜63を所望の形状にパターニン
グし、アクティブ領域64を形成し、その上からゲート
絶縁膜65を形成する。
【0159】次いで、図14(f)に示すように、薄膜
トランジスタのゲート電極66をアルミニウム等で形成
する。
【0160】続いて、図14(g)に示すように、一方
の薄膜トランジスタのゲート電極66をレジスト材67
で覆った後、P+ イオンドーピングを行う。これによ
り、上記レジスト材67で覆われていないゲート電極6
6側のアクティブ領域64のうち、該ゲート電極66で
マスクされた領域以外がn+ 領域68となる。
【0161】さらに、図14(h)に示すように、図1
4(g)で形成したレジスト材67を除去した後、他方
の薄膜トランジスタのゲート電極66をレジスト材69
で覆った後、B+ イオンドーピングを行う。これによ
り、上記レジスト材69で覆われていないゲート電極6
6側のアクティブ領域64のうち、該ゲート電極66で
マスクされた領域以外がp+ 領域70となる。
【0162】即ち、図14(g)(h)において、薄膜
トランジスタのソース・ドレイン領域に不純物(n型領
域には燐、p型領域には硼素)が注入される。
【0163】その後、図14(i)に示すように、n+
領域68およびp+ 領域70が形成された薄膜トランジ
スタ上に、二酸化シリコンまたは窒化シリコン等からな
る層間絶縁膜71を堆積する。
【0164】そして、図14(j)(k)に示すよう
に、層間絶縁膜71上にコンタクトホール72を形成し
た後、アルミニウム等の金属配線73を形成する。
【0165】上記の工程において、プロセスの最高温度
は、ゲート絶縁膜形成時の600℃であるので、米国コ
ーニング社製の1737ガラス等の高耐熱性ガラスが使
用できる。
【0166】尚、上記液晶表示装置においては、この多
結晶シリコン薄膜トランジスタの形成後に、さらに、別
の層間絶縁膜を介して、透明電極(透過型液晶表示装置
の場合)や反射電極(反射型液晶表示装置の場合)を形
成することになる。
【0167】
【発明の効果】請求項1の発明のデータ信号線駆動回路
は、以上のように、直列接続された複数のラッチ回路か
らなり、クロック信号の立ち上がりおよび立ち下がりに
同期してパルス信号を順次転送するシフトレジスタ回路
と、上記シフトレジスタ回路から出力されるパルス信号
に同期してデータ信号をデータ信号線に順次出力する出
力回路とを備え、上記シフトレジスタ回路は、複数のブ
ロックに分割され、各ブロックに含まれるラッチ回路の
段数は、各ブロックから出力されるパルス信号と、この
パルス信号に同期して出力されるデータ信号とのタイミ
ングとのずれが最小となるように設定されている構成で
ある。
【0168】それゆえ、シフトレジスタ回路内部に入力
接続されている内部クロック信号線を駆動するのに消費
される電力が大幅に削減されるので、データ信号線駆動
回路における消費電力低減が実現できる。
【0169】しかも、各ブロック内に含まれるラッチ回
路の段数が、各ブロックから出力されるパルス信号と、
このパルス信号に同期して出力されるデータ信号とのタ
イミングとのずれが最小となるように設定されているの
で、パルス信号とデータ信号とのタイミングのずれによ
り発生する映像の滲みやゴースト等の不具合を無くし、
良好な映像表示が実現できるという効果を奏する。
【0170】請求項2の発明のデータ信号線駆動回路
は、以上のように、請求項1の構成に加えて、出力回路
は、外部より入力されたデータ信号を出力するためのア
ナログスイッチを備えると共に、シフトレジスタ回路
は、各ブロックに含まれるラッチ回路の段数が信号入力
側から遠ざかるにつれて単調に増加している構成であ
る。
【0171】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、信号入力部から遠ざかるにつれて、クロック信号
の遅延を徐々に大きくすることができるので、信号入力
部から遠い最終ブロックでのクロック信号の遅延とデー
タ信号の遅延との差を小さくすることができる。
【0172】したがって、出力回路が、外部より入力さ
れたデータ信号を出力するためのアナログスイッチを備
えた点順次駆動方式において、パルス信号とデータ信号
線とのタイミングのずれにより発生する映像の滲みやゴ
ースト等の不具合を無くし、良好な映像表示が実現でき
るという効果を奏する。
【0173】請求項3の発明のデータ信号線駆動回路
は、以上のように、請求項1の構成に加えて、パルス信
号が転送されている近傍のラッチ回路を含むブロックに
のみ選択的にクロック信号を供給し、且つ隣接するブロ
ックのラッチ回路に入力されるクロック信号が1クロッ
ク分以上の重なりを有するようにクロック信号の供給を
制御する構成である。
【0174】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、隣接するブロック間でのパルス信号の転送が正常
に行われ、この結果、ラッチ回路へのパルス信号の誤転
送等を無くすことができるので、シフトレジスタ回路
は、全て正常に動作することができ、良好な映像を表示
することができるという効果を奏する。
【0175】請求項4の発明のデータ信号線駆動回路
は、以上のように、請求項3の構成に加えて、シフトレ
ジスタ回路の各ブロックには、所定の期間のみ当該ブロ
ックのラッチ回路にクロック信号を入力するためのクロ
ック信号制御回路が設けられると共に、上記クロック信
号制御回路は、前ブロックおよび次ブロック内のラッチ
回路の出力信号に基づいてクロック信号の出力を制御す
る構成である。
【0176】それゆえ、選択されたブロックの前のブロ
ック内のラッチ回路の出力信号を用いてクロック信号の
出力を開始し、選択されたブロックの次のブロック内の
ラッチ回路の出力信号を用いてクロック信号の出力を停
止しているので、上記クロック信号の開始および停止を
制御するための回路を別に設ける必要がなくなり、デー
タ信号線駆動回路に、付加される回路が非常に小規模に
なるという効果を奏する。
【0177】さらに、各ブロックを選択するための制御
信号をデータ信号線駆動回路内部で生成するようになっ
ているので、ブロックを選択するための制御信号を入力
するための外部端子が必要なくなり、回路構成を簡略化
することができるという効果を奏する。
【0178】請求項5の発明のデータ信号線駆動回路
は、上記の課題を解決するために、請求項4の構成に加
えて、クロック信号制御回路は、少なくとも前ブロック
の最終段以前のラッチ回路の出力信号に基づいてクロッ
ク信号の出力を開始し、少なくとも次ブロックの第2段
以降のラッチ回路の出力信号に基づいてクロック信号の
出力を停止する構成である。
【0179】それゆえ、クロック信号制御回路は、少な
くとも前ブロックの最終段以前のラッチ回路の出力信号
に基づいてクロック信号の出力を開始し、少なくとも次
ブロックの第2段以降のラッチ回路の出力信号に基づい
てクロック信号の出力を停止することで、誤動作を起こ
すことのない範囲で、クロック信号を供給するラッチ回
路の個数を必要最小限にすることができるという効果を
奏する。
【0180】請求項6の発明のデータ信号線駆動回路
は、以上のように、請求項4の構成に加えて、クロック
信号制御回路は、クロック信号をラッチ回路にクロック
信号を供給していない期間には、一定バイアスを上記ラ
ッチ回路に出力する構成である。
【0181】それゆえ、クロック信号が供給されていな
いクロック信号線には、一定バイアスが印加された状態
となっているので、雑音などにより内部ノードの電位レ
ベルが変化しない。これにより、各ラッチ回路は安定状
態で保持することができるので、ラッチ回路の誤動作を
防止し、誤信号の出力をなくすことができるという効果
を奏する。
【0182】請求項7の発明のデータ信号線駆動回路
は、以上のように、請求項1ないし6の何れかの構成に
加えて、データ信号線駆動回路が多結晶シリコン薄膜ト
ランジスタにより構成されている。
【0183】それゆえ、データ信号線駆動回路が、多結
晶シリコン薄膜トランジスタにより構成されていること
で、素子の信頼性が高く、消費電力の削減効果がより大
きくなる回路素子とすることができるという効果を奏す
る。
【0184】請求項8の発明の画像表示装置は、以上の
ように、マトリクス状に設けられた複数の画素と、該画
素に書き込む映像信号を供給する複数のデータ信号線
と、映像データの画素への書き込みを制御する制御信号
を供給する複数の走査信号線とを備え、クロック信号に
同期して上記データ信号線に映像信号を出力するデータ
信号線駆動回路が、請求項1〜7の何れかに記載のデー
タ信号線駆動回路が使用されている構成である。
【0185】それゆえ、クロック信号とデータ信号線と
のタイミングのずれにより発生する映像の滲みやゴース
ト等の不具合を無くし、良好な映像表示が実現できる。
また、上記のデータ信号線駆動回路では、ブロック単位
でクロック信号が供給されるようになっているので、各
クロック信号線で消費される電力を極力抑えることがで
きる。したがって、画像表示装置全体の消費電力を削減
することができるという効果を奏する。
【0186】請求項9の発明の画像表示装置は、以上の
ように、請求項8の構成に加えて、少なくとも上記デー
タ信号線駆動回路が、上記画素と同一基板上に形成され
ている。
【0187】それゆえデータ信号線駆動回路と画素とを
同一プロセスで一度に形成することで、余分なプロセス
を省略することができるので、データ信号線駆動回路と
画素との接続プロセスによる不良を無くすことができ、
回路の信頼性を向上させることができる。
【0188】しかも、データ信号線駆動回路を画素と同
一基板上に同一プロセスで形成することが可能となり、
駆動回路の実装コストの低減や信頼性の向上を図ること
ができるという効果を奏する。
【0189】請求項10の発明の画像表示装置は、以上
のように、請求項8または9の構成に加えて、画像表示
装置が、600℃以下のプロセス温度でガラス基板上に
形成された多結晶シリコン薄膜トランジスタにより構成
されている。
【0190】それゆえ、多結晶シリコン薄膜トランジス
タが、ガラスの歪み点である600℃以下のプロセス温
度で形成されるので、大面積で安価なガラス基板上に多
結晶シリコン薄膜トランジスタを形成することができ
る。これにより、低コストの基板上に大面積の画像表示
装置を実現することが可能となるので、大画面の画像表
示装置を安価に提供することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ信号線駆動回路の概略構成ブロ
ック図である。
【図2】図1に示すデータ信号線駆動回路に備えられた
シフトレジスタ回路の概略構成ブロック図である。
【図3】図2に示すシフトレジスタ回路を構成するラッ
チ回路の概略構成ブロック図である。
【図4】図1に示すデータ信号線駆動回路の任意の点で
の各信号の波形図である。
【図5】図1に示すデータ信号線駆動回路内の各信号の
波形図である。
【図6】本発明の他のデータ信号線駆動回路のシフトレ
ジスタ回路の概略構成ブロック図である。
【図7】図6で示したシフトレジスタ回路の詳細な概略
構成ブロック図である。
【図8】図6で示したデータ信号線駆動回路のクロック
信号制御回路の概略構成ブロック図である。
【図9】図6に示すデータ信号線駆動回路の各信号の波
形図である。
【図10】本発明のデータ信号線駆動回路を構成する薄
膜トランジスタの概略断面図である。
【図11】本発明の画像表示装置の概略構成図である。
【図12】図11に示す画像表示装置に備えられている
画素の内部を示す概略構成図である。
【図13】本発明の他の画像表示装置の概略構成図であ
る。
【図14】図13に示す画像表示装置を構成する薄膜ト
ランジスタの製造プロセスを示す説明図である。
【図15】従来のデータ信号線駆動回路の概略構成ブロ
ック図である。
【図16】従来の走査信号線駆動回路の概略構成ブロッ
ク図である。
【図17】従来の他のデータ信号線駆動回路の概略構成
ブロック図である。
【図18】図17に示すデータ信号線駆動回路の任意の
点での信号の波形図である。
【符号の説明】
1 シフトレジスタ回路 2 出力回路 11 シフトレジスタ回路 21 画素アレイ 22 データ信号線駆動回路 23 走査信号線駆動回路 24 画素 51 絶縁基板(基板) L ラッチ回路群(ブロック) S ラッチ回路群(ブロック) GL 走査信号線 SL データ信号線 ST スタート信号 ASW アナログスイッチ BLK ブロック選択信号 BUF バッファ回路 CKI 内部クロック信号(クロック信号) CLK 外部クロック信号(クロック信号) CRL クロック信号制御回路(制御回路) LAT ラッチ回路 VIDEO 映像信号(データ信号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−72827(JP,A) 特開 平3−147598(JP,A) 特開 昭58−75196(JP,A) 特開 昭57−158095(JP,A) 特開 平7−261151(JP,A) 特開 平9−182004(JP,A) 特開 平10−49102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G02F 1/133 H04N 5/66 - 5/74

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列接続された複数のラッチ回路からな
    り、クロック信号の立ち上がりおよび立ち下がりに同期
    してパルス信号を順次転送するシフトレジスタ回路と、
    上記シフトレジスタ回路から出力されるパルス信号に同
    期してデータ信号をデータ信号線に順次出力する出力回
    路とを備え、 上記シフトレジスタ回路は、複数のブロックに分割さ
    れ、 上記各ブロックに含まれるラッチ回路の段数は、各ブロ
    ックから出力されるパルス信号と、このパルス信号に同
    期して出力されるデータ信号とのタイミングとのずれが
    最小となるように設定されていることを特徴とするデー
    タ信号線駆動回路。
  2. 【請求項2】上記出力回路は、外部より入力されたデー
    タ信号を出力するためのアナログスイッチを備えると共
    に、 上記シフトレジスタ回路は、各ブロックに含まれるラッ
    チ回路の段数が信号入力側から遠ざかるにつれて単調に
    増加していることを特徴とする請求項1記載のデータ信
    号線駆動回路。
  3. 【請求項3】上記パルス信号が転送されている近傍のラ
    ッチ回路を含むブロックにのみ選択的にクロック信号を
    供給し、且つ隣接するブロックのラッチ回路に入力され
    るクロック信号が1クロック分以上の重なりを有するよ
    うにクロック信号の出力を制御する制御回路が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のデータ信号線駆
    動回路。
  4. 【請求項4】上記シフトレジスタ回路の各ブロックに
    は、所定の期間のみ当該ブロックのラッチ回路にクロッ
    ク信号を出力するためのクロック信号制御回路が設けら
    れると共に、 上記クロック信号制御回路は、前ブロックおよび次ブロ
    ック内のラッチ回路の出力信号に基づいてクロック信号
    の出力を制御することを特徴とする請求項3記載のデー
    タ信号線駆動回路。
  5. 【請求項5】上記クロック信号制御回路は、少なくとも
    前ブロックの最終段以前のラッチ回路の出力信号に基づ
    いてクロック信号の出力を開始し、 少なくとも次ブロックの第2段以降のラッチ回路の出力
    信号に基づいてクロック信号の出力を停止することを特
    徴とする請求項4記載のデータ信号線駆動回路。
  6. 【請求項6】上記クロック信号制御回路は、ラッチ回路
    にクロック信号を供給していない期間には、一定バイア
    スを上記ラッチ回路に出力することを特徴とする請求項
    4記載のデータ信号線駆動回路。
  7. 【請求項7】上記データ信号線駆動回路は、多結晶シリ
    コン薄膜トランジスタにより構成されていることを特徴
    とする請求項1ないし6の何れかに記載のデータ信号線
    駆動回路。
  8. 【請求項8】マトリクス状に設けられた複数の画素と、 該画素に書き込む映像信号を供給する複数のデータ信号
    線と、 映像データの画素への書き込みを制御する制御信号を供
    給する複数の走査信号線とを備え、 クロック信号に同期して上記データ信号線に映像信号を
    出力するデータ信号線駆動回路として、請求項1〜7の
    何れかに記載のデータ信号線駆動回路が使用されている
    ことを特徴とする画像表示装置。
  9. 【請求項9】少なくとも上記データ信号線駆動回路が、
    上記画素と同一基板上に形成されていることを特徴とす
    る請求項8記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】上記画像表示装置が、600℃以下のプ
    ロセスでガラス基板上に形成された多結晶シリコン薄膜
    トランジスタにより構成されていることを特徴とする請
    求項9記載の画像表示装置。
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