JP4118984B2 - 電動補助自転車 - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/55Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts
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    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/45Control or actuating devices therefor

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランクペダルによる踏力をアシストする電動モータが車体に搭載される電動補助自転車に関し、特に、車体を人が押して歩くときの電動モータの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車体を押して歩くときに、電動モータが発揮するアシスト動力を歩行速度よりやや遅い押し歩き速度となるように制御するようにしたものが、特開平4−358988号公報で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、車速が一定値以上の押し歩き時に電動モータによるアシスト動力が得られる構成となっている。このため、上り坂の傾斜が大きい場合や、積載荷重が大きくて車体が重たい場合等では、人による押し力が比較的大きくなるまで、車速が前記一定値に達しないことがあり、力のない人では押し歩きのアシスト動力が得られるまでに時間がかかってしまう。また段差を乗り越えるようなときには、車速が前記一定値に達しないのでアシスト動力が得られない。さらに人によっては、ゆっくりと走る程度に車体を押したい場合があるが、上記従来のもののように、アシスト動力を歩行速度よりやや遅い押し歩き速度となるように制御するものでは、アシスト動力が得られないことになる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車体の押し歩き時にどのような人がどのように押しても、速やかにかつ押し力に応じたアシスト動力が得られるようにした電動補助自転車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クランクペダルによる踏力をアシストする電動モータが車体に搭載される電動補助自転車において、車体を人が押し歩くときに操作する押し歩きスイッチと、路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、車体の積載荷重を検出する荷重検出手段と、前記押し歩きスイッチの操作時に前記傾斜角検出手段および前記荷重検出手段の両方の検出値に基づいて電動モータによるアシスト動力を制御するコントローラとを備えることを特徴とする。
【0006】
このような請求項1の発明の構成によれば、押し歩きスイッチを操作した押し歩き時には、路面の傾斜角および積載荷重応じて電動モータによるアシスト動力が制御されるので、上り坂の傾斜が大きい場合や、積載荷重が大きくて車体が重たい場合等に力のない人が車体を押しても、必要なアシスト動力を速やかに得ることが可能であり、どのように車体を押していてもアシスト動力を得ることができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記荷重検出手段がフロントバスケットおよびリヤキャリアにそれぞれ設けられることを特徴とする。
【0008】
さらに請求項記載の発明は、上記請求項1または記載の発明の構成に加えて、前記コントローラは、車速が設定値以上であるときに電動モータによる動力アシストを停止することを特徴とし、このような構成によれば、押し歩き時に必要以上に車速が増大することが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した参考例および本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1ないし図11は第1参考例を示すものであり、図1は電動補助自転車の側面図、図2はパワーユニットの模式構造図、図3はコントローラの構成を示す図、図4は押し力検出手段の構成を示すための図1の4部拡大断面図、図5はペダル操作判断手段および乗車走行時モータ駆動制御手段での処理を示すフローチャート、図6は押し歩き時モータ駆動制御手段での処理を示すフローチャート、図7はバッテリ偏差電圧対応の係数を示す図、図8は押し力検出値変化量対応の係数を示す図、図9は押し力に応じたデューティ比を示す図、図10は車速、アシストトルク、デューティ比および走行抵抗の関係を示す図、図11は押し力に応じた目標車速を示す図である。
【0011】
先ず図1において、この電動補助自転車の車体Bは、側面視で略U字状をなして前輪WF および後輪WR 間に配置される前部フレーム21と、後輪WR を支持する後部フレーム22とを備える。前部フレーム21は、前輪WF を懸架するフロントフォーク23を操向可能に支持するヘッドパイプ21aと、該ヘッドパイプ21aから後方側下向きに傾斜して延びるメインフレーム部21bと、下方に向けて膨らむようにして前記メインフレーム部21bの後端に連なる彎曲部21cと、該彎曲部21cから上方に向って延びるシートフレーム部21dとが一体に連設されて成り、フロントフォーク23の上端にバーハンドル24が設けられる。
【0012】
また前部フレーム21におけるシートフレーム部21dには、上端にシート25を備えるシートポスト26が、シート25の上下位置を調整可能として装着されており、前部フレーム21の下部には、電動モータ28を有するパワーユニット29が支持される。
【0013】
後部フレーム22は、パワーユニット29の後部上方で前部フレーム21における彎曲部21cの上端部から後下がりに延びるとともにパワーユニット29の後方では略水平に延出される左、右一対のリヤフォーク30…と、前部フレーム21におけるシートフレーム部21dの上端部および両リヤフォーク30…間に設けられる左、右一対のステー31…とを備え、両リヤフォーク30…間に後輪WR が軸支される。またシート25の後方側にはリヤキャリア34が配置されており、該リヤキャリア34は、前記ステー31…の上端から後方に延びる支持部材32…と、前記ステー31…の下端から上方に延びる支持部材33…とで固定的に支持される。
【0014】
両端にクランクペダル35,35をそれぞれ有するクランク軸36がパワーユニット29のケーシング37で回転自在に支承され、該クランク軸36から動力を伝達可能であるとともに前記電動モータ28からのアシスト力をも作用させ得る駆動スプロケット38と、後輪WR の車軸に設けられた被動スプロケット39とに、チェーンケース41で覆われるようにして無端状のチェーン40が巻掛けられる。
【0015】
電動モータ28の作動は、パワーユニット29の前方側で前部フレーム21の下部に固定的に支持されたコントローラ42で制御される。
【0016】
ヘッドパイプ21aにはブラケット43を介してフロントバスケット44が取付けられる。しかも該フロントバスケット44の背面部に配置されるバッテリ収納ケース45も前記ブラケット43に取付けられており、電動モータ28に電力を供給するためのバッテリ46がバッテリ収納ケース45に挿脱可能に収納される。
【0017】
ところで、前部フレーム21の大部分はカバー47で覆われており、該カバー47の上部に、バッテリ46からコントローラ42および電動モータ28に電力を供給するためのメインスイッチ48が配設される。しかもカバー47は、前部フレーム21を上方側から覆う上部カバー47aと、前部フレーム21を下方側から覆う下部カバー47bとが相互に結合されて成るものであり、上部カバー47aの上部に、メインスイッチ48を臨ませる開口部(図示せず)が設けられている。
【0018】
図2において、クランク軸36の右端部はケーシング37で回転自在に支持されている回転筒体50の内周に回転自在に支承されており、クランク軸36の左端部はケーシング37に回転自在に支承される。前記回転筒体50には、チェーン40が巻掛けられる駆動スプロケット38が結合される。
【0019】
クランクペダル35,35によってクランク軸36に入力される踏力は、動力伝達手段51を介して駆動スプロケット38に伝達される。またケーシング37には、電動モータ28が取付けられており、この電動モータ28の出力は、クランクペダル35,35による踏力をアシストすべく減速ギヤ列52を介して駆動スプロケット38に伝達される。
【0020】
動力伝達手段51は、クランク軸36に連結されるトーションバー53と、回転筒体50およびトーションバー53間に設けられる第1一方向クラッチ54とで構成される。
【0021】
クランク軸36には、その軸線に沿って延びるスリット55が設けられており、該スリット55に装着されたトーションバー53の一端に設けられた腕部53aがクランク軸36に相対回転不能に結合される。またトーションバー53の他端に設けられた腕部53bが、スリット55の左右内壁面との間に隙間を形成してスリット55に遊嵌されており、トーションバー53は、腕部53bが前記隙間分だけ遊動する範囲で捩れ変形することができる。
【0022】
第1一方向クラッチ54は、前記トーションバー53の他端の腕部53bと、回転筒体50の間に設けられるものであり、クランクペダル35,35を踏んでクランク軸36を正転させると、クランク軸36のトルクがトーションバー53、第1一方向クラッチ54および回転筒体50を介して駆動スプロケット38に伝達されるが、クランクペダル35,35を踏んでクランク軸36を逆転させたときには、第1一方向クラッチ54がスリップしてクランク軸36の逆転が許容される。
【0023】
クランクペダル35,35からクランク軸36に入力されるトルクはトルク検出手段56で検出されるものであり、該トルク検出手段56は、入力トルクに応じたトーションバー53の捩れをクランク軸36の軸方向に沿う変位に変換するトルク−変位変換機構57と、前記変位に応じた電気信号を出力するストロークセンサ58とを備え、トルク−変位変換機構57は、相対回転不能かつ軸方向相対移動可能としてクランク軸36の外周に支持されたスライダ59を備え、該スライダ59に設けられた凸状のカム面59aを、第1一方向クラッチ54におけるクラッチ内輪に設けられている凹状のカム面60に係合させることにより構成される。
【0024】
またクランク軸36の回転数を検出するためにクランク軸36の外周には歯部61が設けられており、この歯部61に対向してクランク軸回転センサ62がケーシング37内に固定的に配設される。而して該クランク軸回転センサ62は、歯部61を光学的もしくは磁気的に検出して検出パルスを出力するように構成される。
【0025】
電動モータ28の動力を駆動スプロケット38に伝達するための減速ギヤ列52は、電動モータ28のモータ軸63に固着された駆動ギヤ64と、ケーシング37で回転自在に支持されている第1アイドル軸65の一端に固着されて前記駆動ギヤ64に噛合される第1中間ギヤ66と、第1アイドル軸65に一体に設けられる第2中間ギヤ67と、第2中間ギヤ67に噛合される第3中間ギヤ68と、第3中間ギヤ68と同軸に配置されてケーシング37に回転自在に支承される第2アイドル軸69と、第3中間ギヤ68および第2アイドル軸69間に設けられる第2一方向クラッチ70と、第2アイドル軸69に一体に設けられる第4中間ギヤ71と、駆動スプロケット38が結合されている回転筒体50に一体に設けられるとともに第4中間ギヤ71に噛合される被動ギヤ72とを備える。
【0026】
電動モータ28は、そのモータ軸63をクランク軸36と平行にしてケーシング37に取付けられるものであり、第1および第2アイドル軸65,69は、クランク軸36およびモータ軸63と平行な軸線を有してケーシング37に回転自在に支承される。
【0027】
このような減速ギヤ列52では、電動モータ28の作動に伴なうトルクが減速されて駆動スプロケット38に伝達されるが、電動モータ28の作動が停止したときには、第2一方向クラッチ70の働きにより第2アイドル軸69の空転が許容され、クランクペダル35,35の踏力による駆動スプロケット38の回転が妨げられることはない。
【0028】
図3において、電動モータ28の作動はコントローラ42で制御されるものであり、該コントローラ42は、クランク軸回転センサ62、トルク検出手段56および押し力検出手段741 の検出値に基づいて電動モータ28の作動を制御する。
【0029】
押し力検出手段741 は、車体Bを人が押し歩くときの押し力を連続的に検出するものであり、図1で示すように、シート25の下方でシートポスト26に取付けられる。
【0030】
図4において、押し力検出手段741 は、車体Bを人が押し歩くときに左、右いずれか一方の手で押すためのレバー75と、手で押す方向とは逆方向にレバー75を付勢するばね76と、該ばね76のばね力に抗して前記レバー75が作動するときのストロークを検出するストロークセンサ77とを備える。シート25の下方でシートポスト26に設けられたブラケット78には、車体Bの前後方向に沿う軸線を有する支持筒79が固着される。一方、レバー75の前端には半径方向外方に張出した鍔部75aが一体に設けられており、該鍔部75aが支持筒79に摺動可能に嵌合され、レバー75を後方側に付勢するばね76が支持筒79内に収納される。しかも支持筒79の後端にはレバー75aの前端の鍔部75aに係合して該レバー75の後退限を規制する規制鍔部79aが設けられており、後退限位置に在るレバー75の後端がシート25の後端位置よりも距離Lだけ前方位置に在るように設定される。これは、リヤキャリア34上に搭載された荷物でレバー75が不所望に押されることがないようにするためである。
【0031】
ストロークセンサ77は、支持筒79に隣接してブラケット78に取付けられており、このストロークセンサ77の検出子77aには、レバー75に設けられている押圧部75bが接触せしめられる。而してストロークセンサ77としては、抵抗体を用いたポテンショや、導電性ゴムが変形するときの抵抗値変化によるもの等が用いられる。
【0032】
このような押し力検出手段741 によれば、レバー75を押す力に応じた該レバー75のストロークをストロークセンサ77で検出して出力することができ、ストロークセンサ77の検出値がコントローラ42に入力される。
【0033】
再び図3において、コントローラ42は、ペダル操作判断手段80と、乗車走行時モータ駆動制御手段81と、リレー駆動手段82と、押し歩き時モータ駆動制御手段83と、モータ駆動制限手段84と、第1切換手段85と、第2切換手段86と、リレースイッチ87aを備えるリレー87と、FET(電界効果トランジスタ)88とを備える。
【0034】
バッテリ46のプラス側端子は、メインスイッチ48およびリレースイッチ87aを介して電動モータ28のプラス側に接続されており、電動モータ28のマイナス側はFET88を介して接地される。而してメインスイッチ48およびリレースイッチ87aの導通状態で、かつFET88のスイッチング動作が制御されることにより、電動モータ28の作動が制御されることになる。
【0035】
第1および第2切換手段85は、リレー駆動手段82の出力により切換作動するものであり、第1切換手段85は、リレー駆動手段82の出力がローレベルであるときに乗車走行時モータ駆動制御手段81の出力をリレー87に導く第1の状態(図3の実線で示す状態)と、リレー駆動手段82の出力がハイレベルであるときに該リレー駆動手段82の出力をリレー87に導く第2の状態(図3の破線で示す状態)とを切換可能であり、また第2切換手段86は、リレー駆動手段82の出力がローレベルであるときにモータ駆動制限手段84の出力をFET88のゲートに導く第1の状態(図3の実線で示す状態)と、リレー駆動手段82の出力がハイレベルであるときに押し歩き時モータ駆動制御手段83の出力をFET88のゲートに導く第2の状態(図3の破線で示す状態)とを切換可能である。
【0036】
リレー駆動手段82は、押し力検出手段741 の検出値をリレー87を駆動するのに充分な値まで増幅するものであり、シート25上に人が乗車した状態での走行時あるいは自転車の停止時には、押し力検出手段741 で押し力が検出されていないことにより第1および第2切換手段85,86は第1の状態となっており、人が車体Bを押し歩くことにより押し力検出手段741 で押し力が検出されると第1および第2切換手段85,86が第2の状態に切換わることになる。
【0037】
モータ駆動制限手段84は、FET88のスイッチング作動を制御すべく乗車走行時モータ駆動制御手段81から出力されるモータ駆動信号をトルク検出手段56の検出値に応じて制限するものであり、トルク検出手段56の検出値が所定値以下であるときは、乗車走行時モータ駆動制御手段81から出力されるモータ駆動信号にかかわらずFET88を遮断する信号がモータ駆動制限手段84から出力される。
【0038】
ペダル操作判断手段80は、トルク検出手段56の検出値に基づいてクランクペダル35の踏込み操作がなされたか否かを判断し、クランクペダル35の踏込み操作がなされたと判断したときにはアシスト許可指令信号を乗車走行時モータ駆動制御手段81に与えることになる。また乗車走行時モータ駆動制御手段81は、ペダル操作判断手段80からアシスト許可指令信号が入力されたときにクランク軸回転センサ62およびトルク検出手段56の検出値、ならびにバッテリ46の電圧に基づいて電動モータの作動を制御してアシスト動力を得るためのモータ駆動信号を出力するとともに、アシスト動力を得るときにリレースイッチ87aを導通せしめるべくリレー87に与えるリレー駆動信号を出力するものである。さらに押し歩き時モータ駆動制御手段83は、クランク軸回転センサ62および押し力検出手段741 の検出値に基づき、車体Bを押し歩くときにアシスト動力を得るべく電動モータ28の作動を制御するためのモータ駆動信号を出力するものである。
【0039】
このようなペダル操作判断手段80、乗車走行時モータ駆動制御手段81および押し歩き時モータ駆動制御手段83は、マイクロコンピュータで構成されるものであり、図5および図6で示すフローチャートに従う処理が実行される。なお、図5および図6において、ステップS2,S4,S5,S9,S10はペダル操作判断手段80での処理であり、ステップS1,S6〜S8,S11,S12は乗車走行時モータ駆動制御手段81での処理であり、ステップS13〜S21は押し歩き時モータ駆動制御手段83での処理である。
【0040】
図5において、メインスイッチ48を導通操作した状態でのステップS1では、クランク軸回転センサ62の検出値に基づいてクランク軸回転速度を演算し、ステップS2ではトルク検出手段56の検出値に基づいて踏力増加量ΔTを演算する。
【0041】
ステップS3では押し歩き状態であるか否かを判断するものであり、押し力検出手段741 で押し力が検出されていないことに基づいて第1および第2切換手段85,86が第1の状態に在るとき、すなわち非押し歩き状態であるときには、ステップS4において、踏力増加量ΔTが設定値ΔTth以上であるか否かを判断する。而してΔT≧ΔTthであるときには、クランクペダル35の踏込み操作がなされているとしてステップS5においてアシスト許可指令信号がペダル操作判断手段80から乗車走行時モータ駆動制御手段81に入力されることになり、次のステップS6で、乗車走行時モータ駆動制御手段81から出力されるリレー駆動信号によりリレー87が作動してリレースイッチ87aが導通する。
【0042】
ステップS7では、バッテリ46の電圧と、基準電圧との差であるバッテリ偏差電圧ΔEに対応する係数αを、図7で示すように予め設定されているマップに基づいて発生する。この係数αは、バッテリ46の電圧変動に伴って電動モータ28に流れる電流が変化するのを回避するために設定されるものであり、ΔE<0ではΔEの絶対値が大きくなるのにつれて係数αが1を超えて次第に増大するように、またΔE>0ではΔEが増大するにつれて係数αが1>α>0の範囲で次第に減小するように設定されている。
【0043】
ステップS8では、クランク軸回転センサ62の検出値ならびにトルク検出手段56の検出値に基づいて予め設定されているマップもしくは演算式により電動モータ28の単位時間当たりの通電比率(デューティ比)を求めるとともに、その求めたデューティ比を前記係数αで補正し、補正後のデューティ比に対応してPWM変調されたモータ駆動信号を乗車走行時モータ駆動制御手段81から出力することになる。
【0044】
この乗車走行時モータ駆動制御手段81からのモータ駆動信号は、モータ駆動制限手段84に入力されるものであり、トルク検出手段56の検出値が所定値を超えるときには、乗車走行時モータ駆動制御手段81からそのまま出力されるモータ駆動信号によりFET88の導通・遮断が制御され、電動モータ28がデューティ制御されることになる。
【0045】
ステップS4で、ΔT<ΔTthであると判断したときには、ステップS9で所定の遅延時間が経過したか否かを判断する。この遅延時間は、クランクペダル35をゆっくりと漕いでいる状態でも踏力のピークからボトムまでの間で電動モータ28による動力アシストが停止しないように設定されるものであり、クランク軸回転速度に応じて変化するように設定されるものであってもよい。而してステップS9で遅延時間が経過していないと判断したときには、ステップS9からステップS5に進み、遅延時間が経過していると判断したときには、電動モータ28による動力アシストを停止すべく、ステップS10に進むことになる。
【0046】
ステップS10では、ペダル操作判断手段80からのアシスト許可指令信号の出力を停止し、ステップS11ではリレー87の動作を停止するための信号を乗車走行時モータ駆動制御手段81から出力し、さらにステップS12では、乗車走行時モータ駆動制御手段81からのモータ駆動信号の出力を停止することになる。
【0047】
ステップS3で、押し歩き状態であると確認したとき、すなわち第1および第2切換手段85,86が第2の状態(図3の破線で示す状態)に切換えられたときには、ステップS3から図6のステップS13に進むことになる。
【0048】
図6のステップS13〜S21は、押し歩き時モータ駆動制御手段83で実行される処理であり、ステップS13では、押し力検出手段741 の検出値を読込み、ステップS14では、押し力検出手段741 の検出値の変化量を演算し、次のステップS15では、前記検出値の変化量に対応した係数βを算出する。而して該係数βは、図8で示すように設定されており、変化量が小さい範囲では係数βが「1」に設定されるものの、マイナス側に変化量が大きくなると係数βはたとえば「0.5」に、プラス側に変化量が大きくなると係数βはたとえば「1.5」に設定されている。
【0049】
ステップS16では、押し力検出手段741 の検出値に基づいて、電動モータ28を駆動するための駆動信号を生成するものであり、押し力に応じた電動モータ28のデューティ比が図9で示すように予め定められている。この図9では、押し力の増大に応じてデューティ比が大きくなるように定められているが、押し力が或る値以上ではデューティ比が最大値たとえば30%一定となるように設定されている。而して車速およびアシストトルクは、図10で示すように押し力が大きくなるに応じて大となるデューティ比に基づいて定まるものであり、たとえば傾斜角が5度程度の路面を通行する際の最大車速がたとえば4km/hとなるように前記デューティ比の最大値(30%)が設定される。
【0050】
押し力に応じた電動モータ28のデューティ比を定めた後のステップS17では、バッテリ偏差電圧ΔE対応の係数αを、図7で示したマップに基づいて発生し、さらにステップS18では、ステップS16で定めたデューティ比を係数α,βで補正する。
【0051】
ステップS19では車速が目標車速V0以上であるか否かを判断する。この場合、車速はクランク軸回転速度に基づいて演算されるものであるが、目標車速V0は、図11で示すように、押し力に基づいて予め設定される。而して該目標車速V0は、押し力の増大に応じて次第に増大するが、押し力が或る値以上となると5km/h一定となるように設定されている。
【0052】
ステップS19で車速<V0であると判断したときには、ステップS20においてステップS18で補正したモータ駆動信号を押し歩き時モータ駆動制御手段83から出力し、車速≧V0であると判断したときには、ステップS21において押し歩き時モータ駆動制御手段83からのモータ駆動信号の出力を停止することになる。すなわち押し歩き時における電動モータ28からのアシスト動力は、目標車速V0以上となることがないように制御されることになる。
【0053】
次にこの第1参考例の作用について説明すると、人が車体Bを押して押し歩くときには、そのときの押し力を押し力検出手段741 で検出し、その押し力検出手段741 の検出値に応じて電動モータ28によるアシスト動力が制御されるので、上り坂の傾斜が大きい場合や、積載荷重が大きくて車体Bが重たい場合等に力のない人が車体Bを押しても、押し力に応じたアシスト動力を速やかに得ることが可能となる。また段差を乗り越えるときには、押し力が大きくなるのに応じて大きなアシスト動力を得ることができ、さらにゆっくりと走る程度に車体Bを押すようにしても、その押し力に応じてアシスト動力が得られることになる。
【0054】
また電動モータ28によるアシスト動力を制御するコントローラ42は、押し力検出手段741 の検出値に応じて電動モータ28のデューティ比を制御するので、図10で示したように、走行抵抗に応じて電動モータ28によるアシストトルクと、車速とが定まることになり、アシストトルクおよび車速を同時に制御できることになる。
【0055】
しかもコントローラ42は、押し力検出手段741 の検出値に応じた電動モータ28のアシスト動力を押し力検出手段741 の検出値の変化度合に応じて定まる係数βによって増減補正するようにしているので、押し力が変化する過渡状態では、その過渡状態に良好に追従して変化するアシスト動力を得ることが可能となる。
【0056】
さらに押し歩き時における電動モータ28からのアシスト動力は、車速が目標車速V0以上となることがないように制御されており、押し歩き時に必要以上に車速が増大することはない。
【0057】
ところで、押し歩き時に電動モータ28からのアシスト動力が目標車速V0以上の車速となることがないように制御されているときに、車速を検出する手段が故障したとき、すなわち、この参考例ではクランク軸回転センサ62の検出値に基づいて車速を演算するようにしているのでクランク軸回転センサ62が故障したときには、車速が目標車速V0に達したことが検出できず、目標車速V0を超えるまで電動モータ28の出力を増加させてしまう可能性がある。しかるに、電動モータ28のデューティ比が押し力に応じて定まっているので、図10で示したように、車速の増加に応じてアシストトルクは減小していくものであり、必要以上の車速となるまで電動モータ28の出力が増大することはない。また押し力検出手段741 が押し力を検出しているとき、もしくはトルク検出手段56がトルクを検出しているときに車速=0である状態が所定時間以上持続したときに車速を検出する手段が故障していると判断し、押し歩き時の電動モータ28によるアシストを停止するようにしてもよい。
【0058】
図12ないし図14は本発明の第2参考例を示すものであり、図12は押し力に応じた電動モータの出力トルクを示す図、図13は出力トルク、デューティ比および車速の関係を示す図、図14は車速、アシストトルク、押し力および走行抵抗の関係を示す図である。
【0059】
第1参考例では、図6で示すステップS16で、押し力に応じて電動モータ28のデューティ比を定めたが、この第2参考例では、ステップS16において、押し力に応じて電動モータ28の出力トルクを定める。すなわち押し力に応じた電動モータ28の出力トルクが図12で示すように予め定められており、この図12では、押し力の増大に応じて出力トルクが大きくなるように定められている。而して、出力トルクおよびデューティ比の関係は、図13で示すように、一定車速では出力トルクの増大に応じてデューティ比が増大するのであるが、車速の増大に応じて小さな出力トルクでデューティ比が大となるものであり、車速が最大速度たとえば4km/h以上となるときには、比較的小さな出力トルクでデューティ比が最大値たとえば30%になることになる。
【0060】
したがって車速、アシストトルクおよび押し力の関係は、図14で示すようになり、押し力に応じて電動モータ28のデューティ比を定めるようにした第1参考例の図10と図14とを比べると明確であるように、車速が小さい範囲では図14の斜線で示すように、デューティ比が30%に達することはなく、省エネルギーが図られることになる。すなわちゆるやかな坂道等では押し力が小さく、電動モータの出力トルクも小さくなるので、不必要な電力消費が抑えられることになる。
【0061】
図15は押し力検出手段の第1変形例を示すものであり、この押し力検出手段742 は、たとえばバーハンドル24の右端側に配設される。而してバーハンドル24の右端側には、グリップ90を握った右手で操作可能なブレーキレバー91を回動可能に支持する支持部材92が取付けられているが、押し力検出手段742 は、バーハンドル24に対して近接・離反する方向への回動を可能として前記支持部材92に支持されてバーハンドル24の後方側に配置されるレバー93と、該レバー93をバーハンドル24から離反する方向すなわち後方側に付勢するばね94と、レバー93のバーハンドル24に近接する方向すなわち前方への回動に応じて検出子77aが押し込まれるようにして前記支持部材92に取付けられるストロークセンサ77とで構成される。ばね94は、たとえば捩りばねであり、レバー93を支持部材92に回動可能に支持する支軸95を囲繞してレバー93および支持部材92間に設けられる。
【0062】
このような押し力検出手段742 によっても、車体Bの押し歩き時にたとえば右手でレバー93を押すことにより押し力を連続的に検出することができる。
【0063】
図16は押し力検出手段の第2変形例を示すものであり、この押し力検出手段743 は、図15の押し力検出手段742 と同様に、たとえばバーハンドル24に配設され、押しボタン96と、ストロークセンサ77と、ばね97とで構成される。
【0064】
前記バーハンドル24には、車体Bの前後方向に延びるとともに後端に開口部98aを有する円筒状のハウジング98が取付けられており、検出子77aを後方側に配置したストロークセンサ77がハウジング98内の前部に収納される。また押しボタン96は、ハウジング98における開口部98aの周縁部内面に係合し得る鍔部96aを前端に有し、前記検出子77aに前端を接触させるべく前記開口部98aに挿入されるものであり、ストロークセンサ77および押しボタン96間に、押しボタン96を後方側に付勢するばね97が縮設される。
【0065】
このような押し力検出手段743 によっても、車体Bの押し歩き時に押しボタン96を押すことにより押し力を連続的に検出することができる。
【0066】
図17は、押し力検出手段の第3変形例を示すものであり、該押し力検出手段744 は、図15の押し力検出手段742 と同様に、たとえばバーハンドル24に配設され、押しボタン100と、該押しボタン100とともに作動する可動接点101と、該可動接点101に常時導通する共通固定接点102と、可動接点101を介して共通固定接点102に導通可能な第1および第2個別固定接点103,104と、ばね105とで構成され、車体Bの押し歩き時に押し力を段階的たとえば2段階で検出することができるように構成される。
【0067】
前記バーハンドル24には、車体Bの前後方向に延びるとともに後端に開口部106aを有する円筒状のハウジング106が取付けられ、該ハウジング106内には、ハウジング106の軸線と同軸のガイド孔107aを中心部に有するガイド板107が固定される。押しボタン100は、開口部106aの周縁部内面に係合し得る鍔部100aと、ガイド板107のガイド孔107aに摺動可能に嵌合される軸部100bを一体に有して、開口部106aからハウジング106に挿入されるものであり、ばね105は、押しボタン100の後端をハウジング106から後方側に突出させる方向のばね力を発揮してガイド板107および押しボタン100間に設けられる。
【0068】
可動接点101は、押しボタン100の軸部100bに、該軸部100bの軸線方向に比較的長く延びて固着されるものであり、該可動接点101の長手方向に間隔をあけた2箇所には半球状に彎曲して突出した第1および第2接触部101a,101bが一体に形成される。
【0069】
一方、共通固定接点102は、可動接点100の両接触部101a,101bのうちガイド板107に近い方に配置されている第1接触部101aに常時接触するようにしてハウジング106内に固定配置される。また第1個別固定接点103は、押しボタン100が後退限位置にある状態(図17で示す状態)からばね105のばね力に抗して押しボタン100が押し込まれることによって可動接点100の第2接触部101bに接触するようにしてハウジング106内に固定配置され、第2個別固定接点104は、第2接触部101bが第1個別固定接点103に接触している状態からさらに押しボタン100を押込むことにより第2接触部101bに接触するようにしてハウジング106内に固定配置される。
【0070】
このような押し力検出手段744 によれば、車体Bの押し歩き時に押しボタン100を押すことにより、可動接点101を介して共通接点102に第1個別固定接点103を導通せしめる第1の段階と、可動接点101を介して共通接点102に第2個別固定接点104を導通せしめる第2の段階との2段階で押し力を段階的に検出することが可能である。
【0071】
図18ないし図25は本発明の施例を示すものであり、図18は電動補助自転車の側面図、図19は傾斜角検出手段の縦断面図、図20は図19の20−20線断面図、図21はコントローラの構成を示す図、図22は図6は押し歩き時モータ駆動制御手段での処理を示すフローチャート、図23は傾斜角に応じたデューティ比を示す図、図24は荷重に応じたデューティ比を示す図、図25は傾斜角および荷重に応じたデューティ比の設定マップを示す図である。
【0072】
先ず図18において、電動補助自転車におけるバーハンドル24のたとえば左側には、車体Bを押し歩くときに操作するための押しボタン式の押し歩きスイッチ110が取付けられており、フロントバスケット44内の底部にはフロントバスケット44内に積載される荷物の荷重を検出するための荷重検出手段1111 が取付けられ、リヤキャリア34上にはリヤキャリア34に搭載される荷物の荷重を検出するための荷重検出手段1112 が取付けられる。さらに電動補助自転車の車体Bの前部、たとえば前部フレーム21におけるメインフレーム部21bには、路面の傾斜角を検出するための傾斜角検出手段112が取付けられる。
【0073】
図19および図20において、傾斜角検出手段112は、円形の横断面を有して前記前部フレーム21に取付けられる固定のハウジング114と、車体Bの幅方向に沿う軸線を有してハウジング114に固定される支軸115と、重錘116を一体に有して前記支軸115で回動可能に支持される可動部材117と、該可動部材117に対向してハウジング114内に固定される支持板118と、支軸115の軸線を中心とする円弧状にして支持板118の可動部材117への対向面に設けられる帯状の導体119と、支軸115の軸線を中心とする円弧状にして支持板118の可動部材117への対向面に設けられる帯状の抵抗体120と、導体119および抵抗体120に摺接するようにして可動部材117に固定されるブラシ121とを備え、抵抗体120の両端はバッテリ46の両端に接続され、導体119の一端および接地間に電圧検出部122が設けられる。
【0074】
このような傾斜角検出手段112によれば、可動部材117が、その重錘116の働きにより車体Bが坂道等で傾斜しても重錘116が支軸115の下方位置に在る姿勢を保つのに対して、支軸115の軸線まわりでの支持板118すなわち抵抗体120の可動部材117に対する相対位置が前記傾斜に応じて変化することになり、ブラシ121の抵抗体120への接触位置が変化するのに伴って電圧検出部122での検出電圧が変化することになる。すなわち車体Bの路面に応じた傾斜角が傾斜角検出手段112で検出されることになる。
【0075】
図21において、ペダル操作判断手段80と、乗車走行時モータ駆動制御手段81と、リレー駆動手段82と、押し歩き時モータ駆動制御手段83と、モータ駆動制限手段84と、第1切換手段85と、第2切換手段86と、リレースイッチ87aを備えるリレー87と、FET88とを備えるコントローラ42には、クランク軸回転センサ62、トルク検出手段56、押し歩きスイッチ110、荷重検出手段1111 ,1112 および傾斜角検出手段112の検出値が入力される。
【0076】
リレー駆動手段82は、押し歩きスイッチ110が導通したときにリレー87を駆動せしめるものであり、シート25上に人が乗車した状態での走行時あるいは自転車の停止時には、押し歩きスイッチ110が押されていないときには第1および第2切換手段85,86は第1の状態となっており、押し歩きスイッチ110が押されたときには第1および第2切換手段85,86が第2の状態に切換わる。
【0077】
押し歩き時モータ駆動制御手段83は、クランク軸回転センサ62、荷重検出手段1111 ,1112 および傾斜角検出手段112の検出値に基づき、車体Bを押し歩くときにアシスト動力を得るべく電動モータ28の作動を制御するためのモータ駆動信号を出力するものである。
【0078】
而してペダル操作判断手段80での処理および乗車走行時モータ駆動制御手段81での処理は、上述の第1参考例における図5で示した処理と同一の処理が行なわれ、図5のステップS3において押し歩き状態であると判断したとき、すなわち押し歩きスイッチ110が押されているときには、上述の第1参考例の図6で示した処理に代えて、図22で示す処理が押し歩き時モータ駆動制御手段83で実行される。
【0079】
図22のステップS22では、傾斜角検出手段112の検出値を読込み、ステップS23では、荷重検出手段1111 ,1112 の検出値を読込むとともに両検出値を加算し、さらにステップS24では、傾斜角および荷重に応じて電動モータ28のデューティ比を定めるようにしてモータ駆動信号を生成する。
【0080】
この際、傾斜角検出手段112の検出値に応じた電動モータ28のデューティ比は、図23で示すように、たとえば傾斜角12度でデューティ比が30%となるように設定され、また両荷重検出手段1111 ,1112 の検出値の加算値に応じた電動モータ28のデューティ比は、図24で示すように、たとえば15kgfの荷重でデューティ比が30%となるように設定されるものであり、図23および図24を纏めることにより、図25で示すように、傾斜角および荷重に応じたデューティ比が三次元のマップ上に設定されている。
【0081】
ステップS24でモータ駆動信号を生成した後には、ステップS25においてバッテリ偏差電圧ΔE対応の係数αを発生し、さらにステップS26では、ステップS24で定めたデューティ比を係数αで補正する。
【0082】
ステップS27では車速が目標車速V0以上であるか否かを判断し、車速<V0であると判断したときには、ステップS28においてステップS24で補正したモータ駆動信号を押し歩き時モータ駆動制御手段83から出力し、車速≧V0であると判断したときには、ステップS29において押し歩き時モータ駆動制御手段83からのモータ駆動信号の出力を停止することになる。
【0083】
この施例によれば、押し歩きスイッチ110を操作した押し歩き時には、路面の傾斜角および積載荷重に応じて電動モータ28によるアシスト動力が制御されるので、上り坂の傾斜が大きい場合や、積載荷重が大きくて車体Bが重たい場合等に力のない人が車体Bを押しても、電動モータ28によるアシスト動力を速やかに得ることが可能である。
【0084】
上記施例では、フロントバスケット44およびリヤキャリア34のいずれにも荷重検出手段1111 ,1112 が設けられていたが、いずれか一方だけに設けられていてもよい
【0085】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0086】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、押し歩きスイッチを操作した押し歩き時には、路面の傾斜角および積載荷重応じて電動モータによるアシスト動力を制御するようにし、上り坂の傾斜が大きい場合や、積載荷重が大きくて車体が重たい場合等に力のない人が車体を押しても、必要なアシスト動力を速やかに得ることが可能であり、どのように車体を押していてもアシスト動力を得ることができる。
【0087】
さらに請求項記載の発明によれば、押し歩き時に必要以上に車速が増大することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1参考例の電動補助自転車の側面図
【図2】 パワーユニットの模式構造図
【図3】 コントローラの構成を示す図
【図4】 押し力検出手段の構成を示すための図1の4部拡大断面図
【図5】 ペダル操作判断手段及び乗車走行時モータ駆動制御手段での処理を示すフローチャート
【図6】 押し歩き時モータ駆動制御手段での処理を示すフローチャート
【図7】 バッテリ偏差電圧対応の係数を示す図
【図8】 押し力検出値変化量対応の係数を示す図
【図9】 押し力に応じたデューティ比を示す図
【図10】 車速、アシストトルク、デューティ比および走行抵抗の関係を示す図
【図11】 押し力に応じた目標車速を示す図
【図12】 第2参考例での押し力に応じた電動モータの出力トルクを示す図
【図13】 出力トルク、デューティ比および車速の関係を示す図
【図14】 車速、アシストトルク、押し力および走行抵抗の関係を示す図
【図15】 押し力検出手段の第1変形例を示す断面図
【図16】 押し力検出手段の第2変形例を示す断面図
【図17】 押し力検出手段の第3変形例を示す断面図
【図18】 本発明の実施例の電動補助自転車の側面図
【図19】 傾斜角検出手段の縦断面図
【図20】 図19の20−20線断面図
【図21】 コントローラの構成を示す図
【図22】 押し歩き時モータ駆動制御手段での処理を示すフローチャート
【図23】 傾斜角に応じたデューティ比を示す図
【図24】 荷重に応じたデューティ比を示す図
【図25】 傾斜角および荷重に応じたデューティ比の設定マップを示す図
【符号の説明】
28・・・電動モータ
34・・・リヤキャリア
35・・・クランクペダル
42・・・コントローラ
44・・・フロントバスケット
741 ,742 ,743 ,744 ・・・押し力検出手段
110・・・押し歩きスイッチ
1111 ,1112 ・・・荷重検出手段
112・・・傾斜角検出手段
B・・・・車体

Claims (3)

  1. クランクペダル(35)による踏力をアシストする電動モータ(28)が車体(B)に搭載される電動補助自転車において、
    車体(B)を人が押し歩くときに操作する押し歩きスイッチ(110)と、路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段(112)と、車体(B)の積載荷重を検出する荷重検出手段(111 1 ,111 2 )と、前記押し歩きスイッチ(110)の操作時に前記傾斜角検出手段(112)および前記荷重検出手段(111 1 ,111 2 )の両方の検出値に基づいて電動モータ(28)によるアシスト動力を制御するコントローラ(42)とを備えることを特徴とする電動補助自転車
  2. 前記荷重検出手段(111 1 ,111 2 )がフロントバスケット(44)およびリヤキャリア(34)にそれぞれ設けられることを特徴とする、請求項1記載の電動補助自転車
  3. 前記コントローラ(42)は、車速が設定値以上であるときに電動モータ(28)による動力アシストを停止することを特徴とする、請求項1または記載の電動補助自転車
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