JP6226120B2 - 電動アシスト自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、ペダルからの踏力による人力駆動力に、モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である電動アシスト自転車に関するものである。
バッテリなどの蓄電器から給電されるモータを有し、ペダルに加えられる踏力からなる人力駆動力をトルクセンサにより検出し、人力駆動力に対応したモータの補助駆動力(アシスト力)を加えることで、上り坂等でも楽に走行できる電動アシスト自転車は既に知られている。
この電動アシスト自転車において、モータなどが内蔵されたモータ駆動ユニットを、クランク軸が設けられている箇所に配設したものがある。このような配置構成の電動アシスト自転車は、重量が比較的大きいモータ駆動ユニットが、電動アシスト自転車の前後方向中央(すなわち、前輪と後輪との間の中間)の低い位置に配置される。したがって、この配置構成の電動アシスト自転車は、モータが前輪のハブや後輪のハブに内蔵されているものと比較して、前輪や後輪を持ち上げ易くて、走行路に段差があっても容易に乗り越えることができるなど、車体の取り回しがよく、また、走行安定性も良好である。
この種の電動アシスト自転車に設けられるモータ駆動ユニットとしては、大別して、図10に示すように、クランク軸101の一端部近傍箇所に配設された人力駆動力出力輪体としての駆動スプロケット(前スプロケットや大ギヤとも称せられる)102とは別に、モータからの補助駆動力を出力する補助駆動力出力スプロケット103を備えた、いわゆる二軸式とも称せられるモータ駆動ユニット100と、図11、図12に示すように、踏力による人力駆動力とモータによる補助駆動力とがモータ駆動ユニット200の内部で合成され、合成された合力が駆動スプロケット201から出力されるいわゆる一軸式とも称せられるモータ駆動ユニット200と、がある。
前記二軸式のモータ駆動ユニット100は、例えば特許文献1等に開示されており、図10に示すように、補助駆動力出力スプロケット103が、モータ駆動ユニット100における駆動スプロケット102よりも後方の箇所から、モータ駆動ユニット100のユニットケース104より外側に突出された状態で配設されている。そして、人力駆動力が出力される駆動スプロケット102と補助駆動力が出力される補助駆動力出力スプロケット103とのそれぞれが、無端状駆動力伝達体としてのチェーン105に噛み合わされており、チェーン105によって人力駆動力と補助駆動力が合成されて後輪側に伝達される。
補助駆動力出力スプロケット103のさらに後方には、補助駆動力出力スプロケット103に噛み合った後のチェーン105に噛み合って下方に案内するテンショナ装置(ガイド装置とも称せられる)106が配設されている。そして、このテンショナ装置106に設けられたテンションスプロケット107により、補助駆動力出力スプロケット103に噛み合うチェーン105の巻き角度を増加させている。
一方、いわゆる一軸式のモータ駆動ユニット200は、例えば特許文献2等に開示されており、図11、図12に示すように、ペダルからの人力駆動力が伝達されるクランク軸202の外周に、セレーション結合などにより前記人力駆動力が伝達される筒状の人力伝達体203と、この人力伝達体203を介して伝達された人力駆動力とモータ204からの補助駆動力とが合成される合力体205とを配設している。そして、人力伝達体203からの人力駆動力が一方向クラッチ206を介して合力体205に伝達されるよう構成している。また、合力体205の一端部には、モータ204からの補助駆動力が減速機構207を介して伝達される大径歯車部205aが形成され、合力体205の他端部には、無端状駆動力伝達体としてのチェーン208に噛み合わされる駆動力出力輪体としての駆動スプロケット201が取り付けられている。そして、合力体205において合成された合力が駆動スプロケット201からチェーン208を介して後輪側に伝達される。
図11、図12に示すように、一軸式のモータ駆動ユニット200はチェーン208に駆動スプロケット201だけを噛み合わせて、人力駆動力と補助駆動力とを合成した合力をチェーン208に伝達する方式である。これに対して、二軸式のモータ駆動ユニット100は、図10に示すように、チェーン105に、人力駆動力を伝達する駆動スプロケット102と、補助駆動力を伝達する補助駆動力出力スプロケット103と、さらに、テンションスプロケット107とを噛み合わせる必要がある。
このため、一軸式のモータ駆動ユニット200は、モータ204や減速機構207などの配置を工夫することで、モータ駆動ユニット200の側面視した状態での面積(横方向からの投影面積)を、二軸式のモータ駆動ユニット100の面積よりも小さくできる(コンパクト化できる)利点がある。また、いわゆるフロント変速機を装着しようとした場合に、一軸式のモータ駆動ユニット200は、駆動スプロケット201を多段にすることで容易に装着することができる。一方、二軸式のモータ駆動ユニット100は、チェーン105に駆動スプロケット102と補助駆動力出力スプロケット103とテンションスプロケット107とを噛み合わせる必要があるので、フロント変速機を装着することは困難である。さらに、一軸式のモータ駆動ユニット200は、テンションスプロケット107などのテンショナ装置106を設けなくて済む利点もある。
このような利点を有する一軸式のモータ駆動ユニット200において、クランク軸202からの人力駆動力が伝達される人力伝達体203の外周面とその対向部分に、人力駆動力を検出する磁歪式のトルクセンサ209が設けられているものがある。すなわち、人力伝達体203の外周面に磁歪発生部209bが形成されているとともに、この磁歪発生部209bに対向するように、磁歪発生部209bに対して非接触の状態で、磁歪発生部209bでの磁気の変動を検出するコイル209aが配設されている。そして、左右のペダルを踏み込んだ際にクランク軸202が踏力(人力駆動力)により捩れるため、クランク軸202からの人力駆動力が伝達される人力伝達体203の捩れ状態を、前記トルクセンサ209により検出している。
ここで、電動アシスト自転車のモータ駆動ユニットにおいては、例えば特許文献3に開示されているように、トルク(人力駆動力)を機械的に検出する構造のものもある。しかし、このような構造のものでは、トルクを検出する箇所で部品同士が互いに当接するなどして機械的な抵抗を生じるため、電池の出力用残量がなくなって補助駆動力を付加できなくなった場合などに、搭乗者に対する負担が大きくなる。
これに対して、図12に示すような磁歪式のトルクセンサ209によりトルク(人力駆動力)を検出するモータ駆動ユニット200では、トルク(人力駆動力)を検出するコイル209aが磁歪発生部209bに対して非接触状態で配設されている。したがって、電池の出力用残量がなくなって補助駆動力を付加できなくなった場合でも、搭乗者に対する負担が殆どない利点がある。
また、前記モータ駆動ユニット200では、磁歪発生部209bが、クランク軸202とは別体の人力伝達体203に形成されているため、以下の利点もある。
すなわち、クランク軸202の両端部には、回転方向に対するトルク(人力駆動力)だけでなく、ペダルを介して搭乗者の足から体重の一部が下方に加えられてクランク軸202を湾曲させようとする曲げ応力が作用する。したがって、クランク軸202に磁歪発生部209bを形成すると、この曲げ応力が、トルク(人力駆動力)を検出する際の外乱要因やノイズとなってトルクの検出能力が低下するおそれがある。また、クランク軸202は、大きな曲げ応力に対しても十分対応できるような材料を選定しなければならないため、材料が極めて限定されてしまい、場合によっては、トルクの検出能力が低いものを用いざるを得ない場合がある。
これに対して、図12に示すモータ駆動ユニット200では、磁歪発生部209bが、クランク軸202とは別体の人力伝達体203に形成されているため、曲げ応力が、クランク軸202よりも作用し難く、クランク軸202に磁歪発生部209bを形成する場合と比較して、トルクの検出能力を向上させることができる。また、人力伝達体203としてその外周面に磁歪発生部209bを形成するに適した材料を用いることができるので、これによっても、トルクの検出能力を向上させることができる。
また、モータ駆動ユニット200では、人力伝達体203の端部と合力体205の大径歯車部205aとの間に、補助駆動力切断用の一方向クラッチ206が配設されている。ここで、この補助駆動力切断用の一方向クラッチ206は、以下の理由で設けられている。すなわち、この種の電動アシスト自転車では、搭乗者がペダルを漕ぐことを止めても、しばらくの間だけ、モータ204が回転し続けるように制御する場合(いわゆる遅れ制御を行う場合)があり、この場合には、一方向クラッチ206が設けられていないと、モータ204からの補助駆動力がクランク軸202に伝達されて、ペダルが勝手に回転し続けようとする。したがって、このような力が、クランク軸202やペダルに作用しないように、一方向クラッチ206により、モータ204からの補助駆動力を切断させている。
ところで、このように、磁歪式のトルクセンサ209を備えたモータ駆動ユニット200において、クランク軸202などの回転を検出する回転検出器210(図12参照)が設けられているものがある。このモータ駆動ユニット200では、永久磁石とコイルを備えたいわゆるピックアップセンサ(磁気センサ)からなる回転検出器210が、ユニットケース211における合力体205の大径歯車部205aの歯部に臨む近接位置に配設されている。合力体205は、搭乗者がペダルを漕ぐことを止めた時(ペダル停止時)や、前記遅れ制御によりモータ204が回転された時(遅れ制御時)を除き、クランク軸202や人力伝達体203と同じように一体的に回転する。したがって、前記回転検出器210により、ペダル停止時や遅れ制御時を除いて、クランク軸202の回転を検出することができ、ペダルの踏み込み状態などを推測できる。
特開2009−208710号公報 特開平10−250673号公報 特開平10−81292号公報
しかしながら、上記のように、合力体205の大径歯車部205aに臨むように回転検出器210を配設している構造では、以下のような課題がある。
まず、ペダル停止時や遅れ制御時などには、人力伝達体203に対して補助駆動力切断用の一方向クラッチ206を介して連結されている合力体205と、クランク軸202や人力伝達体203との回転状態が異なるため、回転検出器210で検知した合力体205の回転状態の情報が、クランク軸202の回転状態とは必ずしも一致しない。
補助駆動力切断用の一方向クラッチ206が人力伝達体203と合力体205との間に接触した状態で配設されており、一方向クラッチ206の切換動作時の振動やカム部の噛み合い動作や乗越え動作時の振動が、トルクセンサ209が設けられている人力伝達体203に直接伝達するため、トルク検出時のノイズとなって、トルクの検出能力が低下するおそれがある。また、一方向クラッチ206の振動が合力体205にも直接伝達するため、合力体205の回転を検出する際のノイズとなって、回転検出能力も低下するおそれがある。
回転検出器210が臨んで配設される合力体205の大径歯車部205aの歯部にはグリスが塗られており、合力体205の大径歯車部205aが金属である場合には、摩耗した金属粉がグリスとともに回転検出器210に付着する恐れがあり、これによっても回転検出器210の検出能力が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するもので、クランク軸とともに一体的に回転する人力伝達体の回転を常に良好に検出することができ、かつ、トルクも良好に検出することできる一軸式のモータ駆動ユニットを備えた電動アシスト自転車を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、モータを備えたモータ駆動ユニットが前輪と後輪との間の中間位置に配設され、ペダルからの踏力による人力駆動力に、前記モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である電動アシスト自転車であって、クランク軸の外周に、前記人力駆動力が伝達されて、前記人力駆動力を検出するためのトルクセンサの磁歪発生部が形成された筒状の人力伝達体が配設され、前記クランク軸の外周に、前記人力伝達体を介して伝達された人力駆動力とモータからの補助駆動力とが合成される合力体が配設され、前記合力体により人力駆動力と補助駆動力とが合成されてなる合力が、クランク軸と同軸心の駆動力出力輪体と、この駆動力出力輪体に掛け渡された無端状駆動力伝達体とを介して、後輪に伝達されるよう構成され、クランク軸の外周に、前記人力伝達体に係合された中間筒体が設けられ、前記中間筒体と前記合力体との間に、一方向クラッチが配設され、前記人力伝達体の回転を検出するための回転被検出体が前記人力伝達体に取り付けられ、トルクセンサのコイルを組み付けたコイル組付体が、前記人力伝達体に対して回転自在でかつ前記人力伝達体の周方向ならびに軸心に沿う方向に対して位置規制された状態で、前記人力伝達体の外周から覆うように配設され、前記回転被検出体の回転を検出する回転検出器が、前記コイル組付体に取り付けられていることを特徴とする。
この構成により、場合によっては一体的には回転しない合力体の回転を回転検出器により検出するのではなくて、クランク軸と常に一体的に回転する人力伝達体の回転を回転検出器により検出するよう構成したので、回転検出器で検知した回転状態の情報が、クランク軸の回転状態と必ず一致する。また、一方向クラッチを中間筒体と合力体との間に配設することにより、一方向クラッチが人力伝達体に直接には接触しないので、一方向クラッチの切換動作時の振動やカム部の噛み合い動作や乗越え動作時の振動が、トルクセンサの磁歪発生部や回転被検出体が設けられている人力伝達体に直接には伝達せず、トルクの検出能力や人力伝達体の回転を検出する能力が低下することを防止できる。また、合力体から離れた位置に回転被検出体や回転検出器を配設することが可能であるので、合力体の歯部にグリスが塗られている場合でも、前記グリスによる悪影響を受け難い。
また、トルクセンサのコイルを組み付けたコイル組付体を、前記人力伝達体に対して回転自在でかつ前記人力伝達体の周方向ならびに軸心に沿う方向に対して位置規制された状態で、前記人力伝達体の外周から覆うように配設し、前記コイル組付体に、前記回転検出器を取り付けているので、回転検出器をコイル組付体に取り付けてユニット化した後に、前記コイル組付体を人力伝達体の磁歪発生部に臨むように配設するだけで済み、前記回転検出器を個別に配設する手間を省くことができる。
また、補助駆動力の伝達経路に、減速用歯車部とこの減速用歯車部を支持する減速用歯車支持軸とを有する減速機構を配設し、減速用歯車部と前記減速用歯車支持軸との間に、人力駆動力をモータ側に伝達しない人力駆動力切断用の一方向クラッチを配設してもよい。
本発明によれば、前記人力伝達体に係合された中間筒体と、人力駆動力と補助駆動力とが合成される前記合力体との間に、一方向クラッチを配設し、前記人力伝達体に取り付けた回転被検出体の回転を回転検出器により検出することにより、前記人力伝達体や前記クランク軸の回転状態を常に良好に検出できる。また、一方向クラッチの切換動作時の振動やカム部の噛み合い動作や乗越え動作時の振動が、トルクセンサの磁歪発生部や回転被検出体が設けられている人力伝達体に直接には伝達せず、トルクの検出能力や人力伝達体の回転を検出する能力が低下することを防止できるので、トルクや回転状態を検出する信頼性が向上する。また、合力体から離れた位置に回転被検出体や回転検出器を配設することが可能であるので、合力体の歯部にグリスが塗られている場合でも、前記グリスによる悪影響を回転被検出体や回転検出器が受け難く、これによっても、回転被検出体の回転を回転検出器により良好に検出することができて、信頼性が向上する。
また、トルクセンサのコイルを組み付けたコイル組付体に、回転検出器を取り付けることにより、コイル組付体と回転検出器とをユニット化して、コイル組付体および回転検出器の組付作業の手間を省くことができて、作業能率が向上する。
また、人力伝達体の外周面に、非磁性部を介して磁石を周方向に対して複数設けることにより、人力伝達体、ひいてはクランク軸の回転状態を磁気センサにより良好に検出することができる。なお、回転検出器として光センサを用いてもよい。
本発明の実施の形態に係る電動アシスト自転車の全体側面図 同電動アシスト自転車の部分切欠側面図 (a)および(b)は、同電動アシスト自転車のモータ駆動ユニットの右側面図および左側面図(駆動スプロケット13は省いている) 同モータ駆動ユニットの平面横断面図 同モータ駆動ユニットの要部拡大平面横断面図 (a)および(b)は、それぞれ同モータ駆動ユニットの回転検出器および回転体の側面図 同電動アシスト自転車における変形例のモータ駆動ユニットの要部拡大平面横断面図 同電動アシスト自転車における他の変形例のモータ駆動ユニットの要部拡大平面横断面図 同他の変形例のモータ駆動ユニットの回転検出器および回転体の側面図 従来の電動アシスト自転車の側面図 同従来の電動アシスト自転車におけるモータ駆動ユニットの平面断面図 同従来の電動アシスト自転車におけるモータ駆動ユニットの要部平面断面図
以下、本発明の実施の形態に係る電動アシスト自転車について図面に基づき説明する。なお、以下の説明における左右方向および前後方向とは、進行方向に向って当該電動アシスト自転車1に搭乗した状態での方向を言う。また、この発明の構成が以下で述べる構成に限定されるものではない。
図1、図2における1は本発明の実施の形態に係る電動アシスト自転車である。図1、図2などに示すように、この電動アシスト自転車1は、ヘッドパイプ2a、前フォーク2b、メインパイプ2c、立パイプ2d、チェーンステー2e、シートステー2fなどからなる金属製のフレーム2と、前フォーク2bの下端に回転自在に取り付けられた前輪3と、チェーンステー2eの後端に回転自在に取り付けられた後輪4と、前輪3の向きを変更するハンドル5と、サドル6と、踏力からなる人力駆動力がかけられるクランク7およびペダル8と、補助駆動力(アシスト力)を発生させる駆動源としての電動のモータ21(図4参照)およびこのモータ21を含めた各種の電気的制御を行う制御部24(図4参照)などが設けられたモータ駆動ユニット20と、モータ21に駆動用の電力を供給する二次電池からなるバッテリ12と、ハンドル5などに取り付けられて、搭乗者などが操作可能な手元操作部(図示せず)と、クランク軸7aと同軸心で一体的に回転するように取り付けられ、人力駆動力および補助駆動力が合わされた合力を出力する駆動力出力輪体としての駆動スプロケット(前スプロケット、クランクスプロケットや前ギヤとも称せられる)13と、後輪4のハブ(後ハブとも称する)9に取り付けられた後部輪体としての後スプロケット(後ギヤとも称せられることがある)14と、駆動スプロケット13と後スプロケット14とにわたって回転可能な状態で無端状に巻回された無端状駆動力伝達体としてのチェーン15と、チェーン15などを側方から覆うチェーンカバー17と、などを備えている。なお、バッテリ12は蓄電器の一例であり、二次電池が好適であるが、蓄電器の他の例としてはキャパシタなどであってもよい。なお、クランク7は左右にそれぞれ設けられるクランクアーム7bと、左右のクランクアーム7b同士を連結するクランク軸7aとからなる。
図1、図2に示すように、この電動アシスト自転車1においても、モータ駆動ユニット20が、クランク軸7aの略後方など、前輪3と後輪4との間の中間位置(より詳しくは中間位置の下部)に配置されている。そして、このような配置構成にすることで、重量が比較的大きいモータ駆動ユニット20が、電動アシスト自転車1の前後方向中央に配置されるため、前輪3や後輪4を持ち上げ易くて、走行路に段差があっても容易に乗り越えることができるなど、電動アシスト自転車1の車体(フレーム2など)の取り回しがよく、また、走行安定性も良好となる。
図3(a)および(b)はモータ駆動ユニット20の右側面図および左側面図(駆動スプロケット13は省いている)、図4および図5は、同モータ駆動ユニット20の平面横断面図および要部拡大平面横断面図である。
図3(a),(b)、図4などに示すように、モータ駆動ユニット20は、モータケース22a、左側ケース22b、右側ケース22cからなるユニットケース22により外殻部などが構成され、モータ駆動ユニット20の前部をクランク軸7aが左右に貫通している。また、クランク軸7aの外周に、クランク軸7aからの人力駆動力が伝達される略筒状の人力伝達体28と、人力伝達体28からの人力駆動力が伝達される中間筒体23と、中間筒体23からの人力駆動力が一方向クラッチ(補助駆動力切断用の一方向クラッチ)30を介して伝達され、かつ人力伝達体28などを介して伝達された人力駆動力とモータ21からの補助駆動力とを合成する合力体として機能する合力体29とが配設されている。さらに、ユニットケース22の前後方向中央部に、減速用歯車36などを有する減速機構25が配設され、ユニットケース22内の後部左側にモータ21が配設され、ユニットケース22内の後部右側に、各種の電気的制御を行う電子部品が設けられた制御用プリント基板24aや各種情報の記憶部などを有する制御部24が配設されている。
詳しくは、図4、図5に示すように、クランク軸7aが、モータ駆動ユニット20の前部を左右に貫通した状態で軸受26、27により回転自在に配設され、このクランク軸7aにおける左側寄り部分の外周に、セレーション部(またはスプライン部)7cを介して、筒状の人力伝達体28が一体的に回転する状態で嵌め込まれている。なお、人力伝達体28の内周におけるクランク軸7aのセレーション部(またはスプライン部)7cに対応する箇所にもセレーション部(またはスプライン部)28bが形成されてクランク軸7aのセレーション部(またはスプライン部)7cと噛み合っている。
人力伝達体28の外周表面には、磁気異方性を付与した磁歪発生部31bが形成されているとともに、その外周に一定の隙間(空間)を介してコイル31aが配設され、これらの磁歪発生部31bおよびコイル31aにより磁歪式のトルクセンサ(人力検知部)31が構成されている。なお、この実施の形態では、トルクセンサ31のコイル31aを組み付けたコイル組付体31cが、人力伝達体28に対して回転自在でかつ人力伝達体28の周方向ならびに軸心に沿う方向に対して位置規制された状態で、人力伝達体28の外周から覆うように配設されている。より具体的には、コイル組付体31cが、磁歪発生部31bに対して回転自在な状態で外嵌され、コイル組付体31cに取り付けられたコイル出力端子部(図示せず)が、ユニットケース22(左側ケース22b)の一部に内側から当接されて、人力伝達体28の周方向ならびに軸心に沿う方向に対して位置規制されている。
上記構成により、クランク軸7aからの人力駆動力が人力伝達体28に伝達されるとともに、トルクセンサ31により人力駆動力が検出される。また、この磁歪式のトルクセンサ31では、磁歪発生部31bが、人力伝達体28の軸心方向に対して例えば+45度と−45度とをなす螺旋形状に形成されており、人力伝達体28に人力駆動力が伝達されると人力伝達体28の表面の磁歪発生部31bに歪みが発生して透磁率の増加部分と減少部分とが発生するため、コイル31aのインダクタンス差を測定することでトルク(人力駆動力)の大きさを検出できるよう構成されている。なお、この実施の形態では、上記構成により、クランク軸7aが反対方向に回転されたことをも検出可能に構成されているがこれに限るものではない。
中間筒体23は、クランク軸7aの外周における人力伝達体28の右側に隣接した箇所で、クランク軸7aに対しては回転自在の状態で配設されているが、人力伝達体28の右端部外周に形成されたセレーション部(またはスプライン部)28aと、中間筒体23の左端部内周に形成されたセレーション部(またはスプライン部)23aとで嵌合されている。なお、この実施の形態では、人力伝達体28のセレーション部(またはスプライン部)28aに、中間筒体23の左端部内周に形成されたセレーション部(またはスプライン部)23aが外側から嵌合されている。
また、上述したように、中間筒体23と合力体29との間に、一方向クラッチ(補助駆動力切断用の一方向クラッチ)30が配設されており、一方向クラッチ30の内側に中間筒体23が取り付けられ、一方向クラッチ30の外側に合力体29が取り付けられている。合力体29は、クランク軸7aの外周において、クランク軸7aに対して回転自在の状態で配設され、モータ21からの補助駆動力が伝達される。一方、前記一方向クラッチ30は、中間筒体23からの前進方向への人力駆動力は合力体29に伝達するが、合力体29からの前進方向への補助駆動力は中間筒体23を介してクランク軸7aやペダル8側に伝達されないよう構成されている。つまり、この電動アシスト自転車1でも、搭乗者がペダル8を漕ぐことを止めても、しばらくの間だけ、モータ21が回転し続けるように、いわゆる遅れ制御を行うが、前記一方向クラッチ30により補助駆動力を切断させて、クランク軸7aやペダル8が勝手に回転し続けることが阻止されている。
さらに、図5、図6(a)、(b)に示すように、モータ駆動ユニット20には、クランク軸7aと一体的に回転する人力伝達体28、ひいては、クランク軸7aやペダル8の回転を検出する回転検出器52が設けられている。この実施の形態では、回転検出器52が磁気センサにより構成されている。また、人力伝達体28(この実施の形態では、人力伝達体28の右端部近傍の外周部)に、人力伝達体28の回転を検出するための回転被検出体51が取り付けられている。回転被検出体51は、人力伝達体28の外周面に全周にわたって取り付けられているアルミニウム含有樹脂などからなる非磁性部51bと、この非磁性部51bの外周に適当間隔をあけて複数(すなわち、周方向に複数)設けられた磁石51aとから構成されている。そして、回転検出器52に臨む位置を磁石51aが通過することにより、回転検出器52により人力伝達体28、ひいては、クランク軸7aやペダル8の回転数(回転量)を検出するよう構成されている。
なお、図6(a)に示すように、回転検出器52は1つだけ設けてもよいが、図6(b)に示すように、2つの回転検出器52A、52Bはそれぞれ出力信号の位相が90度異なる位置に配設してもよい。このように2つの回転検出器52A、52Bが異なる位相の位置に設けられている場合には、回転検出器52A、52Bの回転方向により入力信号が異なるため、入力信号に基づいて、人力伝達体28、ひいては、クランク軸7aやペダル8の正方向および逆方向の各回転方向についても検出できる。なお、図4、図5に示すように、この実施の形態では、回転検出器52(52A、52B)は、ユニットケース22(左側ケース22b)の前端部内側から後方に延びる支持部材53を介して、回転被検出体51が配設される箇所に向けて取り付けられている。
また、合力体29の左寄り箇所外周にはモータ21からの補助駆動力を入力するための大径歯車部29bが一体形成されており、合力体29の右端部外周には、駆動力出力輪体としての駆動スプロケット13が嵌め込まれて、合力体29と駆動スプロケット13とは一体的に回転する。なお、合力体29に外嵌された軸受27により、クランク軸7aが合力体29を介して回転自在に支持されている。なお、合力体29とクランク軸7aとの間や、中間筒体23とクランク軸7aとの間や、人力伝達体28の右側内周面とクランク軸7aとの間に、それぞれ薄肉の軸受などを配設してもよい。
図4に示すように、モータ21は軸受32、33によりその回転軸21aおよびロータ部21bが回転自在に支持されている。また、モータ21の回転軸21aが右側方に突出され、この突出部の外周に歯部21cが形成されている。減速機構25は、減速用歯車36を介することにより、モータ21の回転トルク(補助駆動力)が増幅されて合力体29の大径歯車部29bに伝達するよう構成されている。ここで、減速用歯車36の支持軸(減速用歯車支持軸)には、軸受34、35により回転自在に支持された減速用歯車小径支持軸部(減速用歯車支持軸の一例であり、以下、単に小径支持軸部と略す)36aと、これよりも大径の減速用歯車大径支持軸部(減速用歯車支持軸の他の例であり、以下、単に大径支持軸部と略す)36bとが一体形成されている。また、小径支持軸部36aの外周に、小径支持軸部36aとは別体の減速用小径歯車部(減速用歯車部の一例であり、以下、単に小径歯車部と略す)36cが、圧入またはセレーション部(あるいはスプライン部)などを介して、一体的に回転するように組みつけられている。そして、小径歯車部36cが合力体29の大径歯車部29bに噛み合わされている。一方、減速用歯車36の大径支持軸部36bの外周に減速用大径歯車部(減速用歯車部の他の例であり、以下、単に大径歯車部と略す)36dが配設されているとともに、この大径歯車部36dがモータ21の回転軸21aの歯部21cに噛み合わされているが、減速用歯車36における大径支持軸部36bと大径歯車部36dとの間には、合力体29からの回転駆動力をモータ21側に伝達しないための、人力駆動力切断用の一方向クラッチ37が配設されている。
この一方向クラッチ37は、走行中にある程度の補助駆動力が出力されるなど、モータ出力(補助駆動力)に基づく減速用歯車36の大径歯車部36dの内周部分が、これに対向する大径支持軸部36bの外周部分に対して、相対的に駆動スプロケット13を前進させる方向に回転する場合(すなわち、減速用歯車36の大径歯車部36dの内周の前進方向への回転数が、これに対向する大径支持軸部36bの外周の前進方向への回転数よりも大きい場合)には、減速用歯車36の大径歯車部36dに伝達された補助駆動力を、そのまま大径支持軸部36bに伝達するように動作する。そして、補助駆動力が、小径支持軸部36aと小径歯部36cとを介して、合力体29の大径歯車部29bに伝達される。これにより、合力体29において、人力駆動力と補助駆動力とが合成され、これらの合成された合力が、駆動力出力輪体としての駆動スプロケット13から、無端状駆動力伝達体としてのチェーン15を介して、後輪4に伝達される。
一方、バッテリ12の残容量が無くなって、モータ21から補助駆動力が出力されない状態でペダル8を漕いだ場合など、モータ出力(補助駆動力)に基づく減速用歯車36の大径歯車部36dの内周部分が、これに対向する大径支持軸部36bの外周部分に対して、相対的に駆動スプロケット13を前進させる方向とは逆方向に回転する場合(減速用歯車36の大径歯車部36dの内周の前進方向への回転数が、これに対向する大径支持軸部36bの外周の前進方向への回転数よりも小さい場合)には、減速用歯車36の大径歯車部36dに伝達された補助駆動力が一方向クラッチ37により切断されて、大径支持軸部36bに伝達されないよう構成されている。
これにより、バッテリ12の残容量が無くなって、モータ21から補助駆動力が出力されない状態でペダル8を漕いだ場合などには、人力駆動力によって小径歯車部36cおよび小径支持軸部36aや大径支持軸部36bは回転されるが、大径歯車部36dやモータ21の回転軸21aおよびロータ部21bは回転されない。
上記構成において、前進走行時にペダル8を踏み込むと、このペダル8にかけられた踏力に基づく人力駆動力が、クランク軸7aから人力伝達体28および中間筒体23、合力体29に伝達され、前記人力駆動力が、人力伝達体28に設けられたトルクセンサ31により検出される。そして、前記人力駆動力に対応する補助駆動力が減速機構25の減速用歯車36などを介して、合力体29に伝達され、合力体29で合わされた合力が、駆動スプロケット13から、チェーン15を介して、後輪4に伝達される。これにより、人力駆動力に対応したモータ21の補助駆動力(アシスト力)を加えることで、上り坂等でも楽に走行できる。
一方、走行中に搭乗者がペダル8を漕ぐことを止めると、これに伴ってクランク軸7aおよび人力伝達体28の回転も停止するため、この停止状態が回転検出器52により検出され、モータ21が停止または制動される。このように、走行中に搭乗者がペダル8を漕ぐことを止めると、モータ21が直ぐに停止または制動されるので、無駄にモータ21が駆動されて、バッテリ12の消耗を抑えることができる。
上記構成によれば、場合によっては一体的には回転しない合力体29の回転を回転検出器により検出するではなくて、クランク軸7aと常に一体的に回転する人力伝達体28の回転を回転検出器52により検出するよう構成したので、回転検出器52で検知した回転状態の情報が、クランク軸7aの回転状態と必ず一致する。また、補助駆動力切断用の一方向クラッチ30を中間筒体23と合力体29との間に配設することにより、一方向クラッチ30が人力伝達体28に直接には接触しないので、一方向クラッチ30の切換動作時の振動やカム部の噛み合い動作や乗越え動作時の振動が、トルクセンサ31の磁歪発生部31bや回転被検出体51が設けられている人力伝達体28に直接には伝達せず、トルクの検出能力や人力伝達体28の回転を検出する能力が低下することを防止できる。また、合力体29から離れた位置に回転被検出体51や回転検出器52を配設することが可能であるので、合力体29の大径歯車部29bにグリスが塗られている場合でも、回転検出器52が前記グリスによる悪影響を受け難い。したがって、回転被検出体51の回転を回転検出器52により良好に検出することができて、信頼性が向上する。
また、人力伝達体28の外周面に、磁石51aを、非磁性部51bを介して周方向に対して複数設けることにより回転被検出体51を構成し、回転検出器52として磁気センサを用いることで、人力伝達体28、ひいてはクランク軸7aの回転状態を良好に検出することができる。
また、図7に示すように、トルクセンサ31のコイル31aを組み付けたコイル組付体31bを、人力伝達体28に対して回転自在でかつ人力伝達体28の周方向ならびに軸心に沿う方向に対して位置規制された状態で、人力伝達体の外周から覆うように配設し、コイル組付体31cに、支持部材55などを介して回転検出器52を取り付けてもよい。この構成によれば、回転検出器52をコイル組付体31cに取り付けてユニット化した後に、コイル組付体31cを人力伝達体28の磁歪発生部31bに臨むように配設するだけで済み、回転検出器52を個別に配設する手間を省くことができ、組付け時の作業能率が向上する。
なお、図8、図9に示すように、人力伝達体28の回転を検出する回転検出器60として、光センサを用いてもよい。好ましくは、図9に示すように、人力伝達体28の回転を検出する2つの回転検出器60(60A、60B)を、支持部材62などを介して設けるとよい。例えば、出射部60aと受光部60bとからなる対となった光センサを横方向(詳しくは、後述する回転被検出体61の歯部61bの回転方向)に2つ並べて、回転検出器60(60A、60B)を構成するとよい。また、人力伝達体28における右端部の外周に、回転検出器60(60A、60B)の光を遮断したり通過させたりする回転被検出体61を取り付ける。回転被検出体61は、略筒状で人力伝達体28の右端部外周に取り付けられて固定された取付部61aと、この取付部61aの左端部からくし(櫛)歯状に外周方向に延びる歯部(遮光部)61bとを有している。そして、回転検出器60(60A、60B)の出射部60aと受光部60bとの間の光出射路を、歯部61bや、これらの歯部61bの間の歯溝部(通光部)61cが通過することにより、回転検出器60により人力伝達体28、ひいては、クランク軸7aやペダル8の回転数(回転量)を検出するよう構成するとよい。
なお、上記図6(a)に示す磁気センサからなる回転検出器52の場合と同様に、図9に示すように、2つの回転検出器60A、60Bをそれぞれ出力信号の位相が90度異なる位置に配設するとよく、これにより、回転検出器60A、60Bの回転方向により入力信号が異なるため、入力信号に基づいて、人力伝達体28、ひいては、クランク軸7aやペダル8の正方向および逆方向の各回転方向についても検出できる。
この構成によっても、人力伝達体28の回転を良好に検出することができ、さらにこの場合には、回転検出器60として光センサを用いているため、トルクセンサ31などに磁気による影響を与えない利点もある。なお、必ずしも光センサを2つ設けなければならないものではなく、光センサを1つ設けたり、3つ以上設けたりしても差支えない。
本発明は、ペダルからの踏力による人力駆動力に、モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である各種の電動アシスト自転車に適用可能である。
1 電動アシスト自転車
2 フレーム
3 前輪
4 後輪
7 クランク
7a クランク軸
8 ペダル
9 ハブ
12 バッテリ(蓄電器)
13 駆動スプロケット
14 後スプロケット
15 チェーン(無端状駆動力伝達体)
20 モータ駆動ユニット
21 モータ
22 ユニットケース
23 中間筒体
24 制御部
25 減速機構
28 人力伝達体
29 合力体
30 一方向クラッチ(補助駆動力切断用の一方向クラッチ)
31 トルクセンサ(人力検知部)
36 人力伝達減速歯車(減速歯車)
51、61 回転被検出体
51b 非磁性部
51a 磁石
52、52A、52B、60、60A、60B 回転検出器
53、55、62 支持部材

Claims (3)

  1. モータを備えたモータ駆動ユニットが前輪と後輪との間の中間位置に配設され、ペダルからの踏力による人力駆動力に、前記モータにより発生する補助駆動力を加えて走行可能である電動アシスト自転車であって、
    クランク軸の外周に、前記人力駆動力が伝達されて、前記人力駆動力を検出するためのトルクセンサの磁歪発生部が形成された筒状の人力伝達体が配設され、
    前記クランク軸の外周に、前記人力伝達体を介して伝達された人力駆動力とモータからの補助駆動力とが合成される合力体が配設され、
    前記合力体により人力駆動力と補助駆動力とが合成されてなる合力が、クランク軸と同軸心の駆動力出力輪体と、この駆動力出力輪体に掛け渡された無端状駆動力伝達体とを介して、後輪に伝達されるよう構成され、
    クランク軸の外周に、前記人力伝達体に係合された中間筒体が設けられ、
    前記中間筒体と前記合力体との間に、一方向クラッチが配設され、
    前記人力伝達体の回転を検出するための回転被検出体が前記人力伝達体に取り付けられ、
    トルクセンサのコイルを組み付けたコイル組付体が、前記人力伝達体に対して回転自在でかつ前記人力伝達体の周方向ならびに軸心に沿う方向に対して位置規制された状態で、前記人力伝達体の外周から覆うように配設され、
    前記回転被検出体の回転を検出する回転検出器が、前記コイル組付体に取り付けられている
    ことを特徴とする電動アシスト自転車。
  2. 前記回転検出器として光センサが用いられている
    ことを特徴とする請求項1記載の電動アシスト自転車。
  3. 補助駆動力の伝達経路に、減速用歯車部とこの減速用歯車部を支持する減速用歯車支持軸とを有する減速機構が配設され、
    減速用歯車部と前記減速用歯車支持軸との間に、人力駆動力をモータ側に伝達しない人力駆動力切断用の一方向クラッチが配設されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動アシスト自転車。
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