JPH09263290A - 電動自転車 - Google Patents

電動自転車

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Publication number
JPH09263290A
JPH09263290A JP7176196A JP7176196A JPH09263290A JP H09263290 A JPH09263290 A JP H09263290A JP 7176196 A JP7176196 A JP 7176196A JP 7176196 A JP7176196 A JP 7176196A JP H09263290 A JPH09263290 A JP H09263290A
Authority
JP
Japan
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motor
speed
hand
switch
human power
Prior art date
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Pending
Application number
JP7176196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakazato
博 中里
Akihito Uetake
昭仁 植竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転者により自転車を手押しにより移動させ
る場合にも、所定速度以下で即座に自走し、適切なモー
タ補助力が得られるようにし、取扱容易性の向上が図れ
る電動自転車を提供すること。 【構成】 運転者がペダル入力した人力を駆動輪に伝達
する人力駆動系と、入力された人力を検出する人力検出
手段と、自転車の走行速度を判別する車速判別手段と、
モータを用いた補助駆動系を備え、車速と人力に応じた
モータ補助出力を人力駆動力に合成する電動自転車にお
いて、自転車の所定箇所に手押し補助モードに切換える
選択手段31A,31B,33A,33Bを設け、前記
手押し補助モードにおいては、モータ駆動により時速5
キロメートル以下で自走する構成の電動自転車である。
また、手押し補助速度の調節手段を設け、更に、モータ
の発生仕事量を常に一定量に一致するようにモータ制御
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補助駆動系の動力
源としてモータを用いた電動自転車に関し、特に、自転
車を手押しにより移動させる場合にも、所定のモータ補
助力が得られるようにして、取扱容易性の向上を可能に
したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人力の補助用にモータを用いた電
動自転車が知られている。この種の電動自転車は、通常
の自転車に、モータと、このモータに電力を供給するバ
ッテリ電源部を搭載し、人力の駆動力に応じて所定のモ
ータ補助動力を追加補助し、人力の負荷を軽減させるよ
うにしたものである。
【0003】また、このような電動自転車が、現在、日
本国内の法規上、自転車として類別されるためには、モ
ータによる自走を行わず、人力に応じた補助を行うこと
が必要とされている。すなわち、このモータによる補助
駆動力は、人力の駆動力を越えることはなく、また、自
転車の走行速度が毎時15Kmまでの場合には、人力に
対して100%のモータ補助を行い、この毎時15Km
を越えた場合には、漸次減少し、そして、毎時24Km
以上では、モータ補助出力を停止するような制御に規制
されている。
【0004】このような電動自転車は、図12に示すよ
うに、通常の自転車と同様に、電動自転車1のフレーム
2の前後に前輪4及び後輪5を備え、後輪5を運転者の
人力(踏力)により駆動する人力駆動手段を備えて構成
され、更に、これに駆動力補助装置Jを追加して構成さ
れている。尚、JIS規格(JIS D 9101)で
は、フレーム2のうち、符号2cで示すものをメインパ
イプ、2dを立パイプと呼んでいるので、本明細書でも
JIS規格に従って用いている。
【0005】この駆動力補助装置Sは、車軸と直交し且
つ車体幅方向の略中央付近に配設されたモータMと、こ
のモータからの回転駆動力を車軸の回転方向に変換する
とともに減速する変換減速機構(図示を省略)と、この
減速されたモータ駆動力を、人力の通常駆動系に追加し
て合成するとともに、人力単独の駆動時には、モータ駆
動系を通常駆動系から切り離す合成機構(図示を省略)
とから構成されている。
【0006】モータ駆動系は、モータを駆動源とした動
力伝達装置により回転駆動され、このモータは電気動力
装置から電力が供給されている。すなわち、この電気動
力装置は、複数の蓄電池を用いたバッテリ電源部10、
電力を安定化して供給する電源回路部、走行用のモータ
M、このモータの出力動作を直接制御するモータ駆動回
路、及び、このモータ駆動回路にモータ出力指令信号を
出力する制御回路から構成されている。そして、このモ
ータから生じたモータ駆動出力は、従来の動力伝達装置
に追加され、この補助強化された駆動力は伝達装置を介
して走行輪に伝達され、人力の負荷を軽減させて快適な
自転車の走行を可能にしている。
【0007】また、このモータ駆動系は、運転者が人力
駆動手段に入力した人力と、車両の走行速度に基づき、
モータによる補助出力が制御されている。
【0008】すなわち、運転者の人力による駆動力を検
出する人力検出手段(自転車においては踏力検出手段)
と、自転車の走行速度を検出する車速検出手段が設けら
れており、これら両者から得られる現時点での最新の検
出値が、制御回路に読み込まれている。そして、この制
御回路により、該時点における走行速度に基づき、前述
した人力補助の比率を決定し、次に、この比率に人力検
出手段が検出した人力を掛合わせて、実際に必要な補助
出力を算定し、最後に、この補助出力を満たすモータ出
力指令値をモータ駆動回路に出力している。また、この
ような出力値の設定は、両検出値から、制御手段に予め
用意された演算式により段階的に演算して、又は、予め
所定に設定されたテーブルから両値を直接的にクロス参
照して、行われている。
【0009】更に、このような電動自転車においては、
従来の自転車に比べて、車重が増加しているので、自転
車としての取扱の簡便性が、損なわれている不具合があ
った。すなわち、人力補助駆動系のモータやバッテリ電
源用の蓄電池を搭載しているので、電動自転車は従来よ
りも車重が増加しており、人力による手押し移動時には
取扱いが困難である。例えば、通常、自転車を停止位置
から車庫等の駐車位置に移動する場合、又は、逆に、駐
車位置から発進位置に移動させる場合には、運転者が降
車して、歩行しつつ自転車を手押しにより移動させてい
る。ところが、電動自転車は、このような人力移動に要
する人力が大きく、非平坦地や坂道における移動時に
は、人力移動の困難性が増大してしまう。
【0010】そこで、このような使用者による電動自転
車の手押し状態を判別して、モータを用いて、歩行速度
よりも遅い一定速度に自走させるものが提案されている
(例えば、特開昭4−358998号)。
【0011】すなわち、この手押し状態の判別は、1)
人力のペダル入力が0であること、2)車速が(1〜2
km/h)以上であること、3)ハンドルに設けたグリ
ップ・スイッチがオン状態であることの3つの条件を満
たした場合に、手押し状態であると判別し、押し歩き用
コントローラにより、モータによる自走速度を歩行速度
よりも遅い一定速度(2〜3km/h位)に制御してい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した電
動自転車は、手押し判別手段により、手押しにより自転
車が移動している状態を判別して、モータによる手押し
補助を開始しているので、状況によっては、手押し補助
が得られない不都合があった。すなわち、この手押し判
別は、その時点の車速が設定速度(1〜2km/h)以
上であることを検出しているので、少なくとも、この一
定速度よりも速い速度で自転車が移動させられているこ
とが必要である。しかし、例えば、歩道等の段差部に引
っ掛かった場合や、上がり坂の途中で自転車が停止した
場合には、自転車を僅かでも、手押しして動かすことが
困難であり、手押し補助モードに移行できない不都合が
あった。また、多量の荷物等を載せている場合には、こ
の困難さを増す傾向にあり、特に、幼児を載せている場
合には、転倒するおそれもあって極めて危険である。
【0013】また、歩行速度よりも遅い一定の速度で自
走するように制御されているので、すなわちアシストし
ないことと同じことになるという不都合があった。
【0014】他方、使用者の体力状況に対して、不適合
となる場合があった。すなわち、体力がある運転者によ
っては、自走速度が余りにも低速過ぎて、かえって、こ
の手押し補助モードが、煩わしくなるおそれがある一
方、体力が少ない若年者や高齢者にとっては、モータに
よるアシスト量が少な過ぎる場合が生じていた。
【0015】そこで、本発明は、運転者により自転車を
手押しにより移動させる場合にも、所定速度以下で即座
に自走し、適切なモータ補助力が得られるようにし、取
扱容易性の向上が図れる電動自転車を得ることを目的と
している。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は、運転者がペダル入力した人力を駆動輪に伝達
する人力駆動系と、入力された人力を検出する人力検出
手段と、自転車の走行速度を判別する車速判別手段と、
モータを用いた補助駆動系を備え、車速と人力に応じた
モータ補助出力を人力駆動力に合成する電動自転車にお
いて、自転車の所定箇所に手押し補助モードに切換える
選択手段を設け、前記手押し補助モードにおいては、モ
ータ駆動により時速5キロメートル以下で自走する構成
の電動自転車である。
【0017】従来の手押し補助自転車では補助する自走
速度が、歩行速度よりも低く設定され、押し歩きの状況
下で良好なアシスト感が得られにくいのに対して、この
ように構成した場合は、歩行速度に等しいか、若干速い
速度に設定することができるので、手押し補助モードに
おいて確実なアシスト感を得ることができる。
【0018】また、手押し補助モードに切換える選択手
段、例えばスイッチを操作することにより、即座に、手
押し補助モードが開始されるので、歩道等の段差部に引
っ掛かったり、上がり坂の途中で自転車が停止したりし
た場合にも、モータによる手押し補助する自走が行なわ
れ、確実に手押しによる移動が行える。特に、荷物等に
より、車重が増加している場合にも、迅速且つ確実な手
押しモータ補助を行うことができ、手押し移動の容易性
や、車体の転倒を防止して安全性を向上することができ
る。
【0019】更に、このモータによる手押し補助自走速
度は、現在の日本国内の交通法規によって、ヘルメット
着用が義務付けられた速度範囲よりも低い速度の時速5
キロメートル以下に設定されているので、ヘルメットの
着用が不必要であり、通常の自転車と変わらない簡易な
取扱が可能となる。
【0020】本願第2請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記自走速度が、時速5キロメ
ートル以下の予め設定された一定速度である構成の電動
自転車である。
【0021】従って、使用者の体格や歩行速度に合わせ
て手押し補助モードを設定することにより、使用者の歩
行に沿うことができ、安全で且つ取扱いの容易なアシス
トをえることができる。
【0022】本願第3請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記手押し補助モードにおい
て、自走速度を任意に調節可能な調節手段を備えた構成
の電動自転車である。
【0023】このように構成した場合は、押し歩きの状
況に応じて、運転者が時速5キロメートル以下で最適な
補助速度に調節でき、良好なアシスト感を得ることがで
きる。
【0024】本願第4請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記手押し補助モードにおいて
モータが発生する仕事量を一定量に制御した構成の電動
自転車である。
【0025】このように構成した場合は、モータが発生
する仕事量を常に所定量に一致するように駆動制御して
いるので、運転者による自転車の手押し移動速度に応じ
て、出力トルクが変化し、運転者に良好な補助動作感を
与えることができる。
【0026】本願第5請求項に記載した発明は、前記請
求項4の電動自転車の手押し補助モードにおいて、歩行
速度の変化に追従して制御目標値とする仕事量を可変さ
せる構成の電動自転車である。
【0027】従って、自転車のモータによる手押し補助
の自走特性が、状況や運転者の個体差に応じて、人間の
歩行による移動感覚と極めて近くなるので、自転車の取
扱容易性が向上できる。
【0028】更に、この手押し補助モードを開始した後
に、良路から悪路に、または、上り坂から平坦地に移動
したり、この逆の場合に移動したりして、走行抵抗が変
化した場合にも、それぞれの歩行速度の変化に追従し
て、自動的にモータによる手押し補助のアシスト量が変
更されるので、同様に、取扱容易性の向上を図ることが
できる。
【0029】本願第6請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記手押し補助モードにおいて
モータが発生する仕事量を可変設定可能に設けた構成の
電動自転車である。
【0030】このように構成した場合は、モータが発生
する仕事量を可変設定することができるので、運転者に
よる所望の自転車手押し移動速度を実現でき、従って、
状況に応じた柔軟な対処ができるとともに、運転者に良
好な補助動作感を与えることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る具体例を図
1乃至図11に基づいて説明する。
【0032】すなわち、図1に示すように、この電動自
転車1は、従来の自転車と同様に、複数のパイプ部材を
組合せて構成されたフレーム2の前後に車輪4,5を軸
架している。このフレーム2は、前輪4を軸支する前フ
ォーク2aと、後輪5を軸支するバックフォーク2b
と、これらの両フォーク2a,2bを支持するメインパ
イプ2cと、このメインパイプ2cから上方に設けられ
た立パイプ2d等により構成され、この立パイプ2dの
上端には、運転者が着座するサドル6aが、前フォーク
2aの上端には、ハンドル6bが取付けられている。
【0033】また、メインパイプ2cの下側には、人力
を補助するパワーユニット7が装着され、このパワーユ
ニット7は、クランク軸8を水平に軸支している。そし
て、このクランク軸8の両端には、それぞれ、ペダルア
ーム8aの基端が取付けられ、各ペダルアーム8aの先
端には、ペダル8bが軸支されている。また、このパワ
ーユニット7のクランク軸8は、内部の伝達機構を介し
て、出力歯車(本例では原動スプロケット)9Aに接続
されている。そして、この原動スプロケット9Aと、後
輪5に同軸に固着された従動スプロケット9Bとは、こ
れらの両者間に掛け渡されチェーン9Cにより接続され
ている。
【0034】更に、メインパイプ2c下側で且つパワー
ユニット7の前方には、このパワーユニット7に電力を
供給するバッテリユニット10が装着されている。
【0035】尚、図示を省略したものもあるが、基本的
には、ハンドル6bに設けられたブレーキレバー、そし
て、ブレーキ機構、夜間走行用のライト等は、従来の自
転車と同じものが用いられている。
【0036】このバッテリユニット10には、電動自転
車1としての動作を開始させるメインキースイッチ10
aがケース側部に設けられ、電力供給用の蓄電池群、及
び付属回路等が収納されている。これらの蓄電池は、所
定にケーブル接続され、例えば、モータ用の24Vのよ
うに、所定の電圧が出力できるように設けられている。
また、このバッテリユニット10は、接続コネクタ10
bを介して、パワーユニット7に電気的に接続され、バ
ッテリユニット10からの電力を、電動自転車1に搭載
された機器、例えば、パワーユニット7のモータ、及び
各種センサやその付属回路等に分配供給され、各機器を
作動状態にする。
【0037】また、このパワーユニット7には、図2に
示すように、運転者がペダル8bを漕いで入力した人力
を後輪5に伝達する人力伝達機構12、ペダル入力され
た人力を検出する人力検出手段13(本例においては、
自転車であるので、運転者の踏力を検出する踏力検出手
段でもある。)、現時点での走行速度を検出する車速検
出手段14、モータMとモータ減速機15とを有し、こ
の人力伝達機構12の回転を追加補助する補助駆動機構
16、両検出手段13,14からの検出信号に基づき、
補助駆動機構16を所定に制御する制御回路17が収納
されている。
【0038】すなわち、ペダルアーム10aを介してペ
ダル8bが接続されたクランク軸8は、人力系の一方向
クラッチ18を介して、人力伝達機構12に接続されて
いる。この一方向クラッチ18は、人力による順方向の
回転駆動力のみを、人力伝達機構12に伝達するように
構成され、運転者がペダル8bを逆方向に漕いでも空転
して、電動自転車1の逆進を防止するようにしている。
また、この人力伝達機構12の出力側は、前記原動スプ
ロケット9Aに接続されている。
【0039】更に、前記補助駆動機構16は、モータM
と、このモータ出力を所定のギア比により減速するモー
タ減速機15を備え、補助駆動系の一方向クラッチ19
を介して、人力伝達機構12に接続されている。従っ
て、減速機15によってモータ出力を減速することによ
り、モータMの効率的な作動を可能にするとともに、一
方向クラッチ19により、モータ補助が行なわれない、
すなわち、モータMが停止している場合に、補助駆動機
構16と人力伝達機構12とを遮断し、モータMが人力
の負荷となることを防止している。
【0040】そして、このような電動自転車1におい
て、前輪4は、前フォーク2aに設けられたハンドル6
bによって操向される一方、後輪5は、運転者がペダル
8bを漕ぐことにより回転駆動され、通常の自転車と同
様に電動自転車1が人力走行する。すなわち、運転者の
人力によりペダル8bが漕がれると、人力伝達機構12
を介して原動スプロケット9Aが回転駆動され、この原
動スプロケット9Aの駆動力がチェーン9Cを介して、
後輪5の従動スプロケット9Bに伝達され、後輪5が回
転駆動されて、電動自転車1が、人力によって前進走行
する。
【0041】また、運転者が、メインキースイッチ10
aをオン操作すると、バッテリユニット10から各搭載
機器に電力が供給され、電動自転車1としての運転者の
負荷を軽減させる人力補助動作が開始され、パワーユニ
ット7のモータMから所定のモータ補助出力を得ること
ができる。
【0042】すなわち、本例の電動自転車1は、この人
力走行の走行補助モードにおいて、運転者の人力により
ペダル8bが漕がれると、このペダル入力された人力
が、人力系の一方向クラッチ18を介して、人力伝達機
構12に伝達されるとともに、人力検出手段13により
検出される。また、同時に、その時点での自転車1の走
行速度が、車速検出手段14により検出される。次に、
これらの検出された両値に基づき、制御回路17が、所
定のプログラムに準じて、適切なモータ出力を設定す
る。すなわち、制御回路17は、読込まれた車速検出手
段14からの走行速度値に基づき、前述した所定の人力
を補助する補助比率を演算し、この補助比率に、人力検
出手段13からの人力検出値を掛け合わせて、実際に必
要なモータ出力を決定し、モータMに所定の補助駆動力
を出力させる。そして、このモータ補助出力は、モータ
減速機15により適切に減速され、一方向クラッチ19
を介して、人力伝達機構12に追加合成され、この合成
駆動力により後輪5が回転駆動される。このようにし
て、電動自転車1が、所定に規定されたモータ動力によ
り補助されて、人力負荷を軽減させた快適な前進走行が
行われる。
【0043】以下に、本発明の手押し補助モードを備え
た電動自転車を、図1及び図3に示す第1具体例に基づ
いて説明する。本具体例の電動自転車は、運転者の切換
えスイッチ操作により、走行用モータの駆動を低速に制
御する手押し補助モードを開始し、この手押し補助モー
ドにおいて、車両の人力による移動時に、走行用モータ
の低速動作による安全なパワーアシストを得られるよう
にしたものである。
【0044】すなわち、図1及び図3に示すように、こ
の電動自転車には、手押し補助モードを起動するスイッ
チ31と、このスイッチ31に接続された手押し補助回
路が追加され、この手押し補助回路32は、モータMの
出力を制御するモータ駆動回路20に接続されている。
【0045】このスイッチ31は、ハンドル6bの一方
又は両方のグリップ付近に設けられ、自動復帰式の接点
スイッチ31Aが用いられている。また、このスイッチ
31Aの出力端子は、手押し補助回路32に接続され、
スイッチ31Aがオン操作された場合に、手押し補助モ
ードを開始するスイッチ信号を手押し補助回路32に入
力するようにしている。従って、このスイッチ31Aを
運転者がオン操作し続けた場合にのみ、手押し補助回路
32による手押し補助モードが維持され、スイッチ31
Aから運転者の手が離れた場合に、スイッチ信号がオフ
となり、即座に手押し補助モードが解除されるようにな
っている。
【0046】また、このようなスイッチ31を、運転者
が乗車中はスイッチ操作が困難で、自転車を手押し移動
する場合に、手が接触する箇所であるサドル付近に設置
することにより、押し歩き状態を判別する機能を持たせ
た構成としてもよい。
【0047】すなわち、この場合のスイッチ31Bは、
サドル6a車体後側付近に配設され、プッシュ式の圧力
スイッチ又は感圧センサが用いられている。また、この
スイッチ31Bの出力端子は、手押し補助回路32に接
続され、スイッチ31Bに圧力が加わった場合、すなわ
ち、運転者がサドル6aに手を置いて、自転車を手押し
している場合に、手押し補助回路32にオン信号を出力
するように設定されている。他方、スイッチ31Bに加
わる圧力が軽減された場合、すなわち、運転者がサドル
6aから手を離した場合に、オフ信号状態となる。従っ
て、このようなスイッチ31Bを、運転者が乗車中はス
イッチ操作が困難、且つ、自転車を手押し移動する場合
に、手が接触する箇所に設けることにより、特別な判定
回路を設けることなく、押し歩き状態を確実に判別でき
る。
【0048】この手押し補助回路32は、これらのスイ
ッチ31A,31Bからのスイッチ信号に基づき、モー
タ駆動回路20に、予め定められた一定速度に電動自転
車を自走させるモータ出力指令信号を出力するように構
成され、このモータ駆動回路20は、制御回路17から
の指令信号よりも優先して、手押し補助回路32からの
指令信号に従うように構成されている。
【0049】また、この一定速度は、現在の日本国内の
交通法規によって、ヘルメット着用が義務付けられた速
度範囲よりも、低い速度の時速5キロメートル以下に設
定されている。
【0050】従って、人力を補助する電動自転車の概念
と異なって自走することになるが、時速5キロメートル
以下なので、ヘルメットの着用が不必要であり、通常の
自転車と変わらない容易な取扱が可能である。
【0051】また、この一定速度を、法規速度の範囲内
で、少なくとも、歩行速度に等しいか、若干速い速度に
設定されているので、自転車を手押し移動している運転
者に確実なアシスト感を与えることができる。
【0052】尚、この一定速度は、法規速度(時速5キ
ロメートル)以下の範囲内で、予め設定しておいた、少
なくとも、歩行速度に等しいか、若干速い速度(時速3
キロメートル程度)に設定するようにしてもよい。
【0053】また、この手押し補助回路32は、手押し
補助専用の別回路構成としたが、従来の制御回路17を
用いて構成するようにしてもよい。
【0054】次に、このような手押し補助モード時の動
作制御を説明する。
【0055】まず、運手者がスイッチをオン操作する
と、手押し補助モードが開始され、即座に、自転車が一
定速度で自走する。すなわち、このスイッチ信号に基づ
き、手押し補助回路32から所定のモータ出力指令値
が、モータ駆動回路20に出力され、モータ駆動回路2
0により一定の低速回転にモータが動作し、電動自転車
1が、一定の速度により自走を開始する。
【0056】そして、運手者がスイッチをオフ操作する
と、即座に、手押し補助モードが解除される。すなわ
ち、手押し補助回路32からの指令出力が停止され、モ
ータ駆動回路20及びモータの作動が停止する。
【0057】尚、このような手押し補助モードを、運転
者に積極的に報知する報知手段を設けてもよい。
【0058】また、手押し補助モードを解除する制御
は、スイッチのオフ操作の条件に加えて、他の条件が成
立した場合を追加して、判定制御するように構成しても
よい。すなわち、例えば、自転車が下り坂に向っている
場合、運転者がブレーキ操作した場合や、手押し補助状
態で車速が所定の上限速度を越えた場合、人力がペダル
入力された場合の条件等を適宜設定するよう構成でき
る。従って、手押し補助モードに移行すること抑制する
抑制手段を別に設け、複数の解除条件を設定しているの
で、状況に応じて、柔軟にすみやかな手押し補助モード
の解除が行なえ、通常の補助走行モードに速やかに移行
することができ、安全性や取扱性の向上を図ることがで
きる。
【0059】更に、上述したように各種スイッチを設け
る代わりに、ハンドル・グリップ付近に圧力センサや歪
センサを設け、運転者が手押しにより、その部位付近を
押したのを検知して、手押し補助モードに移行するよう
に構成してもよい。
【0060】以上、説明したように、本例によれば、従
来の手押しを補助する自走速度が、歩行速度よりも低く
設定され、押し歩きの状況下で、良好なアシスト感が得
られないのに対して、歩行速度に等しいか、若干速い速
度に設定されているので、手押し補助モードにおいて、
確実なアシスト感を得ることができる。
【0061】また、スイッチを操作することにより、即
座に、手押し補助モードが開始されるので、歩道等の段
差部に引っ掛かったり、上がり坂の途中で自転車が停止
したりした場合にも、モータによる手押し補助する自走
が行われ、確実に手押しによる移動が行なえる。特に、
荷物等により、車重が増加している場合にも、迅速且つ
確実な手押しモータ補助を行うことができ、手押し移動
の容易性や、車体の転倒を防止して安全性を向上するこ
とができる。
【0062】更に、このモータによる手押し補助自走速
度は、現在の日本国内の交通法規によって、ヘルメット
着用が義務付けられた速度範囲よりも低い速度の時速5
キロメートル以下に設定されているので、ヘルメットの
着用が不必要であり、通常の自転車と変わらない簡易な
取扱が可能となる。
【0063】次に、本発明の電動自転車を、図4乃至図
5に示す第2具体例に基づいて説明する。
【0064】本具体例の電動自転車は、手押し補助モー
ドにおいて、モータによる自走速度を、法規速度(時速
5キロメートル)以下で、運転者の任意による所望の速
度に調節できるように構成したものである。
【0065】すなわち、図4及び図5に示すように、上
述したスイッチに加えて、或いは該スイッチに組み込ん
で、手押し補助専用のアクセル・スイッチ33Aをハン
ドル6bに設け、このアクセル・スイッチ33Aの操作
量に応じて、手押し補助回路32から出力されるモータ
指令値が変更される構成に設けている。
【0066】このアクセル・スイッチ33Aには、例え
ば、レバー式スイッチが用いられており、該スイッチ3
3Aの操作量に応じて、抵抗値を変化させる可変抵抗器
が内蔵されている。すなわち、この可変抵抗器は、アク
セル開度が増加するのに応じて、抵抗値を減少させる抵
抗器であり、アクセル開度の増加に応じて、スイッチ信
号の電圧値が増大するように設けられている。そして、
この可変抵抗器の出力端子は、手押し補助回路32に接
続され、運転者によるアクセル開度に応じたスイッチ電
圧信号が、手押し補助回路32に入力されている。
【0067】尚、上述した第1具体例と同様に、このス
イッチ33Aを設置する箇所を、乗車中はスイッチ操作
が困難で、自転車を手押し移動する場合に、手が接触す
る箇所にし、このスイッチ33Aに手押し状態の判別機
能を付加してもよい。これは、後述する第3具体例も同
様である。
【0068】また、この手押し補助回路32は、このス
イッチ電圧信号に応じて、法規速度まで、モータ出力が
増大するモータ指令値を生成するように構成されてい
る。
【0069】尚、このスイッチ33Aの構成を、スイッ
チ操作量に応じて、自走速度が連続的に変化するアクセ
ル方式の構成としたが、これに限らず、スイッチ操作入
力が行われ続ける限り、自走速度の上限(時速5キロメ
ートル)まで、所定の増速率で速度を上昇させ、予め備
えられているブレーキに連動した解除スイッチを設けた
構成としてもよい。また、この増速率も、一定ではな
く、例えば、急激なものから徐々に緩やかなものに変化
するなどのように、使用者の好みや路面等の走行状況に
応じて、任意のパターンを選択できるように構成してよ
い。
【0070】また、自走速度が段階的に変化する多段階
方式に構成してもよい。また、この多段階方式に用いる
スイッチとしても、複数のスイッチを設けて、これらを
択一的に選択操作するようにしたり、単一のスイッチを
設け、このスイッチの操作回数により選択操作するよう
にしたり、複数の選択ポジションを有する単一の選択ス
イッチを用いたり、適宜、適切なものを採択できる。
【0071】以上説明したように、本具体例によれば、
上述した具体例と同様な効果を奏するのみならず、アク
セル・スイッチを追加し、このスイッチにより手押し補
助速度を調節できるように構成したので、押し歩きの状
況に応じて、運転者により最適な補助速度に調節でき、
状況に応じた良好なアシスト感を得ることができる。
【0072】また、自転車のバッテリ残量に応じて、モ
ータ手押し補助の使用量を調節することもでき、柔軟な
対処が可能となる。すなわち、例えば、バッテリ残量が
少なくても、移動開始時にのみ大きなモータ補助が必要
な場合や、僅かな力のモータ補助でも、比較的に長時
間、モータ補助が必要な場合にも、本例の手押し補助速
度の調節機能を使って、対処することができる。
【0073】更に、これとは逆に、バッテリ残量が多く
ても、凍結した路面を、ゆっくりと着実に手押し移動し
たい場合や、スペース的に狭い場所を手押し移動する場
合にも、極低速なモータ手押し補助に調節でき、安全に
且つ容易に対処できることになる。
【0074】次に、本発明の電動自転車を、図6乃至図
11に示す第3具体例に基づいて説明する。
【0075】本具体例の電動自転車は、手押し補助モー
ドにおいて、モータの発生仕事量をある一定値に制御す
ることにより、押し歩き状況に応じた最適なモータ補助
が得られるようにしたものである。すなわち、現時点で
のモータが生成している出力トルクと、モータ回転速度
を検出し、これらの両値を掛合わせたモータ発生仕事量
が、予め定められた所定値に一致するように、モータの
駆動を制御している。
【0076】すなわち、図6に示すように、本例の電動
自転車は、上述した第1具体例に、モータ回転数を検出
するモータ回転速度検出手段36と、モータMに流れる
電流を検出して、モータMが発生しているトルクを判別
するモータ電流検出手段37とを追加して構成され、手
押し補助回路32の制御内容を、これらの両検出手段3
6,37からの検出値に基づき、現時点でのモータ仕事
量を判定し、常に所定の値に一致するようにモータ制御
するように変更している。
【0077】この例に用いられているモータMは、図7
に示すように、一般的な耐久性及び信頼性に優れたブラ
シレスDCモータを用いており、図示を省略したモータ
・ケース内に、円筒形状のロータ・コア22と、この外
周に配設されたステータ・コア23を収納した構成とさ
れている。また、このロータ・コア22の外周には、周
方向に交互にN・S極に着磁された永久磁石が設けら
れ、このロータ22自体は、モータ・ケースに回転可能
に軸支されたモータ軸21にキー接続されている。更
に、このロータ22の回りに配設されたステータ・コア
23は、直接的にケース側に固定され、3相の励磁コイ
ルU,V,Wを備えている。
【0078】また、このモータMの出力は、モータ駆動
回路20による通電制御により、設定されている。ま
た、この種のブラシレスモータは、ロータの回転位置を
検出して各相の励磁コイルに通電制御するため、ロータ
端面にロータの回転位置を特定する被検出用の磁石片を
貼着し、この被検出用磁石片の回転軌道の近傍に磁気検
出素子を設け、この磁気検出素子によって被検出用磁石
片の磁気を検知して、ロータの回転位置を検出するよう
にしている。もっとも、ブラシレスモータ以外のモータ
を用いることもできる。
【0079】すなわち、このモータMを通電制御するモ
ータ駆動回路20は、ステータに設けられた磁気検出素
子23aと、これらの磁気検出素子23aからロータ・
コア22の位置検出信号に基づき、ロータ22の回転位
置を検出するロータ回転位置判別回路25と、この位置
判別回路25からの判別信号と、制御回路17及び手押
し補助回路32からのモータ出力指令信号に基づき、ス
テータ・コア23の各相励磁コイルの切換えタイミング
及び通電時間を決定するモータ制御回路26と、このモ
ータ制御回路26からの動作信号に基づき、任意の各相
励磁コイルへの通電を、切換え動作させるスイッチング
回路27とから構成されている。
【0080】このスイッチング回路27は、電流を供給
するバッテリユニット10に、各励磁コイルU,V,
W、それぞれを、通電方向が逆方向となる2つのMOS
−FET型トランジスタにより形成されたトランジスタ
・スイッチを介在させて接続した構成とされている。す
なわち、このトランジスタ・スイッチは、各々還流ダイ
オードDa+、Db+、Dc+が接続されたP側のトラン
ジスタTa+、Tb+、Tc+と、各々還流ダイオードD
-、Db-、Dc-が接続されたΝ側のトランジスタT
-、Tb-、Tc-とを備え、これらのP側トランジス
タとΝ側トランジスタとを一組組合せて、各励磁コイル
U,V,W用のスイッチを形成している。例えば、U相
励磁コイル用のトランジスタ・スイッチは、ドレイン端
子が電源側に接続され、ソース端子が励磁コイル側に接
続されたP側のMOS−FET型トランジスタTa
+と、ソース端子が励磁コイル側に接続され、ドレイン
端子がバッテリ電源8側に接続されたΝ側のMOS−F
ET型トランジスタTa-とから構成され、それぞれの
ゲート端子は、個別にモータ制御回路26に接続されて
いる。
【0081】そして、モータ制御回路26が、スイッチ
ング回路27を所定にスイッチ動作させることにより、
3相の直流電流を、各相の巻線のうち選択的に2つの巻
線に順次通電して、回転用の磁界を生成し、この磁界に
よりロータ・コア22を回転駆動させている。
【0082】すなわち、まず、各磁気検出素子23aか
らの検出信号に基づいて、位置判別回路25がロータ2
2の回転位置を判別し、この位置判別回路25からの判
別信号に基づいて、モータ制御回路26が、各相の励磁
コイルU、V、Wの転流タイミングを決定する。次に、
各転流タイミングに基づき、スイッチ接続信号をスイッ
チング回路27の特定のトランジスタへ出力し、各U、
V、W相の励磁コイルへ適切な転流タイミングで、所定
の期間、電流が供給される。すなわち、モータ制御回路
26が、スイッチング回路27の所定に組合わせた2つ
のトランジスタをオン接続動作させて所定のスイッチ動
作させることにより、バッテリユニット10からの供給
電流を、各相の励磁コイル巻線のうち選択的に2組の巻
線に順次通電して、回転用の磁界を生成し、この回転磁
界によりロータ・コア22を回転駆動させている。この
ような繰返し動作によって、常にロータ22に固着され
た永久磁石に対して、回転方向の先に位置する励磁コイ
ルU,V,Wが励磁され、両者間に作用する電磁的な反
発・吸引力により、ロータ22の回転駆動が維持され
る。
【0083】このモータ速度検出手段36は、再び図9
に示すように、ブラシレス・モータMに予め備えられて
いるロータ回転位置検出手段である磁気検出素子23a
から出力されるロータ回転位置信号を、専用回路又は手
押し補助回路32により変換処理して、速度信号を得ら
れるようにしたものである。すなわち、ロータ回転位置
検出手段50は、ある時点でのモータ・ロータ22の回
転位置を検出し判別しているので、ロータが次の回転位
置まで回転する時間を計測することにより、容易にロー
タ回転速度を判定できることになる。
【0084】尚、予め備えられている車速検出手段14
を用いて、手押し補助時の車速を検出し、この車速から
モータ減速比等を加味して、モータ回転速度を得るよう
に構成してもよく、この場合には、回転位置検出手段を
用いて、モータ回転速度を得る構成と同様に、構造的、
回路的に簡素化を図ることができる。
【0085】このモータ電流検出手段37は、図8に示
すように、ブラシレスモータMの各励磁コイルU,V,
Wへの通電用配線に、それぞれ、シャント抵抗器39
A,39Aを直列に接続して設け、この抵抗器39Aの
前後に備えられている出力端子を、手押し補助回路32
に接続して構成され、この抵抗器39Aの検出電圧値を
適宜換算して、モータが消費している電流値を測定して
いる。
【0086】すなわち、このシャント抵抗器39は、消
費電力が小さい低抵抗の抵抗器を配線上に直列接続し、
この抵抗器39の両端の端子電圧を測定することによ
り、このシャント抵抗器39による配線の電力消費を最
小限にしながら、正確に配線を流れる電流値を検出でき
るようにしたものである。
【0087】また、ロータ22の回転に伴って、通電さ
れる励磁コイルU,V,Wが切換えられるので、これに
応じて適切なシャント抵抗器39Aが切換え選択され
て、選択されたシャント抵抗器39Aの検出値が、手押
し補助回路32に読込まれるようにしている。従って、
各励磁コイルへの通電切換えに応じたシャント抵抗器3
9Aの検出電圧が、手押し補助回路32に読込まれ、こ
の検出電圧からモータ消費電流が判別される。
【0088】尚、モータの極数と、ステータの一周当た
り励磁コイルの個数との組合せに対応して、シャント抵
抗器の数や検出する励磁コイルの切換え処理は、変更さ
れることになる。
【0089】また、このように、モータに備えられてい
る個別の励磁コイルに着目して、その消費電流を検出す
るのではなく、モータ全体として消費される電流を検出
するようにしてもよい。
【0090】すなわち、図9に示すように、バッテリユ
ニット10から給電ライン上において、モータ駆動回路
20の直前に、単一のシャント抵抗器39Bを直列に配
設し、このシャント抵抗器39Bによって、モータ駆動
回路20を含めたモータ系全体に供給され消費される電
流値を検出する構成とされている。従って、より信頼性
の向上やコストダウンを図ることができる。すなわち、
電流検出用に必要なシャント抵抗器が一つで済むのみな
らず、モータの回転動作に伴い通電切換えされる励磁コ
イルに応じて、電圧値を読み込むシャント抵抗器を切換
える操作及び、これに必要な回路的及びプログラム・ソ
フト的な構成が不要となる。
【0091】そして、このモータ消費電流から、手押し
補助回路32によって、実際に出力されているモータ・
トルクが判別されるとともに、モータ回転速度検出手段
により、モータ回転数が判別され、モータが現時点で生
成している仕事量が判別される。すなわち、一般にDC
モータの特性としては、モータが消費した電流に対して
は、モータMの出力トルクが正比例し、一義的に決定さ
れることが知られている。従って、この特性を用いて、
実際に消費したモータ電流値により、出力トルクを判別
することができる。
【0092】そして、実際のモータ仕事量が、予め設定
された基準仕事量に一致しているかが比較判定され、不
一致の場合には、従前のモータ出力指令値が、再設定又
は調整される。
【0093】このように、モータの発生仕事量を一定に
しているので、図10に示すように、運転者の手押しに
より遅く移動している場合には、モータ出力トルクが大
きくなり、すなわち、モータによるアシスト量が多くな
る。
【0094】また、速い速度で歩いている時、すなわち
速く移動している場合には、モータから出力されるトル
クが少なくなり、アシスト量が減少する。
【0095】更に、尚且つ、移動速度が速い時でも、ヘ
ルメット着用を義務付けられる法規速度の時速5キロメ
ートルを越えるようなモータ回転速度では、モータ作動
が停止され、手押し補助モードが解除される。
【0096】従って、時速5キロメートル以下の場合に
は、それぞれの状況に応じた自走速度で自転車が移動す
るので、確実なアシスト感が得られる。
【0097】このような電動自転車の手押し補助モード
における動作制御について、図11に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0098】まず、ステップP101において、電動自
転車のスイッチ10aがオン操作状態で、手押し補助モ
ードに移行するスイッチ31が操作されたと判別される
と、手押し補助回路32により、電動自転車1がモータ
Mによる手押しを補助する自走が開始される。すなわ
ち、スイッチ操作が判別された場合には、ステップP1
02〜P104に処理が進み、手押し補助モードの駆動
制御が実行され、判別されない場合には、ステップP1
05に処理が進み、モータの駆動が停止される。
【0099】このステップP102において、現時点で
のモータ速度検出手段36からモータ回転速度値が、手
押し補助回路32に読み込まれる。
【0100】そして、ステップP103においては、モ
ータ電流検出手段37により、現時点でのモータ消費電
流値が検出される。すなわち、モータの各励磁コイルへ
の通電切換えに対応したシャント抵抗器39から検出し
た電圧値が、手押し補助回路32に読み込まれ、この手
押し補助回路32により、まず、読み込んだ電圧値から
モータ消費電流値が換算され、更に、換算されたモータ
消費電流値から、モータ出力トルクが演算され、ステッ
プP104に進む。
【0101】尚、これらの検出値が得られない初回時に
は、予め定められた初期値により、以降の制御が行なわ
れる。
【0102】このステップP104において、これらの
モータ消費電流値と、モータ回転速度値とが掛合わせ
て、現時点で実際にモータが生成している仕事量が演算
され、予め定められた基準仕事量と比較判定される。そ
して、両者に格差がある場合には、実際にモータが発生
している仕事量が、基準仕事量に一致するように、モー
タ出力指令値が修正され設定される。
【0103】そして、ステップP101に処理が復帰
し、スイッチ操作が継続される限り、ステップP101
〜104の一連の処理を繰り返す。
【0104】また、スイッチ操作が判別されないステッ
プP105においては、モータの駆動が停止され、ステ
ップP101に処理が復帰する。
【0105】尚、上述した具体例において、モータの発
生仕事量を計測するために、モータ消費電流と、モータ
回転数を検出したが、これに限らず、モータ電流と、モ
ータ電圧を検出し、これらに基づいて、モータの発生仕
事量を計測するようにしてもよく、更に、モータ電圧
と、モータ回転数とからモータ仕事量を計測するように
してもよい。
【0106】また、モータの発生仕事量を一定にした
が、これに限らず、上記第2具体例の指示スイッチと調
節機構を用いて、運転者の任意に可変に設定できるよう
にして、状況に応じた柔軟な対処ができるような構成と
してもよい。
【0107】更に、現時点での手押し補助の移動速度に
応じて、パターン的に最適な変化をするように構成して
もよく、このパターンも複数のパターンを予め設定して
おき、自動的に又は使用者の任意に変更できるように構
成してよい。
【0108】以上説明したように、本例の電動自転車に
よれば、上述した手押し補助モードにおいて、第1具体
例と同様な効果を奏するのみならず、法規速度の範囲内
で、モータが発生する仕事量を常に所定量に一致するよ
うに駆動制御しているので、運転者による自転車の手押
し移動速度に応じて、出力トルクが変化し、運転者に良
好な補助動作感を与えることができる。
【0109】すなわち、例えば、タイヤがパンクした場
合や登坂時や悪路等により、走行抵抗が大きい場合に
は、自転車は、モータから低速だが大きなトルクが与え
られる一方、下り坂や舗装路等により走行抵抗が小さい
場合には、モータから高速だが少ないトルクが与えらこ
とになる。
【0110】また、これに加えて、使用者の体力が弱く
て、自転車を歩行速度としては低速に移動する場合、又
は、車重の増大等により、低速にしか移動できない場合
には、モータにより低速だが大トルクが与えられる。他
方、使用者の体力が強くて、車重等に拘わりなく自転車
を高速移動させる場合には、モータにより高速だが小ト
ルクが与えらことになる。
【0111】従って、自転車のモータによる手押し補助
の自走特性が、状況や運転者の個体差に応じて、人間の
歩行による移動感覚と極めて近くなるので、自転車の取
扱容易性が向上できる。
【0112】更に、この手押し補助モードを開始した後
に、良路から悪路に、または、上り坂から平坦地に移動
したり、この逆の場合に移動したりして、走行抵抗が変
化した場合にも、それぞれの歩行速度の変化に追従し
て、自動的にモータによる手押し補助のアシスト量が変
更されるので、同様に、取扱容易性の向上を図ることが
できる。
【0113】
【発明の効果】本願第1請求項に記載した発明は、運転
者がペダル入力した人力を駆動輪に伝達する人力駆動系
と、入力された人力を検出する人力検出手段と、自転車
の走行速度を判別する車速判別手段と、モータを用いた
補助駆動系を備え、車速と人力に応じたモータ補助出力
を人力駆動力に合成する電動自転車において、自転車の
所定箇所に手押し補助モードに切換える選択手段を設
け、前記手押し補助モードにおいては、モータ駆動によ
り時速5キロメートル以下で自走する構成の電動自転車
である。
【0114】従って、従来の手押しを補助する自走速度
が、歩行速度よりも低く設定され、押し歩きの状況下
で、良好なアシスト感が得られないのに対して、歩行速
度に等しいか、若干速い速度に設定されているので、手
押し補助モードにおいて、確実なアシスト感を得ること
ができる。
【0115】また、手押し補助モードに切換える選択手
段、例えばスイッチを操作することにより、即座に、手
押し補助モードが開始されるので、歩道等の段差部に引
っ掛かったり、上がり坂の途中で自転車が停止したりし
た場合にも、モータによる手押し補助する自走が行なわ
れ、確実に手押しによる移動が行える。特に、荷物等に
より、車重が増加している場合にも、迅速且つ確実な手
押しモータ補助を行うことができ、手押し移動の容易性
や、車体の転倒を防止して安全性を向上することができ
る。
【0116】更に、このモータによる手押し補助自走速
度は、現在の日本国内の交通法規によって、ヘルメット
着用が義務付けられた速度範囲よりも低い速度の時速5
キロメートル以下に設定されているので、ヘルメットの
着用が不必要であり、通常の自転車と変わらない簡易な
取扱が可能となる。
【0117】本願第2請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記自走速度が、時速5キロメ
ートル以下の予め設定された一定速度である構成の電動
自転車である。
【0118】従って、使用者の体格や歩行速度に合わせ
て手押し補助モードを設定することにより、使用者の歩
行に沿うことができ、安全で且つ取扱いの容易なアシス
トをえることができる。
【0119】本願第3請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記手押し補助モードにおい
て、自走速度を任意に調節可能な調節手段を備えた構成
の電動自転車である。
【0120】従って、使用者の体格や歩行速度に合わせ
て手押し補助モードを実施できるので、押し歩きの状況
に応じて、運転者により最適な補助速度に調節でき、各
運転者に応じた良好なアシスト感を得ることができる。
【0121】本願第4請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記手押し補助モードにおいて
モータが発生する仕事量を一定量に制御した構成の電動
自転車である。
【0122】従って、モータが発生する仕事量を常に所
定量に一致するように駆動制御しているので、運転者に
よる自転車の手押し移動速度に応じて、出力トルクが変
化し、運転者に良好な補助動作感を与えることができ
る。
【0123】本願第5請求項に記載した発明は、前記請
求項4の発明において、前記手押し補助モードで、制御
によってモータが発生する仕事量を一致させる目標値
を、歩行速度に追従して可変させながら制御する構成の
電動自転車である。
【0124】従って、自転車のモータによる手押し補助
の自走特性が、状況や運転者の個体差に応じて、人間の
歩行による移動感覚と極めて近くなるので、自転車の取
扱容易性が向上できる。
【0125】更に、この手押し補助モードを開始した後
に、良路から悪路に、または、上り坂から平坦地に移動
したり、この逆の場合に移動したりして、走行抵抗が変
化した場合にも、それぞれの歩行速度の変化に追従し
て、自動的にモータによる手押し補助のアシスト量が変
更されるので、同様に、取扱容易性の向上を図ることが
できる。
【0126】本願第6請求項に記載した発明は、前記請
求項1の発明において、前記手押し補助モードにおいて
モータが発生する仕事量を可変設定可能に設けた構成の
電動自転車である。
【0127】従って、モータが発生する仕事量を可変設
定することができるので、運転者による所望の自転車手
押し移動速度を実現でき、状況に応じた柔軟な対処がで
きるとともに、運転者に良好な補助動作感を与えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動自転車に係り、全体の概略構成を
示す側面図である。
【図2】本例の電動自転車に係り、人力駆動及び通常の
モータ補助駆動制御の概略全体を説明するブロック図で
ある。
【図3】本発明の第1具体例に係り、概略構成を示すブ
ロック図である。
【図4】本発明の第2具体例に係り、自転車の概略構成
を示す側面図である。
【図5】本発明の第2具体例に係り、概略構成を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明の第3具体例に係り、概略構成を示すブ
ロック図である。
【図7】本例のモータMの通電制御系を示す概略説明図
である。
【図8】本例のモータ電流検出手段を説明する概略回路
図である。
【図9】本例の他のモータ電流検出手段を説明する概略
回路図である。
【図10】本例の手押し補助制御を説明するグラフであ
る。
【図11】本例の手押し補助制御を説明するフローチャ
ートである。
【図12】従来の電動自転車に係り、全体の概略構成を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 電動自転車 2 フレーム体 2a 前フォーク 2b バックフォーク 2c メインパイプ 2d 立パイプ 4 前輪 5 後輪 6a サドル 6b ハンドル 7 パワーユニット 8 クランク軸 8a ペダルアーム 8b ペダル 9A 出力歯車(原動スプロケット) 9B 従動スプロケット 9C チェーン 10 バッテリユニット 10a メインキー・スイッチ 10b 接続コネクタ 12 人力伝達機構 13 人力検出手段(踏力検出手段) 14 車速検出手段 15 モータ減速機 16 補助駆動機構 17 制御回路 18 人力系の一方向クラッチ 19 補助駆動系の一方向クラッチ 20 モータ駆動回路 21 モータ軸 22 ロータ・コア 23 ステータ・コア 23a 磁気検出素子 25 ロータ回転位置判別回路 26 モータ制御回路 27 スイッチング回路 31 モード切換えスイッチ 31A スイッチ(オン・オフ式) 31B スイッチ(押し歩き判別オン・オフ式) 32 手押し補助回路 33A スイッチ(調節式) 33B スイッチ(押し歩き判別調節式) 36 モータ回転速度検出手段 37 モータ電流検出手段 39A (各励磁コイル用)シャント抵抗器 39B (全体用)シャント抵抗器 J 駆動力補助装置 M 人力補助用ブラシレスDCモータ U,V,W モータの各相励磁コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者がペダル入力した人力を駆動輪に
    伝達する人力駆動系と、入力された人力を検出する人力
    検出手段と、自転車の走行速度を判別する車速判別手段
    と、モータを用いた補助駆動系を備え、車速と人力に応
    じたモータ補助出力を人力駆動力に合成する電動自転車
    において、 自転車の所定箇所に手押し補助モードに切換える選択手
    段を設け、 前記手押し補助モードにおいては、モータ駆動により時
    速5キロメートル以下で自走することを特徴とする電動
    自転車。
  2. 【請求項2】 前記自走速度が、時速5キロメートル以
    下の予め設定された一定速度であることを特徴とする請
    求項1記載の電動自転車。
  3. 【請求項3】 前記手押し補助モードにおいて、自走速
    度を任意に調節可能な調節手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の電動自転車。
  4. 【請求項4】 該手押し補助モードにおいて、モータが
    発生する仕事量を一定量に制御したことを特徴とする請
    求項1記載の電動自転車。
  5. 【請求項5】 該手押し補助モードにおいて、歩行速度
    の変化に追従して制御目標値を変化させることを特徴と
    する請求項4記載の電動自転車。
  6. 【請求項6】 該手押し補助モードにおいて、モータが
    発生する仕事量を可変設定可能に設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の電動自転車。
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