JP3829496B2 - 電動補助自転車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車の車体に電動モータを搭載し、この電動モータから出力される補助駆動力でペダル踏力をアシストすることにより、登坂走行や向い風を受けながらの走行を容易にした電動補助自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電動補助自転車において、通常走行時のみならず、急な坂道等で自転車を降りて押し歩く際にも電動モータに弱い補助駆動力(以下、押し歩き補助力と呼ぶ)を出力させ、車体の押し歩き労力が軽減されるように構成されたものがある。
【0003】
このような電動補助自転車としては、例えば特開平4−358988号公報や特開平8−127386号公報に開示されたものがある。上記特開平4−358988号公報に開示された電動補助自転車は、車体を手で押しながら歩く状態を判別する押し歩き判別手段と、押し歩きの状態で電動モータを歩行速度よりやや遅い押し歩き速度(2〜3km/h)に制御するコントローラとを備えている。
【0004】
また、特開平8−127386号公報に開示された電動補助自転車は、車体を押し歩きするときに電動モータによる駆動系を押し歩きモードに切り換え、上記電動モータに、車体全体を押し歩きするのに必要なトルクと、車体全体から一定荷重を除いた分の車体を押し歩きするのに必要な仮想トルクとの差に相当するトルクを発生させるものである。
【0005】
すなわち、この従来例では、車体全体を押し歩きするのに必要な力をすべて電動モータに負担させるのではなく、一定荷重を除いた分の車体(例えば、電動モータを搭載しない通常の自転車)を押し歩きするのに必要な重量分は電動モータに負担させずに、人力で負担するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術において、特開平4−358988号公報に開示された電動補助自転車は、手動操作用の押し歩きスイッチがハンドルポストの上部に取り付けられているため、押し歩きスイッチに他の物体が当たり易く誤動作する可能性があるとともに、押し歩きスイッチを操作しにくく、使い勝手が悪いという不具合があった。
【0007】
一方、特開平8−127386号公報に開示された電動補助自転車は、メインチューブの上部に取り付けたグリップに押し歩きスイッチであるグリップスイッチが設けられている。そして、車体を押し歩く際には一方の手でハンドルバーを掴み、他方の手で上記グリップを掴むようにしているので、一方の手と他方の手で掴む位置に大きな高低差が生じ、平坦路や下り坂等は押し歩きするのが困難である。
【0008】
そのため、両手でハンドルバーを掴んで押し歩きしようとする場合は、ハンドルバーを掴んだ状態からグリップスイッチを操作するのが困難であり、操作性が悪いという不具合があった。そして、グリップスイッチがメインチューブ上部のグリップに設けられているため、グリップスイッチを誤って押して作動させてしまう可能性があった。
【0009】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、他の物体が押し歩きスイッチに当たって誤って作動させるのを回避するとともに、押し歩きスイッチを容易に操作することができる電動補助自転車を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、本発明に係る電動補助自転車は、請求項1に記載したように、人力による駆動系と電動モータによる駆動系とを併設し、前記電動モータの駆動力で人力による駆動系および押し歩きの際の駆動を補助する電動補助自転車において、ハンドルバーに車体の前後方向となるようにグリップを取り付け、このグリップはその軸方向に移動可能に構成し、この軸方向の移動でオン,オフするグリップスイッチを押し歩きの際の駆動を補助する押し歩きスイッチと直列に接続し、前記グリップスイッチは一定荷重以上の力で前記グリップを車体の前進方向に対して反対側へ移動することでオフし、さらに前記押し歩きスイッチの操作部を、前記ハンドルバーのブレーキレバー取付部の側部に設けたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る電動補助自転車は、請求項2に記載したように、請求項1に記載の押し歩きスイッチの操作部を、ハンドルバーに取り付けたグリップとブレーキレバーとで囲まれる内側であって、前記グリップのブレーキレバー取付部の側部に設けた。
【0012】
さらに、本発明に係る電動補助自転車は、請求項3に記載したように、請求項2に記載の押し歩きスイッチは、前記ブレーキレバーを握る操作で人差し指が離れる位置に設けた
【0013】
さらにまた、本発明に係る電動補助自転車は、請求項4に記載したように、請求項2に記載の押し歩きスイッチは、モーメンタリ型の押しボタンスイッチであることを特徴とする。
そして、本発明に係る電動補助自転車は、請求項5に記載したように、請求項1または2に記載の押し歩きスイッチは、プッシュ・プッシュスイッチである。
【0014】
また、本発明に係る電動補助自転車は、請求項6に記載したように、請求項1に記載のグリップスイッチは、前記グリップの軸方向端部に設けた。
【0015】
請求項1のように電動補助自転車を構成した場合は、ハンドルバーに車体の前後方向となるようにグリップを取り付け、このグリップはその軸方向に移動可能に構成し、この軸方向の移動でオン,オフするグリップスイッチを押し歩きの際の駆動を補助する押し歩きスイッチと直列に接続し、グリップスイッチは一定荷重以上の力でグリップを車体の前進方向に対して反対側へ移動することでオフすることにより、押し歩きする人の速度以上に車体の速度が速くなる場合、自動的にグリップスイッチがオフになり、操作性を向上させることができる。
【0016】
請求項2のように電動補助自転車を構成した場合、押し歩きスイッチの操作部を、ハンドルバーに取り付けたグリップとブレーキレバーとで囲まれる内側であって、前記グリップのブレーキレバー取付部の側部に設けたことにより、車体の転倒時や走行時に押し歩きスイッチを地面や他の物体に直接衝突するのを回避することができるとともに、押し歩きスイッチを容易に操作することができる。
【0017】
請求項3のように電動補助自転車を構成した場合、押し歩きスイッチは、ブレーキレバーを握る操作で人差し指が離れる位置に設けたことにより、ブレーキをかけると、自然に人差し指が押し歩きスイッチから離れるので、ブレーキの効き具合がよくなる。
【0018】
請求項4のように電動補助自転車を構成した場合、押し歩きスイッチは、モーメンタリ型の押しボタンスイッチであることにより、微妙なオン,オフ制御が可能となる。
【0019】
請求項5のように電動補助自転車を構成した場合、押し歩きスイッチは、プッシュ・プッシュスイッチであることにより、スイッチを常に押し続ける必要がなくなり、使い勝手がよくなる。
【0020】
請求項6のように電動補助自転車を構成した場合、グリップスイッチは、グリップの軸方向端部に設けたことにより、確実に作動することとなり、信頼性を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は本発明に係る電動補助自転車の第1実施形態を示す左側面図である。
【0023】
この電動補助自転車は、図1に示すように例えば金属管製の車体フレーム1を備えており、この車体フレーム1の前頭部には前輪2を支持するフロントフォーク3が左右回動自在に設けられ、このフロントフォーク3の上部にハンドルポスト4を介してハンドルバー5が回動一体に設けられている。一方、車体フレーム1の後部には後輪6が軸支され、車体フレーム1の中央上部にはサドルポスト7を介してサドル8が設置されている。
【0024】
そして、車体フレーム1の中央下部には、電動補助装置(パワーユニット)10が搭載されている。この電動補助装置10には電動モータ11と合力装置12とトルクセンサー13等の機器類が内蔵されるとともに、車幅方向に貫通する形でクランク軸14が軸支されており、このクランク軸14の両端部に左右一対のクランク15が回転一体に固定され、両クランク15の先端部にそれぞれペダル16が回転自在に設けられている。
【0025】
また、クランク軸14には電動補助装置10の右側に位置する図示しないドライブスプロケットが軸装され、このドライブスプロケットと後輪6の右側に設けられた図示しないドリブンスプロケットとの間にドライブチェーン17(またはドライブベルト)が巻装されている。
【0026】
さらに、電動補助装置10の上部には電動モータ11の出力を制御するためのコントローラ18が取り付けられ、このコントローラ18はマイコン等によって構成された制御装置である。一方、合成樹脂等で形成されたフレームカバー20が車体フレーム1の前半部から電動補助装置10とコントローラ18までを覆っており、このフレームカバー20の前部には電動モータ11の電源となるバッテリーユニット21が着脱可能に設けられている。なお、フレームカバー20前端側面にはキー式のメインスイッチ22が設けられおり、このメインスイッチ22をオン操作して電動補助自転車を起動させる。
【0027】
そして、ハンドルバー5の両端には、左右のグリップ23が設けられ、これらのグリップ23の内、左側のグリップ23近傍のハンドルバー5に押し歩きスイッチ24が取り付けられている。また、前輪2の車軸部には車速センサー26が設けられ、この車速センサー26は通常走行時における車速を検出するとともに、後述する押し歩きモータ制御実行時における車速および車速変化の検出にも使用される。
【0028】
また、サドル8内にはサドルスイッチ28が設けられ、このサドルスイッチ28は、電動補助自転車が押し歩き状態にあるか否かを判別するための1つの手段として設けられたもので、サドル8に加わる荷重の有無を検出することによってサドル8に人が腰掛けているかどうかを判別し、その判別信号をコントローラ18に送出する。この実施形態では、例えばサドル8に人が腰掛けるとサドルスイッチ28がオフになるように構成されている。
【0029】
図2は本発明に係る電動補助自転車の第1実施形態における制御系統を示すブロック図である。図2に示すように、コントローラ18には、電動モータ11、トルクセンサー13、バッテリーユニット21、押し歩きスイッチ24、車速センサー26、サドルスイッチ28等の機器類が接続されている。
【0030】
電動補助自転車の通常走行時において、電動補助装置10のクランク軸14は、サドル8に着座した乗員が足でペダル16を踏むことより前転駆動される。同時に、電動補助装置10内の電動モータ11が作動し、クランク軸14の駆動トルク(ペダル踏力P)と電動モータ11の出力(補助駆動力M)とが合力装置12により合成され、その合力P+Mがドライブチェーン17を介して後輪6に伝達される。
【0031】
この時、トルクセンサー13は常にクランク軸14に加わる駆動トルクを検出し、そのデータをコントローラ18に送出する。このコントローラ18は上記駆動トルクのデータからペダル踏力Pを算出し、このペダル踏力Pと補助駆動力Mとの比率(アシスト比)が常時一定の比率(例えば1対1)になるように電動モータ11への印加電流を制御する。このように、補助駆動力Mのアシストによってペダル踏力Pが大幅に低減されるため、特に登坂走行や向い風を受けながらの走行が非常に楽になる。
【0032】
また、コントローラ18は、上述のような通常走行時のみならず、車体を押して歩く際にも電動モータ11に弱い補助駆動力(押し歩き補助力m)を出力させて押し歩きに伴う労力を軽減させる押し歩きモードを実行するようにプログラムされている。
【0033】
この押し歩きモードを実行可能な状態であるか否かは、以下の何れかの条件によりコントローラ18で判別される。すなわち、
(1)メインスイッチ22がオンで、トルクセンサー13がクランク軸14に加わる駆動トルクを検出しない時、
(2)メインスイッチ22がオンで、サドルスイッチ28がオンの時、
(3)メインスイッチ22がオンで、押し歩きスイッチ24がオンの時、
(4)メインスイッチ22がオン、押し歩きスイッチ24がオン、トルクセンサー13がクランク軸14に加わる駆動トルクを検出しない時、
(5)メインスイッチ22がオン、押し歩きスイッチ24がオン、サドルスイッチ28がオンの時、
(6)メインスイッチ22がオン、押し歩きスイッチ24がオン、サドルスイッチ28がオン、トルクセンサー13がクランク軸14に加わる駆動トルクを検出しない時である。
【0034】
このようにして押し歩きモードは、コントローラ18が押し歩き状態にあるか否かを判別し、押し歩き状態にあると判断した場合には、一定駆動力または一定車速(回転数)になるように押し歩き補助力mを電動モータ11に出力させる。
【0035】
したがって、図3に示すように押し歩きスイッチ24をオンすると、電動モータ11の駆動力が次第に増加するとともに、車速も徐々に増加する。そして、押し歩きスイッチ24をオンしている間は、電動モータ11の駆動力または車速が一定値に保持され、押し歩きスイッチ24をオフすると、電動モータ11の駆動力は同時に0となり、車速も急激に減少することとなる。
【0036】
次に、図4〜図6に基づいてグリップおよびブレーキレバーの取付構造を説明する。図4は図1のグリップおよびブレーキレバーを示す部分断面平面図、図5は図4のA−A線に沿う断面図、図6は図4の左側面図である。なお、図4〜図6のグリップ23およびブレーキレバー30は左側のグリップおよびブレーキレバーを示している。
【0037】
上述した押し歩きスイッチ24の操作部は、図4に示すようにグリップ23とブレーキレバー30とで囲まれる内側であって、グリップ23のブレーキレバー30取付部の側部に設けられているとともに、ブレーキレバー30を握る操作で人差し指が離れる位置に設けられている。そして、押し歩きスイッチ24は、操作部を人差し指で押し続けるとオン状態を保持し、操作部から人差し指を離すとオフになるモーメンタリ型の押しボタンスイッチである。
【0038】
図4および図5に示すように、レバーブラケット31は、左側のグリップ23に隣接するハンドルバー5に巻き掛けられ、ブラケットナット32にブラケットスクリュー33を螺合することで、ハンドルバー5に固定される。また、レバーブラケット31には、ブラケットカバー35が固着され、このレバーブラケット31にはブレーキレバー30内に設けられたレバーブッシュ(図示せず)が嵌め込まれ、このレバーブッシュにレバーリベット36を挿通して固定することで、レバーブラケット31にブレーキレバー30が回動(変位)可能に堅固に固定される。
【0039】
レバーブラケット31には、図4に示すようにブレーキケーブル37の端部が導かれ、この端部に太鼓状に形成された係止部38が固着されている。一方、ブレーキレバー30には、ニップルプラー39の一端がプラーリベット40により回動可能に固定され、ニップルプラー39の他端には、ブレーキケーブル37の端部に固着された係止部38が嵌着されている。したがって、レバーリベット36を中心としてブレーキレバー30を回動することで、ニップルプラー39を介してブレーキケーブル37を引張りブレーキがかかるように構成されている。
【0040】
このように本実施形態によれば、押し歩きスイッチ24の操作部を、グリップ23とブレーキレバー30とで囲まれる内側であって、グリップ23のブレーキレバー30取付部の側部に設けたことにより、車体の転倒時や走行時に押し歩きスイッチ24を地面や他の物体に直接衝突するのを回避することができるとともに、押し歩きスイッチ24を容易に操作することができる。
【0041】
また、本実施形態によれば、押し歩きスイッチ24は、ブレーキレバー30を握る操作で人差し指が離れる位置に設けたことにより、ブレーキをかけると、自然に人差し指が押し歩きスイッチ24から離れるので、ブレーキの効き具合がよくなる。さらに、本実施形態によれば、押し歩きスイッチ24は、モーメンタリ型の押しボタンスイッチであることにより、微妙なオン,オフ制御が可能となる。
【0042】
図7は本発明に係る電動補助自転車の第2実施形態における制御系統を示すブロック図、図8は図7のコントロールスイッチを示す回路図である。なお、前記第1実施形態と同一または対応する部分には、同一の符号を用いて説明する。また、第2実施形態において、前記第1実施形態と重複する説明は省略する。
【0043】
第2実施形態では、図7に示すように、押し歩きスイッチ24aと直列にモーメンタリ型のグリップスイッチ41が電気的に接続され、このグリップスイッチ41がコントローラ18に接続されている。また、押し歩きスイッチ24aは、図8に示すようにメインスイッチ22と電気的に接続されている。
【0044】
図9は第2実施形態のグリップおよびブレーキレバーを示す部分断面平面図、図10は図9の左側面図である。図9および図10に示すように、押し歩きスイッチ24aは、押すことによりオン,オフ状態を繰り返すプッシュ・プッシュスイッチであり、前記第1実施形態と同様にグリップ23とブレーキレバー30とで囲まれる内側であって、グリップ23のブレーキレバー30取付部の側部に設けられているとともに、ブレーキレバー30を握る操作で人差し指が離れる位置に設けられている。
【0045】
一方、ハンドルバー5の両端は、図示しないが車体の前後方向となるように折曲され、その両端部にグリップ23が取り付けられている。ハンドルバー5の端部とグリップ23との間には、図9に示すように円筒状のグリップホルダ42が嵌着され、このグリップホルダ42はグリップ23と一体にハンドルバー5の軸方向に対して移動可能に構成されている。そして、グリップスイッチ41は、グリップ23の軸方向端部に設けられ、グリップ23がハンドルバー5の軸方向に対して移動することによりオン,オフ動作を行う。
【0046】
また、グリップスイッチ41は、ハンドルバー5の端部に圧入または溶接により固着された断面T字状のハンドルエンド43を有し、このハンドルエンド43は、ハンドルバー5内に固着された基部43aと、この基部43aと一体に形成されハンドルバー5の端部からその軸方向に突出する突出部43bとから構成されている。
【0047】
この突出部43bには、グリップホルダ42の内周面に圧入または溶接により固着されたスライダー44と、このスライダー44をハンドルバー5の端部に圧接させるスプリング45と、このスプリング45の端部を保持するスプリングキャップ46が順次挿通され、このスプリングキャップ46がサークリップ47により突出部43bの先端に係止されている。そして、ハンドルバー5の端部には、導線48と接続されたスイッチ部49が配設されている。
【0048】
上記の構成において、スライダー44は、スプリング45によりハンドルバー5の端部側に初期(イニシャル)荷重を加えて圧接することで、スイッチ部49が導通してオン状態を保持している。そして、一定荷重以上の力でグリップ23を車体の前進方向に対して反対側(後側)へ移動させると、グリップホルダ42を介してスライダー44がスプリング45の付勢力に抗して突出部43bに沿って移動し、スイッチ部49が導通しなくなりオフ状態となる。
【0049】
したがって、急に下り坂になったり押し歩きする人が急に止まる必要が生じた場合には、押し歩きする人の速度以上に車体の速度が速くなり、上記イニシャル荷重以上の力が作用すると、グリップスイッチ41はオフとなる。
【0050】
なお、本実施形態において、押し歩きする人が押し歩きスイッチ24aがオン,オフのいずれかの状態であるか分かるように、押し歩きスイッチ24aを常にオン,オフ表示するために照光式のスイッチとするか、またはインジケータランプを設置することが望ましい。
【0051】
また、本実施形態におけるグリップ23は、車体の後方にやや折曲したハンドルバー5の両端に取り付けられ、ハンドルバー5両端の折曲角度に関わらず、押し歩きする人の速度以上に車体の速度が速くなった場合にグリップ23がその軸方向に対して移動するように構成すればよい。
【0052】
このように本実施形態によれば、ハンドルバー5に車体の前後方向となるようにグリップ23を取り付け、このグリップ23はその軸方向に移動可能に構成し、この軸方向の移動でオン,オフするグリップスイッチ41を押し歩きの際の駆動を補助する押し歩きスイッチ24aと直列に接続し、グリップスイッチ41は一定荷重以上の力でグリップ23を車体の前進方向に対して反対側へ移動することでオフすることにより、押し歩きする人の速度以上に車体の速度が速くなる場合、自動的にグリップスイッチ41がオフになり、操作性を向上させることができる。
【0053】
また、本実施形態によれば、押し歩きスイッチ24aは、プッシュ・プッシュスイッチとしたことにより、スイッチを常に押し続ける必要がなくなり、使い勝手がよくなる。
【0054】
さらに、本実施形態によれば、グリップスイッチ41は、グリップ23の軸方向端部に設けたことにより、確実に作動することとなり、信頼性を高めることができる。
【0055】
なお、上記各構成は電動補助自転車のみならず、電動スクーター型車両、電動車椅子等、その他の電動車両や芝刈機にも幅広く応用することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、ハンドルバーに車体の前後方向となるようにグリップを取り付け、このグリップはその軸方向に移動可能に構成し、この軸方向の移動でオン,オフするグリップスイッチを押し歩きの際の駆動を補助する押し歩きスイッチと直列に接続し、グリップスイッチは一定荷重以上の力でグリップを車体の前進方向に対して反対側へ移動することでオフすることにより、請求項1の効果に加え、押し歩きする人の速度以上に車体の速度が速くなる場合、自動的にグリップスイッチがオフになり、操作性を向上させることができる。
【0057】
本発明の請求項2によれば、押し歩きスイッチの操作部を、ハンドルバーに取り付けたグリップとブレーキレバーとで囲まれる内側であって、前記グリップのブレーキレバー取付部の側部に設けたことにより、車体の転倒時や走行時に押し歩きスイッチを地面や他の物体に直接衝突するのを回避することができるとともに、押し歩きスイッチを容易に操作することができ、操作性を向上させることが可能となる。
【0058】
本発明の請求項3によれば、押し歩きスイッチは、ブレーキレバーを握る操作で人差し指が離れる位置に設けたことにより、ブレーキをかけると、自然に人差し指が押し歩きスイッチから離れるので、ブレーキの効き具合がよくなる。
【0059】
本発明の請求項4によれば、押し歩きスイッチは、モーメンタリ型の押しボタンスイッチであることにより、微妙なオン,オフ制御が可能となる。
【0060】
本発明の請求項5によれば、押し歩きスイッチは、プッシュ・プッシュスイッチであることにより、スイッチを常に押し続ける必要がなくなり、使い勝手がよくなる。
【0061】
本発明の請求項6によれば、グリップスイッチは、グリップの軸方向端部に設けたことにより、確実に作動することとなり、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動補助自転車の第1実施形態を示す左側面図。
【図2】本発明に係る電動補助自転車の第1実施形態における制御系統を示すブロック図。
【図3】第1実施形態において押し歩きスイッチ,電動モータ駆動力および車速の関係を示すタイミングチャート。
【図4】図1のグリップおよびブレーキレバーを示す部分断面平面図。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図。
【図6】図4の左側面図。
【図7】本発明に係る電動補助自転車の第2実施形態における制御系統を示すブロック図。
【図8】図7のコントロールスイッチを示す回路図。
【図9】第2実施形態のグリップおよびブレーキレバーを示す部分断面平面図。
【図10】図9の左側面図。
【図11】第2実施形態において押し歩きスイッチ,グリップスイッチ,電動モータ駆動力および車速の関係を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 車体フレーム
2 前輪
3 フロントフォーク
4 ハンドルポスト
5 ハンドルバー
6 後輪
7 サドルポスト
8 サドル
10 電動補助装置
11 電動モータ
12 合力装置
13 トルクセンサー
14 クランク軸
15 クランク
18 コントローラ
22 メインスイッチ
23 グリップ
24 押し歩きスイッチ
24a 押し歩きスイッチ
26 車速センサー
28 サドルスイッチ
30 ブレーキレバー
37 ブレーキケーブル
41 グリップスイッチ
42 グリップホルダ
44 スライダー
45 スプリング
48 導線
49 スイッチ部

Claims (6)

  1. 人力による駆動系と電動モータによる駆動系とを併設し、前記電動モータの駆動力で人力による駆動系および押し歩きの際の駆動を補助する電動補助自転車において、ハンドルバーに車体の前後方向となるようにグリップを取り付け、このグリップはその軸方向に移動可能に構成し、この軸方向の移動でオン,オフするグリップスイッチを押し歩きの際の駆動を補助する押し歩きスイッチと直列に接続し、前記グリップスイッチは一定荷重以上の力で前記グリップを車体の前進方向に対して反対側へ移動することでオフし、さらに前記押し歩きスイッチの操作部を、前記ハンドルバーのブレーキレバー取付部の側部に設けたことを特徴とする電動補助自転車。
  2. 前記押し歩きスイッチの操作部を、ハンドルバーに取り付けたグリップとブレーキレバーとで囲まれる内側であって、前記グリップのブレーキレバー取付部の側部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動補助自転車。
  3. 前記押し歩きスイッチは、前記ブレーキレバーを握る操作で人差し指が離れる位置に設けたことを特徴とする請求項2に記載の電動補助自転車。
  4. 前記押し歩きスイッチは、モーメンタリ型の押しボタンスイッチであることを特徴とする請求項2に記載の電動補助自転車。
  5. 前記押し歩きスイッチは、プッシュ・プッシュスイッチであることを特徴とする請求項1または2に記載の電動補助自転車。
  6. 前記グリップスイッチは、前記グリップの軸方向端部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動補助自転車。
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