JP4063802B2 - 光電極 - Google Patents

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Description

本発明は、光電極、およびそれを用いた色素増感太陽電池、色素増感太陽電池モジュールに関する。また、本発明の光電極は、高い変換効率を有する色素増感太陽電池の製造に好適に用いられる。
従来、光エネルギーを電気エネルギーに直接変換する方法としては、シリコン結晶太陽電池が良く知られており、すでに微弱電力消費の分野や独立電源さらには宇宙用電源として利用されている。しかしながら、シリコン単結晶はもちろんのことアモルファスシリコンを製造するにあたっては多大なエネルギーを必要とするので、電池を作るのに費やしたエネルギ−を回収するには、十年近い長期間にわたって発電を続ける必要がある。
こうした状況下、色素を用いた色素増感太陽電池が広く注目されるようになった。この色素増感太陽電池は、たとえば、透明基板上の透明導電層に形成された増感色素を担持した半導体多孔性電極、対電極およびそれらの電極間に挟持されたキャリア輸送層とから主に構成されており、作成方法の簡便さ、材料コストの低さなどから次世代の太陽電池として期待されている。
非特許文献1では、酸化チタンの表面に遷移金属錯体などの増感色素が吸着された色素増感太陽電池の作製方法が記載されている。該方法では、透明基板上の透明導電層に形成された酸化チタン多孔性電極を、増感色素を溶解した溶媒に浸漬することにより、多孔性電極に増感色素を担持させる。その後、酸化還元系を含む電解液を滴下し、多孔性電極上に対電極を重ねることにより太陽電池を作製している。
該太陽電池では、光電極に可視光が照射されると、半導体表面上の増感色素が光を吸収することにより、色素分子内の電子が励起され、励起電子が光電極へ注入される。よって、この電極側で電子が発生し、該電子は電気回路を通って対電極に移動する。対電極に移動した電子は、キャリア輸送層中のホールまたはイオンによって運ばれ、光電極に戻る。このような過程が繰返されて電気エネルギーが取出され、高いエネルギー変換効率が実現されている。しかしながら、太陽電池として実用化するためには、更なる変換効率の向上が必要不可欠であり、この為には発生電流(短絡電流)、開放電圧の増大が望まれている。
発生電流の増加を目的として、例えば、特許文献1には、平均粒径が例えば80nm以下である小さな半導体粒子を構成材料とする光電極(光吸収粒子層)の受光面から遠い面の上に、平均粒径が例えば、200nm〜500nmである大きな半導体粒子を構成材料とする層(光反射粒子層)を設けて光電極を構成し、当該光電極に入射する入射光を散乱させることにより、その吸収効率を向上させることを意図した色素増感型太陽電池が提案されている。
また、特許文献2には、光電極内に粒径の大きな半導体粒子(平均粒径;10〜300nm)と、粒径の小さな半導体粒子(平均粒径;10nm以下)とを混在させて当該光電極に入射する入射光を散乱させることにより、その吸収効率を向上させることを意図した色素増感型太陽電池が提案されている。
さらに、特許文献3、特許文献4では、半導体層を構成する半導体微粒子の平均粒径が異なる3以上の複数の層を重ねることにより、半導体層内での光閉じ込め効果を向上させ、発生電流の増加がはかられている。
特開平10−255863号公報 特開2000−106222号公報 特開2002−222968号公報 特開2002−352868号公報 J. Am. Ceram. Soc.,80 (12)3157−3171(1997)
しかしながら、本発明者らは、これらの方法のいずれであっても、散乱粒子によって半導体層内部へ散乱される光だけでなく、半導体層外部、特に、入射光に垂直な面内方向に散乱される光が存在し、光閉じ込め効果が十分に得られないため、電池として十分なエネルギー変換効率を得ることができていないことを見出した。また、増感色素による光吸収率を向上させるために半導体層の層厚を厚くした場合には、前記の問題は顕著になるため、半導体層外部への散乱光を減少させることは、エネルギー変換効率を向上させるためには重要である。本発明は、上記の問題点に鑑みたものであり、半導体層外部への散乱光を抑制することにより、発生電流を増大させ、高い光電変換効率を有する色素増感太陽電池の製造に用いることができる光電極を提供することである。
本発明の光電極は、導電性基板と、該導電性基板上に形成された半導体微粒子からなる半導体層を有する光電極であって、前記半導体層が、半導体微粒子の平均粒径が異なる複数の層から構成されおり、かつ、より基板から遠い位置に配置される遠位層が、より基板に近い位置に配置される近位層の側面の少なくとも一部を覆う。
本発明によれば、近位層の側面から光が離脱するのを抑制することができ、光利用効率を向上させることができる。
1.光電極
本発明の光電極は、導電性基板と、該導電性基板上に形成された半導体微粒子からなる半導体層を有する光電極であって、前記半導体層が、半導体微粒子の平均粒径が異なる複数の層から構成されおり、かつ、より基板から遠い位置に配置される遠位層が、より基板に近い位置に配置される近位層の側面の少なくとも一部を覆う。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の光電極の具体的な構造を例示する。図1及び図2は、例示であり、本発明の範囲は、図1及び図2の構造に限定されない。図1及び図2を参照すると、本発明の光電極は、導電性基板1と、該導電性基板1上に形成された半導体微粒子からなる半導体層3又は13を有する。導電性基板1は、支持基板1aとその上に形成された導電層1bとからなる。図1では、半導体層3は、近位層3aと遠位層3bとからなる。図2では、半導体層13は、基板側から順に第1、第2及び第3の層13a,13b,13cからなり、例えば、第1の層13aが近位層であり、第2の層13b又は第3の層13cが遠位層である。また、第2の層13bを近位層、第3の層13cを遠位層としてもよい。
図1(a)〜(e)の全てが本発明の範囲に含まれる。従って、図1(b)のように、近位層3aの側面での遠位層3bの厚さが一定でない場合、図1(c)のように、近位層3aの側面の一面が完全に露出している場合、図1(d)のように、近位層3aの側面の一部のみが被覆されている場合、図1(e)のように、遠位層3bが複数部分に分割されているか、若しくは遠位層3bに開口が形成されている場合も本発明の範囲に含まれる。
また、図2(a)〜(e)の全てが本発明の範囲に含まれる。従って、図2(b)(c)のように、近位層(第1の層)13aの側面での遠位層(第2又は第3の層)13b又は13cの厚さが一定でない場合、図2(d)のように、近位層(第2の層)13bの側面の一面が完全に露出している場合、図2(e)のように、近位層(第2の層)13bの側面の一部のみが被覆されている場合も本発明の範囲に含まれる。
ところで、本発明は、以下に述べる2つの実施形態で実施することができる。
1−1.第1の実施形態
第1の実施形態の光電極は、遠位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径が、近位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径よりも大きい。
第1の実施形態では、光は、通常、導電性基板側から入射し、その一部が近位層で吸収され、残りが近位層を通過して遠位層に到達する。遠位層は平均粒径の大きい半導体微粒子を含有しているので、入射光を散乱(又は反射)させやすい。従って、遠位層に入射した光の多くが散乱され、近位層に戻される。しかし、散乱された光の一部は光入射方向と垂直な面内方向に向かう。従来の光電極では、この面内方向に散乱された光は、そのまま光電極から離脱し、有効に利用することができなかった。第1の発明によれば、光を散乱させやすい遠位層で近位層の側面を覆っているので、面内方向に散乱された光は、近位層の側面で散乱されて、再度、近位層に戻される。従って、第1の発明によれば、光を効率よく閉じ込めることができ、光の利用効率を向上させることができる。
1−1−1.導電性基板
導電性基板は、例えば、支持基板と、その上に形成された導電層とからなる。第1の実施形態では、通常、導電性基板側から光が入射するので、支持基板及び導電層は、通常、透光性を有する。支持基板は、ガラス基板、プラスチック基板などからなり、その厚さは、光電極に適当な強度を付与することができるものであれば特に限定されない。導電層は、ITO、SnO2、ZnO等の導電材料からなる膜が挙げられる。導電層は、常法によって形成され、その膜厚は0.1μm〜5μm程度が適当である。
1−1−2.半導体層
半導体層は、含有する半導体微粒子の平均粒径が異なる複数の層から構成される。
半導体微粒子は、一般に光電変換材料に使用されるものであればどのようなものでも使用することができ、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化タングステン、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ニッケル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウム、CuAlO2、SrCu22等の単独、化合物又は組み合わせが挙げられる。安定性及び安全性の点から、酸化チタンが好ましい。この酸化チタンは、アナタース型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メタチタン酸、オルソチタン酸などの各種の狭義の酸化チタン及び水酸化チタン、含水酸化チタン等を包含する。
半導体微粒子の平均粒径は、一般に、半導体微粒子を水、アルコール等の溶媒に分散させたコロイド溶液を調整し、光散乱光度計(大塚電子社製)をもちいて、レーザー光の動的光散乱を解析することにより求めることができる。
「複数の層」は、より基板から遠い位置に配置される遠位層と、より基板に近い位置に配置される近位層とを含んでいる。遠位層と近位層は、隣接していないくてもよい。例えば、導電性基板上に3層が形成されている場合、基板に最も近い層を近位層、基板から最も離れた層を遠位層とすることができる。遠位層及び近位層は、多孔質の膜状等の形態であることが好ましい。また、遠位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径は、近位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径よりも大きい。遠位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径は、好ましくは、100nm以上である。この場合、遠位層が十分に光散乱効果を発揮することができるからである。また、近位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径は、好ましくは、50nm以下である。この場合、近位層は、十分に高い光吸収効果を有するからである。
近位層及び遠位層は、図1、図2に示すように、その側面が、導電性基板の主面に垂直な方向に対して傾きを有する構造をとることが好ましい。これは、(1)近位層の側面を覆う遠位層を形成することが容易であり、(2)入射した光を補足しやすい形(パラボラ型)であり、(3)近位層及び遠位層の断面が長方形の場合と比べ、電解液が浸透しやすい、ためである。また、電解液の浸透性を考慮すると、図1(e)のような構造であっても良い。
遠位層は、近位層の側面の少なくとも一部を覆っている。「側面」とは、半導体層と導電性基板の接触面、又はこの面に実質的に平行な面以外の面をいう。具体的には、「側面」とは、例えば、前記接触面に対する角度が所定値(例えば45度)以上である面である。
遠位層が近位層の側面を覆う被覆率は、好ましくは20%以上、さらに好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上である。20%程度の被覆率であっても本発明は効果を奏し、50%以上、80%以上であれば、本発明はさらに高い効果を奏するからである。
次に、半導体層(近位層及び遠位層)の形成方法の一例を示す。半導体層は、例えば、導電性基板上に半導体粒子を含有する懸濁液を塗布し、乾燥及び/又は焼成する方法で形成することができる。以下、この方法をさらに詳細に説明する。
まず、導電性基板上に近位層を形成する。具体的には、まず、近位層形成に用いる半導体微粒子を適当な溶媒に懸濁する。そのような溶媒としては、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグライム系溶媒、イソプロピルアルコール等のアルコール類、イソプロピルアルコール/トルエン等のアルコール系混合溶媒、水等が挙げられる。近位層形成のための半導体微粒子懸濁液の基板への塗布は、ドクターブレード法、スキージ法、スピンコート法、スクリーン印刷法など公知の方法が挙げられる。その後、塗布液を乾燥及び焼成する。乾燥及び焼成に必要な温度、時間、雰囲気等は、使用される基板及び半導体粒子の種類に応じて、適宜調整することができ、例えば、大気下又は不活性ガス雰囲気下、50〜800℃程度の範囲で10秒〜12時間程度が挙げられる。乾燥及び焼成は、単一の温度で1回のみ行ってもよいし、温度を変化させて2回以上行ってもよい。近位層が複数層の場合には、平均粒径の異なる半導体微粒子懸濁液を準備し、塗布、乾燥及び焼成の工程を2回以上行ってもよい。
近位層の厚みは、特に限定されるものではなく、例えば、0.1〜100μm程度が挙げられる。また、別の観点から、近位層は、表面積が大きいものが好ましく、例えば、10〜200m2/g程度が挙げられる。
次に、近位層の側面の少なくとも一部を覆う遠位層を形成する。具体的には、まず、上記工程で形成した近位層の周囲の外側に、近位層から若干間隔を空けてカプトンテープ、またはメンディングテープを張り、塗布する半導体層の外枠を作製する。次に、平均粒径の異なる半導体微粒子懸濁液を、テープと近位層の間隙と、近位層全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液の塗布を行う。スクリーン印刷法を用いる場合には、すでに近位層を形成するのに用いたスクリーンマスクよりも大きなスクリーンマスクを用意し、塗布すれば良い。その後、近位層の形成と同様に、乾燥、および焼成を行う。
1−1−3.増感色素
半導体層には、好ましくは、増感色素が吸着されている。増感色素としては、種々の可視光領域および/または赤外光領域に吸収を持つものを用いることができる。有機色素では、例えば、アゾ系色素、キノン系色素、キノンイミン系色素、キナクリドン系色素、スクアリリウム系色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、ポルフィリン系色素、ペリレン系色素、インジゴ系色素、ナフタロシアニン系色素などが挙げられる。なお、金属錯体色素の場合においては、Cu、Ni、Fe、Co、V、Sn、Si、Ti、Ge、Cr、Zn、Ru、Mg、Al、Pb、Mn、In、Mo、Y、Zr、Nb、Sb、La、W、Pt、Ta、Ir、Pd、Os、Ga、Tb、Eu、Rb、Bi、Se、As、Sc、Ag、Cd、Hf、Re、Au、Ac、Tc、Te、Rhなどの金属が用いられ、フタロシアニン系色素、ルテニウムビピリジン系色素などが好ましく用いられる。
前記増感色素の中で、ルテニウムビピリジン系色素がより好ましく、特にRuthenium535色素、Ruthenium535−bisTBA色素、Ruthenium620−1H3TBA色素であることが好ましい。
本発明においては、色素と半導体と強固に吸着するため、色素分子中にカルボキシル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、スルホン酸基、エステル基、メルカプト基、ホスホニル基などのインターロック基を有するものが必要である。半導体表面に増感色素を吸着させる前に、半導体表面を活性化するための処理を必要に応じて行ってもよい。増感色素を半導体に吸着させる工程において、増感色素を含有した液体に半導体を浸漬して、該半導体表面に該増感色素を吸着させる。前記の液体としては、使用する増感色素を溶解するものであればよく、具体的には、アルコール、トルエン、アセトニトリル、THF、クロロホルム、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒を用いることができる。通常は前記の溶媒は精製されたものを用いることが好ましい。溶媒中の色素濃度は、使用する色素、溶媒の種類、色素吸着工程のための条件等に応じて調整することができる。色素の濃度は、1×10-5モル/リットル以上が好ましい。
増感色素を含有した液体に半導体を浸漬する工程において、温度、圧力、浸漬時間は必要に応じて変えることができる。浸漬は、1回または複数回行ってもよい。また、浸漬の工程の後、適宜乾燥を行ってもよい。上述した方法により半導体に吸着された色素は、光エネルギーにより電子を半導体に送る光増感剤として機能する。一般的に、色素は、インターロック基を介して半導体に固定される。インターロック基は、励起状態の色素と半導体の伝導帯との間の電子の移動を容易にする電気的結合を提供する。
1−2.第2の実施形態
第2の実施形態の光電極は、遠位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径が、近位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径よりも小さい。
第2の実施形態では、光は、通常、導電性基板の反対側(すなわち、遠位層側)から入射し、その一部が遠位層で吸収され、残りが遠位層を通過して近位層に到達する。近位層は平均粒径が大きい半導体微粒子を含有しているので、入射光を散乱させやすい。従って、近位層に入射した光の多くが散乱され、遠位層に戻される。しかし、散乱された光の一部は光入射方向と垂直な面内方向に向かう。従来の光電極では、この面内方向に散乱された光は、そのまま光電極から離脱し、有効に利用することができなかった。第2の実施形態では、含有する半導体微粒子の平均粒径が小さい(すなわち、入射光を効率よく吸収する)遠位層で近位層の側面を覆っている。従って、面内方向に散乱された光は、近位層の側面を覆う遠位層で効率よく吸収される。従って、第2の発明によれば、光を効率よく吸収することができ、光の利用効率を向上させることができる。
1−2−1.導電性基板
第1の実施形態での説明は、基本的に第2の実施形態についても当てはまる。但し、第2の実施形態では、光は、通常、導電性基板の反対側から入射するので、この場合、支持基板及び導電層は、透光性を有している必要がない。従って、第2の実施形態では、支持基板として、金属基板などを用いることもでき、導電層として、透明導電層の膜厚を大きくしたもの、グリッド電極などを用いることもできる。
1−2−2.半導体層
半導体層については、第2の実施形態では、遠位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径が、近位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径よりも小さいが、それ以外の点については、基本的に、第1の実施形態と同様である。従って、第1の実施形態での説明は、基本的に第2の実施形態でも当てはまる。
なお、第2の実施形態では、遠位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径は、好ましくは、50nm以下である。この場合、遠位層が近位層の側面で十分に高い光吸収効果を有するからである。また、近位層に含まれる半導体微粒子の平均粒径は、好ましくは、100nm以上である。この場合、近位層は、十分に高い光散乱効果を有するからである。
1−2−3.増感色素
第2の実施形態でも第1の実施形態と同じ増感色素を用いることができ、第1の実施形態での説明は、基本的に第2の実施形態についても当てはまる。
2.色素増感太陽電池
本発明の色素増感太陽電池は、上記記載の光電極を備え、さらに具体的には、上記記載の光電極と、これと対向する対電極と、これらの間に挟まれたキャリア輸送層とを備える。まず、図3を用いて、本発明の色素増感太陽電池の具体的な構造を例示する。図3は、例示であり、本発明の範囲は、図3の構造に限定されない。図3を参照すると、本発明の色素増感太陽電池は、光電極5と、これと対向する対電極7と、これらの間に挟まれたキャリア輸送層9とを備える。光電極5は、導電性基板1と半導体層3又は13とを備える。導電性基板1は、支持基板1aと導電層1bとを備える。半導体層3又は13は、近位層及び遠位層を含む複数層からなる。対電極7は、支持基板7aとこの上に順次形成された導電層7b及び触媒層7cからなる。光電極5と対電極7は、スペーサー11を挟んで所定の間隔を空けて配置されている。光は、光電極5側又は対電極7側から入射する。
2−1.対電極
対電極は、例えば、支持基板とこの上に順次形成された導電層及び触媒層からなる。光が光電極側から入射する場合、対電極は、透光性を有する必要がなく、光が対電極側から入射する場合、対電極は、通常、透光性を有する必要がある(従って、透光性を有する支持基板及び導電層を用いる。)。支持基板は、ガラス基板、プラスチック基板などからなり、その厚さは、光電極に適当な強度を付与することができるものであれば特に限定されない。導電層は、例えばN型又はP型の元素半導体(例えば、シリコン、ゲルマニウム等)又は化合物半導体(例えば、GaAs、InP、ZnSe、CsS等);金、白金、銀、銅、アルミニウム等の金属;チタン、タンタル、タングステン等の高融点金属;ITO、SnO2、CuI、ZnO等の透明導電材料などで形成することができる。これらの導電層は、常法によって形成され、その膜厚は0.1μm〜5μm程度が適当である。
触媒層の材料は、白金、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレンなどから選ぶことができる。白金の場合、スパッタ、塩化白金酸の熱分解、電着などの方法によって導電層が被覆された支持基板上に膜を形成させたもの等が挙げられる。この場合の白金膜の膜厚は、1nm〜100nm程度が挙げられる。触媒層の電気伝導性が高い場合には、導電層は必要ない。
2−2.キャリア輸送層
本発明に用いられるキャリア輸送層としては、電子、ホール、イオンを輸送できるものであればどのようなものでも用いることができる。具体的には、液体電解質や高分子電解質等のイオン導電体を用いることができる。イオン導電体は、酸化還元性のものがよく、これも一般に電池や太陽電池等において使用することができる電解質であれば特に限定されず、具体的にはLiI、NaI、KI、CaI2等の金属ヨウ化物とヨウ素の組み合わせ及びLiBr、NaBr、KBr、CaBr2等の金属臭化物と臭素の組み合わせが挙げられる。なかでもLiIとヨウ素の組み合わせが好ましい。
従来から用いられている添加剤として、t−ブチルピリジン(TBP)などの含窒素芳香族化合物、あるいはDMPII、MPII、EMII、HMIIなどのイミダゾール塩を添加しても良い。
電解質濃度としては、0.01〜1.5モル/リットルが適当であり、0.1〜0.7モル/リットルが好ましい。
3.色素増感太陽電池モジュール
本発明の色素増感太陽電池モジュールは、上記記載の光電極を備え、半導体層が、同一導電性基板上に複数個配置された構造をとる。
例えば、この構造において、太陽電池が直列に接続される場合、電解液、周囲の太陽電池間の絶縁を取るための絶縁層や、対電極と導電性基板を電気的に導通するための接続層による光吸収が存在する。よって、半導体層に異なる粒径の半導体微粒子を配置し、一度入射した光が半導体層から出ることなく、すべて吸収するのが好ましい。
以下の実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図4は、本発明の実施例1に係る光電極の構造を示す断面図である。本実施例の光電極は、導電性基板1と、該導電性基板1上に形成された半導体微粒子からなる半導体層3を有する。導電性基板1は、支持基板1aとその上に形成された導電層1bとからなる。半導体層3は、近位層3aと遠位層3bとからなり、遠位層3bに含まれる半導体微粒子の平均粒径は、近位層3aに含まれる半導体微粒子の平均粒径よりも大きい。
この光電極を、以下に示す手順で作製した。また、この光電極を用いて、図3と同様の構造を有する10mm×10mmのスケールの色素増感型太陽電池を作製した。
1.導電性基板
支持基板としてのガラス基板1a上にフッ素ドープされたSnO2導電層1b(膜厚;520nm)を形成した導電性基板(厚さ;1.1mm、日本板硝子社製)1を準備した。
2.半導体層の作製
次に、以下の手順により、導電性基板1上に半導体層3を形成した。
2−1.半導体微粒子懸濁液の作製
チタンイソプロポキシド(キシダ化学株式会社製)125mL、pH調製剤である0.1M硝酸水溶液(キシダ化学株式会社製)750mLを混合し、80℃8時間加熱することにより、チタンイソプロポキシドの加水分解反応を進行させ、ゾル液を調製した。次に、チタン製オートクレーブにて230℃で11時間、粒子成長させた。次に、超音波分散を30分間行うことで、平均粒径15nmの酸化チタン粒子を含むコロイド溶液Iの作製を行い、2倍のエタノールを加え、5000rpmにて遠心分離を行うことにより酸化チタン粒子を作製した。なお、コロイド溶液に含まれるTiO2粒子の平均粒径は、光散乱光度計(大塚電子社製)をもちいて、レーザー光の動的光散乱を解析することにより求めた。
次に、オートクレーブ内における反応条件を変えたこと以外は上記コロイド溶液Iと同様の手順により、平均粒径が105nmのTiO2粒子(粒子成長条件200℃13時間、アナターゼ、以下、P2という)を含むコロイド溶液(以下、コロイド溶液IIという)、平均粒径が310nmのTiO2粒子(粒子成長条件210℃17時間アナターゼ、以下、P3という)を含むコロイド溶液(以下、コロイド溶液IIIという)を調製した。さらに、上記コロイド溶液Iを90wt%とコロイド溶液IIを10wt%と混合してコロイド溶液A、コロイド溶液Iを80wt%とコロイド溶液IIを20wt%と混合してコロイド溶液B、コロイド溶液Iを90wt%とコロイド溶液IIIを10wt%と混合してコロイド溶液C、コロイド溶液Iを80wt%とコロイド溶液IIIを20wt%と混合してコロイド溶液Dを調整した。
これらの半導体粒子を懸濁させペーストを作製するために使用される溶媒は、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグライム系溶媒、イソプロピルアルコール等のアルコール系溶媒、イソプロピルアルコール/トルエン等の混合溶媒、水等が挙げられる。具体的には、以下に示す工程にてペーストを作製することができる。
上述の工程により作製した酸化チタン粒子を洗浄した後、エチルセルロース(キシダ化学株式会社製)とテルピネオール(キシダ化学株式会社製)を無水エタノールに溶解させたものを加え、攪拌することにより酸化チタン粒子を分散させた。その後、40mbarの真空下、50℃にてエタノールを蒸発させ、コロイド溶液I〜III、A〜Dから酸化チタンペースト(懸濁液I〜III、A〜D)の作製を行った。なお、最終的な組成として、酸化チタン固体濃度20wt%、エチルセルロース10wt%、テルピネオール64wt%となるように濃度調整を行った。
2−2.半導体微粒子の平均粒径の測定
半導体微粒子の平均粒径を測定するために、SnO2導電層1b上に、上述の懸濁液I〜III、A〜Dをドクターブレード法で塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、半導体層を形成した。これらの光電極について、X線回折装置でθ/2θ測定における回折角が25.28°(アナターゼ101面に対応)のピークの半値幅を求め、その値とシェラーの式から平均粒径を求めた。結果を表1に示す。
Figure 0004063802
2−3.半導体微粒子懸濁液の塗布・焼成
次に、SnO2導電層1b上に、9.5mm×9.5mmの開口部を形成するようにメンディングテープ(住友3M社製、型式810−3−24)を張り、上述の懸濁液Iをドクターブレード法で塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、近位層3aを形成した。
次に、近位層3aの周囲の外側に、近位層3aから1mmの間隔を空けてメンディングテープを張り、遠位層3b形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液Aを、開口部内適量に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、遠位層3bを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;15μm、大きさ10mm×10mm)。
3.増感色素の光電極への吸着
以下のようにして増感色素を半導体層3に吸着させた。先ず、増感色素としてRuthenium535−bisTBA色素(Solaronix社製)を用い、これのエタノール溶液(増感色素の濃度;4×10-4モル/リットル)を調製した。次に、この溶液に上記工程で得られた光電極を浸漬し、80℃の温度条件のもとで20時間放置した。これにより、光電極の内部に増感色素を約7×10-8mol/cm2吸着させた。その後、該電極をエタノール(Aldrich Chemical Company製)で洗浄・乾燥を行い、光電極に増感色素を吸着させた。
4.太陽電池の作製
次に、上記工程で得られた光電極を用いて、図3に示す構造の太陽電池を作製した。具体的な工程は、以下の通りである。
4−1.電解液の作製
図3のキャリア輸送層9として用いる酸化還元性電解液は、アセトニトリル(Aldrich Chemical Company製)に、濃度0.6モル/リットルのDMPII(四国化成製)、濃度0.1モル/リットルのヨウ化リチウム(Aldrich Chemical Company製)、濃度0.05モル/リットルのヨウ素(Aldrich Chemical Company製)、濃度0.5モル/リットルのTBP(Aldrich Chemical Company製)を溶解させて作製した。
4−2.対電極の作製、電解液の充填
光電極5と同様の形状と大きさを有する対電極7として、ガラス基板7a上に導電層7bが成膜された透明導電性基板上に、スパッタ法により、触媒層7cとして、Ptを成膜したもの(Pt薄膜の厚さ;3000nm)を用いた。また、光電極5の導電性基板1の大きさに合わせた形状を有するスペーサー11(三井デュポンポリケミカル社製、商品名:「ハイミラン」、膜厚30μm)を、外枠の大きさが17mm×17mm、開口12mm×12mmとなるよう準備し、図3に示すように、光電極5と対電極7を、スペーサー11を介して対向させ、内部に上記の電解液9を充填して色素増感型太陽電池を完成させた。
図5に示した光電極を、半導体層3の形成を以下のように行ったこと以外は、実施例1と同様の手順により作製し、次いで、実施例1と同様の方法により、図3に示した色素増感型太陽電池と同様の構成を有する太陽電池を作製した。なお、図5は、実施例2に係る光電極の構造を示し、(a)は、半導体層3側から見た平面図であり、(b)は、断面図である。
1.半導体層の形成
導電性基板1上に形成した近位層3aの周囲の外側に、正方形である半導体層の隣り合う2辺は、近位層3aから1mmの間隔を空けてメンディングテープを張り、残りの2辺は、近位層3aから間隔を空けずにメンディングテープを張り、導電性基板1上に遠位層3b形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液Aを、テープと近位層3aの間隙、及び近位層3a全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、遠位層3bを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;15μm、大きさ9mm×9mm)。
図6は、実施例3に係る光電極の構造を示す断面図である。本実施例の光電極は、3層からなる半導体層13を備えている。半導体層13は、第1、第2及び第3の層13a、13b、13cからなる。このうち、第1及び第2の層13a,13bは、実施例1の近位層3a及び遠位層3bに対応している。実施例3の光電極の製造方法は、第2の層13bを形成する工程までは、実施例1の遠位層3bを形成するまでの工程と同様である。第3の層13cは、以下のように形成した。次いで、実施例1と同様の方法により、図3に示した色素増感型太陽電池と同様の構成を有する太陽電池を作製した。
1.第3の層の形成
導電性基板1上に形成した第2の層13bの周囲の外側に、第2の層13bから1mmの間隔を空けてメンディングテープを張り、第3の層13c形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液Bを、開口部内に適量滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第3の層13cを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;21μm、大きさ10mm×10mm)。
図7は、実施例4に係る光電極の構造を示す断面図である。実施例4は、第3の層13cの形成方法以外は、実施例3と同様である。第3の層13cは、以下のように形成した。次いで、実施例1と同様の方法により、図3に示した色素増感型太陽電池と同様の構成を有する太陽電池を作製した。
1.第3の層の形成
導電性基板1上に形成した第2の層13bの周囲の外側に、第2の層13bから間隔を空けずにメンディングテープを張り、第3の層13c形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液IIIを、テープと第2の層13bの間隙、第2の層13b全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第3の層13cを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;21μm、大きさ10mm×10mm)。
実施例5に係る光電極の構造を図6に示す。実施例5の光電極の構造は、実施例3と同様であるが、第1〜第3の層13a〜13cを形成するのに用いる懸濁液の種類が異なっている。第1〜第3の層13a〜13cは、本実施例では、以下のように形成し、次いで、実施例1と同様の方法により、図3に示した色素増感型太陽電池と同様の構成を有する太陽電池を作製した。但し、本実施例では、触媒層7cとしてのPt層の厚さを5nmとした。実施例1〜4で作製した太陽電池に対しては導電性基板1側から光を入射させるが、本実施例の太陽電池に対しては導電性基板1の反対側から光を入射させる。従って、本実施例で作製する半導体層3の第1〜第3の層13a〜13cは、この順に、含有する半導体微粒子の平均粒径を小さくしている。
1.半導体層の形成
SnO2導電層1b上に、上述の懸濁液IIをドクターブレード法で塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第1の層13aを形成した。
次に、第1の層13aの周囲の外側に、第1の層13aから1mmの間隔を空けてメンディングテープを張り、第2の層13b形成用の外枠を作製した。
次に、懸濁液Cを、テープと第1の層13aの間隙、第1の層13a全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第2の層13bを形成した。
さらに、第2の層13bの周囲の外側に、第2の層13bから1mmの間隔を空けてメンディングテープを張り、第3の層13c形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液Iを、テープと第2の層13bの間隙、第2の層13b全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第3の層13cを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;22μm、大きさ10mm×10mm)。
図8は、実施例6に係る色素増感太陽電池モジュールの構造を示す断面図である。この太陽電池モジュールは、実施例1と同様の光電極5を備え、同一導電性基板1上に複数の半導体層3が配置されている。また、この太陽電池モジュールは、4個のユニットセルを直列に接続して集積化されている。
以下、この色素増感太陽電池モジュールの製造工程を示す。
導電性基板1として、10cm×10cmの日本板ガラス社製のSnO2付きガラス基板1aを用いた(透明導電層1b=フッ素ドープ酸化スズ)。SnO2層レーザー光(YAGレーザー)を照射してSnO2を蒸発させることにより、単位セルを形成するピッチが1.035cm、隣り合う単位セル間の間隔が350μmになるように、SnO2層1bを短冊状にパターニングした。
前記基板1上に、半導体層3を実施例1と同様の方法で形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した。ユニットセルの半導体層3の大きさが、横10mm×縦90mm×膜厚15μmとなるようにし、印刷に用いたスクリーン版のパターンニング間隔は1mmとしている。
次に、以下のようにして色素を半導体層3に吸着させた。先ず、増感色素として Ruthenium535−bisTBA色素(Solaronix社製)を用い、これのエタノール溶液(増感色素の濃度;4×10-4モル/リットル)を調製した。次に、この溶液に上記工程で得られた電極を浸漬し、80℃の温度条件のもとで20時間放置した。これにより、光電極の内部に増感色素を約7×10-8mol/cm2吸着させた。その後、該電極をエタノール(Aldrich Chemical Company製)で洗浄・乾燥を行い、光電極に増感色素を吸着させた。
さらに、対電極として、パターニングを施した基板1と同様のものを用意し、支持基板7a上のSnO2層7b同じパターンが形成されるように、SnO2層7b上に、スパッタにより約3000nmの膜厚で白金触媒層7cを成膜した。
絶縁スペーサー11として、デュポン社製ハイミラン1855を1mm×95mmで切り出したものを用いて、図8の形状となるように張り合わせ、約100℃のオーブン中で10分間加熱することにより圧着した。その後、隣接する絶縁スペーサ11の間に、支持基板に設けた封口より市販の導電性ペースト(藤倉化成製、商品名「ドータイト」)を注入し、乾燥させることにより、接続層15を形成した。
電解液として、溶媒をアセトニトリルとし、その中にDMPIIを濃度0.6モル/リットル、LiIを濃度0.1モル/リットル、TBPを濃度0.5モル/リットル、I2を濃度0.05モル/リットル溶解させたものを作製し、電解液封入口17より前記電解液をキャピラリー効果により注入し、周辺部分をエポキシ樹脂にて封止することにより色素増感型太陽電池モジュールの作製を行った。
図9は、実施例7に係る色素増感太陽電池モジュールの構造を示す断面図である。図10は、図9の太陽電池モジュールを構成する2枚の導電性基板の構造を示す平面図である。
この色素増感太陽電池モジュールは、半導体層3と触媒層7cとが交互に配置された導電性基板21,23を重ね合わせて、形成されている。また、この太陽電池モジュールは、5個のユニットセルを直列に接続して集積化されている。
以下、この色素増感太陽電池モジュールの製造工程を示す。
導電性基板21,23として55mm×65mmの日本板ガラス社製のSnO2導電層21b,23b付きガラス基板21a,23aを2枚(X基板、Y基板)用いた。図10に示すように、Aが15mm、Bが14mm、Cが8mm、Dが10mm、Eが5mm、Fが6mmとなるように、触媒層7cとして白金をスパッタにより約5nmの膜厚で成膜した。
次に、導電層21b、23b上に、隣接する触媒層7cに挟まれるように、半導体層3を実施例1と同様の方法で形成し、室温にて1時間レベリングを行った後、80℃のオーブン中で乾燥させ、500℃の空気中で焼成することにより、図10に示す光電極を作製した。
次に、図10に示すように、Iが14.5mm、Jが22.5mm、Kが22.5mm、Lが13.5mmとなるように、導電層21b,23bであるSnO2にレーザー光(YAGレーザー・基本波長1.06μm)を照射し、SnO2を蒸発させることにより、スクライブライン25を形成した。
次に、以下のようにして色素を半導体層3に吸着させた。先ず、増感色素として Ruthenium535−bisTBA色素(Solaronix社製)を用い、これのエタノール溶液(増感色素の濃度;4×10-4モル/リットル)を調製した。次に、この溶液に光電極を浸漬し、80℃の温度条件のもとで20時間放置した。これにより、光電極の内部に増感色素を約7×10-8mol/cm2吸着させた。その後、該電極をエタノール(Aldrich Chemical Company製)で洗浄・乾燥を行い、光電極に増感色素を吸着させた。
上述の工程で作製されたX基板21、Y基板23を、絶縁層11としてデュポン社製ハイミラン1855を1mm×60mmで切り出したものを用いて、それぞれの基板のスクライブライン25を覆うように設置し、図9の形状となるように張り合わせ、約100℃のオーブン中で10分間加熱することにより圧着した。
電解液として、溶媒をアセトニトリルとし、その中にDMPIIを0.6モル/リットル、LiIを0.1モル/リットル、TBPを0.5モル/リットル、I2を0.02モル/リットル溶解させたものを電解液A、DMPIIを0.8モル/リットル、TBPを0.5モル/リットル、I2を0.05モル/リットルの濃度で溶解させたものを作製した。この電解液を、上記工程で作製した色素増感型太陽電池モジュールに、紙面垂直方向からキャピラリー効果により注入して、キャリア輸送層9を形成し、周辺部分をエポキシ樹脂で封止することにより色素増感型太陽電池モジュールの作製を行った。作製した色素増感型太陽電池モジュールのY基板23側を受光面とした。
(比較例1)
図11は、比較例1に係る光電極の構造を示す断面図である。この光電極は、半導体層53の形成を以下のように行ったこと以外は、実施例1と同様の手順により作製し、次いで、実施例1と同様の方法により、図3に示した色素増感型太陽電池と同様の構成を有する太陽電池を作製した。
1.半導体層の形成
導電性基板1上に形成した近位層53aの周囲に、近位層53aの4辺ともに、近位層53aの斜面を覆うようにメンディングテープを張り、遠位層53b形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液Aを、近位層53a全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、遠位層53bを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;13μm、大きさ10mm×10mm)。
(比較例2)
図12は、比較例2に係る光電極の構造を示す断面図である。本比較例の光電極は、半導体層63の形成を以下のように行ったこと以外は、比較例1と同様の手順により作製し、次いで、実施例1と同様の方法により、図3に示した色素増感型太陽電池と同様の構成を有する太陽電池を作製した。本比較例の光電極は、3層からなる半導体層63を備えている。半導体層63は、第1、第2及び第3の層63a、63b、63cからなる。このうち、第1及び第2の層63a,63bは、比較例1の近位層53a及び遠位層53bに対応している。比較例2の光電極の製造方法は、第2の層63bを形成する工程までは、比較例2の遠位層53bを形成するまでの工程と同様である。第3の層63cは、以下のように形成した。
1.第3の層の形成
導電性基板1上に形成した第2の層63bの周囲の外側に、第2の層63bに接するようにメンディングテープを張り、第3の層63c形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液IIを、第2の層63b全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第3の層63cを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;21μm、大きさ10mm×10mm)。
(比較例3)
比較例3に係る光電極の構造を図12に示す。比較例3の光電極の構造は、比較例2と同様であるが、第1〜第3の層63a〜63cを形成するのに用いる懸濁液の種類が異なっている(実施例5と同じ懸濁液を用いた)。第1〜第3の層63a〜63cは、本比較例では、以下のように形成し、次いで、実施例5と同様にして、図3に示した色素増感型太陽電池と同様の構成を有する太陽電池を作製した。本比較例の太陽電池に対しては導電性基板1の反対側から光を入射させる。従って、本比較例で作製する半導体層3の第1〜第3の層63a〜63cは、この順に、含有する半導体微粒子の平均粒径を小さくしている。
SnO2導電層1b上に、上述の懸濁液IIをドクターブレード法で塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第1の層63aを形成した。
次に、第1の層63aの周囲の外側に、第1の層63aに接するようにメンディングテープを張り、第2の層63b形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液Cを、第1の層63a全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第2の層63bを形成した。
さらに、第2の層63bに接するようにメンディングテープを張り、第3の層63c形成用の外枠を作製した。次に、懸濁液Iを、第3の層63c全体に滴下し、ドクターブレード法で懸濁液を塗布し、次いで乾燥させた。その後、大気中、450℃の条件のもとで30分間焼成し、第3の層63cを形成し、増感色素を含有していない光電極を作製した(層厚;20μm、大きさ10mm×10mm)。
(比較例4)
実施例6と同様の手順にて、図8に示す4個のユニットセルを直列に接続して集積化された色素増感型太陽電池モジュールの作製を、比較例1の光電極を用いて行った。
(比較例5)
実施例7と同様の手順にて、図9に示す5個のユニットセルを直列に接続して集積化された色素増感型太陽電池モジュールの作製を、X基板側には比較例2の光電極構造を、Y基板側には比較例3の光電極構造を形成して行った。
実施例1〜7及び比較例1〜5において得られた太陽電池に、1kW/m2 の強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射して、光電変換効率を測定した。その結果を表2に示す。
Figure 0004063802
実施例1及び2は、2層構造の半導体層を有し、比較例1と比較できる。実施例3は、3層構造の半導体層を有し、比較例2と比較できる。実施例4は、触媒層側から光を入射させており、比較例3と比較できる。実施例4,5は、それぞれ、4個、5個のユニットセルを直列に接続したものであり、比較例4,5と比較できる。表2から明らかなように、上記全ての組み合わせにおいて、実施例の光電変換効率(Effi.)は、比較例のものを上回っており、本発明による効果を裏付けている。
本発明の光電極(2層構造)の構造を示す断面図である。 本発明の光電極(3層構造)の構造を示す断面図である。 本発明の色素増感太陽電池の構造を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る光電極(2層構造)の構造を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る光電極(2層構造)の構造を示す断面図である。 本発明の実施例3に係る光電極(3層構造)の構造を示す断面図である。 本発明の実施例4に係る光電極(3層構造)の構造を示す断面図である。 本発明の実施例6に係る色素増感太陽電池モジュール(4個直列)の構造を示す断面図である。 本発明の実施例7に係る色素増感太陽電池モジュール(5個直列)の構造を示す断面図である。 本発明の実施例7に係る色素増感太陽電池モジュール(5個直列)の構造を示す平面図である。 本発明の比較例1に係る光電極(2層構造)の構造を示す断面図である。 本発明の比較例2に係る光電極(3層構造)の構造を示す断面図である。
符号の説明
1,21,23:導電性基板 1a,21a,23a:支持基板 1b,21b,23b:導電層 3,13:半導体層 3a:近位層 3b:遠位層 5:光電極 7:対電極 7a:支持基板 7b:導電層 7c:触媒層 9:キャリア輸送層 11:スペーサー 13a:第1の層 13b:第2の層 13c:第3の層 15:接続層 17:開口部 25:スクライブライン

Claims (1)

  1. 導電性基板と、該導電性基板上に形成された半導体微粒子からなる半導体層を有する光電極であって、
    前記半導体層が、半導体微粒子の平均粒径が異なる複数の層から構成されおり、かつ、より基板から遠い位置に配置される遠位層が、より基板に近い位置に配置される近位層の側面の少なくとも一部を覆い、
    近位層および遠位層の側面は、導電性基板の主面に垂直な方向に対して傾きを有し,
    近位層および遠位層に増感色素が吸着されており,
    遠位層は,その少なくとも一部が,導電性基板と面で接触するように構成されていることを特徴とする光電極。
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