JP4032512B2 - 吸振マウントの取付け装置 - Google Patents

吸振マウントの取付け装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両エンジンや同エンジンとトランスミッションとの結合体等を一例とする搭載物を車体のフレーム等を一例とした静止枠体に取着、支持する場合に搭載物から枠体への振動伝達や枠体を経て搭載物への外部振動の伝達を低減するように枠体と搭載物との間に設けられる吸振マウントに関し、特に、枠体と搭載物との間に介装された吸振マウントが振動伝達や外部から伝達する外力に基づいて吸振マウントの固定位置で作用するモーメントを受けた場合に、これに抗して安定に吸振マウントを固定位置に定着させる回り止め手段を備えた吸振マウントの取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば、車両エンジンを車体フレームに取着して支持する場合には、左右の車体フレームの中間に車両エンジンを配設し、車体フレームから内方に突出した取付け部と車両エンジンに取り付けたブラケットとの間に吸振マウントを介装して結合し、車体エンジンの作動時における振動が車体フレームに伝播するのを極力、低減するように吸振し、また車体フレームを経て例えば車輪から伝わる外部振動が車体エンジンに伝播するのを抑止、低減するように振動吸振をするように構成している。この吸振マウントは、内部に吸振用の弾性体、例えばゴム材を2枚の金属板の間に固着させた構造を有し、金属板の一方を車体フレームの取付け部に当接させ、他方の金属板を車両エンジンに固着されたブラケットに当接させて同ブラケットから吸振マウントの2枚の金属板、弾性体および車体フレームを貫通して延設される長尺の固定ボルトとナットとによって締結することにより吸振マウントを介装、固定する構造が取られている。
【0003】
また、実開平3−69333号公報は、吸振マウントの弾性体内部を貫通する直線パイプ材を予め、同弾性体の内部に埋設し、このパイプ材中に長尺の貫通ボルトを挿通してボルトのヘッドと先端とを車両エンジン側に固定したブラケットと車体フレームの取付け部とから突出させ、ボルト先端のねじ部にナットを係合、締結させることにより吸振マウントの取付け作業を簡単化した構成を開示している。
【0004】
他方、枠体を成す左右の車体フレームの間の中間域に車両エンジンまたは車両エンジンとトランスミッションとの組立構造体を搭載物として取着、支持する場合にエンジンまたはトランスミッションに固定したブラケットと車両フレームから内方に突出した取付け部に傾斜した一対の取付け面を対峙させて設け、この傾斜させた一対の取付け面の間に吸振マウントを挿設することにより、比較的狭小な領域への吸振マウントの介装を可能にし、搭載物の取着、支持に余裕を確保する有利な構成が既に提案されている。
【0005】
このような傾斜した取付け面を利用して車両エンジン等の搭載物を車両フレームのような静止枠体に対して支持する構造は、複数の吸振マウントを介装して搭載物を吸振、支持する場合に、複数の取付け箇所に吸振マウントをボルトねじ等の取付け手段を用いて固定するために、取付け作業の簡便化を図るべく、吸振マウントをエンジン側またはエンジンとトランスミッションとの組立構造体から成る搭載物に固定されたブラケットに予めボルトねじ等の取付け手段で固定し、その後に同搭載物と共に吸振マウントとを車両フレームの間に持ち込んで吸振マウントと車両フレームとの間でボルトねじ等の取付け手段によって固定する方法がとられる。
【0006】
従って、この場合には、搭載物と吸振マウントとを取付け手段で固定する固定位置と、その吸振マウントと枠体(車体フレーム)とを取付け手段で固定する固定位置との間には一つのボルトねじを貫通させて固定する場合と異なり、必ずしも同一軸線上にはなく、固定位置間にずれがある。つまり、車両フレームへの固定時に取付け手段としてのボルトねじを工具を用いて締結し、固定する作業の作業性を向上させるような位置に選定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、吸振マウントを搭載物と枠体との間に取付ける際に、上述のように搭載物と吸振マウントとの間の固定位置と吸振マウントと枠体との固定位置との間でずれ(オフセット)があるときには、作業性の簡便性を向上させる反面で搭載物が車両エンジンやトランスミッションのごとく、作動中にエンジン回転に基づく推力によって枠体である車体フレームとの間に特に加速時には相対的な力が働くことは不可避であり、このような力が吸振マウントの固定位置におけるボルトねじに作用し、また枠体が車両フレームの場合には、当然に車輪に働く走行反力等に基づく力が吸振マウントの固定位置にも伝達して外力を及ぼすことから固定位置のずれに起因したモーメントが作用し、吸振マウントが固定位置で回って予め設計された弾性体による吸振特性を変動させる原因になり得る。
【0008】
従って、本発明の目的は、このような吸振マウントの取付け、固定において、作業性の改善効果を保持しつつ、使用時に吸振マウントが外力作用に基づくモーメントの影響で回り、吸振マウントの吸振特性に変動を来すことがないように改善した吸振マウントの取付け装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、特に、搭載物が車両エンジンまたはエンジンとトランスミッションとの組み合わせ体であり、枠体が車両フレームである場合に、吸振マウントの回り止め手段を備えた取付け装置を提供し、車両エンジン系から車体フレームへの振動伝播や車輪側から車両エンジン系への振動伝播を効果的に低減する吸振効果を持続的に維持させ得るようにすることが可能な吸振マウントの取付け装置を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の発明の目的を達成するために、本発明によれば、枠体と、該枠体に支承される搭載物との間に介装され、両者間における振動伝達を低減する吸振マウントの取付け装置において、
前記枠体と一体のフレームに水平面から傾斜して設けられた載せ面を設け、また前記搭載物と一体のブラケットに取付け面を設け、
前記フレームの載せ面および前記ブラケットの取付け面に前記吸振マウントの相対する取着面をそれぞれ取付け手段によって固定し、
このとき、前記取付け手段によるそれぞれの固定位置を前記フレームの傾斜した載せ面に対して略垂直な異なる軸線上に配設すると共に、前記それぞれの固定位置を前記吸振マウントの中心線に対して相互にずらして配置し、かつ、
前記吸振マウントと、前記フレームの傾斜した載せ面および前記ブラケットの取付け面との間に、前記固定位置に関して作用する外力付加に基づくモーメントに抗し得る回り止め手段を配設した、
構成を有する吸振マウントの取付け装置が提供される。
【0010】
このような吸振マウントの取付け装置によれば、回り止め手段によって吸振マウントは常時、固定位置に安定的に位置決めされていることから、吸振マウントに内蔵された弾性体による予め設計された吸振特性が持続的に維持され、ひいては搭載物や枠体に対する振動伝播の低減作用を長期に亘って効果的に維持することが可能になる。
【0011】
なお、好ましくは、上記の回り止め手段は、上記フレームの傾斜した載せ面および上記ブラケットの取付け面と上記搭載物との間に設けられ、上記固定位置と異なる位置に配設した凹所と突起とから成る係合部によって構成される。このような凹所と突起とからなる回り止め手段によれば、吸振マウントの取付け固定時に簡単に回り止め手段の凹所と突起とを組付けることが可能であり、作業の煩瑣性を来す危惧がない。
【0012】
また、枠体が車体のフレームであり、上記搭載物が車両エンジンまたは該エンジンとトランスミッションとの結合体である場合には、車体フレームへの振動伝播が常時、低レベルに維持でき、故に車両の乗り心地を常に良好に保つことが可能となる。
なお、本発明による吸振マウントは、車両のエンジンマウント部やトランスミッションのマウント部のみに適用し得るものではなく、広く、可動体と静止取付け枠体との間に介装して振動伝播の低減を図ることが可能となるものであり、例えば、車両における空調用圧縮機を始めとする種々の補機類の取付け部、航空機機体に対する航行装置の取付け部、建物構造体に対する機械類の取付け部等の広い用途を有することは容易に理解できよう。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて、更に詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸振マウントの配置例として、車両エンジンと左右の車体フレームとの間に介装した配置を示す正面図、図2は車両エンジンの片側のブラケットと車体フレームとの間に配設した吸振マウントの取付け状態を示した断面図、図3は、枠体と搭載物に固定されるブラケットとの間に介装される吸振マウントの取付け装置の詳細を簡便のため斜め姿勢から直立姿勢に戻して示した分解斜視図である。
【0014】
さて、図1を参照すると、車両エンジンが左右の車体フレームの中間に固定、支持されている状態が示されており、左右の車体フレーム10a、10bから両者の中間域に向けて内方に突出した載せ面12a、12bは水平面から傾斜した載物面として形成されており、模式的に図示した車両エンジン14の両側の側面に取着、固定された左右のブラケット16a、16bが吸振マウント20a、20bを介して取付けられた構成を有している。このような車体フレーム10a、10bの載せ面12a、12bを傾斜面としたことにより、載せ面12a、12b自体の搭載面積を水平面とした場合よりも広く取ることが可能となり、故に、車両エンジン14の大きさが大小異なる場合にも任意に支持領域を確保できる利点があり、またブラケット16a、16bを車両エンジン14の側面に取付ける位置の選択に当たっても車体フレーム10a、10b側の載せ面12a、12bが広いことから、選択の自由度が大きく、従って吸振マウント20a、20bの取付け、固定に当たっても、固定位置の選択自由度が大きいと言う利点を有している。
【0015】
次に、本発明の実施形態に係る吸振マウントの取付け装置の構成を図1の右側の吸振マウント20bを代表的に取り上げ図示した図2を参照して説明する。
さて、ブラケット16bは一端に一対のフランジ部18aを有し、このフランジ部18aをエンジン14の側面に適宜の取付け手段、例えばボルトねじによって固定することにより、エンジン14と一体に固定され、また中央部には適宜厚を有した板状の取付け面18bを備え、この取付け面18bに吸振マウント20bが取付けられ。ここで、同取付け面18bには後述する回り止め用手段の一部を形成する開口18cが形成され、また吸振マウント20bから突出した後述のボルトねじが挿通される取付け孔18dが形成されている。
【0016】
また、吸振マウント20bは、上下一対の板部材として設けられた上ハウジング22a、下ハウジング22bを備え、これらの上下ハウジング22a、22bは周縁部を折り曲げた広口皿状を成し、金属板材料によって形成されている。この上下ハウジング22a、22bの間には吸振機能を有すべく、例えばゴム材料から成る弾性体24が挟持されており、弾性体24の上面側は当板26に焼き付け又は接着等によって固定され、下面側は下ハウジング22bの内面に同じく焼き付けまたは接着等によって固着されている。上記当板26は上ハウジング22aの内面にカシメ等によって固定され、一部をポンチング等により突起として隆起させることにより、上ハウジング22aに係合させて両者間のずれを防止し、ひいては弾性体24と上ハウジング22aとの間を固定している。
【0017】
ここで、上ハウジング22aの一部はブラケット16bの取付け面18bに穿設した開口18c内に弾性的に係合するように、ポンチングによる打ち出し法によって突起28に形成されている。更に、当板26から上ハウジング22aを貫通した取付けボルト30が止着されており、この取付けボルト30はブラケット16bの取付け孔18dを貫通して上方に伸びる位置に設けられており、この取付けボルト30にナット32を係合、締結することにより、吸振マウント20bとブラケット16bとの結合、固定を得ることができるようになっている。そして、この際に、上ハウジング22aの突起28がブラケット16bの開口18cに係合される構成になっている。
【0018】
また、吸振マウント20bの下ハウジング22bにはグロメット状のナット部材34が一端を弾性体24の内部に埋設させた状態で下ハウジング22bに強固に止着されている。他端は下ハウジング22bから下方に突出し、従って所要長さの雌ねじ孔を内部に有した構造となっている。このナット部材34が止着された位置は、上述の取付けボルト30が設けられている位置に対して明らかに吸振マウント20bの中心線に対して相互にずれて配置されており、このナット部材34に車体フレーム12bに形成したボルト孔36aを介して挿通される取付けボルト38を螺合させることにより、吸振マウント20bと車体フレーム12bとの間の結合、固定を得ることができるのである。そして、吸振マウント20bの下ハウジング22bには更に、車体フレーム12bとの当接面とは反対側の面に金属ボス部材40が溶接またはカシメ等の適宜の取付け方法によって予め止着されており、このボス部材40の内部に穿設された袋孔42には車体フレーム12bに形成したねじ孔36bに螺合するように装着されるボルトねじ44の先端に形成したピン形状部44aが係入するように設けられている。つまり、吸振マウント20bは車体フレーム12bに対しては取付けボルト38により固定され、かつ車体フレーム12bに螺合したボルトねじ44の先端のピン形状部44aが吸振マウント20bの下ハウジング22bに固着したボス部材40の袋孔42に係入することにより、車体フレーム12bに対する結合、固定が得られているのである。
【0019】
以上の説明から理解できるように、吸振マウント20bは、エンジン14(またはエンジンとトランスミッションとの組立体)側に一体に固定されたブラケット16bに対しては、上ハウジング22aから突出させた取付けボルト30に対するナット部材32の締結を介してまた、突起28と開口18cとの係合によって結合、固定が果たされ、車体フレーム12bに対しては、取付けボルト38とナット部材34との螺合およびボルトねじ44の先端のピン部材44aと下ハウジング22bに設けたボス40の袋孔42との係入関係を介して結合、固定が果たされているのである。
【0020】
しかも、上下の取付けボルト30、38による固定位置のずれによって両者間の距離がうでとして作用し、エンジン14の推力等に応じて両取付けボルト30、38に対してモーメントが作用した場合にも突起28とボルトねじ44のピン部材44aとが、相手側の開口18cや袋孔42に係入していることから、吸振マウント20bに作用するモーメント力を、これらの突起28やピン部材44aによって受承し、回り止め作用が達成されるのである。この結果、吸振マウント20bは、搭載物としてのエンジン14と枠体としての車体フレーム10bの載せ面12bとの間で外力の影響を受けて回転方向に位置ずれを来すこともなく、常時、安定に固定されて吸振作用を果たすことができるのである。
【0021】
すなわち、吸振マウント20bが常時、予め設計、規定された結合、固定位置に安定して固定、保持される結果、振動伝播の低減機能をも常に予め所望とした振動減衰機能を保持することが可能であり、搭載物としてのエンジン14を安定に支持しつつ、車体フレーム側への振動伝播や、逆に車体フレームの載せ面12bを通して車輪側から伝播する振動を減衰したエンジン14側へ伝播するのを阻止することができるのである。
【0022】
ここで図3を参照すると、図2に示した吸振マウントの取付け装置の構成を分解斜視図によって、より明瞭に図示したものである。なお、吸振マウント20a又は20bの取付け装置において、回り止め手段を形成するブラケット16aまたは16bに形成した開口18cと吸振マウントの上ハウジング22aに設けた突起28との構成、同じく下ハウジング22bに固着したボス部材40に形成した袋孔42に車体フレーム12の傾斜載せ面12bを螺合、貫通するボルトねじ44のピン部材44aを係入する構成は、典型例として示したものであり、突起と開口とから成る構成を吸振マウント20a(20b)の上下固定部の両者に形成した構成としても良く、反対に、袋孔とピン部材との係入関係による回り止め手段を吸振マウントの上下固定部の両者に配設するようにしても良く、図示例に限定されるものでないことは言うまでもない。更に、図示例では、吸振マウントの取付け装置において、回り止め手段は上下ハウジング22a、22bの両者に対して設けた構成としたが、搭載物が車両エンジン、枠体が車体フレームのような大きなモーメント発生が予測される場合に対比して、比較的小さなモーメントの発生が予測される搭載物の場合には、回り止め手段を吸振マウントの上下の何れか片側に設ける構成としても良い。
【0023】
また、吸振マウント20a(20b)の下ハウジング22bに取り付けたナット部材34やボス部材40は、下ハウジング22bの板厚が大きいときには、別部材としてのこれらナット部材やボス部材を取付けるまでもなく、下ハウジング自体に雌ねじ孔や袋孔を形成する構成としても良い。
【0024】
【発明の効果】
以上、本発明に係る吸振マウントの取付け装置を代表的な実施形態に基づいて説明したが、本発明によれば、搭載物を枠体に支持する場合に両者間に介装し、搭載物から枠体への振動伝播を低減し、また枠体を経て搭載物へ伝播する外部振動を十分に減衰させる吸振マウントの取付けに当たり、特に、枠体の傾斜した載せ面によって搭載物を支持するときに、該傾斜して載せ面と搭載物に固定した取付けブラケットとの間に吸振マウントを介装、取付けして固定する際に、その固定位置間の位置ずれ(オフセット)に起因してモーメント力が作用しても、回り止め手段によって吸振マウントの回転ずれを防止することが可能となり、故に、吸振マウントが内蔵した弾性体による吸振機能を予め設計された最適な機能状態に持続させることが可能であり、このことは、搭載物と枠体との間の振動伝播の減衰作用を常に、所望のレベルに維持できる効果を奏するのである。
【0025】
また、このように振動伝播の低減を最適に維持できる効果により、特に、搭載物が車両エンジンであり、枠体を成す車体フレームにエンジンを支持するとき、車体に対するエンジン回転時の振動伝播を十分に低減して搭乗者の不快感を払拭できる効果等を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る吸振マウントの配置例として、車両エンジンと左右の車体フレームとの間に介装した配置を示す正面図である。
【図2】車両エンジンの片側のブラケットと車体フレームとの間に配設した吸振マウントの取付け状態を示した断面図である。
【図3】枠体と搭載物に固定されるブラケットとの間に介装される吸振マウントの取付け装置の詳細を簡便のため斜め姿勢から直立姿勢に戻して示した分解斜視図である。
【符号の説明】
10a、10b…車体フレーム
12a、12b…載せ面
14…車両エンジン
16a、16b…ブラケット
18b…取付け面
18c…開口
20a、20b…吸振マウント
22a…上ハウジング
22b…下ハウジング
24…弾性体
26…当板
28…突起
30…取付けボルト
32…ナット部材
34…ナット部材
38…取付けボルト
40…ボス部材
42…袋孔
44…ボルトねじ
44a…ピン部材

Claims (3)

  1. 枠体と、該枠体に支承される搭載物との間に介装され、両者間における振動伝達を低減する吸振マウントの取付け装置において、
    前記枠体と一体のフレームに水平面から傾斜して設けられた載せ面を設け、また前記搭載物と一体のブラケットに取付け面を設け、
    前記フレームの載せ面および前記ブラケットの取付け面に前記吸振マウントの相対する取着面をそれぞれ取付け手段によって固定し、
    このとき、前記取付け手段によるそれぞれの固定位置を前記フレームの傾斜した載せ面に対して略垂直な異なる軸線上に配設すると共に、前記それぞれの固定位置を前記吸振マウントの中心線に対して相互にずらして配置し、かつ、
    前記吸振マウントと、前記フレームの傾斜した載せ面および前記ブラケットの取付け面との間に、前記固定位置に関して作用する外力付加に基づくモーメントに抗し得る回り止め手段を配設した、
    構成を有することを特徴とする吸振マウントの取付け装置。
  2. 前記回り止め手段は、前記フレームの傾斜した載せ面および前記ブラケットの取付け面と前記搭載物との間に設けられ、前記固定位置と異なる位置に配設した凹所と突起とから成る係合部によって構成される請求項1に記載の吸振マウントの取付け装置。
  3. 前記枠体が車体のフレームであり、前記搭載物が車両エンジンまたは該エンジンとトランスミッションとの結合体である請求項1又は2に記載の吸振マウントの取付け装置。
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