JP6716434B2 - 原動機支持機構及び作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、原動機ユニットを支持する原動機支持機構及び作業機に関する。
従来、エンジン等を含む原動機ユニットの支持構造は、防振支持部材を有し、当該防振支持部材の過大変位を防ぐストッパが備えられたマウント装置を原動機ユニットに複数配して、当該原動機ユニットを支持している。
例えば、特許文献1には、エンジンの低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を奏し、耐久性の向上と長寿命化を可能としたエンジンの防振支持構造を実現するために、旋回台上でエンジンを防振支持部材を介在させて前後左右4点で防振支持し、さらに、前記旋回台とエンジンとの間の前記4点支持位置以外の位置にエンジンの過大振動変位を吸収する防振部材を設けた構成が開示されている。
特開2008−230314号公報
しかしながら、特許文献1では、幅広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を得るという課題については考慮されているものの、負荷の作用方向の多様性については考慮されていない。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、多様な方向に作用する振動等に対して良好に原動機ユニットを支持することができる原動機支持機構及び作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る原動機支持機構は、作業機上で原動機ユニットを支持する複数のマウント装置を備えた原動機支持機構であって、前記作業機の一側方側で前記原動機ユニットを支持する第1マウント装置と、前記作業機の他側方側で前記原動機ユニットを支持する第2マウント装置と、前記原動機ユニットにおける前記第1マウント装置よりも前記他側方側、且つ前記第2マウント装置よりも前記一側方側の位置を支持する第3マウント装置と、を備え、前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置は防振支持部材と、前記防振支持部材の下面側の受圧面に当接する底板と、前記防振支持部材の上面側の受圧面に当接する天板と、を備え、前記防振支持部材の下面側の受圧面の長手方向と、前記防振支持部材の上面側の受圧面の長手方向と、は一致しており、前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの一部のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が第1方向に沿っており、前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの他のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が前記第1方向と略直交する第2方向に沿っている。
原動機支持機構によれば、多様な振動等に対して良好に原動機ユニットを支持することができる。
旋回基板、原動機支持機構等を示す斜視図である。 旋回基板、原動機支持機構等を示す平面図である。 旋回基板、防振支持部材等を示す拡大平面図である。 旋回基板、防振支持部材等を示す拡大底面図である。 旋回基板、マウント装置等を示す拡大平面図である。 旋回基板、マウント装置等を示す拡大底面図である。 旋回基板、原動機ユニット、第1マウント装置、第4マウント装置等を左方から見た図である。 旋回基板、原動機ユニット、第1マウント装置、第4マウント装置等を左方から見た拡大図である。 旋回基板、原動機ユニット、第2マウント装置、第5マウント装置等を右方から見た図である。 旋回基板、原動機ユニット、第2マウント装置、第5マウント装置等を右方から見た拡大図である。 旋回基板、原動機ユニット、第3マウント装置等を左方から見た拡大断面図である。 旋回基板、原動機ユニット、原動機支持機構等を後方から見た図である。 第1マウント装置、第2マウント装置、第3マウント装置等を後方から見た背面図である。 第1マウント装置、第2マウント装置、第3マウント装置等を後方から見た斜視図である。 第3マウント装置、第3機体側ブラケット、第3原動機側ブラケット等を示す斜視図である。 第3マウント装置、第3機体側ブラケット、第3原動機側ブラケット等を後方から見た拡大図である。 第1マウント装置、第1機体側ブラケット等を示す斜視図である。 第2マウント装置、第2機体側ブラケット等を示す斜視図である。 作業機の側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図11は、本実施形態に係る作業機1を示している。本実施形態では、原動機ユニットPを備えた作業機1として、旋回作業機であるミニバックホーが例示されている。但し、本発明に係る作業機1の種類は限定されず、建設機械や農業機械等に本発明を適用することができる。
図11に示すように、作業機1は、機体3と、走行装置4と、作業装置5と、キャノピ6と、ドーザ装置10とを備えている。機体3上には、運転席7が設けられている。
以下、機体3上に設けられた運転席7に着座した運転者の前側を前方、運転者の後側を後方、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方として説明する。また、前後の方向(前後方向)に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。また、機体3の機体幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって機体3における機体幅方向の中心から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって機体3における機体幅方向の中心に近づく方向である。
機体3は、走行装置4のフレーム上に、ベアリングを介して縦方向の軸心回りに旋回自在に支持されている。機体3は、油圧モータの駆動によって旋回する。
走行装置4は、クローラ式の走行装置である。走行装置4は、機体外方側に設けられている。具体的には、走行装置4は、機体3の右側と左側の下方にそれぞれ設けられている。走行装置4は、油圧モータによって駆動される。走行装置4の前部にはドーザ装置10が設けられている。
作業装置5は、機体3の前部の右側に設けられている。作業装置5は、ブーム8と、アーム9及び作業具13と、ブームシリンダと、アームシリンダ11と、作業具シリンダ12とを有している。ブームシリンダと、アームシリンダ11と、作業具シリンダ12とは、油圧シリンダにより構成されている。アーム9の基端部は、アームシリンダ11の伸縮により昇降する。アーム9の先端には、作業具13が設けられている。作業具13は、作業具シリンダ12の伸縮により、スクイ・ダンプ動作する。本実施形態では、作業具13としてバケットが示されているが、バケットに替えて或いは加えて、他の作業具13(油圧アタッチメント)を装着することもできる。他の作業具13としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
キャノピ6は、機体3の上部に搭載されている。キャノピ6は、ルーフ6aと支柱6bとを有している。ルーフ6aの下方には運転席7が設けられている。なお、キャノピ6は2柱式であっても4柱式であってもよい。また、キャノピ6に代えてキャビンを搭載してもよい。
機体3は、旋回基板14と、カバー15とを有している。
旋回基板14は、走行装置4のフレーム上に、ベアリングを介して縦方向の軸心周りに旋回自在に支持されている。図1に示すように、旋回基板14は、仕切板14a、第1取付フレーム50a、第2取付フレーム50b、第3取付フレーム50cを有している。仕切板14aの後部にはエンジンルームEが形成されている。エンジンルームEには、原動機ユニットPと、第1取付フレーム50aと、第2取付フレーム50bと、第3取付フレーム50cと、第1フレーム支柱18aの一部と、第2フレーム支柱18bの一部とが設けられている。
原動機ユニットPは、旋回基板14の後部且つ運転席7の後方に配置され、原動機支持機構19により旋回基板14に支持されている。本実施形態におけるミニバックホーの場合、原動機ユニットPは、原動機と油圧ポンプ等から構成されている。原動機はエンジン2又は電動機である。また、原動機はエンジン2及び電動機の両方を含んでも良い。この実施形態では、エンジンである。エンジン2は、気筒数が奇数であり(第1実施形態においては3気筒のエンジン)、渦流室式燃料噴射装置を備えたディーゼルエンジンによって構成されている。
第1取付フレーム50aは、エンジンルームEの後部の左側に配置され、前後方向に沿って延設されている。第2取付フレーム50bは、エンジンルームEの後部の中央に配置されている。第3取付フレーム50cは、エンジンルームEの前部の中央に配置され、前後方向に沿って延設されている。第1〜第3取付フレーム50a,50b,50cは、原動機支持機構19と旋回基板14とを接続する。
第1フレーム支柱18a及び第2フレーム支柱18bは、カバー15を支持するフレームである。第1フレーム支柱18aは、原動機ユニットPの左側に配置され、当該原動機ユニットPの左側の後部から立ち上がった後に前方に延びるL字状に屈曲された板である。第2フレーム支柱18bは、原動機ユニットPの右側に配置され、当該原動機ユニットPの右側の後部から立ち上がった後に前方に延びるL字状に屈曲された板である。
図2Aに示すように、エンジン2は横置きされている。すなわち、エンジン2は、駆動軸2aの延伸方向が機体幅方向(旋回基板14の幅方向)に沿うように旋回基板14上に配置されている。エンジン2の左側に、駆動軸2aが接続されるフライホイールが設けられたハウジング(フライホイールハウジング)16が取り付けられている。ハウジング16の左側に、油圧ポンプ17が配置され、当該油圧ポンプ17は、駆動軸2aの回転動力によって駆動する。
図3Aに示すように、ハウジング16は、外周面から後方且つ上方に向けて突出した第1突出部16a1と、外周面から前方且つ上方に向けて突出した第2突出部16a2を有している。なお、第1突出部16a1と、第2突出部16a2は、原動機ユニットPの中央よりも左端側に設けられていればよく、本実施形態においては、ハウジング16に設けられているが、油圧ポンプ17或いはエンジン2に設けられていてもよい。なお、原動機ユニットPの左側には、エアクリーナ、ラジエータ、燃料噴射ポンプ、スタータモータ等が設けられている。
図1に示すように、原動機支持機構19は、原動機ユニットPを機体3上で支持する複数のマウント装置(第1マウント装置21、第2マウント装置22、第3マウント装置23、第4マウント装置24、第5マウント装置25)を備えている。複数のマウント装置は、防振支持部材を有している。防振支持部材は、変位することで原動機ユニットPの振動を吸収する。言い換えれば、原動機ユニットPは、複数の防振支持部材によって機体3に支持されている。
図2Aに示すように、第1マウント装置21は、エンジンルームEの後部の一側方側(例えば、左側)に配置され、作業機1の一側方側で原動機ユニットPを支持する。第2マ
ウント装置22は、エンジンルームEの後部の他側方側(例えば、右側)に配置され、作業機1の他側方側で原動機ユニットPを支持する。第3マウント装置23は、第1マウント装置21よりも他側方側且つ第2マウント装置22よりも一側方側且つエンジンルームEの後部に配置されている。第3マウント装置23は、原動機ユニットPにおける第1マウント装置21と第2マウント装置22との間を支持する。第4マウント装置24は、エンジンルームEの前部の一側方側に配置され、作業機1の一側方側で原動機ユニットPを支持する。第5マウント装置25は、エンジンルームEの前部の他側方側に配置され、作業機1の他側方側で原動機ユニットPを支持する。なお、上述した説明では、一側方側を「左側」とし、他側方側を「右側」として説明したが、一側方側を「右側」とし、他側方側を「左側」としてもよい。また、一側方側及び他側方側は、左側、右側の他に、前側、後側であってもよい。
図3A及び図7Bに示すように、第1マウント装置21は、第1機体側ブラケット21aと、第1マウント21bと、第1原動機側ブラケット21cを有している。
第1機体側ブラケット21aは、第1マウント21bと旋回基板14とを接続する。具体的には、第1機体側ブラケット21aは、第1取付フレーム50aの上面に固定され、第1マウント21bの下部を支持している。
図3B、図7A及び図7Bに示すように、第1機体側ブラケット21aは、取付部21a1と、左縦板21a2と、スタンド部21a3と、右縦板21a4とを有している。取付部21a1は、ボルト及びナットを介して、第1取付フレーム50aに設けられている。左縦板21a2は略三角形状の板材であり、取付部21a1の上面で起立している。右縦板21a4は、左縦板21a2同様、略三角形状の板材であり、取付部21a1の上面で起立している。スタンド部21a3は板材であり、当該板材に下側開口部(第1貫通孔)21a5が形成されている。スタンド部21a3は、左縦板21a2と右縦板21a4とを連結しており、前方に向かうほど下方に傾斜している。スタンド部21a3に支持された第1マウント21bは原動機ユニットPに向かって水平方向に対して略45°の角度で傾斜している。
第1原動機側ブラケット21cは、第1機体側ブラケット21aと同様に原動機ユニットPの後部の左側に配置されている。第1原動機側ブラケット21cは、ハウジング16から突出した第1突出部16a1の一部から形成されている。第1原動機側ブラケット21cは、上側開口部(第2貫通孔)21c1を有している。第1マウント21bは、第1機体側ブラケット21aと第1原動機側ブラケット21cとの間に配置されており、原動機ユニットPに向かって水平方向に対して略45°の角度で傾斜している。
図7A及び図9に示すように、第1マウント21bは、第1機体取付部21b1と、第1防振支持部材21b2と、第1支持取付部21b3とを有しており、原動機ユニットPを旋回基板14上で支持し且つ原動機ユニットPの振動を吸収する。
第1機体取付部21b1は、第1機体締結部(第1突出部)41bと、第1底板41aと、を有している。第1機体締結部41bは、第1底板41aに固定され、第1底板41aの中央から第1防振支持部材21b2と反対側に突出し、下側開口部21a5に挿入されている。第1機体締結部41bの外周面には雄ねじが形成されており、雌ねじが形成されたナットと螺合されることで、第1マウント21bと第1機体側ブラケット21aとを接続する。即ち、第1機体締結部41b及びナット等によって、機体側締結部が構成されている。
図2Eに示すように、第1底板41aは、長方形状の板材であり、当該第1底板41aの長手方向が、機体幅方向に沿うように配置されている。当該第1底板41aの上面と第1防振支持部材21b2の下面とは焼き付け固着されている。
第1支持取付部21b3は、第1天板41cと、第1天板41cに接続された第1支持締結部(第2突出部)41dとを有している。第1支持締結部41dは、第1天板41cの中央から第1防振支持部材21b2と反対側に突出し、上側開口部21c1に挿入されている。第1支持締結部41dの外周面には、雄ねじが形成されており、雌ねじが形成されたナットと螺合されることで、第1マウント21bと第1原動機側ブラケット21cと
を接続する。即ち、第1支持締結部41d及びナット等によって、原動機側締結部が構成されている。
図2Dに示すように、第1天板41cは、長方形状の板材であり、当該天板41cの長手方向が、機体幅方向に沿うように配置されている。第1天板41cの下面と、第1防振支持部材21b2の上面とは焼き付け固着されている。
第1防振支持部材21b2は、ゴムやエラストマー等の弾性の材料で形成されており、第1機体取付部21b1と第1支持取付部21b3との間に配置されている。第1防振支持部材(弾性体)21b2は、第1底板41aとの当接面及び第1天板41cとの当接面が原動機ユニットPの振動荷重を受ける受圧面S1であり、弾性変形することによって原動機ユニットPの振動を吸収する。図2Bは、第1防振支持部材21b2の受圧面S1をエンジン2側(上方)から見た平面図を示し、図2Cは、第1防振支持部材21b2の受圧面S1を旋回基板14側(下方)から見た底面図を示している。
図2B及び図2Cに示すように、第1防振支持部材(弾性体)21b2の受圧面S1は、幅が大きい部位(長幅部)W1と幅が小さい部位(短幅部)W2とを有する形状であって、例えば、平面視で矩形状に形成されている。第1防振支持部材21b2の受圧面S1の長幅部W1、即ち、長手方向は、機体幅方向(第1方向)に沿っている。また、第1防振支持部材21b2の受圧面S1の短幅部W2、即ち、短手方向は、前後方向(第2方向)に沿っている。なお、第1防振支持部材(弾性体)21b2の受圧面S1の形状は、矩形形状に限るものではなく、例えば楕円形状等であってもよい。
図7A及び図9に示すように、第1防振支持部材21b2は、下薄肉部26aと、防振部26bと、上薄肉部26cとを有している。下薄肉部26a及び上薄肉部26cは、防振部26bの厚みに比べて厚みが薄い部位である。防振部26bは、略直方体形状であって、下薄肉部26aと上薄肉部26cとの間に設けられた部位である。下薄肉部26a、防振部26b及び上薄肉部26cは一体的に形成されている。なお、下薄肉部26a及び上薄肉部26cを省略し、第1防振支持部材21b2の全体が防振部26bからなる構成としてもよい。図2B及び図2Cに示すように、下薄肉部26aの下面が受圧面S1であり、上薄肉部26cの上面が受圧面S1である。したがって、下薄肉部26aの下面(旋回基板14側の受圧面S1)は第1底板41aの上面と面接触し、上薄肉部26cの上面(エンジン2側の受圧面S1)は第1天板41cの下面と面接触することにより、原動機ユニットPの荷重等を受けることができる。
図4A、図7Bに示すように、第2マウント装置22は、第2機体側ブラケット22aと、第2マウント22bと、第2原動機側ブラケット22cを有している。第2機体側ブラケット22aは、第2マウント22bと旋回基板14とを接続する。具体的には、第2機体側ブラケット22aは、原動機ユニットPの後部の右側に配置され、第2取付フレーム50bの上面に固定されている。第2機体側ブラケット22aは、第2マウント22bの下部を支持している。
図4B、図7A及び図7Bに示すように、第2機体側ブラケット22aは、左取付部22a1と、左縦板22a2と、スタンド部22a3と、右縦板22a4と、右取付部22a5を有している。左取付部22a1と右取付部22a5は、板材であって、ボルト及びナットを介して、第2取付フレーム50bに設けられている。左縦板22a2は略三角形状の板材であり、左取付部22a1の左端から上方に向かって延出している。右縦板22a4は、略三角形状の板材であり、右取付部22a5の右端から上方に向かって延出している。スタンド部22a3は板材であり、下側開口部(第1貫通孔)22a6が形成されている。スタンド部22a3は、左縦板22a2と右縦板22a4とを連結しており、前方に向かうほど下方に傾斜している。スタンド部22a3に支持された第2マウント22bは原動機ユニットPに向かって水平方向に対して略45°の角度で傾斜している。
第2原動機側ブラケット22cは、原動機ユニットPの右側に配置されている。第2原動機側ブラケット22cは、エンジン2の後部の右側に配置され且つ当該エンジン2に取付けられた板材から構成されている。原動機側ブラケット22cは、上側開口部(第2貫通孔)22c1を有している。
図7A、図10に示すように、第2マウント22bは、第2機体取付部22b1と、第2防振支持部材22b2と、第2支持取付部22b3とを有しており、原動機ユニットPを旋回基板14上で支持し且つ原動機ユニットPの振動を吸収する。
第2機体取付部22b1は、第2機体締結部(第1突出部)42bと、第2底板42aとを有している。第2機体締結部42bは、第2底板42aに固定され、第2底板42aの中央から第2防振支持部材22b2とは反対側に突出し、下側開口部22a6に挿入されている。第2機体締結部42bの外周面には雄ねじが形成されており、雌ねじが形成されたナットと螺合されることで、第2マウント22bと第2機体側ブラケット22aとを接続する。即ち、第2機体締結部42bとナット等によって、機体側締結部が構成されている。
図2Eに示すように、第2底板42aは、長方形状の板材であり、当該第2底板42aの長手方向が、機体幅方向に沿うように配置されている。第2底板42aの上面と、第2防振支持部材22b2の下面とは焼き付け固着されている。
第2支持取付部22b3は、第2天板42cと、第2支持締結部(第2突出部)42dとを有している。第2支持締結部42dは、第2天板42cの中央から第2防振支持部材22b2と反対側に突出し、上側開口部22c1に挿入されている。第2支持締結部42dの外周面には、雄ねじが形成されており、雌ねじが形成されたナットと螺合されることで、第2マウント22bと第2原動機側ブラケット22cとを接続する。即ち、第2支持締結部42dとナット等によって、原動機側締結部が構成されている。
第2天板42cは、長方形状の板材であり、当該第2天板42cの長手方向が、機体幅方向に沿うように配置されている。第2天板42cの下面と第2防振支持部材22b2の上面とは焼き付け固着されている。
第2防振支持部材22b2は、ゴムやエラストマー等の弾性の材料で形成されており、第2機体取付部22b1と第2支持取付部22b3との間に配置されている。第2防振支持部材(弾性体)22b2は、第2底板42aとの当接面及び第2天板42cとの当接面が原動機ユニットPの振動荷重を受ける受圧面S2であり、弾性変形することによって原動機ユニットPの振動を吸収する。図2B及び図2Cに示すように、第2防振支持部材(弾性体)22b2の受圧面S2は、長幅部W1と短幅部W2とを有する形状であって、例えば、平面視で矩形状に形成されている。第2防振支持部材22b2の受圧面S2の長幅部W1、即ち、長手方向は、機体幅方向(第1方向)に沿っている。また、第2防振支持部材22b2の受圧面S2の短幅部W2、即ち、短手方向は、前後方向(第2方向)に沿っている。
図7A及び図10に示すように、第2防振支持部材22b2は、下薄肉部27aと、防振部27bと、上薄肉部27cとを有している。下薄肉部27a及び上薄肉部27cは、防振部27bの厚みに比べて厚みが薄い部位である。防振部27bは、略直方体形状であって、下薄肉部27aと、上薄肉部27cとの間に設けられた部位である。下薄肉部27a、防振部27b及び上薄肉部27cは一体的に形成されている。なお、下薄肉部27a及び上薄肉部27cを省略し、第2防振支持部材22b2の全体が防振部27bからなる構成としてもよい。図2Bに示すように、下薄肉部27aの下面及び上薄肉部27cの上面が受圧面S2である。したがって、下薄肉部27aの下面(旋回基板14側の受圧面S2)は第2底板42aの上面と面接触し、上薄肉部27cの上面(エンジン2側の受圧面S2)は第2天板42cの下面と面接触することにより、原動機ユニットPの荷重等を受けることができる。
図5、図7A、図7B及び図8Aに示すように、第3マウント装置23は、第3機体側ブラケット23aと、第3マウント23bと、第3原動機側ブラケット23cを有している。第3機体側ブラケット23aは、第3マウント23bと旋回基板14とを接続する。
第3機体側ブラケット23aは、第2取付フレーム50bを介して旋回基板14上に設けられている。第3機体側ブラケット23aは、第1機体側ブラケット21aよりも機体右側(第2機体側ブラケット22a側)、且つ第2機体側ブラケット22aよりも機体左側(第1機体側ブラケット21a側)に配置されている。また、第3機体側ブラケット2
3aは、原動機ユニットPの重心位置の後方に配置し、第3マウント23bの下部を支持している。図8Aに示すように、第3機体側ブラケット23aは、L字状の板材で構成されていて、横板23a1と、縦板23a2とを有している。縦板23a2は、第2取付フレーム50bの上部に取付けられ、横板23a1は、縦板23a2の左部から左方に延設されている。横板23a1は、原動機ユニットPに向かって水平方向に対して略45°の角度で延びて縦板23a2に接続されている。横板23a1には、下側開口部(第1貫通孔)23a3が形成されている。
第3原動機側ブラケット23cは、第1原動機側ブラケット21cよりも機体右側(第2原動機側ブラケット22c側)、且つ第2原動機側ブラケット22cよりも機体左側(第1原動機側ブラケット21c側)に配置されている。また、第3原動機側ブラケット23cは、原動機ユニットPの重心位置の後方に配置している。第3原動機側ブラケット23cは、エンジン2に取付けられた板材から構成されている。第3原動機側ブラケット23cは、上側開口部(第2貫通孔)23c1を有している。
第3マウント23bは、第3機体取付部23b1と、第3防振支持部材23b2と、第3機体取付部23b3とを有しており、原動機ユニットPを旋回基板14で支持し且つ原動機ユニットPの振動を吸収する。
第3機体取付部23b1は、第3機体締結部(第1突出部)43bと、第3底板43aとを有している。第3機体締結部43bは、第3底板43aに固定され、第3底板43aの中央から第3防振支持部材23b2と反対側に突出し、下側開口部23a3に挿入されている。第3機体締結部43dの外周面には、雄ねじが形成されており、雌ねじが形成されたナットと螺合されることで、第3マウント23bと第3機体側ブラケット23aとを接続する。即ち、第3機体締結部43b及びナット等によって、機体側締結部が構成されている。
図2Eに示すように、第3底板43aは、長方形状の板材であり、当該第3底板43aの短手方向が、機体幅方向に沿うように配置している。第3底板43aの上面と、第3防振支持部材23b2の下端面とは焼き付け固着されている。
第3支持取付部23b3は、第3天板43cと、第3支持締結部(第2突出部)43dとを有している。第3支持締結部43dは、第3天板43cの中央から第3防振支持部材23b2と反対側に突出し、上側開口部23c1に挿入されている。第3支持締結部43dの外周面には、雄ねじが形成されており、雌ねじが形成されたナットと螺合されることで、第3マウント23bと第3原動機側ブラケット23cとを接続する。即ち、第3支持締結部43dとナット等によって、原動機側締結具が構成されている。
第3天板43cは、長方形状の板材であり、当該第3天板43cの短手方向が、機体幅方向に沿うように配置している。第3天板43cの下面と、第3防振支持部材23b2の上面とは焼き付け固着されている。
第3防振支持部材23b2は、ゴムやエラストマー等の弾性の材料で形成されており、第3機体取付部23b1と第3支持取付部23b3との間に配置されている。第3防振支持部材(弾性体)23b2は、第3底板43aとの当接面及び第3天板43cとの当接面が原動機ユニットPの振動荷重を受ける受圧面S3であり、弾性変形することによって原動機ユニットPの振動を吸収する。第3防振支持部材23b2の受圧面S3の長手方向の向きは、上述した第1防振支持部材21b2の受圧面S1の長手方向の向き及び第2防振支持部材21bcの受圧面S2の長手方向の向きと異なっている。詳しくは、図2B及び図2Cに示すように、第3防振支持部材23b2の受圧面S3は、長幅部W1と短幅部W2とを有する形状であって、例えば、平面視で矩形状に形成されている。第3防振支持部材23b2の受圧面S3の長幅部W1、即ち、長手方向は、前後方向(第2方向)に沿っている。また、第3防振支持部材23b2の受圧面S3の短幅部W2、即ち、短手方向は、機体幅方向(第1方向)に沿っている。
図5,図7A,図7B及び図8Aに示すように、第3防振支持部材23b2は、下薄肉部28aと、防振部28bと、上薄肉部28cとを有している。下薄肉部28a及び上薄肉部28cは、防振部28bの厚みに比べて厚みが薄い部位である。防振部28bは、略
直方体形状であって、下薄肉部28aと、上薄肉部28cとの間に設けられた部位である。なお、下薄肉部28a及び上薄肉部28cを省略し、第3防振支持部材23b2の全体が防振部28bからなる構成としてもよい。下薄肉部28a、防振部28b及び上薄肉部28cは一体的に形成されている。図2Bに示すように、下薄肉部28aの下面が受圧面S3であり、上薄肉部28cの上面が受圧面S3である。したがって、下薄肉部28aの下面(旋回基板14側の受圧面S3)は第2底板42aの上面と面接触し、上薄肉部28cの上面(エンジン2側の受圧面S3)は第2天板42cの下面と面接触することにより、原動機ユニットPの荷重等を受けることができる。
以上のように、第1〜第3マウント装置21,22,23の防振支持部材の受圧面S1、S2、S3に着目した場合、図2B及び図2Cに示すように、第1マウント装置21及び第2マウント装置22の防振支持部材の受圧面S1、S2は長手方向が機体幅方向に沿っている。一方、第3マウント装置23の第3振支持部材23b2の受圧面S3の長手方向は前後方向に沿っている。即ち、第3振支持部材23b2の受圧面S3の長手方向は、第1マウント装置21の第1防振支持部材21b1の受圧面S1の長手方向及び第2マウント装置22の第2防振支持部材22b1の受圧面S2の長手方向とは異なる方向に向いている。なお、第1〜第3マウント装置21,22,23の防振支持部材の受圧面S1、S2、S3に着目した場合、少なくとも1つの受圧面の長手方向が他の受圧面の長手方向と異なっていればよい。
図2Aに示すように、第4マウント装置24は、エンジンルームEの左部の前側に配置され、原動機ユニットPの左部の前部を支持している。図3A及び図3Bに示すように、第4マウント装置24は、第4機体側ブラケット24aと、第4マウント24bと、第4原動機側ブラケット24cを有している。第4機体側ブラケット24aは、図3A及び図3Bに示すように、機体幅方向に沿って見た場合、エンジン2の駆動軸2aを通り且つ鉛直方向に延伸する中心線C1に対して第1機体側ブラケット21aと機体前後方向に対称な位置に配置されている。また、第4機体側ブラケット24aは第1機体側ブラケット21aと構造が略同じである。また、第4マウント24bも、機体幅方向に沿って見た場合、中心線C1に対して第1マウント21bと機体前後方向に対称な位置に配置されている。また、第4マウント24bは第1マウント21bと構造が略同じである。さらに、第4原動機側ブラケット24cも、機体幅方向に沿って見た場合、中心線C1に対して第1原動機側ブラケット21aと機体前後方向に対称な位置に配置されている。また、第4原動機側ブラケット24cは第1原動機側ブラケット21aと構造が略同じである。なお、第4機体側ブラケット24a、第4マウント24b及び第4原動機側ブラケット24cについては、それぞれ第1機体側ブラケット21a、第1マウント21b及び第1原動機側ブラケット21cと構造が略同一であるため説明を省略する。
図2Aに示すように、第5マウント装置25は、エンジンルームEの右部の前側に配置され、原動機ユニットPの右部の前部を支持している。図4A及び図4Bに示すように、第5マウント装置25は、第5機体側ブラケット25aと、第5マウント25bと、第5原動機側ブラケット25cを有している。第5機体側ブラケット25aは、中心線C1に対して第2機体側ブラケット22aと機体前後方向に対称な位置に配置されている。また、第5機体側ブラケット25aは、第2機体側ブラケット22aと構造が略同じである。また、第5マウント25bも、中心線C1に対して第2マウント22bと機体前後方向に対称な位置に配置されている。また、第2マウント22bと構造が略同じである。さらに、第5原動機側ブラケット25cも、中心線C1に対して第2原動機側ブラケット22aと機体前後方向に対称な位置に配置されている。また、第2原動機側ブラケット22aと構造が略同じである。なお、第5機体側ブラケット25a、第5マウント25b及び第5原動機側ブラケット25cについては、それぞれ第2機体側ブラケット22a、第2マウント22b及び第2原動機側ブラケット22cと構造が略同一であるため説明を省略する。
上述した第1〜第3マウント装置21,22,23のうちの一部のマウント装置に備えられる防振支持部材は、受圧面S1、S2、S3の長手方向が、第1方向(例えば機体幅
方向)に沿っており、第1マウント装置21、第2マウント装置22及び第3マウント装置23のうちの他のマウント装置に備えられる防振支持部材は受圧面S1、S2、S3の長手方向が、第1方向と略直交する第2方向(例えば機体前後方向)に沿っている。これにより、多様な方向に作用する振動等に対して良好に原動機ユニットPを支持することができる。即ち、第1〜第3マウント装置21,22,23において、それぞれの防振支持部材を複数方向に向けて配置することで、単一方向のみならず複数方向からの衝撃及び荷重を安定して受けることができる。また、各防振支持部材の受圧面を単一方向に向けて配置する場合に比べて、衝撃や荷重の作用方向にかかわらず各防振支持部材に過負荷が作用することを防止できるので、各防振支持部材の耐久性を向上させることができる。
また、第3マウント装置23に備えられる第3防振支持部材23b2は長手方向が作業機1の幅方向に略直交する方向に沿っている。そのため、第3防振支持部材23b2の長手方向が機体前後方向に沿うことになるため、原動機ユニットPの機体前後方向への振動や荷重等を第3防振支持部材23b2によって適切に吸収することができる。
また、第3マウント装置23は、原動機ユニットPの重心位置に対して作業機1の前後方向に沿って後方側の位置に配置されている。そのため、原動機ユニットPの後方向への振動を第3マウント装置23によって適切に吸収することができ、原動機ユニットPを安定的に支持することができる。例えば、作業機1を前方に走行させている状態から急減速あるいは急停止した場合や、ドーザ装置10によるドーザ作業において土砂等を押し出し始める時などには、原動機ユニットPに前方への慣性力が作用して原動機ユニットPの後部が持ち上げられる方向に動き、その後、元の位置に戻る際に後方および下方への大きな荷重が生じる。上記の構成によれば、そのような荷重が生じた場合であっても、原動機ユニットPの重心位置の後方に配置された第3マウント装置23によって荷重を適切に吸収することができる。
また、原動機ユニットPの駆動軸方向は作業機1の幅方向に沿っており、第1および第2マウント装置21,22に備えられる防振支持部材は、長手方向が作業機1の幅方向に沿っている。そのため、機体幅方向への振動や荷重等を防振支持部材によって適切に吸収することができる。例えば、旋回基板14が旋回することによって原動機ユニットPに機体幅方向への荷重が掛かったとしても、長手方向が作業機1の幅方向に沿う防振支持部材によって適切に吸収することができる。
また、原動機ユニットPの前部かつ作業機1の一側方側を支持する第4マウント装置24と、原動機ユニットPの前部かつ作業機1の他側方側を支持する第5マウント装置25とを備え、第1〜第3マウント装置21,22,23は、原動機ユニットPの後部を支持する。そのため、第4マウント装置24及び第5マウント装置25によって、原動機ユニットPの前部を支持し、第1〜第3マウント装置21,22,23によって、原動機ユニットPの後部を支持することができる。即ち、第1〜第5マウント装置21,22,23,24,25によって、原動機ユニットPを均等に支持することができる。
また、第1〜第3マウント装置21,22,23は、防振支持部材の受圧面が作業機の前方側へ向かうほど下方へ傾斜するように配置されており、第4、第5マウント装置24,25は、防振支持部材の受圧面が作業機の後方側へ向かうほど下方へ傾斜している。このため、原動機ユニットPに鉛直方向、水平方向どちらの方向の荷重、衝撃が加わったとしても、その力を安定して受けることができる。
また、原動機は、気筒数が奇数のエンジンである。気筒数が奇数のエンジン場合、気筒数が偶数のエンジンに比べて振動が起き易いが、原動機支持機構19を適用しているため、気筒数が奇数のエンジンであっても安定的にエンジンを支持することができる。
第1〜第5マウント装置21,22,23,24,25には、それぞれ防振支持部材の過剰変位を防ぐストッパが設けられている。
図7A、図9に示すように、第1マウント装置21は、第1ストッパ31を備えている。第1ストッパ31は、第1防振支持部材21b2と機体幅方向に離間して配置されている。第1ストッパ31は、第1側板31aと、第1右側板31bと、第1左側板31cとを有している。第1側板31a、第1右側板31b及び第1左側板31cは、機体幅方向
において第1防振支持部材21b1と対向している。第1側板31aは、後述する第1弾性部材31a1を介して第2左側板31bの右面に対向している。
第1側板31aは、第1天板41cの右側の一端から第1底板41aに向かって延出している。つまり、当該第1天板41cと第1側板31aとで、略L字状に連続している。第1側板31aの延出高さは、第1防振支持部材21b2の高さ以下である。
また、第1側板31aには、第1弾性部材31a1が取り付けられている。第1弾性部材31a1は、略直方体形状の薄型の弾性体である。第1弾性部材31a1は、ゴムやエラストマー等の弾性を有した部材である。なお、第1弾性部材31a1は、当該第1側板31aの左面に焼き付け固着されている。第1防振支持部材21b2と第1弾性部材31a1とは一体成型されており、上薄肉部26cで接続されている。なお、本実施形態においては、第1防振支持部材21b2と第1弾性部材31a1とは一体成型されているが、第1防振支持部材21b2と第1弾性部材31a1とは別の部材として、個別に成形されていてもよい。
第1右側板31bは、第1底板41aの右側の一端から第1天板41cに向かって延出している。第1左側板31cは、第1底板41aの左側の一端から第1天板41cに向かって延出している。つまり、当該第1底板41aと、第1右側板31bと、第1左側板31cとは略Uの字状に連続している。なお、第1右側板31bと第1左側板31cの延出高さは、第1防振支持部材21b2の高さ以下である。第1側板31aと、第1右側板31bとは、互いに当接面を有していればよく、第1側板31aと、第1右側板31bとの延出高さは、特に限定されない。
第1右側板31bの右面と第1側板31aの左面とは、第1弾性部材31a1を介して対向するように配置されている。第1右側板31bと、第1側板31aの第1弾性部材31a1との間には間隙が形成されている。原動機ユニットPに衝撃などの過負荷が加わると、第1右側板31bと第1弾性部材31a1とが当接する。間隙は、第1防振支持部材の制限すべき過大変位に応じて調整される。第1防振支持部材の変位量を小さくしたい場合は、当該間隙を小さくすればよく、変位量を大きくしたい場合は、当該間隙を大きくすればよい。
図7A、図10に示すように、第2マウント装置22は、第2ストッパ32を備えている。第2ストッパ32は、第2防振支持部材22b2と機体幅方向に離間して配置されている。第2ストッパ32は、第2側板32aと、第2右側板32bと、第2左側板32cとを有している。第2右側板32b及び第2左側板32cは、機体幅方向において第2防振支持部材22b2と対向している。第2側板32aは、後述する第2弾性部材32a1を介して第2左側板32cの左面に対向している。
第2側板32aは、第2天板42cの左側の一端から第2底板42aに向かって延出している。また、第2側板32aにおける第2左側板32cとの対向面には、第2弾性部材32a1が取り付けられている。第2弾性部材32a1は、第1弾性部材31a1と同様、略直方体形状の薄型の弾性体である。なお、第2弾性部材32a1は、第2側板32aの右面に焼き付け固着されている。第2防振支持部材22b2と第2弾性部材32a1とは一体成型されており、第2上薄肉部27cで接続されている。
第2右側板32bは、第2底板42aの右側の一端から第2天板42cに向かって延出している。第2左側板32cは、第2底板42aの左側の一端から第2天板42cに向かって延出している。
図6及び図7Aに示すように、第1ストッパ31の第1側板31aは第1右側板31bの右側に配置されており、第2ストッパ32の第1側板32aは第1右側板32bの左側に配置されている。このため、原動機ユニットPが機体幅方向(横方向)に大きく変位した場合に、第1ストッパ31の第1右側板31bが第1側板31aに第1弾性部材31a1を介して当接するか、あるいは第2ストッパ32の第1右側板32bが第1側板32aに第2弾性部材32a1を介して当接する。これにより、原動機ユニットPの変位を制限し、各ストッパの防振支持部材に横方向(左方向および右方向)への過大変位が生じることを防止することができる。言い換えれば、第1ストッパ31と第2ストッパ32とは変
位制限方向が互いに逆方向(機体後方から見て、第1ストッパ31と第2ストッパ32との制限方向が離反方向となる)となるように配置されている。このため、例えば、原動機ユニットPに右側から力が加わった際には第1ストッパ31が原動機ユニットPに左側から力が加わった際には第2ストッパ32が、それぞれ原動機ユニットPの横方向への変位を制限する。
なお、本実施形態においては、第1ストッパ31が原動機ユニットPの、左方向への変位を制限し、第2ストッパ32が原動機ユニットPの右方向への変位を制限するが、これに限らず、それぞれのストッパ31,32の変位制限方向が逆であってもよい。言い換えれば、第1側板31aは、第1天板41cの左側の一端から第1底板41aに向けて突出しており、第2側板32aは、第2天板42cの右側の一端から第2底板42aに向けて突出していてもよい。また、ストッパ31,32は、それぞれ、右方向または左方向の一方向への変位を制限する構成に限るものではなく、左右両方向への変位を制限する構成であってもよい。
また、第1ストッパ31は、第1防振支持部材21b2を機体幅方向の両側で挟む板材(第1右側板31b、第1左側板31c)を有している。そのため、第1ストッパ31は、第1防振支持部21b2の長手方向(第1方向)の変位を制限することができる。第2ストッパ32も、第2防振支持部材22b2を機体幅方向の両側で挟む板材(第2右側板32b、第2左側板32c)を有している。そのため、第2ストッパ32も第2防振支持部22b2の長手方向(第1方向)の変位を制限することができる。即ち、第1ストッパ31及び第2ストッパ32は、防振支持部材の第1方向への変位を規制する第1方向ストッパとして機能する。
図7A、図8A、図8Bに示すように、第3マウント装置23は、第3ストッパ33を備えている。第3ストッパ33は、第3防振支持部材23b2と前後方向に離間して配置されている。第3ストッパ33は、第3側板33aと,前側板33bと,後側板33cとを有している。前側板33b及び後側板33cは、前後方向において第3防振支持部材23b2と対向している。第3側板33aは、後述する第3弾性部材33a1を介して前側板33bの前面に対向している。
第3側板33aは、第3天板43cの後側の一端から第3底板43aに向かって延出している。また、第3側板33aには、第3弾性部材33a1が取り付けられている。第3弾性部材33a1は、略直方体形状の薄型の弾性体である。なお、第3弾性部材33a1は、当該第3側板33aの後面に焼き付け固着されている。第3防振支持部材23b2と第3弾性部材33a1とは一体成型されており、第3上薄肉部28cで接続されている。前側板33bは、第3底板43aの前側の一端から第3天板43cに向かって延出している。後側板33cは、第3底板43aの後側の一端から第3天板43cに向かって延出している。
第3ストッパ33は、原動機ユニットPが後方向(縦方向)に大きく変位した場合に、第3ストッパ31の前側板33bが第3側板33aに第3弾性部材33a1を介して当接する。これにより、原動機ユニットPの後方向への過大変位を制限することができる。特に、第3ストッパ33は、第3防振支持部材23b2を機体前後方向の両側で挟む板材(前側板33b、後側板33c)を有している。そのため、第3ストッパ31は、第3防振支持部23b2の長手方向(第2方向)への変位を制限する第2方向ストッパとして機能する。なお、第3ストッパ33は、後方向への一方向の変位を制限する構成に限るものではなく、前方向および後方向の両方への変位を制限する構成であってもよい。
第4マウント装置24は、第4ストッパ34を備えている。第4ストッパ34は、第1ストッパ31と略同一の構成である。第5マウント装置35は、第5ストッパ35を備えている。第5ストッパ35は、第2ストッパ32と略同一の構成である。
ところで、第1〜第3マウント装置21〜23のうち、少なくとも1つのマウント装置のブラケットは、当該マウント装置を作業機1に取り付ける際に天板及び底板を回転止めする治具の挿入部(切欠き40)を備える。
例えば、本実施形態においては、図9に示すように、第1機体側ブラケット21aは、
第1上方ストッパ36aと、第1ストッパ取付部36bとを有している。
第1ストッパ取付部36bは、後述の第1上方ストッパ36aを取り付ける板状部材である。第1ストッパ取付部36bには、当該第1ストッパ取付部36bの右側の縁を切り欠いて、切欠き40(治具挿入部)が形成されている。第1ストッパ取付部36bの横幅は第1機体取付部21b1の横幅未満であり、且つ、機体後方から見て第1ストッパ取付部36bの左右両端部は、第1機体取付部21b1の左右両端部(第1右側板31b,第1左側板31c)よりも内側に収まるように配置されている。
切欠き40に挿入される治具は、例えば、スパナ状であって、マウント(第1マウント21b、第2マウント22b、あるいは第3マウント23b)と嵌合して当該マウントの回転止めを行うことができる。なお、当該治具は、マウントの回転止めを行うことができればよく、当該マウントの天板延出部と底板延出部の間に挿入する長尺の棒状であってもよい。
すなわち、切欠き40から、治具等を挿入することができ、第1マウント21bの回転を制限することが可能である。なお、本実施形態においては、第1ストッパ取付部36bの縁を切り欠いて切欠き40を形成しているが、治具を挿入できるよう、第1ストッパ取付部36bの一部又は全部の横幅が、第1機体取付部21b1の横幅よりも小さく形成されていればよい。
図9に示すように、第1上方ストッパ36aは、板材を略45°に折り曲げて、L字状に形成されている。第1上方ストッパ36aは、第1設置部36a1と第1止め部36a2を有している。第1設置部36a1は板状であって、第1止め部36a2は、第1設置部36a1の上端から延出している。第1上方ストッパ36aは、溶接或いは、ボルトとナット等によって第1設置部36a1を介して第1ストッパ取付部36bに固定される。
第1止め部36a2の下面と、第1原動機側ブラケット21aの上面とは対向している。第1止め部36a2の下面と、第1原動機側ブラケット21aの上面との間には間隙が形成されている。原動機ユニットPに上方向あるいは前方向への過負荷が加わると、第1止め部36a2の下面と第1原動機側ブラケット21aの上面とが当接することで、第1マウント21bの上方向および前方向への過剰変位を制限する。当該間隙は、原動機ユニットPの上方向および前方向の許容変位量に応じて調整される。原動機ユニットPの許容変位量を小さくしたい場合は、当該間隙を小さくすればよく、許容変位量を大きくしたい場合は、当該間隙を大きくすればよい。
なお、第4機体側ブラケット24aも、第1上方ストッパ36aおよび第1ストッパ取付部36bと略同様の構成からなる第2上方ストッパ37aおよび第2ストッパ取付部37bを備えている。
図7A、図8A、図8Bに示すように、第1マウント装置21、第2マウント装置22、第3マウント装置23のうち、少なくとも1つのマウント装置のブラケットは、マウント装置を取り付ける際に天板及び底板と接触し回転止めするリブ23c3を備えている。
本実施形態では、第3マウント装置23がリブ23c3を有している。具体的には、リブ23c3は、板状部材であって、第3原動機側ブラケット23cの右横方向のブラケット縁部23c2から第3防振支持部材23b2側に向けて突出している。言い換えれば、リブ23c3は、第3機体側ブラケット23aに向けて突出している。リブ23c3は、ブラケット縁部23c2とエンジン2とを連結する。すなわち、第3原動機側ブラケット23cとエンジン2との接続の補強をする。リブ23c3は、第3天板43cの厚み以上に、第3原動機側ブラケット23cの下面からも突出している。言い換えれば、第3天板43cの側面と当接する当接面を有するよう突出している。
図8Bに示すように、当該リブ23c3の左側面は、マウント23の右側面と隙間を介して対向している。具体的には、当該隙間は、第3天板43cの右側面からブラケット縁部23c2までの間隔M1と同一の幅である。すなわち、第3マウント23bが第3機体締結部43b及び第3支持締結部43dを軸として回転した場合には、リブ23c3の左側面と、第3天板43cの右側面とが当接する。第3天板43cが第3底板43aに対してねじれた際には、リブ23c3の左側面と、第3天板43cの右側面とが当接する。
なお、本実施形態において、第3原動機側ブラケット23cの下面に対するリブ23c3の突出幅M2は、第3天板43cの厚みM3以上となるよう突出している(M2>M3)が、少なくともリブ23c3の左側面と第3天板43cの右側面とが当接面を有していればよい。つまり、リブ23c3は、第3底板43aまで突出していてもよい。言い換えれば、第3原動機側ブラケット23cの下面に対するリブ23c3の突出幅M2は、第3天板43c上面から第3底板43a下面までの距離M4となるよう突出してもよい(M3=M4)
本実施形態においては、リブ23c2は、第3原動機側ブラケット23cの右横方向のブラケット縁部23c2に設けられているが、リブとマウントが当接面を有していればよく、原動機側ブラケットの左横方向の縁部に設けられていてもよいし、機体側ブラケットの横方向の縁部に設けられていてもよい。
ところで、図4Bに示すように、第2原動機側ブラケット22cは、第3上方ストッパ38を備えている。第3上方ストッパ38は、第2止め部38cと、第1縦部38bと、第2設置部38aを有している。第2止め部38c、第1縦部38b及び第2設置部38aは板状である。第1縦部38bの一方の端部から第2止め部38cが延出しており、他方の端部から第2設置部38aが延出している。第3上方ストッパ38は、一枚の金属板を折り曲げることにより、断面略U字状に形成されている。第2設置部38aと当該第2原動機側ブラケット22c上部とは溶接或いは、ボルトとナット等によって固定される。
第2止め部38cの上面と、第2機体側ブラケット22aの下面とは対向しており、第2止め部38cの上面と、第2機体側ブラケット22aの下面との間には間隙が形成されている。原動機ユニットPに上方向あるいは前方向への過負荷が加わると、第2止め部38cの上面と第2機体側ブラケット22aの下面とが当接することで、第2マウント22bの上方向および前方向への過剰変位が制限される。当該間隙は、第2防振支持部材の上方向および前方向への許容変位量に応じて調整される。第2防振支持部材の許容変位量を小さくしたい場合は、当該間隙を小さくすればよく、許容変位量を大きくしたい場合は、当該間隙を大きくすればよい。
なお、第5原動機側ブラケット25cも、第4上方ストッパ39を備えており、第2原動機側ブラケット22cと同様の構成とされている。
上述した第2実施形態では、第1〜第3マウント装置21,22,23は、防振支持部材の長手方向への変位を規制するストッパを備えている。そのため、第1〜第3マウント装置21,22,23に、防振支持部材の長手方向に過剰な衝撃が加わると、防振支持部材が過剰変位する虞があるが、当該ストッパによって防振支持部材の過剰変位を規制することができる。これによって、防振支持部材の耐久性の向上を図ることが可能である。
また、作業機1の第1〜第3マウント装置21,22,23のうちの一部のマウント装置は、防振支持部材の第1方向への変位を規制する第1方向ストッパを備えている。第1〜第3マウント装置21,22,23のうちの他のマウント装置は、防振支持部材の第1方向と略直交する第2方向への変位を規制する第2方向ストッパを備えている。これによって、原動機ユニットPに作用する多様な方向への衝撃や荷重に対して、防振支持部材の過剰変位が生じることを適切に規制することができる。
なお、上述した実施形態では、第1マウント装置21及び第2マウント装置21,22の第1ストッパ31及び第2ストッパ32を第1方向ストッパ、第3マウント装置23の第3ストッパ31を第2方向ストッパとしていたが、これに限定されない。
また、各マウント装置のうちの少なくとも1つのマウント装置は、第1突出部を第1貫通孔に挿入し第2突出部を第2貫通孔に挿入して当該マウント装置を両ブラケット間に装着する際に天板および底板の少なくとも一方の回転止めを行うための治具が挿入される挿入部(切欠き40)を、原動機側ブラケットおよび機体側ブラケットの少なくとも一方に備えている。特に、挿入部(切欠き40)は、原動機側ブラケットおよび機体側ブラケットの少なくとも一方における作業機の幅方向の縁部を切り欠いて形成されている。そのため、切欠き40から治具を挿入し、マウントを挟み込むことで当該マウントの回転止めをする治具を挿入することが可能となる。
原動機ユニットPを旋回基板14に設置するにあたっては、例えば、まず、複数のマウント及び原動機側ブラケットをエンジン2及びハウジング16等に取付ける。そして、複数のマウントを、旋回基板14側に取り付けた機体側ブラケットに載置して、当該機体側ブラケットに締め付ける締め付け作業を行う。締め付け作業時に、切欠き40から治具を挿入して、複数のマウント装置の位置固定ができるため、マウントを設計通りの向きに確実に取り付けることが可能となる。また、締め付け作業時に、マウントの防振支持部材がねじれることを防ぎ、当該マウントを設計通りの向きに確実に取り付けることで、防振支持部材の品質安定化につながるほか、防振支持部材の耐久性を向上させることができる。
加えて、従来の作業機等において、本実施形態のように、第1マウント装置21の後方に第1フレーム支柱18aが配置していると、第1フレーム支柱18a等に干渉して治具等を挿入することができなかった。しかし、本実施形態における原動機支持機構であれば、原動機ユニットPと第1フレーム支柱18aとを、旋回基板14に取り付けた後であっても、ブラケットに形成された切欠き40から治具を挿入することができる。
また、各マウント装置のうちの少なくとも1つのマウント装置は、天板および底板の少なくとも一方の回転止めを行うためのリブ23c3を、原動機側ブラケットおよび機体側ブラケットの少なくとも一方に備えている。また、第1〜第3マウント装置のうちの少なくとも1つのマウント装置は、天板および底板の少なくとも一方の回転止めを行うためのリブ23c3を、原動機側ブラケットおよび機体側ブラケットの少なくとも一方に備えている。
上述したように、原動機ユニットPを旋回基板14に設置する際における締め付け作業時に、マウントの天板及び底板の少なくとも一方の回転止めがなされるため、マウントの防振支持部材がねじれることを確実に防ぐことができる。
以上、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
2a 駆動軸
16a1 第1突出部
16a2 第2突出部
19 原動機支持機構
21 第1マウント装置
21a 第1機体側ブラケット
21a5 下側開口部(第1貫通孔)
21b2 第1防振支持部材
21c 第1原動機側ブラケット
21c1 上側開口部(第2貫通孔)
22 第2マウント装置
22a 第2機体側ブラケット
22a6 下側開口部(第1貫通孔)
22b2 第2防振支持部材
22c 第2原動機側ブラケット
22c1 上側開口部(第2貫通孔)
23 第3マウント装置
23a 第3機体側ブラケット
23a3 下側開口部(第1貫通孔)
23b2 第3防振支持部材
23c 第3原動機側ブラケット
23c1 上側開口部(第2貫通孔)
23c3 リブ
24 第4マウント装置
24a 第4機体側ブラケット
24c 第4原動機側ブラケット
25 第5マウント装置
25a 第5機体側ブラケット
25c 第5原動機側ブラケット
25c1 上側開口部
31 第1ストッパ
32 第2ストッパ
33 第3ストッパ
34 第4ストッパ
35 第5ストッパ
40 切欠き(挿入部)
41a 第1底板
41b 第1機体締結部
41c 第1天板
41d 第1支持締結部(原動機締結部)
42a 第2底板
42b 第2機体締結部
42c 第2天板
42d 第2支持締結部(原動機締結部)
43a 第3底板
43b 第3機体締結部
43c 第3天板
43d 第3支持締結部(原動機締結部)
S1、S2、S3 受圧面

Claims (13)

  1. 作業機上で原動機ユニットを支持する複数のマウント装置を備えた原動機支持機構であって、
    前記作業機の一側方側で前記原動機ユニットを支持する第1マウント装置と、
    前記作業機の他側方側で前記原動機ユニットを支持する第2マウント装置と、
    前記原動機ユニットにおける前記第1マウント装置よりも前記他側方側、且つ前記第2マウント装置よりも前記一側方側の位置を支持する第3マウント装置と、
    を備え、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置は、
    防振支持部材と、
    前記防振支持部材の下面側の受圧面に当接する底板と、
    前記防振支持部材の上面側の受圧面に当接する天板と、
    を備え、
    前記防振支持部材の下面側の受圧面の長手方向と、前記防振支持部材の上面側の受圧面の長手方向と、は一致しており、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの一部のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が第1方向に沿っており、前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの他のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が前記第1方向と略直交する第2方向に沿っている原動機支持機構。
  2. 前記第3マウント装置に備えられる前記防振支持部材は前記長手方向が前記作業機の幅方向に略直交する方向に沿っている請求項1に記載の原動機支持機構。
  3. 前記第3マウント装置は、前記原動機ユニットの重心位置に対して前記作業機の前後方向に沿って後方側の位置に配置されている請求項2に記載の原動機支持機構。
  4. 前記原動機ユニットの駆動軸方向は前記作業機の幅方向に沿っており、
    前記第1および第2マウント装置に備えられる前記防振支持部材は、前記長手方向が前記作業機の幅方向に沿っている請求項1〜3のいずれか1項に記載の原動機支持機構。
  5. 前記原動機ユニットの前部かつ前記作業機の一側方側を支持する第4マウント装置と、
    前記原動機ユニットの前部かつ前記作業機の他側方側を支持する第5マウント装置とを備え、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置は、前記原動機ユニットの後部を支持する請求項1〜4のいずれか1項に記載の原動機支持機構。
  6. 前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置は、前記防振支持部材の受圧面が前記作業機の前方側へ向かうほど下方へ傾斜するように配置されており、
    前記第4マウント装置及び前記第5マウント装置は、前記防振支持部材の受圧面が前記作業機の後方側へ向かうほど下方へ傾斜するように配置されている請求項5に記載の原動機支持機構。
  7. 前記原動機ユニットは、気筒数が奇数のエンジンである請求項1〜6のいずれか1項に記載の原動機支持機構。
  8. 作業機上で原動機ユニットを支持する複数のマウント装置を備えた原動機支持機構であって、
    前記作業機の一側方側で前記原動機ユニットを支持する第1マウント装置と、
    前記作業機の他側方側で前記原動機ユニットを支持する第2マウント装置と、
    前記原動機ユニットにおける前記第1マウント装置よりも前記他側方側、且つ前記第2マウント装置よりも前記一側方側の位置を支持する第3マウント装置と、
    を備え、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置は、防振支持部材を備え、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの一部のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が第1方向に沿っており、前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの他のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が前記第1方向と略直交する第2方向に沿っており、
    前記一部のマウント装置は、前記防振支持部材の前記第1方向への変位を規制するストッパを備え、且つ前記防振支持部材の前記第2方向への変位を規制するストッパを備えておらず、
    前記他のマウント装置は、前記防振支持部材の前記第2方向への変位を規制するストッパを備え、且つ前記防振支持部材の前記第1方向への変位を規制するストッパを備えていない原動機支持機構。
  9. 作業機上で原動機ユニットを支持する複数のマウント装置を備えた原動機支持機構であって、
    前記作業機の一側方側で前記原動機ユニットを支持する第1マウント装置と、
    前記作業機の他側方側で前記原動機ユニットを支持する第2マウント装置と、
    前記原動機ユニットにおける前記第1マウント装置よりも前記他側方側、且つ前記第2マウント装置よりも前記一側方側の位置を支持する第3マウント装置と、
    を備え、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置は、防振支持部材を備え、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの一部のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が第1方向に沿っており、前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの他のマウント装置に備えられる前記防振支持部材は受圧面の長手方向が前記第1方向と略直交する第2方向に沿っており、
    前記各マウント装置は、
    前記防振支持部材の下面側に配置され、且つ前記防振支持部材とは反対側に突出する第1突出部を有する底板と、
    前記防振支持部材の上面側に配置され、且つ前記防振支持部材とは反対側に突出する第2突出部を有する天板と、
    前記底板の下面側に配置され、且つ前記第1突出部が挿通される第1貫通孔を有する機体側ブラケットと、
    前記天板の上面側に配置され、且つ前記第2突出部が挿通される第2貫通孔を有する原動機側ブラケットと、
    を備え、
    前記各マウント装置のうちの少なくとも1つのマウント装置は、前記第1突出部を前記第1貫通孔に挿入し前記第2突出部を前記第2貫通孔に挿入して当該マウント装置を前記両ブラケット間に装着する際に前記天板および前記底板の少なくとも一方の回転止めを行うための治具が挿入される挿入部を、前記原動機側ブラケットおよび前記機体側ブラケットの少なくとも一方に備えている原動機支持機構。
  10. 前記挿入部は、前記原動機側ブラケットおよび前記機体側ブラケットの少なくとも一方における前記作業機の幅方向の縁部を切り欠いて形成されている請求項9に記載の原動機支持機構。
  11. 前記各マウント装置のうちの少なくとも1つのマウント装置は、前記第1突出部を前記第1貫通孔に挿入し前記第2突出部を前記第2貫通孔に挿入して当該マウント装置を前記両ブラケット間に装着する際に前記天板および前記底板の少なくとも一方の回転止めを行うためのリブを、前記原動機側ブラケットおよび前記機体側ブラケットの少なくとも一方に備えている請求項9または10に記載の原動機支持機構。
  12. 前記各マウント装置は、
    前記天板の上面側に配置された原動機側ブラケットと、
    前記底板の下面側に配置された機体側ブラケットと、
    前記天板と前記原動機ブラケットとを締結する原動機側締結部と、
    前記底板と前記機体側ブラケットとを締結する機体側締結部と、
    を備え、
    前記第1マウント装置、前記第2マウント装置及び前記第3マウント装置のうちの少なくとも1つのマウント装置は、前記原動機側締結部または前記機体側締結部を締め付ける際に前記天板および前記底板の少なくとも一方の回転止めを行うためのリブを、前記原動機側ブラケットおよび前記機体側ブラケットの少なくとも一方に備えている請求項1〜のいずれか1項に記載の原動機支持機構。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の原動機支持機構を備えている作業機。
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