JP2008230314A - バックホー - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を奏し、耐久性の向上と長寿命化を可能としたエンジンの防振支持構造を備えたバックホーを提供すること。
【解決手段】旋回台3にエンジン9を防振支持部材10a〜10dを介在させて前後左右4点で防振支持したバックホーにおいて、前記旋回台3とエンジン9との間の前記4点支持位置以外の位置にエンジン9の過大振動変位を吸収する防振部材10eを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行機体上に旋回機構を介して旋回可能に搭載された旋回機体の前部に掘削作業装置を備えたバックホーに関するものである。
従来、バックホーの走行動力及び掘削作業装置の駆動動力を発生させるためのエンジンは、走行機体上に旋回可能に載置される旋回機体の基台(以下、旋回台と称す。)に防振支持部材を介して支持させることにより、エンジン振動が機体や操縦者に伝わることを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−313238号公報
従来におけるエンジンの防振支持構造としては、エンジンの四隅を防振支持部材で4点支持するものが一般的であった。
しかし、バックホーにおいては、エンジンの駆動形態がアイドリング状態(低負荷域)から通常負荷域、さらには高負荷域(掘削作業時等)まで幅広い負荷範囲で使用されるものであるため、このような幅広い負荷範囲に亘ってエンジンの四隅を防振支持部材で4点支持する構造では、全ての負荷範囲に亘って良好な防振性能が得られないという問題点があった。
例えば、低負荷域での防振性能を良くするために防振支持部材に使用されている防振ゴムの硬度を下げると、高負荷域の変位が大きくなり、寿命が短くなる(破損する等)という問題点があった。
反対にゴム硬度を上げて高負荷域での変位を抑制すると、防振ゴムの共振周波数が上昇し、アイドリング時等の低負荷域での防振性能が低下するという問題点があった。
本発明は、従来技術の上記問題点に鑑みて開発されたもので、エンジンの低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を奏し、耐久性の向上と長寿命化を可能としたエンジンの防振支持構造を備えたバックホーを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために本発明は、旋回台にエンジンを防振支持部材を介在させて前後左右4点で防振支持したバックホーにおいて、
前記旋回台とエンジンとの間の前記4点支持位置以外の位置にエンジンの過大振動変位を吸収する防振部材を設けたことを特徴としている。但し、本発明において、防振支持部材と防振部材は、別物であってもよく、同一であってもよい。
この構成によれば、エンジンの低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を奏し、耐久性の向上と長寿命化を可能としたエンジンの防振支持構造を備えたバックホーを提供することができる。
前記防振部材は、前記エンジンの機体前側又は後側の何れかで高負荷域の過大振動変位を支持する位置に配置されていることを特徴としている。
この構成によれば、高負荷域での過大変位を防振部材で防止して破損を防止することができる。
前記エンジンの低負荷域から通常負荷域の負荷範囲内のエンジン振動変位に対しては前記防振支持部材で4点支持させ、高負荷域のエンジン振動変位に対しては前記防振部材が前記防振支持部材に加わって吸収するように構成されていることを特徴としている。
この構成によれば、低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を確保させることができる。
前記防振部材は、前記防振支持部材と同一構成とされており、前記エンジンの低負荷域から高負荷域までのエンジン振動変位を前記防振支持部材と共に5点で支持させるようにしたことを特徴としている。
この構成によれば、エンジンの低負荷域から高負荷域までのエンジン振動変位を5点で分担して吸収支持させることができると共に、各防振支持部材の分担荷重が軽減され、耐久性が向上し、長寿命化が図れる。
本発明によれば、エンジンの低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を奏し、耐久性の向上と長寿命化を可能としたエンジンの防振支持構造を備えたバックホーを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。先ず、本発明が対象とするバックホーの基本的な構成を説明する。図13において、1はバックホーであり、該バックホー1は、走行機体2の上に旋回台3が縦軸P回りで旋回自在に設置され、該旋回台3の前部に掘削作業装置4が装着されている。
走行機体2は、油圧モータ(図示省略)で駆動されるクローラ形式の走行体2aを走行フレーム2bに左右一対設けてなり、この走行フレーム2bの前部にはドーザ5が設けられている。
旋回台3は、走行フレーム2bの上部に旋回軸受Qを介して縦軸P回りで旋回自在に支持され、走行フレーム2bに設けた旋回用油圧モータ(図示省略)により旋回動作可能とされている。
旋回台3の前半部には、運転席6及び操縦装置7が設置され、運転席6の上部にはキャノピー8またはキャビンが設けられている。旋回台3の前部中央よりやや右側には、前方突出状に上下一対の支持ブラケット3aが設けられ、この支持ブラケット3aには、揺動ブラケット3bが縦軸3c回りに左右揺動自在に支持されており、旋回台3に設置されるスイングシリンダ(図示省略)により左右に揺動可能とされている。
掘削作業装置4は、揺動ブラケット3bに横軸回りに揺動自在に支持されたブーム4aと、このブーム4aの先端側に横軸回りに揺動自在に支持されたアーム4bと、このアーム4bの先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられたバケット4cとを備えており、これらブーム4a、アーム4b、バケット4cは、それぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ4d、アームシリンダ4e及びバケットシリンダ4fによって作動可能とされている。
旋回台3の後部で且つ運転席6の後方側には、図1、図2、図4〜図6、図8及び図9に示すように、エンジン9が防振支持部材10a〜10dを介して横置き(エンジン9のクランク軸の軸線を旋回台3の左右方向に平行にした状態)配置されている。防振支持部材10a〜10dは、旋回台3上に横置きされたエンジン9の前後左右に対応させて、例えば、前側左右両端位置と後側左右両端位置との4点に第1〜第4の防振支持部材10a〜10dを配置すると共に、これら4点支持位置以外の位置に第5の防振部材10eを配置してエンジン9を5点で防振支持させている。
第5の防振部材10eは、横置き配置されたエンジン9の機体前側又は後側の何れかで高負荷域の過大変位を吸収支持する位置に配置するもので、本実施形態においては、第5の防振部材10eをエンジン9の後側左右両側に配置した第3の防振支持部材10cと第4の防振支持部材10dとの中間に配置した場合を例示している。
前記第5の防振部材10eは、低負荷域から通常負荷域の負荷範囲内のエンジン振動変位に対しては吸収機能せず、高負荷域の過大なエンジン振動変位に対しては前記防振支持部材10a〜10dに加わって吸収機能を発揮するように構成している。
各防振支持部材10a〜10dと第5の防振部材10eは、ほぼ同様な構成からなるもので、図5(A)(B)(C)に示すように、旋回台側ブラケット61とエンジン側ブラケット62との間に防振ゴム63が介在させてある。この防振ゴム63は、上取付板64と下取付板65との間に挟まれており、前後方向から見て、2個の略立方体形状のゴムブロック63a、63bを、その対向面を互いに略45°傾斜させて上端側を接近又は接触させ、下端側を引き離して上端側にV形状凹部を形成させ、下端側に逆V形状凹部を形成させた状態で両ゴムブロック63a、63bの上端面を上取付板64に焼き付け固着され、下端面を下取付板5に焼き付け固着されている。上取付板64は、平坦な上面とV字形下面とからなる中空の倒立正三角形断面とされており、下取付板65は、平坦な下面板部と、この板部の両端を斜め上に略45°の角度で折り曲げられて立ち上がる傾斜板部とからなっている。
エンジン9の前側に配置される第1及び第2の防振支持部材10a、10bは、鉛直に対して後方へ略30°程度傾斜させて配置され、エンジン9の後側に配置される第3及び第4の防振支持部材10c、10d及び第5の防振部材10eは、鉛直線に対して前方側へ略30°程度傾斜させて配置されるもので、左右方向から見ると、エンジン9の前後ではハ字状配置(図4、図5(A)参照)としてある。
旋回台側ブラケット61は、エンジン9の前側と後側で図5(B)(C)に示すように、形状が相違するが、これは、エンジン9の取付高さや旋回台3側の取付部材との位置関係等に対応させるためである。また、エンジン側ブラケット62は、エンジン9の左端側(図5(A)参照)と右端側(図4参照)とで形状が相違しているが、これも、エンジン9の外形が左右で異なることに対応させるためである。
各防振支持部材10a〜10d及び防振部材10eには、旋回台3上におけるエンジン9の過大変位を防止するためのストッパ66が取り付けられている。このストッパ66は、前記ブラケット61、62の一方に固着され、他方に対しては、過大変位時に係止してそれ以上の変位を防止するが、許容範囲内の変位に対しては、不干渉となるように遊動間隙が付与された状態で取り付けられている。
第1〜第4の防振支持部材10a〜10dは、エンジン9の自重で荷重がかかるように取付配置されているが、第5の防振部材10eだけは、エンジン9の自重では荷重がかからず、過負荷になると荷重がかかるように取付配置されている。
なお、第5の防振部材10eは、第1〜第4の防振支持部材10a〜10dと同一構成とし、同一条件で取り付けてもよい。この場合では、エンジン9の低負荷域から高負荷域までのエンジン振動変位を5点で分担して吸収支持させることができると共に、各防振支持部材10a〜10d及び防振部材10eの分担荷重が軽減され、耐久性が向上し、長寿命化が図れる。
エンジン9の右側には該エンジン9で駆動されて各種油圧機器に圧油を供給する油圧ポンプ11が連結配置され、エンジン9の左側には、該エンジン9で駆動されるラジエータファン12が連結配置され、このラジエータファン12の前面(旋回台3の左側)には、ラジエータ13とオイルクーラ14が配置されている。
ラジエータ13は、図1〜図3、図7に示すように、外形が略縦長の長方形箱状とされ、エンジン冷却水を上部から導入してラジエータファン12の送風作用により冷却し、下部から導出してエンジン9に戻すように配管接続されている。
このラジエータ13は、図7に示すように、上部及び下部において支持部材15、16により旋回台3上に支持されている。
オイルクーラ14は、図2、図3、図7及び図8に示すように、外形がラジエータ13の縦横寸法よりも小さい略縦長の長方形箱状とされ、作動油を上部から導入してラジエータファン12の送風作用により冷却し、下部から導出して作動油タンク17(図9参照)に戻すように構成されており、上部及び下部において、ラジエータ13の一部に支持部材18、19(図7参照)を介して支持されている。
エンジン9が配置された旋回台3の後部と、運転席6が配置された旋回台3の前半部との境界部には仕切壁20(図9参照)が左右方向全長に亘って立設されている。エンジン9が設置されている部屋は、エンジンルーム21として前面が仕切壁20で、右側部及び後部が図2及び図12に示すように、右側面カバー22及び後面カバー23で囲まれて区画され、上部が開閉可能なボンネット24で被覆閉鎖されている。また、ラジエータ13及びオイルクーラ14が設置された部屋は、ラジエータ室25として、ラジエータファン12のファンシュラウド26の設置位置周囲で仕切壁27(図7〜図9参照)によりエンジンルーム21から区画されている。
旋回台3の後部は、平面視円弧状(図1参照)とされ、旋回台3が旋回しても走行機体2の左右幅外にはみ出さないように後方小旋回型バックホーとして構成されている。この旋回台3の後部周囲には掘削作業装置4の作業反力に対抗するカウンターウエイト28が取り付けられている。
旋回台3の左側のラジエータ室25の前方には、燃料タンク29(図1、図8参照)が配置されている。旋回台3の右側の油圧ポンプ11の前側には、油圧機器作動用の圧油を貯留する縦長の作動油タンク17(図9参照)が仕切壁20で仕切られて立設配置され、作動油タンク17の前方には、各油圧機器を制御する制御弁を縦方向に積み重ねてなるコントロールバルブ(図示省略)が支持部材を介して立設配置されている。作動油タンク17の前方にはバッテリ(図示省略)が設置されている。
エンジンルーム21内には、点火装置(図示省略)、気化器(図示省略)、スタータ(図示省略)、オルタネータ(図示省略)、排気マフラー31、エアクリーナ32などのエンジン付属機器や補機類が配置されている(図8、図9参照)。
前記作動油タンク17内の作動油は、油圧ポンプ11により導出されてコントロールバルブを経て各油圧機器に供給され、戻り経路を経て作動油タンク17に戻されるが、この戻り経路の途中において、オイルクーラ14により冷却されて戻される。そのため、作動油タンク17と油圧ポンプ11の間、及び、油圧ポンプ11とコントロールバルブの間、コントロールバルブと各油圧機器の間、コントロールバルブとオイルクーラ14の間は、それぞれ油圧配管(図示省略)で接続されている。
なお、油圧ポンプ11は、2連ポンプ、補助ポンプ、パイロット用ポンプで構成され、2連ポンプ及び補助ポンプは、走行機体2の走行、旋回台3の旋回、掘削作業装置4の各油圧機器、ドーザ5の作動などに必要な圧油を供給するものとされ、パイロット用ポンプは、コントロールバルブの制御作動に必要なパイロット用圧油を供給するものとされている。
エンジン9の排気は、排気管を経て排気マフラー31に導き、該排気マフラー31内で消音させ、これをテールパイプ34によって後部下方から外部に排出させている。このテールパイプ34の途中には、アフターマフラー35が設けられている。アフターマフラー35は、図10に示すように、外周に多数の小孔を形成した多孔管36と、この多孔部36の外周に外筒37を被せ、この外筒37の両端に端板38、39を取り付けて前記多孔管36と外筒37との間に外部から密閉されたエアチャンバー40を形成し、このエアチャンバー40内にグラスウール41を充填した構成とされている。このようなアフターマフラー35をテールパイプ34の途中に設けることによって、前記排気マフラー31だけで消音しきれない騒音成分エネルギーを減衰させて排気音レベルをさらに低下させている。
本実施形態に係るバックホー1は、図1〜図3及び図7、図8に示すように、ラジエータ13の前面と左側の側面カバー42との間に、側面カバー42の吸気口43からラジエータ13の前面に向けて外気を導入するための吸気ダクト44をラジエータ室25内に独立区画して設けた場合を例示している。なお、側面カバー42の吸気口43には、図11に示すように、防塵・防虫等のためのネット43aが張設されている。
この吸気ダクト44は、図1〜図3及び図7、図8に示すように、ラジエータ13の上下部及び後部に側面カバー42に向けて伸びる上部仕切板45、下部仕切板46及び後部仕切板47を取り付けて、これら上下部仕切板45、46と後部仕切板47と燃料タンク29の後壁面とで形成している。
上下部仕切板45、46は、ラジエータ室25の平面形状に近似した平面形状の板材で構成している。なお、ラジエータ室25の平面形状は、旋回台3の後部を平面視円弧状としてあることに伴い該旋回台3の左側後半部の円弧形状に沿うように、前後に長い長方形で外方となる左辺を前後方向の途中から後方に向けて右辺側へ円弧状に接近する円弧状辺として変形させた形状とされている。
上部仕切板45は、図7、図8に示すように、2分割構造とし、一方45aをラジエータ13の上部に取付部材48、48を介して着脱可能に取り付け、他方45bを前記一方45aに分割位置で一部重ね合わせてボルト等の締結部材49により着脱可能に取り付けている。分割位置は、ボンネット24を支持するフレーム支柱50及びエアクリーナ32の吸気パイプ51の貫通孔形成位置としてある。なお、フレーム支柱50は、パイプ材により略門形形状に形成されており、門形の両脚部を旋回台3の左右方向両側に立設固定されている。また、エアクリーナ32の吸気パイプ51は、エンジンルーム21からラジエータ室25内の吸気ダクト44内に導入して開口させている。前記上部仕切板45の他方45bは、燃料タンク29の後壁上部の仕切壁30にも支持部材52を介して支持させている。
また、前記旋回台3は、図11に示すように、後部周囲から前記ラジエータ室25の後半側面に至る範囲に亘って取り付けられたカウンターウエイト28を有し、このカウンターウエイト28には、前記ラジエータ室25の前記吸気ダクト44に連通する吸気開口部53を形成している。
本発明に係るバックホー1の実施形態は、以上の構成からなり、次に、その動作を説明する。
本発明に係るバックホー1は、旋回台3にエンジン9を防振支持部材10a〜10dを介在させて前後左右4点で防振支持させると共に、前記旋回台3とエンジン9との間の前記4点支持位置以外の位置にエンジンの過大振動変位を吸収する防振部材10eを設けたため、エンジン9の低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を奏し、耐久性の向上と長寿命化を可能としたエンジン9の防振支持構造を備えたバックホー1を提供することができる。
前記防振部材10eは、前記エンジン9の機体前側又は後側の何れかで高負荷域の過大振動変位を支持する位置に配置されているため、高負荷域での過大変位を防振部材10eで防止して破損を防止することができる。
前記エンジン9の低負荷域から通常負荷域の負荷範囲内のエンジン振動変位に対しては前記防振支持部材10a〜10dで4点支持させ、高負荷域のエンジン振動変位に対しては前記防振部材10eが前記防振支持部材10a〜10dに加わって吸収するように構成されているため、低負荷域から高負荷域までの広い負荷範囲に亘って良好な防振性能を確保させることができる。
前記防振部材10eは、前記防振支持部材10a〜10dと同一構成とし、前記エンジン9の低負荷域から高負荷域までのエンジン振動変位を前記防振支持部材10a〜10dと共に5点で支持させるようにすることにより、エンジン9の低負荷域から高負荷域までのエンジン振動変位を5点で分担して吸収支持させることができると共に、各防振支持部材10a〜10d及び防振部材10eの分担荷重が軽減され、耐久性が向上し、長寿命化が図れる。
また、本実施形態のバックホー1においては、吸気ダクト44によって、外気を整流しながらラジエータ13に効率よく導入させることができると共に、ラジエータ排気を再度吸い込むことが防止されるため、オイルクーラ14及びラジエータ13の冷却効率を向上させることができる。
また、吸気ダクト44を、ラジエータ13の上下部及び後部に側面カバー42に向けて伸びる上部仕切板45、下部仕切板46及び後部仕切板47を取り付けて、これら上下部仕切板45、46と後部仕切板47と燃料タンク29の後壁面とで形成しているため、吸気ダクト44の形成及び取り付けが容易となり、容易に実施することができる。
また、上部仕切板45を2分割構造とし、一方45aをラジエータ13の上部に取付部材48、48を介して着脱可能に取り付け、他方45bを前記一方45aに分割位置で一部重ね合わせてボルト等の締結部材49により着脱可能に取り付けているため、オイルクーラ14とラジエータ13との間の点検作業や清掃作業時に上部仕切板45をラジエータ13の上部から分割して簡単に取り外すことができ、作業後の取付けも簡単化できる。特に、上部仕切板45を貫通して配置される部材(例えば、フレーム支柱50やエアクリーナ32の吸気パイプ51等)の貫通孔の位置で上部仕切板45を分割しておくことによって、これらの部材に妨げられることなく上部仕切板45の取付け、取り外しが自由にできる。
さらに、旋回台3の後部周囲からラジエータ室25の後半側面に至る範囲に亘って取り付けられたカウンターウエイト28に、前記ラジエータ室25の前記吸気ダクト44に連通する吸気開口部53を形成しているため、吸気ダクト44の通路面積をカウンターウエイト28に妨げられることなく広くストレートに形成することができ、吸気効率を向上させることができる。また、カウンターウエイト28は、旋回台3の後部周囲に設けられるものであるため、バックホー1の運転席6から見ると、機体の後部下方であり、このカウンタウエイト28に形成される前記吸気開口部53は、機体の後半部側面下方となり、ラジエータファン12の騒音が運転者の耳位置より遠ざかるため、騒音値が低下する。
本発明の実施形態は、以上からなるが、本発明は、これらの実施形態にのみ制約されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。例えば、防振部材10eは、他の防振支持部材10a〜10dに対して、使用する防振ゴム63の硬度を変えたり、ストッパ66に対する遊動間隙を変えたり、その他、小変位に対して遊びを持たせた状態で取り付けることなどで実施してもよい。
バックホー旋回台における本発明主要部の配置構成を示す平面図である。 図1のバックホー旋回台の背面図である。 図1のバックホー旋回台の左側面図である。 図1のバックホー旋回台のエンジン支持構造部分の右側面図である。 (A)は図1のバックホー旋回台のエンジン支持構造部分の左側面図、(B)(C)は前後の防振支持部材の正面図である。 図1のバックホー旋回台のエンジン支持構造部分の背面図である。 図1のバックホー旋回台のラジエータ室に吸気ダクトを配置した状態を示す拡大斜視図である。 図1のバックホー旋回台のラジエータ室及びエンジンルーム部分の左後方から見た斜視図である。 図1のバックホー旋回台のエンジンルーム部分を右後方から見た斜視図である。 テールパイプの途中に設置したアフターマフラーの拡大側面図である。 図1のバックホー旋回台の左後方から見た斜視図である。 図1のバックホー旋回台の右後方から見た斜視図である。 本発明が対象とするバックホーの基本的な構成を示す側面図である。
符号の説明
1 バックホー
2 走行機体
3 旋回台
4 掘削作業装置
9 エンジン
10a〜10d 第1〜第4の防振支持部材
10e 防振部材(第5の防振支持部材)
11 油圧ポンプ
12 ラジエータファン
13 ラジエータ
14 オイルクーラ
17 作動油タンク
21 エンジンルーム
25 ラジエータ室
26 ファンシュラウド
28 カウンターウエイト
29 燃料タンク
31 排気マフラー
34 テールパイプ
35 アフターマフラー

Claims (4)

  1. 旋回台にエンジンを防振支持部材を介在させて前後左右4点で防振支持したバックホーにおいて、
    前記旋回台とエンジンとの間の前記4点支持位置以外の位置にエンジンの過大振動変位を吸収する防振部材を設けたことを特徴とするバックホー。
  2. 前記防振部材は、前記エンジンの機体前側又は後側の何れかで高負荷域の過大振動変位を支持する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックホー。
  3. 前記エンジンの低負荷域から通常負荷域の負荷範囲内のエンジン振動変位に対しては前記防振支持部材で4点支持させ、高負荷域のエンジン振動変位に対しては前記防振部材が前記防振支持部材に加わって吸収するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバックホー。
  4. 前記防振部材は、前記防振支持部材と同一構成とされており、前記エンジンの低負荷域から高負荷域までのエンジン振動変位を前記防振支持部材と共に5点で支持させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバックホー。
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