JP5541709B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば上部旋回体の旋回フレームに防振支持装置を介してエンジンを搭載した油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成され、該作業装置を作動させることによって土砂の掘削作業等を行うものである。
そして、このような油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体として形成された旋回フレームと、該旋回フレームの前部左側に設けられたキャブと、該キャブの後側に位置して旋回フレームに複数、例えば4個の防振支持装置を介して取付けられたエンジンと、該エンジンに取付けられた油圧ポンプと、これらエンジン、油圧ポンプ等を覆う外装カバーと、旋回フレームの後端部に取付けられたカウンタウエイトとによって大略構成されている。
また、旋回フレームにエンジンを支持する防振支持装置は、例えば、旋回フレーム側に設けられたフレーム側支持部材、エンジン側に設けられたエンジン側支持部材、フレーム側支持部材とエンジン側支持部材との間に設けられ旋回フレームに対しエンジンを弾性的に支持するマウントラバー等の弾性部材、フレーム側支持部材とエンジン側支持部材との間に設けられ弾性部材の撓み量を制限するストッパ等により構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
そして、このような防振支持装置により、油圧ショベルの走行時や作業時にエンジンの振動を抑制できるように構成している。
実開平4−50745号公報 特開2004−74931号公報
ところで、油圧ショベル等の建設機械は、例えば掘削等の作業が行われる作業現場(工事現場)で使用されるが、このような作業現場で建設機械は、例えば悪路を走行して掘削場所に移動し、上部旋回体を旋回させつつ作業装置を作動させて掘削等の作業を行う。
このとき、例えば上部旋回体の旋回時には、旋回動作に伴ってエンジンに大きな遠心力や慣性力が加わり(エンジンが振り回され)、防振支持装置の弾性部材が例えば水平方向(前,後,左,右方向)に大きく撓む傾向となる。また、例えば掘削時には、作業装置の掘削動作に伴い上部旋回体が上,下方向に大きく揺れ(縦揺れし)、この揺れに伴い防振支持装置の弾性部材が例えば上,下方向に大きく撓む傾向となる。また、例えば悪路走行時には、油圧ショベルが上,下,左,右、前,後等の様々な方向に揺れ、防振支持装置の弾性部材も様々な方向(複合方向)に大きく撓む傾向となる。
ここで、上述した従来技術によれば、上述のような旋回時や掘削時、悪路走行時等に、防振支持装置の弾性部材が撓む方向によってはその撓み量を十分に制限できない(撓み量が大きくなってしまう)虞があり、弾性部材の耐久性が低下し易くなるという問題がある。
一方、弾性部材の撓み方向に拘わらずその撓み量を制限できるようにするために、例えば弾性部材が撓む方向の全てに対応してその撓み量を制限するためのストッパ部材を設けることが考えられる。すなわち、例えば、上,下方向の撓み量を制限するためのストッパ部材、左,右方向の撓み量を制限するためのストッパ部材、前,後方向の撓み量を制限するためのストッパ部材等を防振支持装置に設けることが考えられる。ただし、この場合には、ストッパ部材の数が増大し、防振支持装置の複雑化、部品点数の増大を招くという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、簡素な構成で、旋回フレームにエンジンを弾性的に支持する弾性部材の撓み量を安定して制限することができる建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームに複数の防振支持装置を介して取付けられるエンジンとを備え、前記各防振支持装置のうちの少なくとも1個の防振支持装置は、前記旋回フレーム側に設けられるフレーム側支持部材と、前記エンジン側に設けられるエンジン側支持部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記旋回フレームに対し前記エンジンを弾性的に支持する弾性部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記弾性部材の撓み量を制限するストッパとにより構成してなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ストッパは、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの一方の支持部材に設けられ上,下方向に円形に凹陥する有底の円形穴と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの他方の支持部材に設けられ前記円形穴の内周面に対し隙間をもって挿入される棒状体とにより構成したことにある。
また、請求項2の発明が採用する構成の特徴は、前記ストッパは、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの一方の支持部材に設けられ上,下方向に円形に凹陥する円形穴と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの他方の支持部材に設けられ前記円形穴の内周面に対し隙間をもって挿入される棒状体とにより構成し、前記円形穴の内周面は、上,下方向に対して上側が大径となるテーパ面である構成としたことにある。
さらに、請求項3の発明が採用する構成の特徴は、前記ストッパは、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの一方の支持部材に設けられ上,下方向に円形に凹陥する円形穴と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの他方の支持部材に設けられ前記円形穴の内周面に対し隙間をもって挿入される棒状体とにより構成し、前記棒状体は前記他方の支持部材とは別体の棒状体取付部材に設け、該棒状体取付部材は前記他方の支持部材に取付け位置の調節を可能に取付ける構成としたことにある。
請求項1ないし3の発明によれば、防振支持装置のストッパを一方の支持部材に設けられた円形穴と他方の支持部材に設けられ前記円形穴に隙間をもって挿入される棒状体とにより構成しているので、一方の支持部材と他方の支持部材との間に設けられた弾性部材が撓むと、この撓みに伴って棒状体が円形穴内で変位する。そして、円形穴の内周面に棒状体が当接(係合)することにより、一方の支持部材と他方の支持部材との変位が制限され、これに伴って弾性部材の撓みも制限される。このため、円形穴の内周面と棒状体との当接により、弾性部材の撓み量を安定して制限することができる。
しかも、請求項1の発明によれば、棒状体は上,下方向に凹陥する有底の円形穴に挿入する構成としているので、有底の円形穴の内周面と棒状体との当接により、前,後,左,右,上,下方向(6方向)の撓み量を制限することができる。特に、円形穴を有底とすることにより、円形穴の底面と棒状体の先端面との当接により上,下方向の撓み量も制限することができる。このため、有底の円形穴と棒状体とを設けるといった簡素な構成で、ほぼ全ての方向の撓み量を安定して制限することができる。
また、請求項2の発明によれば、棒状体は上,下方向に凹陥する円形穴に挿入する構成としているので、円形穴の内周面と棒状体との当接により、前,後,左,右,上,下方向(6方向)のうちの前,後,左,右方向(水平方向)の撓み量を制限することができる。
しかも、円形穴の内周面はテーパ面である構成としているので、弾性部材が撓んだときに、円形穴の内周面と棒状体の外周面とを面で当接するようにできる。このため、弾性部材の撓み量をより安定して制限することができると共に、円形穴の内周面と棒状体とがエッジ当たりすることを低減でき、これら円形穴および棒状体の耐久性を向上することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、棒状体は上,下方向に凹陥する円形穴に挿入する構成としているので、円形穴の内周面と棒状体との当接により、前,後,左,右,上,下方向(6方向)のうちの前,後,左,右方向(水平方向)の撓み量を制限することができる。
しかも、棒状体を設けた棒状体取付部材を他方の支持部材に取付け位置の調節を可能に取付ける構成としているので、他方の支持部材の位置に拘わらず、棒状体を円形穴内の所望の位置に挿入することができる。すなわち、他方の支持部材の寸法精度、取付け精度等を低くしても、他方の支持部材に対する棒状体取付部材の取付け位置を調節することにより、円形穴内に棒状体を所望の隙間で挿入することができる。このため、棒状体と円形穴の内周面とを所望の位置関係で当接させることができ、弾性部材の撓み量の制限をより安定して(高精度で)行うことができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレームに防振支持装置を介してエンジン等を搭載した状態を示す平面図である。 旋回フレーム、防振支持装置、エンジン等を示す図2中の矢示III−III方向からみた拡大側面図である。 旋回フレーム、防振支持装置、エンジン等を示す図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 旋回フレーム、エンジン、防振支持装置等を示す拡大斜視図である。 エンジン、防振支持装置等を示す図4中の矢示VI−VI方向からみた拡大断面図である。 ストッパの棒状体が円形穴の内周面に当接した状態を示す図4と同様位置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態による旋回フレーム、エンジン、防振支持装置等を示す図5と同様な斜視図である。 エンジン、防振支持装置等を示す図6と同様な断面図である。 本発明の第1の変形例によるエンジン、防振支持装置等を示す図6と同様な断面図である。 本発明の第2の変形例によるエンジン、防振支持装置等を示す図6と同様な断面図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、小型の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は建設機械の代表例としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられ、土砂の掘削作業等を行なう作業装置4とにより大略構成されている。
ここで、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム8を有し、該旋回フレーム8上には運転室としてのキャブ5、外装カバー6、作動油タンク、燃料タンク(図示せず)およびカウンタウエイト7等が設けられている。そして、外装カバー6はキャブ5とカウンタウエイト7との間に位置し、後述のエンジン14、油圧ポンプ15等を収容する機械室を画成している。
8は支持構造体をなす旋回フレームで、該旋回フレーム8は、図2に示すように、後述するセンタフレーム9、左サイドフレーム10、右サイドフレーム12等によって大略構成されている。
9は旋回フレーム8の中央部分を構成するセンタフレームで、該センタフレーム9は、中央部に位置して設けられ、前,後方向に長尺なほぼ長円形状の厚板からなる底板9Aと、該底板9A上の右前側寄りに前,後方向に延びて立設され、作業装置4が俯仰動可能に取付けられる左,右の前縦板9Bと、該各前縦板9Bの後端部から左,右方向に延びるように底板9A上に立設された中間縦板9Cと、該中間縦板9Cから後側に延びるように底板9A上の後側寄りに左,右方向に離間して立設された左,右の後縦板9Dと、該各後縦板9D間の後部に位置して底板9A上に設けられたウエイト取付板9Eとによって大略構成されている。
10はセンタフレーム9の左側に設けられた左サイドフレームで、該左サイドフレーム10は、旋回フレーム8全体がほぼ円形状をなすように円弧状に湾曲して形成されている。そして、左サイドフレーム10は、張出しビーム11等を介してセンタフレーム9に取付けられている。
12はセンタフレーム9の右側に設けられた右サイドフレームで、該右サイドフレーム12は、左サイドフレーム10とほぼ同様に、円弧状に湾曲して形成されている。そして、右サイドフレーム12は、張出しビーム13等を介してセンタフレーム9に取付けられている。
14は旋回フレーム8の後部側に後述の防振支持装置21,31,41,46を介して取付けられたエンジンで、該エンジン14は、図2に示す如く、左,右方向に延在する横置き状態に配設されている。ここで、エンジン14は、箱型形状のクランクケース14A、該クランクケース14A上に設けられたシリンダ14B、クランクケース14Aの出力側に取付けられたフライホイールカバー14C等を備えている。
そして、これらクランクケース14A、シリンダ14B、フライホイールカバー14C等の内部には、クランク軸、該クランク軸に接続されたピストン、クランク軸の出力側に取付けられ、該クランク軸の回転を円滑にするフライホイール等が設けられている。また、エンジン14のうちシリンダ14Bを挟んでフライホイールカバー14Cと反対側には、後述の熱交換器16への送風を行う冷却ファン14Dが設けられている。
15はエンジン14に取付けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ15は、エンジン14によって回転駆動されることにより、作動油タンク(図示せず)内の作動油を圧油として吐出するものである。また、油圧ポンプ15は、フライホイールカバー14Cにボルト止めされている。
16はエンジン14に設けられた冷却ファン14Dの前面側(車体の左,右方向に関して右面側)に位置して旋回フレーム8上に配設されたラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器を示している。
次に、エンジン14を旋回フレーム8に4箇所位置で支持する防振支持装置21,31,41,46について説明する。
まず、エンジン14のうち車体の左,右方向に関して右側(熱交換器16側、例えば図2の上側)で前,後方向に関して前側(例えば図2の左側)を支持する第1の防振支持装置21について説明する。
この第1の防振支持装置21は、例えば図4ないし図6等に示すように、後述のフレーム側支持部材22と、エンジン側支持部材23と、弾性部材としてのマウントラバー25と、ストッパ28とにより大略構成されている。
22は旋回フレーム8側に設けられたフレーム側支持部材で、該フレーム側支持部材22は、後述のマウントラバー25を介して旋回フレーム8上にエンジン14を支持するものである。ここで、フレーム側支持部材22は、略直方体状のブロック体として形成され、上面にねじ穴22A(図6参照)が設けられている。
そして、フレーム側支持部材22は、旋回フレーム8の底板9Aの上面に溶接等により固定されている。また、フレーム側支持部材22の右側面22B(車体の左,右方向に関して右側に位置する側面)には、略三角形状で頂部が湾曲した受片22Cが溶接等により固定されている。そして、この受片22Cの上面には、後述のストッパ28を構成する円形穴29が設けられている。
23はエンジン14側に設けられたエンジン側支持部材で、該エンジン側支持部材23は、後述のマウントラバー25に対してエンジン14を取付けるものである。ここで、エンジン側支持部材23は、上,下方向に延びエンジン14のクランクケース14Aに4本のボルト24を用いて取付けられる略矩形の縦板23Aと、該縦板23Aの下端に溶接等により固定され水平方向に延びる略五角形状の横板23Bと、これら縦板23Aと横板23Bとの間に設けられた略台形状の補強板23Cとにより大略構成されている。
そして、横板23Bの略中央部には、後述のマウントラバー25を嵌合する嵌合孔23B1(図6参照)が上,下方向に貫通して設けられている。また、横板23Bの下面うち嵌合孔23B1から外れた部位には、後述のストッパ28を構成する棒状体30が溶接等により固定されている。
25はフレーム側支持部材22とエンジン側支持部材23との間に設けられたマウントラバーで、該マウントラバー25は、旋回フレーム8に対しエンジン14を弾性的に支持するものである。
ここで、マウントラバー25は、図6等に示すように、エンジン側支持部材23の横板23Bを上,下方向から挟むように軸方向に積層して配置された上側,下側のゴムブッシュ25A,25Bにより大略構成されている。また、各ゴムブッシュ25A,25Bは、円環状に形成され、外周側に嵌合段部25A1,25B1が設けられており、内周側にボルト挿通孔25A2,25B2が設けられている。
そして、マウントラバー25は、次のようにして、フレーム側支持部材22とエンジン側支持部材23との間に取付けられている。
すなわち、エンジン側支持部材23の横板23Bを上,下方向に挟むように上側のゴムブッシュ25Aと下側のゴムブッシュ25Bとを対向して配置し、各ゴムブッシュ25A,25Bの嵌合段部25A1,25B1を横板23Bの嵌合穴23B1にスリーブ26を介して嵌合する。そして、上側,下側のゴムブッシュ25A,25Bのボルト挿通孔25A2,25B2にボルト27を挿通し、その先端部をフレーム側支持部材22のねじ穴22Aに螺合することにより、フレーム側支持部材22とエンジン側支持部材23との間にマウントラバー25を取付ける構成となっている。
このようにして取付けられたマウントラバー25は、エンジン14が振動したときに、この振動に応じて上側,下側のゴムブッシュ25A,25Bが上,下方向と水平方向(前,後,左,右方向)とに撓むことにより、このときの振動を吸収することができ、旋回フレーム8にエンジン14を防振状態で支持することができる。
28はフレーム側支持部材22とエンジン側支持部材23との間に設けられたストッパで、該ストッパ28は、マウントラバー25の撓み量を制限するものである。ここで、ストッパ28は、図6等に示すように、後述の円形穴29と、棒状体30とにより大略構成されている。
29はフレーム側支持部材22の受片22Cに設けられた円形穴で、該円形穴29は、受片22Cの上面から下側に向けて(上,下方向に)円形に凹陥する有底穴として形成されている。そして、円形穴29の内周面29Aは、上,下方向に対して上側が大径となるテーパ面とし、その内周面29Aは底面29Bにより塞がれている。
30はエンジン側支持部材23の横板23Bに設けられた棒状体で、該棒状体30は、断面が円形の円柱部材として形成されている。そして、棒状体30の上端部は、横板23Bの下面のうち円形穴29と対応する部位に溶接等により固定されている。
また、棒状体30の下半部は、円形穴29の内周面29Aに対し隙間をもって挿入されている。ここで、棒状体30の外周面30Aと円形穴29の内周面29Aとの隙間は、例えばマウントラバー25の水平方向(前,後,左,右方向)の許容撓み量に対応する隙間に設定されている。また、棒状体30の先端面30Bと円形穴29の底面29Bとの隙間は、例えばマウントラバー25の上,下方向(圧縮方向)の許容撓み量に対応する隙間に設定されている。
したがって、例えばエンジン14に遠心力、慣性力等が加わることによりマウントラバー25が撓むと、この撓みに伴って棒状体30が円形穴29内の隙間の範囲で(前,後,左,右,上,下方向)変位する。そして、棒状体30の外周面30Aや先端面30Bが円形穴29の内周面29Aや底面29Bに当接(係合)すると、この当接によりフレーム側支持部材22とエンジン側支持部材23との動き(変位)が制限され、これに伴ってマウントラバー25の撓みも制限される。
このため、ストッパ28を構成する円形穴29と棒状体30との当接により、マウントラバー25の撓み量を安定して制限することができる。また、円形穴29の内周面29Aはテーパ面であるため、例えば図7に示すように、エンジン14が揺動したときに、棒状体30の外周面30Aと円形穴29の内周面29Aとを面で当接するようにできる。このため、エッジ当たりを防止して、円形穴29および棒状体30の耐久性を確保することができる。
次に、エンジン14のうち車体の左,右方向に関して右側(熱交換器16側、例えば図2の上側)で前,後方向に関して後側(例えば図2の右側)を支持する第2の防振支持装置31について説明する。
この第2の防振支持装置31は、上述の第1の防振支持装置21とほぼ同様のもので、例えば図3ないし図4等に示すように、後述のフレーム側支持部材32と、エンジン側支持部材33と、弾性部材としてのマウントラバー35と、ストッパ38とにより大略構成されている。
32は旋回フレーム8側に設けられたフレーム側支持部材で、該フレーム側支持部材32は、第1の防振支持装置21のフレーム側支持部材22と同様に、後述のマウントラバー35を介して旋回フレーム8上にエンジン14を支持するものである。ここで、フレーム側支持部材32は、略直方体状のブロック体として形成され、上面にねじ穴(図示せず)が設けられている。
そして、フレーム側支持部材32は、旋回フレーム8のウエイト取付板9Eの上面に溶接等により固定されている。この場合、フレーム側支持部材32の高さ寸法H1(図4参照)は、第1の防振支持装置21のフレーム側支持部材22の高さ寸法H2よりも、ウエイト取付板9Eの厚さ分小さくしている。これにより、第1の防振支持装置21のフレーム側支持部材22の上面と第2の防振支持装置31のフレーム側支持部材32の上面とが同じ高さになるようにしている。
また、フレーム側支持部材32の左側面32A(車体の左,右方向に関して左側に位置する側面)には、略三角形状で頂部が湾曲した受片32Bが溶接等により固定されている。そして、この受片32Bの上面には、後述のストッパ38を構成する円形穴39(例えば図4参照)が設けられている。
33はエンジン14側に設けられたエンジン側支持部材で、該エンジン側支持部材33は、第1の防振支持装置21のエンジン側支持部材23と同様に、後述のマウントラバー35に対してエンジン14を取付けるものである。ここで、エンジン側支持部材33は、上,下方向に延びエンジン14のクランクケース14Aに4本のボルト34を用いて取付けられる略矩形の縦板33Aと、該縦板33Aの下端に溶接等により固定され水平方向に延びる略五角形状の横板33Bと、これら縦板33Aと横板33Bとの間に設けられた略台形状の補強板33Cとにより大略構成されている。
そして、横板33Bの略中央部には、後述のマウントラバー35を嵌合する嵌合孔(図示せず)が上,下方向に貫通して設けられており、横板33Bの下面うち嵌合孔から外れた部位には、後述のストッパ38を構成する棒状体40が溶接等により固定されている。
35はフレーム側支持部材32とエンジン側支持部材33との間に設けられたマウントラバーで、該マウントラバー35は、第1の防振支持装置21のマウントラバー25と同様に、旋回フレーム8に対しエンジン14を弾性的に支持するものである。
ここで、マウントラバー35は、エンジン側支持部材33の横板33Bを上,下方向から挟むように軸方向に積層して配置された上側,下側のゴムブッシュ35A,35Bにより大略構成されている。そして、第2の防振支持装置31のマウントラバー35も、第1の防振支持装置21のマウントラバー25と同様に、上側,下側のゴムブッシュ35A,35Bを横板33Bの嵌合孔にスリーブ36を介して嵌合した状態で、ボルト37を用いてフレーム側支持部材32に固定することにより、フレーム側支持部材32とエンジン側支持部材33との間に取付ける構成となっている。
したがって、第2の防振支持装置31のマウントラバー35も、第1の防振支持装置21のマウントラバー25と同様に、エンジン14が振動したときに、この振動に応じて上側,下側のゴムブッシュ35A,35Bが上,下方向と水平方向(前,後,左,右方向)とに撓むことにより、このときの振動を吸収することができ、旋回フレーム8にエンジン14を防振状態で支持することができる。
38はフレーム側支持部材32とエンジン側支持部材33との間に設けられたストッパで、該ストッパ38は、マウントラバー35の撓み量を制限するものである。ここで、ストッパ38は、第1の防振支持装置21のストッパ28と同様に、後述の円形穴39と、棒状体40とにより大略構成されている。
39はフレーム側支持部材32の受片32Bに設けられた円形穴で、該円形穴39は、受片32Bの上面から下側に向けて円形に凹陥する有底穴として形成されている。そして、円形穴39の内周面39Aは、上,下方向に対して上側が大径となるテーパ面とし、その内周面39Aは底面39Bにより塞がれている。
40はエンジン側支持部材33の横板33Bに設けられた棒状体で、該棒状体40は、断面が円形の円柱部材として形成されている。そして、棒状体40の上端部は、横板33Bの下面のうち円形穴39と対応する部位に溶接等により固定され、棒状体40の下半部は、円形穴39の内周面39Aに対し隙間をもって挿入されている。
このような棒状体40と円形穴39とにより構成される第2の防振支持装置31のストッパ38についても、第1の防振支持装置21のストッパ28と同様に、棒状体40の外周面40Aや先端面40Bが円形穴39の内周面39Aや底面39Bと当接(係合)することにより、マウントラバー35の撓みを制限できるようなっている。
次に、エンジン14のうち車体の左,右方向に関して左側(油圧ポンプ15側、例えば図2の下側)の前,後2箇所位置をそれぞれ支持する第3,第4の防振支持装置41,46について説明する。
これら第3,第4の防振支持装置41,46は、例えば前記特許文献2に記載された防振支持装置(前記特許文献2に記載されたエンジン支持台とエンジン支持ブラケットと防振マウントとストッパ筒とにより構成される防振支持装置)とほぼ同様のものである。
まず、後側(例えば図2で右側)に位置する第3の防振支持装置41は、例えば図3に示すように、旋回フレーム8の底板9Aに固定されたフレーム側支持部材としてのエンジン支持台42と、エンジン14のフライホールカバー14Cに一体的に設けられたエンジン側支持部材としてのエンジン支持ブラケット43と、エンジン支持台42とエンジン支持ブラケット43との間に設けられ旋回フレーム8に対しエンジン14を弾性的に支持する弾性部材としてのマウントラバー44と、エンジン支持台42とエンジン支持ブラケット43との間に設けられマウントラバー44の撓み量を制限するストッパとしてのストッパ筒45とにより大略構成されている。
また、前側(例えば図2で左側)に位置する第4の防振支持装置46は、例えば図2に示すように、旋回フレーム8の底板9Aに固定されたフレーム側支持部材としてのエンジン支持台(図示せず)と、エンジン14のフライホールカバー14Cに一体的に設けられたエンジン側支持部材としてのエンジン支持ブラケット47と、エンジン支持台とエンジン支持ブラケット47との間に設けられ旋回フレーム8に対しエンジン14を弾性的に支持する弾性部材としてのマウントラバー48と、エンジン支持台とエンジン支持ブラケット47との間に設けられマウントラバー48の撓み量を制限するストッパとしてのストッパ筒(図示せず)とにより大略構成されている。
そして、第3,第4の防振支持装置41,46は、第1,第2の防振支持装置21,31と協働して旋回フレーム8にエンジン14を防振状態で支持している。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータはキャブ5内に乗り込んで運転席に着座し、走行操作レバー(図示せず)を操作することにより、下部走行体2を走行させる。また、作業操作レバー(図示せず)を操作したときには、上部旋回体3を旋回させたり作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
また、走行時、作業時には油圧ショベル1が振動し、上部旋回体3に搭載されたエンジン14も振動する。このときに第1,第2,第3,第4の防振支持装置21,31,41,46は、マウントラバー25,35,44,48が振動に応じて弾性変形することにより、エンジン14が振動するのを抑制することができる。
また、例えば旋回時や掘削時、悪路走行時等、エンジン14が旋回フレーム8に対して大きく変動する傾向となったときは、第1,第2の防振支持装置21,31のストッパ28,38を構成する円形穴29,39と棒状体30,40とが当接し、各防振支持装置21,31,41,46のマウントラバー25,35,44,48の撓み量が制限される。
すなわち、例えばエンジン14に遠心力、慣性力等が加わることによりこのエンジン14が旋回フレーム8に対して大きく変動し、マウントラバー25,35,44,48が大きく撓む傾向となると、この撓みに伴って棒状体30,40が円形穴29,39内で変位し、この棒状体30,40の外周面30A,40Aや先端面30B,40Bが円形穴29,39の内周面29A,39Aや底面29B,39Bに当接(係合)する。
より具体的には、例えば図7に示すように、エンジン14が前,後方向の後側(図7の時計方向)に揺動すると、第1の防振支持装置21のストッパ28を構成する棒状体30の外周面30Aと円形穴29の内周面29Aとが当接する。そして、この当接により、第1の防振支持装置21のフレーム側支持部材22とエンジン側支持部材23との動き(変位)が制限される。これにより、旋回フレーム8に対するエンジン14の揺動も制限され(エンジン14がそれ以上揺動するのを阻止され)、各防振支持装置21,31,41,46のマウントラバー25,35,44,48の撓み量も制限される。
また、例えば、エンジン14が図7とは反対側、すなわち、前,後方向前側(図7の反時計方向)に揺動すると、第2の防振支持装置31のストッパ38を構成する棒状体40の外周面40Aと円形穴39の内周面39Aとが当接する。そして、この当接により、第2の防振支持装置31のフレーム側支持部材32とエンジン側支持部材33との動き(変位)が制限される。これにより、旋回フレーム8に対するエンジン14の揺動も制限され(エンジン14がそれ以上揺動するのを阻止され)、各防振支持装置21,31,41,46のマウントラバー25,35,44,48の撓み量も制限される。
以上のように、本実施の形態によれば、第1,第2の防振支持装置21,31のストッパ28,38を構成する円形穴29,39と棒状体30,40との当接により、各防振支持装置21,31,41,46のマウントラバー25,35,44,48の撓み量を制限する構成としているので、これら各マウントラバー25,35,44,48の撓み量を安定して制限することができる。
しかも、本実施の形態によれば、棒状体30,40を上,下方向に凹陥する円形穴29,39に挿入する構成としているので、円形穴29,39の内周面29A,39Aと棒状体30,40の外周面30A,40Aとの当接により、前,後,左,右,上,下方向(6方向)のうちの少なくとも前,後,左,右方向(水平方向)の撓み量を制限することができる。また、円形穴29,39は底面29B,39Bを有する有底穴としているので、円形穴29,39の底面29B,39Bと棒状体30,40の先端面30B,40Bとの当接により上,下方向の撓み量を制限することができる。このため、円形穴29,39と棒状体30,40とを設けるといった簡素な構成で、ほぼ全ての方向の撓み量を安定して制限することができる。
また、本実施の形態によれば、円形穴29,39の内周面29A,39Aはテーパ面であるので、マウントラバー25,35,44,48が撓んだときに、例えば図7に示すように、円形穴29,39の内周面29A,39Aと棒状体30,40の外周面30A,40Aとを面で当接するようにできる。このため、マウントラバー25,35,44,48の撓み量を、円形穴29,39と棒状体30,40との面の当接により安定して制限することができる。また、これと共に、円形穴29,39の内周面29A,39Aと棒状体30,40とがエッジ当たりすることを低減できるため、これら円形穴29,39および棒状体30,40の耐久性を向上することができる。
次に、図8ないし図9は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、棒状体を設けた棒状体取付部材を他方の支持部材に取付け位置の調節を可能に取付ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51はエンジン14側に設けられたエンジン側支持部材で、該エンジン側支持部材51は、上,下方向に延びエンジン14のクランクケース14Aに4本のボルト24を用いて取付けられる略矩形の縦板51Aと、該縦板51Aの下端に溶接等により固定され水平方向に延びる略矩形状の横板51Bと、これら縦板51Aと横板51Bとの間に設けられた略台形状の補強板51Cとにより大略構成されている。
そして、横板51Bの略中央部には、マウントラバー28を嵌合する嵌合孔51B1が上,下方向に貫通して設けられている。また、横板51Bのうち嵌合孔51B1から外れた部位には、前,後方向に離間して一対のねじ孔51B2が設けられている。これら各ねじ孔51B2には、後述する棒状体取付部材53を横板51Bに固定するための一対のボルト52が螺合される。
53はエンジン側支持部材51の横板51Bとは別体の部材としてこの横板51Bに取付けられた棒状体取付部材で、該棒状体取付部材53は、略五角形状の板状体として形成され、その下面には棒状体30が溶接等により固定されている。また、棒状体取付部材53には、横板51Bのねじ孔51B2に対応して1対のボルト挿通孔53Aが前,後方向に離間して設けられている。そして、棒状体取付部材53は、各ボルト挿通孔53Aに挿通され横板51Bのねじ孔51B2に螺合されるボルト52を用いて横板51Bの上面に取付けられる構成となっている。
ここで、各ボルト挿通孔53Aの内径D1は、各ボルト52の外径D2よりも大きくしている。これにより、各ボルト挿通孔53Aの内周面と各ボルト52の外周面との間に隙間ができるようにして、この隙間の範囲で横板51Bに対する棒状体取付部材53の取付け位置を調節できるように構成している。そして、横板51Bに対する棒状体取付部材53の取付け位置を調節することにより、円形穴29内での棒状体30の挿通位置の調節を行えるようにしている。
本実施の形態による油圧ショベルの防振支持装置は、上述の如き棒状体取付部材53をボルト52を用いて横板51Bに位置調節可能に取付けるもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、棒状体30を設けた棒状体取付部材53をエンジン側支持部材51の横板51Bに取付け位置の調節を可能に取付ける構成としているので、エンジン側支持部材51の横板51Bの位置に拘わらず、棒状体30を円形穴29内の所望の位置に挿入することができる。
すなわち、エンジン側支持部材51の寸法精度、組立精度、取付け精度等を低くしても、エンジン側支持部材51の横板51Bに対する棒状体取付部材53の取付け位置を調節することにより、円形穴29内に棒状体30を所望の隙間で挿入することができる。このため、棒状体30の外周面30Aと円形穴29の内周面29Aとを所望の位置関係で当接させることができ、マウントラバー25,35,44,48の撓み量の制限をより安定して(高精度で)行うことができる。
なお、上述した各実施の形態では、円形穴29,39の内周面29A,39Aをテーパ面とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図10に示す第1の変形例のように、円形穴61の内周面61Aを上,下方向にわたって内径寸法D3が同一の円筒面としてもよい。
また、上述した各実施の形態では、円形穴29,39を有底穴とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図11に示す第2の変形例のように、円形穴71を貫通孔としてもよい。
また、上述した第2の実施の形態では、棒状体取付部材53を横板51Bに、この横板51Bのねじ孔51B2に螺合するボルト52を用いて取付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば横板にボルト挿通孔を設けると共に、棒状体取付部材のボルト挿通孔と横板のボルト挿通孔とに挿通されるボルト・ナットを用いて棒状体取付部材を横板に位置調節を可能に取付ける構成としてもよい。この場合に、横板のボルト挿通孔の内径もボルトの外径よりも大きくすれば、取付け位置の調節可能範囲をより大きくすることができる。
また、上述した各実施の形態では、フレーム側支持部材に円形穴29,39を設けると共に、エンジン側支持部材に棒状体30,40を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばフレーム側支持部材に棒状体を設けると共に、エンジン側支持部材に円形穴を設ける構成としてもよい。このとき、円形穴に下方から棒状体を挿入する構成を採用した場合には、円形穴の内周面を上,下方向に対して下側が大径となるテーパ面にすることができる。
また、上述した第1の実施の形態では、旋回フレーム8にエンジン14を4個の防振支持装置21,31,41,46を介して取付けると共に、これら4個の防振支持装置21,31,41,46のうちの2個の防振支持装置21,31のストッパ28,38を円形穴29,39と棒状体30,40とにより構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば4個の防振支持装置のうちの1個、または、3個、あるいは、全部(4個)の防振支持装置のストッパを円形穴と棒状体とにより構成してもよい。
すなわち、複数の防振支持装置のうち少なくとも1個の防振支持装置のストッパを、円形穴と棒状体とにより構成することができる。この場合、ストッパを円形穴と棒状体とにより構成した防振支持装置の数を多くする程、弾性部材の撓み量をより安定して制限することができる。
また、上述した第1の実施の形態では、4個の防振支持装置21,31,41,46の全部にストッパ28,38、45(45はストッパとしてのストッパ筒45)を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば4個の防振支持装置のうちの1個ないし3個の防振支持装置にストッパを設ける(ストッパを設けない防振支持装置を含ませる)構成としてもよい。
すなわち、複数の防振支持装置のうち少なくとも1個の防振支持装置をストッパを設けたものとすると共に、そのうちの少なくとも1個のストッパを、円形穴と棒状体とにより構成することができる。この場合は、ストッパの数を多くする程(円形穴と棒状体とにより構成したストッパの数を多くする程)、弾性部材の撓み量をより安定して制限することができる。
また、上述した第1の実施の形態では、エンジン14を4個の防振支持装置21,31,41,46により旋回フレーム8に取付ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば2個、または、3個、あるいは、5個以上の防振支持装置により旋回フレームにエンジンを支持する構成としてもよい。
すなわち、旋回フレームにエンジンを複数の防振支持装置を介して取付けると共に、そのうちの少なくとも1個の防振支持装置のストッパを、円形穴と棒状体とにより構成することができる。この場合は、防振支持装置の数を多くする程、エンジンの防振効果を高めることができる。また、円形穴と棒状体とにより構成したストッパを設けた防振支持装置の数を多くする程、弾性部材の撓み量をより安定して制限することができる。
さらに、上述した各実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン等の他の建設機械に適用してもよいものである。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
8 旋回フレーム
14 エンジン
21 第1の防振支持装置
22,32 フレーム側支持部材
23,33,51 エンジン側支持部材
25,35,44,48 マウントラバー(弾性部材)
28,38 ストッパ
29,39,61,71 円形穴
29A,39A,61A 内周面
30,40 棒状体
31 第2の防振支持装置
41 第3の防振支持装置
42 エンジン支持台(フレーム側支持部材)
43,47 エンジン支持ブラケット(エンジン側支持部材)
45 ストッパ筒(ストッパ)
46 第4の防振支持装置
53 棒状体取付部材

Claims (3)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームに複数の防振支持装置を介して取付けられるエンジンとを備え、
    前記各防振支持装置のうちの少なくとも1個の防振支持装置は、前記旋回フレーム側に設けられるフレーム側支持部材と、前記エンジン側に設けられるエンジン側支持部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記旋回フレームに対し前記エンジンを弾性的に支持する弾性部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記弾性部材の撓み量を制限するストッパとにより構成してなる建設機械において、
    前記ストッパは、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの一方の支持部材に設けられ上,下方向に円形に凹陥する有底の円形穴と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの他方の支持部材に設けられ前記円形穴の内周面に対し隙間をもって挿入される棒状体とにより構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームに複数の防振支持装置を介して取付けられるエンジンとを備え、
    前記各防振支持装置のうちの少なくとも1個の防振支持装置は、前記旋回フレーム側に設けられるフレーム側支持部材と、前記エンジン側に設けられるエンジン側支持部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記旋回フレームに対し前記エンジンを弾性的に支持する弾性部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記弾性部材の撓み量を制限するストッパとにより構成してなる建設機械において、
    前記ストッパは、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの一方の支持部材に設けられ上,下方向に円形に凹陥する円形穴と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの他方の支持部材に設けられ前記円形穴の内周面に対し隙間をもって挿入される棒状体とにより構成し、
    前記円形穴の内周面は、上,下方向に対して上側が大径となるテーパ面である構成としたことを特徴とする建設機械。
  3. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームに複数の防振支持装置を介して取付けられるエンジンとを備え、
    前記各防振支持装置のうちの少なくとも1個の防振支持装置は、前記旋回フレーム側に設けられるフレーム側支持部材と、前記エンジン側に設けられるエンジン側支持部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記旋回フレームに対し前記エンジンを弾性的に支持する弾性部材と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材との間に設けられ前記弾性部材の撓み量を制限するストッパとにより構成してなる建設機械において、
    前記ストッパは、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの一方の支持部材に設けられ上,下方向に円形に凹陥する円形穴と、前記フレーム側支持部材と前記エンジン側支持部材とのうちの他方の支持部材に設けられ前記円形穴の内周面に対し隙間をもって挿入される棒状体とにより構成し、
    前記棒状体は前記他方の支持部材とは別体の棒状体取付部材に設け、該棒状体取付部材は前記他方の支持部材に取付け位置の調節を可能に取付ける構成としたことを特徴とする建設機械。
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