JP2002188176A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2002188176A
JP2002188176A JP2000385885A JP2000385885A JP2002188176A JP 2002188176 A JP2002188176 A JP 2002188176A JP 2000385885 A JP2000385885 A JP 2000385885A JP 2000385885 A JP2000385885 A JP 2000385885A JP 2002188176 A JP2002188176 A JP 2002188176A
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JP
Japan
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support
tank
bracket
hydraulic oil
mounting
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Application number
JP2000385885A
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English (en)
Inventor
Nozomi Tanaka
望 田中
Takayoshi Murahashi
高嘉 村橋
Yoshiyuki Kondo
芳幸 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側面カバーの取付位置を左,右方向に調整で
きるようにし、例えば隣接するタンクの側面との段差、
隙間を小さくして、外観の見栄えを良好にする。 【解決手段】 右サイドフレーム9に取付けられるサポ
ート25と作動油タンク15に取付けられる取付ブラケ
ット28とを別部材として設け、取付ブラケット28に
形成されたボルト挿通穴28Dとボルト挿通穴28Dに
隙間をもって挿通される固定ボルト32等とからなる可
調整固定具31を用いてサポート25と取付ブラケット
28とを左,右方向に位置調整可能に固定する構成とし
ている。従って、作動油タンク15が左,右方向にずれ
て配設された場合には、固定ボルト32を緩め、サポー
ト25を左,右方向に移動して傾きを修正することによ
り、右側面カバー23を隣接する燃料タンク19の右側
面に合わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械に関し、特にエンジン、
油圧ポンプ等を収容する建屋カバーを備えた建設機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としては油圧ショベ
ル、油圧クレーン等があり、例えば油圧ショベルは、下
部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上
部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に取付けられた
作業装置等によって大略構成されている。
【0003】また、上部旋回体は、前側の中央位置に作
業装置が取付けられる旋回フレームと、該旋回フレーム
の前側で作業装置の左側に位置して設けられたキャブ
と、前記旋回フレームの後端部に取付けられたカウンタ
ウエイトと、前記キャブの後側に位置して旋回フレーム
上に設けられたエンジンと、該エンジンに設けられた油
圧ポンプと、前記エンジン、油圧ポンプよりも前側で、
例えば前記旋回フレームの左,右方向の右側に片寄った
位置に設けられ、作動油または燃料のいずれか一方の液
体を貯えるタンクと、該タンクに隣接して設けられ、作
動油または燃料のいずれか他方の液体を貯える他のタン
クと、前記エンジン、油圧ポンプ等を覆うために上面カ
バー、左側面カバーおよび右側面カバーからなる建屋カ
バーとによって大略構成されている。そして、建屋カバ
ーの右側面カバーは、エンジンの前側に位置するタンク
の左,右方向の外側に位置して旋回フレームに立設され
たサポートに取付けられている。
【0004】ここで、昨今の油圧ショベルでは、外観の
デザインも重要視されており、例えば「やさしさ」を表
現するために外観形状に曲面を多く取入れている。即
ち、上部旋回体の側面部分を形成する左側面カバー、右
側面カバーは、上,下方向に大きな曲率の円弧面部をな
し、その上部側は上部旋回体の上面に回り込むように小
さな曲率の上側円弧面部をなしている。
【0005】一方、燃料タンク、作動油タンクは、金属
材料からなる下面板、周面板および上面板によって箱形
状に形成されている。また、タンクは、その上面側に右
側面カバーの上部側が回りこむように配置されるから、
上面板の左,右方向の外側部分は、右側面カバーの上側
円弧面部を避けるために、下側に向け傾斜した傾斜面部
となっている。
【0006】また、油圧ショベルのうち、小型の油圧シ
ョベルは、旋回フレーム上のスペースを有効的に利用
し、かつ部品点数を削減するために、旋回フレーム上に
立設したサポートの上部側を固定するのにタンクを利用
している。
【0007】即ち、サポートは、上,下方向に真直ぐに
延びた柱部と、該柱部の上部側に位置して左,右方向の
内側にく字形状に屈曲した傾斜部とによって形成され、
前記柱部の下端側が旋回フレームにボルト止めされ、傾
斜部がタンクの上面板に形成された傾斜面部にボルト止
めされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルでは、燃料タンク、作動油タ
ンク等のタンクを利用してサポートの上部側を固定して
いる。しかし、タンクを旋回フレーム上に取付けるとき
には、該タンクの取付位置は公差の範囲でずれが生じ
る。従って、例えばタンクが左,右方向の内側にずれて
いる場合には、該タンクに取付けられるサポートの上部
側が内側に傾いてしまう。
【0009】このようにサポートが傾くと、該サポート
に取付けられた右側面カバーが内側にずれ、隣接する他
のタンクの右側面との間に段差が生じてしまい、見栄え
が悪くなるという問題がある。
【0010】そこで、サポートの位置を調整できるよう
に、サポートに形成されたボルト穴を多少大きくして取
付け位置の自由度を持たせることが考えられる。しか
し、サポートの上部側は、タンクの傾斜面部に取付けら
れているから、前,後方向と斜め方向には取付位置を調
整することができるものの、左,右方向には取付位置を
調整することができないという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、側面カバーの取付位置
を左,右方向に調整でき、例えば隣接するタンク等の側
面との段差、隙間を小さくすることにより、外観の見栄
えを良好にすることができるようにした建設機械を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、車体を構成するフレームと、該フレームに搭載さ
れ、内燃機関、油圧ポンプを含む動力機器と、該動力機
器よりも前,後方向の前側で前記フレームの左,右方向
の一側に片寄った位置に設けられ、作動油または燃料を
貯えるタンクと、前記動力機器を覆うために上面カバ
ー、左側面カバーおよび右側面カバーからなる建屋カバ
ーとを備えている。
【0013】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、左,右の側面
カバーのうちタンク側に位置する側面カバーは、タンク
の左,右方向の外側に位置してフレームに立設されるサ
ポートと、該サポートと別部材をなし、該サポートの先
端側に位置してタンクに取付けられるブラケットと、前
記サポートに該ブラケットを左,右方向に位置調整可能
に固定する可調整固定手段とによって取付ける構成とし
たことにある。
【0014】このように構成したことにより、サポート
の先端側に可調整固定手段を介してブラケットを仮止め
した状態で、該サポートの基端側をフレームに取付け、
ブラケットをフレーム上のタンクに取付けた後に、サポ
ートに側面カバーを取付ける。このときに、例えばタン
クの取付位置が左,右方向の内側にずれている場合に
は、サポートの先端側が内側に傾き、側面カバーの上部
側が隣接する他のタンク等の側面とずれて隙間や段差を
生じてしまう。しかし、可調整固定手段は、サポートと
ブラケットとの固定状態を緩めてサポートに対しブラケ
ットを左,右方向に位置調整することにより、サポート
の傾きを修正でき、側面カバーと他のタンクの側面との
間の段差等を小さくすることができる。
【0015】請求項2の発明によると、可調整固定手段
は、サポートとブラケットとのうち、少なくとも一方の
部材に形成された遊嵌穴と、該遊嵌穴に隙間をもって挿
入され、サポートとブラケットとを一体的にねじ止めす
るねじ部材とにより構成したことにある。
【0016】このように構成したことにより、ねじ部材
を緩めた状態では、該ねじ部材と遊嵌穴との隙間の分だ
けサポートに対してブラケットを左,右方向等に移動す
ることができる。そして、ねじ部材を締付けることによ
り、サポートとブラケットとを一体的に固定することが
できる。
【0017】請求項3の発明によると、タンクは上面板
の一部に傾斜面部を有し、ブラケットは該傾斜面部に取
付ける構成としたことにある。
【0018】このように構成したことにより、傾斜面部
に取付けられたブラケットは、左,右方向に位置調整を
行うことはできない。しかし、このときに可調整固定手
段を緩めることにより、タンクに固定されたブラケット
に対してサポートの先端側を左,右方向に位置調整する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として油圧ショベル例に挙げ、図1ないし図8
に従って詳細に説明する。
【0020】1は下部走行体、2は該下部走行体1上に
旋回可能に搭載され、下部走行体1と共に車体を構成す
る上部旋回体で、該上部旋回体2の前側の中央位置には
作業装置3が俯仰動可能に設けられている。
【0021】4は上部旋回体2を構成する旋回フレーム
で、該旋回フレーム4は、図2、図3等に示すように、
厚肉な鋼板等からなる底板5と、該底板5上に前,後方
向に伸長して立設された左縦板6,右縦板7と、該左縦
板6から左方に張出した複数本の張出しビームと、該各
張出しビームの先端部に前,後方向に伸長して設けら
れ、断面が略D字状となった左サイドフレーム(いずれ
も図示せず)と、前記右縦板7から右方に張出した複数
本の張出しビーム8(1本のみ図示)と、該各張出しビ
ーム8の先端部に前,後方向に伸長して設けられ、断面
が略D字状となった右サイドフレーム9とを含んで構成
され、前記各縦板6,7には作業装置3が取付けられ
る。
【0022】また、左サイドフレーム、右サイドフレー
ム9の上面には、図4に示す如く、後述するサポート2
5が取付けられる断面コ字状のブラケット10等が溶接
手段により設けられている。また、ブラケット10に
は、後述のサポート取付ボルト26が螺着するナット1
0Aが溶接等の手段によって固着されている。
【0023】11は旋回フレーム4の前側で左縦板6の
左側に配置されたキャブで、該キャブ11内には、運転
席、操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されてい
る。また、12は旋回フレーム4の後端部に取付けられ
たカウンタウエイトで、該カウンタウエイト12は、作
業装置3とのバランスをとっている。
【0024】13はカウンタウエイト12の前側に位置
して旋回フレーム4の後部側に搭載されたエンジンで、
該エンジン13は、左,右方向に延在する横置状態に搭
載されている。また、エンジン13の右側には油圧ポン
プ14が取付けられている。そして、これらのエンジン
13、油圧ポンプ14等が本発明の動力機器を構成して
いる。
【0025】15はエンジン13、油圧ポンプ14より
も前側で旋回フレーム4の右側に片寄った位置に配設さ
れた作動油タンクで、該作動油タンク15は、油圧ポン
プ14に供給する作動油を貯えるものである。また、作
動油タンク15は、図3、図4に示す如く、金属材料か
らなる下面板16、前,後と左,右の4面からなる側面
板17および上面板18によって箱形状に形成されてい
る。また、上面板18の左,右方向の外側部分は、上面
側に後述する右側面カバー23の円弧面部23Bが回り
込むように配置されるから、この円弧面部23Bを避け
るために、下側に向け傾斜した傾斜面部18Aとなって
いる。また、傾斜面部18Aの前端側には、図6に示す
ように、右サイドフレーム9に設けられたブラケット1
0と前,後方向の位置をほぼ同じくして後述の取付ブラ
ケット28を取付けるためのナット18Bが溶接等の手
段によって固着されている。
【0026】19は作動油タンク15の前側に隣接して
配設された燃料タンクで、該燃料タンク19は、その内
部にエンジン13に供給するための燃料を貯えている。
また、燃料タンク19は、その右側面が後述する右側面
カバー23と連続する面を形成している。
【0027】20はエンジン13、油圧ポンプ14等を
覆うように旋回フレーム4上に設けられた建屋カバー
で、該建屋カバー20は、キャブ11とカウンタウエイ
ト12との間に位置してエンジン13等の上方を覆う上
面カバー21と、キャブ11とカウンタウエイト12と
の間で左側面を覆う開閉可能な左側面カバー22と、燃
料タンク19とカウンタウエイト12との間で作動油タ
ンク15を含む右側面を覆う開閉可能な右側面カバー2
3とによって大略構成されている。
【0028】ここで、右側面カバー23は、図3に示す
ように、上,下方向に大きな曲率で湾曲した湾曲面部2
3Aと、該湾曲面部23Aの上部側に位置して上部旋回
体2の上面に回り込むように小さな曲率で湾曲した円弧
面部23Bとによって構成されている。そして、右側面
カバー23は、湾曲面部23Aの前端部に取付けられた
2個の蝶番24,24を介して後述のサポート25に開
閉可能に取付けられている。
【0029】次に、右側面カバー23を旋回フレーム4
に取付けるための取付支柱の構成について説明する。
【0030】25は旋回フレーム4の右サイドフレーム
9上に立設されたサポートで、該サポート25は、図5
に示すように、上,下方向に真直ぐに延びた断面L字形
状の鋼材によって形成され、一方の面がカバー取付面2
5Aとなり、他方の面がブラケット取付面25Bとなっ
ている。また、カバー取付面25Aの下端側には、サポ
ート25を右サイドフレーム9のブラケット10に取付
けるためのサポート取付ボルト26が挿通するボルト挿
通穴25Cが形成されている。さらに、カバー取付面2
5Aの中間部には、右側面カバー23を取付けるための
ボルト挿通穴25D,25D,…が上,下方向に離間し
た2箇所に2個ずつ形成されている。
【0031】一方、ブラケット取付面25Bの上端部に
は、作動油タンク15の上面板18に形成された傾斜面
部18Aとほぼ同じ角度で左,右方向の内側に延びる傾
斜板25Eが溶接等の手段によって固着され、該傾斜板
25Eの先端部には、後述する可調整固定具31の一部
をなすナット25Fが溶接手段等によって固着されてい
る。
【0032】そして、サポート25は、ワッシャ27を
介してボルト挿通穴25Cに挿通されるサポート取付ボ
ルト26を、右サイドフレーム9のブラケット10に設
けられたナット10Aに螺着することにより、該ブラケ
ット10に取付けられている。
【0033】28はサポート25と別部材として設けら
れ、作動油タンク15の上面板18に取付けられた取付
ブラケットで、該取付ブラケット28は、断面L字状の
短尺な鋼材によって形成され、一方の面が作動油タンク
取付面28Aとなり、他方の面がサポート当接面28B
となっている。また、作動油タンク取付面28Aには、
取付ブラケット28を作動油タンク15の上面板18に
取付けるためのブラケット取付ボルト29が挿通するボ
ルト挿通穴28Cが形成されている。さらに、サポート
当接面28Bには、後述する固定ボルト32と共に可調
整固定具31を構成する遊嵌穴としてのボルト挿通穴2
8Dが形成されている。
【0034】そして、取付ブラケット28は、ワッシャ
30を介してボルト挿通穴28Cに挿通されるブラケッ
ト取付ボルト29を、作動油タンク15の上面板18に
設けられたナット18Bに螺着することにより、該上面
板18の傾斜面部18Aに取付けられている。
【0035】31はサポート25に取付ブラケット28
を位置調整可能に固定する可調整固定手段としての可調
整固定具で、該可調整固定具31は、前述したサポート
25のナット25F、取付ブラケット28のボルト挿通
穴28Dと、後述する固定ボルト32とによって大略構
成されている。
【0036】32は可調整固定具31を構成するねじ部
材としての固定ボルトで、該固定ボルト32は、ワッシ
ャ33、取付ブラケット28のボルト挿通穴28Dに挿
通し、サポート25のナット25Fに螺着されるもので
ある。
【0037】ここで、取付ブラケット28のボルト挿通
穴28Dと固定ボルト32との関係について述べると、
固定ボルト32のねじ部の外径寸法が例えば10mmで
ある場合、遊嵌穴としてのボルト挿通穴28Dは、図
7、図8に示すように、固定ボルト32のねじ部よりも
大きな内径寸法、例えば16mm程度に設定されてい
る。これにより、取付ブラケット28は、固定ボルト3
2とボルト挿通穴28Dとの隙間の分だけサポート25
の傾斜板25Eに対して左,右方向等に取付位置を調整
することができる。
【0038】また、34,34,…は右側面カバー23
をサポート25に開閉可能に取付ける複数本のボルト・
ナットで、該各ボルト・ナット34は、各蝶番24、サ
ポート25の各ボルト挿通穴25Dに亘って挿着されて
いる。
【0039】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、以下、サポート25、取付ブ
ラケット28、可調整固定具31を用いて右側面カバー
23を組立てる場合の作業について説明する。
【0040】まず、可調整固定具31の固定ボルト32
を取付ブラケット28のボルト挿通穴28Dに挿通して
ナット25Fに螺着することにより、サポート25の傾
斜板25Eに取付ブラケット28を仮止めする。この状
態で、サポート25をサポート取付ボルト26を用いて
右サイドフレーム9のブラケット10に固定する。ま
た、取付ブラケット28をブラケット取付ボルト29を
用いて作動油タンク15の上面板18に形成された傾斜
面部18Aに固定する。次に、右側面カバー23を蝶番
24、ボルト・ナット34を介してサポート25に取付
ける。このようにして、サポート25、取付ブラケット
28、可調整固定具31、右側面カバー23を仮組立し
たら、右側面カバー23を閉じ、該右側面カバー23の
前端縁と燃料タンク19の右側面の後端縁とのずれを確
認する。
【0041】ここで、作動油タンク15は、旋回フレー
ム4に対し取付公差をもって取付けられているから、該
作動油タンク15は、この取付公差の範囲で取付位置に
ずれが生じる。従って、例えば作動油タンク15が左,
右方向の内側寄りに配置された場合には、該作動油タン
ク15の上面板18に取付ブラケット28等を介して支
持されたサポート25の上部側が内側に傾いて寄ってし
まいうから、右側面カバー23の上側部分と燃料タンク
19の右側面との間に段差が形成されることになる。
【0042】そこで、右側面カバー23の上側部分が内
側に寄って燃料タンク19の右側面との間に段差が形成
された場合には、可調整固定具31の固定ボルト32を
緩める。これにより、サポート25は、作動油タンク1
5に固定されている取付ブラケット28に対して左,右
方向に移動することができるから、図7に示す如く、該
サポート25の上側を左,右方向の外側に引き出すこと
により、右側面カバー23の上側部分と燃料タンク19
の右側面との間の段差を小さく、または無くすことがで
きる。
【0043】一方、右側面カバー23の上側部分が外側
にはみ出して燃料タンク19の右側面との間に段差が形
成された場合には、固定ボルト32を、図8に示す如
く、該サポート25の上側を左,右方向の内側に押し込
むことにより、右側面カバー23の上側部分と燃料タン
ク19の右側面との間の段差を小さく、または無くすこ
とができる。
【0044】かくして、本実施の形態によれば、右サイ
ドフレーム9に取付けられるサポート25と作動油タン
ク15に取付けられる取付ブラケット28とを別部材と
して設け、該サポート25と取付ブラケット28とを可
調整固定具31をなす固定ボルト32等によって左,右
方向に位置調整可能に固定する構成としている。従っ
て、作動油タンク15が左,右方向にずれて右側面カバ
ー23と燃料タンク19との間に段差が形成された場合
には、作用油タンク15の上面板18に形成された傾斜
面部18Aに取付けられた取付ブラケット28は、左,
右方向に移動することはできないが、固定ボルト32を
緩めることにより、サポート25だけを左,右方向に移
動することができる。この結果、サポート25の傾きを
修正して右側面カバー23を燃料タンク19の右側面に
合わせることができ、外観の見栄えを良好にすることが
できる。
【0045】また、可調整固定具31は、取付ブラケッ
ト28のボルト挿通穴28Dと、該ボルト挿通穴28D
に隙間をもって挿入される固定ボルト32等とによって
構成しているから、固定ボルト32を緩めるだけで容易
に調整を行うことができ、組立作業性を向上することが
できる。
【0046】なお、実施の形態では、サポート25の傾
斜板25Eにナット25Fを固着し、取付ブラケット2
8のサポート当接面28Bにボルト挿通穴28Dを形成
した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、取付ブラケット28のサポート当接面28Bにナッ
トを固着し、サポート25の傾斜板25Eにボルト挿通
穴を形成してもよい。また、サポート25の傾斜板25
Eと取付ブラケット28のサポート当接面28Bの両方
にボルト挿通穴を形成し、ボルトとナットを用いて両者
を固定する構成としてもよい。
【0047】また、実施の形態では、サポート25の上
端部に傾斜板25Eを設け、該傾斜板25Eに取付ブラ
ケット28を取付ける構成としたが、本発明はこれに限
るものではなく、例えば図9に示す変形例のように、実
施の形態で用いていた傾斜板25Eを廃止したサポート
41の先端部に、取付ブラケット42を可調整固定具4
3を介して取付ける構成としてもよい。
【0048】また、実施の形態では、作動油タンク15
は、下面板16、4面からなる側面板17および上面板
18によって箱形状に形成するものとして説明したが、
本発明はこれに限らず、例えば図9に示す変形例のよう
に、作動油タンク44は、下面板45、周面板46およ
び上面板47によって両端が閉塞された円筒状に形成し
てもよい。
【0049】一方、実施の形態では、作動油を貯える作
動油タンク15に取付ブラケット28を取付けた場合を
例に挙げて示したが、これに替えて、燃料を貯える燃料
タンクに取付ブラケットを取付ける構成としてもよい。
【0050】また、実施の形態では、サポート25のボ
ルト挿通穴25Cを遊嵌穴として形成することにより、
サポート25を前,後方向等に位置調整可能に構成して
もよい。さらに、取付ブラケット28のボルト挿通穴2
8Cを遊嵌穴として形成することにより、取付ブラケッ
ト28を前,後方向等に位置調整可能に構成してもよ
い。
【0051】さらに、実施の形態では、油圧ショベルを
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
油圧クレーン、ホイールローダ等の建屋カバーを備えた
他の建設機械に広く適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、左,右の側面カバーのうちタンク側に位置する側
面カバーは、タンクの左,右方向の外側に位置してフレ
ームに立設されるサポートと、該サポートと別部材をな
し、該サポートの先端側に位置してタンクに取付けられ
るブラケットと、前記サポートに該ブラケットを左,右
方向に位置調整可能に固定する可調整固定手段とによっ
て取付ける構成としている。
【0053】従って、サポートの先端側に可調整固定手
段を介してブラケットを仮止めした状態で、該サポート
の基端側をフレームに取付け、ブラケットをフレーム上
のタンクに取付けた後に、サポートに側面カバーを取付
ける。このときに、例えばタンクの取付位置が左,右方
向の内側にずれている場合には、サポートの先端側が内
側に傾き、側面カバーの上部側が隣接する他のタンク等
の側面とずれて隙間や段差を生じてしまう。しかし、可
調整固定手段は、サポートとブラケットとの固定状態を
緩めてサポートに対しブラケットを左,右方向に位置調
整することにより、サポートの傾きを修正することがで
きる。この結果、側面カバーと他のタンクの側面との間
の段差等を小さくすることができ、外観の見栄えを良好
にすることができる。
【0054】請求項2の発明によれば、可調整固定手段
は、サポートとブラケットとのうち、少なくとも一方の
部材に形成された遊嵌穴と、該遊嵌穴に隙間をもって挿
入され、サポートとブラケットとを一体的にねじ止めす
るねじ部材とにより構成しているので、ねじ部材を緩め
るだけで、該ねじ部材と遊嵌穴との隙間の分だけサポー
トに対してブラケットを左,右方向等に移動することが
できる。そして、ねじ部材を締付けることにより、サポ
ートとブラケットとを一体的に固定することができる。
これにより、調整作業を容易に行うことができ、組立作
業性を向上することができる。
【0055】請求項3の発明によれば、タンクは上面板
の一部に傾斜面部を有し、ブラケットは該傾斜面部に取
付ける構成としている。ここで、傾斜面部に取付けられ
たブラケットは、左,右方向に位置調整を行うことはで
きない。しかし、このときに可調整固定手段を緩めるこ
とにより、タンクに固定されたブラケットに対してサポ
ートの先端側を左,右方向に位置調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
正面図である。
【図2】本発明の実施の形態による油圧ショベルを拡大
して示す平面図である。
【図3】右側面カバー、サポート、取付ブラケット、可
調整固定具を旋回フレーム、作動油タンクと一緒に拡大
した状態で図2中のIII−III方向から見た要部拡大断面
図である。
【図4】サポート、取付ブラケット、可調整固定具を旋
回フレーム、作動油タンクと一緒に拡大して示す外観斜
視図である。
【図5】サポート、取付ブラケット、可調整固定具を分
解した状態で示す分解斜視図である。
【図6】作動油タンク、サポートに対する取付ブラケッ
トの取付状態を図3中の矢示VI−VI方向から見た要部拡
大断面図である。
【図7】作動油タンクが左,右方向の内側にずれた場合
において、可調整固定具により右側面カバーの位置調整
を行った状態を図4中の矢示VII−VII方向から見た要部
拡大断面図である。
【図8】作動油タンクが左,右方向の外側にずれた場合
において、可調整固定具により右側面カバーの位置調整
を行った状態を図7と同様位置から見た要部拡大断面図
である。
【図9】本発明の変形例によるサポート、取付ブラケッ
ト、作動油タンク等を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 下部走行体(車体) 2 上部旋回体(車体) 4 旋回フレーム(フレーム) 9 右サイドフレーム 10 ブラケット 13 エンジン(動力機器) 14 油圧ポンプ(動力機器) 15,44 作動油タンク 16,45 下面板 17 側面板 18,47 上面板 18A 傾斜面部 19 燃料タンク 20 建屋カバー 21 上面カバー 22 左側面カバー 23 右側面カバー 25,41 サポート 25C,25D,28C,28D ボルト挿通穴 25E 傾斜板 25F ナット 26 サポート取付ボルト 28,42 取付ブラケット 29 ブラケット取付ボルト 31,43 可調整固定具(可調整固定手段) 32 固定ボルト(ねじ部材) 46 周面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 芳幸 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 CA03 3D004 AA12 BA04 CA03 DA02 DA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を構成するフレームと、該フレーム
    に搭載され、内燃機関、油圧ポンプを含む動力機器と、
    該動力機器よりも前,後方向の前側で前記フレームの
    左,右方向の一側に片寄った位置に設けられ、作動油ま
    たは燃料を貯えるタンクと、前記動力機器を覆うために
    上面カバー、左側面カバーおよび右側面カバーからなる
    建屋カバーとを備えてなる建設機械において、 前記左,右の側面カバーのうちタンク側に位置する側面
    カバーは、前記タンクの左,右方向の外側に位置して前
    記フレームに立設されるサポートと、該サポートと別部
    材をなし、該サポートの先端側に位置して前記タンクに
    取付けられるブラケットと、前記サポートに該ブラケッ
    トを左,右方向に位置調整可能に固定する可調整固定手
    段とによって取付ける構成としたことを特徴とする建設
    機械。
  2. 【請求項2】 前記可調整固定手段は、前記サポートと
    ブラケットとのうち、少なくとも一方の部材に形成され
    た遊嵌穴と、該遊嵌穴に隙間をもって挿入され、前記サ
    ポートとブラケットとを一体的にねじ止めするねじ部材
    とにより構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記タンクは上面板の一部に傾斜面部を
    有し、前記ブラケットは該傾斜面部に取付ける構成とし
    てなる請求項1または2に記載の建設機械。
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