JP6760794B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、本体と本体の側方に配置されかつそれぞれ前後方向に並列された複数の梁を介して本体に接続された第1デッキ及び第2デッキとを有する作業機械に関する。
作業機械において、旋回フレーム(本体)と、旋回フレームの右方に配置されたキャブデッキ(第1デッキ)と、旋回フレームの右方かつキャブデッキの後方に配置されたエンジンデッキ(第2デッキ)とを有し、キャブデッキ及びエンジンデッキがそれぞれ前後方向に並列された複数の梁を介して旋回フレームに接続されたものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、エンジン(振動源)の振動のキャブへの伝達を抑制するため、キャブデッキとエンジンデッキとを前後方向に離隔させると共に、キャブデッキとエンジンデッキとを接続する板状部材を設け、当該板状部材の構成を工夫すること等が示されている。
特開2016−044513号公報
特許文献1では、キャブデッキと旋回フレームとを接続する複数の梁(第1梁)のうち最も後方にある梁における旋回フレームとの接続部と、エンジンデッキと旋回フレームとを接続する複数の梁(第2梁)のうち最も前方にある梁における旋回フレームとの接続部とが、近接している。
本願発明者等は、上記のような構成(即ち、本体の側方に配置された第1デッキ及び第2デッキがそれぞれ前後方向に並列された複数の第1梁及び複数の第2梁を介して本体に接続された構成)を有する作業機械における、振動源の振動のキャブへの伝達について解析を行った結果、振動源を起点として複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁から本体を介して複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁を通ってキャブへと伝達する経路が支配的であることを知見した。この点、特許文献1では、最も後方にある第1梁における本体との接続部と最も前方にある第2梁における本体との接続部とが近接しているため、振動が大きく伝達されてしまい、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することが困難である。
本発明の目的は、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することが可能な作業機械を提供することにある。
本発明に係る作業機械は、本体と、前記本体に対して左方及び右方の一方に配置され、キャブを支持する複数のキャブマウントを有する第1デッキと、前記本体に対して前記一方かつ前記第1デッキの後方に配置され、振動源を支持する第2デッキと、を備え、前記第1デッキは、前後方向に並列された複数の第1梁を介して前記本体に接続され、前記第2デッキは、前後方向に並列された複数の第2梁を介して前記本体に接続されている。
本発明の第1観点では、前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置することを特徴とする。
本発明の第2観点では、前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置すること、及び、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁における前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置すること、の両方を満たすことを特徴とする。
本発明の第3〜第5観点では、前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置すること、及び、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁における前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置すること、の少なくとも一方を満たす
本発明によれば、上記少なくとも一方の要件を満たすことにより、最も後方にある第1梁における本体との接続部と、最も前方にある第2梁における本体との接続部とを、大きく離隔させることが可能となる。その結果、振動伝達において支配的となる経路を長くし、振動を減衰させることができるため、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することが可能となる。
本発明の第3観点において、前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁は、前記第1デッキから前記本体に向かうにつれて前方に位置するように傾斜している。振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することを目的として、最も後方にある第1梁における本体との接続部と最も前方にある第2梁における本体との接続部とを大きく離隔させるため、最も後方にある第1梁を傾斜させずに左右方向に延在させた状態で単に前方に配置する場合、当該第1梁による第1デッキの後端の直接的な支持がなされ難くなる。このため、第1デッキの支持剛性が低下し、第1デッキの後端が上下に振動し易くなる。これに対し、上記構成によれば、最も後方にある第1梁を単に前方に配置するのではなく第1デッキの後端付近を支持したまま傾斜させることで、最も後方にある第1梁における本体との接続部と最も前方にある第2梁における本体との接続部とを大きく離隔させることができる(即ち、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することができる)と共に、第1デッキの支持剛性を確保し、第1デッキの後端が上下に振動するのを抑制することができる。
本発明の第4観点において、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁は、前記第2デッキから前記本体に向かうにつれて後方に位置するように傾斜している。振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することを目的として、最も後方にある第1梁における本体との接続部と最も前方にある第2梁における本体との接続部とを大きく離隔させるため、最も前方にある第2梁を傾斜させずに左右方向に延在させた状態で単に後方に配置する場合、当該第2梁による第2デッキの前端の直接的な支持がなされ難くなる。このため、第2デッキの支持剛性が低下し、第2デッキの前端が上下に振動し易くなる。これに対し、上記構成によれば、最も前方にある第2梁を単に後方に配置するのではなく第2デッキの前端付近を支持したまま傾斜させることで、最も後方にある第1梁における本体との接続部と最も前方にある第2梁における本体との接続部とを大きく離隔させることができる(即ち、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することができる)と共に、第2デッキの支持剛性を確保し、第2デッキの前端が上下に振動するのを抑制することができる。
本発明の第5観点において、前記第2デッキは、前後方向に並列された複数の構造梁と、前記複数の構造梁のうち最も前方にある構造梁の前記本体に対向する端部と前記複数の構造梁のうち前方から2番目にある構造梁の前記本体に対向する端部とを連結する連結部材とを有し、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁は、左右方向に延在して前記本体と前記連結部材とを接続し、前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置している。複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁を傾斜させることは、上述のとおり、最も後方にある第1梁における本体との接続部と最も前方にある第2梁における本体との接続部とを大きく離隔させ、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制するのに有効であるが、構造上の理由や配置上の理由等から容易でない場合があり得る。これに対し、上記構成によれば、構造梁同士を連結する連結部材を設け、最も前方にある第2梁で本体と連結部材とを接続させることで、第2デッキの支持剛性を確保しつつ、最も前方にある第2梁を傾斜させることなく、最も後方にある第1梁における本体との接続部と最も前方にある第2梁における本体との接続部とを大きく離隔させることができる(即ち、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することができる)
前記振動源は、前記作業機械を駆動する駆動源であってよい。
本発明によれば、上記少なくとも一方の要件を満たすことにより、最も後方にある第1梁における本体との接続部と、最も前方にある第2梁における本体との接続部とを、大きく離隔させることが可能となる。その結果、振動伝達において支配的となる経路を長くし、振動を減衰させることができるため、振動源の振動のキャブへの伝達を抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るクローラクレーンを示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラクレーンの上部旋回体を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラクレーンの上部旋回体の一部を示す平面図である。 振動伝達の解析結果の一部を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るクローラクレーンの上部旋回体の一部を示す平面図である。
本発明の第1実施形態に係るクローラクレーン1は、図1に示すように、上部旋回体2、旋回ベアリング3、下部走行体4、キャブ(運転室を画定する筐体)5、カウンタウェイト6、ジブ7及びフック8を有する。上部旋回体2は、旋回ベアリング3を介して下部走行体4に旋回可能に取り付けられている。キャブ5及びカウンタウェイト6は、上部旋回体2の前方及び後方にそれぞれ設けられている。ジブ7は、上部旋回体2の前部に起伏可能に取り付けられている。フック8は、ジブ7の先端に吊り下げられている。クローラクレーン1は、フック8によって吊り荷を吊り上げる荷役作業等を行うことができる。また、上部旋回体2には、油圧ポンプ(図示略)を駆動するためのエンジン9が搭載されている。油圧ポンプの駆動により、下部走行体4の走行、上部旋回体2の旋回、ジブ7の起伏等を実現するための各油圧モータに圧油が供給される。
上部旋回体2は、図2に示すように、旋回フレーム10と、旋回フレーム10の右方に配置されたキャブデッキ20と、旋回フレーム10の右方かつキャブデッキ20の後方に配置されたエンジンデッキ30とを有する。キャブデッキ20とエンジンデッキ30とは、前後方向に若干の隙間を介して離隔している。
旋回フレーム10は、下面に旋回ベアリング3(図1参照)が設けられており、旋回ベアリング3を介して下部走行体4に旋回可能に取り付けられている。また、旋回フレーム10の前端及び後端に、ジブ7及びカウンタウェイト6(図1参照)がそれぞれ取り付けられている。
キャブデッキ20は、平面視で矩形状のフレーム20aと、フレーム20a内に設けられた補強梁20bと、フレーム20a上に設けられた6つのキャブマウント20mとを有する。補強梁20bは、左右方向に延在し、フレーム20aにおける前後方向に延在する2つの側壁を接続している。6つのキャブマウント20mは、キャブ5(図1参照)を支持するものであり、それぞれ金属等の剛体で構成されていると共に、弾性体(防振ゴム等)が配置されている。キャブ5は、これらキャブマウント20m上に弾性体を介して配置され、ボルト等でキャブマウント20mに固定されている。
エンジンデッキ30は、平面視で左方に開口した略U字状のフレーム30aと、フレーム30a内に設けられた5つの構造梁30bと、4つのエンジンマウント30mとを有する。フレーム30aは、側壁30a1、前壁30a2及び後壁30a3を有し、前壁30a2の左端及び後壁30a3の左端がそれぞれ旋回フレーム10に接続されている。5つの構造梁30bは、前後方向に並列されており、側壁30a1と旋回フレーム10とを接続している。5つの構造梁30bのうち、最も前方にある構造梁30bを除く4つの構造梁30bは、それぞれ左端から右端に亘って左右方向に直線状に延在している。一方、最も前方にある構造梁30bは、前壁30a2と一体となって、左端近傍において後方に屈曲している。4つのエンジンマウント30mは、エンジン9を支持するものであり、5つの構造梁30bのうち前方から3番目及び4番目の各構造梁30bに2つずつ設けられている。エンジン9は、これらエンジンマウント30m上に配置され、ボルト等でエンジンマウント30mに固定されている。
キャブデッキ20は、前後方向に並列された3つの第1梁21〜23を介して旋回フレーム10に接続されている。3つの第1梁21〜23のうち、最も後方にある第1梁23を除く2つの第1梁21,22は、それぞれ左端から右端に亘って左右方向に直線状に延在している。一方、最も後方にある第1梁23は、左方に向かうにつれて前方に位置するように傾斜し、図2及び図3に示すように、左端23aが6つのキャブマウント20mのうち最も後方にあるキャブマウント20mの図心Oよりも前方に位置している。
エンジンデッキ30は、前後方向に並列された6つの第2梁31〜36を介して旋回フレーム10に接続されている。6つの第2梁31〜36のうち、最も前方にある第2梁31は、前壁30a2及び最も前方にある構造梁30bの左端部分により構成されている。最も後方にある第2梁36は、後壁30a3の左端部分により構成されている。残りの第2梁32〜35は、それぞれ、最も前方にある構造梁30bを除く4つの構造梁30bの左端部分により構成されている。6つの第2梁31〜36のうち、最も前方にある第2梁31を除く5つの第2梁32〜36は、それぞれ左端から右端に亘って左右方向に直線状に延在している。一方、最も前方にある第2梁31は、左方に向かうにつれて後方に位置するように傾斜し、図2及び図3に示すように、左端31aがエンジンデッキ30の前端30tよりも後方に位置している。
以上に述べたように、本実施形態によれば、「最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aが最も後方にあるキャブマウント20mの図心Oよりも前方に位置する」「最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aがエンジンデッキ30の前端30tよりも後方に位置する」という要件を満たすことにより、左端23a,31a同士を大きく離隔させることが可能となる。その結果、振動伝達において支配的となる経路を長くし、振動を減衰させることができるため、エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制することが可能となる。
具体的には、本願発明者等は、上記のような構成(即ち、旋回フレーム10の側方に配置されたキャブデッキ20及びエンジンデッキ30がそれぞれ前後方向に並列された複数の第1梁21〜23及び複数の第2梁31〜36を介して旋回フレーム10に接続された構成)を有するクローラクレーン1における、エンジン9の振動のキャブ5への伝達について解析を行った結果、エンジン9を起点として複数の第2梁31〜36のうち最も前方にある第2梁31から旋回フレーム10を介して複数の第1梁21〜23のうち最も後方にある第1梁23を通ってキャブ5へと伝達する経路(図2に太矢印で示す経路)が支配的であることを知見した。そこで、エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制するため、本実施形態のように最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aと最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aとを大きく離隔させ、振動伝達において支配的となる経路を長くして、振動を減衰させることに着眼した。
図4は、振動伝達の解析結果の一部を示すグラフである。当該グラフから、実施例(本実施形態において第2梁31を傾斜させずに左端から右端に亘って左右方向に直線状に延在させたものであり、「最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aが最も後方にあるキャブマウント20mの図心Oよりも前方に位置する」という要件を満たすが、「最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aがエンジンデッキ30の前端30tよりも後方に位置する」という要件を満たさないもの)は、比較例(本実施形態において第1梁23及び第2梁31を共に傾斜させず左右方向に直線状に延在させたものであり、上記2要件のいずれをも満たさないもの)に比べ、キャブ5への振動伝達が抑制されることがわかる。
最も後方にある第1梁23は、左方に向かう(キャブデッキ20から旋回フレーム10に向かう)につれて前方に位置するように傾斜している。エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制することを目的として、最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aと最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aとを大きく離隔させるため、最も後方にある第1梁23を傾斜させずに左右方向に延在させた状態で単に前方に配置する場合、当該第1梁23によるキャブデッキ20の後端の直接的な支持がなされ難くなる。このため、キャブデッキ20の支持剛性が低下し、キャブデッキ20の後端が上下に振動し易くなる。これに対し、上記構成によれば、最も後方にある第1梁23を単に前方に配置するのではなくキャブデッキ20の後端付近を支持したまま傾斜させることで、最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aと最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aとを大きく離隔させることができる(即ち、エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制することができる)と共に、キャブデッキ20の支持剛性を確保し、キャブデッキ20の後端が上下に振動するのを抑制することができる。
最も前方にある第2梁31は、左方に向かう(エンジンデッキ30から旋回フレーム10に向かう)につれて後方に位置するように傾斜している。エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制することを目的として、最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aと最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aとを大きく離隔させるため、最も前方にある第2梁31を傾斜させずに左右方向に延在させた状態で単に後方に配置する場合、当該第2梁31によるエンジンデッキ30の前端の直接的な支持がなされ難くなる。このため、エンジンデッキ30の支持剛性が低下し、エンジンデッキ30の前端が上下に振動し易くなる。これに対し、上記構成によれば、最も前方にある第2梁31を単に前方に配置するのではなくエンジンデッキ30の前端付近を支持したまま傾斜させることで、最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aと最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aとを大きく離隔させることができる(即ち、エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制することができる)と共に、エンジンデッキ30の支持剛性を確保し、エンジンデッキ30の前端が上下に振動するのを抑制することができる。
本実施形態では、「最も後方にある第1梁23の左端(旋回フレーム10との接続部)23aが最も後方にあるキャブマウント20mの図心Oよりも前方に位置する」「最も前方にある第2梁31の左端(旋回フレーム10との接続部)31aがエンジンデッキ30の前端30tよりも後方に位置する」という要件の両方を満たしている。この場合、上記2要件の一方のみを満たす場合に比べ、左端23a,31a同士をより大きく離隔させることが可能であり、エンジン9の振動のキャブ5への伝達をより確実に抑制することが可能となる。
続いて、図5を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、最も後方にある第1梁、最も前方にある第2梁、構造梁等の構成が第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同じである。以下、第2実施形態に係る上部旋回体202について、第1実施形態に係る上部旋回体2と異なる点を説明する。
3つの第1梁21,22,223のうち、最も後方にある第1梁223は、傾斜せず、左端から右端に亘って左右方向に直線状に延在し、左端223aが6つのキャブマウント20mのうち最も後方にあるキャブマウント20mの図心Oよりも後方に位置している。
5つの構造梁30bのうち最も前方にある構造梁30b及び前方から2番目にある構造梁30bと、前壁30a2とは、第1実施形態のものよりも左右方向の長さが短く、左端が旋回フレーム10に接続されていない。上記2つの構造梁30b及び前壁30a2は、それぞれ左端から右端に亘って左右方向に直線状に延在している。上記2つの構造梁30b及び前壁30a2の左端は、前後方向に延在する連結部材230cによって連結されている。
エンジンデッキ30は、前後方向に並列された5つの第2梁231,33〜36を介して旋回フレーム10に接続されている。即ち、本実施形態では、第1実施形態の第2梁31,32が第2梁231に一本化されている。5つの第2梁231,33〜36のうち、最も前方にある第2梁231は、左右方向に延在して旋回フレーム10と連結部材230cとを接続し、左端231aがエンジンデッキ30の前端30tよりも後方に位置している。
以上に述べたように、本実施形態によれば、最も前方にある第2梁231は、左右方向に延在して旋回フレーム10と連結部材230cとを接続し、左端(旋回フレーム10との接続部)231aがエンジンデッキ30の前端30tよりも後方に位置している。最も前方にある第2梁231を傾斜させることは、上述のとおり、最も後方にある第1梁223の左端(旋回フレーム10との接続部)223aと最も前方にある第2梁231の左端(旋回フレーム10との接続部)231aとを大きく離隔させ、エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制するのに有効であるが、構造上の理由や配置上の理由等から容易でない場合があり得る。これに対し、本実施形態の構成によれば、構造梁30b同士を連結する連結部材230cを設け、最も前方にある第2梁231で旋回フレーム10と連結部材230cとを接続させることで、エンジンデッキ30の支持剛性を確保しつつ、最も前方にある第2梁231を傾斜させることなく、最も後方にある第1梁223の左端(旋回フレーム10との接続部)223aと最も前方にある第2梁231の左端(旋回フレーム10との接続部)231aとを大きく離隔させることができる(即ち、エンジン9の振動のキャブ5への伝達を抑制することができる)。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・作業機械は、クローラクレーンに限定されず、クローラクレーン以外のクレーン、ショベル等であってもよい。
・振動源は、エンジンに限定されず、振動の発生源となる任意の要素(油圧ポンプ等)であってよい。
・複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における本体との接続部が複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置すること、及び、複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁における本体との接続部が記第2デッキの前端よりも後方に位置すること、の一方のみを満たしてもよい(第2実施形態:図5参照)。
・キャブマウントの構成は、特に限定されず、弾性体(防振ゴム等)が配置されなくてもよい。
・最も後方にある第1梁及び/又は最も前方にある第2梁を傾斜させずに左右方向に延在させた状態で単に前方又は後方に配置してもよい。
1 クローラクレーン(作業機械)
2;202 上部旋回体
4 下部走行体
5 キャブ
9 エンジン(振動源、駆動源)
10 旋回フレーム(本体)
20 キャブデッキ(第1デッキ)
20m キャブマウント
21〜23;223 第1梁
30 エンジンデッキ(第2デッキ)
30b 構造梁
30t 前端
31〜36;231 第2梁
230c 連結部材
O 図心

Claims (6)

  1. 本体と、
    前記本体に対して左方及び右方の一方に配置され、キャブを支持する複数のキャブマウントを有する第1デッキと、
    前記本体に対して前記一方かつ前記第1デッキの後方に配置され、振動源を支持する第2デッキと、を備え、
    前記第1デッキは、前後方向に並列された複数の第1梁を介して前記本体に接続され、
    前記第2デッキは、前後方向に並列された複数の第2梁を介して前記本体に接続され、
    前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置することを特徴とする作業機械。
  2. 本体と、
    前記本体に対して左方及び右方の一方に配置され、キャブを支持する複数のキャブマウントを有する第1デッキと、
    前記本体に対して前記一方かつ前記第1デッキの後方に配置され、振動源を支持する第2デッキと、を備え、
    前記第1デッキは、前後方向に並列された複数の第1梁を介して前記本体に接続され、
    前記第2デッキは、前後方向に並列された複数の第2梁を介して前記本体に接続され、
    前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置すること、及び、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁における前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置すること、の両方を満たすことを特徴とする作業機械。
  3. 本体と、
    前記本体に対して左方及び右方の一方に配置され、キャブを支持する複数のキャブマウントを有する第1デッキと、
    前記本体に対して前記一方かつ前記第1デッキの後方に配置され、振動源を支持する第2デッキと、を備え、
    前記第1デッキは、前後方向に並列された複数の第1梁を介して前記本体に接続され、前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁は、前記第1デッキから前記本体に向かうにつれて前方に位置するように傾斜しており、
    前記第2デッキは、前後方向に並列された複数の第2梁を介して前記本体に接続され、
    前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置すること、及び、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁における前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置すること、の少なくとも一方を満たことを特徴とする作業機械。
  4. 本体と、
    前記本体に対して左方及び右方の一方に配置され、キャブを支持する複数のキャブマウントを有する第1デッキと、
    前記本体に対して前記一方かつ前記第1デッキの後方に配置され、振動源を支持する第2デッキと、を備え、
    前記第1デッキは、前後方向に並列された複数の第1梁を介して前記本体に接続され、
    前記第2デッキは、前後方向に並列された複数の第2梁を介して前記本体に接続され、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁は、前記第2デッキから前記本体に向かうにつれて後方に位置するように傾斜しており、
    前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置すること、及び、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁における前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置すること、の少なくとも一方を満たことを特徴とする作業機械。
  5. 本体と、
    前記本体に対して左方及び右方の一方に配置され、キャブを支持する複数のキャブマウントを有する第1デッキと、
    前記本体に対して前記一方かつ前記第1デッキの後方に配置され、振動源を支持する第2デッキと、を備え、
    前記第1デッキは、前後方向に並列された複数の第1梁を介して前記本体に接続され、
    前記第2デッキは、前後方向に並列された複数の第2梁を介して前記本体に接続され、前後方向に並列された複数の構造梁と、前記複数の構造梁のうち最も前方にある構造梁の前記本体に対向する端部と前記複数の構造梁のうち前方から2番目にある構造梁の前記本体に対向する端部とを連結する連結部材とを有し、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁は、左右方向に延在して前記本体と前記連結部材とを接続し、前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置し、
    前記複数の第1梁のうち最も後方にある第1梁における前記本体との接続部が前記複数のキャブマウントのうち最も後方にあるキャブマウントの図心よりも前方に位置すること、及び、前記複数の第2梁のうち最も前方にある第2梁における前記本体との接続部が前記第2デッキの前端よりも後方に位置すること、の少なくとも一方を満たことを特徴とする作業機械。
  6. 前記振動源は、前記作業機械を駆動する駆動源であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業機械。
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