JP6694677B2 - 旋回フレーム、およびそれを備えた作業機械 - Google Patents

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本発明は、旋回フレーム、およびそれを備えた作業機械に関する。
従来、油圧ショベルなどの作業機械は、上部旋回体のベースとなるアッパーフレームの強度確保のため、特許文献1に記載されるように、センターセクション構造が採用されている。センターセクション構造のアッパーフレームは、底板と、当該底板に立設された一対の縦板と、一対の縦板同士を連結する梁と、当該縦板の後方側端部に設けられたボックス部分とを有している。ボックス部分は、鋼板によって構成された中空の箱状の部分であり、縦板の後方側端部よりも曲げ剛性が高い。ボックス部分には、カウンターウェイトが取り付けられる。一対の縦板同士は、梁によって連結されている。梁は、ボックス部分よりも前方に配置され、その両端部がそれぞれ縦板に溶接されている。
特開2010−90639号公報
上記のアッパーフレームの構造では、各ボックス部分は、作業機械の走行時などにカウンターウェイトが上下に振動したときにねじれや曲げなどの荷重を受けやすいにもかかわらず、縦板の後方側端部のみに連結されたいわゆる片持ちの連結形態であるので、ねじり剛性などの剛性の向上が難しいという問題がある。
しかも、各ボックス部分の前方側において、梁の両端部が一対の縦板にそれぞれ溶接されているため、ボックス部分が梁を溶接する際の妨げになるおそれがあり、その結果、溶接施工性の向上が難しいという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ねじり剛性などの剛性の向上および溶接施工性の向上が可能な旋回フレームを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、作業機械の上部旋回体を構成する旋回フレームであって、カウンターウェイトが取り付けられるものを提供する。この旋回フレームは、底板と、当該底板の幅方向に互いに離間して当該底板の前後方向に延びるように当該底板から立設された一対の縦板と、各縦板の後方側端部に連結され、当該後方側端部よりも上下方向の曲げ剛性が高い構造を有する一対の補強部と、
当該一対の補強部同士を相互に連結する梁と、前記一対の補強部の互いに対向する側の反対側に配置された一対の後方補強板とを備えており、前記補強部は、互いに上下に離間して対向する上板および下板と、当該上板と下板とを連結するとともに当該上板と下板との間の空間部の側方周囲を覆う側面構成部分とを有し、当該上板、下板および側面構成部分によって中空の箱体形状の前記補強部が形成され、前記補強部は、前記カウンターウェイトが取り付けられるカウンターウェイト取付部分と、当該カウンターウェイト取付部分よりも前方側に位置する梁連結部分とを有しており、前記カウンターウェイト取付部分および前記梁連結部分は、前記中空の箱体形状の前記補強部を構成するように一体形成され、前記一対の補強部のそれぞれの前記梁連結部分は、当該梁連結部分同士が互いに対向する内側の側面および当該内側の側面の反対側を向く外側の側面をそれぞれ有し、前記梁は、前記梁連結部分の前記内側の側面に溶接されることによって前記一対の補強部を連結し、前記後方補強板は、前記梁連結部分の前記外側の側面に溶接されることによって当該梁連結部分に連結されることを特徴とする。
かかる構成によれば、縦板の後方側端部に設けられた補強部は、互いに上下に離間して対向する上板および下板と、当該上板と下板とを連結するとともに当該上板と下板との間の空間部の側方周囲を覆う側面構成部分とを有し、当該上板、下板および側面構成部分によって中空の箱体形状の前記補強部が形成され、カウンターウェイト取付部分と、当該カウンターウェイト取付部分の前方側に位置する梁連結部分を有している。しかも、前記カウンターウェイト取付部分および前記梁連結部分は、前記中空の箱体形状の前記補強部を構成するように一体形成されている。このような構成において、梁は梁連結部分同士の互いに対向する内側の側面に溶接されることによって一対の補強部同士を相互に連結し、後方補強板は、梁連結部分のそれぞれの外側の側面に溶接されることによって当該梁連結部分に連結される。これにより、中空の箱型形状の補強部は縦板および梁および後方補強板によって支持されるので、ねじり剛性などの剛性の向上が可能である。しかも、梁および後方補強板は縦板ではなく補強部を構成する梁連結部分に溶接されるので、梁および後方補強板の溶接作業時において補強部が妨げになるおそれがなく、溶接施工性が改善する。
また、上記の構成によれば、上板と下板とこれらの間の空間部を覆う側面構成部分とを組み合わせることによって、補強部を容易に製造することが可能である。しかも、補強部は中空の箱体形状であるので、旋回フレームの軽量化が可能である。
また、前記カウンターウェイト取付部分は、前記カウンターウェイトが載ることが可能な載置面と、当該載置面から垂直方向に延びて当該カウンターウェイト取付部分を貫通する貫通孔を有しており、前記貫通孔は、前記梁連結部分に連結された前記梁よりも後方側に位置しているのが好ましい。
かかる構成によれば、カウンターウェイトをカウンターウェイト取付部分に取り付けるときに、カウンターウェイトを載置面に載せた状態で、梁の後方側においてボルトなどの固定部材を下方から貫通孔を通して、当該固定部材を用いてカウンターウェイトを固定することができる。これにより、カウンターウェイトの取付け作業を梁に干渉されることなく容易に行うことが可能である。
前記貫通孔は、前記縦板が前後方向に延びる後方側の延長線上に位置しているのが好ましい。
かかる構成によれば、カウンターウェイト取付部分がカウンターウェイトから受ける荷重は貫通孔に貫通するボルトなどの固定部材で受けることによって縦板の延長線上で受けることが可能になる。その結果、当該荷重による縦板のねじれを抑えることが可能であり、旋回フレームの剛性の向上を図ることが可能である。
前記側面構成部分は、互いに同一の形状を有する一対の対向部材によって構成され、前記対向部材は、前記旋回フレームの前後方向に延びる前後方向部分と、当該前後方向部分の前端または後端のいずれか一方の端部から前記旋回フレームの幅方向に延びる幅方向部分とを有しており、前記一対の対向部材は、それぞれの前記前後方向部分同士互いに離間して向かい合うとともに、それぞれの前記幅方向部分同士互いに離間して向かい合うように、配置され、一方の前記対向部材の前記前後方向部分の先端部が他方の前記対向部材の前記幅方向部分の先端部に連結され、他方の前記対向部材の前記前後方向部分の先端部が一方の前記対向部材の前記幅方向部分の先端部に連結され、それによって、前記一対の対向部材の前記前後方向部分および前記幅方向部分によって前記上板と下板との間の空間部の側方周囲が覆われてもよい。
かかる構成によれば、同じ形状の一対の対向部材を組み合わせて上板と下板との間の空間部の側方周囲を取り囲む側面構成部分を形成することによって、中空の箱体形状の補強部を容易に形成することが可能である。また、補強部を構成する対向部材は、前後方向部分と幅方向部分とを有する簡単な構成なので、量産しやすい。
また、前記側面構成部分は、前記縦板の後方側端部から後方側に延長された延長部分と、当該延長部分における前記旋回フレームの幅方向を向く側面に取り付けられた側面取付部分とを有し、前記側面取付部分は、前記旋回フレームの前後方向に延びる前後方向部分と、当該前後方向部分の前端から前記幅方向に延びる前側幅方向部分と、当該前後方向部分の後端から前記幅方向に延びる後側幅方向部分とを有し、前記前側幅方向部分および前記後側幅方向部分のそれぞれの先端部は、前記延長部分の側面に連結され、それによって、前記前後方向部分は、前記延長部分から離間した位置に配置され、それによって、前記延長部分と前記前後方向部分と前記前側幅方向部分と前記後側幅方向部分とによって前記上板と前記下板との間の前記空間部の側方周囲が覆われてもよい。
かかる構成によれば、延長部分と側面取付部分とを組み合わせて上板と下板との間の空間部の側方周囲を取り囲む側面構成部分を形成することによって、当該側面構成部分を構成する部品の個数の増加を抑えることが可能である。
本発明の作業機械は、上記の旋回フレームと、前記旋回フレームの前記補強部における前記カウンターウェイト取付部分に取り付けられたカウンターウェイトとを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、梁が一対の補強部同士を連結することにより、ねじり剛性などの剛性の向上が可能である。しかも、梁は縦板ではなく補強部を構成する梁連結部分に溶接されるので、梁の溶接作業時において補強部が妨げになるおそれがなく、溶接施工性が改善する。
以上説明したように、本発明の旋回フレームおよびそれを備えた作業機械によれば、ねじり剛性などの剛性を向上することができ、それとともに溶接施工性を向上することができる。
本発明の実施形態である旋回フレームを備えた作業機械の正面図である。 図1の旋回フレームの斜視図である。 図1の縦板および補強部の正面図である。 図3の補強部付近の拡大図である。 図4のV‐V線断面図である。 図4のVI‐VI線断面図である。 本発明の変形例である補強部付近の水平断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の旋回フレームの実施形態についてさらに詳細に説明する。
図1に示される作業機械は、油圧ショベルなどの建設機械などであり、クローラ式の下部走行体1と、当該下部走行体1に旋回可能に取り付けられた上部旋回体2とを備えている。
上部旋回体2は、当該上部旋回体2を構成する旋回フレームであるアッパーフレーム3と、当該アッパーフレーム3に搭載されたキャビン4と、作業アタッチメント11と、カウンターウェイト12とを備えている。
アッパーフレーム3の前方側には、作業アタッチメント11が取り付けられ、後方側にはカウンターウェイト12が取り付けられることにより、作業機械の前後の重量バランスが取られている。
作業アタッチメント11は、例えば油圧ショベル用のアタッチメントでは、ブーム5と、アーム6と、バケット7と、これらブーム5、アーム6、およびバケット7を往復駆動するシリンダ8〜10とを有する。
アッパーフレーム3は、図2〜3に示されるように、センターセクションCと、当該センターセクションCの幅方向(図2の矢印Xの方向)の両側に張り出す一対のサイドデッキD1、D2とで構成されたいわゆるセンターセクション構造を有している。具体的には、アッパーフレーム3のセンターセクションCは、底板21と、底板21から立設された一対の縦板22と、各縦板22の後方側端部22aに設けられた一対の補強部23と、当該一対の補強部23を連結する梁24とを備えている。
一対の縦板22は、底板21の幅方向(図2の矢印Xの方向)に互いに離間して当該底板21の前後方向(図2の矢印Yの方向)に延びるように当該底板21から垂直方向に立設されている。各縦板22は、板状の部材であり、底板21よりも厚い鋼板などで構成されている。各縦板22の前方側端部22bには、図1に示される作業アタッチメント11のブーム5および当該ブーム5を駆動するためのシリンダ8が連結される。各縦板22の下端は、底板21に対して溶接などによって連結されている。各縦板22の上端には、補強用の背板25が溶接などによって連結されている。
一対の補強部23は、各縦板22の後方側端部22aに溶接などによって連結されている。各補強部23は、当該後方側端部22aよりも上下方向の曲げ剛性が高い構造を有する。具体的には、補強部23は、図4〜6に示されるように、互いに上下に離間して対向する上板31および下板32と、当該上板31と下板32とを連結するとともに当該上板31と下板32との間の空間部34の側方周囲を覆う側面構成部分33とを有している。当該上板31、下板32および側面構成部分33によって中空の箱体形状の補強部23が形成されている。補強部23は、箱体形状であるので、板状の縦板22の後方側端部22aと比較して、上下方向の曲げ剛性だけでなく、縦板22の幅方向Xおよび前後方向Yの曲げ剛性、ならびにねじり剛性も高くなっている。
上板31は、本実施形態では、縦板22の上縁に連結された背板25を後方側に延長することにより形成されている。なお、本発明ではこれに限定されるものではなく、上板31は背板25と別の部材であってもよい。
下板32は、本実施形態では、縦板22の下縁に連結された底板21を後方側に延長することにより形成されているが、本発明ではこれに限定されるものではなく、底板21と別の部材であってもよい。
本実施形態の側面構成部分33は、図6に示されるように、一対のL字状の部材を組み合わせたボックス構造を有している。すなわち、側面構成部分33は、互いに同一の形状を有する一対のL字状の対向部材35によって構成されている。
L字状の対向部材35は、アッパーフレーム3の前後方向Yに延びる前後方向部分35aと、当該前後方向部分35aの前端または後端のいずれか一方の端部からアッパーフレーム3の幅方向Xに延びる幅方向部分35bとを有している。すなわち、前後方向部分35aと幅方向部分35bとは互いに直交している。前後方向部分35aは、幅方向部分35bよりも長いが、それぞれの寸法については本発明ではとくに限定されない。L字状の対向部材35は、鋼板を曲げるなどによって製造される。
これら一対の対向部材35は、それぞれの前後方向部分35a同士互いに離間して向かい合うとともに、それぞれの幅方向部分35b同士互いに離間して向かい合うように、配置される。一方の対向部材35の前後方向部分35aの先端部が他方の対向部材35の幅方向部分35bの先端部に溶接などによって連結されている。それとともに、他方の対向部材35の前後方向部分35aの先端部は、一方の対向部材35の幅方向部分35bの先端部に溶接などによって連結されている。それによって、一対の対向部材35の前後方向部分35aおよび幅方向部分35bによって、上板31と下板32との間の空間部34の側方周囲が覆われている。
図6に示されるように、一対のL字状の対向部材35によって構成された補強部23は、前後方向Yに長い中空の箱型の形状を有しており、カウンターウェイト12が取り付けられるカウンターウェイト取付部分23aと、当該カウンターウェイト取付部分23aよりも前方側に位置する梁連結部分23bとを有している。いいかえれば、カウンターウェイト取付部分23aおよび梁連結部分23bは、中空の箱体形状の補強部23を構成するように一体形成されている。一対の補強部23のそれぞれの梁連結部分23bは、当該梁連結部分23b同士が互いに対向する内側の側面および当該内側の側面の反対側を向く外側の側面をそれぞれ有する。
梁24は、当該一対の補強部23を連結する部材であり、横長の鋼板などである。梁24は、図6に示されるように、一対の補強部23のそれぞれの梁連結部分23bの内側の側面に溶接されることによって前記一対の補強部23を連結している。梁24の下端は、底板21に溶接によって連結されている。
また、図6に示されるように、一対の補強部23の互いに対向する側の反対側には、サイドデッキD1、D2の後壁を構成する一対の後方補強板26が配置されている。一対の補強部23のそれぞれの梁連結部分23b外側の側面(すなわち、梁24と反対側に位置する側面)には、後方補強板26が溶接によって梁連結部分23bに連結されている。
カウンターウェイト取付部分23aは、カウンターウェイト12が載ることが可能な載置面23cと、当該載置面23cから垂直方向に延びて当該カウンターウェイト取付部分23aを貫通する貫通孔23dを有している。貫通孔23dは、上板31および下板32において同一の垂線に沿って形成された貫通孔によって構成されている。
貫通孔23dは、梁連結部分23bに連結された梁24よりも後方側に位置している。具体的には、貫通孔23dは、図6に示されるように、縦板22が前後方向Yに延びる後方側の延長線E上に並んで複数個(本実施形態では2個)配置されている。貫通孔23dの個数は、本発明ではとくに限定されるものではなく、1個または3個以上でもよい。
カウンターウェイト12を補強部23のカウンターウェイト取付部分23aに取り付ける場合、図4〜5に示されるように、カウンターウェイト12に形成された凹部12aにカウンターウェイト取付部分23aが挿入される位置までカウンターウェイト12を移動させ、当該カウンターウェイト12をカウンターウェイト取付部分23aの載置面23cの上に載せる。カウンターウェイト12の凹部12aは、前方および下方に開放されているので、当該凹部12aの前方および下方からカウンターウェイト取付部分23aの挿入が可能である。
カウンターウェイト12を載置面23cに載せた状態では、カウンターウェイト12の凹部12a内部の水平面12bは、載置面23cに接触した状態になる。その状態で、梁24の後方側においてボルトBなどの固定部材を下方から貫通孔23dに挿通させ、そして、貫通孔23dを通過したボルトBの先端部をカウンターウェイト12のめねじ穴12cに螺合することにより、カウンターウェイト12の取付け作業は完了する。
補強部23のカウンターウェイト取付部分23aにカウンターウェイト12が取り付けられた状態では、当該補強部23は、カウンターウェイト12から荷重を受ける。しかし、本実施形態では、梁24が補強部23の梁連結部分23bに溶接によって連結されることによって、一対の補強部23同士が相互に連結されているので、補強部23の剛性が向上しているので、作業機械を用いた作業時においてカウンターウェイト12が上下、左右、前後方向に移動しても、補強部23は、カウンターウェイト12から受ける荷重を確実に受けることが可能である。
(特徴)
(1)
本実施形態の作業機械の上部旋回体2を構成するアッパーフレーム3では、縦板22の後方側端部22aに設けられた補強部23は、カウンターウェイト取付部分23aの前方側に位置する梁連結部分23bを有しており、梁24は梁連結部分23bに溶接されることによって一対の補強部23同士を相互に連結することにより、補強部23は縦板22および梁24によって支持されるので、ねじり剛性などの剛性の向上が可能である。しかも、梁24は縦板22ではなく補強部23を構成する梁連結部分23bに溶接されるので、梁24の溶接作業時において補強部23が妨げになるおそれがなく、溶接施工性が改善する。
また、上記のアッパーフレーム3の構造では、カウンターウェイト取付部分23aの前方側に梁連結部分23bが位置しているので、カウンターウェイト取付部分23aに取り付けられたカウンターウェイト12は、梁連結部分23bに溶接された梁24やサイドデッキD1、D2の後方補強板26と干渉するおそれがない。したがって、カウンターウェイト12を梁24を回避する形状にする必要が無いので、カウンターウェイト12の重心位置を従来の位置から変更した形状で当該カウンターウェイト12の設計および製造をしなくてもよい。その結果、カウンターウェイト12の形状変更に伴うカウンターウェイト12からアッパーフレーム3へ作用する曲げやねじりのモーメントの増加を抑えることが可能である。
(2)
本実施形態のアッパーフレーム3では、カウンターウェイト取付部分23aは、カウンターウェイト12が載ることが可能な載置面23cと、当該載置面23cから垂直方向に延びて当該カウンターウェイト取付部分23aを貫通する貫通孔23dを有している。貫通孔23dは、梁連結部分23bに連結された梁24よりも後方側に位置している。そのため、カウンターウェイト12をカウンターウェイト取付部分23aに取り付けるときには、カウンターウェイト12を載置面23cに載せた状態で、梁24の後方側においてボルトBなどの固定部材を下方から貫通孔23dを挿通させることにより、カウンターウェイト12の取付け作業を梁24に干渉されることなく容易に行うことが可能である。
(3)
本実施形態のアッパーフレーム3では、貫通孔23dは、縦板22が前後方向Yに延びる後方側の延長線E上に位置している。そのため、カウンターウェイト取付部分23aがカウンターウェイト12から受ける荷重は貫通孔23dに貫通するボルトBなどの固定部材で受けることによって縦板22の延長線上で受けることが可能になる。その結果、当該荷重による縦板22のねじれを抑えることが可能であり、アッパーフレーム3の剛性の向上を図ることが可能である。
(4)
本実施形態のアッパーフレーム3では、補強部23は、図4〜6に示されるように、互いに上下に離間して対向する上板31および下板32と、当該上板31と下板32とを連結するとともに当該上板31と下板32との間の空間部34の側方周囲を覆う側面構成部分33とを有している。当該上板31、下板32および側面構成部分33によって中空の箱体形状の補強部23が形成されている。この構成では、上板31と下板32とこれらの間の空間部34を覆う側面構成部分33とを組み合わせることによって、補強部23を容易に製造することが可能である。しかも、補強部23は中空の箱体形状であるので、アッパーフレーム3の軽量化が可能である。
(5)
本実施形態のアッパーフレーム3では、同じL字形状の一対の対向部材35を組み合わせて上板31と下板32との間の空間部34の側方周囲を取り囲む側面構成部分33を形成することによって、中空の箱体形状の補強部23を容易に形成することが可能である。
また、補強部23を構成する対向部材35は、前後方向部分35aと幅方向部分35bとを有する簡単な構成なので、量産しやすい。
(6)
本実施形態の作業機械は、 上記実施形態のアッパーフレーム3と、アッパーフレーム3の補強部23におけるカウンターウェイト取付部分23aに取り付けられたカウンターウェイト12とを備えている。したがって、梁24が一対の補強部23同士を連結することにより、ねじり剛性などの剛性の向上が可能である。しかも、梁24は縦板22ではなく補強部23を構成する梁連結部分23bに溶接されるので、梁24の溶接作業時において補強部23が妨げになるおそれがなく、溶接施工性が改善する。
(変形例)
(A)
なお、上記の実施形態では、補強部23の側面構成部分33として、一対のL字状の対向部材35を組み合わせたものが示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明では、上板31と下板32との間の空間部34の側方周囲を囲む形状であれば種々の形状の側面構成部分33を採用してもよい。例えば、本発明の変形例として、図7に示されるように、側面構成部分33は、縦板22の延長部分37とコの字状部分とを組み合わせた構造でもよい。すなわち、図7に示される側面構成部分33は、縦板22の後方側端部22aから後方側に延長された延長部分37と、当該延長部分37におけるアッパーフレーム3の幅方向を向く側面に取り付けられた側面取付部分38とを有する。図7に示されるように、縦板22の延長部分37は、縦板22aの後方側端部22aから梁24よりも後方側に延びている。
この側面取付部分38は、アッパーフレーム3の前後方向に延びる前後方向部分38aと、当該前後方向部分38aの前端から前記幅方向に延びる前側幅方向部分38bと、当該前後方向部分38aの後端から前記幅方向に延びる後側幅方向部分38cとを有する。
前側幅方向部分38bおよび後側幅方向部分38cのそれぞれの先端部は、延長部分37の側面に連結され、それによって、前後方向部分38aは、延長部分37から離間した位置に配置されている。それによって、延長部分37と前後方向部分38aと前側幅方向部分38bと後側幅方向部分38cとによって、上板31と下板32との間の空間部34の側方周囲が覆われている。
上記の変形例のように、縦板22の延長部分37と側面取付部分38とを組み合わせて上板31と下板32との間の空間部34の側方周囲を取り囲む側面構成部分33を形成することによって、補強部23の側面構成部分33を構成する部品の個数の増加を抑えることが可能である。
(B)
上記の実施形態では、カウンターウェイト取付部分23aの一例として、ボルトBなどの固定部材が挿入可能な貫通孔23dが形成された例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、貫通孔を有しないカウンターウェイト取付部分を採用してもよい。その場合、例えば、図5に示されるカウンターウェイト取付部分23aの載置面23cと当該載置面23cに接触するカウンターウェイト12の水平面12bとの間に凹部と凸部とを組み合わせた嵌合部を設けてもよい。
(C)
上記の実施形態では、中空の箱体形状の補強部23を例にあげて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、縦板22の後方側端部22aよりも曲げ剛性が高い構造を有する補強部23であれば種々の形態のものが補強部として採用され得る。したがって、鋳鉄などで製造された中実のブロックなどからなる補強部を採用してもよい。
2 上部旋回体
3 アッパーフレーム(旋回フレーム)
12 カウンターウェイト
21 底板
22 縦板
22a 後方側端部
23 補強部
23a カウンターウェイト取付部分
23b 梁連結部分
23c 載置面
23d 貫通孔
24 梁
31 上板
32 下板
33 側面構成部分
35 対向部材
35a 前後方向部分
35b 幅方向部分
37 延長部分
38 側面取付部分
38a 前後方向部分
38b 前側幅方向部分
38c 後側幅方向部分

Claims (6)

  1. 作業機械の上部旋回体を構成する旋回フレームであって、
    底板と、
    当該底板の幅方向に互いに離間して当該底板の前後方向に延びるように当該底板から立設された一対の縦板と、
    各縦板の後方側端部に連結され、当該後方側端部よりも上下方向の曲げ剛性が高い構造を有する一対の補強部と、
    当該一対の補強部同士を相互に連結する梁と
    前記一対の補強部の互いに対向する側の反対側に配置された一対の後方補強板
    を備えており、
    前記補強部は、
    互いに上下に離間して対向する上板および下板と、
    当該上板と下板とを連結するとともに当該上板と下板との間の空間部の側方周囲を覆う側面構成部分とを有し、
    当該上板、下板および側面構成部分によって中空の箱体形状の前記補強部が形成され、
    前記補強部は、前記カウンターウェイトが取り付けられるカウンターウェイト取付部分と、当該カウンターウェイト取付部分よりも前方側に位置する梁連結部分とを有しており、
    前記カウンターウェイト取付部分および前記梁連結部分は、前記中空の箱体形状の前記補強部を構成するように一体形成され、
    前記一対の補強部のそれぞれの前記梁連結部分は、当該梁連結部分同士が互いに対向する内側の側面および当該内側の側面の反対側を向く外側の側面をそれぞれ有し、
    前記梁は、前記梁連結部分の前記内側の側面に溶接されることによって前記一対の補強部を連結し、
    前記後方補強板は、前記梁連結部分の前記外側の側面に溶接されることによって当該梁連結部分に連結される
    ことを特徴とする旋回フレーム。
  2. 前記カウンターウェイト取付部分は、前記カウンターウェイトが載ることが可能な載置面と、当該載置面から垂直方向に延びて当該カウンターウェイト取付部分を貫通する貫通孔を有しており、
    前記貫通孔は、前記梁連結部分に連結された前記梁よりも後方側に位置している、
    請求項1に記載の旋回フレーム。
  3. 前記貫通孔は、前記縦板が前後方向に延びる後方側の延長線上に位置している、
    請求項2に記載の旋回フレーム。
  4. 前記側面構成部分は、互いに同一の形状を有する一対の対向部材によって構成され、
    前記対向部材は、前記旋回フレームの前後方向に延びる前後方向部分と、当該前後方向部分の前端または後端のいずれか一方の端部から前記旋回フレームの幅方向に延びる幅方向部分とを有しており、
    前記一対の対向部材は、それぞれの前記前後方向部分同士互いに離間して向かい合うとともに、それぞれの前記幅方向部分同士互いに離間して向かい合うように、配置され、
    一方の前記対向部材の前記前後方向部分の先端部が他方の前記対向部材の前記幅方向部分の先端部に連結され、他方の前記対向部材の前記前後方向部分の先端部が一方の前記対向部材の前記幅方向部分の先端部に連結され、それによって、前記一対の対向部材の前記前後方向部分および前記幅方向部分によって前記上板と前記下板との間の前記空間部の側方周囲が覆われている、
    請求項1に記載の旋回フレーム。
  5. 前記側面構成部分は、前記縦板の後方側端部から後方側に延長された延長部分と、当該延長部分における前記旋回フレームの幅方向を向く側面に取り付けられた側面取付部分とを有し、
    前記側面取付部分は、前記旋回フレームの前後方向に延びる前後方向部分と、当該前後方向部分の前端から前記幅方向に延びる前側幅方向部分と、当該前後方向部分の後端から前記幅方向に延びる後側幅方向部分とを有し、
    前記前側幅方向部分および前記後側幅方向部分のそれぞれの先端部は、前記延長部分の側面に連結され、それによって、前記前後方向部分は、前記延長部分から離間した位置に配置され、それによって、前記延長部分と前記前後方向部分と前記前側幅方向部分と前記後側幅方向部分とによって前記上板と前記下板との間の前記空間部の側方周囲が覆われている、
    請求項1に記載の旋回フレーム。
  6. 請求項1に記載の旋回フレームと、
    前記旋回フレームの前記補強部における前記カウンターウェイト取付部分に取り付けられたカウンターウェイトとを
    備えている作業機械。
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