JP7008605B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、車体フレームに対して原動機を弾性的に支持する防振マウント装置を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、前,後方向に走行可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより車体が構成されている。上部旋回体の前側には作業装置が俯仰動可能に設けられ、この作業装置を用いて土砂の掘削作業等が行われる。
上部旋回体は、ベースとなる旋回フレームと、旋回フレームの前部左側に設けられたキャブと、旋回フレームの後端側に設けられたカウンタウエイトと、カウンタウエイトの前側に位置して旋回フレームに搭載された原動機と、原動機等の搭載機器を覆う外装カバーとにより大略構成されている。
ここで、旋回フレームと原動機との間には、旋回フレームに対して原動機を弾性的に支持する防振マウント装置が設けられている。この防振マウント装置の一例として、旋回フレームに取付けられたフレーム側ブラケットと、原動機に取付けられた原動機側ブラケットと、フレーム側ブラケットと原動機側ブラケットとの間に設けられた上側マウントと、フレーム側ブラケットを挟んで上側マウントとは反対側に配置された下側マウントと、上側マウントと下側マウントとを締結するボルトおよびナットとを備えたものが知られている(特許文献1)。
従来技術による防振マウント装置は、原動機側ブラケットから上側マウント、下側マウントおよびフレーム側ブラケットへと下向きにボルトを挿通し、下側マウントから下方に突出したボルトの下端側にナットを螺合して締付けることにより、上側マウントと下側マウントとを締結することができる。具体的には、フレーム側ブラケットの下方に突出したボルトの下端側にナットを螺合させた状態で、このナットにスパナを係合させる。この状態で、原動機側ブラケットの上方に突出したボルトの頭部をナットランナ、インパクトレンチ等の締結工具を用いて締付け方向に回転させることにより、上側マウントと下側マウントとを締結することができる。
しかし、フレーム側ブラケットの下方に形成される作業スペースは狭いため、この狭い作業スペース内でナットにスパナを係合させた状態で、ナットランナ等を用いてボルトの頭部を回転させる作業が煩雑であるという不具合がある。
これに対し、ナットに水平方向に延びる板状または棒状の回転部材を固定し、この回転部材の先端をフレーム側ブラケットに係合させることにより、ナットがボルトと一緒に回転(供廻り)するのを規制した状態で、ナットランナ等を用いてボルトの頭部を締付け方向に回転させる方法が考えられる。この方法によれば、フレーム側ブラケットの下方に形成される狭い作業スペース内でナットにスパナを係合させる必要がなく、原動機側ブラケットの上方に突出したボルトの頭部のみをナットランナ等を用いて回転させることにより、上側マウントと下側マウントとを締結することができる。
特開2000-304094号公報
しかし、ナットに固定した回転部材をフレーム側ブラケットに係合させた状態で、ボルトの頭部を締付け方向に回転させる方法には、以下の問題がある。即ち、フレーム側ブラケットの下方に突出したボルトの下端側に回転部材付きのナットを螺合させる初期段階では、ナットがボルトに完全に噛み合わず、ボルトの軸線とナットの軸線とが一致しない状態となる。この状態では、ナットランナを用いてボルトの頭部を回転させたとしても、ナットをボルトに螺合させることができない。このため、ナットが完全にボルトに噛み合うまでの間にナットランナの振動が防振マウント装置に伝わることにより、防振マウント装置の構成部品が正規の取付位置からずれてしまう。この結果、ナットがボルトに螺合して締め込まれたとしても、防振マウント装置の構成部品が正規の取付位置からずれた状態で固定されるという問題がある。
一方、原動機を旋回フレームから取外すときに、上側マウントと下側マウントとの締結状態を解除する場合には、ボルトの頭部にナットランナを係合させ、このナットランナを用いてボルトを緩み方向に回転させる。このとき、ナットに固定された回転部材がフレーム側ブラケットに係合し、ナットの回転が規制されることにより、ナットはボルトから離脱してしまう。この結果、ナットやフレーム側ブラケットの下面側に配置された下側マウント等の部品が、ナットがボルトから離脱すると同時に下方に落下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、防振マウント装置を介して車体フレームに原動機を取付け、取外しするときの作業性を高めることができる建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、前,後方向に走行可能な車体のベースとなる車体フレームと、前記車体フレームに搭載された原動機と、前記車体フレームと前記原動機との間に設けられ前記原動機を弾性的に支持する防振マウント装置とを備え、前記防振マウント装置は、前記車体フレームに設けられたフレーム側ブラケットと、前記フレーム側ブラケットに対応して前記原動機に設けられた原動機側ブラケットと、前記フレーム側ブラケットと前記原動機側ブラケットとの間に配置された上側マウントと、前記フレーム側ブラケットを挟んで前記上側マウントとは反対側に配置された下側マウントと、前記原動機側ブラケット、前記上側マウント、前記フレーム側ブラケットおよび前記下側マウントに挿通され先端側が前記下側マウントから下方に突出したボルトと、前記ボルトに螺合し前記上側マウントと前記下側マウントとを締結するナットとを備えてなる建設機械に適用される。
本発明の特徴は、前記フレーム側ブラケットは、前記車体フレームに設けられ上方に立上る複数の立上り板と、上面側に前記上側マウントが配置されると共に下面側に前記下側マウントが配置されたマウント板とを有し、前記ボルトの先端側に設けられたねじ部は、前記下側マウントの下方であって前記複数の立上り板の間のスペースに位置し、前記ナットには、基端側が前記ナットに固定されると共に先端側が自由端となって前記フレーム側ブラケットへの接触を防ぎつつ前記ボルトを中心として前記スペース内で回転可能な回転部材が設けられ、前記フレーム側ブラケットの前記複数の立上り板のうち少なくとも一方の立上り板における前記スペース内の位置には、前記ナットが前記ボルトの下端部に螺合し始めた螺合開始位置と前記上側マウントと前記下側マウントとを締結した締結位置との間で前記回転部材の自由端が係合するストッパが設けられており、前記マウント板の下面から前記ストッパの下面までの高さ寸法は、前記ナットが前記螺合開始位置にあるときの前記マウント板の下面から前記回転部材の下面までの高さ寸法よりも大きく設定され、前記マウント板の下面から前記ストッパの上面までの高さ寸法は、前記ナットが前記締結位置にあるときの前記マウント板の下面から前記回転部材の下面までの高さ寸法よりも小さく設定されていることにある。

本発明によれば、ナットがボルトに螺合し始める前段階において、ナットとボルトとが完全に噛み合っていないときには、回転部材の自由端がフレーム側ブラケットに接触しないので、手作業によってナットを回転させることにより螺合開始位置まで螺合させることができる。ナットが螺合開始位置に達したときには、回転部材の自由端がストッパに係合することにより、ナットの回転を規制することができ、ボルトを締付け方向に回転させるだけでナットを締結位置まで締め込むことができる。
本発明の実施の形態が適用された油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレームにエンジン等を搭載した状態を示す平面図である。 旋回フレーム、エンジン、防振マウント装置を示す斜視図である。 図3中の旋回フレームと防振マウント装置の一部を下側から拡大してみた斜視図である。 図4中のフレーム側ブラケット、ストッパ等を下側から見た斜視図である。 フレーム側ブラケット、原動機側ブラケット、上側マウント、下側マウント、ストッパおよび回転部材等を示す正面図である。 フレーム側ブラケット、ストッパおよび回転部材を図6中の矢示VII-VII方向から見た断面図である。 フレーム側ブラケット、原動機側ブラケット、上側マウント、下側マウント、ストッパおよび回転部材を、ナットが締結位置となった状態で示す断面図である。 フレーム側ブラケット、原動機側ブラケット、上側マウント、下側マウント、ストッパおよび回転部材を、ナットが螺合開始位置となった状態で示す断面図である。 フレーム側ブラケットの上面側に上側マウント等を載置した状態を示す断面図である。 原動機側ブラケット、上側マウント、フレーム側ブラケット等にボルトを挿通した状態を示す断面図である。 フレーム側ブラケットの下面側に下側マウント等を取付けた状態を示す断面図である。 下側マウントから突出したボルトの下端側にナットを螺合させる状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、ホイール式の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。なお、本実施の形態では、後述する油圧ショベル1の走行方向を前,後方向とし、油圧ショベル1の走行方向と直交する方向を左,右方向として説明する。
図1において、油圧ショベル1の車体は、前輪2Aおよび後輪2Bを有し前,後方向に走行可能なホイール式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前側には作業装置4が俯仰動可能に設けられ、この作業装置4によって土砂の掘削作業等を行うことができる。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取付けられたベースとなる旋回フレーム5を有している。図2および図3に示すように、旋回フレーム5は、左,右方向の中央部に配置され前,後方向に延びるセンタフレーム5Aと、センタフレーム5Aの左側に配置され前,後方向に延びる左サイドフレーム5Bと、センタフレーム5Aの右側に配置され前,後方向に延びる右サイドフレーム5Cとにより大略構成されている。センタフレーム5Aは、厚肉な鋼板等からなる底板5Dと、底板5D上に立設され、左,右方向で対面しつつ前,後方向に延びる左縦板5Eおよび右縦板5Fとを有している。
センタフレーム5Aと左サイドフレーム5Bとの間には、左,右方向に延びる複数の左張出しビーム5Gが前,後方向に間隔をもって設けられている。これら複数の左張出しビーム5Gを介して、センタフレーム5Aの左側に左サイドフレーム5Bが取付けられている。一方、センタフレーム5Aと右サイドフレーム5Cとの間には、左,右方向に延びる複数の右張出しビーム5Hが前,後方向に間隔をもって設けられている。これら複数の右張出しビーム5Hを介して、センタフレーム5Aの右側に右サイドフレーム5Cが取付けられている。
図3に示すように、旋回フレーム5の後側には、後述するエンジン12を支持するための複数(例えば4個)のフレーム側ブラケットが設けられている。具体的には、センタフレーム5Aを構成する左縦板5Eと右縦板5Fとの間には、左後フレーム側ブラケット6と、左前フレーム側ブラケット(図示せず)とが前,後方向に離間して設けられている。また、右縦板5Fの右側(右サイドフレーム5C側)には、右後フレーム側ブラケット7と、右前フレーム側ブラケット8とが前,後方向に離間して設けられている。
旋回フレーム5の前部左側には、オペレータが搭乗するキャブ9が設けられている。旋回フレーム5の後端側には、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト10が設けられている。また、旋回フレーム5には、カウンタウエイト10の前側に位置して外装カバー11が設けられ、外装カバー11の内部には、後述のエンジン12、油圧ポンプ14、熱交換装置13等の搭載機器が収容されている。
ここで、上部旋回体3が旋回動作を行うときの旋回半径は、一般に、上部旋回体3の旋回中心からカウンタウエイト10の後面10Aまでの距離によって規定される。このため、カウンタウエイト10の後面10Aは、上部旋回体3の旋回中心を中心とした円弧状に形成されている。また、カウンタウエイト10は、上部旋回体3の旋回半径を抑えるため、上部旋回体3の旋回中心寄り(キャブ9寄り)に配置され、カウンタウエイト10とキャブ9との前,後方向の間隔は可及的に小さく設定されている。
原動機としてのエンジン12は、カウンタウエイト10の前側に位置して旋回フレーム5に搭載されている。エンジン12は、旋回フレーム5に設けられた左後フレーム側ブラケット6、左前フレーム側ブラケット(図示せず)、右後フレーム側ブラケット7、右前フレーム側ブラケット8に対し、弾性的に支持されている。エンジン12は、例えばディーゼルエンジンにより構成され、クランク軸(図示せず)が左,右方向に延びる横置き状態で旋回フレーム5に搭載されている。なお、原動機としては、電動モータ、あるいはエンジンと電動モータとを組合せたハイブリッド式の原動機を用いることができる。ここで、上部旋回体3の旋回半径を小さく抑えるため、カウンタウエイト10は上部旋回体3の旋回中心寄りに配置されている。このため、油圧ショベル1において、キャブ9とカウンタウエイト10との間に形成されるエンジン12の設置スペースは小さく制限されている。
エンジン12には、旋回フレーム5の左後フレーム側ブラケット6に対応する左後原動機側ブラケット12Aと、旋回フレーム5の左前フレーム側ブラケットに対応する左前原動機側ブラケット(いずれも図示せず)と、旋回フレーム5の右後フレーム側ブラケット7に対応する右後原動機側ブラケット12Bと、旋回フレーム5の右前フレーム側ブラケット8に対応する右前原動機側ブラケット12Cとが設けられている。旋回フレーム5の各フレーム側ブラケット6,7,8と、エンジン12の各原動機側ブラケット12A,12B,12Cとは、防振マウント装置16の一部を構成し、エンジン12は、防振マウント装置16を介して旋回フレーム5に弾性的に支持されている。
エンジン12の左,右方向の一側(左側)には、エンジン12によって回転駆動される冷却ファン12Dが設けられている。また、旋回フレーム5の後部側に位置して左縦板5Eと左サイドフレーム5Bとの間には、ラジエータ、オイルクーラ等を有する熱交換装置13が搭載されている。熱交換装置13は、冷却ファン12Dの左側に左,右方向で対面した状態で配置され、冷却ファン12Dによって外装カバー11内に吸込まれた外気(冷却風)により冷却される。
油圧ポンプ14は、エンジン12の右側に取付けられている。油圧ポンプ14は、エンジン12によって駆動されることにより、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧機器に向けて作動用の圧油を吐出する。油圧ポンプ14の上側には、エンジン12からの排気ガスを浄化処理する排気ガス後処理装置15が配置され、この排気ガス後処理装置15は、支持フレーム(図示せず)を介して旋回フレーム5上に支持されている。
次に、エンジン12を弾性的に支持するため、旋回フレーム5とエンジン12との間に設けられた4基の防振マウント装置16について説明する。これら4基の防振マウント装置16は、旋回フレーム5に設けられた各フレーム側ブラケット6,7,8および左前フレーム側ブラケット(図示せず)と、エンジン12に設けられた各原動機側ブラケット12A,12B,12Cおよび左前原動機側ブラケット(図示せず)とを含んで構成されている。各防振マウント装置16は、フレーム側ブラケットおよび原動機側ブラケットの形状が異なる以外は同一の構成を有している。このため、左後フレーム側ブラケット6と左後原動機側ブラケット12Aとを含む防振マウント装置16について説明し、それ以外の防振マウント装置16についての説明は省略する。
防振マウント装置16は、エンジン12の左後側部位と旋回フレーム5との間に設けられている。防振マウント装置16は、旋回フレーム5の左後フレーム側ブラケット6と、エンジン12の左後原動機側ブラケット12Aと、後述する上側マウント17と、下側マウント19と、ボルト22と、ナット23と、回転板25と、ストッパ26とを含んで構成されている。防振マウント装置16は、エンジン12の左後原動機側ブラケット12Aを、旋回フレーム5の左後フレーム側ブラケット6に対して弾性低に支持するものである。
図4ないし図6に示すように、左後フレーム側ブラケット6は、旋回フレーム5の左縦板5Eに溶接等によって固着され、左縦板5Eから右側(右縦板5F側)に張出すと共に上方に延びている。具体的には、左後フレーム側ブラケット6は、前,後方向で小さな間隔をもって対面しつつ左縦板5Eから上方に立上がる前立上り板6Aおよび後立上り板6Bと、前立上り板6Aの上端側から後方に折曲げられ、後立上り板6Bの上端に溶接等によって固着されたマウント板6Cとを有している。後立上り板6Bのうち前立上り板6Aと対面する内側面6Dには、後述するストッパ26が設けられている。マウント板6Cは水平面を形成し、マウント板6Cの中央部には、後述する中間プレート21が挿通されるプレート挿通孔6Eが形成されている。
左後原動機側ブラケット12Aは、エンジン12の左後側に複数のボルト12A1を用いて固定されている。左後原動機側ブラケット12Aは、左後フレーム側ブラケット6のマウント板6Cと上,下方向で対面する取付板12A2を有している。取付板12A2は水平面を形成し、取付板12A2の中央部には、後述のボルト22が挿通されるボルト挿通孔12A3が形成されている。
上側マウント17は、左後フレーム側ブラケット6のマウント板6Cと左後原動機側ブラケット12Aの取付板12A2との間に設けられている。上側マウント17は、ゴム等の弾性材料を用いて円筒状に形成されている。上側マウント17の下端は円板状の拡径部17Aとなり、この拡径部17Aはマウント板6Cの上面6C1に当接している。上,下方向に貫通した上側マウント17の内周側には、ボルト22が挿通される円筒状の芯金17Bが固着されている。上側マウント17は、エンジン12の振動によってマウント板6Cと取付板12A2との間で弾性変形することにより、エンジン12の振動が旋回フレーム5に伝わるのを緩和する。
上側ストッパ18は、左後原動機側ブラケット12Aの取付板12A2と上側マウント17との間に設けられ、上側マウント17を外周側から覆っている。上側ストッパ18は、鋼板材等を用いて有蓋の円筒状に形成され、上側マウント17の上面に当接する蓋部18Aと、上側マウント17の外周部を取囲む周壁部18Bとを有している。蓋部18Aの中心部には、ボルト22が挿通されるボルト挿通孔18Cが形成されている。周壁部18Bの下端部と、左後フレーム側ブラケット6のマウント板6Cの上面6C1との間には、上,下方向の間隔が設定されている。上側ストッパ18は、上側マウント17に過大な荷重が作用したときに、周壁部18Bの下端部がマウント板6Cに当接することにより、上側マウント17の過大な変形を抑える。
下側マウント19は、左後フレーム側ブラケット6のマウント板6Cを挟んで上側マウント17とは反対側に設けられている。下側マウント19は、ゴム等の弾性材料を用いて円筒状に形成されている。下側マウント19の上端は円板状の拡径部19Aとなり、この拡径部19Aはマウント板6Cの下面6C2に当接している。上,下方向に貫通した下側マウント19の内周側には、ボルト22が挿通される円筒状の芯金19Bが固着されている。下側マウント19は、エンジン12の振動によってマウント板6Cと後述する下プレート24との間で弾性変形することにより、エンジン12の振動が旋回フレーム5に伝わるのを緩和する。
下側ストッパ20は、下側マウント19と下プレート24との間に設けられ、下側マウント19を外周側から覆っている。下側ストッパ20は、鋼板材等を用いて有底の円筒状に形成され、下側マウント19の下面に当接する底部20Aと、下側マウント19の外周部を取囲む周壁部20Bとを有している。底部20Aの中心部には、ボルト22が挿通されるボルト挿通孔20Cが形成されている。周壁部20Bの上端部と、左後フレーム側ブラケット6のマウント板6Cの下面6C2との間には、上,下方向の間隔が設定されている。下側ストッパ20は、下側マウント19に過大な荷重が作用したときに、周壁部20Bの上端部がマウント板6Cに当接することにより、下側マウント19の過大な変形を抑える。
中間プレート21は、左後フレーム側ブラケット6のマウント板6Cに形成されたプレート挿通孔6E内に位置して上側マウント17と下側マウント19との間に設けられている。中間プレート21は、マウント板6Cのプレート挿通孔6Eよりも小さい外径寸法を有する円板状に形成され、その中心部にはボルト挿通孔21Aが形成されている。中間プレート21の上面には、上側マウント17を構成する芯金17Bの下端が当接し、中間プレート21の下面には、下側マウント19を構成する芯金19Bの上端が当接している。中間プレート21は、上側マウント17の芯金17Bと下側マウント19の芯金19Bとの間を連結して一体化させるものである。
ボルト22は、左後原動機側ブラケット12Aの取付板12A2、上側ストッパ18、上側マウント17、左後フレーム側ブラケット6のマウント板6C、下側マウント19、下側ストッパ20に挿通されている。ボルト22は、上端側が六角形状の頭部22Aとなると共に下端側がねじ部22Bとなり、ねじ部22Bにナット23が螺合することにより、上側マウント17および下側マウント19等を介して、左後原動機側ブラケット12Aを左後フレーム側ブラケット6に取付けている。具体的には、ボルト22は、取付板12A2のボルト挿通孔12A3、上側ストッパ18のボルト挿通孔18C、上側マウント17の芯金17B、中間プレート21のボルト挿通孔21A、下側マウント19の芯金19B、下側ストッパ20のボルト挿通孔20Cに挿通されている。ボルト22のねじ部22Bは、下側マウント19から後述の下プレート24を介して下方に突出し、このねじ部22Bにはナット23が螺合している。
ナット23は、下側ストッパ20(底部20A)から下方に突出したボルト22のねじ部22Bに螺合している。ナット23は、ボルト22のねじ部22Bに螺合されることにより、ボルト22の頭部22Aとの間で上側マウント17と下側マウント19とを締結するものである。ナット23には、後述する回転板25が一体に設けられている。
下プレート24は、下側ストッパ20の底部20Aとナット23との間に設けられている。下プレート24は、下側ストッパ20の底部20Aと同等な外径寸法を有する円板状に形成され、下プレート24の中心部にはボルト22が挿通されるボルト挿通孔24Aが形成されている。下プレート24は、ボルト22のねじ部22Bに螺合したナット23を締込んだときに下側ストッパ20の底部20Aに当接することにより、底部20Aの全域にナット23の締付力を作用させる。
次に、本実施の形態に用いられる回転板25およびストッパ26について説明する。
回転部材としての回転板25は、ナット23に一体的に設けられている。図4および図7に示すように、回転板25は、長方形の板体によって形成され、ボルト22に螺合するナット23と一緒にボルト22を中心として回転する。回転板25の基端側25Aは、ナット23の外周に溶接等の手段を用いて固定され、回転板25の先端側は自由端25Bとなっている。
ナット23の中心から回転板25の自由端25Bまでの長さ寸法L1は、ナット23の中心から左後フレーム側ブラケット6の前立上り板6Aまでの距離L2よりも小さく、ナット23の中心から左後フレーム側ブラケット6の後立上り板6Bまでの距離L3よりも小さく設定されている。これにより、ナット23がボルト22に螺合した状態では、回転板25の自由端25Bは、左後フレーム側ブラケット6を構成する前立上り板6Aおよび後立上り板6Bに接触することがない。
ストッパ26は、左後フレーム側ブラケット6を構成する後立上り板6Bの内側面6Dに設けられている。ストッパ26は、左後フレーム側ブラケット6の高さ寸法よりも小さな長さ寸法をもって上,下方向に延びる直方体のブロック状に形成され、後立上り板6Bの内側面6Dに溶接等の手段を用いて固定されている。ストッパ26は、ボルト22のねじ部22Bにナット23を螺合したときに、このナット23に固定された回転板25の自由端25Bが係合する。これにより、ボルト22の頭部22Aを回転させたときに、ナット23がボルト22と一緒に回転(供廻り)するのがストッパ26によって規制され、頭部22Aの回転に応じてナット23をボルト22に締込むことができる構成となっている。
ここで、ストッパ26は、図9に示すように、ナット23がボルト22のねじ部22Bに螺合し始めた螺合開始位置と、図8に示すように、ナット23が上側マウント17と下側マウント19とを締結したときの締結位置との間で、回転板25の自由端25Bが係合する範囲に配置されている。この場合、螺合開始位置とは、ナット(雌ねじ)23とボルト22のねじ部(雄ねじ)22Bとが完全に噛み合い、ボルト22の軸線とナット23の軸線とが一致した位置である。
図9に示すように、左後フレーム側ブラケット6を構成するマウント板6Cの下面6C2からストッパ26の下面26Aまでの高さ寸法をH1とし、ナット23が螺合開始位置(ボルト22のねじ部22Bに螺合し始めた位置)にあるときの、マウント板6Cの下面6C2から回転板25の下面25Cまでの高さ寸法をh1とすると、高さ寸法H1は、高さ寸法h1よりも大きく設定されている(H1>h1)。一方、図8に示すように、マウント板6Cの下面6C2からストッパ26の上面26Bまでの高さ寸法をH2とし、ナット23が締結位置(上側マウント17と下側マウント19とを締結した位置)にあるときの、マウント板6Cの下面6C2から回転板25の下面25Cまでの高さ寸法をh2とすると、高さ寸法H2は、高さ寸法h2よりも小さく設定されている(H2<h2)。これにより、ナット23がボルト22に対して螺合開始位置から締結位置の範囲で螺合する間、回転板25の自由端25Bがストッパ26に係合する構成となっている。
そして、旋回フレーム5の左前フレーム側ブラケットとエンジン12の左前原動機側ブラケット(いずれも図示せず)、右後フレーム側ブラケット7と右後原動機側ブラケット12B、右前フレーム側ブラケット8と右前原動機側ブラケット12Cを含む防振マウント装置16も、それぞれ上述したと同様の構成を有している。
本実施の形態による防振マウント装置16は、上述の如き構成を有するもので、以下、旋回フレーム5にエンジン12を取付けるため、左後フレーム側ブラケット6と左後原動機側ブラケット12Aとに上側マウント17および下側マウント19等を取付ける作業について、図10ないし図13を参照して説明する。
まず、図10に示すように、左後フレーム側ブラケット6を構成するマウント板6Cの上面6C1に、上側マウント17と上側ストッパ18とを載置する。次に、クレーン等(図示せず)を用いてエンジン12を吊上げ、図11に示すように、エンジン12の左後原動機側ブラケット12Aを、上側ストッパ18の蓋部18A上に配置する。この状態で、左後原動機側ブラケット12Aの取付板12A2に形成されたボルト挿通孔12A3、上側ストッパ18のボルト挿通孔18C、上側マウント17の芯金17Bに対し、ボルト22を上方から挿通する。
次に、図12に示すように、ボルト22のねじ部22Bに、中間プレート21のボルト挿通孔21A、下側マウント19の芯金19B、下側ストッパ20のボルト挿通孔20C、下プレート24のボルト挿通孔24Aを挿通する。そして、作業者は、中間プレート21、下側マウント19、下側ストッパ20、下プレート24を下から支えた状態で、回転板25が固定されたナット23を手で回転させ、下プレート24から下方に突出したボルト22(ねじ部22B)の下端部に螺合させる。
この場合、ナット23が螺合開始位置に達するまでの間は、回転板25の自由端25Bは、左後フレーム側ブラケット6を構成する前立上り板6Aおよび後立上り板6Bに接触することがない。このため、作業者は、ナット23を手で回転させることにより、ナット23の螺合開始位置、即ち、ナット23がボルト22のねじ部22Bに完全に噛み合い、ボルト22の軸線とナット23の軸線とが一致する位置まで、ナット23をボルト22に螺合させることができる。このようにして、図13に示すように、ナット23をボルト22に対して螺合開始位置まで螺合させたとき、ナット23に固定された回転板25の自由端25Bは、ストッパ26に係合する。
この状態で、作業者は、ナット23から手を離し、例えばナットランナ27等を用いてボルト22の頭部22Aを締込み方向に回転させる。このとき、回転板25の自由端25Bがストッパ26に係合することにより、ナット23は、ボルト22と一緒に回転することなくねじ部22Bに締込まれ、螺合開始位置から図8に示す締結位置まで移動する。
このようにして、ナット23が締結位置に達した状態で、ボルト22の頭部22Aとナット23との間に、上側ストッパ18、上側マウント17の芯金17B、中間プレート21、下側マウント19の芯金19B、下側ストッパ20、下プレート24が挟持され、上側マウント17と下側マウント19とを締結することができる。これにより、旋回フレーム5の左後フレーム側ブラケット6に対し、防振マウント装置16を介してエンジン12の左後原動機側ブラケット12Aを弾性的に支持することができる。
このように、本実施の形態によれば、ナット23に固定した回転板25の自由端25Bを、左後フレーム側ブラケット6に固定したストッパ26に係合させることにより、ナット23を廻止めすることができる。従って、左後フレーム側ブラケット6の前,後の立上り板6A,6B間に形成される狭いスペース内でナット23にスパナを係合させることなく、ボルト22の頭部22Aをナットランナ27等を用いて締付け方向に回転させるだけで、ナット23をボルト22のねじ部22Bに締込むことができる。この結果、上部旋回体3の旋回半径を小さく抑えるためにカウンタウエイト10が旋回中心寄りに配置され、この分、キャブ9とカウンタウエイト10との間に形成されるエンジン12の設置スペースが制限される場合でも、この狭い設置スペース内を有効に利用して、上側マウント17と下側マウント19とを締結する作業を容易に行うことができる。
この場合、ナット23に固定された回転板25の自由端25Bは、左後フレーム側ブラケット6を構成する前立上り板6Aおよび後立上り板6Bに接触することがない。従って、ナット23がボルト22のねじ部22Bに完全に噛み合わない状態で、ナットランナ27等を用いてボルト22の頭部22Aを回転させたとしても、ナット23はボルト22と一緒に回転する。このため、ナット23がボルト22のねじ部22Bに完全に噛み合わないまま、ナット23がボルト22に締め込まれてしまうのを防止することができる。
そして、本実施の形態では、ナット23に固定した回転板25の自由端25Bが、ストッパ26に係合するまでの間は、手作業によってナット23をボルト22のねじ部22Bに螺合させることができる。このため、ナット23をボルト22のねじ部22Bに完全に噛み合わせ、ボルト22の軸線とナット23の軸線とを一致させた状態で、ナットランナ27等を用いてボルト22の頭部22Aを回転させることにより、迅速かつ適正にナット23を締結位置までボルト22に締め込むことができ、ボルト22とナット23とを用いて上側マウント17と下側マウント19とを確実に締結することができる。
次に、エンジン12を旋回フレーム5から取外すため、左後フレーム側ブラケット6から上側マウント17および下側マウント19等を取外す作業について説明する。
エンジン12の左後原動機側ブラケット12Aが、旋回フレーム5の左後フレーム側ブラケット6に支持されている状態では、図8に示すように、ナット23に固定された回転板25の自由端25Bは、締結位置においてストッパ26に係合している。この状態で、作業者は、ナットランナ27等を用いてボルト22の頭部22Aを緩み方向に回転させる。このとき、回転板25の自由端25Bはストッパ26に係合しているため、ナット23の回転が規制され、ナット23は、ボルト22のねじ部22Bに螺合したまま締結位置から下方へと移動する。
そして、ナット23が図9に示す螺合開始位置からさらに下方に移動すると、回転板25の自由端25Bはストッパ26から離脱する。これにより、ナット23はボルト22と一緒に回転するようになり、ナット23は、ボルト22から離脱することなく、ボルト22の下端側に保持される。この状態で、作業者がナット23を把持して廻止めした状態で、例えば手作業でボルト22の頭部22Aを緩み方向に回転させることにより、ナット23を把持したまま、ボルト22のねじ部22Bから離脱させることができる。この結果、ナット23、下プレート24、下側ストッパ20、下側マウント19、中間プレート21等を把持した状態で左後フレーム側ブラケット6から取外すことができ、これらが不用意に下方に落下してしまうのを防止することができる。
このように、本実施の形態では、ナット23に固定された回転板25の自由端25Bは、左後フレーム側ブラケット6の前立上り板6Aおよび後立上り板6Bに接触することなく、ナット23が螺合開始位置と締結位置との間の範囲においてストッパ26に係合する。このため、ナットランナ27等を用いてボルト22の頭部22Aを緩み方向に回転させた場合でも、ナット23が螺合開始位置まで移動し、回転板25の自由端25Bがストッパ26から離脱することにより、ナット23のそれ以上の下方への移動を規制することができる。この結果、ナット23、下プレート24、下側ストッパ20、下側マウント19、中間プレート21等が、不用意に下方に落下してしまうのを防止することができる。
かくして、本実施の形態による防振マウント装置16は、旋回フレーム5に設けられたフレーム側ブラケット6,7,8と、フレーム側ブラケット6,7,8に対応してエンジン12に設けられた原動機側ブラケット12A,12B,12Cと、フレーム側ブラケット6,7,8と原動機側ブラケット12A,12B,12Cとの間に配置された上側マウント17と、フレーム側ブラケット6,7,8を挟んで上側マウント17とは反対側に配置された下側マウント19と、原動機側ブラケット12A,12B,12C、上側マウント17、フレーム側ブラケット6,7,8および下側マウント19に挿通され先端側が下側マウント19から下方に突出したボルト22と、ボルト22に螺合し上側マウント17と下側マウント19とを締結するナット23とを備えている。
そして、ナット23には、基端側25Aがナット23に固定されると共に先端側が自由端25Bとなってフレーム側ブラケット6,7,8に接触することなくボルト22を中心として回転する回転板25が設けられ、フレーム側ブラケット6,7,8には、ナット23がボルト22の下端部に螺合し始めた螺合開始位置と上側マウント17と下側マウント19とを締結した締結位置との間で回転板25の自由端25Bが係合するストッパ26が設けられている。
これにより、ナット23がボルト22に螺合し始める前段階において、ナット23とボルト22のねじ部22Bとが完全に噛み合っていない間は、回転板25の自由端25Bは、ストッパ26にも左後フレーム側ブラケット6にも接触しない。このため、手作業によってナット23を回転させることにより、ナット23をボルト22のねじ部22Bに螺合し始める螺合開始位置まで螺合させることができ、ナット23とボルト22のねじ部22Bとを完全に噛み合わせ、ナット23の軸線とボルト22の軸線とを一致させることができる。そして、ナット23が螺合開始位置に達することにより、回転板25の自由端25Bをストッパ26に係合させることができ、ナット23の回転をストッパ26によって規制することができる。この結果、ナットランナ27等を用いてボルト22を締付け方向に回転させるだけで、ナット23を締結位置までボルト22に締め込むことができ、上側マウント17と下側マウント19とを迅速に締結することができる。
本実施の形態では、ストッパ26は、左後フレーム側ブラケット6を構成するマウント板6Cの下面6C2側に位置して後立上り板6Bに固定され、マウント板6Cの下面6C2からストッパ26の下面26Aまでの高さ寸法H1は、ナット23が螺合開始位置にあるときのマウント板6Cの下面6C2から回転板25の下面25Cまでの高さ寸法h1よりも大きく(H1>h1)設定され、マウント板6Cの下面6C2からストッパ26の上面26Bまでの高さ寸法H2は、ナット23が締結位置にあるときのマウント板6Cの下面6C2から回転板25の下面25Cまでの高さ寸法h2よりも小さく(H2<h2)設定されている。この構成によれば、ナット23が螺合開始位置と締結位置との間にあるときには、回転板25の自由端25Bを確実にストッパ26に係合させることができる。
本実施の形態では、旋回フレーム5の前端側には作業装置4が設けられ、旋回フレーム5の後端側には、上部旋回体3の旋回半径を抑えるために上部旋回体3の旋回中心寄りに位置してカウンタウエイト10が設けられ、エンジン12はカウンタウエイト10の前側に位置して旋回フレーム5の後部側に設けられている。この構成によれば、キャブ9とカウンタウエイト10との間に形成されるエンジン12の設置スペースが制限される。しかし、本実施の形態では、ナット23にスパナを係合させることなく、ボルト22の頭部22Aをナットランナ27等を用いて締付け方向に回転させるだけで、ナット23をボルト22のねじ部22Bに締込むことができる。従って、エンジン12の設置スペースが制限される場合でも、この狭い設置スペース内を有効に利用して、上側マウント17と下側マウント19とを締結する作業を容易に行うことができる。
なお、実施の形態では、左後フレーム側ブラケット6を構成する後立上り板6Bにストッパ26を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば前立上り板6Aにストッパを設ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、旋回フレーム5に対し4基の防振マウント装置16を用いてエンジン12を支持した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば3基、あるいは5基以上の防振マウント装置を用いてもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械として前輪2Aおよび後輪2Bを有するホイール式の油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクローラ式の油圧ショベル、ホイールローダ、油圧クレーン等の他の建設機械に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
5 旋回フレーム(車体フレーム)
6 左後フレーム側ブラケット
6A 前立上り板
6B 後立上り板
6C マウント板
6C1,26B 上面
6C2,25C,26A 下面
7 右後フレーム側ブラケット
8 右前フレーム側ブラケット
10 カウンタウエイト
12 エンジン(原動機)
12A 左後原動機側ブラケット
12B 右後原動機側ブラケット
12C 右前原動機側ブラケット
16 防振マウント装置
17 上側マウント
19 下側マウント
22 ボルト
23 ナット
25 回転板(回転部材)
25A 基端側
25B 自由端
26 ストッパ

Claims (2)

  1. 前,後方向に走行可能な車体のベースとなる車体フレームと、前記車体フレームに搭載された原動機と、前記車体フレームと前記原動機との間に設けられ前記原動機を弾性的に支持する防振マウント装置とを備え、
    前記防振マウント装置は、前記車体フレームに設けられたフレーム側ブラケットと、前記フレーム側ブラケットに対応して前記原動機に設けられた原動機側ブラケットと、前記フレーム側ブラケットと前記原動機側ブラケットとの間に配置された上側マウントと、前記フレーム側ブラケットを挟んで前記上側マウントとは反対側に配置された下側マウントと、前記原動機側ブラケット、前記上側マウント、前記フレーム側ブラケットおよび前記下側マウントに挿通され先端側が前記下側マウントから下方に突出したボルトと、前記ボルトに螺合し前記上側マウントと前記下側マウントとを締結するナットとを備えてなる建設機械において、
    前記フレーム側ブラケットは、前記車体フレームに設けられ上方に立上る複数の立上り板と、上面側に前記上側マウントが配置されると共に下面側に前記下側マウントが配置されたマウント板とを有し、
    前記ボルトの先端側に設けられたねじ部は、前記下側マウントの下方であって前記複数の立上り板の間のスペースに位置し、
    前記ナットには、基端側が前記ナットに固定されると共に先端側が自由端となって前記フレーム側ブラケットへの接触を防ぎつつ前記ボルトを中心として前記スペース内で回転可能な回転部材が設けられ、
    前記フレーム側ブラケットの前記複数の立上り板のうち少なくとも一方の立上り板における前記スペース内の位置には、前記ナットが前記ボルトの下端部に螺合し始めた螺合開始位置と前記上側マウントと前記下側マウントとを締結した締結位置との間で前記回転部材の自由端が係合するストッパが設けられており、
    前記マウント板の下面から前記ストッパの下面までの高さ寸法は、前記ナットが前記螺合開始位置にあるときの前記マウント板の下面から前記回転部材の下面までの高さ寸法よりも大きく設定され、
    前記マウント板の下面から前記ストッパの上面までの高さ寸法は、前記ナットが前記締結位置にあるときの前記マウント板の下面から前記回転部材の下面までの高さ寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記車体は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載され前記車体フレームを有する上部旋回体とにより構成され、
    前記車体フレームの前端側には作業装置が設けられ、前記車体フレームの後端側には前記上部旋回体の旋回半径を抑えるために前記上部旋回体の旋回中心寄りに位置して前記作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトが設けられ、
    前記原動機は前記カウンタウエイトの前側に位置して前記車体フレームの後部側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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