JP3044544B1 - トランスミッションの支持構造 - Google Patents

トランスミッションの支持構造

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JP3044544B1
JP3044544B1 JP11042088A JP4208899A JP3044544B1 JP 3044544 B1 JP3044544 B1 JP 3044544B1 JP 11042088 A JP11042088 A JP 11042088A JP 4208899 A JP4208899 A JP 4208899A JP 3044544 B1 JP3044544 B1 JP 3044544B1
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Abstract

【要約】 【課題】 車体に発生する振動を、ダイナミックダンパ
によってより多く吸収できるようにし、もって車体の振
動を効率的に低減する。 【解決手段】 弾性体34A,34Bを有するマウント
部材12を介してトランスミッションTMを支持する。
弾性体34A,34Bにおける高さ方向の中間位置に、
弾性体34A,34Bにおける振動の周波数を狭範囲に
収めるための剛性の中間体35A,35Bを介在させ
る。そして、弾性体34A,34Bの振動を打ち消すダ
イナミックダンパ13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスミッショ
ンの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるトランスミッションの支持
構造としては、ゴム製の支持部材によってトランスミッ
ションを支持する装置がある。このトランスミッション
の支持構造では、トランスミッションの振動をゴム製の
支持部材で吸収しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の支
持構造では、ゴム製の支持部材で振動を吸収している
が、十分に吸収されているものではなかった。
【0004】この振動を低減するために、ダイナミック
ダンパを設けることもできるが、ダイナミックダンパ
は、一定領域においてのみ振動を打ち消すことができる
ものであるので、広域にわたる振動を打ち消すことはで
きない。したがって、ダイナミックダンパを設けたとし
ても、最もピークの高い周波数領域において振動の吸収
を図るなどの対処法しかなく、その他の周波数領域にお
いては、効果的に振動を吸収できない。よって、結局は
振動が残存してしまうという問題があった。
【0005】そこで、本発明の課題は、トランスミッシ
ョンに生じる振動を、より多く吸収できるようにし、も
って車体の振動を効率的に低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係るトランスミッションの支持構造は、振動吸収用
弾性体を有するトランスミッションマウントによってト
ランスミッションを支持し、前記振動吸収用弾性体にお
ける高さ方向の中間位置に、前記振動吸収用弾性体にお
ける振動を吸収し分散するための剛性の中間板を介在さ
前記中間板によって仕切られた前記振動吸収用弾性
体の厚みが異なるようにし、前記中間板の共振によって
生じる振動を打ち消すダイナミックダンパを設けたこと
を特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。図1は本発明に
係るトランスミッションの支持構造を備える車両の内部
構造を示す概略平面図、図2は本発明に係るトランスミ
ッションの支持構造の分解斜視図、図3はその正面図、
図4はその平面図である。
【0008】図1に示すように、車両Mは、フロントサ
ブフレーム1、トランスミッションマウント2およびリ
アサブフレーム3を備えている。フロントサブフレーム
1には、仮想線で示すエンジンEGやトランスミッショ
ンTMが取り付けられるとともに、サスペンションアー
ムが支持されている。また、トランスミッションマウン
ト2には、仮想線で示すトランスミッションTMの後端
部が載置されて取り付けられる。さらに、リアサブフレ
ーム3には、デファレンシャル装置RDが取り付けられ
ているとともに、このデファレンシャル装置RDに左右
のリアドライブシャフトRSの内端が取り付けられてい
る。そして、このリアドライブシャフトRSの両端に後
輪RT、RTが取り付けられている。
【0009】また、トランスミッションTMとデファレ
ンシャル装置RDは、プロペラシャフトPSで連結され
ており、フロントサブフレーム1に取り付けられたエン
ジンEGの駆動力がプロペラシャフトPSを介してリア
デファレンシャル装置RDに供給される。この駆動力
は、リアデファレンシャル装置RDからリアドライブシ
ャフトRSに伝達される。
【0010】次に、本発明に係るトランスミッションの
支持構造について説明する。図2ないし図4に示すよう
に、トランスミッションマウント2は、クロスメンバ1
1、マウント部材12、およびダイナミックダンパ13
を有している。クロスメンバ11は、正面視して略L字
形状の本体部21を有しており、その裏面側が開放さ
れ、フランジを有した断面コ字形状に形成されている。
この裏面側にダイナミックダンパが収納されている。本
体部21の上側には、マウント部材12の受けとなる張
出部材22A,22Bがそれぞれ左右方向から中心に向
けて設けられている。また、左張出部材22Aにはボル
ト貫通孔22aが形成され、右張出部材22Bにはボル
ト貫通孔22bが形成されている。さらに、張出部材2
2A,22Bの先端部近傍には、ダイナミックダンパ1
3を取り付けるための固定ナット23A,23Bがそれ
ぞれ取り付けられている。
【0011】さらに、本体部21の左右両端部には、図
4に仮想線で示す車体SHの受けとなる受座24A,2
4Bが形成されており、受座24Aにはボルト貫通孔2
5aが形成され、受座24Bには、ボルト貫通孔25
b,25cがそれぞれ形成されている。これらのボルト
貫通孔25a,25b,25cにそれぞれボルト26
A,26B,26Cが貫通されて、トランスミッション
マウント2が車体SHに締め付けられる。
【0012】一方、マウント部材12は、図5にも示す
ように、左右方向に延在する本体31を備えており、本
体31の両端部には左ブラケット32Aおよび右ブラケ
ット32Bがそれぞれ取り付けられている。これらのう
ち、左ブラケット32Aにはボルト貫通孔32a,32
bが形成され、右ブラケット32Bには、ボルト貫通孔
32c,32dが形成されている。そして、ボルト貫通
孔32c,32aにボルト33Aが貫通され、ボルト貫
通孔32d,32bにボルト33Bが貫通され、図4に
示すナット33C,33Dによってそれぞれ締め付けら
れている。
【0013】また、本体31の左右両側の下部には、そ
れぞれゴム製の振動吸収用弾性体(以下、「弾性体」と
いう。)34A,34Bが設けられており、これら弾性
体34A,34Bにおける高さ方向の中間部には、それ
ぞれ剛性の中間板35A,35Bが介在されている。こ
の中間板35A,35Bは、弾性体34A,34Bに生
じる振動を吸収し分散する機能を果たすものである。
【0014】さらに、弾性体34A,34Bの上部は、
アングル材AGに焼付けされており、アングル材AG、
本体31および右ブラケット32BをボルトBOの頭部
とナットNTで挟んで左側の弾性体34B、本体31、
および右ブラケット32Bが一体となっている。また、
アングル材AGと中間板35Bとの間の距離は、中間板
35Bと受座36Bとの間の距離よりも短くなるよう
に、中間板35Bが設けられている。そして、左側の弾
性体34A、本体31、および左ブラケット32Aも同
様にして一体とされている。
【0015】また、弾性体34A,34Bの下面には、
クロスメンバ11の本体部21に対する受けとなる受座
36A,36Bが設けられており、その下側に、スタッ
ドボルト37A,37Bがそれぞれ突設されている。そ
して、クロスメンバ11におけるボルト貫通孔22a,
22bを貫通したスタッドボルト37A,37Bに対し
て、図2に示すナット38A,38Bを締め付けて、マ
ウント部材12がクロスメンバ11に取り付けられてい
る。
【0016】他方、ダイナミックダンパ13は、図2に
示すように、弾性体41を備えるとともに、この弾性体
41を支持する支持部材42を有している。支持部材4
2には、ボルト貫通孔42a,42bが形成されてお
り、これらのボルト貫通孔42a,42bにそれぞれボ
ルト43A,43Bが貫通される。そして、ボルト43
A,43Bがそれぞれ固定ナット23A,23Bにねじ
込まれ、ダイナミックダンパ13がクロスメンバ11の
裏面側に収納される。このダイナミックダンパ13は、
弾性体34A,34Bに設けた中間板35A,35Bに
よって生じる振動を吸収し分散する機能を有している。
【0017】次に、本発明に係るトランスミッションの
支持構造の作用について説明する。いま、図1に示すト
ランスミッションTMを支持するトランスミッションマ
ウント2に発生する振動について考える。たとえば、振
動を吸収するための振動吸収部材として、図6(a)に
示すように、太鼓状の弾性体51を上下の支持板52,
53で挟んで形成された振動吸収部材50を用いたとす
る。このときの振動吸収部材50に生じる振動特性をグ
ラフに示すと、図6(b)のように、弾性体51自体の
共振(サージング)により、通常、数百Hz〜2kHz
くらいの広範囲にわたって1つの大きな山m1が生じ
る。
【0018】これに対して、図6(c)に示すように、
弾性体61,62の間に、中間板63を介在させ、その
上下を支持板64,65で挟んで形成された振動吸収部
材60を用いたとする。このときの振動吸収部材60に
生じる振動特性をグラフに示すと、図6(d)に示すよ
うに、弾性体61,62に生じる振動が中間板63によ
って吸収されるとともに、1つの大きな山m1が2つの
小さな山m2,m3に分散される。すなわち、上弾性体6
1の共振が山m2となり、下弾性体62の共振が山m3
なって現れる。このとき、上弾性体61の厚みh1と下
弾性体62の厚みh2が同じ厚さであった場合には、図
6(d)に示す2つの小さな山が重なり合って若干大き
な山になってしまう。このような事態を防止すべく、上
弾性体61の厚みh1の方が下弾性体62の厚みh2よ
りも厚くなっている。もちろん、下弾性体62の厚みh
2の方が上弾性体61の厚みh1よりも厚くなっていて
もよい。
【0019】その一方で、中間板63の共振により、低
周波領域において山m4が生じてしまう。本発明では、
この山m4の振動を吸収し分散するためにダイナミック
ダンパを設ける。中間板63により振動が大きくなりう
る領域の振動を吸収するようにダイナミックダンパを設
けることにより、図6(e)に示すように、中間板63
の共振により生じる山m4の振動を吸収し、小さな山
5,m6に分散することができる。このようにして、ト
ランスミッションマウント2全体における振動を効率的
に吸収し分散することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、トラン
スミッションに生じる振動を、より多く吸収できるよう
になる。したがって、車体の振動を効率的に低減するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトランスミッションの支持構造を
備える車両の内部構造を示す概略平面図である。
【図2】本発明に係るトランスミッションの支持構造の
分解斜視図である。
【図3】本発明に係るトランスミッションの支持構造の
正面図である。
【図4】本発明に係るトランスミッションの支持構造の
平面図である。
【図5】本発明に係るトランスミッションの支持構造に
おけるミッションマウントの一部破断正面図である。
【図6】(a)は、太鼓状の弾性体を有する振動吸収部
材の側断面図、(b)は、この振動吸収部材に生じる振
動特性を示すグラフ、(c)は、中間板を介在させた振
動吸収部材の側断面図、(d)は、この振動吸収部材に
生じる振動特性を示すグラフ(e)は、中間板を介在さ
せた振動吸収部材にダイナミックダンパを設けた際の振
動特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 フロントサブフレーム 2 トランスミッションマウント 3 リアサブフレーム 11 クロスメンバ 12 マウント部材 13 ダイナミックダンパ 34A,34B (振動吸収用)弾性体 35A,35B (剛性の)中間板 TM トランスミッション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/08 B60K 17/04 F16F 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動吸収用弾性体を有するトランスミッ
    ションマウントによってトランスミッションを支持し、 前記振動吸収用弾性体における高さ方向の中間位置に、
    前記振動吸収用弾性体における振動を吸収し分散するた
    めの剛性の中間板を介在させ 前記中間板によって仕切られた前記振動吸収用弾性体の
    厚みが異なるようにし、 前記中間板の共振によって生じる振動を打ち消すダイナ
    ミックダンパを設けたことを特徴とするトランスミッシ
    ョンの支持構造。
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