JP3998086B2 - 車両の変速機の支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシャシフレームの一対のサイドメンバ間に変速機を支持する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3で示すように、車両のシャシフレームのうち車両前後方向に延在する左右一対のサイドメンバ1間に架設したリーフスプリング2に変速機3を、その上面に固設されているブラケット8介して2本のボルト9a,9bによって締結支持し、一対のサイドメンバ1間に変速機3を支持してサイドメンバ上面への他部品の架装性向上とサスペンションのバウンド及びリバウンドによる変位を抑制するようにした車両の変速機の支持構造は、例えば、特開平9−18849号で開示されている。尚、図3において符号6はスペーサを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来構造では、リーフスプリング2への変速機3の支持は2本のボルト9a,9bによる2点支持である。この2点支持による2点軸間によって、エンジンの始動時や回転変動等によりパワーラインが捩じれたときに図4で示すように、リーフスプリング2が大きく変形する。このリーフスプリング2の大きな変形量によってボルト9a,9bへ応力集中して大きな負荷が作用する恐れがあった。
【0004】
本発明の目的は、一対のサイドメンバ間に変速機を支持するボルトへの応力集中を低減した車両の変速機の支持構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、車両のシャシフレームのうち車両前後方向に延在する左右一対のサイドメンバ間に架設したリーフスプリングと、上下両面を弾性体で挾んだマウントブラケットを上面に固設した変速機とからなり、前記左右一対のサイドメンバ間の略中央部位における前記リーフスプリングと前記マウントブラケットとを1本のボルトによって締結して前記変速機を前記リーフスプリングに1点支持したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は車両のシャシフレームのうち車両前後方向に延在する左右一対のサイドメンバ、2は前記左右一対のサイドメンバ1間に架設したリーフスプリングである。
【0007】
図1及び図2において、3は前記リーフスプリング2に支持された変速機である。この変速機3の上面には、上下両面をラバー等の弾性体5で挾んだZ形のマウントブラケット4が固設されている。
【0008】
前記左右一対のサイドメンバ1間の略中央部位における前記リーフスプリング2と前記マウントブラケット4とをスペーサ6を介在して1本のボルト7によって締結し、前記変速機3を1点支持したものである。
【0009】
本発明は上記の通りの構造であるから、変速機3はリーフスプリング2の中心位置において1本のボルト7と弾性体5を備えたマウントブラケット4とによる1点支持であるため、エンジン振動や悪路走行時の振動をボルト7を中心とする360°の全範囲において吸収する。
【0010】
また、前記リーフスプリング2の中心位置において1本のボルト7による1点支持によって、エンジンの始動時や回転変動等によりパワーラインが捩じれてもリーフスプリング2の変形量は小さいため、ボルト7への応力集中を低減することができる。
【0011】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、車両のシャシフレームの一対のサイドメンバ間のリーフスプリングの中心位置に弾性体を備えたマウントブラケットを介して1本のボルトにより変速機を支持した構造であるから、エンジン振動や悪路走行時の振動をボルトを中心とする360°の全範囲において吸収すると共に、エンジンの始動時や回転変動等によりパワーラインが捩じれによるリーフスプリングの変形量を小さくし、ボルトへの応力集中を低減して変速機の支持性を向上する利点を有している。また、支持ボルト本数が半減するため、部品点数の削減と組付工数の低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の変速機の支持構造を示す正面図
【図2】図1のA−A矢視断面図
【図3】従来の車両の変速機の支持構造を示す正面図
【図4】従来の車両の変速機の支持構造の不具合図
【符号の説明】
1 サイドメンバ
2 リーフスプリング
3 変速機
4 マウントブラケット
5 弾性体
6 スペーサ
7 ボルト
Claims (1)
- 車両のシャシフレームのうち車両前後方向に延在する左右一対のサイドメンバ間に架設したリーフスプリングと、上下両面を弾性体で挾んだマウントブラケットを上面に固設した変速機とからなり、前記左右一対のサイドメンバ間の略中央部位における前記リーフスプリングと前記マウントブラケットとを1本のボルトによって締結して前記変速機を前記リーフスプリングに1点支持したことを特徴とする車両の変速機の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30311898A JP3998086B2 (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 車両の変速機の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30311898A JP3998086B2 (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 車両の変速機の支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000127777A JP2000127777A (ja) | 2000-05-09 |
JP3998086B2 true JP3998086B2 (ja) | 2007-10-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30311898A Expired - Fee Related JP3998086B2 (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 車両の変速機の支持構造 |
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JP (1) | JP3998086B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7054472B2 (ja) * | 2018-03-02 | 2022-04-14 | いすゞ自動車株式会社 | 車両のクロスメンバ |
-
1998
- 1998-10-26 JP JP30311898A patent/JP3998086B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000127777A (ja) | 2000-05-09 |
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