JP3942083B2 - 縦列型バース付きエレベータ式駐車装置とその入出庫方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗込み口となるバースにおいて車に運転者と同乗者が共に迅速かつ気軽に乗降車することができる縦列型バース付きエレベータ式駐車装置とその入出庫方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の下部乗り込み式エレベータ式駐車装置の構成図である。このエレベータ式駐車装置1は、建屋2内に形成した上下方向の昇降路3内を昇降するケージ4と、この昇降路3に沿って前後又は左右で挟むようにその両側に多段に設けられた駐車棚5とを備えたものである。このケージ4によりパレット6上の車7を搬送し、各駐車棚5に格納するようになっている。このエレベータ式駐車装置1には、車7を入庫又は出庫させる際、昇降路3の最下部位置に、乗込み口9から入庫した車7を旋回させる旋回装置8が設けられている。
【0003】
この下部乗り込み式エレベータ式駐車装置1に車7を入出庫するときは、予め旋回装置8の上面レベルより下方位置までケージ4を吊り降ろしておき、旋回装置8上にセットしておいたパレット6に車7が入庫した後、旋回装置8により車7を載せたパレット6を水平に旋回させる。次に、ケージ4を吊り上げ、パレット6を所要段の駐車棚5の位置まで上昇させる。その後、ケージ4に装備されている横送り装置の操作で車7をパレット6ごと横行させて駐車棚5に格納する。
このように、昇降、横行のステップのみで、車7の入庫及び出庫を連続して円滑に行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構成のエレベータ式駐車装置1では、車7は入出庫口扉10から入出庫スペース11に位置するパレット6上に乗り入れないと車7を入庫させることができなかった。そこで、車7を入庫させるときには、先ず、入出庫口扉10の前において運転者以外の同乗者が降車し、運転者のみが入出庫口扉10から奥に位置するパレット6上に車7を乗り入れ、次に降車してから徒歩で駐車装置1の乗込み口9まで戻らなければならない。そのため、閉鎖された機械装置内に入庫するため、パレット6上に気軽に乗り入れできず、圧迫感があった。
【0005】
また同様に、車7を出庫させるときにも、運転者のみが入出庫スペース11まで行き、入出庫口扉10の外まで車7を移動させ、そこで停車した他の同乗者を乗せて車7を発車させなければならず、車の乗降車が煩雑であるばかりでなく、閉鎖された機械装置内から出庫するため、入出庫口扉10を出るまでは緊張が伴い気軽に出庫できなかった。
【0006】
また、従来のエレベータ式駐車装置1では、車7を入出庫する時間に比較し、ケージ4で駐車棚5に車を昇降するのに時間がかかるので、連続して入庫又は出庫を行う場合、入出庫に時間がかかっていた。そのため、入出庫を円滑に行えないばかりか、昇降に時間がかかるため、駐車棚5の段数を増やすこともできない問題点があった。
【0007】
さらにこの問題を解決するために、エレベータ式駐車装置を縦に複数配置した縦列型とした場合、収容台数が増え、ケージの平均の昇降時間はその分短縮できるが、入出庫口における入出庫が繁雑となり、複数のケージを独立に運転できないため、入出庫はかえって長くなる問題点があった。
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、車を入庫又は出庫させる際に、閉鎖された機械装置内に直接乗り入れる必要がなく、運転者と同乗者が共に圧迫感のない開放的なバースにおいて、緊張することなく気軽かつ迅速に車に乗り降りすることができ、更に、連続して入庫又は出庫を行う場合でも、入出庫時間を短縮することができ、かつ、収容台数を大幅に増やすことができる縦列型バース付きエレベータ式駐車装置とその入出庫方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、車の入出庫方向に前後に配置された前側及び後側のエレベータ式駐車装置と、前側エレベータ式駐車装置の1階部分に隣接して設けられた入出庫用のバースとを備えた縦列型バース付きエレベータ式駐車装置であって、各エレベータ式駐車装置は、建屋内に形成した上下方向の昇降路内を昇降するケージと、該昇降路に沿ってその両側に多段に設けられた駐車棚とを備え、更に、バース内から前側エレベータ式駐車装置のケージの下降位置までの範囲を往復移動しかつパレット横送り機構を有する走行台車と、前記下降位置に走行台車の反対側で隣接し、前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させるパレット縦送り機構とを備え、走行台車によりバース内から前側エレベータ式駐車装置内までの範囲をパレットを移動させ、パレット縦送り機構により前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させ、後側エレベータ式駐車装置に入庫し、前側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを載せた走行台車を下降位置まで移動させ、入庫パレットを走行台車からパレット縦送り機構に横行させ、次いで、走行台車を下降位置に隣接する位置まで後退させてから、出庫パレットを載せた前側のケージを下降位置まで下降させ、次いで、出庫パレットを前側のケージから走行台車に横行させ、前側エレベータ式駐車装置に入庫し、後側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを走行台車から前側のケージに横行させ、次いで走行台車をパレット縦送り機構に隣接する位置まで移動させ、出庫パレットをパレット縦送り機構から走行台車に横行させる、ことを特徴とする縦列型バース付きエレベータ式駐車装置が提供される。
【0010】
また、本発明によれば、前側及び後側のエレベータ式駐車装置に格納した車を、前側エレベータ式駐車装置の1階部分に隣接して設けられたバースから入出庫させる縦列型バース付きエレベータ式駐車装置の入出庫方法であって、前側エレベータ式駐車装置に、バース内から前側エレベータ式駐車装置のケージの下降位置までの範囲を往復移動しかつパレット横送り機構を有する走行台車を設けるとともに、前記下降位置に隣接する位置で且つ走行台車の反対側の位置に前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させるパレット縦送り機構を設けておき、走行台車によりバース内から前側エレベータ式駐車装置内までの範囲をパレットを移動させ、パレット縦送り機構により前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させ、後側エレベータ式駐車装置に入庫し、前側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを載せた走行台車を下降位置まで移動させ、入庫パレットを走行台車からパレット縦送り機構に横行させ、次いで、走行台車を下降位置に隣接する位置まで後退させてから、出庫パレットを載せた前側のケージを下降位置まで下降させ、次いで、出庫パレットを前側のケージから走行台車に横行させ、前側エレベータ式駐車装置に入庫し、後側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを走行台車から前側のケージに横行させ、次いで走行台車をパレット縦送り機構に隣接する位置まで移動させ、出庫パレットをパレット縦送り機構から走行台車に横行させる、ことを特徴とする縦列型バース付きエレベータ式駐車装置の入出庫方法が提供される。
【0012】
また、前記走行台車とパレット縦送り機構との間でパレットを横行させている間に、ケージの昇降動作を行う。
【0013】
上記本発明の構成及び方法によれば、走行台車が、バース内から前側エレベータ式駐車装置のケージの下降位置までの範囲を往復移動しかつパレット横送り機構を有するので、入庫時にバース内に入庫した車を走行してケージ又はパレット縦送り機構の上に横送りし、出庫時にケージ又はパレット縦送り機構の上の車をバース内に移動してバースから出庫させることができる。従って、車を入庫又は出庫させる際に、閉鎖された機械装置内に直接乗り入れる必要がなく、運転者と同乗者が共に圧迫感のない開放的なバースにおいて、緊張することなく気軽かつ迅速に車に乗り降りすることができる。
【0014】
また、走行台車によりバースと前側エレベータ式駐車装置内との間をパレットを移動させ、パレット縦送り機構により前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させるので、前側及び後側のケージがそれぞれ独立して並列運転ができるので、連続して入庫又は出庫を行う場合でも、入出庫時間を短縮することができ、かつ、収容台数を大幅に増やすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0016】
図1は本発明の縦列型バース付きエレベータ式駐車装置を示す正面図であり、図2は本発明の駐車装置の1階部分を示す平面図であり、図3は駐車装置の1階部分を示す斜視図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、本発明の縦列型バース付きエレベータ式駐車装置は、車7の入出庫方向に前後に配置された前側及び後側のエレベータ式駐車装置1A、1Bと、前側エレベータ式駐車装置1Aの1階部分に隣接して設けられた入出庫用のバース12とを備える。
【0018】
各エレベータ式駐車装置1A、1Bは、図5と同様に、建屋2内に形成した上下方向の昇降路3内を昇降するケージ4と、この昇降路3に沿って前後又は左右で挟むようにその両側に多段に設けられた駐車棚5とを備えたものである。ケージ4は図示しない横行装置を内蔵し、このケージ4によりパレット6を介して車7を搬送し、各駐車棚5に格納するようになっている。
【0019】
なお、ケージ4は、横行機構の他に、旋回機構を内蔵し、1階部分において入庫時または出庫時に車を水平旋回させて、車の向きを変え、バースにおいて前進で入庫と出庫ができるようになっている。この横行機構及び旋回機構は、従来周知の機構、例えばいわゆるトンボ機構と、歯車による旋回機構を用いることができる。
【0020】
本発明の前側エレベータ式駐車装置1Aの1階部分には、車7に運転者等が乗降する床面となるバース12を設けてある。このバース12は、その中央部にパレット6が収まるように凹部13を形成してある(図3参照)。
【0021】
本発明の前側エレベータ式駐車装置1Aには、図1に示すように、バース12とケージ4の下降位置Lとの間に長手方向に延びる移動用レール15が敷かれており、このレール15上を、パレット6を横送りするパレット横送り機構16を備えた走行台車17がバース12とケージ4の下降位置Lとの間を往復移動するようになっている。パレット横送り機構16は、従来周知の機構、例えばいわゆるトンボ機構を用いることができる。
【0022】
ケージ4の下降位置Lの隣に、走行台車17の反対側に隣接して、パレット縦送り機構19が設けられている。このパレット縦送り機構19は、バース12から走行台車17で移動させた車7を載置し、図示しないエンドレスチェーン又はローラにより前側及び後側のエレベータ式駐車装置1A、1B間でパレット6を前後に移動させるようになっている。
【0023】
また、バース12に隣接するように扉一体型床板20を上下方向に進退自在に構成してある(図2参照)。この扉一体型床板20は、パレット6の端縁とバース12の床面の端縁とに連接するように、床板20aと扉20bとから成るものである。この扉一体型床板20は、バース12に運転者と同乗者がいるときにバース12と左右のエレベータ式駐車装置との間に扉を形成し、運転者と同乗者が共にバース12において車7に気軽に圧迫感を与えずに乗降車できるようになっている。
【0024】
なおこの例では扉一体型床板20は上下方向に進退自在に構成したものを説明しているが、水平方向に移動するように構成したものを用いることも勿論可能である。
【0025】
図4は本発明の駐車装置の入出庫方法の説明図であり、(1)〜(5)の順で入出庫動作を示している。この例は、後側エレベータ式駐車装置1Bへ入庫し、前側エレベータ式駐車装置1Aから出庫する場合である。
【0026】
(1)は、初期状態であり、入出庫用バース12内には空パレット6が配置されている。また、パレット縦送り機構19には何も載っていない。
この初期状態においてバース12内の空パレット6の上に運転者が車7を乗り入れ、バースから退出すると、入庫動作が開始され、扉一体型床板20を開き、走行台車17が前進を開始する。
また、これと並行して、前側のケージ4が昇降し、次ぎに出庫する車7を載せて下降位置(L)の上部で待機する。
【0027】
(2)次に、走行台車17が下降位置(L)まで前進し、入庫車をパレット縦送り機構19に移載し、パレット縦送り機構19により後側に縦送りする。
(3)入庫車をパレット縦送り機構19に移載した直後、走行台車17は、下降位置(L)に隣接する位置まで後退し、前側のケージ4が下降位置(L)まで下降する。
【0028】
(4)前側のケージ4から走行台車17上に出庫車を移載し、走行台車17は後退する。
並行して、後側エレベータ式駐車装置1Bが独立に作動し、後側のケージ4上で入庫車を旋回させた後、上昇して所定の位置に車を格納する。またこれと並行して前側のケージ4が上昇し、次ぎの出庫動作を開始する。
(5)走行台車17が入出庫用バース12内に後退し、バース12内から車を出庫させると初期状態(1)に戻る。
【0029】
上述した(1)〜(5)を繰り返すことにより、後側エレベータ式駐車装置1Bへの入庫と前側エレベータ式駐車装置1Aからの出庫を前側及び後側のケージ4をそれぞれ独立して並列運転しながら行うことができる。
【0030】
同様に、前側エレベータ式駐車装置1Aへ入庫し、後側エレベータ式駐車装置1Bから出庫する場合には、上記(2)(3)を逆にし、前側のケージ4に入庫する車を移載した後、台車が前進し、パレット縦送り機構19から出庫する車を走行台車17上に移載することにより、同様に、前側及び後側のケージ4を独立して並列運転しながら行うことができる。
【0031】
また、連続して入庫を行う場合には、待機するパレットを常に空パレットとすることにより、台車の往復動だけでほとんど連続的にできる。
【0032】
更に連続して出庫を行う場合には、前側のケージ4とパレット縦送り機構19から交互に出庫することにより、同様に、それぞれ独立して並列運転しながら台車の往復動だけでほとんど連続的にできる。
【0033】
なお、本発明は上記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】
上述したように、本発明の構成及び方法によれば、走行台車17が、バース12と前側エレベータ式駐車装置のケージ4の下降位置(L)との間を往復移動しかつパレット横送り機構16を有するので、入庫時にバース12内に入庫した車を走行してケージ4又はパレット縦送り機構19の上に横送りし、出庫時にケージ4又はパレット縦送り機構19の上の車をバース12内に移動してバースから出庫させることができる。従って、車を入庫又は出庫させる際に、閉鎖された機械装置内に直接乗り入れる必要がなく、運転者と同乗者が共に圧迫感のない開放的なバースにおいて、緊張することなく気軽かつ迅速に車に乗り降りすることができる。
【0035】
また、走行台車17によりバース12と前側エレベータ式駐車装置1A内との間をパレット6を移動させ、パレット縦送り機構19により前側及び後側のエレベータ式駐車装置1A、1B間でパレット6を前後に移動させるので、前側及び後側のケージ(4)がそれぞれ独立して並列運転ができるので、連続して入庫又は出庫を行う場合でも、入出庫時間を短縮することができ、かつ、収容台数を大幅に増やすことができる。
【0036】
従って、本発明の縦列型バース付きエレベータ式駐車装置とその入出庫方法は、 車を入庫又は出庫させる際に、閉鎖された機械装置内に直接乗り入れる必要がなく、運転者と同乗者が共に圧迫感のない開放的なバースにおいて、緊張することなく気軽かつ迅速に車に乗り降りすることができ、更に、連続して入庫又は出庫を行う場合でも、入出庫時間を短縮することができ、かつ、収容台数を大幅に増やすことができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦列型バース付きエレベータ式駐車装置を示す正面図である。
【図2】本発明の駐車装置の1階部分を示す平面図である。
【図3】駐車装置の1階部分を示す斜視図である。
【図4】本発明の駐車装置の入出庫方法の説明図である。
【図5】従来のエレベータ式駐車装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1A、1B エレベータ式駐車装置、2 建屋、3 昇降路、
4 ケージ、5 駐車棚、6 パレット、7 車、
12 バース、15 移動用レール、16 横送り機構、
17 走行台車、19 パレット縦送り機構、
20 扉一体型床板、20a 床板、20b 扉、
L ケージの下降位置
Claims (3)
- 車の入出庫方向に前後に配置された前側及び後側のエレベータ式駐車装置と、前側エレベータ式駐車装置の1階部分に隣接して設けられた入出庫用のバースとを備えた縦列型バース付きエレベータ式駐車装置であって、
各エレベータ式駐車装置は、建屋内に形成した上下方向の昇降路内を昇降するケージと、該昇降路に沿ってその両側に多段に設けられた駐車棚とを備え、
更に、バース内から前側エレベータ式駐車装置のケージの下降位置までの範囲を往復移動しかつパレット横送り機構を有する走行台車と、前記下降位置に走行台車の反対側で隣接し、前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させるパレット縦送り機構とを備え、
走行台車によりバース内から前側エレベータ式駐車装置内までの範囲をパレットを移動させ、パレット縦送り機構により前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させ、
後側エレベータ式駐車装置に入庫し、前側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを載せた走行台車を下降位置まで移動させ、入庫パレットを走行台車からパレット縦送り機構に横行させ、次いで、走行台車を下降位置に隣接する位置まで後退させてから、出庫パレットを載せた前側のケージを下降位置まで下降させ、次いで、出庫パレットを前側のケージから走行台車に横行させ、
前側エレベータ式駐車装置に入庫し、後側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを走行台車から前側のケージに横行させ、次いで走行台車をパレット縦送り機構に隣接する位置まで移動させ、出庫パレットをパレット縦送り機構から走行台車に横行させる、ことを特徴とする縦列型バース付きエレベータ式駐車装置。 - 前側及び後側のエレベータ式駐車装置に格納した車を、前側エレベータ式駐車装置の1階部分に隣接して設けられたバースから入出庫させる縦列型バース付きエレベータ式駐車装置の入出庫方法であって、
前側エレベータ式駐車装置に、バース内から前側エレベータ式駐車装置のケージの下降位置までの範囲を往復移動しかつパレット横送り機構を有する走行台車を設けるとともに、前記下降位置に隣接する位置で且つ走行台車の反対側の位置に前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させるパレット縦送り機構を設けておき、
走行台車によりバース内から前側エレベータ式駐車装置内までの範囲をパレットを移動させ、パレット縦送り機構により前側及び後側のエレベータ式駐車装置間でパレットを前後に移動させ、
後側エレベータ式駐車装置に入庫し、前側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを載せた走行台車を下降位置まで移動させ、入庫パレットを走行台車からパレット縦送り機構に横行させ、次いで、走行台車を下降位置に隣接する位置まで後退させてから、出庫パレットを載せた前側のケージを下降位置まで下降させ、次いで、出庫パレットを前側のケージから走行台車に横行させ、
前側エレベータ式駐車装置に入庫し、後側エレベータ式駐車装置から出庫する場合には、入庫パレットを走行台車から前側のケージに横行させ、次いで走行台車をパレット縦送り機構に隣接する位置まで移動させ、出庫パレットをパレット縦送り機構から走行台車に横行させる、ことを特徴とする縦列型バース付きエレベータ式駐車装置の入出庫方法。 - 前記走行台車とパレット縦送り機構との間でパレットを横行させている間に、ケージの昇降動作を行う、ことを特徴とする請求項2に記載の縦列型バース付きエレベータ式駐車装置の入出庫方法。
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