JP2018178465A - トラクション方式の縦列型エレベータ式駐車装置 - Google Patents
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Abstract
Description
トラクション方式のエレベータ式駐車装置は、例えば特許文献1に開示されている。
かかる縦列型エレベータ式駐車装置は、例えば特許文献2に開示されている。
奥側駐車装置からの車両の出庫は、中間扉と前面扉を介して前側駐車装置を通過する場合と、奥側駐車装置に背面扉を設けて通り抜けで行う場合とがある。
なお、奥側駐車装置に前面扉と背面扉を設け、奥側駐車装置の車両の入出庫を独立して行う場合は、2基の単独の駐車装置であり、縦列型とは相違する。
そのため、縦列型エレベータ式駐車装置では、カウンタウェイトの昇降範囲に中間扉又は背面扉を設けることができないため、車両の入出庫位置が中間より下方に制限されていた。
前記前側駐車装置又は前記奥側駐車装置は、一端が車両を載せるケージの四隅に固定され、前記ケージを吊下げて鉛直上方に延び、昇降路の上部で反転して下方に延びる4組の吊ロープと、
前記吊ロープに吊下げられて上下に昇降可能なカウンタウェイトと、
前記ケージの昇降距離に対し前記カウンタウェイトの昇降距離を半分以下に低減する昇降距離低減装置と、
前記吊ロープに作用する衝撃荷重を軽減するダンパ装置と、を備えるトラクション方式の縦列型エレベータ式駐車装置が提供される。
また、ケージの昇降距離に対しカウンタウェイトの昇降距離を半分以下に低減する昇降距離低減装置を備えるので、前面扉及び中間扉を中間部又は上部にも設置することができる。
この図において、本発明の縦列型エレベータ式駐車装置100は、トラクション方式の前側駐車装置10Aと、奥側駐車装置10Bとを有する。
前側駐車装置10Aの入出庫高さGLは、好ましくは前面車路2と同じである。以下、「入出庫高さGL」とは、入出庫する際に車両1が載る高さ(車輪1aの下面高さ)を意味する。
また、前側駐車装置10Aと奥側駐車装置10Bは、それぞれの入出庫部12A,12Bが、車両1の走行方向に直接連結している。「直接連結」とは、その間に車両1が待機できる空地や車両1の搬送装置などが存在せず、その間を車両1が自走して移動できることを意味する。
奥側駐車装置10Bの入出庫高さGLも、好ましくは前面車路2と同じである。
ガイド柱4は、昇降路3の外側四隅に鉛直に設置された部材(例えば型鋼)であり、ケージ15の昇降を案内する。
開閉天井6は、入出庫部12とその上部の昇降路3の間に設置され、その間を開閉する。
なお、奥側駐車装置10に背面扉を設け、車両1の通り抜けで車両1の出庫を行ってもよい。
また、図1は、中間乗込み式であるが、前面扉5A及び中間扉5Bをカウンタウェイト16の昇降範囲より下方に設ける限りで、下部乗込み式でも上部乗込み式でもよい。
この図において、前側駐車装置10Aは、4組の吊ロープ14とカウンタウェイト16を備える。
カウンタウェイト16は、吊ロープ14に吊下げられて上下に昇降可能に構成されている。
この例において、前側駐車装置10Aは、フォーク式駐車装置であり、ケージ15は、パレットを用いずに車両1を直接載せて昇降するくし型ケージである。また、このフォーク式駐車装置では、格納棚17に車両1を載せて格納するくし型トレイ13を用いる。
各組の吊ロープ14は、この図ではそれぞれ1本であるが、2本以上であるのがよい。2本以上で各組の吊ロープ14を構成することにより、上部反転装置18を構成する各シーブ(滑車)の直径を小さくすることができる。
複数の固定シーブは、この例では4つの第1上部シーブ18a、2つの第2上部シーブ18b、1つの第3上部シーブ18c、及び1つの第4上部シーブ18dからなる。複数の固定シーブは、順にケージ15からカウンタウェイト16の上方の中間部14bまで吊ロープ14を案内する。
この図において、前側駐車装置10Aは、さらに、昇降距離低減装置22とダンパ装置24を備える。
昇降距離低減装置22は、ケージ15の昇降距離に対しカウンタウェイト16の昇降距離を半分以下に低減する。ダンパ装置24は、吊ロープ14に作用する衝撃荷重を軽減する。
また、第4上部シーブ18d(定滑車)は、カウンタウェイト16の上方の装置フレーム21に固定され、水平軸を中心に自由回転する。
第4上部シーブ18d(定滑車)から下方に延びる吊ロープ14の4本の中間部14bは、2つの吊シーブ23aを介して上方に延びる。また、吊ロープ14の4本の他端14cは、ダンパ装置24を介して装置フレーム21に固定されている。
なおこの場合、カウンタウェイト16の重量は、ケージ側の重量の約2倍に設定するのがよい。
吊元固定装置25Aは、吊ロープ14の他端14cを装置フレーム21に固定する。動滑車固定装置25Bは、動滑車(吊シーブ23a)をカウンタウェイト16に固定する。定滑車固定装置25Cは、定滑車(第4上部シーブ18d)を装置フレーム21に固定する。
ダンパ装置24は、この例ではコイルばね24aと油圧ダンパ24bとの組合せからなり、吊ロープ14、動滑車(吊シーブ23a)、又は定滑車(第4上部シーブ18d)に作用する衝撃荷重を軽減する。
なお、ダンパ装置24は、吊元固定装置25A、動滑車固定装置25B、及び、定滑車固定装置25Cのいずれか1つ以上に設ければよく、そのうちの一部を省略してもよい。
この図において、吊元固定装置25Aは、昇降駆動装置20を構成する装置フレーム21の一部、この例では、下部フレーム21a(又は中間フレーム21b)に設けられている。
なお、吊元固定装置25Aは、特に第4上部シーブ18dの近傍に設けることが好ましい。
この構成により、吊元固定装置25Aと第4上部シーブ18dに作用する下向きの力を、装置フレーム21の近接位置で受けるので、これらの力による装置フレーム21の変形を抑制することができる。
吊シーブ23aは、カウンタウェイト16の上部に固定され、水平軸を中心に自由回転する。第4上部シーブ18dと第5上部シーブ18eは、カウンタウェイト16の上方の装置フレーム21に固定され、水平軸を中心に自由回転する。
その他の構成は、図3と同様である。
なおこの場合、カウンタウェイト16の重量は、ケージ側の重量の約3倍に設定するのがよい。
吊シーブ23aは、カウンタウェイト16の上部に固定され、水平軸を中心に自由回転する。第4上部シーブ18dと第5上部シーブ18eは、カウンタウェイト16の上方の装置フレーム21に固定され、水平軸を中心に自由回転する。
その他の構成は、図3と同様である。
なおこの場合、カウンタウェイト16の重量は、ケージ側の重量の約4倍に設定するのがよい。
また、ケージ15の昇降距離に対しカウンタウェイト16の昇降距離を半分以下に低減する昇降距離低減装置22を備えるので、前面扉5A及び中間扉5Bを中間部又は上部にもに設置することができる。
5A 前面扉、5B 中間扉、6 開閉天井、7 固定床(プラットホーム)、
8 装置壁、10A 前側駐車装置、10B 奥側駐車装置、11 出入口、
12A,12B 入出庫部、13 くし型トレイ、14 吊ロープ、14a 一端、
14b 中間部、14c 他端、15 ケージ、16 カウンタウェイト、
17 格納棚、18 上部反転装置、18a 第1上部シーブ、
18b 第2上部シーブ、18c 第3上部シーブ、18d 第4上部シーブ、
18e 第5上部シーブ、19a 巻上機、19b 駆動シーブ、20 昇降駆動装置、
21 装置フレーム、21a 下部フレーム、21b 中間フレーム、
22 昇降距離低減装置、23a 吊シーブ(動滑車)、24 ダンパ装置、
24a コイルばね、24b 油圧ダンパ、25A 吊元固定装置、
25B 動滑車固定装置、25C 定滑車固定装置、
100 縦列型エレベータ式駐車装置
Claims (5)
- 前面扉を有する前側駐車装置と、前側駐車装置の背面に連結された奥側駐車装置とを有する縦列型エレベータ式駐車装置であって、
前記前側駐車装置又は前記奥側駐車装置は、一端が車両を載せるケージの四隅に固定され、前記ケージを吊下げて鉛直上方に延び、昇降路の上部で反転して下方に延びる4組の吊ロープと、
前記吊ロープに吊下げられて上下に昇降可能なカウンタウェイトと、
前記ケージの昇降距離に対し前記カウンタウェイトの昇降距離を半分以下に低減する昇降距離低減装置と、
前記吊ロープに作用する衝撃荷重を軽減するダンパ装置と、を備えるトラクション方式の縦列型エレベータ式駐車装置。 - 前記昇降距離低減装置は、前記カウンタウェイトの上部に固定され水平軸を中心に自由回転する1以上の動滑車と、前記カウンタウェイトの上方の装置フレームに固定され水平軸を中心に自由回転する1以上の定滑車と、を有し、
前記ケージの昇降距離に対し前記カウンタウェイトの昇降距離を2乃至4分の1以下に低減する、請求項1に記載のトラクション方式の縦列型エレベータ式駐車装置。 - 前記ダンパ装置は、前記吊ロープの他端を前記装置フレームに固定する吊元固定装置、前記動滑車を前記カウンタウェイトに固定する動滑車固定装置、又は、前記定滑車を前記装置フレームに固定する定滑車固定装置に設けられる、請求項2に記載のトラクション方式の縦列型エレベータ式駐車装置。
- 前記ダンパ装置は、コイルばね、油圧ダンパ、空圧ダンパ、又はこれらの組合せである、請求項1に記載のトラクション方式の縦列型エレベータ式駐車装置。
- 前記前側駐車装置又は前記奥側駐車装置は、フォーク式駐車装置又はパレット式駐車装置である、請求項1に記載のトラクション方式の縦列型エレベータ式駐車装置。
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2017
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