JP2017210829A - エレベータ式駐車装置 - Google Patents

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政春 大隈
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Abstract

【課題】吊ロープの重量に起因するアンバランス荷重を小さくして巻上機の必要動力を低減でき、かつケーブルの重量に起因するケージの傾きを抑制又は防止することができるエレベータ式駐車装置を提供する。【解決手段】一端18aがカウンタウェイト14の下端に固定され、下方に延び、昇降路3の下部で下部シーブ20により反転して上方に延び、他端18bがケージ5に固定された複数のバランスロープ18を備える。複数のバランスロープ18の単位長さ当たり重量は、全体として、4組の吊ロープ12の単位長さ当たり重量の和と実質的に同一又はそれより大きい。また、複数のバランスロープ18のケージ5のケージ中心Cからのオフセット量e2,e3は、4組の吊ロープ12に作用する荷重が均等になるように設定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータ式駐車装置に係り、さらに詳しくは摩擦駆動式(以下、「トラクション方式」)のエレベータ式駐車装置に関する。
エレベータ式駐車装置は、昇降路に沿って多段に設けられた格納棚と、格納棚に沿って昇降路内を昇降するケージとを備え、ケージと格納棚との間で車両を載せたパレット又はくし型トレイを横行させて受け渡しを行うものである。
エレベータ式駐車装置のケージは、ケージの四隅に固定された4組(例えば4本又は8本)の吊ロープにより建屋の上部から吊下げられ、4組の吊ロープを同期して巻上げ、巻戻しすることにより昇降する。
また、トラクション方式のエレベータ式駐車装置は、滑車(シーブ)を介して吊ロープの他端に吊下げられたカウンタウェイトを備え、吊ロープとシーブとの摩擦力により、ケージを昇降する。
上述したトラクション方式のエレベータ式駐車装置では、カウンタウェイトの重量は、ケージ本体にパレットと車の有無時の重量配分を加味し駆動負荷の少ない重量に設定されている。なお、パレットが無いフォークパーキングでは、パレット重量は加味しない。
一方、吊ロープのカウンタウェイト側とケージ側の重量は、ケージの昇降高さにより通常相違し、上昇位置ではカウンタウェイト側が重く、下降位置ではケージ側が重くなる。そのため、高層(例えば100m以上)のエレベータ式駐車装置では、吊ロープの重量に起因するアンバランス荷重(例えば最大400kg以上)が大きく、吊ロープを昇降させる巻上機の駆動動力が大きくなる。
この問題を解決するために、特許文献1,2が既に提案されている。
特許文献1の「エレベーター装置」は、巻上機側から見て、乗りかご側と釣合いおもり側の主ロープの重量差を補償するコンペンロープを備える。
特許文献2の「エレベータのバランス装置」は、ケージの昇降によりケージと定滑車とを結ぶチェーン長の変化に応じて吊下げ長を増減するバランスチェーンを備える。
一方、ケージ上の機器(例えば、横行装置やセンサ類)と建屋側に設置された制御装置とがエレベータケーブルにより連結されている。エレベータケーブルは、複数の動力線と複数の信号線を一体化した複合ケーブルである。
以下、エレベータケーブルを単に「ケーブル」と呼ぶ。
ケーブルの重量は常にケージに作用し、カウンタウェイト側には直接作用しない。また、ケージに作用するケーブルの重量は、ケージの上昇位置では大きく、ケージの下降位置では小さくなる。
また、ケーブルのケージ側固定点は、ケージ中心から後側にオフセットして固定される。なお「オフセット」とは基準位置から離れていることを意味し、「オフセット量」とは基準位置からの距離を意味する。
そのため、高層(例えば100m以上)のエレベータ式駐車装置では、ケージ側固定点に作用するケーブルの重量変動(例えば最大100kg)により、ケージが傾き、ケージの水平保持が困難になる。
この問題を解決するために、特許文献3が既に提案されている。
特許文献3の「エレベータ式駐車装置」は、昇降路の前側内壁とケージ下面との間に中間部を弛ませて吊下げられた1対のカウンターケーブル(例えば、チェーン)を備える。1対のカウンターケーブルは、壁側固定点が昇降路の中間高さの前側内壁に、ケージ側固定点がケージ中心から前側にオフセットして固定される。
特開2008−114959号公報 実開平5−26972号公報 特開2015−90044号公報
機械式駐車装置以外の一般的なエレベータ(例えば、人用のエレベータ)の場合、特許文献1のように、乗りかごは、上面中央部で主ロープにより吊下げられる。
そのため、一般的なエレベータでは、乗りかごの反対側(下面中央部)に主ロープ重量に相当するおもり(例えばコンペンロープ)を設けることにより、乗りかご側と釣合いおもり側の主ロープの重量差を補償することができる。
また、一般的なエレベータでは、乗りかごに作用する偏荷重を支持するガイドが設けられ、乗りかごを水平に保つようになっている。
一方、エレベータ式駐車装置の場合、ケージで搬送する車両(例えば乗用車)の重量が人用のエレベータと比較して大きいので、ガイドでケージを水平に保持すると、ガイドが大型化する。そのため、エレベータ式駐車装置では、ケージの四隅に固定された4組(例えば4本又は8本)の吊ロープの同期によりケージの水平を保持している。
特に高層のエレベータ式駐車装置は、吊ロープの曲げ回数が多いため細い吊ロープを使用している。そのためケージの高さ(下降位置と上昇位置)による吊ロープの伸び量変化が大きく、ケージの四隅にレベル差(高さの差)が生じやすい。このレベル差が一定量を超えると装置の作動がストップする可能性があった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、吊ロープの重量に起因するアンバランス荷重を小さくして巻上機の必要動力を低減でき、かつケーブルの重量に起因するケージの傾きを抑制又は防止することができるエレベータ式駐車装置を提供することにある。
本発明によれば、一端が車両を載せるケージの四隅に固定され、前記ケージを吊下げて鉛直上方に延び、昇降路の上部で反転して下方に延びる4組の吊ロープと、
前記吊ロープの他端に吊下げられたカウンタウェイトと、
一端が前記ケージに固定され、他端が前記昇降路の後側内壁に固定され、中間部が下方に弛ませて吊下げられたケーブルと、
一端が前記カウンタウェイトの下端に固定され、下方に延び、前記昇降路の下部で反転して上方に延び、他端が前記ケージに固定された複数のバランスロープと、を備えた、エレベータ式駐車装置が提供される。
複数の前記バランスロープの単位長さ当たり重量は、全体として、4組の前記吊ロープの単位長さ当たり重量の和と同一又はそれより大きい。
複数の前記バランスロープの前記ケージのケージ中心からのオフセット量は、4組の前記吊ロープに作用する荷重が均等になるように設定されている。
複数の前記バランスロープは、前記ケージのケージ中心から前側にオフセットして前記ケージに固定された前側ロープと、前記ケージ中心から後側にオフセットして前記ケージに固定された後側ロープとからなる。
前記前側ロープの単位長さ当たり重量は、全体として、前記後側ロープの単位長さ当たり重量より大きい。
前記前側ロープの単位長さ当たり重量は、全体として、前記ケージの上昇位置及び下降位置において、前記後側ロープと前記ケーブルの重量の和と釣り合うように設定されている。
前記前側ロープと前記後側ロープの前記ケージ中心からのオフセット量は、同一であり、
前記前側ロープ、前記後側ロープ、及び前記ケーブルによる前記ケージ中心まわりのモーメントが釣り合うように設定されている。
前記ケーブル、前記前側ロープ、及び前記後側ロープの前記ケージ中心からのオフセット量は、4組の前記吊ロープに作用する荷重が均等になるように設定されている。
前記ケージは、前記吊ロープと前記バランスロープを連結する4組の吊下げ装置を備え、
各吊下げ装置は、前記吊ロープの前記一端で吊下げられて下方に延び、下端部に第1拡径部を有する吊ロッドと、
ケージ本体に固定され、前記吊ロッドを鉛直に通し、前記第1拡径部の上面に当接する支持面を有する吊金具と、を有し、
前記バランスロープの前記他端は、前記吊ロッドの下端部に固定されている。
前記吊金具は、前記第1拡径部の上方に位置する第2拡径部を有し、
前記吊下げ装置は、前記第1拡径部と前記第2拡径部の間に挟持された第1コイルスプリングを有する。
前記カウンタウェイトに前記バランスロープを連結する4組の張力付加装置を備え、
各張力付加装置は、前記バランスロープの前記一端に固定され上方に延び、上端部に第3拡径部を有する連結ロッドと、
前記カウンタウェイトの前記下端に固定され、前記連結ロッドを鉛直に通し、前記第3拡径部の下方に位置する第4拡径部を有する連結金具と、
前記第3拡径部と前記第4拡径部の間に挟持された第2コイルスプリングと、を有する。
前記カウンタウェイトは、前記ケージ本体に前記車両の有無時の重量配分を加味し駆動負荷の少ない重量を有する。
前記バランスロープは、チェーン、ワイヤーロープ、又はナイロンロープである。
上記本発明の構成によれば、複数のバランスロープの一端がカウンタウェイトの下端に固定され、下方に延び、昇降路の下部で反転して上方に延び、他端がケージに固定されている。
この構成により、複数のバランスロープの単位長さ当たり重量をそれぞれ調整することで、複数のバランスロープの重量を、4組の吊ロープの重量に実質的にバランスさせることができる。これにより、ケージの高さが変化しても、吊ロープの重量に起因するアンバランス荷重を小さくして巻上機の必要動力を低減できる。
また、複数のバランスロープのケージ中心からのオフセット量をそれぞれ調整することで、ケージの高さが変化しても、ケーブルの重量に起因するケージの前側と後側のアンバランス荷重を小さくでき、ケージの傾きを抑制又は防止することができる。
本発明によるエレベータ式駐車装置の第1実施形態の正面図である。 図1の昇降機能を示す斜視図である。 図2の模式的側面図である。 図3の第1のA部拡大図とその部分拡大図である。 図3の第2のA部拡大図とその部分拡大図である。 本発明によるエレベータ式駐車装置の第2実施形態を示す図3と同様の図である。 本発明によるエレベータ式駐車装置の第3実施形態を示す図2と同様の図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明によるエレベータ式駐車装置10の第1実施形態の正面図である。
この図において、1は車両(例えば、乗用車)、2は車両1を載せるパレット、3は昇降路、4は格納棚、5は昇降路3を昇降するケージ、6は本体フレーム、7は本体フレーム6の上部に設置されたトラクション方式(摩擦駆動式)の巻上機である。
図2は、図1の昇降機能を示す斜視図である。
図2において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、4組の吊ロープ12、カウンタウェイト14、ケーブル16、及び複数のバランスロープ18を備える。
4組の吊ロープ12は、一端12aが車両1を載せるケージ5の四隅に固定され、ケージ5を吊下げて鉛直上方に延び、昇降路3の上部で上部シーブ8により反転して下方に延びる。
各組の吊ロープ12は、この図ではそれぞれ1本であるが、2本以上であるのがよい。2本以上で各組の吊ロープ12を構成することにより、上部シーブ8(滑車)の直径を小さくすることができる。
図2において、上部シーブ8は、昇降路3の上部に固定された定滑車であり、この例では4つの第1上部シーブ8a、2つの第2上部シーブ8b、1つの第3上部シーブ8c、及び1つの第4上部シーブ8dからなる。上部シーブ8は、順にケージ5からバランスロープ18まで吊ロープ12を案内する。
この例で、第2上部シーブ8bと第3上部シーブ8cの間に位置する吊ロープ12を摩擦駆動する駆動シーブ9が設置されている。巻上機7は、駆動シーブ9を回転駆動する。
図2において、カウンタウェイト14は、4組の吊ロープ12の他端12bに吊下げられ、上下に昇降する。カウンタウェイト14は、好ましくはケージ本体5bに車両1の有無時の重量配分を加味し駆動負荷の少ない重量を有する。
ケーブル16は、一端16aがケージ5に固定され、他端16bが昇降路3の後側内壁3aに固定され、中間部が下方に弛ませて吊下げられている。
複数のバランスロープ18は、一端18aがカウンタウェイト14の下端に固定され、下方に延び、昇降路3の下部で下部シーブ20により反転して上方に延び、他端18bがケージ5に固定されている。
この例において、4組(例えば4本又は8本)のバランスロープ18の他端18bは、4組の吊ロープ12の延長上で、ケージ5に固定されている。なお、本発明はこの構成に限定されず、吊ロープ12の延長上以外で、バランスロープ18の他端18bをケージ5に固定してもよい。
図2において、下部シーブ20は、昇降路3の下部に固定された定滑車であり、この例では4つの第1下部シーブ20aと2つの第2下部シーブ20bからなる。下部シーブ20は、順にカウンタウェイト14からケージ5まで吊ロープ12を案内する。
バランスロープ18は、チェーン、ワイヤーロープ、又はナイロンロープであるのがよい。
図2において、複数(この例で4組)のバランスロープ18の単位長さ当たり重量は、全体として、4組の吊ロープ12の単位長さ当たり重量の和と実質的に同一であることが好ましい。
この構成により、複数のバランスロープ18の重量を、4組の吊ロープ12の重量に実質的にバランスさせることができる。従って、ケージ5の高さが変化しても、吊ロープ12の重量に起因するアンバランス荷重を実質的に無くし、巻上機7の必要動力を大幅に低減できる。
なお、複数(この例で4組)のバランスロープ18の単位長さ当たり重量は、全体として、4組の吊ロープ12の単位長さ当たり重量の和より大きくてもよい。
この構成により、複数のバランスロープ18が4組の吊ロープ12よりも大きい重量分(以下、「付加重量」)により、ケーブル16の重量に起因するアンバランス荷重を無くし、ケージ5の傾きを防止することができる。
また、この場合でも、巻上機7に作用するアンバランス荷重は、ケーブル16の重量と付加重量のみであり、ケージ5の高さが変化しても、吊ロープ12の重量に起因するアンバランス荷重を実質的に小さくし、巻上機7の必要動力を低減できる。
図2において、複数のバランスロープ18のケージ5のケージ中心Cからのオフセット量は、4組の吊ロープ12に作用する荷重が均等になるように設定されている。ケージ中心Cは、ケージ5の重心位置であることが好ましい。
この構成により、4組の吊ロープ12の伸び量変化を実質的に均等化でき、ケージ5の傾きを抑制又は防止することができる。
図3は、図2の模式的側面図である。
この図において、複数のバランスロープ18は、前側ロープ19Aと後側ロープ19Bとからなる。
前側ロープ19Aは、その他端18bがケージ中心Cから前側にオフセットしてケージ5に固定されている。また、後側ロープ19Bは、その他端18bがケージ中心Cから後側にオフセットしてケージ5に固定されている。
以下、ケーブル16の一端16aのケージ側固定点5aのケージ中心Cからのオフセット量をe1、前側ロープ19Aのオフセット量をe2、後側ロープ19Bのオフセット量をe3とする。
図3において、前側ロープ19Aの第1下部シーブ20aと第2下部シーブ20bの間にテンションシーブ21を有する。テンションシーブ21は、この例で図示しない付勢装置(例えば、ばね)で上方に付勢され、前側ロープ19Aに張力を付加し、その弛みを防止している。
なお、後側ロープ19Bにも、同様のテンションシーブ21を設けることが好ましい。
図3において、前側ロープ19Aの単位長さ当たり重量は、全体として、後側ロープ19Bの単位長さ当たり重量より大きく設定されている。
この構成により、ケーブル16の重量に起因するケージ5の前側と後側のアンバランス荷重を小さくでき、ケージ5の傾きを抑制又は防止することができる。
なお、前側ロープ19Aの単位長さ当たり重量は、全体として、ケージ5の上昇位置及び下降位置において、後側ロープ19Bとケーブル16の重量の和と釣り合うように設定されている。
この構成により、ケージ5の上昇位置及び下降位置において、ケーブル16の重量を含めて、ケージ5の前側と後側のアンバランス荷重を小さくでき、ケージ5の傾きを抑制又は防止することができる。
また、図3において、前側ロープ19Aと後側ロープ19Bのケージ中心Cからのオフセット量e2,e3は、同一であり、前側ロープ19A、後側ロープ19B、及びケーブル16によるケージ中心Cまわりのモーメントが釣り合うように設定される。
この場合、オフセット量e1もケージ中心Cまわりのモーメントが釣り合うように設定することが好ましい。
この構成により、ケージ5の高さが変化しても、ケーブル16の重量に起因するケージ5の前側と後側のアンバランス荷重を小さくでき、ケージ5の傾きを抑制又は防止することができる。
ケーブル16、前側ロープ19A、及び後側ロープ19Bのケージ中心Cからのオフセット量e1,e2,e3は、4組の吊ロープ12に作用する荷重が均等になるように設定されている。
例えば、オフセット量e1,e2,e3を同一に設定し、前側ロープ19Aの単位長さ当たり重量を、全体として、後側ロープ19Bとケーブル16の単位長さ当たり重量の和と実質的に同一に設定する。
この構成により、4組の吊ロープ12に作用する荷重を均等にして、4組の吊ロープ12の伸び量変化を実質的に均等化でき、ケージ5の傾きを抑制又は防止することができる。
図4は、図3の第1のA部拡大図とその部分拡大図である。
この図において、(A)は、図3の第1のA部拡大図であり、(B)(C)は、(A)のB部とC部の拡大図である。
図4(A)(B)に示すように、この例において、ケージ5は、吊ロープ12とバランスロープ18を連結する4組の吊下げ装置22を備える。
各吊下げ装置22は、吊ロッド23と吊金具24を有する。
吊ロッド23は、吊ロープ12の一端12aで吊下げられて下方に延び、下端部に第1拡径部23aを有する。
吊金具24は、ケージ本体5bに固定され、吊ロッド23を鉛直に通し、第1拡径部23aの上面に当接する支持面24aを有する。
また、バランスロープ18の他端18bは、吊ロッド23の下端部に固定されている。
上述した吊下げ装置22の構成により、吊ロープ12がケージ5を吊下げた状態(負荷状態)では、第1拡径部23aの上面に支持面24aが当接するので、4組の吊ロープ12によりケージ5の四隅を同一高さに保持することができる。
また、ケージ5が本体フレーム6の一部に支持された状態(除荷状態)で、第1拡径部23aの上面を支持面24aから下方にシフトさせて、ケージ5の重量が吊ロープ12に作用しない状態にすることができる。
図4(B)において、吊金具24は、第1拡径部23aの上方に位置する第2拡径部24bを有する。第2拡径部24bは、ケージ本体5bに固定されている。
また吊下げ装置22は、さらに、第1拡径部23aと第2拡径部24bの間に挟持された第1コイルスプリング25を有する。
上述した吊下げ装置22の構成により、ケージ5が本体フレーム6の一部に支持された状態(除荷状態)において、第1コイルスプリング25により、吊ロープ12の張力を保持し、吊ロープ12を摩擦駆動する駆動シーブ9の摩擦力を保持することができる。
図4(A)に示すように、この例において、本発明によるエレベータ式駐車装置10は、カウンタウェイト14にバランスロープ18を連結する4組の張力付加装置26を備える。
図4(C)において、各張力付加装置26は、連結ロッド27、連結金具28、及び第2コイルスプリング29を有する。
連結ロッド27は、バランスロープ18の一端18aに固定され、上方に延び、上端部に第3拡径部27aを有する。
連結金具28は、カウンタウェイト14の下端に固定され、連結ロッド27を鉛直に通し、第3拡径部27aの下方に位置する第4拡径部28aを有する。
第2コイルスプリング29は、第3拡径部27aと第4拡径部28aの間に挟持され、第3拡径部27aを第4拡径部28aに対し上方に付勢する。
上述した張力付加装置26の構成により、第2コイルスプリング29により、バランスロープ18の張力を保持し、バランスロープ18の弛みを防止することができる。
なお、上述した吊下げ装置22の第1コイルスプリング25は、不可欠ではなく、これを省略することができる。
この場合、ケージ5が本体フレーム6の一部に支持された状態(除荷状態)において、第2コイルスプリング29により、バランスロープ18と吊ロープ12の張力を保持し、吊ロープ12を摩擦駆動する駆動シーブ9の摩擦力を保持することができる。
この構成により、ケージ5の重量を低減することができる。
図5は、図3の第2のA部拡大図とその部分拡大図である。
この図において、(A)は、図3の第2のA部拡大図であり、(B)(C)は、(A)のB部とC部の拡大図である。
図5(A)(B)(C)に示すように、この例において、本発明によるエレベータ式駐車装置10は、ケージ5とカウンタウェイト14にバランスロープ18を連結する8組の張力付加装置26を備える。
張力付加装置26の構成は、図4(C)と同様である。
上述した張力付加装置26の構成により、第2コイルスプリング29により、バランスロープ18の張力を保持し、バランスロープ18の弛みを防止することができる。
なお、図5において、張力付加装置26は、ケージ5又はカウンタウェイト14の一方のみに設けてもよい。
また、張力付加装置26のケージ5との連結位置は、吊ロープ12による吊位置と同一であるのが好ましいが、異なってもよい。
図6は、本発明によるエレベータ式駐車装置10の第2実施形態を示す図3と同様の図である。
この例において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、カウンタウェイト14の上端及び下端に固定された中間シーブ30a,30bを有する。中間シーブ30a,30bは、動滑車である。
また、吊ロープ12の他端12bは、建屋上部の固定部F1に固定され、カウンタウェイト14は、上側の中間シーブ30aにより、吊ロープ12の中間に吊下げられている。
さらに、バランスロープ18の一端18aは、建屋下部の固定部F2に固定され、バランスロープ18の中間部が下側の中間シーブ30bにより、吊上げられている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
上述した第2実施形態の構成により、カウンタウェイト14の昇降ストロークを、ケージ5の昇降ストロークの半分にすることができる。
また、この構成により、ケージ5への車両1の出入口を前側と後側に設け、一方を例えば中間部とすることができる。この場合、吊ロープ12又はバランスロープ18が出入口と干渉しないように配置する。
図7は、本発明によるエレベータ式駐車装置10の第3実施形態を示す図2と同様の図である。
この例において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、フォークパーキングであり、ケージ5は、パレット2を用いずに車両1を直接載せて昇降するくし型ケージである。また、このフォークパーキングでは、格納棚4に車両1を載せて格納するくし型トレイ2aを用いる。
なお、フォークパーキングでは、ケーブル16は無くてもよい。
その他の構成は、図2と同様である。
上述した本発明の構成によれば、複数のバランスロープ18の一端18aがカウンタウェイト14の下端に固定され、下方に延び、昇降路3の下部で反転して上方に延び、他端18bがケージ5に固定されている。
この構成により、複数のバランスロープ18の単位長さ当たり重量をそれぞれ調整することで、複数のバランスロープ18の重量を、4組の吊ロープ12の重量に実質的にバランスさせることができる。これにより、ケージ5の高さが変化しても、吊ロープ12の重量に起因するアンバランス荷重を小さくして巻上機7の必要動力を低減できる。
また、複数のバランスロープ18のケージ中心Cからのオフセット量e2,e3をそれぞれ調整することで、ケージ5の高さが変化しても、ケーブル16の重量に起因するアンバランス荷重を小さくでき、ケージ5の傾きを抑制又は防止することができる。
さらに、本発明のエレベータ式駐車装置10は、以下の付随する効果を有する。
ケージ5の非常停止時に生じやすいケージ5の激しい上下振動を低減することができる。
すなわち、昇降中の非常停止により、ケージ5の昇降を急停止させた場合でも、上側の吊ロープ12と下側のバランスロープ18の張力により、短時間にケージ5の激しい上下振動を抑制することができる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
C ケージ中心、e1,e2,e3 オフセット量、1 車両、2 パレット、
2a くし型トレイ、3 昇降路、3a 後側内壁、4 格納棚、5 ケージ、
5a ケージ側固定点、5b ケージ本体、6 本体フレーム、7 巻上機、
8 上部シーブ、8a 第1上部シーブ、8b 第2上部シーブ、
8c 第3上部シーブ、8d 第4上部シーブ、9 駆動シーブ、
10 エレベータ式駐車装置、12 吊ロープ、12a 一端、12b 他端、
14 カウンタウェイト、16 エレベータケーブル(ケーブル)、16a 一端、
16b 他端、18 バランスロープ、18a 一端、18b 他端、
19A 前側ロープ、19B 後側ロープ、20 下部シーブ、
20a 第1下部シーブ、20b 第2下部シーブ、21 テンションシーブ、
22 吊下げ装置、23 吊ロッド、23a 第1拡径部、24 吊金具、
24a 支持面、24b 第2拡径部、25 第1コイルスプリング、
26 張力付加装置、27 連結ロッド、27a 第3拡径部、28 連結金具、
28a 第4拡径部、29 第2コイルスプリング、30a,30b 中間シーブ

Claims (13)

  1. 一端が車両を載せるケージの四隅に固定され、前記ケージを吊下げて鉛直上方に延び、昇降路の上部で反転して下方に延びる4組の吊ロープと、
    前記吊ロープの他端に吊下げられたカウンタウェイトと、
    一端が前記ケージに固定され、他端が前記昇降路の後側内壁に固定され、中間部が下方に弛ませて吊下げられたケーブルと、
    一端が前記カウンタウェイトの下端に固定され、下方に延び、前記昇降路の下部で反転して上方に延び、他端が前記ケージに固定された複数のバランスロープと、を備えた、エレベータ式駐車装置。
  2. 複数の前記バランスロープの単位長さ当たり重量は、全体として、4組の前記吊ロープの単位長さ当たり重量の和と同一又はそれより大きい、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 複数の前記バランスロープの前記ケージのケージ中心からのオフセット量は、4組の前記吊ロープに作用する荷重が均等になるように設定されている、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 複数の前記バランスロープは、前記ケージのケージ中心から前側にオフセットして前記ケージに固定された前側ロープと、前記ケージ中心から後側にオフセットして前記ケージに固定された後側ロープとからなる、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 前記前側ロープの単位長さ当たり重量は、全体として、前記後側ロープの単位長さ当たり重量より大きい、請求項4に記載のエレベータ式駐車装置。
  6. 前記前側ロープの単位長さ当たり重量は、全体として、前記ケージの上昇位置及び下降位置において、前記後側ロープと前記ケーブルの重量の和と釣り合うように設定されている、請求項5に記載のエレベータ式駐車装置。
  7. 前記前側ロープと前記後側ロープの前記ケージ中心からのオフセット量は、同一であり、
    前記前側ロープ、前記後側ロープ、及び前記ケーブルによる前記ケージ中心まわりのモーメントが釣り合うように設定されている、請求項4に記載のエレベータ式駐車装置。
  8. 前記ケーブル、前記前側ロープ、及び前記後側ロープの前記ケージ中心からのオフセット量は、4組の前記吊ロープに作用する荷重が均等になるように設定されている、請求項4に記載のエレベータ式駐車装置。
  9. 前記ケージは、前記吊ロープと前記バランスロープを連結する4組の吊下げ装置を備え、
    各吊下げ装置は、前記吊ロープの前記一端で吊下げられて下方に延び、下端部に第1拡径部を有する吊ロッドと、
    ケージ本体に固定され、前記吊ロッドを鉛直に通し、前記第1拡径部の上面に当接する支持面を有する吊金具と、を有し、
    前記バランスロープの前記他端は、前記吊ロッドの下端部に固定されている、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  10. 前記吊金具は、前記第1拡径部の上方に位置する第2拡径部を有し、
    前記吊下げ装置は、前記第1拡径部と前記第2拡径部の間に挟持された第1コイルスプリングを有する、請求項9に記載のエレベータ式駐車装置。
  11. 前記カウンタウェイトに前記バランスロープを連結する4組の張力付加装置を備え、
    各張力付加装置は、前記バランスロープの前記一端に固定され上方に延び、上端部に第3拡径部を有する連結ロッドと、
    前記カウンタウェイトの前記下端に固定され、前記連結ロッドを鉛直に通し、前記第3拡径部の下方に位置する第4拡径部を有する連結金具と、
    前記第3拡径部と前記第4拡径部の間に挟持された第2コイルスプリングと、を有する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  12. 前記カウンタウェイトは、前記ケージ本体に前記車両の有無時の重量配分を加味し駆動負荷の少ない重量を有する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  13. 前記バランスロープは、チェーン、ワイヤーロープ、又はナイロンロープである、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のエレベータ式駐車装置。
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