JP2742739B2 - 立体駐車設備 - Google Patents

立体駐車設備

Info

Publication number
JP2742739B2
JP2742739B2 JP22619691A JP22619691A JP2742739B2 JP 2742739 B2 JP2742739 B2 JP 2742739B2 JP 22619691 A JP22619691 A JP 22619691A JP 22619691 A JP22619691 A JP 22619691A JP 2742739 B2 JP2742739 B2 JP 2742739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
belt conveyor
parking
story parking
conveyor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22619691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0565772A (ja
Inventor
憲治 本岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shinmaywa Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinmaywa Industries Ltd filed Critical Shinmaywa Industries Ltd
Priority to JP22619691A priority Critical patent/JP2742739B2/ja
Publication of JPH0565772A publication Critical patent/JPH0565772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2742739B2 publication Critical patent/JP2742739B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体駐車設備の改良に
関し、特に駐車処理能力の向上対策に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、エレベータ式立体駐車装置と
して、例えば特開昭63―55275号公報に開示され
ているように、入出庫階とその階下の車両受渡しスペー
スとの間にリフトを設け、入出庫階で車両を載せたリフ
トを車両受渡しスペースまで下降させて、該車両受渡し
スペース側方で上昇待機中のエレベータに上記車両を受
け渡し、該エレベータを下降させることにより、昇降路
に沿って上下方向に階層状に配置された複数の駐車棚の
うちから目的とする駐車棚を選択して車両を格納するよ
うになされた駐車装置が知られている。
【0003】ところで、上述の如きエレベータ式立体駐
車装置を複数基配置することにより、小スペースで多数
の車両を駐車できるようにして設置スペースの有効利用
を図ることが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エレベータ
式立体駐車装置を複数基配置する場合において、入出庫
に際し車両が通過する搬送路を上記各立体駐車装置を連
結するように設け、該搬送路に設置された固定式のベル
トコンベア等の搬送手段によって車両を搬送するように
すると、例えば搬送方向上流側の立体駐車装置が入出庫
作業中でエレベータが昇降路を昇降中の場合には、該エ
レベータの両側の搬送手段をエレベータで橋渡しするこ
とができないため、それ以降、車両を搬送方向下流側に
搬送することができず、駐車処理能力が低下する。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、入出庫に際し車両が通
過する搬送路に固定式のベルトコンベア等の搬送手段の
ほかに可動式の搬送手段を設けることにより、隣の立体
駐車装置が入出庫作業中であっても、車両を上記可動式
の搬送手段によって途絶えることなく搬送方向下流側に
搬送せしめ、駐車処理能力を向上させんとすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の解決手段は、昇降路に沿って上下方
向に階層状に配置された複数の駐車棚と、上記昇降路を
各駐車棚に車両を駐車すべく昇降するエレベータとを備
えたエレベータ式立体駐車装置が複数基配置され、入出
庫に際し車両が通過する搬送路が上記各立体駐車装置を
連結するように設けられた立体駐車設備において、上記
搬送路に車両を横方向に搬送する固定式の第1搬送手段
と可動式の第2搬送手段とを設ける。さらに、該第2搬
送手段を少なくとも相隣る立体駐車装置の昇降路間に上
記第1搬送手段との間で車両の受渡しが可能なように横
移動可能に設けるように構成したことである。
【0007】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、搬送路を鉛直面内で車両を一方向に循環さ
せるように構成したことである。
【0008】本発明の第3の解決手段は、第1の解決手
段において、搬送路を水平面内で車両を一方向に循環さ
せるように構成したことである。
【0009】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る本発明で
は、車両は、搬送路に設けられた固定式の第1搬送手段
および可動式の第2搬送手段によって各エレベータ式立
体駐車装置まで搬送され、エレベータに受け渡されて目
的の駐車棚に格納される。また、逆の動作によって駐車
棚に格納されている車両がエレベータから第1および第
2搬送手段に受け渡されて出庫される。
【0010】そして、例えば搬送方向上流側の立体駐車
装置が入出庫作業中でエレベータが昇降路を昇降中の場
合においてその下流側の立体駐車装置に車両を入庫する
場合には、まず、両立体駐車装置の昇降路間に設けられ
た第2搬送手段を搬送方向上流側に横移動させ、上流側
の第1搬送手段から第2搬送手段に車両が受け渡され
る。その後、該第2搬送手段を元の位置に復帰させ、上
記車両が下流側の立体駐車装置のエレベータに受け渡さ
れて目的の駐車棚に格納される。
【0011】一方、搬送方向下流側の立体駐車装置が入
出庫作業中でエレベータが昇降路を昇降中の場合におい
てその上流側の立体駐車装置から車両を出庫する場合に
は、まず、該上流側の立体駐車装置のエレベータから両
立体駐車装置の昇降路間に設けられた第2搬送手段に車
両が受け渡される。その後、該第2搬送手段を搬送方向
下流側に横移動させ、上記車両が下流側の第1搬送手段
に受け渡されて出庫される。
【0012】したがって、隣の立体駐車装置で入出庫作
業中であっても、車両が可動式の第2搬送手段によって
途絶えることなく搬送方向下流側に搬送され、駐車処理
能力が高められる。
【0013】請求項2に係る本発明では、搬送路が鉛直
面内で車両を一方向に循環させるように構成されている
ことから、搬送方向を入出庫ごとに切り換える必要がな
くなり、入庫作業と出庫作業とが同時に並行して行わ
れ、駐車処理能力がさらに高められる。
【0014】請求項3に係る本発明では、搬送路が水平
面内で車両を一方向に循環させるように構成されている
ことから、請求項2の場合と同様に、搬送方向を入出庫
ごとに切り換える必要がなくなり、入庫作業と出庫作業
とが同時に並行して行われ、駐車処理能力がさらに高め
られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】(第1実施例)図1ないし図3は本発明の
第1実施例に係る立体駐車設備を示す。同図において、
1は河川、1aはその堤防、2は上記河川1の下に設置
された上下方向に長い直方体形状の地下構築物の躯体で
あって、該躯体2は2つの駐車スペースを構成し、各々
の駐車スペースにはエレベータ式立体駐車装置3が設置
されている。つまり、2基の立体駐車装置3,3が配置
されている。そして、該各立体駐車装置3は、駐車スペ
ースの中央に設けられた昇降路4の両側に該昇降路4に
沿って上下方向に階層状に配置されたベルトコンベア機
能を備えた複数の駐車棚5,5,…を備えてなり、上記
昇降路4には、昇降路4を各駐車棚5に車両Cを駐車す
べく昇降するベルトコンベア機能を備えたエレベータ6
が設置されている。
【0017】また、上記躯体2の上端部分は堤防1a側
に水平に延び、この水平延設部により入出庫に際し車両
Cが通過する搬送路7が上記各立体駐車装置3を連結す
るように構成されているとともに、その先端は上記水平
延設部から上方に延びて堤防1aの外側で地上に露呈せ
しめられ、この露呈部により乗降車室8が構成されてい
る。
【0018】上記搬送路7には、車両Cを横方向に搬送
する固定式の第1搬送手段としての2台の第1ベルトコ
ンベア装置9,9と可動式の第2搬送手段としての1台
の第2ベルトコンベア装置10とが設置されている。具
体的には、上記第1ベルトコンベア装置9,9のうち1
台は長尺に形成され、搬送路7の乗降車室8側端部と手
前(図1右側)の立体駐車装置3のエレベータ6側方と
の間に設置されているとともに、他の1台は短尺に形成
され、搬送路7の最奥部(図1左側)の立体駐車装置3
のエレベータ6側方に設置されている。一方、本発明の
特徴として、第2ベルトコンベア装置10は、相隣る立
体駐車装置3,3の昇降路4,4間に上記第1ベルトコ
ンベア装置9,9との間で車両Cの受渡しが可能なよう
に横移動可能に設置されている。また、上記乗降車室8
には車両Cを載せて手前の第1ベルトコンベア装置9側
方との間を昇降するリフト11が設置されている。
【0019】上記第2ベルトコンベア装置10は、図4
ないし図6に示すように、車両Cの後輪c1 ,c1 を支
持するベルトコンベア12と、車両Cの前輪c2 ,c2
を支持するベルトコンベア13とで構成され、該ベルト
コンベア12,13は後輪c1 側のものが前輪c2 側の
ものよりも幅広く形成されているほかは同一に構成され
ている。すなわち、ベルトコンベア12,13は、水平
にかつ平行に配置された2つのフレーム14,14の両
端にロール15,15が軸支され、かつ該ロール15,
15に帯状のベルト16がエンドレスに巻き掛けられて
構成され、図示しないモータの起動により駆動するよう
になされている。なお、上記第1ベルトコンベア装置
9、リフト11、エレベータ6および駐車棚5も、第2
ベルトコンベア装置10と同様に、車両Cの後輪c1 と
前輪c2 とを別々に支持する2つのベルトコンベア1
2,13で構成されているものである。
【0020】また、上記ベルトコンベア12,13の各
フレーム14には、下方に延びる3つのブラケット1
7,17,17が所定間隔をあけて取り付けられ、該各
ブラケット17の下端にはローラ18が軸支されてい
る。そして、上記ベルトコンベア12,13は、躯体2
に4本の支脚19,19,…で水平にかつ平行に支持さ
れた2本のガイドレール20,20に各ローラ18を係
合させてガイドレール20に沿って移動可能に配置され
ている。
【0021】さらに、上記ベルトコンベア12,13の
搬送方向上流側および下流側の各々4本の支脚19,1
9,…には、両端にスプロケット21,21が固定され
たシャフト22,22が取り付けられ、該シャフト2
2,22のスプロケット21,21にはチェーン23が
巻き掛けられている。
【0022】また、上記シャフト22,22のうち一方
(図6左側)のシャフト22の中程には、従動スプロケ
ット24が固定されている一方、その近傍の躯体2には
モータ25が設置され、該モータ25の駆動軸には駆動
スプロケット26が固定されていて、該駆動スプロケッ
ト26および上記従動スプロケット24にはチェーン2
7が巻き掛けられている。そして、上記モータ25の起
動により、その回転トルクを駆動スプロケット26、チ
ェーン27および従動スプロケット24を介して図6左
側のシャフト22に伝え、チェーン23を駆動するよう
になされている。さらに、上記ベルトコンベア12,1
3の中央のブラケット17は、接続具28によって上記
チェーン23に接続され、上記モータ25の正転起動に
よるチェーン23の駆動により、図4の状態から図5の
状態へと奥部(図1左側)の立体駐車装置3の昇降路4
上に横移動し、昇降路4最奥部の第1ベルトコンベア装
置9との間で車両Cの受渡しを可能にする一方、モータ
25の逆転起動によるチェーン23の駆動により、手前
(図1右側)の立体駐車装置3の昇降路4上に横移動
し、乗降車室8側の第1ベルトコンベア装置9との間で
車両Cの受渡しを可能にするようになされている。
【0023】次に、上述の如く構成された本実施例に係
る立体駐車設備の入出庫例を説明する。
【0024】<入庫の場合>まず、車両Cを運転して乗
降車室8のリフト11に乗り入れ、利用者が降車退場す
る。
【0025】次いで、上記リフト11を手前の第1ベル
トコンベア装置9側方まで下降させ、両者を駆動させて
そのベルトコンベア機能により車両Cをリフト11から
第1ベルトコンベア装置9に移載する。
【0026】その後、車両Cを上記第1ベルトコンベア
装置9の駆動によって搬送路7の奥部に向かって搬送
し、各立体駐車装置3のエレベータ6に受け渡して目的
の駐車棚5に格納する。
【0027】具体的には、手前の立体駐車装置3に駐車
する場合には、該立体駐車装置3のエレベータ6を上昇
させて車両Cを第1ベルトコンベア装置9から受け取
る。一方、奥部の立体駐車装置3に駐車する場合には、
手前の立体駐車装置3で入出庫作業を行っていないとき
には第1ベルトコンベア装置9、両立体駐車装置3,3
のエレベータ6,6および第2ベルトコンベア装置10
を駆動させ、車両Cを第1ベルトコンベア装置9から奥
部の立体駐車装置3のエレベータ6に移載し、該エレベ
ータ6を下降させて目的の駐車棚5に格納する。手前の
立体駐車装置3で入出庫作業を行っているときには第2
ベルトコンベア装置10をモータ25の逆転起動により
手前の立体駐車装置3の昇降路4上に横移動させて第1
ベルトコンベア装置9から車両Cを受け取り、その後、
上記第2ベルトコンベア装置10をモータ25の正転起
動により両立体駐車装置3,3の昇降路4,4の間に復
帰させ、車両Cを奥部の立体駐車装置3の上昇待機中の
エレベータ6に移載し、該エレベータ6を下降させて目
的の駐車棚5に格納する。
【0028】<出庫の場合>まず、手前の立体駐車装置
3から出庫する場合には、該立体駐車装置3のエレベー
タ6を所定の駐車棚5まで下降させ、該駐車棚5から車
両Cを受け取る。次いで、エレベータ6を上昇させて車
両Cを手前の第1ベルトコンベア装置9に移載し、該第
1ベルトコンベア装置9によって乗降車室8側まで搬送
して下降待機中のリフト11に移載する。その後、該リ
フト11を乗降車室8に上昇させ、車両Cに利用者が乗
り込んで運転して出て行く。なお、エレベータ6が上昇
した際、入庫予定がある場合には、一旦、車両Cをエレ
ベータ6から第2ベルトコンベア装置10に移載して待
機させ、入庫車両Cを受け取ったエレベータ6が下降中
に、第2ベルトコンベア装置10をモータ25の逆転起
動によって昇降路4上に横移動させ、待機中の車両Cを
第1ベルトコンベア装置9に移載し、上記と同様の要領
にて出庫する。
【0029】次に、奥部の立体駐車装置3から出庫する
場合には、該立体駐車装置3のエレベータ6を所定の駐
車棚5まで下降させ、該駐車棚5から車両Cを受け取
る。次いで、エレベータ6を上昇させて車両Cを第2ベ
ルトコンベア装置10に移載し、該第2ベルトコンベア
装置10、手前の立体駐車装置3のエレベータ6および
手前の第1ベルトコンベア装置9によって乗降車室8側
まで搬送して下降待機中のリフト11に移載する。その
後、該リフト11を乗降車室8に上昇させ、車両Cに利
用者が乗り込んで運転して出て行く。なお、エレベータ
6が上昇した際、入庫予定がある場合には、一旦、車両
Cをエレベータ6から最奥部の第1ベルトコンベア装置
9に移載して待機させ、入庫車両Cを受け取ったエレベ
ータ6が下降中に、第2ベルトコンベア装置10をモー
タ25の正転起動によって昇降路4上に横移動させ、待
機中の車両Cを第2ベルトコンベア装置10に移載し、
該第2ベルトコンベア装置10、手前の立体駐車装置3
のエレベータ6および手前の第1ベルトコンベア装置9
によって乗降車室8側まで搬送して下降待機中のリフト
11に移載する。この際、手前の立体駐車装置3が入出
庫作業中のときは第2ベルトコンベア装置10をモータ
25の逆転起動によってその昇降路4上に横移動させ、
第2ベルトコンベア装置10から第1ベルトコンベア装
置9に車両Cを移載するようにする。以後は上記と同様
の要領にて出庫する。
【0030】このように、本実施例では、搬送路7の相
隣る立体駐車装置3,3の昇降路4,4間に可動式の第
2ベルトコンベア装置10を設け、該第2ベルトコンベ
ア装置10を両立体駐車装置3,3の昇降路4,4上に
横移動させるようにしたことから、一方の立体駐車装置
3で入出庫作業中の場合であっても、上記第2ベルトコ
ンベア装置10の横移動によって固定式の第1ベルトコ
ンベア装置9との間で車両Cの受渡しを行い得、これに
より車両Cを途絶えることなく搬送方向下流側に搬送で
きて駐車処理能力を高めることができる。
【0031】なお、上記実施例において、搬送路7を図
1仮想線にて示すように河川1の反対側の堤防1aの外
側まで延設して一方通行にし、一方の堤防1a側から入
庫して他方の堤防1a側から出庫するようにすることも
採用可能である。そして、この場合には、入庫作業と出
庫作業とを切り換えることなく同時に行い得るので、駐
車処理能力を一段と高めることができる。
【0032】(第2実施例)図7は本発明の第2実施例
を示し、本実施例では、立体駐車設備を公園、緑地、道
路等の地面29の下に設置し、かつ搬送路7を仕切壁3
0で上下に2分割にして鉛直面内で車両Cを一方向に循
環させるようにつまり一方通行に構成したものである。
これに伴い、本実施例では、乗降車室8に2台のリフト
11,11を設置して入庫用と出庫用とに専用化し、か
つ乗降車室8下方に上下2つの中継用の固定式の第1ベ
ルトコンベア装置9,9を設置する。さらに、搬送路7
の上段および下段の各々に、手前から奥部に向かって可
動式の第2ベルトコンベア装置10および固定式の第1
ベルトコンベア装置9を設置し、かつ搬送路7下段の相
隣る立体駐車装置3,3の昇降路4,4間に可動式の第
2ベルトコンベア装置10を設置する。また、搬送路7
の最奥部に搬送路7の上段と下段を橋渡しするためのリ
フト11を設置する。その他は第1実施例と同様に構成
されているので、同一の構成部分については同一の符号
を付してその詳細な説明を省略する。第2ベルトコンベ
ア装置10の構成も第1実施例と同じである。なお、図
7中、31は隣接建物を示す。
【0033】次に、本実施例に係る立体駐車設備の入出
庫例を説明する。
【0034】<入庫の場合>まず、車両Cを運転して乗
降車室8の入庫専用リフト11(図7右側のもの)に乗
り入れ、利用者が降車退場する。
【0035】次いで、上記入庫専用リフト11を下段の
第1ベルトコンベア装置9側方まで下降させるととも
に、搬送路7の下段手前の第2ベルトコンベア装置10
を乗降車室8側に横移動させ、これら三者を駆動させて
そのベルトコンベア機能により車両Cを入庫専用リフト
11から上記第2ベルトコンベア装置10に移載する。
【0036】その後、該第2ベルトコンベア装置10を
搬送路7奥部側に横移動させて元位置に復帰させ、第2
ベルトコンベア装置10およびその隣の第1ベルトコン
ベア装置9の駆動によって車両Cを該第1ベルトコンベ
ア装置9に移載する。
【0037】しかる後、車両Cを上記第1ベルトコンベ
ア装置9の駆動によって搬送路7の奥部に向かって搬送
し、各立体駐車装置3のエレベータ6に受け渡して目的
の駐車棚5に格納する。各立体駐車装置3に対する具体
的な駐車要領は第1実施例の場合と同様であるのでその
説明を省略する。
【0038】<出庫の場合>まず、手前の立体駐車装置
3から出庫する場合には、該立体駐車装置3のエレベー
タ6を所定の駐車棚5まで下降させ、該駐車棚5から車
両Cを受け取る。次いで、エレベータ6を上昇させて車
両Cを立体駐車装置3,3の昇降路4,4間の第2ベル
トコンベア装置10に移載し、さらに、該第2ベルトコ
ンベア装置10から奥部の立体駐車装置3のエレベータ
6を経て下降待機中の搬送路7最奥部のリフト11に移
載する。その後、該リフト11を上昇させて搬送路7上
段の第1ベルトコンベア装置9に移載し、該第1ベルト
コンベア装置9の駆動によって乗降車室8側に搬送す
る。しかる後、車両Cを第1ベルトコンベア装置9から
その隣の第2ベルトコンベア装置10を経て出庫専用リ
フト11(図7左側のもの)に移載し、該出庫専用リフ
ト11を乗降車室8に上昇させ、車両Cに利用者が乗り
込んで運転して出て行く。なお、奥部の立体駐車装置3
が入出庫作業中の場合には、車両Cを載せた第2ベルト
コンベア装置10をその昇降路4上に横移動させて該第
2ベルトコンベア装置10から搬送路7最奥部のリフト
11に車両Cを移載するようにする。
【0039】奥部の立体駐車装置3から出庫する場合に
は、該立体駐車装置3のエレベータ6を所定の駐車棚5
まで下降させ、該駐車棚5から車両Cを受け取り、エレ
ベータ6を上昇させて車両Cを下降待機中の搬送路7最
奥部のリフト11に移載し、以後は上記と同様の要領に
て出庫する。
【0040】なお、入庫作業が続く場合には、臨時に出
庫専用リフト11を入庫用として使うことができる。つ
まり、入庫車両Cを載せた出庫専用リフト11を搬送路
7下段の手前の第2ベルトコンベア装置10側方まで下
降させ、該第2ベルトコンベア装置10に入庫車両Cを
移載して入庫することができる。また、逆に、出庫作業
が続く場合には、臨時に入庫専用リフト11を出庫用と
して使うことができる。つまり、入庫専用リフト11を
その下方の上段の第1ベルトコンベア装置9側方に下降
待機させ、搬送路7上段の第1ベルトコンベア装置9、
第2ベルトコンベア装置10およびその隣の第1ベルト
コンベア装置9を経て車両Cを入庫専用リフト11に移
載して出庫することができる。
【0041】さらには、手前の立体駐車装置3から搬出
された車両Cを搬送路7下段の第1ベルトコンベア装置
9に移載し、該第1ベルトコンベア装置9を今までとは
逆方向に駆動させて上記車両Cを搬送路7下段手前の第
2ベルトコンベア装置10および乗降車室8側の下段第
1ベルトコンベア装置9を経て入庫専用リフト11に移
載し、出庫すると同時に、奥部の立体駐車装置3からは
今まで通りに車両Cを最奥部のリフト11で搬送路7上
段の第1ベルトコンベア装置9に移載し、第2ベルトコ
ンベア装置10を経て出庫専用リフト11によって出庫
することもできる。また、これとは逆に入庫専用リフト
11からは今まで通りに搬送路7下段手前の第2ベルト
コンベア装置10および第1ベルトコンベア装置9を経
て車両Cを手前の立体駐車装置3に入庫すると同時に、
搬送路7上段手前の第2ベルトコンベア装置10および
第1ベルトコンベア装置9を今までとは逆方向に駆動さ
せて出庫専用リフト11から車両Cを奥部の立体駐車装
置3に入庫することもできる。
【0042】したがって、本実施例では、第1実施例と
同様の作用効果を奏することができるものである。
【0043】加えて、本実施例では、搬送路7を仕切壁
30で上下に2分割にして鉛直面内で車両Cを一方向に
循環させるようにつまり一方通行に構成したので、入庫
作業と出庫作業とを切り換えることなく同時に行い得て
駐車処理能力を一段と高めることができる。
【0044】さらに、本実施例では、入庫専用リフト1
1および出庫専用リフト11を入出庫状況に応じて臨機
応変に切り換えるようにしたので、駐車処理能力をさら
に一段と高めることができる。
【0045】(第3実施例)図8ないし図11は本発明
の第3実施例を示し、本実施例では、立体駐車装置3が
3基配置され、かつこれらの立体駐車装置3,3,3の
真上に搬送路7を設けたものである。また、搬送路7を
仕切壁30で上下に2分割にして鉛直面内で車両Cを一
方向に循環させるようにつまり一方通行に構成した点は
第2実施例と同様である。
【0046】そして、本実施例では、搬送路7上段に長
尺の第1ベルトコンベア装置9を設置するとともに、そ
の両側に短尺の第1ベルトコンベア装置9,9を配置
し、かつ搬送路7下段の相隣る立体駐車装置3,3の昇
降路4,4間に2台の第2ベルトコンベア装置10,1
0を設置し、さらに、搬送路7の両端に入出庫専用リフ
ト11,11を設置して、図8矢印にて示すように、車
両Cを入出庫するようになされている。
【0047】具体的には、上記長尺の第1ベルトコンベ
ア装置9は常時微速度で駆動しているため、複数台の車
両C,C,…を同時に乗り入れて一度に搬送することが
でき、その下流側の短尺の第1ベルトコンベア装置9に
車両Cを移載したときには停止するようになされてい
る。車両Cがこの短尺の第1ベルトコンベア装置9に移
載されると、時間短縮のために該第1ベルトコンベア装
置9をかなり速い速度(30〜40m/分)で駆動さ
せ、車両Cを搬送路7上段で待機中の入庫専用リフト1
1(図8左側のもの)に移載する。そして、該入庫専用
リフト11を下降させて所定の立体駐車装置3のエレベ
ータ6に車両Cを受け渡し目的の駐車棚5に格納する。
出庫する場合は、各立体駐車装置3の駐車棚5から車両
Cをエレベータ6によって搬出し、搬送路7下段で待機
中の出庫専用リフト11(図8右側のもの)によって搬
送路7上段の図8右側の短尺の第1ベルトコンベア装置
9に移載し出庫する。
【0048】その他は第1実施例と同様に構成されてい
るので、同一の構成部分については同一の符号を付して
その詳細な説明を省略する。第2ベルトコンベア装置1
0の構成も第1実施例と同じである。
【0049】したがって、本実施例では、第1実施例と
同様の作用効果を奏することができる。
【0050】加えて、本実施例では、第2実施例と同様
に搬送路7を仕切壁30で上下に2分割にして鉛直面内
で車両Cを一方向に循環させるようにつまり一方通行に
構成したので、入庫作業と出庫作業とを切り換えること
なく同時に行い得て駐車処理能力を一段と高めることが
できる。
【0051】(第4実施例)図12は本発明の第4実施
例を示し、本実施例では、搬送路7を水平面内で車両C
を一方向に循環させるようにつまり一方通行に構成し、
かつ搬送路7の両端にベルトコンベア機能を備えた台車
32,32を配置したものであり、その他は第3実施例
と同様に構成されているものである。
【0052】したがって、本実施例では、第4実施例と
同様の作用効果を奏することができるものである。
【0053】なお、上記各実施例では、立体駐車設備を
地下に設けた上部乗入れ方式を示したが、これに限ら
ず、例えば地上に設けた下部乗入れ方式や、地下および
地上の双方に駐車する中部乗入れ方式等にも適用可能で
ある。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、搬送路に車両を横方向に搬送する固定式
の第1搬送手段と可動式の第2搬送手段とを設け、かつ
該第2搬送手段を少なくとも相隣る立体駐車装置の昇降
路間に上記第1搬送手段との間で車両の受渡しが可能な
ように横移動可能に設けたので、隣の立体駐車装置で入
出庫作業中であっても、車両を可動式の第2搬送手段に
よって途絶えることなく搬送方向下流側に搬送し得て駐
車処理能力を高めることができる。
【0055】請求項2に係る本発明によれば、搬送路を
鉛直面内で車両を一方向に循環させるように構成したの
で、搬送方向を入出庫ごとに切り換えずに済み、入庫作
業と出庫作業とを同時に並行して行い得て駐車処理能力
をさらに高めることができる。
【0056】請求項3に係る本発明によれば、搬送路を
水平面内で車両を一方向に循環させるように構成したの
で、請求項2の場合と同様に、搬送方向を入出庫ごとに
切り換えずに済み、入庫作業と出庫作業とを同時に並行
して行い得て駐車処理能力をさらに高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る立体駐車設備の縦断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】図1のIII −III 線における断面図である。
【図4】第2ベルトコンベア装置の定位置における側面
図である。
【図5】第2ベルトコンベア装置の横移動状態を示す側
面図である。
【図6】第2ベルトコンベア装置の横移動状態を示す平
面図である。
【図7】第2実施例に係る立体駐車設備の縦断面図であ
る。
【図8】第3実施例に係る立体駐車設備の縦断面図であ
る。
【図9】図8のIX−IX線における断面図である。
【図10】図8のX−X線における断面図である。
【図11】図8のXI−XI線における断面図である。
【図12】第4実施例に係る立体駐車設備の横断平面図
である。
【符号の説明】
4…昇降路 5…駐車棚 C…車両 6…エレベータ 3…立体駐車装置 7…搬送路 9…第1ベルトコンベア装置(第1搬送手段) 10…第2ベルトコンベア装置(第2搬送手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路に沿って上下方向に階層状に配置
    された複数の駐車棚と、上記昇降路を各駐車棚に車両を
    駐車すべく昇降するエレベータとを備えたエレベータ式
    立体駐車装置が複数基配置され、入出庫に際し車両が通
    過する搬送路が上記各立体駐車装置を連結するように設
    けられた立体駐車設備であって、上記搬送路には、車両
    を横方向に搬送する固定式の第1搬送手段と可動式の第
    2搬送手段とが設けられ、かつ該第2搬送手段は、少な
    くとも相隣る立体駐車装置の昇降路間に上記第1搬送手
    段との間で車両の受渡しが可能なように横移動可能に設
    けられていることを特徴とする立体駐車設備。
  2. 【請求項2】 搬送路は、鉛直面内で車両を一方向に循
    環させるように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の立体駐車設備。
  3. 【請求項3】 搬送路は、水平面内で車両を一方向に循
    環させるように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の立体駐車設備。
JP22619691A 1991-09-05 1991-09-05 立体駐車設備 Expired - Fee Related JP2742739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22619691A JP2742739B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 立体駐車設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22619691A JP2742739B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 立体駐車設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0565772A JPH0565772A (ja) 1993-03-19
JP2742739B2 true JP2742739B2 (ja) 1998-04-22

Family

ID=16841395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22619691A Expired - Fee Related JP2742739B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 立体駐車設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2742739B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0565772A (ja) 1993-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2742739B2 (ja) 立体駐車設備
JPH04353175A (ja) 立体駐車装置
JP4058684B2 (ja) 高層型立体駐車装置
JP4065633B2 (ja) 機械式駐車装置
JP3295066B2 (ja) 多段式立体駐車装置
JP3170775B2 (ja) 駐車装置及びパレット方向変更装置
JP3748659B2 (ja) 縦列型昇降式駐車装置
JPH0617637B2 (ja) 立体駐車場
JP2004060156A (ja) 駐車装置の入出庫方法及び駐車装置
JP2990050B2 (ja) 車両搬送台車を備えた駐車装置
JP2649183B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置
JP2939572B2 (ja) 立体駐車設備
JP4065631B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JPH0355717Y2 (ja)
JPH06264638A (ja) 立体駐車場
JP2003278396A (ja) 立体駐車場
JPH1054156A (ja) 機械式立体駐車場
JP3657829B2 (ja) 平面往復式駐車装置及びその入出庫方法
JPH08128221A (ja) 連立型エレベータ式立体駐車装置
JPH10131537A (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JPH07217247A (ja) エレベータ方式立体駐車装置
JPH11315644A (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JP2004044184A (ja) 駐車装置
JPH10220056A (ja) 3連式立体駐車設備
JPH06288110A (ja) 立体駐車場

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971202

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees