JP2003278396A - 立体駐車場 - Google Patents

立体駐車場

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JP2003278396A
JP2003278396A JP2002084288A JP2002084288A JP2003278396A JP 2003278396 A JP2003278396 A JP 2003278396A JP 2002084288 A JP2002084288 A JP 2002084288A JP 2002084288 A JP2002084288 A JP 2002084288A JP 2003278396 A JP2003278396 A JP 2003278396A
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vehicle
berths
parking lot
storage
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Application number
JP2002084288A
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English (en)
Inventor
Katsuhito Nakayama
勝仁 中山
Masahide Ashizawa
政英 芦沢
Junichiro Inoue
潤一郎 井上
Yoshiaki Tosabayashi
慶明 土佐林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両を効率的に入庫・出庫させ、利用者の待
ち時間を短縮化する。 【解決手段】 昇降装置35の左右両側に入庫バース3
7a、37bがそれぞれ設けられると共に、昇降装置3
6の左右両側に出庫バース38a、38bがそれぞれ設
けられ、従って、同じ乗入階F2に入庫バース37a、
37b及び出庫バース38a、38bがそれぞれ並設さ
れ、1リフタ当たり2バース構成で、かつ1レーン当た
り4リフタ構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、立体駐車場に係
り、特に、都市ビルやマンションなどの地上部分、更に
は一般道路、公園などのような地下部分に設置される立
体駐車場に関する。
【0002】
【従来の技術】機械装置を用いて効率よく搬送しかつ駐
車させるため、機械式駐車設備が多く使用されるように
なってきている。そして、この機械式駐車設備の中でも
収容台数を考慮してエレベータスライド方式の駐車設備
が多く使用されている。このエレベータスライド方式の
駐車設備は、エレベータ方式の昇降装置にスライド式の
コンベア等を組み合わせることで、立体的に車両を格納
するようになっている。
【0003】例えば、図8に示す従来の立体駐車場は、
建物内に垂直方向に沿って駐車階1が複数段にそれぞれ
設けられ、各駐車階1には所定の間隔を設けて多数の車
両Vを格納する格納棚2、3がそれぞれ平行に設けられ
ると共に、各格納棚2と3の間には移動自在な走行台車
4が駐車階1毎に設けられている。
【0004】一方、車両Vの乗入階F2には入庫バース
7、出庫バース8がそれぞれ設けられ、その入庫バース
7、出庫バース8と各駐車階F2との間が昇降装置(符
示せず)によってそれぞれ連絡されている。昇降装置
は、具体的に図示していないが、入庫エレベータに入庫
バース7と接続可能な入庫リフタ5が設けられて入庫専
門として機能すると共に、出庫エレベータに出庫バース
8と接続可能な出庫リフタ6が設けられて出庫専門とし
て機能する。これら格納棚2、3、走行台車4、各リフ
タ5、6、各バース7、8のそれぞれには、車両Vを移
載するためのスラットコンベア(或いはベルトコンベ
ア、ローラコンベア)9が設置されている。
【0005】この立体駐車場は、車両Vを格納する場
合、乗入階F2の入車路から進入してきた車両Vが入庫
バース7上に停車すると、利用者がそこで降車する。入
庫バース7上の車両Vは、コンピュータ制御されること
によりスラットコンベア9で入庫リフタ5に移載され、
入庫エレベータによって所定の階層まで下降する。
【0006】そして、例えば、車両Vが駐車階1まで移
動すると、入庫エレベータの入庫バースから駐車階1の
走行台車4が受け取ると、この走行台車4が目的の格納
棚2(若しくは3)まで移動してスラットコンベアによ
りその格納棚2に移載し、これによって車両Vの入庫が
完了する。一方、利用者は、車両Vから降車した後、駐
車券を受け取って歩行者通路を通り、建物の外部に出る
こととなる。
【0007】そして、利用者が車両Vを機械式駐車場か
ら受け取る場合には、利用者は歩行者通路を通って出庫
バース8まで行き、所定挿入位置に駐車券を挿入する
と、コンピュータ制御によって目的の車両Vを検索する
ことで出庫する。例えば格納棚3に車両Vが格納されて
いるときには、その格納棚3からスラットコンベア9を
介して走行台車4に車両Vを移し替え、この走行台車4
を出庫リフタ7まで移動させる。その後、車両Vを走行
台車4からスラットコンベア9によって出庫リフタ6に
移載し、次いで出庫リフタ6が上昇することで出庫バー
ス8側まで搬送した後、そこからスラットコンベア9に
よって出庫バース8の上に移し替える。待機していた利
用者は、この出庫バース8上の車両Vに乗車し、図示し
ない出車路を通って出庫することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の立体
駐車場においては、入庫口に車両Vを入れてから格納棚
2、3に格納するまでの時間、或いは格納棚2、3から
出庫バース8側に車両Vを出車させるまでの時間が約4
0秒近くに設定されているが、車両Vの利用者によって
は荷物を積みおろしたり積んだりすることがあるので、
実際に車両Vを格納・出庫するにはそれより長い時間が
かかるのが実状であり、車両Vを効率的に入庫・出庫で
きないばかりでなく、その分次の利用者に対して待ち時
間がかかることとなる問題があった。
【0009】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その目的は、車両を効率的に入庫・出庫
させて、利用者の待ち時間を極力短縮化することができ
る立体駐車場を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下の手段を提案している。請求項1に
係る発明は、垂直方向に各階層毎に設けられた駐車階に
形成され、車両を格納する格納棚と、車両の乗入階に設
けられた入庫バース及び出庫バースと、入庫バース,出
庫バースと各駐車階との間を連絡し、昇降によって車両
を搬送する昇降装置とを備えた立体駐車場であって、二
機以上からなる入庫バースの組と、二機以上からなる出
庫バースの組との何れかの組を、前記一機の昇降装置に
対して接続することを特徴とする。
【0011】この発明に係る立体駐車場によれば、二機
以上からなる入庫バースの組と二機からなる出庫バース
の組との何れかの組を、一機の昇降装置に対して接続し
ているので、二機からなる入庫バースの組が接続されて
場合、一方の入庫バースで利用者が降車するのに手間取
っていても、他方の空いている入庫バースに次の車両を
停車させることができ、また二機からなる出庫バースの
場合、一方の出庫バースで利用者が乗車するのに手間取
っていても、他方の空いている出庫バースから出庫させ
ることができ、利用者の待ち時間を短縮化させることが
できる。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1記載の立
体駐車場において、前記二機以上からなる入庫バースの
組は、各入庫バースを一機の昇降装置の両側にそれぞれ
並設することを特徴とする。
【0013】この発明に係る立体駐車場によれば、一方
の入庫バースで利用者が降車するのに手間取っていて
も、他方の空いている入庫バースに次の車両を停車させ
ることができるので、利用者の待ち時間を短縮化させる
ことができる。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1記載の立
体駐車場において、前記二機以上からなる入庫バースの
組は、入庫バースのそれぞれを一機の昇降装置の一側部
に乗入階を違えて並設することを特徴とする。
【0015】この発明に係る立体駐車場によれば、一方
の入庫バースで利用者が降車するのに手間取っていて
も、他方の空いている入庫バースに次の車両を停車させ
ることができるので、利用者の待ち時間を短縮化させる
ことができる。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項2及び3記
載の立体駐車場において、前記二機以上からなる入庫バ
ースの組は、何れか一方の入庫バースが必要に応じ出庫
バースとして機能することを特徴とする。
【0017】この発明に係る立体駐車場によれば、例え
ば、通常と異なり、駐車状況によって出庫する車両が多
くなった場合、搬送装置が駐車階から上昇しようとする
とき、その搬送装置に車両を移載して出庫させることが
できるので、出庫をスムースに行うことができ、稼働率
を高めることもできる。
【0018】請求項5に係る発明は、請求項1記載の立
体駐車場において、前記二機以上からなる出庫バースの
組は、各出庫バースを一機の昇降装置の両側にそれぞれ
並設することを特徴とする。
【0019】この発明に係る立体駐車場によれば、一方
の出庫バースで利用者が乗車するのに手間取っていて
も、他方の空いている出庫バースに車両を出庫させるこ
とができるので、利用者の待ち時間を短縮化させること
ができる。
【0020】請求項6に係る発明は、請求項1記載の立
体駐車場において、前記二機以上からなる出庫バースの
組は、出庫バースのそれぞれを一機の昇降装置の一側部
に乗入階を違えて並設することを特徴とする。
【0021】この発明に係る立体駐車場によれば、一方
の出庫バースで利用者が乗車するのに手間取っていて
も、他方の空いている出庫バースに車両を出庫させるこ
とができるので、利用者の待ち時間を短縮化させること
ができる。
【0022】請求項7に係る発明は、垂直方向に各階層
毎に設けられた駐車階に形成され、車両を格納する格納
棚と、車両の乗入階に設けられた入庫バース及び出庫バ
ースと、入庫バース,出庫バースと各駐車階との間を連
絡し、昇降によって車両を搬送する昇降装置と、各駐車
階に走行自在に設けられ、車両を搬送する走行台車とを
備えた立体駐車場であって、前記入庫バース及び出庫バ
ースからなる組を、一機の昇降装置に対して接続するこ
とを特徴とする。
【0023】この発明に係る立体駐車場によれば、乗入
階のスペースが小さい場合でも、一機の搬送装置に対し
入庫バースと出庫バースとの二つ並設できるので、駐車
階で入庫作業或いは出庫作業の何れか一方が行われてい
る間、入庫と出庫の他方を行うことができるので、稼働
率を高めることができる。
【0024】請求項8に係る発明は、請求項7記載の立
体駐車場において、前記入庫バース及び出庫バースから
なる組は、入庫バースと出庫バースとを一機の昇降装置
の両側に並設することを特徴とする。
【0025】この発明に係る立体駐車場によれば、乗入
階のスペースが小さい場合でも、一機の搬送装置に対し
入庫バースと出庫バースとの二つ並設できるので、駐車
階で入庫作業或いは出庫作業の何れか一方が行われてい
る間、入庫と出庫の他方を行うことができるので、稼働
率を高めることができる。
【0026】請求項9に係る発明は、請求項7記載の立
体駐車場において、前記入庫バース及び出庫バースの組
は、入庫バースと出庫バースとを一機の昇降装置の一側
部に乗入階を違えて並設することを特徴とする。
【0027】この発明に係る立体駐車場によれば、乗入
階のスペースが小さい場合でも、一機の搬送装置に対し
入庫バースと出庫バースとの二つ並設できるので、駐車
階で入庫作業或いは出庫作業の何れか一方が行われてい
る間、入庫と出庫の他方を行うことができるので、稼働
率を高めることができる。
【0028】請求項10に係る発明は、請求項1から9
記載の立体駐車場において、前記入庫バースと出庫バー
スとは、入庫時の車両の向きと、出庫時の車両の向きと
を同一としていることを特徴とする。
【0029】この発明に係る立体駐車場によれば、入庫
したときの車両の向きと出庫するときの車両の向きが同
一であるので、出庫の際には、車両をバックさせる必要
がなく、そのまますぐ出庫できるので、出庫時間の短縮
化をより図ることができる。
【0030】請求項11に係る発明は、請求項1から1
0のいずれかに記載の立体駐車場において、前記昇降装
置を複数備えていることを特徴とする。この発明に係る
立体駐車場によれば、複数の昇降複数を備えることで、
入庫及び出庫を速やかに行うことができるので、利用者
の待ち時間をいっそう短縮化させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
実施の形態について説明する。図1はこの発明の一実施
の形態に係る立体駐車場示す説明用斜視図である。この
実施形態の立体駐車場は、垂直方向に各階層毎に設けら
れた駐車階1に形成され、車両V(図8参照)を格納す
る格納棚2、3と、車両Vの乗入階F2に設けられた入
庫バース7及び出庫バース8と、入庫バース7,出庫バ
ース8と各駐車階1との間を連絡し、昇降によって車両
Vを搬送する昇降装置と、各駐車階1に走行自在に設け
られ、車両を搬送する走行台車4とを備えて構成されて
いる。前記昇降装置は、入庫エレベータに入庫バース7
と接続可能な入庫リフタが設けられて入庫専門として機
能すると共に、出庫エレベータに出庫バース8と接続可
能な出庫リフタが設けられて出庫専門として機能する。
これら格納棚2、3、走行台車4、各リフタ5、6、各
バース7、8のそれぞれには、車両Vを移載するための
スラットコンベア(符示せず)が設置されている。この
点は、図8に示す従来技術と同様である。
【0032】この立体駐車場は、前記入庫リフタ5及び
出庫リフタ6と接続する入庫リフタ5及び出庫リフタ6
の他、昇降装置15及び16が増設されている。一方の
昇降装置15は、入庫エレベータに入庫リフタが設けら
れ、他方の昇降装置16は、出庫エレベータに出庫リフ
タが設けられ、これら入庫リフタ及び出庫リフタは基本
的には前記入庫リフタ5及び出庫リフタ6と同様の構成
である。これら昇降装置15及び16に、二つの入庫バ
ース17a、17bが乗入階F2、F1を違えて並設さ
れると共に、昇降装置16にも二つの出庫バース18
a、18bが乗入階F2、F1を違えて並設されてい
る。入庫バース17a、17bは、入庫バース7と同様
にスラットコンベアを有しており、入庫しようとしてい
る車両Vをそれぞれ独立的に導き、昇降装置15に移載
させるために停車させる場所となっている。この場合、
入庫バース17a、17bの各々は、昇降装置15の一
側部に同様に設置されて、車両Vが入庫しようとしたと
き互いに同方向を向くようにしている。そして、昇降装
置15に入庫バース17a、17bの何れか一方から車
両Vが移載されると、昇降装置15が降下することで所
望の駐車階1に車両Vを入庫できるようになっている。
【0033】出庫バース18a、18bの各々も、昇降
装置16によって搬出された車両Vを移載するためのス
ラットコンベアを有しており、昇降装置16の一側部に
同様に設置されて、出庫しようとしている車両Vが互い
に同方向を向くようにしている。そして、搬送台車4に
よって格納棚2、3から昇降装置16に移載された車両
Vが、出庫バース18a、18bのいずれかに移載でき
るようになっている。
【0034】つまり、乗入階F2、F1が異なるそれぞ
れの入庫バース17a、17bに車両Vを停車させ、そ
こから入庫用の昇降装置15に車両Vを移載させること
で駐車階1の格納棚2、3に格納する一方、出庫用の昇
降装置16から入庫バース18a、18bに車両Vを移
載させるようになっており、いわゆる、1リフタ当たり
2バースの構成しており、従って、立体駐車場全体とし
ては、前記入庫リフタ5及び出庫リフタ6を加えること
により、1レーン当たり4リフタ構成となっている。
【0035】このように、一機の昇降装置15に対し、
二つの入庫バース17aと17bとが乗入階F2、F1
を違えて並設されていると、入庫バースの増設分だけ車
両Vを直ちに停車させることができるので、例えば、入
庫バース17a、17bの何れか一方において、利用者
が車両Vから離れるのに手間取っていても、他方の入庫
バースに停車させることができ、車両Vを昇降装置15
で移載することができるので、昇降装置15の稼働率が
低下するのを防ぐことができる。
【0036】一方、昇降装置16に対しても、二つの出
庫バース18aと18bとが乗入階F2、F1を違えて
並設されているので、何れかの出庫バースに移載された
車両Vが出発するのに時間がかかっても、他方の出庫バ
ースに車両Vを移載させることができるので、昇降装置
16の可動率が低下するのを防ぐことができる。従っ
て、例え一方の入庫バースに停車させた車両Vの利用者
が荷物などのために手間取っていても、また、出庫バー
スに移載された車両Vが出発するのに手間取っていて
も、それに影響されることなく双方の昇降装置15、1
6を、略設定された時間通りに稼働させることができ
る。
【0037】また、昇降装置15の一側部に対し、入庫
バース17a、17bが乗入階F2、F1を違えて並設
されると共に、昇降装置16の一側部に対しても出庫バ
ース18a、18bが乗入階F2、F1を違えて並設さ
れている他、入庫バース17、17bと出庫バース18
a、18bとが互いに対応する位置関係となっているの
で、建物のスペースが狭くとも、入庫バース17a、1
7b及び出庫バース18a、18bのスペースを確実に
確保することができ、特に乗入階F2、F1のスペース
が限られている場合でも、有効に活用することができ
る。
【0038】しかも、入庫バース17a、17bに停車
させた車両Vの向きと、出庫バース18a、18bに搬
送された車両Vの向きとが同じであって、かつ入庫時と
出庫時の何れも車両Vを前進移動させるだけであるの
で、利用者がスムースな移動を行うことができる。更
に、昇降装置15及び16は、入、出庫リフタ5、6と
離れた位置に設置され、昇降装置15によって駐車階1
に搬送した車両Vを、その近傍の格納棚2、3に格納
し、またその近傍の格納棚2、3から車両Vを昇降装置
16によって出庫させるようにすると、距離が近い分だ
け入、出庫に要する時間を短縮でき、これによって短縮
化を大幅に図ることもできる。
【0039】図2は、この発明の第2の実施形態に係る
立体駐車場におけるを示している。この場合は、昇降装
置25の一側部に対して入庫バース27と出庫バース2
8とが乗入階F2、F1を違えて並設されており、出庫
バース28が上層の乗入階F2に、かつ入庫バース27
がそれより下層の乗入階F1に設けられている。この場
合も、入庫バース27における車両Vの向きと、出庫バ
ース28おける車両Vの向きとが同じになっている。
【0040】そして、一機の昇降装置25が下降するこ
とにより、入庫バース27に停車している車両Vを駐車
階1の格納棚2、3に入庫させた後、その昇降装置25
が上昇するとき、格納棚2、3からの車両Vを移載する
ことで、昇降装置25が昇降する度に、常に車両Vの入
庫と出庫とを連続的に行えるようになっている。
【0041】この実施形態によれば、昇降装置25に対
し入庫バース27と出庫バース28とが乗入階F2、F
1を違えて並設されることで、リフタの設置場所にスペ
ース的な余裕がない場合に適用することができるのに加
え、以下の効果が得られる。即ち、駐車階1の格納棚
2、3に格納する場合、入庫バース27から移載して格
納するので、入庫バース27側に近い格納棚2、3に車
両Vを入庫させることとなっており、そのため、前述の
ように昇降装置25に入庫バース27と出庫バース28
とが並設されていると、出庫の際には、格納棚2、3に
格納されている車両Vを昇降装置25に移載するのに要
する時間を短縮化することができ、これにより、利用者
の待ち時間を短縮することができる。
【0042】また、この場合、入庫バース27と出庫バ
ース28とにおける車両Vが互いに同じ向きとなってい
ると、車両Vが反転することなく出庫することができ
る。さらに、昇降装置25が昇降する度に必ず車両Vを
昇降させるので、入庫専用及び出庫専用の昇降装置を用
いる場合に比較すると、搬送能力を高めることもでき
る。なお、出庫バース28と入庫バース27との位置
は、逆であっても同様であるのはいうまでもない。図2
において、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0043】図3は、この発明の第3の実施形態に係る
立体駐車場を示している。この実施形態においては、乗
入階が比較的スペース的に余裕のある場合に適用したも
のであって、前記第1の実施形態と異なるのは、昇降装
置35の左右両側に入庫バース37a、37bがそれぞ
れ設けられると共に、昇降装置36の左右両側に出庫バ
ース38a、38bがそれぞれ設けられ、従って、同じ
乗入階F2に入庫バース37a、37b及び出庫バース
38a、38bがそれぞれ並設された点にある。従っ
て、この立体駐車場も、基本的には図1の実施形態と同
様、1リフタ当たり2バース構成で、かつ1レーン当た
り4リフタ構成となっている。
【0044】このように、昇降装置35に並設された入
庫バース37a、37bの何れかによって昇降装置35
に車両Vを移載することで入庫させ、また昇降装置36
に並設された出庫バース38a、38bの何れかに車両
Vを移載することで出庫させるので、利用者の待ち時間
の短縮化を大幅に図ることができ、基本的は前述した第
1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0045】しかも、この実施形態では、入庫バース3
7a、37bが昇降装置35の両側に、また出庫バース
38a、38bが昇降装置36の両側に並設されている
ので、前述のように乗入階を違えて並設する実施形態に
比較すると、係員が双方の入庫バース37a、37bに
おける車両Vの状態を監視できるばかりでなく、出庫バ
ース38a、38bの双方においても係員が車両Vの状
態を監視できるので、入、出庫時の安全性を図ることも
でき、利用者に対する安全性を高めることもできる。
【0046】そして更に、例えば曜日や時間帯などによ
って出庫車両が多く、入庫車両が少なくなっている場
合、昇降装置35側の一方の入庫バース37bを出庫バ
ースとして利用することも可能である。即ち、入庫専用
として使用される昇降装置35においては、出庫専用と
して使用される昇降装置36と基本的に略同様の構成で
あって、設置されたセンサの数が出庫用に比較して遙か
に多く、しかも出庫用のセンサと共用しているので、入
庫用のものを出庫用として簡単に切り換えることができ
る。
【0047】因みに、入庫用の昇降装置35のセンサと
しては、概略的には図4〜図6に示すようになってお
り、例えば、車両Vの後部が入庫リフタのエレベータ内
の危険視界に入っているか否かを検出する二個一対の後
部センサ51と、同じく車両Vの前部が危険視界に入っ
ているか否かを検出する一対の前部センサ52と、エレ
ベータ内のスラットコンベア上にあるのか否かを検出す
るに一対の内在検出センサ53と、車幅を測定する一対
のカウントセンサ54とが設けられている他、図示して
いないが、車両の全長や全高を検出する複数の全長セン
サ、前輪及び後輪位置を複数の検出するセンサ、最低地
上高さなどを検出する複数の検出センサ等、数十個が設
けられた構成となっている。
【0048】そして、出庫時には、車両Vの安全性を確
保すればよく、上記各センサのうち、上記後部センサ5
1と、前部センサ52と、内在検出センサ53と、カウ
ントセンサ54とを用いるだけで臨時の出庫用として機
能させることができるので、例えば図3に示すゲート3
9を開放すると共に、コンピュータ制御を出庫モードに
切替えることで、昇降装置35を出庫用として活用する
ことができる。
【0049】従って、曜日や時間帯等によっては多くの
利用者の出庫回数が頻繁になることがあるが、そのよう
な場合、一方の入庫バース37bを出庫バースとするこ
とで、利用者に対するサービス向上を図ることもでき
る。
【0050】図7は、この発明の第4の実施形態に係る
立体駐車場を示している。この場合は、昇降装置45の
両側に入庫バース47と出庫バース48とが設けられ、
昇降装置45が下降することで、入庫バース47上の車
両Vを格納棚2、3に格納し、昇降装置45が上昇する
ことで格納棚2、3内の車両Vを出庫バース48上に出
庫できるようにしたものである。
【0051】従って、この実施形態によれば、基本的に
は図2に示す実施形態と同様の作用効果が得られる他、
入庫バース47と出庫バース48における車両Vの状態
を係員が監視できるので、利用者の安全性を高めること
もできる。なお、これまで説明した各実施形態において
は、昇降装置に二機の入庫バースや出庫バースがそれぞ
れ設けられたり、また入庫バースと出庫バースとの二機
が設けられた例を示したが、これに限らず、それ以上の
数の入庫バース、出庫バースを用いることもできるのは
勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、二機からなる入庫バースの組と二機からな
る出庫バースの組との何れかの組を、一機の昇降装置に
対して接続して構成したので、二機からなる入庫バース
の組が接続されている場合、一方の入庫バースで利用者
が降車するのに手間取っていても、他方の空いている入
庫バースに次の車両を停車させることができること、ま
た二機からなる出庫バースの組の場合、一方の出庫バー
スで利用者が乗車するのに手間取っていても、他方の空
いている出庫バースから出庫させることとの何れかがで
きる結果、利用者の待ち時間を確実に短縮化させること
ができ、稼働率を高めると共に利用者に対するサービス
向上を図ることができる効果が得られる。
【0053】請求項2に係る発明によれば、一方の入庫
バースで利用者が降車するのに手間取っていても、他方
の空いている入庫バースに次の車両を停車させることが
できるので、利用者の待ち時間を短縮化できる効果が得
られる。
【0054】請求項3に係る発明によれば、一方の入庫
バースで利用者が降車するのに手間取っていても、他方
の空いている入庫バースに次の車両を停車させることが
できるので、利用者の待ち時間を短縮化できる効果が得
られる。
【0055】請求項4に係る発明によれば、駐車状況に
よって出庫する車両が多くなった場合、搬送装置が駐車
階から上昇しようとするとき、その搬送装置に車両を移
載して出庫させることができるので、出庫をスムースに
行うことができ、稼働率を高めることもできる効果が得
られる。
【0056】請求項5に係る発明によれば、一方の出庫
バースで利用者が乗車するのに手間取っていても、他方
の空いている出庫バースに車両を出庫させることができ
るので、利用者の待ち時間を短縮化させることができる
効果が得られる。
【0057】請求項6に係る発明によれば、一方の出庫
バースで利用者が乗車するのに手間取っていても、他方
の空いている出庫バースに車両を出庫させることができ
るので、利用者の待ち時間を短縮化させることができる
効果が得られる。
【0058】請求項7に係る発明によれば、乗入階のス
ペースが小さい場合でも、一機の搬送装置に対し入庫バ
ースと出庫バースとの二つ並設できるので、駐車階で入
庫作業或いは出庫作業の何れか一方が行われている間、
入庫と出庫の他方を行うことで、稼働率を高めることが
できる効果が得られる。
【0059】請求項8に係る発明によれば、乗入階のス
ペースが小さい場合でも、一機の搬送装置に対し入庫バ
ースと出庫バースとの二つ並設できるので、駐車階で入
庫作業或いは出庫作業の何れか一方が行われている間、
入庫と出庫の他方を行うことで、稼働率を高めることが
できる効果が得られる。
【0060】請求項9に係る発明によれば、乗入階のス
ペースが小さい場合でも、一機の搬送装置に対し入庫バ
ースと出庫バースとの二つ並設できるので、駐車階で入
庫作業或いは出庫作業の何れか一方が行われている間、
入庫と出庫の他方を行うことで稼働率を高めることがで
きる効果が得られる。
【0061】請求項10に係る発明によれば、入庫した
ときの車両の向きと出庫するときの車両の向きが同一で
あるので、出庫の際には、車両をバックさせる必要がな
く、そのまますぐ出庫できるので、利用者がスムースに
入出庫しやすくなると共に、入出庫時間の短縮化をより
図ることができる効果が得られる。
【0062】請求項11に係る発明によれば、複数の昇
降装置を備えることで、入出庫をいっそう速やかに行う
ことができ、入出庫時間のいっそうの短縮化を図ること
ができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態に係る立体駐車
場を示す説明用斜視図である。
【図2】 この発明の第2の実施の形態に係る立体駐車
場を示す説明用斜視図である。
【図3】 この発明の第3の実施の形態に係る立体駐車
場を示す説明用斜視図である。
【図4】 車両が入庫された入庫バースにおける検出セ
ンサを示す説明用平面図である。
【図5】 図4の正面図である。
【図6】 図4の側面図である。
【図7】 この発明の第4の実施の形態に係る立体駐車
場を示す説明用斜視図である。
【図8】 従来の立体駐車場を示す説明用斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 駐車階 2、3 格納棚 4 走行台車 5 入庫リフタ(昇降装置) 6 出庫リフタ(昇降装置) 7、17a、17b、27、37a、37b 入庫バ
ース 8、18a、18b、28、38a、38b 出庫バ
ース 9 スラットコンベア 15、16、25、35、36、45 昇降装置 F2 乗入階 F1 乗入階 V 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土佐林 慶明 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エン ジニアリング株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に各階層毎に設けられた駐車階
    に形成され、車両を格納する格納棚と、車両の乗入階に
    設けられた入庫バース及び出庫バースと、入庫バース,
    出庫バースと各駐車階との間を連絡し、昇降によって車
    両を搬送する昇降装置とを備えた立体駐車場であって、 二機以上からなる入庫バースの組と、二機以上からなる
    出庫バースの組との何れかの組を、前記一機の昇降装置
    に対して接続することを特徴とする昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の立体駐車場において、 前記二機以上からなる入庫バースの組は、各入庫バース
    を一機の昇降装置の両側にそれぞれ並設することを特徴
    とする立体駐車場。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の立体駐車場において、 前記二機以上からなる入庫バースの組は、入庫バースの
    それぞれを一機の昇降装置の一側部に乗入階を違えて並
    設することを特徴とする立体駐車場。
  4. 【請求項4】 請求項2及び3記載の立体駐車場におい
    て、 前記二機以上からなる入庫バースの組は、何れか一方の
    入庫バースが必要に応じ出庫バースとして機能すること
    を特徴とする立体駐車場。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の立体駐車場において、 前記二機以上からなる出庫バースの組は、各出庫バース
    を一機の昇降装置の両側にそれぞれ並設することを特徴
    とする立体駐車場。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の立体駐車場において、 前記二機以上からなる出庫バースの組は、出庫バースの
    それぞれを一機の昇降装置の一側部に乗入階を違えて並
    設することを特徴とする立体駐車場。
  7. 【請求項7】 垂直方向に各階層毎に設けられた駐車階
    に形成され、車両を格納する格納棚と、車両の乗入階に
    設けられた入庫バース及び出庫バースと、入庫バース,
    出庫バースと各駐車階との間を連絡し、昇降によって車
    両を搬送する昇降装置と、各駐車階に走行自在に設けら
    れ、車両を搬送する走行台車とを備えた立体駐車場であ
    って、 前記入庫バース及び出庫バースからなる組を、一機の昇
    降装置に対して接続することを特徴とする機械式昇降装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の立体駐車場において、 前記入庫バース及び出庫バースからなる組は、入庫バー
    スと出庫バースとを一機の昇降装置の両側に並設するこ
    とを特徴とする立体駐車場。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の立体駐車場において、 前記入庫バース及び出庫バースの組は、入庫バースと出
    庫バースとを一機の昇降装置の一側部に乗入階を違えて
    並設することを特徴とする立体駐車場。
  10. 【請求項10】 請求項1から9記載の立体駐車場にお
    いて、 前記入庫バースと出庫バースとは、入庫時の車両の向き
    と、出庫時の車両の向きとを同一としていることを特徴
    とする立体駐車場。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    立体駐車場において、 前記昇降装置を複数備えていることを特徴とする立体駐
    車場。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012188863A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Ohbayashi Corp 駐車設備
JP2019073938A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 三菱重工機械システム株式会社 機械式駐車装置及びその制御装置、制御方法、並びに制御プログラム

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JP7051367B2 (ja) 2017-10-18 2022-04-11 三菱重工機械システム株式会社 機械式駐車装置及びその制御装置、制御方法、並びに制御プログラム

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