JP2939572B2 - 立体駐車設備 - Google Patents

立体駐車設備

Info

Publication number
JP2939572B2
JP2939572B2 JP26126192A JP26126192A JP2939572B2 JP 2939572 B2 JP2939572 B2 JP 2939572B2 JP 26126192 A JP26126192 A JP 26126192A JP 26126192 A JP26126192 A JP 26126192A JP 2939572 B2 JP2939572 B2 JP 2939572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
berth
vehicle
floor
lifting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26126192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06108694A (ja
Inventor
憲治 本岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP26126192A priority Critical patent/JP2939572B2/ja
Publication of JPH06108694A publication Critical patent/JPH06108694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2939572B2 publication Critical patent/JP2939572B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両をパレットに載せ
て乗入れ階と駐車階との間で昇降させるようにして、入
出庫作業を行う立体駐車設備に関し、特に、乗入れ階に
おけるパレットの管理対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、多数の車両を格納する立体駐車
設備としては、車両の乗入れ階で入庫時及び出庫時に車
両を停止させる1個のバースと、このバースとの間で車
両を移送する移送手段を有し、車両を載置して駐車階と
の間で昇降させる1個のリフトとを備えたものが良く知
られており、また、1個のバースに対してそれぞれ車両
の受け渡しを行う入庫用及び出庫用の2個のリフトと、
この両リフトがそれぞれ昇降する昇降路とを備えたもの
もすでに良く知られている(例えば、特開平3−473
78号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記前者の
駐車設備では、リフトと昇降路とが1組で済むので、省
スペース化が図れる一方、バースが1個しか設けられて
いないために、入出庫待ちが頻発して、車両の入出庫作
業を円滑に行うことができないという問題がある。
【0004】一方、上記後者の駐車設備では、入庫車両
と出庫車両との流れが分離されて入出庫作業を円滑に行
うことができる反面、リフトと昇降路とが増えたため
に、駐車スペースが制約を受け、スペースの有効利用が
図れないという問題がある。
【0005】上記二つの相反する問題を解決するため、
本発明者は、先に、車両を入出庫させる1個のリフト及
びその昇降路に対して、車両の乗入れ階で、リフトを挟
んだ片側に入庫用のバースを設け、もう一方の側に出庫
用のバースを設けて、入庫用及び出庫用の各バースに入
庫車両と出庫車両とを振り分けることにより、入出庫待
ちを少なくするようにした立体駐車設備を提案している
(特願平4−102790号に開示)。この駐車設備で
は、各バースとリフトとの間で、車両を載置したパレッ
トをコンベアで移送する構成になっており、出庫済のパ
レットは、出庫バース上に放置しておくと次の入出庫作
業の障害になるので、出庫後直ちに元の駐車棚まで戻さ
れるようになっている。
【0006】ところが、上記の立体駐車設備では、出庫
済のパレットをその都度元の駐車棚へ戻さなければなら
ず、しかも車両を入庫するためには、車両が入庫される
駐車棚のパレットを入庫用バースへ搬送しなければなら
ないため、パレットのみの搬送に費やす時間が非常にむ
だであり、この搬送作業中に、車両の入出庫作業が中断
して作業能率を悪化させるという問題がある。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、パレットのみの搬送に費
やす時間を削減して、車両の入出庫の作業能率を向上さ
せ得る立体駐車装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、立体駐車装置として、車両
を載せたパレットを車両の乗入れ階と駐車階との間で昇
降させる昇降手段と、上記乗入れ階で上記昇降手段の配
置スペースの一側方に隣接して設けられ、入庫車両を上
記パレットを介して上記昇降手段へ移送する入庫バース
と、上記乗入れ階で上記昇降手段の配置スペースの、上
記入庫バースと反対側の側方に設けられ、出庫車両を上
記パレットを介して上記昇降手段から受けとり出庫させ
る出庫バースと、上記出庫バースから上記入庫バースへ
上記パレットを回送する回送手段とを備え、上記昇降手
段を、上記パレットを介して車両を載置する昇降台を有
する構成にするとともに、上記回送手段を、上記昇降台
の車両載置位置より下段に設けられた回送用ローラコン
ベアで構成し、上記出庫バースに、車両出庫後のパレッ
トを上記回送用ローラコンベアへ移送する移送用ローラ
コンベアを設ける構成とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、立体駐車装置とし
て、車両を載せたパレットを車両の乗入れ階と駐車階と
の間で昇降させる昇降手段と、上記乗入れ階で上記昇降
手段の配置スペースの一側方に隣接して設けられ、入庫
車両を上記パレットを介して上記昇降手段へ移送する入
庫バースと、上記乗入れ階で上記昇降手段の配置スペー
スの、上記入庫バースと反対側の側方に設けられ、出庫
車両を上記パレットを介して上記昇降手段から受けとり
出庫させる出庫バースと、上記出庫バースから上記入庫
バースへ上記パレットを回送する回送手段とを備え、上
記昇降手段を、上記パレットを介して車両を載置する昇
降台を有する構成にするとともに、上記回送手段を、上
記昇降台の昇降路に対して進退可能に設けられた可動ロ
ーラコンベアで構成し、上記出庫バースに、車両出庫後
のパレットを上記可動ローラコンベアへ移送する移送用
ローラコンベアを設ける構成とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
のいずれか一に記載の発明において、入庫バース及び出
庫バースのうち少なくとも一方に、上記パレットを蓄え
るパレットストッカを設ける構成とするものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1及び2記載の各発
明では、車両の入出庫が連続する際、出庫車両は、駐車
階でパレットを介して昇降手段に載置されて乗入れ階へ
昇降した後、出庫バースへ移送され出庫する。出庫バー
ス上に残されたパレットは、回送手段により、出庫バー
スから入庫バースへ回送され、その後、入庫車両を載置
する際に使用される。また、出庫車両が出庫バースへ移
送されるのと並行して、予め入庫バース上でパレットに
載せられていた入庫車両は、昇降手段上へ移送され、駐
車階へ搬送される。その後、別の出庫車両が昇降手段に
載置されて乗入れ階まで昇降し、一連の動作が繰り返さ
れる。
【0012】そして、請求項1記載の発明によれば、車
両出庫後、出庫バースに残されたパレットは、出庫バー
スの移送用ローラコンベアから、出庫車両を載せて乗入
れ階まで来ている昇降台の回送用ローラコンベアへ移送
され、回送用ローラコンベアにより入庫バースへ回送さ
れる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、可動
ローラコンベアは、昇降台が昇降する間、昇降路の外側
に待機しているが、車両出庫後に、昇降路側へ伸長す
る。車両出庫後、出庫バースに残されたパレットは、出
庫バースの移送用ローラコンベアから、伸長した可動ロ
ーラコンベアへ移送され、可動ローラコンベアにより入
庫バースへ回送される。
【0014】請求項3記載の発明によれば、車両出庫
後、出庫バース上に残されたパレットは、駐車階まで戻
されることなく、パレットストッカに蓄えられる。入庫
車両が連続する場合には、入庫車両は、入庫バースでパ
レットストッカから順次払い出されたパレットに載せら
れて昇降手段へ移送され、昇降手段により次々と駐車階
へ搬送される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1〜図5は、本発明の第1実施例に係る
立体駐車設備Aを示し、この立体駐車設備Aは、乗入れ
階S1の下方に複数の駐車階S2〜S5を有し、各駐車
階S2〜S5では、平面的に広がる駐車スペースに対し
て車両が搬送される平面往復式の駐車設備である。
【0017】各駐車階S2〜S5は、長い矩形状に形成
されており、その長手方向において、第1〜第3走行路
1a〜1cが互いに平行に延びている。この第1〜第3
走行路1a〜1cには、それぞれ車両搬送用の第1〜第
3台車2a〜2cが走行するようになっている。長手方
向の中間部には、パレットPを介して車両を載せて昇降
する昇降手段であるリフトL1が、上記第1〜第3走行
路1a〜1cにそれぞれ面するようにして斜め方向に複
数個配設されており、各リフトL1は、駐車階S2〜S
5と乗入れ階S1との間で車両を搬送するようになって
いる。
【0018】上記各リフトL1は、上記パレットPを介
して車両を載置して昇降する昇降台3と、図示はしない
が、上記昇降台3の昇降を駆動する駆動源、ガイドレー
ル、チェーン、スプロケット、バランスウェイト等の駆
動機構とを備える周知の構成からなる。
【0019】上記各リフトL1の、上記第1〜第3走行
路1a〜1cに沿う両側方向には、車両を格納する駐車
棚4,4,…が配設されており、各駐車棚4は、それに
面する第1〜第3のいずれかの走行路1a〜1cを走行
する台車2a〜2cとの間で、入出庫時に車両の受け渡
しをするようになっている。この受け渡し作業は、各台
車2a〜2c及び各駐車棚4に設けられた周知のローラ
コンベア5により行われるようになっている。
【0020】上記第1〜第3走行路1a〜1cには、そ
れぞれ互いに平行な2本一対のレール40,40が敷設
されており、上記第1〜第3台車2a〜2cは、それぞ
れ上記一対のレール40,40上を車輪41,41,…
によって自走するようになっている。上記各台車2a〜
2cの進行方向Zの一方の側の車輪同士41,41は、
正逆回転可能なモータM1を介して同軸上に連結されて
おり、このモータM1の駆動回転に同期してレール4
0,40上を転動するようになっている。
【0021】乗入れ階S1には、上記各リフトL1の配
置スペースの一側方に隣接して、入庫バース6が設けら
れており、上記各リフトL1の配置スペースの、上記入
庫バース6と反対側の側方に隣接して、出庫バース7が
設けられている。上記入庫バース6は、入庫車両をパレ
ットPを介して昇降台3へ移送するようになっており、
上記出庫バース7は、出庫車両をパレットPを介して上
記昇降台3から受けとるようになっている。入庫車両
は、乗入れ階S1の一方の側に設けられた入庫通路Xを
通って各入庫バース6へ進入し、出庫車両は、各出庫バ
ース7から前進して乗入れ階S1の他方の側に設けられ
た出庫通路Yを通って出庫するようになっている。
【0022】上記昇降台3の車両載置位置には、上記入
庫バース6及び出庫バース7との間で車両を載せたパレ
ットPの受け渡しを行うローラコンベア3aが設けられ
ており、このローラコンベア3aの下方には、上記出庫
バース7から上記入庫バース6へ空のパレットPを回送
する回送手段として、回送用ローラコンベア3bが設け
られている。上記上下のローラコンベア3a,3bのう
ち上段のコンベア3aは、車両を載せたパレットPを、
上記台車2a〜2c及び駐車棚4との間で移送する際に
も用いられるようになっている。
【0023】上記各ローラコンベア3a,3bは、搭載
車両の前後方向Cの両側に設けられたフレーム8,8
と、これら両側のフレーム8,8からそれぞれ内側へ所
定間隔毎に突設されたローラ9,9…とを備えている。
上記複数のローラ9,9…のうちの1個は、回転可能な
モータ(図示せず)に連結されて駆動されるようになっ
ており、その他のローラ9,9,9はフリーローラで構
成されている。
【0024】上記出庫バース7には、上記昇降台3のロ
ーラコンベア3aから来る出庫車両をパレットPを介し
て受けとるローラコンベア10aが設けられており、こ
のローラコンベア10aの下段には、車両出庫後の空パ
レットPを上記回送用ローラコンベア3bへ移送する移
送用ローラコンベア10bが設けられている。
【0025】上記入庫バース6には、入庫車両をパレッ
トPを介して上記昇降台3へ渡すローラコンベア10c
と、このローラコンベア10cの下段で、上記回送用ロ
ーラコンベア3bから来る空パレットPを受けとるロー
ラコンベア10dとが設けられている。
【0026】上記入庫及び出庫バース6,7を構成する
上下のローラコンベア同士10a,10b及び10c,
10dは、それぞれ上記昇降台3のローラコンベア同士
3a,3b間とほぼ同じ間隔に設定されている。
【0027】上記各ローラコンベア10a,10b,1
0c,10dは、搭載車両の前後方向Cの両側にそれぞ
れ設けられたフレーム11,11を有しており、上記両
フレーム11,11の互いに対向する面には、図6及び
図7にも示すように、それぞれ複数個のローラ12a〜
12eが互いに所定間隔置きに設けられている。上記各
フレーム11のローラ群12a〜12eのうちの1個の
ローラ12cは、回転可能なモータM2に連結され駆動
されるようになっており、その他のローラはフリーロー
ラで構成されている。
【0028】上記各フレーム11は、パレットPを載置
したときの静止位置に設けられている可動フレーム11
aと、この可動フレーム11aより昇降台3側に設けら
れた固定フレーム11bとからなり、上記ローラ群12
a〜12eのうちの1個のローラ12aは、上記固定フ
レーム11bに設けられ、他のローラ12b〜12eは
上記可動フレーム11aに設けられている。
【0029】上記可動フレーム11aの両端部は、ブラ
ケット13を介して案内台車14に接続されており、こ
の案内台車14は、パレットPの長手方向に沿って互い
に平行に設けられた一対のレール15,15に移動可能
に嵌合されている。上記各一対のレール15,15は、
図示はしないが、各バース6,7を囲む側壁に固定され
ている。
【0030】上記一対のレール15,15のうちの一方
には、シリンダ16が固定されており、このシリンダ1
6のロッド16aの先端は、上記可動フレーム11aに
接続されている。図8に示すように、上記シリンダ16
のロッド16aが退行すると、案内台車14がレール1
5,15上をパレットPから離れる方向へ移動するのに
伴って、可動フレーム11aのローラ群12b〜12e
はパレットPから離れ、パレットPは下方へ落下するよ
うになっている。
【0031】上記入庫バース6および出庫バース7のそ
れぞれの下方には、図7及び図9に示すように、上記パ
レットPを上下方向に蓄えるパレットストッカ20が設
けられている。このパレットストッカ20には、パレッ
トPの4隅に対応する位置に、パレットPの引込み及び
払出しを行う昇降装置21が設けられている。この昇降
装置21は、上下方向に2本の溝型鋼が対向して立設さ
れてなる一対の縦レール22,22と、この一対の縦レ
ール22,22に沿って転動するローラ25,25,…
を有する昇降部材24とを備えている。
【0032】上記昇降部材24には、パレットPに対し
て出没可能な支持ピン26が設けられており、この支持
ピン26は、上記昇降部材24に取り付けられたシリン
ダ27のロッドで形成されている。この支持ピン26
は、シリンダ27から突出してパレットPを載置するよ
うになっている。
【0033】上記各一対の縦レール22,22の一方の
下端には、パレットPに向かってストッパ35が突設さ
れており、このストッパ35は、昇降装置21が降ろし
てきたパレットPの4隅を支えてパレットPの落下を防
ぐようになっている。
【0034】上記各一対の縦レール22,22の上端及
び下端には、それぞれパレットPから離れる方向へ一対
のブラケット28,28及び29,29が設けられて互
いに対向している。上記上方のブラケット28,28間
には、上部スプロケット28aが軸支されており、上記
下方のブラケット29,29間には、下部スプロケット
29aが軸支されている。上記各縦レール22の上部及
び下部スプロケット28a,29a間には、回転可能な
チェーン30が巻き掛けられており、各チェーン30に
は、上記昇降部材24が接続されている。
【0035】上記パレットストッカ20の4隅に位置す
る下部スプロケット29a,29a,…のうち、パレッ
トPを挟む両側にそれぞれ位置して互いに対向する下部
スプロケット同士29a,29aは、図6にも示すよう
に、上記可動フレーム11aに沿って架設された1本の
下部シャフト31に軸支されており、パレットPを挟む
両側の下部シャフト同士31,31は、それぞれ直交軸
型の減速機32及びシャフト33を介して共通のブレー
キモータ34に連結されている。この構成により、両下
部シャフト31,31が同期して駆動し、全ての昇降部
材24,24,…が同期して昇降するようになってい
る。
【0036】ここで、パレットPの引込み及び払出しを
行う際の各バース6,7の作動について説明すると、パ
レットPを引込む際は、まず、両側の可動フレーム11
a,11aの各シリンダ16のロッド16aを後退させ
ると、両可動フレーム11a,11aが移動してローラ
群12b〜12eがパレットPから離れ、パレットPの
下降が可能な状態になる。この状態で、全ての昇降装置
21,21,…を作動させてパレットPを適切な位置ま
で降ろし、支持ピン26,26,…をパレットPから後
退させる。パレットPを払い出す際は、逆に、全ての昇
降装置21,21,…の支持ピン26,26,…でパレ
ットPを載置した後、昇降装置21,21,…を上昇さ
せ、パレットPを後退位置にある両可動フレーム11
a,11aの上方まで持ち上げる。この状態で両可動フ
レーム11a,11aを後退位置から前進させ、ローラ
群12b〜12eの上にパレットPを載置する。入庫車
両がパレットPに載置されて昇降台3へ移送されると、
入庫バース6の昇降装置21,21,…は直ちに作動し
て、別の空パレットPを入庫バース6上に載置する。
【0037】上記入庫及び出庫バース6,7のパレット
P静止位置の周囲には、上記昇降装置21及び両可動フ
レーム11a,11aを覆うようにして鋼製の床板36
a,36bが張られている。これら床板のうち、昇降台
3側に位置する床板36aは、入出庫レベルにあるパレ
ットPが移送時に昇降台3のフレームと接触しないよう
に、他の床板36bより少し低いレベルに設けられてい
る。また、この床板36aは、入庫時に、右ハンドル車
の運転手が後車するための後車台の働きをするようにな
っている。
【0038】乗入れ階S1のリフトL1の周囲には、図
示はしないが、囲いが設けられており、この囲いの上記
入庫及び出庫バース6,7に面する側には、それぞれ開
口が形成されている。この開口には、運転者が転落する
のを防止するためにドアが開閉可能に設けられており、
この開口は、入庫及び出庫バース6,7とリフトL1と
の間で車両を移送する際に開放され、それ以外の時は閉
じられるようになっている。
【0039】次に、上記第1実施例の動作について説明
する。車両の入出庫が連続する際、出庫車両は、駐車階
S2〜S5でパレットPを介してリフトL1の昇降台3
に載置されて乗入れ階S1へ上昇した後、出庫バース7
へ移送され出庫する。出庫バース7上に残されたパレッ
トPは、出庫バース7の昇降装置21,21,…によ
り、乗入れ階S1まで来ている昇降台3の下段と同じ高
さレベルまで降ろされた後、出庫バース7下段の移送用
ローラコンベア10bから、昇降台3の回送用ローラコ
ンベア3bへ移送され、回送用ローラコンベア3bから
入庫バース6下段のローラコンベア10d上へ回送され
る。その後、パレットPは、入庫バース6の昇降装置2
1,21,…に持ち上げられ、入庫バース6上段のロー
ラコンベア10c(車両搭載位置)まで上昇する。ま
た、出庫車両が昇降台3から出庫バース7へ移送される
のと並行して、予め入庫バース6上でパレットPに載せ
られていた入庫車両は、昇降台3上へ移送され、リフト
L1により駐車階S2〜S5へ搬送される。その後、別
の出庫車両が昇降台3に載置されて乗入れ階S1まで上
昇し、一連の動作が繰り返される。
【0040】以上のように、出庫時に乗入れ階S1へ上
昇したパレットPは、駐車階S2〜S5に一旦戻ること
なく、乗入れ階S1で入庫バース6へ回送されて直ちに
入庫作業に利用することができるとともに、入庫作業と
出庫作業とを並行して行うことができるので、パレット
Pのみの搬送に費やす時間を削減して、車両の入出庫の
作業能率を向上させることができる。
【0041】また、出庫車両のみが連続する場合には、
出庫後のパレットPを元の駐車棚4まで戻す必要はな
く、パレットストッカ20に蓄えることができるので、
リフトL1の稼働を車両の出庫のみに使用して、出庫作
業の能率を大幅に向上させることができる。
【0042】さらに、入庫車両のみが連続する際には、
パレットPは、パレットストッカ20から順次入庫バー
ス6の車両載置位置まで送られ、連続する入庫車両が短
時間のうちに順次パレットPに載せられてリフトL1へ
移送されるので、パレットPの不足を招くことなく、入
庫作業の能率を大幅に向上させることができる。
【0043】さらにまた、入庫車両及び出庫車両がとぎ
れた際であっても、次の入庫作業に備えて、リフトL1
を利用して駐車階S2〜S5から空パレットPを搬送し
たり、出庫バース7側から入庫バース6側へ回送して、
空パレットPを入庫バース6側のパレットストッカ20
に補充すれば、入庫時に素早く対応することができる。
【0044】さらにまた、リフトL1が入庫車両を駐車
階S2〜S5まで搬送した際に、駐車階S2〜S5で空
のパレットPを下段のローラコンベア3bに載せて、乗
入れ階S1まで戻り、運んで来たパレットPを入庫バー
ス6のパレットストッカ20へ回送することにより、空
パレットPの補充に費やす時間を節約することができ
る。
【0045】図10〜図12は、本発明の第2実施例に
係る立体駐車設備Bを示し、この立体駐車設備Bは、リ
フトL2の昇降台50の昇降路の両側に1列づつ複数段
に駐車棚4が形成されたエレベータ式のものである。上
記リフトL2の昇降台50は、上記第1実施例と同様の
ローラコンベア3aを1段のみ有している。
【0046】乗入れ階S1における入庫及び出庫バース
6,7の下段のローラコンベア同士10b,10d間に
は、回送手段として、上記昇降台50の昇降路に対して
進退可能な可動ローラコンベア51が設けられている。
【0047】上記可動ローラコンベア51は、パレット
Pを挟む両側に、それぞれ昇降台50の昇降路に対して
進退可能な2本の可動フレーム52,52を備え、両可
動フレーム同士52,52間には、昇降台50のガイド
ローラ53を受け入れるための隙間が形成されている。
【0048】上記各可動フレーム52には、図13及び
図14に示すように、上記昇降台50の昇降路からの退
行を可能にする進退機構55が2組づつ設けられてい
る。上記各進退機構55は、上記可動フレーム52に接
続された案内台車56と、この案内台車56が走行する
一対のレール57,57とを備えており、この一対のレ
ール57,57は、図示はしないが、リフト昇降路の壁
面58に固定されている。上記一対のレール57,57
の一方には、上記可動フレーム52を進退させるシリン
ダ59が固定されており、このシリンダ59のロッド5
9aの先端が上記可動フレーム52に接続されている。
図中、60は、上記案内台車56に設けられ、上記一対
のレール57,57上を転動するフリーローラである。
【0049】上記各可動フレーム52には、パレットP
に向かってパレットPを支持するローラ61が2個突設
されている。上記両ローラ61,61のうちの一方は、
図外の駆動モータに接続されて駆動されるようになって
おり、他方のローラ61は、フリーローラになってい
る。上記各ローラ61は、昇降台50の昇降時には、上
記進退機構55,55,…により、図14の2点鎖線位
置まで後退させられて、昇降台50との接触を避けるよ
うになっており、車両の出庫後には、図14の実線位置
まで伸長させられて、出庫バース7下方の移送用ローラ
コンベア10bから移送されてくるパレットPを受けと
って、入庫バース6下方のローラコンベア10d上へ回
送するようになっている。
【0050】なお、上記第2実施例は、上記以外の構成
については、第1実施例と同じ構成であるため、同じ構
成部分については同じ番号を付し、詳しい説明を省略す
る。
【0051】また、この第2実施例においても、乗入れ
階S1は、上記第1実施例と基本的構成を同じくするた
め、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0052】さらに、上記第2実施例では、乗入れ階S
1が中間階に設けられ、乗入れ階S1の上下にそれぞれ
駐車階を設けた構成になっていたが、乗入れ階を設ける
位置に特に制限はなく、例えば、乗入れ階を最上階に設
けて下階を駐車階に構成しても良いし、乗入れ階を最下
階に設けて上階を駐車階にする構成としても良い。
【0053】さらにまた、上記第1実施例では、昇降部
材24の支持ピン26でパレットPを載置して支持する
構成であったが、例えば、図15に示すように、パレッ
トPの4隅に支持ピン26を受け入れる凹部65を設
け、支持ピン26をこの凹部65に係合させることによ
り、パレットPを支持する構成としても良い。
【0054】上記第1及び第2実施例では、入庫バース
6及び出庫バース7の両方にパレットストッカ20を設
ける構成であったが、パレットストッカを入庫及び出庫
バースのどちらか一方のみに設ける構成としても良い
し、どちらのバースにも設けない構成としても良い。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び2記載の各
立体駐車設備によれば、出庫時に乗入れ階へ搬送された
パレットは、駐車階に一旦戻ることなく、乗入れ階で入
庫バースへ移送されて直ちに入庫作業に利用することが
できるので、パレットのみの搬送に費やす時間を削減し
て、車両の入出庫の作業能率を向上させることができ
る。
【0056】請求項3記載の立体駐車設備によれば、出
庫時に乗入れ階へ搬送されたパレットは、乗入れ階でパ
レットストッカに蓄えられるので、入庫車両が連続する
場合には、パレットをパレットストッカから順次入庫バ
ースの入庫位置へ払い出すことにより、連続する入庫車
両を短時間でパレットに載せて駐車階へ移送することが
でき、入庫作業の能率を大幅に向上させることができ
る。また、出庫車両が連続する場合には、出庫後のパレ
ットを元の駐車棚まで戻す必要がなく、パレットストッ
カに蓄えることができるので、リフトの稼働を車両の出
庫のみに使用して、出庫作業の能率を大幅に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る立体駐車設備の概略
を説明する断面図である。
【図2】同駐車階の全体構成を示す平面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図1の立体駐車設備の乗入れ階の全体構成を示
す平面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】各バースの一部を示す平面図である。
【図7】図6のD−D線矢視図である。
【図8】図6のE−E線矢視図である。
【図9】図6のF−F線矢視図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る立体駐車設備の全
体構成を説明する断面図である。
【図11】図10の立体駐車設備をG−G方向から見た
場合の一部を示す断面図である。
【図12】図10の立体駐車設備の乗入れ階を説明する
断面図である。
【図13】図11の要部拡大図である。
【図14】図13のH−H線矢視図である。
【図15】パレットの他の態様を説明する図面である。
【符号の説明】
3,50 昇降台 3b 回送用ローラコンベア(回送手段) 6 入庫バース 7 出庫バース 10b 移送用ローラコンベア 20 パレットストッカ 51 可動ローラコンベア(回送手段) A,B 立体駐車設備 L1,L2 リフト(昇降手段) P パレット S1 乗入れ階 S2〜S5 駐車階

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を載せたパレットを車両の乗入れ階
    と駐車階との間で昇降させる昇降手段と、 上記乗入れ階で上記昇降手段の配置スペースの一側方に
    隣接して設けられ、入庫車両を上記パレットを介して上
    記昇降手段へ移送する入庫バースと、 上記乗入れ階で上記昇降手段の配置スペースの、上記入
    庫バースと反対側の側方に隣接して設けられ、出庫車両
    を上記パレットを介して上記昇降手段から受けとり出庫
    させる出庫バースと、 上記出庫バースから上記入庫バースへ上記パレットを回
    送する回送手段とを備え、 上記昇降手段は、上記パレットを介して車両を載置する
    昇降台を有しており、 上記回送手段は、上記昇降台の車両載置位置より下段に
    設けられた回送用ローラコンベアであり、 上記出庫バースには、車両出庫後のパレットを上記回送
    用ローラコンベアへ移送する移送用ローラコンベアが設
    けられていることを特徴とする立体駐車設備。
  2. 【請求項2】 車両を載せたパレットを車両の乗入れ階
    と駐車階との間で昇降させる昇降手段と、 上記乗入れ階で上記昇降手段の配置スペースの一側方に
    隣接して設けられ、入庫車両を上記パレットを介して上
    記昇降手段へ移送する入庫バースと、 上記乗入れ階で上記昇降手段の配置スペースの、上記入
    庫バースと反対側の側方に隣接して設けられ、出庫車両
    を上記パレットを介して上記昇降手段から受けとり出庫
    させる出庫バースと、 上記出庫バースから上記入庫バースへ上記パレットを回
    送する回送手段とを備え、 上記昇降手段は、上記パレットを介して車両を載置する
    昇降台を有しており、 上記回送手段は、上記昇降台の昇降路に対して進退可能
    に設けられた可動ローラコンベアであり、 上記出庫バースには、車両出庫後のパレットを上記可動
    ローラコンベアへ移送する移送用ローラコンベアが設け
    られていることを特徴とする立体駐車設備。
  3. 【請求項3】 入庫バース及び出庫バースのうち少なく
    とも一方に、上記パレットを蓄えるパレットストッカが
    設けられている請求項1または2のいずれか一に記載の
    立体駐車設備。
JP26126192A 1992-09-30 1992-09-30 立体駐車設備 Expired - Fee Related JP2939572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26126192A JP2939572B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 立体駐車設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26126192A JP2939572B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 立体駐車設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06108694A JPH06108694A (ja) 1994-04-19
JP2939572B2 true JP2939572B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=17359372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26126192A Expired - Fee Related JP2939572B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 立体駐車設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2939572B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103161341B (zh) * 2013-03-20 2015-12-16 东莞市伟创东洋自动化设备有限公司 升降机出口双车板停车位结构及存取车流程

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06108694A (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000118630A (ja) 自動倉庫
JP2939572B2 (ja) 立体駐車設備
JP2863705B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP3056139B2 (ja) 機械式駐車場
JPH07269150A (ja) エレベータ式駐車装置
JP3448037B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JP2000264406A (ja) 横渡し機能付き自動倉庫
JP3888755B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JP2880115B2 (ja) 機械式駐車場
JP4065633B2 (ja) 機械式駐車装置
JPH094261A (ja) 機械式駐車装置
JP2990473B2 (ja) 駐車装置
JP2649183B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置
JP3295066B2 (ja) 多段式立体駐車装置
JP3657829B2 (ja) 平面往復式駐車装置及びその入出庫方法
JP4346497B2 (ja) 水平循環式駐車装置
JPH10131537A (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JP2742739B2 (ja) 立体駐車設備
JP4212449B2 (ja) 機械式駐車設備およびその運転方法
JP3838603B2 (ja) 平面往復式立体駐車装置
JPH07207978A (ja) 水平循環式駐車設備
JP2000145188A (ja) フォーク式立体駐車装置
JPH1144117A (ja) 駐車装置
JPH10280721A (ja) 縦列型昇降式駐車装置
JPS6146363B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990427

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees