JP3398076B2 - フォーク式立体駐車装置 - Google Patents

フォーク式立体駐車装置

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JP3398076B2 JP32121898A JP32121898A JP3398076B2 JP 3398076 B2 JP3398076 B2 JP 3398076B2 JP 32121898 A JP32121898 A JP 32121898A JP 32121898 A JP32121898 A JP 32121898A JP 3398076 B2 JP3398076 B2 JP 3398076B2
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吉美 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、n基のエレベータ
式の駐車塔を連続的に設置して、自動車の収容台数の拡
大を図るフォーク式立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の立体駐車装置の一例が特
公平7−81417号公報に開示されている。この立体
駐車装置の場合、図10に示すように、第1、第2の駐
車塔101、102を備え、これらが前後縦列に連続し
て設置されている。各駐車塔101、102には、地上
1階にエレベータの着床位置を設定されたエレベータの
昇降路110が形成されていて、そこにフォーク式のエ
レベータ111が据え付けられて、図11に示すよう
に、フォーク状の昇降ステージ112が昇降されるよう
になっている。また、図10において、エレベータの昇
降路110の両側に沿って階層状に複数の駐車区画11
3が設けられ、これらの駐車区画113にそれぞれ、図
示されないフォーク式の横行台車がその横行駆動装置に
よりエレベータの昇降路110に向けて横行可能に配置
されている。
【0003】第1の駐車塔101の地上1階部分は自動
車の乗込部103になっていて、図12に示すように、
エレベータ111の着床位置下方に形成されたピット1
04内に自動車の方向変換装置105が設置されてい
る。この方向変換装置105は、フォーク式の旋回板1
06と、その昇降旋回装置107とを備える。第2の駐
車塔102の地上1階部分は、図11に示すように、エ
レベータの昇降路110の両側に駐車区画113が形成
されて、そこに横行台車114が横行可能に配置されて
いる。
【0004】また、図12に示すように、第1の駐車塔
101の自動車の乗込部103のピット104は、第2
の駐車塔102のエレベータ111の着床位置の下方ま
で、連続的に形成されていて、このピット104上に自
動車の搬送装置108が設置されている。搬送装置10
8は、ピット104の底面上に配置され、旋回板106
とその昇降旋回装置107の上部とを切り離して移動案
内するガイドローラ115と、駆動用のモータ116
と、昇降旋回装置107の上部とモータ116との間に
連結されたチェーン117とを備え、この装置により、
旋回板106とその昇降旋回装置107の上部とを第
1、第2の駐車塔101、102間で往復移動する。
【0005】自動車を入庫する場合は、図10におい
て、まず第1の駐車塔101の乗込部103に自動車を
前進で乗り入れ、そこに予め待機中のエレベータ111
の昇降ステージ112に乗り込む。この自動車を第1の
駐車塔101に格納する場合は、第1の駐車塔101の
エレベータ111が上昇駆動され、自動車が昇降ステー
ジ112に支持されて上方の駐車区画113へ移送され
る。また、この自動車を第2の駐車塔102に格納する
場合は、第1の駐車塔101のエレベータ111の下降
駆動により、昇降ステージ112がピット104内に下
げられ、自動車が方向変換装置105の旋回板106上
に受け渡しされる。続いて、図12に示すように、搬送
装置108の駆動により、旋回板106とともにその昇
降旋回装置107の上部が第1の駐車塔101から第2
の駐車塔102へ移動されて、旋回板106上の自動車
が第2の駐車塔102へ移送される。第2の駐車塔10
2では、エレベータ111が上昇駆動され、自動車が昇
降ステージ112に支持されて上方の駐車区画113へ
移送される。または、昇降ステージ112から1階部分
の駐車区画113へ格納される。
【0006】また、第1、第2の駐車塔101、102
から自動車を出庫する場合は、入庫の動作の逆の動作に
なり、自動車の乗込部103で、方向変換装置105の
旋回板106がその昇降旋回装置107により180°
旋回され、自動車のフロントが入出庫口に向けられる。
自動車が前進で自動車の乗込部103から出庫される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この種の立体駐車装置
では、立体空間を有効に活用し、第1、第2の駐車塔を
縦列に連続して設置することにより、自動車の収容台数
を増大し、1基の場合に比べて2倍以上に拡大してい
る。したがって、n基の駐車塔を連続して設置すること
で、自動車の収容台数をn倍以上に拡大することができ
る。しかしながら、例えば4基の駐車塔を縦列に設置し
た場合、自動車の乗込部と各駐車塔との間の距離が長く
なり、自動車の入出庫を迅速に行うためには、自動車の
搬送速度を高める必要がある。従来の搬送装置のよう
な、旋回板をその昇降旋回装置の一部とともにチェーン
で引っ張る方式では、この速度の点で十分に対応するこ
とができない。このようにn基の駐車塔を連続して設置
することにより自動車の収容台数を拡大しても、それに
応じて自動車のより迅速な入庫動作、より迅速な出庫動
作が要求されている。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、n基のフォーク式の駐車塔を縦列に連続
して設置することにより自動車の収容台数の拡大を図る
とともに、自動車の乗込部と各駐車塔と間の自動車の搬
送速度を高めて、自動車の入出庫を円滑、かつ迅速に行
い得る優れたフォーク式立体駐車装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、n基のエレベータ式の駐車塔を縦列に連続して設置
するとともに、自動車の乗込部と各駐車塔との間に搬送
台車用の搬送路および退避路を形成し、この搬送路上
に、自動車を載せるフォーク状の旋回ステージとその旋
回駆動装置とを搭載した自走式の搬送台車を任意の台数
だけ配置し、往復走行させるようにしている。
【0010】本発明によれば、自動車の収容台数の拡大
を図るとともに、自動車の乗込部と各駐車塔と間の自動
車の搬送速度を高めて、自動車の入出庫を円滑、かつ迅
速に行い得る優れたフォーク式立体駐車装置が得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のフォー
ク式立体駐車装置は、各駐車塔間を往復移動するための
一対の走行レールを有する搬送路と、この搬送路を自動
車を載置して走行し、その搬送路上で旋回する旋回駆動
装置を備えている任意数の自走可能なフォーク式の搬送
台車と、自動車の乗込部以外の駐車塔の搬送路にその搬
送路から搬送台車を退避させる退避路とを備えたもので
ある。
【0012】本発明の請求項2に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項1の構成において、搬送路の走行レ
ールは、退避路部分で分断され、その分断部には走行レ
ールを直交方向に横断して移動可能で、走行レールと平
行な一対2組の可動レールと、それを移動させるスライ
ド機構が設けてあって、1組一対の可動レールが退避し
たとき、他方一対の可動レールが走行レール位置に戻っ
て連続した走行レールを形成するものである。
【0013】本発明の請求項3に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項2の構成において、スライド機構
は、一対2組の可動レールを支持する支持フレームと、
この支持フレームに軸支された複数のローラと、走行レ
ールの下方でその直交方向に敷設され、支持フレームを
横行案内する一対の退避レールと、支持フレームを退避
駆動する支持フレーム駆動装置とを備えたものである。
【0014】本発明の請求項4に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項3の構成において、支持フレーム駆
動装置は、一対の退避レールの両端側に軸支されたスプ
ロケットと、これらのスプロケットに巻き掛けられ、一
端が支持フレームの一方の側部に、他端が支持フレーム
の他方の側部に連結された駆動チェーンと、スプロケッ
トを回転駆動する駆動モータとを備えたものである。
【0015】本発明の請求項5に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項1乃至4のいずれかの構成におい
て、退避路は、全駐車塔の数をnとしたとき、n−1ま
たはそれより少ない任意の数だけ設けたものである。
【0016】本発明の請求項6に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項1乃至5のいずれかの構成におい
て、各駐車塔の搬送路上に搬送台車の旋回スペースが形
成されたものである。
【0017】本発明の請求項7に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項1乃至6のいずれかの構成におい
て、自動車の乗込部が各駐車塔の端部、または離間した
位置に単独に設けられたものである。
【0018】上記各構成から、自動車を入庫する場合、
まず自動車が前進で自動車の乗込部に乗り入れられ、自
動車の乗込部と各駐車塔との間では、自動車は自走式の
搬送台車に載せられて、その搬送路上の走行により移送
される。その搬送途上に、移送途中の入庫の自動車また
は出庫の自動車を載せた搬送台車がある場合、予め定め
られた所定の優先順序に従って、いずれか一方の搬送台
車が搬送路から退避路に退避されて、いずれか他方の搬
送台車が搬送路を通行する。その通行後、退避路に退避
された搬送台車が搬送路に戻される。そして、各駐車塔
では、自動車が搬送台車上からエレベータの昇降ステー
ジに受け渡されて、その昇降により駐車区画まで移送さ
れ、駐車区画の横行台車へ受け渡しされて格納される。
【0019】自動車を出庫する場合、各駐車塔では、駐
車区画の横行台車から自動車がエレベータの昇降ステー
ジに受け渡され、その昇降により搬送台車の搬送路まで
移送される。続いて自動車が昇降ステージから搬送台車
に受け渡しされ、搬送台車の搬送路上の走行により自動
車の乗込部へ移送される。その搬送途上に、移送途中の
入庫の自動車または出庫の自動車を載せた搬送台車があ
る場合、予め定められた所定の優先順序に従って、いず
れか一方の搬送台車が搬送路から退避路に退避されて、
いずれか他方の搬送台車が搬送路を通行する。その通行
後、退避路に退避された搬送台車が搬送路に戻される。
搬送台車により自動車の乗込部に移送された自動車は搬
送台車上の旋回ステージの旋回により、そのフロントを
退出方向に向けられる。なお、各駐車塔の準備運転によ
り、自動車の移送途中に予め搬送台車上で自動車を旋回
して、自動車のフロントを退出方向に向けておくことも
できる。このようにして自動車は前進で出庫される。
【0020】以下、本発明の実施例について図1乃至図
9を用いて説明する。なお、第1、第2の各実施例で
は、n=4として、4基のエレベータ式の駐車塔が縦列
に設置されたn縦列型のフォーク式立体駐車装置が例示
され、第3、第4の各実施例では、n=3として、3基
のエレベータ式の駐車塔が縦列に設置されたn縦列型の
フォーク式立体駐車装置が例示されている。 (実施例1)図1、図2には本発明の第1の実施例の全
体構成が示されている。図1において、1は第1の駐車
塔であり、2は第2の駐車塔であり、3は第3の駐車塔
であり、4は第4の駐車塔であり、これらが前後縦列に
連続して設置されている。第1、第2、第3、第4の駐
車塔1、2、3、4は、地上1階に着床位置を設定され
たフォーク式のエレベータ10を備え、地上2階から上
方に自動車の格納部20を備えている。
【0021】各エレベータ10は、その昇降路11の四
隅に立ち上げ設置された合計4本のガイドレール12
と、これらのガイドレール12の案内により昇降される
昇降ステージ13と、図示されないその昇降駆動機構と
を備える。ここで昇降ステージ13は、両側の2本のサ
イドフレーム14と、各サイドフレーム14の内側でそ
の前部および後部に突出されたフォーク部15とからな
り、フォーク部15で自動車の前後輪を支持するように
なっている。なお、昇降ステージ13への自動車の乗込
方向、すなわち各エレベータ10の前後方向が各駐車塔
1、2、3、4の縦列(連続)方向に向けて、各エレベ
ータ10が一直線上に配置されている。
【0022】自動車の格納部20は、エレベータの昇降
路11の左右両側に階層状に形成された複数の駐車区画
21からなり、各駐車区画21にフォーク式の横行台車
22が昇降路11に向けて横行可能に配置されている。
図示されているように、各駐車区画21と昇降路11と
の間に一対の横行レール23が配設され、これらの横行
レール23上を横行台車22がその横行駆動装置24に
より駐車区画21から昇降路11へ、またはその反対に
横行駆動されるようになっている。ここで横行台車22
は、エレベータ10の昇降ステージ13が通り抜け可能
に中央のフレーム25とその前後部のフォーク部26と
からなり、フレーム25の前後に車輪27が取り付けら
れている。前後一方の車輪27はフレーム25の一端に
軸支されていて、他方の車輪27はフレーム25の他端
に固定されたカバーフレーム28に軸支されている。各
フォーク部26上に自動車の前後輪を支持して自動車を
載せるようになっている。またここで、横行駆動装置2
4は、ギヤードモータ29と、その出力軸に取り付けら
れたフリクションローラ30とにより構成され、各駐車
区画21、昇降路11で一方の横行レール23の外側に
設置され、そのフリクションローラ30が横行台車22
のカバーフレーム28上に圧接可能に配置されて、その
回転により横行台車22を送り出す構造になっている。
【0023】図2において、第1の駐車塔1には、地上
1階に自動車の乗込部5が備えられている。そのフロア
51の中央にエレベータ10の昇降ステージ13が着床
され、昇降ステージ13に自動車が乗り込み可能になっ
ている。この自動車の乗込部5は、この立体駐車装置全
体、すなわち4基の駐車塔1、2、3、4への共通の乗
込部であり、その正面側の壁面中央に入出庫口52がエ
レベータ10への乗込方向に対向して形成され、この乗
込部5と第2の駐車塔2との境界に設けられた間仕切り
用の壁面中央、すなわち後述する搬送台車8の搬送路6
上に開口54が所定の大きさに形成されている。また、
エレベータ10の着床位置の下方にはピット53が凹状
に設けられている。このピット53は後述の第2の駐車
塔2のフロアに連続的に形成されている。
【0024】なお、自動車の乗込部5の入出庫口52に
は、上下開閉式、または左右開閉式の自動ドア52Dが
設けられていて、この乗込部5と第2の駐車塔2との間
の開口54には、上下開閉式、または左右開閉式、また
は所謂観音開き式の自動ドア54Dが設けられている。
立体駐車装置の動作中は、入出庫口52の自動ドア52
Dは閉じられていて、開口54の自動ドア54Dは選択
的に開閉される。また、自動車の入庫または出庫に際
し、自動車や乗員が乗込部5に対して入退室する場合
に、開口54の自動ドア54Dが閉じられて、入出庫口
52の自動ドア52Dが開かれる。後述するこの立体駐
車装置の入庫動作、出庫動作の説明では、これらの自動
ドア52D、54Dの動作説明を省略してある。
【0025】自動車の乗込部5に隣接する第2の駐車塔
2、さらに第3、第4の駐車塔3、4の地上1階部分
は、そのフロアレベルが自動車の乗込部5のピット53
の底面と同じかそれよりも低く設定されていて、その幅
方向中央、すなわちエレベータ10のガイドレール12
間に第1の駐車塔1のピット53を始端とする搬送台車
用の搬送路6が設定され、そこに一対の走行レール61
が敷設されている。そして、第2の駐車塔2の搬送路6
の両側に退避路7が設定され、図3に示すように、搬送
路6の走行レール61の一部(退避路7の部分)が分断
され、そこに(その分断部分に)2組の一対の可動レー
ル71、72とそのスライド機構73が設けられてい
る。各一対の可動レール71、72はそれぞれ、一対の
走行レール61と同じ間隔で、平行であり、横方向に並
列に組まれている。スライド機構73は、図4に示すよ
うに、各一対の可動レール71、72を並列配置により
支持する支持フレーム74と、この支持フレーム74の
両側に軸支された複数のローラ75と、走行レール61
の下方でその直交方向に敷設されて、支持フレーム74
を横行案内する一対の退避レール76と、支持フレーム
74を進退駆動する支持フレーム駆動装置77とを備え
る。ここで、支持フレーム駆動装置77は、一対の退避
レール76の両端側に軸支された2個一対のスプロケッ
ト78と、これらのスプロケット78に巻き掛けられ、
一端が支持フレーム74の一方の側部に、他端が支持フ
レーム74の他方の側部に連結された一対の駆動チェー
ン79と、2つのスプロケット78の回転軸に作動連結
され、これらを回転駆動する減速機付きの駆動モータ8
0とを備える。このようにして、各一対の可動レール7
1、72を一体として一対の走行レール61に対して横
断的に移動することにより、一方の一対の可動レール7
1(または72)を片側一方の退避路7に退避するとと
もに、他方の一対の可動レール72(または71)を片
側他方の退避路7から一対の走行レール61に連続的に
配置して走行レール61の一部を形成する。
【0026】このように形成された搬送路6または退避
路7上には、図2に示すように、2台の搬送台車8が配
置されている。各搬送台車8は、図5に示すように、モ
ータ駆動の自走式の台車81と、台車81上に搭載され
た自動車載置用のフォーク状の旋回ステージ82と、旋
回ステージ82を支持、旋回する旋回駆動装置83とを
備える。なお、台車81は、両側前後に車輪84を軸支
されたフレーム85と、前後車輪84の一方に作動連結
された走行駆動モータ86とからなり、フレーム85の
前後部にそれぞれ、2本の支柱87が立ちあげられ、そ
の上部に旋回ステージ82を支持する旋回用のローラ8
8が取り付けられている。旋回ステージ82は、エレベ
ータ10の昇降ステージ13が通り抜け可能に中央の板
状のフレーム89とその両側のフォーク部90とからな
り、各フォーク部90で自動車の前後輪を支持する構造
である。
【0027】なお、図2に示すように、第1、第2、第
3、第4の各駐車塔1、2、3、4の搬送路6上には、
搬送台車8の旋回ステージ82の旋回スペース91が設
定されている。
【0028】次に、この立体駐車装置の入庫動作および
出庫動作について説明する。自動車を入庫する場合、図
2において、まず自動車が前進で入出庫口52を通じて
自動車の乗込部5に乗り入れられ、そのフロア51上に
予め待機中のエレベータ10の昇降ステージ13に乗り
込まれる。ここで乗員は自動車の乗込部5を退出する。
【0029】この自動車を第1の駐車塔1の格納部20
に格納する場合は、図1において、エレベータ10が上
昇駆動され、自動車が昇降ステージ13に支持されて上
方の格納部20へ移送される。昇降ステージ13は指定
した駐車階層へ上昇されて、その階層の所定の高さ位置
で停止されると、その階層の駐車区画21の横行台車2
2がその横行駆動装置24により一対の横行レール23
上を、駐車区画21から昇降路11へ横行され、昇降路
11上の昇降ステージ13の直下に進入される。続いて
昇降ステージ13が下降され、その横行台車22を通り
抜けると同時に自動車が昇降ステージ13から横行台車
22へ受け渡しされる。続いて横行台車22はその駐車
区画21に戻されて自動車が格納される。
【0030】また、この自動車を第2の駐車塔2、また
は第3の駐車塔3、または第4の駐車塔4の格納部20
に格納する場合は、図2において、自動車の乗込部5で
まず、エレベータ10の下降駆動により、昇降ステージ
13がピット53内に下げられ、自動車は予め自動車の
乗込部5のピット53に待機中の搬送台車8の旋回ステ
ージ82へ受け渡しされる。続いて、搬送台車8に組み
込まれた自走式の台車81の走行駆動モータ86の駆動
により、その搬送台車8が自動車の乗込部5のピット5
3から搬送路6の走行レール61上を第2の駐車塔2、
または第3の駐車塔3、または第4の駐車塔4へ移動さ
れ、自動車が搬送される。
【0031】その搬送途上の走行レール61上に移送途
中の入庫または出庫の自動車を載せた搬送台車8がある
場合、予め定められた所定の優先順位(例えば出庫を優
先する。)に従って、いずれか一方の搬送台車8が搬送
路6から退避路7に退避され、いずれか他方の搬送台車
8が搬送路6を通行する。すなわち、退避される一方の
搬送台車8は第2の駐車塔2へ移動され、走行レール6
1上に連続的に配置された一方の一対の可動レール71
(または72)に停止される。なお、優先される方の搬
送台車8が第2の駐車塔2の搬送路6上にある場合は、
スライド機構73により各一対の可動レール71、72
が横行され、この搬送台車8が一旦搬送路6から退避路
7へ横行退避されてから、またはこの搬送台車8が第3
の駐車塔3へ一旦後退されてから、退避される一方の搬
送台車8が第2の駐車塔2へ移動される。このようにし
て、退避される一方の搬送台車8が第2の駐車塔2に移
動されて、可動レール71(または72)上に停止され
ると、ここで可動レール71、72のスライド機構73
が駆動される。すなわち、図3、図4に示すように、駆
動モータ80の駆動により一対のスプロケット78が回
転駆動されて、各駆動チェーン79が回転される。可動
レール71、72の支持フレーム74が駆動チェーン7
9に引っ張られ、複数のローラ75の退避レール76上
の移動により、搬送台車8を載せた一方の一対の可動レ
ール71(または72)が片側一方の退避路7へ横行さ
れて、その上の搬送台車8が退避路7へ退避される。同
時に片側他方の退避路7から他方の可動レール72(ま
たは71)が走行レール61上に連続的に配置される。
なお、優先される搬送台車8が一旦退避されていた場合
には、この動作により搬送路6上に戻される。そして、
通行を優先された搬送台車8が走行レール61上を走行
される。その通行後、再び各一対の可動レール71、7
2の横行により、退避路7へ退避された可動レール71
(または72)が搬送路6の走行レール61の位置に戻
されて、退避路7に横行退避された搬送台車8が搬送路
6上に戻されると、そこで(第2の駐車塔2で)停止さ
れるか、または第3、第4の駐車塔3、4に向けて走行
レール61上を走行される。
【0032】続いて、図2において、入庫の自動車を載
せた搬送台車8が第2の駐車塔2、または第3の駐車塔
3、または第4の駐車塔4で停止されると、その下方に
予めエレベータ10の昇降ステージ13が下降されてい
て、この昇降ステージ13の上昇により、自動車が搬送
台車8の旋回ステージ82から昇降ステージ13へ受け
渡しされて、上方の格納部20へ移送される。格納部2
0への格納手順は第1の駐車塔1への格納の説明と同じ
である。
【0033】反対に、第1の駐車塔1の格納部20から
自動車を出庫する場合、図1において、まず、その格納
部20からエレベータ10の昇降ステージ13へ自動車
が載せられる。すなわち、自動車が格納されている駐車
区画21の横行台車22がその横行駆動装置24により
横行レール23上を、駐車区画21から昇降路11まで
横行される。この動作に同期して、エレベータ10の昇
降駆動機構により昇降ステージ13が昇降路11上を上
昇され、その横行台車22を通り抜けると同時に、自動
車が横行台車22から昇降ステージ13へ受け渡しされ
る。続いて横行台車22がその駐車区画21へ戻される
と、昇降ステージ13は乗込部5へ下降される。図2に
おいて、昇降ステージ13は着床位置を通過するととも
に予め待機中の搬送台車8の旋回ステージ82を通り抜
けて、ピット53内の所定位置まで下がり、自動車が昇
降ステージ13から搬送台車8の旋回ステージ82へ受
け渡しされる。続いて旋回ステージ82がその旋回駆動
装置83により180°旋回されて、自動車のフロント
が入出庫口52に向けられる。
【0034】ここで、乗員が自動車の乗込部5に進入
し、乗車する。自動車が前進で入出庫口52を通じて自
動車の乗込部5を退出する。
【0035】また、第2の駐車塔2、または第3の駐車
塔3、または第4の駐車塔4から自動車を出庫する場合
は、図1において、第1の駐車塔1の出庫と同様に、エ
レベータ10の昇降ステージ13が格納部20へ上昇さ
れ、自動車が載せられて、地上1階の搬送路6まで下降
される。図2において、搬送路6の走行レール61上に
は予め搬送台車8が待機されていて、昇降ステージ13
が搬送台車8の旋回ステージ82を通り抜けて停止され
る。この通り抜けにより自動車が昇降ステージ13から
旋回ステージ82へ受け渡しされる。
【0036】ここで搬送台車8が走行レール61上を自
動車の乗込部5へ向けて移動され、自動車が搬送され
る。その搬送途上に、移送途中の入庫の自動車または出
庫の自動車を載せた搬送台車8がある場合は、既に説明
したとおり、予め定められた所定の優先順序に従って、
いずれか一方の搬送台車8が搬送路6から退避路7に退
避されて、いずれか他方の搬送台車8が搬送路6を通行
する。その通行後、退避路7に退避された搬送台車8は
搬送路6に戻されて、走行を続行する。
【0037】搬送台車8が自動車の乗込部5まで移動さ
れると、旋回ステージ82がその旋回駆動装置83によ
り180°旋回されて、自動車のフロントが入出庫口5
2に向けられる。ここで、乗員が自動車の乗込部5に進
入し、乗車する。自動車が前進で入出庫口52を通じて
自動車の乗込部5を退出する。
【0038】なお、出庫が2回以上連続する場合、後の
出庫の搬送台車8は搬送路6で待機され、その待機中
に、搬送路6上の旋回スペース91上で旋回ステージ8
2の旋回により、予め自動車のフロントを入出庫口52
方向に向けておくことができる。この場合、搬送台車8
が自動車の乗込部5に移動された段階で、既に自動車の
方向変換が完了しており、即時出庫される。
【0039】但し、これまでに説明した搬送台車8が2
台とも出庫のために使用中であっても、さらなる出庫の
準備運転が行え、この場合、さらなる出庫車は、いずれ
かの駐車塔の格納部20からエレベータ10の昇降ステ
ージ13へ移載され、そのエレベータ10は、搬送台車
8が空となって使用可能となるまで、搬送路6の上方に
待機することができる。
【0040】このように、上記第1の実施例によれば、
4基のエレベータ式の駐車塔1、2、3、4を縦列に連
続して設置したことにより自動車の収容台数の拡大を図
ることができ、第1の駐車塔1の自動車の乗込部5と他
の各駐車塔2、3、4と間に自動車の搬送路6を設け、
そこに自走式の搬送台車8を往復走行させ、自動車を搬
送台車8に載せて搬送するようにしているので、自動車
を速い搬送速度で移送することができる。
【0041】搬送台車8は、自走式の台車81上にフォ
ーク式の旋回ステージ82とその旋回駆動装置83とを
搭載するとともに、各駐車塔1、2、3、4において、
搬送路6上に自動車の旋回スペース91を形成して、自
動車の乗込部5または搬送路6上で旋回ステージ82を
旋回して自動車のフロントを退出方向に向けることがで
きるので、自動車を前進で入庫し、前進で出庫すること
ができ、自動車の入出庫を円滑、かつ迅速に行うことが
できる。
【0042】搬送路6の一部、ここでは第2の駐車塔2
に搬送台車8の退避路7を設け、搬送路6上に2台の搬
送台車8を配置しているので、一方の搬送台車8で入庫
または出庫の自動車を搬送するとともに、他方の搬送台
車8で次の入庫準備または出庫準備を併せて行えるの
で、自動車の入出庫を円滑、かつ迅速に行うことができ
る。
【0043】搬送台車8の退避路7に、一対の走行レー
ル61を分断し、走行レール61に連続して配置可能に
並列配置された2組の一対の可動レール71、72とそ
のスライド機構73とを設置しているので、簡単な構造
で、搬送台車8の退避操作を確実に行うことができる。
【0044】また、そのスライド機構73を、2組の一
対の可動レール71、72を支持するローラ75付きの
支持フレーム74と、支持フレーム74を横行案内する
一対の退避レール76と、支持フレーム駆動装置77と
して、退避レール76の両端側に軸支されたスプロケッ
ト78と、これらのスプロケット78に巻き掛けられ、
支持フレーム74に連結された駆動チェーン79と、ス
プロケット78を回転駆動する駆動モータ80とにより
構成しているので、簡単な構造を実現して、コストの低
減を図ることができる。
【0045】(実施例2)図6は本発明の第2の実施例
の構成が示されている。この実施例と第1の実施例とは
地上1階の退避路の数と搬送台車の台数が異なり、その
他の箇所は共通になっている。
【0046】図6において、第1の駐車塔1には、地上
1階に自動車の乗込部5が備えられていて、そのフロア
51にピット53が設けられていることは既に説明した
とおりである。
【0047】このピット53とほぼ同じレベルに形成さ
れた第2、第3、第4の駐車塔2、3、4のフロアには
それぞれ、ピット53を始端とする自動車の搬送路6の
両側に自動車の退避路7が設定されている。すなわち、
搬送路6の走行レール61が第2、第3、第4の駐車塔
2、3、4ごとに分断されていて、それぞれに一対の走
行レール61の一部として連続して配置可能な横方向に
並列配置の2組の一対の可動レール71、72と、その
スライド機構73とを備えている。なお、スライド機構
73の構成は、前述したとおりである。
【0048】このように形成された搬送路6の走行レー
ル61上または退避路7の可動レール71または72上
には、各駐車塔1、2、3、4に1台の割合で合計4台
の搬送台車8が配置されている。なお、各搬送台車8の
構造は、前述したとおりである。
【0049】このような構成から、基本的には第1の実
施例と同様な動作が行われ、さらに第2、第3、第4の
駐車塔2、3、4ごとに備えた退避路7と搬送台車8の
利用により新たな動作が得られる。
【0050】例えば、入庫、出庫が連続する場合、入庫
の自動車が自動車の乗込部5に待機中の搬送台車8に載
せられて搬送されるまでに、第2、第3、または第4の
駐車塔2、3、4では、各駐車塔2、3、4ごとに次の
出庫準備が行われる。すなわち、第1の駐車塔1の自動
車の乗込部5でそこに待機中の搬送台車8に入庫の自動
車が載せられている間に、第2、第3、第4の各駐車塔
2、3、4ごとに各格納部20から出庫の自動車が取り
出されて搬送台車8に受け渡しされ、さらにこれが退避
路7に待機される。つまり、自動車の乗込部5での入庫
動作とともに、各駐車塔2、3、4ごとに出庫の準備が
行われ、出庫の自動車を退避路7に待機しておくことが
できる。したがって、入庫の自動車を載せた搬送台車8
が第2、第3、または第4の駐車塔2、3、4に向けて
移動されると、この搬送台車8は出庫の自動車が待機さ
れている駐車塔2、または3、または4に選択的に停止
され、そこでスライド機構73が作動されて、各一対の
可動レール71、72の横行により入庫の自動車を載せ
た搬送台車8が退避路7へ横行退避されるとともに、出
庫の自動車を載せた搬送台車8が搬送路6上に横行移動
される。これにより、出庫の自動車を載せた搬送台車8
が搬送路6上の通行を優先され、走行レール61上を自
動車の乗込部5まで走行されて、自動車が出庫される。
その通行後、退避路7に横行退避された搬送台車8は、
再び各一対の可動レール71、72の横行により、搬送
路6に戻されて、入庫動作が再開される。そこから直接
上方の格納部20に格納する場合は、そこに予め昇降ス
テージ13が待機されていて、その昇降ステージ13の
上昇により、自動車が搬送台車8から昇降ステージ13
へ受け渡しされて、所定の駐車区画21へ移送され、格
納される。他の駐車塔2、または3、または4の格納部
20に格納する場合は、その搬送台車8が走行レール6
1上を入庫先の駐車塔2、または3、または4まで移動
され、そこで同様にして、自動車が搬送台車8から昇降
ステージ13へ受け渡しされて、所定の駐車区画21へ
移送され、格納される。
【0051】また、入庫が連続する場合、先の入庫の自
動車を載せた搬送台車8が駐車塔2、3、または4へ移
動されると即座に、後の入庫の自動車を載せるための空
の搬送台車8が送り出される。すなわち、自動車の乗込
部5に待機中の搬送台車8に自動車が載せられて、走行
レール61上を入庫先の駐車塔2、3、または4へ移動
されると、その退避路7に空の搬送台車8が停止されて
いる場合には、そこでスライド機構73が作動されて各
一対の可動レール71、72の横行により、空の搬送台
車8を搬送路6上に横行移動される。その駐車塔2、
3、または4に空の搬送台車8がない場合には、他の駐
車塔2、3、または4でスライド機構73が作動され
て、空の搬送台車8が搬送路6上に横行移動される。そ
して、この空の搬送台車8が走行レール61上を第1の
駐車塔1の自動車の乗込部5まで移動され、次の入庫が
行われる。さらに入庫が続く場合は、同様の動作が繰り
返される。なお、このように入庫が連続的に行われてい
る間に、先に入庫された自動車は搬送台車8からエレベ
ータ10に受け渡しされて、格納部20へ格納される。
【0052】また、出庫が連続する場合、所謂ピストン
輸送式に出庫の自動車を載せた搬送台車8が繰り出され
る。すなわち、第2、第3、第4の駐車塔2、3、4の
格納部20から出庫の自動車が取り出されると、各駐車
塔2、3、4ごとに搬送台車8に受け渡しされ、最優先
された自動車を載せた搬送台車8が搬送路6上に残され
て、他の搬送台車8は一旦各退避路7に待機される。1
番目の出庫の自動車を載せた搬送台車8が搬送路6上の
通行を優先され、その走行レール61上を第1の駐車塔
1の自動車の乗込部5まで走行されて、自動車が出庫さ
れる。この間、他の搬送台車8は、各駐車塔2、3、ま
たは4ごとのスライド機構73により各一対の横行レー
ル71、72が横行されて、搬送台車8が搬送路6上に
横行移動され、ここで搬送台車8上の旋回ステージ82
がその旋回駆動装置83により180°旋回されて、自
動車のフロントが入出庫口52方向に向けられる。そし
てまた、各搬送台車8が各一対の可動レール71、72
の横行により各退避路7に横行移動されて待機される。
そして、1番目の搬送台車8が出庫を完了して第2、第
3、または第4の駐車塔2、3、4に向けて移動されて
くると、2番目の出庫の自動車が待機される駐車塔2、
3、または4に停止される。ここでそのスライド機構7
3により各一対の横行レール71、72が横行されて、
出庫を完了した搬送台車9が退避路7へ横行移動される
とともに、2番目の出庫の自動車を載せた搬送台車8が
搬送路6上に横行移動される。このようにして2番目の
出庫の自動車を載せた搬送台車8が搬送路6上の通行を
優先され、その走行レール61上を第1の駐車塔1の自
動車の乗込部5まで走行されて、自動車が出庫される。
同様にして最後に、3番目の出庫の自動車を載せた搬送
台車8が第1の駐車塔1の自動車の乗込部5まで走行さ
れて、自動車が出庫される。
【0053】このように、上記第2の実施例によれば、
自動車の乗込部5を設けている第1の駐車塔1を除き、
他の3基の駐車塔2、3、4にそれぞれ、退避路7を備
え、合計4台の搬送台車8を配置しているので、各駐車
塔2、3、4から空または自動車を載せた搬送台車8を
自動車の乗込部5へ連続的に繰り出すことができ、また
各駐車塔2、3、4ごとに自動車を搬送台車8に載せて
各退避路7に待機しておくことができ、さらに各駐車塔
2、3、4ごとに搬送路6上で搬送台車8の旋回ステー
ジ82を旋回することができるなど、入庫動作中または
出庫動作中に、次の入庫準備または次の出庫準備を効率
的に行え、自動車の入出庫を一層円滑、かつ迅速に行う
ことができる。
【0054】(実施例3)図7、図8は本発明の第3の
実施例の構成が示されている。図7、図8において、5
は自動車の乗込部であり、1は第1の駐車塔であり、2
は第2の駐車塔であり、3は第3の駐車塔であり、これ
らが前後縦列に連続して設置されている。ここで、自動
車の乗込部5は、この立体駐車装置へのエントランスと
して各駐車塔1、2、3とは独立した建屋として設置さ
れている。したがってその上方には自動車の格納部がな
い。また、自動車の乗込部5の内部構成は、上記第1の
実施例に例示した自動車の乗込部5と、エレベータ10
を備えていない点を除いて同じである。ここでは共通の
部品に同じ符号を付してその重複した説明を省略する。
第1、第2、第3の駐車塔1、2、3はまた、上記第1
の実施例の第2、第3、第4の駐車塔2、3、4の構成
と同じである。ここでは共通の部品に同じ符号を付して
その重複した説明を省略する。
【0055】このような構成から、入庫の自動車は自動
車の乗込部5に乗り入れられ、そこから搬送台車8によ
り第1、第2、第3の駐車塔1、2、3へ搬送される。
各駐車塔1、2、3では、エレベータ10に受け渡しさ
れ、上方の格納部20へ移送され、格納される。この一
連の動作は上記第1の実施例と同じである。
【0056】このように上記第3の実施例によれば、上
記第1の実施例と同様の作用効果を得ることができると
ともに、独立した自動車の乗込部5を設け、エレベータ
をなくし、そのガイドレールをなくしたことにより、自
動車の入出庫に際し、自動車の運転操作を容易に行うこ
とができる。
【0057】(実施例4)図9は本発明の第4の実施例
の構成が示されている。図9において、5は自動車の乗
込部であり、1は第1の駐車塔であり、2は第2の駐車
塔であり、3は第3の駐車塔であり、これらが前後縦列
に連続して設置されている。ここで、自動車の乗込部5
は、第3の実施例と同様に、各駐車塔1、2、3とは独
立した建屋になっていて、その上方には自動車の格納部
がない。また、その内部構成は、上記第1または第2の
実施例に例示した自動車の乗込部5と、エレベータ10
を備えていない点を除いて同じである。ここでは共通の
部品に同じ符号を付してその重複した説明を省略する。
第1、第2、第3の駐車塔1、2、3はまた、上記第2
の実施例の第2、第3、第4の駐車塔の構成と同じであ
る。ここでは共通の部品に同じ符号を付してその重複し
た説明を省略する。
【0058】このような構成から、入庫の自動車は自動
車の乗込部5に乗り入れられ、そこから搬送台車8によ
り第1、第2、第3の駐車塔1、2、3へ搬送される。
各駐車塔1、2、3では、エレベータ10に受け渡しさ
れ、上方の格納部20へ移送され、格納される。この一
連の動作は上記第2の実施例と同じである。
【0059】このように上記第4の実施例によれば、上
記第2の実施例と同様の作用効果を得ることができると
ともに、上記第3の実施例と同様に、独立した自動車の
乗込部5を設け、エレベータをなくし、そのガイドレー
ルをなくしているので、自動車の入出庫に際し、自動車
の運転操作を容易に行うことができる。
【0060】さらに、図示を省略しているが、第3、第
4の実施例において、その独立した自動車の乗込部5と
第1の駐車塔1とを離間した位置に変えることができ
る。この場合は、その離間部分に搬送路6をその離間し
た距離分だけ延長することで乗込部5と第1の駐車塔1
とを連続した構造にすることができる。なお、ここで乗
込部5は独立した建屋として設ける場合と、隣接する本
体建物の一部に設ける場合がある。
【0061】
【発明の効果】以上、各実施例から明らかなように、本
発明においては、n基のエレベータ式の駐車塔を縦列に
連続して設置するとともに、自動車の乗込部と各駐車塔
との間に搬送台車用の搬送路および退避路を形成し、こ
の搬送路上に、自動車を載せるフォーク式の旋回ステー
ジとその旋回駆動装置とを搭載した自走式の搬送台車を
任意の台数だけ配置し、往復走行させるようにしている
ので、自動車の収容台数の拡大を図るとともに、自動車
の乗込部と各駐車塔と間の自動車の搬送速度を高め、自
動車の入出庫を円滑、かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるフォーク式立体
駐車装置の格納部の平面図
【図2】同立体駐車装置の自動車の乗込部並びにn基の
駐車塔間に形成された搬送台車の搬送路および退避路の
平面図
【図3】同立体駐車装置のn基の駐車塔間に形成された
搬送台車の搬送路および退避路の部分拡大平面図
【図4】同立体駐車装置のn基の駐車塔間に形成された
搬送台車の搬送路および退避路の部分拡大正面図
【図5】同立体駐車装置に用いられる搬送台車の拡大側
面図
【図6】本発明の第2の実施例におけるフォーク式立体
駐車装置の自動車の乗込部並びにn基の駐車塔間に形成
された搬送台車の搬送路および退避路の平面図
【図7】本発明の第3の実施例におけるフォーク式立体
駐車装置の格納部の平面図
【図8】同立体駐車装置の自動車の乗込部並びにn基の
駐車塔間に形成された搬送台車の搬送路および退避路の
平面図
【図9】本発明の第4の実施例におけるフォーク式立体
駐車装置の自動車の乗込部並びにn基の駐車塔間に形成
された搬送台車の搬送路および退避路の平面図
【図10】(a)従来の縦列式立体駐車装置の側面断面
図 (b)同立体駐車装置の正面断面図
【図11】同立体駐車装置の地上1階部分の平面図
【図12】同立体駐車装置の地上1階部分の側面断面図
【符号の説明】
1 第1の駐車塔 2 第2の駐車塔 3 第3の駐車塔 4 第4の駐車塔 5 自動車の乗込部 51 フロア 52 入出庫口 52D 自動ドア 53 ピット 54 開口 54D 自動ドア 6 搬送路 61 走行レール 7 退避路 71、72 可動レール 73 スライド機構 74 支持フレーム 75 ローラ 76 退避レール 77 支持フレーム駆動装置 78 スプロケット 79 駆動チェーン 80 駆動モータ 8 搬送台車 81 自走式の台車 82 旋回ステージ 83 旋回駆動装置 84 車輪 85 フレーム 86 走行駆動モータ 87 支柱 88 旋回用のローラ 89 フレーム 90 フォーク部 91 旋回スペース 10 フォーク式のエレベータ 11 エレベータの昇降路 12 ガイドレール 13 昇降ステージ 14 サイドフレーム 15 フォーク部 20 自動車の格納部 21 駐車区画 22 横行台車 23 横行レール 24 横行駆動装置 25 フレーム 26 フォーク部 27 車輪 28 カバーフレーム 29 ギヤードモータ 30 フリクションローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/18 E04H 6/18 601 E04H 6/18 606 E04H 6/18 607 E04H 6/18 609 E04H 6/18 615 E04H 6/22 E04H 6/24 E04H 6/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車をフォーク状の昇降ステージに載
    せて昇降するエレベータと、その昇降路に沿って階層状
    に形成した複数の駐車区画と、各駐車区画に配置したフ
    ォーク状の横行台車と、これらの横行台車を横行させる
    横行駆動装置とを備え、自動車をエレベータと横行台車
    との間で受け渡しする形式の駐車塔を複数連設したフォ
    ーク式立体駐車装置において、 各駐車塔間を往復移動するための一対の走行レールを有
    する搬送路と、 前記搬送路を自動車を載置して走行し、その搬送路上で
    旋回する旋回駆動装置を備えている任意数の自走可能な
    フォーク式の搬送台車と、 自動車の乗込部以外の駐車塔の搬送路にその搬送路から
    搬送台車を退避させる退避路とを備えたことを特徴とす
    るフォーク式立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 搬送路の走行レールは、退避路部分で分
    断され、その分断部には走行レールを直交方向に横断し
    て移動可能で、走行レールと平行な一対2組の可動レー
    ルと、それを移動させるスライド機構が設けてあって、
    1組一対の可動レールが退避したとき、他方一対の可動
    レールが走行レール位置に戻って連続した走行レールを
    形成する請求項1に記載のフォーク式立体駐車装置。
  3. 【請求項3】 スライド機構は、一対2組の可動レール
    を支持する支持フレームと、この支持フレームに軸支さ
    れた複数のローラと、走行レールの下方でその直交方向
    に敷設され、支持フレームを横行案内する一対の退避レ
    ールと、支持フレームを退避駆動する支持フレーム駆動
    装置とを備えた請求項2に記載のフォーク式立体駐車装
    置。
  4. 【請求項4】 支持フレーム駆動装置は、一対の退避レ
    ールの両端側に軸支されたスプロケットと、これらのス
    プロケットに巻き掛けられ、一端が支持フレームの一方
    の側部に、他端が支持フレームの他方の側部に連結され
    た駆動チェーンと、スプロケットを回転駆動する駆動モ
    ータとを備える請求項3に記載のフォーク式立体駐車装
    置。
  5. 【請求項5】 退避路は、全駐車塔の数をnとしたと
    き、n−1またはそれより少ない任意の数だけ設けた請
    求項1乃至4のいずれかに記載のフォーク式立体駐車装
    置。
  6. 【請求項6】 各駐車塔の搬送路上に搬送台車の旋回ス
    ペースが形成されている請求項1乃至5のいずれかに記
    載のフォーク式立体駐車装置。
  7. 【請求項7】 自動車の乗込部が各駐車塔の端部、また
    は離間した位置に単独に設けられた請求項1乃至6のい
    ずれかに記載のフォーク式立体駐車装置。
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